JP2006069605A - ステイオンタブ式缶蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡便な操作性によって大きな開口部のスコアを好適に破断させ注ぎ性を向上させたステイオンタブ式缶蓋を提供する。
【解決手段】 蓋主板部2に開缶操作によって開口される開口部3が設けられるとともに、開口部3を開口するための開口用タブ13が取り付けられ、開口部3に輪郭の一部が開口時に破断されるスコア7が形成され、開口用タブ13は、その略中央が固着部6により蓋主板部2に固着され、開口用タブ13には、固着部6を挟んだ一方の側に開口部3を押し下げ開口させる押下部が形成されるとともに、同他方の側に蓋主板部2から引き上げられる引上部13cが形成されているステイオンタブ式缶蓋において、前記引上部13cの引き上げによって固着部6を作用点とし、開口部3に当接され支点となる一の押下部13bと、更なる引上部13cの引き上げによって固着部6を支点とし、開口部3に当接され作用点となる二の押下部13aとを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ステイオンタブ式缶蓋に関し、特に大きな開口部を確実に開口することを可能とし、かつ内容物の流出と空気の流入を円滑に行う好適な注ぎ性を備えるステイオンタブ式缶蓋に関する。
一般に、飲料用缶に多用されているステイオンタブ式缶蓋においては、注ぎ性の向上を図るための各種の構造が採用されており、従来この種の構造としては以下のものが提案されている。
図5、図6、図7は注ぎ性の向上を図るために空気孔開口部を備えたステイオンタブ式缶蓋の例を示すものである。
図5に示すステイオンタブ式缶蓋は、第1の開口部3と空気孔開口部4を同一開口用タブ5によって開口させるものであり、開口用タブ5はその略中央が固着部6により蓋主板部2に回転可能に固着され、該開口用タブ5には該固着部6を挟んだ一方の側に押下部5aが形成されるとともに、同他方の側に引上部5bが形成されている。前記蓋主板部2には、前記開口用タブ5の前記押下部5aと重なる位置に、第1のスコア7によって囲まれた前記第1の開口部3が形成され、さらに、前記開口用タブ5を180°回転させたときに前記押下部5aと重なる位置に、第2のスコア8によって囲まれた前記空気孔開口部4が形成されている。
このステイオンタブ式缶蓋においては、開口用タブ5の引上部5bを上方に引き上げることによって、前記開口用タブ5の押下部5aが第1の開口部3の上面に当接され、さらに引上部5bを引き上げて、第1のスコア7を破断させ、開口部3を缶内部に押し込んで開口させることができる。次に、開口用タブ5を前記蓋主板部2に対してほぼ平行な状態まで戻し、固着部6を中心として、開口用タブ5を180°回転させる。これにより、開口用タブ5の押下部5aを、空気孔開口部4の上面に面する位置に配置することができる。開口用タブ5の引上部5bを上方に引き上げることによって、開口用タブ5の押下部5aが空気孔開口部4の上面に当接され、さらに引上部5bを引き上げると、第2のスコア8が破断し、空気孔開口部4が開口用タブ5の押下部5aとともに缶内部に押し込まれる。これによって、空気孔開口部を開口することが可能となる。(特許文献1参照)
図6に示すステイオンタブ式缶蓋は、前記図5に示すものと基本的な構成を同様としており、開口用タブ9には固着部6と引上部9bと押下部9aとが形成されているとともに、該固着部6を境にして前記第1の開口部3と反対側の蓋主板部2の上面にピン10でかしめ付けられる後舌片部9cが取り付けられている。蓋主板部2には、前記開口用タブ9の前記押下部9aと重なる位置に、第1のスコア7によって囲まれた前記第1の開口部3が形成されるとともに、前記開口用タブ9の後舌片部9cがかしめ付けられる前記ピン10を中心にして、前記蓋主板部2の上面に直径が2〜3mm程度の第2のスコア11が設けられている。
このステイオンタブ式缶蓋においては、開口用タブ9の引上部9bを上方に引き上げることによって、前記開口用タブ9の押下部9aが第1の開口部3の上面に当接され、さらに引上部9bを引き上げて、第1のスコア7を破断させ、開口させることができる。前記開口用タブ9の引上部9bが引き上げられると同時に、前記開口用タブ9の後舌片部9cを固着したピン10が引き上げられて、第2のスコア11が破断され、空気孔開口部4が開口される。これによって、空気孔開口部を開口させることが可能となる。(特許文献2参照)
図7に示すステイオンタブ式缶蓋は、前記図5に示すものと基本的な構成を同様としており、開口用タブ12には固着部6と引上部12bと押下部12aとが形成されているとともに、前記蓋主板部2には、前記開口用タブ12の前記押下部12aと重なる位置に第1のスコア7によって囲まれた前記第1の開口部3と、前記引上部12bと重なる位置に第2のスコア8によって囲まれた空気孔開口部4とが形成されている。このとき、該空気孔開口部4は上方に若干膨出した形状に形成されている。
このステイオンタブ式缶蓋においては、開口用タブ12の引上部12bを下方に押し下げると、引上部12bの裏側が空気孔開口部4に当接して押圧し、第2のスコア8が破断され、空気孔開口部4が開口される。これによって、空気孔開口部を開口させることが可能となる。(特許文献3参照)
特許第3468548号公報 特許第2909416号公報 特開平7−132936号公報
しかしながら、図5に示すステイオンタブ式缶蓋においては、固着部においてリベット止めされた前記開口用タブを反転させることが操作上簡便とはいえない場合もある上、前記開口部と前記空気孔開口部が近接せざるを得ないことから、空気孔の効果を十分に発揮できないなどの課題も残されていた。
また、図6に示すステイオンタブ式缶蓋においては、固着部を支点、押下部を作用点とする梃の原理を利用し、小さな力で開口することを利点とするステイオンタブ式缶蓋に対し、前記開口用タブの引き上げ時に前記空気孔開口部を引圧開口させる負荷を同時に生じさせるため、前記開口部が半開口となるなどの問題があった。
さらに、図7に示したステイオンタブ式缶蓋においては、空気孔開口部を破断させるための大きな押下力を要することが課題として残されていた。
そこで、上記の課題を解決して注ぎ性を向上させる手段としては、開口部の開口面積を大きくすることが考えられる。すなわち、開口部の開口面積を大きくすることにより、内容物の注出と空気の流入が円滑に行えるため注ぎ性の向上を図ることが可能になる。
しかし、上記従来のステイオンタブ式缶蓋の開口機構は、引上部の引き上げによって、固着部を作用点、押下部を支点として固着部近傍のスコアのみ破断させる第1工程と、更なる引上部の引き上げによって、固着部を支点、押下部を作用点として残りのスコアを破断させる第2工程に区分され、押下部に生じる第1工程の支点と第2工程の作用点は略同一箇所となる。このため、大きな開口部を開口させる場合、第2工程において最遠のスコアに破断が進展するに従い押下部近傍の剛性不足が徐々に生じていき、引上力を破断に必要なせん断力としてスコアに伝達させることができず半開口となる課題が生じるという問題がある。
また、上記課題を受けて、固着部を基点に押下部の長さを長くして、第2工程の作用点を最遠のスコアに近づけ、破断の進展に伴う押下部近傍の剛性不足を極力生じさせない対策を講じた場合においても、押下部に生じる第1工程の支点と第2工程の作用点は略同一箇所となるため、第1工程の支点と作用点が遠くなり、固着部近傍のスコアのみ破断させることが好適にできなくなるという問題が残されていた。
したがって、開口部を大きくすることにより、注ぎ性の向上を図ろうとするステイオンタブ式缶蓋は実現するに至っていない。
本発明は、上記事情を鑑み、ステイオンタブ式缶蓋に関し、簡便な操作性によって大きな開口部のスコアを好適に破断させ注ぎ性を向上させたステイオンタブ式缶蓋を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手順を提供している。
請求項1に係る発明は、蓋主板部に開缶操作によって開口される開口部が設けられるとともに、該開口部を開口するための開口用タブが取り付けられ、前記開口部に輪郭の一部が開口時に破断されるスコアが形成され、前記開口用タブは、その略中央が固着部により前記蓋主板部に固着され、該開口用タブには、該固着部を挟んだ一方の側に前記開口部を押し下げ開口させる押下部が形成されるとともに、同他方の側に前記蓋主板部から引き上げられる引上部が形成されているステイオンタブ式缶蓋において、引上部の引き上げによって前記固着部を作用点とし、前記開口部に当接され支点となる一の押下部と、更なる引上部の引き上げによって前記固着部を支点とし、前記開口部に当接され作用点となる二の押下部とを備えることを特徴とする。
この発明に係るステイオンタブ式缶蓋においては、固着部近傍のスコアのみ破断させる前記一の押下部と、残りのスコアを破断させる前記二の押下部とを備えることによって、第1工程の支点と第2工程の作用点を異なる位置に設けることが可能となり、開口部の任意の位置に作用点を設けることができるため、大きな開口部のスコアを好適に破断することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のステイオンタブ式缶蓋において、一つの開口用タブの前記引上部と前記固着部を結んだ延長線上の異なる位置に、支点となる前記一の押下部と、作用点となる前記二の押下部とを備えることを特徴とする。
この発明に係るステイオンタブ式缶蓋においては、一つの開口用タブに固着部近傍のスコアのみ破断させる前記一の押下部と、残りのスコアを破断させる前記二の押下部とを備えることによって、第1工程の支点と第2工程の作用点を異なる位置に設けることが可能となり、開口部の任意の位置に作用点を設けることができるため、同一引上部の一連の引上操作により大きな開口部のスコアを好適に破断させることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1記載のステイオンタブ式缶蓋において、支点となる前記一の押下部を有する第1の開口用タブと、作用点となる前記二の押下部を有する他の開口用タブとを備えることを特徴とする。
この発明に係るステイオンタブ式缶蓋においては、固着部近傍のスコアのみ破断させる前記一の押下部を有する第1の開口用タブと、残りのスコアを破断させる前記二の押下部を有する他の開口用タブとを備えることによって、第1工程の支点と第2工程の作用点を異なる位置に設けることが可能となり、開口部の任意の位置に作用点を設けることができるため、大きな開口部のスコアを好適に破断することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれかに記載のステイオンタブ式缶蓋において、前記固着部を基点として、前記開口部と連続して前記引上部側に延在する空気孔開口部を備えることを特徴とする。
この発明に係るステイオンタブ式缶蓋においては、前記固着部を基点として、前記開口部と連続して前記引上部側に延在する空気孔開口部を備えることによって、内容物の注出に伴う空気の流入を円滑にすることができる。
請求項1に係る発明によれば、前記一の押下部と前記二の押下部とを備えることによって、固着部近傍のスコアのみ破断させる第1工程の支点と、残りのスコアを破断させる第2工程の作用点を異なる位置に設けることが可能となり、開口部の任意の位置に作用点を設けることができるため、大きな開口部のスコアを好適に破断することができ、注ぎ性を向上させることが可能になる。
また、請求項2に係る発明によれば、一つの開口用タブに前記一の押下部と前記二の押下部とを備えることによって、固着部近傍のスコアのみ破断させる第1工程の支点と、残りのスコアを破断させる第2工程の作用点を異なる位置に設けることが可能となり、開口部の任意の位置に作用点を設けることができるため、同一引上部の一連の引上操作により大きな開口部のスコアを好適に破断することができ、注ぎ性を向上させることが可能になる。
また、請求項3に係る発明によれば、前記一の押下部を有する第1の開口用タブと前記二の押下部を有する他の開口用タブとを備えることによって、固着部近傍のスコアのみ破断させる第1工程の支点と、残りのスコアを破断させる第2工程の作用点を異なる位置に設けることが可能となり、開口部の任意の位置に作用点を設けることができるため、大きな開口部のスコアを好適に破断することができ、注ぎ性を向上させることが可能になる。
また、請求項4に係る発明によれば、前記固着部を基点として、前記開口部と連続して前記引上部側に延在する空気孔開口部を備えることによって、内容物の注出に伴う空気の流入を円滑にすることができ、注ぎ性を向上させることが可能になる。
本発明の第1実施形態に係るステイオンタブ式缶蓋Aを図1から図3に基づいて説明する。
本発明の第1実施形態は飲料用缶等に用いられる缶蓋に関するものであり、有底円筒状の缶胴(図示せず)の上部に巻締めることによって被冠されるものである。この場合、缶胴及び缶蓋1は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金によって形成されたものである。
図1、図2、図3に示すように、缶蓋1は、蓋主板部2に開缶操作によって開口される開口部3が設けられているとともに、開口部3を開口するための開口用タブ13が取り付けられている。開口部3には輪郭の一部が開口時に破断されるスコア7が形成され、スコア7が破断され開口したときに開口部3が缶内部に折り曲げられる折曲部14が設けられているとともに、押下力を開口部3全体に伝えるため表面側に膨出させたビード部15がスコア7に沿うように形成されている。このスコア7に囲まれた開口部3の面積は、650〜1000mm2とされる。
開口用タブ13は、その略中央が固着部6により蓋主板部2に固着され、固着部6を挟んで一方の側に蓋主板部2から引き上げられる引上部13cが形成されるとともに、同他方の側の引上部13cと固着部6を結んだ延長線上の固着部6側に一の押下部13bと、その延長側に二の押下部13aとが形成され、この一の押下部13bと二の押下部13aは蓋主板部2に形成された開口部3の一部と重なるように設けられている。
また、開口用タブ13の引上部13cに隣接する蓋主板部2上面には、引上部13cを引き上げる際の指掛かりを良くするために下方に凹んだフィンガーホール部16が形成されている。
以上説明した第1実施形態によれば、図3(a)に示すように、引上部13cを引き上げることによって、引上部13cと固着部6を結んだ延長線上に位置する一の押下部13bと二の押下部13aが共に開口部3上面に当接され、更なる引上部13cの引き上げによって、固着部6が作用点、一の押下部13bと二の押下部13aとが支点となり、固着部6近傍のスコア7が破断される。これにより、第1工程が完了する。
このとき、固着部6近傍のスコア7の破断に寄与する支点は、主に一の押下部13bとなる。また、引上部13cを引き上げ二の押下部13aが開口部3上面に当接された後、固着部6近傍のスコア7が破断されるまでの間、二の押下部13aは徐々に弾性変形を生じ弾性力が蓄積されていくことになる。
ついで、図3(b)に示すように、引上部13cの更なる引き上げによって、固着部6が支点、一の押下部13bと二の押下部13aとが作用点となり、第1工程によって破断された固着部6近傍のスコア7と連続して、残りのスコア7の破断が進展し、最終的には全てのスコア7が破断されるとともに、破断された開口部3は折曲部14で缶内部に折り曲げられる。これにより、第2工程が完了する。
このとき、残りのスコア7の破断に寄与する作用点は、主に二の押下部13aとなる。また、第1工程で二の押下部13aに蓄積された弾性力は、第1工程が完了すると同時に第2工程の押下力に寄与することになる。
したがって、上記の構成においては、固着部6近傍のスコア7のみ破断させる第1工程の支点と、残りのスコア7を破断させる第2工程の作用点とが、一の押下部13bと二の押下部13aのそれぞれ異なる位置に設けられているため、第2工程で最遠のスコア7に破断が進展し徐々に剛性不足を生じた場合においても、二の押下部13aによって、引上力を破断に必要なせん断力としてスコア7に伝達させることが可能であり、大きな開口部のスコア7を確実に破断させ開口させることができる。
また、上記の構成においては、同一開口用タブ13の一連の引上操作による梃の原理と二の押下部13aの弾性力の双方を利用して開口することができるため、小さな力で開口可能な優れた操作性をも有している。
よって、上記構成によれば、簡便な操作性によって大きな開口部を開口することが可能となり、大きな開口部を付与することにより内容物の注出と空気の流入の円滑化が図られ、注ぎ性に優れたステイオンタブ式缶蓋を提供することができる。
なお、缶胴及び缶蓋1は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金によって形成されたものとしたが、必ずしもこれに限定されるものではない。つまり、プラスティック製でもよく特に材質を特定するものではない。
さらに、開口部3の面積は650〜1000mm2とされるとしたが、必ずしもこの面積範囲に限定されるものではない。つまり、開口部3形状に応じて二の押下部13aの形状は任意とすることができるため、残りのスコア7の破断に寄与する作用点も開口部3形状に応じて任意の位置に設けることが可能である。よって、650〜1000mm2外の開口部面積に対しても適用可能であり対象面積が限定されるものではない。
さらに、一の押下部13bおよび二の押下部13aは、引上部13cと固着部6を結んだ延長線上に形成されるものとしたが、必ずしもこの位置に限定されるものではない。つまり、開口部3形状に応じて二の押下部13aの形状は任意とすることができるため、残りのスコア7の破断に寄与する作用点も開口部3形状に応じて任意の位置に設けることが可能である。
ついで、本発明の第2実施形態に係るステイオンタブ式缶蓋Bを図4に基づいて説明する。本実施形態の説明においては、前記第1実施形態に係るステイオンタブ式缶蓋Aと共通する構成については同一符号を付して詳細についての説明を省略する。
本発明の第2実施形態は飲料用缶等に関するものであり、缶蓋1を有底円筒状の缶胴(図示せず)の上部に巻締めることによって被冠されるものである。図4に示すように、缶蓋1は、蓋主板部2に開缶操作によって開口される開口部3が設けられているとともに、開口部3を開口するための第1の開口用タブ17と第2の開口用タブ18が取り付けられている。
開口部3には輪郭の一部が開口時に破断されるスコア7が形成され、スコア7が破断され開口した際に開口部3が缶内部に折り曲げられる折曲部14が設けられるとともに、押下力を開口部3全体に伝えるため表面側に膨出させたビード部15がスコア7に沿うように形成されている。このスコア7に囲まれた開口部3の面積は、650〜1000mm2とされる。
第1の開口用タブ17は、その略中央が第1固着部19により蓋主板部2に固着され、第1固着部19を挟んで一方の側に蓋主板部2から引き上げられる第1引上部17bが形成されるとともに、同他方の側に一の押下部17aが形成されている。
第2の開口用タブ18は、第1の開口用タブ17と同様に構成されており、その略中央が第2固着部20により蓋主板部2に固着され、第2固着部20を挟んで一方の側に蓋主板部2から引き上げられる第2引上部18bが形成されているとともに、同他方の側に二の押下部18aが形成されている。
第1の開口用タブ17と第2の開口用タブ18は、蓋主板部2に向きを同じとして平行に並べられ、第2の開口用タブ18は、第1の開口用タブ17に対し、第1固着部19を基点として第1引上部17b側に若干移動して設けられており、一の押下部17aと二の押下部18aは蓋主板部2に形成された開口部3の一部と重なるように形成されている。
また、スコア7の第2の開口用タブ18側端部は、第2固着部20を基点として第2引上部18b側に、第2の開口用タブ18の一部領域を包含するように延出され、これにより、空気孔開口部21が形成されている。
さらに、第1引上部17bと第2引上部18bにそれぞれ隣接する蓋主板部2上面には、第1引上部17bと第2引上部18bを引き上げる際の指掛かりを良くするために下方に凹んだ第1フィンガーホール部22と第2フィンガーホール部23が形成されている。
以上説明した本第2実施形態によれば、一の押下部17aを有する第1の開口用タブ17の第1引上部17bを引き上げることにより、第1引上部17bと第1固着部19を結んだ延長線上に位置する一の押下部17aが開口部3上面に当接され、さらに第1引上部17bを引き上げることによって、第1固着部19が作用点、一の押下部17aが支点となり、第1固着部19近傍のスコア7が破断され第1工程が完了する。
ついで、二の押下部18aを有する第2の開口用タブ18の第2引上部18bをさらに引き上げることにより、第2引上部18bと第2固着部20を結んだ延長線上に位置する二の押下部18aが開口部3上面に当接され、さらに第2引上部18bを引き上げることによって、第2固着部20が支点、二の押下部18aが作用点となり、第1の開口用タブ17によって破断された第1の開口用タブ17の第1固着部19近傍のスコア7と連続して、残りのスコア7の破断が進展し、最終的には全てのスコア7が破断されるとともに、破断された開口部3は折曲部14で缶内部に折り曲げられ第2工程が完了する。
したがって、上記の構成においては、第1固着部19近傍のスコア7を破断させる第1工程の支点と、残りのスコア7を破断させる第2工程の作用点とが、第1の開口用タブ17の一の押下部17aと第2の開口用タブ18の二の押下部18aのそれぞれ異なる位置に設けられているため、第2の開口用タブ18の二の押下部18aによって、引上力を破断に必要なせん断力としてスコア7に伝達させることが可能であり、大きな開口部のスコア7を確実に破断させ開口させることができる。
また、上記構成においては、第1固着部19近傍のスコア7を破断させる第1工程を担う第1の開口用タブ17と、残りのスコア7を破断させる第2工程を担う第2の開口用タブ18とが工程別に設けられているため、それぞれ小さな力で開口可能な優れた操作性をも有している。
さらに、上記構成においては、第2固着部20を基点として、開口部3と連続して第2引上部18b側に延在する空気孔開口部21が、内容物の注出に伴う空気の流入をより円滑にするため、注ぎ性の向上を図ることができる。
よって、上記構成によれば、簡便な操作性によって大きな開口部を開口することが可能となり、大きな開口部を付与することにより内容物の注出と空気の流入の円滑化が図られ、注ぎ性に優れたステイオンタブ式缶蓋を提供することができる。
なお、第1の開口用タブ17は、第1固着部19近傍のスコア7のみ破断させる第1工程のみに供用されているが、必ずしもこれに限定されるものではない。つまり、第1の開口用タブ17は、従来のステイオンタブの使用と同様に、第1工程によって第1固着部19近傍のスコア7を破断させた後、さらに第1引上部17bを引き上げ、破断可能なスコア7を破断するために使用することが可能である。このとき、第1の開口用タブ17の一の押下部17aは作用点となる。
さらに、第2固着部20を基点として、開口部3と連続して第2引上部18b側に延在する空気孔開口部21は、第2の開口用タブ18に近接して設けられているが、必ずしもこれに限定されるものではない。つまり、第1の開口用タブ17の一の押下部17aを作用点として使用することも可能なため、主に内容物が注出される開口部に対し、空気の流入を円滑に行える位置であれば、その設置位置は限定されるものではない。
さらに、第1の開口用タブ17に対し第2の開口用タブ18を、第1固着部19を基点として第1引上部17b側に若干移動して設置しているが、必ずしもこの配置に限定されるものではない。つまり、この若干の移動により開口面積をより大きくすることができるが、必要とされる開口面積を移動なくして確保できる場合であれば、開口部形状に応じて任意の位置に設置できるものである。
本発明のステイオンタブ式缶蓋の第1実施形態として示した平面図である。 本発明のステイオンタブ式缶蓋の第1実施形態として示した断面図である。 本発明のステイオンタブ式缶蓋の第1実施形態として示した開缶操作時の断面図である。 本発明のステイオンタブ式缶蓋の第2実施形態として示した平面図である。 従来の他のステイオンタブ式缶蓋の平面図である。 従来の他のステイオンタブ式缶蓋の平面図である。 従来の他のステイオンタブ式缶蓋の平面図である。
符号の説明
2 蓋主板部
3 開口部
6 固着部
7 スコア
13 開口用タブ
13a 二の押下部
13b 一の押下部
17 第1の開口用タブ
17a 一の押下部
18 第2の開口用タブ
18a 二の押下部
21 空気孔開口部

Claims (4)

  1. 蓋主板部に開缶操作によって開口される開口部が設けられるとともに、該開口部を開口するための開口用タブが取り付けられ、前記開口部に輪郭の一部が開口時に破断されるスコアが形成され、前記開口用タブは、その略中央が固着部により前記蓋主板部に固着され、該開口用タブには、該固着部を挟んだ一方の側に前記開口部を押し下げ開口させる押下部が形成されるとともに、同他方の側に前記蓋主板部から引き上げられる引上部が形成されているステイオンタブ式缶蓋において、
    引上部の引き上げによって前記固着部を作用点とし、前記開口部に当接され支点となる一の押下部と、更なる引上部の引き上げによって前記固着部を支点とし、前記開口部に当接され作用点となる二の押下部とを備えることを特徴とするステイオンタブ式缶蓋。
  2. 請求項1記載のステイオンタブ式缶蓋において、
    一つの開口用タブの前記引上部と前記固着部を結んだ延長線上の異なる位置に、支点となる前記一の押下部と、作用点となる前記二の押下部とを備えることを特徴とするステイオンタブ式缶蓋。
  3. 請求項1記載のステイオンタブ式缶蓋において、
    支点となる前記一の押下部を有する第1の開口用タブと、作用点となる前記二の押下部を有する他の開口用タブとを備えることを特徴とするステイオンタブ式缶蓋。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のステイオンタブ式缶蓋において、
    前記固着部を基点として、前記開口部と連続して前記引上部側に延在する空気孔開口部を備えることを特徴とするステイオンタブ式缶蓋。

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