JP6995261B2 - 非可逆回路 - Google Patents

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Description

本開示は、基板上に非可逆回路素子が実装された非可逆回路に関する。
非可逆回路は、一般的に、伝送方向の信号をほとんど減衰させずに伝送させ、逆方向の信号は大きく減衰させる特性を有する。非可逆回路は、通信機器が備えるサーキュレータまたはアイソレータに使用される場合がある。例えば、特許文献1に記載される非可逆回路は、磁性体の素子基板と、素子基板が有する2つの主面のうちの一方の主面に形成された導体の共振パターンと、共振パターンから放射状に形成された入出力線路と、磁石とを備えた非可逆回路素子が、実装基板に実装されて構成されている。
特開2005-57696号公報
特許文献1に記載された非可逆回路は、共振パターンに高周波信号を伝搬させたときに非可逆回路素子から外部へ電磁波が不要に放射されるという課題があった。
本開示は上記課題を解決するものであり、非可逆回路素子から外部への電磁波の不要な放射を抑制することができる非可逆回路を得ることを目的とする。
本開示に係る非可逆回路は、第1の主面と、第1の主面とは反対側の第2の主面を有した磁性体基板と、磁性体基板の第1の主面に設けられた第1の地導体と、磁性体基板の第2の主面に設けられた中心導体と、磁性体基板の第2の主面において中心導体と電気的に接続された複数の第1の入出力端子と、中心導体および複数の第1の入出力端子の周りを囲んで磁性体基板の第2の主面上に一様に設けられた第2の地導体と、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、磁性体基板を介して第1の地導体と第2の地導体とを電気的に接続する複数の第1のスルーホールと、中心導体に対向して設けられた第1の永久磁石と、磁性体基板を介して第1の永久磁石と対向して設けられた第2の永久磁石と、第3の主面と、第3の主面とは反対側の第4の主面を有し、第1の永久磁石が収められる孔部が形成された誘電体基板と、誘電体基板の第3の主面に設けられ、複数の第1の入出力端子と電気的に接続された複数の第2の入出力端子と、複数の第2の入出力端子それぞれの周りを囲んで誘電体基板の第3の主面上に一様に設けられた第3の地導体と、誘電体基板の内部に設けられ、複数の第2の入出力端子とそれぞれが電気的に接続された複数の信号導体と、誘電体基板の第4の主面に設けられた第4の地導体と、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、誘電体基板を介して、第3の地導体と第4の地導体とを電気的に接続する複数の第2のスルーホールと、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で、複数の第1の入出力端子および中心導体を囲むように設けられ、第2の地導体と第3の地導体とを電気的に接続する複数のはんだ接続部とを備える。
本開示によれば、磁性体基板に設けられた第1の地導体と、第2の地導体と、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、磁性体基板を介して第1の地導体と第2の地導体とを電気的に接続する複数の第1のスルーホールと、複数の第2の入出力端子それぞれの周りを囲んで誘電体基板の第3の主面上に一様に設けられた第3の地導体と、誘電体基板に設けられた第4の地導体と、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、誘電体基板を介して第3の地導体と第4の地導体とを電気的に接続する複数の第2のスルーホールと、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、第2の地導体と第3の地導体とを電気的に接続する複数のはんだ接続部とを備える。これらが作る空間に中心導体から放射された不要な電磁波が遮蔽されるので、本開示に係る非可逆回路は、非可逆回路素子から外部への電磁波の不要な放射を抑制することができる。
実施の形態1に係る非可逆回路の構成を示す縦断面図である。 実施の形態1における磁性体基板の第2の主面を図1の上方から見た構成を示す透視図である。 実施の形態1における磁性体基板の第1の主面上の構成を示す平面図である。 実施の形態1における磁性体基板の第2の主面を図1の上方から見た構成およびはんだ接続部を示す透視図である。 実施の形態1における誘電体基板の第3の主面上の構成を示す平面図である。 実施の形態2に係る非可逆回路の構成を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る非可逆回路の構成を示す縦断面図である。 実施の形態4に係る非可逆回路の構成を示す縦断面図である。 実施の形態4に係る非可逆回路の変形例の構成を示す縦断面図である。 実施の形態5に係る非可逆回路の構成を示す縦断面図である。 実施の形態5に係る非可逆回路の変形例1の構成を示す縦断面図である。 実施の形態5に係る非可逆回路の変形例2の構成を示す縦断面図である。 実施の形態5に係る非可逆回路の変形例3の構成を示す縦断面図である。 実施の形態5に係る非可逆回路の変形例4の構成を示す縦断面図である。 実施の形態6に係る非可逆回路の構成を示す縦断面図である。 実施の形態6に係る非可逆回路の変形例1の構成を示す縦断面図である。 実施の形態6に係る非可逆回路の変形例2の構成を示す縦断面図である。 実施の形態6に係る非可逆回路の変形例3の構成を示す縦断面図である。 実施の形態6に係る非可逆回路の変形例4の構成を示す縦断面図である。 実施の形態6に係る非可逆回路の変形例5の構成を示す縦断面図である。 実施の形態6に係る非可逆回路の変形例6の構成を示す縦断面図である。 実施の形態6に係る非可逆回路の変形例7の構成を示す縦断面図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る非可逆回路1の構成を示す縦断面図である。図2は、磁性体基板21の第2の主面を図1の上方から見た構成を示す透視図である。図3は、磁性体基板21の第1の主面上の構成を示す平面図である。図4は、磁性体基板21の第2の主面を図1の上方から見た構成およびはんだ接続部41を示す透視図である。図5は、誘電体基板3の第3の主面上の構成を示す平面図である。図1において、非可逆回路1は、非可逆回路素子2および誘電体基板3を備える。非可逆回路素子2は、誘電体基板3に実装されている。
非可逆回路素子2は、図1、図2および図3に示すように、磁性体基板21、地導体22a、地導体22b、中心導体23、入出力端子24a、24bおよび24c、複数のスルーホール25、スペーサ26、永久磁石27aおよび永久磁石27bを備える。磁性体基板21は、第1の主面と、第1の主面とは反対側の第2の主面とを有した基板である。地導体22aは、磁性体基板21の第1の主面上に設けられた第1の地導体であり、例えば、磁性体基板21の第1の主面上に一様に形成された導体のベタパターンである。
地導体22bは、磁性体基板21の第2の主面上に設けられた第2の地導体であって、図2に示すように、中心導体23および入出力端子24a、24bおよび24cの周りを囲んで磁性体基板21の第2の主面上に一様に設けられる。中心導体23は、磁性体基板21の第2の主面上に設けられた円形導体であり、使用周波数帯の信号を伝搬する導体である。入出力端子24a、24bおよび24cは、磁性体基板21の第2の主面において中心導体23と電気的に接続された第1の入出力端子であり、図2に示すように、中心導体23から放射状に延びた伝送線路である。
複数のスルーホール25は、磁性体基板21において、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、磁性体基板21を貫通して地導体22aと地導体22bを電気的に接続する複数の第1のスルーホールである。例えば、複数のスルーホール25は、図2に示すように、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で、中心導体23および入出力端子24a、24bおよび24cの周囲に設けられる。
スペーサ26は、中心導体23に対向して設けられる。例えば、スペーサ26は、図1に示すように、接着剤28によって中心導体23上に固定されて、永久磁石27aを保持する。中心導体23と永久磁石27aとの間は、接着剤28を含むスペーサ26の厚み分だけ離れている。スペーサ26は、誘電材料で構成されており、磁性体基板21は、スペーサ26を介して永久磁石27aからバイアス磁界が印加される。なお、図1には、中心導体23と永久磁石27aとの間隔を保持するためにスペーサ26を用いる構造を示したが、非可逆回路素子2は、中心導体23と永久磁石27aとの間隔を保持することが可能な構造であれば、スペーサ26を用いなくてもよい。
永久磁石27aは、中心導体23に対向して設けられた第1の永久磁石であり、例えばフェライト磁石によって構成される。永久磁石27aは、接着剤28によってスペーサ26に固定されている。永久磁石27bは、磁性体基板21を介して永久磁石27aと対向して設けられた第2の永久磁石であり、例えばフェライト磁石によって構成される。永久磁石27bは、接着剤28によって地導体22a上に固定されており、磁性体基板21を介して中心導体23にバイアス磁界を印加する。
誘電体基板3は、第3の主面と、第3の主面とは反対側の第4の主面とを有しており、図1および図5に示すように、貫通孔29が形成されている。非可逆回路素子2が誘電体基板3に実装された状態で、永久磁石27aは、図1に示すように貫通孔29に収まっている。誘電体基板3は、誘電体層30、入出力端子31a、31bおよび31c、地導体32a、地導体32b、信号導体33a、33bおよび33c、ビアホール34a、34bおよび34cおよび複数のスルーホール35を備える。
入出力端子31a、31bおよび31cは、誘電体基板3の第3の主面上に設けられ、入出力端子24a、24bおよび24cとそれぞれ電気的に接続された第2の入出力端子である。地導体32aは、図5に示すように、入出力端子24a、24bおよび24cの周りを囲んで誘電体基板3の第3の主面上に一様に設けられた第3の地導体である。地導体32bは、誘電体基板3の第4の主面上に設けられた第4の地導体であり、例えば、誘電体基板3の第4の主面上に一様に形成された導体のベタパターンである。
信号導体33a、33bおよび33cは、図1に示すように、誘電体基板3の内層(内部)に設けられ、ビアホール34a、34bおよび34cを介して、入出力端子31a、31bおよび31cとそれぞれ電気的に接続されている。図5においては、入出力端子31a、31bおよび31cより誘電体基板3の下層に形成された信号導体33a、33bおよび33cは破線で示される。複数のスルーホール35は、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で、誘電体基板3を貫通して設けられ、地導体32aと地導体32bとを電気的に接続する第2のスルーホールである。
非可逆回路素子2は、磁性体基板21の第2の主面を実装面として誘電体基板3に実装される。非可逆回路素子2が誘電体基板3の第3の主面上に配置された状態で、永久磁石27aは、誘電体基板3に形成された貫通孔29に収まる。この状態において、入出力端子24a、24bおよび24cと、入出力端子31a、31bおよび31cとの間には、はんだボールがそれぞれ配置されている。さらに、複数のはんだボールが、中心導体23および入出力端子24a、24bおよび24cを囲むように配置されている。
これらのはんだボールは、非可逆回路素子2が誘電体基板3の第3の主面に配置された状態で、リフロー炉において加熱溶融される。これにより、図4に示すように、入出力端子24a、24bおよび24cと入出力端子31a、31bおよび31cが、はんだ接続部36a、36bおよび36cによってそれぞれ電気的に接続される。
また、非可逆回路1において、複数のはんだ接続部41は、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で、中心導体23と入出力端子24a、24bおよび24cを囲むように配置されている。地導体22bと地導体32aは、複数のはんだ接続部41によって電気的に接続されている。図1に示す非可逆回路1においては、金属部材51が誘電体基板3の第4の主面に配置されている。金属部材51は、第4の主面上の地導体32bと電気的に接続されている。
磁性体基板21には、永久磁石27aおよび永久磁石27bによって、直流磁界であるバイアス磁界が印加される。永久磁石27aおよび永久磁石27bは、磁性体基板21に一方向のみの磁界を与えることにより、入出力端子24a、24bおよび24cのいずれかに入力された信号を特定の方向の入出力端子へ伝搬する。
例えば、入出力端子24aから入力された信号は、ほとんど減衰することなく中心導体23を伝搬して入出力端子24bから出力される。入出力端子24aから入力された信号のうち、入出力端子24cに伝搬した信号は、中心導体23を伝搬する間に大きく減衰される。また、入出力端子24bから入力された信号は、ほとんど減衰することなく中心導体23を伝搬して入出力端子24cから出力される。入出力端子24bから入力された信号のうち、入出力端子24aに伝搬した信号は大きく減衰される。さらに、入出力端子24cから入力された信号は、ほとんど減衰することなく中心導体23を伝搬して入出力端子24aから出力される。入出力端子24cから入力された信号のうち、入出力端子24bに伝搬した信号は大きく減衰される。このように、非可逆回路1は、伝送方向の信号をほとんど減衰させないが、逆方向の信号は大きく減衰させる特性を有している。
非可逆回路1において、中心導体23から放射された、使用周波数帯の波長の2分の1以下の電磁波、すなわち、使用周波数を含む使用周波数の2倍の周波数以下の電磁波は、非可逆回路素子2における、地導体22a、地導体22b、および、地導体22aと地導体22bとを電気的に接続する複数のスルーホール25によって構成される空間から外部への放射が遮蔽される。さらに、信号導体33a、33bおよび33cから放射された電磁波は、誘電体基板3における、地導体32a、地導体32b、地導体32aと地導体32bとを電気的に接続する複数のスルーホール35、および、地導体22bと地導体32aとを電気的に接続する複数のはんだ接続部41によって作られる空間内に遮蔽される。非可逆回路素子2から外部への電磁波の放射は、誘電体基板3の第4の主面に配置された金属部材51によっても遮蔽される。
以上のように、実施の形態1に係る非可逆回路1は、磁性体基板21に設けられた地導体22aと、地導体22bと、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、磁性体基板21を介して地導体22aと地導体22bとを電気的に接続する複数のスルーホール25と、入出力端子31a、31bおよび31cの周りを囲むように誘電体基板3の第3の主面に一様に設けられた地導体32aと、誘電体基板3に設けられた地導体32bと、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、誘電体基板3を介して地導体32aと地導体32bとを電気的に接続する複数のスルーホール35と、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、地導体22bと地導体32aとを電気的に接続する複数のはんだ接続部41を備える。これらが作る空間に中心導体23から外部への電磁波の放射が遮蔽されるので、実施の形態1に係る非可逆回路1は、非可逆回路素子2から外部への電磁波の不要な放射を抑制することができる。
また、実施の形態1に係る非可逆回路1において、磁性体基板21を挟んで永久磁石27aと永久磁石27bが対向して配置されている。これにより、永久磁石が、磁性体基板が有する2つの主面のうちの一方の主面側に偏って厚くなることを防止できる。
さらに、実施の形態1に係る非可逆回路1において、非可逆回路素子2が誘電体基板3に実装された状態で、永久磁石27aは、貫通孔29に収まるように配置される。これにより、誘電体基板3に貫通孔29が形成されていない構成に比べて、非可逆回路素子2と誘電体基板3とを合わせた合計の厚さを低減することができる。非可逆回路は、一般に、一般に、使用する信号の周波数が高くなるに連れてバイアス磁界を強くする必要があり、バイアス磁界を強くするためには、バイアス磁界を発生させる永久磁石を厚くする必要がある。非可逆回路素子2が誘電体基板3の第3の主面に実装された状態で、誘電体基板3の貫通孔29に永久磁石27aが収まるので、非可逆回路1は低姿勢化が可能である。
さらに、実施の形態1に係る非可逆回路1は、誘電体基板3の第4の主面に設けられ、地導体32bと電気的に接続された金属部材51と、中心導体23に設けられたスペーサ26とを備える。永久磁石27aは、スペーサ26を介して中心導体23に対向して設けられ、永久磁石27bは、磁性体基板21およびスペーサ26を介して永久磁石27aと対向して設けられている。スペーサ26によって永久磁石27aを保持することで、目的のバイアス磁界の印加が可能な中心導体23と永久磁石27aとの距離が維持される。
なお、接着剤28によって永久磁石27aを金属部材51側に固定することで、目的のバイアス磁界の印加が可能な中心導体23と永久磁石27aとの距離が維持される場合には、非可逆回路1からスペーサ26が省略される。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2に係る非可逆回路1Aの構成を示す縦断面図である。図6に示すように、非可逆回路1Aは、非可逆回路素子2A、誘電体基板3および金属部材51Aを備える。非可逆回路素子2Aは誘電体基板3に実装される。非可逆回路素子2Aは、磁性体基板21、地導体22a、地導体22b、中心導体23、入出力端子24a、24bおよび24c、複数のスルーホール25、スペーサ26、永久磁石27Aおよび永久磁石27bを備える。なお、図6において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
永久磁石27Aは、非可逆回路素子2Aが誘電体基板3の第3の主面に実装された状態で誘電体基板3の第4の主面側から突出する第1の永久磁石である。金属部材51Aは、誘電体基板3の第4の主面上に設けられ、地導体32bと電気的に接続された金属部材である。また、金属部材51Aには、誘電体基板3の第4の主面側が開口し、誘電体基板3の第4の主面とは反対側に底面を有した第1のキャビティ52が形成されている。なお、金属部材51Aの厚さは、実施の形態1における金属部材51と同じである。
図6に示すように、非可逆回路素子2Aが誘電体基板3の第3の主面に実装された状態で、永久磁石27Aは、誘電体基板3の第4の主面側から突出する厚さを有する。これにより、永久磁石27Aの厚さ方向の端部は、誘電体基板3の貫通孔29を通って、第1のキャビティ52内に達する。
また、図6に示すように、永久磁石27Aは、スペーサ26を介して、中心導体23に対向して設けられ、永久磁石27bは、磁性体基板21およびスペーサ26を介して永久磁石27Aと対向して設けられている。スペーサ26によって永久磁石27Aを保持することで、目的のバイアス磁界の印加が可能な中心導体23と永久磁石27Aとの距離が維持される。接着剤28によって永久磁石27Aを第1のキャビティ52の底面に固定することにより、目的のバイアス磁界の印加が可能な中心導体23と永久磁石27Aとの距離が維持される場合には、非可逆回路素子2Aからスペーサ26が省略される。
以上のように、実施の形態2に係る非可逆回路1Aにおいて、金属部材51Aは、誘電体基板3の第4の主面側が開口した第1のキャビティ52を有する。非可逆回路素子2Aが備える永久磁石27Aは、誘電体基板3の貫通孔29を通り、第1のキャビティ52内に達する厚みを有する。永久磁石27Aは、実施の形態1における永久磁石27aよりも厚く、バイアス磁界が強い。これにより、非可逆回路1Aは、実施の形態1における非可逆回路1よりも高い周波数帯の信号を使用することができる。また、永久磁石27Aの厚さ方向の端部は、非可逆回路素子2Aが誘電体基板3の第3の主面に実装された状態で、金属部材51Aに設けられた第1のキャビティ52内に収まる。このため、非可逆回路素子2Aと誘電体基板3とを合わせた合計の厚さは、実施の形態1における非可逆回路素子2と誘電体基板3とを合わせた合計の厚さと同じであり、非可逆回路1Aは厚みの増加が防止される。
また、実施の形態2に係る非可逆回路1Aは、実施の形態1と同様に、磁性体基板21に設けられた地導体22aと、地導体22bと、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、磁性体基板21を介して地導体22aと地導体22bとを電気的に接続する複数のスルーホール25と、入出力端子31a、31bおよび31cのそれぞれの周りを囲んで第3の主面上に一様に設けられた地導体32aと、誘電体基板3に設けられた地導体32bと、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、誘電体基板3を介して地導体32aと地導体32bとを電気的に接続する複数のスルーホール35と、地導体22bと地導体32aとを電気的に接続する複数のはんだ接続部41を備える。これらが作る空間に中心導体23から放射された電磁波が遮蔽されるので、非可逆回路1Aは、非可逆回路素子2Aから外部への不要な電磁波の放射を抑制できる。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3に係る非可逆回路1Bの構成を示す縦断面図である。図7に示すように、非可逆回路1Bは、非可逆回路素子2B、誘電体基板3および金属部材51Bを備える。非可逆回路素子2Bは誘電体基板3に実装される。非可逆回路素子2Bは、磁性体基板21、地導体22a、地導体22b、中心導体23、入出力端子24a、24bおよび24c、複数のスルーホール25、スペーサ26、永久磁石27a、永久磁石27bおよび永久磁石27cを備える。なお、図7において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
金属部材51Bは、誘電体基板3の第4の主面上に設けられ、地導体32bと電気的に接続された金属部材である。また、金属部材51Bには、誘電体基板3の第4の主面側とは反対側に開口し、誘電体基板3の第4の主面側に底面を有した第2のキャビティ53が形成されている。なお、金属部材51Bの厚さは、実施の形態1における金属部材51と同じである。
永久磁石27cは、図7に示すように、第2のキャビティ53内に収められ、金属部材51Bを介して永久磁石27aに対向して設けられた第3の永久磁石である。永久磁石27cは、接着剤28によって第2のキャビティ53の底面に固定されている。
図7に示すように、永久磁石27aは、スペーサ26を介して中心導体23に対向して設けられ、永久磁石27bは、磁性体基板21およびスペーサ26を介して永久磁石27aと対向して設けられる。永久磁石27cは、金属部材51Bを介して永久磁石27aと対向して設けられる。スペーサ26によって永久磁石27aを保持することで、目的のバイアス磁界の印加が可能な中心導体23と永久磁石27aとの距離が維持される。なお、接着剤28によって永久磁石27aを金属部材51側に固定することで、目的のバイアス磁界の印加が可能な中心導体23と永久磁石27aとの距離が維持される場合、非可逆回路素子2Bからスペーサ26が省略される。
以上のように、実施の形態3に係る非可逆回路1Bにおいて、金属部材51Bは、誘電体基板3の第4の主面側とは反対側に開口し、誘電体基板3の第4の主面側に底面を有した第2のキャビティ53を有する。永久磁石27cは、第2のキャビティ53内に収められ、第2のキャビティ53の底面を介して永久磁石27aに対向して設けられる。非可逆回路素子2Bは、永久磁石27aおよび永久磁石27bに加え、永久磁石27cを備えるので、実施の形態1に係る非可逆回路1よりも強いバイアス磁界を磁性体基板21に印加することができる。これにより、実施の形態3に係る非可逆回路1Bは、実施の形態1に係る非可逆回路1よりも高い周波数帯の信号を使用することができる。また、永久磁石27cは、金属部材51Bに設けられた第2のキャビティ53内に収まっているため、非可逆回路素子2Bと誘電体基板3とを合わせた合計の厚さは、実施の形態1における非可逆回路素子2と誘電体基板3とを合わせた合計の厚さと同じであり、非可逆回路1Bは厚みの増加が防止される。
また、実施の形態3に係る非可逆回路1Bは、実施の形態1と同様に、磁性体基板21に設けられた地導体22aと、地導体22bと、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、磁性体基板21を介して地導体22aと地導体22bとを電気的に接続する複数のスルーホール25と、入出力端子31a、31bおよび31cのそれぞれの周りを囲んで第3の主面上に一様に設けられた地導体32aと、誘電体基板3に設けられた地導体32bと、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、誘電体基板3を介して地導体32aと地導体32bとを電気的に接続する複数のスルーホール35と、地導体22bと地導体32aとを電気的に接続する複数のはんだ接続部41を備えている。これらが作る空間に中心導体23から放射された電磁波が遮蔽されるので、非可逆回路1Bは、非可逆回路素子2Bから外部への電磁波の不要な放射を抑制できる。また、非可逆回路1Bにおいて、貫通孔29を含むキャビティは、金属部材51Bにおける誘電体基板3側の面までの深さとなる。このため、非可逆回路1Bは、金属部材51Bを用いることにより、貫通孔29を含むキャビティにおいて使用周波数でキャビティ共振が発生することを抑制できる。
実施の形態4.
図8は、実施の形態4に係る非可逆回路1Cの構成を示す縦断面図である。図8に示すように、非可逆回路1Cは、非可逆回路素子2B、誘電体基板3Aおよび金属部材51Aを備える。非可逆回路素子2Bは誘電体基板3Aに実装される。誘電体基板3Aは、第3の主面と、第3の主面とは反対側の第4の主面を有し、永久磁石27aが収められる第3のキャビティ37が形成されている。なお、図8において、図1および図7と同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
誘電体基板3Aは、実施の形態1における誘電体基板3に示した構成に加えて、地導体32cおよび第3のキャビティ37を備える。地導体32cは、誘電体基板3Aの内部に設けられ、スルーホール35によって地導体32aおよび地導体32bと電気的に接続された第5の地導体である。第3のキャビティ37は、誘電体基板3Aの第3の主面側が開口し、地導体32cが底面であるキャビティである。
非可逆回路素子2Bが備える永久磁石27cは、図8に示すように、金属部材51Aに形成された第1のキャビティ52内に収められ、誘電体基板3Aを介して永久磁石27aに対向して設けられる。また、永久磁石27cは、接着剤28によって誘電体基板3Aの地導体32bに固定されている。
図9は、非可逆回路1Cの変形例である非可逆回路1Dの構成を示す縦断面図である。図9に示すように、非可逆回路1Dは、非可逆回路素子2C、誘電体基板3Aおよび金属部材51Aを備えている。非可逆回路素子2Cは、誘電体基板3Aに実装される。誘電体基板3Aは、第3の主面と、第3の主面とは反対側の第4の主面を有し、永久磁石27aが収められる第3のキャビティ37が形成されている。なお、図9において、図8と同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
非可逆回路素子2Cにおいて、永久磁石27aは、スペーサ26の代わりに、接着剤28によって第3のキャビティ37の底面(地導体32c)に固定されている。すなわち、永久磁石27aは、空気層を介して中心導体23に対向している。この空気層の間隔は、目的のバイアス磁界の印加が可能な中心導体23と永久磁石27aおよび永久磁石27cとの距離に相当する。
以上のように、実施の形態4に係る非可逆回路1Cおよび1Dは、磁性体基板21に設けられた地導体22aと、地導体22bと、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、磁性体基板21を介して地導体22aと地導体22bとを電気的に接続する複数のスルーホール25と、入出力端子31a、31bおよび31cのそれぞれの周りを囲んで第3の主面上に一様に設けられた地導体32aと、誘電体基板3Aに設けられた地導体32bと、誘電体基板3Aの内部に設けられた地導体32cと、使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、誘電体基板3Aを介して地導体32a、地導体32bおよび地導体32cを電気的に接続する複数のスルーホール35と、地導体22bと地導体32aを電気的に接続する複数のはんだ接続部41を備える。これらが作る空間に中心導体23から放射された電磁波が遮蔽される。従って、非可逆回路1Cは、非可逆回路素子2Bから外部への電磁波の不要な放射を抑制でき、非可逆回路1Dは、非可逆回路素子2Cから外部への電磁波の不要な放射を抑制できる。
実施の形態5.
図10は、実施の形態5に係る非可逆回路1Eの構成を示す縦断面図である。図10に示すように、非可逆回路1Eは、非可逆回路素子2D、誘電体基板3および金属部材51を備える。非可逆回路素子2Dは、図1に示した非可逆回路素子2におけるスルーホール25の代わりに、スルーホール25Aを設けたものである。なお、図10において、図1と同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図11は、非可逆回路1Eの変形例1である非可逆回路1Fの構成を示す縦断面図である。図11に示すように、非可逆回路1Fは、非可逆回路素子2E、誘電体基板3および金属部材51Aを備える。非可逆回路素子2Eは、図6に示した非可逆回路素子2Aにおけるスルーホール25の代わりに、スルーホール25Aを設けたものである。なお、図11において、図1および図6と同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図12は、非可逆回路1Eの変形例2である非可逆回路1Gの構成を示す縦断面図である。図12に示すように、非可逆回路1Fは、非可逆回路素子2F、誘電体基板3および金属部材51Bを備える。非可逆回路素子2Fは、図7に示した非可逆回路素子2Bにおけるスルーホール25の代わりに、スルーホール25Aを設けたものである。なお、図12において、図1および図7と同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図13は、非可逆回路1Eの変形例3である非可逆回路1Hの構成を示す縦断面図である。図13に示すように、非可逆回路1Hは、非可逆回路素子2F、誘電体基板3Aおよび金属部材51Aを備える。非可逆回路素子2Fは、図8に示した非可逆回路素子2Bにおけるスルーホール25の代わりに、スルーホール25Aを設けたものである。なお、図13において、図1および図8と同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図14は、非可逆回路1Eの変形例4である非可逆回路1Iの構成を示す縦断面図である。図14に示すように、非可逆回路1Iは、非可逆回路素子2G、誘電体基板3Aおよび金属部材51Aを備える。非可逆回路素子2Gは、図9に示した非可逆回路素子2Cにおけるスルーホール25の代わりに、スルーホール25Aを設けたものである。なお、図14において、図1および図9と同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図10から図14までにおいて、スルーホール25Aは、磁性体基板21の第1の主面から磁性体基板21の第2の主面へ向けて開口径が小さくなるテーパ状のスルーホールである。スルーホール25Aは、磁性体基板21の第1の主面側からサンドブラストをかけることによって形成可能である。磁性体基板21は、一般にドリル加工では欠けやすく、スルーホール形成が困難である。これに対して、サンドブラスト加工を採用すれば、磁性体基板21にテーパ状のスルーホール25Aを容易に形成することができる。
また、磁性体基板21の第2の主面において、スルーホール25の開口部には、はんだボールを配置できない。このため、スルーホール25の第2の主面側の開口径の大きくなると、はんだボールを配置可能なスペースが減り、非可逆回路素子2の実装信頼性が低下する。これに対して、スルーホール25Aは、第1の主面側に比べて第2の主面側の開口径が小さいので、はんだボールを配置可能なスペースを確保できる。これにより、非可逆回路1E~1Iでは、非可逆回路素子2E~2Gの実装信頼性が向上する。
実施の形態6.
図15は、実施の形態6に係る非可逆回路1Jの構成を示す縦断面図である。図15に示すように、非可逆回路1Jは、非可逆回路素子2、誘電体基板3、金属部材51および導電性部材54を備える。導電性部材54は、導電性材料で構成された部材である。非可逆回路素子2が備える永久磁石27aは、導電性部材54によって金属部材51における誘電体基板3側の面に電気的に接続されている。なお、図15において、図1と同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図16は、非可逆回路1Jの変形例1である非可逆回路1Kの構成を示す縦断面図である。図16に示すように、非可逆回路1Kは、非可逆回路素子2A、誘電体基板3、金属部材51Aおよび導電性部材54を備える。導電性部材54は、導電性材料で構成された部材である。非可逆回路素子2Aが備える永久磁石27Aは、導電性部材54によって金属部材51Aに形成された第1のキャビティ52の底面に電気的に接続されている。なお、図16において、図1および図6と同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図17は、非可逆回路1Jの変形例2である非可逆回路1Lの構成を示す縦断面図である。図17に示すように、非可逆回路1Lは、非可逆回路素子2B、誘電体基板3、金属部材51Bおよび導電性部材54を備える。導電性部材54は、導電性材料で構成された部材である。非可逆回路素子2Bが備える永久磁石27aは、導電性部材54によって金属部材51Bにおける誘電体基板3側の面に電気的に接続されている。なお、図17において、図1および図7と同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図18は、非可逆回路1Jの変形例3である非可逆回路1Mの構成を示す縦断面図である。図18に示すように、非可逆回路1Mは、非可逆回路素子2B、誘電体基板3A、金属部材51Aおよび導電性部材54を備える。導電性部材54は、導電性材料で構成された部材である。非可逆回路素子2Bが備える永久磁石27aは、導電性部材54によって誘電体基板3Aにおける第3のキャビティ37の底面(地導体32c)に電気的に接続されている。なお、図13において、図1および図8と同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図19は、非可逆回路1Jの変形例4である非可逆回路1Nの構成を示す縦断面図である。図19に示すように、非可逆回路1Nは、非可逆回路素子2D、誘電体基板3、金属部材51および導電性部材54を備える。非可逆回路素子2Dは、図15に示した非可逆回路素子2におけるスルーホール25の代わりに、スルーホール25Aを設けたものである。なお、図19において、図1および図18と同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図20は、非可逆回路1Jの変形例5である非可逆回路1Oの構成を示す縦断面図である。図20に示すように、非可逆回路1Oは、非可逆回路素子2E、誘電体基板3、金属部材51Aおよび導電性部材54を備える。非可逆回路素子2Eは、図16に示した非可逆回路素子2Aにおけるスルーホール25の代わりに、スルーホール25Aを設けたものである。なお、図20において、図1および図16と同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図21は、非可逆回路1Jの変形例6である非可逆回路1Pの構成を示す縦断面図である。図21に示すように、非可逆回路1Pは、非可逆回路素子2F、誘電体基板3、金属部材51Bおよび導電性部材54を備える。非可逆回路素子2Fは、図17に示した非可逆回路素子2Bにおけるスルーホール25の代わりに、スルーホール25Aを設けたものである。なお、図21において、図1および図17と同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図22は、非可逆回路1Jの変形例7である非可逆回路1Qの構成を示す縦断面図である。図22に示すように、非可逆回路1Qは、非可逆回路素子2F、誘電体基板3A、金属部材51Aおよび導電性部材54を備える。非可逆回路素子2Fは、図18に示した非可逆回路素子2Bにおけるスルーホール25の代わりに、スルーホール25Aを設けたものである。なお、図22において、図1および図18と同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図15から図17および図19から図21までにおいて、永久磁石27aまたは27Aは、導電性部材54によって、金属部材51,51Aまたは51Bに電気的に接続されている。また、図18および図22において、永久磁石27aは、導電性部材54によって地導体32cに電気的に接続されている。導電性部材54によって永久磁石27aまたは27Aがグラウンド電位となることで、これらが収まるキャビティにおける使用周波数でのキャビティ共振が抑制される。これにより、非可逆回路1J~1Qは、電気性能の劣化が低減される。
図19から図22までにおいて、スルーホール25Aは、磁性体基板21の第1の主面から磁性体基板21の第2の主面へ向けて開口径が小さくなるテーパ状のスルーホールである。スルーホール25Aは、磁性体基板21の第1の主面側からサンドブラストをかけることによって形成可能である。磁性体基板21は、一般にドリル加工では欠けやすく、スルーホール形成が困難である。これに対して、サンドブラスト加工を採用すれば、磁性体基板21にテーパ状のスルーホール25Aを容易に形成することができる。
なお、各実施の形態の組み合わせまたは実施の形態のそれぞれの任意の構成要素の変形もしくは実施の形態のそれぞれにおいて任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る非可逆回路は、例えば、サーキュレータまたはアイソレータに利用可能である。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1I,1J,1K,1L,1N,1O,1P,1Q 非可逆回路、2,2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G 非可逆回路素子、3,3A 誘電体基板、21 磁性体基板、22a,22b,32a,32b,32c 地導体、23 中心導体、24a,24b,24c,31a,31b,31c 入出力端子、25,25A,35 スルーホール、26 スペーサ、27a,27A,27b,27c 永久磁石、28 接着剤、29 貫通孔、30 誘電体層、33a,33b,33c 信号導体、34a,34b,34c ビアホール、36a,36b,36c,41 はんだ接続部、37 第3のキャビティ、51,51A,51B 金属部材、52 第1のキャビティ、53 第2のキャビティ、54 導電性部材。

Claims (12)

  1. 第1の主面と、前記第1の主面とは反対側の第2の主面を有した磁性体基板と、
    前記磁性体基板の前記第1の主面に設けられた第1の地導体と、
    前記磁性体基板の前記第2の主面に設けられた中心導体と、
    前記磁性体基板の前記第2の主面において前記中心導体と電気的に接続された複数の第1の入出力端子と、
    前記中心導体および複数の前記第1の入出力端子の周りを囲んで前記磁性体基板の前記第2の主面上に一様に設けられた第2の地導体と、
    使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、前記磁性体基板を介して、前記第1の地導体と前記第2の地導体とを電気的に接続する複数の第1のスルーホールと、
    前記中心導体に対向して設けられた第1の永久磁石と、
    前記磁性体基板を介して前記第1の永久磁石と対向して設けられた第2の永久磁石と、
    第3の主面と、前記第3の主面とは反対側の第4の主面を有し、前記第1の永久磁石が収められる孔部が形成された誘電体基板と、
    前記誘電体基板の前記第3の主面に設けられ、複数の前記第1の入出力端子と電気的に接続された複数の第2の入出力端子と、
    複数の前記第2の入出力端子それぞれの周りを囲んで前記誘電体基板の前記第3の主面上に一様に設けられた第3の地導体と、
    前記誘電体基板の内部に設けられ、複数の前記第2の入出力端子とそれぞれが電気的に接続された複数の信号導体と、
    前記誘電体基板の前記第4の主面に設けられた第4の地導体と、
    前記使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で設けられ、前記誘電体基板を介して、前記第3の地導体と前記第4の地導体を電気的に接続する複数の第2のスルーホールと、
    前記使用周波数帯の波長の2分の1以下の間隔で、複数の前記第1の入出力端子および前記中心導体を囲むように設けられ、前記第2の地導体と前記第3の地導体とを電気的に接続する複数のはんだ接続部と、
    を備えたことを特徴とする非可逆回路。
  2. 前記誘電体基板の前記第4の主面に設けられ、前記第4の地導体と電気的に接続された金属部材と、
    前記中心導体に設けられたスペーサとを備え、
    前記第1の永久磁石は、前記スペーサを介して前記中心導体に対向して設けられ、
    前記第2の永久磁石は、前記磁性体基板および前記スペーサを介して前記第1の永久磁石と対向して設けられたこと
    を特徴とする請求項1記載の非可逆回路。
  3. 前記誘電体基板の前記第4の主面に設けられ、前記第4の地導体と電気的に接続された金属部材を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の非可逆回路。
  4. 前記誘電体基板に設けられた孔部は、前記第1の永久磁石が貫通する貫通孔であり、
    前記金属部材は、前記誘電体基板の前記第4の主面側が開口し、前記誘電体基板の前記第4の主面とは反対側に底面を有した第1のキャビティを有し、
    前記第1の永久磁石は、前記誘電体基板の前記貫通孔を通り前記第1のキャビティ内に達する厚みを有すること
    を特徴とする請求項2記載の非可逆回路。
  5. 前記金属部材は、前記誘電体基板の前記第4の主面側とは反対側に開口し、前記誘電体基板の前記第4の主面側に底面を有した第2のキャビティを有し、
    前記第2のキャビティ内に収められ、前記金属部材を介して前記第1の永久磁石に対向して設けられた第3の永久磁石を備えたこと
    を特徴とする請求項2記載の非可逆回路。
  6. 前記誘電体基板の内部に設けられ、前記第2のスルーホールによって前記第3の地導体および前記第4の地導体と電気的に接続された第5の地導体を備え、
    前記誘電体基板に設けられた孔部は、前記誘電体基板の前記第3の主面側が開口し、前記第5の地導体が底面である第3のキャビティであり、
    前記金属部材は、前記誘電体基板の前記第4の主面側が開口し、前記誘電体基板の前記第4の主面とは反対側に底面を有した第1のキャビティを有し、
    前記第1のキャビティ内に収められ、前記誘電体基板を介して前記第1の永久磁石と対向して設けられた第3の永久磁石を備えたこと
    を特徴とする請求項2記載の非可逆回路。
  7. 前記誘電体基板の内部に設けられ、前記第2のスルーホールによって前記第3の地導体および前記第4の地導体と電気的に接続された第5の地導体を備え、
    前記誘電体基板に設けられた孔部は、前記誘電体基板の前記第3の主面側が開口し、前記第5の地導体が底面である第3のキャビティであり、
    前記金属部材は、前記誘電体基板の前記第4の主面側が開口し、前記誘電体基板の前記第4の主面とは反対側に底面を有した第1のキャビティを有し、
    前記第1のキャビティ内に収められ、前記誘電体基板を介して前記第1の永久磁石と対向して設けられた第3の永久磁石を備え、
    前記第1の永久磁石は、前記第3のキャビティの底面に固定され、空気層を介して前記中心導体に対向していること
    を特徴とする請求項3記載の非可逆回路。
  8. 複数の前記第1のスルーホールは、前記磁性体基板の前記第1の主面から前記磁性体基板の前記第2の主面へ向けて開口径が小さくなるテーパ状のスルーホールであること
    を特徴とする請求項2から請求項7のいずれか1項記載の非可逆回路。
  9. 前記第1の永久磁石は、導電性部材によって前記金属部材に電気的に接続されていること
    を特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項記載の非可逆回路。
  10. 前記第1の永久磁石は、導電性部材によって前記第5の地導体に電気的に接続されていること
    を特徴とする請求項6または請求項7記載の非可逆回路。
  11. 複数の前記第1のスルーホールは、前記磁性体基板の前記第1の主面から前記磁性体基板の前記第2の主面へ向けて開口径が小さくなるテーパ状のスルーホールであること
    を特徴とする請求項9記載の非可逆回路。
  12. 複数の前記第1のスルーホールは、前記磁性体基板の前記第1の主面から前記磁性体基板の前記第2の主面へ向けて開口径が小さくなるテーパ状のスルーホールであること
    を特徴とする請求項10記載の非可逆回路。
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