JPH01103961A - 窒化アルミニウム焼結体およびその製造方法 - Google Patents

窒化アルミニウム焼結体およびその製造方法

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JPH01103961A
JPH01103961A JP62259525A JP25952587A JPH01103961A JP H01103961 A JPH01103961 A JP H01103961A JP 62259525 A JP62259525 A JP 62259525A JP 25952587 A JP25952587 A JP 25952587A JP H01103961 A JPH01103961 A JP H01103961A
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    • C04B35/515Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics
    • C04B35/58Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on borides, nitrides, i.e. nitrides, oxynitrides, carbonitrides or oxycarbonitrides or silicides
    • C04B35/581Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on borides, nitrides, i.e. nitrides, oxynitrides, carbonitrides or oxycarbonitrides or silicides based on aluminium nitride

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規な窒化アルミニウム焼結体、特にワイブ
ル係数が大きい窒化アルミニウム焼結体及びその製造方
法に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする問題点)窒化
アルミニウム焼結体は、高い熱伝轟性、耐食性、高強度
、電気絶縁性などの特性を有しているため、新素材とし
て注目されている物質である。
例えば、特開昭59−50078号公報に記載された窒
化アルミニウム焼結体は、酸素含有量が0.8ffi1
%以下、且つ陽イオン不純物が0.3重量%以下と高純
度であり、しかも高密度の焼結体である。このため、上
記の窒化アルミニウム焼結体は、熱的性質、化学的性質
、機械的性質に優れており、特に透光性を示し、光学的
性質にも優れた材料である。
ところで、一般にセラミックス材料の機械的強度は大き
なバラツキを示す。これは、機械的強度がセラミックス
材料中に存在する最も弱い箇所によって決定されるから
である。
窒化アルミニウム焼結体の場合も機械的強度に大きなバ
ラツキが見られる。機械的強度のバラツキは、ワイブル
係数で表わすことができ、ワイブル係数が大きい程バラ
ツキは小さくなる。一般に窒化アルミニウム焼結体のワ
イブル係数は10程度といわれているが(「セラミック
ス材料技術集成」@場産業技術センター発行)、この程
度の値では、機械的強度の不足による不良品の発生確率
が高く、信軌性に乏しい。
上記公報の優れた性質を有する窒化アルミニウム焼結体
のワイブル係数は、本発明者らが測定したところによる
と13を示す。この値は、上記した一般の窒化アルミニ
ウム焼結体に比べると優れてはいるが、機械的強度の不
足による不良品の発生確率を低下させるためには、まだ
、十分満足できる値ではない。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、機械的強度のバラツキが小さく、不良品
の発生確率が低く、信幀性の高い窒化アルミニウム焼結
体を得ることを目的として研究を重ねた。その結果、原
料となる窒化アルミニウム粉体の平均一次粒子径が小さ
く、且っ粗粒の少ないものを使用したときに上記の目的
を達成した優れた性状を看する窒化アルミニウム焼結体
が得られることを見い出し、本発明を提案するに至った
即ち、本発明は、酸素含有量が0.5重量%以下、窒化
アルミニウム組成をAjNとするとき含有する陽イオン
不純物が0.3重量%以下、炭素含有量が0.1!Ht
%以下、密度が3.20 g /cJ以上、且つワイブ
ル係数が17以上であることを特徴とする窒化アルミニ
ウム焼結体である。
尚、本発明における窒化アルミニウムはアルミニウムと
窒素の1:1化合物を意味するものであり、これ以外の
ものをすべて不純物として扱う。
ただし、窒化アルミニウム粉末及び焼結体の表面は空気
中で不可避的に酸化されへβ−N結合がAl−0結合に
置き変っているが、この結合^lは陽イオン不純物とは
みなさない。従って上記AJ−N、Al−0結合をして
いない金属アルミニウムは陽イオン不純物である。
本発明の窒化アルミニウム焼結体は、酸素含有量が0.
5重量%以下、陽イオン不純物が0.3重量%以下、且
つ炭素含有量が0.1ffiit%以下というように不
純物の含有量が極めて少なく、しかも、焼結密度が3.
20g/cd以上という緻密な焼結体である。そして、
機械的強度のバラツキを示すワイブル係数は17以上と
いう良好な値を示す。
本発明に於けるワイブル係数は、試験片50個について
の3点曲げ強度を測定し、後述する式に従って求めた値
である。
本発明の窒化アルミニウム焼結体は、不純物の含有量が
少ない程良好なワイブル係数を示す傾向にある。従って
、不純物の含有量をさらに少なくし、例えば、酸素含有
量が0.3重置%以下、陽イオン不純物が0.1重量%
以下、且つ炭素含有量が0.07重量%以下とした場合
は、より優れたワイブル係数、例えば、18以上のワイ
ブル係数を有する窒化アルミニウム焼結体とすることが
できる。
上記した不純物の中でも特に炭素含有量は、ワイブル係
数に大きく影響するため、炭素含有量はさらに少ない方
が好ましく、例えば、0.06重重盪以下、さらに、0
.05重量%以下であることが好適である。
本発明の窒化アルミニウム焼結体は、上記のように優れ
た性質を有する他に、表面粗度が小さいという特徴も併
せ有する。窒化アルミニウム焼結体は、一般に焼結後に
焼結体表面の平滑性を向上させる目的で表面が研磨され
る。本発明の窒化アルミニウム焼結体のように、表面粗
度が小さい場合には、焼結後の表面研磨に要する時間を
省略でき、さらには表面研磨そのものを省略することが
できる。本発明の窒化アルミニウム焼結体の未研磨面の
表面粗度は、R1で1.0μm以下であり、一般の窒化
アルミニウム焼結体の7.0μmよりもはるかに小さい
値である。
さらに、本発明の窒化アルミニウム焼結体は、極めて不
純物の含有量が少ないために可視光〜赤外光に対して著
しく高い透光性を有する。例えば、下記Lambert
−Beerの式において6μmの波長の光に対する吸収
係数が60cm−’以下であるような優れた性能を有す
る焼結体となるものも存在する。
1=IOe−μL  Io :入射光の強度■ :透過
光の強度 t :材料の厚さ μ :吸収係数 前記のような優れた特性を存する窒化アルミニウム焼結
体は前記した種々の要件を満足して初めて得られる。即
ち、窒化アルミニウム焼結体中の酸素含有量が0.5重
量%以下で、含有する陽イオン不純物が0.3重量%以
下、炭素含有量が0.1重量%以下で且つ焼結密度が3
.20g/a11を以上である4つの要件はそのどの1
つの要件が欠けていても本発明の窒化アルミニウムとは
なり得ない。特に上記要件のうち含有酸素量が0.3重
量%以下、含有陽イオン不純物が0.1重量%以下、炭
素含有量が0.07重量%以下且つ焼結密度が3.22
g/cJ以上の窒化アルミニウム焼結体はワイブル係数
が18以上という優れた性質を有するものとなる。
本発明の窒化アルミニウム焼結体はその製法の如何にか
かわらず前記要件を満すものであれば特に限定されない
。一般に好適に採用される代表的な製造方法を例示すれ
ば次の通りである。
平均一次粒子径が0.1〜1.5μmで、2.0μm以
上の一次粒子が10重量%以下である窒化アルミニウム
粉体から主としてなり、酸素含有量が1、5重量%以下
、窒化アルミニウム組成をAlNとするとき含有する陽
イオン不純物が0.3重量%以下、炭素含有量が0.1
重世%以下である窒化アルミニウム粉成形体を焼結させ
る方法である。
焼結に供する窒化アルミニウム粉成形体は、平均一次粒
子径が0.1〜1.5μmで、2.0μm以上の一次粒
子が10重量%以下である窒化アルミニウム粉体から主
としてなる。尚、平均一次粒子径は、後に詳述するよう
に電子顕微鏡写真から求めた値である。窒化アルミニウ
ム粉体の粒子径は、得られる窒化アルミニウム焼結体の
ワイブル係数に大きな影響を与え、上記の範囲をはずれ
た場合には、既述の優れた性質を有する窒化アルミニウ
ム焼結体は得られない。上記の平均一次粒子径は、好ま
しくは0.2〜1.0μmである。また、2.0μm以
上の一次粒子は3重量%以下であることが好ましく、さ
らには、全く存在しないことがより好ましい。
焼結に供する窒化アルミニウム粉成形体は、不純物の含
有量が極めて少なく、酸素含有量は1.5重量%以下、
窒化アルミニウム組成をAlNとするとき含有する陽イ
オン不純物が0.3重量%以下、且つ炭素含有量が0.
1重量%以下でなければならない。これらの不純物の含
有量は少ない程、得られる窒化アルミニウム焼結体の性
状が良好となる。
従って、酸素含有量は0.3〜1.2重量%、陽イオン
不純物は0.1重量%以下、炭素含有量は0.07重量
%以下、さらに0.06重量%以下である窒化アルミニ
ウム粉成形体が好ましく用いられる。
上記の窒化アルミニウム粉成形体の成形密度は高い方が
好ましく、得られる窒化アルミニウム焼結体の性状を勘
案すると1.70g/cm以上、さらに1.75g/−
以上であることが好ましい。
上記の窒化アルミニウム粉成形体は、どのような方法に
よって得ても良いが、好適な方法を挙げると次のとおり
である。
(1)  平均一次粒子径が0.1〜1.5 、u m
で、2.0μm以上の一次粒子が10重量%以下であり
、酸素含有量カ月、5重量%以下、陽イオン不純物が0
.3重量%以下、炭素含有量が0.1重量%以下である
窒化アルミニウム粉体を加圧装置によって、例えば、2
00〜4000kg/ cIllの圧力で加圧成形する
方法。
この方法の場合、窒化アルミニウム粉成形体の成形性を
良好にするために公知の添加剤を添加することができる
が、得られる窒化アルミニウム粉成形体中の酸素含有量
、陽イオン不純物量及び炭素含有量が前記した特定の値
以下となるような添加量でなければならない。窒化アル
ミニウム粉成形体中の不純物の量を少なくするためには
、添加剤等の添加なしに加圧のみによって成形すること
が好ましい。
(2)  平均一次粒子径が0.1〜1.5 tt m
で、2.0μm以上の一次粒子が10重量%以下であり
、酸素含有量が1.5重量%゛以下、陽イオン不純物が
0.3重量%以下、炭素含有量が0.13m四%以下で
ある窒化アルミニウム粉体に結合剤を加え、得られた混
合物を成形した後、該結合剤を加熱除去する方法。
上記(2)の方法に於いて使用し得る結合剤としては、
セラミックス粉体の結合剤として使用されている公知の
化合物が何ら制限な(使用し得る。例えば、1100℃
以下の温度で分解する有機高分子化合物が好適に採用さ
れる。本発明に於いて好適に使用される結合剤を例示す
ると、例えば、ポリと、ニルブチラール、ポリメチルメ
タクリレート、セルロースアセテートブチレート、ニト
ロセルロース、ポリアクリル酸エステル、ポリビニルア
ルコール、メチルセルロース、ビトロキシメチルセルロ
ース及びポリエチレンオキサイド等の含酸素有機高分子
化合物;その他石油レジン、ポリエチレン、ポリプロピ
レン及びポリスチレン等の炭化水素系合成樹脂等が一種
又は二種以上混合して使用される。これらの混合剤の使
用量は、一般に窒化アルミニウム粉体100重量部に対
して2.5〜15重量部、好ましくは4〜10重量部の
範囲から選択すれば良い。
窒化アルミニウム粉体と結合剤との混合物に、さらに、
これらの分散性を向上させる目的で解膠剤や可塑剤を添
加することができる。解膠剤としては、例えば、グリセ
リントリオレエート、ソルビタントリオレエート等の脂
肪酸のグリセリン又はソルビトールエステル:天然魚油
;非イオン系の合成界面活性剤;高級脂肪酸;ベンゼン
スルホン酸等である。また、可塑剤としては、例えば、
ポリエチレングリコール及びその誘導体;ジメチルフタ
レート、ジブチルフタレート、ブチルベンジルフタレー
ト及びジオクチルフタレート等のフタル酸エステル類;
ブチルステアレート等のステアリン酸エステル類;トリ
クレゾールフォスフェート;トリーN−ブチルフォスフ
ェート;グリセリン等である。これらの解膠剤や可塑剤
の添加量は、一般に窒化アルミニウム粉体100重量部
に対して解膠剤は0.01〜5重量部、可塑剤は0.4
〜15重量部の範囲から選択すれば良い。
窒化アルミニウム粉体に添加する添加剤としては、後述
する加熱処理によって分解除去されるような化合物は許
容されるが、加熱によっても除去されず、陽イオン不純
物或いはその他の不純物となって窒化アルミニウム粉成
形体中に残留する化合物は適さない。従って、本発明に
於いては、焼結助剤として知られている各種の金属化合
物の添加は好ましくない。
上記の窒化アルミニウム粉体と結合剤、さらに必要によ
り加えられる解膠剤及び可塑剤の混合は、例えば、アセ
トン、メヂルエチルケトン等のケトン頻;エタノール、
プロパツール、ブタノール等のアルコール類のような非
水系溶媒中で湿式混合することが好ましい。
こうして得られた窒化アルミニウム粉体と結合剤との混
合物は、ラバープレスやシート成形法、例えば、ドクタ
ーブレード方式のシート成形機やプレス成形機によって
、シート状や板状等の任意の形状に成形される。そして
、次に加熱によって結合剤が分解除去される。加熱によ
る結合剤の分解除去は、結合剤が分解して生成する炭素
をも除去し得る条件を採用することが好ましい。炭素の
残存量が多くなり、1.0重量%を越える場合には、本
発明の窒化アルミニウム焼結体が得られない場合がある
。加熱の条件は、酸素若しくは窒素雰囲気下、又は真空
下に300−1100℃の温度範囲が好適に採用され、
加熱時間は、結合剤の分解により生成する炭素の除去を
ほぼ完全に行なうためには、5〜24時間の範囲が好適
に採用される。
本発明の方法により使用される窒化アルミニウム粉成形
体は、以上に述べた方法により好適に製造されるが、い
ずれの方法の場合にも得られる窒化アルミニウム粉成形
体中に含まれる酸素含有量、陽イオン不純物量、及び炭
素含有量を前記した特定の値以下に制御する必要がある
窒化アルミニウム粉成形体は、次に焼結に供される。
焼結は、真空又は大気圧の非酸化性雰囲気下、例えば、
窒素ガス、ヘイラムガス、アルゴンガス等の雰囲気下又
は2〜100気圧程度の窒素ガス加圧下に高温で焼成す
る方法が挙げられる。特に大気圧下で焼成する方法が好
ましく採用できる。
焼成温度としては真空又は大気圧の非酸化性雰囲気の場
合は1700〜2100℃、好ましくは1750〜20
50℃の温度が好適に採用され、2〜100気圧の窒素
ガス加圧下では1700〜2400℃、好ましくは17
50〜2300℃の温度が好適に採用される。尚、本発
明に於ける温度は、窒化アルミニウム粉成形体を入れた
黒鉛るつぼの表面を放射温度計により測定し、黒鉛るつ
ぼ内のガス温度を示すように補償した値である。
本発明に於いては、得られる窒化アルミニウム焼結体の
ワイブル係数を高くし、ち密なものとすめためには、焼
成時に於いて、少なくとも1300〜1700℃の温度
範囲の平均昇温速度をl”c/n+in〜40℃/mi
nの範囲とすることが好ましい。さらに5〜b 好ましい。
以上の製造方法によって、上記した本発明の窒化アルミ
ニウム焼結体が得られる。
(効 果) 以上に述べたように、本発明の窒化アルミニウム焼結体
は前記したように高いワイブル係数を有しており、機械
的強度のバラツキが極めて小さく、機械的強度の不足に
よる不良品の発生確率が極めて小さい。例えば、本発明
の窒化アルミニウム焼結体のワイブル係数17と、既に
公知の窒化アルミニウム焼結体のワイブル係数13との
不良品発生確率を比較すると、3点曲げ強度について母
集団の平均強度の90%応力で破壊する確率は、前者で
約8%であるが、後者では約16%である。
従って、本発明の窒化アルミニウム焼結体は高い信頼性
を有するセラミック材料であるということができる。勿
論、3点曲げ強度は、公知の窒化アルミニウム焼結体と
同等以上であり、 30 kg/ III”以上という
良好な値を示す。
さらに、本発明の窒化アルミニウム焼結体は、焼結後の
表面粗度が小さい。従って、従来の窒化アルミニウム焼
結体のように焼結後に表面を研磨する時間を短縮でき、
さらには、表面の研磨自体を省略することも可能である
そして、さらに、本発明の窒化アルミニウム焼結体は、
前記した如く可視光〜赤外光領域に広い透光範囲をもつ
画期的な材料である。従って、本発明の窒化アルミニウ
ム焼結体は高温の窓材料、光フイルタ−、周波数変換素
子、集積回路の放熱基板などの新しい窒化物材料として
期待され、この工業的価値は極めて大きい。
(実施例) 以下、実施例により本発明を具体的に例示するが本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、実施例に於いて、窒化アルミニウム焼結体のワイブ
ル係数及び窒化アルミニウム粉体の平均一次粒子径は、
以下の方法により求めた値である。
(1)  ワイブル係数 セラミックス材料の強度の統計表示を最弱リンク説に基
づくワイブル統計表示で示した場合、ワイブル破壊確率
分布関数は下記式で与えられる。
F、:破壊確立(累積確率) 強度の順序数(試験片中、最もσ、の 小さいものをi=1とし、昇順に順次 を付した数)をiとし、試験片数(す ら算出した。
m :ワイブル係数 σlI:最大応力(試験片の強度) μ :平均強度 に、l、、σ8を横軸にプロソトシ、直線の傾きからワ
イブル係数が求められる。
尚、本発明に於いては、50個の試験片について、JI
S R−1601に準じて3点曲げ強度を測定し、これ
らのデータよりワイブル係数を求めた。
(2)平均一次粒子径 走査型電子顕微鏡にてAlN粉体の任意の20画面の写
真を倍率20000倍で撮った。得られた写真に0.5
μm間隔に平行線を引いた。平行線にかかった粒子の中
でその輪郭が完全なもののみ対象粒子とし、20画面中
から500個以上の対象粒子をピックアップした。各粒
子の粒子径は、各粒子にかかった平行線に垂直で、かつ
粒子接線となるような2木の線をひき、これらの線と上
記の平行線の交点間の距離(A)から求めた。尚、一つ
の粒子に2本以上の線がかかる場合は、前記交点間距離
(1)が最大の値のみを数えた。また、全体の粒子径が
かなり大きい場合は、5000倍での写真に2μ間隔の
平行線をδき同様の処理をし、さらに大きい場合は20
00倍で5μ間隔の平行線をひき同様に処理した。
得られた500以上のデータをもとにし、通常の方法で
重量基準平均一次粒子径や一次粒子径分布を算出した。
実施例1 第1表に示した窒化アルミニウム粉末100重量部に対
して結合剤としてポリビニルブチラールを7.33TI
ffi部、解膠剤としてグリセリントリオレエートを1
.6重量部及び可塑剤としてジブチルフタレート12.
2重量部を、61重量部のトルエン−エタノール混合溶
媒中で混合して泥漿を調製した。この泥漿をドクターブ
レード方式のシート成形機を用いてシート状に成形し、
充分に乾燥を行なった後、65龍角の試験片を打抜いた
。この試験片を小型マツフル炉で600℃、8時間加熱
した。得られた窒化アルミニウム粉成形体の厚さは1、
19 mmであり、成形密度は1.80 g /cnl
であり、また、化学組成は第1表のとおりであった。
得られた窒化アルミニウム粉成形体を、窒化ホウ素でコ
ーティング処理した黒鉛製るつぼに入れ、電気炉中、窒
素ガス雰囲気下に常圧焼結した。焼結は、室温から18
50℃迄は昇温速度を10℃/分で昇温し、1850°
Cで7時間保持することにより行なった。尚、窒素ガス
の流量は11/分とした。
得られた窒化アルミニウム焼結体は淡灰色で、透光性を
有するものであった。その諸物性は第2表に示すとおり
であった。
第   1   表 第   2   表 実施例2 種々の窒化アルミニウム粉体を用い、実施例1と同様に
窒化アルミニウム粉成形体を作成し、加熱処理後、焼結
した。得られた窒化アルミニウム焼結体の物性を第3表
に示した。
尚、比較のため特開昭59−50078号公報に記載さ
れた窒化アルミニウム粉体を用い、上記と同様に行なっ
た例を磁5に示した。また、さらに粗粒の多い窒化アル
ミニウム粉体を用いた例を11h6に示した。
実施例3 結合剤の添加■及び加熱処理の条件を第4表のように変
えた以外は実施例1と同様にして窒化アルミニウム焼結
体を得た。その結果を第4表に示した。
実施例4 実施例1の窒化アルミニウム粉末約1.5gを20++
nφの金型に入れ200 kg/CrAで予備成形し、
次いでこれを3000 kg / cdの圧力で冷間等
方圧プレス成形した。得られた成形体の密度は1.82
g/ai1であった。この成形体を実施例1と同様の方
法で常圧焼結した。得られた焼結体は淡灰色透光体であ
った。この焼結体の物性は第5表の通りであった。
第   5   表 比較例 実施例1で用いた窒化アルミニムラ粉体に焼結助剤とし
てCaO粉末を1重量%添加混合した以外は実施例1と
同様にして窒化アルミニウム焼結体を得た。その結果を
第6表に示した。
第   6   表

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸素含有量が0.5重量%以下、窒化アルミニウ
    ム組成をAlNとするとき含有する陽イオン純物が0.
    3重量%以下、炭素含有量が0.1重量%以下、密度が
    3.20g/cm^3以上、且つワイブル係数が17以
    上であることを特徴とする窒化アルミニウム焼結体。
  2. (2)平均一次粒子径が0.1〜1.5μmで、2.0
    μm以上の一次粒子が10重量%以下である窒化アルミ
    ニウム粉体から主としてなり、酸素含有量が1.5重量
    %以下、窒化アルミニウム組成をAlNとするとき含有
    する陽イオン不純物が0.3重量%以下、炭素含有量が
    0.1重量%以下である窒化アルミニウ粉成形体を焼結
    させることを特徴とする窒化アルミニウム焼結体の製造
    方法。
JP62259525A 1987-10-16 1987-10-16 窒化アルミニウム焼結体およびその製造方法 Expired - Lifetime JPH0825801B2 (ja)

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