JP7848784B2 - 建築物 - Google Patents

建築物

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JP7848784B2
JP7848784B2 JP2023207907A JP2023207907A JP7848784B2 JP 7848784 B2 JP7848784 B2 JP 7848784B2 JP 2023207907 A JP2023207907 A JP 2023207907A JP 2023207907 A JP2023207907 A JP 2023207907A JP 7848784 B2 JP7848784 B2 JP 7848784B2
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Description

本開示は、建築物に関する。
建築物の振動を抑制する方法として、TMD(チューンド・マス・ダンパー)が用いられた床制振システムが提案されている。TMDの一例として、特許文献1には、圧縮コイルバネ、減衰手段、および、付加質量体から構成されるTMDが開示されている。
特開平10-252253号公報
特許文献1に開示される床制振システムでは、建築物に振動を抑制するための装置の設置が必要となる。建築物の振動を抑制するための部材は、より簡単に設置できることが望ましい。
(1)上記課題を解決する振動抑制部材は、第1躯体、および、前記第1躯体に接続される第2躯体を含む建築物において、前記第2躯体の振動を抑制するように構成される振動抑制部材であって、前記第1躯体と前記第2躯体との間に配置される減衰部材と、前記第1躯体と前記第2躯体とを係合させる係合部材と、を備え、前記係合部材は、前記第1躯体および前記第2躯体の一方に固定され、かつ、前記第1躯体および前記第2躯体の他方と相対移動可能に係合する。
この構成によれば、第2躯体が第1躯体に対して相対移動できる。このため、第2躯体が振動する場合に第2躯体の振動を減衰部材によって吸収できる。このように建築物の躯体に振動抑制部材を配置することによって、第2躯体の振動を抑制するための構造をより簡単に設置できる。
(2)上記(1)に記載の振動抑制部材において、前記係合部材は、前記第1躯体および前記第2躯体の一方に固定される固定部と、前記第1躯体および前記第2躯体の他方と相対移動可能なように係合する係合部と、を有し、前記減衰部材は、前記固定部と、前記第1躯体および前記第2躯体のうちで前記係合部と係合する躯体との間に配置される。
この構成によれば、第2躯体の振動によって減衰部材が好適に変形できるように、減衰部材を配置できる。
(3)上記(2)に記載の振動抑制部材において、前記第1躯体および前記第2躯体のうちで前記係合部が係合する躯体は、被係合躯体と定義され、前記係合部には、上下方向に延びる長孔が構成され、前記長孔には、前記被係合躯体に固定されるピン部材が挿通する。
この構成によれば、被係合躯体が、長孔が延びる上下方向に係合部材と相対移動できる。
(4)上記課題を解決する振動抑制部材は、第1躯体、および、前記第1躯体に接続される第2躯体を含む建築物において、前記第2躯体の振動を抑制するように構成される振動抑制部材であって、前記第1躯体と前記第2躯体との間に配置される減衰部材と、前記第1躯体と前記第2躯体との間に配置される中間体と、前記第1躯体と前記中間体とを係合させる第1係合部材と、前記第2躯体と前記中間体とを係合させる第2係合部材と、を備え、前記第1係合部材は、前記第1躯体および前記中間体の一方に固定される第1固定部と、前記第1躯体および前記中間体の他方と相対移動可能に係合する第1係合部と、を有し、前記第2係合部材は、前記第2躯体および前記中間体の一方に固定される第2固定部と、前記第2躯体および前記中間体の他方と相対移動可能に係合する第2係合部と、を有し、前記減衰部材は、第1減衰部材と、第2減衰部材とを有し、前記第1減衰部材は、前記第1固定部と、前記第1躯体および前記中間体のうちで前記第1係合部と係合する物体との間に配置され、前記第2減衰部材は、前記第2固定部と、前記第2躯体および前記中間体のうちで前記第2係合部と係合する物体との間に配置される。
この構成によれば、第2躯体が第1躯体に対して相対移動できる。このため、第2躯体が振動する場合に第2躯体の振動を減衰部材によって吸収できる。このように建築物の躯体に振動抑制部材を配置することによって、第2躯体の振動を抑制するための構造をより簡単に設置できる。
(5)上記(4)に記載の振動抑制部材において、前記第1躯体および前記中間体のうちで前記第1係合部が係合する物体は、第1被係合躯体と定義され、前記第2躯体および前記中間体のうちで前記第2係合部が係合する物体は、第2被係合躯体と定義され、前記第1係合部には、上下方向に延びる第1長孔が構成され、前記第1長孔には、前記第1被係合躯体に固定される第1ピン部材が挿通し、前記第2係合部には、上下方向に延びる第2長孔が構成され、前記第2長孔には、前記第2被係合躯体に固定される第2ピン部材が挿通する。
この構成によれば、第1被係合躯体が、第1長孔が延びる上下方向に第1係合部材と相対移動できる。また、第2被係合躯体が、第2長孔が延びる上下方向に第2係合部材と相対移動できる。
(6)上記(1)に記載の振動抑制部材において、前記係合部材には、上下方向に延びる長孔が構成され、前記長孔には、前記第1躯体および前記第2躯体のうちで前記係合部材と相対移動可能に係合する躯体と連動するピン部材が挿通し、前記減衰部材は、前記係合部材の少なくとも一部を囲むように配置される。
この構成によれば、第1躯体および第2躯体のうちで係合部材と相対移動可能に係合する躯体が、長孔が延びる上下方向に係合部材と相対移動できる。
(7)上記課題を解決する建築物は、建築物本体を有する建築物であって、前記建築物本体は、前記第1躯体と、前記第2躯体と、上記(1)から(6)のいずれか1つに記載の振動抑制部材と、を備え、前記第1躯体は、上下方向において前記第2躯体と異なる位置に配置され、かつ、前記第2躯体よりも剛性が高く構成され、前記第1躯体および前記第2躯体の少なくとも一方は、他方に向かって延びる延長部を有し、前記第1躯体と前記第2躯体とは、前記延長部および前記振動抑制部材を介して繋がる。
この構成によれば、第2躯体が延長部および振動抑制部材を介して第1躯体と繋がる。第1躯体の剛性が第2躯体の剛性よりも高いため、振動抑制部材に第2躯体の振動を好適に減衰させることができる。
(8)上記(7)に記載の建築物において、前記建築物本体は、トラス構造を有する小屋組をさらに備え、前記第1躯体は、前記小屋組の少なくとも一部として構成される。
この構成によれば、第1躯体がトラス構造を有する小屋組の少なくとも一部として構成されるため、第1躯体の剛性をより向上できる。
(9)上記課題を解決する建築物は、建築物本体を有する建築物であって、前記建築物本体は、第1躯体と、第2躯体と、前記第2躯体の振動を抑制する振動抑制部材と、を備え、前記第1躯体は、上下方向において前記第2躯体と異なる位置に配置され、かつ、前記第2躯体よりも剛性が高く構成され、前記第1躯体および前記第2躯体の少なくとも一方は、他方に向かって延びる延長部を有し、前記第1躯体と前記第2躯体とは、前記延長部および前記振動抑制部材を介して繋がる。
この構成によれば、第2躯体が延長部および振動抑制部材を介して第1躯体と繋がる。第1躯体の剛性が第2躯体の剛性よりも高いため、振動抑制部材に第2躯体の振動を好適に減衰させることができる。このように第1躯体と第2躯体との間に振動抑制部材を配置することによって床制振システムを構成できるため、第2躯体の振動を抑制するための構造をより簡単に設置できる。
(10)上記(7)から(9)のいずれか1つに記載の建築物において、前記建築物本体は、外側躯体と、前記外側躯体内に配置される内側躯体と、を備え、前記外側躯体は、小屋組と、前記小屋組を支持する外側支持部と、を有し、前記内側躯体は、前記第1躯体を含む天井と、前記第2躯体を含む床組と、前記天井および前記床組を支持する内側支持部と、を有し、前記天井は、前記小屋組に接続部を介して接続される。
この構成によれば、小屋組が外側支持部によって支えられるため、内側躯体に配置される床の振動が外側躯体の小屋組に伝わりにくい。接続部以外から小屋組に伝達される振動を抑制することによって、振動抑制部材が接続部から小屋組に伝わる振動を効果的に減衰できる。これによって、振動抑制部材は第2躯体の振動を効果的に抑制できる。
本開示の振動抑制部材および建築物は、建築物の振動を抑制するための部材をより簡単に設置できる。
第1実施形態に係る建築物を示す図である。 建築物本体の躯体の正面図である。 振動抑制部材の斜視図である。 建築物に配置された振動抑制部材の正面図である。 建築物に配置された振動抑制部材の側面図である。 第2実施形態に係る、建築物に配置された振動抑制部材の正面図である。 第3実施形態に係る振動抑制部材を示す図である。 建築物に配置された振動抑制部材の正面図である。 図8の9-9線に沿う断面図である。 第4実施形態に係る建築物本体の躯体の正面図である。 第1躯体の配置の変形例を示す図である。 第1躯体および第2躯体の配置の変形例を示す図である。
<第1実施形態>
図1から図5を参照して、本実施形態に係る振動抑制部材30および建築物10を説明する。
<建築物>
図1に示されるように、建築物10の例は、戸建ての住宅である。建築物10は、建築物本体11を有する。図1は、2階建ての建築物本体11を例示する。
<建築物本体>
図1および図2に示されるように、建築物本体11は、小屋組12を備える。小屋組12は、棟木12A、勾配梁12B、および、小屋梁12Cを含む。一例では、小屋組12の下に天井13が構成される。天井13は、例えば建築物本体11の2階に配置される。
本実施形態の小屋組12は、トラス構造14を有する。トラス構造14は、例えば正面視において2つの勾配梁12Bおよび1つの小屋梁12Cによって囲まれる面に構成される。トラス構造14は、例えば柱束13Aを中心として複数のトラス材13Bが組み合わせられることにより構成される。複数のトラス材13Bは、垂直材および斜材を含む。トラス構造14において、柱束13Aおよび複数のトラス材13Bの配置は、小屋組12の剛性に応じて設定される。なお、図1では複数のトラス材13Bが省略されている。
建築物本体11は、床組15を有する。本実施形態の床組15は、建築物本体11の2階の床を支持する。床組15は、床梁15Aを含む。床梁15Aの上に床材が配置されることによって、建築物本体11の2階の床が構成される。建築物本体11は、小屋組12および床組15を支持する柱16を有する。
建築物本体11は、躯体20を備える。躯体20は、建築物本体11を支持する骨組として構成される。躯体20は、第1躯体21と、第2躯体22と、を含む。第1躯体21は、上下方向において第2躯体22と異なる位置に配置される。第1躯体21は、例えば第2躯体22の上に配置される。
本実施形態の第1躯体21は、小屋組12の少なくとも一部として構成される。第1躯体21は、例えば少なくとも小屋梁12Cを含む。第1躯体21は、例えば小屋組12である。本実施形態の第2躯体22は、床組15の少なくとも一部として構成される。第2躯体22は、例えば少なくとも床梁15Aを含む。
第1躯体21は、第2躯体22よりも剛性が高く構成される。例えば、第1躯体21の剛性が第2躯体22の剛性よりも高くなるように、躯体20を構成する部材の太さ、数、配置、材料等が設計される。第1躯体21は第2躯体22よりも剛性が高いため、第2躯体22よりもたわみにくい。一例では、第1躯体21である小屋組12はトラス構造14を有するため、トラス構造14を有さない場合と比べて剛性が向上している。
第1躯体21および第2躯体22の少なくとも一方は、他方に向かって延びる延長部23を有する。本実施形態では、第1躯体21が延長部23を有する。延長部23は、第1躯体21から第2躯体22に向かって延びる。延長部23は、例えば小屋組12の小屋梁12Cに接続される。延長部23は、例えば小屋梁12Cから床組15の床梁15Aに向かって延びる。
第2躯体22は、第1躯体21に接続される。第2躯体22は、例えば延長部23および振動抑制部材30を介して間接的に第1躯体21に接続される。延長部23は、例えば第1躯体21および第2躯体22を上下方向において接続する支柱として構成される。延長部23は、木材によって構成される。延長部23は、金属、樹脂等の材料によって構成されてもよい。延長部23は、建築物本体11の2階のフロアにおいて露出するように配置されてもよく、建築物本体11の2階のフロアを仕切る壁の内側に配置されてもよい。
建築物本体11は、第1躯体21と、第2躯体22と、振動抑制部材30と、を備える。第1躯体21と第2躯体22とは、延長部23および振動抑制部材30を介して繋がる。振動抑制部材30は、延長部23と第2躯体22とを接続する。
なお、図1では3本の小屋梁12Cが例示されるが、小屋梁12Cは2本または4本以上であってもよい。同様に、図1では3本の床梁15Aが例示されるが、床梁15Aは2本または4本以上であってもよい。また、図1では1本の延長部23が例示されるが、2本以上の延長部23が設けられてもよい。
図3に示されるように、延長部23には、溝部23Gが設けられる。溝部23Gは、第1躯体21の延長部23のうち第2躯体22と対向する面に設けられる。溝部23Gには、振動抑制部材30が配置される。
<振動抑制部材>
図2および図3に示されるように、振動抑制部材30は、第1躯体21および第2躯体22を含む建築物10において、第2躯体22の振動を抑制するように構成される。振動抑制部材30は、減衰部材31と、係合部材32と、を備える。減衰部材31が第2躯体22の振動を吸収することによって、建築物10において第2躯体22の振動が抑制される。
<係合部材>
係合部材32は、第1躯体21と第2躯体22とを係合させる。係合部材32は、第1躯体21および第2躯体22の一方に固定され、かつ、第1躯体21および第2躯体22の他方と相対移動可能に係合する。本実施形態では、係合部材32が第2躯体22に固定され、かつ、第1躯体21と相対移動可能に係合することによって、第1躯体21と第2躯体22とが係合する。係合部材32は、床組15の床梁15Aに固定される。係合部材32は、延長部23を介して小屋組12と相対移動可能に係合する。
係合部材32は、第1躯体21および第2躯体22の一方に固定される固定部33と、第1躯体21および第2躯体22の他方と相対移動可能なように係合する係合部34と、を有する。第1躯体21および第2躯体22のうちで係合部34が係合する躯体20を、被係合躯体20Aと定義する。本実施形態では被係合躯体20Aは第1躯体21である。
固定部33は第2躯体22に固定される。固定部33の例は、ほぞパイプである。第2躯体22の上面には、固定部33が挿入される孔22Hが設けられる。
固定部33には、固定孔33Hが構成される。固定孔33Hは、第2躯体22に固定される固定ピン部材35が挿通する。固定ピン部材35は、第2躯体22に設けられる貫通孔を挿通することによって第2躯体22に固定される。固定ピン部材35は、例えばドリフトピンである。
係合部34は第1躯体21と相対移動可能なように係合する。具体的には係合部材32は、上下方向において第1躯体21と相対移動可能なように延長部23と係合する。係合部34は、例えば、延長部23の溝部23Gに沿うように配置される2つの支持プレート34Aと、2つの支持プレート34Aを固定部33に固定する固定プレート34Bを有する。
係合部34には、上下方向に延びる長孔34Hが構成される。長孔34Hは、2つの支持プレート34Aに設けられる。長孔34Hには、被係合躯体20Aに固定されるピン部材36が挿通する。ピン部材36は、第1躯体21に設けられる貫通孔を挿通することによって第1躯体21に固定される。
固定プレート34Bは、例えば固定部33に溶接等によって接続される。2つの支持プレート34Aは、固定プレート34Bから上に向かって延びるように固定プレート34Bに取り付けられる。係合部34は、1つの金属プレートがプレス加工されることによって構成されてもよい。
図4および図5に示されるように、固定プレート34Bは、固定部33が第2躯体22に固定されることによって、第2躯体22から距離D1だけ離れた位置に配置される。距離D1は第2躯体22が振動する場合に、第1躯体21に対する第2躯体22の移動量に応じて設定される。
2つの支持プレート34Aの間には、減衰部材31が配置される配置部37が構成される。配置部37には、上下方向において減衰部材31を溝部23Gの底面BSに向かって押し付ける押圧面37Aが構成される。押圧面37Aは、固定プレート34Bのうち第1躯体21を向く面に構成される。押圧面37Aは、第2躯体22が上に移動すると、第2躯体22に固定される固定部33とともに固定プレート34Bが上に移動することによって溝部23Gの底面BSに向かって移動する。
<減衰部材>
図3に示されるように、減衰部材31は、第1躯体21と第2躯体22との間に配置される。減衰部材31は、通常状態において、第1躯体21から荷重を受けないように第1躯体21と第2躯体22との間に配置されてもよい。通常状態は、第2躯体22が振動しない状態を示す。減衰部材31は、上下方向における第1躯体21と第2躯体22との相対移動に応じて変形する。減衰部材31の例は、ゴムなどの粘弾性材、または、バネなどの弾性材である。
図4および図5に示されるように、本実施形態の減衰部材31は延長部23の溝部23Gに位置する。減衰部材31には、挿通孔31Hが構成される。正面視において、挿通孔31Hは、係合部34の長孔34Hと重なる。挿通孔31Hは、長孔34Hを挿通するピン部材36が挿通する。ピン部材36が減衰部材31の挿通孔31Hを挿通することによって、減衰部材31が延長部23の溝部23Gに位置決めされる。挿通孔31Hは、例えば丸穴である。挿通孔31Hは、上下方向に延びる長孔であってもよい。
減衰部材31は、係合部材32の固定部33と被係合躯体20Aとの間に配置される。本実施形態の減衰部材31は、固定部33と第1躯体21との間に配置される。減衰部材31は、係合部34の配置部37に配置されることによって、延長部23の溝部23Gに配置される。減衰部材31は、溝部23Gの底面BSと係合部34の押圧面37Aとに接する。減衰部材31は、例えば、係合部材32に沿うように配置される。具体的には、減衰部材31は、上下方向において係合部34の支持プレート34Aに沿うように配置される。
<実施形態の作用>
本実施形態の第1の作用を説明する。
係合部材32が第1躯体21と相対移動可能に係合し、かつ、第2躯体22に固定されるため、第2躯体22が振動すると、第2躯体22が第1躯体21に対する相対移動を繰り返す。減衰部材31は、第1躯体21と第2躯体22との間に配置されるため、第1躯体21と第2躯体22との相対移動に応じて変形する。減衰部材31は、第2躯体22の振動を吸収する。この結果、例えば居住者の歩行によって、第2躯体22である床組15によって構成される建築物10の床に振動が発生しても、減衰部材31がその振動を吸収できる。
本実施形態の第2の作用を説明する。
第1躯体21が第2躯体22に対して相対移動可能なため、経年劣化等によって第1躯体21が変形しても、その第1躯体21の変形が第2躯体22に伝わりにくい。このため、建築物10では、第1躯体21に含まれる小屋組12がたわんでも、そのたわみが第2躯体22に含まれる床組15に伝わりにくい。このように第1躯体21である小屋組12の荷重が第2躯体22である床組15に加わることを抑制できる。
本実施形態の第3の作用を説明する。
係合部材32の固定部33はほぞパイプによって構成できる。係合部材32の係合部34は1または複数のプレートによって構成できる。また振動抑制部材30は、延長部23のような支柱によって躯体20に設置できる。このため、従来の床制振システムとして知られるTMD(チューンド・マス・ダンパー)のように大掛かりな装置に比べて、振動抑制部材30を設置するために必要なスペースが小さくなる。
本実施形態の第4の作用を説明する。
建築物において大きなフロアを構成するためにスパンの大きい梁を使用する場合がある。他にもスケルトン階段を設置するために、上階にスパンの大きい梁が使用される場合もある。梁のスパンが大きくなると、人の歩行等によって床梁が振動しやすくなり居住者が不快に感じる虞がある。振動抑制部材30によれば簡単に床制振システムを設置できるため、建築物10の設計の自由度を向上できる。
本実施形態の第5の作用を説明する。
ピン部材36を抜いた後に減衰部材31を配置部37からスライドさせることによって、係合部材32を第1躯体21および第2躯体22から取り外すことなく減衰部材31を溝部23Gから取り外すことができる。このため、例えば建築物10の施工後に減衰部材31のチューニングを容易に行うことができる。
本実施形態の第6の作用を説明する。
第1躯体21の剛性が第2躯体22の剛性よりも高い。したがって、振動抑制部材30の減衰部材31が変形することによって第1躯体21と第2躯体22との変形量の差が吸収される。第1躯体21の剛性が第2躯体22の剛性よりも高いほど、振動抑制部材30が振動を好適に吸収できる。
<実施形態の効果>
本実施形態の効果を説明する。
(1-1)振動抑制部材30は、減衰部材31と、係合部材32と、を備える。減衰部材31は、第1躯体21と第2躯体22との間に配置される。係合部材32は、第1躯体21および第2躯体22の一方に固定され、かつ、第1躯体21および第2躯体22の他方と相対移動可能に係合する。
この構成によれば、第2躯体22が第1躯体21に対して相対移動できる。このため、第2躯体22が振動する場合に第2躯体22の振動を減衰部材31によって吸収できる。このように建築物10の躯体20に振動抑制部材30を配置することによって、第2躯体22の振動を抑制するための構造をより簡単に設置できる。
係合部材32によって第1躯体21と第2躯体22とが係合されているため、第2躯体22が振動するときに、第1躯体21から第2躯体22がずれることが抑制される。このため、第2躯体22の振動を第1躯体21に好適に伝えることができる。
(1-2)係合部材32は、第1躯体21および第2躯体22の一方に固定される固定部33と、第1躯体21および第2躯体22の他方と相対移動可能なように係合する係合部34と、を備える。減衰部材31は、固定部33と、第1躯体21および第2躯体22のうちで係合部34と係合する躯体20との間に配置される。
この構成によれば、第2躯体22の振動によって減衰部材31が好適に変形できるように、減衰部材31を配置できる。
(1-3)係合部34には、上下方向に延びる長孔34Hが構成される。長孔34Hには、被係合躯体20Aに固定されるピン部材36が挿通する。
この構成によれば、被係合躯体20Aが、長孔34Hが延びる上下方向に係合部材32と相対移動できる。
(1-4)建築物本体11は、第1躯体21と、第2躯体22と、振動抑制部材30と、を備える。第1躯体21は、上下方向において第2躯体22と異なる位置に配置される。第1躯体21は、第2躯体22よりも剛性が高く構成される。第1躯体21と第2躯体22とは、延長部23および振動抑制部材30を介して繋がる。
この構成によれば、第2躯体22が延長部23および振動抑制部材30を介して第1躯体21と繋がる。第1躯体21の剛性が第2躯体22の剛性よりも高いため、振動抑制部材30に第2躯体22の振動を好適に減衰させることができる。
(1-5)建築物本体11は、トラス構造14を有する小屋組12をさらに備える。第1躯体21は、小屋組12の少なくとも一部として構成される。
この構成によれば、第1躯体21がトラス構造14を有する小屋組12の少なくとも一部として構成されるため、第1躯体21の剛性をより向上できる。
(1-6)建築物本体11は、第1躯体21と、第2躯体22と、振動抑制部材30と、を備える。第1躯体21は、上下方向において第2躯体22と異なる位置に配置される。第1躯体21は、第2躯体22よりも剛性が高く構成される。第1躯体21および第2躯体22の少なくとも一方は、他方に向かって延びる延長部23を有する。第1躯体21と第2躯体22とは、延長部23および振動抑制部材30を介して繋がる。振動抑制部材30は、第2躯体22の振動を抑制する。
この構成によれば、第2躯体22が延長部23および振動抑制部材30を介して第1躯体21と繋がる。第1躯体21の剛性が第2躯体22の剛性よりも高いため、振動抑制部材30に第2躯体22の振動を好適に減衰させることができる。このように第1躯体21と第2躯体22との間に振動抑制部材30を配置することによって床制振システムを構成できるため、第2躯体22の振動を抑制するための構造をより簡単に設置できる。
<第2実施形態>
図6を参照して、第2実施形態に係る建築物10および振動抑制部材30について説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態の構成と実質的に変更のない構成については、第1実施形態の構成と同一の符号をつけるとともに、その説明を省略する。なお、図6において、紙面の左右方向が建築物10の上下方向と一致する。
本実施形態の振動抑制部材30は、減衰部材41と、中間体42と、第1係合部材50と、第2係合部材60と、を備える。第1係合部材50および第2係合部材60は、第1実施形態の係合部材32に対応する。第1係合部材50は、第1躯体21に固定され、かつ、中間体42と相対移動可能に係合することによって第1躯体21と中間体42とを係合する点以外は、第1実施形態の係合部材32と同様に構成される。また、第2係合部材60は、第2躯体22に固定され、かつ、中間体42と相対移動可能に係合することによって第2躯体22と中間体42とを係合する点以外は、第1実施形態の係合部材32と同様に構成される。
<中間体>
中間体42は、第1躯体21と第2躯体22との間に配置される。中間体42は、第1躯体21および第2躯体22と接続する。中間体42は、例えば木材によって構成される。中間体42は、金属、樹脂等の材料によって構成されてもよい。中間体42は、第1係合部材50を介して第1躯体21と接続する第1端部43と、第2係合部材60を介して第2躯体22と接続する第2端部44と、を有する。第1端部43には、減衰部材41が配置される第1溝部43Gが設けられる。第2端部44には、減衰部材41が配置される第2溝部44Gが設けられる。
<第1係合部材>
第1係合部材50は、第1躯体21と中間体42とを係合させる。第1係合部材50は、第1躯体21および中間体42の一方に固定される第1固定部51と、第1躯体21および中間体42の他方と相対移動可能に係合する第1係合部52と、を有する。第1躯体21および中間体42のうちで第1係合部52が係合する物体を、第1被係合躯体24Aと定義する。本実施形態では第1被係合躯体24Aは中間体42である。第1係合部52は、中間体42の第1端部43に設けられる第1溝部43Gに配置される。
第1固定部51は、例えば第1躯体21の延長部23に固定される。第1躯体21の延長部23には、例えば第1固定部51が挿入される孔21Hが設けられる。
第1固定部51には、第1固定孔が構成される。第1固定孔には、第1躯体21に固定される第1固定ピン部材53が挿通する。第1固定ピン部材53は、第1躯体21に設けられる貫通孔を挿通することによって第1躯体21に固定される。第1固定ピン部材53は、例えばドリフトピンである。
第1係合部52には、上下方向に延びる第1長孔52Hが構成される。第1長孔52Hには、第1被係合躯体24Aに固定される第1ピン部材54が挿通する。第1ピン部材54は、中間体42に設けられる貫通孔を挿通することによって中間体42に固定される。
<第2係合部材>
第2係合部材60は、第2躯体22と中間体42とを係合させる。第2係合部材60は、第2躯体22および中間体42の一方に固定される第2固定部61と、第2躯体22および中間体42の他方と相対移動可能に係合する第2係合部62と、を有する。第2躯体22および中間体42のうちで第2係合部62が係合する物体を、第2被係合躯体24Bと定義する。本実施形態では第2被係合躯体24Bは中間体42である。第2係合部62は、中間体42の第2端部44に設けられる第2溝部44Gに配置される。
第2固定部61は第2躯体22に固定される。第2躯体22には、例えば第2固定部61が挿入される孔22Hが設けられる。
第2固定部61には、第2固定孔が構成される。第2固定孔は、第2躯体22に固定される第2固定ピン部材63が挿通する。第2固定ピン部材63は、第2躯体22に設けられる貫通孔を挿通することによって第2躯体22に固定される。第2固定ピン部材63は、例えばドリフトピンである。
第2係合部62には、上下方向に延びる第2長孔62Hが構成される。第2長孔62Hには、第2被係合躯体24Bに固定される第2ピン部材64が挿通する。第2ピン部材64は、中間体42に設けられる貫通孔を挿通することによって中間体42に固定される。
<減衰部材>
減衰部材41は、第1減衰部材41Aと、第2減衰部材41Bとを有する。第1減衰部材41Aは、第1躯体21と中間体42との間に配置される点以外は、第1実施形態の減衰部材41と同様に構成される。また、第2減衰部材41Bは、第2躯体22と中間体42との間に配置される点以外は、第1実施形態の減衰部材41と同様に構成される。第1減衰部材41Aは、第1固定部51と第1被係合躯体24Aとの間に配置される。第2減衰部材41Bは、第2固定部61と第2被係合躯体24Bとの間に配置される。
<実施形態の作用>
本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では減衰部材41が第1減衰部材41Aと第2減衰部材41Bとを有するため、減衰部材41の体積が大きくなる。このため、減衰部材41による振動の減衰効果を向上できる。
<実施形態の効果>
本実施形態の効果を説明する。
(2-1)振動抑制部材30は、減衰部材41と、中間体42と、第1係合部材50と、第2係合部材60と、を備える。第1係合部材50は、第1躯体21および中間体42の一方に固定される第1固定部51と、第1躯体21および中間体42の他方と相対移動可能に係合する第1係合部52と、を有する。第2係合部材60は、第2躯体22および中間体42の一方に固定される第2固定部61と、第2躯体22および中間体42の他方と相対移動可能に係合する第2係合部62と、を有する。減衰部材41は、第1減衰部材41Aと、第2減衰部材41Bとを有する。第1減衰部材41Aは、第1固定部51と、第1躯体21および中間体42のうちで第1係合部52と係合する物体との間に配置される。第2減衰部材41Bは、第2固定部61と、第2躯体22および中間体42のうちで第2係合部62と係合する物体との間に配置される。
この構成によれば、第2躯体22が第1躯体21に対して相対移動できる。このため、第2躯体22が振動する場合に第2躯体22の振動を減衰部材41によって吸収できる。このように建築物10の躯体20に振動抑制部材30を配置することによって、第2躯体22の振動を抑制するための構造をより簡単に設置できる。
(2-2)第1係合部52には、上下方向に延びる第1長孔52Hが構成される。第1長孔52Hには、第1被係合躯体24Aに固定される第1ピン部材54が挿通する。第2係合部62には、上下方向に延びる第2長孔62Hが構成される。第2長孔62Hには、第2被係合躯体24Bに固定される第2ピン部材64が挿通する。
この構成によれば、第1被係合躯体24Aが、第1長孔52Hが延びる上下方向に第1係合部材50と相対移動できる。また、第2被係合躯体24Bが、第2長孔62Hが延びる上下方向に第2係合部材60と相対移動できる。
<第3実施形態>
図7から図9を参照して、第3実施形態に係る建築物10および振動抑制部材30について説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態の構成と実質的に変更のない構成については、第1実施形態の構成と同一の符号をつけるとともに、その説明を省略する。
図7および図8に示されるように、本実施形態では、係合部材32が、第1躯体21に固定され、かつ、第2躯体22と相対移動可能に係合することによって、第1躯体21と第2躯体22とを係合させる。本実施形態の係合部材32は、本体部70を備える。本体部70の例は、ほぞパイプである。本体部70は、第1躯体21の延長部23に設けられる孔21Hに挿入され、かつ、第2躯体22に設けられる孔22Hに挿入される。
係合部材32には、固定孔71が構成される。固定孔71は、本体部70のうち第1躯体21の延長部23に設けられる孔21Hに挿入される部分に設けられる。固定孔71は、第1躯体21に固定される固定ピン部材72が挿通する。固定ピン部材72は、第1躯体21に設けられる貫通孔を挿通することによって第1躯体21に固定される。固定ピン部材72は、例えばドリフトピンである。
係合部材32には、上下方向に延びる長孔73が構成される。長孔73は、本体部70のうち第2躯体22に設けられる孔22Hに挿入される部分に設けられる。長孔73には、第1躯体21および第2躯体22のうちで係合部材32と相対移動可能に係合する躯体20と連動するピン部材74が挿通する。ピン部材74は、第2躯体22に設けられる貫通孔を挿通することによって第2躯体22に固定される。
振動抑制部材30は、減衰部材75を備える。減衰部材75は、例えば第1実施形態の減衰部材31と同じ材料によって構成される。減衰部材75は、本体部70の外面に沿うように配置される。減衰部材75は、第1躯体21の延長部23の下面と第2躯体22の上面との間に配置される。減衰部材75は、通常状態において、第1躯体21から荷重を受けないように第1躯体21と第2躯体22との間に配置されてもよい。
図9に示されるように、減衰部材75は、係合部材32の少なくとも一部を囲むように配置される。減衰部材75は、平面視において、本体部70の外面の少なくとも一部を囲む。減衰部材75は、平面視において、凹部76を有する。凹部76には係合部材32が位置する。減衰部材75の凹部76には、開口部76Aが構成される。開口部76Aは、本体部70が開口部76Aを通過するように減衰部材75を係合部材32に対して移動させることによって、減衰部材75を第1躯体21と第2躯体22との間から取り外しできるように構成される。
一例では、平面視において、開口部76Aの大きさは本体部70の径よりも小さく設定される。例えば、本体部70が開口部76Aを通過する場合に、開口部76Aが変形することによって本体部70が開口部76Aを通過する。開口部76Aの大きさは、本体部70の径以上に設定されてもよい。
<実施形態の作用>
本実施形態の第1の作用を説明する。
係合部材32の本体部70はほぞパイプによって構成できるため、本実施形態の振動抑制部材30は製造コストに優れる。
本実施形態の第2の作用を説明する。
開口部76Aによって、係合部材32によって第1躯体21と第2躯体22とが係合している状態において減衰部材75を取り外しできる。このため、例えば建築物10の施工後に減衰部材31のチューニングを容易に行うことができる。
<実施形態の効果>
本実施形態の効果を説明する。
係合部材32には、上下方向に延びる長孔73が構成される。長孔73には、第1躯体21および第2躯体22のうちで係合部材32と相対移動可能に係合する躯体20と連動するピン部材74が挿通する。減衰部材75は、係合部材32の少なくとも一部を囲むように配置される。
この構成によれば、第1躯体21および第2躯体22のうちで係合部材32と相対移動可能に係合する躯体20が、長孔73が延びる上下方向に係合部材32と相対移動できる。
<第4実施形態>
図10を参照して、第4実施形態に係る建築物10および振動抑制部材30について説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態の構成と実質的に変更のない構成については、第1実施形態の構成と同一の符号をつけるとともに、その説明を省略する。
図10に示されるように、本実施形態の建築物本体11は、外側躯体80と、内側躯体90と、を備える。内側躯体90は、外側躯体80内に配置される。外側躯体80および内側躯体90は、建築物本体11を支持する骨組として構成される。
外側躯体80は、小屋組81と、外側支持部82と、を有する。外側支持部82は、小屋組81を支持する。外側支持部82は、例えば小屋組81を支持する柱83を含む。小屋組81は、例えば第1実施形態の小屋組12に準じて構成される。小屋組81はトラス構造14を有してもよい。
内側躯体90は、天井91と、床組92と、内側支持部93と、を有する。内側支持部93は、天井91および床組92を支持する。天井91は、例えば天井梁91Aと、天井梁91Aの下に配置される天井板とによって構成される。床組92は、例えば第1実施形態の床組15に準じて構成される。内側支持部93は、例えば天井91および床組92を支持する柱94を含む。
本実施形態の建築物本体11は、接続部100をさらに備える。接続部100は、外側躯体80と内側躯体90とを接続する。好ましくは、内側躯体90は、接続部100以外において外側躯体80と接続しないように構成される。接続部100は、例えば木材によって構成される。
本実施形態の天井91は、小屋組81に接続部100を介して接続される。具体的には、小屋組81の小屋梁81Aから延びる接続部100が天井91の天井梁91Aに接続することによって、天井91が小屋組81に接続される。
天井91は、第1躯体21を含む。本実施形態の第1躯体21は、例えば天井91の天井梁91Aを含む。第1躯体21は、外側躯体80、接続部100、および、天井梁91Aを含んでもよい。第1躯体21は、小屋組81、接続部100、および、天井梁91Aを含んでもよい。本実施形態の第1躯体21は、内側躯体90の柱94および接続部100によって支持される。
床組92は、第2躯体22を含む。本実施形態の第2躯体22は、例えば床組92を構成する床梁92Aを含む。本実施形態の第2躯体22は、内側躯体90によって支持される。
<実施形態の作用>
本実施形態の作用を説明する。
外側躯体80と内側躯体90とは接続部100のみを介して接続されているため、内側躯体90の床において発生した振動が、外側躯体80に伝わりにくい。内側躯体90に含まれる第2躯体22が振動しても、外側躯体80の剛性の低下が抑制される。この結果、第1躯体21の剛性を、第2躯体22よりも高く維持しやすい。
<実施形態の効果>
本実施形態の効果を説明する。
建築物本体11は、外側躯体80と、外側躯体80内に配置される内側躯体90と、をさらに備える。外側躯体80は、小屋組81と、小屋組81を支持する外側支持部82と、を有する。内側躯体90は、第1躯体21を含む天井91と、第2躯体22を含む床組92と、天井91および床組92を支持する内側支持部93と、を有する。天井91は、小屋組81に接続部100を介して接続される。
この構成によれば、小屋組81が外側支持部82によって支えられるため、内側躯体90に配置される床の振動が外側躯体80の小屋組81に伝わりにくい。接続部100以外から小屋組81に伝達される振動を抑制することによって、振動抑制部材30が接続部100から小屋組81に伝わる振動を効果的に減衰できる。これによって、振動抑制部材30は第2躯体22の振動を効果的に抑制できる。
<変形例>
上記実施形態は、建築物10および振動抑制部材30が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。建築物10および振動抑制部材30は、上記実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その例は、実施形態の構成の一部を置換、変更、省略した形態、または、実施形態に新たな構成を付加した形態である。以下に実施形態の変形例を示す。
・図11に示されるように、小屋組12において、小屋梁12C同士のピッチP1が1m以下となるように複数の小屋梁12Cが配置されてもよい。このように小屋梁12Cを配置することによって、小屋組12に配置される小屋梁12Cの数を増やすことができるため、小屋組12の剛性を向上できる。第1躯体21である小屋組12の剛性を向上させることによって、第2躯体22の振動を効果的に抑制できる。
・図12に示されるように、小屋梁12CのスパンS1が床梁15AのスパンS2よりも短くてもよい。例えば小屋梁12CのスパンS1は、床梁15AのスパンS2の5/6以下に設定される。本変形例のように構成する場合、小屋梁12Cが床梁15Aと垂直に配置されてもよい。このように小屋梁12Cを配置することによって、第1躯体21である小屋梁12Cの剛性を第2躯体22である床梁15Aの剛性よりも高くできる。
・延長部23および振動抑制部材30が配置される場所は、小屋組12と床組15との間に限られない。例えば、第1躯体21が2階の床組15の少なくとも一部として構成され、第2躯体22が1階の床組の少なくとも一部として構成されてもよい。例えば、1階建ての建築物において、第1躯体21が小屋組の少なくとも一部として構成され、第2躯体22が1階の床組の少なくとも一部として構成されてもよい。
・振動抑制部材30は、第2躯体22の振動に加えて、または代えて、第1躯体21の振動を抑制するように構成されてもよい。
・振動抑制部材30は、第1躯体21と第2躯体22との間であればどこに配置されてもよい。本変形例では、第1躯体21に加えて、第2躯体22も第1躯体21に向かって延びる延長部23を有してもよい。振動抑制部材30は、第1躯体21の延長部23と、第2躯体22の延長部23との間に配置されてもよい。または、第1躯体21の延長部23が省略されるとともに、振動抑制部材30が第1躯体21と、第2躯体22の延長部23との間に配置されてもよい。
・減衰部材31,41,75は、ゴムなどの粘弾性材、または、バネなどの弾性材に限られず機械的に構成されてもよい。機械的に構成される減衰部材31の例は、油圧ダンパー、慣性質量ダンパー、磁気ダンパー、および、減衰こま等の装置である。
・第1実施形態において、係合部材32が第1躯体21に固定され、かつ、第2躯体22と相対移動可能に係合してもよい。本変形例では、第2躯体22に減衰部材31が配置される溝が設けられてもよい。
・第2実施形態において、第1係合部材50が第1躯体21と相対移動可能に係合し、かつ、中間体42に固定されてもよい。また、第2係合部材60が第2躯体22と相対移動可能に係合し、かつ、中間体42に固定されてもよい。
・第2実施形態において、第3実施形態の係合部材32に準じた係合部材が中間体42の第1端部43および第2端部44の少なくとも一方に取り付けられてもよい。
・第3実施形態において、係合部材32が第1躯体21と相対移動可能に係合し、かつ、第2躯体22に固定されてもよい。
・第3実施形態において、減衰部材75は2つに分けて配置されてもよい。例えば図8において、1つの減衰部材75が係合部材32の紙面手前に配置され、1つの減衰部材75が係合部材32の紙面奥に配置されてもよい。本変形例では、平面視において、2つの減衰部材75によって、本体部70の外面の全部が囲まれてもよい。または、減衰部材75は3つ以上に分けて配置されてもよい。
本明細書には以下の技術が開示される。
[付記1]
第1躯体、および、前記第1躯体に接続される第2躯体を含む建築物において、前記第2躯体の振動を抑制するように構成される振動抑制部材であって、前記第1躯体と前記第2躯体との間に配置される減衰部材と、前記第1躯体と前記第2躯体とを係合させる係合部材と、を備え、前記係合部材は、前記第1躯体および前記第2躯体の一方に固定され、かつ、前記第1躯体および前記第2躯体の他方と相対移動可能に係合する、振動抑制部材。
[付記2]
前記係合部材は、前記第1躯体および前記第2躯体の一方に固定される固定部と、前記第1躯体および前記第2躯体の他方と相対移動可能なように係合する係合部と、を有し、前記減衰部材は、前記固定部と、前記第1躯体および前記第2躯体のうちで前記係合部と係合する躯体との間に配置される、付記1に記載の振動抑制部材。
[付記3]
前記第1躯体および前記第2躯体のうちで前記係合部が係合する躯体は、被係合躯体と定義され、前記係合部には、上下方向に延びる長孔が構成され、前記長孔には、前記被係合躯体に固定されるピン部材が挿通する、付記2に記載の振動抑制部材。
[付記4]
第1躯体、および、前記第1躯体に接続される第2躯体を含む建築物において、前記第2躯体の振動を抑制するように構成される振動抑制部材であって、前記第1躯体と前記第2躯体との間に配置される減衰部材と、前記第1躯体と前記第2躯体との間に配置される中間体と、前記第1躯体と前記中間体とを係合させる第1係合部材と、前記第2躯体と前記中間体とを係合させる第2係合部材と、を備え、前記第1係合部材は、前記第1躯体および前記中間体の一方に固定される第1固定部と、前記第1躯体および前記中間体の他方と相対移動可能に係合する第1係合部と、を有し、前記第2係合部材は、前記第2躯体および前記中間体の一方に固定される第2固定部と、前記第2躯体および前記中間体の他方と相対移動可能に係合する第2係合部と、を有し、前記減衰部材は、第1減衰部材と、第2減衰部材とを有し、前記第1減衰部材は、前記第1固定部と、前記第1躯体および前記中間体のうちで前記第1係合部と係合する物体との間に配置され、前記第2減衰部材は、前記第2固定部と、前記第2躯体および前記中間体のうちで前記第2係合部と係合する物体との間に配置される、振動抑制部材。
[付記5]
前記第1躯体および前記中間体のうちで前記第1係合部が係合する物体は、第1被係合躯体と定義され、前記第2躯体および前記中間体のうちで前記第2係合部が係合する物体は、第2被係合躯体と定義され、前記第1係合部には、上下方向に延びる第1長孔が構成され、前記第1長孔には、前記第1被係合躯体に固定される第1ピン部材が挿通し、前記第2係合部には、上下方向に延びる第2長孔が構成され、前記第2長孔には、前記第2被係合躯体に固定される第2ピン部材が挿通する、付記4に記載の振動抑制部材。
[付記6]
前記係合部材には、上下方向に延びる長孔が構成され、前記長孔には、前記第1躯体および前記第2躯体のうちで前記係合部材と相対移動可能に係合する躯体と連動するピン部材が挿通し、前記減衰部材は、前記係合部材の少なくとも一部を囲むように配置される、付記1に記載の振動抑制部材。
[付記7]
建築物本体を有する建築物であって、前記建築物本体は、前記第1躯体と、前記第2躯体と、付記1から6のいずれか1つに記載の振動抑制部材と、を備え、前記第1躯体は、上下方向において前記第2躯体と異なる位置に配置され、かつ、前記第2躯体よりも剛性が高く構成され、前記第1躯体および前記第2躯体の少なくとも一方は、他方に向かって延びる延長部を有し、前記第1躯体と前記第2躯体とは、前記延長部および前記振動抑制部材を介して繋がる、建築物。
[付記8]
前記建築物本体は、トラス構造を有する小屋組をさらに備え、前記第1躯体は、前記小屋組の少なくとも一部として構成される、付記7に記載の建築物。
[付記9]
建築物本体を有する建築物であって、前記建築物本体は、第1躯体と、第2躯体と、前記第2躯体の振動を抑制する振動抑制部材と、を備え、前記第1躯体は、上下方向において前記第2躯体と異なる位置に配置され、かつ、前記第2躯体よりも剛性が高く構成され、前記第1躯体および前記第2躯体の少なくとも一方は、他方に向かって延びる延長部を有し、前記第1躯体と前記第2躯体とは、前記延長部および前記振動抑制部材を介して繋がる、建築物。
[付記10]
前記建築物本体は、外側躯体と、前記外側躯体内に配置される内側躯体と、を備え、前記外側躯体は、小屋組と、前記小屋組を支持する外側支持部と、を有し、前記内側躯体は、前記第1躯体を含む天井と、前記第2躯体を含む床組と、前記天井および前記床組を支持する内側支持部と、を有し、前記天井は、前記小屋組に接続部を介して接続される、付記7に記載の建築物。
10…建築物、11…建築物本体、12,81…小屋組、13,91…天井、14…トラス構造、15,92…床組、20…躯体、20A…被係合躯体、21…第1躯体、22…第2躯体、23…延長部、24A…第1被係合躯体、24B…第2被係合躯体、30…振動抑制部材、31,41,75…減衰部材、32…係合部材、33…固定部、34…係合部、34H,73…長孔、36,74…ピン部材、41A…第1減衰部材、41B…第2減衰部材、42…中間体、50…第1係合部材、51…第1固定部、52…第1係合部、52H…第1長孔、54…第1ピン部材、60…第2係合部材、61…第2固定部、62…第2係合部、62H…第2長孔、64…第2ピン部材、80…外側躯体、82…外側支持部、90…内側躯体、93…内側支持部、100…接続部。

Claims (8)

  1. 建築物本体を有する建築物であって、
    前記建築物本体は、第1躯体と、前記第1躯体に接続される第2躯体と、前記第2躯体の振動を抑制するように構成される振動抑制部材と、を備え、
    前記振動抑制部材は、
    上下方向において前記第1躯体と前記第2躯体との間に配置される減衰部材と、
    前記第1躯体と前記第2躯体とを係合させる係合部材と、を備え、
    前記第1躯体および前記第2躯体の一方を一方躯体と定義し、
    前記第1躯体および前記第2躯体の他方を他方躯体と定義し、
    前記他方躯体は、前記一方躯体の方を向く面に設けられる溝部を有し、前記溝部は、上下方向において前記一方躯体の方を向く面として溝面を有し、
    前記係合部材は、
    前記一方躯体に固定される固定部と、
    前記他方躯体の前記溝部に配置され、かつ、前記他方躯体と係合した係合状態で上下方向に前記他方躯体に対して相対移動可能であるように前記他方躯体と係合する係合部と、を有し、
    前記係合部には、前記減衰部材が配置されるように構成され、かつ、前記溝部内に収容される配置部が構成され、
    前記配置部は、前記溝部の前記溝面に向くように構成される押圧面と、前記溝部の側面に沿う2つの支持プレートとを有し、
    前記減衰部材は、前記溝部の前記溝面と前記配置部の前記押圧面とに接触するように、前記溝部の前記溝面と前記配置部の前記押圧面との間、かつ、前記2つの支持プレートの間に配置され、
    前記押圧面は、前記係合部と前記他方躯体との相対移動によって、前記減衰部材を前記他方躯体に押し付ける、
    建築物。
  2. 前記係合部の前記2つの支持プレートには、上下方向に延びる長孔が構成され、
    前記長孔には、前記上下方向に交差する方向に延びて、前記他方躯体に設けられ、かつ、前記溝部および前記減衰部材を貫通するように配置されるピン部材が挿通する、
    請求項1に記載の建築物。
  3. 建築物本体を有する建築物であって、
    前記建築物本体は、第1躯体と、前記第1躯体に接続される第2躯体と、前記第2躯体の振動を抑制するように構成される振動抑制部材と、を備え、
    前記振動抑制部材は、
    上下方向において前記第1躯体と前記第2躯体との間に配置される減衰部材と、
    前記第1躯体と前記第2躯体との間に配置される中間体と、
    前記第1躯体と前記中間体とを係合させる第1係合部材と、
    前記第2躯体と前記中間体とを係合させる第2係合部材と、を備え、
    前記第1躯体および前記中間体における前記第1躯体に対向する部分の一方を第1物体と定義し、
    前記第1躯体および前記中間体における前記第1躯体に対向する部分の他方を第2物体と定義し、
    前記第2躯体および前記中間体における前記第2躯体に対向する部分の一方を第3物体と定義し、
    前記第2躯体および前記中間体における前記第2躯体に対向する部分の他方を第4物体と定義し、
    前記第2物体は、前記第1物体の方を向く面に設けられる第1溝部を有し、前記第1溝部は、上下方向において前記第1物体の方を向く第1溝面を有し、
    前記第4物体は、前記第3物体の方を向く面に設けられる第2溝部を有し、前記第2溝部は、上下方向において前記第3物体の方を向く第2溝面を有し、
    前記第1係合部材は、
    前記第1物体に固定される第1固定部と、
    前記第2物体の前記第1溝部に配置され、かつ、前記第2物体と係合した係合状態で上下方向に前記第2物体に対して相対移動可能であるように前記第2物体と係合する第1係合部と、を有し、
    前記第2係合部材は、
    前記第3物体に固定される第2固定部と、
    前記第4物体の前記第2溝部に配置され、かつ、前記第4物体と係合した係合状態で上下方向に前記第4物体に対して相対移動可能であるように前記第4物体と係合する第2係合部と、を有し、
    前記減衰部材は、上下方向において前記第1躯体と前記中間体との間に配置される第1減衰部材と、上下方向において前記中間体と前記第2躯体との間に配置される第2減衰部材とを有し、
    前記第1係合部には、前記第1減衰部材が配置されるように構成され、かつ、前記第1溝部内に収容される第1配置部が構成され、
    前記第1配置部は、前記第1溝部の前記第1溝面に向くように構成される第1押圧面と、前記第1溝部の側面に沿う2つの支持プレートとを有し、
    前記第1減衰部材は、前記第1溝部の前記第1溝面と前記第1配置部の前記第1押圧面とに接触するように、前記第1溝部の前記第1溝面と前記第1配置部の前記第1押圧面との間、かつ、前記2つの支持プレートの間に配置され、
    前記第1押圧面は、前記第1係合部と前記第2物体との相対移動によって、前記第1減衰部材を前記第2物体に押し付け、
    前記第2係合部には、前記第2減衰部材が配置されるように構成され、かつ、前記第2溝部内に収容される第2配置部が構成され、
    前記第2配置部は、前記第2溝部の前記第2溝面に向くように構成される第2押圧面と、前記第2溝部の側面に沿う2つの支持プレートとを有し、
    前記第2減衰部材は、前記第2溝部の前記第2溝面と前記第2配置部の前記第2押圧面とに接触するように、前記第2溝部の前記第2溝面と前記第2配置部の前記第2押圧面との間、かつ、前記2つの支持プレートの間に配置され、
    前記第2押圧面は、前記第2係合部と前記第4物体との相対移動によって、前記第2減衰部材を前記第4物体に押し付ける、
    建築物。
  4. 記第1係合部の前記2つの支持プレートには、上下方向に延びる第1長孔が構成され、
    前記第1長孔には、前記上下方向に交差する方向に延びて、かつ、前記第2物体において前記第1溝部および前記第1減衰部材を貫通するように配置される第1ピン部材が挿通し、
    前記第2係合部の前記2つの支持プレートには、上下方向に延びる第2長孔が構成され、
    前記第2長孔には、前記上下方向に交差する方向に延びて、かつ、前記第4物体において前記第2溝部および前記第2減衰部材を貫通するように配置される第2ピン部材が挿通する、
    請求項3に記載の建築物。
  5. 建築物本体を有する建築物であって、
    前記建築物本体は、第1躯体と、前記第1躯体に接続される第2躯体と、前記第2躯体の振動を抑制するように構成される振動抑制部材と、を備え、
    前記振動抑制部材は、
    前記第1躯体と前記第2躯体との間に配置される減衰部材と、
    前記第1躯体と前記第2躯体とを係合させる係合部材と、を備え、
    前記第1躯体および前記第2躯体の一方を一方躯体と定義し、
    前記第1躯体および前記第2躯体の他方を他方躯体と定義し、
    前記一方躯体は、前記他方躯体に向く下面を有し、
    前記他方躯体は、前記一方躯体の前記下面と対向し、前記下面から離れたところに位置する上面を有し、
    前記他方躯体は、前記上面において前記一方躯体の方に向かって開口し、かつ、上下方向に延びる孔を有し、
    前記係合部材は、前記一方躯体に固定され、前記一方躯体の前記下面から前記他方躯体に向かって延び、
    前記係合部材の一部は、前記他方躯体の前記孔に配置され、
    さらに、前記係合部材は、前記他方躯体と係合した係合状態で上下方向に前記他方躯体に対して相対移動可能であるように、前記他方躯体の前記孔に配置された部分において前記他方躯体と係合し、
    前記係合部材には、上下方向に延びる長孔が構成され、
    前記長孔には、前記他方躯体と連動するピン部材が挿通し、
    前記減衰部材は、前記係合部材の少なくとも一部を囲み、かつ、前記一方躯体の前記下面と前記他方躯体の前記上面との間に配置され、前記第1躯体と前記第2躯体との相対移動によって前記第1躯体および前記第2躯体の間において荷重を受ける、
    建築物。
  6. 記第1躯体は、上下方向において前記第2躯体と異なる位置に配置され、かつ、前記第2躯体よりも剛性が高く構成され、
    前記第1躯体および前記第2躯体の少なくとも一方は、他方に向かって延びる延長部を有し、
    前記第1躯体と前記第2躯体とは、前記延長部および前記振動抑制部材を介して繋がる、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の建築物。
  7. 前記建築物本体は、
    トラス構造を有する小屋組をさらに備え、
    前記第1躯体は、前記小屋組の少なくとも一部として構成される、
    請求項6に記載の建築物。
  8. 前記建築物本体は、
    外側躯体と、
    前記外側躯体内に配置される内側躯体と、を備え、
    前記外側躯体は、
    小屋組と、
    前記小屋組を支持する外側支持部と、を有し、
    前記内側躯体は、
    前記第1躯体を含む天井と、
    前記第2躯体を含む床組と、
    前記天井および前記床組を支持する内側支持部と、を有し、
    前記天井は、前記小屋組に接続部を介して接続され
    前記天井と前記床組は、前記延長部および前記振動抑制部材を介して繋がる、
    請求項6に記載の建築物。
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