JP7828596B1 - 低果汁酢酸含有飲料及び果汁感の向上方法 - Google Patents
低果汁酢酸含有飲料及び果汁感の向上方法Info
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Abstract
Description
しかしながら、食品分野では、1つの対策方法を広く活用することが難しい側面もあり、状況に応じた複数の対応策の存在が求められている。即ち、異なる態様の果汁含有飲料や、異なる態様の果汁感の向上方法が求められている。
[1]果汁の含有量をMFJ(質量%)とし、
酢酸の含有量をMAA(質量%)とした場合に、
前記MFJが0質量%超5質量%未満であり、
前記MAAが0質量%超0.25質量%以下であり、
前記MAAと前記MFJとの比(MAA/MFJ)が0.02以上である低果汁酢酸含有飲料。
[2]果糖の含有量をMFru(質量%)とした場合に、
前記MFruと前記M AA との比(MFru/M AA )が3以上である、上記[1]に記載の低果汁酢酸含有飲料。
[3]果糖の含有量をMFru(質量%)とし、
ブドウ糖の含有量をMGlu(質量%)とした場合に、
前記MGluと前記MFruとの比(MGlu/MFru)が0.75以下である、上記[1]又は[2]に記載の低果汁酢酸含有飲料。
[4]リンゴ酸の含有量をMMA(質量%)とした場合に、
前記MMAと前記MAAとの比(MMA/MAA)が0.02以上である、上記[1]乃至[3]のうちのいずれかに記載の低果汁酢酸含有飲料。
[5]グルコン酸の含有量をMGA(質量%)とした場合に、
前記MGAと前記MAAとの比(MGA/MAA)が0.003以上である、上記[1]乃至[4]のうちのいずれかに記載の低果汁酢酸含有飲料。
[6]食酢を含有する、上記[1]乃至[5]のうちのいずれかに記載の低果汁酢酸含有飲料。
[7]前記食酢が、果実酢である上記[6]に記載の低果汁酢酸含有飲料。
[8]前記果汁が、イチゴ果汁、ブドウ果汁、モモ果汁及びザクロ果汁からなる群から選択される1種以上を含む、上記[1]乃至[7]のうちのいずれかに記載の低果汁酢酸含有飲料。
[9]果汁の含有量が0質量%超5質量%未満である飲料における果汁感の向上方法であって、
前記果汁の含有量をMFJ(質量%)とし、
酢酸の含有量をMAA(質量%)とした場合に、
前記MAAを0質量%超0.25質量%以下、且つ、前記MAAと前記MFJとの比(MAA/MFJ)を0.02以上に調整するMAA/MFJ調整工程を備える、果汁感の向上方法。
[10]果糖の含有量をMFru(質量%)とした場合に、
前記MFruと前記M AA との比(MFru/M AA )を、3以上に調整するMFru/M AA 調整工程を備える、上記[9]に記載の果汁感の向上方法。
[11]果糖の含有量をMFru(質量%)とし、ブドウ糖の含有量をMGlu(質量%)とした場合に、
前記MGluと前記MFruとの比(MGlu/MFru)を、0.75以下に調整するMGlu/MFru調整工程を備える、上記[9]又は[10]に記載の果汁感の向上方法。
[12]リンゴ酸の含有量をMMA(質量%)とした場合に、
前記MMAと前記MAAとの比(MMA/MAA)を、0.02以上に調整するMMA/MAA調整工程を備える、上記[9]乃至[11]のうちのいずれかに記載の果汁感の向上方法。
[13]グルコン酸の含有量をMGA(質量%)とした場合に、
前記MGAと前記MAAとの比(MGA/MAA)を、0.003以上に調整するMGA/MAA調整工程を備える、上記[9]乃至[12]のうちのいずれかに記載の果汁感の向上方法。
[14]前記MAA/MFJ調整工程は、前記飲料に対して食酢を配合する操作を含む上記[9]乃至[13]のうちのいずれかに記載の果汁感の向上方法。
[15]前記食酢が、果実酢である上記[14]に記載の果汁感の向上方法。
[16]前記果汁が、イチゴ果汁、ブドウ果汁、モモ果汁及びザクロ果汁からなる群から選択される1種以上を含む上記[9]乃至[15]のうちのいずれかに記載の果汁感の向上方法。
本発明の果汁感の向上方法によれば、5質量%未満の果汁を含んだ飲料における果汁感を向上させることができる。
本明細書において、「及び(並びに)/又は(若しくは)」なる表現は、「及び(並びに)」と「又は(若しくは)」の両方の意を包含する。例えば「A及び/又はB」は、A及びBと、A又はBと、の両方の意を包含し、「A単独」、「B単独」及び「AとBの両方」の3つを示す。
本発明における低果汁酢酸含有飲料は、
果汁の含有量をMFJ(質量%)とし、
酢酸の含有量をMAA(質量%)とした場合に、
MFJが0質量%超5質量%未満であり、
MAAが0質量%超0.25質量%以下であり、
MAAとMFJとの比(MAA/MFJ)が0.02以上である。
尚、上述した臭い、香りには、鼻腔を介して感知される匂いに加え、対象物を摂取した際に感じられる匂いを含む。即ち、果汁感の向上は、上述した果汁感を構成する要素のうちの少なくとも1つ以上の好む傾向や度合いを統計的に大きくすることを意味する。
このような果汁感の向上は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であり、且つ、後述する識別訓練を実施した、各官能検査項目に関して絶対評価を行うことが可能な官能検査員によって評価できる。
尚、上述した果汁の含有量MFJ(質量%)は1倍希釈に換算した値とする。また、2種以上の果汁を含有する場合は、個々の果汁の含有量が上述した範囲を充足してもよく、2種以上の果汁の合計の含有量が上述した範囲を充足してもよい。
また、果汁の原料となる果実は、通常、少なくとも果肉を含むが、その他、果皮、果汁、種子等の1種又は2種以上を含むことができる。用いる果実の成熟度は限定されず、未成熟な果実であってもよいし、成熟された果実であってもよく、摘果された果実であってもよいし、落下した果実等であってもよい。また、生果実(加熱処理(例えば、60℃以上の熱を加える)していない果実)でもよく、加熱処理(例えば、60℃以上の熱を加える)された果実、冷蔵された果実、凍結された果実、裁断された果実、粉砕された果実(ピューレ等)、搾汁後の果実等であってもよく、これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
より具体的には、例えば、イチゴ果汁としては、あまおう(登録商標、品種名:福岡S6号)に代表される風味の濃いイチゴ果汁、ブドウ果汁としてはシャインマスカットに代表される香り高いブドウ果汁、モモ果汁としては白桃果汁、ザクロ果汁等が挙げられる。これらの果汁を用いた場合、味の輪郭が際立つことで、それぞれの果汁特有の風味が明瞭に知覚され、低果汁であっても高い果汁感を形成することができる。また、果汁が、2種以上の果物類を含む場合には、最大の割合を占める果汁がイチゴ、ブドウ、モモ又はザクロである場合には、低果汁酢酸飲料における、これら果物類の果汁の味が支配的となるため、本発明の効果を顕著に得ることができる。
更に、上述した果物類の果汁と野菜類の果汁とは、各々単独で用いてもよいが、併用することもできる。
上記のうち、食酢としては、アルコールを酢酸発酵させて産生される酢酸を用いることができる。この場合、果実や穀物等の原料を酵母によってアルコール発酵させたものを、更に酢酸菌によって酢酸発酵させることで産生される酢酸を含むことが好ましい。酢酸発酵を経る食酢は、発酵の原料となる果実や穀物等に由来する糖やタンパク質、アミノ酸、ミネラル等が同時に含有される点において、酢酸のみを含有する食品添加物と異なる。食酢には、醸造酢の日本農林規格(令和元年12月13日農林水産省告示第1626号)に基づいて規定される醸造酢が包含される。
・高速液体クロマトグラフィー(株式会社島津製作所製、型式「LC-10ADvp」)
・移動相(1)4mMp-トルエンスルホン酸水溶液、流速0.9mL/分
・移動相(2)4mMp-トルエンスルホン酸、80μMEDTAを含む16mMBis-Tris水溶液、流速0.9mL/分
・カラム:Shodex KC810P+KC811×2(昭和電工株式会社製)
・カラム温度:50℃
・検出:UV260nm
・高速液体クロマトグラフィー(株式会社島津製作所製、型式「LC-20AD」)
・移動相(1)4mMp-トルエンスルホン酸水溶液、流速0.9mL/分
・移動相(2)4mMp-トルエンスルホン酸、80μMEDTAを含む16mMBis-Tris水溶液、流速0.9mL/分
・カラム:Shodex KC-G6B+KC-811×2(昭和電工株式会社製)
・カラム温度:52°C
・検出:電気伝導度検出器
・高速液体クロマトグラフィー(株式会社島津製作所製、型式「LC-20AD」)
・移動相(1)4mMp-トルエンスルホン酸水溶液、流速0.9mL/分
・移動相(2)4mMp-トルエンスルホン酸、80μMEDTAを含む16mMBis-Tris水溶液、流速0.9mL/分
・カラム:Shodex KC-G6B+KC-811×2(昭和電工株式会社製)
・カラム温度:52°C
・検出:電気伝導度検出器
本発明の果汁感の向上方法は、果汁の含有量が0質量%超5質量%未満である飲料における果汁感の向上方法であって、
果汁の含有量をMFJ(質量%)とし、
酢酸の含有量をMAA(質量%)とした場合に、
MAAを0質量%超0.25質量%以下、且つ、MAAとMFJとの比(MAA/MFJ)を0.02以上に調整するMAA/MFJ調整工程を備える。
MAA/MFJ調整工程は、どのように行ってもよく、その方法は限定されないが、例えば、酢酸の配合により調整することができる。この際、用いる酢酸は限定されず、食品添加物(例えば、市販の酢酸、酢酸塩(酢酸ナトリウム等))であってもよいし、食酢であってもよい。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。MAA/MFJ調整工程は、このうち、食酢を配合する操作を含むことができる。更に、食酢のなかでも果実酢を好適に利用でき、更にはリンゴ酢を好適に利用できることも前述の通りである。
ここで、果糖、MFruの範囲、MFru/M AA の範囲等については、前述した通りである。MFru/M AA 調整工程は、どのように行ってもよく、その方法は限定されないが、例えば、果糖の配合により調整することができる。この際、用いる果糖は限定されず、果実や果汁に由来の天然の果糖であってもよいし、精製品の果糖であってもよいし、果糖ブドウ糖液糖等の糖原料に含まれる果糖であってもよい。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用できる。
ここで、ブドウ糖、MGluの範囲、MGlu/MFruの範囲等については、前述した通りである。MGlu/MFru調整工程は、どのように行ってもよく、その方法は限定されないが、例えば、果糖やブドウ糖の配合により調整することができる。果糖に対するブドウ糖が少ないことが好ましいことから、果糖の配合により調整することが好ましい。なお、用いる果糖やブドウ糖は限定されず、果実や果汁に由来の天然の果糖やブドウ糖であってもよいし、精製品の果糖やブドウ糖であってもよいし、果糖ブドウ糖液糖等の糖原料に含まれる果糖やブドウ糖であってもよい。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用できる。
ここで、リンゴ酸、MMAの範囲、MMA/MAAの範囲等については、前述した通りである。MMA/MAA調整工程は、どのように行ってもよく、その方法は限定されないが、例えば、リンゴ酸の配合により調整することができる。この際、用いるリンゴ酸は限定されず、果実や果汁に由来の天然のリンゴ酸であってもよいし、発酵物(食酢(果実酢)等)由来のリンゴ酸であってもよいし、精製品のリンゴ酸であってもよい。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用できる。また、リンゴ酸の含有量は、発酵によっても調整することができる。また、酢酸の配合により調整することができる。この際、用いる酢酸は限定されず、食品添加物(例えば、市販の酢酸、酢酸塩(酢酸ナトリウム等))であってもよいし、食酢であってもよい。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。MMA/MAA調整工程は、このうち、食酢を配合する操作を含むことができる。この際、食酢は1種のみを配合してもよく、原材料や発酵条件の異なる2種以上を配合させ、その配合比を調整することでMMA/MAAを調整してもよい。更に、食酢のなかでも果実酢を好適に利用でき、更にはリンゴ酢を好適に利用できることも前述の通りである。
ここで、グルコン酸、MGAの範囲、MGA/MAAの範囲等については、前述した通りである。MGA/MAA調整工程は、どのように行ってもよく、その方法は限定されないが、例えば、グルコン酸の配合により調整することができる。この際、用いるグルコン酸は限定されず、果実や果汁に由来の天然のグルコン酸であってもよいし、発酵物(食酢(果実酢)等)由来のグルコン酸であってもよいし、精製品のグルコン酸であってもよい。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用できる。また、グルコン酸の含有量は、発酵によっても調整することができる。
また、酢酸の配合により調整することができる。この際、用いる酢酸は限定されず、食品添加物(例えば、市販の酢酸、酢酸塩(酢酸ナトリウム等))であってもよいし、食酢であってもよい。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。MGA/MAA調整工程は、このうち、食酢を配合する操作を含むことができる。この際、食酢は1種のみを配合してもよく、原材料や発酵条件の異なる2種以上を配合させ、その配合比を調整することでMGA/MAAを調整してもよい。更に、食酢のなかでも果実酢を好適に利用でき、更にはリンゴ酢を好適に利用できることも前述の通りである。
(A)五味(甘味:砂糖の味、酸味:酒石酸の味、旨み:グルタミン酸ナトリウムの味、塩味:塩化ナトリウムの味、苦味:カフェインの味)について、各成分の閾値に近い濃度にした水溶液を各1種ずつの5つのサンプル、蒸留水のみから1種のサンプルを2つ、合計7つのサンプルから、各五味のサンプルを識別する味質識別試験。
(B)濃度がわずかに異なる5種類の食塩水溶液、酢酸水溶液の濃度差を正確に識別する濃度差識別試験。
(C)A社製の醤油2種、B社製の醤油1種の合計3種の醤油のサンプルからB社製の醤油を正確に識別する3点識別試験。
果汁として、イチゴ果汁(イチゴとしてあまおう(登録商標、品種名称:福岡S6号)、ブドウ果汁(シャインマスカット)、モモ果汁(白桃)又はザクロ果汁を用い、酢酸源及びリンゴ酸源としてリンゴ酢(ミツカン製、純リンゴ酢)を用い、表中の「果汁の種類」に用いた果汁の種類を記載した。また、当該果汁の含有量を果汁含有量MFJ(質量%)に記載した。その他、各成分量比の調整のために、果糖(精製果糖)、果糖ブドウ糖液糖、リンゴ酸(精製リンゴ酸)、グルコン酸(精製グルコン酸)を用いて、実施例1-1~1-12及び比較例1~8の低果汁酢酸含有飲料(表1~2、リンゴ酢配合による変化)、実施例2-1~2-16及び比較例9~12の低果汁酢酸含有飲料(表3~4、果糖、果糖ブドウ糖液糖の配合による変化)、実施例3-1~3-6及び比較例13の低果汁酢酸含有飲料(表5、リンゴ酸配合による変化)、実施例4-1~4-6及び比較例14の低果汁酢酸含有飲料(表6、グルコン酸配合による変化)、を調製した。
尚、表中におけるモモ果汁、ザクロ果汁としては、以下のように複数果汁を混合した果汁を用い、最大の割合を占めるモモ果汁、ザクロ果汁が表中の果汁含有量MFJ(質量%)となるように調整した。
モモ果汁:白桃混合果汁(白桃濃縮果汁:リンゴ濃縮果汁:梅濃縮果汁=6:1:5)
ザクロ果汁:ざくろ混合果汁(ざくろ濃縮果汁:ぶどう濃縮果汁=2:1)
「味の輪郭」(表中の果汁の種類に記載された果汁味が際立って感じられる効果)の評価は、10名の官能検査員が、各低果汁酢酸含有飲料を50mlずつ経口摂取して、各試験区から酢酸を含まない以外は同じ品質のコントロールである低果汁飲料を同様に経口摂取した場合と比較することにより評価した。即ち、各官能検査員は、下記評価基準1に示す基準のうち、自らの評価と最も近い対応する数字を1つ選択することにより行った。また、評価項目以外で確認された事項がある場合には備考欄に記載した。評価結果の集計は10名の官能検査員による各スコアの算術平均値を算出し、得られた算術平均値を小数第1位で四捨五入して得られた値を評点として、表1~表6の該当する欄にその結果を示した。結果として、表1に記載される通り、MAAと前記MFJとの比(MAA/MFJ)が0.02以上であると、味の輪郭が向上されることが分かった。また、リンゴ酸やグルコン酸の比率が変化しても、同様の効果が認められた。
5:コントロールと比べて味の輪郭が非常に際立つことで果汁感が非常に向上した
4:コントロールと比べて味の輪郭が明らかに際立ち果汁感が明らかに向上した
3:コントロールと比べて味の輪郭がわずかに際立った
2:コントロールと比べて味の輪郭は同程度である
1:コントロールと比べて味の輪郭がややぼやけており好ましくない
実施例1-1~1-12及び比較例1~8の各低果汁酢酸含有飲料(表1~2)の「ジューシー感」の評価を行い、表1及び表2の該当する欄にその結果を示した。
実施例2-1~2-16及び比較例9~12の各低果汁酢酸含有飲料(表3~4)の「ジューシー感」の評価を行い、表3及び表4の該当する欄にその結果を示した。
実施例3-1~3-6及び比較例13の各低果汁酢酸含有飲料(表5)の「ジューシー感」の評価を行い、表5の該当する欄にその結果を示した。
実施例4-1~4-6及び比較例14の各低果汁酢酸含有飲料(表6)の「ジューシー感」の評価を行い、表6の該当する欄にその結果を示した。
5:ジューシー感が非常に強く感じられ好ましい
4:ジューシー感がやや強く感じられ好ましい
3:ジューシー感が感じられる(許容範囲)
2:ジューシー感がやや弱く感じられ、好ましくない
1:ジューシー感が弱く感じられ、好ましくない
上記(2)で評価した「味の輪郭」の結果と、上記(3)で評価した「ジューシー感」の結果と、のうち、より小さい方の値を総合評価とした。また、比較例4においては、「味の輪郭」及び「ジューシー感」の両結果とも「5」であったものの、備考記載の通り「酢酸の違和感を感じる」という事項があることから「3」と評価した。
尚、実施例2-3で添加した果糖を、果糖ブドウ糖液糖に置き換えて、果糖含有量の制御を行った場合、甘味がのっぺりとした印象となり、好ましくない結果となった。
実施例3-1~3-6及び比較例13の各低果汁酢酸含有飲料(表5)の「後味の余韻」の評価を行い、表5の該当する欄にその結果を示した。
「後味の余韻」の評価は、10名の官能検査員が、各低果汁酢酸含有飲料を50mlずつ経口摂取して評価した。即ち、各官能検査員は、下記評価基準3に示す基準のうち、自らの評価と最も近い対応する数字を1つ選択することにより行った。評価結果の集計は10名の官能検査員による各スコアの算術平均値を算出し、得られた算術平均値を小数第1位で四捨五入して得られた値を評点として、表5の該当する欄にその結果を示した。
尚、イチゴ果汁、モモ果汁及びザクロ果汁による低果汁酢酸含有飲料ついての評価においても同等の結果が得られた。
5:後味の余韻が非常に強く感じられ、非常に好ましい
4:後味の余韻が強く感じられ、好ましい
3:後味の余韻が僅かに感じられ、許容範囲
2:後味の余韻が感じられず、やや好ましくない
1:後味の余韻が全く感じられず、好ましくない
実施例4-1~4-6及び比較例14の各低果汁酢酸含有飲料(表6)の「フレッシュな果実香」の評価を行い、表6の該当する欄にその結果を示した。
「フレッシュな果実香」の評価は、10名の官能検査員が、各低果汁酢酸含有飲料を50mlずつ経口摂取して評価した。即ち、各官能検査員は、下記評価基準4に示す基準のうち、自らの評価と最も近い対応する数字を1つ選択することにより行った。評価結果の集計は10名の官能検査員による各スコアの算術平均値を算出し、得られた算術平均値を小数第1位で四捨五入して得られた値を評点として、表6の該当する欄にその結果を示した。
尚、イチゴ果汁、ブドウ果汁及びザクロ果汁による低果汁酢酸含有飲料についての評価においても同等の結果が得られた。
5:フレッシュな果実香が非常によく感じられ、非常に好ましい
4:フレッシュな果実香がよく感じられ、好ましい
3:フレッシュな果実香がわずかに感じられ、許容範囲
2:フレッシュな果実香があまり感じられず好ましくない
1:フレッシュな果実香が全く感じられず好ましくない。
Claims (12)
- 果汁の含有量をMFJ(質量%)とし、
酢酸の含有量をMAA(質量%)とし、
果糖の含有量をMFru(質量%)とし、
ブドウ糖の含有量をM Glu (質量%)とした場合に、
前記MFJが0質量%超5質量%未満であり、
前記MAAが0質量%超0.25質量%以下であり、
前記MAAと前記MFJとの比(MAA/MFJ)が0.02以上であり、
前記MFruと前記M AA との比(MFru/M AA )が3以上であり、
前記M Glu と前記M Fru との比(M Glu /M Fru )が0.35以下である低果汁酢酸含有飲料。 - 果汁の含有量が0質量%超5質量%未満である飲料における果汁感の向上方法であって、
前記果汁の含有量をM FJ (質量%)とし、
酢酸の含有量をM AA (質量%)とし、
果糖の含有量をM Fru (質量%)とし、
ブドウ糖の含有量をM Glu (質量%)とした場合に、
前記M AA を0質量%超0.25質量%以下、且つ、前記M AA と前記M FJ との比(M AA /M FJ )を0.02以上に調整するM AA /M FJ 調整工程を備え、
前記M Fru と前記M AA との比(M Fru /M AA )を、3以上に調整するM Fru /M AA 調整工程を備え、
前記M Glu と前記M Fru との比(M Glu /M Fru )を0.35以下に調整するM Glu /M Fru 調整工程を備えることで、当該酢酸含有飲料の味の輪郭を際立たせ、果汁感を向上させる果汁感の向上方法。 - リンゴ酸の含有量をMMA(質量%)とした場合に、
前記MMAと前記MAAとの比(MMA/MAA)が0.02以上である、請求項1に記載の低果汁酢酸含有飲料。 - グルコン酸の含有量をMGA(質量%)とした場合に、
前記MGAと前記MAAとの比(MGA/MAA)が0.003以上である、請求項1に記載の低果汁酢酸含有飲料。 - 食酢を含有する請求項1に記載の低果汁酢酸含有飲料。
- 前記食酢が、果実酢である請求項5に記載の低果汁酢酸含有飲料。
- 前記果汁が、イチゴ果汁、ブドウ果汁、モモ果汁及びザクロ果汁からなる群から選択される1種以上を含む請求項1に記載の低果汁酢酸含有飲料。
- リンゴ酸の含有量をMMA(質量%)とした場合に、
前記MMAと前記MAAとの比(MMA/MAA)を、0.02以上に調整するMMA/MAA調整工程を備える、請求項2に記載の果汁感の向上方法。 - グルコン酸の含有量をMGA(質量%)とした場合に、
前記MGAと前記MAAとの比(MGA/MAA)を、0.003以上に調整するMGA/MAA調整工程を備える、請求項2に記載の果汁感の向上方法。 - 前記MAA/MFJ調整工程は、前記飲料に対して食酢を配合する操作を含む請求項2に記載の果汁感の向上方法。
- 前記食酢が、果実酢である請求項10に記載の果汁感の向上方法。
- 前記果汁が、イチゴ果汁、ブドウ果汁、モモ果汁及びザクロ果汁からなる群から選択される1種以上を含む請求項2に記載の果汁感の向上方法。
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