JP7517074B2 - 蓋体 - Google Patents
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Description
前記周面部の内周面は、該周面部と前記天面部とで囲まれた空間に向かって露出する露出領域を有し、
前記周面部は、前記露出領域に凹面を形成する凹部を1つ又は複数形成しており、
1つ又は複数の前記凹部は、前記周面部の部分のうち前記露出領域の下端よりも、前記周面部の厚み方向に圧縮されており、
前記周面部の下端は、前記周面部の上端よりも前記天面部の中心寄りに位置している、
蓋体、
(2)さらに前記周面部の外周面に接合された環状の外壁材を備え、
前記外壁材が前記天蓋を囲繞する、
上記(1)に記載の蓋体、
(3)前記外壁材は、前記周面部の外周面に面接合される、
上記(2)に記載の蓋体、
(4)前記外壁材は、外壁用ブランク材の2つの端部を重ね合わせた環状構造を有しており、
前記外壁用ブランク材は、紙系素材からなる、
上記(2)に記載の蓋体、
(5)前記外壁材のうち前記凹部に対応した対応部が、前記外壁材のうち前記露出領域の下端に対応する部分よりも、前記外壁材の厚み方向に圧縮されている、
上記(2)に記載の蓋体、
(6)前記外壁材の上端は、前記天面部の上面よりも上方側に延び出ている、
上記(2)に記載の蓋体、
(7)前記凹部は、1つ形成されており、
該凹部は、前記露出領域の全域にわたって前記凹面を1つ形成する、
上記(1)に記載の蓋体、
(8)前記凹部は、複数形成されており、
複数の該凹部が、前記天蓋の上下方向に周期的に前記凹面を複数形成している、
上記(1)に記載の蓋体、
(9)前記凹面は、前記露出領域の下端よりも上側寄りに形成される、
上記(1)に記載の蓋体、
(10)前記凹部は、前記周面部の周方向に沿って環状に形成されている、
上記(1)に記載の蓋体、
(11)前記周面部の前記露出領域には、容器の開口縁部に係止させる係止部が形成されている、
上記(1)に記載の蓋体、
(12)前記曲げ成型体は、天蓋用ブランク材の曲げ成型により形成され、
前記天蓋用ブランク材は、紙系素材からなる、
上記(1)に記載の蓋体、
(13)前記周面部の下端には、外方向に延出したフランジ部が設けられている、
上記(1)に記載の蓋体、
を要旨とする。
[1-1 構成]
本発明の第1の実施形態にかかる蓋体1は、図1、図2、図3に示すように、天蓋2を備える。蓋体1は、図4等を用いて後述するように、例えば上端側を開口させた有底の容器Tの開口縁部130に対して装着させることができる。このとき、容器Tとしては、特に開口縁部130に可撓性を有するものが好適に用いられる。ただし、このことは容器Tが、金属製の容器など可撓性の少ないあるいはほとんど認められないような容器であることを禁止するものではない。蓋体1は、可撓性の少ない容器及び可撓性のない容器に対しても装着することが可能である。
天蓋2は、天面部4と周面部5とを有している。天蓋2は、後述する天蓋用ブランク材の一体成型によって天面部4と周面部5とが一体的に形成されたものである。
天面部4は、蓋体1を容器Tに装着した状態で、容器Tの開口部140を覆う部分となる。天面部4の形状は、容器Tの形状に応じて定められてよく、円形状、楕円形状、三角形状、矩形状、多角形状、面取り形状などを例示することができる。また、天面部4は、水平面でも湾曲面、凹凸を有する面でもよいが、図1、2に示す例では水平面(X軸とY軸で張られるXY平面に平行な面)で構成されている。
天蓋2においては、天面部4の外周縁4aには、折り曲げ部6が形成されている。折り曲げ部6は、屈曲形状であってもよいし、湾曲形状であってもよい。なお、天面部4の外周縁4aは、天面部4の外周端40aと外周端40aから所定の距離だけ内側に向かった位置までの所定の領域で定められる。
周面部5は、天面部4の外周縁4aに形成された折り曲げ部6で連続し、折り曲げ部6との境界を周面部5の上端50aとして下方向に延びる。図1から図3の例では、周面部5は、中心線mに向かって斜め下方向に延びている。天蓋2では、周面部5と天面部4とで囲まれた空間20が形成されており、空間20が下側に開口している。すなわち、周面部5は、天面部4よりも下方側に形成された空間20を囲繞するように形成されている。周面部5は、容器Tに取り付けられた際に、容器Tの開口縁部130に接触する。
周面部5の内周面5aは、空間20に露出する露出領域19を有する。周面部5の露出領域19には、容器Tの開口縁部130に係止させる係止部15が形成されている。露出領域19は、周面部5の周方向に環状に形成されることが、係止部15を周面部5の内周面5aの全周囲に形成することができる観点からは好ましい。図1から図3の例では、露出領域19の上端19aは、周面部5の上端50aの位置における内周面5a側に位置しており、露出領域19の下端19bは、周面部5の下端50bの位置における内周面5a側に位置し、周面部5の内周面5a全域が露出領域19をなしている。
係止部15は、周面部5に形成され、容器Tの開口縁部130に接触した状態にて蓋体1を容器Tに係止する部分である。周面部5の内周面5aのうち係止部15に対応する領域は、露出領域19全域で形成されてもよいし、露出領域19の一部に形成されてもよいし、露出領域19の一部を含む領域でもよい。また、周面部5の内周面5aのうち係止部15に対応する領域は、凹面7a全域で形成されてもよいし、凹面7aの一部に形成されてもよいし、凹面7a全域を含む領域に形成されてもよく、凹面7aの一部を含む領域でもよい。
周面部5は、凹部7を形成している。凹部7は、周面部5の内周面の露出領域19に凹面7aを形成する部分(内周面側凹面形成部)である。図1から図3に示す例では、凹部7は、周面部5の部分のうち露出領域19の下端19bに対応した部分よりも、周面部5の厚み方向に圧縮されていることが好適である。凹部7は、天蓋用ブランク材における周面部5に対応した部分のうちの所定の部分を圧縮することで形成できる。凹部7は、天蓋2を構成する曲げ成型体を形成する際又はその後に形成することができる。凹部7が圧縮により形成された部分であることで、凹部7の部分の保形性を向上させることができる。また、凹部7の凹面7aに容器Tの開口縁部130が接触して凹面7aに対して外方向に力を負荷した場合においても、凹部7の形状をより強く維持することができる。ただし、このことは、凹部7を、天蓋用ブランク材の周面部5に対応する部分の所定位置の圧縮により形成される場合に限定するものではない。例えば、後述の第2の実施形態の変形例1に示すように、周面部5の外側に外壁材3が設けられ、外壁材3における対応部16(凹部7に対応する部分)に凹面17が形成されている場合等では、凹部7は、その外面側を対応部16の凹面に追従するような凸面とした非圧縮部となっていてもよい。
天蓋2を構成する材料は特に限定されるものではなく、例えば、紙系素材、非紙系素材やこれらの組み合わせや積層体等を挙げることができる。紙系素材としては、植物繊維、その他の繊維を膠着させて製造される、いわゆる紙類の他、化学繊維紙、合成紙、耐水紙、コート紙、代替紙、羊皮紙、羊毛紙、ガラス繊維紙、ストーンペーパー、陶紙等が挙げられる。非紙系素材としては、布巾系素材(織布素材や不織布素材)、樹脂系素材、金属系素材、木材系素材、ガラス系素材等を挙げることができる。紙系素材と非紙系素材とを組み合わせた場合とは、紙系素からなるシートの一部に孔部を形成してその孔部に非紙系素材を取り付けたものなどを挙げることができる。不織布素材としては、例えば、空気流によって積繊した粉砕パルプを結合してシート状に形成したいわゆるエアレイドシート、パルプ系素材、天然繊維素材や合成繊維等の繊維の不織布を挙げることができる。樹脂系素材としては、樹脂製のフィルム材やシート材を挙げることができ、例えば、合成樹脂や天然樹脂、生分解性樹脂のフィルム材やシート材を挙げることができる。樹脂系素材としては、中でも生分解性樹脂のフィルム材やシート材を好ましく用いることができる。フィルム材は、自重で変形する程度に薄いものを示し、シート材は、自重で形状を保持できる程度の厚みを有するものを示すものとする。
天蓋用ブランク材の曲げ加工によって天蓋2を得る場合、一般に、折り曲げ部6と周面部5にかけて皺が生じやすい。この点、周面部5では、凹面7aが形成されていることで皺が引き延ばされた状態が形成されやすい。すなわち、折り曲げ部6から周面部5にかけての領域では、凹面7aは、その凹面7aの外側の領域よりも皺が少ない状態となりやすい。なお、皺が少ないとは、皺の形成が抑制されている又は皺がないことを示す。なお、凹面7aでは皺の形成がおおよそ完全に抑制されていることが、さらに好ましく、凹面7aでは皺が完全にないことが理想的である。なお、皺が浅いとは、皺の深さがより小さいことを示し、皺が細かいとは、皺の幅がより小さいことを示すものとする。
天蓋2の中心Kを通り天蓋2の厚み方向(Z軸方向)に沿った中心線mを含む平面αを想定し、平面αで周面部5の内周面5aを切断した切断面(図3に該当する)を想定した場合に、図3に示すようにその切断面では、中心線mから下端50bまでの距離よりも、中心線mから周面部5の上端50aまでの距離のほうが長いことが好ましい。すなわち、下端50bに対応する位置A1は、天面部4の厚み方向を視線方向とする場合(-Z方向)に、周面部5の上端50aに対応する位置A2よりも天面部4の中心寄り(蓋体1の内外方向において蓋体1の内側寄り)に位置していることが好ましい。なお、位置A1と位置A2は、同一の切断面上に定められる位置である。またその同一切断面上に、後述の直線mpも位置しているものとする。
第1の実施形態にかかる蓋体1は、図4に示すように、上端側を開口させた有底の容器Tの開口縁部130に対して装着させることができる。容器Tは、底面部120と、筒状の胴材110とを備える。容器Tは、底面部120の周囲に筒状の胴材110の内周面を接合させて、内容物を収容するための空間部160を形成している。容器Tは、空間部160の上側を開口させており開口部140を形成している。胴材110の上端側の縁にそって開口部140を定める開口縁部130が形成されている。容器Tとしては、開口縁部130に可撓性を有するものが好適に用いられる。図4の例では、開口縁部130に係止用の容器カール部150が外巻きに形成されている。容器カール部150は、胴材110を形成するためのブランク材のうち開口縁部130に対応した端部の部分を外方向に巻くことで形成することができる。なお、図4に示す容器Tは一例であり、蓋体1を装着することができる容器を限定するものではない。また、図4においては、容器カール部150と蓋体1の周面部5の上端50aとの間、容器カール部150と天面部4の外周縁4aとの間に隙間が形成されているが、容器カール部150と蓋体1との位置関係は、図4の例に限定されない。容器カール部150と蓋体1の上端50aとの間の隙間、容器カール部150と天面部4の外周縁4aとの間の隙間は、それぞれ小さいことが好ましく、それぞれの隙間がない状態となること、すなわち容器カール部150に対して上端50aや天面部4の外周縁4aが面接触していることが、蓋体1を容器Tに密接に装着する観点からは、より好ましい。
[2-1 構成]
本発明の第1の実施形態にかかる蓋体1は、図7から図9に示すように、さらに環状の外壁材を備えてもよい(第2の実施形態)。
第2の実施形態にかかる蓋体1においては、外壁材3は、環状構造を有し、周面部5の外周面5bに接合されており、天蓋2を囲繞する。外壁材3は、所定形状を有する外壁用ブランク材300を丸めて環状となし、丸められた外壁用ブランク材300の2つの端部31、32を重ねた重なり部9と、その重なり部9で端部31、32を互いに接合する壁材接合部10とを備える。外壁材3は、周面部5の外周面5bに面接合されることが好適である。
壁材接合部10は、重なり部9の少なくとも一部、好ましくは重なり部9の全体で2つの端部31、32を互いに接合することで形成される。2つの端部31、32の接合方法としては、接着剤やホットメルト接着剤、二液型接着剤、ヒートシール、超音波接合等の方法が挙げられるが、ヒートシール、超音波接合が好適に用いられている。
外壁材3の周面(内周面3a、外周面3b)の形状は、周面部5の外周面5bに対してより密接に接合されるようにする観点からは、天蓋2の周面部5の外周面5bの形状に整合した形状であることが好ましい。図7から図9に示す例では、周面部5の外周面5bは、凹凸の非形成面となっており、外壁材3の内周面3aも同様に凹凸の非形成面となっている。
図1等の例では、上記したように外壁材3の内周面3aは、外壁材3の上端30aよりも下側の所定位置で、周面部5の外周面5bに接合されており、周面部5と外壁材3は面接触していることが好適である。周面部5と外壁材3の接続部分を側面接合部8とよぶ。側面接合部8は、周面部5と外壁材3とを接合する部分となっていればその構造を特に限定されず、例えば、周面部5と外壁材3との間に接着剤を塗布して形成される接着剤層であってもよい。また、周面部5と外壁材3の少なくとも一方が表面に樹脂等をコーティングしたコート紙であるような場合に、側面接合部8は、周面部5と外壁材3をヒートシール等によって直接接合した場合に形成される接合部であってもよい。
外壁材3は、周面部5の外周面5bを完全に被覆するように配置されることが、蓋体1の保形性をより強める観点からは好ましい。図7から図9の例では、外壁材3の上端30aの位置は、周面部5の上端50aに対応した位置よりもやや上側となっている。外壁材3の下端30bの位置は、周面部5の下端50bに対応した位置となっている。
第2の実施形態にかかる蓋体1を容器Tに装着する場合、第1の実施形態にかかる蓋体1と同様に開口縁部130全体が空間20に押し込まれ露出領域19に開口縁部130が押し付けられた状態が形成される。そしてその後においては、紙系素材で形成されている外壁材3で周面部5の形状が保持されるため、露出領域19に開口縁部130が押し付けられた状態で開口縁部130が空間20に押し込まれた状態が保持されやすくなる。
特に、外壁材3と周面部5が面接合している場合には、露出領域19の状態がより安定化することから、開口縁部130を空間20内に押し込んだ状態の安定性が向上しやすくなり、周面部5の凹部7から開口縁部130が意図せずに簡単に脱離する事態が生じにくくなる。
(変形例1)
第2の実施形態にかかる蓋体1について、上記の例では、周面部5の外周面5bは、凹凸の非形成面となっていたが、これに限定されない。周面部5の外周面5bは、図10に示すように、凹凸の形成面となっていてもよい。図10では、周面部5の凹部7において、外周面5b側に凸面7bが形成されており、この凸面7bに対面するように、外壁材3のうち凹部7に対応する部分(対応部16)に凹面17が形成されている。凹部7に対応する部分とは、外壁材3のうち、凹部7に対して上下方向の位置について同位置にある部分を示すものとする。
図12A、図12B等に示すように、第2の実施形態にかかる蓋体1においては、外壁材3の上端30aが天面部4の上面よりも上方側に延び出て(延設されて)いてもよい(第2の実施形態の変形例2)。外壁材3のうち、天面部4の上面よりも上方側の部分を上側外壁部35と呼ぶ。図12Aは、第2の実施形態にかかる蓋体1で、対応部16における内周面3a側に凹凸が非形成で、上側外壁部35が形成されている場合の一実施例を示し、図12Bは、第2の実施形態にかかる蓋体1で、対応部16における内周面3a側に凹面17が形成され、上側外壁部35が形成されている場合の一実施例を示す。
第2の実施形態の変形例2においては、上側外壁部35の上端(外壁材3の上端30a)に沿って外巻きに形成された環状のカール部100が形成されてもよい(図13A、図13B)。図13A、図13Bの例では、蓋体1における外壁材3の上端30a側に、カール部100で囲まれた開口が形成される。図13Aは、図12Aに示す蓋体1について、外壁材3の上端30a側に、カール部100で囲まれた開口が形成される場合の実施例を示している。図13Bは、図12Bに示す蓋体1について、外壁材3の上端30a側に、カール部100で囲まれた開口が形成される場合の実施例を示している。
第2の実施形態の変形例2や変形例3に示すように、上側外壁部35が形成されている場合には、図15に示すように、天面部4の外周縁4aの外周端40aに沿って上方側に隆起した隆起部71が形成されてもよい(変形例4)。隆起部71は天面部4の外周縁4aのなかでもより外周端40aに近い位置に形成されていることが好ましい。
蓋体1の天面部4において、図15に示すように、折り曲げ部6と周面部5との境界により近い位置に、上方向に隆起部71が形成されている。この例では、隆起部71の下面側に凹状湾曲面71aが形成され、その凹状湾曲面71aに対応する凸状湾曲面が、隆起部の上面側に形成されている。隆起部71の大きさ(隆起高さや幅)は、特に限定されるものではない。例えば、隆起部71は、その下面側の凹状湾曲面71aに容器Tの容器カール部150の上側がはまりこむような大きさに形成されてもよい。この場合、凹面7aと凹状湾曲面71aの両方を、容器カール部150に接触させるようにすることが可能となり、より蓋体1と容器Tに装着した場合に蓋体1を容器Tにより密接に取り付けることができるようになる。
このような蓋体1によれば、天面部4の外周縁4aの外周端40aに沿って上方側に隆起した隆起部71が形成されていることで、上側外壁部35上を流下した内容物が天面部4と外壁材3との境界にたまる現象が生じる事態の発生を効果的に抑制することができる。
[3-1 構成]
図14A、図14Bに示すように、第1の実施形態又は第2の実施形態の蓋体1に対して、外方向に延出したフランジ部14が設けられてもよい(第3の実施形態)。図14Aは、第1の実施形態にかかる蓋体1に対してフランジ部14が形成されている場合の実施例を示し、図14Bは、第2の実施形態にかかる蓋体1に対してフランジ部14が形成されている場合の実施例を示す。いずれの場合でも、フランジ部14の大きさは、特に限定されない。また、フランジ部14は、周面部5の下端50bに沿って周面部5の一部に形成されてもよいが、周面部5の形状安定性向上の効果を高める観点からは、周面部5の下端50bに沿って周面部5の全周囲にわたって形成されていることが好ましい。
第3の実施形態に示すように蓋体1にフランジ部14が設けられていることで、周面部5の形状を一層安定化させることができるようになる。したがって、第3の実施形態によれば、容器Tを蓋体1に取り付ける際に開口縁部130から周面部5に外方向の力が作用しても、周面部5の下端50b側の形状が外方向に変形することを規制することができるようになる。
[4-1 製造方法の内容]
まず、紙系素材からなる原反材を円形状に打ち抜き加工して天蓋用ブランク材が得られる。そして天蓋用ブランクの一体形成を行うことで天面部4と周面部5を形成する。一体成型は、曲げ加工を例示することができる。具体的には、紙系素材からなる天蓋用ブランク材の外周縁部を固定した状態で天蓋用ブランク材が曲げ加工されることで、折り曲げ部6で連続する天面部4と周面部5とを有する天蓋2を一体的に形成する(賦形工程)。
上記した蓋体の製造方法によれば、密閉性に優れるとともに側面部における皺の発生をより規制された蓋体を製造することができる。
2 天蓋
3 壁材
3a 壁材の内周面
3b 壁材の外周面
4 天面部
4a 天面部の外周縁
5 周面部
5a 周面部の内周面
5b 周面部の外周面
6 折り曲げ部
7 凹部
7a 凹面
7b 凸面
8 側面接合部
9 重なり部
10 壁材接合部
11 段差
14 フランジ部
15 係止部
16 対応部
17 対応部の凹面
18 対応部の凸面
41 天面部の裏面
71 隆起部
71a 凹状湾曲面
100 カール部
Claims (13)
- 外周縁に折り曲げ部を有する天面部と、前記折り曲げ部で前記天面部に対して上端を連続させた周面部とを有し、曲げ成型体で形成された天蓋を備え、
前記周面部の内周面は、該周面部と前記天面部とで囲まれた空間に向かって露出する露出領域を有し、
前記周面部は、前記露出領域に凹面を形成する凹部を1つ又は複数形成しており、
1つ又は複数の前記凹部は、前記周面部の部分のうち前記露出領域の下端よりも、前記周面部の厚み方向に圧縮されており、
前記周面部の下端は、前記周面部の上端よりも前記天面部の中心寄りに位置している、
蓋体。 - さらに前記周面部の外周面に接合された環状の外壁材を備え、
前記外壁材が前記天蓋を囲繞する、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記外壁材は、前記周面部の外周面に面接合される、
請求項2に記載の蓋体。 - 前記外壁材は、外壁用ブランク材の2つの端部を重ね合わせた環状構造を有しており、
前記外壁用ブランク材は、紙系素材からなる、
請求項2に記載の蓋体。 - 前記外壁材のうち前記凹部に対応した対応部が、前記外壁材のうち前記露出領域の下端に対応する部分よりも、前記外壁材の厚み方向に圧縮されている、
請求項2に記載の蓋体。 - 前記外壁材の上端は、前記天面部の上面よりも上方側に延び出ている、
請求項2に記載の蓋体。 - 前記凹部は、1つ形成されており、
該凹部は、前記露出領域の全域にわたって前記凹面を1つ形成する、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記凹部は、複数形成されており、
複数の該凹部が、前記天蓋の上下方向に周期的に前記凹面を複数形成している、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記凹面は、前記露出領域の下端よりも上側寄りに形成される、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記凹部は、前記周面部の周方向に沿って環状に形成されている、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記周面部の前記露出領域には、容器の開口縁部に係止させる係止部が形成されている、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記曲げ成型体は、天蓋用ブランク材の曲げ成型により形成され、
前記天蓋用ブランク材は、紙系素材からなる、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記周面部の下端には、外方向に延出したフランジ部が設けられている、
請求項1に記載の蓋体。
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