JPH01128937A - ビス(アルキルフェニル)ハイドロカーボンの精製方法 - Google Patents

ビス(アルキルフェニル)ハイドロカーボンの精製方法

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JPH01128937A
JPH01128937A JP28432187A JP28432187A JPH01128937A JP H01128937 A JPH01128937 A JP H01128937A JP 28432187 A JP28432187 A JP 28432187A JP 28432187 A JP28432187 A JP 28432187A JP H01128937 A JPH01128937 A JP H01128937A
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liquid
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alkylphenyl
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sulfuric acid
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JP28432187A
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Hideetsu Fujiwara
秀悦 藤原
Toshiyuki Ota
利幸 大田
Naoki Ando
直樹 安藤
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Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C7/00Purification; Separation; Use of additives
    • C07C7/005Processes comprising at least two steps in series
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C15/00Cyclic hydrocarbons containing only six-membered aromatic rings as cyclic parts
    • C07C15/12Polycyclic non-condensed hydrocarbons

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビス(アルキルフェニル)ハイドロカーボン
のlif製方決方法するものである。
〔従来の技術〕
ジトリツメタンやジトリツメタンは耐熱性高分子、特に
芳香族ポリエステル、芳香族ポリアミドなどを得るため
のモノマーとして有用なベンゾフェノンジカルボン酸を
得るための原料である。また、ジキシリノエタンは、エ
ポキン樹脂やウレタン樹脂の硬化剤として有用なベンゾ
フェノンテトラカルボン酸を得るための原料である。
通常、ジトリツメタン、ジトリツメタン、ジキシリノエ
タンなどのビス(アルキルフェニル)ハイドロカーボン
は、アルキルベンセンとアルデヒドとを縮合させて合成
されるが、反応生成液には副成したアルデヒドの多量体
が存在するために、反応生成液の有機相液をそのまま蒸
留すると激しくフォーミング(発泡)し、蒸留塔全体が
フオームで充満し、有機相液が蒸留塔塔頂から溢流する
状態になることもある。
このような現象に対応するために、蒸留塔の下部を大き
くしてフォーミングが生じても有機相液が蒸留塔塔頂か
ら溢流しないようにしたり、留出速度を著しく低下させ
るなどの特別の措置が必要とされているのが現状である
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、前記従来の技術の問題点を本質的に解
消し、アルキルベンゼンとアルデヒドとを縮合させて得
られる反応生成液の有機相液について、そのフォーミン
グをほとんど生じさせることなく、蒸留により容易に高
純度のビス(アルキルフェニル)ハイドロカーボンを回
収することのできるビス(アルキルフェニル)ハイドロ
カーボンの精製方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のビス(アルキルフェニル)ハイドロカーボンの
精製方法は、 (イ)アルキルベンゼンとアテルデヒドとを縮合させて
得られるビス(アルキルフェニル)ハイドロカーボンを
含有する反応生成液の有機相液を硫酸で洗浄する工程、 (ロ)工程(伺で得られた有機相液を中性乃至塩基性と
する工程、および、 (ハ)工程(ロ)で得られた有機相液を蒸留することに
よりビス(アルキルフェニル)ハイドロカーボンを精製
分離する工程、 を有することを特徴とする。
以下、本発明の方法について具体的に説明する。
本発明を適用する反応生成液は、アルキルベンゼンとア
ルデヒドとを縮合させることにより得られる。この縮合
は、アルキルベンゼンとアルデヒドとの混合物を、15
〜20℃の温度において2〜5時間にわたって濃硫酸中
に撹拌しながら滴下することによって行う。混合物の滴
下の終了後も更に1〜2時間撹拌を続け、その後静置す
る。
以上において、アルキルベンゼンとしては、トルエン、
キシレン、プソイドクメン、クメン、エチルベンゼン、
メチルエチルベンゼン、ジエチルベンゼン、トリエチル
ベンゼンなどを、好マシ<はトルエン、キシレン、プソ
イドクメンなどを挙げることができる。
また、アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、そのオ
リゴマーであるパラホルムアルデヒドおよびトリオキサ
ン、アセトアルデヒド、そのオリゴマーであるバラアル
デヒドなどが好適に使用される。ホルムアルデヒドおよ
び/またはそのオリゴマーを用いたときにはビス(アル
キルフェニル)メタンを含有する反応生成液が得られ、
またアセトアルデヒドおよび/またはそのオリゴマーを
用いたときにはビス(アルキルフェニル)エタンを含有
する反応液が得られる。上記以外のアルデヒドを用いた
場合には、それぞれ対応するビス(アルキルフェニル)
ハイドロカーボンを得ることができる。
縮合において使用する濃硫酸、アルキルベンゼンおよび
アルデヒドの量は、アルデヒドがオリゴマーテナい場合
には、モル比で2〜4:3〜5:1であることが好まし
い。またアルデヒドのオリゴマーを使用する場合には、
当該オリゴマーの重合度に従い、例えばトリオキサン(
(C)120)3)の場合にはその1モルをアルデヒド
3モルと換算したときに上記の範囲内となればよい。
以上の縮合の終了後において、反応系が静置されること
により、反応生成液は上下2層に分離する。そこで、反
応生成物であるビス(アルキルフェニル)ハイドロカー
ボンを含有する上層の有機相液を分取し、工程(イ)と
して、これに硫酸を加えて撹拌し、更に静置して分岐し
、下層の酸住液層を分離除去する(洗浄工程)。ここで
硫酸とは、通常濃度70重量%以上、好ましくは濃度9
0重量%以上のものであり、その使用量は有機相液の容
量の通常1−100%、好ましくは2〜50%である。
この硫酸による有機相液の洗浄は、1回のみでもよいが
、2回以上行うことにより、後続する工程(ハ)の蒸留
工程においてフォーミングの発生を十分に防止すること
ができ、従って当該蒸留工程を高い効率で達成すること
ができるので好ましい。
この洗浄工程が終了した後、工程(ロ)として、アンモ
ニア、炭酸アンモニウム、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、アルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物または水
酸化物、例えば水酸化すl−Uつム、水酸化カリウム、
水酸化カルシウム、水酸化バリウムなど、アルカリ金属
の重炭酸塩、例えば重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム
などの1〜50重里%程度の水溶液を用いて有機相液を
洗浄することにより、有機相液の性状を中性乃至塩基性
とする。この有機相液は更に水や塩化ナトリウム水溶液
によって洗浄し、無機質を除去するのが好ましいが、こ
の水洗工程は必ずしも重要ではない。
そして水層液を可能な限り分離除去する。
次に、工程(ハ)として、以上のようにして得ちれたビ
ス(アルキルフェニル)ハイドロカーボンを含有する有
機相液を蒸留し、これによって水およびアルキルベンゼ
ンを留出させて分離除去する。この蒸留は、常圧蒸留に
よって行うことができる。
このようにして水およびアルキルベンゼンの大部分を留
出させた後、減圧蒸留(精留)を行い、これによりビス
(アルキルフェニル)ハイドロカーボンの分離精製を行
う(蒸留工程)。
この減圧蒸留は、例えばジ)IJツメタンの沸点が0.
5 Torrの圧力下で118℃程度、ジ) IJノエ
タンの沸点が0.5 Torrの圧力下で123℃程度
、ジトリツメタンの沸点がl Torrの圧力下で14
2℃の程度であることから、これに準じた圧力および温
度条件下で遂行すればよい。
また、蒸留装置における充填塔を構成するカラムにおい
ては、内部に充填する充填物の量を増加して蒸留におけ
る理論段数を多くし、これにより、得うれるビス(アル
キルフェニル)ハイドロカーボンの留分中または缶液中
の目的成分の濃度が少なくとも85重景%以上、好まし
くは90重量%以上になるようにする。
以上のようにして得られたビス(アルキルフェニル)ハ
イドロカーボンは、例えば次のようにして利用すること
ができる。
スナワチ、ビス(アルキルフェニル)ハイドロカーボン
が4.4′−ジトリツメタンまたは4.4′−ジトリツ
メタンの場合には、これらを酸化反応に供し、4,4°
−ベンゾフヱノンジヵルボン酸く以下、r4.4’ −
B D A Jという)を製造することができ酸化反応
の方法としては、酸素酸化法、硝酸酸化法、オゾン酸化
法などが挙げられる。
例えば、硝酸酸化法では4.4′−ジトリツメタンまた
は4.4′−ジトリツメタンに硝酸を添加し、オートク
レーブ中で撹拌しながら加熱することにより、4.4’
 −B D Aを製造することができる。
酸化反応の終了後、内容物を取り出して濾過処理し、固
形物を水洗し乾燥する。斯くして薄黄色の祖4,4’−
BDAが得られる。
この粗4,4°−BDAを精製するためには、4,4゜
−BDAがアセトン、メタノール、エタノール、ジオキ
サンなどの汎用の有機溶剤にはほとんど溶解しない性質
を利用して、これらの溶剤中に粗4゜4°−BDAを投
入したものを長時間リフラツクスし、その後放冷して濾
過し、洗浄して不純物を除去する方法を利用することが
できる。
また、4,4°−ジトリツメタン、4,4°−ジキシリ
ノエタン以外のビス(アルキルフェニル)ハイドロカー
ボンの酸化、vI製製法法前記と同様にして行うことが
できる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例について説明するが、本発明はこれ
らによって限定されるものではない。なお、「%」は重
量%を示すものである。
実施例1 (11撹拌器、滴下ロートおよび温度計を具えた容量2
1のフラスコ内に濃度98%の硫酸600gを投入し、
外部より氷水で冷却して内容物の温度を15〜20℃と
し、これを撹拌しながら、滴下ロート中に入れたトルエ
ン736 g (8モル)とパラアルデヒド88g (
2層3モル)との混合物を2時間半をかけてフラスコ内
の硫酸に滴下した。この間、内容物の温度を18〜22
℃に保った。混合物の滴下を終わった後、温度を20℃
に維持したまま撹拌を1時間続け、その後金液を分液ロ
ートに移して12時間静置したところ、2層に分離した
(2)  (1)で分離した下層液を除去し、上層の有
機相液に濃度98%の硫酸60gを投入して分液ロート
を振盪した後静置し、その後硫酸部分を分離除去した。
更に濃度98%の硫酸60gを投入して再度同様の操作
を繰り返して硫酸による洗浄処理を行った。
これに続いて、濃度5%の水酸化ナトリウム水溶液40
0gを用いて洗浄を行い、更に水200gを用いて洗浄
した。この洗浄後の有機相液の量は740gであった。
(3)  この有機相液を84℃〜111℃の間に保ち
ながら常圧下で蒸留して水とトルエンの大部分を留出さ
せることにより、トルエン3.1%、2.4’−ジトリ
ノエタン20.7%および4,4゛−ジトリノエタン7
4.2%を含有する有機相液を得た。このときにフォー
ミングは生じなかった。
次に、3mmのデイクソンパツキンを充填した内径20
++un、長さ1100+nmの真空ジャケット付きカ
ラムに容1500ccのフラスコを設置し、カラム上部
には冷却装置と分液装置を取り付け、必要個所には十分
な保温手段を設けた減圧蒸留装置を用いて減圧蒸留を行
った。すなわち、フラスコ内に上記において得られた有
機相液の320gを撹拌子と共に入れ、マントルヒータ
により加熱しながらマグネティックスターラーにて撹拌
しつつ塔頂部の圧力を0.5 Torrまで減圧した。
そして留分の留出速度を毎分4cc程度とし、留出する
留分の5Qccづつを順次に3個の受器に受けることに
より、全有機相液の約40%に相当する合計約150c
cの留出液を3つの留分く順次に「留分N11ll」、
「留分Nα2」および「留分Nα3」という)として得
、蒸留を停止した。このときも、全くフォーミングを生
じなかった。
ここに得られた留分!Jo、 1〜留分Nα3の各々お
よび未留出の留分(缶液)の組成を分析したところ、第
1表に示す結果が得られた。第1表中、rDTE混合物
」は2.4′−ジトリノエタンと2.2′−ジトリノエ
タンの混合物、「4,4°−ロTEJは4,4″−ジト
リノエタンを表わす。
第1表 上記のようにして得られた缶液170gを、別の蒸留装
置を用いて圧力0.5 Torrで単蒸留して重質分を
除去することにより、濃度90.5%の4.4°−ジ)
 IJノエタンを含有する液体140.1 gを得た。
参考例1 実施例1で得られた濃度90.5%の4.4″−ジトリ
ノエタン35gと濃度30%の硝酸300gとを容量5
00 ccのジルコニウム製オートクレーブに入れ、3
00rpmで撹拌しながら温度を100℃に昇温したと
ころ、内容物の温度は発熱によって一旦120℃になり
、そして低下した。その後は温度を制御して115〜1
25℃に2時間保った後、今度は温度を毎分1℃の割合
で180℃まで上昇させた上で2時間放置し、その後撹
拌しつつ放冷した。なお最高圧力は85kg/am2 
にまで上昇した。
液体の温度が70℃まで下ったときに反応容器内のガス
を放出して常圧とし、更に温度が低下して室温となった
後、内容物を取り出して濾過処理して薄黄色のケーキを
得、これを十分水洗した後、乾燥して41.3gの粗4
,4°−BDAを得た。
この粗4.4’ −B D Aを容量500ccのフラ
スコに採り、N、N−ジメチルホルムアミド(DMF)
40CCを加えて0.5時間リフラックスした。その後
、1.4−ジオキサン7Qccを加え、再度リフラック
スしてから放冷した。そして析出物を濾別し、ジオキサ
ンで洗浄した後、アセトンで洗浄して乾燥することによ
り、33.8 gの精製4.4’−BDAを得た。
この4.4″−BDAをジアゾメタン法によりメチルエ
ステル化してガスクロマトグラフィによって分析したと
ころ、純度は99.95%であり、不純物は2.4°−
BDAであった。
またこの参考例における4、4“−ジトリノエタンから
の収率は83.0%であった。
比較例1 実施例1(1)と同様にして縮合反応を行い、反応後静
置し、下層を除去して上層の有機相液を得、これを濃度
5%の炭酸ソーダ水溶液で2回洗浄し、活性炭50gを
投入して、1日静置した後濾過した。
得られた有機相液725gを常圧蒸留してトルエンの大
部分を除いた液315gを得、これを実施例1(3)で
用いたと同じ蒸留装置で約I Torr程度の減圧下で
蒸留しようとしたが、フォーミングが激しくてフラッデ
ィングが生じたため、蒸留することができなかった。
実施例2 (1〕  撹拌器を具えた容量2βのフラスコにトルエ
ン736g(8モル)と濃度90%のアセトアルデヒド
98g(2モル)を入れ、相分離しないよう撹拌して混
合液を調製した。一方、撹拌器および温度計を具えた別
の容量2βのフラスコに濃度98%の硫酸600gを入
れて外部より氷水で冷却して15〜20℃とした。これ
に定量ポンプでトルエンとアセトアルデヒドの混合液を
、送液量を毎時200〜500ccの範囲内で適当に調
節することにより内容物の温度を18〜22℃に保った
状態で、供給した。合計3時間で全混合液を供給し終り
、その後は内容物の温度を20℃に保って1時間撹拌を
続けた。その後金液を分液ロートに移して12時間静置
したところ、2層に分離した。
(2)  (1)で分離した下層液を除去し、上層の有
機相液を実施例1(2)と同様にして洗浄し中和した。
この洗浄および中和後のを機相液の量は736gであっ
た。
(3)  この有機相液を常圧下にて蒸留し、トルエン
を留出させた。このときにフォーミングは生じなかった
。トルエンの留出後、残った310gの液を実施例1(
3)で使用したものと同じ減圧蒸留装置を用いて蒸留し
、全体の約40%を留出させた。このときも全くフォー
ミングを生じなかった。残された缶液を別の減圧単蒸留
装置に移し、重質物以外の留分を015Torrの圧力
で留出させた。得られた留出液の合計は142gであり
、4,4°−シトIJノエタンの含有量は91.0重量
%であった。
実施例3 (1)撹拌器および温度計を備えた容量21のフラスコ
に濃度98%の硫酸600gを入れて外部より氷水で冷
却して内容物の温度を15〜20℃とした。−方、高速
撹拌器を設けた容量2Ilのステンレス容器を用意し、
これにトルエン736g(8モル)およびホルムアルデ
ヒドの37%水溶液162.2g (2モル)を入れて
撹拌した。この混合液を定量ポンプにより、撹拌してい
る硫酸に、内容物の温度が12〜15℃になるように送
液速度を調節して供給し、4時間をかけて全混合液を供
給した。その後内容物の温度を20℃に保ち、2時間撹
拌を続けた。その後金液を大型ビーカーに移し、12時
間静したところ、液は上下層に分離したが下層部にはヘ
ドロ状の沈澱物が生じていた。上層の有機相液をデカン
テーションで分液ロートに採り、下層のスラリ一部分を
ガラスフィルターで濾別した。濾液を上記の分液ロート
に追加し、静置したところ2層に分離した。
(2)  (1)で分離した下層液を除去し、上層の有
機用液を濃度98%の硫酸60gを用いて3回洗浄し、
濃度10%の水酸化ナトIJウム水溶液100ccで2
回、濃度10%の塩化す) +Jウム水溶液で1回洗浄
した。
洗浄後の有機層液の量は325gであった。
(3)  (2)で得られた有機層液を常圧蒸留してト
ルエンを除去したところ208gとなった。そしてこの
液を0.5 Torrの圧力で単蒸留したところ、2,
2゛−ジトリルメタン8.8%、2,4”−ジトリルメ
タン46.6%、4,4゛−ジトリルメタン41.0%
、トルエン2.1%、その他1.5%からなる留出物が
得られ、重質物25gが缶液に残った。
このジ) IJルメタン混合物を実施例1で使用したも
のと同一の減圧蒸留装置を用いて0.5 Torrの圧
力で4時間蒸留し、全体の約60%に相当する100c
cの留分を留出させて蒸留を停止した。この間塔頂部の
温度計は118℃を示していた。
斯くして得られた缶液69.1gは、88.6%の4.
4゛−ジトリルメタンを含有するものであった。
参考例2 実施例3で得られた缶液35gを実施例1と同様にして
酸化処理することにより、40.5 gの粗4,4゜−
BDAが得られ、これを実施例1と同様に精製すること
により純度67%の4,4°−BDAが得られた。
実施例4 (1)撹拌器および温度計を備えた容量2βのフラスコ
に、実施例3と同様に濃度98%の硫酸1200 gを
入れ、外部より氷水で冷却して撹拌しつつ内容物の温度
を15〜20℃とした。
一方、キシレン1696g (16モル)とパラアルデ
ヒド176g(アセトアルデヒドの3量体、アセトアル
デヒドとして4モル)を混合し、これを別の容量3βの
フラスコに入れ、この混合液を定量ポンプを用い、撹拌
している硫酸中に、内容物の温度が15〜20℃となる
ように流量を調節して約4時間かけて滴下した。混合液
の滴下終了後、更に20℃で2時間撹拌を続けた後、全
波を分液ロートに移し、−夜装置したところ、液は上下
層に分離した。この後、下層(硫酸層)を排出して有機
相液1423 gを得た。この液を2分し、それぞれA
液、B液とした。
(2)A液711.5gに重炭酸す) IJウム飽和水
溶液200彪を徐々に加えた。これにより有機相液中の
硫酸が中和され、同時に炭酸ガスの泡が生じた。
泡の発生が停止した時点で、分液ロートを激しく振盪し
、静置すると二層に分離した。下層の一部をとりpH試
験紙にて弱アルカリ性であるこを確認し、下層液を排出
した。
この有機相液をガスクロマトグラフィにより分析したと
ころ、キシレンが53%、ジキシリノエタンが45%含
まれていた。
(3)  この有機相1500gを容量11のフラスコ
にとり、常圧にて蒸留を行い、缶液を180℃まで加熱
してキシレンを留出させ、次いで0.5Torrの圧力
で減圧蒸留を行い、留出温度120〜140℃の留分2
71gを得た。これをガスクロマトグラフィによって分
析したところ、ジキシリノエタンの濃度は99.8%以
上であった。このときいずれの蒸留においてもフォーミ
ングは全く生じず、円滑に蒸留することができた。
比較例2 実施例4の(1)で得られたB液711.5gについて
、中和処理を施さずに、実施例4の(3)と同様にして
蒸留を行った。その結果常圧蒸留において缶液温度10
0℃付近より激しくフォーミングし、蒸留することがで
きなかった。
〔効果〕
本発明の方法によれば、アルキルベンゼンとアルデヒド
との縮合によって得られる反応生成液の有機相液を硫酸
によって洗浄処理するため、当該有機相液中のフォーミ
ング発生物質が除去され、その結果、ビス(アルキルフ
ェニル)ハイドロカーボンを含有する有機相液について
蒸留による精製を行うことにより、高い効率でビス(ア
ルキルフェニル)ハイドロカーボンを確実に精製するこ
とができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (イ)アルキルベンゼンとアルデヒドとを縮合させて得
    られるビス(アルキルフェニル)ハイドロカーボンを含
    有する反応生成液の有機相液を硫酸で洗浄する工程、 (ロ)工程(イ)で得られた有機相液を中性乃至塩基性
    とする工程、および、 (ハ)工程(ロ)で得られた有機相液を蒸留することに
    よりビス(アルキルフェニル)ハイドロカーボンを精製
    分離する工程、 を有することを特徴とするビス(アルキルフェニル)ハ
    イドロカーボンの精製方法。
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