JP3284920B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP3284920B2 JP10560497A JP10560497A JP3284920B2 JP 3284920 B2 JP3284920 B2 JP 3284920B2 JP 10560497 A JP10560497 A JP 10560497A JP 10560497 A JP10560497 A JP 10560497A JP 3284920 B2 JP3284920 B2 JP 3284920B2
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裕展 田中
利明 岩井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭用或いは
業務用として用いられる加熱調理器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、加熱調理器の中でもマイクロコン
ピューターを用いて煮込み調理等様々な自動調理を備え
た調理器が増えている。
【0003】以下、従来の一般的な加熱調理器につい
て、誘導加熱調理器を例として説明する。図4に従来例
の誘導加熱調理器の構成を示すブロック図を、図5に従
来例の誘導加熱調理器の操作表示部を示す。
【0004】1は、加熱コイルからなる加熱手段、2は
加熱手段1に高周波電流を供給する加熱制御手段、3は
使用者が加熱を開始するための加熱開始手段、4は使用
者が火力レベルや自動調理の仕上がりの強弱を設定する
火力設定手段、5は自動調理メニューを選択する選択手
段、6は自動調理の時間を設定する時間入力手段、7は
火力設定手段4で設定された自動調理の仕上がり調節と
選択手段5で選択されたメニューと時間入力手段6で設
定された調理時間とを記憶する記憶手段、8は調理物の
温度を測定する温度測定手段である。
【0005】図5に従来の加熱調理器の操作表示部を示
す。9は加熱開始手段3にあたる加熱キーで、10は火
力設定手段にあたる火力レベルや自動調理の仕上がり強
弱を設定するためのアップキー10aとダウンキー10
bで、11は火力レベルと自動調理メニュー等を表示す
る液晶表示素子である。12は選択手段5にあたるメニ
ュー選択キー、13は時間入力手段6にあたる時間キー
13aと分キー13bと時間取消キー13bである。1
4は動作を途中で停止するための切キーである。以上の
構成による従来の誘導加熱調理器の動作を図6により説
明する。
【0006】まず、使用者は、ステップ1でメニュー選
択キー12によって、複数の自動調理メニューの中から
例えばメニュー「煮込み」を選択する。次にステップ2
で必要があれば使用者の好みによりアップキー9aやダ
ウンキー9bにより仕上がりの強弱を任意に設定し、次
にステップ3で時間キー12aや分キー12bにより煮
込みの時間を設定する。
【0007】次に、ステップ4で加熱キー9を操作して
加熱を開始すると記憶手段7に記憶された調理工程と、
温度測定手段8の入力に基づいて、加熱制御手段2の働
きで加熱手段1の火力を調節しながら調理を行い使用者
が設定した時間がくるとステップ5にて自動的に調理を
停止するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の加
熱調理器においては、一旦自動調理を終了した後に、図
6のステップ6にて使用者が出来映えを評価してもう少
し時間を追加して調理を行いたい場合には、再び、ステ
ップ1のメニュー選択から機器の操作を行わなければな
らないという課題を有していた。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、任意に選択された所定の自動調理終了後、
被加熱物の温度が所定温度以上の場合に、前記選択手段
で再び所定の自動調理を選択せずとも調理を開始する加
熱延長手段を備えたものである。
【0010】上記手段によれば、任意に選択された所定
の自動調理終了後、前記選択手段で再び所定の自動調理
を選択せずとも、所定条件下で前回の自動調理を開始す
る加熱延長手段を備えたことにより、使用者が任意に選
択した自動調理を終了後更に追加して調理を続けたい場
合において、再びメニューを選択せずとも加熱手段の操
作により同じ自動調理を繰り返し実施できるものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
加熱手段と、前記加熱手段の火力を予め定められた工程
通りに自動で調節する複数の自動調理のメニューを記憶
した記憶手段と、前記記憶手段に記憶された複数の自動
調理の中から任意にひとつの自動調理を選択する選択手
段と、前記記憶手段に記憶された自動調理の調理時間を
複数の自動調理毎に予めきめられた所定時間の範囲で任
意に設定する時間入力手段と、前記選択手段によって選
ばれた前記記憶手段に記憶された自動調理の工程に従っ
て前記加熱手段に電力を供給する加熱制御手段と、前記
選択手段により任意に選択された自動調理の開始を指示
する加熱開始手段と、加熱手段により加熱される被加熱
物の温度を測定する温度測定手段と、任意に選択された
所定の自動調理終了後、前記選択手段で再び所定の自動
調理を選択せずとも前回の自動調理を指示する加熱延長
手段とを備え、前記加熱制御手段は、前記温度測定手段
の温度が所定温度以上であり、且つ前記加熱延長手段の
入力がある場合には、前記加熱開始手段により自動調理
開始の入力があると前回の自動調理を行うよう制御する
加熱調理器としたものであり、この構成によれば、任意
に選択された所定の自動調理終了後、前記選択手段で再
び所定の自動調理を選択せずとも前回の自動調理を開始
する加熱延長手段を備えたことにより、使用者が任意に
選択した自動調理を終了後更に追加して調理を続けたい
場合において、再びメニューを選択せずとも加熱手段の
操作により同じ自動調理を繰り返し実施できるもので
り、しかも、調理物が冷めてしまった場合には自動調理
の延長を行わないように配慮されたものである。
【0012】
【実施例】以下、その実施例を図面を参照して説明す
る。本実施例のなかで、前述の従来例と同一構成の部分
については、同一符号を付与し説明を省略する。
【0013】図1に本発明の1〜9の実施例の加熱調理
器の構成のブロック図を示す。図2には、本実施例の加
熱調理器の操作の手順を示す。
【0014】(実施例1) 図1において、15が加熱延長手段であり、以下に実施
例1における使用者の操作手順を図2に基づいて説明す
る。
【0015】まず、最初に使用者は、従来と同様に図2
ステップ1でメニュー選択キー12によって、多くの自
動メニューから例えばメニュー「煮込み」を選択する。
次にステップ2でアップキーにより仕上がりの「強」を
設定し、次にステップ3で時間キー12aや分キー12
bにより煮込みの時間「1時間30分」を設定する。
【0016】次に、ステップ4で加熱キー9を操作して
加熱を開始すると記憶手段7に記憶された調理工程と、
温度測定手段8の入力に基づいて、加熱制御手段2の働
きで加熱手段1の火力を調節しながら調理を行い、調理
物が沸騰してから時間のカウントをはじめ、使用者が設
定した時間「1時間30分」が経過するとステップ5に
て自動的に調理を停止するものである。そしてステップ
6にて、使用者が調理の出来映えを評価した後に追加の
調理が必要であると考えた場合には、再び加熱開始手段
3の加熱キー9を操作するだけで、図2のルートAを経
由してステップ4に戻り、前回と同じ調理メニュー「煮
込み」「強」にて加熱延長の初期設定時間「1分」で調
理を再開するものである。
【0017】(実施例2) 実施例2においては、自動調理の終了後から所定時間以
内における自動調理のメニューの変更を禁止したもの
で、調理終了後使用者が出来映えを確認している間に
は、加熱延長されることを想定してメニューを変更する
ことを禁止しているものである。この間の所定時間は、
使用者が調理の出来映えを確認するのに十分な時間でか
つ調理物が冷めない時間として「5分間」を設定してい
る。つまり5分を経過すると、加熱延長としてのメニュ
ーと仕上がり調節の記憶を初期化してしまい、使用者が
メニューの選択を行えるようにするものである。また
「5分」以内においても、切キー14を操作することに
より機器を初期化することが可能である。
【0018】(実施例3) 実施例3においては、加熱手段1により加熱される被加
熱物の温度を測定する温度測定手段8を備え、この温度
測定手段8の温度が所定温度以上である場合に加熱延長
手段15の入力を有効としたもので、使用者が出来映え
を確認している間に調理物が冷めてしまった場合や、前
回の調理物とは異なる加熱前の調理物が設置されて加熱
延長を開始しようとした場合などには自動調理の加熱延
長が働かないようにしたものである。
【0019】(実施例4) 実施例4においては、加熱延長において時間入力手段6
による時間の入力を有効としたもので、つまり、図2の
ルートBを経由しステップ3の時間入力を可能とし、使
用者が自動調理の出来映えを評価しその評価結果によっ
て追加の時間を、例えば「あと2時間」あるいは「3分
だけ」といった具合に使用者の判断により入力可能にし
ているものである。
【0020】(実施例5) 実施例5においては、加熱延長手段15の入力を、時間
入力手段6による時間の入力終了より所定時間以内のみ
有効としたもので、使用者が自動調理の出来映えに満足
した場合には特に操作をせずとも機器の動作を自動的に
停止するようにし、また自動調理の出来映えに満足せず
加熱延長を行おうとして機器の操作をしている間は機器
の動作が停止することがないようにしたものである。
【0021】つまり、使用者が自動調理の出来映えを評
価しその評価結果によって追加の時間を、例えば「あと
2時間」あるいは「3分だけ」といった具合に使用者の
判断により入力可能にし、かつ使用者が機器を操作して
いる間は加熱延長の状態が初期化されず操作が継続して
行えるようにしているものである。そして操作が終了し
て引き続き加熱キー9の操作により加熱延長が開始され
ない場合には、最終の時間入力手段6の操作から5分後
に機器の動作を停止し、加熱延長としてのメニューと仕
上がり調節の記憶を初期化してしまうものである。
【0022】(実施例6) 実施例6においては、加熱制御手段2による自動調理の
仕上がりの強弱を入力する火力設定手段4を設け、加熱
延長手段15の入力を、時間入力手段6による時間の入
力終了もしくは火力設定手段4による仕上がり調節の入
力終了より所定時間以内のみ有効としたもので、図2の
ルートCを経由して、自動調理の加熱を延長する場合に
時間の延長と共に、火力を弱めたり強めたりすることが
可能となり、かつ使用者が自動調理の出来映えに満足し
た場合には特に操作をせずとも機器の動作を自動的に停
止するようにし、また自動調理の出来映えに満足せず加
熱延長を行おうとして機器の操作をしている間は機器の
動作が停止することがないようにしたものである。
【0023】つまり、使用者が自動調理の出来映えを評
価しその評価結果によって追加の時間を、例えば「あと
2時間」あるいは「3分だけ」といった具合に使用者の
判断により入力可能にし、また、出来映え評価の結果に
よって火力設定手段4であるアップキー10aやダウン
キー10bの操作によりもう少し火力を弱くあるいは強
くして加熱を延長するといった入力を可能にし、かつ使
用者が機器を操作している間は加熱延長の状態が初期化
されず操作が継続して行えるようにしているものであ
る。そして操作が終了して引き続き加熱キー9の操作に
より加熱延長が開始されない場合には、最終の時間入力
手段6もしくは、火力設定手段4の操作から5分後に機
器の動作を停止し、加熱延長としてのメニューと仕上が
り調節の記憶を初期化してしまうものである。
【0024】(実施例7) 実施例7においては、加熱制御手段2による自動調理の
終了後から加熱延長手段15の入力を有効とする間に所
定の表示を行う様にしたものである。
【0025】つまり、表示手段11の液晶表示部分に、
例えば、使用者が選択した前回の調理の設定メニュー
「煮込み」と仕上がり調節「強」を点灯させると共に
「加熱延長」の表示を点滅させることにより使用者に加
熱の延長が可能であることを知らせるものである。
【0026】(実施例8) 実施例8においては、加熱手段1により加熱される被加
熱物の温度を測定する温度測定手段8を備え、加熱延長
手段15による調理開始時の、温度測定手段8の入力に
より自動調理の工程を変更するようにしたもので、使用
者が自動調理終了後に出来映えを確認している間に調理
物が冷めてしまった場合には、再度最適な調理温度にす
るようにしたものである。
【0027】図3に、この実施例8の動作のタイムチャ
ート図を煮込み調理を例に示す。図3(a)によれば、
煮込みの調理として沸騰点100℃よりやや低い温度を
維持するような火力で加熱を続け、時間がくれば調理を
終了している。ここで、調理の出来映え確認を手早く行
って、すぐに加熱キー9の操作で加熱延長を行った場合
には、調理物の温度がさほど低下せず、450Wの温度
維持の火力で加熱延長を行っているものである。ところ
が、図3(b)に示すように調理の出来映え確認にてま
どり、調理物の温度が所定温度θx以下になった場合に
は、そのまま450Wの火力を加えても沸騰維持の温度
までは上昇しないので、最初に1kWの火力にて再び調
理物が沸騰するまで加熱を行ってから、沸騰維持の火力
450Wにしているものである。このとき、所定温度θ
xは、85℃程度に設定するのが望ましい。
【0028】(実施例9) 実施例9においては、加熱延長手段15による自動調理
の調理時間の設定を前回の自動調理の調理時間との合計
で所定時間以内に制限したもので、一回の調理で一つの
調理物に対して加熱できる時間を制限しているものであ
る。
【0029】つまり、例えば「煮込み」メニューでは6
時間の時間制限をもうけ、最初に5時間の調理を行い、
次に30分の加熱延長を行うと、次に再び加熱延長しよ
うとした場合には、30分以内の時間設定しか行えない
様にしたものである。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1記載の発
明によれば、加熱延長手段を設けたことにより、使用者
が自動調理を用いて調理を行った場合に、その出来映え
に満足せず調理時間を延長したい場合にも、再びメニュ
ー設定や仕上がり設定を選択せずとも加熱開始の操作だ
けで自動メニューの再調理を行うことが可能な使い勝手
のよい加熱調理器を提供できるという効果が得られるも
のであり、特に、冷めてしまった調理を加熱延長しよう
として調理を失敗したり、前回の調理物とは異なる加熱
前の調理物を加熱調理器に設置して加熱延長を行い調理
を失敗するということがない使い勝手のよい加熱調理器
を提供できるという効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱調理器の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1、4、6の実施例の加熱調理器の
動作を示すフローチャート
【図3】(a)本発明の第8の実施例の加熱調理器の一
つの動作を示すタイムチャート (b)同、加熱調理器の他の動作を示すタイムチャート
【図4】従来例の加熱調理器の構成を示すブロック図
【図5】従来例の加熱調理器の操作表示部を示す図
【図6】従来例の加熱調理器の動作を示すフローチャー
【符号の説明】
1 加熱手段 2 加熱制御手段 3 加熱開始手段 4 火力設定手段 5 選択手段 6 時間入力手段 7 記憶手段 8 温度測定手段 9 加熱キー 15 加熱延長手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小笠原 史太佳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−74459(JP,A) 特開 平4−106314(JP,A) 特開 平6−221564(JP,A) 特開 平6−76932(JP,A) 特開 平8−330064(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/12 335 F24C 7/02 340

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段と、前記加熱手段の火力を予め
    定められた工程通りに自動で調節する複数の自動調理の
    メニューを記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶さ
    れた複数の自動調理の中から任意にひとつの自動調理を
    選択する選択手段と、前記記憶手段に記憶された自動調
    理の調理時間を複数の自動調理毎に予めきめられた所定
    時間の範囲で任意に設定する時間入力手段と、前記選択
    手段によって選ばれた前記記憶手段に記憶された自動調
    理の工程に従って前記加熱手段に電力を供給する加熱制
    御手段と、前記選択手段により任意に選択された自動調
    理の開始を指示する加熱開始手段と、加熱手段により加
    熱される被加熱物の温度を測定する温度測定手段と、
    意に選択された所定の自動調理終了後、前記選択手段で
    再び所定の自動調理を選択せずとも前回の自動調理を指
    示する加熱延長手段とを備え、前記加熱制御手段は、
    記温度測定手段の温度が所定温度以上であり、且つ前記
    加熱延長手段の入力がある場合には、前記加熱開始手段
    により自動調理開始の入力があると前回の自動調理を行
    うよう制御する加熱調理器。
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