JP7490158B2 - 非可逆回路 - Google Patents

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Description

本開示は、非可逆回路に関する。
サーキュレータおよびアイソレータ等の非可逆回路は、通信機器の送受信回路等に使用されている。非可逆回路は、一般的に、伝送方向の高周波信号をほとんど減衰させることなく伝送させ、逆方向の高周波信号を大きく減衰させる周波数特性を有している。
近年、非可逆回路は、薄型化および低コスト化を目的として、誘電体基板に実装可能なものが求められている。例えば、特許文献1には、誘電体基板に貫通孔を設け、貫通孔の内部に永久磁石を配置することにより、薄型化および低コスト化を可能にした非可逆回路が記載されている。
国際公開第2021/124375号
特許文献1に記載された従来の非可逆回路は、誘電体基板に永久磁石を配置するための孔部を設ける必要があり、誘電体基板の強度が劣化するという課題があった。
本開示は上記課題を解決するものであり、誘電体基板の強度を劣化させずに広い周波数帯域にわたって動作することができる非可逆回路を得ることを目的とする。
本開示に係る非可逆回路は、第1の主面と、第1の主面とは反対側の第2の主面とを有した磁性体基板と、磁性体基板の第1の主面上に設けられた第1の地導体と、磁性体基板の第2の主面に設けられた中心導体と、磁性体基板の第2の主面において中心導体と電気的に接続された複数の第1の入出力端子と、磁性体基板の第2の主面上に設けられた第2の地導体と、第1の地導体と第2の地導体とを電気的に接続する導体接続部と、中心導体に対向して設けられた第1の永久磁石と、磁性体基板を介して第1の永久磁石と対向して設けられた第2の永久磁石と、第3の主面と、第3の主面とは反対側の第4の主面とを有した誘電体基板と、誘電体基板の第3の主面に設けられた複数の第2の入出力端子と、誘電体基板の第3の主面上に設けられた第3の地導体と、第3の地導体の一部を除去した地導体除去部と、磁性体基板と誘電体基板の間に設けられ、複数の第1の入出力端子と複数の第2の入出力端子とを電気的に接続する第1の金属接続部と、磁性体基板と誘電体基板の間に設けられ、第2の地導体と第3の地導体とを電気的に接続する第2の金属接続部と、を備え、地導体除去部は、誘電体基板において、第2の永久磁石に対向する位置に配置され、第2の永久磁石の厚みは、第1の金属接続部の高さおよび第2の金属接続部の高さよりも薄いことを特徴とする。
本開示によれば、第2の永久磁石の厚みが、第1の金属接続部の高さおよび第2の金属接続部の高さよりも薄いので、誘電体基板に第2の永久磁石を設ける際に、第2の永久磁石を配置するための孔部が不要である。このため、誘電体基板の強度を劣化させない。
また、永久磁石を配置するための孔部が不要であるので、誘電体基板に対向する第2の永久磁石の面を、中心導体に満遍なく一様なバイアス磁界を印加するために十分な面積にすることができる。さらに、非可逆回路1に形成されるキャビティを高周波信号の伝搬波長よりも小さくできるので、キャビティ共振がより高い周波数にシフトする。
これにより、本開示に係る非可逆回路は、誘電体基板の強度を劣化させずに広い周波数帯域にわたって動作することが可能である。
実施の形態1に係る非可逆回路の構成を示す縦断面図である。 磁性体基板の第1の主面を示す平面図である。 磁性体基板の第2の主面を示す平面図である。 はんだ接続部が配置された磁性体基板の第2の主面を示す平面図である。 誘電体基板の第3の主面を示す平面図である。 実施の形態1に係る非可逆回路を示す平面図である。 実施の形態2に係る非可逆回路の構成を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る非可逆回路を示す平面図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る非可逆回路1の構成を示す縦断面図である。図2は、磁性体基板21の第1の主面を示す平面図であり、永久磁石27aを除いた磁性体基板21の第1の主面を示している。図3は、磁性体基板21の第2の主面を示す平面図であり、永久磁石27b、はんだ接続部36a、36b、36cおよび41を除いた磁性体基板21の第2の主面を示している。図1に示すように、非可逆回路1は、非可逆回路素子2および誘電体基板3を備える。非可逆回路素子2は、誘電体基板3に実装されている。非可逆回路素子2は、図1、図2および図3に示すように、磁性体基板21と、地導体22aおよび22bと、中心導体23と、入出力端子24a、24bおよび24cと、複数のスルーホール25と、永久磁石27aと、永久磁石27bを備える。
磁性体基板21は、第1の主面と、当該第1の主面とは反対側に第2の主面を有した磁性体基板である。地導体22aは、磁性体基板21の第1の主面上に設けられた第1の地導体である。図2に示すように、地導体22aは、磁性体基板21の第1の主面上に一様に形成された導体パターンである。地導体22bは、磁性体基板21の第2の主面上に設けられた第2の地導体である。図3に示すように、地導体22bは、磁性体基板21の第2の主面上で、入出力端子24a、24bおよび24cが一体に形成された中心導体23の周りに設けられた導体パターンである。
中心導体23は、磁性体基板21の第2の主面上に設けられた円形状の導体であり、使用周波数帯の高周波信号が伝搬する導体である。入出力端子24a、24bおよび24cは、磁性体基板21の第2の主面において中心導体23と電気的に接続された複数の第1の入出力端子である。入出力端子24a、24bおよび24cは、図3に示すように、中心導体23から放射状に延びた伝送線路である。複数のスルーホール25は、磁性体基板21において使用周波数帯の伝搬波長の2分の1以下の間隔で設けられ、磁性体基板21を貫通して地導体22aと地導体22bを電気的に接続する第1の導体接続部である。例えば、複数のスルーホール25は、使用周波数帯の伝搬波長の2分の1以下の間隔で、図2および図3に示すように、入出力端子24a、24bおよび24cが一体に形成された中心導体23を取り囲むように設けられる。
永久磁石27aは、磁性体基板21を介して永久磁石27bと対向して設けられた第1の永久磁石である。永久磁石27aは、接着剤28を用いて地導体22a上に固定されている。永久磁石27bは、磁性体基板21を介して永久磁石27aと対向して設けられた第2の永久磁石である。永久磁石27bは、接着剤28によって中心導体23上に固定されている。非可逆回路1において、永久磁石27bの厚みは、図1に示すように、はんだ接続部36a、36b、36cおよび41の高さよりも薄いものが用いられる。永久磁石27bの面積は、入出力端子24a、24bおよび24cと、入出力端子31a、31bおよび31cに接触しない大きさを有している。永久磁石27aおよび27bには、例えば、耐熱性に優れたサマリウムコバルト磁石が用いられる。中心導体23は、永久磁石27aと永久磁石27bとの間に配置される。
図4は、はんだ接続部36a、36b、36cおよび41が配置された磁性体基板21の第2の主面を示す平面図である。図5は、誘電体基板3の第3の主面を示す平面図であり、非可逆回路素子2を除いた誘電体基板3の第3の主面を示している。図6は、非可逆回路1を示す平面図であり、非可逆回路1を非可逆回路素子2側から見た構造を示している。誘電体基板3は、図1および図5に示すように、多層基板30と、地導体32aと、地導体32bと、地導体除去部40と、入出力端子31a、31bおよび31cと、信号導体33a、33bおよび33cと、ビアホール34a、34bおよび34cと、複数のスルーホール35と、キャビティ50を備える。
誘電体基板3は、第3の主面と、第3の主面とは反対側の第4の主面を有し、誘電体の積層構造からなる多層基板30である。地導体32aは、誘電体基板3の第3の主面上に設けられた第3の地導体である。図5に示すように、地導体32aは、入出力端子31a、31bおよび31cと、信号導体33a、33bおよび33cと、地導体除去部40とを取り囲むように、誘電体基板3の第3の主面上に形成された導体パターンである。
地導体32bは、誘電体基板3の第4の主面上に設けられた第4の地導体であり、誘電体基板3の第4の主面上に一様に形成された導体パターンである。地導体除去部40は、誘電体基板3の第3の主面上に設けられた地導体32aの一部が除去された部分である。図5に示すように、地導体除去部40は、地導体32aの導体パターンが形成されず、誘電体基板3の誘電体が円形状に露出されている部分である。
入出力端子31a、31bおよび31cは、図1および図5に示すように、誘電体基板3の第3の主面上に設けられ、はんだ接続部36a、36bおよび36cを介して、入出力端子24a、24bおよび24cとそれぞれ電気的に接続された複数の第2の入出力端子である。信号導体33a、33bおよび33cは、図1および図5に示すように、多層基板30の内層(内部)に設けられ、ビアホール34a、34bおよび34cを介して、入出力端子31a、31bおよび31cとそれぞれ電気的に接続される。なお、信号導体33a、33bおよび33cは、多層基板30の内層に形成されている。このため、図5では、誘電体基板の第3の主面上の構成要素と区別するために、信号導体33a、33bおよび33cを破線で記載している。
複数のスルーホール35は、誘電体基板3を貫通して地導体32aと地導体32bとを電気的に接続する第2の導体接続部である。図5に示すように、複数のスルーホール35は、誘電体基板3の第3の主面において使用周波数帯の伝搬波長の2分の1以下の間隔で設けられている。
非可逆回路素子2は、磁性体基板21の第2の主面を実装面として誘電体基板3に実装される。非可逆回路素子2が誘電体基板3の第3の主面上に配置された状態において、永久磁石27bは、誘電体基板3の第3の主面に形成された地導体除去部40の上側に配置される。非可逆回路1を製造する際、非可逆回路素子2と誘電体基板3との間に、複数のはんだボールが配置される。具体的には、入出力端子24a、24bおよび24cと、入出力端子31a、31bおよび31cとの間に、複数のはんだボールが配置される。さらに、地導体22bと地導体32aとの間に入出力端子24a、24bおよび24cが一体形成された中心導体23を取り囲むように複数のはんだボールがそれぞれ配置される。
これらのはんだボールは、非可逆回路素子2が誘電体基板3の第3の主面に配置された状態で、リフロー炉において加熱溶融され、冷却固化したものが、はんだ接続部36a、36b、36cおよび41である。図1および図4に示すように、はんだ接続部36a、36bおよび36cは、磁性体基板21と誘電体基板3との間に設けられて、入出力端子24a、24bおよび24cと入出力端子31a、31bおよび31cとを電気的に接続する第1の金属接続部である。さらに、複数のはんだ接続部41は、磁性体基板21と誘電体基板3との間に設けられ、地導体22bと地導体32aとを電気的に接続する第2の金属接続部である。
また、図1および図5において一点鎖線で囲って示す部分には、キャビティ50が形成される。キャビティ50は、図5に示すように、誘電体基板3の地導体除去部40を取り囲んで配置された複数のスルーホール35と、これらのスルーホール35を介して電気的に接続された地導体32aおよび地導体32bからなる円筒状の導体壁と、この円筒状の導体壁の上部に配置された中心導体23により構成される。なお、円筒状の導体壁と中心導体23との間には、はんだ接続部36a、36b、36cおよび41の高さの分だけの隙間がある。円筒状のキャビティ50の大きさは、非可逆回路1が動作をする使用周波数帯の高域端の伝搬波長よりも小さな値に設定される。
なお、説明の便宜のため、図5に示すように、地導体除去部40が真円であり、円筒状のキャビティ50の直径をDとする。この場合、キャビティ50には、伝搬波長と直径Dとに依存した共振が発生する。キャビティ50に発生する共振のうち、最低次の共振は、TM010共振と呼ばれる。ここで、TMは、Transverse Magneticを略して記載したものである。
TM010共振には、例えば、参考文献1および参考文献2に記載されるように、直径Dと共振波長λとの間に、下記式(1)で示す関係がある。
D=0.766×λ≒0.8×λ (1)
(参考文献1)小口文一,マイクロ波およびミリ波回路,pp.220-226,丸善,1964年.
(参考文献2)藤澤和男,改版 マイクロ波回路,pp.152-158,コロナ社,1972年.
TM010共振は、一般的に非可逆回路の動作を妨げる不要な共振である。不要な共振を抑圧するために、非可逆回路1におけるキャビティ50の直径Dは、非可逆回路1を動作させる使用周波数帯域の高域端の伝搬波長λに対して、下記式(2)に示すように、約0.8(約5分の4)よりも小さな値に設定される。このような直径Dを与えることで、非可逆回路1において、不要共振が発生する周波数がより高い周波数側にシフトする。
D<0.766×λ≒0.8×λ (2)
次に、非可逆回路1の動作について説明する。
非可逆回路1において、磁性体基板21には、永久磁石27aおよび永久磁石27bによって、直流磁界であるバイアス磁界が印加されている。永久磁石27aおよび永久磁石27bが、磁性体基板21の一方向のみに磁界を与えることによって、信号導体33a、33bおよび33cのいずれかを伝搬してきた高周波信号は、入出力端子24a、24bおよび24cのうち、特定の方向の入出力端子から出力される。
例えば、入出力端子24aに入力された高周波信号は、ほとんど減衰することなく中心導体23を伝搬して入出力端子24bから出力される。なお、入出力端子24aに入力された高周波信号のうち、入出力端子24cから出力される高周波信号は、中心導体23を伝搬する間に大きく減衰される。
また、入出力端子24bに入力された高周波信号は、ほとんど減衰することなく中心導体23を伝搬して入出力端子24cから出力される。なお、入出力端子24bに入力された高周波信号のうち、入出力端子24aから出力される高周波信号は、中心導体23を伝搬する間に大きく減衰される。
さらに、入出力端子24cに入力された高周波信号は、ほとんど減衰することなく中心導体23を伝搬して入出力端子24aから出力される。なお、入出力端子24cに入力された高周波信号のうち、入出力端子24bから出力される高周波信号は、中心導体23を伝搬する間に大きく減衰される。
このように、非可逆回路1は、伝送方向の高周波信号をほとんど減衰させないが、逆方向の高周波信号を大きく減衰させる特性を有している。
以上のように、実施の形態1に係る非可逆回路1は、磁性体基板21と、地導体22aと、中心導体23と、入出力端子24a、24bおよび24cと、地導体22bと、スルーホール25と、永久磁石27aおよび永久磁石27bを有する非可逆回路素子2と、入出力端子31a、31bおよび31cと、地導体32aと、地導体除去部40と、はんだ接続部36a、36b、36cおよび41を有した誘電体基板3と、を備え、地導体除去部40は、誘電体基板3において、永久磁石27bに対向する位置に配置され、永久磁石27bの厚みは、はんだ接続部36a、36b、36cおよび41の高さよりも薄いことを特徴とする。このため、誘電体基板3に永久磁石27bを設ける際に、当該永久磁石を配置するための孔部が不要であるので、誘電体基板3の強度を劣化させない。
また、永久磁石27bを配置するための孔部が不要であるので、誘電体基板3に対向する永久磁石27bの面を、中心導体23に満遍なく一様なバイアス磁界を印加するために十分な面積にすることができる。
さらに、非可逆回路1に形成されるキャビティ50を、高周波信号の伝搬波長λよりも小さくできるので、キャビティ共振(TM010共振)がより高い周波数にシフトする。
これにより、非可逆回路1は、誘電体基板3の強度を劣化させずに広い周波数帯域にわたって動作することが可能である。
実施の形態1に係る非可逆回路1において、地導体22bは、磁性体基板21の中心導体23の周囲に設けられる。複数のスルーホール25は、地導体22aと地導体22bとを電気的に接続する。地導体32aは、誘電体基板3の地導体除去部40の周囲と入出力端子31a、31bおよび31cのそれぞれの周囲に設けられる。はんだ接続部41は、中心導体23の周囲に設けられ、地導体22bと地導体32aとを電気的に接続する。
さらに、非可逆回路1は、誘電体基板3の内層に設けられ、入出力端子31a、31bおよび31cのそれぞれと電気的に接続された信号導体33a、33bおよび33cと、誘電体基板3に設けられた地導体32bと、地導体32aと地導体32bとを電気的に接続するスルーホール35を備える。
これらの構成要素を有することにより、非可逆回路1に形成されるキャビティ50を、高周波信号の伝搬波長λよりも小さく、TM010共振がより高い周波数にシフトされたキャビティとすることができる。
実施の形態1に係る非可逆回路1において、地導体除去部40は、円形状であり、地導体除去部40の直径は、使用周波数帯域の伝搬波長の5分の4以下の大きさである。このように構成することで、非可逆回路1に形成されるキャビティ50を、高周波信号の伝搬波長λよりも小さく、TM010共振がより高い周波数にシフトされたキャビティとすることができる。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2に係る非可逆回路1Aの構成を示す縦断面図である。また、図8は、非可逆回路1Aを示す平面図であり、非可逆回路1Aを磁性体基板21が取り付けられた側から見た構造を示している。図7および図8に示すように、非可逆回路1Aは、非可逆回路素子2、誘電体基板3および樹脂固定部60を備える。非可逆回路1Aは、非可逆回路1に対して樹脂固定部60を追加したものである。なお、非可逆回路1Aは、非可逆回路1と同様に動作する。
樹脂固定部60は、誘電体基板3の第3の主面上で、磁性体基板21の端部を取り囲むように樹脂材が充填されて構成される。なお、樹脂固定部60は、液状硬化性樹脂を、磁性体基板21の端部の側面部分に塗布し、加熱して硬化させることにより、磁性体基板21を誘電体基板3に固定する。樹脂固定部60を設けることにより、非可逆回路素子2と誘電体基板3との間の密着度が強化される。
以上のように、実施の形態2に係る非可逆回路1Aは、誘電体基板3で磁性体基板21の端部に設けられた樹脂材で構成されており、磁性体基板21を誘電体基板3に固定する樹脂固定部60を備える。樹脂固定部60は、非可逆回路素子2と誘電体基板3との間の密着度を強化するので、熱応力または振動等に起因したはんだ接続部36a、36b、36cおよび41の破損または欠落が低減される。これにより、非可逆回路1Aは、耐久性が向上し、さらに信頼性も向上する。
なお、各実施の形態の組み合わせまたは実施の形態のそれぞれの任意の構成要素の変形もしくは実施の形態のそれぞれにおいて任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る非可逆回路は、例えば、通信機器が備えるサーキュレータあるいはアイソレータとして利用可能である。
1,1A 非可逆回路、2 非可逆回路素子、3 誘電体基板、21 磁性体基板、22a,22b,32a,32b 地導体、23 中心導体、24a,24b,24c,31a,31b,31c 入出力端子、25,35 スルーホール、27a,27b 永久磁石、28 接着剤、30 多層基板、33a,33b,33c 信号導体、34a,34b,34c ビアホール、36a,36b,36c,41 はんだ接続部、40 地導体除去部、50 キャビティ、60 樹脂固定部。

Claims (4)

  1. 第1の主面と、前記第1の主面とは反対側の第2の主面とを有した磁性体基板と、
    前記磁性体基板の前記第1の主面上に設けられた第1の地導体と、
    前記磁性体基板の前記第2の主面に設けられた中心導体と、
    前記磁性体基板の前記第2の主面において前記中心導体と電気的に接続された複数の第1の入出力端子と、
    前記磁性体基板の前記第2の主面上に設けられた第2の地導体と、
    前記第1の地導体と前記第2の地導体とを電気的に接続する導体接続部と、
    前記中心導体に対向して設けられた第1の永久磁石と、
    前記磁性体基板を介して前記第1の永久磁石と対向して設けられた第2の永久磁石と、
    第3の主面と、前記第3の主面とは反対側の第4の主面とを有した誘電体基板と、
    前記誘電体基板の前記第3の主面に設けられた複数の第2の入出力端子と、
    前記誘電体基板の前記第3の主面上に設けられた第3の地導体と、
    前記第3の地導体の一部を除去した地導体除去部と、
    前記磁性体基板と前記誘電体基板の間に設けられ、複数の前記第1の入出力端子と複数の前記第2の入出力端子とを電気的に接続する第1の金属接続部と、
    前記磁性体基板と前記誘電体基板の間に設けられ、前記第2の地導体と前記第3の地導体とを電気的に接続する第2の金属接続部と、を備え、
    前記地導体除去部は、前記誘電体基板において、前記第2の永久磁石に対向する位置に配置され、
    前記第2の永久磁石の厚みは、前記第1の金属接続部の高さおよび前記第2の金属接続部の高さよりも薄い
    ことを特徴とする非可逆回路。
  2. 前記第2の地導体は、前記磁性体基板の前記第2の主面上で、複数の前記第1の入出力端子が電気的に接続された前記中心導体の周囲に設けられ、
    前記導体接続部は、前記第1の地導体と前記第2の地導体とを電気的に接続する第1の導体接続部であり、
    前記第3の地導体は、前記誘電体基板の前記第3の主面上で、前記地導体除去部の周囲と複数の前記第2の入出力端子のそれぞれの周囲に設けられ、
    前記第2の金属接続部は、複数の前記第1の入出力端子が電気的に接続された前記中心導体の周囲に設けられ、前記第2の地導体と前記第3の地導体とを電気的に接続し、
    前記誘電体基板の内層に設けられ、複数の前記第2の入出力端子のそれぞれと電気的に接続された複数の信号導体と、
    前記誘電体基板の前記第4の主面に設けられた第4の地導体と、
    前記第3の地導体と前記第4の地導体とを電気的に接続する第2の導体接続部と、
    を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の非可逆回路。
  3. 前記地導体除去部は、円形状であり、
    前記地導体除去部の直径は、使用周波数帯域の伝搬波長の5分の4以下の大きさである
    ことを特徴とする請求項2に記載の非可逆回路。
  4. 前記誘電体基板の前記第3の主面上で前記磁性体基板の端部に設けられた樹脂材により構成され、前記磁性体基板を前記誘電体基板の前記第3の主面上に固定する樹脂固定部を備えた
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の非可逆回路。
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