JPH01104894A - リグノセルロース材料を二酸化窒素を含有するガスで活性化する方法 - Google Patents

リグノセルロース材料を二酸化窒素を含有するガスで活性化する方法

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JPH01104894A
JPH01104894A JP63242205A JP24220588A JPH01104894A JP H01104894 A JPH01104894 A JP H01104894A JP 63242205 A JP63242205 A JP 63242205A JP 24220588 A JP24220588 A JP 24220588A JP H01104894 A JPH01104894 A JP H01104894A
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    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C11/00Regeneration of pulp liquors or effluent waste waters
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 及歪公団 本発明は、リグノセルロース材料が脱リグニン処理にか
けられる方法に関する。リグノセルロース材料とは主に
種々のリグノセルロースパルプ、好ましくは例えば木材
が薬品の助けにより完全にまたは部分的にセルロースパ
ルプに変換されたようなパルプを意味する。本発明は、
アルカリ性法およびサルファイド法によって製造された
ケミカルセルロースパルプへの適用に特に適している。
アルカリ性蒸解法としては、例えばキノン化合物タイプ
の薬剤添加または無添加でのサルフェート法、ポリサル
ファイド法およびソーダ水(水酸化ナトリウム)法を挙
げることができる。本発明は好、ましくは未漂白セルロ
ースパルプに適用するごとができるが、あらかじめ漂白
および/または他の方法で処理された、例えばアルカリ
処理されたセルロースバルブにも具合よく適用すること
ができる。
宜景五徽 水性リグノセルロース材料を一以上の脱リグニン段階の
前の一以上のいわゆる活性化段階において二酸化窒素(
No□)を含有するガスで処理することにより、脱リグ
ニン剤として塩素または塩素化合物を使用することなく
これまで可能であると考えられたよりもより高程度にセ
ルロース材料の脱リグニンを高度に選択的な態様で実施
できることが発見された。
この活性プロセスは多数のファクターによって影響され
る。これらファクターはパルプ濃度、仕込んだ二酸化窒
素の量、時間および温度を含む。
異なる温度プロフィル、すなわち活性化プロセスの異な
る段階における異なる温度も最終結果に影響する。加え
て、活性化中の硝酸塩含有および水・素イオン含量も活
性化プロセスに決定的意義を持つ。高価な二酸化窒素の
供給の必要性は活性ステージへ硝酸イオンおよび水素イ
オンを供給することによって大幅に減らすことができる
。セルロースバルブの脱リグニンの選択性は、中でも前
記パラメータを最適化することによって、最適化するこ
とができる。これは極めて高程度の脱リグニンを実施す
るために利用することができる。
活性化プロセスは酸素含有ガス、例えば気体状酸素を導
入することによっても影響される。環境面からは気体酸
素を加えることが常に有利である。
これは活性化が終了した時、ガスは常に二酸化窒素(N
o□)および−酸化窒素(NO)の両方の低割合を含有
するからである。さらに、セルロースバルブの活性化の
間気体酸素の添加はセルロースバルブの脱リグニンの改
良された選択的に貢献する。
しかしながら他の条件下において過剰量の酸素の添加は
セルロースバルブの脱リグニンの選択性を損なうことが
発見された。反対に低酸素添加は、そのような場合ガス
は活性化プロセスの終了時特に−酸化窒素(NO)の高
割合を含有するから環境問題を生ずる。
麗夾汰 本発明はそれらの問題を解決し、そして水性リグノセル
ロース材料が材料へ酸素含有ガスが添加された後および
/または添加しながら少なくとも一段階において二酸化
窒素CNOx )含有ガスで活性化され、次いで少なく
とも一段階においてすグツセルロース材料が脱リグニン
され、そしてガスが活性化プロセスの間および/または
その後にリグノセルロース材料から分離される、セルロ
ースバルブの製造方法に関する。この方法は、分離され
たガスが絶乾リグノセルロース材料1000眩あたり少
なくとも2kgの一酸化窒素(NO)を含有するように
酸素含有ガスの供給を制御し、そして分離したガスを一
以上の段階においてその当初pH値が3〜13.5の範
囲内にある吸収溶液と反応させ、そして吸収溶液により
精製したガスを場合によりさらに精製した後大気へまた
は分解プラントへ送ることを特徴とする。
リグノセルロース材料(以後セルロースバルブと呼ぶ)
と水との混合物は、活性化プロセスの間バルブ濃度が2
〜80%、適当には3〜40%。
好ましくは5〜30%の範囲内にあるようなものである
二酸化窒素(NOよ)は活性化段階へ実質上純粋な形で
導入されるか、または−酸化窒素(NO)および酸素を
供給することにより、活性化リアクターの直前またはそ
の中で生成することが許容される。二酸化窒素および一
酸化窒素の両方を一つの同じセルロースパルプへ導入す
ることができる。
二酸化窒素なる術語は、四酸化二窒素(Tor4)およ
び二酸化窒素の他のポリマー形を包含することを意味す
る。四酸化二窒素の1モルは二酸化窒素2モルとして計
算する。−酸化窒素を含む付加生成物は同様に一酸化窒
素として計算される。このように二酸化二窒素(Nto
p)は−酸化窒素1モルおよび二酸化窒素1モルとして
計算される。酸素を含む付加生成物が中間体として多分
存在する。
同様に、亜硝酸(HNO,)は活性−酸化窒素として計
算される。三酸化二窒素と同様に、亜硝酸は揮発性で、
そして二酸化窒素および一酸化窒素から分析的に分離す
るのが困難である。酸化二窒素(Too )は他方活性
酸化窒素として計算されない。
系へ仕込まれる窒素酸化物の量は、中でもセルロースパ
ルプのリグニン含量、バルブの炭水化物。
に対する許容し得る攻撃、および所望の脱リグニンの程
度に従って適応される。モノマーとして計算し、仕込ま
れる窒素酸化物の量はセルロースバルブ中のリグニン1
00kgあたり通常0.1〜2キロモルである。
活性化プロセスの間の温度は比較的自由に、例えば20
〜110℃の範囲内に選ぶことができる。
もし活性化プロセスが単一段階で実施される存らば、最
適温度は50〜95℃の範囲内であろう。
活性化プロセスが二段階に分けられる時は、好ましい温
度は第1段階では25〜40°Cの範囲内にあるが、第
2段階の温度は80〜100℃の範囲内にあるであろう
時間は一部温度に依存する。もしpHが非常に低く、そ
して温度が高ければ、短い活性期間を選ぶことが必要で
ある。他の場合には、活性化結果は活性化プロセスが長
い期間にわたって実施される時に通常改善される。
セルロースの活性化の前におよび/または最中に仕込ま
れる酸素の量は低く維持されるであろう。
本発明の好ましい一興体例によれば、セルロースパルプ
の活性化の間酸素含有ガスは意図的に仕込まれない。特
別の防止対策を取らない限り、いくらかの量の空気が常
にセルロースパルプに同伴して活性リアクターへ入り、
そして該空気中の酸素でしばしば十分である。ある場合
にはセルロースパルプに同伴する空気の量を減らすこと
が必要でさえある。空気はバルブを活性化段階へ導入す
る前にセルロースパルプを圧縮することにより、または
セルロースパルプを加熱および/または脱気することに
よって除去することができる。−酸化窒素(NO)が活
性酸化窒素として仕込まれる時は、酸素は一酸化窒素(
NO)を二酸化窒素(No、)へ酸化するのに要する化
学量論値以下の量だけで仕込まれるのが好ましい。
活性化段階から分離されたガスは一酸化窒素(No)の
いくらかの最低含量を有し、処理のため回収される。こ
の処理プロセスは少なくとも二つのフェーズ、すなわち
酸素含有ガスの導入と、そしてガスと吸収溶液との反応
とよりなる。酸素添加は通常最初になされるが、両方の
フェーズを一つの同じ処理ステージで実施することも完
全に考えられる。
最適の結果を得るため、仕込まれる酸素の量は分離され
たガス中の一酸化窒素(NO)モルあたり0!とじて0
.10ないし0.35モル、好ましい0.20〜0.2
8モルであるべきことが判明した。
吸収溶液は3〜13.5の範囲のpHを有し、分離した
ガスから非常に高程度に窒素酸化物を除去する能力を持
つ任意の適当な溶液でよい。
本発明の好ましい具体例によれば、吸収溶液として2種
類の溶液を使用するのが便利である。特に一方の溶液を
第1の吸収段階に使用し、次に他の溶液と第2の吸収段
階に使用することが便利である。
該溶液の一方は弱酸性ないし中性で、そしてセルロース
パルプの活性化から得られた廃液を含むことができる。
該溶液はこの種の廃液のみか、または前記廃液と他の液
体、例えば生成する溶液のpHを上昇させる液体との混
合物よりなることができる。他方の溶液は7〜13.5
の範囲内のpHを持ち、そして適当にはアルカリによる
セルロースパルプの脱リグニンから得られる廃液よりな
る。
特に好ましい廃液はアルカリ性酸素ガス漂白段階から得
られたもの、特に本発明によって二酸化窒素(No□)
で活性化したセルロースパルプのアルカリ性酸素漂白プ
ロセスから得られた廃液である。これは活性窒素酸化物
の低消費をもたらし、そしてリグニンの沈澱を回避する
。これらの吸収溶液は回収され、そして活性化プロセス
の前および/または間にセルロースパルプへ仕込まれる
該溶液は有利には活性化プロセス、すなわち二酸化窒素
(NO□)を含有するガスで処理する直前および特にそ
の間にセルロースパルプを含浸および/または希釈する
ために使用することができる。
ここで述べたpH値は、蒸発なしで室温(約20°C)
へ冷却したサンプルについてガラス電極で測定した値に
関する。活性プロセスの間に採取したサンプルの場合に
は、セルロースパルプはpHの測定前に分離される。サ
ンプルが8%以上のパルプ濃度において採取される時は
、濃度は純水で希釈することにより8%へ下げられ、そ
の後セルロースパルプが分離された。吸収溶液、例えば
種々の廃液に関して述べたpH値は冷却した希釈しない
サンプルに関する。
分離したガスの精製に関し、分離したガスと吸収溶液の
相対量と、そして場合により系へ仕込まれた酸素(また
は酸素含有ガス)の量が使用した吸収溶液のpHが5〜
12の範囲であるように適応させた時に良い結果が得ら
れた。活性酸化窒素の回収はこのpH範囲の吸収溶液を
使用する時特に有利であった。この吸収溶液を回収する
とき、この溶液のみを活性化プロセスを開始する前にセ
ルロースパルプの含浸および/または希釈のために使用
することが好ましい。
租益 本発明の方法を実施する時、先行技術と異なって、セル
ロースパルプの脱リグニンの間高い選択性を維持しなが
ら酸素および新しく仕込んだ二酸化窒素(または−酸化
窒素)の消費を低レベルに保つことが可能であることが
判明した。
ある種の条件を使用する時、先行技術と異なって、窒素
酸化物の低消費にもかかわらず、少し改良された品質、
例えば改良された強度性質を得ることが可能であること
が判明した。これらの利益は環境に対して影響なしで、
またはほんの僅かの影響で得られる。
回里■皿垂星説ユ 第1図は本発明の方法の第1の具体例のフローシートで
あり、第2図は本発明の第2の具体例の第2の好まじり
具体例のフローシートである。
好圭旦とl1炭 本発明方法に対し有意義な多数の他のパラメータを前記
フローシートの以下の説明に記載する。
第1図に示した本発明方法の場合、ケミカルセルロース
パルプ、例えば未漂白ケミカルセルロースパルプは導管
1を通って脱液装置2、例えばプレスへ送られる。セル
ロースパルプはスクリーニングされたまたはされないも
のでよく、そして蒸解機からパルプに随伴する使用済蒸
解液の大部分を除去されている。使用済蒸解液は通常使
用済漂白液、例えば酸素ガス漂白段階から得られた廃液
で置換される。この目的のため活性化プロセスから得ら
れた廃液の与えられた量を使用することも可能である。
パルプ濃度は通常パルプがプレス2へ導入される時低い
(lまたは数%)。パルプ濃度はプレス2において例え
ば30%以上へ上昇させられる。セルロースパルプから
絞り出された液は導管3を通って運び出され、そして例
えば未漂白パルプを洗浄および/または希釈するために
使用される。セルロースパルプは次に導管4を通って希
釈プラント5へ送られる。プロセスのこの位置において
導管4はシュートまたは供給スクリューで置換すること
ができる。パルプの濃度はプラント5において例えば5
%へ低下される。セルロースパルプは次に導管6を通っ
て(例えばポンプの助けにより)ミキサー7へ送られる
。窒素酸化物、例えば二酸化窒素NO□が導管8を通っ
て供給される。活性化プロセスの間の所望の温度はセル
ロースパルプ流中へ水蒸気を注入することによって通常
得られる。セルロースパルプは次に活性化リアクター9
を通過せしめられる。活性化が起ることが許容される温
度は多数の他のパラメータに依存するが、この具体例の
場合使用される温度は通常50〜95℃の範囲内であろ
う。約90℃の温度が図示した一段階法の場合活性化に
関して特に使用される。リアクター9の高さおよびパル
プがリアクターを通過する速度は滞留時間(処理時間)
によって決定される。滞留時間は通常60〜360分で
ある。180分間の滞留時間が約90℃の温度において
良い結果を与えることが判明した。
一酸化窒素NOを含有するガスがリアクター9のトップ
においてセルロースパルプ懸濁液から分離される。この
ガスは導管10を通って酸化リアクター11へ送られる
。中でも一酸化窒素NOを含有するこのガスは、リアク
ター中において導管12を通って供給される酸素含有ガ
ス、好ましくは酸素ガスと反応させられる。仕込まれる
酸素は、好ましくはりアクタ−11へ送られるガス中の
一酸化窒素Noモルあたり0.10〜0.35モル02
である。本発明のこの具体例を実施する時セルロースパ
ルプへ酸素は意図的に供給されない。他方多かれ少なか
れ空気が常に活性化リアクターへセルロースパルプに随
伴するであろう。第1図に図示した装置により、パルプ
に随伴する空気の量(それにより仕込まれる酸素のfi
t)を適度なレベルに維持することが可能である。
最適な活性化効果を得るため、活性化プロセスの前およ
び最中のセルロースパルプのpHをモニターし、そして
制御することが重要である。位置7、すなわち導管8を
通っである形の酸化窒素が導入される直前の位置におい
て、セルロースパルプは通常5〜12の範囲内のpHを
持つであろう。
5.5〜8の範囲内のpHが好ましい。パルプへ酸化窒
素を導入した後pHは下降し、そして活性化プロセスの
最終段階およびその後セルロースパルプのpHは1.5
〜4.5の範囲内でなければならないことが発見された
。特に良好な結果は1.8〜2゜8の最終pHによって
得られた。適当な低pH値はいくつかの方法で得纂こと
ができる。例えば、適当な低pH値は硝酸または他の酸
、好ましくは強鉱酸の添加によって得ることができる。
少量の酸素ガス、例えばセルロースパルプに随伴するリ
グニン1000kgあたり0.5〜2kgの酸素の導入
もpHを低くするために用いることができる。
セルロースパルプはりアクタ−のトップを通っ−てリア
クター9から離れ、そして導管13を通って液分離装置
14へ送られる。この装置はセルロースパルプから活性
化液の大部分を除去することができるプレスの形を取る
ことができる。セルロースパルプから廃液を圧縮する代
わりに、該液は再循環した活性化廃液および/または新
鮮な水のような液体でパルプから置換することができる
置換液は漂白液、例えば酸素ガス漂白段階から得られた
廃液を含むことができる。廃液は導管15を通って運び
出され、そして希釈プラント5および/または該プラン
トの上流位置においてセルロースパルプへ送られる。セ
ルロースパルプは次に含浸プラント16へ送られ、そこ
である形のアルカリ、例えば水酸化ナトリウムがパルプ
へ仕込まれる。もし酸素ガス漂白廃液がセルロースパル
プヘ未だ仕込まれていなければ、バルブへそのような液
をマグネシウム塩の添加と組み合わせて導入するのが適
当である。セルロースバルブは導管17を通って強力ミ
キサ−18へ送られ、そこへは導管19を通って酸素ガ
スが供給される。酸素ガスはセルロースバルブ懸濁液全
体に細かく分割された形で分散し、その時バルブ濃度は
好ましくは5〜10%の範囲内にある。懸濁液は酸素ガ
ス漂白リアクター20を通って上方へ通過する。リアク
ター20の底における酸素ガス圧力はある程度リアクタ
ーの高さによって決まる。供給される酸素ガスの圧力は
自由に選択することができ、このことはりアクタ−20
のトップにおける酸素ガス圧力は大気圧に等しいかまた
はそれよりも高いことを意味する。いわゆる高濃度酸素
ガス漂白を意味する10%以上のバルブ濃度を酸素ガス
漂白段階の間使用することも可能である。セルロースパ
ルプは次に導管と21を通って液分離5プラント22へ
送られ、そこでセルロースパルプは公知方法により、例
えばプレスおよび/または洗浄により酸素ガス漂白廃液
を除去される。セルロースパルプはさらに処理のため導
管23を通ってこのプラントを離れる。
酸素漂白廃液のある量は導管25を通ってポンプ24の
助けによりガス吸収プラント(スフラッパー)26のト
ップへ運ばれる。酸素ガス漂白廃液は通常9〜12の範
囲のpHを有する。酸化リアクター11からのガスは導
管27を通ってスフラッパ−26の底へ送られる。ガス
と吸収液との間・の接触はガスからその酸化窒素含量の
大部分を除去する。もしスフラッパー26内において非
常に高程度の吸収が得られるならば、処理したガスは導
管28を通って大気中へ排出することができる。しかし
これは好ましくなく、その代わりに、ガスは蒸解廃液が
燃焼されるソーダ回収プラントへ送られる。環境に対す
る規制が非常に高い場合には、ガスを大気中へ放出する
かまたはガスをソーダ回収プラントへ導入する前に、導
管28中のガスをさらに情製することが必要となり得る
い(つかの窒素化合物を含有する吸収液はスフラッパ−
26からその底を通って除去され、そして導管29を通
って希釈プラント5へ送られる。
多量または少量の吸収液は他の目的に使用することもで
きる。しかしながら、吸収液は存在する窒素化合物を活
性化プロセスにおいて再使用するため活性化リアクター
の上流位置においてセルロースパルプへ導入することが
好ましい。
図面には示していないが、種々の段階を通るガスおよび
液の両方を再循環することが有利であろう。例えば導管
10および/または導管27中のガス流の一部を活性化
リアクター9へ返還することができる。さらに、導管2
8を通って運ばれるガスの一部を活性化リアクター9へ
再循環することが好ましい、リアクター9へのその流れ
の通過の間酸素ガスを前記ガス流へ供給することができ
る。さらにスフラッパ−26の底における吸収液の一部
をスフラッパーへ、および好ましくはスフラッパーの高
さに沿ってその外殻に沿った一個所以上へ再循環するこ
とができる。
第2図に示した本発明の好ましい具体例は当初は第1図
に関して記載した本発明方法の具体例に一致する。
ケミカルセルロースバルブは導管30を通って除液装置
31へ送られる。セルロースパルプから抽出された液は
導管32を通って運び去られる。
セルロースパルプは導管33を通って希釈プラント34
へ送られる。セルロースパルプは次に導管35を通って
ミキサー36へ送られ、そこでセルロースパルプは導管
37からの一酸化窒素NOと酸、素0.と接触させられ
る。これらのガスのモル比は、例えば2.5:1でよい
これらのガスの導入は活性化プロセスを開始する。この
場合活性化プロセスはバルブ懸濁液の中間希釈を伴う二
段階に分割される。例えば10〜15%の濃度を持つセ
ルロースパルプは上流の第1の活性化リアクター38を
通過させられる。この段階における温度は有利には比較
的低く、そして時間は比較的短い。例えば35°Cの温
度と20分の時間を使用することができる。セルロース
パルプは次に導管39を通って希釈装置40へ送られ、
そこでセルロースバルブは例えば4〜9%の濃度へ希釈
される。セルロースパルプは次の導管41を通って第2
の活性化リアクター42へ送られる。この第2の活性化
段階は高い温度(例えば90℃)および長い時間(例え
ば180分)にわたって実施されるであろう。この第2
の処理段階は熟成期間と呼ぶことができる。セルロース
パルプは次に導管43を通ってガス分離器44、例えば
サイクロン分離器へ送られる。セルロースバルブ懸濁液
から分離された酸化窒素含有ガスは導管45を通って酸
化リアクター46へ送られ、それへは酸素ガスをリアク
ターへ供給するための導管47が接続されている。
このガス分離の後、セルロースパルプは導管48を通っ
て液分離プラント49へ送られる。セルロースパルプは
次にプラント50において酸素ガス漂白に必要な例えば
水酸化ナトリウムの形のアルカリと、そして例えばマグ
ネシウム塩の形の保護剤で含浸される。酸素ガス漂白廃
液を位置49および50においてセルロースパルプへ供
給することもできる。セルロースパルプは次に導管52
を通って強力ミキサ−51へ送られ、そこへは過圧下の
酸素ガスが導管53を通って供給される。
セルロースパルプは次に酸素ガス漂白リアクター54を
通って上方へ通過する。温度およびしかんは重要でなく
、そしてこれらパラメータは、酸素ガス圧力およびアル
カリ仕込み量と共に慣用の技術に従って選定することが
できる。
セルロースパルプは酸素ガス漂白リアクター54・から
導管55を通って液分離プラント56へ送られる。セル
ロースパルプから酸素ガス漂白廃液を分離した後、バル
ブは導管57を通ってそれ以上の処理位置、例えば−以
上の最終漂白段階へ運ばれる。
pi(9〜12を有する酸素ガス漂白廃液の一部は、ポ
ンプ58の助けにより導管59を通って第1のガス吸収
プラント60(スフラッパー)のトップへ運ばれる。液
は公知の態様で、例えばスプレーノズルの助けにより細
かく分割されるか、またはスフラッパー中に配置した固
体の充填物、例えばサドル充填物もしくはいわゆるラシ
ツヒリング上の薄い液体フィルムの形でスフラッパーを
通過させられる。ガスは酸化プラント46から導管61
を通ってスフラッパ−60の底へ運ばれる。
精製されたガスはスフラッパー60から除去され、そし
て導管62を通うて第2のガス吸収プラント63(スフ
ラッパー)の底へ送られる。さらに酸素が導管64を通
って供給され、それは導管62へ接続される。導管62
を通って流れるガスの一部分を接続導管64のすぐ上流
の、またはその下流の位置で除去し、そして活性化リア
クター38および42の一方(または両方)へそのため
の導管を通って返還する時、利益が得られる。吸収液は
導管65を通って液分離プラント49からスフラッパー
63のトップへ送られる。この液のpHは3.5〜6.
5の範囲内にある。プラント49へ導入されるセルロー
スバルブ懸濁液は通常3以下のpHを持つ、使用される
置換液が全部または一部酸素ガス漂白段階からの廃液で
ある時は、該廃液は前記範囲のpHを持つであろう、活
性化廃液ブレスによってセルロースパルプから除去され
る時は、除去した廃液は通常アルカリ性液(例えば酸素
ガス漂白廃液)と混合することができ、そのため混合液
はスフラッパ−63における吸収液としてよく機能する
であろう。
二段階でクリーン化されたガスは導管66を通って系か
ら除去することができ、例えば大気中へ放出し、または
ソーダ回収プラントもしくは他の燃焼プラントへ送るこ
とができる。ガスを系から最終的に排出する前に、ガス
を任意の形の第3の精製段階において精製することも可
能である。第1のスフラッパ−60からの吸収液は導管
67を通って希釈プラント34へ送られ、第2のスフラ
ッパ−63からの吸収溶液は導管6日を通って希釈装置
40へ送られる。
前記の方法により、極めて純粋な、すなわち実際上無視
し得る窒素酸化物含量を有する残留ガスと、同時に両方
とも活性化段階において効果的に使用することができる
2種類の吸収溶液から得られる。これらの溶液をバルブ
の活性化前および活性化中に二酸化窒素NO,含有ガス
と共にセルロースバルブ中へ導入することにより、後の
段階(例えば酸素ガス漂白段階)において高度に選択的
な態様で脱リグニンできる活性化されたセルロースパル
プが得られる。また、前記方法を適用する時、約90d
m’/kgの粘度を保ちながら、セルロースパルプのリ
グニン含量をカッパ数30〜35から3〜4へ下げるこ
とが可能であることが判明している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の第1の具体例のフローシート、第
2図は第2の具体例のフローシートである。 9.38.42は活性化リアクター、20.54は酸素
ガス漂白リアクター、11.46は酸化リアクター、2
6,60..63はスフラッパーである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水性リグノセルロース材料が該材料へ酸素含有ガ
    スが添加された後および/または添加しながら少なくと
    も一段階において二酸化窒素(NO_2)含有ガスで活
    性化され、次いで少なくとも一段階においてリグノセル
    ロース材料が脱リグニンされ、そしてガスが活性化プロ
    セスの間および/またはその後にリグノセルロース材料
    から分離されるセルロースパルプの製造方法であって、
    分離されたガスが絶乾リグノセルロース材料1000k
    gあたり少なくとも2kgの一酸化窒素(NO)を含有
    するように酸素ガスの供給を制御することと、そして分
    離したガスを一以上の段階において当初pHが3〜13
    .5の範囲内にある吸収溶液と反応させることと、そし
    て吸収溶液の助けにより精製したガスを場合によりさら
    に精製した後大気へまたは分解プラントへ送ることを特
    徴とする前記方法。
  2. (2)分離されたガスへ該ガスの前記吸収溶液による処
    理前および/または処理中に酸素含有ガスを導入するこ
    とを特徴とする第1項の方法。
  3. (3)大部分がリグノセルロース材料の活性化から得ら
    れた廃液からなる吸収溶液を使用することを特徴とする
    第1項または第2項の方法。
  4. (4)吸収溶液を分離されたガスとの反応後に回収し、
    該溶液を活性化プロセスの前および/または最中にリグ
    ノセルロース材料中へ導入することを特徴とする第3項
    の方法。
  5. (5)吸収溶液の当初のpHは7〜13.5の範囲内に
    あることを特徴とする第1項または第2項の方法。
  6. (6)吸収溶液の主成分は、二酸化窒素(NO_2)含
    有ガスで活性化したリグノセルロース材料のアルカリ性
    媒体中の脱リグニンから得られた廃液を含有することを
    特徴とする第5項の方法。
  7. (7)吸収溶液はアルカリ性酸素ガス脱リグニンプロセ
    スから得られた廃液を含むことを特徴とする第6項の方
    法。
  8. (8)吸収溶液を分離されたガスとの反応後に回収し、
    該溶液を活性化プロセスの前および/または最中におい
    てリグノセルロース材料中へ導入することを特徴とする
    第6項または第7項の方法。
  9. (9)分離されたガスと吸収溶液との相対量、および場
    合により酸素含有ガスの量を、使用した吸収溶液が5〜
    12の範囲内のpHを持つように調節することを特徴と
    する第1項ないし第8項のいずれかの方法。
  10. (10)分離したガスを吸収溶液と少なくとも一段階に
    おいて反応させた後、場合により酸素を添加した後リグ
    ノセルロース活性化段階へ再循環することを特徴とする
    第1項ないし第9項のいずれかの方法。
JP63242205A 1987-09-28 1988-09-27 リグノセルロ―ス材料を二酸化窒素を含有するガスで活性化する方法 Expired - Lifetime JP2510424B2 (ja)

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