JPH01131202A - 新規な腸溶性分子カプセル - Google Patents

新規な腸溶性分子カプセル

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JPH01131202A
JPH01131202A JP21200688A JP21200688A JPH01131202A JP H01131202 A JPH01131202 A JP H01131202A JP 21200688 A JP21200688 A JP 21200688A JP 21200688 A JP21200688 A JP 21200688A JP H01131202 A JPH01131202 A JP H01131202A
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Kanehito Kamikama
兼人 上釜
Fumitoshi Hirayama
文俊 平山
Kuniaki Tokuda
徳田 邦明
Seiji Morii
森井 政二
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Wako Pure Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、薬物の腸溶性担体として優れた特性を有する
、新規な腸溶性分子カプセルに関する。
(発明の背景) 薬物の腸溶性担体は、エリスロマーrシンやジゴキシン
等の薬剤を胃の強酸から保護する、サリチル酸やアスピ
リン等の薬剤の刺激による胃痛や吐き気を防止する、等
を目的として、或は腸内殺菌剤等の薬剤のように腸内局
部作用を目的とする場合や腸内で高濃度で吸収されるこ
とを期待する場合等に於て有用であり、現在は腸溶性コ
ーティング剤かその主流である。
しか[)なから、腸溶性コーティング剤の場合には、二
「たる構成成分である皮膜形成物質が高皮膜性であると
共に、作業性の面からはその溶液が低粘度であることが
求められている一方、最近では従来のアセトン、アルコ
ール等の有機溶媒を用いるコーティング方法に付随する
問題点を回避すべく、水系のコーティング剤が求められ
ている等、コーティング上克服すべき困難な問題が多い
また、近年、局方に於ける腸溶性の基準となるpl+か
7.5から6.8に移行する等、腸溶性製剤か胃を通過
後十二指腸付近のpH4〜5、及び小腸上部のpH5〜
6の環境ドで迅速に溶解又は崩壊する特性が重要視され
、それらの特性を具備した安定で薬物の腸溶性担体とし
て優れた性能を示す新しいタイプの化合物の出現が強く
望まれていた。
一方、シクロデキストリン(以下、CVDと略記する。
)は、グルコビラノースがα−1,4−グリコシド結合
により環状に結合した環状オリゴ糖同族体であり、結合
したグルコビラノースか各々6.7.8個のα−cyD
、β−C,yD、γ−cyDの一::、種かよく知られ
ている。
こわら一連の[:3/Dは、CyD空洞の比較的広い一
端の開口部にり°ルコピラノースの2−及び3−位の2
級−〇H基を有し、他端の開口部に6−位の1級−〇H
基を有する環状構造で、分子内に疎水性空洞を灯し、こ
の空洞に他の原子や分子を一定の組成比で取り込み包接
複合体を形成するので、分子カプセルとも呼ばれている
しかしながら、現在までに知られているCyD及びその
誘導体の用途としては、難溶性物質の可溶化、不安定物
質の安定化、油状物質の粉体化、連敗性物質の揮散防止
、矯味、矯臭2局所刺激性の軽渥等を目的としたものが
主体であり、これを腸溶性分子カプセルとして使用した
例は、これまでのところ未だない。
(発明の目的) 本発明は、例えば胃で溶解せず、十二指腸から小腸]一
部に於ける環境下で迅速に溶解若しくは崩壊し、薬物の
腸溶性担体として優れた特性を示す安定な腸溶性分子カ
プセルを堤供することを目的とする。
〔発明の構成〕
本発明は、一般式〔工1 [式中、nは6〜8の整数を表わし、Rは炭素数2〜4
のカルボキシアルキル基及びアルキル基並びに水素原子
を表わす(但し、3xn個のRの内、少くとも1は炭素
数2〜4のカルボキシアルキル基であり、3〜(3n−
1)は炭素数2〜4のアルキル基であり、残りは水素原
子である。)。]で示されるCYD68導体を含んで成
る腸溶性分子カプセルの発明である。
また本発明は、腸溶性分子カプセルとして特に有用な一
般式[11] [式中、Rは炭素数2〜4のカルボキシアルキル基、炭
素数2〜4のアルキル基並びに水素原子を表わす(世し
、3Xn個のRの内、少くとも1は炭素数2〜4のカル
ボキシアルキル基であり、3〜(3n−1)は炭素:!
12〜4のアルキル基であり、残りは水素原子である。
)。]で、バされ、珪′)その37℃に於ける0、IN
塩酸水溶液に対する溶解度か3 (W/W )%以下で
あるβ−C,!/D’iA導体の発明である。
即ち、本発明者らは、腸溶性分子カプセルに関する研究
の途上、CyD誘導体の中に、酸性領域とアルカリ性領
域とで溶解度が著しく異なるものがあること、更に詳し
くは炭素数2〜4のカルボキシアルキル基と炭素数2〜
4のアルキル基とを有するCyD誘導体が、中性乃至ア
ルカリ性側と酸性側とでは、その溶解度に著しい差を生
じることに着目し、鋭意研究の結果、同化合物が胃の環
境干で溶解せず、十二指腸から小腸上部に於ける環境下
で極めて迅速に溶解又は崩壊すること、またこれを利用
すれば薬物の腸溶性担体として優れた特性を示す安定な
分子カプセルを調製し得ることを吐出し、本発明を完成
するに到った。
一般式[I]に於けるnは6,7又は8を表わし、一般
式[I]及び[11]に於けるRは炭素数2〜4のカル
ボキシアルキル基、即ちカルボキシメチル基、カルボキ
シエチル基、又はカルボキシプロピル基、炭素数2〜4
のアルキル基、即ちエチル基、プロピル基、ブチル基、
及び水素原子を表わす。世し、3Xn個のRの内、少く
とも1は炭素数2〜4のカルボキシアルキル基であり、
3〜(3n−1)は炭素数2〜4のアルキル基であり、
残りは水素原イーである。但し、水素原子の内の一部又
は全てが他の、[二に挙げた以外の基に置き換っている
ものでもそれらの置換基か本発明の効果を損わないよう
な基であるならば、こわを妨げない。また、これらカル
ボキシアルキル基、アルキル基、水素原子の数は必ずし
・も整数であることを要さない。
ト記一般式[I]で示される”!D請導体はいずれも本
発明の目的に充分適うものであるか、特に本発明の目的
にとって好ましいものとしては、その溶解性に於て、5
%重重水水溶液対する溶解J並か0.IN塩酸水溶液に
対するそれの5倍以十であること、37℃に於ける0、
IN塩酸水溶液に対する溶解度か3 (If/W)%以
下、好ましくは1%以ド、より好まし・くは0.5%以
下であること等の性質を有しているものが挙げられ、史
に好ましいものとしては、一般式[11]で示されるβ
−11yDの誘導体であって、37℃に於ける0、IN
塩酸水溶液に対する溶解度が3%以下、好ましくは1%
以ド、より好ましくは0.1%以ドであり、且つ20℃
の水に対する溶解度が8%以下であるものが挙げられる
尚、置換基としてアルキル基とカルボキシアルキル基を
有するCVD誘導体としては、特開昭60−15250
3号公報にそのβ−CyD誘導体が、また、特開昭61
−2753旧号公報にそのγ−CVD誘導体が夫々開示
されている。しかしながら、特開昭60−152503
号公報に於けるβ−cyo誘導体は、β−CyDの溶解
性を向上させる目的(20℃に於ける溶解度がlθ%以
ト)で開発されたものであり、また、特開昭61−27
53旧号公報に於けるγ−CyD誘導体は、γ−cyo
と薬剤との包接化合物の水に対する溶解性が低いことに
着目し、そのil溶化を目的として開発されたものであ
って、こわらCVD誘導体か腸溶性分子カプセルとして
使用できるか否かについては、そのどちらにも何らの開
示も示唆もされていない。
また、こわら二つの文献中には、上記−,1−a2式[
11’lで示され、■、っその37℃に於ける0、IN
塩酸水溶液に対する溶解度か3 (W/il)%以下で
あるβ−CyDrA導体については全く開示がない3、
本発明に係るCVD誘導体は、一般に、相当するCyD
と相当するモノ八日脂肪酸(又はその塩)、即ちモノハ
ロ酢峻、モノへロブロピオン酸又はモノハロ酪酸(又は
これらの塩)とをアルカリ存在−トで反応させるか、又
は相当するCyDと相当するβ−プロピオラクトン、γ
−ブチロラクトン等のラクトン類とをアルカリ存在)に
反応させて、カルボキシアルキル−CyDとし、次いで
得られたカルボキシアルキル体をジアルキル硫酸やハロ
ゲン化アルキル等のアルキル化剤と反応させる常法によ
り容易に製造することができる。
尚、カルボキシアルキル化とアルキル化とは、その反応
の順序を逆にすることも勿論可能である。また、CVD
に対するモノ八日脂肪酸及びアルカリ或はβ−ラクトン
、γ−ラクトン等の便用着を変化させたり、得られたカ
ルボキシアルキル体のアルキル化回数を増減させること
により、CVD誘導体のカルホキジアルキル基及びアル
キル基の置換度を調節することができる。その他、反応
試剤、溶媒等の使用量、反応温度、反応時間、後処理等
は常法に従うことで足りる。
一般にCVDの水酸基をメトキシ基で置換すると水溶性
が増大するが、エトキシ基、又はそゎ以トの炭素数を持
つアルコキシ基で置換すると、−転して疎水性が強くな
る。この疎水性の度合はアルコキシ基の炭素数と置換基
数の増加に従って高まるが、あまり大きな置換基を導入
するとC,l/D誘導体自身の包接作用が低下するので
、炭素数2−4のアルコキシ基が適当である。更にこの
疎水性となったCVD誘導体にカルボキシアルキル基が
導入されるとpH4以上で可溶化する性質が発現し、所
謂腸溶性機能を持つようになる。この導入されるカルボ
キシアルキル基の数としては、1以トであれば特に限定
されないが、少ない方が溶解速度が速いため、通常は少
ない方が望ましい、。
本発明に係るCyD y3導体は、pi−14を越える
ころから急速に溶解性を増すことから(第2図及び第4
図参照、)十二指腸から小腸F部に於ける環境下で極め
て迅速に溶解し、薬物の腸溶性担体として有効な優れた
特性を示す。
また、本発明に係るcyo誘導体は、腸溶性機能に加え
CVDの本来の特性である、薬剤等の安定化、油状物の
粉体化、揮散性物質の揮散防止、矯味、矯臭9局所刺激
性の軽減等の作用を兼ね備えていることは言うまでもな
い。また、本発明に係るCVD誘導体は、分子中にエス
テル結合をもたないエーテル化合物であるため、極めて
安定な腸溶性分子カプセルとして作用する。
史に、本発明に係るcyo誘導体は、腸溶性分子カプセ
ルとして種々の薬物に対し何等の支障無く有効に適用す
ることができ、例えばこれを作用時間依存塑抗癌薬とし
て知られる5−フルオロウラシル(5−FU)に適用し
た場合は、5−FUが胃の粘膜を刺激して副作用をおこ
すのを防止し、汁つ小腸に達した時点で溶解するため腸
での徐放性が充分期待される等、薬物の腸溶性分子カプ
セルとして著しく優れた作用効果を示す。
本発明に係るCVD誘導体は、その置換基であるカルボ
キシアルキル基が遊離の形のもの(塩の形になっていな
いもの。以下、フリ一体と略す。)の〃かナトリウム塩
、カリウム塩等のアルカリ金属塩や、アンモニウム塩等
のように、塩の形となっているものに比べて水に対する
溶解度が低い。そのため、本発明に係るCVD誘導体と
薬剤等との包接化合物を形成させた後に錠剤型としたも
のを服用する場合、フリ一体の方が、唾液等による溶解
等を防止でき、より好ましい。しかしながら、前記した
如き塩の形となった本発明のCVD誘導体の胃の環境下
に於ける溶解度は、フリ一体のそれとほぼ同等であるの
で、こ九と薬剤との包接化合物を錠剤型とした後に、更
に糖類等により何らかのコーティングを施すのであわば
、特に間2gなく使用できる。
以下に実施例を示すが、本発明はこれらの実施例によっ
て何等の制約を受けるものではない。
尚、実施例中、カルボキシメチル基、エチル基等の置換
度(D、S、)は、GVDの3Xn個の水酸基に対する
値である。
〔実施例) 実施例 1 (1)水300rn!、β−CVD  100g、モノ
クロル酢酸ナトリウム 108.3gを混合し、これに
水酸化ナトリウム44gを水100m7!に溶かした溶
液を70〜80℃で75分間かけ°C滴下し、同温度で
2時間反応させた。反応終了後、反応液を濃塩酸で中和
し、活性炭処理後、メタノールを加えて晶出させ、枦取
、洗浄、乾燥してβ−CVDのカルボキシメチル体(C
M−β−CVD ) 147gを得た。
得られたCM−β−CVDのカルボキシメチル基置換度
(O,S、 )は4.67 (局方準拠−力ルポキシメ
チルセルロースナトリウムの項のナトリウム定M法によ
る。)であった。尚、本CM−β−CVDは、比旋光度
 [α] +++S°を示し、水及び0.1N塩酸に対
する溶解度は50W/W%以−1二であった。
(2)上記CM−β−GyD50gをトルエン500−
に懸濁し、これに30%水酸化ナトリウム水溶液58.
7gを60〜80℃で約5〜IO分かけて滴下し1次い
で80〜90℃でジエチル硫酸30.8gを約20分を
要して滴下した。滴下後2時間遍流反応させ、その後連
流反応“ドに1時間を要して水を共沸留去し、更に2時
間反応させた。反応終了後、第1回目の反応と同様にし
て30%水酸化ナトリウム水溶液及びジエチル硫酸を滴
ドし反応させて第2回目の反応し、不溶物を枦去後、減
圧加熱下に濃縮乾固して目的のカルボキシメチルエチル
− E−β−CVD) 44gを得た。
得られたCME−β−CVDのエチル基置換度(D.S
.)は6.:1(局外規ー力ルボキシメチルエチルセル
ロースの項のカルボキシメチル基、エトキシ基の含量測
定法による。)であった。尚、木CME−β−CyDの
比旋光度[α]は÷104°を示し、5%NaHCO*
水溶液に対する溶解度は35%と、その間に約9倍の,
大きな差か認めら九た。
別に、上記カルボキシメチル基置換度(D.S.)=4
、67の中間体CM−β−cyoを用いて4回及び8回
エチル化して相当するCME−β−CVDを得た。また
、(1)に於てモノクロル酢酸ナトリウムの晴を適宜増
減することによって合成したカルボキシメチル基置換度
(D.S.) = 1.73及び6.46のCM−β−
CVDを用いて夫々2回、4回及び8回エチル化して相
当するCME−β−CVDを得た。尚、30%水酸化ナ
トリウム水溶液の代わりに粒状の水酸化ナトリウムを使
用すると、反応回数及び反応時間が短縮できた。
これら各種CME−β−CyDの溶解度及び比旋光度の
データを表1に併せて示す。
以下余白 表1からも明らかなように、本発明に係る化合物の不す
溶解度は、酸性とアルカリ性とでは、いずわの場合も著
しく大きく異なっており、エチル基の置換度が増すと中
性及び酸性側での溶解度か低ドする現象が見られ、また
、低温(5℃)より37℃の方が溶解度が低トするのか
判る。
実施例 2 実施例1で得たカルボキシメチル基置換度(D.S.)
 = 1.73.エチル基置換度(D.S.) = 9
.1のCME−β−CVDを用い5−フルオロウラシル
( 5 − F U ) lOmgを含む5−FU/C
ME−β−CVD複合体からなる錠剤を調製し、これと
5−FU単独で調製した錠剤の、溶媒中への5−FU放
出率とpH及び放出時間との関係を求めた。
尚、溶媒は日本局方(第11局改正)の崩壊試験法に於
て用いられる第−液(pH1.2)、0.05M酢酸緩
衝液(pH4.0)、日本局方(第11局改正E )の
崩壊試験法に於て用いられる第二液(p)16.8)を
使用し、5−FUの定讐は液体クロマトグラフィーを用
い265止の吸光度を測定する常法により求めた。
結果を第1図に示す。図中、実線(−)は5−FU/C
ME−β−CVDから調製した本発明に係る錠剤により
得られた結果を、−点鎖線1−−−>は5−FLI単独
で調製した錠剤により得られた結果を夫々示す。また、
点線(−−−−一)はpHの変化を示す。尚、測定に使
用した自動溶解p)I検出システムを参考までに第3図
に示す。また、CME−β−t:yoの溶解度のptl
依存性について測定した結果(25℃)を第2図に示す
第1図及び第2図から明らかなように、本発明のCME
−β−CVDは、pH3,3を越えるころから急速に溶
解性を増し、5−FUを著しく放出した。また、エチル
基の置換度が増すと全てのpHで一様に溶解度か低下し
5−FUの放出速度が遅延して徐放効果か現われた。こ
の傾向はカルボキシメチル基の代りにカルボキシエチル
基又はカルボキシプロピル基を置換しても同様であり、
また、エチル基の代りにn−プロピル基、 1so−プ
ロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、 5eC−ブ
チル基を用いても同様であった。
実施例 3 実施例1で得たカルボキシメチル基置換度(D、S、)
 = 1.73、エチル基置換度(D、S、) = 9
.1のCME−β−CVDを用い、塩酸ジルチアゼム(
DI H) fi、Omgを含むDIH/CME−β−
GyD複合体(1:1)から成る錠剤(径4n+m)を
成型し、この錠剤と、DIRと澱粉より成型した錠剤の
、溶媒中へのDIH放出率と、pH&び放出時間との関
係を実施例2と同様にして求めた。結果を第4図に示す
。図中、実線(−)はD I H/CME−β−CyD
N、合体から成型した本発明に係る錠剤により得られた
結果を、−点鎖線(−−−)はDI)Iと澱粉から成型
した錠剤により得られた結果を夫々示す。また点線<−
−−−−>はpHの変化を示す。
第4図から明らかなように、DIHと澱粉から成型した
錠剤では、試験開始後10分以内にDIHの溶出か完了
するのに対し、D I H/CME−β−CyD複合体
から成型した本発明に係る錠剤では、puL界に伴い溶
出速度が増大し、腸溶性及び放出遅延性製剤として優れ
た機能を有することかわかる。
実施例 4 生後約1年の雄性ヒーグル大(13〜15kg) 4匹
を24時間絶食後、DIH30mg相当量を含有するD
IH−澱粉錠、又はDIH/CME−β−GVD複合体
rI:、(直径7mm)を、水100rnlと共に経[
1投与した後、所定時間毎にクエン酸ナトリウムを含む
採血管を用いて前肢静脈より証液を3艷採血して血某を
分離し、各血漿中のDIR11!度を測定した。測定結
果を第5図に示す。また、第5図より得られた神々のデ
ータを表2に示す。尚、血漿DIR濃度の測定は、液体
クロマトグラフィーを用い245r+mの吸光度を測定
する常法により求めた。また、第5図に於て、+は本発
明に係るDIH/CME−β−GYD複合体錠複合体得
られた結果を、÷はDIR−澱粉錠により得らねた結果
を夫々示す。
以下余白 表   2 図5及び表2より明らかな如く、DIH−澱粉錠を投与
した場合には、投与1時間後に[l[L奨中濃度は最高
となり、その後速やかに消失して24時間後には血漿中
にDIHを検出しなくなったのに対し、DrH/CME
−β−CVD複合体錠を投与した場合には、DIHの血
4J!、濃度は投与3時間後に最高に達し、更に4時間
目以降もDIH−澱粉錠を投与した場合に比べて有意に
高濃度を持続した。また、DIHの平均滞留時間及びそ
の時間的分散、平均吸収時間に於てもD I H/CM
E−β−cyo複合体錠を投与した場合にはDIR−澱
粉錠を投与した場合に比較して有意に延長が観察され、
相対バイオアベイラビリティ−は約2倍の値をホした。
以上の結果より、本発明のCME−β−CVDを用いて
成型した複合体得を投与した場合には、投与初期の急激
な血漿中濃度の上昇が抑えられると共に、薬理効果が持
続化することが証明され、本発明化合物が優れた腸溶性
機能と徐放効果を併せもつ腸溶性剤を与えることが判っ
た。
〔発明の効果〕
以ト述べた如く、本発明は、胃で殆ど溶けず、十二指腸
から小腸上部に於ける環境下で目的に応じた適当な速度
で溶解又は崩壊し、薬物を放出する等腸溶性担体として
優れた特性を示す腸溶性分子カプセルと、同用途に使用
した場合に特に優。
れた作用効果を有する新規なシクロデキストリン誘導体
とを提供するものであり、斯業に貢献するところ甚だ大
なる発明である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例2に於いて、自動溶解システムで求め
た5−フルオロウラシル(5−FU)10mgを含む5
−F U /カルボキシメチルエチルーβ−シクロデキ
ストリン(CME−β−CVD ’)複合体(5−FU
/’CME−β−CVD複合体)から成る錠剤及び5−
 F、U単独で成る錠剤の溶媒中への5−FU放出率と
pH及び放出時間(時間(h))との関係を表わす。図
中、実線(−)は5−FU/CME−β−CVD複合体
から成る錠剤により得られた結果を、−点鎖線(−−−
)は5−FU単独で成る錠剤により得られた結果を夫々
示す。また、点線<−−−−−>はpHの変化を示す。 第2図は、実施例2で測定したCME−β−CVDの溶
解度(縦軸1f/V%)と溶解pH(横軸)との関係を
表わす。 第3図は、実施例2及び3で用いた自動溶解pH検出シ
ステム(Automat、ic Dissolutio
n−and pH−Monit、oringSyste
m)を表わす。 第4図は、実施例3に於て、自動溶解システムで求めた
塩酸ジルチアゼム(D I R) 6.0mgを含むD
IH/カルボキシメチルエチル−β−シクロデキストリ
ン(CME−β−CVD)複合体(DIR、/ CM 
E−β−cyo覆合体)から成る錠剤及びDIRと澱粉
から成る錠剤の、溶媒中へのDIR放出率とpH及び放
出時間(時間(h))との関係を表わす。図中、実線(
−)はD I H/CME−β−CVD複合体から成る
錠剤により得られた結果を、−点鎖線(−−−)はDI
Hと澱粉から成る錠剤により得られた結果を夫々示す。 また、点線(−−−−−−)はpHの変化を示す。 第5図は、実施例3に於て、DIH−澱粉錠を投与した
場合(−0−)及びDIH/CME−β−GVD複合体
錠を投与した場合(−・−)の1tIl奨DIH濃度の
経時変化を示し、横軸の各時間(h)に於けるl′ll
L奨中のDIH濃度(nz/ml )を縦軸に沿ってプ
ロットした点を結んだものである。 特許出願人 和光純薬T業株式会社 第2図 pH 第一3図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式[ I ] ▲数式、化学式、表等があります▼[ I ] [式中、nは6〜8の整数を表わし、Rは炭素数2〜4
    のカルボキシアルキル基、炭素数2〜4のアルキル基並
    びに水素原子を表わす(但し、3×n個のRの内、少く
    とも1は炭素数2〜4のカルボキシアルキル基であり、
    3〜(3n−1)は炭素数2〜4のアルキル基であり、
    残りは水素原子である。)。]で示されるシクロデキス
    トリン誘導体を含んで成る腸溶性分子カプセル。
  2. (2)一般式[II] ▲数式、化学式、表等があります▼[II] [式中、Rは炭素数2〜4のカルボキシアルキル基、炭
    素数2〜4のアルキル基並びに水素原子を表わす(但し
    、3×n個のRの内、少くとも1は炭素数2〜4のカル
    ボキシアルキル基であり、3〜(3n−1)は炭素数2
    〜4のアルキル基であり、残りは水素原子である。)。 ]で示され、且つその37℃に於ける0.1N塩酸水溶
    液に対する溶解度が3(W/W)%以下であるβ−シク
    ロデキストリン誘導体。
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