JPH01103434A - 両面段ボールの製造方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、両面段ボールを製造する方法及び装置に関
する。

〔従来の技術〕

両面段ボールを製造する場合、一般に片面段ボールを製
造するシングルフェーサとそのシングルフェーサから送
り出される片面段ボールに表ライナを貼合せて両面段ボ
ールを製造するダブルフェーサをシートの移動方向に同
一平面上に配置し、上記シングルフェーサの上流側には
裏ライナ原紙を支持する第１のミルロールスタンドを、
シングルフェーサとダブルフェーサとの間には中しん原
紙を支持する第２のミルロールスタンド及び表ライナ原
紙を支持する第３のミルロールスタンドを配置し、第１
及び第２のミルロールスタンドから送られる原紙からま
ず片面段ボールを製造し、次にこれと表ライナ原紙から
両面段ボールが順次製造される。

しかし、上述した一般的な配置構成の両面段ボール製造
装置では全体の配置が長くなるため、その主要構成部を
立体配置して小型化を図つた両面段ボール製造装置が特
開昭５０−７０１９５号公報により提案されている。こ
の両面段ボール製造装置では、シングルフェーサを下段
に、シングルフェーサから送り出される片面段ボールを
貯溜する通路を中段に設け、さらに上記片面段ボールに
表ライナを貼合せした両面段ボールを中段の片面段ボー
ルの流れる方向と逆方向に供給、搬送するダブルフェー
サを上段に設け、全体として小型化を図っている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、上記いずれの両面段ボール製造装置でもシング
ルフェーサで作られた片面段ボールはダブルフェーサに
送られるまでの搬送経路途中に片面段ボールを波状に貯
溜しうる通路が設けられており、これは両面段ボール製
造装置のシングルフェーサ側に万−何らかの原因で一時
的にその部分を減速又は停止させる必要が生じたときで
も、貯溜されている片面段ポールを使用することにより
その減速、停止と無関係にダブルフェーサを通常運転し
、連続して両面段ボールを製造することによって生産の
低下を防止するためである。従って、従来の両面段ボー
ル製造装置では、ダブルフェーサの主要モータとは別に
設けられているシングルフェーサの主要モータは通路貯
溜部に片面段ボールの一定余裕長さが残るように運転さ
れる。

しかしながら、片面段ボールに余裕長さが残るようにす
ることは、シングルフェーサでせっかく加熱された片面
段ボールが貯溜中に冷えてダブルフェーサでの表ライナ
ー原紙との貼合せの際に熱不足を生じたり、あるいはそ
の余裕長さの部分の波状のたるみのため片面段ボールに
しわや反りが生じて良好な両面段ボールが得られないと
いう難点がある。

この発明は、上述のような両面段ボールの製造方法及び
装置における技術の現状に鑑みてなされたものであり、
その目的はシングルフェーサから送り出される片面段ボ
ールがダブルフェーサに至る走行経路途中に一般に設定
される片面段ボールの波状たるみの貯溜をなくし、片面
段ボールを所定の張力状態で供給するように駆動される
両面段ボールの製造方法及び装置を提供するにある。

Ｃ問題点を解決するための手段〕 そこで、上記問題点を解決するための手段としてこの発
明では、シングルフェーサ及びダブルフェーサの駆動部
を基準速度信号で駆動し、シングルフェーサからダブル
フェーサに至る走行経路上で片面段ボールの張力を検出
して、この検出張力と片面段ボールの目標張力とを比較
し、ダブルフェーサ又はシングルフェーサを基準速度で
駆動する基準速度信号のいずれか一方を前記比較により
生ずる差に比例する補正信号で補正することによりその
駆動速度を変化させて、片面段ボールの張力を一定にす
る方法を採用したーのである。

さらにもう１つの手段としてこの発明では、シングルフ
ェーサ及びダブルフェーサの駆動部を基準速度で駆動す
るようこれらに基準速度信号を与える基準速度指令回路
と、シングルフェーサからダブルフェーサに至る片面段
ボールの走行経路上にその張力検出用に設けた張力検出
装置の検出張力信号と片面段ボールの目標張力に相当す
る目標張力信号とを比較器で比較し、その差に比例する
補正信号でダブルフェーサ又はシングルフヱーサの駆動
部への基準速度信号のいずれか一方を補正する補正回路
とから成る張力補正制御回路を備え、片面段ボールの張
力を一定にするようにした構成を採用したのである。

〔作用〕

以上のように構成した本発明によると、シングルフェー
サ及びダブルフェーサは基本的には基準速度信号により
基準回転速度で回転する。片面段ボールはその走行経路
途中に波状のたるみを生じないようにするためダブルフ
ェーサの駆動部により常に引張り状態となるように走行
する。この張力は、例えば前記走行経路途中に設けた張
力検出装置により検出される。

一方、片面段ポールに加え得る張力として最適な目標張
力を予め設定しておき、この目標張力を表わす信号を前
記実際の張力信号と比較する。この場合、予め設定され
た目標張力信号は実際の張力信号と共に補正回路に送り
、この補正回路に設けた比較器で比較すればよい、また
、目標張力信号はその段ボール製造装！で製造し得る最
大紙幅に対して小幅の段ボールシートを製造するときは
最大紙幅に対する紙幅比に応じて減少させるようにして
もよい。

上記比較の結果、目標張力信号に対して実際の張力１３
号が大き過ぎると片面段ボールが切断されることがあり
、また小さ過ぎるとたるみができたりする。そこで、そ
の差信号に比例した補正信号を補正回路から出力し、シ
ングルフェーサ又はダブルフェーサのいずれか基準とな
る駆動部を存する以外の駆動部への基準速度信号を増減
する補正をする。この場合、例えばダブルフェーサを基
準側とし、シングルフェーサの駆動部への基準速度信号
を補正する場合は、検出張力が目標張力より過大となる
とシングルフェーサを増速し、小さくなり過ぎると減速
する６反対に、シングルフェーサを基準側とするときは
、張力と速度が反対の関係になるようにダブルフェーサ
を増、減速する。

このようにシングルフェーサ又はダブルフェーサを増速
、あるいは減速して張力を常に所定範囲内となるように
制御することよって、シングルフェーサからダブルフェ
ーサへ至る経路上で、従来設けるのが当然と考えられて
いた片面段ボールの余裕長さによる波状のたるみは省略
され、常に所定張力状態で片面段ボールは走行し、この
ため良好な片面段ボールが供給される。

〔実施例〕

以下この発明による両面段ボール製造方法を実施する装
置の実施例について添付図を参照して説明する。

第１図に示すように、床面上には左端から順に裏ライナ
原紙を支持する第１のミルロールスタンド１、シングル
フェーサ２、申しん原紙を支持する第２のミルロールス
タンド３、及び表ライナ原紙を支持する第３のミルロー
ルスタンド４が配置されている。

第２のミルロールスタンド３からシングルフェーサ２に
送り込まれる申しんｂは上下に配置した一対の段ロール
５．５′間で段繰りされ、下段ロール５′とその下方の
グルーユニット６との間で段頂に糊付される。一方、第
１のミルロールスタンド１からシングルフェーサ２に送
り込まれる裏ライナａは、下段ロール５′とプレスロー
ル７の間で、前記段線りされた中しんｂに接着され、そ
の接着により片面段ボールＡが形成される０片面段ボー
ルＡは、バーチカルコンベヤ８によりシングルフェーサ
２の上方のブリッジＳ上に搬送される。

ブリッジ９は第１のミルロールスタンド１から第３のミ
ルロールスタンド４に亘る長さを備え、このブリ・７ジ
上に送り込まれた片面段ボールＡはブリッジ９の左端に
向けて通路−９ａ上を移送される。この通路９ａは第１
のミルロールスタンド１の上方に位置し、従来の両面段
ボール製造装置ではこの通路Ｓａ上で片面段ボールＡの
余裕長さを波状にたるませて貯溜するようにしていたが
、本発明のこの実施例では前記たるみを生じないように
所定の張力で引張られながら通過する。ブリッジ９の左
端に達した片面段ボールＡは上方に引き上げられて藁内
ロール１０からブリッジ９の上方のダブルフェーサ１２
に送り込まれる。ダブルフェーサ１２に入る前の移送路
にはグルーユニット１１が配置され、段頂を下向きに送
られる申しんｂの段頂に糊が付着される。

第３のミルロールスタンド４からブリッジＳ上に導き出
される表ライナＣは、複数のローラにより案内されてブ
リッジ９の左端付近へ送られ、そこで上方に反転してダ
ブルフェーサ１２の入口に移送される。このダブルフェ
ーサ１２は、従来と同様に上側にベルト１３を備え、そ
のベルト下方の前半部に多数の加熱し−タ１４と後半部
に搬送用の挟持ベルト１５が設けである。

片面段ボールＡと表ライナＣはダブルフェーサ１２に送
り込まれると、加熱ヒータ１４により加熱されて互いに
接着され、両面段ボールＢが形成される。この両面段ボ
ールＢは、ベルト１３と挟持ベルト１５で挟持されて通
路９ａの片面段ボールの走行方向とは逆方向に走行し、
ダブルフェーサ１２から搬出される。

両面段ボールＢの搬送路にはスリッタスコアラ１６、ロ
ータリカッタ１７が配置され、スリソタスコアラ１６に
より両面段ボールＢは移動方向に切断されると同時に罫
線が入れられ、ロータリカッタ１７により幅方向に切断
されて所望長さのシー）Ｓが形成される。シートＳは昇
降可能に設けたテーブル１８上に順次積み重ねられ、所
要枚数積み重ねられるとテーブル１８から排出される。

上記のように構成した両面段ボール製造装置のシングル
フェーサとダブルフェーサは第２図のブロック図で示す
張力補正制御回路により駆動制御され、この張力補正制
御回路はシングルフェーサ２とダブルフェーサ１２をそ
れぞれ所定の基準速度で駆動する基準速度指令回路２０
と、この指令回路に対して補正信号を送る補正回路３０
から成る。

基準速度指令回路２０は、速度設定器２１を含み、図示
省略しているがシングルフェーサ２のモータ２′、ダブ
ルフェーサ１２のモータ１２′を駆動するための駆動回
路に対して速度設定器２１からの基準速度指令信号を与
えてそれぞれを所定の基準速度で駆動するように構成さ
れている。速度設定器２１はシングルフェーサ２とダブ
ルフェーサ１２に対して併用しているが、それぞれに対
して独立のものを２つ設けてもよい。

補正回路３０は、片面段ボールＡの一張力を検出するた
めにその走行経路上に設けられた張力検出装置３１、片
面段ボールＡの紙幅に応じて最適の基準張力信号を設定
する張力設定器３２、段ボール製造装置へ搬入される種
々の原紙から両面段ボールシートが生産される生産工程
をコンピュータ制御するために送り出される種々の信号
のうちライナー原紙、中しん原紙の紙幅データを供給す
る生産管理装置３３、前記張力設定器３２からの信号を
インタフェース３２′から受け、これを生産管理装置３
３からの紙幅比信号と乗算する乗算器３４及び前記張力
検出装置３１の信号をインタフェース３１′を介して送
られるとこれを乗算器３４からの目標張力信号と比較し
、その差信号の大きさに応じた出力信号を補正信号とし
て、基準速度指令回路２０に設けられた加算器３６に出
力する比較器３５から成る補正信号発生回路３０′を備
えている。

張力検出装置３１は、例えばロードセルとその検出信号
を増幅表示するテンションメータの組合せを使用しても
よい、ロードセルは第１図に示すように、シングルフェ
ーサ２からダブルフェーサ１２へ至る経路の途中の適宜
位置に設ける。

張力設定器３２は、例えば可変抵抗器を用い、そのつま
みを設定する位置に比例する電圧を発生させる。

以上のように構成した補正制御回路では、通常運転中ダ
ブルフェーサ１２の速度設定器２１の信号はダブルフェ
ーサ１２自身のモータ１２′へ送られると同時にシング
ルフェーサ２のモータ２′へも送られ、この信号を基準
速度信号としてモータ２′が回転を制御されている。し
かし、片面段ボールＡがモータ２′の回転速度に正確に
追従した速度で走行しているとは限らない。従って、片
面段ボールＡの張力が過度に大きくなったりあるいは小
さ（なったりして、生産された両面段ボールＢの品質や
両面段ボール製造装置の正常な運転に支障を来たす恐れ
がある。そこで、シングルフェーサからダブルフェーサ
への経路途中に設けた張力検出装置３１によってその張
力が検出され、この張力信号が補正信号発生回路３０′
へ送られる。

一方、張力設定器３２では例えば０〜１００　ｋｔｆの
張力に対応して０〜ＩＯＶの電圧の信号が、紙質に応じ
て適宜最大紙幅を基準とする張力に対応する信号として
設定され、乗算器３４へ送られる。

なお、最も紙質が悪く引張力の弱い段ボールシートの材
質で決まる最小限の張力、例えば３０〜５０ｋｇ程度に
設定しておいてもよい、生産管理装置３３からは紙幅の
データが送られてくるが、乗算器３４にこのデータが入
力されると例えば最大紙幅を１８０　ａｍとして、この
紙幅に対する比の数値に換算され、この比と基準となる
前記張力信号とが乗算される。即ち、 基準張力×紙幅の比＝目標張力 さらに、上記目標張力信号が乗算器３４から比較器３５
に送られ、ここでインターフェース３１′から送られて
くる前記実際の張力信号と比較される。そして、検出さ
れた張力信号が目標張力信号より大きいときは、その差
信号に比例する正の補正信号を比較器３５は加算器３６
へ出力し、これによってシングルフェーサ２のモータ２
′を加速して片面段ボールＡの張力が減少するように作
動する。

検出された張力信号が基準張力信号より小さいときは、
反対にシングルフェーサ２を減速して張力を適正値まで
上昇させる。こうして、シングルフェーサ２の駆動速度
を片面段ボールＡの張力が常に所定範囲内の一定張力に
保持されるように制′４ｎすることができる。

上述したこの実施例の両面段ボール製造装置では、ダブ
ルフェーサの回転速度を基準として片面段ボールの張力
が所定の目標張力より過大に、又は過小になるとその補
正信号によりシングルフェーサの回転速度を補正するよ
うにしたが、反対にシングルフェーサの回転速度を基準
としてダブルフェーサの回転速度を補正するようにして
もよい。

この場合、張力と速度の関係が逆になる。

なお、目標張力に一定の許容範囲を持たせ、実際の張力
がこの範囲内にある場合には、加算器３６へ補正信号を
送らないようにしてもよい。

また、この実施例では張力補正制御回路は、第１図に示
す立体配置構造の段ボール製造装置を制御するものとし
て説明しているが、これ以外にも一般的な平面配置のも
のを制御するようにしてもよいことは明らかであろう。

〔効果〕

以上詳細に説明したように、この発明ではシングルフェ
ーサ又はダブルフェーサのいずれか一方を基準速度で回
転させ、もう一方を片面段ボール走行経路中に設けた張
力検出装置の張力信号と目標張力信号とを比較しその差
信号に比例する補正信号によってその基準速度を補正し
て片面段ボールが常に所定張力でダブルフェーサに供給
されるようにしたから、シングルフェーサで製造される
片面段ボールはダブルフェーサに至る走行経路上にその
余裕長さによる波状のたるみを設ける必要がなくなる。

従って、シングルフェーサで加熱された片面段ボールは
、送られる長さのどの部分もほぼ所定の張力で送られ、
経路途中で冷えることがなくなり、波状のたるみを生じ
ないためしわ、反りが生じる虞れがなく、良好な片面段
ボールがダブルフェーサに送られるから、得られる両面
段ボールの品質向上に極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による両面段ボール製造装置の全体外
観側面図、第２図は両面段ボール製造装置制御用の張力
補正制御回路の”概略ブロック図である。 １．３．４・・・・・・ミルロールスタンド、２・・・
・・・シングルフェーサ、２′・・・・・・モータ、９
ａ・・・・・・通路、１２・・・・・・ダブルフェーサ
、２０・・・・・・基準速度指令回路、３０・・・・・
・補正回路、３０′・・・・・・補正信号発生回路、３
１・・・・・・張力検出装置、３２・・・・・・張力設
定器、３５・・・・・・比較器。 特許出願人　　レンゴー株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）裏ライナ原紙と中しん原紙の供給を受けてシング
   ルフェーサで片面段ボールを製造し、この片面段ボール
   と表ライナ原紙の供給を受けてダブルフェーサで連続し
   て両面段ボールを製造する方法において、シングルフェ
   ーサ及びダブルフェーサの駆動部を基準速度信号で駆動
   し、シングルフェーサからダブルフェーサに至る走行経
   路上で片面段ボールの張力を検出して、この検出張力と
   片面段ボールの目標張力とを比較し、ダブルフェーサ又
   はシングルフェーサを基準速度で駆動する基準速度信号
   のいずれか一方を前記比較により生ずる差に比例する補
   正信号で補正することによりその駆動速度を変化させて
   、片面段ボールの張力を一定にするようにしたことを特
   徴とする両面段ボールの製造方法。
2. （２）裏ライナ原紙と中しん原紙を供給されて片面段ボ
   ールを製造するシングルフェーサと、この片面段ボール
   と表ライナ原紙を供給されて両面段ボールを製造するダ
   ブルフェーサとを備えた両面段ボールの製造装置におい
   て、シングルフェーサ及びダブルフェーサの駆動部を基
   準速度で駆動するようこれらに基準速度信号を与える基
   準速度指令回路と、シングルフェーサからダブルフェー
   サに至る片面段ボールの走行経路上にその張力検出用に
   設けた張力検出装置の検出張力信号と片面段ボールの目
   標張力に相当する目標張力信号とを比較器で比較し、そ
   の差に比例する補正速度信号でダブルフェーサ又はシン
   グルフェーサの駆動部への基準速度信号のいずれか一方
   を補正する補正回路とから成る張力補正制御回路を備え
   、片面段ボールの張力を一定にするようにしたことを特
   徴とする両面段ボールの製造装置。