JPH011298A - 電波吸収壁体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建造物からの反射波によるテレビ受信障害を
防止するための電波吸収壁体に関する。

〔従来の技術〕

建物、とくに高層ビルディング等、大きな建造物の周囲
では、しばしば、いわゆる「ゴーストｊ等のテレビ受信
障害が問題となる。

これは、第２図に示すように、受信アンテナ（ａ）へ直
進して到達する希望波（Ｗｌ）と、建造物（ｂ）の晴体
外壁で反射され、あるいは外壁を透過し該建造物（ｂ）
内の設備機器やその他の電波反射体（金属導体）によっ
て反射されて受信アンテナ（ａ）へ到達する反射波（ｗ
２）との、到達時間のずれによって起こるものである。

このため、近年、ＶＨＦ周波数帯域あるいはＵＨＦ周波
数帯域において著しく電波のエネルギを吸収するフェラ
イト系成形体の磁気特性を利用した電波吸収壁体が開発
され、建造物の躯体外壁のカーテンウオール等に使用さ
れている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、この従来の電波吸収壁体はＶＨＦ、ＵＨＦのう
ちのいずれかの周波数帯域に対してのみ電波吸収機能を
発揮するものであるため、ＶＨＦの帯域において電波吸
収機能をもつものは、ＵＨＦの帯域における受信障害を
防止することができず、逆に、ＵＨＦの帯域において電
波吸収機能をもつものは、ＶＨＦ周波数帯域における受
信障害を防止することができない。

そこで本発明は、ＶＨＦおよびＵＨＦの双方の帯域にわ
たって電波吸収機能を有する電波吸収壁体を提供するも
のである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る電波吸収壁体は、ＶＨＦ周波数帯域の電波
を吸収する第１のフェライト系成形体と、ＶＨＦ周波数
帯域の電波は反射し、ＵＨＦ周波数帯域の電波は通過す
る金属メツシュ状の第１の反射板と、ＵＨＦ周波数帯域
の電波を吸収する第２のフェライト系成形体と、ＵＨＦ
周波数帯域の電波を反射する第２の反射板とを互いに層
積してなる構成とすることによって、上記問題点の解決
を可能とするものである。

〔作　用〕

この電波吸収壁体は、建造物の外装材の内部等に、第１
のフェライト系成形体が該建造物に対して外側、第２の
フェライト系成形体が内側となるように設けられる。

外部からの電波のうち、ＶＨＦ周波数帯域の電波は外側
の第１のフェライト系成形体によって吸収され、吸収し
切れなかった該ＶＨＦ帯域の電波は第１の反射板によっ
て反射されて再び第１のフェライト系成形体に入るため
、往復で吸収されることとなる。

ＵＨＦ周波数帯域の電波は、第１のフェライト系成形体
および第１の反射板を通過してその内側に存する第２の
フェライト系成形体によって吸収され、吸収し切れなか
った該電波は第２の反射板によって反射されて再び第２
のフェライト系成形体へ入るため、往復で吸収されるこ
ととなる。

〔実　施　例〕

つぎに、第１図に示す本発明の一実施例に係る電波吸収
壁体は、建造物の躯体外壁に使用されるもので、（１）
は当該壁体の最外層に敷詰められた外装タイルで、電波
を透過する材質からなる。この外装タイル（１）の内側
には、ＶＨＦ周波数帯域の電波を吸収する作用を有する
第１のフェライト系成形体（２）が固設され、また、そ
の内側には金属メツシュからなる第１の反射板（３）を
間に介して、ＵＨＦ周波数帯域の電波を吸収する作用を
有する第２のフェライト系成形体（４）が固設されてお
り、さらにその内側に金属メツシュからなる第２の反射
板（５）が配されている。

ここで、第１のフェライト系成形体（２）と第２のフェ
ライト系成形体（４）の間の第１の反射板（３）のメツ
シュ間隔は、ＶＨＦ周波数帯域の電波は反射するがＵＨ
Ｆ周波数帯域の電波は通過させるものを、また、第２の
反射板（５）はＵＨＦ周波数帯域の電波を十分反射する
ものを選択する必要があり、具体的には、第２のフェラ
イト系成形体（４）での吸収対象であるＵＨＦ周波数を
５００ＭＨｚとした場合、第１の反射板（３）は直径ｌ
ｌ１１Ｍの金属線で４０ｃｍＸ　４０ｃｍピッチの格子
状としたメツシュを、また、第２の反射板（５）は、直
径５１１１１の金属線で５　ｃｍＸ　１０ｃｍピッチの
格子状としたメツシュを用いる。

〔発明の効果〕

本発明の電波吸収壁体は、上述のように、ＶＨＦ周波数
帯域の電波吸収用の第１のフェライト系成形体と、ＵＨ
Ｆ周波数帯域の電波吸収用の第２のフェライト系成形体
を重ね合わせ、広い周波数帯域のテレビ電波を吸収でき
るようにしたもので、ＶＨＦ、ＵＨＦ各帯域の電波をそ
れぞれ第１および第２の反射板で反射させるこ・とによ
って、前記各成形体が入射および反射の往復で電波吸収
を行なうといった特徴を有し、テレビ受信障害の防＋ｈ
に大きく貢献するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明電波吸収壁体の一実施例を示す要部断面
図、第２図はテレビ受信障害の原理を示す説明図である
。 （１）外装タイル （２）第１のフェライト系成形体 （３）第１の反射板 （４）第２のフェライト系成形体 （５）第２の反射板 特許出願人　　フジタ工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　ＶＨＦ周波数帯域の電波を吸収する第１のフェライト
   系成形体と、ＶＨＦ周波数帯域の電波は反射し、ＵＨＦ
   周波数帯域の電波は通過する金属メッシュ状の第１の反
   射板と、ＵＨＦ周波数帯域の電波を吸収する第２のフェ
   ライト系成形体と、ＵＨＦ周波数帯域の電波を反射する
   第２の反射板とを互いに層積してなることを特徴とする
   電波吸収壁体。