以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
本実施形態に係る電子部品装着装置10を、図1及び図2に示す。図1は、電子部品装着装置10の斜視図であり、図2は、カバー等を外した状態の電子部品装着装置10を上方からの視点で示した平面図である。電子部品装着装置10は、回路基板に電子部品を実装するための装置である。電子部品装着装置10は、1つのシステムベース14と、そのシステムベース14の上に並んで配設された2つの装着機16とを有している。なお、以下の説明では、装着機16の並ぶ方向をX軸方向と称し、その方向に直角な水平の方向をY軸方向と称する。
各装着機16は、主に、装着機本体20、搬送装置22、装着ヘッド移動装置(以下、「移動装置」と略す場合がある)24、装着ヘッド26、供給装置28、フラックスユニット30を備えている。装着機本体20は、フレーム32と、そのフレーム32に上架されたビーム34とによって構成されている。
搬送装置22は、2つのコンベア装置40,42を備えている。コンベア装置40,42は、互いに平行で、且つ、X軸方向に延びるようにフレーム32に配設されている。コンベア装置40,42は、電磁モータ(図8参照)46によって、夫々に支持される回路基板をX軸方向に搬送する。又、回路基板は、所定の位置において、基板保持装置(図8参照)48によって固定的に保持される。
移動装置24は、XYロボット型の移動装置であり、スライダ50をX軸方向にスライドさせる電磁モータ(図8参照)52と、Y軸方向にスライドさせる電磁モータ(図8参照)54とを備えている。スライダ50には、装着ヘッド26が取り付けられており、その装着ヘッド26は、電磁モータ52と電磁モータ54との作動によって、フレーム32上の任意の位置に移動する。
装着ヘッド26は、回路基板に対して電子部品を装着するものである。装着ヘッド26の下端面には、吸着ノズル62が設けられている。吸着ノズル62は、負圧エア,正圧エア通路を介して、正負圧供給装置(図8参照)66に通じている。吸着ノズル62は、負圧によって電子部品を吸着保持し、保持した電子部品を正圧によって離脱する。また、装着ヘッド26は、吸着ノズル62を昇降させるノズル昇降装置(図8参照)68を有している。そのノズル昇降装置68によって、装着ヘッド26は、保持する電子部品の上下方向の位置を変更する。
供給装置28は、フィーダ型の供給装置であり、複数のテープフィーダ80を有している。フレーム32の端部には、フィーダ保持台82が固定的に配設されており、そのフィーダ保持台82に、複数のスロット86がY軸方向に延びるように形成されている。そして、テープフィーダ80の下端に形成されたレール(図示省略)をスロット86に挿入し、テープフィーダ80を装着機16の内部に向ってY軸方向に押し込むことで、テープフィーダ80がフィーダ保持台82に装着される。また、フィーダ保持台82に装着されたテープフィーダ80を、装着機16の外部に向ってY軸方向に引き抜くことで、テープフィーダ80がフィーダ保持台82から取り外される。つまり、テープフィーダ80は、フィーダ保持台82においてY軸方向に挿抜することで着脱可能に装着される。また、テープフィーダ80は、電子部品をテーピング化して構成したテープ化部品を巻回させた状態で収容している。そして、テープフィーダ80は、送出装置(図8参照)88によって、テープ化部品を送り出す。これにより、テープフィーダ80は、テープ化部品の送り出し
によって、電子部品を供給位置において供給する。
フラックスユニット30は、電子部品に塗布されるフラックスを供給するユニットであり、供給装置28の隣に配設されている。以下に、フラックスユニット30を、図3及び図4を用いて、詳しく説明する。なお、図3は、フラックスユニット30の斜視図であり、図4は、フラックスユニット30を上方からの視点で示した平面図である。
フラックスユニット30は、本体ベース100を有している。本体ベース100は、Y軸方向に延設された長方形の底板102と、底板102のX軸方向の端部から上方に垂直に延びる一対の側板104とを備え、Y軸方向に延びるU字形状の溝を構成している。本体ベース100における底板102の上面には、一対のガイドレール106が配設されている。各ガイドレール106は、Y軸方向に向かって延びるように、X軸方向に並んで配設されている。又、本体ベース100の底板102上において、Y軸方向の端部には、ケーブル連結部108が設けられている。ケーブル連結部108には、各種の電源線や信号線等を収容するケーブル110の一端部が連結されている。
また、フラックスユニット30は、載置台112を有している。載置台112は、本体ベース100における底板102の上面において、1対のガイドレール106によって、そのガイドレール106に沿ってスライド可能に支持されている。これにより、作業者が載置台112をスライドさせることで、載置台112は、装着機16の内部に向かって移動、若しくは、装着機16の外部に向かって移動する。なお、載置台112には、ケーブル110の他端部が連結されており、ケーブル110によって、載置台112に、電力、各種データが送信される。
また、フラックスユニット30は、トレイ回転装置120と貯留トレイ122と膜厚調整装置124とフラックス供給装置126とを備える。トレイ回転装置120は、ステージ130を有しており、そのステージ130は、載置台112のY軸方向における装着機16の内部側の端部の上面に配設されている。ステージ130は、概して円板状をなし、中央を中心に回転可能に載置台112の上面に配設されている。そして、電磁モータ(図8参照)132の駆動により制御可能に回転する。
貯留トレイ122は、浅底のトレイであり、上方からの視点において円形状をなす。貯留トレイ122は、トレイ回転装置120のステージ130の上に配置されており、トレイ回転装置120によって制御可能に回転する。
膜厚調整装置124は、載置台112の上面に配設されており、スキージ136と昇降装置138とを有している。スキージ136は、概して長板状をなし、貯留トレイ122の上方に、貯留トレイ122と平行となるように、延び出しており、貯留トレイ122の底面から所定の高さとなる位置に配設されている。また、スキージ136は、貯留トレイ122の概して径方向に延びるように配設されている。そして、スキージ136の先端部は、貯留トレイ122の中央付近にまで延び出している。一方、スキージ136の基端部は、貯留トレイ122の外側に延び出しており、スキージ136は、その基端部において、昇降装置138によって支持されている。昇降装置138は、スキージ136を貯留トレイ122と平行な状態で、昇降可能に保持しており、スキージ136を任意の高さに昇降させる。
フラックス供給装置126は、載置台112の上面に配設されており、シリンジ140とシリンジ保持部142と液送管144とエア供給装置(図8参照)146とを有している。シリンジ140は、概して円筒形状をなし、内部にフラックスが収容されている。フラックスは、粘度の高い粘性流体であり、電子部品の接着剤として機能する。シリンジ保
持部142は、載置台112の貯留トレイ122の配設位置と反対側の端部に配設されており、クリップ及びベルトによって構成されている。そして、クリップ及びベルトによって、シリンジ140を立設させた状態で、シリンジ140を固定的に保持する。
液送管144は、一端部においてシリンジ140の下端面に接続されており、Y軸方向に延びるとともに、貯留トレイ122に向かって配設されている。そして、液送管144の他端部は、貯留トレイ122の上方に延び出している。また、エア供給装置146は、エア流路(図示省略)を介して、シリンジ140に接続されている。これにより、エア供給装置146からシリンジ140の内部にエアが供給されることで、フラックスが、エア圧によりシリンジ140から押し出され、液送管144を介して、貯留トレイ122に供給される。
また、本体ベース100の底板102の下面には、Y軸方向に延びるレール150が配設されている。レール150は、テープフィーダ80のレールと同じ形状であり、フィーダ保持台82のスロット86に挿入することが可能である。このため、そのレール150をスロット86に挿入し、フラックスユニット30を装着機16の内部に向ってY軸方向に押し込むことで、図5に示すように、フラックスユニット30がフィーダ保持台82に装着される。また、フィーダ保持台82に装着されたフラックスユニットを、装着機16の外部に向ってY軸方向に引き抜くことで、フラックスユニット30がフィーダ保持台82から取り外される。つまり、フラックスユニット30も、テープフィーダ80と同様に、フィーダ保持台82においてY軸方向に挿抜することで着脱可能に装着される。なお、以下の説明において、フラックスユニット30をフィーダ保持台82に挿入する方向を挿入方向と記載し、フラックスユニット30をフィーダ保持台82から引き抜く方向を引抜方向と記載する。
また、フラックスユニット30の本体ベース100の底板102の下面には、概して円柱形状のハンドル152が固定されている。ハンドル152は、底板102の下面のY軸方向における引抜方向の端部において、下方の延び出すように固定されている。このため、フラックスユニット30がフィーダ保持台82に着脱される際に、作業者がハンドルを把持してY軸方向にフラックスユニット30を挿抜することで、好適にフラックスユニット30をフィーダ保持台82に着脱することができる。
さらに、フラックスユニット30は、ユニットロック機構160と載置台ロック機構162とを備える。ユニットロック機構160は、操作レバー166とメインワイヤ168とロックアーム170とを有している。操作レバー166は、ハンドル152とともに、そのハンドル152の挿入方向側に上下方向に延びる姿勢で配設されている。操作レバー166は、上端部において概してL字型に屈曲しており、屈曲した先端は挿入方向に向って延び出している。そして、操作レバー166は、L字型に屈曲した角部において本体ベース100により揺動軸172を中心に揺動可能に支持されている。なお、操作レバー166は、コイルスプリング(図示省略)により挿入方向に向って付勢されている。このため、作業者がハンドル152を、操作レバー166とともに把持することで、操作レバー166が、コイルスプリングの弾性力に抗して引抜方向に向って揺動する。そして、作業者が、ハンドル152を、操作レバー166とともに離すことで、操作レバー166が、コイルスプリングの弾性力により挿入方向に向って揺動する。
また、メインワイヤ168は、一端部において操作レバー166の先端に連結されており、上方に向って延び出している。そして、メインワイヤ168は、操作レバー166の先端の上方に配設されたプーリ176に巻き付いて、挿入方向に方向転換している。そして、メインワイヤ168の他端部は、本体ベース100の挿入方向の側の端部まで延びしており、ロックアーム170に連結されている。
ロックアーム170は、先端部が概してL字型に屈曲しており、そのL字型に屈曲している先端部は、本体ベース100の挿入方向の側の端部から、本体ベース100の外側に向って延び出している。また、ロックアーム170は、引抜方向に向うほど下方に向って傾斜しており、引抜方向の端部、つまり、基端部において本体ベース100により揺動軸178を中心に揺動可能に支持されている。なお、本体ベース100の外側に延び出しているロックアーム170は、L字型に屈曲している先端を下方に向けた姿勢とされている。
また、ロックアーム170は、L字型に屈曲している先端を下方に向ける方向にコイルスプリング(図示省略)により付勢されている。一方、フィーダ保持台82には、フラックスユニット30が装着された状態でのロックアーム170のL字型の先端の下方に、X軸方向に延びる掛止ロッド180が配設されている。このため、フラックスユニット30がフィーダ保持台82に装着された状態において、コイルスプリングの弾性力により下方に向って付勢されたロックアーム170のL字型の先端が、掛止ロッド180に欠け止められている。これにより、フラックスユニット30のフィーダ保持台82からの引き抜きが禁止された状態、つまり、フラックスユニット30がフィーダ保持台82にロックされた状態となる。
そして、作業者がハンドル152を、操作レバー166とともに把持することで、図6に示すように、操作レバー166が、コイルスプリングの弾性力に抗して引抜方向に揺動する。この際、メインワイヤ168の操作レバー166に固定されている端部が下方に向って引っ張られ、プーリ176により挿入方向に方向転換しているメインワイヤ168が引抜方向に引っ張られる。このため、ロックアーム170のL字型の先端が、コイルスプリングの弾性力に抗して上方に向って揺動することで、ロックアーム170のL字型の先端の掛止ロッド180への掛け止めが解除される。これにより、フラックスユニット30のフィーダ保持台82へのロックが解除されて、作業者が把持しているハンドル152を引抜方向に向って引っ張ることで、フラックスユニット30がフィーダ保持台82から取り外される。
一方、作業者がハンドル152を、操作レバー166とともに把持した状態で、レール150をスロット86に挿入し、フラックスユニット30を挿入方向に押し込むことで、図6に示すように、フラックスユニット30がフィーダ保持台82に装着される。そして、作業者がハンドル152を離すことで、図5に示すように、操作レバー166がコイルスプリングの弾性力により挿入方向に揺動する。この際、操作レバー166に固定されているメインワイヤ168の張力が緩んで、メインワイヤ168により引っ張られていたロックアーム170のL字型の先端が、コイルスプリングの弾性力により下方に向って揺動する。これにより、ロックアーム170のL字型の先端が掛止ロッド180に掛け止められて、フラックスユニット30がフィーダ保持台82にロックされる。このように、作業者がハンドル152を、操作レバー166とともに把持することで、フラックスユニット30のフィーダ保持台82へのロックが解除され、作業者がハンドル152を離すことで、フラックスユニット30がフィーダ保持台82にロックされる。
また、載置台ロック機構162は、図5及び図7に示すように、分岐ワイヤ190と1対のスライダ192と1対の板ゴム196とを有している。なお、図5は、作業者がハンドル152を、操作レバー166とともに把持していない状態でのフラックスユニット30を側方からの視点で示した図であり、図7は、その状態でのフラックスユニット30を下方からの視点で示した図である。
分岐ワイヤ190の一端はメインワイヤ168の中央付近に連結されており、分岐ワイ
ヤ190の他端部は、挿入方向の斜め上方に向って延び出している。また、分岐ワイヤ190の他端部は二股に分岐しており、二股に分岐した分岐ワイヤ190の他端部は、載置台112の下方にX軸方向に並んで配設された1対のプーリ198に巻き付いて、互いにX軸方向において離れる方向に延び出している。その二股に分岐した分岐ワイヤ190の他端部の延び出す方向には、1対のスライダ192が配設されており、その二股に分岐した分岐ワイヤ190の他端が、1対のスライダ192に連結されている。1対のスライダ192は、X軸方向において載置台112を挟むように配設されており、本体ベース100の1対の側板104によりX軸方向にスライド可能に保持されている。また、1対のスライダ192の載置台112と対向する面に、1対の板ゴム196が貼着されている。これにより、1対のスライダ192に貼着された1対の板ゴム196が載置台112と向い合っている。なお、スライダ192と本体ベース100の側板104との間には、スライダ192のY軸方向の両端に引きバネ200が配設されており、引きバネ200の弾性力によりスライダ192は側板104に向って付勢されている。つまり、スライダ192は、引きバネ200の弾性力によって載置台112から離れる方向に付勢されており、スライダ192に貼着された板ゴム196は載置台112と接触しておらず、載置台112と離間している。これにより、載置台112のスライドが担保されている。
また、装着機16は、図8に示すように、制御装置210を備えている。制御装置210は、コントローラ212と複数の駆動回路216とを有している。コントローラ212は、CPU、ROM、RAM等を備え、コンピュータを主体とするものである。コントローラ212は、複数の駆動回路216に接続されており、それら複数の駆動回路216は、電磁モータ46,52,54,132、基板保持装置48、正負圧供給装置66、ノズル昇降装置68、送出装置88、昇降装置138、エア供給装置146に接続されている。これにより、搬送装置22、移動装置24等の作動が、コントローラ212によって制御される。
装着機16では、上述した構成によって、搬送装置22に保持された回路基板に対して、装着ヘッド26によって装着作業が実行される。具体的には、コントローラ212の指令により、回路基板が作業位置まで搬送され、その位置において、基板保持装置48によって固定的に保持される。又、テープフィーダ80は、コントローラ212の指令により、テープ化部品を送り出し、電子部品を供給位置において供給する。そして、装着ヘッド26が、コントローラ212の指令により、電子部品の供給位置の上方に移動し、吸着ノズル62によって電子部品を吸着保持する。
続いて、装着ヘッド26は、コントローラ212の指令により、フラックスユニット30の貯留トレイ122の上方に移動し、ノズル昇降装置68によって、吸着ノズル62を下降させる。これにより、吸着ノズル62によって吸着保持された電子部品に、貯留トレイ122内に貯留されたフラックスが付着する。そして、装着ヘッド26が、コントローラ212の指令により、回路基板の上方に移動し、保持している電子部品を回路基板上の所定の位置に装着する。これにより、電子部品が回路基板上の所定の位置にフラックスにより接着された状態で、装着される。
このように、装着機16では、貯留トレイ122に貯留されたフラックスが電子部品に付着され、そのフラックスによって、電子部品が回路基板上に接着される。そして、回路基板への電子部品の装着作業の完了後などに、貯留トレイ122の清掃,シリンジ140へのフラックスの補充等を行うために、作業者がフラックスユニット30をフィーダ保持台82から取り外す。この際、上述したように、作業者はハンドル152を操作レバー166とともに把持することで、フラックスユニット30のフィーダ保持台82へのロックが解除されて、作業者が把持しているハンドル152を引抜方向に向って引っ張ることで、フラックスユニット30がフィーダ保持台82から取り外される。
ただし、ハンドル152は、フラックスユニット30の引抜方向の端部に配設されているため、フラックスユニット30がフィーダ保持台82から取り外された際に、図9に示すように、フラックスユニット30の挿入方向の端部を下方にして傾く虞がある。特に、フラックスユニット30では、フラックスユニット30の挿入方向の端部に貯留トレイ122等、種々の部材が配設されており、フラックスユニット30の重心は挿入方向の側に位置しているため、フラックスユニット30は挿入方向の端部を下方にして傾きやすい。このように、フラックスユニット30が挿入方向の端部を下方にして傾くと、載置台112が自重により挿入方向にスライドして、載置台112が本体ベース100の挿入方向の端部に衝突し、フラックスユニット30が破損する虞がある。
また、作業者がフラックスユニット30をフィーダ保持台82から取り外した後に、フラックスユニット30を運ぶ際に、載置台112が前後にスライドする可能性があり、載置台112のスライドによりフラックスユニット30の重心も前後に移動する。このように、フラックスユニット30の運搬時にフラックスユニット30の重心が前後に移動しては、作業者がフラックスユニット30を運び難く、フラックスユニット30の運搬効率が低下する。
このようなことに鑑みて、フラックスユニット30には、載置台ロック機構162が設けられている。載置台ロック機構162は、上述したように、分岐ワイヤ190を有しており、その分岐ワイヤ190はユニットロック機構160のメインワイヤ168に接続されている。このため、作業者が、フラックスユニット30をフィーダ保持台82から取り外すために、ハンドル152を操作レバー166とともに把持することで、図6に示すように、操作レバー166が、コイルスプリングの弾性力に抗して引抜方向に揺動する。この際、メインワイヤ168の操作レバー166に固定されている端部が下方に向って引っ張られ、プーリ176により挿入方向に方向転換しているメインワイヤ168が引抜方向に引っ張られる。そして、メインワイヤ168が引抜方向に引っ張られることで、図10に示すように、分岐ワイヤ190も引抜方向に引っ張られる。この際、1対のプーリ198によりX軸方向に方向転換している分岐ワイヤ190の二股に分岐している端部が、引きバネ200の弾性力に抗して、1対のスライダ192を互いに接近する方向に引っ張る。これにより、1対のスライダ192に貼着されている板ゴム196が載置台112のX軸方向の両側面に接触し、載置台112を挟持することで、載置台112のスライドがロックされて、載置台112のスライドが禁止される。
また、作業者がハンドル152を操作レバー166とともに把持することで、上述したように、ユニットロック機構160の作動により、フラックスユニット30のフィーダ保持台82へのロックが解除される。つまり、作業者が、フラックスユニット30をフィーダ保持台82から取り外すために、ハンドル152を操作レバー166とともに把持することで、載置台ロック機構162の作動により載置台112のスライドがロックされ、ユニットロック機構160の作動により、フラックスユニット30のフィーダ保持台82へのロックが解除される。これにより、作業者がハンドル152を操作レバー166とともに把持した状態で引抜方向に引っ張ることで、フラックスユニット30をフィーダ保持台82から取り外した際に、フラックスユニット30が傾斜しても、載置台112がロックされているためスライドせず、フラックスユニット30の破損を防止することができる。
また、作業者がフラックスユニット30をフィーダ保持台82から取り外した後に、フラックスユニット30を運ぶ際に、作業者がハンドル152を操作レバー166とともに把持していれば、載置台112は前後にスライドしない。これにより、フラックスユニット30の運搬時のフラックスユニット30の重心の前後移動が防止され、作業者がフラックスユニット30を運び易くなることで、フラックスユニット30の運搬効率が向上する
。
なお、フラックスユニット30がフィーダ保持台82に装着された状態では、載置台112のスライドのロックは解除される。つまり、作業者が、フラックスユニット30をフィーダ保持台82に装着するために、ハンドル152を操作レバー166とともに把持した状態で、レール150をスロット86に挿入し、フラックスユニット30を挿入方向に押し込む。これにより、フラックスユニット30がフィーダ保持台82に装着される。そして、作業者がハンドル152を離すことで、図5に示すように、操作レバー166がコイルスプリングの弾性力により挿入方向に揺動する。この際、操作レバー166に固定されているメインワイヤ168の張力が緩んで、メインワイヤ168により引抜方向に引っ張られていた分岐ワイヤ190の張力も緩む。この際、二股に分岐している分岐ワイヤ190の端部に連結されている1対のスライダ192が、引きバネ200の弾性力により本体ベース100の1対の側板104に近づく方向にスライドする。これにより、1対のスライダ192に貼着されている板ゴム196が載置台112のX軸方向の両側面から離間することで、載置台112のスライドのロックが解除される。
また、作業者がハンドル152を離すことで、上述したように、ユニットロック機構160の作動により、フラックスユニット30がフィーダ保持台82にロックされる。つまり、作業者が、フラックスユニット30をフィーダ保持台82に装着した後に、ハンドル152を離すことで、載置台ロック機構162の作動により載置台112のスライドのロックが解除され、ユニットロック機構160の作動により、フラックスユニット30がフィーダ保持台82にロックされる。このため、フラックスユニット30がフィーダ保持台82に装着された状態において、フラックスユニット30がフィーダ保持台82に固定され、載置台112のスライドが担保される。これにより、フラックスユニット30がフィーダ保持台82に装着された状態でのフラックスユニット30の適切な作動を担保することができる。
また、フラックスユニット30では、概して円柱形状のハンドル152が本体ベース100の底板102の引抜方向の端部の下面に、下方の延び出すように配設されている。このため、作業者が、そのハンドル152を把持した状態で、フラックスユニット30を装着機16のフィーダ保持台82に挿抜する際に、図11に示すように、作業者は膝を曲げた状態で作業を行う必要があり、作業者への負担が大きかった。そこで、図12及び図13に示すように、第2実施例のフラックスユニット230は、ハンドル152の代わりに、引抜方向に延び出すように配設された第1ハンドル232と、フラックスユニット230の上方に延び出すように配設された第2ハンドル234とを有している。なお、フラックスユニット230は、第1ハンドル232及び第2ハンドル234を除いて、フラックスユニット30と殆ど同じ構成要素を備えている。このため、フラックスユニット30の構成要素と同じ構成要素については、フラックスユニット30の構成要素と同じ符号を用い、それらの説明を省略する。
第1ハンドル232は、概してU字型をなし、引抜方向に延びるように、本体ベース100の引抜方向の端部に固定されている。その第1ハンドル232には、第1ハンドル232の挿入方向側にX軸方向に延びる姿勢で、操作レバー236が配設されている。操作レバー236は、一端部において第1ハンドル232により揺動軸238を中心に揺動可能に支持されている。なお、操作レバー236は、コイルスプリング(図示省略)により挿入方向に向って付勢されている。このため、作業者が第1ハンドル232を、操作レバー236とともに把持することで、操作レバー236が、コイルスプリングの弾性力に抗して引抜方向に向って揺動する。そして、作業者が、第1ハンドル232を、操作レバー236とともに離すことで、操作レバー236が、コイルスプリングの弾性力により挿入方向に向って揺動する。
また、操作レバー236には、ユニットロック機構160のメインワイヤ168の一端が連結されており、そのメインワイヤ168の中央付近に、載置台ロック機構162の分岐ワイヤ190が連結されている。このため、フラックスユニット230においても、フラックスユニット30と同様に、作業者が第1ハンドル232を操作レバー236とともに把持することで、載置台ロック機構162の作動により載置台112のスライドがロックされ、ユニットロック機構160の作動により、フラックスユニット30のフィーダ保持台82へのロックが解除される。一方、作業者が第1ハンドル232を操作レバー236とともに離すことで、載置台ロック機構162の作動により載置台112のスライドのロックが解除され、ユニットロック機構160の作動により、フラックスユニット30がフィーダ保持台82にロックされる。これにより、フラックスユニット230においても、フラックスユニット30と同様の効果を得ることができる。
また、第2ハンドル234は、概してアーチ形状をなし、同じ方向に延び出す1対の延出アーム240と、それら1対の延出アーム240の両端に架け渡された把持アーム242とにより構成されている。1対の延出アーム240の長さ寸法は、本体ベース100のY軸方向の長さ寸法の8割程度であり、把持アーム242の長さ寸法は、本体ベース100のX軸方向の長さ寸法より僅かに長い。そして、第2ハンドル234は、把持アーム242を引抜方向に向けるとともに、1対の延出アーム240により本体ベース100の1対の側板104を挟む姿勢でY軸方向に延びるように配設されている。また、第2ハンドル234は、1対の延出アーム240の挿入方向の端部において、本体ベース100の1対の側板104により1対の揺動軸246を中心に揺動可能に支持されている。なお、1対の揺動軸246は、本体ベース100の挿入方向の端部に近い箇所に配設されている。つまり、第2ハンドル234は、本体ベース100の挿入方向の端部に近い箇所において1対の側板104により揺動可能に支持されている。
そして、第2ハンドル234は、図13に示すように、1対の延出アーム240が本体ベース100の側方に収容された位置(以下、「収容位置」と記載する)(点線)と、把持アーム242がフラックスユニット230の上方に向って延び出す位置(以下、「上方位置」と記載する)(実線)との間で揺動する。なお、第2ハンドル234が収容位置に揺動している際に、把持アーム242が第1ハンドル232の上面に接触する。これにより、第2ハンドル234の下方への揺動が規制される。また、第2ハンドル234が上方位置に揺動している際に、延出アーム240がストッパ(図示省略)に接触する。これにより、第2ハンドル234の上方への揺動が規制される。
このような構造のフラックスユニット230では、作業者がフラックスユニット230を装着機16のフィーダ保持台82に挿抜する際に、第1ハンドル232と第2ハンドル234とを両手で把持することが可能となり、作業者への負担を軽減することが可能となる。詳しくは、例えば、作業者は、右手で第1ハンドル232を操作レバー236とともに把持し、左手で上方位置まで揺動させた第2ハンドル234の把持アーム242を把持する。そして、そのように作業者が両手で第1ハンドル232と第2ハンドル234とを把持することで、フラックスユニット30を装着機16のフィーダ保持台82に挿抜する際に、図14に示すように、作業者は膝を伸ばした状態で作業を行うことができる。これにより、フラックスユニット30を装着機16のフィーダ保持台82に挿抜する際、つまり、フィーダ保持台82に着脱する際の作業者の負担を軽減することができる。
また、第1ハンドル232は、本体ベース100の引抜方向の端部に固定されており、第2ハンドル234は、本体ベース100の挿入方向の端部に近い箇所において1対の側板104により支持されている。このため、作業者が、例えば、右手で第1ハンドル232を把持し、左手で第2ハンドル234を把持することで、右手に本体ベース100の引
抜方向の端部の荷重がかかり、左手に本体ベース100の挿入方向の端部の荷重がかかる。これにより、作業者はバランスよくフラックスユニット230を運搬することが可能となる。
また、フラックスユニット230がフィーダ保持台82に装着された状態において、第2ハンドル234を収容位置に揺動させて、把持アーム242をフラックスユニット230の上方から退避させることで、フラックスユニット230の作動を担保することが可能となる。
なお、上記実施例において、装着機16は、作業機の一例である。フラックスユニット30は、粘性流体供給装置の一例である。フィーダ保持台82は、装着台の一例である。本体ベース100は、本体の一例である。載置台112は、載置台の一例である。貯留トレイ122は、貯留トレイの一例である。ハンドル152は、ハンドルの一例である。ユニットロック機構160は、供給装置ロック機構の一例である。載置台ロック機構162は、載置台ロック機構の一例である。フラックスユニット230は、粘性流体供給装置の一例である。第1ハンドル232は、ハンドルの一例である。第2ハンドル234は、第2のハンドルの一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例では、粘性流体として、フラックスが採用されているが、例えば、銀ペースト,溶融はんだ等の種々の粘性流体を採用することが可能である。
また、上記実施例では、メインワイヤ168,分岐ワイヤ190により作業者の把持力がユニットロック機構160及び載置台ロック機構162に伝達されているが、歯車,ロッド等により、作業者の把持力がユニットロック機構160及び載置台ロック機構162に伝達されてもよい。また、作業者の把持力をユニットロック機構160及び載置台ロック機構162に伝達する機構でなくても、種々の機構を採用することが可能である。例えば、ハンドル152等に接触センサを配設するとともに、ユニットロック機構160及び載置台ロック機構162に駆動源を配設する。そして、接触センサの検出結果に従って、ユニットロック機構160及び載置台ロック機構162を駆動源により作動させてもよい。
また、フラックスユニット230は、第1ハンドル232と第2ハンドル234とを有しているが、第1ハンドル232のみを有していてもよい。第1ハンドル232のみを有するフラックスユニットであっても、フラックスユニット30と同様の効果を得ることができる。さらに、第1ハンドル232は引抜方向に延びるように配設されているため、フラックスユニットを容易にフィーダ保持台82から引き抜くことができる。
また、フラックスユニット230において、第2ハンドル234は収容位置と上方位置との間で揺動可能とされているが、上方位置において固定されていてもよい。ただし、上方位置において固定された第2ハンドル234を、フラックスユニット230での作業に干渉しない位置に調整する必要がある。
また、上記実施例では、貯留トレイ122に貯留されたフラックスが、電子部品に直接的に付着され、そのフラックスが付着された電子部品が回路基板に装着されているが、貯留トレイ122に貯留されたフラックスを、回路基板に転写し、転写されたフラックスの上に、電子部品を装着してもよい。詳しくは、棒状の部材の先端を、貯留トレイ122に貯留されたフラックスに浸漬し、棒状の部材の先端にフラックスを付着させる。次に、フラックスが付着した棒状の部材の先端を、回路基板に接触させることで、棒状の部材の先
端から回路基板に、フラックスを転写する。そして、フラックスが転写された回路基板の上に電子部品を装着することで、電子部品が回路基板に接着される。