JPH0111140Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、肉まんじゆうとか、しゆうまいのよ
うに蒸して食する食品をデパートや駅構内等で販
売する場合に用いる紙製のせいろうに関するもの
である。

〔従来の技術〕

従来、この種のせいろうは厚紙で成形した正方
形の枠と、該枠の内側に揚底状に嵌込む紙の受皿
とから構成されていた。即ち２部材から成り立つ
ていた。そのため受皿及び枠にはそれぞれ、受皿
を中吊りするための構造が必要となり、製作が面
倒であり組立にも手数を要する。

〔考案の目的〕

本考案の目的は、前記従来の２部材構造を改
め、一枚のシートにより枠と受皿とを一体に成形
し組立て操作も簡単にできる紙製のせいろうを提
供することにある。

〔考案の構成〕 本考案は１枚のシートにより方形の枠構成部
と、揚底状受皿構成部とを折目を介して一体に形
成され、枠構成部は折目を介して４枚の周面板を
連続して設け、受皿構成部は前記周面板の内面に
重なる受皿中吊り片を各周面板の水平縁に連設
し、２枚を１組とする中吊り片の各々に三角形状
の半部受皿と、組立てられた方形枠の内側に前記
半部受皿を保持させるためのＶ形受止片とを設け
た紙製せいろうである。

〔実施例〕

第１図においてＡは枠構成部、Ｂは受皿構成部
で、枠構成部Ａは４枚の周面板１ａ，１ｂ，１
ｃ，１ｄが折目を介して横方向に連設され、周面
板１ｄの端部に接着片２を突設し、周面板１ｄと
１ｂに蒸気の通過孔３を開設して構成されてお
り、受皿構成部Ｂは各周面板の水平縁に折目を存
して設けてあり、周面板１ａと１ｂに連設される
ものと、１ｃ，１ｄに連設されるものの２組に分
かれ、各組には周面板の内面に重ねられる中吊り
片４ａ，４ｂ及び４ｃ，４ｄと、正三角形状の半
部受皿５ａを中吊り片４ａに、同５ｂを中吊り片
４ｃにそれぞれ連結して設け、中吊り片４ｂと４
ｄには、半部受皿の斜辺より突設した受止片６
ａ，７ａと共にＶ形を構成する中吊り片４ｃと同
高の受止片６ｂ，７ｂ並びに三角形の安定片８
ａ，８ｂを連結して形成し、Ｖ形受止片６及び７
となし、中吊り片４ｂと４ｄに前記通過孔３に重
なる通過孔９を開設してある。

１０は各中吊り片間の切目を示す。

以上の構成を備えた本考案の紙製せいろうは接
着片２を周面板１ａの内面に貼付し、枠構成部を
方形に組立て、中吊り片を各々周面板の内側に重
なるように折曲げる。更に三角形の半部受皿を働
き合わせるように折曲げればＶ形受止片は半部受
皿の下で吊れ下がつて互いにＶ形の折目に係合し
て（第４図参照）半部受皿を安定させ受け止める
作用を行なう。

〔考案の効果〕

本考案においては、１枚の厚紙から枠と受皿と
が一体に形成されるので、製作上有利であると共
に、組立、取扱い上も便利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る紙製せいろうの一実施例を
示したもので、第１図は展開平面図、第２図は組
立てた斜視図、第３図は第２図−′線におけ
る断面図、第４図は半部受皿の組立途上を示す斜
視図である。 Ａ……枠構成部、Ｂ……受皿構成部、１ａ，１
ｂ，１ｃ，１ｄ……周面板、２……接着片、４
ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ……中吊り片、５ａ，５ｂ
……半部受皿、６，７……Ｖ形受止片、８ａ，８
ｂ……安定片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １枚のシートにより方形の枠構成部と、揚底状
   受皿構成部とを折目を介して一体に形成し、枠構
   成部は折目を介して４枚の周面板を連続して設
   け、受皿構成部は前記周面板の内面に重なる受皿
   中吊り片を各周面板の水平縁に連設し、２枚を１
   組とする中吊り片の各々に三角形状の半部受皿
   と、組立てられた方形枠の内側に前記半部受皿を
   保持させるためのＶ形受止片とを設けた紙製せい
   ろう。