JPH01131266A - ポリ塩化ビニルオーバーポリマー - Google Patents

ポリ塩化ビニルオーバーポリマー

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Publication number
JPH01131266A
JPH01131266A JP63202052A JP20205288A JPH01131266A JP H01131266 A JPH01131266 A JP H01131266A JP 63202052 A JP63202052 A JP 63202052A JP 20205288 A JP20205288 A JP 20205288A JP H01131266 A JPH01131266 A JP H01131266A
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JP
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polyvinyl chloride
chloride resin
glass transition
transition temperature
inherent viscosity
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JP63202052A
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English (en)
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Richard H Backderf
リチャード ハロルド バックダーフ
Frank J Donat
フランク ジョセフ ドナット
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Goodrich Corp
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BF Goodrich Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L27/00Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L27/02Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L27/04Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing chlorine atoms
    • C08L27/06Homopolymers or copolymers of vinyl chloride
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F259/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of halogen containing monomers as defined in group C08F14/00
    • C08F259/02Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of halogen containing monomers as defined in group C08F14/00 on to polymers containing chlorine
    • C08F259/04Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of halogen containing monomers as defined in group C08F14/00 on to polymers containing chlorine on to polymers of vinyl chloride

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリ塩化ビニル樹脂上での高ガラス転移温度
・インヘレント粘度(内部粘度)上昇剤のオーバーポリ
メリゼーションに関し、処理された樹脂は特に種々の溶
融型成形加工法及び用途に適している。
〔従来技術及び発明により解決すべき課題〕従来、ある
種のポリマー又はコポリマーをポリ塩化ビニル(PVC
)樹脂と配合し、そのガラス転移温度を上昇させていた
。このようなガラス転移温度向上ポリマー又はコポリマ
ーを含有する配合物は、−前約にカスタム射出成形(C
I の用途等の種々の熔融型成形加工法には不十分であ
った。低いインヘレント粘度を存するガラス転移温度向
上ポリマー又はコポリマーをPvC樹脂と配合する場合
には、押出機、バンバリー、ミル又は射出成形機等の種
々の処理装置中における粉末の溶融が不十分であること
があった。従って、高いインヘレント粘度を有するガラ
ス転移温度向上ポリマー又はコポリマーが利用された。
しかしながら、このような高いインヘレント粘度の場合
には、PvCと配合したときにメルトフローが減少する
ため、溶融型成形加工法ににおける有効性が限られてい
た。
〔課題を解決するための手段〕
従って、本発明の一態様によれば、溶融型プロセス及び
成形加工用途に適した処理PVCが提供される。本発明
あ他の態様によれば、容易に処理され、溶融型プロセス
に関する優れたメルトフロー特性を有し、且つガラス転
移処理剤の分散性の優れた低インヘレント粘度・高ガラ
ス転移温度剤処理PVC樹脂が提供される。この処理P
VC樹脂は、懸濁重合で製造され、連鎖移動剤、高ガラ
ス転移温度剤形成モノマー及び開始剤がPVC樹脂に塗
布され、通常そこに吸収されることが好ましい。上記混
合物が塗布されたPVC樹脂は、水に懸濁され、高ガラ
ス転移温度剤形成モノマーのオーバーポリメリゼーショ
ンがPvC樹脂上で適当な温度で生ずる。この際、モノ
マーがPvCに多少グラフトする。
連鎖移動剤は、実質的に水に不溶な化合物であり、例え
ば、種々のアルキルメルカプタン、少なくとも1個のア
リル系水素原子を含有している種々のアルケン又はベン
ゾアルケン、種々の塩素化又は臭素化アルカン、アルケ
ン又はアルキン及び種々の高分子量アルデヒドが挙げら
れる。高ガラス転移温度上昇剤及び連鎖移動剤の懸濁オ
ーバーポリメリゼーションに用いられる水の量は、反応
容器を効率的に利用するするため通常少量である。
又、処理PVC樹脂は、連鎖移動剤及び高ガラス転移温
度剤形成モノマーを遊離基開始剤とともに樹脂に塗布し
、樹脂上でのオーバーポリメリゼーションのような塊状
反応を行い樹脂へのグラフトを多少生じさせることによ
り製造してもよい。
本発明は、下記の詳細な説明により更によく理解される
であろう。
本発明によれば、一般的に、どのポリ塩化ビニル粒状樹
脂を用いてもよく、例えば、懸濁重合、分散重合、乳化
重合、塊状重合及び当該技術分野及び文献において周知
の種類の重合により製造された樹脂等を用いることがで
きる。ポリ塩化ビニル樹脂がホモポリマーであることが
好ましい。又、本発明においては好ましいことではない
が、ポリ塩化ビニル樹脂の種々の共・重合体も用いるこ
とができる。このような共重合体は、当該技術分野及び
文献でよく知られており、代表例としては、種々のハロ
ゲン化ビニル、種々のハロゲン化ビニリデン、ビニルア
セテート、アクリル酸のエステル、メタクリル酸のエス
テル、種々のアルケン等が挙げられる。又、「ポリ塩化
ビニル」は、塩化物を合計約57〜約72重量%含有す
る塩素化ポリ塩化ビニル樹脂を包含する。
本発明のポリ塩化ビニル粒状樹脂、特に、好ましくはホ
モポリマーは、配合助剤、加工助剤、通常の添加物等を
適用する前に、高ガラス転移温度・インヘレント粘度上
昇処理剤で処理される。上記したように、高ガラス転移
温度・インヘレント粘度上昇処理剤は、ポリ塩化ビニル
粒子上での高ガラス転移温度剤形成モノマー及び低イン
ヘレント粘度上昇剤の9.濁重合、即ち、懸濁オーバー
ポリメリゼーション、により製造するのが好ましい。
又、高ガラス転移温度・インヘレント粘度上昇処理剤は
、塊状重合により、ポリ塩化ビニル粒子上に、高ガラス
転移温度剤形成モノマーと低インヘレント粘度上昇剤の
オーバーポリマーを生成することにより製造してもよい
一般的に、通常のポリ塩化ビニルガラス転移温度上昇剤
だけでなく当該技術分野及び文献において公知のものの
いずれも、ポリ塩化ビニル樹脂のガラス転移温度を上昇
させるために使用することができる。このような上昇剤
は、一般的に、通常の量の種々の成分を含有しているポ
リマー又はコポリマーであり、スチレン、α−メチルス
チレン、パラメチルスチレン等のスチレン型モノマー、
アクリロニトリル及びメタクリロニトリル等のビニルニ
トリル、メチルメタクリレート等のメタクリル酸の種々
のエステル、種々のマレイミド、種々のインデン、ノル
ボルナジェンを包含する種々のノルボルネン、無水マレ
イン酸等の種々の不飽和酸及びそれらの誘導体、更に上
記化合物の混合物の一種以上から製造される。好ましい
ガラス転移温度上昇剤としては、例えば、スチレン、ア
クリロニトリル、α−メチルスチレンが挙げられ、特に
α−メチルスチレンとアクリロニトリルとの共重合体が
好ましい。
高ガラス転移温度上昇剤形成上ツマ−は、一般的に、本
発明の他の成分に関する基準として用いられる。従って
、ポリ塩化ビニル粒状樹脂は、ガラス転移温度剤形成モ
ノマーの各100重量部に対して約50〜約2.000
重量部用いられる。ポリ塩化ビニル粒状樹脂のより望ま
しい量は、ガラス転移温度剤形成モノマーの各100重
量部に対して、約75〜約500重量部、好ましくは約
100〜約350重量部であり、約125〜約300重
量部が特に好ましい。オーバーポリメリゼーションの量
、即ち、高ガラス転移温度剤形成七ツマー1連鎖移動剤
及びポリ塩化ビニル粒状樹脂の量に対する百分率で、高
ガラス転移温度形成剤の量は約5〜約70重量%、好ま
しくは約25〜約45重量%である。当然のことながら
、高ガラス転移温度上昇剤は、使用される種々のポリ塩
化ビニル粒状樹脂にガラス転移温度を付与するか又はそ
れを上昇させる。生じるポリ塩化ビニル粒状樹脂のガラ
ス転移温度のこのような上昇は、一般的に少なくとも5
℃、好ましくは少なくとも12℃、より好ましくは少な
くとも20℃である。
高ガラス転移温度剤形成モノマー、即ち、重合したとき
本発明の高ガラス転移温度上昇剤を生成するモノマーの
重合に連鎖移動剤を使用することが本発明の重要な態様
である。連鎖移動剤を使用すると、明らかに鎖長の減少
により、溶融粘度の低下、即ち、ガラス転移温度上昇剤
のインヘレント粘度が減少することが判明した。従って
、オーバーポリメリゼーション処理したポリ塩化ビニル
粒状樹脂全体のインヘレント粘度も減少することになる
高ガラス転移温度剤形成モノマーと連鎖移動剤とのオー
バーポリメリゼーション反応は、懸濁反応、即ち、水及
びポリ塩化ビニル粒状樹脂の存在下で行ってもよい。ポ
リ塩化ビニルが有機化合物であるので、水中で分離した
相を形成する。懸濁重合が、実質的に及び主に攪拌によ
り、即ち、乳化剤、界面活性剤、沈澱防止剤等を使用せ
ずに生ずるので、高ガラス転移温度剤形成モノマーだけ
でなく連鎖移動剤もポリ塩化ビニル粒子のところに移行
しそこで反応、即ち、オーバーポリメリゼーションが起
こる。悲濁オーハーボリメリゼーションに使用される水
の量は、非常に広範囲であってよい。例えば、はぼ無限
量までの水を使用することができる。しかしながら、反
応容器を効率的に使用するために、使用される水が少量
であることが望ましい。使用される水の量は、−i的に
、溶液中の固形物含量、従って、ポリ塩化ビニル粒状樹
脂量だけでな(高ガラス転移温度剤形成千ツマ−により
決まる。好ましくは、水の量は、聡固形物含量、即ち、
ポリ塩化ビニル粒状樹脂が、重合の終わりで固形物と水
との総重量に対して、−前約に5重量%以上、好ましく
は約lθ〜約60重量%、より好ましくは約25〜約5
0重量%となる量である。
連鎖移動剤が懸濁反応において効果的であるためには、
水溶性薬剤は水中に溶解しポリ塩化ビニル粒状樹脂上で
オーバーポリメリゼーションを起こさないので、−前約
に水不溶性である必要がある。又、連鎖移動剤は、高ガ
ラス転移温度剤形成モノマーと反応して、明らかに鎖長
を減少させることにより低粘度を付与、即ち、ガラス転
移温度上昇剤のインヘレント粘度を減少させ、従って、
ポリ塩化ビニル粒状樹脂のオーハーポリメリゼーシコン
生成物の平均インヘレント粘度を減少させることのでき
るものでなければならない。塊状及び懸濁状で用いる樹
脂の好ましいものは、−M的に多孔性でボイド、亀裂、
裂は等を有するものである。従って、これらの種類の樹
脂に関する反応は、反応剤が多孔性ポリ塩化ビニルポリ
マーに実際に入り込み、浸透し又は吸収されるので、単
に表面現象でなく、内部でも反応が起こる。又、オーバ
ーポリメリゼーションは、窒素等の不活性雰囲気の存在
下で行われることは言うまでもない。
本発明によれば、重合は、塊状反応、即ち、水、懸濁媒
体、乳化剤等を用いることなしに行うことができる。使
用することのできる連鎖移動剤は多少限定され且つポリ
塩化ビニルから連鎖移動剤を除去するのが困難であるた
め、懸濁重合と同様に水は回避される。オーバーポリメ
リゼーション反応は、連鎖移動剤とガラス転移温度剤形
成モノマーとの混合物を遊離基開始剤の存在下でポリ塩
化ビニル粒状樹脂に塗布し、重合反応を窒素等の不活性
雰囲気中で行う。オーバーポリメリゼーション反応では
、少量の反応剤化合物がポリ塩化ビニル樹脂にグラフト
することがある。ポリ塩化ビニル粒子は多少多孔性であ
るので、重合は単に表面状で生じるばかりでな(、孔、
ボイド、亀裂、裂は等の内部でも生じる。従って、反応
剤が実際に入り込み、浸透し又は吸収されるので、反応
は単に表面現象でなく、ポリ塩化ビニル粒子内部でも起
こる。ポリ塩化ビニル樹脂が多孔性であるため、生成し
た低インヘレント粘度・高ガラス転移温度剤の分散性も
向上する。
塊状法を使用する場合には、高ガラス転移温度剤形成モ
ノマーと効果的な量の連鎖移動剤との反応は、密閉容器
、例えば、攪拌器、ミキサー等を備えたオートクレーブ
のような無酸素環境内において行われる。このような混
合反応容器の適当なものの例としては、リボンブレンダ
ー、回転オートクレーブ、対流攪拌懸濁重合容器が挙げ
られる。
製造方法は、ポリ塩化ビニル樹脂を容器に添加し、真空
及び不活性ガス、例えば、窒素、二酸化炭素等を使用し
てそこから空気をパージすることを包含する。容器をパ
ージしたらすぐに、適当で且つ効果的な量の高ガラス転
移温度剤形成モノマー及び連鎖移動剤をそこに添加する
。遊離基触媒等の触媒が一般的に好ましい。連鎖移動剤
、ガラス転移温度剤形成モノマー、遊離基開始剤及びポ
リ塩化ビニルが反応容器中で混合され、ガラス転tip
 >Fjs変則が適当な時間及び温度で重合される。モ
ノマーが容器に添加されポリ塩化ビニル樹脂と混合され
るので、そのモノマーが多孔性樹脂を被覆するだけでな
く樹脂内に浸透する。このようにしてオーバーポリメリ
ゼーションが起こる。即ち、高ガラス転移温変則形成モ
ノマーの重合が、ポリ塩化ビニル粒子上及び内部のその
場で起こる。好ましくは反応に水は用いられないので、
塊状重合が起こる。
本発明の連鎖移動剤は、活性水素若しくは活性ハロゲン
を含有する実質的に水不溶性又は水溶性のいずれの有機
化合物であってもよい。懸濁法を使用するときには、連
鎖移動剤は実質的に水不溶性でなければならない。塊状
法の場合には、水不溶性又は水溶性のいずれの連鎖移動
剤を用いてもよい。「実質的に水不溶性」とは、連鎖移
動剤の溶解度が、水100 gに対して一般的に20g
未満、好ましくは10g未満であることを意味する。水
不溶性連鎖移動剤の好ましいものとしては、一般的に水
不溶性である炭素数5〜22の種々のアルキルメルカプ
タンが挙げられる。一般的に、炭素数8〜約18を有す
るアルキルメルカプタン等、分子量が大きいものほど好
ましい。アルキルメルカプタンの具体例として、t−デ
シルメルカプタン、を−ドデシルメルカプタン、t−オ
クチルメルカプタン等が挙げられる。塊状法を使用する
時には、これらの化合物は、一般的には炭素数1〜22
、好ましくは炭素数5〜18のアルキルメルカプタンで
ある。たとえガラス転移温変則形成モノマーとの反応を
塊状反応、即ち、水なしで行うときでも水溶性メルカプ
タンを使用することもできる。このような水溶性連鎖移
動剤は、懸濁重合に使用しても効果がない。塊状法に使
用することのできる連鎖移動剤の他の種類のものとして
は、炭素数2〜約22、好ましくは炭素数2〜12を有
するもの等の種々のメルカプタンフルコールが挙げられ
る。具体例としては、2−メルカプトエタノール、3−
メルカプト−1,2−プロパンジオール及び3−メルカ
プトプロピオン酸等が挙げられる。更に他の種類の連鎖
移動剤としては、プロパン、l−ブテン、2−ブテン、
インデン等の少なくとも1個のアリル系水素原子及び総
炭素数約3〜20、好ましくは炭素数3〜12の種々の
アルケン又はベンゾアルケン(即ち、芳香族アルケン)
が挙げられる。
炭素数1〜12の種々の塩素化又は臭素化アルカン、ア
ルケン又はアルキンもまた使用することができる。これ
らの具体例としては、クロロホルム、プロ壬ホルム、ト
リクロロエチレン、アリルクロリド等が挙げられる。更
に他の種類の連鎖移動剤の適当なものとしては、ホルム
アルデヒド及びアセタルデヒド等炭素数1〜I5のアル
デヒードが挙げられる。水不溶性アルデヒド化合物とし
て使用できるのは、一般的に、ヘキサノール等炭素数が
少なくとも6又は炭素数が少なくとも8〜約15の化合
物のみである。懸濁法の場合には、アルキルメルカプタ
ンが好ましく、t−ドデシルメルカプタン、t−オクチ
ルメルカプタン及びt−デシルメルカプタンが特に好ま
しい。塊状法に非常に効果的に使用することのできる他
の連鎖移動剤は、HzSガスである。一般的に、塊状法
には、lll5及びアルキルメルカプタンが好ましく、
種々のメルカプタンアルコールがより好ましい。塊状法
に使用するのに特に好ましい化合物は、2−メルカプト
エタノールである。
上記したように、ポリ塩化ビニル粒子上での種々の高ガ
ラス転移温度上昇剤形成モノマーのオーバーポリメリゼ
ーションにより、ポリ塩化ビニル樹脂のインヘレント粘
度が上昇する。従って、かなりの量の連鎖移動剤を使用
して、高ガラス転移温度剤との反応後すぐに、組成物全
体、即ち、ポリ塩化ビニル粒杖樹脂のオーバーポリメリ
ゼーシヲン生成物のインヘレント粘度が減少するように
する。このインヘレント粘度は、ポリ塩化ビニル粒子の
最初のインヘレント粘度まで、即ち、オーバーポリメリ
ゼーション反応前のポリ塩化ビニル樹脂のインヘレント
粘度レベルまで減少することが好ましい。更に、最初の
ポリ塩化ビニル樹脂、即ち、オーバーポリメリゼーショ
ン反応前のインヘレント粘度より少なくとも5%、好ま
しくは少なくとも15%小さい値まで減少することがよ
り好ましい。本発明の組成物がカスタム射出成形の用途
又はプロセスに使用するときには、ポリ塩化ビニル粒状
樹脂のオーバーポリメリゼーション生成物のインヘレン
ト粘度は、一般的に約0.25〜約0.7であり、好ま
しくは約0.4〜約0.6である。
押出成形の場合には、インヘレント粘度は、約0.7〜
約1.2、好ましくは約0.5〜約1.2でよい。
インヘレント粘度は、シクロヘキサノン溶媒50mZに
25°Cで溶解した処理ポリ塩化ビニル樹脂0.2gを
使用してASTM358Cにより測定する。上記のイン
ヘレント粘度値を得るための効果的な量の連鎖移動剤は
、一般的に、ガラス転移温度剤形成モノマーの100重
量部当たり約0.3〜約20ミリ当量、好ましくは約1
.0〜約15ミリ当量、より好ましくは約2〜約10ミ
リ当量である。
Q’IQ法では、高ガラス転移温度剤形成モノマーと効
果的な量の水不溶性連鎖移動剤及び油溶性遊離基開始剤
の反応は、懸濁重合を行うために十分な攪拌をするのに
適当な混合手段を有する密閉容器のような無酸素環境に
おいて行う。即ち、界面活性剤、乳化剤等を使用しない
ので、真の懸濁反応が行われる。このような混合反応容
器の適当なものの例としては、例えば、リボンブレンダ
ー、回転オートクレーブ又はポリ塩化ビニル樹゛脂及び
塗布したモノマー等を自由に懸濁したまま保つ十分な攪
拌のできる通常の重合容器が挙げられる。
製造法は、ポリ塩化ビニルを反応器に入れ、真空及び不
活性ガス、例えば、窒素、二酸化炭素等を用いてそこか
ら空気をパージすることを包含する。
容器をパージした後すぐに、適当で効果的な量の高ガラ
ス転移温度剤形成モノマー、水及び連鎖移動剤及び油溶
性遊離基触媒をそこに添加する。遊離基触媒等の触媒が
一般的に使用される。連鎖移動剤、ガラス転移温度剤形
成モノマー、水及びポリ塩化ビニルを反応容器中で混合
して、ガラス転移温度剤モノマーを適当な温度と時間で
重合する。
モノマーが有機物であり、且つ系が乳化剤、界面活性剤
等を含有していないので、モノマーがポリ塩化ビニル樹
脂有機相に移行し、そこで多孔性樹脂を被覆するととも
に浸透する。このようにしてオーバーポリメリゼーショ
ンが起こる。即ち、高ガラス転移温度剤形成モノマーの
重合がポリ塩化ビニル樹脂上及び内部のその場で起こる
触媒は、油溶性で水不溶性であることが望ましく、水に
溶けないほど好ましい。遊離基開始剤の2つの具体的な
基又は種類として、種々のアゾ型開始剤及び種々の過酸
化物型開始剤が挙げられる。
アゾ型開始剤の具体例として、2.2′−アゾビス(2
,4−ジメチル−2−メトキシバレロニトリル)、2.
2’−アゾビス(イソブチロニトリル)等が挙げられる
。非常に多くの過酸化物開始剤が当該技術分野及び文献
において知られており、ジアシルパーオキシド、ケトン
パーオキシド、パーオキシジカーボネート、パーオキシ
エステル、ジアルキルパーオキシド、ヒドロパーオキシ
ド、パーオキシケタール等様々な種類のものを用いるこ
とができる。過酸化物の具体例として、デカノイルパー
オキシド、ラウロイルパーオキシド、ベンゾイルパーオ
キシド、α−クミルパーオキシピバレート、t−ブチル
パーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシビ
バレート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−
ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシベ
ンゾエート、ジクミルパーオキシド、ジ−t−ブチルパ
ーオキシド、t−ブチルヒドロパーオキシド、2゜2−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ブタン等が挙げられる。開
始剤の里は、一般的に少なく、ガラス転移温度剤形成モ
ノマーの各100重量部に対して約0.05〜約1.0
重量部、好ましくは約0.10〜約0.75重量部であ
る。
反応時間及び反応温度は、当然のことながら、用いられ
る開始剤の量及び開始剤の種類によって異なる。大概、
連鎖移動剤の存在下における高ガラス転移温度剤形成モ
ノマーの重合は、約40〜約90℃で生じ、約50〜約
85℃の温度範囲が好ましい。
懸濁法を使用するときには、PVC樹脂のオーバーポリ
メリゼーション生成物は、濾過、遠心分離等により懸濁
溶液から容易に分離される。
以下余白 〔発明の効果〕 本発明の低インヘレント粘度・高ガラス転移温変則処理
ポリ塩化ビニル樹脂には、原料及び製造コストが低いた
め、低コストをはじめとするいくつかの利点がある。高
ガラス転移温度剤形成モノマーの優れた分散性も得られ
る。本発明によれば、既存の懸濁及び塊状ポリ塩化ビニ
ルプラント装置を利用できること、残留モノマーをスト
リップせず又は部分的にだけストリップしたポリ塩化ビ
ニル重合物を利用できること等の利点が提供される。
更に、射出成形装置等の処理装置における利用のための
優れたメルトフロー特性等の利点も提供される。
従って、本発明の処理ポリ塩化ビニル樹脂は、押出圧縮
成形、吹込成形、射出成形等の種々のメルト型成形加工
プロセスに用いることができる。
本発明は、特に、カスタム射出成形に適している。
本発明による樹脂のオーバーポリメリゼーション生成物
を使用して製造することのできる製品の例として、ボト
ル、TVハウジング、管継手、電槽、電気器具のハウジ
ング等が挙げられる。
〔実施例〕
本発明は、以下の実施例によりよりよく理解されるであ
ろう。
実施例1及び2は、懸濁法を用いた本発明について説明
する。一方、実施例3及び4では、塊状法を用いた本発
明について説明する。
大旌炭上 全てのボトル懸濁重合に使用した一般的な仕込み操作、
重合条件及びワークアップ(work−up)操作は、
特記しない限り、下記のとおりであった。
伏造立員立 フォートポツプボトルに、乾燥PVC粉末を慎重に秤量
し、煮沸蒸留水(慎重に秤量した)を添加後、七ツマー
1開始剤及び連鎖移動剤を含有する溶液を使用した場合
にはそれを(慎重に秤量して)添加して仕込んだ。仕込
みは、酸素を除去するために特別の注意を払いながら窒
素雰囲気下で行った。ボトルをゴム張りのキャップで封
をし、且つ10psiの窒素で加圧した。゛ 里金条作 仕込み、密封したボトルを60℃の(特記のないかぎり
)一定温度の水浴に入れ、16時間タンブルした。次に
、ボトルを水浴から出し、冷却後、キャップを取り外す
前にガス抜きした。
ワークアップ ボトルの内容物を各吸引濾過器に注ぎ水を除去した。イ
ソプロパツールに再懸濁し、再濾過後、真空下60℃で
加熱減量が無視できる程度になるまで乾燥した(通常こ
れには約24時間の乾燥時間が必要であった)。乾燥樹
脂を秤量し、加熱減量を測定し且つポリマーの収率を加
熱減量に関して補正した。補正収率を使用して、下記の
式を利用してモノマーの転化百分率を計算した。
仕込モノマーのレベルがPVC上でオーバーポリメリゼ
ーションしたメタクリル酸メチル/α−メチルスチレン
共重合体の性質に及ぼす影響を下記に示す。全ての量の
単位はgである。又、MMA /α−メチルスチレン重
量比は90/100である。
戒−分      12345 PVC(0,541,V、)    100 100 
100 100 100煮沸蒸溜水    400 4
00 400 400 400■立役凹住亘 土−23
45− 備考)*デュポン1090B型示差走査熱量計、 PV
C自体のTg’C”は83.1℃である。
密度(g/cc)  1.332191.−30113
1.281461.264651.2478190℃@
100秒 1.622.253.224.254.71
190 ’C@500秒 0.650.831.251
.491.53190℃@1000秒  0.43 0
.56 0.75 0.88 0.89アクリル系加工
助剤      3 錫安定剤           2 鉱油      2 炭酸カルシウム         2 成分を慎重に秤量し、ワーリング(Warring)プ
レングー中で1分間乾式配合し、スト−ツクバンド(s
tock band)をミルに入れた後3分間微粉砕し
た。微粉砕は、6インチの電気加熱実験用ミルで、フロ
ントロールが3006Fでリアーロールが280 ’F
のものにより行った。試験試料を、390羊で5分間圧
縮成形した。
備考) 2.  HDT試験は、厚み1 / 8 ”の
未了ニールバーにより行った。
3、 レオロジーは、ダイ直径0.048708cmの
シーグラフト・マクケルベイレオメー タ−(Sieglaft −Mckelvey Rhe
ometer)により測定した。
実施±1 非PVCポリマー= 80/10/10fflffi%門門八/α−メチルス
チレン/アクリロニトリル オーバーポリマーの分子量を変化することによる溶融粘
度及び加熱撓み温度への影響を調べた。
試料は、65℃で16時間重合したものである。他の条
件は、実施例1と同様であった。
lLi1  2  3  4  5− 鉦−PVc(0
,54m  100 100 100 100 100
 .100煮沸蒸溜水 400 400 400 40
0 400 400モノマー A       50 −−−−−−・−−−−−−−
−−一−−−=−−−−−−−−−−−−B     
−・−50−・−一−−−・−・−−−−−−−−−一
−−−−c      −−−−−−−−−−so  
−−−−−−−−一−−−D     −・−−−−−
−−−−−−50−一−−−−−−E      −−
−−−−−−−−−−−−−−50−−−−F    
  −−−−−−−−−−−−・−・−50聞A   
        80   160  160  16
0  160  160  160計量値   0.8
−2.5  1.60 2.0 2.4 3.0 4.
0 5.0備考)*t−ドデシルメルカプタン連鎖移動
剤:鉱油中75%0.800 g 非PVCポリマー  32.5 32.3 32.3 
32.3 31.9 32.21、加熱撓み2 2.温度”C75,581,085,085,084,
083,082,0レオロジーN (poiseXlo
 −aゝ200℃0100秒1.021.361.35
1.281.131.040.94200℃o100(
1秒 0.32 0.36 0.34 0.33 0.
33 0.31 0.28備考)1.処方及び混合条件
は、実施例1と同様であった。
2、 1/2”Xi/8”X6″の加熱撓みバー 24時間アニール、80℃、ASTM D−684,2
64ps i 猪揄 加熱撓み温度はほぼ一定か又は実際に上昇し、一方、溶
融粘度は顕著に減少する。この結果は全く予想しなかっ
たことであった。従って、加熱撓み温度を上昇しながら
、加工性を大きく向上させて、押出製品を製造する際押
出速度を速くするか、あるいは射出成形においてより複
雑な金型を充填することができる。
上記のデータから明らかなように、ポリ塩化ビニルのイ
ンヘレント粘度が減少する。従って、減少したインヘレ
ント粘度が望まれる種々の溶融加工操作に関して、より
高分子量のポリ塩化ビニル樹脂を使用することができる
。更に、上記のことから、加熱撓み値は、−船釣に、オ
ーバーポリマーの分子量によっては変化しない。この結
果は、分子量が減少すると通常加熱撓み温度が減少する
ことからは、全く予想しなかったことである。このこと
は、主鎖PvCの分子量又は1.V、を減少させて溶融
粘度を低下させ及び加工性を向上させると(連鎖移動剤
不使用)、予想通り加熱撓み温度が低下することから確
認される。
実験PVCA    IV =0.540実験PVCB
     IV =0.465天彫上四−N  犬l匡
ぢ−W 加熱撓み温度(”c)      ?5.5     
64.5溶融粘度(NポイズX 10) 200℃、100秒   1.02   0.6020
0℃、1000秒     0.32     0.2
3上記表から明らかなように、PvC主鎖の分子量を低
下してメルトフロー粘度を低下させると、連鎖移動剤を
使用しないときには加熱撓み温度が大きく低下した。
尖狡握主 フォート飲料用ボトルに下記の配合物を装入した。
以下余白 配−金 懸濁ポリ塩化ビニール27B (IV=0.54;Tg
=82°C)α−メチルスチレン      69.1
アクリロニトリル        30.9ラウロイル
パーオキシド     0.5t−ブチルパーオクトエ
ート   0.372−メルカプトエタノール    
0.2515璽鳳 スチールボール スチールボールとポリ塩化ビニルを除いて上記成分を予
備混合し、窒素で最初にパージした飲料ボトルに入れた
粒状ポリ塩化ビニル樹脂に添加した。
仕込み完了後、飲料ボトルを65°Cで約16時間タン
ブルした。次に、テール反応(tail reacti
on)を80℃で約2時間行った。
ポリ塩化ビニルの塊状オーバーポリメリゼーション生成
物を、インヘレント粘度、ガラス転移温度及びガラス転
移温度剤形成モノマーに関して試験した。結果を表3に
示す。
表」− 一虜ffi    −灯盟− IV              O,5090,72
0Tg、’C91,895 転化率、%     92.7      90.9上
記のデータから明らかなように、塊状オーバーポリメリ
ゼーションにおいて連鎖移動剤使用すると、インヘレン
ト粘度が大きく減少する。転化率は、わずかに上昇した
。従って、本発明の処理ポリ塩化ビニル樹脂は、大きく
向上したメルトフローレートを有している。
実施貫↓ 連鎖移動剤としてH2Sガスを使用したことを除いて、
実施例3と全く同様な方法でガラス転移温度別処理ポリ
塩化ビニル樹脂を製造した。使用したH、Sの世は、モ
ノマー100重量部当たり0.25重量部であった。配
合に関する他の相違点は、モノマー100重量部当たり
0.18重量部のラウロイルパーオキシド及び0.26
重量部のむ一ブチルパーオクトエートを使用したことの
みであった。下記のデータが得られた。
表1 4−  一対皿一 シェル/コアー   0.33      0.33I
V          O,4790,720Tg、℃
       92.9       93.0転化率
、%     92.1      90.9明らかな
ように、本実施例においても非常に大きなインヘレント
粘度の減少が得られた。
特許法に従い、本発明の範囲、即ち、特許請求の範囲は
、上記最良の形態及び好ましい実施態様には限定されな
い。
以下余白 手続補正書(方式) %式% 1、事件の表示 昭和63年特許願第202052号 2、発明の名称 ポリ塩化ビニルオーバーポリマー 3、補正をする者 事件との関係   特許出願人 名称 ザ ビー、エフ、グツドリッチ カンパニー 4、代理人 住所 〒105東京都港区虎ノ門−丁目8番10号静光
虎ノ門ビル 電話504−0721氏名 弁理士(65
79)青 木   朗1  ・(外4名)″“″ 5、補正命令の日付 6、補正の対象 明細書 7、補正の内容 明細書の浄書(内容に変更なし) 8、添附書類の目録 浄書明細書      1通

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリ塩化ビニル樹脂とポリ塩化ビニル樹脂の高ガラ
    ス転移温度・インヘレント粘度上昇剤を包含し、 前記高ガラス転移温度・インヘレント粘度上昇剤が懸濁
    状態で前記ポリ塩化ビニル樹脂に塗布したものであり、
    前記ポリ塩化ビニルの高ガラス転移温度・インヘレント
    粘度上昇剤は一種以上の高ガラス転移温度剤形成モノマ
    ーを効果的な量の実質的に水不溶性の連鎖移動剤の存在
    下で前記処理ポリ塩化ビニル樹脂のインヘレント粘度が
    減少するようにして懸濁重合することにより製造したも
    のであり、前記ポリ塩化ビニル樹脂の量は前記一種以上
    のモノマーの各100重量部に対して約50〜約2,0
    00重量部である、低インヘレント粘度・高ガラス転移
    温度剤処理ポリ塩化ビニル樹脂。 2、前記高ガラス転移温度剤形成モノマーの懸濁重合が
    、前記ポリ塩化ビニル樹脂上でのオーバーポリメリゼー
    ションである特許請求の範囲第1項に記載の低インヘレ
    ント粘度・高ガラス転移温度剤処理ポリ塩化ビニル樹脂
    。 3、前記連鎖移動剤の量が前記ガラス転移温度剤形成モ
    ノマーの各100重量部に対して約0.3〜約20ミリ
    当量であり、前記連鎖移動剤が炭素数5〜22のアルキ
    ルメルカプタン、少なくとも1個のアリル系水素原子を
    有する炭素数3〜約20のアルケン若しくは芳香族アル
    ケン、炭素数1〜12の塩素化若しくは臭素化アルカン
    、アルケン若しくはアルキン、炭素数6〜約15のアル
    デヒド又はそれらの混合物であり、前記高ガラス転移温
    度剤形成モノマーがスチレン型モノマー、ビニルニトリ
    ル、メタクリル酸のエステル、マレイミド型、インデン
    型、ノルボルネン型、不飽和酸無水物又はそれらの混合
    物であり、且つ前記処理ポリ塩化ビニル樹脂が少なくと
    も前記ポリ塩化ビニル樹脂の最初のインヘレント粘度の
    レベルまで減少したインヘレント粘度を有する特許請求
    の範囲第2項に記載の低インヘレント粘度・高ガラス転
    移温度剤処理ポリ塩化ビニル樹脂。 4、前記ポリ塩化ビニル樹脂の量が前記一種以上のモノ
    マー各100重量部に対して約75重量部〜約500重
    量部であり、前記懸濁重合における前記水の量は前記懸
    濁液における前記PVC固形物の量が前記PVC固形物
    と前記水の合計重量に対して約5〜約60重量%となる
    ような量であり、且つ前記連鎖移動剤がt−ドデシルメ
    ルカプタン、t−デシルメルカプタン、t−オクチルメ
    ルカプタン又はこれらの混合物である特許請求の範囲第
    3項に記載の低インヘレント粘度・高ガラス転移温度剤
    処理ポリ塩化ビニル樹脂。 5、前記処理ポリ塩化ビニル樹脂が、前記ポリ塩化ビニ
    ル樹脂の最初のインヘレント粘度の少なくとも5%低い
    値まで減少したインヘレント粘度を有し、且つ前記ポリ
    塩化ビニル樹脂のガラス転移温度が少なくとも5℃上昇
    する特許請求の範囲第2項に記載の低インヘレント粘度
    ・高ガラス転移温度剤処理ポリ塩化ビニル樹脂。 6、一種以上のポリ塩化ビニル高ガラス転移温度剤形成
    モノマーを、水に入れたポリ塩化ビニル粒状樹脂に添加
    し、 実質的に水不溶性の連鎖移動剤を前記水及びポリ塩化ビ
    ニル粒状樹脂に添加し、及び 前記ガラス転移温度剤形成モノマーを前記実質的に水不
    溶性の連鎖移動剤の存在下で前記処理ポリ塩化ビニル樹
    脂のインヘレント粘度が減少するようにして懸濁重合す
    る、 以上の工程を包含するポリ塩化ビニル樹脂を処理する方
    法。 7、前記ポリ塩化ビニル樹脂の量が前記一種以上のモノ
    マーの各100重量部に対して約50〜約2,000重
    量部であり、且つ前記実質的に水不溶性の連鎖移動剤が
    前記一種以上のモノマーの各100重量部に対して約0
    .3〜約20ミリ当量である特許請求の範囲第6項に記
    載の方法。 8、前記一種以上のモノマーを前記ポリ塩化ビニル樹脂
    に塗布して前記ガラス転移温度剤形成モノマーの懸濁オ
    ーバーポリメリゼーションを行うことを包含し、且つ前
    記実質的に水不溶性の連鎖移動剤が炭素数5〜22のア
    ルキルメルカプタン、少なくとも1個のアリル系水素原
    子を有する炭素数3〜約20のアルケン若しくは芳香族
    アルケン、炭素数1〜12の塩素化若しくは臭素化アル
    カン、アルケン若しくはアルキン、炭素数6〜約15の
    アルデヒド又はそれらの混合物であり、前記高ガラス転
    移温度剤形成モノマーがスチレン型モノマー、ビニルニ
    トリル、メタクリル酸のエステル、マレイミド型、イン
    デン型、ノルボルネン型、不飽和酸無水物又はそれらの
    混合物である特許請求の範囲第7項に記載の方法。 9、前記ポリ塩化ビニル樹脂の量が前記一種以上のモノ
    マーの各100重量部に対して約100〜約350重量
    部であり、前記ポリ塩化ビニル固形物の量が前記固形物
    と前記水との総重量に対して約25〜約50重量%であ
    り、前記ガラス転移温度剤形成モノマーがα−メチルス
    チレン、アクリロニトリル、スチレン又はそれらの混合
    物であり、前記実質的に水不溶性の連鎖移動剤がt−ド
    デシルメルカプタン、t−デシルメルカプタン、t−オ
    クチルメルカプタン又はそれらの混合物であり、且つ前
    記処理ポリ塩化ビニル樹脂が前記ポリ塩化ビニル樹脂の
    最初のインヘレント粘度より少なくとも15%低い値ま
    で減少したインヘレント粘度を有する特許請求の範囲第
    8項に記載の方法。 10、前記懸濁重合が攪拌により行われ、且つ前記処理
    ポリ塩化ビニル樹脂のインヘレント粘度が約0.25〜
    約0.6である特許請求の範囲第9項に記載の方法。 11、ポリ塩化ビニル樹脂とポリ塩化ビニル樹脂の高ガ
    ラス転移温度・インヘレント粘度上昇剤を包含し、 前記高ガラス転移温度・インヘレント粘度上昇剤を前記
    ポリ塩化ビニル樹脂に塗布後処理ポリ塩化ビニル樹脂を
    形成し、前記ポリ塩化ビニルの高ガラス転移温度・イン
    ヘレント粘度上昇剤は一種以上の高ガラス転移温度剤形
    成モノマーを効果的な量の連鎖移動剤の存在下で前記処
    理ポリ塩化ビニル樹脂のインヘレント粘度が減少するよ
    うにして塊状重合することにより製造したものであり、
    前記ポリ塩化ビニル樹脂の量は前記一種以上のモノマー
    の各100重量部に対して約50〜約2,000重量部
    である、低インヘレント粘度・高ガラス転移温度剤処理
    ポリ塩化ビニル樹脂。 12、前記連鎖移動剤の効果的な量が前記ガラス転移温
    度剤形成モノマーの各100重量部に対して約0.3〜
    約20ミリ当量であり、前記ガラス転移温度剤形成モノ
    マーが前記ポリ塩化ビニル樹脂上でのオーバーポリメリ
    ゼーションにより前記ポリ塩化ビニル樹脂に塗布され、
    且つ前記処理ポリ塩化ビニル樹脂が少なくとも前記ポリ
    塩化ビニル樹脂の最初のインヘレント粘度のレベルまで
    減少したインヘレント粘度を有する特許請求の範囲第1
    1項に記載の低インヘレント粘度・高ガラス転移温度剤
    処理ポリ塩化ビニル樹脂。 13、前記連鎖移動剤が総炭素数1〜22のアルキルメ
    ルカプタン、総炭素数2〜22のメルカプタンアルコー
    ル、少なくとも1個のアリル系水素原子を有する総炭素
    数3〜約20のアルケン若しくは芳香族アルケン、炭素
    数1〜12の塩素化若しくは臭素化アルカン、アルケン
    若しくはアルキン、炭素1〜約15のアルデヒド、H_
    2S、又はそれらの混合物であり、前記一種以上の高ガ
    ラス転移温度剤形成モノマーがスチレン型モノマー、ビ
    ニルニトリル、種々のマレイミド、種々のインデン、種
    々のノルボルネン、種々の不飽和酸無水物、又はそれら
    の混合物である特許請求の範囲第12項に記載の低イン
    ヘレント粘度・高ガラス転移温度剤処理ポリ塩化ビニル
    樹脂。 14、前記連鎖移動剤がH_2S、炭素数5〜18のア
    ルキルメルカプタン又は炭素数2〜12のメルカプタン
    アルコールであり、前記ポリ塩化ビニル樹脂の量が前記
    一種以上のモノマーの各100重量部に対して約100
    〜約350重量部であり、前記連鎖移動剤の量が前記一
    種以上のモノマーの各100重量部に対して約2〜約1
    0ミリ当量であり、前記処理ポリ塩化ビニル樹脂が前記
    塩化ビニル樹脂の最初のインヘレント粘度の少なくとも
    5%の値まで低下したインヘレント粘度を有し、且つ前
    記ガラス転移温度剤形成モノマーがα−メチルスチレン
    、アクリロニトリル、スチレン又はそれらの混合物であ
    る特許請求の範囲第13項に記載の低インヘレント粘度
    ・高ガラス転移温度剤処理ポリ塩化ビニル樹脂。 15、前記処理ポリ塩化ビニル樹脂が前記塩化ビニル樹
    脂の最初のインヘレント粘度の少なくとも15%の値ま
    で低下したインヘレント粘度を有する特許請求の範囲第
    14項に記載の低インヘレント粘度・高ガラス転移温度
    剤処理ポリ塩化ビニル樹脂。 16、一種以上のポリ塩化ビニル高ガラス転移温度剤形
    成モノマーをポリ塩化ビニル樹脂に添加し、連鎖移動剤
    を前記ポリ塩化ビニル樹脂に添加し、及び 前記ガラス転移温度剤形成モノマーを前記連鎖移動剤の
    存在下で前記処理ポリ塩化ビニル樹脂のインヘレント粘
    度が減少するようにして塊状重合する、 以上の工程を包含するポリ塩化ビニル樹脂を処理する方
    法。 17、前記ポリ塩化ビニル樹脂の量が前記一種以上のモ
    ノマーの各100重量部に対して約50〜約2,000
    重量部であり、前記連鎖移動剤の量が前記一種以上のモ
    ノマー各100重量部に対して約0.3〜約20ミリ当
    量であり、且つ前記一種以上のモノマーを前記ポリ塩化
    ビニル樹脂に直接塗布することにより前記モノマーのオ
    ーバーポリメリゼーションを行う特許請求の範囲第16
    項に記載の方法。 18、前記連鎖移動剤が総炭素数1〜22のアルキルメ
    ルカプタン、総炭素数2〜22のメルカプタンアルコー
    ル、少なくとも1個のアリル系水素原子を有する総炭素
    数3〜約20のアルケン若しくは芳香族アルケン、炭素
    数1〜12の塩素化若しくは臭素化アルカン、アルケン
    若しくはアルキン、炭素数1〜約15のアルデヒド、H
    _2S又はそれらの混合物であり、前記一種以上の高ガ
    ラス転移温度剤形成モノマーがスチレン型モノマー、ビ
    ニルニトリル、種々のマレイミド、種々のインデン、種
    々のノルボルネン、種々の不飽和酸無水物又はそれらの
    混合物であり、前記ポリ塩化ビニル樹脂の量が前記一種
    以上のモノマーの各100重量部に対して約75〜約5
    00重量部であり、前記連鎖移動剤の量が前記一種以上
    のモノマーの各100重量部に対して約1.0〜約15
    ミリ当量であり、且つ前記処理ポリ塩化ビニル樹脂が前
    記ポリ塩化ビニル樹脂の最初のインヘレント粘度の値の
    少なくとも5%まで低下したインヘレント粘度を有する
    特許請求の範囲第17項に記載の方法。 19、前記ポリ塩化ビニル樹脂のインヘレント粘度の減
    少が少なくとも15%であり、前記連鎖移動剤がH_2
    S、素数5〜18のアルキルメルカプタン又は炭素数2
    〜12のメルカプタンアルコールであり、前記ポリ塩化
    ビニル樹脂の量が前記一種以上のモノマーの各100重
    量部に対して約100〜約350重量部であり、前記連
    鎖移動剤の量が前記一種以上のモノマーの各100重量
    部に対して約2〜約10ミリ当量であり、且つ前記ガラ
    ス転移温度剤形成モノマーがα−メチルスチレン、アク
    リロニトリル、スチレン又はそれらの混合物である特許
    請求の範囲第18項に記載の方法。 20、前記ガラス転移温度剤形成モノマーが現場重合さ
    れ、且つ前記処理ポリ塩化ビニル樹脂のインヘレント粘
    度が約0.25〜約0.7である特許請求の範囲第19
    項に記載の方法。
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