JP7543974B2 - 蓋体および蓋体付き容器 - Google Patents

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Description

本件は、開口が設けられる口部に取り付けられる蓋体に関する。
従来、飲料や食品等を収容する容器の口部を塞ぐ種々の構造が知られている。例えば特許文献1には、容器の上端の開口部(口部)を閉塞するための蓋体に筒状の熱圧縮性フィルム(シュリンクフィルム)を被せたうえで、このフィルムを熱圧縮させることにより蓋体と一体化させた天板付きキャップシールが開示されている。
特開2015-217974号公報
特許文献1に記載のようなシュリンクフィルムを用いて形成されるキャップシールは、装着時に熱圧縮処理を要するとともに装着された状態では口部に密着するため、取付け(装着)性及び取外し性を高めることが難しい。これに対し、例えば一枚のシートを口部に貼り付けるといった簡素な構成の蓋体とすれば、取付け性及び取外し性を高められる。
しかしながら、このような簡素な構成の蓋体は、取外し前後で形状が変化しないため、容器の口部から剥がされた後に再び口部に貼り付けられた場合に、口部が開封済みであるか否かの判別が困難になる。よって、開封済みの口部を未開封に見せる偽り行為(改ざん)を把握しづらいという課題がある。
本件は、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、簡素な構成でありながら開封済みであることを明確化できる蓋体を提供することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用及び効果であって、従来の技術では得られない作用及び効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
本件の蓋体は、開口が設けられる口部に取り付けられる蓋体であって、前記開口を覆って前記口部に貼り付けられる主部と、前記主部から突設され、前記主部の少なくとも一部を前記口部から剥がすことで前記開口の少なくとも一部を露出させる開封時に引っ張られるタブ部と、を備え、前記主部は、前記タブ部の外縁から溝状又はミシン目状に延びるとともに前記開封時に前記主部の破断を案内する案内部を有することを特徴としている。
本件によれば、簡素な構成でありながら開封済みであることを明確化できる蓋体を提供できる。
第一実施形態に係る蓋体及び容器の分解斜視図である。 容器の口部に取り付けられた図1の蓋体の上面図である。 (A),(B)は、図2の蓋体を容器の口部から取り外す手順を説明する模式図である。 第一変形例に係る案内部が適用された蓋体の上面図(図2に対応する図)である。 第二変形例に係る案内部が適用された蓋体の上面図(図2に対応する図)である。 第三変形例に係る案内部が適用された蓋体の上面図(図2に対応する図)である。 第一実施形態の一変形例に係る蓋体の上面図(図2に対応する図)である。 第二実施形態に係る蓋体及び容器の分解斜視図(図1に対応する図)である。 図8の蓋体及び容器の口部を拡大した分解斜視図である。 (A)~(C)は、図8の蓋体を容器の口部に取り付ける手順を説明する模式図である。 第二実施形態の第一変形例に係る蓋体及び容器の口部の分解斜視図(図9に対応する図)である。 容器の口部に取り付けられた図11の蓋体の上面図である。 第二実施形態の第二変形例に係る蓋体及び容器の口部の分解斜視図(図9に対応する図)である。
図面を参照して、本件の実施形態を説明する。この実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.第一実施形態]
[1-1.構成]
図1に示すように、第一実施形態に係る蓋体10は、容器20に設けられる口部21に取り付けられ、口部21の開口22(又は開口が形成される部位)を閉鎖する。本実施形態では、容器20として、水(飲料)を収容するプラスチック製のボトル(タンク)を例示する。容器20は、比較的大型(大容量)であり、例えばウォーターサーバーに用いられる。なお、容器20の材質や形状や大きさは、ここで例示するものに限定されない。容器20の材質としては、プラスチック以外に、例えば、紙、金属、ガラスが挙げられる。また、容器20に収容される内容物も、水に限定されず、例えば、果実飲料、炭酸飲料、豆乳類、コーヒー飲料、茶系飲料などの清涼飲料水でもよく、アルコール飲料でもよく、試薬などの飲料以外の液体でもよい。
蓋体10は、容器20に設けられる口部21に対して好適に使用されるものの、その取付先は容器20に限定されない。蓋体10は、開口が設けられる種々の口部に取付可能であり、例えば、鍵穴をなす開口が設けられた口部(開口を縁取る部分)に取り付けられてもよい。すなわち、蓋体10は、鍵穴を覆うための部品として用いることも可能である。
容器20は、外観形状が略円柱状である胴部23と、胴部23の上面の中央部から上方に突設された口部21とを有する。胴部23には内容物(本実施形態では水)が収容される。口部21の開口22は、胴部23に内容物を注入する注入口であるとともに、胴部23から内容物を取り出す取出口である。
本実施形態の口部21は、鍔付き筒状をなす。詳細に言えば、口部21の上端(突出端)には、口部21の筒軸(軸方向)と直交する方向(開口22の径方向外側)に突出した鍔部24が設けられている。ここでは、口部21が鍔付き円筒状であり、鍔部24が円環状をなすとともに開口22が円形状である例を示す。ただし、口部21は、例えば角柱状であってもよいし、鍔部24が省略されてもよい。また、口部21は、開口22が予め形成されている構成に代えて、所定の器具(例えばウォーターサーバーの給水管)が挿入されることで開口が形成される構成であってもよい。この場合には、開口が形成される部位を覆うように蓋体10が取り付けられればよい。なお、中空をなす柱状(すなわち筒状)の口部21は、開口22が多角形状であってもよい。
本実施形態の蓋体10は、口部21に貼付け可能な一枚のシート材で形成されている。このように口部21に貼り付けて使用されるシート状の蓋体10は、ラベル型であるともいえる。ここでは、紙製の蓋体10を例示する。
ラベル型の蓋体10は、開口22を覆って口部21に貼り付けられる主部1と、主部1から突設されたタブ部2とを備える。本実施形態では、円形状の主部1と、矩形状のタブ部2とを備えた蓋体10を例示する。ただし、主部1及びタブ部2の各形状はここで例示するものに限定されない。
図2に示すように、主部1には、開口22を覆う中央領域1Aと、口部21に貼り付けられる外側領域1Bとが設けられる。中央領域1Aは、蓋体10が口部21に取り付けられた状態(以下、「取付け状態」ともいう)において、上面視(口部21の軸方向視)で開口22と重なる領域である。本実施形態では、開口22が円形状であることから、中央領域1Aも円形状をなす。
一方、外側領域1Bは、中央領域1Aを囲む領域である。本実施形態の外側領域1Bは、円環状をなす。外側領域1Bは、取付け状態において、上面視で鍔部24と重なる領域を含む。なお、外側領域1Bは口部21に貼り付けられることから、外側領域1Bの裏面(取付け状態で口部21に対向する面)には、粘着剤や接着剤が付与される。
本実施形態の主部1の外縁1c(外側領域1Bの外縁でもある)は、口部21に重なる。より具体的に言えば、主部1は、取付け状態でその全体が口部21に重なる。本実施形態では、主部1の外側領域1Bの全体が、口部21の鍔部24に重なっている。
このように外縁1cの全体が口部21に重なる主部1は、取付け状態で口部21よりも径方向の外側に突出しない。ただし、主部1の構成はこれに限定されず、取付け状態で口部21よりも径方向の外側に突出してもよい。
タブ部2は、口部21を開封する開封者によって摘ままれる部位である。すなわち、タブ部2は、主部1の少なくとも一部を口部21から剥がすことで開口22の少なくとも一部を露出させる開封時に引っ張られる。本実施形態の口部21は、タブ部2が引っ張られる開封時に開口22の少なくとも一部が開放される。
本実施形態のタブ部2は、主部1の外縁1cから突設されている。タブ部2は、主部1と同一平面上に延在する。このような主部1及びタブ部2を備えた蓋体10は、一枚のシート材(例えば紙材)から形成できる。ただし、タブ部2は、主部1の外縁1c以外の部位から突設されてもよい。例えば、主部1と別体のシート材で形成されたタブ部2が、主部1の中央領域1Aから突設されてもよい。
主部1は、タブ部2の外縁2cから溝状又はミシン目状に延びる案内部3を有する。案内部3は、主部1において相対的に破断しやすく形成された部位であって、口部21の開封時にタブ部2が引っ張られることに伴い、主部1の破断を案内する。ここでは、ミシン目状(断続的な切込み)である案内部3を例示する。ただし、案内部3は、破断を案内する構造であればよく、溝状(ハーフカット)であってもよい。
以下、案内部3がタブ部2の外縁2cから延び始める点Psを「始点Ps」ともいい、案内部3が主部1において延び終わる点Peを「終点Pe」ともいう。始点Psは案内部3の一端部の位置を表し、終点Peは案内部3の他端部の位置を表す。ここでは、タブ部2の外縁2cの両端部に相当する二つの始点Psからそれぞれ延びる二つの案内部3を例示する。各案内部3は、上記のようにタブ部2が引っ張られる開封時に、始点Psから終点Peに向けて破断を案内する。
本実施形態では、上記のとおりタブ部2が主部1の外縁1cから突設されているため、タブ部2の外縁2cから延びる案内部3も主部1の外縁1cから延びている。すなわち、案内部3の始点Psは、主部1の外縁1cとタブ部2の外縁2cとの接続位置である。
本実施形態の案内部3は、主部1の外縁1c間に延びている。換言すれば、案内部3の始点Ps及び終点Peはいずれも、主部1の外縁1cと重なる。ただし、終点Peは、主部1の外縁1cのうちの始点Psとは異なる位置に設定される。
主部1は、主部1の外縁1c間に延びる案内部3に沿って破断された場合に、複数のピースに分断(分割)される。このため、主部1の外縁1c間に延びる案内部3は、口部21の開封時に主部1の分断を案内するといえる。
本実施形態の案内部3は、上記の始点Psから終点Peまで直線状に延在する。ここでは、中央領域1Aと外側領域1Bとの双方に延びる(すなわち、中央領域1Aを縦断する)案内部3を例示する。
二つの案内部3は、タブ部2の中心と主部1の中心とを通る直線C(以下、「中心線C」ともいう)を基準として対称に配置されている。ただし、案内部3の数や配置は、ここで例示するものに限定されない。
[1-2.作用及び効果]
図3(A),(B)に示すように、口部21に取り付けられた蓋体10は、口部21の開封時に、タブ部2が摘ままれて引っ張られる(捲られる)ことで、主部1の少なくとも一部が口部21から取り除かれる(剥がされる)。このようにタブ部2が引っ張られる開封時には、タブ部2の外縁2cから延びる案内部3に剪断力が作用するため、主部1が案内部3に沿って破断する。
案内部3に沿って破断した主部1は復元不能であるため、開封後は開封前と同じ状態に蓋体10を口部21に再度貼り付けることが困難となる。仮に、主部1が案内部3に沿って破断した蓋体10を口部21に再度貼り付けようとしても、主部1の破断箇所(案内部3に対応する箇所)が連続しないとともに、主部1の破断箇所の両側にズレが生じうる。
したがって、蓋体10によれば、従来のシュリンクフィルムに施される熱圧縮処理が不要な簡素な構成でありながら、口部21が開封済みであることを明確化できる。よって、口部21を未開封に見せる偽り行為(改ざん)を防止できる。
なお、タブ部2が引っ張られると、タブ部2の外縁2cから延びる案内部3には直ぐに剪断力が作用することから、仮に開口22を少しだけ露出させる(開口22を少しだけ開放する)半開封時であっても、案内部3に沿って主部1を破断させられる。このため、蓋体10によれば、口部21が半開封済みであることも明確化できる。
また、蓋体10は、口部21に貼り付けるだけで取付けが完了するため、取付け性を高められるとともに、口部21から剥がすだけで取外し(口部21の開封)が完了するため、取外し性(開封性)も高められる。
さらに、蓋体10が紙製であれば、材料コストを抑制できるとともに、脱プラスチック化を実現できるため使用後の廃棄が容易となる。
図3(B)に示すように、案内部3が主部1の外縁1c間に延びて開封時に主部1の分断を案内すれば、タブ部2が引っ張られる開封時に主部1を複数のピース(破片)11~13に分断できる。これにより、開封前と同じ状態に蓋体10を口部21に再度貼り付けることが更に困難となる。したがって、口部21が開封済みであることをより明確化できる。
ところで、主部1が口部21よりも径方向の外側に突出している場合には、タブ部2を摘ままなくても、主部1を摘まんで引っ張る(捲る)ことにより蓋体10を口部21から取り外すことが容易となるため、案内部3に沿って主部1を適切に破断させられない虞がある。これに対し、主部1の外縁1cが口部21に重なっていれば、主部1が口部21よりも径方向の外側に突出しないため、開封者がタブ部2を摘ままないと蓋体10を取り外しにくくなる。したがって、主部1の外縁1cが口部21に重なる構成によれば、開封者にタブ部2をより確実に引っ張らせることができる。これにより、主部1が案内部3に沿って適切に破断しやすくなるため、口部21が開封済みであることを一層明確化できる。
タブ部2が主部1の外縁1cから突設されていれば、主部1とタブ部2とを一枚の資材から形成できるため、構成をより簡素化できる。また、蓋体10の製造容易性を高められるとともに、製造コストの抑制に寄与する。
[1-3.変形例]
案内部3の構成は、上記の例に限定されない。蓋体10では、上記の直線状の案内部3に代えて、下記の変形例に係る案内部3A,3B,3Cが適用されてもよい。以下、既述の要素と同一又は対応する要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
<第一変形例に係る案内部>
図4に示すように、第一変形例に係る案内部3Aは、タブ部2の外縁2cから、主部1の外縁1cと離隔した位置まで延びる。すなわち、本変形例では、案内部3Aの終点Peが主部1の外縁1cと重ならない。ここでは、タブ部2の外縁2cから主部1の中心に向けて螺旋状(渦巻状)に延びる案内部3Aを例示する。なお、案内部3Aの終点Peは、主部1の中央領域1A内に設定される。
主部1は、このように主部1の外縁1cと離隔した位置まで延びる案内部3Aで破断された場合には、複数のピースに分断されずに一体に保たれる。このため、主部1の外縁1cと離隔した位置まで延びる案内部3Aは、口部21の開封時に主部1を一体に保ちつつ主部1の破断を案内するといえる。
本変形例のように主部1の外縁1cと離隔した位置まで延びる案内部3Aによれば、タブ部2が引っ張られる開封時に、主部1を破断させつつも主部1を一体に保てる(すなわち主部1の分断を回避できる)ことから、主部1の破片が口部21に残存することを防止できる。このため、開封後に開口22へのアクセス性を容易に確保できるとともに、分断された主部1の破片を取り除くといった後処理が不要となる。よって、簡素な構成でありながら、口部21が開封済みであることを明確化しつつ、口部21の開封処理性を高められる。
また、案内部3Aが螺旋状に延びていれば、タブ部2が引っ張られる開封時に、上記のように主部1を一体に保ちつつも、主部1の破断を滑らかに進行させられる。このため、開封処理性を更に高められる。
<第二変形例に係る案内部>
図5に示すように、第二変形例に係る案内部3Bは、外側領域1Bのみに設けられ、タブ部2及び主部1の中央領域1Aを含む開封領域14を区画する。図5では、開封領域14に網点を付して示す。
開封領域14は、タブ部2が引っ張られることで主部1が案内部3Bに沿って破断された場合に、口部21から取り除かれる領域である。一方、蓋体10のうち開封領域14以外の領域は、タブ部2が引っ張られることで開封領域14が取り除かれた後も口部21上に残存する。なお、本変形例に係る案内部3Bは、主部1の外縁1c間に延びている(始点Ps及び終点Peがいずれも主部1の外縁1cと重なる)点では、第一実施形態の案内部3と共通する。
本変形例では、案内部3Bの始点Ps及び終点Peが、タブ部2の外縁2cの両端部(主部1の外縁1cとタブ部2の外縁2cとの二つの接続位置)にそれぞれ設定されている。ここでは、始点Psから中央領域1Aに向けて直線状に延びた後、外側領域5B内において開口22の輪郭に沿う円弧状に延び、終点Peの近傍から終点Peまで直線状に延びる案内部3Bを例示する。本変形例の案内部3Bは、蓋体10の中心線Cを基準として対称に形成されている。
本変形例に係る案内部3Bによれば、第一実施形態に係る案内部3と同様に、主部1を複数のピースに分断できるため、開封前と同じ状態に蓋体10を口部21に再度貼り付けることがより困難となる。よって、口部21が開封済みであることをより明確化できる。
また、タブ部2が引っ張られる開封時には、タブ部2及び中央領域1Aを含む開封領域14が口部21から取り除かれるため、開口22へのアクセス性を確保できる。換言すれば、開封時に分断される主部1のピースのうち、口部21上に残存するのは開封領域14以外の領域(外側領域1Bの一部)となるため、開封後に主部1の破片が開口22に重なった状態で残存することを防止できる。よって、開封後も口部21に残存した主部1の破片により開口22へのアクセス性が低下することを防止できる。
<第三変形例に係る案内部>
図6に示すように、第三変形例に係る案内部3Cは、第一実施形態で示した案内部3を短くしたものである。本変形例の案内部3Cは、タブ部2の外縁2cから主部1の外縁1cと離隔した位置まで延びる点では、第一変形例に係る案内部3Aと共通する。
本変形例の案内部3Cは、具体的に言えば、主部1の外縁1cとタブ部2の外縁2cとの接続位置である始点Psから、主部1の外縁1cと重ならない終点Peまで直線状に延在する。ここでは、終点Peが主部1の中央領域1A内に設定された案内部3Cを例示する。ただし、案内部3Cの終点Peの位置(すなわち案内部3Cの長さ)は、ここで例示するものに限定されない。
主部1は、案内部3Cで破断された場合には、第一変形例の案内部3Aで破断された場合と同様に、複数のピースに分断されずに一体に保たれる。このため、本変形例の案内部3Cも、口部21の開封時に主部1を一体に保ちつつ主部1の破断を案内するといえる。
本変形例の案内部3Cによっても、タブ部2が引っ張られる開封時に、主部1を破断させつつも主部1を一体に保てる(すなわち主部1の分断を回避できる)ことから、主部1の破片が口部21に残存することを防止できる。このため、開封後に開口22へのアクセス性を容易に確保できるとともに、分断された主部1の破片を取り除くといった後処理が不要となる。よって、簡素な構成でありながら、口部21が開封済みであることを明確化しつつ、口部21の開封処理性を高められる。
また、直線状に延びる案内部3Cによれば、螺旋状に延びる案内部3Aと比べて、構成をより簡素化できる。このため、蓋体10の製造容易性を高められる。
<一変形例に係る蓋体>
上記の蓋体10の構成は一例である。図7に示すように、蓋体10は、主部1及びタブ部2の全体を覆うカバー部4を更に備えてもよい。ここでは、主部1及びタブ部2に対応した形状のカバー部4を例示する。具体的に言えば、カバー部4は、主部1を一回り大きくした円形状の部位から、タブ部2を一回り大きくした矩形状の部位が突設された形状をなす。
カバー部4は、少なくとも主部1に貼り付けられる。カバー部4は、一度剥がされた後は再貼付不能な周知の構造を有する。このようなカバー部4としては、貼付け面から剥がされると、図柄や文字等の目印(開封痕)が貼付け面上やカバー部4自身に残る周知のラベルやシールを適用できる。なお、カバー部4が設けられる蓋体10では、案内部3が省略されてもよい。
本変形例の蓋体10では、開封者がカバー部4を剥がさないと主部1やタブ部2にアクセスできないことから、口部21の開封時には、まずカバー部4を剥がしてからタブ部2を摘まんで引っ張ることになる。ここで、カバー部4は再貼付不能であるため、カバー部4を一度剥がした後は、カバー部4を主部1に再度貼り付けることができない。
よって、カバー部4が設けられた蓋体10によれば、口部21が開封済みであることを一層明確化できる。また、このように蓋体10を二段階で(カバー部4を剥がした後に、タブ部2を引っ張ることで)開封する構成とすれば、不正な開封や誤開封を抑制できる。
[2.第二実施形態]
[2-1.構成]
図8に示すように、第二実施形態に係る蓋体30は、容器20に設けられる鍔付きの口部21に取り付けられ、口部21の開口22(又は開口が形成される部位)を閉鎖する。本実施形態の蓋体30は、口部21に係合可能な箱型をなす。蓋体30は、例えば一枚のシート材を折り曲げて適宜接合することにより形成される。ここでは、紙(厚紙)製の蓋体30を例示する。なお、本実施形態の蓋体30の取付先は、鍔付きの口部であればよく、容器20に限定されない。
箱型の蓋体30は、口部21を覆う蓋面部5と、蓋面部5よりも口部21の根本側(胴部23側、本実施形態では下側)に配置されて口部21に係合する係合面部6と、蓋面部5及び係合面部6を互いに連結する一対の側面部7とを備える。本実施形態では、蓋面部5と係合面部6と側面部7とがいずれも矩形状であり、一対の側面部7が蓋面部5及び係合面部6と共に四角筒状をなす。ただし、蓋体30の形状は、このような四角筒状に限定されない。また、蓋体30では、側面部7が省略され、蓋面部5と係合面部6とが互いに直接的に(側面部7を介さずに)連結されてもよい。
図9に示すように、係合面部6は、口部21が挿通される貫通孔8と、貫通孔8から径方向外側に延びる複数の切込み9とを有する。本実施形態の貫通孔8は、係合面部6の中央に形成されており、円形状(上面視での口部21の概形状)をなす。貫通孔8の直径は、口部21における鍔部24の外径よりは小さく、鍔部24以外の部位の外径よりは大きく設定される。したがって、鍔部24は、貫通孔8が広がらない限り、貫通孔8を通過できないようになっている。
本実施形態の切込み9は、貫通孔8から放射状に延びている。切込み9は、貫通孔8を鍔部24よりも一時的に拡径させるための構造である。係合面部6では、切込み9間の各片部6aが揺動自在に設けられる。
蓋面部5は、係合面部6と連設される。本実施形態の蓋面部5は、一対の側面部7をそれぞれ介して係合面部6と連設されている。蓋面部5は、蓋体30が口部21に取り付けられた取付け状態では、係合面部6との間に鍔部24を挟んで配置される。
図10(A)に示すように、蓋体30は、係合面部6が蓋面部5よりも下側に位置する姿勢で、口部21に対して上方から押し付けられる。そして、図10(B)に示すように、係合面部6の各片部6aが口部21の鍔部24に当たることで上方に(蓋面部5に向けて)折れ曲がると、貫通孔8が実質的に鍔部24よりも大きく広がるため、鍔部24が貫通孔8を通過可能となる。
鍔部24が貫通孔8を通過し、図10(C)に示すように係合面部6の各片部6aが鍔部24よりも下側に配置されると、口部21に対する蓋体30の取付け(装着)が完了する。取付け状態では、各片部6aが鍔部24に下方から引っ掛かることにより、係合面部6が口部21に係合する。
[2-2.作用及び効果]
口部21に取り付けられた蓋体30は、口部21の開封時に、その全体が口部21から引き離される(容器20の上方へ引っ張られる)ことで、口部21から取り除かれる(取り外される)。このように蓋体30が取り外される開封時には、取付け状態で口部21に係合していた係合面部6が、強制的に折り曲げられたり、切込み9から裂けたりする。
このように係合面部6が折り曲げられたり裂けたりした蓋体30は復元不能であるため、開封後は、開封前と同じ状態に蓋体30を口部21に再度装着することが困難となる。仮に、係合面部6が折り曲げられたり裂けたりした蓋体30を口部21に再度装着しようとしても、係合面部6の片部6aが鍔部24に適切に引っ掛からず、蓋体30の姿勢が不安定になってしまう。
したがって、蓋体30によれば、従来のシュリンクフィルムに施される熱圧縮処理が不要な簡素な構成でありながら、口部21が開封済みであることを明確化できる。よって、口部21を未開封に見せる偽り行為(改ざん)を防止できる。
また、蓋体30は、口部21に押し付けるだけで取付けが完了するため、取付け性を高められるとともに、口部21から引き離すだけで取外し(口部21の開封)が完了するため、取外し性(開封性)も高められる。
さらに、蓋体30が紙製であれば、材料コストを抑制できるとともに、脱プラスチック化を実現できるため使用後の廃棄が容易となる。
係合面部6及び蓋面部5を互いに連結する一対の側面部7が設けられれば、係合面部6と蓋面部5と一対の側面部7とで四角筒状をなす蓋体30を形成できるため、蓋体30の姿勢を安定化できる。これにより、口部21に対する蓋面部5のフィット性を高められるとともに、口部21に対する係合面部6のフィット性も高められるため、蓋体30の信頼性を向上させられる。
[2-3.変形例]
上記の蓋体30の構成は一例である。
<第一変形例に係る蓋体>
図11に示すように、箱型の蓋体30の蓋面部5は、第一実施形態で説明したラベル型の蓋体10の主部1と同様に構成されてもよい。具体的に言えば、蓋面部5は、第一実施形態で説明した案内部3を有してもよいし、取付け状態で口部21に貼り付けられてもよい。
蓋面部5に設けられる案内部3は、蓋面部5の外縁5cから延び、開口22の少なくとも一部を露出させる開封時に蓋面部5の破断を案内する。本変形例では、第一実施形態と同様に、蓋面部5の外縁5c間に延びる直線状の二つの案内部3を例示する。各案内部3は、開封時に蓋面部5の分断を案内する。
本変形例では、第一実施形態に係る蓋体10と同様に、タブ部2を備えた蓋体30を例示する。蓋面部5が主部1と同様に構成される蓋体30では、タブ部2が蓋面部5から突設される。ここでは、第一実施形態と同様に、蓋面部5の外縁5cから突設されたタブ部2を例示する。より詳細に言えば、タブ部2は、蓋面部5の外縁5cのうち、側面部7が連設されない部位から蓋面部5と同一平面上に延在する。本変形例の案内部3は、タブ部2の外縁2cから延びている。なお、箱型の蓋体30では、案内部3が設けられたうえで、タブ部2が省略されてもよい。
図12に示すように、蓋面部5には、筒状をなす口部21の開口22を覆う中央領域5Aと、中央領域5Aを囲む外側領域5Bとが設けられる。本変形例の蓋面部5の中央領域5A及び外側領域5Bは、第一実施形態で説明した主部1の中央領域1A及び外側領域1Bにそれぞれ対応する。本変形例では、中央領域5Aが開口22に対応する円形状であり、外側領域5Bが矩形から中央領域5Aに対応する円形を除いた形状をなす。なお、蓋面部5が口部21に貼り付けられる場合には、外側領域5Bのうち、少なくとも鍔部24と重なる領域の裏面(取付け状態で口部21に対向する面)に粘着剤や接着剤が付与される。
蓋面部5に案内部3が設けられた蓋体30によれば、口部21の開封時に、蓋体30の全体を口部21から引き離すことに代えて、蓋面部5を案内部3に沿って破断させることによっても、口部21を開封することが可能となる。よって、蓋体30の利便性を高められる。そのほか、本変形例に係る蓋体30によれば、第一実施形態と同様の構成からは同様の作用及び効果が得られる。
例えば、案内部3が蓋面部5の外縁5c間に延びて開封時に蓋面部5の分断を案内する構成によれば、口部21の開封時に蓋面部5を複数のピース(破片)に分断できるため、口部21が開封済みであることをより明確化できる。
また、タブ部2が蓋面部5から突設され、案内部3がタブ部2の外縁2cから延びる構成によれば、開封者がタブ部2を摘まんで引っ張ることにより蓋面部5を案内部3に沿って破断させられるため、口部21の開封容易性を高められる。これに加えて、タブ部2が引っ張られる開封時に案内部3に剪断力が作用するため、蓋面部5が案内部3に沿って適切に破断しやすくなる。よって、口部21が開封済みであることをより明確化できる。さらに、開口22を少しだけ露出させる(開口22を少しだけ開放する)半開封時にも、案内部3に沿って蓋面部5を破断させられるため、口部21が半開封済みであることも明確化できる。
タブ部2が蓋面部5の外縁5cから突設された構成によれば、蓋面部5とタブ部2とを一枚の資材から形成できるため、構成をより簡素化できる。
蓋面部5が口部21に貼り付けられる構成によれば、口部21の封緘性を高められるため、蓋体30の信頼性を向上させられる。
<第二変形例に係る蓋体>
図13に示すように、箱型の蓋体30の蓋面部5は、上記の案内部3に代えて、ジッパー加工により形成された案内部3Dを有してもよい。ここでは、蓋面部5の外縁5cのうち、一対の側面部7がそれぞれ連設される部位の間に延びたミシン目状の案内部3Dを例示する。
より詳細に言えば、案内部3Dは、互いに平行に延びる二つのミシン目を含み、これらのミシン目で挟まれる帯状の部位の破断を開封時に案内する。このような案内部3Dが蓋面部5に設けられた蓋体30では、タブ部2が省略される。
本変形例の側面部7には、上記の案内部3Dと同様のジッパー加工により形成された補助案内部7Dが設けられている。補助案内部7Dは、蓋面部5の案内部3Dと連続するように、蓋面部5と側面部7との角部から延びている。ここでは、側面部7と係合面部6との角部まで延びる補助案内部7Dを例示する。補助案内部7Dは、案内部3Dと同様に、開封時に側面部7の破断を案内する。
なお、蓋面部5に案内部3Dが設けられた蓋体30では、補助案内部7Dが省略されてもよい。また、案内部3Dは、蓋面部5の外縁5cから延びていればよく、蓋面部5の外縁5cのうち、側面部7が連設されない部位の間に延びていてもよい。
本変形例の案内部3Dが設けられた蓋体30によっても、第一変形例に係る蓋体30と同様に、案内部3Dに沿って蓋面部5を破断させることで口部21を開封することが可能となるため、蓋体30の利便性を高められる。また、ジッパー加工により形成された案内部3Dによれば、第一変形例の案内部3と比べて、蓋面部5を破断しやすくできる。このため、口部21の開封容易性を高められるとともに、口部21が開封済みであることをより明確化できる。
さらに、案内部3Dと連続する補助案内部7Dが側面部7に設けられれば、開封時に補助案内部7Dに沿って側面部7も破断させられる。このため、口部21の開封容易性をより高められるとともに、口部21が開封済みであることを一層明確化できる。
そのほか、本変形例に係る蓋体30によれば、第一実施形態及び第一変形例と同様の構成からは同様の作用及び効果が得られる。
<その他>
蓋面部5には、上記の案内部3,3Dに代えて、第一実施形態で説明した第二変形例に係る案内部3B(図5参照)が適用されてもよい。蓋面部5に適用される案内部3Bは、蓋面部5の外縁5c間に延びるとともに、外側領域5Bのみに設けられ、中央領域5Aを含む開封領域を区画すればよい。
蓋面部5に案内部3Bが適用される構成によれば、上記の案内部3と同様に、蓋面部5を複数のピースに分断できるため、口部21が開封済みであることをより明確化できる。また、開封時には中央領域5Aを含む開封領域が口部21から取り除かれるため、第一実施形態で説明した第二変形例に係る案内部3Bと同様に、開口22へのアクセス性を確保できる。
箱型の蓋体30は、第一実施形態の一変形例で説明したカバー部4を更に備えてもよい。蓋体30に設けられるカバー部4は、蓋面部5に貼り付けられ、蓋面部5の全体を覆えばよい。
カバー部4が設けられた蓋体30では、開封者がカバー部4を剥がさないと蓋面部5にアクセスできないことから、蓋面部5を案内部に沿って破断させる開封時には、まずカバー部4を剥がしてから蓋面部5を摘まんで引っ張ることになる。ここで、カバー部4は再貼付不能であるため、カバー部4を一度剥がした後は、カバー部4を蓋面部5に再度貼り付けることができない。
よって、カバー部4が設けられた蓋体30によれば、第一実施形態の一変形例で説明したように、口部21が開封済みであることを一層明確化できる。また、このように蓋体30を二段階で(カバー部4を剥がした後に、蓋面部5を引っ張ることで)開封する構成とすれば、不正な開封や誤開封を抑制できる。
蓋面部5に設けられる案内部の数は特に限定されない。例えば、蓋面部5に一つの案内部3が設けられた蓋体30では、開封時に蓋体30が口部21から引き離されると、案内部3に負荷がかかることで、蓋面部5が案内部3を起点にして破断する。これにより口部21が開封されるため、上記の第一変形例と同様に、蓋体30の利便性を高められるとともに、口部21が開封済みであることを明確化できる。
係合面部6では、複数の切込み9のうちの少なくとも一つが係合面部6の外縁まで延びていてもよい。このような構成によれば、開封時に蓋体30が口部21から引き離されると、係合面部6の外縁まで延びた切込み9を起点として蓋体30が破断しやすくなる。よって、蓋体30の開封容易性を高められるとともに、口部21が開封済みであることをより明確化できる。
また、蓋体30に案内部が設けられる場合に、案内部は、蓋体30のいずれの面部に設けられてもよく、例えば、係合面部6及び側面部7のいずれか一つ以上に設けられてもよい。係合面部6や側面部7に設けられる案内部も、蓋面部5に設けられる案内部と同様に、溝状又はミシン目状に延び、開口22の少なくとも一部を露出させる開封時に係合面部6や側面部7の破断を案内する。
[3.付記]
以上の実施形態に関し、以下の付記を開示する。
〔付記1〕
開口が設けられる口部に取り付けられる蓋体であって、
前記開口を覆って前記口部に貼り付けられる主部と、
前記主部から突設され、前記主部の少なくとも一部を前記口部から剥がすことで前記開口の少なくとも一部を露出させる開封時に引っ張られるタブ部と、を備え、
前記主部は、前記タブ部の外縁から溝状又はミシン目状に延びるとともに前記開封時に前記主部の破断を案内する案内部を有する
ことを特徴とする蓋体。
〔付記2〕
前記案内部は、前記主部の外縁間に延び、前記開封時に前記主部の分断を案内する
ことを特徴とする付記1に記載の蓋体。
〔付記3〕
前記主部には、前記開口を覆う中央領域及び前記中央領域を囲むとともに前記口部に貼り付けられる外側領域が設けられ、
前記案内部は、前記外側領域のみに設けられ、前記タブ部及び前記中央領域を含む開封領域を区画する
ことを特徴とする付記2に記載の蓋体。
〔付記4〕
前記案内部は、前記主部の外縁と離隔した位置まで延び、前記開封時に前記主部を一体に保ちつつ前記破断を案内する
ことを特徴とする付記1に記載の蓋体。
〔付記5〕
前記案内部は、螺旋状に延びる
ことを特徴とする付記4に記載の蓋体。
〔付記6〕
前記主部の外縁は、前記口部に重なる
ことを特徴とする付記1~5のいずれか一項に記載の蓋体。
〔付記7〕
前記タブ部は、前記主部の外縁から突設されている
ことを特徴とする付記1~6のいずれか一項に記載の蓋体。
〔付記8〕
少なくとも前記主部に貼り付けられて前記主部及び前記タブ部の全体を覆うとともに再貼付不能なカバー部を備えた
ことを特徴とする付記7に記載の蓋体。
〔付記9〕
鍔付きの口部に取り付けられる蓋体であって、
前記口部が挿通される貫通孔及び前記貫通孔から径方向外側に延びる複数の切込みを有し、前記切込み間の揺動自在な片部が前記口部の鍔部に引っ掛かることで前記口部に係合する係合面部と、
前記係合面部と連設されるとともに前記係合面部との間に前記鍔部を挟んで配置され、前記口部を覆う蓋面部と、を備えた
ことを特徴とする蓋体。
〔付記10〕
前記係合面部及び前記蓋面部を互いに連結し、前記係合面部及び前記蓋面部と共に四角筒状をなす一対の側面部を備えた
ことを特徴とする付記9に記載の蓋体。
〔付記11〕
前記蓋面部は、前記蓋面部の外縁から溝状又はミシン目状に延びるとともに前記口部の開口の少なくとも一部を露出させる開封時に前記蓋面部の破断を案内する案内部を有する
ことを特徴とする付記9又は10に記載の蓋体。
〔付記12〕
前記案内部は、前記蓋面部の外縁間に延び、前記開封時に前記蓋面部の分断を案内する
ことを特徴とする付記11に記載の蓋体。
〔付記13〕
前記蓋面部には、前記開口を覆う中央領域及び前記中央領域を囲む外側領域が設けられ、
前記案内部は、前記外側領域のみに設けられ、前記中央領域を含む開封領域を区画する
ことを特徴とする付記12に記載の蓋体。
〔付記14〕
前記蓋面部から突設され、前記開封時に引っ張られるタブ部を備え、
前記案内部は、前記タブ部の外縁から延びている
ことを特徴とする付記11~13のいずれか一項に記載の蓋体。
〔付記15〕
前記タブ部は、前記蓋面部の外縁から突設されている
ことを特徴とする付記14に記載の蓋体。
〔付記16〕
前記蓋面部に貼り付けられて前記蓋面部の全体を覆う再貼付不能なカバー部を備えた
ことを特徴とする付記11~15のいずれか一項に記載の蓋体。
〔付記17〕
前記蓋面部は、前記口部に貼り付けられている
ことを特徴とする付記9~16のいずれか一項に記載の蓋体。
1 主部
1A 中央領域
1B 外側領域
1c 外縁
2 タブ部
2c 外縁
3,3A,3B,3C,3D 案内部
4 カバー部
5 蓋面部
5A 中央領域
5B 外側領域
5c 外縁
6 係合面部
6a 片部
7 側面部
7D 補助案内部
8 貫通孔
9 切込み
10 蓋体
11~13 ピース(破片)
14 開封領域
20 容器
21 口部
22 開口
23 胴部
24 鍔部
30 蓋体
C 中心線
Pe 終点
Ps 始点

Claims (7)

  1. 開口が設けられる口部に取り付けられる蓋体であって、
    前記開口を覆って前記口部に貼り付けられる主部と、
    前記主部から突設され、前記主部の少なくとも一部を前記口部から剥がすことで前記開口の少なくとも一部を露出させる開封時に引っ張られるタブ部と、を備え、
    前記主部は、前記タブ部の外縁から溝状又はミシン目状に延びるとともに前記開封時に前記主部の破断を案内する案内部を有し、
    前記案内部は、前記主部の外縁と離隔した位置まで延び、前記開封時に前記主部を一体に保ちつつ前記破断を案内し、螺旋状に延びる
    ことを特徴とする蓋体。
  2. 前記案内部は、前記主部の外縁間に延び、前記開封時に前記主部の分断を案内する
    ことを特徴とする請求項1に記載の蓋体。
  3. 前記主部には、前記開口を覆う中央領域及び前記中央領域を囲むとともに前記口部に貼り付けられる外側領域が設けられ、
    前記案内部は、前記外側領域のみに設けられ、前記タブ部及び前記中央領域を含む開封領域を区画する
    ことを特徴とする請求項2に記載の蓋体
  4. 前記主部の外縁は、前記口部に重なる
    ことを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の蓋体。
  5. 前記タブ部は、前記主部の外縁から突設されている
    ことを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の蓋体。
  6. 少なくとも前記主部に貼り付けられて前記主部及び前記タブ部の全体を覆うとともに再貼付不能なカバー部を備えた
    ことを特徴とする請求項に記載の蓋体。
  7. 開口が設けられる口部を有する容器と、
    前記口部に取り付けられる請求項1~6のいずれか一項に記載の蓋体と、を備えた
    ことを特徴とする蓋体付き容器。
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