JP4466946B2 - 開口容易缶蓋 - Google Patents

開口容易缶蓋 Download PDF

Info

Publication number
JP4466946B2
JP4466946B2 JP2003375160A JP2003375160A JP4466946B2 JP 4466946 B2 JP4466946 B2 JP 4466946B2 JP 2003375160 A JP2003375160 A JP 2003375160A JP 2003375160 A JP2003375160 A JP 2003375160A JP 4466946 B2 JP4466946 B2 JP 4466946B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
score
lid
opening
panel
tab
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003375160A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005138852A (ja
Inventor
義彦 松川
渡 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa Can Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Can Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Can Co Ltd filed Critical Daiwa Can Co Ltd
Priority to JP2003375160A priority Critical patent/JP4466946B2/ja
Publication of JP2005138852A publication Critical patent/JP2005138852A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4466946B2 publication Critical patent/JP4466946B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、缶容器の天板側の端壁として缶胴に巻締固着される開口容易缶蓋(イージーオープンエンド)に関し、特に、缶蓋のパネル部の50%以上99%未満の面積を開口片として、タブの操作によりパネル部の開口片の部分を缶(缶蓋)と繋げた状態で開口させるようにした開口容易缶蓋に関する。
缶容器の天板側の端壁として缶胴に巻締固着される缶蓋であって、別途に缶切り等の用具を必要とすることなく、タブによる操作でスコア部を破断することにより容易に開口できるようにした、所謂開口容易缶蓋(イージーオープンエンド)について、各種の飲料のような液体を内容物とする缶詰の場合には、缶蓋のパネル部の一部分を飲み口として部分的に開口するパーシャルオープンタイプで、タブや開口片を缶(缶蓋)から切り離すことなく開口させるステイオンタブ方式の開口容易缶蓋が従来から一般的に使用されており、一方、果実,野菜,魚,肉,ゼリー,水羊羹,プリン等のような固形物(ゲル状のものを含む)を内容物とする缶詰の場合には、缶蓋のパネル部を全面的に開口するフルオープンタイプで、タブの操作によりタブと共にパネル部の略全体を開口片として缶(缶蓋)から完全に切り離すような開口容易缶蓋が従来から一般的に使用されている。
また、フルオープンタイプの開口容易缶蓋について、パネル部を缶から切り離して捨てると資源回収や環境美化の上で問題となることから、そのような問題に対処するために、フルオープンタイプの開口容易缶蓋において、パネル部外縁の全周にスコア部を形成することなく、パネル部外縁の一部に非スコア部を残すようにパネル部外縁にスコア部を長く形成することにより、パネル部の一部を缶(缶蓋)に繋げた状態でパネル部の部分を略全面的に開口させるということが下記の特許文献1により従来公知となっている。
実開平6−47128号公報
ところで、近年、例えば、果実片入りジュースの缶詰のような、大部分は液体であるが小さな固形分(ゲル状のものを含む)が少し混入された食品を内容物とする缶詰が何種類か販売されており、そのような固形物入りの缶詰について、従来は、通常の飲料缶詰(内容物が液体のみ)の場合と同様に、パネル部の一部分を開口させるパーシャルオープンタイプの開口容易缶蓋を採用しているが、そのようなパーシャルオープンタイプの開口容易缶蓋では、開口部の面積が小さいために内容物の固形分を取り出し難く、特に、ステイオンタブ方式の場合には、開口片が缶内の開口部付近に留まっていることから、この開口片が障害物となって固形分の取り出しが一層難しくなっている。
そのような問題に対して、パネル部の略全面を開口させるフルオープンタイプの開口容易缶蓋を使用したり、或いは、フルオープンタイプでは開口部が大き過ぎて開口操作時に内容物の液体がこぼれ難くなることを考慮して、パネル部の略半分を開口させるハーフオープンタイプの開口容易缶蓋を使用したりすることが検討されているが、そのように缶蓋のパネル部全体の半分以上(50%以上99%未満)の領域を開口させる場合でも、開口片となるパネル部の部分(開口部に相当する部分)が缶から切り離されて捨てられることがないように、例えば、上記の特許文献1に記載されているように、開口片となる部分を缶(缶蓋)に繋げた状態で缶蓋を開口させることが必要である。
しかしながら、そのように缶蓋のパネル部の半分以上の面積を開口させる開口容易缶蓋では、パネル部外縁に非スコア部を残していても、タブの操作によりスコア部を破断する際に、即ち、タブを引き上げることでスコア部の一部を初期破断してから、タブを後上方に引っ張ることで残りのスコア部を破断する際に、スコア部の破断が加速度的に進行することで、スコア部の端部で破断が止まらず非スコア部にまで及んでしまうことがあり、その結果、非スコア部に裂けが生じることで、缶蓋の開口部が予定以上に大きく開いて、場合によってはパネル部が缶(缶蓋)から完全に切り離されてしまう虞もある。
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするものであり、具体的には、缶蓋のパネル部の50%以上99%未満の面積を開口片として、タブの操作によりパネル部の開口片の部分を缶(缶蓋)と繋げた状態で開口させるような開口容易缶蓋について、タブの操作によるスコア部の破断を、スコア部の端部で確実に止まるようにして、非スコア部で裂けが生じることのないようにすることを課題とするものである。
本発明は、上記のような課題を解決するために、パネル部の外縁に沿ったスコア部が、パネル部外縁に非スコア部を残すように、環状のパネル部外縁の半周以上にわたって形成されていることで、スコア部で囲まれた開口片の領域が、パネル部全体の50%以上99%未満を占めていて、この開口片の領域の非スコア部とは反対側でスコア部に近い位置に開口操作用のタブが固着されている開口容易缶蓋において、パネル部の外縁に沿ったスコア部のうちの非スコア部に近い所定の範囲で、断面略V字状の溝に形成されたスコア部を、その端部に向かって、スコア部の溝の深さを示すスコア残厚を徐々に厚くし、且つ、スコア部の溝の開口部分の巾を示すスコア巾を徐々に広くすることで、徐々に耐破断強度が増大するように形成することを特徴とするものである。
上記のような本発明の開口容易缶蓋によれば、タブによる開口操作時に、環状のパネル部外縁の半周以上にわたって形成されているスコア部を連続して破断し続けても、スコア部の端部に近づくにつれて、スコア部が徐々に破断され難くなっていることで、スコア部の破断が進行する勢いが弱められることから、スコア部の破断をスコア部の端部で確実に止めることができて、スコア部の破断に引き続いて非スコア部が裂けるようなことを確実に防止することができる。その結果、缶蓋のパネル部の半分以上の面積を開口させる開口容易缶蓋において、缶蓋の開口部を予定通りに正確に開口させることができ、パネル部の開口片となる部分を缶(缶蓋)に確実に繋げておくことができる。
缶蓋のパネル部の50%以上99%未満の面積を開口片として、タブの操作によりパネル部の開口片の部分を缶(缶蓋)と繋げた状態で開口させるような開口容易缶蓋について、タブの操作によるスコア部の破断を、スコア部の端部で確実に止まるようにして、非スコア部で裂けが生じることのないようにするという目的を、最良の形態として以下の実施例に具体的に示すように、パネル部の外縁に沿ったスコア部のうちの非スコア部に近い所定の範囲で、断面略V字状の溝に形成されたスコア部を、その端部に向かって、スコア部の溝の深さを示すスコア残厚を徐々に厚くし、且つ、スコア部の溝の開口部分の巾を示すスコア巾を徐々に広くすることで、徐々に耐破断強度が増大するように形成するということで実現した。
本実施例の開口容易缶蓋1は、アルミニウム合金の薄板からプレス成形されるものであって、図1(A)および図2に示すように、パネル部2と環状縁部3とカウンターシンク部4とフランジ部5とが一体的に形成された本体部分に対して、それとは別体に形成された開蓋操作用のタブ6が、略円板状のパネル部2の周辺付近に形成されたリベット部7によって固着されている。また、缶胴との巻締固着部分となるフランジ部5の裏面側には、図示していないが、有機高分子製のシール剤が塗布されて付着される。
そのような缶蓋1の中央部分である略円板状のパネル部2には、パネル部2に剛性を付与すると共にタブ6を摘み易くするように、広い面積の凹部8が形成され、パネル部2に剛性を付与するためのリブ状の凹部9,10が形成され、タブ6の下面に当接する一対の半球状の凸部11が形成されていると共に、タブ6を起こすときにパネル部2のタブ先端部6aに近接した部分を下方に折り曲げ易くするために、破断可能な主スコア線12aと破断しない副スコア線12bとからなるベントスコア部12が、リベット部7を挟んでタブ先端部6aとは反対側でリベット部7の近傍に形成されている。
また、略円板状のパネル部2の外縁と、その外側を囲む環状縁部3の内縁とにわたって、金属板を多重に折り畳んだ重層部13が形成されている。すなわち、パネル部2と環状縁部3との間では、その円周方向の全周にわたって環状に、図3に示すように、パネル部2の外端で金属板が上面側に断面S字状に折り畳まれた重層部13aに形成され、また、環状縁部3の内端で金属板が下面側に断面S字状に折り畳まれた重層部13bに形成され、両方の重層部13a,13bの折り畳み部分の端部同士が連続した状態となっていて、パネル部2の外縁と環状縁部3の内縁とは、それぞれ金属板が断面S字状に三重に重なった環状の重層部13a,13bとなっている。
また、パネル部2の外縁と環状縁部3の内縁との境界部分(即ち、両方の重層部13a,13bの連続部分)には、図1(A)に示すように、刻線による破断可能なスコア部14(図面では見分け易いように破線で示しているが、実際には連続した刻線である)が、パネル部2の外縁に沿って、その円周方向の一部分で非スコア部(スコア部が形成されていない部分)を残すように、円周方向の大部分にわたって円弧状に形成されている。
また、そのようなスコア部14の両端同士を繋ぐように、破断されない折曲誘導線15が刻線として形成されていると共に、この折曲誘導線15の近傍には、折曲誘導線15の両側の剛性を高めて折曲誘導線15での折り曲げを確実にするために、リブ状のビード部16,17が形成されている。なお、このビード部16,17については、凸ビード・凹ビードの何れであっても良いが、ビードの長さが10〜20mm、ビードの高さ及びRは0.2〜1.0mmとなるように形成するのが好ましい。
そして、そのようなスコア部14と折曲誘導線15とで囲まれた領域(開口片となる部分)において、非スコア部(折曲誘導線15)の反対側でスコア部14に近い位置で、リベット部7によりタブ6がパネル部2に固着されていて、タブ6の先端部6aがスコア部14の一部分に近接した状態となっており、また、リベット部7を挟んでタブ先端部6aの側とは反対側で、リベット部7に沿った状態から両側に延びるように、主スコア線12aと副スコア線12bとからなるベントスコア部12が形成されている。
ところで、上記のような缶蓋1のパネル部2の外縁に沿って形成されているスコア部14について、本実施例では、スコア部14で囲まれた開口片の領域のうちの、非スコア部(折曲誘導線15)とは反対側の略半分の領域で、断面略V字状に形成されたスコア部14の溝の深さ(スコア残厚)と巾(溝の開口部分でのスコア巾)は一定に形成されているのに対して、非スコア部(折曲誘導線15)に近い略半分の領域に入ってからは、スコア部14は、図1(B)に示すように、その端部に近づく(非スコア部に近づく)につれて、スコア残厚が徐々に厚く(即ち、スコア溝の深さが徐々に浅く)なり、且つ、スコア巾が徐々に広くなるように形成されており、それによって、スコア部14の耐破断強度(スコア部14を破断するときの抵抗力)が徐々に増大するようになっている。
すなわち、本実施例では、開口面積(開口片の領域)がパネル部2の90%である缶蓋1において、タブ固着部(リベット部7)と非スコア部(折曲誘導線15)とを両極とする缶蓋の半分位置を境として、スコア部14のスコア残厚とスコア巾が、タブ固着部(リベット部7)の側の半分では一定であるのに対して、非スコア部(折曲誘導線15)の側の半分では、スコア部14の端部に近づくにつれて、スコア残厚が徐々に厚く(スコア溝の深さが徐々に浅く)なり、また、スコア巾が徐々に広くなっている。具体的には、スコア残厚については、缶蓋の半分位置までのスコア残厚と比べて、スコア部14の端部で最終的にテーパー段差が50〜70μm(好ましくは55〜65μm)となるように、徐々にスコア残厚が厚くなっており、また、スコア巾については、缶蓋1の半分位置までは25μmであったものが、スコア部14の端部で最終的に30〜50μm(好ましくは35〜45μm)となるように徐々に広くなっている。
上記のような構造を備えた本実施例の缶蓋1は、内容物が充填された後の上端が開口された缶体(缶本体)に対して、フランジ部5を缶体の上端開口縁に巻締め固着することで、缶容器の上端壁となるものであって、缶容器の上端壁となった缶蓋1の使用状態については、以下に説明する通りである。
すなわち、未開口の缶蓋1を開口する場合には、先ず、タブ6の把持部(後端部)6bに指を掛けた状態で、タブ6を持ち上げることにより、ベントスコア部12の主スコア線12aが破断されて、ベントスコア部12の両端付近でパネル部2が容易に折れ曲がることから、図4(A)に示すように、リベット部7の近傍(ベントスコア部12の両側方)を支点として、リベット部7が立つように略90°回動し、リベット部7で固着されたタブ6の先端部6aが下方に押し下げられて、その結果、タブ6の先端部6aでスコア部14を初期破断しながら、タブ6が起こされる。そのようにタブ6が起こされることによって、タブ6の把持部6bを力点とし、タブ6の先端部6aを作用点として、パネル部2の外縁に沿って形成されたスコア部14の非スコア部(折曲誘導線15)から最も離れた部分が、タブ6の先端部6aによって初期破断される。
次いで、そのような状態から、タブ6を引き上げることで、パネル部2の外縁に沿って形成されたスコア部14が、その両端の折曲誘導線15と繋がる位置まで破断されてから、折曲誘導線15の部分でパネル部2が折り曲げられて、スコア部14と折曲誘導線15とで囲まれた部分を開口片として、図4(B)に示すように、パネル部の大部分の領域が開口される。そのような状態から、更に、タブ6を指で押し付けることにより、パネル部2の大部分を占める開口片は、図4(C)に示すように、開口部を大きく開放するように開口部の後方に低く折り返されて、缶蓋の開口が完了された状態となる。
上記のように開口される本実施例の缶蓋1によれば、タブ6の操作によりスコア部14を破断して折曲誘導線15の部分でパネル部2を折り返すことにより、スコア部14と折曲誘導線15とで囲まれた部分を開口片として、パネル部2の大部分の領域を大きく開口させることができて、缶内の内容物が固形分を含むものであっても、固形分を缶内に残すことなく容易に取り出すことができる。
しかも、缶蓋1の開口操作時には、パネル部2の外縁に沿ったスコア部14は、開口片の非スコア部に近い略半分の領域に入ってから、スコア残厚が徐々に厚くなり、スコア巾が徐々に広くなるように形成されていて、耐破断強度(スコア部14を破断するときの抵抗力)が徐々に増大するようになっていることから、環状のパネル部外縁の大部分にわたって形成されているスコア部14を連続して破断し続けても、スコア部14の端部に近づくにつれて、スコア部14が徐々に破断され難くなり、スコア部14の破断が進行する勢いが弱められることから、スコア部14の破断をスコア部14の端部で確実に止めることができて、スコア部14の破断に引き続いて非スコア部が裂けるようなことを確実に防止することができる。
なお、本実施例では、スコア部14の両端同士を繋ぐように折曲誘導線15が刻設されており、この折曲誘導線15の近傍(両側の部分)がビード部16,17により剛性が高められた状態となっていることから、タブ6の操作によりパネル部2の開口片の部分を開口部の後方に折り返す際に、折曲誘導線15の部分で確実に折り曲げることができて、パネル部2の開口片を容易に折り返すことができる。そして、そのようにパネル部2の折り曲げがスコア部14の両端同士を繋ぐ一定位置で確実に行なわれることにより、スコア部14の破断をスコア部14の端部で一層確実に止めることができる。
また、本実施例の缶蓋1では、開口片の部分が確実に繋がった状態で大きく開口されるにもかかわらず、開口片の部分は開口部の後方に低く折り返された状態となることから、消費者が缶内の内容物を開口部から直接に飲むときに、開口片が消費者の鼻や口に触れて邪魔になるようなことはなく、また、仮に、消費者の鼻や口が開口片に触れたり、消費者の手が開口片に触れたりしても、開口片の縁部(スコア部14が破断されたパネル部2の縁部)に断面S字状の重層部13aが形成されていることで、この断面S字状の重層部13aの外側の屈曲部分によって、スコア部14の破断による鋭い破断端により消費者が鼻や口や手などを損傷するのを防止することができる。
さらに、缶内に内容物を飲み残した状態で、消費者が缶蓋1の開口部を開口片の部分によって簡易的に仮蓋しようとする場合には、図4(C)に示すような開口が完了された状態から、タブ6を指で摘んで略平行に持ち上げることにより、先ず、図4(B)に示すような状態に戻してから、更に、タブ6の姿勢を略そのまま保った状態で、タブ6を指で前方に押して、タブ6を斜め前方下方に略平行移動させることにより、開口部の後方に低く折り返された開口片の部分は、開口部を上方から覆うように、パネル部2の残りの部分と略同じ平面となるように前方に引き伸ばされて、開口部は開口片の部分によって略完全に覆われることとなる。
そのように開口片により仮蓋する場合に、パネル部2の開口片となる部分の縁部(スコア部14が破断されたパネル部2の縁部)に重層部13aが形成されていることで,当該部分が重層部13aにより補強されて剛性の高いものとなり、その結果、開口時に開口片の部分が上側に反り返らないことから、開口後に開口片によって開口部を覆うように仮蓋する際に、折曲誘導線15での折り返しを元に戻すことで、開口片の部分によって開口部を良好に蓋することができる。
以上、本発明の開口容易缶蓋の一実施例について説明したが、本発明は、上記の実施例に示した具体的な構造にのみ限定されるものではなく、例えば、缶蓋の開口面積の大きさについて、実施例ではパネル部全体の90%を開口片として開口するようにしているが、パネル部全体の50%以上99%未満の範囲において適宜に変更可能なものであり、従って、パネル部外縁に沿ったスコア部の長さ(及び非スコア部の長さ)についても、開口面積の大きさに応じて適宜に変更可能なものである。
またスコア部の耐破断強度を徐々に増大させる始点や範囲(スコア残厚やスコア巾を徐々に大きくしている始点や範囲)については、タブの固着部と非スコア部を両極とする缶蓋の半分位置から非スコア側の半分に限らず、缶蓋の開口面積の大きさの違い等に応じて適宜の位置(範囲)に設定することが可能なものである。
さらに、スコア部の端部同士の間に形成している折曲誘導線については、必ずしも刻線として形成しなくても良く、また、折曲誘導線の両側に形成されるビード部についても、折曲誘導線の片側でも良く、場合によっては全く省略しても良い。さらにまた、開口片となる部分の縁部に形成される断面S字状の重層部については、そのような重層部が形成されていない缶蓋としても実施可能である等、適宜に設計変更可能なものであることは言うまでもない。
本発明の開口容易缶蓋の一実施例について、(A)缶胴に巻締め固着される前の缶蓋を示す上面図、および(B)パネル部外縁に沿ったスコア部の初期破断位置から端部に至るまでのスコア巾とスコア残厚の状態を模式的に示す説明図。 図1に示した缶蓋について、タブの先端部から缶蓋の中央を通る缶蓋全体の断面形状を示す断面図。 図2に示した缶蓋の一部分を拡大して示す部分拡大断面図。 図1に示した缶蓋について、缶蓋を開口する時の各段階での状態(A),(B),(C)をそれぞれ示す断面説明図。
符号の説明
1 缶蓋
2 パネル部
3 環状縁部
6 タブ
13 重層部
13a (パネル部の外縁側の)重層部
13b (環状縁部の内縁側の)重層部
14 スコア部
15 折曲誘導線
16 ビード部
17 ビード部

Claims (3)

  1. パネル部の外縁に沿ったスコア部が、パネル部外縁に非スコア部を残すように、環状のパネル部外縁の半周以上にわたって形成されていることで、スコア部で囲まれた開口片の領域が、パネル部全体の50%以上99%未満を占めていて、この開口片の領域の非スコア部とは反対側でスコア部に近い位置に開口操作用のタブが固着されている開口容易缶蓋において、パネル部の外縁に沿ったスコア部のうちの非スコア部に近い所定の範囲で、断面略V字状の溝に形成されたスコア部が、その端部に向かって、スコア部の溝の深さを示すスコア残厚が徐々に厚くなり、且つ、スコア部の溝の開口部分の巾を示すスコア巾が徐々に広くなることで、徐々に耐破断強度が増大するように形成されていることを特徴とする開口容易缶蓋。
  2. スコア部の両端を結ぶ線の近傍に、該線での開口片の折り返しを確実にするためのビード部が形成されていることを特徴とする請求項に記載の開口容易缶蓋。
  3. 少なくとも開口片のスコア部に沿った部分が、パネル部の金属板を多重に折り畳んだ重層部として形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の開口容易缶蓋。
JP2003375160A 2003-11-05 2003-11-05 開口容易缶蓋 Expired - Fee Related JP4466946B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003375160A JP4466946B2 (ja) 2003-11-05 2003-11-05 開口容易缶蓋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003375160A JP4466946B2 (ja) 2003-11-05 2003-11-05 開口容易缶蓋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005138852A JP2005138852A (ja) 2005-06-02
JP4466946B2 true JP4466946B2 (ja) 2010-05-26

Family

ID=34686602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003375160A Expired - Fee Related JP4466946B2 (ja) 2003-11-05 2003-11-05 開口容易缶蓋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4466946B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4883995B2 (ja) * 2005-12-07 2012-02-22 大和製罐株式会社 スコア線のある缶蓋
JP2009173297A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Toyo Seikan Kaisha Ltd 易開口缶蓋
JP2023078998A (ja) * 2021-11-26 2023-06-07 大和製罐株式会社 缶蓋及び缶容器
JP2023078995A (ja) * 2021-11-26 2023-06-07 大和製罐株式会社 缶蓋及び缶容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005138852A (ja) 2005-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7891519B2 (en) Easy open can lid
US9233784B2 (en) Vented metallic container end closure
US3281024A (en) Easy opening container end and closure member therefor
KR20070026518A (ko) 접근성을 개선하기 위한 탭을 구비한 캔 단부
WO2014149768A1 (en) End closure with a ring pull actuated secondary vent
JP2017512163A (ja) 大開口のリング・プル・タブを有する端部閉鎖部
CN108430878B (zh) 具有通气特征的罐端部
JP4466946B2 (ja) 開口容易缶蓋
JPH05178345A (ja) 開口容易な缶蓋
US5823404A (en) Beverage can with integral pour spout
US3301432A (en) Pull key opening can end
EP0965531A1 (en) An opening arrangement
JPS621899B2 (ja)
JP2004155480A (ja) 開口容易缶蓋
JP6299257B2 (ja) 易開封性容器の開封機構
JP2000190963A (ja) 開口容易な缶蓋
US9248936B2 (en) End closure with tab guidance features
JP7295396B2 (ja) 缶蓋
US3422983A (en) Tab-opening can
JP2012131518A (ja) 開口容易缶蓋
JPH03148445A (ja) 開封容易な容器用金属蓋
JP2006069605A (ja) ステイオンタブ式缶蓋
US4200198A (en) Can top opener
JP4506941B2 (ja) 容器の開封構造、その製造方法及び製造装置
JP4315318B2 (ja) 開口容易缶蓋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091008

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100218

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees