JPH0111887Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ユニツトバスルームの浴室外脱衣所
に関し、更に詳しくは外部から遮蔽した状態で脱
衣できる脱衣所を浴室外に折畳自在に形成できる
ようにしたユニツトバスルームの浴室外脱衣所に
係るものである。

ユニツトバスルームにあつては、脱衣所を内部
に設置すると、そのスペース分だけ浴槽、洗い場
等のスペースが制約されてしまうという問題があ
り、そこで浴室外の室内に脱衣所を設ければ、そ
の分だけ建物のスペースを犠牲にしなければなら
ない結果となる。

本考案は、このような従来の実情に鑑みてなさ
れたものであり、ユニツトバスルームの出入口が
設けられた一側面に、入浴時だけ脱衣スペースを
画成できるようにすると共に、入浴しないときに
は折畳操作によつて、上記脱衣スペースの画成部
材を邪魔にならない伸長状態とすることができる
ようにし、これによつて前記問題点を解消し得る
ユニツトバスルームの浴室外脱衣所を提供しよう
とするのが、その目的である。

以下、図面に基づいて本考案の一実施例につい
て詳述する。

第１，２図において、１はユニツトバスルーム
であり、図示例では出入口２が、コーナ部ではな
く一側面３に開設されており、当該側面３の外壁
に折畳自在なるよう浴室外脱衣所４が設けられる
のである。

上記浴室外脱衣所４を構成するため、図示例で
は上記側面３の上下にあつて、横方向に平行して
上部ガイドレール５と下部ガイドレール６とが設
けられ、当該各ガイドレール５，６にはスライド
自在に支持枠体７が配設され、そして該支持枠体
７を上記各ガイドレール５，６の適所に係止する
ための係止部材８と、さらには上記支持枠体７の
枠内空間部を遮蔽するカーテンなどにより形成さ
れた遮蔽体９とを具備している。

上記の上下部ガイドレール５，６は、上記支持
枠体７が脱落せずにスライド可能となるよう例え
ば第３，４図に示す如く断面Ｃ字状に形成されて
いる。

また、上記支持枠体７は、上記各ガイドレール
５，６に、上下両端にあつて設けられたスライド
片７１ａを介してスライド自在に係合されかつ縦
装されたスライド枠７１と、同枠７１の上下から
横方向に、合成樹脂やFRP等の可撓性を有する
材料により連設された上下の平行せる弾性横枠７
２，７３と、図示例では該上下両横枠７２，７３
の他端部にあつて縦方向に連設され、かつ前記側
面３に固定された固定枠７４とにより、矩形枠状
に形成されている。

更に、上記スライド枠７１の中央には、支持枠
体７をスライド操作する際に用いる手掛け７１ｂ
が設けられている。

また、前記係止部材８として第３図に示したも
のは、前記上下部ガイドレール５，６の長手方向
中央にあつて埋設固定された永久磁石８１と、該
永久磁石８１に吸着される磁性体よりなる前記ス
ライド片７１ａとからなる。

更に、前記遮蔽体９としては、前記支持枠体７
の枠内空間部を遮蔽するように、前記横枠７２，
７３に対して吊具と止具とを介して開閉自在なる
よう取付けたカーテンが採択されている。

上記吊具と止具は、通常のカーテンに用いられ
ているものを用いるようにしてよい。

また、上記カーテンは、通常の一枚布としての
カーテンとか、蛇腹タイプや縦ブラインドタイプ
のものを使用するのが好適である。

尚、図中１０は浴室、１１は天井、１２は洗い
場、１４は浴槽である。

次に、入浴に際しての使用方法について説明す
る。

まず、第１図に示すように側面３に添つて伸長
状になつている浴室外脱衣所４の支持枠体７にあ
つて、その手掛け７１ｂを持つて横方向にスライ
ドさせ、支持枠体７と遮蔽体９とを変形させつつ
スライド片７１ａを移動させ、第３図に示すよう
に永久磁石８１に吸着固定させ、支持枠体７と遮
蔽体９とを半円状に変形させることで側面と支持
枠体７との間に脱衣スペースＡを画成する。

つづいて、遮蔽体９を一部開放して脱衣スペー
スＡ内へ入り、遮蔽体９を遮蔽した後、脱衣スペ
ースＡにて衣類を脱衣かご等に収納し、ドアなど
を設けた出入口２から浴室１０内へ入つて入浴す
る。

また、入浴後は、上記脱衣スペースＡで着衣し
た後遮蔽体９の一部を開放して外へ出る。

つづいて、手掛け７１ｂを持つて永久磁石８１
とスライド片７１ａとの吸引係止を解除させた
後、原位置に向つてスライドさせ第１図の伸長状
態に支持枠体７および遮蔽体９をもどす。

尚、入浴中の画成された浴室外脱衣所４が邪魔
になるのであれば、必要に応じて他者が操作して
第１図の状態に伸長させ、適時入浴者のため再び
第２図の如く脱衣スペースＡを用意してやればよ
い。

第４図は、前記係止部材８の別実施例を示し、
前記支持枠体７に連設された略Ｔ字状の係止突起
８２と、これが係止する略Ｔ字状の係止孔８３ａ
が穿設され、かつ前記上下部ガイドレール５，６
から直交状にて手前側へ突設された係止片８３と
からなつている。

もちろん、本考案の係止部材は、上記実施例に
限られることなく、例えばラツチ式や挟持片に係
合する如き構成のものでもよい。

更に、本考案の支持枠体７の横枠７２，７３に
は、上記実施例の如く平板状の他丸棒、パイプな
どを用いることができ、またカーボンフアイバー
その他可焼性を有する材料とすることができる。

以上説明した通り、本考案に係るユニツトバス
ルームの浴室外脱衣所は、側面に出入口が設けら
れたユニツトバスルームにおいて、そのユニツト
バスルームにおける上記側面の外壁上部、外壁下
部に、横方向に沿うガイドレールが設けられてお
り、支持枠体は、コ字状に組み合わされた縦方向
のスライド枠と可撓性を有する上下二つの弾性横
枠とを有し、上記スライド枠の上下両端が、上記
両ガイドレールにスライド自在なるように相対係
合されているとともに、上記両弾性横枠の基端部
が上記側面の外壁に固定されており、かつ、上記
支持枠体には、その枠内空間部を覆うように遮蔽
体が備えられており、上記両ガイドレールの長手
方向中間部と上記支持枠体の自由端部とが係止部
材を介して着脱自在に設けられていることを特徴
とする。

したがつて、本考案脱衣所の場合、所定の操作
で脱衣所を形成することにより、浴室外の空間を
有効に活用してユニツトバスルーム内の浴槽や洗
い場を十分広く確保することができ、もちろん、
必要に応じて、その脱衣所を嵩張ることなく折り
畳むことができるので使い勝手がよい。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は非使用
時の斜視図、第２図は使用時の斜視図、第３図は
係止部材の斜視図、第４図は係止部材の別実施例
を示す斜視図である。 １……ユニツトバスルーム、２……出入口、３
……一側面、４……浴室外脱衣所、５……上部ガ
イドレール、６……下部ガイドレール、７……支
持枠体、８……係止部材、９……遮蔽体、１０…
…浴室、７１……スライド枠、７１ａ……スライ
ド片（吸着体）、７１ｂ……手掛け、７２，７３
……弾性横枠、８１……永久磁石、８２……係止
突起、８３……係止片、８３ａ……係止孔、Ａ…
…脱衣スペース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側面に出入口が設けられたユニツトバスルーム
   において、そのユニツトバスルームにおける上記
   側面の外壁上部、外壁下部に、横方向に沿うガイ
   ドレールが設けられており、支持枠体は、コ字状
   に組み合わされた縦方向のスライド枠と可撓性を
   有する上下二つの弾性横枠とを有し、上記スライ
   ド枠の上下両端が、上記両ガイドレールにスライ
   ド自在なるように相対係合されているとともに、
   上記両弾性横枠の基端部が上記側面の外壁に固定
   されており、かつ、上記支持枠体には、その枠内
   空間部を覆うように遮蔽体が備えられており、上
   記両ガイドレールの長手方向中間部と上記支持枠
   体の自由端部とが係止部材を介して着脱自在に設
   けられていることを特徴とするユニツトバスルー
   ムの浴室外脱衣所。