以下、図面を参照し、実施の形態に係る加熱調理器および加熱調理システムについて詳述する。なお、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面における上下左右前後の各方向は、加熱調理器が設置された場合において使用者から見た方向を指すものとする。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る加熱調理システムの構成例を示す模式図である。実施の形態1に係る加熱調理システム100は、加熱調理器1と第1通信機器4と第2通信機器5とを有する。加熱調理器1は被加熱物を加熱する。第1通信機器4は、有線または無線による通信が可能であって、情報の入出力が可能な機器である。なお、情報の出力とは、画面上における情報の表示、または、音声による情報の出力を指す。第1通信機器4としては、例えばスマートスピーカ、スマートフォン、またはタブレット端末等の端末装置が挙げられる。第2通信機器5は、例えばクラウドサーバなどである。
加熱調理器1と第1通信機器4の各々は、有線または無線によって第2通信機器5と通信を行う。加熱調理器1と第1通信機器4のうちの両方または一方は、ルータなどの中継機器を介して第2通信機器5と通信を行ってもよい。加熱調理器1と第1通信機器4は、第2通信機器5を介して互いに通信を行う。
第2通信機器5は、加熱調理器1から受信した情報を、第1通信機器4が出力可能な形式に変換する。また、第2通信機器5は、第1通信機器4から受信した情報を、加熱調理器1が処理可能な形式に変換する。詳細には、第2通信機器5は、第1通信機器4から受信した文字情報または音声情報を、加熱調理器1を制御するための制御情報に変換する。
図2は、実施の形態1に係る加熱調理器の設置例を示す図である。図3は、図2のX-X方向に沿う方向における加熱調理器の断面を例示する模式図である。実施の形態1に係る加熱調理器1は、上部に調理台を備えたキッチン家具6に組み込まれて使用されるビルトイン型のIH(Induction Heating)クッキングヒータである。実施の形態1に係る加熱調理器1は、本体10と、本体10の上に設置されたトッププレート11とを有する。トッププレート11は、加熱調理器1が設置された状態において、キッチン家具6の上面に沿って露出する。
トッププレート11は、例えば、耐熱性のガラス板と、ガラス板の周囲に取り付けられた金属の枠体とを用いて構成される。トッププレート11の上面には、左加熱領域12Lと右加熱領域12Rと中央加熱領域12Cの3つの加熱領域12が設けられている。
左加熱領域12Lと右加熱領域12Rと中央加熱領域12Cは、それぞれ、鍋またはフライパン等の金属製の調理容器が載置される領域である。以下では、調理容器と、調理対象となる食物と、調理の際に用いられる耐熱容器等を、被加熱物と総称して記載する場合もある。左加熱領域12Lと右加熱領域12Rと中央加熱領域12Cの各々に対応するトッププレート11の上面の位置には、被加熱物の載置を案内するための案内マークが印刷などによって設けられている。
左加熱領域12Lの下方には、図3に示す左誘導加熱コイル13Lが設けられている。同様に、右加熱領域12Rの下方には右誘導加熱コイル13Rが設けられ、中央加熱領域12Cの下方には中央誘導加熱コイル13Cが設けられている。以下では、左誘導加熱コイル13L、右誘導加熱コイル13R、および中央誘導加熱コイル13Cの各々を、誘導加熱コイル13と総称して記載する場合もある。
誘導加熱コイル13としては、例えば、線径が0.1[mm]~0.3[mm]の銅製またはアルミ製等の導線の束を複数撚りながら渦巻状に巻いて得られたものが挙げられる。あるいは、例えば、線径が0.05[mm]程度の銅製またはアルミ製等の導線を1000本~1500本ほど巻いて得られたものが挙げられる。また、この他にも、誘導加熱コイル13として、平板状の導電材料を環状に形成して得られた導電体を含むものが挙げられる。
誘導加熱コイル13は、高周波電流が供給されることで高周波磁界を発生する。これにより、左誘導加熱コイル13Lは左加熱領域12Lを加熱し、右誘導加熱コイル13Rは右加熱領域12Rを加熱し、中央誘導加熱コイル13Cは中央加熱領域12Cを加熱する。従って、左加熱領域12L、右加熱領域12R、および中央加熱領域12Cの各々に載置された被加熱物が加熱される。誘導加熱コイル13の駆動回路は、例えばインバーター回路などの高周波電源供給回路である。誘導加熱コイル13と、誘導加熱コイル13の駆動回路とを含む加熱装置は、後述する図8に示す第1加熱部27の例である。
加熱調理器1には、誘導加熱コイル13から予め定められた距離における位置に、トッププレート11、または、トッププレート11上の被加熱物の温度を検知する1以上の第1温度センサ14Aが設けられている。
加熱調理器1の本体10の内部には、被加熱物を収容して加熱するための空間である加熱室15が形成されている。加熱室15は、その周囲が例えばステンレスなどの金属壁によって構成されている。
本体10の前面には、外部と加熱室15内とを連通させる開口が形成されており、当該開口を覆うドア16が設けられている。ドア16には、開閉のための取手17が設けられている。使用者は取手17を介してドア16の開閉を行うことができる。
実施の形態1におけるドア16は、ヒンジおよびアーム等を介して回動自在に本体10に支持されている。ドア16は、その下端部を回動の中心として前方に水平方向まで開く。なお、ドア16は、例えばスライドレールなどによって、被加熱物を下方から支持する支持部材と一体的に前方へ引き出されることによって開くものでもよい。
ドア16には、ドア16の開閉を検知するための開閉検知部18が設けられている。開閉検知部18は、例えばマイクロスイッチまたは赤外線センサ等を含む。加熱室15の後方には、加熱室15内に収容された被加熱物を加熱するマイクロ波発振器19が設けられている。このマイクロ波発振器19は、例えばマグネトロンを用いて構成されており、加熱室15内にマイクロ波を照射することで加熱室15内の被加熱物を加熱する。なお、マイクロ波発振器19は、マグネトロンを用いたものに限らず、マイクロ波の発振原理および方式には制限はない。マイクロ波発振器19の駆動回路は、例えばインバーター回路などの高周波電源供給回路である。マイクロ波発振器19と、マイクロ波発振器19の駆動回路とを含む加熱装置は、後述する図8に示す第2加熱部28の例である。
加熱室15には、上側輻射熱加熱部20Aと下側輻射熱加熱部20Bとが設けられている。上側輻射熱加熱部20Aおよび下側輻射熱加熱部20Bは、例えば、シーズヒータ、マイカヒータ、カーボンヒータ、セラミックヒータ、赤外線ヒータ、またはラジアントヒータなどの輻射式電熱源である。
上側輻射熱加熱部20Aは、加熱室15の天井壁面において外側または内側に配置され、被加熱物を上から輻射熱によって加熱する。下側輻射熱加熱部20Bは、加熱室15の底面において内側または外側に配置され、被加熱物を下から輻射熱によって加熱する。以下では、上側輻射熱加熱部20Aおよび下側輻射熱加熱部20Bを総称して輻射熱加熱部20と記載する場合もある。輻射熱加熱部20と、輻射熱加熱部20の駆動回路等とを含む加熱装置は、後述する図8に示す第3加熱部29の例である。
加熱室15には、加熱室15内の被加熱物の温度を非接触で検知するための第2温度センサ14Bが設けられている。実施の形態1では、この非接触式の第2温度センサ14Bを赤外線センサとする。実施の形態1では、第2温度センサ14Bは、例えば、-20[℃]から100[℃]までの範囲の温度を検知するよう設定されているものとし、被加熱物の加熱度合いを例えば1[℃]刻みで、リアルタイムで検知するものとする。
加熱室15には、加熱室15内の雰囲気温度、または加熱室15の壁面温度等を検知する1以上の第3温度センサ14Cが設けられている。1以上の第3温度センサ14Cは、例えば、加熱室15の底面と天井面のうちの両方または一方に設置される。実施の形態1における第3温度センサ14Cは、接触式のものとし、サーミスタセンサとする。第3温度センサ14Cは、電気抵抗によって温度を検知し、例えば250℃までの温度を検知する。
トッププレート11における後側の部分には、排気口が形成されており、当該排気口を覆う排気口カバー21が設けられている。排気口カバー21は、複数の貫通孔が形成されたパンチングメタル、または、格子状の金属部材等を用いて構成されている。排気口カバー21は通気抵抗が小さくなるよう構成されており、加熱調理器1内の空気は排気口カバー21を介して加熱調理器1外に流通する。これによって、誘導加熱コイル13、マイクロ波発振器19、および輻射熱加熱部20の各々によって発生した加熱調理器1内の熱を外部へ移動させることができる。
図4は、実施の形態1に係る加熱調理器の上面を例示する模式図である。図4に示すように、加熱調理器1のトッププレート11の上面の前側には、加熱操作部22が設けられている。加熱操作部22は、左操作部22L、右操作部22R、および中央操作部22Cを含む。左操作部22Lは、左加熱領域12Lを加熱する指示を受け付ける。右操作部22Rは、右加熱領域12Rを加熱する指示を受け付ける。中央操作部22Cは、加熱室15内と中央加熱領域12Cを加熱する指示を受け付ける。
トッププレート11の上面の前側には、電源操作部23が設けられている。実施の形態1では、電源操作部23は、トッププレート11において右操作部22Rに隣接して設けられているとする。電源操作部23は、加熱調理器1の電源のオンとオフとの切り替え操作を受け付ける。
加熱調理器1のトッププレート11の上面において、加熱操作部22および電源操作部23より後方には表示部24と火力表示部25が設けられている。表示部24は、左表示部24L、右表示部24R、および中央表示部24Cを含む。左表示部24L、右表示部24R、および中央表示部24Cは、それぞれ液晶画面を有する。火力表示部25は、左火力表示部25Lおよび右火力表示部25Rを含む。左火力表示部25Lおよび右火力表示部25Rについては後述する。以下では、トッププレート11上における左操作部22Lと左表示部24Lと左火力表示部25Lとを含む領域を左操作表示領域と記載する場合もある。また、トッププレート11上における右操作部22Rと右表示部24Rと右火力表示部25Rとを含む領域を右操作表示領域と記載する場合もある。更に、トッププレート11上における中央操作部22Cと中央表示部24Cとを含む領域を中央操作表示領域と記載する場合もある。
図5は、実施の形態1における中央操作表示領域を例示する模式図である。図5に示すように、実施の形態1における中央操作部22Cは、トッププレート11上において、機能設定キー220C、第1中央熱下降キー221C、第1中央熱上昇キー222C、第2中央熱下降キー223C、第2中央熱上昇キー224C、第3中央熱下降キー225C、第3中央熱上昇キー226C、中央加熱開始キー227C、および中央加熱取消キー228Cを備える。以下では、中央操作表示領域におけるこれらのキーを、中央キーと総称して記載する場合もある。実施の形態1における中央キーは、静電容量方式のタッチセンサであるとするが、機械的なスイッチを用いた押しボタンであってもよい。
機能設定キー220Cは、使用者からの加熱調理器1への設定を受け付ける。機能設定キー220Cによる設定内容については後述する。第1中央熱下降キー221Cは、中央誘導加熱コイル13Cによる加熱の度合いを下降させる指示を受け付けるものである。第1中央熱上昇キー222Cは、中央誘導加熱コイル13Cによる加熱の度合いを上昇させる指示を受け付けるものである。以下では、加熱の度合いを纏めて火力と記載する。
第2中央熱下降キー223Cは、マイクロ波発振器19による火力を下降させる指示を受け付けるものである。第2中央熱上昇キー224Cは、マイクロ波発振器19による火力を上昇させる指示を受け付けるものである。第3中央熱下降キー225Cは、輻射熱加熱部20による火力を下降させる指示を受け付けるものである。第3中央熱上昇キー226Cは、輻射熱加熱部20による火力を上昇させる指示を受け付けるものである。中央加熱開始キー227Cは、中央誘導加熱コイル13C、マイクロ波発振器19、および輻射熱加熱部20のうちの少なくともいずれかによる加熱の開始指示を受け付けるものである。中央加熱取消キー228Cは、中央誘導加熱コイル13C、マイクロ波発振器19、および輻射熱加熱部20のうち、加熱を行っていたものを停止させる指示を受け付けるものである。
中央操作部22Cには、中央操作発光部26Cが設けられている。中央操作発光部26は、第1中央操作発光部260C、第2中央操作発光部261C、第3中央操作発光部262C、第4中央操作発光部263C、および第5中央操作発光部264Cを含む。第1中央操作発光部260C~第5中央操作発光部264Cの各々は、例えばLED(Light Emitting Diode)などの発光素子を有する。
第1中央操作発光部260は、機能設定キー220Cと対応付けて設けられ、機能設定キー220Cへの入力操作に応じて発光する。第2中央操作発光部261は、第1中央熱下降キー221Cおよび第1中央熱上昇キー222Cと対応付けて設けられ、第1中央熱下降キー221Cおよび第1中央熱上昇キー222Cへの入力操作に応じて発光する。第3中央操作発光部262Cは、第2中央熱下降キー223Cおよび第2中央熱上昇キー224Cと対応付けて設けられ、第2中央熱下降キー223Cおよび第2中央熱上昇キー224Cへの入力操作に応じて発光する。
第4中央操作発光部263Cは、第3中央熱下降キー225Cおよび第3中央熱上昇キー226Cと対応付けて設けられ、第3中央熱下降キー225Cおよび第3中央熱上昇キー226Cへの入力操作に応じて発光する。第5中央操作発光部264Cは、中央加熱開始キー227Cおよび中央加熱取消キー228Cと対応付けて設けられ、中央加熱開始キー227Cおよび中央加熱取消キー228Cへの入力操作に応じて発光する。
中央表示部24Cは、加熱調理器1の動作状況を示す情報、および、加熱調理器1の異常を示す警報等を表示する。詳細には、中央表示部24Cは、加熱操作部22を介して使用者によって選択された第1加熱部27~第3加熱部29のうちのいずれかを示す情報を画面上に表示する。また、中央表示部24Cは、第1加熱部27~第3加熱部29の各々の動作状態と、第1加熱部27~第3加熱部29による加熱に関する警告情報等とを画面上に表示する。
中央表示部24Cは、画面上の複数の領域の各々において異なる内容の表示を行うものでもよい。図5に例示する中央表示部24Cは、画面上に、第1中央表示領域240C、第2中央表示領域241C、および第3中央表示領域242Cを有する。中央表示部24Cは、第1中央表示領域240C、第2中央表示領域241C、および第3中央表示領域242Cの各々において異なる内容を表示してもよい。中央表示部24Cは、第1中央表示領域240C、第2中央表示領域241C、および第3中央表示領域242のうちの2以上の領域において1つの内容を表示してもよい。
機能設定キー220Cへの接触、または、機能設定キー220Cの押下により、中央表示部24Cは、以下のような機能設定メニューを表示する。機能設定メニューには、例えば、加熱操作部22への入力を無効化するチャイルドロック設定と、換気扇を連動させる換気扇連動設定と、加熱室15および排気口カバー21等の清掃時期自動報知機能設定と、最大消費電力設定と、音声ガイドの音声設定と、音声ガイドの音量設定と、加熱室15からの被加熱物の出し忘れを防止するための報知設定と、HEMS(Home Energy Management System)に関する設定等の各項目が選択肢として含まれる。中央操作部22Cの操作により、上記の各種設定が行われる。
図6は、実施の形態1における左操作表示領域を例示する模式図である。図6に示すように、実施の形態1における左操作部22Lは、トッププレート11上において、左調理選択キー220L、左熱下降キー221L、左熱上昇キー222L、左タイマーキー223L、および左開始キー224Lを備える。以下では、左操作表示領域におけるこれらのキーを、左キーと総称して記載する場合もある。実施の形態1における左キーは、静電容量方式のタッチセンサであるとするが、機械的なスイッチを用いた押しボタンであってもよい。
左調理選択キー220Lは、左加熱領域12Lにおいて実行される複数の調理メニューの中から1つを選択するためのキーである。左調理選択キー220Lへの接触毎、または、左調理選択キー220Lの押下毎に、複数の調理メニューの中から1つを選択することができる。調理メニューには、例えば、湯沸し設定、煮込み設定、予熱調理設定、および揚げ物調理設定等の各項目が選択肢として含まれる。調理メニューにおける項目毎に、左誘導加熱コイル13Lによる加熱時間、または左誘導加熱コイル13Lの火力もしくは駆動パターン等が変化し得る。
左熱下降キー221Lは、左誘導加熱コイル13Lによる火力を下降させる指示を受け付けるものである。左熱下降キー221Lへの接触毎、または左熱下降キー221Lの押下毎に、1段階ずつ火力が下降する。左熱上昇キー222Lは、左誘導加熱コイル13Lによる火力を上昇させる指示を受け付けるものである。左熱上昇キー222Lへの接触毎、または左熱上昇キー222Lの押下毎に、1段階ずつ火力が上昇する。なお、左誘導加熱コイル13Lによる火力には、例えば150[W]の定格最小火力から、例えば3200[W]の定格最大火力までの9段階の火力がある。
左タイマーキー223Lは、左加熱領域12Lにおける調理のタイマー設定を受け付ける。使用者は、左タイマーキー223Lへの接触、または、左タイマーキー223Lの押下によって、左誘導加熱コイル13Lによる加熱時間を設定できる。
左開始キー224Lは、左加熱領域12Lにおける加熱調理を開始または停止するためのものである。左誘導加熱コイル13Lの駆動が停止している状態における、左開始キー224Lへの接触、または左開始キー224Lの押下によって、左誘導加熱コイル13Lが駆動されて、左加熱領域12Lが加熱される。左誘導加熱コイル13Lが駆動されている状態における、左開始キー224Lへの接触、または左開始キー224Lの押下によって、左誘導加熱コイル13Lの駆動が停止し、左加熱領域12Lへの加熱動作が停止する。
実施の形態1では、左誘導加熱コイル13Lが駆動されておらず、且つ、左誘導加熱コイル13Lによる火力などが設定されていない状態において左開始キー224Lが操作された場合には、加熱調理器1は左誘導加熱コイル13Lによる加熱をスタンバイする。この場合において左誘導加熱コイル13Lなどによる火力が設定され、再び左開始キー224Lなどが操作された場合には、左誘導加熱コイル13Lは、設定された火力で加熱するよう駆動される。なお、加熱調理器1には、左開始キー224Lに代えて、左誘導加熱コイル13Lによる加熱のスタンバイを指示する操作を受け付けるキーが、左開始キー224Lとは別個に設けられてもよい。以下では、左誘導加熱コイル13Lによる加熱のスタンバイを指示する操作を受け付けるキーを纏めて左開始キー224Lと総称する。
なお、ここでは火力を設定した後、再度キー操作を行って加熱を開始する例を説明したが、これに限定されるものではなく、火力が設定された後にキー操作することなく加熱が開始されるようにしてもよい。
左操作部22Lには、左操作発光部26Lが設けられている。左操作発光部26Lは、第1左操作発光部260L、第2左操作発光部261L、第3左操作発光部262L、および第4左操作発光部263Lを含む。第1左操作発光部260L~第4左操作発光部263Lの各々は、例えばLEDなどの発光素子を有する。
第1左操作発光部260Lは、左開始キー224Lと対応付けて設けられ、左開始キー224Lへの入力操作に応じて発光する。第2左操作発光部261Lは、左調理選択キー220Lと対応付けて設けられ、左調理選択キー220Lへの入力操作に応じて発光する。第3左操作発光部262Lは、左熱下降キー221Lおよび左熱上昇キー222Lと対応付けて設けられ、左熱下降キー221Lおよび左熱上昇キー222Lへの入力操作に応じて発光する。第4左操作発光部263Lは、左タイマーキー223Lと対応付けて設けられ、左タイマーキー223Lへの入力操作に応じて発光する。
左表示部24Lは、左加熱領域12Lにおける加熱調理に関する情報を表示する。具体的には、左表示部24Lは、左加熱領域12L上に載置された被加熱物の調理のタイマーの設定時間、左加熱領域12Lにおける加熱開始からの経過時間、または、タイマーの設定時間が終了するまでの残り時間等を表示する。左表示部24Lは、左加熱領域12Lにおける例えば予熱調理を選択した場合には、デフォルト温度、または、現在の左加熱領域12Lの温度を表示する。なお、デフォルト温度とは、予め設定されたものであって、左加熱領域12Lにおける被加熱物の底面の目標温度を指す。デフォルト温度は、使用者によって予め定められた範囲内で変更可能である。
左火力表示部25Lは、複数の左火力表示発光部250Lを有し、これによって左誘導加熱コイル13Lによる火力を段階的に示す。各左火力表示発光部250Lは、例えばLEDなどの発光素子を含む。加熱調理器1は、各左火力表示発光部250Lの点灯状態を切り替えることによって、または、各左火力表示発光部250Lの点灯色を切り替えることによって、左誘導加熱コイル13Lによる火力を段階的に示す。加熱調理器1は、左誘導加熱コイル13Lによる火力の大きさに応じて、例えば、左からより多くの左火力表示発光部250Lを点灯させる。そして、左誘導加熱コイル13Lによって左加熱領域12Lが保温状態にある場合には、左端の1つの左火力表示発光部250Lを点灯させる。
図7は、実施の形態1における右操作表示領域を例示する模式図である。図7に示すように、実施の形態1における右操作部22Rは、トッププレート11上において、右調理選択キー220R、右熱下降キー221R、右熱上昇キー222R、右タイマーキー223R、および右開始キー224Rを備える。以下では、右操作表示領域におけるこれらのキーを、右キーと総称して記載する場合もある。実施の形態1における右キーは、静電容量方式のタッチセンサであるとするが、機械的なスイッチを用いた押しボタンであってもよい。
右調理選択キー220Rは、右加熱領域12Rにおいて実行される複数の調理メニューの中から1つを選択するためのキーである。右調理選択キー220Rへの接触毎、または、右調理選択キー220Rの押下毎に、複数の調理メニューの中から1つを選択することができる。調理メニューには、例えば、湯沸し設定、煮込み設定、予熱調理設定、および揚げ物調理設定等の各項目が選択肢として含まれる。調理メニューにおける項目毎に、右誘導加熱コイル13Rによる加熱時間、または右誘導加熱コイル13Rの火力もしくは駆動パターン等が変化し得る。
右熱下降キー221Rは、右誘導加熱コイル13Rによる火力を下降させる指示を受け付けるものである。右熱下降キー221Rへの接触毎、または右熱下降キー221Rの押下毎に、1段階ずつ火力が下降する。右熱上昇キー222Rは、右誘導加熱コイル13Rによる火力を上昇させる指示を受け付けるものである。右熱上昇キー222Rへの接触毎、または右熱上昇キー222Rの押下毎に、1段階ずつ火力が上昇する。なお、右誘導加熱コイル13Rによる火力には、例えば150[W]の定格最小火力から、例えば3200[W]の定格最大火力までの9段階の火力がある。
右タイマーキー223Rは、右加熱領域12Rにおける調理のタイマー設定を受け付ける。使用者は、右タイマーキー223Rへの接触、または、右タイマーキー223Rの押下によって、右誘導加熱コイル13Rによる加熱時間を設定できる。
右開始キー224Rは、右加熱領域12Rにおける加熱調理を開始または停止するためのものである。右誘導加熱コイル13Rの駆動が停止している状態における、右開始キー224Rへの接触、または右開始キー224Rの押下によって、右誘導加熱コイル13Rが駆動されて、右加熱領域12Rが加熱される。右誘導加熱コイル13Rが駆動されている状態における、右開始キー224Rへの接触、または右開始キー224Rの押下によって、右誘導加熱コイル13Rの駆動が停止し、右加熱領域12Rへの加熱動作が停止する。
実施の形態1では、右誘導加熱コイル13Rが駆動されておらず、且つ、右誘導加熱コイル13Rによる火力などが設定されていない状態において右開始キー224Rが操作された場合には、加熱調理器1は右誘導加熱コイル13Rによる加熱をスタンバイする。この場合において右誘導加熱コイル13Rなどによる火力が設定され、再び右開始キー224Rなどが操作された場合には、右誘導加熱コイル13Rは、設定された火力で加熱するよう駆動される。なお、加熱調理器1には、右開始キー224Rに代えて、右誘導加熱コイル13Rによる加熱のスタンバイを指示する操作を受け付けるキーが、右開始キー224Rとは別個に設けられてもよい。以下では、右誘導加熱コイル13Rによる加熱のスタンバイを指示する操作を受け付けるキーを纏めて右開始キー224Rと総称する。
右操作部22Rには、右操作発光部26Rが設けられている。右操作発光部26Rは、第1右操作発光部260R、第2右操作発光部261R、第3右操作発光部262R、および第4右操作発光部263Rを含む。第1右操作発光部260R~第4右操作発光部263Rの各々は、例えばLEDなどの発光素子を有する。
第1右操作発光部260Rは、右開始キー224Rと対応付けて設けられ、右開始キー224Rへの入力操作に応じて発光する。第2右操作発光部261Rは、右調理選択キー220Rと対応付けて設けられ、右調理選択キー220Rへの入力操作に応じて発光する。第3右操作発光部262Rは、右熱下降キー221Rおよび右熱上昇キー222Rと対応付けて設けられ、右熱下降キー221Rおよび右熱上昇キー222Rへの入力操作に応じて発光する。第4右操作発光部263Rは、右タイマーキー223Rと対応付けて設けられ、右タイマーキー223Rへの入力操作に応じて発光する。
右表示部24Rは、右加熱領域12Rにおける加熱調理に関する情報を表示する。具体的には、右表示部24Rは、右加熱領域12R上に載置された被加熱物の調理のタイマーの設定時間、右加熱領域12Rにおける加熱開始からの経過時間、または、タイマーの設定時間が終了するまでの残り時間等を表示する。
右火力表示部25Rは、複数の右火力表示発光部250Rを有し、これによって右誘導加熱コイル13Rによる火力を段階的に示す。各右火力表示発光部250Rは、LEDなどの発光素子を含む。加熱調理器1は、各右火力表示発光部250Rの点灯状態を切り替えることによって、または、各右火力表示発光部250Rの点灯色を切り替えることによって、右誘導加熱コイル13Rによる火力を段階的に示す。加熱調理器1は、右誘導加熱コイル13Rによる火力の大きさに応じて、例えば、左からより多くの右火力表示発光部250Rを点灯させる。そして、右誘導加熱コイル13Rによって右加熱領域12Rが保温状態にある場合には、左端の1つの右火力表示発光部250Rを点灯させる。
図7に示すように、実施の形態1においてはトッププレート11上の右表示操作領域に電源操作部23が設けられている。電源操作部23は、トッププレート11上において右操作部15Rに隣接する位置に設けられた電源ボタン230を含む。実施の形態1における電源ボタン230は、押下されることによって操作を受け付ける機械式のボタンである。
加熱調理器1は、電源がオフの状態において電源ボタン230が例えば数秒間押下されることにより、電源がオンの状態となる。また、加熱調理器1は、電源がオンの状態において電源ボタン230が例えば数秒間押下されることにより、電源がオフの状態となる。電源操作部23には、電源発光部231が設けられている。電源発光部231は、例えばLEDなどの発光素子を有する。電源発光部231は、電源ボタン230と対応付けて設けられ、電源ボタン230への操作に応じて発光する。
図8は、実施の形態1に係る加熱調理器の構成例を示すブロック図である。加熱調理器1は、第1加熱部27、第2加熱部28、第3加熱部29、開閉検知部18、加熱操作部22、温度センサ群14、電源操作部23、報知部30、通信部31、および制御部32を備える。
第1加熱部27~第3加熱部29の構成および機能は上述した通りである。なお、第2加熱部28としては、上述したものの他、例えば、高温の過加熱蒸気などを加熱室15に供給する蒸気発生器が挙げられる。また、第3加熱部29は、上述したもの他、例えば電気ヒータとガス燃焼器との組み合わせなどのように、異なる加熱原理を有する複数の加熱源を有するものでもよい。第3加熱部29は、加熱室15を加熱する誘導加熱源を含むものでもよいし、過加熱蒸気などを供給する蒸気発生器を含むものでもよい。第3加熱部29は、誘導加熱方式によって高温になる発熱部材を加熱室の内部または外部に配置したものであって、この発熱部材で加熱室15の壁面を加熱するものでもよい。
開閉検知部18および加熱操作部22の構成および機能等は上述した通りである。温度センサ群14は、上述した、1以上の第1温度センサ14Aと、第2温度センサ14Bと、1以上の第3温度センサ14Cとを含む。
電源操作部23は、上述の電源ボタン230などの他、電源スイッチ232を含む。電源スイッチ232は、電源のオンとオフの切り替えを行うためのものである。電源スイッチ232は、加熱調理器1の電源がオフの場合には、電源ボタン230の押下によって、電源回路233から電力が制御部32に供給されるよう切り替える。電源スイッチ232は、加熱調理器1の電源がオンの場合には、電源ボタン230の押下によって、電源回路233からの制御部32への電力供給を遮断するよう切り替える。
報知部30は、上述した表示部24および火力表示部25と、音声出力部33とを有する。音声出力部33は、加熱調理器1の動作状況を示す情報、および、加熱調理に関する情報等を音声出力する。通信部31は、通信インターフェース回路を用いて構成され、第2通信機器5と通信し、第2通信機器5を介して第1通信機器4と通信する。
制御部32は、第1加熱部27~第3加熱部29、報知部30、および通信部31を制御する。制御部32は、例えば、これら各部を制御する制御回路などの電子部品が実装された電子回路基板である。制御部32は、温度センサ群14による検知結果、開閉検知部18による検知結果、加熱操作部22に入力された指示、または、通信部31が受信した情報等に基づいて、第1加熱部27~第3加熱部29、報知部30、および通信部31のうちのいずれかを制御する。
具体的には、制御部32は、左操作部22Lへの操作と、第1温度センサ14Aが検知した左加熱領域12Lの温度とに基づき、左誘導加熱コイル13Lの駆動回路を制御する。同様に、制御部32は、右操作部22Rへの操作と第1温度センサ14Aの検知結果とに基づき、右誘導加熱コイル13Rの駆動回路を制御する。また、制御部32は、中央操作部22Cへの操作と、第1温度センサ14Aの検知結果とに基づき、中央誘導加熱コイル13Cの駆動回路を制御する。制御部32は、中央操作部22Cへの操作と、第2温度センサ14Bおよび第3温度センサ14Cの検知結果とに基づき、第2加熱部28および第3加熱部29の両方または一方の駆動回路を制御する。制御部32は、左操作部22Lへの操作に基づき、左表示部24Lおよび左火力表示部25Lを制御する。同様に、制御部32は、右操作部22Rの操作に基づき、右表示部24Rおよび右火力表示部25Rを制御する。更に、制御部32は、開閉検知部18の検知結果に基づき、中央表示部24Cを制御する。また、制御部32は、左操作部22L、右操作部22Rおよび中央操作部22Cの少なくともいずれかへの操作に基づき、中央表示部24Cを制御する。
制御部32は、加熱調理器1の制御に用いられる各種プログラムおよびパラメータ等の制御データと、報知部30によって示されるデータ等とを記憶する。制御部32は、計時機能を有し、左誘導加熱コイル13Lまたは右誘導加熱コイル13Rによる加熱に対してタイマーが設定された場合において、すなわちタイマーによって加熱時間が設定された場合において当該加熱時間の残り時間を計る。そして、残り時間が0となった場合には、制御部32は、タイマーが設定されていた左誘導加熱コイル13Lまたは右誘導加熱コイル13Rによる加熱を停止するよう駆動回路を制御する。制御部32は、左誘導加熱コイル13Lによる加熱についてタイマーが設定された際には、左表示部24Lに残り時間を表示させる。なお、制御部32は、左誘導加熱コイル13Lについてのタイマーの設定時点において、左表示部24Lに設定された加熱時間を表示させる。同様に、制御部32は、右誘導加熱コイル13Rによる加熱についてタイマーが設定された際には、右表示部24Rに残り時間を表示させる。制御部32は、右誘導加熱コイル13Rについてのタイマーの設定時点において、右表示部24Rに設定された加熱時間を表示させる。
実施の形態1における制御部32は、タイマーが設定された場合において、第2通信機器5を介して第1通信機器4へタイマー情報を送信するよう通信部31を制御する。ここで、タイマー情報とは、タイマーによって設定された加熱時間の残り時間に対応する情報を指す。実施の形態1におけるタイマー情報は、加熱時間の満了前は残り時間を示すものとし、加熱時間が満了した場合には加熱時間の満了を示すものとする。タイマー情報は、加熱時間の残り時間が、例えば10[秒]~2[分]などの予め定められた予告用時間である場合において、加熱時間の満了を例えば2分前などに予告する情報であってもよい。そうすることで、別の用事で加熱調理器1から離れている使用者に、加熱調理器1の前に戻るよう促すことができる。
実施の形態1における制御部32は、タイマーによって設定された加熱時間の満了前に、通信部31が第1通信機器4からタイマー情報の送信を指示する情報を受信した場合において、タイマー情報を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御する。また、実施の形態1における制御部32は、加熱時間が満了した場合においてタイマー情報を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御する。制御部32は、上記予告用時間においてタイマー情報を第1通信機器4へ送信するよう通信部31を制御してもよい。この他、制御部32は、定期的にタイマー情報を第1通信機器4へ送信するよう通信部31を制御してもよい。
実施の形態1における制御部32は、タイマー情報の他、左誘導加熱コイル13Lによる加熱状態、または、右誘導加熱コイル13Rによる加熱状態のうちの少なくともいずれかを示す情報を、第2通信機器5を介して第1通信機器4へ送信するよう通信部31を制御する。以下では、加熱状態を示す情報を加熱状態情報と記載する場合もある。加熱状態情報は、例えば、火力を示す情報、または、第1温度センサ14Aによる検知結果を示す情報である。なお、第1温度センサ14Aによる検知結果は、被加熱物の温度に対応する。実施の形態1における制御部32は、第1通信機器4から加熱状態情報の送信を指示する情報を通信部31が受信した場合において、加熱状態情報を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御する。以下では、タイマー情報および加熱状態情報の両方または一方の送信を指示する情報を送信指示情報と記載する場合もある。制御部32は、定期的に加熱状態情報を第1通信機器4へ送信するよう通信部31を制御してもよい。
実施の形態1に係る第1通信機器4は、タイマー情報を受信した場合には、当該タイマー情報を出力する。これにより、加熱調理器1の使用者は、加熱調理器1から離れていても、加熱調理器1に設定されたタイマーの状態を認識することができる。すなわち、使用者は、加熱時間が満了した場合には、第1通信機器4によって出力されたタイマー情報によって、加熱時間の満了を認識することができる。また、使用者は、加熱時間が満了していない場合には、第1通信機器4によって出力されたタイマー情報によって、残り時間を認識することができる。この場合において残り時間が予告用時間である場合には、使用者は、第1通信機器4によって出力されたタイマー情報によって、加熱時間の満了を予測することができる。
実施の形態1に係る第1通信機器4は、加熱状態情報を受信した場合には、当該加熱状態情報を出力する。これにより、加熱調理器1の使用者は、左誘導加熱コイル13Lおよび右誘導加熱コイル13Rのいずれかの誘導加熱コイル13が加熱動作を行う場合において、当該いずれかの誘導加熱コイル13による加熱状態を遠隔で認識することができる。すなわち、使用者は、左誘導加熱コイル13Lが加熱動作を行う場合には、第1通信機器4によって出力された加熱状態情報によって、左誘導加熱コイル13Lによる火力、または、左加熱領域12Lにおける被加熱物の温度を認識することができる。そして、使用者は、右誘導加熱コイル13Rが加熱動作を行う場合には、第1通信機器4によって出力された加熱状態情報によって、右誘導加熱コイル13Rによる火力、または、右加熱領域12Rにおける被加熱物の温度を認識することができる。ここで、使用者は、第1通信機器4が出力した情報を元に、加熱調理器1に対して更なる設定を遠隔にて行いたい場合もあり得る。
従来では、使用者は、第1通信機器4を介して加熱調理器1の設定作業を行うことができなかった。例えば、使用者は、第1通信機器4を介して、タイマーによって設定された加熱時間の残り時間を知ることができても、加熱時間の延長を行うことができなかった。実施の形態1に係る加熱調理システム100は、第1通信機器4を用いた加熱調理器1への設定作業を可能にし、使用性を向上させるものである。以下、実施の形態1に係る加熱調理器1および加熱調理システム100について詳述する。
なお、実施の形態1に係る加熱調理システム100は、左誘導加熱コイル13Lおよび右誘導加熱コイル13Rによる加熱時間と火力とを遠隔で設定することができるものであるとするが、加熱調理システム100は、当該加熱時間と当該火力のうちの一方のみを遠隔で設定することができるものでもよい。加熱調理システム100は、中央誘導加熱コイル13C、マイクロ波発振器19および輻射熱加熱部20のうちのいずれかによる加熱時間および火力のうちの両方または一方を遠隔で設定することができるものであってもよい。加熱調理システム100が、中央誘導加熱コイル13C、マイクロ波発振器19および輻射熱加熱部20のうちのいずれかによる加熱時間および火力のうちの両方または一方の遠隔での設定を可能とするものである場合には、中央加熱開始キー227Cは、中央誘導加熱コイル13C、マイクロ波発振器19および輻射熱加熱部20のうちのいずれかによる加熱のスタンバイを指示する操作を受け付けるものでもよい。あるいは、中央操作部22Cは、中央誘導加熱コイル13C、マイクロ波発振器19および輻射熱加熱部20のうちのいずれかによる加熱のスタンバイを指示する操作を受け付ける中央スタンバイキーを有してもよい。加熱調理器1は、中央誘導加熱コイル13C、マイクロ波発振器19および輻射熱加熱部20のうちのいずれかによる加熱についてのタイマーの指示を受け付ける中央タイマーキーを中央操作部22Cに設けてもよい。
以下、加熱処理を行う構成要素であって、加熱時間および火力のうちの両方または一方を遠隔にて設定可能なものを加熱部と記載する。左誘導加熱コイル13Lおよび右誘導加熱コイル13Rは、加熱部の例である。また、加熱部による加熱時間および火力のうちの両方または一方の設定を受け付ける、加熱調理器1に含まれる構成要素を操作部と記載する。左操作部22Lおよび右操作部22Rは、操作部の例である。
以下では、図7を参照し、右誘導加熱コイル13Rによる加熱時間および火力を遠隔にて設定する場合を例に挙げて説明する。また、以下では、第1通信機器4としてスマートスピーカが用いられる場合を例に挙げて説明する。なお、当該スマートスピーカには、加熱調理器1の設定のためのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
電源ボタン230の押下後、右開始キー224Rへの接触、または右開始キー224Rの押下によって、制御部32は、右誘導加熱コイル13Rによる加熱時間および火力のうちの両方または一方の遠隔による設定を受け付ける状態になる。制御部32は、右開始キー224Rへの操作によって、加熱調理器1が右誘導加熱コイル13Rによる加熱時間および火力のうちの両方または一方の遠隔による設定を受け付ける状態となったことを示す情報を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御してもよい。以下では、加熱部による加熱時間および火力のうちの両方または一方の遠隔による設定を受け付ける加熱調理器1の状態を、遠隔スタンバイ状態と記載する場合もある。
加熱調理システム100は、加熱調理器1が右誘導加熱コイル13Rによる加熱時間および火力のうちの両方または一方の遠隔による設定を受け付ける遠隔スタンバイ状態となった場合において、以下の処理を行う。制御部32は、第2通信機器5を介して第1通信機器4に、右誘導加熱コイル13Rによる火力および加熱時間の一方についての指示を要求する要求情報を送信するよう通信部31を制御する。第1通信機器4は、受信した当該要求情報に応じて、右誘導加熱コイル13Rによる火力および加熱時間の一方について問う内容を出力する。第1通信機器4は、右誘導加熱コイル13Rによる火力および加熱時間の一方についての指示を、使用者から音声で受け付ける。例えば、当該要求情報が火力についての指示を要求するものである場合には、第1通信機器4は、「火力をいくつにしますか?」などの音声を出力する。そして、第1通信機器4は、使用者から、例えば「火力7」など、音声による指示を受け付ける。第1通信機器4は、受け付けた指示を、第2通信機器5を介して加熱調理器1に送信する。制御部32は、受信した指示に応じて設定を行う。
制御部32は、第2通信機器5を介して第1通信機器4に、右誘導加熱コイル13Rによる火力および加熱時間の他方についての指示を要求する要求情報を送信するよう通信部31を制御する。第1通信機器4は、受信した当該要求情報に応じて、右誘導加熱コイル13Rによる火力および加熱時間の他方について問う内容を出力する。例えば、当該要求情報が加熱時間についての指示を要求するものである場合には、第1通信機器4は、「タイマーを設定しますか?」などの音声を出力する。そして、第1通信機器4は、使用者から、例えば「設定する」など、音声による指示を受け付ける。第1通信機器4は、受け付けた指示を、第2通信機器5を介して加熱調理器1に送信する。制御部32は、タイマーを設定する指示を通信部31が受信した場合には、加熱時間を問う要求情報を第1通信機器4に第2通信機器5を介して送信するよう通信部31を制御する。
第1通信機器4は、加熱調理器1から加熱時間を問う要求情報を受信した場合には、「加熱時間はどれぐらいにしますか?」などの音声を出力する。そして、第1通信機器4は、使用者から、例えば「7分」など、音声による指示を受け付ける。第1通信機器4は、受け付けた指示を、第2通信機器5を介して加熱調理器1に送信する。制御部32は、受信した指示に応じて設定を行う。
なお、制御部32は、タイマーの要否についての指示を要求する要求情報を送信し、タイマーの設定の指示を通信部31が受信することによって加熱時間を問う要求情報を通信部31に送信させることに代え、右タイマーキー223Rへの操作をトリガとして、加熱時間を問う要求情報を通信部31に送信させてもよい。
上述のように、加熱調理器1への遠隔からの設定が可能になることにより、使用者は、加熱調理器1への設定のために加熱調理器1の前にいる必要がなくなる。そのため、使用者は、行っていた作業の中断を最小限にしながら、加熱調理器1に対して設定を行うことができる。そして、使用者は、加熱調理器1の前では設定作業を行う必要がないことから、加熱調理器1の前における作業に要する時間を短縮化することができる。
実施の形態1では、制御部32は、通信部31が火力についての指示を受信した場合には、右開始キー224Rへの操作をトリガとして、当該指示が示す火力で右誘導加熱コイル13Rが加熱を行うよう駆動回路を制御する。これにより、右誘導加熱コイル13Rは加熱を開始する。また、実施の形態1では、制御部32は、通信部31が加熱時間についての指示を受信した場合には、右タイマーキー223Rへの操作をトリガとして、当該指示が示す加熱時間のカウントダウンを開始する。このように、加熱調理器1が操作部への操作をトリガとして加熱を開始するため、使用者は、加熱調理器1に加熱を開始させるためには、加熱調理器1の前にいる必要が生じる。すると、使用者は、加熱調理器1に加熱を開始させる際に、被加熱物が加熱調理器1に適切に設置されているか、または、被加熱物以外のものが加熱調理器1に設置されていないかなどを確認することができる。従って、加熱調理器1の加熱の際における安全性が担保される。
実施の形態1における制御部32は、通信部31が受信した指示における加熱時間が、右操作部22Rによって受け付けられる加熱時間の上限より長い場合には、当該指示を無効とする。すなわち、制御部32は、当該指示に応じた制御を行わない。同様に、制御部32は、通信部31が受信した指示における加熱時間が、右操作部22Rによって受け付けられる加熱時間の下限より短い場合には、当該指示を無効とする。
実施の形態1における制御部32は、通信部31が受信した指示における火力が、右操作部22Rによって受け付けられる火力の上限より大きい場合には、当該指示を無効とする。同様に、制御部32は、通信部31が受信した指示における火力が、右操作部22Rによって受け付けられる火力の下限より小さい場合には、当該指示を無効とする。
制御部32は、通信部31が受信した加熱時間についての指示を無効化した場合には、加熱時間についての指示を再度要求する要求情報を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御してもよい。制御部32は、通信部31が受信した火力についての指示を無効化した場合には、火力についての指示を再度要求する要求情報を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御してもよい。この場合において第1通信機器4は、加熱時間および火力の両方又は一方についての指示を再度要求する要求情報を出力する。更に、制御部32は、加熱調理器1が受信した指示の内容が不適切であり無効化されたことを示す情報を、当該要求情報と共に、または、当該要求情報に先立って、第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御してもよい。この場合において第1通信機器4は、指示の内容が不適切であり無効化されたことを示す情報を出力する。
なお、制御部32に代え、第1通信機器4が、インストールされたアプリケーションソフトウェアなどによって、下限以上且つ上限以下の範囲内ではない加熱時間の指示を無効化してもよい。そして、第1通信機器4は、加熱時間についての指示を無効化した場合には、再度、加熱時間を使用者に問う情報を出力してもよい。第1通信機器4は、インストールされたアプリケーションソフトウェアなどによって、下限以上且つ上限以下の範囲内ではない火力の指示を無効化してもよい。そして、第1通信機器4は、火力についての指示を無効化した場合には、再度、加熱時間を使用者に問う情報を出力してもよい。
実施の形態1に係る加熱調理器1は、右操作部22Rによって受け付けられる加熱時間の刻み幅以下の刻み幅の加熱時間についての指示を第1通信機器4から受信することにより、右操作部22Rによって受け付けられる加熱時間の刻み幅以下の刻み幅の加熱時間の間、加熱を行うことができるものとする。
実施の形態1における制御部32は、タイマーによって設定された加熱時間が満了した場合には、加熱時間の延長の要否についての指示を要求する要求情報を、第2通信機器5を介して第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御する。制御部32は、加熱時間の延長の要否についての指示を要求する要求情報と共に、加熱時間の満了を示すタイマー情報を送信してもよい。
第1通信機器4は、加熱時間の延長の要否についての指示を要求する要求情報を受信した場合には、例えば、「タイマーが終了しました。延長しますか?」との音声を出力する。第1通信機器4は、使用者から、例えば「延長する」など、音声による指示を受け付ける。第1通信機器4は、受け付けた指示を、第2通信機器5を介して加熱調理器1に送信する。制御部32は、加熱時間を延長する指示を通信部31が受信した場合には、延長する加熱時間を問う要求情報を、第2通信機器5を介して第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御する。
第1通信機器4は、延長する加熱時間を問う要求情報を受信した場合には、「加熱時間はどれぐらいにしますか?」などの音声を出力する。そして、第1通信機器4は、使用者から、例えば「3分」など、音声による指示を受け付ける。第1通信機器4は、受け付けた指示を、第2通信機器5を介して加熱調理器1に送信する。制御部32は、受信した指示に応じて設定を行う。
実施の形態1における制御部32は、延長する加熱時間についての指示を受信した場合には、右タイマーキー223Rまたは右開始キー224Rへの操作をトリガとして、右誘導加熱コイル13Rによる加熱を再開させる。すなわち、右タイマーキー223Rまたは右開始キー224Rへの操作によって加熱時間の延長が確定する。右タイマーキー223Rまたは右開始キー224Rへの操作は、加熱時間の延長の確定を示す操作の例である。制御部32は、加熱時間の延長が確定した場合には、加熱時間の延長の確定を示す情報を、第2通信機器5を介して第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御してもよい。
制御部32は、右タイマーキー223Rまたは右開始キー224Rへの操作後、受信した指示が示す加熱時間のカウントダウンを開始し、当該加熱時間の間、右誘導加熱コイル13Rが加熱を行うよう駆動回路を制御する。このようにすることで、使用者は、遠隔から加熱調理器1に対して設定内容についての指示を送信しても、指示に基づく動作の開始については加熱調理器1に対して操作を行う必要があるため、安全性の維持を図ることができる。また、使用者は、加熱調理器1に設置された被加熱物の状態を確認してから、加熱調理器1に設定内容に応じた処理を行わせることができるため、被加熱物の煮崩れまたは焼き過ぎ等を引き起こす余分な加熱処理を低減できる。
実施の形態1における右操作部22Rは、加熱時間の延長の確定を示す操作を受け付ける前において、加熱時間の延長の指示の変更指示を受け付けることができる。制御部32は、右操作部22Rがこのような変更指示を受け付けた場合には、当該変更指示に基づいて右誘導加熱コイル13Rの駆動回路を制御する。これにより、使用者は、右加熱領域12Rに設置された被加熱物の状態を確かめて、被加熱物の状態に応じた加熱時間を設定し直すことができる。
制御部32は、加熱時間の延長の指示を通信部31が受信した場合において、延長する加熱時間以外に火力を問う要求情報を、第2通信機器5を介して第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御してもよい。この場合において第1通信機器4は、「火力をいくつにしますか?」などの音声を出力し、使用者から火力についての指示を受け付け、当該指示を加熱調理器1に送信する。そして、制御部32は、右タイマーキー223Rまたは右開始キー224Rへの操作をトリガとして、指示に基づく火力での加熱を右誘導加熱コイル13Rに再開させる。
実施の形態1に係る加熱調理器1は、設定された加熱時間が満了した場合において加熱時間の延長の指示を受け付ける。これにより、使用者が加熱時間の総和を誤認する可能性が低減する。しかし、加熱調理器1は、加熱時間の満了前に加熱時間の延長の指示を受け付けるものであってもよい。
制御部32は、加熱時間の満了後、予め定められた指示待機時間の間、通信部31が加熱時間の延長の指示を受信しなかった場合には、第1通信機器4からの加熱時間の延長の指示の受け付けを終了する。また、制御部32は、通信部31が、使用者により第1通信機器4へ「延長しない」と入力した場合など、第1通信機器4から加熱時間の延長を行わない旨の指示を受信した場合には、第1通信機器4からの加熱時間の延長の指示の受け付けを終了する。これにより、加熱時間の満了後、右操作部22Rに加熱を指示する操作が行われるまでの間、右誘導加熱コイル13Rによる加熱動作は停止した状態となる。制御部32は、第1通信機器4からの加熱時間の延長の指示の受け付けを終了した場合には、第2通信機器5を介して第1通信機器4に、加熱時間の延長の指示の受け付けを終了したことを示す情報を送信するよう通信部31を制御する。なお、加熱調理器1は、第1通信機器4からの加熱時間の延長の指示の受け付けを終了した後、加熱操作部22からの加熱時間の延長の指示を受け付けるようにしてもよい。あるいは、加熱調理器1は、第1通信機器4からの加熱時間の延長の指示の受け付けを終了したときに、加熱操作部22からの加熱時間の延長の指示の受け付けを終了するようにしてもよい。
以上、右誘導加熱コイル13Rによる加熱時間と火力についての遠隔での設定について説明したが、左誘導加熱コイル13Lによる加熱時間と火力についての遠隔での設定も同様となる。また、中央誘導加熱コイル13C、マイクロ波発振器19および輻射熱加熱部20のうちのいずれかの加熱時間と火力について遠隔での設定が可能である場合には、これらのうちのいずれかの加熱時間と火力についての遠隔での設定も右誘導加熱コイル13Rの場合と同様である。
以上、第1通信機器4がスマートスピーカである場合を例に挙げて、加熱調理器1の遠隔での設定について説明した。以下では、第1通信機器4が例えばスマートフォンまたはタブレット端末等である場合における加熱調理器1の遠隔での設定について説明する。なお、当該スマートフォンまたはタブレット端末等には、加熱調理器1の設定のためのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
図9は、実施の形態1における第1通信機器の画面上に表示された加熱調理器の設定用画像の第1の例を示す図である。以下では、第1通信機器4の画面上に表示された加熱調理器1の設定用画像を設定画面と記載する場合もある。第1通信機器4は、図9に示す「左」、「中央」、「右」、「火力設定」、および「タイマー設定」の各々が示された領域40に対するタップなどの操作を受け付ける。ここで、図9に示す「左」とは、左誘導加熱コイル13Lを指し、「左」との内容が示された領域40である左設定領域40Lに対してタップなどの操作が行われた場合には、第1通信機器4は、左誘導加熱コイル13Lによる加熱に関する設定の指示を受け付ける。図9に示す「右」とは、右誘導加熱コイル13Rを指し、「右」との内容が示された領域40である右設定領域40Rに対して操作が行われた場合には、第1通信機器4は、右誘導加熱コイル13Rによる加熱に関する設定の指示を受け付ける。同様に、図9に示す「中央」とは、中央誘導加熱コイル13Cを指し、「中央」との内容が示された領域40である中央設定領域40Cに対して操作が行われた場合には、第1通信機器4は、中央誘導加熱コイル13Cによる加熱に関する設定の指示を受け付ける。なお、図9に示す「中央」は、中央誘導加熱コイル13Cの他、マイクロ波発振器19および輻射熱加熱部20のうちのいずれかを示すものでもよい。この場合において中央設定領域40Cに対して操作が行われた場合には、第1通信機器4は、マイクロ波発振器19および輻射熱加熱部20のうちのいずれかによる加熱に関する設定の指示を受け付ける。なお、中央誘導加熱コイル13C、マイクロ波発振器19および輻射熱加熱部20による加熱に関して遠隔での設定が行えない場合には、設定画面には中央設定領域40Cが含まれなくともよい。
中央誘導加熱コイル13C、マイクロ波発振器19、および輻射熱加熱部20のうちの2つ以上による加熱について遠隔での設定が可能である場合には、「加熱部選択」との内容が示された領域40である加熱部選択領域40Sに対しての操作によって、第1通信機器4は、遠隔での設定が可能な当該2つ以上の加熱部のうちのいずれかの選択を可能にしてもよい。この場合において第1通信機器4は、加熱部選択領域40Sへの操作をトリガとして、当該2つ以上の加熱部を示す情報を含む領域を選択肢として表示してもよい。第1通信機器4は、当該2つ以上の加熱部を示す情報を含む領域のいずれかへの操作によって、設定対象の加熱部についての指示を受け付けてもよい。この他、第1通信機器4は、加熱部選択領域40Sへの操作によって、左誘導加熱コイル13Lまたは右誘導加熱コイル13R等を設定対象とする指示を受け付けてもよい。この場合において設定画面における左設定領域40L、中央設定領域40C、および右設定領域40Rは、加熱部選択領域40Sへの操作によって表示されるものでもよい。あるいは、設定画面における左設定領域40L、中央設定領域40C、および右設定領域40Rとは別に、加熱部選択領域40Sへの操作によって、左誘導加熱コイル13Lまたは右誘導加熱コイル13R等の選択のための領域が第1通信機器4の画面上に表示されてもよい。
図9に示す「火力設定」との内容が示された領域40である火力設定領域40Fに対して操作が行われた場合には、第1通信機器4は、遠隔での設定によって加熱を実行させる加熱部による火力の設定を受け付けるための設定画面を表示する。以下では、火力の設定を受け付けるための設定画面を火力設定画面と記載する場合もある。
図9に示す「タイマー設定」との内容が示された領域40であるタイマー設定領域40Tに対して操作が行われた場合には、第1通信機器4は、遠隔での設定によって加熱を実行させる加熱部による加熱時間の設定を受け付けるための設定画面を表示する。以下では、加熱時間の設定を受け付けるための設定画面をタイマー設定画面と記載する場合もある。
図10は、実施の形態1における火力設定画面を例示する図である。図10に示す火力設定画面には、火力下降マーク41Dと火力上昇マーク41Uが含まれる。第1通信機器4は、火力下降マーク41Dへのタップなどの操作によって、火力を下降させる指示を受け付ける。第1通信機器4は、火力上昇マーク41Uへの操作によって、火力を上昇させる指示を受け付ける。火力設定画面における火力表示領域42には、加熱部に設定する火力が示される。図10では、加熱部に設定する火力として「5」が示されている。火力下降マーク41Dへの操作によって、火力表示領域42に表示される火力の値が小さくなる。また、火力上昇マーク41Uへの操作によって、火力表示領域42に表示される火力の値が大きくなる。なお、実施の形態1では、火力表示領域42に表示される火力には、上限と下限があるものとし、当該上限は操作部が受け付ける火力の上限と等しいものとし、当該下限は操作部が受け付ける火力の下限と等しいものとする。第1通信機器4は、火力表示領域42への操作時点において火力表示領域42に表示されていた値を火力の大きさとする指示を受け付ける。図10に示す状態において火力表示領域42に対してタップなどの操作が行われた場合には、第1通信機器4は、火力を5とする指示を受け付ける。
図11は、実施の形態1におけるタイマー設定画面を例示する図である。図11に示すタイマー設定画面には、加熱時間低減マーク43Dと加熱時間増加マーク43Uが含まれる。第1通信機器4は、加熱時間低減マーク43へのタップなどの操作によって、加熱時間を短くする指示を受け付ける。第1通信機器4は、加熱時間増加マーク43Uへの操作によって、加熱時間を長くする指示を受け付ける。なお、実施の形態1では、加熱時間低減マーク43Dと加熱時間増加マーク43Uへの操作によって、加熱時間は、15[分]までの間は10[秒]~1[分]の刻み幅で変更でき、15~30[分]までの間は5~10[分]の刻み幅で変更でき、30~90[分]までの間は10~15[分]の刻み幅で変更できるものとする。ただし、加熱時間の変更の刻み幅は上述のものに限定されない。また、加熱時間の変更の刻み幅が変化する時間範囲も上述のものに限定されない。
タイマー設定画面における加熱時間表示領域44には、加熱部に設定する加熱時間が示される。図11では、加熱部に設定する加熱時間として「10分」が示されている。加熱時間低減マーク43Dへの操作によって、加熱時間表示領域44に表示される加熱時間が上述の刻み幅の分だけ短くなる。また、加熱時間増加マーク43Uへの操作によって、加熱時間表示領域44に表示される加熱時間が上述の刻み幅の分だけ長くなる。なお、実施の形態1では、加熱時間表示領域44に表示される加熱時間には、上限と下限があるものとし、当該上限は操作部が受け付ける加熱時間の上限と等しいものとし、当該下限は操作部が受け付ける加熱時間の下限と等しいものとする。第1通信機器4は、加熱時間表示領域44への操作時点において加熱時間表示領域44に表示されていた時間を、加熱部による加熱時間とする指示を受け付ける。図11に示す状態において加熱時間表示領域44に対してタップなどの操作が行われた場合には、第1通信機器4は、加熱時間を10[分]とする指示を受け付ける。
図9~図11に示す画像を介する入力の他、第1通信機器4は、数値の入力を受け付けるものでもよい。そして、第1通信機器4は、火力および加熱時間の各々を示す数値の入力を受け付けることによって、火力と加熱時間についての指示を受け付けるものでもよい。この場合において第1通信機器4は、入力された数値によって示される火力が、操作部が受け付ける火力の範囲外である場合には、受け付けた火力についての指示を無効とする。また、第1通信機器4は、入力された加熱時間が、操作部が受け付ける加熱時間の上限より長い場合には、入力された加熱時間についての指示を無効とすると共に、入力された加熱時間が、操作部が受け付ける加熱時間の下限より短い場合には、入力された加熱時間についての指示を無効とする。
以上、第1通信機器4がスマートフォンまたはタブレット端末等である場合において、第1通信機器4に表示された設定画面を介して加熱調理器1に設定を行う内容について説明した。しかし、スマートフォンまたはタブレット端末等である第1通信機器4は、上述のスマートスピーカのように動作するものでもよく、加熱調理器1の設定は、上述のように音声によって行われてもよい。
以下、実施の形態1における制御部32のハードウェア構成について、図12を参照して説明する。図12は、実施の形態1における制御部のハードウェア構成を例示する図である。制御部32は、例えば、バス34によって互いに接続されたプロセッサ35とメモリ36と入力インターフェース回路37と出力インターフェース回路38等によって構成可能である。プロセッサ35としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)等が挙げられる。メモリ36としては、例えば、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)が挙げられる。制御部32の機能は、プロセッサ35が、メモリ36に記憶されている各種プログラムおよびデータ等を読み出して実行することにより実現できる。制御部32による以下の機能は、入力インターフェース回路37を介し、プロセッサ35によって実現できる。当該機能は、温度センサ群14および開閉検知部18等から検知結果を取得する機能、通信部31から指示を取得する機能、および、加熱操作部22を介して指示を取得する機能である。制御部32による、第1加熱部27~第3加熱部29、報知部30、および通信部31を制御する機能は、出力インターフェース回路38を介し、プロセッサ35によって実現できる。なお、上述した制御部32の全部または一部の機能を、専用のハードウェアによって実現してもよい。
以下、実施の形態1に係る加熱調理器1に対する遠隔での設定処理について図13~図15を参照して説明する。図13は、実施の形態1に係る加熱調理器の火力の設定を遠隔で行う場合の加熱調理システムの処理の流れを示すフローチャートである。図14は、実施の形態1に係る加熱調理器の加熱時間の設定を遠隔で行う場合の加熱調理システムの処理の流れを示すフローチャートである。図15は、実施の形態1に係る加熱調理器の加熱時間の延長の設定を遠隔で行う場合の加熱調理システムの処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下の図13~図15に例示される処理の流れにおいても、加熱調理器1は、要求情報、タイマー情報および加熱状態情報等の第1通信機器4への送信を、第2通信機器5を介して行うものとする。また、第1通信機器4は、送信指示情報も含めた各種指示の第1通信機器4への送信を、第2通信機器5を介して行うものとする。また、以下の処理における第1通信機器4による出力とは、音声出力または表示を意味するものとする。
図13のステップS1において加熱調理器1は、加熱調理器1の加熱部による火力を遠隔から設定するための指示を受け付ける。具体的には、加熱調理器1における上述の左開始キー224Lまたは右開始キー224R等の操作部への操作、または、スマートフォンまたはタブレット端末等の第1通信機器4からの指示の受信によって、加熱調理器1は火力の遠隔設定の指示を受け付ける。なお、この場合における第1通信機器4からの指示には、上述の左設定領域40Lまたは右設定領域40R等への操作によって選択された加熱部を指定する情報が含まれる。加熱調理器1の制御部32は、左誘導加熱コイル13Lを指定する情報を受信した場合には、左開始キー224Lが操作された場合と同様に、第1左操作発光部260Lを発光させてもよい。制御部32は、右誘導加熱コイル13Rを指定する情報を受信した場合には、右開始キー224Rが操作された場合と同様に、第1右操作発光部260Rを発光させてもよい。
ステップS2において加熱調理器1は、火力についての要求情報を第1通信機器に送信する。詳細には、制御部32は、火力についての指示を要求する要求情報を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御する。そして、通信部31は、制御部32からの制御に応じて当該要求情報を第1通信機器4に送信する。第1通信機器4は、当該要求情報を受信する。
ステップS3において第1通信機器4は、受信した要求情報を出力する。ステップS4において第1通信機器4は、火力についての指示を受け付ける。ステップS5において第1通信機器4は、受け付けた指示を加熱調理器1に送信する。加熱調理器1の通信部31は、当該指示を受信する。制御部32は、通信部31が受信した指示における火力を表示または音声出力するよう、加熱調理器1の報知部30を制御してもよい。この場合において、制御部32は、選択された加熱部が左誘導加熱コイル13Lである場合には、当該指示における火力を表示するよう左表示部24Lを制御してもよい。あるいは、制御部32は、選択された加熱部が右誘導加熱コイル13Rである場合には、当該指示における火力を表示するよう右表示部24Rを制御してもよい。
ステップS6において制御部32は、通信部31が受信した指示における火力を、加熱部による火力として設定する。ステップS7において制御部32は、ステップS6において加熱部の火力を設定してから、予め定められた確定待機時間が経過するまでの間において、加熱調理器1の操作部が加熱の開始を指示する操作を受け付けたかを判定する。具体的には、制御部32は、確定待機時間が経過するまでに左開始キー224Lまたは右開始キー224R等に操作が行われたかを判定する。確定待機時間が経過するまでに操作部が加熱の開始を指示する操作を受け付けなかった場合には(ステップS7:NO)、ステップS8において制御部32は、火力についての指示の受け付けを終了する。このとき、制御部32は、火力についての指示の受け付けを終了したことを示す情報を報知するよう報知部30を制御してもよい。
ステップS9において加熱調理器1は、火力についての指示の受け付けの終了をしたことを示す情報を第1通信機器4に送信する。詳細には、制御部32は、火力についての指示の受け付けを終了したことを示す情報を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御し、通信部31は、制御部32による制御に基づき当該情報を第1通信機器4へ送信する。そして、第1通信機器4は、加熱調理器1が火力についての指示の受け付けを終了したことを示す情報を受信する。ステップS10において第1通信機器4は、加熱調理器1が火力についての指示の受け付けを終了したことを示す情報を出力する。ステップS10の処理後、加熱調理システム100における遠隔での火力の設定処理は終了する。なお、ステップS8の処理後、加熱調理システム100は、ステップS9~ステップS10の処理を行うことなく、遠隔からの火力の設定のための処理を終了してもよい。
確定待機時間が経過するまでに操作部が加熱の開始を指示する操作を受け付けた場合には(ステップS7:YES)、ステップS11において制御部32は、ステップS6において制御部32が設定した火力で加熱を行うよう加熱部を制御する。加熱部は、制御部32の制御に従って、当該火力での加熱を開始する。ステップS11の処理後、加熱調理システム100は、遠隔からの火力の設定のための処理を終了する。
なお、加熱調理器1は、ステップS1において、スマートフォンまたはタブレット端末等である第1通信機器4から加熱部を指定する情報と共に、火力を指定する情報を受信した場合には、ステップS6に処理を移す。
図14に示す処理は、図13に示す処理の後に実行される。ステップS21において加熱調理器1は、タイマーの設定の指示を受け付ける。詳細には、加熱調理器1は、加熱調理器1の左タイマーキー223Lまたは右タイマーキー223R等の操作部への操作によってタイマーの設定の指示を受け付ける。あるいは、加熱調理器1は、第1通信機器4からタイマーの設定の指示を受け付けてもよい。加熱調理器1の制御部32は、加熱調理器1の左誘導加熱コイル13Lが選択されている場合において、加熱調理器1の通信部31が第1通信機器4からタイマーの設定の指示を受信した場合には、左タイマーキー223Lが操作された場合と同様に、加熱調理器1の第4左操作発光部263Lを発光させてもよい。制御部32は、加熱調理器1の右誘導加熱コイル13Rが選択されている場合において、通信部31が第1通信機器4からタイマーの設定の指示を受信した場合には、右タイマーキー223Rが操作された場合と同様に、加熱調理器1の第4右操作発光部263Rを発光させてもよい。
ステップS21において加熱調理器1は、加熱時間を問う要求情報を第1通信機器4に送信する。詳細には、制御部32は、加熱時間を問う要求情報を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御する。そして、通信部31は、制御部32からの制御に応じて当該要求情報を第1通信機器4に送信する。第1通信機器4は、当該要求情報を受信する。
ステップS23において第1通信機器4は、受信した要求情報を出力する。ステップS24において第1通信機器4は、加熱時間についての指示を受け付ける。ステップS25において第1通信機器4は、受け付けた指示を加熱調理器1に送信する。通信部31は、当該指示を受信する。制御部32は、通信部31が受信した指示における加熱時間を表示または音声出力するよう、加熱調理器1の報知部30を制御してもよい。この場合において、制御部32は、選択されている加熱部が左誘導加熱コイル13Lである場合には、当該指示における加熱時間を表示するよう、加熱調理器1の左表示部24Lを制御してもよい。あるいは、制御部32は、選択されている加熱部が右誘導加熱コイル13Rである場合には、当該指示における加熱時間を表示するよう、加熱調理器1の右表示部24Rを制御してもよい。
ステップS26において制御部32は、通信部31が受信した指示における加熱時間を、加熱部による加熱時間として設定する。ステップS27において制御部32は、ステップS26において制御部32が加熱時間を設定してから、確定待機時間が経過するまでの間において、加熱調理器1の操作部が加熱時間のカウントダウンの開始を指示する操作を受け付けたかを判定する。具体的には、制御部32は、確定待機時間が経過するまでに、加熱調理器1の左タイマーキー223Lまたは右タイマーキー223R等に操作が行われたかを判定する。確定待機時間が経過するまでに操作部が加熱時間のカウントダウンの開始を指示する操作を受け付けなかった場合には(ステップS27:NO)、ステップS28において制御部32は、加熱時間についての指示の受け付けを終了する。このとき、制御部32は、加熱時間についての指示の受け付けを終了したことを示す情報を報知するよう報知部30を制御してもよい。
ステップS29において加熱調理器1は、加熱時間についての指示の受け付けを終了したことを示す情報を第1通信機器4に送信する。詳細には、制御部32は、加熱時間についての指示の受け付けを終了したことを示す情報を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御し、通信部31は、制御部32による制御に基づき当該情報を第1通信機器4へ送信する。そして、第1通信機器4は、加熱調理器1が加熱時間についての指示の受け付けを終了したことを示す情報を受信する。ステップS30において第1通信機器4は、加熱調理器1が加熱時間についての指示の受け付けを終了したことを示す情報を出力する。ステップS30の処理後、加熱調理システム100における遠隔での加熱時間の設定処理は終了する。なお、ステップS28の処理後、加熱調理システム100は、ステップS29~ステップS30の処理を行うことなく、遠隔からの加熱時間の設定のための処理を終了してもよい。
確定待機時間が経過するまでに操作部が加熱時間のカウントダウンの開始を指示する操作を受け付けた場合には(ステップS27:YES)、ステップS31において制御部32は、ステップS26において設定した加熱時間の間、加熱を行うよう加熱部を制御する。ステップS31の処理後、加熱調理システム100は、遠隔からの加熱時間の設定のための処理を終了する。
なお、実施の形態1では、図13に示すステップS11の処理の後にステップS21以降の処理が行われるが、ステップS6の後にステップS21以降の処理が行われてもよい。この場合には、ステップS27において制御部32は、確定待機時間が経過するまでに、左タイマーキー223Lもしくは左開始キー224L、または、右タイマーキー223Rもしくは右開始キー224R等の操作部が操作を受け付けたかを判定してもよい。この場合において、確定待機時間が経過するまでに、左タイマーキー223Lもしくは左開始キー224L、または、右タイマーキー223Rもしくは右開始キー224R等が操作を受け付けた場合には(ステップS27:YES)、ステップS31において制御部32は、ステップS6で設定した火力での加熱を加熱部に開始させる。そして、ステップS31において制御部32は、ステップS26で設定した加熱時間の間、加熱を行うよう加熱部を制御する。確定待機時間が経過するまでに、左タイマーキー223Lもしくは左開始キー224L、または、右タイマーキー223Rもしくは右開始キー224R等が操作を受け付けなかった場合には(ステップS27:NO)、加熱調理システム100はステップS28の処理を行う。
加熱調理器1は、ステップS21において、スマートフォンまたはタブレット端末等である第1通信機器4からタイマーの設定の指示と共に加熱時間についての指示を受信した場合には、ステップS26に処理を移す。また、加熱調理器1は、ステップS1において加熱部と火力とを指定する情報と共に、加熱時間を指定する情報を受信した場合には、ステップS26に処理を移す。
図15に示す処理は、図14に示す処理の後に実行される。ステップS40において加熱調理器1の制御部32は、予め定められた事象が発生したかを判定する。当該事象としては、加熱調理器1の通信部31が第1通信機器4から、タイマーによって設定されている加熱時間の残り時間に対応するタイマー情報の送信を指示する送信指示情報を受信することが挙げられる。あるいは、加熱調理器1に設定されたタイマーの残り時間が予告用時間であることが挙げられる。この他、タイマーが満了したことが挙げられる。予め定められた事象が発生していない場合には(ステップS40:NO)、加熱調理器1は処理をステップS40に戻す。予め定められた事象が発生した場合には(ステップS40:YES)、ステップS41において制御部32は、発生した当該事象がタイマーの満了か否かを判定する。発生した事象がタイマーの満了である場合には(ステップS41:YES)、後述するステップS45において加熱調理器1は、加熱時間の満了を示すタイマー情報と、加熱時間の延長、すなわちタイマーの再設定の要否を問う要求情報とを第1通信機器4に送信する。発生した事象がタイマーの満了ではない場合には(ステップS41:NO)、ステップS42において加熱調理器1は、送信指示情報に基づいてタイマー情報を第1通信機器4に送信する。詳細には、制御部32は、送信指示情報に基づいてタイマー情報を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御し、通信部31は、制御部32に制御に従って、タイマー情報を第1通信機器4に送信する。第1通信機器4は、タイマー情報を受信する。制御部32は、通信部31が第1通信機器4に送信するタイマー情報を報知するよう加熱調理器1の報知部30を制御してもよい。
なお、上記送信指示情報は、加熱調理器1の加熱部の加熱状態を示す加熱状態情報の送信の指示を含むものでもよい。この場合には、ステップS42において加熱調理器1は、加熱状態情報を第1通信機器4に送信する。制御部32は、通信部31が第1通信機器4に送信する加熱状態情報を報知するよう報知部30を制御してもよい。加熱状態情報を受信した第1通信機器4は、加熱状態情報を出力する。
ステップS43において第1通信機器4は、タイマー情報を出力する。ステップS44において制御部32は、加熱時間が満了したか否かを判定する。加熱時間が満了していない場合には(ステップS44:NO)、加熱調理器1は処理をステップS40に戻す。加熱時間が満了した場合には(ステップS44:YES)、ステップS45において加熱調理器1は、加熱時間の満了を示すタイマー情報と、加熱時間の延長、すなわちタイマーの再設定の要否を問う要求情報とを第1通信機器4に送信する。詳細には、制御部32は、加熱時間の満了を示すタイマー情報と、タイマーの再設定の要否を問う要求情報とを第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御する。第1通信機器4は、制御部32からの制御に応じて当該タイマー情報と当該要求情報とを受信する。ステップS45において加熱調理器1は、火力についての指示を要求する要求情報を第1通信機器4に送信してもよい。
ステップS46において第1通信機器4は、ステップS45において受信したタイマー情報と要求情報とを出力する。ステップS47において第1通信機器4は、タイマーの再設定に関する指示を受け付ける。ステップS47において第1通信機器4は、タイマーの再設定の指示と共に、延長する加熱時間の長さを示す指示を受け付けてもよい。ステップS48において第1通信機器4は、タイマーの再設定に関する指示を加熱調理器1に送信する。
ステップS47において第1通信機器4が、延長する加熱時間の長さを示す指示を受け付けた場合には、ステップS48において第1通信機器4は、タイマーの再設定の指示と共に、延長する加熱時間の長さを示す指示を加熱調理器1に送信する。ステップS47において第1通信機器4がタイマーの再設定の指示を受け付けた場合であって、延長する加熱時間の長さについての指示を受け付けていない場合には、ステップS48において第1通信機器4は、タイマーの再設定の指示を加熱調理器1に送信する。そして、第1通信機器4は、加熱調理器1から加熱時間の延長分について問う要求情報を受信する。更に、第1通信機器4は、加熱時間の延長分についての指示を使用者から受け付け、当該加熱時間の延長分についての指示を加熱調理器1に送信する。
ステップS47において第1通信機器4は、タイマーについての指示と同時に火力についての指示を受け付けてもよい。この場合には、ステップS48において第1通信機器4は、火力についての指示を加熱調理器1に送信する。
ステップS49において制御部32は、ステップS45において加熱調理器1がタイマーの再設定の要否を問う要求情報を送信してから指示待機時間が経過するまでの間において通信部31が第1通信機器4からタイマーの再設定の指示を受信したかを判定する。指示待機時間が経過するまでに通信部31がタイマーの再設定の指示を受信しなかった場合には(ステップS49:NO)、ステップS50において制御部32は加熱時間の延長の指示の受け付けを終了する。このとき、制御部32は、加熱時間の延長の指示の受け付けを終了したことを示す情報を報知するよう報知部30を制御してもよい。
ステップS51において加熱調理器1は、加熱時間の延長の指示の受け付けを終了したことを示す情報を第1通信機器4に送信する。詳細には、制御部32は、加熱時間の延長の指示の受け付けを終了したことを示す情報を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御し、通信部31は、制御部32による制御に基づき当該情報を第1通信機器4へ送信する。そして、第1通信機器4は、加熱調理器1が加熱時間の延長の指示の受け付けを終了したことを示す情報を受信する。ステップS52において第1通信機器4は、加熱調理器1が加熱時間の延長の指示の受け付けを終了したことを示す情報を出力する。ステップS52の処理後、加熱調理システム100における遠隔での加熱時間の延長の設定のための処理は終了する。なお、ステップS50の処理後、加熱調理システム100は、ステップS51~ステップS52の処理を行うことなく、加熱時間の延長の設定を遠隔から実行するための処理を終了してもよい。
指示待機時間が経過するまでに通信部31がタイマーの再設定の指示を受信した場合には(ステップS49:YES)、ステップS53において制御部32は、タイマーを再設定する。この場合において制御部32は、タイマーが再設定されたことを報知するよう報知部30を制御してもよい。具体的には、制御部32は、加熱部として左誘導加熱コイル13Lが選択されている場合には、加熱調理器1における第4左操作発光部263Lを発光させてもよい。なお、通信部31は、ステップS49においてタイマーの再設定の指示を受信した場合には、タイマーの再設定の指示と同時に、あるいは、タイマーの再設定の指示に前後して、延長する加熱時間についての指示を受信しているものとする。
ステップS49において指示待機時間が経過するまでに、通信部31が、タイマーの再設定の指示と共に、延長する加熱時間の長さについての指示を受信した場合には、ステップS53において制御部32は、加熱部による加熱時間を、指示における加熱時間だけ延長する。通信部31が、指示待機時間が経過するまでにタイマーの再設定の指示を受信し、且つ、タイマーの再設定の指示の受信の前後において、延長する加熱時間の長さについての指示を受信した場合にも、ステップS53において制御部32は、加熱部による加熱時間を、指示における加熱時間だけ延長する。この場合において制御部32は、延長した加熱時間を報知するよう報知部30を制御してもよい。具体的には、制御部32は、加熱部として左誘導加熱コイル13Lが選択されている場合には、延長した加熱時間を、加熱調理器1における左表示部24Lに表示させてもよい。
ステップS49において指示待機時間が経過するまでに通信部31が、タイマーの再設定の指示と共に、火力についての指示を受信した場合には、ステップS53において制御部32は、加熱部による火力を指示における火力に設定する。通信部31が、指示待機時間が経過するまでにタイマーの再設定の指示を受信した場合であって、タイマーの再設定の指示の受信の前後において火力についての指示を受信した場合にも、ステップS53において制御部32は、加熱部による火力を指示における火力に設定する。この場合において制御部32は、設定した火力を報知するよう報知部30を制御してもよい。具体的には、制御部32は、加熱部として左誘導加熱コイル13Lが選択されている場合には、設定した火力を左表示部24Lに表示させてもよい。
ステップS54において制御部32は、ステップS53においてタイマーを再設定してから、確定待機時間が経過するまでの間において、加熱調理器1の操作部がタイマーの再設定の確定のための操作を受け付けたかを判定する。具体的には、制御部32は、確定待機時間が経過するまでに、加熱調理器1における左タイマーキー223Lまたは右タイマーキー223R等に操作が行われたかを判定する。確定待機時間が経過するまでに操作部がタイマーの再設定の確定のための操作を受け付けなかった場合には(ステップS54:NO)、加熱調理システム100は、ステップS50~ステップS52の処理後、または、ステップS50の処理後、加熱時間の延長の設定を遠隔から実行するための処理を終了する。
確定待機時間が経過するまでに操作部がタイマーの再設定のための操作を受け付けた場合には(ステップS54:YES)、ステップS55において制御部32は、延長した加熱時間の間、加熱を行うよう加熱部を制御する。
なお、ステップS48以降であってステップS54よりも前に通信部31が火力についての指示を受信していない場合には、ステップS55において制御部32は、ステップS44において加熱時間が満了したと判定される以前の火力と等しい火力で加熱を行うよう加熱部を制御する。一方、ステップS48以降であってステップS54よりも前に通信部31が火力についての指示を受信した場合には、ステップS55において制御部32は、通信部31が受信した当該指示における火力で加熱を行うよう加熱部を制御する。ステップS55の処理後、加熱調理システム100による加熱時間の延長処理は終了する。
ステップS54の確定待機時間において操作部が、タイマーの再設定の確定のための操作に代え、第1通信機器4からの指示を変更する変更指示を受け付けた場合には、加熱調理器1は、当該変更指示に基づいて動作を行う。加熱調理器1による当該動作の後、加熱調理システム100は加熱時間の延長のための処理を終了する。
図15におけるステップS40~ステップS43の処理は、使用者が加熱時間の満了についての通知のみを得たい場合など、加熱調理器1への設定などにより、必要に応じて省略されてもよい。
なお、ここまでの説明において報知部30が加熱調理器1にあるものを一例として説明したが、加熱調理システム100として第1通信機器4に報知部を備えていてもよく、第1通信機器4から報知を行うようにしてもよい。また、加熱調理器1および第1通信機器4の両方で報知を行うようにしてもよい。
以下、実施の形態1に係る加熱調理器1による効果について説明する。実施の形態1に係る加熱調理器1は、加熱部と通信部31と制御部32とを備える。加熱部は、被加熱物を加熱する。通信部31は、情報の入出力が可能な第1通信機器4との間で通信を行う。通信部31は、加熱部による加熱時間および火力の両方または一方についての指示を第1通信機器4から受信する。制御部32は、通信部31が第1通信機器4から受信した指示に基づいて加熱部を制御する。これにより、加熱調理器1は、加熱時間および火力の両方または一方を遠隔から設定可能なものとなる。従って、加熱調理器1により、利便性が向上する。
実施の形態1における制御部32は、タイマー情報と加熱状態情報の両方または一方を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御する。タイマー情報は、第1通信機器4からの指示における加熱時間の現時点での残り時間に対応する情報である。加熱状態情報は、第1通信機器4からの指示における火力に対応する加熱状態を示すものである。これにより、使用者は、遠隔において、加熱調理器1に設定されている加熱時間の残り時間と、加熱部による加熱の状態の両方または一方について確認することができる。従って、使用者は、遠隔において、残り時間と加熱状態の両方または一方から被加熱物の状態を推測可能になる。また、使用者は、遠隔において、加熱時間が満了したか否かなどを確認することができる。
実施の形態1における制御部32は、タイマー情報および加熱状態情報の両方または一方の送信を指示する送信指示情報を、通信部31が第1通信機器4から受信した場合において、送信指示情報に応じてタイマー情報および加熱状態情報の両方または一方を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御する。これにより、使用者は、第1通信機器4を用いて所望するタイミングにおいて、タイマー残り時間、および加熱状態の両方または一方を確認することが可能になる。従って、加熱調理器1により、利便性が向上する。また、通信部31がタイマー情報および加熱状態情報の両方または一方を第1通信機器4に随時送信する場合に比べ、通信量の低減を図ることができる。
実施の形態1における制御部32は、第1通信機器4からの指示における加熱時間が満了した場合には、加熱時間の満了を示すタイマー情報を、第1通信機器4へ送信するよう通信部31を制御する。これにより、使用者は、加熱時間が満了したことを認識することが可能になる。
実施の形態1における加熱状態情報は、第1通信機器4からの指示における火力、または、当該指示における火力による被加熱物の温度を示すものである。加熱調理器1からの第1通信機器4への加熱状態情報の送信により、使用者は、遠隔において被加熱物の状態を推測可能になる。
実施の形態1における通信部31は、加熱時間の延長の指示を第1通信機器4から受信する。制御部32は、第1通信機器4からの加熱時間の延長の指示に従って、加熱部による加熱時間を延長する。これにより、使用者は、加熱時間の延長の設定を遠隔で行うことが可能になる。従って、加熱調理器1によって利便性が向上する。
実施の形態1における制御部32は、通信部31が加熱時間の満了後に受信した加熱時間の延長の指示に従って、加熱部による加熱時間を延長する。これにより、使用者は、加熱時間が満了した場合において遠隔で加熱時間の延長の設定を行うことが可能になる。従って、利便性が向上する。また、加熱調理器1が加熱時間の満了後に受信した当該指示に従って加熱時間を延長するため、使用者は、被加熱物が加熱される時間の総和の確認が容易になる。従って、加熱調理器1は、使用者にとって使い勝手の良いものとなる。
実施の形態1における制御部32は、加熱時間の満了後、予め定められた指示待機時間の間、通信部31が加熱時間の延長の指示を受信しなかった場合には、第1通信機器4からの加熱時間の延長の指示の受け付けを終了する。これにより、加熱調理器1は、第1通信機器4からの延長の指示の受け付けを指示待機時間内に限定するため、第1通信機器4が使用者の意図しない内容の指示を受け付けた場合でも、当該指示の反映の可能性を低減することができる。従って、加熱調理器1は、使い勝手が良く、且つ、安全性を担保したものとなる。
実施の形態1における通信部31は、第1通信機器4から加熱時間の延長を行わない旨の指示を受信する。制御部32は、通信部31が第1通信機器4から加熱時間の延長を行わない旨の指示を受信した場合には、第1通信機器4からの加熱時間の延長の指示の受け付けを終了する。これにより、使用者は、加熱時間の延長を行わない旨の指示を遠隔で加熱調理器1に行うことができる。従って、利便性の向上が図られる。
実施の形態1に係る加熱調理器1は、加熱部による加熱時間および火力の両方または一方についての指示を受け付ける操作部を更に備える。これにより、使用者は、加熱調理器1に指示を直接入力できる。
実施の形態1における制御部32は、通信部31が第1通信機器4から加熱時間の延長の指示を受信し、且つ、操作部が加熱時間の延長の確定を示す操作を受け付けた場合において、第1通信機器4からの延長の指示における加熱時間の間、加熱を行うよう加熱部を制御する。これにより、使用者は、遠隔にて加熱時間の延長の設定を行うことが可能になるため、利便性が向上するが、加熱調理器1に加熱を開始させるには、加熱調理器1への直接の操作が必要になる。そのため、使用者は、加熱時間の延長の確定を示す操作を操作部に行う際に、被加熱物の状態を確認できると共に、加熱部に被加熱物以外のものが設置されていないかなども確認できる。従って、安全性の向上が図られる。また、被加熱物の煮崩れまたは焼き過ぎ等を引き起こす余分な加熱処理の低減が図られる。
実施の形態1における制御部32は、通信部31が第1通信機器4から加熱時間の延長の指示を受信した場合において、操作部が、加熱時間の延長の確定を示す操作を受け付ける前に、加熱時間の延長の指示の変更指示を受け付けた場合には、当該変更指示に基づいて加熱部を制御する。これにより、使用者は、被加熱物の状態を確認後、延長する加熱時間の長さなどの設定内容が不適切である場合には、被加熱物の状態に応じた加熱時間を設定し直すことができる。
実施の形態1における制御部32は、第1通信機器4からの指示における加熱時間が、操作部によって受け付けられる加熱時間の上限より長い場合には、第1通信機器4からの指示を無効とする。また、制御部32は、第1通信機器4からの指示における加熱時間が、操作部によって受け付けられる加熱時間の下限より短い場合には、第1通信機器4からの指示を無効とする。これにより、加熱調理器1は、加熱調理器1の本体10において設定できない内容に基づく処理の実行を抑制できる。
実施の形態1における制御部32は、第1通信機器4からの指示における火力が、操作部によって受け付けられる火力の上限より大きい場合には、第1通信機器4からの指示を無効とし、且つ、第1通信機器4からの指示における火力が、操作部によって受け付けられる火力の下限より短い場合には、第1通信機器4からの指示を無効とする。これにより、加熱調理器1は、加熱調理器1の本体10において設定できない内容に基づく処理の実行を抑制できる。
実施の形態1における通信部31は、操作部によって受け付けられる加熱時間の刻み幅以下の刻み幅の加熱時間についての指示を第1通信機器4から受信する。制御部32は、通信部31が第1通信機器4から加熱時間についての指示を受信した場合には、通信部31が受信した指示における加熱時間の間、加熱を行うよう加熱部を制御する。これにより、使用者は、第1通信機器4を介することによって加熱調理器1の設定を柔軟に行うことが可能になる。従って、加熱調理器1の使い勝手が向上する。
実施の形態1における第1通信機器4は、操作部が受け付ける加熱時間の下限以上および上限以下である加熱時間についての指示を受け付ける。これにより、加熱調理器1は、本体10において設定できない内容に基づく処理の実行を抑制できる。
実施の形態1における第1通信機器4は、第1通信機器4に入力された指示における加熱時間が、操作部によって受け付けられる加熱時間の上限より長い場合には、第1通信機器4に入力された指示を無効とする。第1通信機器4は、第1通信機器4に入力された指示における加熱時間が、操作部によって受け付けられる加熱時間の下限より短い場合には、第1通信機器4に入力された指示を無効とする。これにより、加熱調理システム100は、本体10において設定できない内容の指示が、第1通信機器4から加熱調理器1へ送信されることを抑制できる。従って、無駄な通信が削減され、且つ、本体10において設定できない内容に基づく加熱調理器1の処理の実行を抑制できる。
実施の形態1における第1通信機器4は、操作部が受け付ける火力の下限以上および上限以下である火力についての指示を受け付ける。これにより、加熱調理器1は、本体10において設定できない内容に基づく処理の実行を抑制できる。
実施の形態1における第1通信機器4は、第1通信機器4に入力された指示における火力が、操作部によって受け付けられる火力の上限より大きい場合には、第1通信機器4に入力された指示を無効とする。また、第1通信機器4は、第1通信機器4に入力された指示における火力が、操作部によって受け付けられる火力の下限より小さい場合には、第1通信機器4に入力された指示を無効とする。これにより、加熱調理システム100は、本体10において設定できない内容の指示が、第1通信機器4から加熱調理器1へ送信されることを抑制できる。従って、無駄な通信が削減され、且つ、本体10において設定できない内容に基づく加熱調理器1の処理の実行を抑制できる。
実施の形態2.
実施の形態1に係る加熱調理器1は、使用者が、第1通信機器4を用いることによって、遠隔から火力と加熱時間の両方または一方の設定を行えるものであった。また、実施の形態1に係る加熱調理器1は、設定した内容に基づいて加熱を開始する際に、左タイマーキー223L、右タイマーキー223R、左開始キー224L、または右開始キー224R等の操作部への使用者からの操作を必要とするものであった。
実施の形態2における加熱調理器1は、実施の形態1と同様に、火力と加熱時間の両方または一方の遠隔からの設定が可能なものであるが、実施の形態1と異なり、設定した内容に基づく加熱の開始する際に、操作部への操作を不要とするものである。以下、実施の形態2に係る加熱調理器1について詳述する。なお、実施の形態2では、上記実施の形態1における構成要素と同様の構成要素に対し、同一の符号を付すものとする。また、実施の形態2において、実施の形態1における構成と同様の構成、および、実施の形態1における機能と同様の機能等については、特段の事情がない限り説明を省略する。
実施の形態2に係る制御部32は、通信部31が第1通信機器4から加熱時間および火力の両方または一方についての指示を受信した場合には、操作部への操作が行われなくとも、第1通信機器4からの指示に基づいて加熱部を制御する。
具体的には、第1通信機器4は、火力についての指示を加熱調理器1に送信後、使用者から加熱の開始を指示する操作を受け付けた場合には、当該指示を加熱調理器1に送信する。制御部32は、確定待機時間が経過するまでに通信部31が第1通信機器4から加熱の開始の指示を受信した場合には、加熱部に加熱を開始させる。なお、第1通信機器4は、加熱の開始を指示する操作として、加熱の開始を指示する音声入力を受け付けてもよい。あるいは、第1通信機器4は、上記設定画面等を介した、加熱の開始を指示する文字入力またはタップ操作等を受け付けてもよい。
第1通信機器4は、加熱時間についての指示を加熱調理器1に送信後、使用者から加熱時間のカウントダウンの開始を指示する操作を受け付けた場合には、当該指示を加熱調理器1に送信する。制御部32は、通信部31が第1通信機器4から受信した加熱時間を設定してから確定待機時間が経過するまでの間に、通信部31が第1通信機器4から加熱時間のカウントダウンの開始の指示を受信した場合には、加熱時間のカウントダウンを開始すると共に、加熱時間の間、加熱部に加熱処理を実行させる。
第1通信機器4は、延長する加熱時間についての指示を加熱調理器1に送信後、使用者から加熱の再開を指示する操作を受け付けた場合には、当該指示を加熱調理器1に送信する。制御部32は、タイマーを再設定してから確定待機時間が経過するまでに通信部31が第1通信機器4から加熱の再開の指示を受信した場合には、加熱部に加熱を再開させると共に、延長した加熱時間の間、加熱部に加熱を実行させる。
以下、実施の形態2に係る加熱調理器1に対する遠隔での設定処理について図16~図18を参照して説明する。図16は、実施の形態2に係る加熱調理器の火力の設定を遠隔で行う場合の加熱調理システムの処理の流れを示すフローチャートである。図17は、実施の形態2に係る加熱調理器の加熱時間の設定を遠隔で行う場合の加熱調理システムの処理の流れを示すフローチャートである。図18は、実施の形態2に係る加熱調理器の加熱時間の延長の設定を遠隔で行う場合の加熱調理システムの処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下の図16~図18に例示される処理の流れにおいても、加熱調理器1は、要求情報、タイマー情報および加熱状態情報等の第1通信機器4への送信を、第2通信機器5を介して行うものとする。また、第1通信機器4は、送信指示情報も含めた各種指示の第1通信機器4への送信を、第2通信機器5を介して行うものとする。また、以下の処理における第1通信機器4による出力とは、音声出力または表示を意味するものとする。
図16におけるステップS61~ステップS66の処理は、図13におけるステップS1~ステップS6と同様である。ステップS67において加熱調理器1は、加熱の開始の指示を要求する要求情報を第1通信機器4に送信する。詳細には、加熱調理器1の制御部32は、加熱の開始の指示を要求する要求情報を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御し、通信部31は、当該要求情報を第1通信機器4に送信する。第1通信機器4は当該要求情報を受信する。
ステップS68において第1通信機器4は、ステップS67で受信した要求情報を出力する。そして、第1通信機器4は、使用者からの加熱の開始の指示の入力を待機する。ステップS69において第1通信機器4は、使用者から加熱の開始の指示が入力されたかを判定する。加熱の開始の指示が入力された場合には(ステップS69:YES)、ステップS70において第1通信機器4は、加熱の開始の指示を加熱調理器1に送信する。なお、第1通信機器4は、使用者から、音声入力、文字入力、または画面を介した操作等によって加熱の開始の指示を受け付ける。加熱の開始の指示が入力されなかった場合には(ステップS69:NO)、タイムアウトし、処理はステップS71に移行する。ステップS71以降の処理は、図13におけるステップS7以降の処理と同様である。
なお、ステップS67において加熱調理器1が、加熱の開始の指示を要求する要求情報を第1通信機器4に送信し、ステップS68において第1通信機器4が当該要求情報を出力することに代え、加熱調理システム100は次の処理を行ってもよい。すなわち、第1通信機器4は、加熱の開始の指示を促す出力を行ってもよい。
図17におけるステップS81~ステップS86の処理は、図14におけるステップS21~ステップS26と同様である。ステップS87において加熱調理器1は、加熱時間のカウントダウンの開始の指示を要求する要求情報を第1通信機器4に送信する。詳細には、加熱調理器1の制御部32は、加熱時間のカウントダウンの開始の指示を要求する要求情報を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御し、通信部31は、当該要求情報を第1通信機器4に送信する。第1通信機器4は当該要求情報を受信する。
ステップS88において第1通信機器4は、ステップS87で受信した要求情報を出力する。そして、第1通信機器4は、使用者からの加熱時間のカウントダウンの開始の指示の入力を待機する。ステップS89において第1通信機器4は、使用者から、加熱時間のカウントダウンの開始の指示が入力されたかを判定する。加熱時間のカウントダウンの開始の指示が入力された場合には(ステップS89:YES)、ステップS90において第1通信機器4は、加熱時間のカウントダウンの開始の指示を加熱調理器1に送信する。なお、第1通信機器4は、使用者から、音声入力、文字入力、または画面を介した操作等によって加熱時間のカウントダウンの開始の指示を受け付ける。加熱時間のカウントダウンの開始の指示が入力されなかった場合には(ステップS89:NO)、タイムアウトし、処理はステップS91に移行する。ステップS91以降の処理は、図14におけるステップS27以降の処理と同様である。
なお、ステップS87において加熱調理器1が、加熱時間のカウントダウンの開始の指示を要求する要求情報を第1通信機器4に送信し、ステップS88において第1通信機器4が当該要求情報を出力することに代え、加熱調理システム100は次の処理を行ってもよい。すなわち、第1通信機器4は、加熱時間のカウントダウンの開始の指示を促す出力を行ってもよい。
図18におけるステップS100~ステップS113の処理は、図15におけるステップS40~ステップS53と同様である。ステップS114において加熱調理器1は、加熱の再開の指示を要求する要求情報を第1通信機器4に送信する。詳細には、加熱調理器1の制御部32は、加熱の再開の指示を要求する要求情報を第1通信機器4に送信するよう通信部31を制御し、通信部31は、当該要求情報を第1通信機器4に送信する。第1通信機器4は当該要求情報を受信する。
ステップS115において第1通信機器4は、ステップS114で受信した要求情報を出力する。そして、第1通信機器4は、使用者からの加熱の再開の指示の入力を待機する。ステップS116において第1通信機器4は、使用者から、加熱の再開の指示が入力されたかを判定する。加熱の再開の指示が入力された場合には(ステップS116:YES)、ステップS117において第1通信機器4は、加熱の再開の指示を加熱調理器1に送信する。なお、第1通信機器4は、使用者から、音声入力、文字入力、または画面を介した操作等によって加熱の再開の指示を受け付ける。加熱の再開の指示が入力されなかった場合には(ステップS116:NO)、タイムアウトし、処理はステップS118に移行する。ステップS118以降の処理は、図15におけるステップS54以降の処理と同様である。
なお、ステップS114において加熱調理器1が、加熱の再開の指示を要求する要求情報を第1通信機器4に送信し、ステップS115において第1通信機器4が当該要求情報を出力することに代え、加熱調理システム100は次の処理を行ってもよい。すなわち、第1通信機器4は、加熱の再開の指示を促す出力を行ってもよい。
なお、実施の形態2では、ステップS67~ステップS74の処理と、ステップS87~ステップS94の処理と、ステップS114~ステップS118の処理のうちのいずれかが省かれてもよい。ステップS67~ステップS74の処理が省かれる場合には、加熱調理システム100は、ステップS66の後にステップS75の処理を行う。ステップS87~ステップS94の処理が省かれる場合には、加熱調理システム100は、ステップS86の後にステップS95の処理を行う。ステップS114~ステップS118の処理が省かれる場合には、加熱調理システム100は、ステップS113の後にステップS119の処理を行う。
実施の形態1に係る加熱調理器1および加熱調理システム100によれば、使用者が加熱調理器1に対して遠隔で設定を行うことができる以外にも、遠隔での操作によって加熱調理器1に所望の加熱処理を実行させることが可能になる。従って、更に利便性が向上する。
上述の実施の形態1および実施の形態2では、加熱調理器1と第1通信機器4が第2通信機器5を介して通信する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、加熱調理器1と第1通信機器4は直接通信を行うものでもよい。
以上、実施の形態について説明したが、本開示の内容は、実施の形態に限定されるものではなく、想定しうる均等の範囲を含む。