JPH0111320Y2 - - Google Patents

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JPH0111320Y2
JPH0111320Y2 JP1983018320U JP1832083U JPH0111320Y2 JP H0111320 Y2 JPH0111320 Y2 JP H0111320Y2 JP 1983018320 U JP1983018320 U JP 1983018320U JP 1832083 U JP1832083 U JP 1832083U JP H0111320 Y2 JPH0111320 Y2 JP H0111320Y2
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coating
coating agent
electrostatic
electrostatic coating
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、高速回転駆動され且つ高電圧が印加
されたカツプ状体に塗布剤を供給し、この塗布剤
を微粒化させて放射するようにした静電塗装装置
に係り、特に幅広の被塗装物に塗布剤を均一に塗
布する静電塗装装置の改良に関する。
まず、第1図により本考案に係る静電塗装機A
の一例を説明すると、図中、1は回転駆動源とし
てのエアーモータを内蔵したケース体であつて、
エアーモータの回転軸2が前方に突出延長され、
その先端にカツプ状体3が固着されている。カツ
プ状体3は、円筒状の外筒4と、その軸方向の中
央部を閉塞する隔壁5と、該隔壁5の中心部に一
体成形され隔壁5側に行くに従つて徐々に径が大
きくなる截頭円錐状の内筒6とから構成されてお
り、隔壁5と外筒4との間には所要間隔を以てス
リツト7が形成されると共に、図示はしないが80
〜120KV程度の高電圧が印加されている。
8はカツプ状体3の内筒6の外周面に防錆油、
塗料、水等の塗布剤を供給する塗布剤供給パイプ
であつて、前記ケース体1の前端部に形成された
塗布剤通路9に螺合されている。そして、該塗布
剤通路9はケース体1の側面に開口し、ニツプル
10及びホース11を介して塗布剤供給源(図示
せず)に接続されている。
12は同様にケース体1の前端部に形成された
環状の空気通路であつて、ケース体1の側面に配
設されたニツプル13及びホース14を介して圧
縮空気供給源(図示せず)に接続され、該圧縮空
気供給源から供給された圧縮空気をケース体1の
前面側に穿設された多数の小孔又はスリツト15
を通じて前方に噴出させ、カツプ状体3の外側面
に沿う空気流を形成する。
以上が第1図に示す静電塗装機の構成であり、
次にその作用について説明すると、カツプ状体3
を約20000rpm程度に高速回転させ、この状態で
塗布剤供給パイプ8を通じて隔壁5の背面に塗布
剤を供給すると、その塗布剤が遠心力によつて隔
壁5の背面からスリツト7を通じて外筒4の内周
面に移行し、更にその外筒4の内周面に沿つてそ
の前端面に薄膜状に供給される。
ここで、カツプ状体3には80〜120KV程度の
高電圧が印加されているから、外筒4の前端面に
薄膜状に供給された塗布剤が霧化されて例えば所
要速度で搬送される板状体等の被塗装物16に対
して放射される。そして、ケース体1の前端側か
ら噴出される空気流によつて塗装分布が均一化せ
られて被塗装物16に静電塗着される。
ところで、このような静電塗装機Aにより、そ
の塗布剤粒子放射域以上の幅を有する被塗装物1
6に塗布剤を静電塗着させるには、被塗装物の幅
に応じて複数台の静電塗装機Aを所要間隔で被塗
装物16に対向配置させる必要がある。
ここで、例えば第2図に示す如く単に静電塗装
機Aを矢印F方向に搬送される被塗装物16の幅
方向の一直線上に連設する場合には、各静電塗装
機A,A……から放射される塗布剤粒子が同一極
性に荷電されているため、隣接する静電塗装機A
から放射される塗布剤粒子同士が互いに反撥現象
を生じてその間に非塗着部E,Eが形成され、塗
布ムラを生ずることとなつてしまう。
そこで、このような塗布ムラが生じないように
するためには、第3図に示す如く複数台の静電塗
装機Aを被塗装物16の幅方向に所謂千鳥状に配
設し、被塗装物16の搬送方向からみて隣接する
各静電塗装機A,A……の塗布剤放射域が僅かに
重なるように配設しなければならない。
しかしながら、静電塗装機Aをこのように千鳥
状に配置した場合、互いに隣接する静電塗装機A
から放射される塗布剤粒子の一部が互いに干渉反
撥して揚力を生じて舞い上がつてケース体1の下
端部に直接付着し、或いは塗装室内に浮遊して静
電塗装機Aのケース体1の外周面に付着すること
となる。
なお、静電塗装の中でも特に帯状鋼板等に防錆
油を静電塗油する場合には、密閉された塗油室内
で行われるから、高速回転されるカツプ状体3を
有する静電塗装機A(ここでは静電塗油機)にあ
つては、カツプ状体3の高速回転に伴う風圧によ
つて塗油室内に対流現象を生じ、これが塗油剤粒
子の浮遊量を更に増大させる。
而して、静電塗装機A(静電塗油機)のケース
体1には多量の塗油剤が付着し、その付着量が或
程度以上に達すると、ケース体1の下端部に塗油
剤の液滴を生じてこれが鋼板等の被塗装物16
(ここでは被塗油物)上に直接滴下し、被塗装物
16(被塗油物)の表面に所謂オイル・スポツト
と称する油膜厚部が形成され、塗油不良を生ずる
という重大な欠点を有していた。
特に、鋼板の成形最終工程において防錆等の目
的でその表面に0.01μ〜0.05μ程度の極めて薄い薄
油膜を形成する場合には、鋼板上にオイル・スポ
ツトが存在すると、次の加工工程における前処理
工程で油膜を除去する際にその除去を確実に行う
ことができず、また例えば製罐工程のように前処
理を行うことなく、薄油膜上に直接印刷を施す場
合にはオイル・スポツト部で印刷インキののりが
悪くなり、印刷仕上がりが悪いという欠点があ
り、このオイル・スポツトの発生を極力防止する
ことが要請されていた。
そこで、本考案は上記の如く塗布剤粒子が互い
に干渉反撥して舞い上がることを抑制することに
より、静電塗装機のケース体への塗布剤粒子の付
着を極力防止して従来装置の欠点を解消せんとす
るものであり、そのために、高速回転駆動され且
つ高電圧が印加されたカツプ状体から塗布剤粒子
を放射する複数台の静電塗装機が、被塗装物の搬
送方向からみて、隣接する静電塗装機とその塗布
剤塗布域同士が互いに重なり合うように千鳥状に
配設された静電塗装装置において、前記各静電塗
装機が、その塗布剤塗布域同士が互いに重なり合
う位置で塗布剤粒子が干渉反撥し合つて舞い上が
り現象を生ずるほど互いに近接して配設されると
共に、後述する荷電電極が設けられていなければ
塗布剤粒子が互いに干渉反撥し合つて舞い上がり
を生ずる位置と、各静電塗装機の塗布剤塗布域全
体を囲む線上に沿つて、当該各静電塗装機のカツ
プ状体と同極性の高電圧が印加される荷電電極が
配設されていることを特徴とする。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて説
明する。
第4図及び第5図は本考案装置の一例を示す正
面図及び平面図であり、本考案においては被塗装
物16の幅に応じて複数台の静電塗装機A,A…
…が被塗装物16の上方から対向して干鳥状に配
設されると共に、前段及び後段の静電塗装機Aの
塗布剤塗布域Bが交互に被塗装物16の搬送方向
からみて僅かに重なるように配設され且つ前段及
び後段の静電塗装機A間が近接されている。
そして、互いに隣接する静電塗装機A,Aの中
間位置、すなわち、後述するワイヤ荷電電極Wが
設けられていなければ各静電塗装機Aの塗布剤塗
布域B,B同士が互いに重なり合つて塗布剤粒子
が相互に干渉反撥して舞い上がりを生ずる位置
と、各静電塗装機Aの塗布剤塗布域B〜B全体を
囲む線上に沿つて、各静電塗装機Aのカツプ状体
3の印加電圧と同極性の高電圧が印加されたワイ
ヤ荷電電極Wが張設されている。
なお、ワイヤ荷電電極Wは第5図鎖線図示の如
く、静電塗装機A本体に直接張設しても良い。
また、このワイヤ荷電電極Wの張設位置は、ケ
ース体1の下端面近傍位置とカツプ状体3の下端
面近傍位置との間に選定することが干渉反撥して
舞い上がろうとする塗布剤粒子を下方に反撥させ
るために最も効果的である。
また、ワイヤ荷電電極Wへの印加電圧は、カツ
プ状体3の印加電圧源と同一の印加電圧源から供
給するようにしても、或いは別途印加電圧源を配
設しても良い。
以上が本考案の一例構成であり、次にその作用
について説明すると、各静電塗装機Aを作動させ
ると共に被塗装物16を所定の速度で搬送させる
と、各静電塗装機Aの塗布剤塗布域Bが被塗装物
16の搬送方向(矢印F)からみて互いに重なり
合つているため、被塗装物16の幅方向の全域に
亘つて塗布剤粒子が略均一に塗着される。
この際、互いに隣接する静電塗装機Aの塗布剤
塗布域Bが互いに干渉する位置で塗布剤粒子が相
互に反撥して舞い上がろうとする現象を生ずる
が、この位置には塗布剤粒子と同極性に荷電され
たワイヤ荷電電極Wが張設されているので、該ワ
イヤ荷電電極Wによつて塗布剤粒子は被塗装物1
6側に反撥せられ、したがつて塗布剤粒子がケー
ス体1の下端部に直接付着することが防止され、
また対流現象によつて各静電塗装機Aの塗布剤塗
布域Bの外側から舞い上がる塗布剤粒子も外周ワ
イヤ荷電電極によつてその舞い上がりを阻止され
ることとなるから、ケース体1の外周面への塗布
剤の付着が確実に防止される。
なお、各静電塗装機A間に配設する荷電電極は
ワイヤ荷電電極Wに限らず例えば、板状電極、棒
状電極等の任意の荷電電極を適用し得る。
また、本考案に係るカツプ状体3の形状は、所
謂カツプ形のものに限らず、これよりも深さの浅
い偏平円皿形であつても良い。
以上述べたように、本考案によれば、千鳥状に
配設された各静電塗装機の塗布剤塗布域同士が互
いに重なり合つて塗布剤粒子の相互反撥による舞
い上がりを生ずる位置と、これら各静電塗装機の
塗布剤塗布域全体を囲む線上に沿つて、当該各静
電塗装機のカツプ状体と同極性の高電圧が印加さ
れる荷電電極が配設されているから、対流現象或
いは反撥現象によつて舞い上がろうとする塗布剤
粒子を被塗装物側に反撥させることができ、した
がつて静電塗装機のケース体への塗布剤の付着を
確実に防止することができるという優れた効果が
有る。
【図面の簡単な説明】
第1図は静電塗装機の一例を示す正面図、第2
図及び第3図はその配置例を示す平面図、第4図
及び第5図は本考案装置の一例を示す正面図及び
平面図である。 符号の説明、1……ケース体、3……カツプ状
体、16……被塗装物、A……静電塗装機、W…
…ワイヤ荷電電極。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 高速回転駆動され且つ高電圧が印加されたカツ
    プ状体3から塗布剤粒子を放射する複数台の静電
    塗装機Aが、被塗装物16の搬送方向からみて、
    隣接する静電塗装機Aとその塗布剤塗布域B同士
    が互いに重なり合うように千鳥状に配設された静
    電塗装装置において、前記各静電塗装機Aが、そ
    の塗布剤塗布域B同士が互いに重なり合う位置で
    塗布剤粒子が干渉反撥し合つて舞い上がり現象を
    生ずるほど互いに近接して配設されると共に、後
    述する荷電電極が設けられていなければ塗布剤粒
    子が互いに干渉反撥し合つて舞い上がりを生ずる
    位置と、各静電塗装機Aの塗布剤塗布域B〜B全
    体を囲む線上に沿つて、当該各静電塗装機Aのカ
    ツプ状体3と同極性の高電圧が印加される荷電電
    極Wが配設されていることを特徴とする静電塗装
    装置。
JP1832083U 1983-02-11 1983-02-11 静電塗装装置 Granted JPS59127763U (ja)

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JP1832083U JPS59127763U (ja) 1983-02-11 1983-02-11 静電塗装装置

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JP1832083U JPS59127763U (ja) 1983-02-11 1983-02-11 静電塗装装置

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JPS59127763U JPS59127763U (ja) 1984-08-28
JPH0111320Y2 true JPH0111320Y2 (ja) 1989-04-03

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54138040A (en) * 1978-04-18 1979-10-26 Ransburg Japan Ltd Reciprocating type electrostatic coating machine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5476377U (ja) * 1977-11-11 1979-05-30

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JPS59127763U (ja) 1984-08-28

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