JP7729596B2 - 汚れの除去方法及び汚れ除去装置 - Google Patents
汚れの除去方法及び汚れ除去装置Info
- Publication number
- JP7729596B2 JP7729596B2 JP2021165993A JP2021165993A JP7729596B2 JP 7729596 B2 JP7729596 B2 JP 7729596B2 JP 2021165993 A JP2021165993 A JP 2021165993A JP 2021165993 A JP2021165993 A JP 2021165993A JP 7729596 B2 JP7729596 B2 JP 7729596B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gel material
- conduit
- fibrous
- fibrous gel
- dirt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
Description
本発明によれば、ゲル材料を変更することにより、様々な種類の汚れに対応することが可能である。例えば、繊維状のゲル材料が、水溶性汚れを吸収し、あるいは親油性の汚れを弾くことで汚れの侵入を防ぎ、さらにはほこりのような巨視的な物質汚れを(ゲルに含まれるモノマーをアニオン性やカチオン性に変更することで得られる)電気的性質などで吸着するようなものとして、このような繊維状のゲル材料で物の表面を覆うようにしておけば、物の表面などが汚れないよう清浄に保つことが可能となる。同様に、この繊維状のゲル材料を、汚れの付着したものの表面に適用することにより、汚れをゲル材料に吸収・吸着等させて除去することも可能である。しかも、吸収・吸着等された汚れは、繊維状のゲル材料を回収することで容易に回収することができる。このように、本発明によれば、上記従来技術の課題を解決することができる。
また、前記繊維状のゲル材料を、搬送された前記導管内の前記ゲル溶液から分離する前記工程が、前記導管内に気体を送り込む工程を含むこととすることができる。
この場合において、前記繊維状のゲル材料に、汚れを付着させる工程が、前記繊維状のゲル材料によって前記基板の前記表面を覆うことにより、前記表面に付着する汚れを捕捉する工程を含むこととしてもよい。
また、前記繊維状のゲル材料に、汚れを付着させる工程が、前記繊維状のゲル材料に、前記基板の前記表面に付着した汚れを付着させる工程を含むこととしてもよい。
あるいは、前記繊維状のゲル材料に、汚れを付着させる工程が、前記繊維状のゲル材料によって前記基板の前記表面に対向する他の表面を覆うことにより、前記他の表面に付着する汚れを捕捉する工程を含むこととしてもよい。
さらには、前記繊維状のゲル材料に、汚れを付着させる工程が、前記繊維状のゲル材料に、前記基板の前記表面に対向する他の表面に付着した汚れを付着させる工程を含むこととしてもよい。
また、前記エネルギー印加手段が、紫外線を照射するための光源を含むものとすることができる。
さらに、前記分離手段が、前記導管内に気体を送り込むための手段を含むものとすることができる。
この場合において、本発明の装置を、前記繊維状のゲル材料によって前記基板の前記表面を覆うことにより、前記表面に付着する汚れを捕捉するものとしてもよい。
また、前記繊維状のゲル材料に、前記基板の前記表面に付着した汚れを付着させるものとしてもよい。
あるいは、前記繊維状のゲル材料によって前記基板の前記表面に対向する他の表面を覆うことにより、前記他の表面に付着する汚れを捕捉するものとしてもよい。
さらには、前記繊維状のゲル材料に、前記基板の前記表面に対向する他の表面に付着した汚れを付着させるものとしてもよい。
まず、従来のコーティング技術との対比では、本発明は、巨視的な汚れの除去が容易であって、繊維状のゲル材料の生成・除去を繰り返すことで、常に清浄な表面を維持することができ、ゲル溶液を交換することで多種の汚れに対応可能である点で、優れているということができる。また、本発明は、新たに外部から表面に付着する汚れだけでなく、表面上に既に存在する汚れを回収することもできる点でも優れている。
また、ゲル自体のタック性や柔軟性を利用し、キーボードなどのすき間に付着したゴミを回収する技術(キーボードクリーナー)が知られているが、この技術との対比では、本発明は、ゴミのような固形汚れだけでなく、液体汚れや油汚れをも除去することができ、また必要に応じて新たな繊維状のゲル材料を生成することができるため、汚れを除去する性能を劣化させることなく維持することが可能である点で、優れているということができる。
さらに、繊維状の高分子を使用して様々な汚れを回収する技術として、化学雑巾知られているが、この技術との対比では、本発明は、汚れを付着させた繊維状のゲル材料が乾燥により収縮することで汚れをゲル材料に閉じ込めるような効果が期待でき、汚れが付着した材料を回収する際に汚れが散乱してしまう懸念が無い点で、優れているということができる。
本発明によれば、繊維状のゲル材料によってソフトロボットのボディの表面を、動物の体毛のように覆うようにすることで、表面に付着する汚れを捕捉する一方、汚れが付着した繊維状のゲル材料はボディから離脱させ、新しい繊維状のゲル材料を生成して、あたかも体毛が生え変わるようなメカニズムとすることで、表面の質感を更新可能なソフトロボットを設計することが可能であると考えられる。
本発明の汚れの除去方法では、まず、容器に収容されたゲル溶液を用意する。容器は、ゲル溶液を収容できるものであれば、材質、寸法、形状等は任意のものを使用することができる。
本発明で使用し得るゲル溶液は、導管内を搬送することができ、導管内のゲル溶液にエネルギーを印加して繊維状のゲル材料を生成することができるものである必要がある。そのようなゲル溶液は、以下のような重合開始剤、モノマー、架橋剤、及び溶媒を含むものとすることができ、必要に応じてその他の成分を含むものとすることができる。
本発明で使用し得る重合開始剤は、印加されるエネルギーを受けてモノマーの重合を開始させることができるものであればよく、例えば、光重合開始剤とすることができる。
光重合開始剤は、繊維状のゲル材料を生成するために導管内のゲル溶液に光を照射して照射する光の波長付近に吸収波長を有するものであって、ゲル溶液に含まれるモノマーを重合して、繊維状のゲル材料を構成するポリマーを形成するものである。
本発明で使用する重合開始剤が光重合開始剤である場合、紫外線、可視光などの光によってモノマーの重合を開始させるものであればよく、例えば、α-ケトグルタル酸、ベンゾフェノン、アセトフェノンベンジル、ベンジルジメチルケトン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ジメトキシアセトフェノン、ジメトキシフェニルアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、ジフェニルジサルファイト、オルトベンゾイル安息香酸メチル、4-ジメチルアミノ安息香酸エチル、2,4-ジエチルチオキサンソン、2-メチル-1-[4-(メチル)フェニル]-2-モルホリノプロパノン-1、テトラ(t-ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、ベンジル、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニル-プロパン-1-オン、4,4-ビスジエチルアミノベンゾフェノン、2,2'-ビス(2-クロロフェニル)-4,5,4’,5’-テトラフェニル-1,2’-ビイミダゾ-ル、ジフェニル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フォスフィンオキシド(TPO)等であってよい。
光重合開始剤は、紫外線重合開始剤を特に好適に使用することができる。
本発明で使用し得るモノマーは、重合開始剤を用いて重合することができるものであり、例えば、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPs)、N、N-ジメチルアクリルアミド(DMAAm)、メタクリル酸2-(ジメチルアミノ)エチル、ラウリルアクリル酸(LA)、ステアリルアクリル酸(SA)、アクリル酸(AA)、メタクリル酸、スチレンスルホン酸、又はそれらの塩、例えば2-アクリルアミド-2ーメチルプロパンスルホン酸ナトリウム(NaAMPs)、アクリル酸ナトリウム、スチレンスルホン酸ナトリウム等である。
これらのモノマーは、除去すべき汚れの種類に応じて選択することができ、複数のモノマーを組み合わせて使用することもできる。
例えば、DMAAmは、相溶性に優れており、各種溶媒に溶解するものであって(n-ヘキサンには不溶)、非イオン性のモノマーであることから、強い吸湿性や帯電防止性を示す。また、NaAMPSは、DMAAmと併用することにより、吸水性能を向上させることが期待される。さらに、SAは、溶油性であって、ゲルに加えることでタック性を向上させることが期待される。
本発明では、繊維状のゲル材料を構成するポリマーを架橋するための架橋剤を使用することができる。架橋剤としては、ラジカル重合性の不飽和基を2個以上有する多官能ビニル系モノマーなどを使用することができる。N,N’-メチレンビスアクリルアミド(MBAA)やエチレングリコールジメタクリレート(EDMA)、N,N’-ジエチレングリコールジメタクリレート(DEGDMA)、ポリエチレングリコールジメタクリレート(PEGDMA)などのジビニル化合物を好適に使用することができる。
本発明で使用するゲル溶液は、溶媒を含むものとすることができる。溶媒は、ポリマーによって構成される繊維状のゲル材料の内部に保持されて、ゲルを構成する。
溶媒としては、精製水などの水、ポリエチレングリコールやオレイン酸などの有機溶剤、または水と有機溶剤との混合物を使用することができる。溶媒が水を主成分として含む場合、形成されるゲルはハイドロゲルとなり、溶媒が有機溶剤を主成分として含む場合、形成されるゲルはオルガノゲルとなる。
本発明で使用するゲル溶液は、その他の成分として、本発明の効果を損なわない範囲で、光吸収剤や分散剤などを含むものとすることができる。
本発明で使用する導管は、ゲル溶液を搬送できるものであれば、材質、寸法、形状等は任意のものを使用することができる。材質に関しては合成中(反応中)のゲルとの接着が弱い物(シリコンやブチルゴム)の方が好ましい。PLAやガラスを使用すると形成後のゲルが壁面に張り付く恐れがある。
本発明の方法では、搬送された導管内のゲル溶液にエネルギーを印加して、繊維状のゲル材料を生成する。これは例えば、搬送された導管内のゲル溶液に、紫外線を照射することにより、行うことができる。
本発明における繊維状のゲル材料は、使用するゲル溶液の成分等を選択することなどにより、水溶性汚れ、油汚れ、ほこりなど、様々な種類の汚れに対応し得るものとすることができる。
表1に、異なる種類の汚れに対応して使用し得るゲル材料の例として、「DMAAmゲル」「NaAMPSゲル」及び「オクタデシルゲル」の3種類のゲル材料について、その組成の例を示す。
NaAMPSゲルの構造は、DMAAmモノマーとNaAMPSモノマーとを共重合したポリマーが、架橋剤PEGDMAで架橋されており、溶媒(精製水とPEG)が架橋により構成されたネットワーク内に保持されているようなものである。NaAMPSには電解質が含まれており、これが溶媒中で電離し、ポリマー間で反発力が発生することで、より大きなネットワークが形成され、吸水性能が向上するものと考えられる。また、架橋剤であるPEGDMA、溶媒であるPEGは、いずれも親水性高分子であることから、これらがゲルの内部に水を通すパスを形成するように働き、外部の溶媒の吸収性をより向上させることができるものと考えられる。
オクタデシルゲルの構造は、DMAAmモノマーを重合したポリマーが架橋剤MBAAで架橋され、これにSA(Stearyl Acrylate)が導入されており、溶媒(オレイン酸)が保持されているようなものである。親油性高分子であるSAを入れることで、油汚れを吸収する性能が向上することが期待できる。
なお、ゲル材料中に溶媒が含まれることにより、繊維状のゲル材料を導管から吐出させるのが容易になる。
本発明で使用する繊維状のゲル材料は、搬送された導管内のゲル溶液にエネルギーを印加することにより生成されるため、導管の内径と同程度の外径を有する繊維形状を有するものとなる。また、繊維状のゲル材料の長さは、導管内を搬送され、導管のエネルギーを印加する部分を連続的に通過するゲル溶液の流量とエネルギーの印加時間を調整することにより、所望の長さとすることができる。
この分離工程を、導管内に気体を送り込むことによって実現することもできる。このようにすることにより、未反応のゲル溶液が繊維状のゲル材料に続いて導管から吐出してしまうことを有効に防ぐことができる。
この場合、繊維状のゲル材料によってこの基板の表面を覆うこととすれば、この表面に付着する汚れを捕捉させて、繊維状のゲル材料に汚れを付着させることができる。このようにすれば、表面が汚れるのを未然に防止することができる。
また、繊維状のゲル材料に、基板の表面に付着した汚れを付着させることとしてもよい。このようにすれば、自己洗浄機能を有する表面を実現することができることになる。
あるいは、繊維状のゲル材料によって基板の表面に対向する他の表面を覆うこととすれば、この他の表面に付着する汚れを捕捉させて、繊維状のゲル材料に汚れを付着させることができる。このようにすれば、この他の表面が汚れるのを未然に防止することができる。
さらには、繊維状のゲル材料に、この他の表面に付着した汚れを付着させることとしてもよい。
図1は、本発明の汚れ除去装置の一態様の模式図である。
本発明の装置1は、ゲル溶液Lを収容する容器2と、この容器2からゲル溶液を搬送することができるよう、一端が容器に接続された導管3と、導管3によりゲル溶液を搬送するためのポンプ4と、搬送された導管内のゲル溶液にエネルギーを印加して繊維状のゲル材料Fを生成するためのエネルギー印加手段5と、繊維状のゲル材料を搬送された導管内のゲル溶液から分離するための分離手段6と、繊維状のゲル材料を導管から吐出させるための吐出手段7とを含む装置である。
本発明の装置はさらに、汚れDが付着した前記繊維状のゲル材料を回収するための、回収手段(図示せず)を含むものとすることができる。回収手段は、従来の掃除機のような物であってよい。
エネルギー印加手段5は、紫外線を照射するための光源を含むものであってよく、UVテープなどを使用することもできる。
分離手段6は、図1に示すように、導管3内に空気などの気体を送り込むための手段、具体的には、気体Aを送り込むための導管及びポンプを含むものとすることができる。
この場合において、本発明の装置を、繊維状のゲル材料によって基板8の表面を覆うことにより、表面に付着する汚れを捕捉するものとしてもよい。このようにすれば、表面が汚れるのを未然に防止することができる。
また、繊維状のゲル材料に、基板8の表面に付着した汚れを付着させるものとしてもよい。このようにすれば、自己洗浄機能を有する表面を実現することができることになる。
本発明によれば、ポンプ4を使って容器2から導管3により搬送されたゲル溶液にエネルギー印加手段5でエネルギーを印加して生成した繊維状のゲル材料を吐出手段7で突出させる(図2(a))。所定時間経過するまで、あるいは繊維状のゲル材料による汚れ捕捉能力が低下するまで、繊維状のゲル材料で基板8の表面を覆うことにより、表面に付着する汚れを捕捉する(図2(b))。所定時間経過後、あるいは繊維状のゲル材料による汚れ捕捉能力が低下した場合には、分離手段6によって繊維状のゲル材料を分離し、汚れが付着した前記繊維状のゲル材料を回収する(図2(c))。新たに繊維状のゲル材料を生成し吐出させ(図2(a))、このサイクルを繰り返す。
この態様では、繊維状のゲル材料によって基板の表面に対向する他の表面9を覆うことにより、この他の表面9に付着する汚れを捕捉するものとすることができる。
さらには、繊維状のゲル材料に、基板の表面に対向する他の表面9に付着した汚れを付着させるものとしてもよい。
[ゲル溶液の調製]
次の表2、表3及び表4に示す組成で、「DMAAmゲル」「NaAMPSゲル」及び「オクタデシルゲル」の3種類のゲル材料のゲル溶液を調製した。
次に、攪拌中のビーカーに溶媒を計り取って加えた。10分以上攪拌し、固形物が全て溶解していることを確認した。調製したそれぞれのゲル溶液を、褐色瓶中に収容し、常温で保存した。
上で調製したゲル溶液を収容した容器に、導管としてシリコーンチューブ(内径2mm)を接続し、ワンボードマイコン(Arduino)でモータ(INTLLAB 12V 5W)の回転を制御して、ゲル溶液が導管により搬送されるようにした。UV光源(品名:UV-SVGNC405-01 ブラックライト 405nm ナイトライド社製チップ型LED 1W)を使用して、搬送された導管内のゲル溶液に吐出口付近で紫外線を照射して、繊維状のゲル材料を生成した。
生成した繊維状のゲル材料は、基板として用意したシリコーン板(30mm×30mm)に設けた孔から、紫外線の照射時間が20秒間確保できるようにステップ状に(一回に約25mmの繊維状のゲル材料を)吐出させた。吐出したゲルの直径は、2mmであった。約70回の吐出で、基板表面の98%を繊維状のゲル材料で覆うことができた。
各種汚れをシミュレートするものとして、水溶性汚れについては精製水にメチレンブルーを添加したものを、油汚れについてはオレイン酸にメチルレッドを添加したものを、ほこり汚れについてはフライアッシュとコットンリンタを重量割合で27.5:56.2で混合したものを使用し、これらを所定の量だけ基板に適用したものについて、汚れの除去の評価を行った。
繊維状のゲル材料で表面の98%を覆った基板表面に、所定量の各種汚れを適用し、汚れの除去率を評価した。汚れの量が増加しても除去率が低下しない場合には、汚れが有効に防止されたと評価できる。結果を図4(水溶性汚れ)、図5(油汚れ)及び図6(ほこり汚れ)に示す。
水溶性汚れの除去にはNaAMPSゲルの繊維状のゲル材料が優れ(図4)、油汚れにはオクタデシルゲルの繊維状のゲル材料が優れている(図5)ことがわかる。
所定量の各種汚れを適用した基板表面に、繊維状のゲル材料を所定回数吐出して、その状態で20分保持した後に繊維状のゲル材料を基板表面から回収して、表面からどれだけの汚れが除去されたかを評価した。少ない吐出回数で高い汚れの除去率が得られた場合には、新規な汚れが有効に除去されたと評価できる。結果を図7(水溶性汚れ)、図8(油汚れ)及び図9(ほこり汚れ)に示す。
水溶性汚れの除去にはNaAMPSゲルの繊維状のゲル材料が優れ(図7)、油汚れ及びほこり汚れにはオクタデシルゲルの繊維状のゲル材料が優れている(図8、図9)ことがわかる。
油汚れの除去に優れた本発明のオクタデシルゲルの繊維状のゲル材料の油汚れの除去性能が、従来技術である紙製のウエス(日本製紙クレシア株式会社製の商品名キムワイプ)を使用した油汚れの拭き取りと比較して、どの程度優れているのかを評価した。
30mm×30mmのシリコーン板の表面全体に油汚れを付着させたサンプルを2つ用意し、一方は本発明のオクタデシルゲルの繊維状のゲル材料で、吐出回数を100回にしたことを除き評価2と同様に油を除去し、もう一方は比較のためキムワイプでシリコーン板表面の油汚れを拭き取った。
油汚れの除去の程度は、サンプル表面の摩擦係数を測定することにより行った。測定は、トリニティーラボ社製トライボマスターμv1000速度変動摩擦測定機を使用して、測定範囲を15mmとしてサンプル表面を縦方向に4等分に分割した4カ所それぞれについて、速度毎秒1mm、加重100gの条件で行った。基準として、油汚れを付着させる前のシリコーン板の表面と、油汚れを付着させた直後(汚れの除去前)の表面についても、測定を行った。
結果を図10に示す。本発明による繊維状のオクタデシルによる油汚れの除去により、キムワイプで拭き取りを行った場合よりもシリコーン板表面の摩擦係数が高くなっており、本発明による油汚れの除去の方がより多くの油を除去できていることが分かる。
Claims (17)
- 汚れの除去方法であって、
容器に収容されたゲル溶液を用意する工程、
前記ゲル溶液を前記容器から導管により搬送する工程、
搬送された前記導管内の前記ゲル溶液にエネルギーを印加して、繊維状のゲル材料を生成する工程、
前記繊維状のゲル材料を、搬送された前記導管内の前記ゲル溶液から分離する工程、
前記繊維状のゲル材料を、前記導管から吐出させる工程、
前記繊維状のゲル材料に、汚れを付着させる工程、及び、
前記汚れが付着した前記繊維状のゲル材料を回収する工程、
を含む、前記方法。 - 搬送された前記導管内の前記ゲル溶液にエネルギーを印加する前記工程が、搬送された前記導管内の前記ゲル溶液に紫外線を照射する工程を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記繊維状のゲル材料を、搬送された前記導管内の前記ゲル溶液から分離する前記工程が、前記導管内に気体を送り込む工程を含む、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記繊維状のゲル材料を、前記導管から吐出させる前記工程が、表面から裏面へ通じる孔を有する基板であって、前記孔の前記裏面側に前記導管が接続された前記基板の、前記孔の前記表面側から前記繊維状のゲル材料を吐出させる工程を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記繊維状のゲル材料に、汚れを付着させる工程が、前記繊維状のゲル材料によって前記基板の前記表面を覆うことにより、前記表面に付着する汚れを捕捉する工程を含む、請求項4に記載の方法。
- 前記繊維状のゲル材料に、汚れを付着させる工程が、前記繊維状のゲル材料に、前記基板の前記表面に付着した汚れを付着させる工程を含む、請求項4又は5に記載の方法。
- 前記繊維状のゲル材料に、汚れを付着させる工程が、前記繊維状のゲル材料によって前記基板の前記表面に対向する他の表面を覆うことにより、前記他の表面に付着する汚れを捕捉する工程を含む、請求項4に記載の方法。
- 前記繊維状のゲル材料に、汚れを付着させる工程が、前記繊維状のゲル材料に、前記基板の前記表面に対向する他の表面に付着した汚れを付着させる工程を含む、請求項4に記載の方法。
- 汚れ除去装置であって、
ゲル溶液を収容する容器、
前記ゲル溶液を前記容器から搬送することができるよう、一端が前記容器に接続された、導管、
前記ゲル溶液を前記導管により搬送するための、ポンプ、
搬送された前記導管内の前記ゲル溶液にエネルギーを印加して繊維状のゲル材料を生成するための、エネルギー印加手段、
前記繊維状のゲル材料を搬送された前記導管内の前記ゲル溶液から分離するための、分離手段、及び
前記繊維状のゲル材料を前記導管から吐出させるための、吐出手段、
を含む、前記装置。 - さらに、汚れが付着した前記繊維状のゲル材料を回収するための、回収手段を含む、請求項9に記載の装置。
- 前記エネルギー印加手段が、紫外線を照射するための光源を含む、請求項9又は10に記載の装置。
- 前記分離手段が、前記導管内に気体を送り込むための手段を含む、請求項9~11のいずれか1項に記載の装置。
- さらに、表面から裏面へ通じる孔を有する基板を含み、前記孔の前記裏面側に前記導管が接続され、前記孔を前記吐出手段として、前記孔の前記表面側から前記繊維状のゲル材料を吐出させる、請求項9~12のいずれか1項に記載の装置。
- 前記繊維状のゲル材料によって前記基板の前記表面を覆うことにより、前記表面に付着する汚れを捕捉する、請求項13に記載の装置。
- 前記繊維状のゲル材料に、前記基板の前記表面に付着した汚れを付着させる、請求項13又は14に記載の装置。
- 前記繊維状のゲル材料によって前記基板の前記表面に対向する他の表面を覆うことにより、前記他の表面に付着する汚れを捕捉する、請求項13に記載の装置。
- 前記繊維状のゲル材料に、前記基板の前記表面に対向する他の表面に付着した汚れを付着させる、請求項13に記載の装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021165993A JP7729596B2 (ja) | 2021-10-08 | 2021-10-08 | 汚れの除去方法及び汚れ除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021165993A JP7729596B2 (ja) | 2021-10-08 | 2021-10-08 | 汚れの除去方法及び汚れ除去装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2023056653A JP2023056653A (ja) | 2023-04-20 |
| JP7729596B2 true JP7729596B2 (ja) | 2025-08-26 |
Family
ID=86004944
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021165993A Active JP7729596B2 (ja) | 2021-10-08 | 2021-10-08 | 汚れの除去方法及び汚れ除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7729596B2 (ja) |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1242975A (zh) | 1998-07-24 | 2000-02-02 | 卡尔·弗罗伊登伯格公司 | 拖把 |
| US20020179129A1 (en) | 2001-05-30 | 2002-12-05 | The United States Of America Represented By The | Localized acidic underwater surface cleaning apparatus |
| JP2004183133A (ja) | 2002-12-02 | 2004-07-02 | Japan Vilene Co Ltd | 無機系繊維の製造方法 |
| JP2017189315A (ja) | 2016-04-12 | 2017-10-19 | シャープ株式会社 | 清掃器具および清掃ロボット |
| JP2020029532A (ja) | 2018-08-24 | 2020-02-27 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 耐放射線性ハイドロゲル材およびその製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0625311Y2 (ja) * | 1989-08-10 | 1994-07-06 | 株式会社クラレ | 球体成形用ノズル |
| JPH1057918A (ja) * | 1996-06-13 | 1998-03-03 | Masanobu Kujirada | 掃除方法及び掃除用具 |
| US8226775B2 (en) * | 2007-12-14 | 2012-07-24 | Lam Research Corporation | Methods for particle removal by single-phase and two-phase media |
-
2021
- 2021-10-08 JP JP2021165993A patent/JP7729596B2/ja active Active
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1242975A (zh) | 1998-07-24 | 2000-02-02 | 卡尔·弗罗伊登伯格公司 | 拖把 |
| US20020179129A1 (en) | 2001-05-30 | 2002-12-05 | The United States Of America Represented By The | Localized acidic underwater surface cleaning apparatus |
| JP2004183133A (ja) | 2002-12-02 | 2004-07-02 | Japan Vilene Co Ltd | 無機系繊維の製造方法 |
| JP2017189315A (ja) | 2016-04-12 | 2017-10-19 | シャープ株式会社 | 清掃器具および清掃ロボット |
| JP2020029532A (ja) | 2018-08-24 | 2020-02-27 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 耐放射線性ハイドロゲル材およびその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2023056653A (ja) | 2023-04-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3987720B2 (ja) | クリーニングシートおよびこれを用いた基板処理装置のクリーニング方法 | |
| EP3494181B1 (fr) | Gel aspirable et procede pour eliminer une contamination contenue dans une couche organique en surface d'un substrat solide | |
| JP5662435B2 (ja) | 損傷を与えない高効率な粒子除去洗浄 | |
| JP7729596B2 (ja) | 汚れの除去方法及び汚れ除去装置 | |
| JPH1034864A (ja) | エラストマー物品用の装飾的積層体 | |
| CA2195045A1 (en) | Surface treating process | |
| JP2823813B2 (ja) | 剥離性ポリマー膜による壁面汚れの剥離方法 | |
| JP3755775B2 (ja) | 物体の表面に固定化した付着物易除去被覆 | |
| US7252855B2 (en) | Method and apparatus for making an adhesive cleaning sheet | |
| JP3399700B2 (ja) | 水圧転写方法 | |
| JP2001198540A (ja) | クリーニングシ―ト | |
| TW201115669A (en) | Automatic nozzle cleaning/wiping device and method thereof | |
| EP4450547B1 (fr) | Composition hydrosoluble à pouvoir collant | |
| JPH08139067A (ja) | 半導体ウエハに付着した異物の除去用粘着テ―プと除去方法 | |
| CN101138758A (zh) | 模具式涂布装置的涂布方法 | |
| CN1179012C (zh) | 清洁片材和去除含溶剂的物质的方法 | |
| JP7219109B2 (ja) | 洗浄方法 | |
| JP2003010793A (ja) | 密着性の優れた清掃具 | |
| EP3411466B1 (fr) | Procede de nettoyage d'un substrat contamine par des particules | |
| JP2001098296A (ja) | 香気性精油含有組成物を用いた洗浄剤 | |
| JPH0472386B2 (ja) | ||
| JP4130087B2 (ja) | パーティクルの除去方法 | |
| JP2006016494A (ja) | 清浄用皮膜形成剤及びこれを用いた清浄方法 | |
| EP1749471B1 (en) | Hard surface cleaning article comprising an adhesive | |
| JP7219110B2 (ja) | 剥離型クリーナー用組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20241004 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20250613 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20250707 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20250806 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7729596 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |