以下、本発明の圧電センサーおよびハンドの好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
1.ハンド
まず、実施形態に係るハンドについて説明する。
図1は、実施形態に係るハンドを示す図である。なお、図1では、互いに直交する3つの軸としてX軸、Y軸およびZ軸を設定している。各軸を矢印で表し、先端側を「プラス」、基端側を「マイナス」とする。以下の説明で、例えば「X軸方向」とは、X軸のプラス方向およびマイナス方向の双方を含む。また、以下の説明では、Z軸プラス側を「上」、Z軸マイナス側を「下」として説明することがある。
図1に示すハンド10は、一対の指部14、15を備えている。指部14と指部15との距離を変えることにより、対象物Wを両側から挟み込んで把持したり、把持した対象物Wを離したりすることができる。
ハンド10は、ベース11と、ベース11に対してスライドする一対のスライダー12、13と、スライダー12、13に固定された指部14、15と、スライダー12、13をスライドさせるモーター16、17と、圧電センサー1と、を備える。ハンドの構成は、これに限定されない。
スライダー12、13は、それぞれ、ベース11に対してX軸方向にスライド可能となっている。また、スライダー12にはモーター16が接続されており、モーター16の駆動によってスライダー12がスライドする。同様に、スライダー13にはモーター17が接続されており、モーター17の駆動によってスライダー13がスライドする。
モーター16、17の回転方向を選択することによって、スライダー12、13を互いに逆方向に移動させれば、指部14、15を互いに接近させたり、互いに離間させたりすることができる。これにより、指部14、15で対象物Wを把持したり、把持した対象物Wを離したりすることができる。なお、ハンド10は、指部14、15のうちのいずれか一方を移動させ、他方を固定した構成であってもよい。
指部14、15には、それぞれ圧電センサー1が設けられている。圧電センサー1は、指部14、15のうち、互いに向き合う面、すなわち把持面141、151に設けられている。把持面141と把持面151との間で対象物Wを挟むときには、把持面141、151と対象物Wとの間に圧電センサー1が介在する。このため、各圧電センサー1では、対象物Wから反力を受け、その反力に応じた電圧を出力する。これにより、ハンド10は、圧電センサー1からの出力電圧に基づき、対象物Wの把持の状態を検出する機能を有する。なお、圧電センサー1は、指部14、15のうちの一方のみに設けられていてもよい。
以上、ハンド10について説明したが、圧電センサー1は、ハンド10以外の様々なデバイス、例えば、触覚センサー、ゲーム用コントローラー、遠隔操作用コントローラー、MR(複合現実)コントローラー、柔軟性を有するユーザーインターフェース、各種ON/OFFセンサー等に用いられてもよい。
2.第1実施形態に係る圧電センサー
次に、第1実施形態に係る圧電センサーについて説明する。
図2は、図1の指部14の先端を拡大して示す斜視図であって、第1実施形態に係る圧電センサー1を分解して示す斜視図である。図3は、図2に示す圧電センサー1をX軸上の位置から見たときの平面図である。
図2および図3に示す圧電センサー1は、指部14の把持面141に取り付けられている。圧電センサー1は、弾性体2と、規制部3と、圧電素子41と、検出部494を有する出力回路49と、を備える。
弾性体2は、弾性を有し、把持面141に接するように設けられている。なお、弾性体2と把持面141との間には、任意の物体が介在していてもよい。弾性とは、力が加えられたときには、力に応じて変形し、力が除かれると元の形状に戻る性質のことをいう。したがって、弾性体2に力が加わると、弾性体2が変形し、弾性体2の各部に力が伝搬する。
図2および図3に示す弾性体2は、Y-Z面に広がる板状をなしており、6つの面を有する。6つの面のうち、Y軸と交差する2つの面を第1面201および第2面202とし、X軸と交差する2つの面を第3面203および第4面204とし、Z軸と交差する2つの面を第5面205および第6面206とする。
第3面203および第4面204は、弾性体2において、互いに表裏の関係を有する2つの主面である。第3面203は、対象物Wに臨む面であり、第4面204は、把持面141に固定されている。図3に示す第3面203および第4面204は、それぞれ矩形状をなしている。また、図2に示す弾性体2では、第3面203の中央部が凸曲面207になっている。これにより、第3面203が対象物Wに接するとき、凸曲面207が優先的に接することができる。その結果、弾性体2に力が加えられたとき、第3面203の中央部から周縁部に向かって力を伝搬させることができる。
弾性体2の構成材料としては、例えば、ゴム、エラストマー、発泡樹脂等が挙げられる。このうち、ゴムとしては、例えば、ポリイソブチレン、ポリイソプレン、クロロプレンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブタジエンゴム、アクリルニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム等が挙げられる。
図2および図3に示す規制部3は、把持面141に設けられ、弾性体2を囲む枠状をなしている。規制部3の内側面は、弾性体2の外側面に接している。つまり、弾性体2の第3面203を平面視したとき、弾性体2は、規制部3の内側に収まっている。なお、規制部3と弾性体2との間には、多少の隙間があってもよい。また、規制部3と把持面141との間には、任意の物体が介在していてもよい。
規制部3は、Z軸に沿って延在する2つの第1壁部31、32と、Y軸に沿って延在する2つの第2壁部33、34と、を有する。
第1壁部31、32は、それぞれの厚さt1が第2壁部33、34の厚さt2よりも厚くなっている。これにより、第1壁部31、32は、第2壁部33、34と比べて曲げ剛性が高くなる。その結果、第1壁部31、32は、弾性体2に押されても、変形しにくくなる。つまり、第1壁部31および第1壁部32は、自然状態にある弾性体2の第1面201および第2面202に臨んでいる。具体的には、第1壁部31および第1壁部32は、弾性体2の第1面201および第2面202に接するか、わずかな隙間を介して隣り合っている。このため、弾性体2が力を受けてY軸方向に変形しようとするとき、その変形を規制する。なお、第1壁部31、32の厚さとは、Y軸方向における長さのことをいう。
第2壁部33、34は、それぞれの厚さが第1壁部31、32よりも薄くなっている。これにより、第2壁部33、34は、第1壁部31、32と比べて曲げ剛性が低くなる。その結果、第2壁部33、34は、弾性体2に押されたとき、変形しやすくなる。つまり、第2壁部33、34は、自然状態にある弾性体2に接するか、わずかな隙間を介して隣り合っている。このため、弾性体2が力を受けてZ軸方向に変形しようとするとき、第2壁部33、34も、弾性体2の変形に伴い、Z軸に沿って変位する。つまり、第2壁部33、34には、Z軸方向への曲げ変形が生じる。このとき、第2壁部33、34のY軸方向における両端は、第1壁部31、32に接続されているため、ほとんど変位しない。なお、第2壁部33、34の厚さとは、Z軸方向における長さのことをいう。
規制部3の構成材料は、特に限定されないが、例えば、樹脂材料、セラミックス材料、金属材料等が挙げられる。
第1壁部31、32の厚さは、構成材料に応じて適宜設定されるが、一例として、0.5mm以上20mm以下であるのが好ましく、1mm以上10mm以下であるのがより好ましい。これにより、第1壁部31、32は、十分な曲げ剛性を有し、弾性体2に力が加わっても特に変形しにくくなる。
第2壁部33、34の厚さも、構成材料に応じて適宜設定されるが、一例として、第1壁部31、32の厚さの60%以下であるのが好ましく、5%以上40%以下であるのがより好ましい。これにより、第2壁部33、34は、十分な可撓性を有し、弾性体2に力が加わると、それに伴って容易に変形する。このため、圧電素子41にも変形を伝えやすくなり、圧電センサー1の感度を高めることができる。
圧電素子41は、図示しないが、圧電体と、圧電体を介して設けられた一対の電極と、を備える。圧電体は、例えば曲げ変形するとき、圧電効果によって電極間に電圧を発生させる。圧電素子41から出力される電圧を検出することにより、受けた力の向きや大きさを特定する。
図2に示す圧電素子41は、弾性体2の第5面205と第2壁部33との間に設けられている。そして、弾性体2の変形に伴って第2壁部33に曲げ変形が生じるとき、圧電素子41にも同様に曲げ変形が生じる。このように圧電素子41の一部が第2壁部33に固定されていることで、曲げ変形に伴って圧電素子41に損傷が生じるのを抑制することができる。つまり、第2壁部33が圧電素子41を補強することにより、圧電素子41に曲げ変形が短い周期で繰り返し生じても、圧電素子41の圧電性が低下しにくくなる。また、除荷したときには、圧電素子41が元の形状に戻りやすくなる。すなわち、弾性体2の変形に対する圧電素子41の追従性が向上する。これにより、力の検出精度が低下するのを抑制することができる。
圧電体を構成する圧電材料としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸バリウム、チタン酸鉛等の圧電セラミックス、ポリフッ化ビニリデン、ポリ乳酸等の圧電プラスチック等が挙げられる。
なお、圧電体は、圧電材料が持つ圧電定数に応じて、圧電効果に異方性がある。本実施形態では、Z軸方向に生じる曲げ変形に応じて、電極間に電圧が生じるように、圧電材料が選択されている。これにより、弾性体2が受けた力の向きや大きさを、圧電素子41からの出力に応じて特定することができる。このような圧電性を示す圧電定数としては、例えばd31等が挙げられる。
電極の構成材料としては、例えば、Al、Cu、Ni、Ag、Au等の単体または合金等が挙げられる。
図4は、圧電素子41に発生した電圧を増幅する出力回路の一例である。
図4に示す出力回路49は、アンプ491と、電源492と、電源493と、検出部494と、を備える。圧電素子41は、アンプ491の反転入力端子と非反転入力端子との間に接続される。電源492は、非反転入力端子に接続される。電源493は、アンプ491の電源端子に接続される。検出部494は、アンプ491の出力端子に接続される。
このような出力回路49では、圧電素子41で発生した電圧を増幅し、振幅の大きい電圧信号として出力する。なお、図4に示すように、電源492がアンプ491の入力端子に接続されている場合、電源492によって入力信号がオフセットされる。このため、検出部494には、オフセットされた電圧、すなわち、基準電圧から増減する電圧信号が出力されることになる。なお、電源492は、必要に応じて設けられればよく、省略されていてもよい。
検出部494は、基準電圧から増減する電圧信号の時間変化を検出する機能、電圧値に基づいて対象物Wと圧電センサー1との間の滑りの有無を判断する機能等を有する。図2および図4に示す検出部494は、一例として、計測部495と、演算部496と、判断部497と、を有する。計測部495は、アンプ491から出力された電圧信号の振幅を計測する。演算部496は、基準電圧に対する電圧信号の振幅の増減値を算出する。判断部497は、演算部496の演算結果、例えばあらかじめ設定しておいた許容範囲と演算結果との比較を行い、その結果を出力する。
検出部494の少なくとも一部は、プロセッサー、メモリー、外部インターフェース等を備えるハードウェアによって構成される。プロセッサーとしては、例えば、CPU(Central Processing Unit)が挙げられる。メモリーに格納されているプログラムをプロセッサーが読み出して実行することにより、検出部494の機能を実現する。なお、ハードウェア構成は、これに限定されず、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等を備える構成であってもよい。
また、圧電センサー1が備える出力回路の回路構成は、図4に示す回路構成に限定されず、例えばチャージアンプを含む回路であってもよい。
図5は、図3に示す圧電センサー1に様々な方向から力が加わったとき、弾性体2の変形モードを説明するための図である。図6は、図5に示す変形モードで弾性体2が変形したとき、図3に示す圧電素子41から出力される電圧信号の波形(出力波形)の一例を示す図である。なお、図6に示す例では、基準電圧に対する相対的な電位の波形を示している。
圧電センサー1に力が加わっていないときには、弾性体2は自然状態を維持するため、図5の左上図に示すように、圧電素子41は変形しない。このため、理論的には、圧電素子41には電圧が発生しない。
圧電センサー1に下方向の力が加わると、弾性体2の第3面203には、図5の右上図に矢印で示すように下方向に引っ張る力が加わる。そうすると、弾性体2は、下方向に引きずられるように変形し、それに伴って圧電素子41には、下方向への曲げ変形が生じる。このとき、圧電素子41からは、図6に示すように、例えば基準電圧に対して負の電圧信号が出力される。つまり、基準電圧から減少する電圧信号が出力される。これにより、圧電センサー1に下方向の力が加わっていることを特定することができる。なお、基準電位に対する電圧信号の出力方向は、圧電素子の分極方向や回路構成により決まるため、電圧信号の出力方向は前記の逆となってもよい。その場合、以降の出力も逆の結果となる。
なお、ハンド10で対象物Wを把持したまま、ハンド10を動かして対象物Wを空中に保持した場合、対象物Wの重量によって、圧電センサー1にはこのような下方向の力が加わる。このため、圧電素子41からの出力波形に基づいて、ハンド10が対象物Wを持ち上げている状態を特定することが可能である。
圧電センサー1に上方向の力が加わると、弾性体2の第3面203には、図5の左下図に矢印で示すように上方向に引っ張る力が加わる。そうすると、弾性体2は、上方向に引きずられるように変形し、それに伴って圧電素子41には、上方向への曲げ変形が生じる。このとき、圧電素子41からは、図6に示すように、例えば基準電圧に対して正の電圧信号が出力される。つまり、基準電圧から増加する電圧信号が出力される。これにより、圧電センサー1に上方向の力が加わっていることを特定することができる。
なお、ハンド10で対象物Wを把持したまま、ハンド10を動かして対象物Wの下面を物体に押し付けた場合、圧電センサー1にはこのような上方向の力が加わる。このため、圧電素子41からの出力波形に基づいて、ハンド10が対象物Wを物体に押し付けている状態を特定することが可能である。
圧電センサー1に押付方向の力、すなわち、図5に示す弾性体2をX軸プラス側からX軸マイナス側の方向に押す力が加わると、弾性体2の第3面203には、図5の右下図に矢印で示すように上下方向に伸びる変形が生じる。そうすると、弾性体2は、上下方向に伸びるため、それに伴って圧電素子41には、上方向への曲げ変形が生じる。ただし、曲げ変形の変形量は、前述した上方向の力を加えた場合に比べて小さくなる。このため、圧電素子41からは、図6に示すように、例えば基準電圧に対して電圧値が相対的に小さい正の電圧信号が出力される。これにより、圧電センサー1に押付方向の力が加わっていることを特定することができる。
なお、ハンド10で対象物Wを把持すると、対象物Wからの反力が圧電センサー1を把持面141に押し付ける。このため、圧電素子41からの出力波形に基づいて、ハンド10が対象物Wを把持している状態を特定することが可能である。
以上、変形モードの例について説明したが、上方向や下方向という変形方向は、これ以外の方向であってもよい。
ここで、ハンド10が把持している対象物Wを例えば床面に強く押し付けた場合を想定する。この場合、図5に示す上向きの矢印は、ハンド10が対象物Wを床面に押し付けたとき、床面から対象物Wに加わる反力の向きに相当する。この反力が、弾性体2を変形させる変形力となる。弾性体2の変形に伴い、圧電素子41には曲げ変形が生じるため、曲げ変形の向きや大きさ(曲げ半径)を検出することができる。
一方、対象物Wと弾性体2との間には摩擦力が発生する。変形力と摩擦力とが釣り合っている場合、対象物Wとハンド10との位置関係は維持される。この場合、対象物Wと圧電センサー1との間で滑りは発生しない。
その後、ハンド10全体を下方向に動かすと、対象物Wを床面に押し付ける力が徐々に増大する。そして、摩擦力を変形力が上回ると、対象物Wと弾性体2との間で滑りが発生する。滑りが発生する直前の摩擦力を「静止摩擦力」とする。滑りが発生する直前の摩擦力は、変形力と等しいため、静止摩擦力は、圧電素子41により検出可能である。滑りが発生するとき、摩擦力は静止摩擦力よりも低下する。滑りが発生しているときの摩擦力を「動摩擦力」とする。動摩擦力は、静止摩擦力より小さいため、圧電素子41から出力される電圧信号に基づいて、静止摩擦力の発生時と、動摩擦力の発生時と、を区別することができる。そして、滑りが発生しているときの摩擦力も、変形力と釣り合っているため、動摩擦力は、圧電素子41により検出可能である。また、動摩擦力は、滑りが発生している間、検出され続けるため、圧電素子41からの出力波形は、静止摩擦力に対応するピークと、その後に観測される、動摩擦力に対応する電圧値、とを含む波形となる。
図7は、対象物Wと弾性体2との間で滑りが発生したとき、圧電素子41からの出力波形の一例を示す図である。図7の横軸は時間、縦軸は圧電素子41からの出力電圧である。また、図7では、対象物Wの把持力、すなわち、圧電センサー1と対象物Wとの距離を3段階に変えたときの出力波形を重ねて示している。
図7に示す出力波形は、有意な電圧値が観測された直後に現れるピークPと、その後に観測される、ピークPより低い電圧値が続く領域Bと、を含む。
ピークPは、静止摩擦力が発生しているとき、圧電素子41に発生した曲げ変形に対応している。また、領域Bは、動摩擦力が発生しているとき、圧電素子41に発生した曲げ変形に対応している。前述したように、動摩擦力は、静止摩擦力より小さいため、領域BはピークPより低い。このため、ピークPの検出後、領域Bを検出した場合、対象物Wと弾性体2との間で滑りが発生したと判断することができる。つまり、圧電センサー1は、ピークPおよび領域Bの存在に基づいて、領域Bに対応する動摩擦力を検出し、それに基づいて滑りの有無を検出することができる。
図8は、図7に示す3つの出力波形のうち、1つを取り出した図である。検出部494が備える判断部497は、滑りの有無を判断するとき、まず、ピークPを検出する。ピークPは、極大値をとるため、例えば極大値の有無によって特定可能である。次に、判断部497は、ピークPの高さに基づいて許容範囲TLを設定する。許容範囲TLは、例えば、ピークPの高さの20%以上100%未満の範囲とするのが好ましく、40%以上100%未満の範囲とするのがより好ましい。次に、判断部497は、領域Bがこの許容範囲TLに連続して収まっている時間TMに基づいて、滑りの有無を判断することができる。時間TMは、対象物Wの種類や弾性体2の大きさ、ノイズの程度等に応じて適宜設定されるが、一例として、0.1秒以上であるのが好ましく、0.5秒以上であるのがより好ましい。なお、判断のプロセスは、これに限定されない。
以上のようにして滑りの有無を検出することができる。これにより、ハンド10が把持している対象物Wを例えば床面に押し付ける動作を行うとき、ハンド10から対象物Wが脱落する前兆を、圧電センサー1を介して捉えることができる。その結果、対象物Wが脱落する前にハンド10の動作を変更することができる。つまり、対象物Wの脱落を防止する回避動作をハンド10にとらせることができる。
なお、上記のような滑りの有無の検出は、対象物Wの把持力によらない。図7では、前述したように、把持力の大きさを3段階に変えたときの出力波形を示しているが、把持力を変えても、各出力波形には、ピークPと領域Bとが認められる。
また、上記のような滑りの有無の検出は、対象物Wと弾性体2との間が滑るときの相対速度にもよらない。図示しないが、相対速度が変わっても、圧電素子41からの出力波形には、ピークPと領域Bとが認められる。
また、対象物Wは、図1に示す把持可能な物体に限定されない。例えば、圧電センサー1を対象物としての床面に直接接触させ、床面に沿って移動させるときにも、図7に示すような出力波形を得ることができる。この場合、床面と弾性体2との間に発生する静止摩擦力および動摩擦力を検出することができ、それに基づいて滑りの有無を検出することができる。さらに、床面に凹凸がある場合、出力波形には凹凸に伴う変化が生じる。
図9は、凹凸を有する床面に沿って圧電センサー1を移動させたとき、圧電素子41からの出力波形の一例を示す図である。図9の横軸は時間、縦軸は圧電素子41からの出力電圧である。また、図9では、床面と圧電センサー1との距離、すなわち、圧電センサー1が床面から受ける力を2段階に変えたときの出力波形を重ねて示している。
図9に示す出力波形も、ピークPと、ピークPよりも低い電圧値が続く領域Bと、を含む。したがって、図9に示す出力波形に基づくことで、把持されない床面等の物体についても、圧電センサー1との間の滑りの有無を検出することができる。
また、図9に示す出力波形は、床面が有する凹凸を反映している。図9に示す変化点C1、C2、C3は、それぞれ2本の出力波形に共通して認められる。この変化点C1、C2、C3が観測された時刻は、床面が有する凹凸を圧電センサー1が通過した時刻に当たる。よって、圧電センサー1は、滑りの有無だけでなく、対象物Wの表面に存在する凹凸のような形状変化も捉えることができる。つまり、圧電センサー1は、凹凸を通過するときの動摩擦力の変化に基づいて、凹凸を間接的に捉えることを可能にする。
以上のように、本実施形態に係る圧電センサー1は、弾性体2と、圧電素子41と、検出部494と、を備える。圧電素子41は、弾性体2と接する位置に配置され、弾性体2の変形に伴って変形したときに電圧信号を出力する。圧電素子41の変形とは、弾性体2が変形していないときの圧電素子41の形状から変化することをいう。そして、弾性体2が対象物Wに接触した後、対象物Wに対して弾性体2が相対的に移動するとき、検出部494は、対象物Wの相対的移動による電圧信号の変化に基づいて、対象物Wと弾性体2との間に発生する動摩擦力を検出する。
このような圧電センサー1によれば、対象物Wと弾性体2との間に発生する動摩擦力を検出することができる。具体的には、弾性体2が対象物Wに追従して変形するとき、圧電素子41によって変形量の変化を捉えることができるので、静止摩擦力と動摩擦力を区別して検出することができる。これにより、動摩擦力の検出が可能になり、静止摩擦力との比較に基づいて、対象物Wと弾性体2との間に発生する滑りの有無を検出することができる。その結果、例えば対象物Wを安定して把持しているか否かを容易に特定可能なハンド10を実現することができる。
また、弾性体2を介して圧電素子41に力を伝えていることから、衝撃が圧電素子41に直接加わるのを抑制することができる。これにより、圧電素子41に損傷しにくくなる。
そして、前述した実施形態に係るハンド10は、上記のような圧電センサー1を備える。
圧電センサー1を図1に示すようなハンド10に用いた場合、例えば、対象物Wを把持していることだけでなく、把持した対象物Wと弾性体2との間に発生する滑りの有無を検出可能なハンド10を実現することができる。また、上記の圧電センサー1を備えるハンド10では、対象物Wを把持していることに加え、例えば、対象物Wを持ち上げている状態や対象物Wを物体に押し付けている状態を特定することも可能になる。さらに、圧電センサー1は、弾性体2を対象物Wに接触させる構造になっている。これにより、対象物Wに圧電センサー1が接触しても大きな衝撃が発生しにくいため、対象物Wの剛性が低い場合でも、対象物Wを破壊することなく、ハンド10で対象物Wを把持することができる。また、衝撃に伴う圧電素子41の破損を抑制することができる。なお、ハンド10は、後述する各実施形態に係る圧電センサーを備えていてもよい。
また、本実施形態に係る圧電センサー1では、弾性体2が対象物Wに接触したとき、検出部494は、圧電素子41から出力される電圧信号に基づいて、対象物Wと弾性体2との間に発生する静止摩擦力を検出する。
このような圧電センサー1によれば、弾性体2の弾性を利用して、対象物Wと弾性体2との間で途切れにくい静止摩擦力を効果的に発生させることができる。このため、対象物Wの表面状態によらず、圧電素子41から出力される電圧信号に基づいて静止摩擦力を安定的に検出することができる。
また、本実施形態に係る圧電センサー1では、弾性体2が、前述したように第1面201を有する。また、圧電センサー1は、弾性体2の第1面201に臨む位置に配置され、弾性体2の変形を規制する規制部3と、を備える。そして、圧電素子41は、規制部3に一部が固定されている。
このような構成によれば、弾性体2に対して複数の異なる方向、例えば上方向、下方向および押付方向から力が印加されたとき、力の印加方向を検出することができる。これにより、この圧電センサー1を備えるハンド10では、対象物Wを把持していることに加え、例えば、対象物Wを持ち上げている状態や対象物Wを物体に押し付けている状態を特定することができる。このため、これらの異なる状態に応じて、ハンド10を適切に作動させることができ、利便性を高めることができる。
また、本実施形態に係る圧電センサー1では、弾性体2が、第1面201と対向する第2面202を有する。そして、規制部3は、2つの第1壁部31、32と、2つの第2壁部33、34と、を備える。2つの第1壁部31、32は、第1面201に臨む位置および第2面202に臨む位置に配置される。2つの第2壁部33、34は、第1壁部31と第1壁部32とを接続し、第1壁部31、32よりも厚さが薄い。そして、圧電素子41は、第2壁部33に固定されている。
このような構成によれば、圧電素子41が第2壁部33に固定されているので、圧電素子41の耐久性が高くなり、かつ、弾性体2の変形に対する圧電素子41の追従性が向上する。
また、弾性体2は、矩形状をなす第3面203を有する。そして、弾性体2は、この第3面203を主面とする板状をなしている。
このような構成によれば、相対的に広い第3面203が対象物Wに臨むため、対象物Wと弾性体2との接触面積を広く確保することができる。これにより、弾性体2に大きな力を加えることができ、圧電素子41に臨む第5面205の変位量が大きくなる。その結果、圧電センサー1の感度をより高めることができる。
なお、第3面203の形状は、矩形に限定されず、その他の形状、例えば、正方形、多角形等であってもよい。また、角が丸められたり、面取りされたりした形状であってもよい。
また、弾性体2は、図2に示すように、対象物Wに接触する接触面として凸曲面207を有する。凸曲面207は、圧電素子41から離れた位置に設けられている。
このような構成によれば、凸曲面207が対象物Wと接触したとしても、圧電素子41と対象物Wとの接触を避けることができる。これにより、圧電素子41に損傷が生じるのを防止することができる。また、弾性体2は、弾性を有しているため、凸曲面207から離れた位置に圧電素子41を配置しても、弾性体2と対象物Wとの間に生じる摩擦力が圧電素子41の変形に良好に変換される。このため、圧電素子41において、摩擦力を効率よく検出することができる。その結果、感度が良好な圧電センサー1が実現される。
なお、弾性体2は、凸曲面207に代えて、任意の形状の凸面を有していてもよいが、凸曲面207であれば、様々な方向から加わる力を良好に検出する圧電センサー1を容易に実現する。
3.第2実施形態に係る圧電センサー
次に、第2実施形態に係る圧電センサーについて説明する。
図10は、第2実施形態に係る圧電センサーを示す側面図である。なお、図10では、互いに直交する3つの軸としてx軸、y軸およびz軸を設定している。各軸を矢印で表し、先端側を「プラス」、基端側を「マイナス」とする。以下の説明で、例えば「x軸方向」とは、x軸のプラス方向およびマイナス方向の双方を含む。また、以下の説明では、z軸プラス側を「上」、z軸マイナス側を「下」、y軸プラス側を「右」、y軸マイナス側を「左」、として説明することがある。
以下、第2実施形態について説明するが、以下の説明では第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、各図において第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付している。
第2実施形態に係る圧電センサー1aは、弾性体2の形状、および、圧電素子41の配置が異なるとともに、規制部3に代えて保持部6を備える以外、第1実施形態に係る圧電センサー1と同様である。
図10に示す圧電センサー1aは、弾性体2と、圧電素子41と、保持部6と、を備える。そして、図10には図示しないものの、圧電センサー1aも、前述した検出部494を有する出力回路49を備える。
図10に示す弾性体2は、x軸と平行な軸を中心とする円筒状をなしている。弾性体2は、それ自体が材料由来の弾性を有するとともに、円筒状という形状由来の弾性も有する。このため、弾性体2は、y-z面内において良好な弾性を有する。
また、図10に示す弾性体2は、円筒の外側面のうち、z軸マイナス側の部分が、対象物Wに接触する接触面21である。圧電センサー1aでは、この接触面21を対象物Wに接触させることで、良好に機能する。
図10に示す保持部6は、その下部において、弾性体2の上部を保持している。保持部6の上部は、例えばハンド10の指部14、15に固定される。これにより、弾性体2と対象物Wとの距離を目的に合わせて調整することができる。
図10に示す圧電素子41は、接触面21から離れた弾性体2の外側面に配置されている。具体的には、圧電素子41は、弾性体2の外側面のうち、保持部6と最もy軸プラス側の位置との間に配置されている。
このような構成によれば、弾性体2の接触面21が対象物Wと接触したとしても、圧電素子41と対象物Wとの接触を避けることができる。これにより、圧電素子41に損傷が生じるのを防止することができる。また、弾性体2は、円筒状をなしているため、接触面21から離れた位置に圧電素子41を配置しても、弾性体2と対象物Wとの間に生じる摩擦力が圧電素子41の変形に良好に変換される。このため、圧電素子41において、摩擦力を効率よく検出することができる。その結果、感度が良好な圧電センサー1aが実現される。
図11は、図10に示す圧電センサー1aに様々な方向から力が加わったとき、弾性体2の変形モードを説明するための図である。
圧電センサー1aに力が加わっていないときには、弾性体2は自然状態を維持する。このため、圧電素子41は、図11の上図に示すように、初期の形状を保つ。この状態における圧電素子41からの出力電圧を初期状態とする。
圧電センサー1aに上方向の力が加わると、図11の中図に示すように、弾性体2が上下方向につぶれるように変形する。これにより、圧電素子41の曲げ半径が小さくなり、圧電素子41からの出力電圧が初期状態から変化するため、それに基づいて、上方向の力が加わっている状態の特定が可能になる。このような上方向の力のみが加わっている状態は、例えば、対象物Wと弾性体2との間に静止摩擦力が発生している状態に対応する。
弾性体2が上下方向につぶれた状態から、図11の下図に示すように、圧電センサー1aに左方向の力が加わると、保持部6と接触面21とが左右方向(Y軸方向)にずれるように弾性体2が変形する。これにより、圧電素子41の曲げ半径は、圧電センサー1aに上方向の力が加わっているときに比べて大きくなる。その結果、圧電センサー1aに左方向の力が加わっている状態の特定が可能になる。このような左方向の力が加わっている状態は、例えば、対象物Wと弾性体2との間に動摩擦力が発生している状態に対応する。
以上のように、本実施形態に係る圧電センサー1aにおいても、第1実施形態と同様にして、静止摩擦力および動摩擦力を検出することができる。したがって、圧電センサー1aにおいても、静止摩擦力および動摩擦力に対応した、図7ないし図9と同様の出力波形を得ることができる。よって、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、自然状態にある弾性体2の外径dは、特に限定されないが、10mm以上100mm以下であるのが好ましく、20mm以上80mm以下であるのがより好ましい。
また、弾性体2の厚さt3は、特に限定されないが、1mm以上10mm以下であるのが好ましく、2mm以上8mm以下であるのがより好ましい。
4.第3実施形態に係る圧電センサー
次に、第3実施形態に係る圧電センサーについて説明する。
図12は、第3実施形態に係る圧電センサーをX軸上の位置から見たときの平面図である。
以下、第3実施形態について説明するが、以下の説明では第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、各図において第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付している。
第3実施形態に係る圧電センサー1Aは、圧電素子41に加え、圧電素子42を備える以外、第1実施形態に係る圧電センサー1と同様である。
圧電素子42は、図12に示すように、弾性体2と第2壁部34との間に設けられている。そして、弾性体2の変形に伴って第2壁部34に曲げ変形が生じるとき、圧電素子42にも同様に曲げ変形が生じる。圧電素子42の構成は、圧電素子41と同様である。
なお、圧電素子42の曲げ変形の方向と圧電素子42からの出力波形との関係は、圧電素子41の曲げ変形の方向と圧電素子41からの出力波形との関係と同じであってもよいが、逆であるのが好ましい。つまり、圧電素子42を圧電素子41と同じ方向に曲げたとき、出力される電圧信号の符号は異なっているのが好ましい。これにより、2つの圧電素子41、42からの出力波形に基づいて、弾性体2に加わる力の方向をより正確に特定することができる。その結果、対象物Wと弾性体2との間で滑りが発生しているとき、弾性体2に対して対象物Wが上方向に滑っているのか、または、下方向に滑っているのか、より正確に特定することができる。
図13は、図5に示す変形モードで弾性体2が変形したとき、図12に示す圧電素子41、42から出力される電圧信号の波形(出力波形)の一例を示す図である。なお、図13に示す出力波形は、圧電素子41、42を互いに同じ方向に曲げたとき、互いに異なる符号の電圧信号が出力されるように設定された場合の波形である。また、図13に示す例では、基準電圧に対する相対的な電位の波形を示している。
圧電センサー1Aに下方向の力が加わると、圧電素子41、42には、それぞれ下方向への曲げ変形が生じる。このため、圧電素子41、42からは互いに異なる符号の電圧信号が出力される。例えば、図13に示す例では、圧電素子41から出力される電圧信号の符号が基準電圧に対して負であり、圧電素子42から出力される電圧信号の符号が基準電圧に対して正であること、に基づいて、圧電センサー1Aに下方向の力が加わっていることを特定することができる。そして、このような下方向の力が加わっている状態に基づいて、対象物Wと弾性体2との間に生じる静止摩擦力および動摩擦力を検出することができる。なお、基準電位に対する電圧信号の方向は、圧電素子の分極方向や回路構成により決まるため、出力方向は前記の逆となってもよい。その場合、以降の出力も逆の結果となる。
圧電センサー1Aに上方向の力が加わると、圧電素子41、42には、それぞれ上方向への曲げ変形が生じる。このため、圧電素子41、42からは互いに異なる符号の電圧信号が出力される。例えば、図13に示す例では、圧電素子41から出力される電圧信号の符号が基準電圧に対して正であり、圧電素子42から出力される電圧信号の符号が基準電圧に対して負であること、に基づいて、圧電センサー1Aに上方向の力が加わっていることを特定することができる。そして、このような上方向の力が加わっている状態に基づいて、対象物Wと弾性体2との間に生じる静止摩擦力および動摩擦力を検出することができる。
圧電センサー1Aに押付方向の力、すなわち、図12に示す弾性体2をX軸プラス側からX軸マイナス側の方向に押す力が加わると、圧電素子41には上方向への曲げ変形が生じ、圧電素子42には下方向への曲げ変形が生じる。このため、圧電素子41、42からは互いに同じ符号の電圧信号が出力される。これにより、圧電センサー1Aに押付方向の力が加わっていることを特定することができる。
このような第3実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
以上のように、圧電センサー1Aの弾性体2は、第3面203を平面視したとき、互いに対向する2つの辺に対応する2つの対向面として、第5面205および第6面206を有する。そして、圧電素子41および圧電素子42は、第5面205および第6面206に臨む位置に配置される。
このような構成によれば、例えば、同じ方向に曲げたときに出力される電圧信号の符号を圧電素子41、42同士で異ならせることにより、圧電素子41、42から出力される電圧信号を、一方が基準電圧から増加する信号とし、他方が基準電圧から減少する信号とすることができる。これにより、圧電素子41、42から出力される電圧信号の波形の差がより明確となる。その結果、例えば電圧信号にノイズが入った場合でも、弾性体2に加わる力の向きを容易に特定することができる。
5.第4実施形態に係る圧電センサー
次に、第4実施形態に係る圧電センサーについて説明する。
図14は、第4実施形態に係る圧電センサーをX軸上の位置から見たときの平面図である。
以下、第4実施形態について説明するが、以下の説明では第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、各図において第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付している。
本実施形態に係る圧電センサー1Bでは、弾性体2が、第1面201と対向する第2面202を有する。また、規制部3は、2つの第1壁部31、32を備える。第1壁部31は、弾性体2の第1面201に臨む位置に配置され、第1壁部32は、弾性体2の第2面202に臨む位置に配置される。
つまり、前述した第1実施形態では、規制部3が、2つの第1壁部31、32と、2つの第2壁部33、34と、を有している。これに対し、本実施形態では、第2壁部33、34が省略されている。その結果、本実施形態では、図14に示すように、規制部3が2つの第1壁部31、32のみで構成されている。
また、前述した第1実施形態では、圧電素子41が第2壁部33に固定されているのに対し、本実施形態では、圧電素子41が第1壁部31、32を繋ぐように固定されている。具体的には、圧電素子41は、弾性体2の第5面205に臨む位置に配置されているとともに、圧電素子41のY軸プラス側の端部は、第1壁部31に固定され、圧電素子41のY軸マイナス側の端部は、第1壁部32に固定されている。
このような構成によれば、第1実施形態と同様、Z軸に沿って延在する2つの第1壁部31、32によって弾性体2の変形が規制される。また、本実施形態では、第1実施形態が備える第2壁部33、34が省略されている。このため、弾性体2の第5面205は、第2壁部33、34による変形の規制を受けなくなる。その結果、圧電素子41の変形量は、第1実施形態に比べて大きくなりやすい。
したがって、第5面205に臨む位置に圧電素子41を配置することにより、圧電センサー1Bの感度をより高めることができる。
図15は、図14に示す圧電センサー1Bに様々な方向から力が加わったとき、弾性体2の変形モードを説明するための図である。
圧電センサー1Bに下方向の力が加わると、圧電素子41には、図15の右上図に示すように、下方向への曲げ変形が生じる。このとき、圧電素子41からは、図10に示すように、例えば基準電圧に対して負の電圧信号が出力される。これにより、圧電センサー1Bに下方向の力が加わっていることを特定することができる。
圧電センサー1Bに上方向の力が加わると、圧電素子41には、図15の左下図に示すように、上方向への曲げ変形が生じる。このため、圧電素子41からは、図10に示すように、例えば基準電圧に対して正の電圧信号が出力される。これにより、圧電センサー1Bに上方向の力が加わっていることを特定することができる。
圧電センサー1Bに押付方向の力、すなわち、図15に示す弾性体2をX軸プラス側からX軸マイナス側の方向に押す力が加わると、圧電素子41には、図15の右下図に示すように、上方向への曲げ変形が生じるが、その変形量は、前述した上方向の力を加えた場合に比べて小さくなる。このため、圧電素子41からは、図10に示すように、例えば基準電圧に対して電圧値が相対的に小さい正の電圧信号が出力される。これにより、圧電センサー1Bに押付方向の力が加わっていることを特定することができる。
以上のような第4実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
6.第5実施形態に係る圧電センサー
次に、第5実施形態に係る圧電センサーについて説明する。
図16は、第5実施形態に係る圧電センサーをX軸上の位置から見たときの平面図である。
以下、第5実施形態について説明するが、以下の説明では第3、第4実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、各図において第3、第4実施形態と同様の構成については、同一の符号を付している。
第5実施形態に係る圧電センサー1Cは、圧電素子41に加え、圧電素子42を備える以外、第4実施形態に係る圧電センサー1Bと同様である。
圧電素子42は、図16に示すように、第1壁部31、32を繋ぐように固定されている。具体的には、圧電素子42は、弾性体2の第6面206に臨む位置に配置されているとともに、圧電素子42のY軸プラス側の端部は、第1壁部31に固定され、圧電素子42のY軸マイナス側の端部は、第1壁部32に固定されている。
このような構成によれば、第3実施形態と同様、例えば、同じ方向に曲げたときに出力される電圧信号の符号を圧電素子41、42同士で異ならせることにより、圧電素子41、42から出力される電圧信号を、一方が基準電圧から増加する信号とし、他方が基準電圧から減少する信号とすることができる。このため、両者の差が明確となり、出力信号にノイズが入った場合でも、弾性体2に加わる力の向きを容易に特定することができる。
以上のような第5実施形態においても、第1~第4実施形態と同様の効果が得られる。
7.第6実施形態に係る圧電センサー
次に、第6実施形態に係る圧電センサーについて説明する。
図17は、第6実施形態に係る圧電センサーをX軸上の位置から見たときの平面図である。
以下、第6実施形態について説明するが、以下の説明では第4実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、各図において第4実施形態と同様の構成については、同一の符号を付している。
第6実施形態に係る圧電センサー1Dは、規制部3の形状が異なる以外、第4実施形態に係る圧電センサー1Bと同様である。
図17に示す規制部3は、4つの柱状部351~354を備える。4つの柱状部351~354は、弾性体2の四隅に対応する位置に配置される。
このような構成によれば、規制部3を必要最小限の体積に抑えることができる。このため、圧電センサー1Dの軽量化を図ることができる。
柱状部351は、弾性体2の四隅のうち、Y軸プラス側かつZ軸プラス側の隅に配置され、柱状部352は、Y軸プラス側かつZ軸マイナス側の隅に配置されている。柱状部353は、弾性体2の四隅のうち、Y軸マイナス側かつZ軸プラス側の隅に配置され、柱状部354は、Y軸マイナス側かつZ軸マイナス側の隅に配置されている。
圧電素子41は、図17に示すように、柱状部351、353を繋ぐように固定されている。
以上のような第6実施形態においても、第4実施形態と同様の効果が得られる。
8.第7実施形態に係る圧電センサー
次に、第7実施形態に係る圧電センサーについて説明する。
図18は、第7実施形態に係る圧電センサーをX軸上の位置から見たときの平面図である。
以下、第7実施形態について説明するが、以下の説明では、第5、第6実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、各図において第5、第6実施形態と同様の構成については、同一の符号を付している。
第7実施形態に係る圧電センサー1Eは、圧電素子41に加え、圧電素子43を備える以外、第6実施形態に係る圧電センサー1Dと同様である。
圧電素子43は、柱状部353、354を繋ぐように固定されている。
すなわち、圧電センサー1Eは、複数の圧電素子41、43を備える。そして、圧電素子41、43は、取り付け方向が異なっているため、弾性体2の変形に伴って互いに異なる変形方向に変形する。
具体的には、前述した第5実施形態も、複数の圧電素子41、42を備えているが、これらの圧電素子41、42は、弾性体2の変形に伴って同じ変形方向に変形する。例えば、圧電素子41、42は、Z軸と平行な検出軸を有しているため、弾性体2に下方向の力が加わったときには、圧電素子41、42の双方に下方向への曲げ変形が生じる。
これに対し、本実施形態に係る圧電センサー1Eでは、弾性体2の第5面205に臨む位置に圧電素子41を配置する一方、弾性体2の第2面202に臨む位置に圧電素子43を配置している。つまり、圧電素子41は、Z軸と平行な検出軸を有する一方、圧電素子43は、Y軸と平行な検出軸を有する。このため、圧電センサー1Eは、弾性体2のZ軸方向における変形だけでなく、Y軸方向における変形も検出可能となる。
以上のような第7実施形態においても、第5、第6実施形態と同様の効果が得られる。
図19は、図18に示す圧電センサー1Eに様々な方向から力が加わったとき、弾性体2の変形モードを説明するための図である。図20は、図19に示す変形モードで弾性体2が変形したとき、図18に示す圧電素子41、43から出力される電圧信号の波形(出力波形)の一例を示す図である。なお、図20に示す例では、基準電圧に対する相対的な電位の波形を示している。
圧電センサー1Eに下方向の力が加わると、弾性体2の第3面203には、図19の右上図に矢印で示すように下方向に引っ張る力が加わる。そうすると、圧電素子41には、下方向への曲げ変形が生じる。このとき、圧電素子41からは、図20に示すように、例えば基準電圧に対して負の電圧信号が出力される。これにより、圧電センサー1Eに下方向の力が加わっていることを特定することができる。そして、このような下方向の力が加わっている状態に基づいて、対象物Wと弾性体2との間に生じる静止摩擦力および動摩擦力を検出することができる。一方、圧電素子43には、ほとんど変形が生じない。したがって、圧電素子43からは、基準電圧から増減する電圧信号がほとんど出力されない。
圧電センサー1Eに上方向の力が加わると、弾性体2の第3面203には、図19の左中図に矢印で示すように上方向に引っ張る力が加わる。そうすると、圧電素子41には、上方向への曲げ変形が生じる。このとき、圧電素子41からは、図20に示すように、例えば基準電圧に対して正の電圧信号が出力される。これにより、圧電センサー1Eに上方向の力が加わっていることを特定することができる。そして、このような上方向の力が加わっている状態に基づいて、対象物Wと弾性体2との間に生じる静止摩擦力および動摩擦力を検出することができる。一方、圧電素子43には、ほとんど変形が生じない。したがって、圧電素子43からは、基準電圧から増減する電圧信号がほとんど出力されない。
圧電センサー1Eに押付方向の力、すなわち、図19に示す弾性体2をX軸プラス側からX軸マイナス側の方向に押す力が加わると、弾性体2の第3面203には、図19の右中図に矢印で示すように四方に広がる変形が生じる。そうすると、圧電素子41には、上方向への曲げ変形が生じる。このとき、圧電素子41からは、図20に示すように、例えば基準電圧に対して電圧値が相対的に小さい正の電圧信号が出力される。また、圧電素子43には、左方向(Y軸マイナス側の方向)への曲げ変形が生じる。このとき、圧電素子43からは、図20に示すように、例えば基準電圧に対して電圧値が相対的に小さい正の電圧信号が出力される。これらの電圧波形により、圧電センサー1Eに押付方向の力が加わっていることを特定することができる。
圧電センサー1Eに左方向(Y軸マイナス側の方向)の力が加わると、弾性体2の第3面203には、図19の左下図に矢印で示すように左方向に引っ張る力が加わる。そうすると、圧電素子43には、左方向への曲げ変形が生じる。このとき、圧電素子43からは、図20に示すように、例えば基準電圧に対して正の電圧信号が出力される。これにより、圧電センサー1Eに左方向の力が加わっていることを特定することができる。そして、このような左方向の力が加わっている状態に基づいて、対象物Wと弾性体2との間に生じる静止摩擦力および動摩擦力を検出することができる。一方、圧電素子41には、ほとんど変形が生じない。したがって、圧電素子41からは、基準電圧から増減する電圧信号がほとんど出力されない。
圧電センサー1Eに右方向(Y軸プラス側の方向)の力が加わると、弾性体2の第3面203には、図19の右下図に矢印で示すように右方向に引っ張る力が加わる。そうすると、圧電素子43には、右方向への曲げ変形が生じる。このとき、圧電素子43からは、図20に示すように、例えば基準電圧に対して負の電圧信号が出力される。これにより、圧電センサー1Eに右方向の力が加わっていることを特定することができる。そして、このような右方向の力が加わっている状態に基づいて、対象物Wと弾性体2との間に生じる静止摩擦力および動摩擦力を検出することができる。一方、圧電素子41には、ほとんど変形が生じない。したがって、圧電素子41からは、基準電圧から増減する電圧信号がほとんど出力されない。
以上、変形モードの例について説明したが、上方向、下方向、左方向、右方向という変形方向は、これ以外の方向であってもよい。
以上のように、圧電センサー1Eの弾性体2は、第3面203を平面視したとき、互いに隣り合う2つの辺に対応する2つの隣接面として、第5面205および第2面202を有する。そして、圧電素子41および圧電素子43は、第5面205および第2面202に臨む位置に配置される。
このような構成によれば、第4実施形態よりもさらに多くの方向から力が印加された場合でも、力の印加方向を検出可能な圧電センサー1Eを実現することができる。具体的には、例えば、上方向や下方向だけでなく、左方向や右方向に加えられた力も区別して検出することができる。これにより、ハンド10の様々な動きを、圧電センサー1Eの出力結果に基づいて、より綿密に捉えることができる。その結果、ハンド10をより適切に作動させることができ、利便性をより高めることができる。
9.第8実施形態に係る圧電センサー
次に、第8実施形態に係る圧電センサーについて説明する。
図21は、第8実施形態に係る圧電センサーをX軸上の位置から見たときの平面図である。
以下、第8実施形態について説明するが、以下の説明では第6、第7実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、各図において第6、第7実施形態と同様の構成については、同一の符号を付している。
第8実施形態に係る圧電センサー1Fは、圧電素子41、43に加え、圧電素子42、44を備える以外、第7実施形態に係る圧電センサー1Eと同様である。
圧電素子42は、柱状部352、354を繋ぐように固定されている。圧電素子44は、柱状部351、352を繋ぐように固定されている。
すなわち、圧電センサー1Fは、複数の圧電素子41~44を備える。具体的には、圧電センサー1Fの弾性体2は、第3面203を平面視したとき、外縁を構成する4つの辺に対応する4つの外側面として、第1面201、第2面202、第5面205および第6面206を有する。そして、図21に示すように、圧電素子41は、第5面205に臨む位置に配置され、圧電素子42は、第6面206に臨む位置に配置され、圧電素子43は、第2面202に臨む位置に配置され、圧電素子44は、第1面201に臨む位置に配置される。
このような構成によれば、弾性体2の周囲を囲むように4つの圧電素子41~44を配置しているため、弾性体2にどのような方向の力が加わっても、少なくとも2つの圧電素子から電圧信号が出力されることになる。このため、本実施形態に係る圧電センサー1Fは、第5実施形態が奏する効果と、第7実施形態が奏する効果と、を併せ持つものとなる。具体的には、例えば、上方向、下方向、左方向および右方向に加えられた力を区別して検出するとともに、2つの圧電素子から出力される電圧信号を、一方が基準電圧から増加する信号とし、他方が基準電圧から減少する信号とすることができる。このため、様々な方向に加えられた力を、より精度よく検出することができる。
図22は、図19に示す変形モードで弾性体2が変形したとき、図21に示す圧電素子41~44から出力される電圧信号の波形(出力波形)の一例を示す図である。なお、図22に示す例では、基準電圧に対する相対的な電位の波形を示している。
圧電センサー1Fに下方向の力が加わると、圧電素子41には、下方向への曲げ変形が生じ、図22に示すように、例えば負の電圧信号が出力される。また、圧電素子42にも、下方向への曲げ変形が生じ、図22に示すように、例えば基準電圧に対して正の電圧信号が出力される。
圧電センサー1Fに上方向の力が加わると、圧電素子41には、上方向への曲げ変形が生じ、図22に示すように、例えば正の電圧信号が出力される。また、圧電素子42にも、上方向への曲げ変形が生じ、図22に示すように、例えば基準電圧に対して負の電圧信号が出力される。
圧電センサー1Fに押付方向の力、すなわち、図21に示す弾性体2をX軸プラス側からX軸マイナス側の方向に押す力が加わると、圧電素子41には上方向、圧電素子42には下方向、圧電素子43には左方向、圧電素子44には右方向への曲げ変形が生じ、図22に示すように、それぞれ例えば基準電圧に対して電圧値が相対的に小さい正の電圧信号が出力される。
圧電センサー1Fに左方向の力が加わると、圧電素子43には、左方向への曲げ変形が生じ、図22に示すように、例えば正の電圧信号が出力される。また、圧電素子44にも、左方向への曲げ変形が生じ、図22に示すように、例えば基準電圧に対して負の電圧信号が出力される。
圧電センサー1Fに右方向の力が加わると、圧電素子43には、右方向への曲げ変形が生じ、図22に示すように、例えば負の電圧信号が出力される。また、圧電素子44にも、右方向への曲げ変形が生じ、図22に示すように、例えば基準電圧に対して正の電圧信号が出力される。
以上のような第8実施形態においても、第6、第7実施形態と同様の効果が得られる。
10.第9実施形態に係る圧電センサー
次に、第9実施形態に係る圧電センサーについて説明する。
図23は、第9実施形態に係る圧電センサーをX軸上の位置から見たときの平面図である。
以下、第9実施形態について説明するが、以下の説明では第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、各図において第3実施形態と同様の構成については、同一の符号を付している。
第9実施形態に係る圧電センサー1Gは、規制部3が円環状をなしている以外、第3実施形態に係る圧電センサー1Aと同様である。
規制部3が円環状をなしていることに伴い、弾性体2の第3面203を平面視したとき、図23に示すように、弾性体2は円形をなしている。つまり、弾性体2の第3面203は、円形をなしている。円形には、真円、長円、楕円等を含む。
このように弾性体2の平面視形状が円形であることにより、弾性体2の平面視形状が矩形である場合に比べて、弾性体2の形状異方性が少なくなる。これにより、圧電センサー1Gに加わる力の向きによる感度のバラつきを抑えつつ、力の向きや大きさを検出することができる。
円環状をなす規制部3のうち、Y軸プラス側の部位が第1壁部31であり、Y軸マイナス側の部位が第1壁部32である。また、Z軸プラス側の部位が第2壁部33であり、Z軸マイナス側の部位が第2壁部34である。
また、弾性体2の側面、すなわち、第3面203および第4面204以外の面のうち、Y軸プラス側の部位が第1面201であり、Y軸マイナス側の部位が第2面202であり、Z軸プラス側の部位が第5面205であり、Z軸マイナス側の部位が第6面206である。第1壁部31は、第1面201に臨む位置に配置され、第1壁部32は、第2面202に臨む位置に配置され、第2壁部33は、第5面205に臨む位置に配置され、第2壁部34は、第6面206に臨む位置に配置されている。
そして、前述した第2実施形態では、弾性体2と第2壁部33との間に圧電素子41が設けられ、弾性体2と第2壁部34との間に圧電素子42が設けられているのに対し、本実施形態では、第2壁部33の弾性体2とは反対側の面に圧電素子41が固定され、第2壁部34の弾性体2とは反対側の面に圧電素子42が設けられている。
以上のような第9実施形態においても、第2実施形態と同様の効果が得られる。
11.第10実施形態に係る圧電センサー
次に、第10実施形態に係る圧電センサーについて説明する。
図24は、第10実施形態に係る圧電センサーをX軸上の位置から見たときの平面図である。
以下、第10実施形態について説明するが、以下の説明では第7、第9実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、各図において第7、第9実施形態と同様の構成については、同一の符号を付している。
第10実施形態に係る圧電センサー1Hは、規制部3が円環状をなしている以外、第7実施形態に係る圧電センサー1Eと同様である。
規制部3が円環状をなしていることに伴い、弾性体2の第3面203を平面視したとき、図24に示すように、弾性体2は円形をなしている。
このように弾性体2の平面視形状が円形であることにより、弾性体2の平面視形状が矩形である場合に比べて、弾性体2の形状異方性が少なくなる。これにより、圧電センサー1Hに加わる力の向きによる感度のバラつきを抑えつつ、力の向きや大きさを検出することができる。
図24に示す規制部3は、4つの柱状部351~354を備える。柱状部351は、弾性体2の中心を基準にしたとき、Y軸プラス側でかつZ軸プラス側に位置している。柱状部352は、Y軸プラス側でかつZ軸マイナス側に位置している。柱状部353は、Y軸マイナス側でかつZ軸プラス側に位置している。柱状部354は、Y軸マイナス側でかつZ軸マイナス側に位置している。そして、柱状部351、352は、第1面201に臨む位置に配置され、柱状部353、354は、第2面202に臨む位置に配置されている。そして、圧電素子41は、柱状部351、353を繋ぐように固定され、圧電素子43は、柱状部353、354を繋ぐように固定されている。
以上のような第10実施形態においても、第7、第9実施形態と同様の効果が得られる。
以上、本発明の圧電センサーおよびハンドを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明の圧電センサーおよびハンドは、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、前記実施形態の各部が同様の機能を有する任意の構成のものに置換されたものであってもよく、前記実施形態に任意の構成物が付加されたものであってもよく、複数の前記実施形態を組み合わせたものであってもよい。