JPH01117291A - 時分割多周波高周波による高周波誘導加熱方法およびその方法を実施するための高周波誘導加熱装置 - Google Patents

時分割多周波高周波による高周波誘導加熱方法およびその方法を実施するための高周波誘導加熱装置

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JPH01117291A
JPH01117291A JP27536787A JP27536787A JPH01117291A JP H01117291 A JPH01117291 A JP H01117291A JP 27536787 A JP27536787 A JP 27536787A JP 27536787 A JP27536787 A JP 27536787A JP H01117291 A JPH01117291 A JP H01117291A
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heating
frequency
induction heating
frequency power
high frequency
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Yasushi Horiuchi
堀内 安
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、圧延ロール、スピンドル、歯車、ねじ等の表
面焼入れなどのように、金属製被処理物体の表面加熱処
理のために利用される高周波誘導加熱の方法、およびそ
の方法を実施するための高周波誘導加熱装置に関し、複
雑な構造を有する整合変圧器や高速度周波数切換え手段
を使用することなく、被処理物体の表面を複数個の高周
波電力によって時分割的に周波数を切換えながら繰返し
て誘導加熱することを可能ならしめたものである。
〔従来の技術〕
従来、高周波電力によって導電性物体に誘導される高周
波電流は表皮効果のために物体の表面に近い部分に集中
するという現象を利用して、鋼製品などの表面焼入れや
焼戻しのための表面加熱処理を行なうため、高周波誘導
加熱が久しい以前から実施されて来たが、高周波誘導加
熱においては、使用する高周波の周波数によって熱処理
効果が異なるために、周波数の選定は重大な問題であっ
て、−船釣には大形の被処理物体に対しては低い周波数
を、小形の被処理物体に対しては高い周波数を選んでい
る。
然しなから、例えば比較的大形の圧延ロールなどの被処
理物体の表面焼入れのための高周波誘導加熱に当っては
、所望の表面焼入れ深さを得るに適した比較的高い周波
数を有する単一周波数の高周波電力だけを使用して誘導
加熱を行なうと、被処理物体の表面部だけが加熱されて
内方部分は殆んど加熱されないために被処理物体に熱応
力による歪を生じるおそれがあり、また歯車やねじ等の
ように内壁面に凹凸のある形状を有する被処理物体の高
周波誘導加熱に単一周波数の高周波電力を使用すると、
被処理物体の凸部と凹部とを均斉に加熱して物体の全体
に当って均一な表面加熱処理深さを得ることが不可能で
あった。
そのため、近年に至って、圧延ローラやスピンドル、歯
車、ねじ等の表面焼入れのための高周波誘導加熱方法と
して、先ず誘導加熱装置の加熱コイルに比較的低い周波
数の高周波電流を供給して被処理物体の内方部分や凹部
を加熱し、その温度が予定温度に達した時点で加熱コイ
ルに対する低周波数高周波電流の供給を停止し、次いで
加熱コイルに比較的高い周波数の高周波電流を供給して
被処理物体の表面部や凸部を加熱し、物体全体の表面温
度が所望温度に達したならば加熱コイルに対する高周波
数高周波電流の供給を停止する、という2周波高周波誘
導加熱方法が開発されたが、この方法にあっては、被処
理物体の全体に亘り均一な所望の表面温度を得るための
周波数切換えのタイミングが極めて重要であって、予備
試験を繰返し行なって適当な加熱処理のために必要な周
波数切換え条件を予め確立して置く必要があるため生産
性が低いばかりでなく、周波数切換えのタイミングが外
れた場合に調整が利かないという制御上の問題があり、
更にまた加熱コイルに付勢電流を供給するために周波数
を異にする2個の高周波電源を必要とするという不利が
あった。
上記した従来の2周波高周波誘導加熱方法の欠点を解消
するために、過日、本発明者は、被処理物体に周波数を
異にする複数個の高周波電力を極めて短い周期で時分割
的に順次に切換えながら繰返して供給することにより多
周波高周波電力による同時加熱に偵た状態を作り出して
複雑形状を有する被処理物体の均一表面加熱処理を行な
うことができる時分割多周波高周波誘導加熱を実施する
ための高周波誘導加熱用電源装置(昭和62年特許願第
14499号)を開発したが、この高周波誘導加熱用電
源装置は、誘導加熱装置の加熱コイルを高周波電源に結
合させる整合変圧器の1次巻線に複数個のタップを設け
、このタップ付き1次巻線と複数個の蓄電器とを組合せ
てそれぞれ異なる所望の周波数を固有周波数とする複数
個のタンク回路を形成させ、これら各タンク回路を発振
回路とする複数周波自動高周波電源を構成すると共に、
上記自動高周波電源に対する上記各タンク回路の接続を
被処理物体の所望加熱処理サイクルに対応する短い時間
中に繰返して順次に切換えるための高速度切換え手段を
設けて成るものであつて、比較的複雑な構造を有する整
合変圧器や高速度周波数切換え手段を必要としている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、複雑な構造を有する整合変圧器や高速度周波
数切換え手段を使用することなく、被処理物体と加熱コ
イルとの相対的位置の変化を利用して、上記した時分割
多周波高周波誘導加熱を実施することができる新規な高
周波誘導加熱方法およびこの方法を実施するための高周
波誘導加熱装置を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の高周波誘導加熱方法は、ほぼ回転対称形状を有
する被処理物体をその回転対称軸上に回転可能ならしめ
て配置すると共に、ほぼ円弧状断面形状を有する複数個
の加熱コイルを被処理物体の回転対称軸と直角に交わる
平面内に位置せしめ被処理物体の周壁面に沿って狭い相
互間隔を有せしめて上記回転対称軸を中心とする円環状
に配置し、被処理物体をその回転対称軸上に回転させな
がら上記各加熱コイルにそれぞれ異る周波数を有する高
周波電力を供給する、という構成を有せしめたものであ
る。
また、本発明の高周波誘導加熱装置は、被処理物体を回
転軸上に回転させる回転駆動手段と:それぞれほぼ円弧
状断面形状を有し、上記回転軸と直角に交わる平面内に
おいて回転軸を中心とする円に沿って狭い相互間隔を有
せしめて円環状に配置された複数個の加熱コイルと;上
記各加熱コイルにそれぞれ異る周波数を有する高周波電
力を供給する複数個の高周波電源と;を具備することを
その構成上の特徴とするものである。
〔作 用〕
上記のような構成を有せしめた本発明の高周波誘導加熱
方法によれば、円環状に配置された複数個の加熱コイル
円弧状作動表面と対向する被処理物体の各部分は、被処
理物体の回転に基いて、それぞれ各加熱コイルの円弧状
作動表面の前方を通って順次に移行する運動を繰返して
、各加熱コイルからそれら加熱コイルにそれぞれ印加さ
れた周波数の異る高周波電力を時分割的に順次に切換え
て繰返し供給されるので、各加熱コイルに印加すべき高
周波電力の周波数および被処理物体の回転速度を適当に
選定することによって、被処理物体に対して繰返して所
望の時分割多周波高周波誘導加熱処理を施すことができ
る。
また、上記の構成を有せしめた本発明の高周波誘導加熱
装置によれば、ほぼ回転対称形状を有する被処理物体を
円環状に配置された複数個の加熱コイルの円弧状作動表
面と対向させその回転対称軸を各加熱コイルにより形成
される円環の中心軸を合致させて配置し、回転駆動手段
によって被処理物体を駆動してその回転対称軸上に所望
の回転速度で回転させ、複数個の高周波電源から各加熱
コイルにそれぞれ異る所望の周波数を有する高周波電力
を供給することによって、上記した本発明の方法に従っ
て所望の時分割多周波高周波誘導加熱処理を行うことが
できる。
〔実施例〕
次に、添付図面を参照して、本発明の高周波誘導加熱方
法および本発明に従かう高周波誘導加熱装置の実施例に
ついて説明する。
添付図面の第1図および第2図は、直径約70cm、長
さ約100c+mのロール部を有する炭素鋼製の圧延ロ
ールのロール部の表面焼入れを行なうために本発明に従
かう高周波誘導加熱を実施するための誘導加熱装置の一
実施例を示すもので、加熱処理を行なうべき圧延ロール
1をその中心軸を垂直ならしめて適当な回転駆動装置2
の回転台3上で載置し、圧延ロールの中心軸と回転台の
回転軸とを合致させた状態で圧延ローラ1の下方軸部4
の下端を例えばチャックのような固定手段によって回転
台3に保持固定すると共に圧延ローラの上方軸部5の頂
面中心部を例えば心押し棒6によって回転可能に軸支し
、圧延ローラ1のローラ部7の下端部を取囲んで上下方
向に比較的狭い幅を有する1対の略半円弧状の加熱コイ
ル8および9を圧延ロールの垂直中心軸に対し直角な平
面すなわち水平面内に位置せしめて圧延ロールの中心軸
を中心としロール部7の周側壁に比較的近接した円環状
に配置してこれら両加熱コイル8.9をそれらの円環の
内径とほぼ等しい内径を有する円環状支持板10上に円
軸的に取付は固定し、支持板10の下側に支持板とほぼ
等しい内径を有しその内側壁にほぼ等しい間隔で多数の
噴射孔が設けられた円環状放水管11を同軸的に取付は
固定して放水管11の給水管12に給水用ホース13を
連結し、更に支持板10の両側からそれぞれ外向きに突
出された腕状部14に各加熱コイル8および9の入力端
子15および16にそれぞれ2次巻線の両端子を接続さ
れた整合変圧器17および18を取付は固定し、各加熱
コイル8.9、放水管12および各整合変圧器17.1
8を取付は固定した支持板10を、例えば支持板の両腕
状部14にそれぞれ取付は固定した1対の雌ねじ19と
これら雌ねじにそれぞれ螺合され上端部分を適当な支持
子20により回転可能に支持された1対のねじ棒21 
(図面においてはねじ棒のねじは図示されていない)と
これら両ねじ棒21の下端部に結合されていて両ねじ棒
を同時に同方向に回転させる適当な回転駆動手段(図示
せず)とから成る軸方向駆動装置によって、垂直方向す
なわち圧延ロール1の中心軸に平行な方向に移動可能に
支持し、各整合変圧器16および17の各1次巻線の両
端子をそれぞれ適当な可撓性ケーブルによって異なる周
波数を有する適当な高周波電源22および23の出力端
子に接続して成るものである。
上記のような誘導加熱装置を用いて、圧延ロール1に対
し本発明に従かう高周波誘導加熱を実施するに当っては
、回転駆動装置2を作動させてその回転台3上に載置、
固定された圧延ロール1を毎秒数回転の回転速度で連続
的に回転させ、加熱コイル8には高周波電源22から整
合変圧器17を通して周波数500 Hzで500KW
の高周波電力を、また加熱コイル9には高周波電源23
から整合変圧器18を通して周波数5KHzで200K
Wの高周波電力をそれぞれ供給すると共に給水用ホース
13を通して放水管11に冷却水を供給して放水管内側
壁に設けられた各噴射孔から放水させながら、軸方向駆
動装置の両ねじ棒21を矢印の方向に回転させて支持板
10を上昇させることにより両加熱コイル8.9および
放水管11を圧延ロール1の中心軸に対し平行に垂直方
向上方に向けて毎秒約10cmの速度で移動させる。
上記の操作に従って、圧延ロールlのロール部7は、両
加熱コイル8および9によって取囲まれてそれらの作動
表面と対向する環帯状部分だけに、圧延ロールの連続的
回転に基いて、その周波数を時分割的に500 Hzと
5KHzとに連続的に切換えられる2周波高周波電力を
繰返し供給されその誘導作用により加熱されるが、その
被加熱環帯状部分は両加熱コイル8および9の垂直方向
移動に従ってロール部7の下端から上端に向けて順次に
移行するので、ロール部7の全体に対して一様に時分割
2周波高周波誘導加熱が行なわれることになり、しかも
両加熱コイル8および9の垂直方向移動に後続する位置
にはロール部7の外周壁を取囲んで放水管11が配置さ
れているので、両加熱コイル8および9が通過した直後
、すなわち両加熱コイルによって取囲まれた環帯状部分
の高周波誘導加熱が終了すると直ちに加熱された環帯状
部分に冷却管11によって冷却水の放射が行なわれて高
温の環帯状部分が急冷され、所望の表面焼入れが達成さ
れる。
よって、上方移動する放水管11が圧延ロール1のロー
ル部7の上端縁を通過し終ったならば、回転駆動装置2
の作動を停止して圧延ロール1の回転を止め、各加熱コ
イル8および9に対する高周波電力の供給を中止し、放
水管11に対する給水を停止し、軸方向駆動装置におけ
る両ねじ棒21の回転駆動方向を反転させて支持板10
およびこれに取付けられた両加熱コイル8.9および放
水管11を始発位置に復帰させた上で、圧延ローラ1を
回転駆動装置2から取外して作業を完了する。
添付図面の第3図および第4図は、炭素鋼製歯車の表面
焼入れのため本発明の高周波誘導加熱を実施するための
誘導加熱装置の一実施例を略示するもので、加熱処理を
行なうべき歯車25をその中心軸を垂直ならしめて適当
な回転駆動装置26の回転台27上に載置し、歯車の中
心軸と回転台の回転軸とを合致させて歯車25の下方軸
部28の下端を例えばチャックのような固定手段によっ
て回転台27に保持、固定すると共に歯車の上方軸部2
9の頂面中心部を例えば心押し棒30によって回転可能
に軸支し、歯車25の外周縁を取囲んで歯車の軸方向軸
より若干広い幅を有する1対の略半円弧状の加熱コイル
31および32を歯車の垂直中心軸に対し直角な水平面
内に位置せしめて歯車の中心軸を中心とし歯車25の外
周縁に比較的接近した円環状に配置してこれら両加熱コ
イルをそれぞれ歯車25に対して半径方向外方に向けて
水平移動または水平回動可能な1対の適当な支持手段(
図示せず)によって別々に支持、固定し、両加熱コイル
31および32の各入力端子33および34を整合変圧
器(図示せず)を介してそれぞれ異る周波数を有する適
当な第1および第2の高周波電源(図示せず)の出力端
子に接続して成るものである。
上記のような誘導加熱装置を用いて歯車の表面焼入れを
施すための加熱処理について説明すると次の通りである
直径が約1mの大形歯車の場合は、回転駆動装、置26
を作動させて歯車25を毎分約200回転の回転速度で
回転させながら第1の高周波電源から加熱コイル31に
500Hz 、5QOKWの高周波電力を供給し、これ
と同時に第2の高周波電源から加熱コイル32に5KH
z 、200KWの高周波電力を供給して、約数10秒
間加熱処理を行なう。
直径が約301の中形歯車の場合は、歯車25を毎分約
400回転の速度で回転させながら、加熱コイル31に
IKHz 、200KWの高周波電力を接合すると共に
加熱コイル32に5KHz、100KWの高周波電力を
供給して、約10数秒間加熱処理を行なう。
また、直径が約IQcmの小形歯車の場合は、歯車25
を毎分約800回転の速度で回転させながら、加熱コイ
ル31に5KHz 、100KWO高周波電力、加熱コ
イル32に50KHz、50KWの高周波電力をそれぞ
れ供給して約数秒間加熱処理を行なう。
加熱処理が終ったらば、回転駆動装置26の作動を停止
すると共に各加熱コイル31および32に対する高周波
電力の供給を遮断した後、各加熱コイル31および32
の支持手段をそれぞれ半径方向外方に向けて移動または
回動させて両加熱コイルを互に離隔させ、歯車25を回
転駆動装置26の回転台27上から取外して冷却用の水
または油に浸漬して急冷することにより表面焼入れを行
う。
添付図面の第5図は、内径が約2mで、歯車のモジュー
ルMが10mmの大形内歯車に対し、周波数を異にする
3つの高周波電力を用いて本発明に従かう時分割3周波
数高周波誘導加熱を行なう場合の内歯車35と3個の加
熱コイル36.37および38との関係配置を略示する
平面図であって、適当な回転駆動装置(図示せず)の回
転台上にその中心軸を垂直ならしめかつ回転台の回転軸
と合致させて載置、固定された内歯車35の内部空所に
、円弧の外周側にそれぞれ作動表面を有しそれぞれ円弧
の張る角が約150度、120度および90度である3
個の円弧状加熱コイル36.37および38を、内歯車
35の内周面に接近させて内歯車の中心軸を中心とする
円弧状の配置して、これら各加熱コイル36.37.3
8を内歯車の中心軸と平行に垂直方向上方に移動可能な
適当な円環状支持手段(図示せず)により支持、固定し
、回転駆動装置を作動させて内歯車35を毎秒数回転の
速度で回転させながら加熱コイル36の入力端子39に
第1の高周波電源(図示せず)からIKHz、300K
Wの高周波電力を、加熱コイル37の入力端子40に第
2の高周波電源(図示せず)から8KHz 、300K
Wの高周波電力を、また加熱コイル38の入力端子41
に第3の高周波電源(図示せず)から20KHz、15
0KWの高周波電力をそれぞれ供給して約数10秒間加
熱処理を行ない、加熱処理が完了したならば支持手段を
上方に移動させて各加熱コイル36.37および38を
内歯車35の内部空所から取除いた後、内歯車35に冷
却水を放射して急冷させることにより表面焼入れを行な
う。
添付図面の第6図および第7図は、直径約’l crn
端軸部の直径約0.8 c+++、長さ約20cmの炭
素鋼スピンドルの表面焼入れを行なうために本発明の高
周波誘導加熱を実施する誘導加熱装置の一実施例を略示
するもので、被処理スピンドル42をその中心軸を垂直
ならしめて適当な回転駆動装置43の回転台44上に載
置し、スピンドルの中心軸を回転台の回転軸とを合致さ
せた状態でスピンドル42の下方端軸部45の下端をチ
ャックにより回転台44に保持、固定すると共に、スピ
ンドル42の上方端軸部46の頂面中心部を心押し棒4
7によって回転可能に軸支し、スピンドル42の主軸部
48と下方端軸部45の付根部分とを、それぞれ円弧の
張る角が約150度の円弧状断面を有する大径円弧筒部
分と小径円弧筒部分とを連結して成る第1の円弧筒状加
熱コイル49とそれぞれ円弧の張る角が約210度の円
弧状断面を有する大径円弧筒部分と小径円弧筒部分とを
連結して成る第2の円弧筒状加熱コイル50とによって
スピンドルの中心軸を中心軸としスピンドルの外周面に
近接した円筒状に取囲み、スピンドル42の上方端軸部
46の略全長を、それぞれ略半円弧状断面を存する第3
および第4の円弧筒状加熱コイル51および52によっ
て上方端軸部の中心軸を中心軸としその外周面に近接し
た円筒状に取囲み、これら各円弧筒状加熱コイル49.
50.51.52をそれぞれ半径方向外方に向けて移動
または回動可能な別々の適当な支持手段によって支持、
固定し形成されており、スピンドル42の加熱処理を行
なうに当っては、回動駆動装置43を作動させてスピン
ドル41を毎秒10数回転ないし数10回転の速度で回
転させながら、第1の加熱コイル49に整合変圧器(図
示せず)を介して適当な第1の高周波電源(図示せず)
から2 KH2150KWO高周波電力を、第2の加熱
コイル50および第3の加熱コイル51の両コイルにそ
れぞれ整合変圧器(図示せず)を介して適当な第2の高
周波電源(図示せず)から8 KHz 、200KW(
各コイル当り100KW)の高周波電力を、また第4の
加熱コイル52には整合変圧器(図示せず)を介して適
当な第3の高周波電源(図示せず)から20KHz 、
50KWの電力をそれぞれ供給して約10数秒間加熱す
るもので、加熱処理が完了したならば各支持手段を半径
方向外に移動または回動させて各加熱コイル49.50
.51、および52をスピンドル42から離隔させた上
で、スピンドル42を冷却用の水または油に浸漬して。
急冷することにより表面焼入れを行なう。
〔発明の効果〕
上記説明した本発明の高周波誘導加熱方法によれば、被
処理物体に対し互に周波数を異にする2つまたはそれ以
上の高周波電力を時分割的に極めて短い切換え時間で連
続的に繰返して切換えながら誘導負荷することによって
、被処理物体に多周波高周波電力を同時に誘導負荷する
場合と実質的に同様な多周波高周波誘導加熱を達成する
ことが可能であり、従って被処理物体の各部分をそれぞ
れその部分に適合する高周波電力により加熱して良好な
加熱結果を得ることができる。
更にまた、上記説明した本発明の誘導加熱装置によれば
、加熱コイル資高周波電源に結合させるために複雑な構
造を有する整合変圧器を使用したり、高周波の時分割的
切換えを行なうために精巧な高速度切換え手段を設けた
りする必要は全(なしに、極めて簡単な構造の装置によ
って、何等煩雑な操作も必要とせず、容易に本発明に従
かう時分割多周波高周波誘導加熱を実施することができ
、装置の筒車化、工程の短縮、省エネルギ等の効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
添付図面の第1図および第2図は、圧延ロールの表面焼
入れのために本発明の2周波高周波誘導加熱を行なうた
めの本発明の誘導加熱装置の実施例を略示する平面図お
よび正面図である。 添付図面の第3図および第4図は、歯車の表面焼入れの
ために本発明の2周波高周波誘導加熱を行なうための本
発明の誘導加熱装置の実施例の要部を略示する平面図お
よび正面図である。 添付図面の第5図は、内歯車の表面焼入れを行なうため
に本発明に従って3周波高周波誘導加熱を実施する場合
の内歯車と3個の加熱コイルの関係位置を略示する平面
図である。 添付図面の第6図および第7図は、スピンドルの表面焼
入れのために本発明に従うて3周波高周波加熱を実施す
るための本発明の誘導加熱装置の実施例の要部を略示す
る平面図および正面図である。 図において、■は圧延ロール、2は回転駆動装置、3は
回転台、4.5は圧延ロールの軸部、6は心押し棒、7
は圧延ロールのロール部、8.9は加熱コイル、10は
支持板、11は放水管、13は給水用ホース、17.1
8は整合変圧器、19は雌ねじ、21はねし棒、22.
23は高周波電源、25は歯車、26は回転駆動装置、
27は回転台、28.29は歯車の軸部、30は心押し
棒、31.32は加熱コイル、35は内歯車、36.3
7.38は加熱コイル、42はスピンドル、43は回転
駆動装置、44は回転台、45゜46はスピンドルの端
軸部、47は心押し棒、48はスピンドルの主軸部、4
9.50,51゜52は加熱コイル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)ほぼ回転対称形状を有する被処理物体をその回転
    対称軸上に回転可能ならしめて配置すると共に、ほぼ円
    弧状断面形状を有する複数個の加熱コイルを被処理物体
    の回転対称軸と直角に交わる平面内に位置せしめ被処理
    物体の周壁面に沿って狭い相互間隔を有せしめて上記回
    転対称軸を中心とする円環状に配置し、被処理物体をそ
    の回転対称軸上に回転せしめながら上記各加熱コイルに
    それぞれ異なる周波数を有する高周波電力を供給する、
    ことを特徴とする高周波誘導加熱方法。 (2)円環状に配置された複数個の加熱コイルにそれぞ
    れ異なる周波数の高周波電力を供給しながら、各加熱コ
    イルを被処理物体の回転対称軸に平行な方向に移動させ
    る、特許請求の範囲第(1)項記載の高周波誘導加熱方
    法。 (3)被処理物体を取囲んで円環状に配置された複数個
    の加熱コイルに対するそれぞれ異なる周波数の高周波電
    力の供給を完了した後、各加熱コイルを被処理物体から
    半径方向外方に向けて移動または回動させて、被処理物
    体の冷却を容易ならしめる、特許請求の範囲第(1)項
    記載の高周波誘導加熱方法。 (4)被処理物体を回転軸上に回転させる回転駆動手段
    と;それぞれほぼ円弧状断面形状を有し、上記回転軸と
    直角に交わる平面内において回転軸を中心とする円に沿
    って狭い相互間隔を有せしめて円環状に配置され複数個
    の加熱コイルと;上記加熱コイルにそれぞれ異なる周波
    数を有する高周波電力を供給する複数個の高周波電源と
    ;を具備することを特徴とする高周波誘導加熱装置。 (5)円環状に配置された複数個の加熱コイルを回転駆
    動手段の回転軸に平行な方向に移動させる手段が設けら
    れている、特許請求の範囲第(4)項記載の高周波誘導
    加熱装置。(6)それぞれ円弧状断面形状を有する複数
    個の加熱コイルが複数組設けられ、各組の複数個の加熱
    コイルは、回転駆動手段の回転軸上の異る位置において
    それぞれ回転軸と直角に交わる複数個の平面内において
    それぞれ回転軸を中心とし半径を異にする各円に沿って
    、狭い相互間隔を有せしめてそれぞれ円環状に配置され
    ている、特許請求の範囲第(4)項記載の高周波誘導加
    熱装置。 (7)回転駆動手段の回転軸と直角に交わる平面内にお
    いて回転軸を中心とする円に沿って円環状に配置されて
    いる複数個の加熱コイルを互に離隔させるために、各加
    熱コイルをそれぞれ回転軸から半径方向外方に向けて移
    動または回動させる手段が設けられている、特許請求の
    範囲第(4)項ないし第(6)項のいずれかに記載の高
    周波誘導加熱装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006187174A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Hitachi Ltd 回転機のロータ,その製造方法及び電動パワーステアリング用モータ
JP2010156010A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Fuji Electronics Industry Co Ltd 歯車と段付き軸の誘導加熱装置、並びに、誘導加熱方法

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