JP7816319B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

Info

Publication number
JP7816319B2
JP7816319B2 JP2023149642A JP2023149642A JP7816319B2 JP 7816319 B2 JP7816319 B2 JP 7816319B2 JP 2023149642 A JP2023149642 A JP 2023149642A JP 2023149642 A JP2023149642 A JP 2023149642A JP 7816319 B2 JP7816319 B2 JP 7816319B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
wheel speed
braking force
braking
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023149642A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2025042549A (ja
Inventor
彰柱 安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2023149642A priority Critical patent/JP7816319B2/ja
Priority to US18/751,672 priority patent/US12534051B2/en
Publication of JP2025042549A publication Critical patent/JP2025042549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7816319B2 publication Critical patent/JP7816319B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本開示は、車両の制御装置に関する。
従来、この種の車両の制御装置としては、駆動軸に動力を出力するモータと、車軸を介して駆動軸に接続される車輪に制動力を付与する油圧式の制動力付与装置(ブレーキ)と、を備える車両に用いられ、ブレーキを制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、車両が波状路を走行中に急制動が要求されたときには、ブレーキ油圧が閾値以下になるように制動力付与装置を制御する。これにより、車軸や駆動軸のトルク変動を抑制している。
特開2010-264915号公報
上述の制御装置では、車軸や駆動軸のトルク変動を抑制しているものの、ブレーキ油圧を閾値以下とするから、車両の減速を抑制しまうことがある。
本開示の車両の制御装置は、車軸や駆動軸のトルク変動を抑制すると共に車両をより適正に減速させることを主目的とする。
本開示の車両の制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示の車両の制御装置は、
駆動軸に動力を出力するモータと、車軸を介して前記駆動軸に接続される車輪に制動力を付与する制動力付与装置と、を備える車両に用いられ、前記モータと前記制動力付与装置を制御する車両の制御装置であって、
波状路を走行中に制動要求がなされたときには、前記制動要求に基づく要求制動力が付与されているときの車輪速の時間波形を予測し、予測した前記車輪速の時間波形における前記車輪速の変動のタイミングに合わせて前記制動力付与装置から前記要求制動力から低減された制動力が付与されるように前記制動力付与装置を制御する低減制御を実行する
ことを要旨とする。
この本開示の車両の制御装置では、波状路を走行中に制動要求がなされたときには、制動要求に基づく要求制動力が付与されているときの車輪速の時間波形を予測し、予測した車輪速の時間波形における車輪速の変動のタイミングに合わせて制動力付与装置から要求制動力から低減された制動力が付与されるように制動力付与装置を制御する低減制御を実行する。波状路で車両が跳ねて車輪が空転したとき、即ち、車輪速に変動が発生しているときに車輪に一定の制動力が付与されると、車軸や駆動軸にトルク変動が発生してしまう。そのため、車輪速の変動に合わせて制動力付与装置から車輪に付与する制動力を要求制動力から低減させることにより、車輪速の変動に拘わらず一定の比較的大きな制動力を付与するものに比して、車軸や駆動軸のトルク変動を抑制できる。また、車輪速の変動に拘わらず一定の比較的小さな制動力を付与するものに比して、車両を迅速に減速させることができる。この結果、車軸や駆動軸のトルク変動を抑制できると共に、車両をより適正に減速させることができる。
こうした本開示の車両の制御装置において、制動要求は、急制動の要求であり、車輪速の時間波形として、車両が停車するまでの時間波形を予測してもよい。こうすれば、急制動が要求されるときに、車両が停車するまでの時間波形に応じて車軸や駆動軸のトルク変動を抑制できる。
また、本開示の車両の制御装置において、前記車輪速の時間波形に基づいて前記車両が停車する停車タイミングを予測し、前記低減制御の実行中に前記車輪速の変動幅が所定の低変動状態に至ったときは、前記低減制御の実行を終了し、予測した前記停車タイミングで前記車両が停車するように前記制動力付与装置を制御する。これにより、車両を予測した停車タイミングで停車させることができ、制動距離の増加を抑制できる。
さらに、本開示の車両の制御装置において、前記低減制御は、予測した前記車輪速の時間波形において前記車輪速が2回変動する毎に1回の割合で前記制動力付与装置から付与する制動力が低減するように前記制動力付与装置を制御してもよい。こうすれば、車輪に付与する制動力をある程度保持しつつ、車軸や駆動軸のトルク変動を抑制できる。
そして、本開示の車両の制御装置において、機械学習により前記波状路を走行中に前記制動要求がなされたときの前記車輪速の時間波形のモデルを生成し、前記波状路を走行中に制動要求がなされたときには、前記モデルを用いて前記車輪速の時間波形を予測してもよい。機械学習により生成したモデルを用いて車輪速の時間波形を予測することにより、車輪速の時間波形の予測の精度が向上する。精度よく予測された車輪速の時間波形を用いて低減制御を実行するから、より適正に、車軸や駆動軸のトルク変動を抑制できると共に車両を減速させることができる。
発明の実施形態としての車両の制御装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 機械学習により機械学習モデルM1を作成する様子の一例を示す説明図である。 機械学習により機械学習モデルM2を作成する様子の一例を示す説明図である。 電子制御ユニット40に実行されるブレーキ制御ルーチンの一例を示すフローチャートである 電子制御ユニット40に実行される予測処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 ブレーキ油圧Pboilおよび車輪速Vwの時間変化の一例を示す説明図である。
本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態としての車両の制御装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施形態の電気自動車20は、図示するように、モータ22と、インバータ24と、バッテリ30と、システムメインリレー34と、電子制御ユニット40と、ブレーキアクチュエータ(制動力付与装置)62と、を備える。
モータ22は、同期発電電動機として構成されており、永久磁石が埋め込まれた回転子と、三相コイルが巻回された固定子と、を備える。このモータ22の回転子は、駆動輪28a,28bにデファレンシャルギヤ27を介して連結された駆動軸26に接続されている。
インバータ24は、モータ22に接続されると共に電力ライン32に接続されている。このインバータ24は、6つのトランジスタと、6つのダイオードと、を有する周知のインバータ回路として構成されている。
バッテリ30は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、電力ライン32に接続されている。電力ライン32には、システムメインリレー34が取り付けられている。このシステムメインリレー34は、図示しないが、電力ライン32の正極母線に設けられた正極側リレーと、電力ライン32の負極母線に設けられた負極側リレーと、負極側リレーをバイパスするようにプリチャージ用抵抗とプリチャージ用リレーとが直列接続されたプリチャージ回路と、を有する。電力ライン32には、平滑用のコンデンサ36や図示しない補機も接続されている。
電子制御ユニット40は、CPU42を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU42の他に、処理プログラムを記憶するROM44やデータを一時的に記憶するRAM46,図示しないフラッシュメモリ,図示しない入出力ポート、図示しない通信ポートなどを備える。
電子制御ユニット40には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット40に入力される信号としては、例えば、モータ22の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ(例えばレゾルバ)22aからの回転位置θm,バッテリ30の端子間に取り付けられた電圧センサ31aからの電圧VB,バッテリ30の出力端子に取り付けられた電流センサ31bからの電流IBを挙げることができる。また、コンデンサ36の端子間に取り付けられた電圧センサ37からのコンデンサ36(電力ライン32)の電圧Vinも挙げることができる。さらに、スタートスイッチ50からのスタート信号や,シフトレバー51の操作位置を検出するシフトポジションセンサ52からのシフトポジションSP,アクセルペダル53の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ54からのアクセル開度,ブレーキペダル55の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ56からのブレーキペダルポジション,車速センサ58からの車速V、水平方向および前後方向および垂直方向の加速度を検出する3軸加速度センサ59からの3軸加速度αなども挙げることができる。
電子制御ユニット40からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット40から出力される信号としては、例えば、インバータ24のトランジスタへのスイッチング制御信号,システムメインリレー34への駆動制御信号などを挙げることができる。
電子制御ユニット40は、回転位置検出センサ22aからの回転位置θmに基づいてモータ22の回転数Nmを演算したり、図示しない電流センサにより検出されたモータ22の三相コイルに流れる電流に基づいてモータ22から出力されているトルクとしてのモータトルクTmを演算している。電子制御ユニット40は、3軸加速度センサ59からの3軸加速度αに基づいてピッチ角θpを演算している。電子制御ユニット40は、車両の重量やホイールベースの長さ、重心の高さ、車両の進行方向への加速度などに基づいてタイヤの接地荷重Lvや前後荷重Llを演算している。
ブレーキアクチュエータ62は、ブレーキペダル55の踏み込みに応じて生じるブレーキマスタシリンダ60の圧力(ブレーキ油圧)Pboilと車速Vとにより車両に作用させる制動力におけるブレーキの分担分に応じた制動力が従動輪29a,29bや駆動輪28a,28bに作用するようディスクブレーキ66a~66dのピストンの油圧を調整したり、ブレーキペダル55の踏み込みに無関係に、従動輪29a,29bや駆動輪28a,28bに制動力が作用するようディスクブレーキ66a~66dのピストンの油圧を調整できるように構成されている。ブレーキ油圧Pboilは、ブレーキマスタシリンダ60の圧力(ブレーキ油圧)を検出する図示しない油圧センサにより検出されたものを用いている。以下、ブレーキアクチュエータ62の作動により従動輪29a,29bや駆動輪28a,28bに作用させる制動力を油圧ブレーキと称することがある。ブレーキアクチュエータ62は、ブレーキ用電子制御ユニット(以下、ブレーキECUという)64により制御されている。ブレーキECU64は、電子制御ユニット40と通信しており、電子制御ユニット40からの制御信号によってブレーキアクチュエータ62を駆動制御したり、必要に応じてブレーキ油圧Pboilなどブレーキアクチュエータ62の状態に関するデータを電子制御ユニット40に出力する。
ブレーキECU64は、従動輪29a,29bや駆動輪28a,28bに取り付けられた車輪速センサ68a~68dからの車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlやディスクブレーキ66a~66dのブレーキパッドの温度を検出する温度センサ69a~69dからのブレーキパッド温度Tbpa~Tbpd、図示しない操舵角センサからの操舵角などが入力されている。
ブレーキECU64は、運転者がブレーキペダル55を踏み込んだときにブレーキペダル55の踏み込み量に応じて駆動輪28a,28bや従動輪29a,29bに作用させるべき制動トルクを計算する。そして、ブレーキECU64は、駆動輪28a,28bや従動輪29a,29bに作用させるべき制動トルクをディスクブレーキ66a~66dによる制動トルクとモータ22の回生制御による制動トルクとに分担する。そして、ディスクブレーキ66a~66dから作用させるべき制動トルク(要求制動力)Tb*が作用するようにブレーキアクチュエータ62を駆動制御する。モータ22の回生制御による制動トルクTbm*については電子制御ユニット40に送信し、これを受信した電子制御ユニット40がモータ22出力すべき制動トルクが出力されるようにインバータ24のスイッチング素子をスイッチング制御する。
さらに、ブレーキECU64は、所定時間毎(例えば、数msec毎など)に車輪速センサ68a~68dからの車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlを入力して、入力する毎に前回入力したときからの車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlからの変動量ΔVdr、ΔVdl、ΔVnr、ΔVnlと、変動量ΔVdr、ΔVdl、ΔVnr、ΔVnlの平均値(=(ΔVdr+ΔVdl+ΔVnr+ΔVnl)/4)の積算値Sdvを演算する。そして、積算値Sdvが閾値Sdref1以上になったときに、路面が波状路であると判定して、波状路フラグFを値1に設定する。積算値Sdvが閾値Sdref1未満になったときに、路面が波状路ではないと判定して、波状路フラグFを値0に設定する。
次に、こうして構成された実施形態の電気自動車20の動作、特に、波状路を走行中に走行要求がなされたときの動作について説明する。最初に、電気自動車20において事前に(例えば、電気自動車20の出荷前に電気自動車20をテストコースやシャシダイナモメータ上で駆動して)行なわれる機械学習について説明し、続いて、走行中の動作について説明する。
図2は、機械学習により機械学習モデルM1を作成する様子の一例を示す説明図である。実施形態の電気自動車20では、電子制御ユニット40は、事前に、機械学習により、モータトルクTmと車速Vと車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlと接地荷重Lvとピッチ角θpとを入力データとし、タイヤと路面との摩擦係数μ(タイヤμ)を出力データとする機械学習モデルM1を作成して、電子制御ユニット40のROM44に記憶する。ここで、車速Vは、車速センサ58により検出されたものを、車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlは車輪速センサ68a~68dにより検出されたものを用いる。モータトルクTm、接地荷重Lv、ピッチ角θpは、電子制御ユニット40で演算したものを用いる。タイヤμは、予めテストコースの路面やシャシダイナモの接地面とタイヤの摩擦係数として予め演算したものを用いる。
図3は、機械学習により機械学習モデルM2を作成する様子の一例を示す説明図である。実施形態の電気自動車20では、電子制御ユニット40は、事前に、機械学習により、急制動の要求がなされて駆動輪28a、28bや従動輪29a,29bに制動トルクが付与されたときのタイヤμとモータトルクTmと回転数Nmと車速Vと車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlと接地荷重Lvと前後荷重Llとピッチ角θpとブレーキ油圧Pboilとブレーキパッド温度Tbpa~Tbpdとを入力データとし、所定の急制動がなされてから電気自動車20が停車するまでの期間における車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlの平均値(以下、「車輪速Vw」という)の時間波形を出力データとする機械学習モデルM2を作成して、電子制御ユニット40のROM44に記憶する。ここで、車速Vは、車速センサ58により検出されたものを、車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlは車輪速センサ68a~68dにより検出されたものをそれぞれ用いる。ブレーキ油圧Pboilは、図示しない油圧センサにより検出されたもの、ブレーキパッド温度Tbpa~Tbpdは、温度センサ60a~69dにより検出されたものを、ブレーキECU64を介して入力する。モータトルクTm、回転数Nm、接地荷重Lv、前後荷重Ll、ピッチ角θpは、電子制御ユニット40で演算したものを用いる。タイヤμは、予めテストコースの路面やシャシダイナモの接地面とタイヤの摩擦係数として予め演算したものを用いる。急制動の要求は、時間の変化量に対するブレーキ油圧Pboilの傾きKpboilが所定値dprefを超えているときなどを挙げることができる。
続いて、実施形態の電気自動車20が波状路を走行しているときの動作について説明する。図4は、電子制御ユニット40に実行されるブレーキ制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、走行中に実行される。
本ルーチンが実行されると、電子制御ユニット40のCPU42は、車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlとブレーキ油圧Pboilと波状路フラグFとを入力する処理を実行する(ステップS100)。車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlは車輪速センサ68a~68dにより検出されたものを入力する。ブレーキ油圧Pboilは、図示しない油圧センサにより検出されたものをブレーキECU64を介して入力する。
こうして予測したタイヤμを含む処理に必要なデータを入力すると、波状路フラグFが値1であるか否かを判定する(ステップS110)。波状路フラグFが値0のときには、波状路を走行中ではないと判断して、本ルーチンを終了する。
ステップS110で波状路フラグFが値1のときには、次式(1)を用いて時間に対するブレーキ油圧Pboilの傾きKpboilを演算する(ステップS120)。式(1)中、「前回Pboil」は、前回ステップS100やステップS140を実行したときに入力したブレーキ油圧Pboilである。時間trefは、前回ステップS100やステップS140を実行してからの経過時間である。
Kpboil=(Pboil-前回Pboil)/tref・・・(1)
続いて、傾きKpboilが閾値Krefを超えているか否かを判定する(ステップS130)。閾値Krefは、ブレーキ油圧Pboilが短時間で急激に変化したか否かを判定するための閾値である。ブレーキ油圧Pboilは、ブレーキペダル55の踏み込みに応じて生じる。したがって、ステップS130は、ブレーキペダル55が短時間に急激に踏み込まれたか否か、つまり、急制動が要求されたか否かを判定する処理となっている。傾きKpboilが閾値Krefを超えていないときには、本ルーチンを終了する。
ステップS130で傾きKpboilが閾値Krefを超えているときには、急制動が要求されたと判断して、モータトルクTmと回転数Nmと車速Vと車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlと接地荷重Lvと前後荷重Llとピッチ角θpとブレーキ油圧Pboilとブレーキパッド温度Tbpa~Tbpdとタイヤμとを入力する処理を実行する(ステップS140)。車速Vは、車速センサ58により検出されたものを、車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlは車輪速センサ68a~68dにより検出されたものをそれぞれ入力する。ブレーキ油圧Pboilは、図示しない油圧センサにより検出されたもの、ブレーキパッド温度Tbpa~Tbpdは、温度センサ60a~69dにより検出されたものを、ブレーキECU64を介して入力する。モータトルクTm、回転数Nm、接地荷重Lv、前後荷重Ll、ピッチ角θpは、電子制御ユニット40で演算したものを用いる。タイヤμは、機械学習モデルM1を用いて予測したものをRAM46から入力する。
ここで、タイヤμの予測について説明する。図5は、電子制御ユニット40に実行される予測処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、走行中に繰り返し実行される。
本ルーチンが実行されると、電子制御ユニット40のCPU42は、モータトルクTmと車速Vと車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlと接地荷重Lvとピッチ角θpと波状路フラグFの入力する(ステップS300)。車速Vは、車速センサ58により検出されたものを、車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlは車輪速センサ68a~68dにより検出されたものを入力する。モータトルクTm、接地荷重Lv、ピッチ角θpは、電子制御ユニット40で演算したものを入力する。波状路フラグFは、上述したように、車輪速センサ68a~68dからの車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlに基づいて設定したものを入力する。
続いて、モータトルクTmと車速Vと車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlと接地荷重Lvとピッチ角θpを入力データとして機械学習モデルM1を用いてタイヤμを予測し(ステップS310)、波状路フラグFが値1か否かを判定する(ステップS320)。波状路フラグFが値1でないときには、本ルーチンを終了し、波状路フラグFが値1のときには、予測したタイヤμをRAM46に記憶して(ステップS330)、本ルーチンを終了する。
続いて、ステップS140で入力したデータ、即ち、タイヤμとモータトルクTmと回転数Nmと車速Vと車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlと接地荷重Lvと前後荷重Llとピッチ角θpとブレーキ油圧Pboilとブレーキパッド温度Tbpa~Tbpdとを入力データとして、機械学習モデルM2を用いて現時点から電気自動車20が停車するまでの車輪速Vwの時間波形を予測する(ステップS150)。図6は、ブレーキ油圧Pboilおよび車輪速Vwの時間変化の一例を示す説明図である。時間t0は、ステップS130で傾きKpboilが閾値Krefを超えていると判定されたタイミングである。時間t1は、車両が停車するタイミングである。ステップS150では、図6における時間t0から時間t1までの車輪速Vwの時間変化(時間波形)を予測する処理となっている。今、波状路を走行していることから、波状路で車両が跳ねて駆動輪28a,28bや従動輪29a,29が空転し、接地したときに駆動輪28a,28bや従動輪29a,29の回転数が小さくなることから、車輪速Vwは周期的に変動(増減)する。
そして、車輪速Vwの時間波形において車輪速Vwの変動に合わせたタイミングで、車輪速Vwが2回変動する毎に1回の割合で、ディスクブレーキ66a~66dから駆動輪28a,28bや従動輪29a,29bに作用させるべき制動トルクTb*から低減した制動トルクが駆動輪28a,28bや従動輪29a,29bに作用するようブレーキアクチュエータ62を制御してブレーキ油圧を調整する低減制御を実行する(ステップS160)。こうした制御により、図6に示すように、ブレーキ油圧Pboilは、車輪速Vwが2回変動する毎に1回の割合で、車輪速Vwが減少するタイミングで、制動トルクTb*に対応するブレーキ油圧Pbo*から低減し、車輪速Vwが増加するタイミングでブレーキ油圧Pbo*に戻る。これにより、車輪速Vwの変動に拘わらず時間変化をせずに一定の制動トルクTb*をディスクブレーキ66a~66dから駆動輪28a,28bや従動輪29a,29bに作用させるものに比して、車軸や駆動軸26のトルク変動を抑制できる。また、車輪速Vwの変動に拘わらず一定の制動トルクTb*より小さな制動トルクをディスクブレーキ66a~66dから駆動輪28a,28bや従動輪29a,29bに作用させるものに比して、車両を迅速に減速させることができる。したがって、車軸や駆動軸26のトルク変動を抑制できると共に、車両をより適正に減速させることができる。
続いて、ステップS100、S140と同様の処理で車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlを入力し(ステップS170)、前回実行したステップS100やS140で入力した車輪速Vdr,Vdl,Vnr,Vnlからの変動量ΔVdr、ΔVdl、ΔVnr、ΔVnlと、変動量ΔVdr、ΔVdl、ΔVnr、ΔVnlの平均値(=(ΔVdr+ΔVdl+ΔVnr+ΔVnl)/4)の積算値Sdvを演算し(ステップS180)、積算値Sdvが閾値Sdref2未満であるか否かを判定する(ステップS190)。閾値Sdref2は、車輪速Vwの変動幅が十分に低いとみなすことが可能な所定の低変動状態であるか否かを判定するための閾値である。積算値Sdvが閾値Sdref2以上のときには、車輪速Vwの変動幅が十分に小さくなっていないと判断して、ステップS140に戻り、積算値Sdvが閾値Sdref2未満になるまで、ステップS140~S190を繰り返す。
そして、積算値Sdvが閾値Sdref2未満になったときには、ステップS150で予測した車輪速Vwの波形において電気自動車20が停車する時間t1で車両が停車するようにブレーキアクチュエータ62を制御する停車制御を実行し(ステップS200)、ステップS140と同様の処理で車速Vを入力し(ステップS210)、車速Vが値0であるか否かを判定する(ステップS220)。車速Vが値0でないとき、つまり、電気自動車20が停車していないときには、電気自動車20が停車するまで、ステップS200~S220を繰り返す。そして、電気自動車20が停車したときに、本ルーチンを終了する。これにより、電気自動車20を予測した停車タイミングとしての時間t1で停車させることができ、制動距離の増加を抑制できる。
以上説明した本実施形態の車両の制御装置を搭載する電気自動車20によれば、波状路を走行中に制動要求がなされたときには、機械学習モデルM2を用いて現時点から電気自動車20が停車するまでの車輪速Vwの時間波形を予測し、車輪速Vwの時間波形において車輪速Vwの変動に合わせたタイミングに合わせてディスクブレーキ66a~66dから駆動輪28a,28bや従動輪29a,29bに作用させるべき制動トルクTb*から低減した制動トルクが駆動輪28a,28bや従動輪29a,29bに作用するようブレーキアクチュエータ62を制御してブレーキ油圧を調整する低減制御を実行することにより、車軸や駆動軸26のトルク変動を抑制できると共に、電気自動車20をより適正に減速させることができる。
また、車輪速Vwの時間波形に基づいて電気自動車20が停車する時間t1(停車タイミング)を予測し、低減制御の実行中に積算値Sdvが閾値Sdref2未満になったときには、低減制御の実行を終了し、時間t0で車両が停車するようにブレーキアクチュエータ62を制御する停車制御を実行するから、車両を予測した停車タイミングとしての時間t1で停車させることができ、制動距離の増加を抑制できる。
さらに、低減制御では、車輪速Vwが2回変動する毎に1回の割合で、ディスクブレーキ66a~66dから駆動輪28a,28bや従動輪29a,29bに作用させるべき制動トルクTb*から低減した制動トルクが駆動輪28a,28bや従動輪29a,29bに作用するようブレーキアクチュエータ62を制御してブレーキ油圧を調整するから、駆動輪28a、28bや従動輪29a、29bに付与する制動力をある程度保持しつつ、車軸や駆動軸26のトルク変動を抑制できる。
そして、機械学習により波状路を走行中に制動要求がなされたときの車輪速Vwの時間波形のモデルとして機械学習モデルM2を生成し、波状路を走行中に制動要求がなされたときには、機械学習モデルM2を用いて車輪速Vwの時間波形を予測するから、より適正に、車軸や駆動軸26のトルク変動を抑制できると共に電気自動車20を減速させることができる。
上述の実施形態では、低減制御では、車輪速Vwが2回変動する毎に1回の割合で、ディスクブレーキ66a~66dから駆動輪28a,28bや従動輪29a,29bに作用させるべき制動トルクTb*から低減した制動トルクを駆動輪28a,28bや従動輪29a,29bに作用させている。しかし、車輪速Vwが3回変動する毎に1回の割合や、車輪速Vwが4回変動する毎に1回の割合で、ディスクブレーキ66a~66dから駆動輪28a,28bや従動輪29a,29bに作用させるべき制動トルクTb*から低減した制動トルクを駆動輪28a,28bや従動輪29a,29bに作用させてもよい。
上述の実施形態では、制動要求を急制動の要求としている。しかし、制動要求を、急制動より制動要求が低い制動要求としてもよい。
上述の実施形態では、機械学習により波状路を走行中に制動要求がなされたときの車輪速Vwの時間波形のモデルとして機械学習モデルM2を生成し、波状路を走行中に制動要求がなされたときには、機械学習モデルM2を用いて車輪速Vwの時間波形を予測している。しかし、機械学習とは異なる手法で車輪速Vwの時間波形を予測してもよい。
実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施形態では、電子制御ユニット40とブレーキECU64とが「車両の制御装置」に相当する。
なお、実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本開示を実施するための実施形態について説明したが、本開示はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本開示は、車両の制御装置の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22 モータ、22a 回転位置検出センサ、24 インバータ、26 駆動軸、27 デファレンシャルギヤ、28a,28b 駆動輪、29a,29b 従動輪、30 バッテリ、31a 電圧センサ、31b 電流センサ、32 電力ライン、34 システムメインリレー、36 コンデンサ、37 電圧センサ、38 補機、40 電子制御ユニット、42 CPU、44 ROM、46 RAM、50 スタートスイッチ、51 シフトレバー、52 シフトレバーポジションセンサ、53 アクセルペダル、54 アクセルペダルポジションセンサ、55 ブレーキペダル、56 ブレーキペダルポジションセンサ、58 車速センサ、59 3軸加速度センサ、60 ブレーキマスタシリンダ、62 ブレーキアクチュエータ、64 ブレーキ用電子制御ユニット、66a~66d ディスクブレーキ、68a~68d 車輪速センサ、69a~69d 温度センサ。

Claims (5)

  1. 駆動軸に動力を出力するモータと、車軸を介して前記駆動軸に接続される車輪に制動力を付与する制動力付与装置と、を備える車両に用いられ、前記モータと前記制動力付与装置を制御する車両の制御装置であって、
    波状路を走行中に制動要求がなされたときには、前記制動要求に基づく要求制動力が付与されているときの車輪速の時間波形を予測し、予測した前記車輪速の時間波形における前記車輪速の変動のタイミングに合わせて前記制動力付与装置から前記要求制動力から低減された制動力が付与されるように前記制動力付与装置を制御する低減制御を実行する
    車両の制御装置。
  2. 請求項1記載の車両の制御装置であって、
    前記制動要求は、急制動の要求であり、
    前記車輪速の時間波形として、前記車両が停車するまでの時間波形を予測する
    車両の制御装置。
  3. 請求項2記載の車両の制御装置であって、
    前記車輪速の時間波形に基づいて前記車両が停車する停車タイミングを予測し、
    前記低減制御の実行中に前記車輪速の変動幅が所定の低変動状態に至ったときは、前記低減制御の実行を終了し、予測した前記停車タイミングで前記車両が停車するように前記制動力付与装置を制御する
    車両の制御装置。
  4. 請求項1記載の車両の制御装置であって、
    前記低減制御は、予測した前記車輪速の時間波形において前記車輪速が2回変動する毎に1回の割合で前記制動力付与装置から付与する制動力が低減するように前記制動力付与装置を制御する
    車両の制御装置。
  5. 請求項1記載の車両の制御装置であって、
    機械学習により前記波状路を走行中に前記制動要求がなされたときの前記車輪速の時間波形のモデルを生成し、
    前記波状路を走行中に前記制動要求がなされたときには、前記モデルを用いて前記車輪速の時間波形を予測する
    車両の制御装置。
JP2023149642A 2023-09-14 2023-09-14 車両の制御装置 Active JP7816319B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023149642A JP7816319B2 (ja) 2023-09-14 車両の制御装置
US18/751,672 US12534051B2 (en) 2023-09-14 2024-06-24 Vehicle control device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023149642A JP7816319B2 (ja) 2023-09-14 車両の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2025042549A JP2025042549A (ja) 2025-03-27
JP7816319B2 true JP7816319B2 (ja) 2026-02-18

Family

ID=

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001260848A (ja) 2000-03-15 2001-09-26 Unisia Jecs Corp ブレーキ制御装置
US20050140207A1 (en) 2003-12-29 2005-06-30 Bendix Commercial Vehicle Systems Llc ABS control system for off-road driving conditions
JP2010264915A (ja) 2009-05-15 2010-11-25 Toyota Motor Corp 車両および車両の制御方法
WO2013172122A1 (ja) 2012-05-14 2013-11-21 日産自動車株式会社 車両の制御装置及び車両の制御方法
CN114371691A (zh) 2021-10-26 2022-04-19 南京航空航天大学 一种辅助驾驶弯道轨迹跟踪控制方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001260848A (ja) 2000-03-15 2001-09-26 Unisia Jecs Corp ブレーキ制御装置
US20050140207A1 (en) 2003-12-29 2005-06-30 Bendix Commercial Vehicle Systems Llc ABS control system for off-road driving conditions
JP2010264915A (ja) 2009-05-15 2010-11-25 Toyota Motor Corp 車両および車両の制御方法
WO2013172122A1 (ja) 2012-05-14 2013-11-21 日産自動車株式会社 車両の制御装置及び車両の制御方法
CN114371691A (zh) 2021-10-26 2022-04-19 南京航空航天大学 一种辅助驾驶弯道轨迹跟踪控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5906173B2 (ja) 車両制御装置
JP5596756B2 (ja) 電動車両
US20240123834A1 (en) Control device for vehicle
CN116194349A (zh) 车辆控制装置、车辆控制方法以及车辆控制系统
JP5120297B2 (ja) 電気自動車の回生制動制御装置
JPWO2016092587A1 (ja) 制駆動力制御装置及び制駆動力制御方法
KR101337903B1 (ko) Abs 작동시 진동 저감을 위한 모터 제어 방법
US11491980B2 (en) Vehicle drive system
JP2007131093A (ja) 車両用減速制御装置
JP2006264628A (ja) 車輌の制駆動力制御装置
JP2010241166A (ja) 車両の四輪駆動制御装置及び四輪駆動制御方法
JP7816319B2 (ja) 車両の制御装置
US20240351448A1 (en) Control system for mobile object and storage medium
JP2002095106A (ja) 車輌の制動力制御装置
WO2021080011A1 (ja) 制御装置
JP2025042549A (ja) 車両の制御装置
JP2004237886A (ja) 制動制御装置
JP4269901B2 (ja) 車両挙動制御装置およびプログラム
JP2005219580A (ja) 車両の挙動制御装置
JP2023016554A (ja) 電動式全輪駆動車
JP7480696B2 (ja) 制御装置
JP2025069655A (ja) 車両用制御装置
JP2019103320A (ja) 車両用制御装置及び車両の制御方法
WO2025061979A1 (en) Control system for controlling a powertrain and a foundation brake of a vehicle
JP2024075854A (ja) 電動車両用制御装置