JPH01128712A - 植付アームの駆動構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、植付アームに駆動力を伝えるよう、そのアー
ム端が植付アームと枢支連結するクランクアーム、及び
、このクランクアームの駆動回転時における植付アーム
の前記枢支連結点周りでの揺動姿勢を規制することによ
って、この植付アームの苗植付軌跡を上下方向に向うル
ープ状に設定するよう、その揺動端が植付チームと枢支
連結する揺動リンク夫々が備えられている植付アームの
駆動構造に関し、詳しくは、前記苗植付軌跡の形状を切
換えるための構造に関する。

〔従来の技術〕

冒頭のように苗植付軌跡の形状を切換えるための構造と
しては、特開昭５０−１０５４１９号公報に示されるも
のが存在し、この構造では揺動リンクの揺動端と植付ア
ームとの連結距離の変更によって、苗植付軌跡の形状の
切換えを行うよう構成されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ここで、植付アームの苗植付動作について考えるに、前
記苗植付軌跡は圃場面下においても前後方向に向う運動
成分が存在するので、この運動成分を機体の走行速度で
相殺するよう、植付アームの動作速度、苗植付軌跡の形
状、機体の走行変速変人々が決められ、これによって、
苗植付時には圃場に形成される溝の大きさが極めて小さ
い値に維持される。

又、温暖な地方等では、機体の単位走行距離に対する植
付アームの作動回数の変更を行う、所謂、株間調節によ
って株間を比較的大きく設定することがあり、このよう
な疎植植えの作業では、植付アームの動作速度と機体の
走行速度との関係が大きく崩れる結果、苗植付時に圃場
に形成される溝が拡大し植付苗の姿勢の不安定化に繋る
こともあった。

そこで、前記引例のように苗植付軌跡の形状の切換えに
よって、植付アームの駆動速度を変更すること無く、圃
場面下における苗植付軌跡の前後方向に向う運動成分を
機体の走行速度で相殺させることも考えられるが、前記
引例の構造では、苗植付軌跡のうち圃場面下の前後方向
に向う運動成分の増大が不充分であり、改善の余地があ
る。

本発明の目的は合理的な改造で、株間調節によって株間
距離を大きく変化させた場合でも、苗植付軌跡の変更に
よって、圃場に溝を形成し難い植付アームの駆動構造を
構成する点にある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の特徴は、目配構成の植付アームの駆動構造にお
いて、前記苗植付軌跡のうち下方部分を所定のループ幅
と、このループ幅より拡大したループ幅とに切換るべく
、前記クランクアームのアーム長を所定の値と、この値
より拡大した値とに設定する第１変更機構、及び、前記
クランクアームの枢支連結点と揺動リンクの枢支連結点
との間の距離を所定の値と、この値より拡大した値とに
設定する第２変更機構夫々が備えられて成る点にあり、
その作用、及び効果は次の通りである。

〔作　用〕

上記特徴を例えば第１図及び第２図に示すように構成す
ると、標準的な株間での苗植付時にはクランクアーム（
１４）のアーム長を所定の値（ＣＮ）に設定し、かつ、
クランクアーム（１４）の枢支連結点（Ｘ）と揺動リン
ク（１５）の枢支連結点（Ｙ）との間の距離を所定の値
（ＤＮ）に設定するよう、第１、第２変更機構（１７）
　、　（１Ｂ）夫々を調節することで、第１図に仮想線
で示すループ状に苗植付軌跡（ＳＮ）が形成され、この
軌跡（ＳＮ）の対地苗植付軌跡（ＳＮｔ）を第４図（イ
）に示す如（、圃場面（Ｐ）の下方において極めて小さ
い前後幅に形成できる。

又、疎植植え時には、クランクアーム（１４）のアーム
長を拡大した値（ＣＷ）に設定し、かつ、クランクアー
ム（１４）の枢支連結点（Ｘ）と揺動リンク（１５）の
枢支連結点（Ｙ）との間の距離を拡大した値（ＯＷ）に
設定するよう、第１、第２変更機構（１７）　、　（１
Ｂ）夫々を調節することで、第１図に実線で示す如く下
部が前後方向に拡大したループ状に苗植付軌跡（九）が
形成され、この軌跡（Ｓい）の対地苗植付軌跡（Ｓｗｔ
）を第５図（ロ）に示す如く、圃場面の下方において極
めて小さい前後幅に形成できる。

尚、第１、第２変更機構（１７）　、　（１８）夫々を
所定値（ＣＮ）　、（ＤＮ）に設定して疎植植えを行う
と第４図（ロ）に示す如く対地苗植付軌跡（ＳＮｔ）が
形成され、又、第１、第２変更機構（１７）　、　（Ｉ
ｓ）夫々を拡大した値（Ｃｔ、＋）　、　（ＤＷ）に設
定して標準的な株間で苗植付けを行うと第５図（イ）に
示す如く対地苗植付軌跡（ＳＷｔ）が形成される結果、
どれらの場合でも圃場面（Ｐ）に溝を形成することにな
る。

〔発明の効果〕

従って、寸法調節を行う２つの機構を設けるという比較
的節単な改造によって、株間距離を大きく変化させた場
合でも、苗植付軌跡の変更によって、圃場に溝を形成し
難く、植付苗の姿勢を安定化できる植付アームの駆動構
造が得られたのである。

特に本発明は、第１、第２変更機構の調節量を適当に設
定することによって、苗植付軌跡の上方への拡大を抑制
できるので、植付アームの苗取り位置を殆んど変化させ
ないという効果も奏する。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第３回に示すように、前後車輪（１）　、　（２）及び
運転座席（３）を備えた乗用機体の前部にエンジン（４
）、ミッションケース（５）を設けると共に、機体の後
端に油圧シリンダ（６）の駆動によって昇降するリンク
機構（７）を介して４条用の苗植付装置（＾）を連結し
て田植機が構成されている。

同図及び第１図、第２図に示すように苗植付装置（Ａ）
は伝動軸（８）を介して前記ミッションケース（５）か
らの動力が伝えられる伝動ケース（９）、この伝動ケー
ス（９）からの動力が伝えられる左右一対のチェーンケ
ース（１０）、これらチェーンケース（１０）夫々の後
端部に設けられた一対の植付アーム（１１）、マット状
苗（誓）を載置する苗のせ台（１２）、この苗植付装置
（Ａ）の下部に並列状態で配置された３つの整地フロー
ト（１３）夫々を備えて成り、又、植付アーム（１１）
は、チェーンケース（１０）からの動力で回動するクラ
ンクアーム（１４）のアーム端に枢支連結し、この植付
アーム（１１）に形成したアーム部（ＩＩＡ）　とチェ
ーンケース（１０）の後端部に枢支された揺動リンク（
１５）の揺動端とを枢支連結することで、植付アーム（
１１）に設けた植付爪（１６）の苗植付軌跡（Ｓ）が上
下方向に向うループ状に形成されるようになっている。

又、この田植機では、苗植付作業において、機体の単位
走行距離に対する植付アーム（１１）の作動回数の設定
変更を行う、所謂、株間調節装置（図示せず）が前記ミ
ッションケース（４）に収められ、この株間調節装置は
標準的な株間と、疎植植えのために用いる比較的大きい
株間とのいずれかを選択できるようになっている。

更に、この田植機では株間調節で標準的な株間距離が選
択された場合には第２図に示す形状に苗植付軌跡（Ｓ、
ｌ）を設定し、比較的大きい株間距離が選択された場合
には第１図に実線で示す形状に苗植付軌跡（Ｓ８）を設
定して、苗植付時において、圃場面（Ｐ）に形成される
溝をできるだけ小さくできるようになっている。

つまり、前記クランクアーム（１４）は、アーム方向に
スライド移動可能な２つの部材（１７ａ）。

（１７ｂ）とこれら２部材（１７ａ）　、　（１７ｂ）
のスライド量を選択するビス（１７ｃ）とで成り、この
構造によってクランクアームアーム長を第２図に示す所
定の値（ＣＮ）と、第１図に示すように、所定の値（Ｃ
Ｎ）より拡大した値（ＣＷ）とに設定でき、この構造を
第１変更機構（１７）と称し、又、植付アーム（１１）
のアーム部（ＩＩＡ）　も同様にアーム方向にスライド
移動可能な２つの部材（１８ａ）　、　（１８ｂ）と、
これら２部材（１８ａ）　、　（１８ｂ）のスライド量
を選択するビス（１８ｃ）とで成り、この構造によって
、植付アーム（１１）に対するクランクアーム（１４）
の枢支連結点（Ｘ）と、植付アーム（１１）のアーム部
（ＩＩＡ）に対する揺動リンク（１５）の枢支連結点（
Ｙ）との間の距離を第２図に示す所定の値（０，）と、
第１図に示すように、所定の（ＤＮ）より拡大した値（
Ｄ８）とに設定でき、この構造を第２変更機構（１８）
と称する。

そして、標準的な株間距離が選択された場合には、第１
、第２変更機構（１７）　、　（１Ｂ）を夫々とも前述
の所定の値（ＣＮ）　、　（ＤＮ）に設定し、比較柄入
きい株間距離が選択された場合には、第１、第２変更機
構（１７）　、　（１８）を夫々とも前述の拡大した値
（Ｃ，）　、　（Ｄ、、）に設定することで、第１図に
示す如く、苗植付軌跡（Ｓ）の下方部分が、所定のルー
プ幅（ＥＮ）と、この幅（ＥＮ）より拡大したループ幅
（ＥＮ）とに切換えられ、作業時にはこの下方部分にお
ける植付爪（１６）の前後方向に向う運動成分が機体の
走行速度で相殺される結果、圃場面（Ｐ）に形成される
溝の拡大が抑制されるのである。

尚、標準的な株間距離は１１ｃｍ＝１８ｃｍ程度であり
、疎植植え時の株間距離は２４ｃ１１＋程度であり、又
、第１変更機構（１７）の前記所定の値（ＣＮ）は３．
５ｃｍ　、拡大した値（Ｃ，）は４　ｃｍ、第２変更機
構（１８）の前記所定の値（ＤＮ）は９ｃｎ＋、拡大し
た値（Ｄ、）は１１ｃｍであり、夫々の場合揺動リンク
（１５）の揺動半径（Ｆ）は・９ｃｍに維持される。

〔別実絶倒〕

本発明は上記実施例以外に、例えば、第１、第２変更機
構をネジの送りで調節する構造、あるいは小型の電動モ
ータで調節する構造等、様々に実施可能である。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る植付アームの駆動構造の実施例を示
し、第１図は苗植付軌跡が拡大される駆動連係の側面図
、第２図は苗植付軌跡が標準状態に設定される駆動連係
の側面図、第３図は田植機の全体側面図Ｊ第４図（イ）
は駆動連係を標準に設定し、標準の株間で苗を植付ける
際の軌跡、第４図（ＩＩ）は駆動連係を標単に設定し、
疎植植え状態で苗を植付ける際の軌跡、第５図（イ）は
駆動連係を拡大状態に設定し、標準の株間で苗を植付け
る際の軌跡、第５図（ＩＩ）は駆動連係を拡大状態に設
定し、疎植植え状態で苗を植付ける際の軌跡である。 （１１）・・・・・・植付アーム、（１４）・・・・・
・クランクアーム、（１５）・・・・・・揺動リンク、
（１７）・・・・・・第１変更機構、（１８）・・・・
・・第２変更機構、（ＣＷ）・・・・・・所定の値、（
Ｃ１）・・・・・・拡大した値、（ＤＮ）・・・・・・
所定の値、（ＤＷ）・・・・・・拡大した値、（ＥＮ）
・・・・・・ループ幅、（Ｅｉｎ）・・・・・・拡大し
たループ苗、（Ｓ）・・・・・・苗植付軌跡、（Ｘ）・
・・・・・枢支連結点、（Ｙ）・・・・・・枢支連結点
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 植付アーム（１１）に駆動力を伝えるよう、そのアーム
   端が植付アーム（１１）と枢支連結するクランクアーム
   （１４）、及び、このクランクアーム（１４）の駆動回
   転時における植付アーム（１１）の前記枢支連結点周り
   での揺動姿勢を規制することによって、この植付アーム
   （１１）の苗植付軌跡（Ｓ）を上下方向に向うループ状
   に設定するよう、その揺動端が植付アーム（１１）と枢
   支連結する揺動リンク（１５）夫々が備えられている植
   付アームの駆動構造であって、前記苗植付軌跡（Ｓ）の
   うち下方部分を所定のループ幅（Ｅ＿Ｎ）と、このルー
   プ幅（Ｅ＿Ｎ）より拡大したループ幅（Ｅ＿Ｗ）とに切
   換るべく、前記クランクアーム（１４）のアーム長を所
   定の値（Ｃ＿Ｎ）と、この値より拡大した値（Ｃ＿Ｗ）
   とに設定する第１変更機構（１７）、及び、前記クラン
   クアーム（１４）の枢支連結点（Ｘ）と揺動リンク（１
   ５）の枢支連結点（Ｙ）との間の距離を所定の値（Ｄ＿
   Ｎ）と、この値（Ｄ＿Ｎ）より拡大した値（Ｄ＿Ｗ）と
   に設定する第２変更機構（１８）夫々が備えられて成る
   植付アームの駆動構造。