JPH01123990A - クロム製坩堝の製造方法 - Google Patents

クロム製坩堝の製造方法

Info

Publication number
JPH01123990A
JPH01123990A JP28234787A JP28234787A JPH01123990A JP H01123990 A JPH01123990 A JP H01123990A JP 28234787 A JP28234787 A JP 28234787A JP 28234787 A JP28234787 A JP 28234787A JP H01123990 A JPH01123990 A JP H01123990A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crucible
calcia
melt
mold
chromium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28234787A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Degawa
出川 通
Kinya Kamata
勤也 鎌田
Takashi Yoneda
隆志 米田
Tatsuya Kawae
河江 達也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd filed Critical Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP28234787A priority Critical patent/JPH01123990A/ja
Publication of JPH01123990A publication Critical patent/JPH01123990A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はクロム(Cr)製坩堝の製造方法に係り、特に
、酸化物単結晶の製造に好適な、耐熱性、化学的安定性
に優れ、安価なCr製坩堝の製造方法に関する。
[従来の技術] 近年、電子、光分野でその実用化が研究されている酸化
物糸車結晶で、すでに一定規模の市場が確立しているも
のとしては、磁気バブルメモリー用のGGG、シンチレ
ータ(X線CT、ポジトロンCT、高エネルギー物理学
研究などに使用)用のBGO,表面弾性波素子(TVや
VTRの映像中間周波フィルターなどに使用)用のLN
及びLT、レーザー発振(加工機に使用)用のYAGや
GSGG、マイクロ波共振器やアイソレータ用のYIG
などがあるが、研究開発中のものを含めるとその種類は
極めて多い。これまでに開発された酸化物単結晶は第1
表のとおりである。
これらの酸化物単結晶を高品質材料として製造するには
、酸化物の溶融に際し、不純物の混入を避け、高純度融
液を得ることが極めて重要な要件となる。これらの酸化
物溶融体は第1表に示す如く、一般にその融点が高<(
1400〜1800℃、場合によっては2400℃程度
以上のものもある。)、また、反応性に富むため、用い
られる坩堝は限られていた。
従来、これらの酸化物の溶融には、融点1800℃程度
以下のものではpt坩堝が、2400℃程度まではIr
坩堝が使用されていた。
一方、鋼の硼素処理に際して、アルカリ金属又はアルカ
リ土類金属の塩化物、アルカリ金属又はアルカリ土類金
属の弗化物、酸化硼素、硼素塩、炭化硼素等を含む塩浴
中に、850〜950tl:で鋼を浸漬処理するが、こ
のような塩浴は極めて酸化性、腐食性が強いため、坩堝
材質を侵食し、通常の坩堝では長期間の使用には耐え得
なかった。
従来、このような塩浴用の坩堝としては、C0105〜
0.8%、St  0.8〜2.5%、Mn0.1〜2
.0%、cr 6〜30%、Ni  4〜39%、残部
Feの鋼合金製坩堝が提案されている(特開昭60−5
3776号)。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、pt坩堝やIr坩堝は非常に高価である
ため(小さいものでも1個数百万円にもなる。)、実用
的ではなかった。
マタ、特開昭60−53776号に開示される鋼合金製
坩堝でも、十分な耐食性は得られなかった。
「問題点を解決するための手段] 本発明は上記従来の問題点を解決し、酸化物等の溶融に
好適な、安価で優れた特性を有するCr製坩堝を工業的
に有利に製造する方法を提供するものである。
本発明のCr製坩堝の製造方法は、カルシア質鋳型でク
ロム溶湯を鋳造することを特徴とする。
即ち、本発明者らは、Ir、Ptに代る、安価な坩堝材
料について検討した結果、純クロムが優れた特性を有す
ることを見出した。
しかしながら、純クロムは加工が難しく、坩堝形状に製
作するのが容易ではない上に、融点が著しく高く通常の
方法では鋳造することができない。そこで、本発明者ら
は、純クロム製坩堝を工業的有利に製造する方法につい
て更に検討を重ねた結果、カルシア質鋳型を用いる鋳造
であれば、容易に高品質の製品を得ることができること
を見出し、本発明を完成させた。
以下、本発明につき詳細に説明する。
本発明の方法においては、クロム(Cr)溶湯をカルシ
ア質鋳型で鋳造することにより、実質的に純クロムより
なる坩堝を製造する。
本発明で用いるカルシア質鋳型のカルシア質耐火材とし
ては、カルシア(Cab)、ラルナイト(安定化2Ca
O・s iO2) 、メルウィナイト(3Cao−Mg
O・2Sio2)、アノルサイト(CaO・Al2O2
・2Si02)ならびにCaOを富化したドロマイト等
が挙げられる。
このようなカルシア質耐火材は、そのCaO含有率が4
0%以上、特に80%以上のものが好ましい。CaO含
有量の高いカルシア質耐火材は酸化物、硫化物と反応し
易く、Cr溶湯中の酸化物、硫化物を吸収し、酸化物、
硫化物系の非金属介在物量を大幅に減少させることがで
き、また、Cr等に対する安定性が高いという利点もあ
る。
本発明においては、このようなカルシア質鋳型(なお、
本発明において、「鋳型」は外型と内型(中子)との両
方を指すものとする。)に、電解クロム等の純度99%
以上の工業釣線Crの溶湯を、好ましくは真空又はアル
ゴン等の不活性ガス雰囲気下で鋳込んで精密鋳造する。
このような本発明の方法によれば、小型のものから大型
のものまで、その形状、構成等においても様々な悪用の
Cr製坩堝を容易に製造することができる。
なお、鋳造に用いるCr溶湯は、純Crを高純度カルシ
ア質坩堝で真空又は不活性ガスτ囲気下にて溶製して得
られたものとするのが好ましい。
即ち、カルシア質坩堝を用いて溶製することにより、溶
製中の不純物混入の問題が解消され、また、カルシア質
坩堝の炉壁反応により、溶湯中の0、S、N含有量を低
減するという効果が奏され、著しく高純度のCr溶湯が
得られる。
また、このような溶製にあたり、溶湯中に、All、L
a等の脱酸剤を添加することも有効である。特に、Aj
Zを添加することで脱酸効果が認められると共に、カル
シア質坩堝の場合、脱硫効果も認められ、純クロムの靭
性改善に大きく寄与する。又、Cr中にAnがはいるこ
とで、坩堝表面にできる酸化物保護層が、Cr−Aj2
−0系のものになり、より強固になる効果もある。
本発明においては、製造されるCr製坩堝の使用目的に
よって、例えば被溶融物の種類によって、ごく少量のC
rイオンの混入もきらう場合等には、製造されたCr製
坩堝の鋳肌面にpt又はIr等の高融点貴金属の薄膜コ
ーティングを施し、場合によっては更にこれを加熱処理
(拡散熱処理)することにより、強固な保護皮膜を形成
することにより、より安定性の高い坩堝とすることもで
きる。なお、pt又はZrのコーティング方法は乾式、
湿式のいずれの方法でも良く、常法に従って行なうこと
ができる。コーティング方法としては、具体的には、ス
パッタリング法、蒸着法、イオンブレーティング、メツ
キ法、溶射法などがある。
本発明の方法により製造されるCr製坩堝は、前述の酸
化物系単結晶の製造用坩堝として極めて有用であるが、
その他、高温超伝導体系酸化物溶融用坩堝、塩浴保持用
坩堝等として、融点1800℃程度以下の高温、高活性
溶融液に好適に使用することができる。
[作 用コ 純クロムは非常に安価で、またその融点は1890℃と
、ptよりも高融点である上に、酸化性雰囲気下では、
非常に緻密で酸素の拡散の少ない保護膜を作り、極めて
安定である。このため、Cr製坩堝は酸化物溶融用坩堝
として被溶融物を汚染することがなく、また、被溶融物
により侵食されることもなく、極めて有用である。
しかして、このようなCr製坩堝は、カルシア質鋳型を
用いる鋳造により、極めて容易に高品質なものとして製
造することができる。
[実施例] 以下に本発明を実施例及び実験例により更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施
例に限定されるものではない。
実施例1 電解クロム(公称純度99.80wt、%Cr、酸素含
有量0.054wt、%、窒素含有量0.022wt、
%)を用い、高純度Cr坩堝の製造を行った。
まずCr原料をCaO純度98wt、%のカルシア質坩
堝に入れ、これを出力10KW、周波数50KHzの内
熱式誘導炉に入れ、Ar60Torrの雰囲気下で溶解
し、次いでAjZ及びLaを、各々、0.3wt、%、
0.5wt、%添加し、十分に攪拌し、第2表に示すC
r溶湯を得た。
次いで、この溶湯を第3表に示す組成のカルシア質鋳型
(外型及び中子)を用いてアルゴン雰囲気下で鋳造し、
下記形状の高純度Cr製坩堝を製造した。この鋳造によ
り、極めて容易に、Cr製坩堝を精密鋳造することがで
きた。
坩堝形状 高   さ :15cm 内   径 :5.Ocm 外   径ニア、Ocm 底部肉厚:1.Ocm 実験例1 実施例1で製造された高純度Cr製坩堝を用いて、Cu
−Y−Ba−0系スラグの溶融を温度1300℃xlo
hrの条件で行なった。
その結果、良好な溶融を行なうことができ、坩堝の損傷
等については0.3mm程度におさえられ、特に問題な
く、高純度のスラグを得ることができた。
なお、用いたCu−Y−Ba−0系スラグはCu:Y:
Baが1:2:3になるようにCub、Y2O3,Ba
CO3を混合したものである。
実験例2 実施例1で製造したCr製坩堝に下記組成の塩浴を入れ
、900℃で保持した。その結果、300時間後も坩堝
は侵食されることなく、著しく耐食性に優れることが確
認された。
塩浴組成 りaCJZ2:40重量% NaCu    :20    B NaF      ; 35// 84C:  5 )) 一方、特開昭60−53776号の実施例に開示される
鋼合金製坩堝にて同様に保持時間を調べたところ、約1
50時間後に坩堝壁に若干腐食による粗面化が認められ
た。
実験例3 BSO(Bit2SiO2o) 、YIG (Y3Fe
5O12) 、LT (LiTa02 )、2WO(Z
nWO4)及びCW O(Cd W O4)について実
験例1と同様にして、それぞれの溶融温度で溶融を行な
った。その結果、pt製坩堝の場合と同様、良好な溶融
が可能であった。
[発明の効果コ 以上詳述した通り、本発明のCr製坩堝の製造方法は、
カルシア質鋳型を用いてCr溶湯を鋳造するものであっ
て、従来より加工が困難で製品化が難しいとされていた
Cr製の坩堝を容易に、極めて高品質なものとして製造
することができる。
本発明で製造されるCr製坩堝は、高温において、極め
て高い耐食性、耐酸化性を有し、酸化物系単結晶や塩浴
等の高温高活性の溶融体に、安定に使用することができ
る。しかも、Crは非常に安価で、カルシア質鋳型によ
る鋳造も低コストで行なえることから、本発明によるC
r製坩堝は非常に安価なものとなる。
本発明によれば、このような高特性、低コストのCr製
坩堝を、小型のものから大型犬容量のものまで効率的に
製造することができる。
代理人  弁理士  重 野  剛

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)クロム溶湯をカルシア質鋳型で鋳造することを特
    徴とするクロム製坩堝の製造方法。
JP28234787A 1987-11-09 1987-11-09 クロム製坩堝の製造方法 Pending JPH01123990A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28234787A JPH01123990A (ja) 1987-11-09 1987-11-09 クロム製坩堝の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28234787A JPH01123990A (ja) 1987-11-09 1987-11-09 クロム製坩堝の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01123990A true JPH01123990A (ja) 1989-05-16

Family

ID=17651231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28234787A Pending JPH01123990A (ja) 1987-11-09 1987-11-09 クロム製坩堝の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01123990A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001049420A (ja) * 1999-06-23 2001-02-20 Sulzer Metco Us Inc ケイ酸二カルシウムの溶射粉末とその被覆およびその製造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001049420A (ja) * 1999-06-23 2001-02-20 Sulzer Metco Us Inc ケイ酸二カルシウムの溶射粉末とその被覆およびその製造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109465414A (zh) 一种制备无氧铜杆的方法
CN110777230B (zh) 基于目标等轴晶尺寸和比例的钢连铸坯凝固组织细化方法
JP2017087273A (ja) Ti含有鋼の連続鋳造用モールドパウダー及び連続鋳造方法
JP3571212B2 (ja) 金属・合金の溶解方法及び溶解鋳造方法
JPH01123990A (ja) クロム製坩堝の製造方法
JP2654099B2 (ja) 清浄鋼の製造方法
CN110273075A (zh) 利用金属铝回收晶体硅切割废料制备高硅铝硅合金的方法
JPS6159376B2 (ja)
US4082566A (en) Molten salt leach for removal of inorganic cores from directionally solidified eutectic alloy structures
JPH03236434A (ja) 硫黄、酸素及び窒素の各含有量が極めて低いニッケル基合金
JPS61210142A (ja) 耐衝撃性に優れたNiTi合金及びその製造方法
JPH0440413B2 (ja)
JP4205777B2 (ja) Fe基急冷金属薄帯
JP5173283B2 (ja) ニッケル基合金とその製造方法
JPH0475308B2 (ja)
JPH049855B2 (ja)
JPS6299426A (ja) 低珪素クロム又はクロム基合金の製造方法
JPS583751A (ja) 誘導融解法
JPS6396261A (ja) 蒸着用クロム基合金
KR20030047537A (ko) 질화티타늄 개재물 흡수능이 높은 턴디쉬 플럭스
JPH0465897B2 (ja)
JPH03122230A (ja) A1―Li系合金の溶製方法
JPS6286130A (ja) 高純度のクロム又はクロム基合金の製造方法
JPS61210141A (ja) 耐衝撃性に優れたNiTi合金及びその製造方法
JPH0364584B2 (ja)