JPS6140298A - シクロアルテノ−ルフエルラ酸エステル−シクロデキストリン複合体 - Google Patents
シクロアルテノ−ルフエルラ酸エステル−シクロデキストリン複合体Info
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- JPS6140298A JPS6140298A JP13679584A JP13679584A JPS6140298A JP S6140298 A JPS6140298 A JP S6140298A JP 13679584 A JP13679584 A JP 13679584A JP 13679584 A JP13679584 A JP 13679584A JP S6140298 A JPS6140298 A JP S6140298A
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- C08B37/0009—Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid alpha-D-Glucans, e.g. polydextrose, alternan, glycogen; (alpha-1,4)(alpha-1,6)-D-Glucans; (alpha-1,3)(alpha-1,4)-D-Glucans, e.g. isolichenan or nigeran; (alpha-1,4)-D-Glucans; (alpha-1,3)-D-Glucans, e.g. pseudonigeran; Derivatives thereof
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明はジクロフルテノールフェルラ酸エステル−シク
ロデキストリン複合体に関するものである。
ロデキストリン複合体に関するものである。
[従来の技術]
従来、水に溶けにくい薬物は消化管からの吸収が悪い事
が知られており、消化管からの吸収の向上をはかる為に
は、薬物の水への溶解速度を上昇させる事が重要な因子
とされている。この為、水に溶けにくい薬物の溶解速度
を上昇させ吸収の向上をはかる工夫がなされてきた。
が知られており、消化管からの吸収の向上をはかる為に
は、薬物の水への溶解速度を上昇させる事が重要な因子
とされている。この為、水に溶けにくい薬物の溶解速度
を上昇させ吸収の向上をはかる工夫がなされてきた。
一方、シクロアルテノールフェルラ酸エステルはγ−オ
リザノール中の一成分である事が知られており、抗動脈
硬化作用、性腺刺激作用、抗酸化作用を有し、さらに自
律神経失調症、高血圧症、肝臓疾患などの治療に効果が
あるとされ・でいる。
リザノール中の一成分である事が知られており、抗動脈
硬化作用、性腺刺激作用、抗酸化作用を有し、さらに自
律神経失調症、高血圧症、肝臓疾患などの治療に効果が
あるとされ・でいる。
しかしながら、シクロアルテノールフェルラ酸エステル
は、γ−オリザノールから高純度に1qる事が極めて困
難であり、さらに水に不溶な為、経口投与した場合消化
管からの吸収が極めて悪く、面中への移行がわずかであ
る。
は、γ−オリザノールから高純度に1qる事が極めて困
難であり、さらに水に不溶な為、経口投与した場合消化
管からの吸収が極めて悪く、面中への移行がわずかであ
る。
従って、γ−オリザノールの一成分として或はシクロア
ルテノールフェルラ酸エステル単独で投与しても、その
薬理、生理作用は充分に発現されていないと考えられる
。
ルテノールフェルラ酸エステル単独で投与しても、その
薬理、生理作用は充分に発現されていないと考えられる
。
[発明が解決しようとする問題点]
本発明はシクロアルテノールフェルラ酸エステルが水に
不要な為、消化管からの吸収が極めて悪く、その薬理、
生理活性が有効に利用されにくい点を解決し、シクロア
ルテノールフェルラ酸エステルの消化管からの吸収を向
上させ、その薬理、生理作用を高めようとするものであ
る。
不要な為、消化管からの吸収が極めて悪く、その薬理、
生理活性が有効に利用されにくい点を解決し、シクロア
ルテノールフェルラ酸エステルの消化管からの吸収を向
上させ、その薬理、生理作用を高めようとするものであ
る。
[問題点を解決するための手段]
本発明者らは、シクロアルテノールフェルラ酸エステル
とシクロデキストリンとの複合体形成について検討した
結果、複合体形成を確認し、さらに複合体を形成するこ
とにより、シクロアルテノールフェルラ酸エステルの溶
解速度が上昇し、また動物実験において消化管からの吸
収の向上が認められる事を見い出し、本発明を完成した
。
とシクロデキストリンとの複合体形成について検討した
結果、複合体形成を確認し、さらに複合体を形成するこ
とにより、シクロアルテノールフェルラ酸エステルの溶
解速度が上昇し、また動物実験において消化管からの吸
収の向上が認められる事を見い出し、本発明を完成した
。
すなわち、本発明はシクロアルテノールフェルラ酸エス
テルをシクロデキストリンにて包接してなることを特徴
とす為シクロアルテノールフェルラ酸エステル−シフロ
ブキス1−リン複合体にかかるものである。
テルをシクロデキストリンにて包接してなることを特徴
とす為シクロアルテノールフェルラ酸エステル−シフロ
ブキス1−リン複合体にかかるものである。
ここで、シクロアルテノールフェルラ酸エステルは、γ
−オリザノールから例えば以下のように単離精製する。
−オリザノールから例えば以下のように単離精製する。
すなわち、γ−オリザノール500gを加熱したクロロ
ホルム1.5〜2.01に溶解し、メタノールを結晶が
析出するまで加える。これを再び加熱して溶解し室温に
放置して結晶を析出させる。
ホルム1.5〜2.01に溶解し、メタノールを結晶が
析出するまで加える。これを再び加熱して溶解し室温に
放置して結晶を析出させる。
得られた結晶はn−ヘキサンで洗浄する。この粗シクロ
アルテノールフェルラ酸エステル100gをクロロホル
ムに溶解し、逆相系充填剤に吸着させ、メタノール:ク
ロロホルム:水(6,:2:1)にて展開流下し、主流
区分を集め、溶媒を留去する。残留物をクロロホルム:
メタノールから再結晶すると、シクロアルテノールフェ
ルラ酸ニスデル60(lが得られた。
アルテノールフェルラ酸エステル100gをクロロホル
ムに溶解し、逆相系充填剤に吸着させ、メタノール:ク
ロロホルム:水(6,:2:1)にて展開流下し、主流
区分を集め、溶媒を留去する。残留物をクロロホルム:
メタノールから再結晶すると、シクロアルテノールフェ
ルラ酸ニスデル60(lが得られた。
このようにして得られたシクロアルテノールフェルラ酸
エステルは、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
、質量分析(MS)、赤外吸収スベク1〜ル(IR)お
よび核磁気共鳴スペクトル(NMR)による機器分析に
より同定した。
エステルは、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
、質量分析(MS)、赤外吸収スベク1〜ル(IR)お
よび核磁気共鳴スペクトル(NMR)による機器分析に
より同定した。
すなわち、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で
は第1図に示すように単一のピークとして認められた。
は第1図に示すように単一のピークとして認められた。
質量分析(MS)では第2図に示すようにシン[1アル
テノールフエルラ酸エステルの分子イオンピーク602
が確認された。
テノールフエルラ酸エステルの分子イオンピーク602
が確認された。
また、赤外吸収スペクトル(IR)では第3図に示すよ
うに167Oct’にC=Oの伸縮振動、1470〜1
430および1380−1350cm−’にメチル基の
振動、1020cr’にシクロプロパン環の特徴的な振
動パターンを示した。
うに167Oct’にC=Oの伸縮振動、1470〜1
430および1380−1350cm−’にメチル基の
振動、1020cr’にシクロプロパン環の特徴的な振
動パターンを示した。
さらに、核磁気共鳴スペ、クトル(NMR)においては
第4図に示すように、δ値0.58ppmにシクロプロ
パン環、3.92ppmに一〇〇H3W、5.92pp
mにフェノール性水酸基、6.15およびグナルが見ら
れた。
第4図に示すように、δ値0.58ppmにシクロプロ
パン環、3.92ppmに一〇〇H3W、5.92pp
mにフェノール性水酸基、6.15およびグナルが見ら
れた。
以上の機器分析結果より、シクロアルテノールフェルラ
酸エステルである事が確認された。
酸エステルである事が確認された。
また、シクロデキストリンとしてはα−シクロデキスト
リン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリ
ン、2,6−ジーO−メチル−β−シクロデキストリン
、α−シクロデキストリンポリマー、β−シクロデキス
トリンポリマー、γ−シクロデキストリンポリマー等が
使用可能である。
リン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリ
ン、2,6−ジーO−メチル−β−シクロデキストリン
、α−シクロデキストリンポリマー、β−シクロデキス
トリンポリマー、γ−シクロデキストリンポリマー等が
使用可能である。
ここで、β−シクロデキストリンは7つのグルコースが
環状に結合した物質であり、各グルコースに存在する3
つの遊離の水酸基のうち2位と6位の水酸基(−08)
をメチル化(−0CH3)したものが2.6−ジーO−
メチル−β−シシクデキス1〜リンである。また、β−
シクロデキストリンポリマーはβ−シクロデキストリン
をアルカリ溶液中で、エピクロルヒドリン試液と反応さ
せる事により得られる重合体であり、β−シクロデキス
トリンが3〜10個架橋した網目構造を有する物質であ
る。α−シクロデキストリンポリマー、γ−シクロデキ
ストリンポリマーも同様に得られる。
環状に結合した物質であり、各グルコースに存在する3
つの遊離の水酸基のうち2位と6位の水酸基(−08)
をメチル化(−0CH3)したものが2.6−ジーO−
メチル−β−シシクデキス1〜リンである。また、β−
シクロデキストリンポリマーはβ−シクロデキストリン
をアルカリ溶液中で、エピクロルヒドリン試液と反応さ
せる事により得られる重合体であり、β−シクロデキス
トリンが3〜10個架橋した網目構造を有する物質であ
る。α−シクロデキストリンポリマー、γ−シクロデキ
ストリンポリマーも同様に得られる。
次に、シクロアルテノールフェル
ル−シクロデキストリン複合体を形成する方法について
説明する。
説明する。
シクロアルテノールフェルラ酸エステルとシクロデキス
トリンを容器中に取り、濃アンモニア水を加え撹拌する
。撹拌後アンモニア水を減圧下で完全に蒸発させること
により除去する。
トリンを容器中に取り、濃アンモニア水を加え撹拌する
。撹拌後アンモニア水を減圧下で完全に蒸発させること
により除去する。
ここで、加えるシフロブキスミーリンの量は種々変える
事が可能であり、またアンモニア水の代わりにエタノー
ルを用いても同様に調製することができる。
事が可能であり、またアンモニア水の代わりにエタノー
ルを用いても同様に調製することができる。
次に、シクロアルテノールフェルラ酸エステルとシクロ
デキスト−リンの複合体形成の確認について説明する。
デキスト−リンの複合体形成の確認について説明する。
まず、シクロアルテノールフェルラ酸エステルとβ−シ
クロデキストリンポリマーの複合体とシクロアルテノー
ルフェルラ酸エステルの紫外線吸収スペクトルを比較し
た。
クロデキストリンポリマーの複合体とシクロアルテノー
ルフェルラ酸エステルの紫外線吸収スペクトルを比較し
た。
その結果、第5図に示すようにシクロアルテノールフェ
ルラ酸エステル単独の場合吸収極大は320rvにあり
分子吸光係数は15000であった。
ルラ酸エステル単独の場合吸収極大は320rvにあり
分子吸光係数は15000であった。
これに対し複合体では吸収極大は3 3 O r+ m
で分子吸光係数は1 9000と増加した。
で分子吸光係数は1 9000と増加した。
また、示差熱分析で検討した結果、シクロアルテノール
フェルラ酸エステル単独では第8図及び第9図に示すよ
うに150℃付近に明らかな吸熱ピークを認めた。これ
に対し複合体では第10図に示すようになだらかな示差
熱分析曲線が得られた。以上の事実からβ−シクロデキ
ストリンポリマーとシクロアルテノールフェルラ酸エス
テル閤の相互作用が認められ複合体形成が確認された。
フェルラ酸エステル単独では第8図及び第9図に示すよ
うに150℃付近に明らかな吸熱ピークを認めた。これ
に対し複合体では第10図に示すようになだらかな示差
熱分析曲線が得られた。以上の事実からβ−シクロデキ
ストリンポリマーとシクロアルテノールフェルラ酸エス
テル閤の相互作用が認められ複合体形成が確認された。
次に同様の方法で、シクロアルテノールフェルラ酸ニス
1ルと2,6−ジ−O−メチル−β−シクロデキストリ
ンの複合体形成を確認した。
1ルと2,6−ジ−O−メチル−β−シクロデキストリ
ンの複合体形成を確認した。
第6図に示すように複合体は極大波長が330rvmと
シクロアルテノールフェルラ酸エステル単独の場合に比
べ長波長側にシフトし、また分子吸光係数も19000
と増加する事が認められた。また示差熱分析では、複合
体では第11図に示すように、シクロアルテノールフェ
ルラ酸エステルで認められた 150℃付近の吸熱ピー
クが消失しなだらかな曲線が得られた。この曲線のパタ
ーンはβ−シクロデキストリンポリマーとシクロコア1
1ノ子/−117’VTJlノニ;MT’7;11ノ0
))bイNl★の41合とも異なっていた。以上の事か
ら複合体形成が確認された。
シクロアルテノールフェルラ酸エステル単独の場合に比
べ長波長側にシフトし、また分子吸光係数も19000
と増加する事が認められた。また示差熱分析では、複合
体では第11図に示すように、シクロアルテノールフェ
ルラ酸エステルで認められた 150℃付近の吸熱ピー
クが消失しなだらかな曲線が得られた。この曲線のパタ
ーンはβ−シクロデキストリンポリマーとシクロコア1
1ノ子/−117’VTJlノニ;MT’7;11ノ0
))bイNl★の41合とも異なっていた。以上の事か
ら複合体形成が確認された。
次にシクロアルテノールフェルラ酸エステルとβ−シク
ロデキストリンの複合体について検討した。紫外線吸収
スペクトルは、複合体形成により第7図に示すように、
極大波長が330mmと、シクロアルテノールフェルラ
酸エステル単独の場合に比べ長波長側にシフトし、また
分子吸光係数も1 9000と増加した。
ロデキストリンの複合体について検討した。紫外線吸収
スペクトルは、複合体形成により第7図に示すように、
極大波長が330mmと、シクロアルテノールフェルラ
酸エステル単独の場合に比べ長波長側にシフトし、また
分子吸光係数も1 9000と増加した。
この事よりβ−シクロデキストリンとシクロアルテノー
ルフェルラ酸エステルの複合体形成が確認された。
ルフェルラ酸エステルの複合体形成が確認された。
[作 用]
さて、先にも述べたように水に溶けにくい薬物の消化管
からの吸収を向上させる為には薬物の水への溶解速度を
上昇させる事が重要である。
からの吸収を向上させる為には薬物の水への溶解速度を
上昇させる事が重要である。
そこでシクロアルテノールフェルラ酸ニスアルとシクロ
デキストリンの複合体形成による溶解速度への影響につ
いて検討した。
デキストリンの複合体形成による溶解速度への影響につ
いて検討した。
その方法について述べる。ビーカー中に2001!の水
を入れ、シクロアルテノールフェルラ酸エステルならび
にシクロアルテノールフェルラM 、T−ステル複合体
を別々に加え、スタージーで毎分150回転の速度で撹
拌し、ビーカー中の濃度を均一にした。このときの温度
は25℃とし、恒温に保って試験を行った。経時的にビ
ーカー中から4厭ずつ採取し、その吸光度を測定し、そ
の都度ビーカー中の水の量が200厭になるように補正
しIC。
を入れ、シクロアルテノールフェルラ酸エステルならび
にシクロアルテノールフェルラM 、T−ステル複合体
を別々に加え、スタージーで毎分150回転の速度で撹
拌し、ビーカー中の濃度を均一にした。このときの温度
は25℃とし、恒温に保って試験を行った。経時的にビ
ーカー中から4厭ずつ採取し、その吸光度を測定し、そ
の都度ビーカー中の水の量が200厭になるように補正
しIC。
吸光度測定は、複合体形成の際紫外線吸収スベク1−ル
で得られた等吸収点305nmの吸光度から400nm
の吸光度を引いた値を用いた。等吸収点とはシクロアル
テノールフェルラ酸エステル1)1独おにびシクロアル
テノールフェルラ酸エステル−シクロデキストリン複合
体形成下でのシクロアルテノールフェルラ酸エステルの
紫外線吸収を示す波長である。400nmはシクロアル
テノールフ−[ルラ酸エステルの紫外線吸収が消失する
波長である。
で得られた等吸収点305nmの吸光度から400nm
の吸光度を引いた値を用いた。等吸収点とはシクロアル
テノールフェルラ酸エステル1)1独おにびシクロアル
テノールフェルラ酸エステル−シクロデキストリン複合
体形成下でのシクロアルテノールフェルラ酸エステルの
紫外線吸収を示す波長である。400nmはシクロアル
テノールフ−[ルラ酸エステルの紫外線吸収が消失する
波長である。
したがって400nmでの測定値は、真に水に溶解して
いないシクロアルテノールフェルラ酸エステルを測定し
ている事になるので、305’nmで測定した吸光度か
ら400nmで測定した吸光度をひく事により、水への
溶解速度について正確に知る事ができる。以上のような
方法で溶解速度を測定した結果を第12図に示す。
いないシクロアルテノールフェルラ酸エステルを測定し
ている事になるので、305’nmで測定した吸光度か
ら400nmで測定した吸光度をひく事により、水への
溶解速度について正確に知る事ができる。以上のような
方法で溶解速度を測定した結果を第12図に示す。
その結果、シクロアルテノールフェルラ酸エステルでは
60分間までの測定で、吸光度は認められず、水にまっ
たく溶けない事が確認された。
60分間までの測定で、吸光度は認められず、水にまっ
たく溶けない事が確認された。
これに対し、シクロアルテノールフェルラ酸エステル−
β−シシクデキス1〜リン複合体では30分後には、吸
光度が0.20まで上昇し溶解速度の上昇が認められた
。
β−シシクデキス1〜リン複合体では30分後には、吸
光度が0.20まで上昇し溶解速度の上昇が認められた
。
シクロアルテノールフェルラ酸エステル−2゜6−ジー
O−メチル−β−シクロデキストリン複合体では10分
後には吸光度が0.40付近まで上昇し、さらに溶解速
度の上昇が観測された。
O−メチル−β−シクロデキストリン複合体では10分
後には吸光度が0.40付近まで上昇し、さらに溶解速
度の上昇が観測された。
さらにシクロアルテノールフェルラ酸エステル−β−シ
クロデキストリンポリマー複合体では10分後に吸光度
が0.60付近まで上昇し、15分後には0.70付近
まで上昇し、著しい溶解速度の改善が認められた。
クロデキストリンポリマー複合体では10分後に吸光度
が0.60付近まで上昇し、15分後には0.70付近
まで上昇し、著しい溶解速度の改善が認められた。
またα−シクロデキストリンポリマー複合体、γ−シク
ロデキストリンポリマー複合体でもシクロアルテノール
フェルラ酸エステルの溶解速度の著しい改善が認められ
た。
ロデキストリンポリマー複合体でもシクロアルテノール
フェルラ酸エステルの溶解速度の著しい改善が認められ
た。
また後記製造例でエタノールを用いて調製したα−シク
ロデキストリン、γ−シクロデキストリンどの複合体で
も第13図に示すように溶解速度の著しい上昇を確認し
た。
ロデキストリン、γ−シクロデキストリンどの複合体で
も第13図に示すように溶解速度の著しい上昇を確認し
た。
本溶解速度試験では高分子化合物ポリビニルピロリドン
(PVP)ならびに多糖体であるプルランとシクロアル
テノールフェルラ酸エステルとの複合体についても検討
した。その結果第12図から明らかなようにこれらの複
合体でもシクロアルテノールフェルラ酸エステルの溶解
速度は上昇するがその程度は1.各種シクロデキストリ
ンよりは低い事が確認された。以上の試験に使用した複
合体は、シクロアルテノールフェルラ酸エステルと各種
シクロデキストリンの比率が重量比でシクロアルテノー
ルフェルラ酸エステル:シクロデキストリン−1=3の
ものを使用した。
(PVP)ならびに多糖体であるプルランとシクロアル
テノールフェルラ酸エステルとの複合体についても検討
した。その結果第12図から明らかなようにこれらの複
合体でもシクロアルテノールフェルラ酸エステルの溶解
速度は上昇するがその程度は1.各種シクロデキストリ
ンよりは低い事が確認された。以上の試験に使用した複
合体は、シクロアルテノールフェルラ酸エステルと各種
シクロデキストリンの比率が重量比でシクロアルテノー
ルフェルラ酸エステル:シクロデキストリン−1=3の
ものを使用した。
次にシクロデキストリン複合体を調製する際のシクロア
ルテノールフェルラ酸エステルとシクロデキストリンの
比率について検討する事を考え、β−シクロデキストリ
ンポリマー複合体について検問した。その結果は第14
図に示す通りであり、β−シクロデキストリンポリマー
の量を増加させて複合体を形成する事にJ:す、溶解速
度はさらに上昇する事が確認できた。
ルテノールフェルラ酸エステルとシクロデキストリンの
比率について検討する事を考え、β−シクロデキストリ
ンポリマー複合体について検問した。その結果は第14
図に示す通りであり、β−シクロデキストリンポリマー
の量を増加させて複合体を形成する事にJ:す、溶解速
度はさらに上昇する事が確認できた。
このように、シクロアルテノールフェルラ酸エステルと
シクロデキストリンの複合体を形成する場合、シクロア
ルテノールフェルラ酸エステルとシクロデキストリンの
比率は、種々変える事が可能である。
シクロデキストリンの複合体を形成する場合、シクロア
ルテノールフェルラ酸エステルとシクロデキストリンの
比率は、種々変える事が可能である。
以上述べてきたように、シクロアルテノールフェルラ酸
エステルと各種シクロデキストリンとで複合体を形成す
る事により溶解速度は著しく上昇した。
エステルと各種シクロデキストリンとで複合体を形成す
る事により溶解速度は著しく上昇した。
その結果、動物実験においても、シクロアルテノールフ
ェルラ酸エステルの消化管からの吸収が向上する事を認
めた。吸収の向上によりシクロアルテノールフェルラ酸
エステルの薬理、生理作用の増強が期待できる。
ェルラ酸エステルの消化管からの吸収が向上する事を認
めた。吸収の向上によりシクロアルテノールフェルラ酸
エステルの薬理、生理作用の増強が期待できる。
なお、シクロデキストリンならびにその誘導体によって
シクロアルテノールフェルラ酸エステルとの複合体が形
成される事を確認した事から、シクロアルテノールフェ
ルラ酸エステルと極めて類似の構造をもつ、シクロブラ
ノールフェルラ酸二[ステル、シクロブラノール、シク
ロアルテノール、24−メチレンシクロアルタノールフ
ェルラ酸エステル、24−メチレンシクロアルタノール
についても同様に複合体を形成する事が可能である。
シクロアルテノールフェルラ酸エステルとの複合体が形
成される事を確認した事から、シクロアルテノールフェ
ルラ酸エステルと極めて類似の構造をもつ、シクロブラ
ノールフェルラ酸二[ステル、シクロブラノール、シク
ロアルテノール、24−メチレンシクロアルタノールフ
ェルラ酸エステル、24−メチレンシクロアルタノール
についても同様に複合体を形成する事が可能である。
計装 造 例]
シクロアルテノールフェルラ酸エステル40mg及び各
種シクロデキストリン120IR(+を容器中に取り、
28%のアンモニア本釣511ないし511以上を加え
、60分ないし60分以上撹拌し複合体を形成する。ア
ンモニア水を減圧不完全に蒸発させる事によって除去し
、シクロアルテノールフェルラ酸エステル−シフロブキ
ス1〜リン複合体を得た。
種シクロデキストリン120IR(+を容器中に取り、
28%のアンモニア本釣511ないし511以上を加え
、60分ないし60分以上撹拌し複合体を形成する。ア
ンモニア水を減圧不完全に蒸発させる事によって除去し
、シクロアルテノールフェルラ酸エステル−シフロブキ
ス1〜リン複合体を得た。
ここで、加えるシフロブキス1−リンの量は秤々変える
事が可能であり、またアンモニア水のかわりにエタノー
ルを用いて同様に調製することもできる。
事が可能であり、またアンモニア水のかわりにエタノー
ルを用いて同様に調製することもできる。
[発明の効果]
以上述べたように、本発明のシクロアルテノールフェル
ラ酸エステル−シクロデキストリン複合体によれば、種
々の薬理、1理作用を右づ“ることか知られているが水
に不溶な為活性が充分発現し難いシクロアルテノールフ
ェルラ酸エステルを、水溶化することができ、消化管か
らの吸収も向上できるので、シクロアルテノールフェル
ラ酸エステルの有する種々の優れた薬理、生理作用を更
に増強することがIll待できる。
ラ酸エステル−シクロデキストリン複合体によれば、種
々の薬理、1理作用を右づ“ることか知られているが水
に不溶な為活性が充分発現し難いシクロアルテノールフ
ェルラ酸エステルを、水溶化することができ、消化管か
らの吸収も向上できるので、シクロアルテノールフェル
ラ酸エステルの有する種々の優れた薬理、生理作用を更
に増強することがIll待できる。
第1図ないし第4図は本発明の複合体の一成分であるシ
クロアルテノールフェルラ酸エステルの機器分析スペク
トルであり、第1図は高速液体り〔−171−グラフィ
ーのパターン図、第2図は貿閤分析スペク1〜ル、第3
図は赤外吸収スペクi・ル、第4図は核磁気共鳴スペク
トル、第5図ないし第7図は本発明の複合体の紫外吸収
スペクトルとシクロアルテノールフェルラ酸エステルの
紫外吸収スペクトルの比較図であり、第5図はシクロア
ルテノールフェルラ酸エステル−β−シクロデキストリ
ンポリマー複合体の比較図、第6図はシクロアルテノー
ルフェルラ酸エステル−2,6−ジ−O−メチル−β−
シシクデキス1〜リン複合体の比較図、第7図はシクロ
アルテノールフェルラ酸エステル−β−シシクデキス1
〜リン複合体の比較図、第8図乃至第11図は示差熱分
析のパターン図であり、第8図はシクロアルテノールフ
ェルラ酸エステル、第9図はアンモニア水中で撹拌した
シクロアルテノールフェルラ酸エステル、第10図はシ
クロアルテノールフェルラ酸エステル−β−シクロデキ
ストリンポリマー複合体、第11図はシクロアルテノー
ルフェルラ酸エステル−2,6−ジ−O−メチル−β−
シクロデキストリン複合体のパターン図、第12図はア
ンモニア水を用いて調製した本発明の複合体の溶解速度
を示ず図、第13図はエタノールを用いて調製した本発
明の複合体の溶解速度を示す図、第14図はシフ[1ア
ルテノ一ルフエルラM丁ステル−β−シクロデキストリ
ンポリマー複合体の溶解挙動に及ぼJβ−シクロデキス
トリンポリン−優の影響を示す図である。 特 許 出 願 人 ゼリア新薬工業株式会社 −J ○ () ○
0 00 の の
リ へ第5図 友−11nml i 長1nml ”7;I L & [A3ot−Atoo l第14図 暗闇(亦) 手続補正1自発) 昭和60年6月12日 特許庁長官 志 賀 学 殿 ?1発明の名称 シクロアルテノールフェルラ酸エステル−シクロデキス
トリン複合体 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 東京都中央区日本橋小舟町10番11号ゼリア新薬工業
株式会社 4、代 理 人 東京都千代田区内神田三丁目5番3号 (外1名) 5、補正の対象 <I>明細書の発明の詳細な説明の欄の補正(1)第5
頁第5行に:おける 「水(6」 を 「水(容量比;6」 と補正する。 (2)第5頁第7行乃至同頁第8行における「メタノー
ルから」 を 「メタノール(容量比;1:1)から」と補正する。 (3)第9頁第3行における 「ようになだらか」 を [ように150℃付近の吸熱ピークが消失しなだらか」 と補正する。 (4)第14頁第20行乃至第15頁第3行における「
上昇した。 その結果・・・・・・吸収の向上により」を [上昇した。 次に、このように各種のシクロデキストリンと複合体を
形成することにより溶解性の著しく高められたシクロア
ルテノールフ′ エルラ酸エステルが、体内に吸収さ
れて種々の薬理活性を発現することを示す実験例につい
て説明する。 本発明者らは、シクロアルテノールフェルラ酸エステル
が体内に吸収されることにより、脳内視床下部のドーパ
ミン含量が低下することを見い出した。 そこで、シクロアルテノールフェルラ酸エステル−各種
シクロデキストリン複合体d3よびシクロアルテノール
フェルラ酸エステルをラットに経口投与しくシクロアル
テノールフェルラ酸エステルとして16’、5mMkg
および50.0+nM kg) 、視床下部にお【プる
ドーパミン含量の低下を指標にしたシクロアルテノール
フェルラ酸エステルの吸収の向上を確認する実験を行な
った。 その結果、第15図及び第16図に示すように、シクロ
アルテノールフェルラ酸エステルはコントロールに比し
て、16.5および50、0111Mk(Itの投与群
においてそれぞれ18.6゜14.1%の低下しか示さ
なかったが、シクロアルテノールフェルラ酸エステルと
β−シクロデキストリンの複合体投与群においては2B
、1,30.5%、γ−シクロデキストリンとの複合体
投与群においては3B、3,42.9%、およびβ−シ
クロデキストリンポリマーとの複合体投与群ではそれぞ
れ48.6.51.3%と用量依存的に視床下部のドー
パミン含量を低下させた。 また、本発明者らはシクロアルテノールフェルラ酸エス
テルが消化管より体内に吸収されることにより、抗スト
レス潰瘍作用を示す事を見い出した。 そこで1、ラットにシクロアルテノールフエルラ酸エス
テルーγ−シクロデキストリン複合体およびシクロアル
テノールフェルラ酸エステルを経口投与し、水浸拘束ス
トレス負荷を与え、胃内に発生する点状および線状の潰
瘍の長さを測定し、その合計を潰瘍指数とした。これら
の潰瘍指数から下記式により求められる潰瘍発生抑制率
を、シクロアルテノールフェルラ酸エステルの吸収の向
上を確認するための指標とした。 潰瘍発生抑制率− その結果、潰瘍指数はコントロール群 で37.95mm 、シクロアルテノールフェルラ酸エ
ステル3001MkO投与群では34.00mm 、シ
クロアルテノールフェルラ酸エステル−γ−シクロデキ
ストリン複合体600mMkg(シクロアルテノールフ
ェルラ酸エステルとして11001I1/kg)投与群
では25.55mmでおった。潰瘍発生抑制率は第17
図に示すように、シクロアルテノールフェルラ酸エステ
ルではコントロールに比して、300mM 101の投
与で10.4%の抑制を示したのに対し、シクロアルテ
ノールフェルラ酸エステル−γ−シクロデキストリン複
合体では600mMkq(シクロアルテノールフェルラ
酸エステルとして100mMkg>の投与で32.7%
の抑制を示した。 以上の実験により、シクロアルテノー ルフェルラ酸エステルは、シクロデキストリンとの複合
体にすることにより、消化管からの吸収が向上すること
が認められ、また溶解速度と消化管吸収に、相関性があ
ることが明らかになった。 このように、動物実験においても、シ クロアルテノールフェルラ酸エステルの消化管からの吸
収が向上する事か認められ、吸収の向上により」 と補正する。 <n>明細書の図面の簡単な説明の欄の補正C1〉第1
8頁第11行における 「図である。」 を [図、第15図及び第16図は本発明の複合体のドーパ
ミン含量低下作用を示す図 であり、第15図はシクロアルテノールフェルラ酸エス
テルとしての投与量が 16、5mc+/ kgの場合の図、第16図は同50
、0mg、/ k(]の場合の図、第17図はシクロア
ルテノールフェルラ酸エステル− γ−シクロデキストリン複合体の潰瘍 発生抑制率を示す図である。」 と補正する。 <I)図面の補正 第8図、第9図、第10図及び第11図を別紙第8図、
第9図、第10図及び第11図の如く夫々補正し、新た
に別紙第15図、第16図及び第17図を追加する。 7、添付書類の目録 (1)図 面 1通コ シク
ロアルテノールフェルラ酸エステル軸乙2コ シクロ
アルテノールフエルラ厳エステル−β−ノウロデキスト
リン権分合 体奮]v4讐督−雪) 四方口 シタロアルテノールフエルラ酸エステル華按
[Zコ シクロアルテノールフェルラ醇エステル−β
−ンシクデキストリン籟令休 体 シクロアルテノールフエルラ醇エステル−β−ノ
クロデキス1リソポリマー棲イI本(冑τ殆gソ名−t
〒)
クロアルテノールフェルラ酸エステルの機器分析スペク
トルであり、第1図は高速液体り〔−171−グラフィ
ーのパターン図、第2図は貿閤分析スペク1〜ル、第3
図は赤外吸収スペクi・ル、第4図は核磁気共鳴スペク
トル、第5図ないし第7図は本発明の複合体の紫外吸収
スペクトルとシクロアルテノールフェルラ酸エステルの
紫外吸収スペクトルの比較図であり、第5図はシクロア
ルテノールフェルラ酸エステル−β−シクロデキストリ
ンポリマー複合体の比較図、第6図はシクロアルテノー
ルフェルラ酸エステル−2,6−ジ−O−メチル−β−
シシクデキス1〜リン複合体の比較図、第7図はシクロ
アルテノールフェルラ酸エステル−β−シシクデキス1
〜リン複合体の比較図、第8図乃至第11図は示差熱分
析のパターン図であり、第8図はシクロアルテノールフ
ェルラ酸エステル、第9図はアンモニア水中で撹拌した
シクロアルテノールフェルラ酸エステル、第10図はシ
クロアルテノールフェルラ酸エステル−β−シクロデキ
ストリンポリマー複合体、第11図はシクロアルテノー
ルフェルラ酸エステル−2,6−ジ−O−メチル−β−
シクロデキストリン複合体のパターン図、第12図はア
ンモニア水を用いて調製した本発明の複合体の溶解速度
を示ず図、第13図はエタノールを用いて調製した本発
明の複合体の溶解速度を示す図、第14図はシフ[1ア
ルテノ一ルフエルラM丁ステル−β−シクロデキストリ
ンポリマー複合体の溶解挙動に及ぼJβ−シクロデキス
トリンポリン−優の影響を示す図である。 特 許 出 願 人 ゼリア新薬工業株式会社 −J ○ () ○
0 00 の の
リ へ第5図 友−11nml i 長1nml ”7;I L & [A3ot−Atoo l第14図 暗闇(亦) 手続補正1自発) 昭和60年6月12日 特許庁長官 志 賀 学 殿 ?1発明の名称 シクロアルテノールフェルラ酸エステル−シクロデキス
トリン複合体 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 東京都中央区日本橋小舟町10番11号ゼリア新薬工業
株式会社 4、代 理 人 東京都千代田区内神田三丁目5番3号 (外1名) 5、補正の対象 <I>明細書の発明の詳細な説明の欄の補正(1)第5
頁第5行に:おける 「水(6」 を 「水(容量比;6」 と補正する。 (2)第5頁第7行乃至同頁第8行における「メタノー
ルから」 を 「メタノール(容量比;1:1)から」と補正する。 (3)第9頁第3行における 「ようになだらか」 を [ように150℃付近の吸熱ピークが消失しなだらか」 と補正する。 (4)第14頁第20行乃至第15頁第3行における「
上昇した。 その結果・・・・・・吸収の向上により」を [上昇した。 次に、このように各種のシクロデキストリンと複合体を
形成することにより溶解性の著しく高められたシクロア
ルテノールフ′ エルラ酸エステルが、体内に吸収さ
れて種々の薬理活性を発現することを示す実験例につい
て説明する。 本発明者らは、シクロアルテノールフェルラ酸エステル
が体内に吸収されることにより、脳内視床下部のドーパ
ミン含量が低下することを見い出した。 そこで、シクロアルテノールフェルラ酸エステル−各種
シクロデキストリン複合体d3よびシクロアルテノール
フェルラ酸エステルをラットに経口投与しくシクロアル
テノールフェルラ酸エステルとして16’、5mMkg
および50.0+nM kg) 、視床下部にお【プる
ドーパミン含量の低下を指標にしたシクロアルテノール
フェルラ酸エステルの吸収の向上を確認する実験を行な
った。 その結果、第15図及び第16図に示すように、シクロ
アルテノールフェルラ酸エステルはコントロールに比し
て、16.5および50、0111Mk(Itの投与群
においてそれぞれ18.6゜14.1%の低下しか示さ
なかったが、シクロアルテノールフェルラ酸エステルと
β−シクロデキストリンの複合体投与群においては2B
、1,30.5%、γ−シクロデキストリンとの複合体
投与群においては3B、3,42.9%、およびβ−シ
クロデキストリンポリマーとの複合体投与群ではそれぞ
れ48.6.51.3%と用量依存的に視床下部のドー
パミン含量を低下させた。 また、本発明者らはシクロアルテノールフェルラ酸エス
テルが消化管より体内に吸収されることにより、抗スト
レス潰瘍作用を示す事を見い出した。 そこで1、ラットにシクロアルテノールフエルラ酸エス
テルーγ−シクロデキストリン複合体およびシクロアル
テノールフェルラ酸エステルを経口投与し、水浸拘束ス
トレス負荷を与え、胃内に発生する点状および線状の潰
瘍の長さを測定し、その合計を潰瘍指数とした。これら
の潰瘍指数から下記式により求められる潰瘍発生抑制率
を、シクロアルテノールフェルラ酸エステルの吸収の向
上を確認するための指標とした。 潰瘍発生抑制率− その結果、潰瘍指数はコントロール群 で37.95mm 、シクロアルテノールフェルラ酸エ
ステル3001MkO投与群では34.00mm 、シ
クロアルテノールフェルラ酸エステル−γ−シクロデキ
ストリン複合体600mMkg(シクロアルテノールフ
ェルラ酸エステルとして11001I1/kg)投与群
では25.55mmでおった。潰瘍発生抑制率は第17
図に示すように、シクロアルテノールフェルラ酸エステ
ルではコントロールに比して、300mM 101の投
与で10.4%の抑制を示したのに対し、シクロアルテ
ノールフェルラ酸エステル−γ−シクロデキストリン複
合体では600mMkq(シクロアルテノールフェルラ
酸エステルとして100mMkg>の投与で32.7%
の抑制を示した。 以上の実験により、シクロアルテノー ルフェルラ酸エステルは、シクロデキストリンとの複合
体にすることにより、消化管からの吸収が向上すること
が認められ、また溶解速度と消化管吸収に、相関性があ
ることが明らかになった。 このように、動物実験においても、シ クロアルテノールフェルラ酸エステルの消化管からの吸
収が向上する事か認められ、吸収の向上により」 と補正する。 <n>明細書の図面の簡単な説明の欄の補正C1〉第1
8頁第11行における 「図である。」 を [図、第15図及び第16図は本発明の複合体のドーパ
ミン含量低下作用を示す図 であり、第15図はシクロアルテノールフェルラ酸エス
テルとしての投与量が 16、5mc+/ kgの場合の図、第16図は同50
、0mg、/ k(]の場合の図、第17図はシクロア
ルテノールフェルラ酸エステル− γ−シクロデキストリン複合体の潰瘍 発生抑制率を示す図である。」 と補正する。 <I)図面の補正 第8図、第9図、第10図及び第11図を別紙第8図、
第9図、第10図及び第11図の如く夫々補正し、新た
に別紙第15図、第16図及び第17図を追加する。 7、添付書類の目録 (1)図 面 1通コ シク
ロアルテノールフェルラ酸エステル軸乙2コ シクロ
アルテノールフエルラ厳エステル−β−ノウロデキスト
リン権分合 体奮]v4讐督−雪) 四方口 シタロアルテノールフエルラ酸エステル華按
[Zコ シクロアルテノールフェルラ醇エステル−β
−ンシクデキストリン籟令休 体 シクロアルテノールフエルラ醇エステル−β−ノ
クロデキス1リソポリマー棲イI本(冑τ殆gソ名−t
〒)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)シクロアルテノールフエルラ酸エステルをシクロデ
キストリンにて包接してなることを特徴とするシクロア
ルテノールフエルラ酸エステル−シクロデキストリン複
合体。 2)シクロデキストリンがα−シクロデキストリン、β
−シクロデキストリン、γ=シクロデキストリンのいず
れかである特許請求の範囲第1)項記載のシクロアルテ
ノールフエルラ酸エステル−シクロデキストリン複合体
。 3)シクロデキストリンが2,6−ジ−O−メチル−β
−シクロデキストリンである特許請求の範囲第1)項記
載のシクロアルテノールフエルラ酸エステル−シクロデ
キストリン複合体。 4)シクロデキストリンがα−シクロデキストリンポリ
マー、β−シクロデキストリンポリマー、γ−シクロデ
キストリンポリマーのいずれかである特許請求の範囲第
1)項記載のシクロアルテノールフエルラ酸エステル−
シクロデキストリン複合体。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13679584A JPS6140298A (ja) | 1984-06-30 | 1984-06-30 | シクロアルテノ−ルフエルラ酸エステル−シクロデキストリン複合体 |
EP19850903372 EP0216927A4 (en) | 1984-06-30 | 1985-06-29 | CYCLOARTENYL CYCLODEXTRIN-FERRULATE COMPLEX. |
US06/845,134 US4707472A (en) | 1984-06-30 | 1985-06-29 | Cycloartenol ferulate/cyclodextrin complex |
PCT/JP1985/000367 WO1986000312A1 (en) | 1984-06-30 | 1985-06-29 | Cycloartenyl ferrulate-cyclodextrin complex |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13679584A JPS6140298A (ja) | 1984-06-30 | 1984-06-30 | シクロアルテノ−ルフエルラ酸エステル−シクロデキストリン複合体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6140298A true JPS6140298A (ja) | 1986-02-26 |
Family
ID=15183690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13679584A Pending JPS6140298A (ja) | 1984-06-30 | 1984-06-30 | シクロアルテノ−ルフエルラ酸エステル−シクロデキストリン複合体 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4707472A (ja) |
EP (1) | EP0216927A4 (ja) |
JP (1) | JPS6140298A (ja) |
WO (1) | WO1986000312A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002145766A (ja) * | 2000-11-08 | 2002-05-22 | Kao Corp | 低血圧症予防・治療剤 |
JP2002363075A (ja) * | 2001-06-05 | 2002-12-18 | Kao Corp | 高血圧症予防・治療剤 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5514398A (en) * | 1990-11-05 | 1996-05-07 | Amano Pharmaceutical Co., Ltd. | Food additive and use thereof |
US6310100B1 (en) * | 1999-09-22 | 2001-10-30 | Kao Corporation | Method of treating hypertension |
JP3548102B2 (ja) * | 2000-08-07 | 2004-07-28 | 花王株式会社 | 高血圧症予防・治療剤 |
WO2010082690A1 (en) * | 2009-01-16 | 2010-07-22 | Kao Corporation | Postprandial hyperglycemia-improving agent |
JP5820700B2 (ja) | 2010-11-17 | 2015-11-24 | 花王株式会社 | 油脂組成物 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4352793A (en) * | 1979-04-26 | 1982-10-05 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Pharmaceutical composition comprising bencyclane fumarate and cyclodextrin |
JPS57149248A (en) * | 1981-03-11 | 1982-09-14 | Tomotaro Tsuchiya | Cycloartenol ferulic ester, one component of oryzanol, having action closely related to propagation of animal, pharmaceutical and physiological action of oryzanol |
US4407795A (en) * | 1981-07-16 | 1983-10-04 | American Cyanamid Company | Inclusion compound of p-hexadecylamino benzoic acid in cyclodextrin and method of use |
-
1984
- 1984-06-30 JP JP13679584A patent/JPS6140298A/ja active Pending
-
1985
- 1985-06-29 EP EP19850903372 patent/EP0216927A4/en not_active Withdrawn
- 1985-06-29 WO PCT/JP1985/000367 patent/WO1986000312A1/ja not_active Application Discontinuation
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