JP7783250B2 - 塗料組成物及び複層塗膜形成方法 - Google Patents

塗料組成物及び複層塗膜形成方法

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Description

本発明は、防食性及び仕上り外観に優れる塗料組成物及び複層塗膜形成方法に関する。
ブルドーザー、油圧ショベル、ホイールローダ等の建設機械又は産業機械の塗装において、所望の要求性能に応じて、様々な塗料組成物が使用されている。
近年の建機、産機メーカーからの塗料に対する要望として、防食性及び仕上り外観の向上がある。
特許文献1には、乾燥硬化性、厚膜形成性、防食性等に優れた被膜形成方法として、金属基材に対し、少なくとも1種以上の被膜形成材を塗付する被膜形成方法であって、第1被膜形成材として、エポキシ樹脂、アミン硬化剤、顔料、及び非水溶剤を含むものを使用することを特徴とする被膜形成方法が開示されている。
特許文献2には、特に鉄部の防錆作用に優れた一液型下塗り塗料組成物として、エポキシ樹脂および/又は変性エポキシ樹脂を樹脂成分とする塗料組成物が開示されている。
日本国特開2017-140613号公報 日本国特開2008-106177号公報
しかしながら、特許文献1に記載された被膜形成方法で得られた塗膜は、防食性が不十分であり、また、仕上り外観も不十分となる場合があった。
また、特許文献2に記載された下塗り塗料組成物は防食性が不十分であり、上塗塗料とのウェットオンウェット適性が不十分であるため、下塗/上塗塗装仕様の仕上り外観が不十分となる場合があった。
上記従来の実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、防食性及び仕上り外観に優れる塗料組成物及び該塗料組成物により得られる塗膜を有する複層塗膜形成方法を提供することである。
本発明者等は、鋭意検討した結果、エポキシ樹脂、アミン系硬化剤、特定平均粒子径範囲の硫酸バリウム及びゼオライトを含有する組成物によれば、上記課題の解決が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は下記<1>~<5>に関するものである。
<1>エポキシ樹脂(A)、アミン系硬化剤(B)、平均粒子径0.01~5.0μmの硫酸バリウム(C)及びゼオライト(D)を含有する塗料組成物であって、
前記エポキシ樹脂(A)及び前記アミン系硬化剤(B)の固形分総量を基準にして、前記エポキシ樹脂(A)の含有量が60~99質量%、前記アミン系硬化剤(B)の含有量が1~40質量%、前記硫酸バリウム(C)の含有量が1~100質量%、前記ゼオライト(D)の含有量が10~40質量%である、塗料組成物。
<2>前記エポキシ樹脂(A)が、重量平均分子量350~10,000のエポキシ樹脂(A1)及び重量平均分子量15,000~60,000のエポキシ樹脂(A2)を含有する、<1>に記載の塗料組成物。
<3>前記アミン系硬化剤(B)が、ポリアミドアミン、変性脂肪族アミン、フェナルカミン及びフェナルカマイドから選ばれる少なくとも1種である、<1>又は<2>に記載の塗料組成物。
<4>被塗物上の下塗塗膜に上塗塗膜を塗装する工程を有する複層塗膜形成方法であって、
前記下塗塗膜を形成するための下塗塗料組成物として、<1>~<3>のいずれか1つに記載の塗料組成物を用いる、複層塗膜形成方法。
<5><1>~<3>のいずれか1つに記載の塗料組成物を用いて塗装された、建設機械又は産業機械。
本発明の塗料組成物は、基体樹脂として、エポキシ樹脂を用いているので、速乾性に優れている。本発明の塗料組成物は、硬化剤として、アミン系硬化剤を用いているので、反応性にも優れている。そのため、本発明の塗料組成物は、防食性に優れている。
さらに、本発明の塗料組成物は、体質顔料として、特定の小さい平均粒子径範囲の硫酸バリウムを用いているため得られる塗膜の平滑性も向上する。そのため仕上り外観に優れた複層塗膜を得ることができる。
また、本発明の塗料組成物は、吸水材としてゼオライトを用いているため、耐水性や防食性に優れた塗膜を得ることができる。
したがって、本発明の塗料組成物によれば、防食性及び仕上り外観に優れる塗料組成物を得ることができ、本発明の塗料組成物により得られる塗膜により、防食性及び仕上り外観に優れる複層塗膜を得ることができる。
本発明の塗料組成物は、エポキシ樹脂(A)、アミン系硬化剤(B)、平均粒子径0.01~5.0μmの硫酸バリウム(C)及びゼオライト(D)を含有する組成物である。以下、詳細に述べる。
<エポキシ樹脂(A)>
エポキシ樹脂(A)は、ポリフェノール化合物とエピハロヒドリンとの反応によって得られる芳香族系のエポキシ樹脂が好ましい。
該芳香族系のエポキシ樹脂の形成のために用いられるポリフェノール化合物としては、例えば、ビス(4-ヒドロキシフェニル)-2,2-プロパン[ビスフェノールA]、ビス(4-ヒドロキシフェニル)メタン[ビスフェノールF]、ビス(4-ヒドロキシシクロヘキシル)メタン[水添ビスフェノールF]、2,2-ビス(4-ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン[水添ビスフェノールA]、4,4’-ジヒドロキシベンゾフェノン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1,1-エタン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1,1-イソブタン、ビス(4-ヒドロキシ-3-tert-ブチル-フェニル)-2,2-プロパン、ビス(2-ヒドロキシナフチル)メタン、テトラ(4-ヒドロキシフェニル)-1,1,2,2-エタン、4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン、フェノールノボラック、クレゾールノボラック等を挙げることができる。
また、ポリフェノール化合物とエピクロルヒドリンとの反応によって得られるエポキシ樹脂(A)としては、中でも、ビスフェノールAから誘導されるエポキシ樹脂を好適に使用することができる。
エポキシ樹脂(A)としては、変性エポキシ樹脂を使用することもできる。変性エポキシ樹脂としては、例えば、脂肪酸変性エポキシ樹脂、アミン変性エポキシ樹脂、脂肪酸アミン変性エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹脂、アクリル変性エポキシ樹脂、ポリエステル変性エポキシ樹脂等を挙げることができる。
これらの中でも、変性エポキシ樹脂としては、脂肪酸変性エポキシ樹脂、アミン変性エポキシ樹脂、脂肪酸アミン変性エポキシ樹脂等を用いることが好ましい。
これらのエポキシ樹脂の市販品としては、例えば、アラキード9201N、アラキード9203N、アラキード9205、アラキード9208、モデピクス401(以上、荒川化学工業株式会社製、商品名)、EPICLON H-405-40、EPICLON H-304-40、EPICLON H-403-45、EPICLON H-408-40(以上、DIC株式会社製、商品名)、EPOMIK R140、EPOMIK R301、EPOMIK R304、EPOMIK R307、EPOMIK U466BT60、EPOMIK U455CT60、EPOMIK U452CT60、エポキー811、エポキー872、エポキー891、(以上、三井化学株式会社、商品名)等を挙げることができる。
エポキシ樹脂(A)の重量平均分子量は、仕上り外観及び塗装固形分濃度の観点から、好ましくは300~60,000、より好ましくは500~50,000、さらに好ましくは1,000~40,000の範囲内である。
また、エポキシ樹脂(A)は防食性及び耐チッピング性の観点から、重量平均分子量350~10,000のエポキシ樹脂(A1)及び重量平均分子量15,000~60,000のエポキシ樹脂(A2)を含有することが好ましい。
エポキシ樹脂(A1)の重量平均分子量は、好ましくは800~10,000、より好ましくは1,500~10,000である。エポキシ樹脂(A2)の重量平均分子量は、好ましくは15,000~55,000、より好ましくは15,000~50,000である。
本発明の明細書における数平均分子量又は重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)を用いて測定した数平均分子量又は重量平均分子量を、標準ポリスチレンの分子量を基準にして換算した値である。
具体的には、ゲルパーミエーションクロマトグラフとして、「HLC8120GPC」(商品名、東ソー社製)を使用し、カラムとして、「TSKgel G-4000HXL」、「TSKgel G-3000HXL」、「TSKgel G-2500HXL」及び「TSKgel G-2000HXL」(商品名、いずれも東ソー社製)の4本を使用し、移動相テトラヒドロフラン、測定温度40℃、流速1mL/min及び検出器RIの条件下で測定して求めた値である。
エポキシ樹脂(A)は、付着性の観点から、水酸基価は、好ましくは50~300mgKOH/g、より好ましくは50~250mgKOH/g、さらに好ましくは、50~200mgKOH/gの範囲内である。
<アミン系硬化剤(B)>
アミン系硬化剤(B)は、エポキシ樹脂(A)の硬化剤として作用するものであり、1分子中にアミノ基又は水と接触したときに該アミノ基を生成可能な基を少なくとも2個含有する化合物である。
アミン系硬化剤(B)としては、例えば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジエチルアミノプロピルアミン等の脂肪族ポリアミン類;1,3-ビスアミノメチルシクロヘキサン、イソホロンジアミン等の脂環族ポリアミン類;キシリレンジアミン、メタキシレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、フェニレンジアミン等の芳香族ポリアミン類;これらのポリアミン類の変性物、例えば、ポリアミド、ポリアミドアミン、変性脂肪族アミン、エポキシ化合物とのアミンアダクト、マンニッヒ化合物、マイケル付加物、ケチミン、アルジミン等を挙げることができる。
上記マンニッヒ化合物としては、フェナルカミン、フェナルカマイド等を挙げることができる。
上記のうち、ケチミン化合物を用いることにより、本発明の塗料組成物を1液型塗料組成物とすることができる。
ケチミン化合物を用いる場合には、上記ポリアミン化合物の中でも、分子中に第2級アミノ基を有しない、即ち活性水素原子を有するアミノ基として、カルボニル化合物でブロック化され得る第1級アミノ基のみを有するポリアミン化合物を用いることが、エポキシ樹脂と混合後の貯蔵安定性が良いことから好ましい。分子中に第2級アミノ基を有するケチミン化合物を使用する場合には、第2級アミノ基をエポキシ化合物と反応させて第2級アミノ基を消費させたアダクト化合物として使用することが好ましい。
ケチミン化合物は上記ポリアミン化合物をカルボニル化合物でブロックすることによって得られ、カルボニル化合物としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルtert-ブチルケトン、メチルsec-ブチルケトン、メチルヘキシルケトン、ジエチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド等のアルデヒド類等を挙げることができる。
上記カルボニル化合物としては、硬化性と貯蔵安定性の両立の観点から、ケトン類を好適に使用することができる。
本発明の塗料組成物の乾燥性や防食性の観点から、上記アミン系硬化剤(B)のうち、ポリアミドアミン、変性脂肪族アミン、フェナルカミン、フェナルカマイドを好適に使用することができる。
このようなアミン系硬化剤(B)の市販品としては、例えば、アンカマイド 2634、アンカミン 2089K(両者ともエボニック社製)、NC-540、LITE-3100(両者ともカードライト社製)等を挙げることができる。
アミン系硬化剤(B)は単独で、或いは2種以上を併用して使用することができる。
上記エポキシ樹脂(A)と上記アミン系硬化剤(B)との配合割合は、通常、エポキシ樹脂(A)中のエポキシ基1当量に対して、アミン系硬化剤(B)中のアミノ基(生成されるアミノ基も包含する)に結合する活性水素が合計で0.5~5当量となるような割合で使用することが好ましく、0.6~3当量となるような割合で使用することがより好ましい。
防食性及び仕上り外観の観点から本発明の塗料組成物において、エポキシ樹脂(A)及びアミン系硬化剤(B)の固形分総量を基準にして、エポキシ樹脂(A)の含有量が60~99質量%、好ましくは70~90質量%、アミン系硬化剤(B)の含有量が1~40質量%、好ましくは10~30質量%である。
<硫酸バリウム(C)>
本発明の塗料組成物は、平均粒子径が0.01~5μm、好ましくは0.05~4μm、さらに好ましくは0.05~3μmの硫酸バリウム(C)を含有する(以下、平均粒子径0.01~5μmの硫酸バリウム(C)を単に硫酸バリウム(C)と略称する)。
このような硫酸バリウム(C)の市販品としては、BLANC FIXE MICRO(ザハトラーベン株式会社製、商品名、平均粒子径0.7μmの硫酸バリウム)、硫酸バリウム HF(深州嘉信化工有限責任公司製、商品名、平均粒子径0.9μmの硫酸バリウム)、バリファインBF-20(堺化学工業社製、商品名、平均粒子径0.03μmの硫酸バリウム)、BARIACE B-30(堺化学工業社製、商品名、平均粒子径0.3μmの硫酸バリウム)、SPARWITE(スパーワイト)W-5HB(Sino-Can社製、商品名、硫酸バリウム粉末、平均粒子径:1.6μm)等を挙げることができる。
なお本明細書において、平均粒子径は、動的光散乱法による粒度分布測定により得られる値である。
具体的には、平均粒子径は、例えばUPA-EX250(商品名、日機装株式会社製、動的光散乱法による粒度分布測定装置)を用いて測定した値である。
本発明の塗料組成物における硫酸バリウム(C)の含有量は、仕上り外観の観点から、エポキシ樹脂(A)及びアミン系硬化剤(B)の固形分総量を基準にして、1~100質量%、好ましくは5~80質量%、さらに好ましくは10~75質量%である。
<ゼオライト(D)>
ゼオライトは結晶性アルミノ珪酸塩の総称であり、構成元素は、Al、Si、O、カチオン(陽イオン)で、SiOとAlO四面体構造(Si4+またはAl3+を中心として形成される四面体)を基本構造とする化合物である。それらが複雑に且つ規則正しく繋がることで、ゼオライトの特徴である、直径が数Å~十数Åの小さな分子とほぼ同じ大きさの細孔が1次元、2次元又は3次元に規則的に形成されている。その細孔内にはカチオンが存在しており、これらに基づいてゼオライトの諸機能が発現する。ゼオライトの細孔には、その直径より小さな分子のみが進入でき、大きな分子と篩い分けができることから、ゼオライトはモレキュラーシーブ(分子篩)と呼ばれるものがある。
ゼオライトには、含水アルミノケイ酸塩を主成分とした天然ゼオライトと、NaO・Al・xSiO・yHOを主成分とした合成ゼオライトがある。合成ゼオライトはパームチットとも呼ばれ、炭酸ナトリウム、シリカ、アルミナ又はカオリンを共融する乾式法、又はケイ酸ナトリウムとアルミン酸ナトリウムを合わせてゲルを沈澱させる湿式法によって製造される。天然ゼオライト、合成ゼオライトのいずれもイオン交換能を有し、脱水しても結晶構造が変化せず、脱水した後に分子サイズの細孔が得られ、大きい吸着能を有する。また水熱合成によりアルミノケイ酸ナトリウムゲルを結晶化し脱水した後に一定サイズの細孔が得られるものは、一般にモレキュラーシーブと呼ばれている。
硫酸バリウム(C)とゼオライト(D)を併用することにより、本発明の塗料組成物の耐水性を向上させることができる。
ゼオライト(D)としては、仕上がり性、防食性の観点から、一般にモレキュラーシーブと呼ばれているものを好適に使用することができる。粉末状やペレット状に成型したものが市販されており、原料のゼオライトの種類によってモレキュラーシーブ3A、モレキュラーシーブ4A、モレキュラーシーブ5A、モレキュラーシーブ13X等が市販されている。数字は上記細孔のおおよその直径(オングストローム)を、大文字のアルファベットはゼオライトの種類を表しており、AはLTA型ゼオライト、XはFAU型ゼオライトを表している。
上記モレキュラーシーブのうち、モレキュラーシーブ3A、モレキュラーシーブ5A、特にモレキュラーシーブ5Aを好適に使用することができる。
モレキュラーシーブ結晶の細孔付近にある金属カチオンの位置と大きさにより、この細孔の有効直径は変化し、例えば5A型は4A型のナトリウムイオンをカルシウムイオンで置換したものである。
ゼオライト(D)の細孔径(細孔の有効直径)は仕上り外観の観点から、好ましくは0.50nm以下、より好ましくは0.10~0.50nm、さらに好ましくは0.20~0.50nmの範囲内であることが好ましい。
本発明の塗料組成物におけるゼオライト(D)の含有量は、仕上り外観の観点から、エポキシ樹脂(A)及びアミン系硬化剤(B)の固形分総量を基準にして、10~40質量%、好ましくは15~30質量%、さらに好ましくは15~25質量%である。
本発明の塗料組成物には、防食性の向上を目的として防錆顔料を含有させることができる。防錆顔料としては、具体的には例えば、酸化亜鉛、亜リン酸塩化合物、リン酸塩化合物、モリブテン酸塩系化合物、ビスマス化合物、金属イオン交換シリカ等を挙げることができる。
上記亜リン酸塩化合物としては、EXPERT NP-1000、EXPERT NP-1020C等の亜リン酸カルシウム化合物、EXPERT NP-1100、EXPERT NP-1102等の亜リン酸アルミニウム化合物を挙げることができる(EXPERTシリーズはいずれも東邦顔料社製、商品名)。
上記リン酸塩化合物としては、金属化合物で処理されたトリポリリン酸2水素アルミニウム等を挙げることができる。上記金属化合物としては、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、マンガン、ビスマス、コバルト、スズ、ジルコニウム、チタニウム、ストロンチウム、銅、鉄、リチウム、アルミニウム、ニッケル、及びナトリウムの塩化物、水酸化物、炭酸化物、硫酸物等を挙げることができる。
上記金属化合物で処理されたトリポリリン酸2水素アルミニウムの市販品としては、K-WHITE140、K-WHITE Ca650、K-WHITE450H、K-WHITE G-105、K-WHITE 105、K-WHITE K-82(いずれもテイカ社製、商品名)等を挙げることができる。
上記モリブテン酸塩系化合物の市販品としては、例えば、LFボウセイ M-PSN、LFボウセイ MC-400WR、LFボウセイ PM-300、PM-308(いずれもキクチカラー社製、商品名)等を挙げることができる。
上記ビスマス化合物としては、例えば、酸化ビスマス、水酸化ビスマス、塩基性炭酸ビスマス、硝酸ビスマス、ケイ酸ビスマス及び有機酸ビスマス等を挙げることができる。
上記金属イオン交換シリカとしては、例えば、カルシウムイオン交換シリカ、マグネシウムイオン交換シリカ等を挙げることができる。これらの金属イオン交換シリカとしてはリン酸変性金属イオン交換シリカを使用することもできる。
上記カルシウムイオン交換シリカは、微細な多孔質のシリカ担体にイオン交換によって、カルシウムイオンが導入されたシリカ微粒子である。カルシウムイオン交換シリカの市販品としては、SHIELDEX(シールデックス、登録商標)C303、SHIELDEXAC-3、SHIELDEXC-5(以上いずれもW.R.Grace&Co.社製)、サイロマスク52(富士シリシア社製)等を挙げることができる。
上記マグネシウムイオン交換シリカは、微細な多孔質のシリカ担体にイオン交換によって、マグネシウムイオンが導入されたシリカ微粒子である。マグネシウムイオン交換シリカの市販品としては、サイロマスク52M(富士シリシア社製)、ノビノックスACE-110(SNCZ社製・フランス)等を挙げることができる。
本発明の塗料組成物において防錆顔料を使用する場合、使用量は、防食性及び仕上り外観の観点から、エポキシ樹脂(A)及びアミン系硬化剤(B)の固形分総量を基準にして、好ましくは1~50質量%、より好ましくは10~40質量%である。
本発明の塗料組成物には、所望の色とすることを目的として、着色顔料を使用することができる。着色顔料としては、具体的には、チタン白、モリブデン酸亜鉛、モリブデン酸カルシウム、カーボンブラック、黒鉛(グラファイト)、鉄黒(アイアンブラック)、紺青、群青、コバルトブルー、銅フタロシアニンブルー、インダンスロンブルー、黄鉛、合成黄色酸化鉄、べんがら、透明べんがら、ビスマスバナデート、チタンイエロー、亜鉛黄(ジンクエロー)、モノアゾイエロー、オーカー、ジスアゾ、イソインドリノンイエロー、金属錯塩アゾイエロー、キノフタロンイエロー、ベンズイミダゾロンイエロー、モノアゾレッド、無置換キナクリドンレッド、アゾレーキ(Mn塩)、キナクリドンマゼンダ、アンサンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ペリレンマルーン、ペリレンレッド、ジケトピロロピロールクロムバーミリオン、塩素化フタロシアニングリーン、臭素化フタロシアニングリーン、ピラゾロンオレンジ、ベンズイミダゾロンオレンジ、ジオキサジンバイオレット、ペリレンバイオレット等を挙げることができる。
本発明の塗料組成物において着色顔料を使用する場合、使用量は、仕上り外観の観点から、エポキシ樹脂(A)及びアミン系硬化剤(B)の固形分総量を基準にして、好ましくは20~150質量%、特に好ましくは40~130質量%である。
本発明の塗料組成物には必要に応じて体質顔料(硫酸バリウム(C)を除く)を含有させることができる。
上記体質顔料としては、例えば、クレー、シリカ、硫酸バリウム(硫酸バリウム(C)を除く)、タルク、炭酸カルシウム、ホワイトカーボン、珪藻土、炭酸マグネシウムアルミニウムフレーク、雲母フレーク等を挙げることができる。
本発明の塗料組成物において体質顔料を使用する場合、使用量は、耐水性及び防食性の観点から、エポキシ樹脂(A)及びアミン系硬化剤(B)の固形分総量を基準にして、好ましくは20~150質量%、より好ましくは40~140質量%、さらに好ましくは40~130質量%である。
本発明の塗料組成物には、塗料の流動性を制御して仕上り外観及び塗装作業性の向上を目的として、レオロジーコントロール剤を使用することができる。
レオロジーコントロール剤としては、具体的には例えば、粘土鉱物(例えば、金属ケイ酸塩、モンモロリロナイト)、アクリル樹脂(例えば、分子中にアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルのポリマー、オリゴマーからなる構造を含むもの)、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等)、アマイド(高級脂肪酸アマイド、ポリアマイド、オリゴマー等)、ポリカルボン酸(分子中に少なくとも2つ以上のカルボキシル基を有する誘導体を含む)、セルロース(ニトロセルロース、アセチルセルロース、セルロースエーテル等種々の誘導体を含む)、ウレタン(分子中にウレタン構造を含むポリマー、オリゴマー等)、ウレア(分子中にウレア構造を含むポリマー、オリゴマー等)、ウレタンウレア(分子中にウレタン構造とウレア構造を含むポリマー、オリゴマー等)等を挙げることができる。
レオロジーコントロール剤の市販品としては、例えば、ディスパロン6900(楠本化成(株)製)、ディスパロンA603(楠本化成(株)製)、チクゾールW300(共栄社化学(株))等のアマイドワックス;ディスパロン4200(楠本化成(株)製)等のポリエチレンワックス;CAB(セルロース・アセテート・ブチレート、イーストマン・ケミカル・プロダクツ社製)、HEC(ヒドロキシエチルセルロース)、疎水化HEC、CMC(カルボキシメチルセルロース)等のセルロース系のレオロジーコントロール剤;BYK-410、BYK-411、BYK-420、BYK-425(以上、ビックケミー(株)社製)等のウレタンウレア系のレオロジーコントロール剤;フローノンSA-345HF(共栄社化学(株)製)等のポリオレフィン系のレオロジーコントロール剤;フローノンHR-4AF(共栄社化学(株)製)等の高級脂肪酸アマイド系のレオロジーコントロール剤;等を挙げることができる。
本発明の塗料組成物においてレオロジーコントロール剤を使用する場合、使用量は、仕上り外観及び塗装作業性の観点から、エポキシ樹脂(A)及びアミン系硬化剤(B)の固形分総量を基準にして、好ましくは0.1~20質量%、より好ましくは0.5~15質量%、さらに好ましくは0.8~10質量%の範囲内である。
本発明の塗料組成物にはさらに必要に応じて、顔料分散剤、表面調整剤、界面活性剤、消泡剤、硬化剤(アミン系硬化剤(B)を除く)、硬化触媒、防腐剤、凍結防止剤等を含有させることができる。
本発明の塗料組成物は、例えばアミン系硬化剤(B)がケチミン化合物である場合を除き、通常、常温で、基体樹脂であるエポキシ樹脂(A)とアミン系硬化剤(B)の架橋反応が進行する。よって、本発明の塗料組成物は、(A)成分を含有する主剤と、(B)成分を含有する硬化剤との2液型塗料であり、通常、塗装直前に主剤と硬化剤とを混合し、有機溶剤等の溶媒を必要に応じて添加して粘度調整することにより好適に使用される。
その際、(C)成分、(D)成分及び必要に応じて使用される成分は、一般に、主剤側に配合しておくことが好ましい。混合は、例えばディスパー、ホモジナイザー等の混合装置を用いて行うことができる。
本発明の塗料組成物の塗装は、例えば、浸漬塗り、刷毛塗り、ロール刷毛塗り、スプレーコート、ロールコート、スピンコート、ディップコート、バーコート、フローコート、静電塗装、エアレス塗装、電着塗装、ダイコート等の塗装方法によって行うことができる。乾燥膜厚は、通常10μm~150μm、好ましくは30μm~80μmの範囲内が適している。
本発明の塗料組成物は、常温~160℃で10~120分間、好ましくは60~120℃で20~90分間乾燥させることにより硬化させることができる。なお、本明細書において、常温とは15℃~25℃を意味する。
被塗物としては、冷延鋼板、黒皮鋼板、合金化亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板等、及びこれらを素材とするブルドーザー、油圧ショベル、ホイールローダ等の建設機械又は産業機械等を挙げることができる。これらは必要に応じて、ショットブラスト、表面調整、表面処理等を施したものであってもよい。
本発明の塗料組成物は、防食性及び仕上り外観に優れるので、上記被塗物用途の下塗塗料(プライマー塗料)、特にウェットオンウェット仕様の下塗塗膜及び上塗塗膜からなる複層塗膜における下塗塗膜形成の下塗塗料組成物として、好適に使用することができる。
ウェットオンウェット仕様とは、未硬化の下層塗膜上に上層塗膜を形成する複層塗装工程の仕様である。
本発明の複層塗膜形成方法は、被塗物上の下塗塗膜に上塗塗膜を塗装する工程を有する複層塗膜形成方法であって、下塗塗膜を形成するための下塗塗料組成物として、本発明の塗料組成物を用いる方法である。
本発明の塗料組成物は、ウェットオンウェット適性に優れているので、特に、被塗物上に、本発明の塗料組成物による未硬化塗膜(下塗塗膜)を形成し、該未硬化塗膜上に、上塗塗料組成物による上塗塗膜を形成し、両塗膜を同時に乾燥して塗膜を形成する方法、において好適に使用することができる。
上塗塗膜形成を形成するための上塗塗料組成物としては、従来公知の塗料組成物を制限なく使用することができる。具体的には例えば、ウレタン樹脂系塗料組成物、アクリル樹脂系塗料組成物、シリコン樹脂系塗料組成物、フッ素樹脂系塗料組成物、油性系塗料組成物、フタル酸樹脂系塗料組成物等を使用することができる。
上記ウェットオンウェットの塗膜形成方法において、本発明の塗料組成物の塗装は、前記の塗装方法によって行うことができる。未硬化塗膜(下塗塗膜)の乾燥膜厚は、通常10μm~150μm、好ましくは20μm~60μmの範囲内が適している。
本発明の塗料組成物による未硬化塗膜上への、前記の上塗塗料組成物の塗装は、例えば、浸漬塗り、刷毛塗り、ロール刷毛塗り、スプレーコート、ロールコート、スピンコート、ディップコート、バーコート、フローコート、静電塗装、エアレス塗装、電着塗装、ダイコート等の塗装方法によって行うことができる。上塗塗膜の乾燥膜厚は、通常、10μm~150μm、好ましくは20μm~60μmの範囲内が適している。次いで、常温~160℃で10~120分間、好ましくは60~120℃で20~90分間乾燥させることにより、複層塗膜を得ることができる。
本発明の塗料組成物を塗装して該未硬化塗膜(下塗塗膜)を形成した後、必要に応じて、常温でのセッティング又は予備加熱を行うこともできる。
以下、製造例、実施例及び比較例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。各例中の「部」は質量部、「%」は質量%を示す。
下塗塗料組成物(プライマー塗料組成物)の製造
実施例1 プライマー塗料組成物No.1の製造
以下の工程1~工程2によって、プライマー塗料組成物No.1を得た。
工程1:JER1001(注1)40部(固形分)、BLANC FIXE MICRO(注4)40部、TI-SELECT TS-6200(注10)40部、K-WHITE 105(注11)20部、サンライト SL-1500(注12)40部、タルク MS(注13)10部及びモレキュラーシーブ5A(P)(注14)20部に、酢酸ブチルを適量加え、サンドミルにて分散し、顔料分散ペーストを得た。
工程2:上記にて得た顔料分散ペーストに、JER1001(注1)40部(固形分)を配合し、表面調整剤、消泡剤を加えて攪拌し、酢酸ブチルを加えて、固形分を調整した。さらに塗装直前にNC-540(注17)20部(固形分)及び酢酸ブチルを加え固形分60質量%、塗装粘度20秒/25℃(イワタカップで測定)のプライマー塗料組成物No.1を得た。
実施例2~16 プライマー塗料組成物No.2~16の製造
表1~2の配合内容とした以外は、実施例1と同様にして、各プライマー塗料組成物No.2~16を得た。
比較例1~7 プライマー塗料組成物No.17~23の製造
表3の配合内容とした以外は、実施例1と同様にして、各プライマー塗料組成物No.17~No.23を得た。
なお、塗料組成物No.8の工程1においてはJER1001(注1)をJER1007(注2)とし、No.18の工程1においてはJER1001(注1)をアラキード9205(注3)とした。
上塗塗料組成物の製造
製造例1 アクリル樹脂溶液の製造
スワゾール1000(コスモ石油株式会社製、芳香族炭化水素系溶媒)28部、トルエン85部、スチレン41.6部、n-ブチルアクリレート6.9部、イソブチルメタクリレート19部、プラクセルFM-3(注21)15部、2-ヒドロキシエチルメタクリレート17部、アクリル酸0.5部、ジ-tert-ブチルハイドロパーオキサイド8部を窒素ガス下で110℃において反応させて、固形分質量濃度45%のアクリル樹脂溶液を得た。得られたアクリル樹脂は、酸価3.9mgKOH/g、水酸基価94.9mgKOH/g、重量平均分子量11000であった。
(注21)プラクセルFM-3:ダイセル化学工業株式会社製、商品名、2-ヒドロキシエチルアクリレートのε-カプロラクトン変性ビニルモノマー
製造例2 上塗塗料組成物No.1の製造
製造例1で得たアクリル樹脂溶液80部(固形分)、TI-SELECT TS-6200(注10)12部、ホスターパームエローH-3G(注22)12部、BARIFINE BF-20(注7)15部、Bayferrox4905(注23)12部及びTINUVIN292(注24)1部を配合し、スワゾール1000(コスモ石油株式会社製、芳香族炭化水素系溶媒)で固形分を調整した混合物を、サンドミルにて分散することによって主剤塗料を得た。さらに塗装直前に、スミジュール N3300(注25)20部(固形分)及びKBM-403(注26)0.5部を混合攪拌し、固形分60%の上塗塗料組成物No.1を得た。
(注22)ホスターパームエローH-3G:クラリアント社製、商品名、ハンザエロー系黄色顔料
(注23)Bayferrox 4905:Lanxess株式会社、商品名、赤色顔料
(注24)TINUVIN292:BASF株式会社、商品名、光安定化剤
(注25)スミジュール N3300:住化コベストロウレタン株式会社、商品名、イソシアヌレート変性HDI(HDIの3量体)
(注26)KBM-403:信越化学株式会社、商品名、エポキシ基含有シランカップリング剤
<複層塗膜形成塗板の作製>
複層塗膜形成塗板No.1の作製(実施例用)
下記の工程1~工程3によって、複層塗膜形成塗板No.1を得た。
工程1:冷間圧延鋼板(大きさ0.8×70×150mm、パルボンド#3020)に実施例1で得られたプライマー塗料組成物No.1を用い、乾燥膜厚が40μmになるようにスプレー塗装し、25℃で3分間セッティングし、プライマー塗膜を形成した。
工程2:次いで該プライマー塗膜上に、製造例2で得られた上塗塗料組成物No.1を用い、上塗塗料組成物No.1 100部に対して、カンペ工業用ウレタンシンナー205(関西ペイント社製、2液ウレタン塗料用シンナー)を10部配合し、乾燥膜厚が40μmになるようにスプレー塗装にてウェットオンウェットで塗装して、上塗塗膜を形成した。
工程3:工程1のプライマー塗膜及び工程2の上塗塗膜によって得られた複層塗膜を、25℃で10分間セッティングした後、80℃で30分間加熱乾燥させ、さらに室温(20℃)で72時間乾燥させて複層塗膜形成塗板No.1を得た。
複層塗膜形成塗板No.2~No.16の作製(実施例用)
プライマー塗料組成物を表1~2の各塗料とした以外は、複層塗膜形成塗板No.1と同様にして、各複層塗膜形成塗板No.2~No.16を得た。
複層塗膜形成塗板No.17~No.23の作製(比較例用)
プライマー塗料組成物を表3の各塗料とした以外は、複層塗膜形成塗板No.1と同様にして、各複層塗膜形成塗板No.17~No.23を得た。
塗膜性能試験
各複層塗膜形成塗板について、後記の試験項目につき塗膜性能試験に供した。試験結果を併せて表1~表3に示す。
性能評価
仕上り外観(注27):各複層塗膜形成塗板の塗面外観を目視及び60度光沢値によって以下の基準で評価した。
◎は、上塗塗膜とプライマー塗膜の混層がなく平滑性が良好で、かつ60度光沢値が90以上であった。
○は、上塗塗膜とプライマー塗膜の混層がなく平滑性が良好で、かつ60度光沢値が75以上90未満であった。
△は、上塗塗膜とプライマー塗膜が混層しており、うねり、ツヤビケ及びチリ肌から選ばれる少なくとも1種の仕上り外観の低下がやや見られ、60度光沢値が60以上75未満であった。
×は、上塗塗膜とプライマー塗膜の混層が著しく、うねり、ツヤビケ、チリ肌から選ばれる少なくとも1種の仕上り外観の低下が著しく、60度光沢値が60未満であった。
防食性(注28):各複層塗膜形成塗板に、ナイフで素地に到達するまでクロスカット傷を入れ、これをJIS Z-2371に準じて120時間耐塩水噴霧試験を行い、ナイフ傷からの錆、フクレ幅によって以下の基準で評価した。
◎は、錆、フクレの最大幅が、カット部から2mm未満(片側)であった。
○は、錆、フクレの最大幅が、カット部から2mm以上でかつ3mm未満(片側)であった。
△は、錆、フクレの最大幅が、カット部から3mm以上でかつ4mm未満(片側)であった。
×は、錆、フクレの最大幅が、カット部から4mm以上(片側)であった。
耐チッピング性(注29):各複層塗膜形成塗板を、チッピング試験装置(スガ試験機社製、飛石試験機「JA-400型」)の試片保持台に、石の吹き出し口に対して塗面が直角になるように固定した。20℃において、0.294MPa(3kgf/cm)の圧縮空気により粒度6号の花崗岩砕石500gを5回、塗面に吹き付けた。その後、塗面に布粘着テープ(富士工業社製)を貼着し、それを急激に剥離後、塗膜のキズの発生程度等を、下記基準により評価した。
◎は、キズの大きさが直径1.0mm以下であった。
〇は、キズの大きさが直径1.0mmを超えて1.5mm以下であった。
△は、キズの大きさが直径1.5mmを超えて2.0mm以下であった。
×は、キズの大きさが直径2.0mmを超えていた。
なお、表1~3において、各成分について記載されている数値は固形分含有量である。
(注1)JER1001:三菱ケミカル株式会社、商品名、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、重量平均分子量2000、水酸基価128mgKOH/g
(注2)JER1007:三菱ケミカル株式会社、商品名、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、重量平均分子量10000、水酸基価188mgKOH/g
(注3)アラキード9205:荒川化学工業株式会社、商品名、変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂、重量平均分子量30000、水酸基価215mgKOH/g
(注4)BLANC FIXE MICRO:ザハトラーベン株式会社、商品名、硫酸バリウム、平均粒子径0.7μm、吸油量13ml/100g
(注5)硫酸バリウム HF:深州嘉信化工有限責任公司、商品名、硫酸バリウム、平均粒子径0.9μm、吸油量14ml/100g
(注6)SPARWITE W-5HB:Sino-Can Micronized Product co.,Ltd、商品名、硫酸バリウム、平均粒子径1.6μm、吸油量13ml/100g
(注7)BARIFINE BF-20:堺化学工業株式会社、商品名、硫酸バリウム、平均粒子径0.03μm、吸油量24ml/100g
(注8)硫酸バリウムBA:堺化学工業株式会社、商品名、硫酸バリウム、平均粒子径8μm、吸油量8ml/100g
(注9)LAKABAR SF:LAKAVISUTH LTD、商品名、硫酸バリウム、平均粒子径10.4μm、吸油量10ml/100g
(注10)TI-SELECT TS-6200:ケマーズ株式会社、商品名、二酸化チタン
(注11)K-WHITE 105:テイカ株式会社製、商品名、トリポリリン酸二水素アルミニウム
(注12)サンライト SL-1500:竹原化学工業株式会社、商品名、炭酸カルシウム
(注13)タルク MS:日本タルク株式会社、商品名、タルク
(注14)モレキュラーシーブ 5A(P):ユニオン昭和株式会社、商品名、ナトリウムカルシウムアミノシリケート、細孔径0.42nm
(注15)モレキュラーシーブ 3A:ユニオン昭和株式会社、商品名、ナトリウムカルシウムアミノシリケート、細孔径0.25nm
(注16)モレキュラーシーブ 13X:ユニオン昭和株式会社、商品名、ナトリウムカルシウムアミノシリケート、細孔径1.0nm
(注17)NC-540:カードライトコーポレーション、商品名、フェナルカミン
(注18)LITE-3100:カードライトコーポレーション、商品名、フェナルカマイド
(注19)アンカマイド 2634:エボニック ジャパン株式会社、商品名、ポリアミドアミン
(注20)TMA K13:築野食品工業株式会社、商品名、ケチミン、ポリアミドアミンのケトン縮合物
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。本出願は2021年3月11日出願の日本特許出願(特願2021-39032)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
防食性及び仕上り外観に優れる塗膜を有する塗装物品を提供することができる。

Claims (5)

  1. エポキシ樹脂(A)、アミン系硬化剤(B)、平均粒子径0.01~5.0μmの硫酸バリウム(C)及びゼオライト(D)を含有する塗料組成物であって、
    前記エポキシ樹脂(A)及び前記アミン系硬化剤(B)の固形分総量を基準にして、前記エポキシ樹脂(A)の含有量が60~99質量%、前記アミン系硬化剤(B)の含有量が1~40質量%、前記硫酸バリウム(C)の含有量が1~100質量%、前記ゼオライト(D)の含有量が10~40質量%である、塗料組成物。
  2. 前記エポキシ樹脂(A)が、重量平均分子量350~10,000のエポキシ樹脂(A1)及び重量平均分子量15,000~60,000のエポキシ樹脂(A2)を含有する、請求項1に記載の塗料組成物。
  3. 前記アミン系硬化剤(B)が、ポリアミドアミン、変性脂肪族アミン、フェナルカミン及びフェナルカマイドから選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の塗料組成物。
  4. 被塗物上の下塗塗膜に上塗塗膜を塗装する工程を有する複層塗膜形成方法であって、
    前記下塗塗膜を形成するための下塗塗料組成物として、請求項1~3のいずれか1項に記載の塗料組成物を用いる、複層塗膜形成方法。
  5. 請求項1~3のいずれか1項に記載の塗料組成物を用いて塗装された、建設機械又は産業機械。
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