JP7496482B1 - 異形棒鋼の捻れ抑制方法 - Google Patents
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Abstract
Description
1.圧延入口ガイドを逆方向に前もって傾けることで、異形棒鋼に発生する捻れを相殺する方法(例えば、特許文献1参照。)。
2.出口スタンドでローラガイドを用いて異形棒鋼を保持することで、異形棒鋼に発生する捻れを矯正する方法(例えば、特許文献2参照。)。
が提案され、実用化されている。
1.圧延入口ガイドを逆方向に前もって傾ける方法は、左右非対称圧延となり、肩部のねじ山の形状精度が低下する。
2.出口スタンドでローラガイドを用いて異形棒鋼を保持する方法は、ローラガイドのローラと接する2点による捻り戻し矯正となり、全長(先端、中間及び後端)で性状が均一でない製品には捻れが不均一に残る。
という問題があった。
この異形棒鋼の捻れ抑制方法は、突起成形用圧延ロール(ねじ形状成形用圧延ロール)2で突起(ねじ状の節)Sを形成した異形棒鋼Rを、突起成形用圧延ロール(ねじ形状成形用圧延ロール)2の下流側に設置した一対のロールを用いて塑性加工することで、異形棒鋼Rに発生する捻れを矯正するもので、当該一対のロールに、横断面形状が円弧状の凸形をし、かつ、この円弧状の凸形をした凸部の表面に多数の小凸部及び/又は小凹部を形成した凸型ロール3を使用し、異形棒鋼Rの突起(ねじ状の節)Sが形成されていない、横断面形状が円弧状をした凹溝Hの箇所を両側から凸型ロール3の凸部及び小凸部及び/又は小凹部で圧下し、塑性加工を異形棒鋼Rの中心部に加えることで、異形棒鋼Rに発生する捻れを矯正するようにしている。
異形棒鋼Rは、円弧状の凸形をした凸部の表面に、多数の四角形の小凸部を規則的(格子状)に配列するようにした凸型ロール3を使用して製造したもので、凸型ロール3によって両側から圧下された部分に、多数の四角形の小凹部が規則的(格子状)に形成されることで、塑性加工が異形棒鋼Rの中心部に均一に加えられ、異形棒鋼Rに発生する捻れを矯正するようにしている。
1.突起成形用圧延ロール2で突起Sを形成する際に、入口側は逆方向に傾けずに、左右対称に圧延を実施し、肩寸法を均一にして、突起Sを形成した後に、凸型ロール3を使用
し、異形棒鋼Rの突起Sが形成されていない箇所を両側から圧下し、塑性加工を異形棒鋼Rの中心部に加えることで、異形棒鋼Rに発生する捻れを矯正することで、簡易な機構で、異形棒鋼Rを製造する際に、必要最小限の塑性加工を異形棒鋼Rの中心部に加えることができ、前工程で突起を形成した異形棒鋼Rの突起Sを過度に変形させることがないため、異形棒鋼Rに発生する捻れを抑制しながら、異形棒鋼Rの形状を寸法精度よく改善することができる。特に、円弧状の凸形をした凸部の表面に、多数の小凸部及び/又は小凹部を規則的に配列するようにした凸型ロール3を使用し、凸型ロール3によって両側から圧下された部分に、多数の小凹部及び/又は小突起が規則的に形成されることで、塑性加工が異形棒鋼Rの中心部に均一に加えられ、例えば、突起Sが高くなるように強圧下で圧延した場合に発生する強い捻れをなくすことができる。
2.鉄筋素材R0の周面の180°対称位置に、凹溝形成用圧延ロール1で鉄筋素材R0の長手方向に伸びる横断面形状が円弧状をした凹溝Hを形成することにより、凸型ロール3に安定して異形棒鋼Rの中心部が導かれるようにすることができる。
3.異形棒鋼Rが、横断面形状が円弧状をした凸型ロール3に熱間接触するので、異形棒鋼Rの側面に肌荒れが発生せず、表面性状を改善することができる。
4.異形棒鋼の凹溝の表面に形成される小凹部(及び/又は小凸部)hが、異形棒鋼Rの長手方向の寸法を表示する目盛り機能を備えることができる。具体的には、図4~図5に示す異形棒鋼Rにおいては、R25mmの円弧状(R10~50mm、好ましくは、R15~40mm、より好ましくは、R20~30mm。)の凸形をした凸部の表面に、長さが2mm(1~10mm、好ましくは、1~5mm、より好ましくは、1~3mm。)、高さが1mm(0.5~5mm、好ましくは、0.5~3mm、より好ましくは、0.5~2mm。)の多数の小凸部が、2mm(0.5~5mm、好ましくは、0.5~3mm、より好ましくは、0.5~2mm。)の間隔を置いて規則的に配列するようにした凸型ロール3を使用して、長さが2mm、深さが0.5mmの小凹部hが、2mmの間隔を置いて形成されている。このほか、例えば、10mm(100mm、1000mm等)毎に、形成する小凹部(及び/又は小凸部)hの形状、大きさ、方向を異ならせることもできる。
5.従来汎用されている異形棒鋼Rにおいては、図6に示すように、突起成形用圧延ロール2で突起Sを形成する際に、材料の噛み出しが発生することで、異形棒鋼Rの長手方向に延びるリブRiが形成される。このリブRiは、成形時に拘束されないため、突出高さにバラツキがあり、例えば、異形棒鋼Rを曲げ加工する際に、加工精度にバラツキが生じる原因となる。突起Sを形成した後に、凸型ロール3を使用し、異形棒鋼Rの突起Sが形成されていない箇所を両側から圧下し、塑性加工を異形棒鋼Rの中心部に加えることで、リブRiが形成されないリブレス形状にすることができ、異形棒鋼Rを曲げ加工する際に、加工精度にバラツキが生じる原因を解消することができる。また、リブレス形状の異形棒鋼Rを平面に置いた場合の安定ポジション(リブレス部を上下方向にして横に寝かせた状態)で平刃でせん断を行った場合、平刃が突起Sを潰さずに再現性の高い切断ができる。ちなみに、リブRiが形成された異形棒鋼Rでは、必ず平刃が突起Sに先に当たり突起Sを潰した変形の後に亀裂が入りせん断されるため、所謂、鼻曲がりの原因となるが、リブレス形状の異形棒鋼Rではそれが解消され、高い切断性能を備えた異形棒鋼Rを得ることができる。
めに好適に用いることができる。
2 突起成形用圧延ロール(ねじ形状成形用圧延ロール)
3 凸型ロール
4 ランインローラ
5 ブレーキングプレート
H 凹溝
h 小凹部(小凸部)
R 異形棒鋼
R0 鉄筋素材
S 突起(ねじ状の節)
Ri リブ
Claims (3)
- 突起成形用圧延機の突起成形用圧延ロールで突起を形成した異形棒鋼を、突起成形用圧延機の下流側に設置した一対のロールを用いて塑性変形させることで、異形棒鋼に発生する捻れを矯正する異形棒鋼の捻れ抑制方法において、
前記突起成形用圧延ロールで突起を形成する工程の後工程として、突起成形用圧延機の下流側に設置した一対のロールに、横断面形状が円弧状の凸形をし、かつ、該円弧状の凸形をした凸部の表面に多数の小凸部及び/又は小凹部を形成した凸型ロールを使用し、異形棒鋼の突起が形成されていない、横断面形状が円弧状をした凹溝の箇所を両側から凸型ロールの凸部及び小凸部及び/又は小凹部で圧下し、塑性加工を異形棒鋼の中心部に加えることで、異形棒鋼に発生する捻れを矯正するようにする工程を含む
ことを特徴とする異形棒鋼の捻れ抑制方法。 - 前記小凸部及び/又は小凹部によって異形棒鋼の凹溝の表面に形成される小凹部及び/又は小凸部が、異形棒鋼の長手方向の寸法を表示する目盛り機能を備えることを特徴とする請求項1に記載の異形棒鋼の捻れ抑制方法。
- 前記異形棒鋼の凹溝が形成される面にリブが形成されないようにしてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の異形棒鋼の捻れ抑制方法。
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JP2024040629A JP7496482B1 (ja) | 2024-03-15 | 2024-03-15 | 異形棒鋼の捻れ抑制方法 |
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Citations (4)
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JP5146570B2 (ja) | 2011-07-11 | 2013-02-20 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 光学成形品の組付方法 |
JP6027401B2 (ja) | 2012-11-06 | 2016-11-16 | 三菱樹脂株式会社 | 塗工液、積層多孔フィルム、非水電解液二次電池用セパレータ、及び非水電解液二次電池 |
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