JP7487120B2 - 積層インダクタ、及び積層インダクタの実装構造 - Google Patents

積層インダクタ、及び積層インダクタの実装構造 Download PDF

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Description

本発明は、積層インダクタ、及び積層インダクタの実装構造に関する。
従来、積層インダクタとして、特許文献1に記載されたものが知られている。この積層インダクタは、絶縁体からなる複数の層を積層方向へ積層することによって形成された素体と、素体の端面及び側面に設けられた端子電極と、素体内に設けられ、素体の長手方向に延びる直線状の導体部と、を備える。導体部は、長手方向の全域において、一定な幅を有している。
特開平10-144526号公報
ここで、上述のような積層インダクタにおいては、端子電極が素体の端面から側面へ回り込んだ回り込み部が形成される。この場合、端子電極の回り込み部と直線状の導体部との間に浮遊容量が生じる。このような浮遊容量の影響により、積層インダクタの自己共振周波数(SRF)が低下する場合があった。
本発明は、自己共振周波数を向上できる積層インダクタ、及び積層インダクタの実装構造を提供することを目的とする。
本発明に係る積層インダクタは、絶縁体からなる複数の層を積層方向へ積層することによって形成された素体と、素体の少なくとも一つの側面に設けられた端子電極と、素体内に設けられ、第1の方向に延びる直線状の導体部と、を備え、第1の方向と直交する第2の方向から見たときに、導体部は、端子電極と重なる領域に第1の部分を有すると共に、端子電極と重ならない領域に第2の部分を有し、第2の方向から見たときの第1の部分の幅は、第2の部分の幅に比して小さい。
本発明に係る積層インダクタにおいて、直線状の導体部は、第2の方向から見たときに、端子電極と重なる領域に第1の部分を有する。第1の部分は、側面の端子電極との間で浮遊容量を生じさせやすい部分である。ここで、第2の方向から見たときの第1の部分の幅は、端子電極と重ならない領域の第2の部分の幅に比して小さい。これにより、第1の部分と側面の端子電極との間の浮遊容量を低減することができる。以上より、積層インダクタの自己共振周波数を向上することができる。
第1の方向及び第2の方向と直交する第3の方向から見たときの第1の部分の幅は、第2の部分の幅に比して小さくてよい。この場合、第3の方向から見たときの第2の部分の幅を相対的に大きくすることができる。これにより、側面の端子電極と重ならない第2の部分の断面積を大きくすることができるため、導体部の直流抵抗(Rdc)を下げることができる。
第1の方向から見て、導体部は、第1の方向及び第2の方向と直交する第3の方向に広がる形状を有しており、素体には、導体部の姿勢を識別するマークが形成されていてよい。この場合、積層インダクタを実装基板に実装するときに、マークを確認することにより、第3の方向への広がる導体部の姿勢を所望の状態とすることができる。
本発明に係る積層インダクタの実装構造は、上述の積層インダクタと、端子電極を介して積層インダクタが実装される実装基板と、を備え、積層インダクタは、第1の方向から見て、導体部が実装基板の実装面から立ち上がるように実装される。
本発明に係る積層インダクタの実装構造においては、導体部が実装基板の実装面から立ち上がるように積層インダクタが実装されるため、導体部と実装基板との間で発生する浮遊容量を低減することができる。これにより、積層インダクタの自己共振周波数を向上できる。
本発明によれば、自己共振周波数を向上できる積層インダクタ、及び積層インダクタの実装構造を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る積層インダクタを示す斜視図である。 図2(a)は、図1に示すIIa-IIa線に沿った断面図であり、図2(b)は、図1に示すIIb-IIb線に沿った断面図である。 図3(a)は、図1に示すIIIa-IIIa線に沿った断面図であり、図3(b)は、図1に示すIIIb-IIIb線に沿った断面図である。 図4(a)は第2実施形態に係る積層インダクタを示す図2(a)に対応する断面図であり、図4(b)は第2実施形態に係る積層インダクタを示す図2(b)に対応する断面図である。 図5(a)は第2実施形態に係る積層インダクタを示す図3(a)に対応する断面図であり、図5(b)は第2実施形態に係る積層インダクタを示す図3(b)に対応する断面図である。 図6(a)は第2実施形態に係る積層インダクタを実装基板に実装した実装構造を示す、図3(a)に対応する断面図であり、図6(b)は第2実施形態に係る積層インダクタを実装基板に実装した実装構造を示す、図3(b)に対応する断面図である。
〔第1実施形態〕
図1~図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る積層インダクタを説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る積層インダクタ1を示す斜視図である。図2(a)は、図1に示すIIa-IIa線に沿った断面図である。図2(b)は、図1に示すIIb-IIb線に沿った断面図である。図3(a)は、図1に示すIIIa-IIIa線に沿った断面図である。図3(b)は、図1に示すIIIb-IIIb線に沿った断面図である。
図1に示されるように、積層インダクタ1は、素体2と、端子電極3,4と、を備える。素体2は、絶縁体からなる複数の層を積層方向へ積層することによって形成された部材である。素体2は、直方体形状を呈している。なお、以降の説明においては、積層インダクタ1に対してXYZ座標を設定して説明を行う場合がある。ここでは、Z軸方向を複数の層を積層する「積層方向Z」とする。また、積層方向Zと直交する方向のうち、Y軸方向を素体2の「長手方向Y」とし、X軸方向を素体2の「短手方向X」とする。積層方向Zのうち、上側を正側として底側を負側とする。短手方向X及び長手方向Yの一方側を正側とする。なお、XYZ座標は、積層インダクタ1に対して設定された相対座標である。
素体2は、積層方向Zに対向する側面2a及び側面2bと、長手方向Yに対向する端面2c,2dと、短手方向Xに対向する側面2e,2fと、を有する。側面2aは積層方向Zの負側に配置され、側面2bは積層方向Zの正側に配置される。端面2cは長手方向Yの負側に配置され、端面2dは長手方向Yの正側に配置される。側面2eは短手方向Xの負側に配置され、側面2fは短手方向Xの正側に配置される。なお、素体2の材料は特に限定されるものではなく、積層インダクタ1の用途に応じて最適な材料を採用してよいが、例えば、ガラスセラミックなどを採用してよい。特に限定されるものではないが、素体2の長手方向Yの寸法は0.3~1.6mmに設定され、短手方向Xの寸法は0.3~1.6mmに設定され、積層方向Zの寸法は0.3~1mmに設定される。
端子電極3,4は、素体2の端面2c,2d付近に形成された電極である。端子電極3,4は、積層インダクタ1の実装時に実装基板の端子に接合される。端子電極3は、端面2cの全面を覆うとともに、側面2a,2b,2e,2fの端面2c付近の領域を覆うように設けられる。端子電極3は、端面2cから側面2a,2b,2e,2fへ回り込むようにして形成される。端子電極4は、端面2dの全面を覆うとともに、側面2a,2b,2e,2fの端面2d付近の領域を覆うように設けられる。端子電極4は、端面2dから側面2a,2b,2e,2fへ回り込むようにして形成される。端子電極3,4は、長手方向Yに互いに離間するように配置される。これにより、側面2a,2b,2e,2fの長手方向Yの中央付近の領域は、端子電極3,4から露出した状態となる。端子電極3,4の材料は特に限定されるものではなく、積層インダクタ1の用途に応じて最適な材料を採用してよいが、例えば、銀、銅などを採用してよい。端子電極3,4は、素体2の端部を電極のペーストに浸漬させるディップ法によって形成されてよい。ただし、端子電極3,4の形成方法は特に限定されず、素体2の端部に電極のペーストを印刷するなど、他の方法で形成されてもよい。
次に、図2及び図3を参照して、素体2の内部構造について説明する。図2及び図3に示すように、積層インダクタ1は、素体2内に設けられた導体部6を備える。図2(a)(b)に示すように、導体部6は、素体2内に設けられ、長手方向Yに延びる直線状の導体パターンである。導体部6は、素体2の内部のうち、積層方向Zの中央位置であって、短手方向Xの中央位置に配置される。導体部6は、XY平面と平行に広がり、Y軸方向に延在するような帯状の形状を有している。これにより、導体部6は、長手方向Yから見て、短手方向Xに広がる形状を有している(図3(a)(b)参照)。
導体部6の長手方向Yの負側の端部は、素体2の端面2cに露出している。これにより、導体部6は、端面2cを覆う端子電極3の本体部3aに電気的に接続される。導体部6の長手方向Yの正側の端部は、素体2の端面2dに露出している。これにより、導体部6は、端面2dを覆う端子電極4の本体部4aに電気的に接続される。なお、本実施形態では、導体部6が長手方向Yに延びているため、長手方向Yが請求項における「第1の方向」に該当する。また、積層方向Zが請求項における「第2の方向」に該当する。また、短手方向Xが請求項における「第3の方向」に該当する。
ここで、素体2は、複数の層20を積層方向Zに積層することによって形成される(図2(b)参照)。この層20は、焼結前は一枚のシート体として構成されており、焼結後は、層20間の境界部が目視できない態様で一体化する。図2(b)では、説明の便宜上、一部の層20を仮想線で示している。複数の層20のうち、一の層20Aの一方の主面20aには、導体部6の導体パターンが形成される。その他の層20には導体パターンは形成されていない。これらの複数の層20を積層して焼結させることで、積層方向Zの中央位置に導体部6が形成される。
次に、端子電極3,4との位置関係に基づく導体部6の形状について説明する。図2(a)(b)に示すように、素体2は、長手方向Yにおいて、端子電極3に覆われる領域E1と、端子電極4に覆われる領域E2と、いずれの端子電極3,4にも覆われない領域E3と、を有する。図2(b)に示すように、領域E1は、側面2a,2bを覆う端子電極3の回り込み部3b,3cによって、積層方向Zに挟まれる領域となる。領域E2は、側面2a,2bを覆う端子電極4の回り込み部4b,4cによって、積層方向Zに挟まれる領域となる。領域E3は、側面2a,2bが端子電極3の回り込み部3b,3c及び端子電極4の回り込み部4b,4cから露出した領域となる。図2(a)に示すように、領域E1は、側面2e,2fを覆う端子電極3の回り込み部3d,3eによって、短手方向Xに挟まれる領域となる。領域E2は、側面2e,2fを覆う端子電極4の回り込み部4d,4eによって、短手方向Xに挟まれる領域となる。領域E3は、側面2e,2fが端子電極3の回り込み部3d,3e及び端子電極4の回り込み部4d,4eから露出した領域となる。なお、本実施形態では、回り込み部3b,3c,3d,3eの回り込み量が同じであるため、領域E1と領域E3との境界L1は、回り込み部3b,3c,3d,3eの長手方向Yの正側の端部の位置によって定義される。ただし、回り込み部3b,3c,3d,3eの回り込み量が互いに異なる場合は、最も回り込み量が大きい回り込み部の端部によって境界L1が定義される。領域E2と領域E3との境界L2についても同様である。
積層方向Zから見たときに、導体部6は、領域E1,2において端子電極3,4と重なり、領域E3において端子電極3,4と重ならない。これに対し、積層方向Zから見たときに、導体部6は、領域E1,E2において端子電極3,4と重なる領域E1,E2に第1の部分11,12を有すると共に、端子電極3,4と重ならない領域E3に第2の部分10を有する。本実施形態では、第1の部分11と第2の部分10との境界は、領域E1と領域E3との境界L1と一致する。また、第1の部分12と第2の部分10との境界は、領域E2と領域E3との境界L2と一致する。ただし、第1の部分11,12の一部が領域E3まで及んでもよく、第2の部分10が領域E1,E2まで及んでもよい。
図2(a)に示すように、積層方向Zから見たときの第1の部分11,12の幅は、第2の部分10の幅に比して小さい。図2(a)及び図3(a)に示すように、第2の部分10の幅の寸法を「寸法W1」とする。また、図2(a)及び図3(b)に示すように、第1の部分11,12の幅の寸法を「寸法W2」とする。この場合、「寸法W1>寸法W2」の関係が成り立つ。なお、特に限定されるものではないが、第2の部分10の寸法W1は、60~150μmに設定されてよい。これに対し、第1の部分11,12の寸法W2は、寸法W1の50~90%に設定されてよい。なお、本実施形態では、短手方向Xから見たときの第1の部分11,12及び第2の部分10の幅(すなわち厚み)は、「寸法T1」で一定となる。特に限定されるものではないが、寸法T1は5~40μmに設定される。
なお、図3に示すように、長手方向Yから見て、導体部6は、短手方向Xに広がる形状を有しており、寸法W1,W2が寸法T1よりも大きい。このように、実装時には、側面2a,2b,2e,2fのどの側面を実装基板に実装するかによって、導体部6の姿勢が変化する。従って、図1に示すように、素体2には、導体部6の姿勢を識別するマーク30が形成されている。本実施形態では、側面2bにマーク30が形成されている。ただし、マーク30を積層インダクタ1のどの位置に形成するかや、どのような形状とするかは特に限定されない。
次に、本実施形態に係る積層インダクタ1の作用・効果について説明する。
本実施形態に係る積層インダクタ1において、直線状の導体部6は、積層方向Zから見たときに、端子電極3,4と重なる領域E1,E2に第1の部分11,12を有する。第1の部分11は、側面2a,2bの端子電極3の回り込み部3b,3cとの間で浮遊容量を生じさせやすい部分である。第1の部分12は、側面2a,2bの端子電極4の回り込み部4b,4cとの間で浮遊容量を生じさせやすい部分である。ここで、積層方向Zから見たときの第1の部分11,12の幅は、端子電極3,4と重ならない領域E3の第2の部分10の幅に比して小さい。これにより、第1の部分11,12と側面の端子電極3,4との間の浮遊容量を低減することができる。以上より、積層インダクタ1の自己共振周波数を向上することができる。
なお、導体部6の第1の部分11,12及び第2の部分10の構造は、従来の導体部(長手方向Yの全域において幅が一定な導体パターン)に対して、第1の部分11,12に該当する箇所の幅を細くすることで実現されてよいし、第2の部分10に該当する箇所の幅を太くすることで実現されてもよいし、その両方によって実現されてもよい。第1の部分11,12に該当する箇所の幅を細くした場合、従来の導体部に比して、端子電極3,4との間の浮遊容量を低減することができる。第2の部分10に該当する箇所の幅を太くした場合、導体部6の直流抵抗を減らすことができる。従来の導体部で同等の直流抵抗を得ようとした場合、導体部全体の幅を大きくすることになるため、端子電極3,4との浮遊容量が結果的に増えることになる。第2の部分10に該当する箇所の幅を太くした場合、このような浮遊容量の増加を抑制しながら、直流抵抗を減らすことができる。すなわち、得られる直流抵抗に対し、積層インダクタ1の自己共振周波数を従来のものより相対的に向上することができる。
長手方向Yから見て、導体部6は、長手方向Y及び積層方向Zと直交する短手方向Xに広がる形状を有しており、素体2には、導体部6の姿勢を識別するマーク30が形成されていてよい。この場合、積層インダクタ1を実装基板に実装するときに、マーク30を確認することにより、短手方向Xへの広がる導体部6の姿勢を所望の状態とすることができる。
[第2実施形態]
次に、図4及び図5を参照して、第2実施形態に係る積層インダクタ1について説明する。図4(a)は第2実施形態に係る積層インダクタ1を示す図2(a)に対応する断面図である。図4(b)は第2実施形態に係る積層インダクタ1を示す図2(b)に対応する断面図である。図5(a)は第2実施形態に係る積層インダクタ1を示す図3(a)に対応する断面図である。図5(b)は第2実施形態に係る積層インダクタ1を示す図3(b)に対応する断面図である。
第2実施形態に係る積層インダクタ1では、図4(b)に示すように、短手方向Xから見たときの第1の部分11,12の幅(すなわち厚み)は、第2の部分10の幅(すなわち厚み)に比して小さい。図4(b)及び図5(b)に示すように、短手方向Xから見たときの第1の部分11,12の幅の寸法は、第1実施形態と同じく「寸法T1」に設定される。これに対し、図4(b)及び図5(a)に示すように、短手方向Xから見たときの第2の部分10の幅の寸法を「寸法T2」とする。この場合、「寸法T2>寸法T1」の関係が成り立つ。なお、特に限定されるものではないが、第2の部分10のT2は、寸法T1の50~90%に設定されてよい。第2実施形態の他の部分については、第1実施形態と同様である。
上述のような寸法関係は、第1実施形態に比して、第2の部分10の導体パターンの厚みを増大させることによって実現可能である。例えば、層20Aの焼結前のシート体に導体ペーストを印刷する際に、第2の部分10に対応する箇所だけ複数回印刷してよい。これにより、図4(b)に示すように、第2の部分10の厚みを積層方向Zの正側に増加させることができる。また、層20Aの主面20aのうち、第2の部分10に対応する箇所に溝を設けて、当該溝に導電ペーストを充填することで、溝の深さ分だけ、第2の部分10を厚くすることができる。これにより、図4(b)に示すように、第2の部分10の厚みを積層方向Zの負側に増加させることができる。なお、第2の部分10の厚みをどのように増加させるかの方法は、特に限定されない。第2の部分10の厚みは、積層方向Zの正側及び負側の何れか一方のみに増加させてもよい。
第2実施形態に係る積層インダクタ1では、短手方向Xから見たときの第2の部分10の幅を相対的に大きくすることができる。これにより、側面の端子電極と重ならない第2の部分の断面積を大きくすることができるため、導体部の直流抵抗(Rdc)を下げることができる。
各実施形態に係る積層インダクタ1を実装基板に実装する場合、短手方向X(すなわち導体部6が広がる方向)と実装基板の実装面とが平行な状態で実装しても、十分な効果を得ることができる。ただし、図6に示すような実装構造を採用することで、更に積層インダクタ1の自己共振周波数を低減することができる。図6(a)は第2実施形態に係る積層インダクタ1を実装基板150に実装した実装構造100を示す、図3(a)に対応する断面図であり、図6(b)は第2実施形態に係る積層インダクタ1を実装基板150に実装した実装構造100を示す、図3(b)に対応する断面図である。
具体的に、図6に示すように、積層インダクタ1の実装構造100は、上述の積層インダクタ1と、端子電極3,4を介して積層インダクタ1が実装される実装基板150と、を備える。積層インダクタ1は、長手方向Yから見て、導体部6が実装基板150の実装面150aから立ち上がるように実装される。
積層インダクタ1の実装構造100においては、導体部6が実装基板150の実装面150aから立ち上がるように積層インダクタ1が実装されるため、導体部6と実装基板150との間で発生する浮遊容量を低減することができる。これにより、積層インダクタ1の自己共振周波数を向上できる。
なお、このような位置関係となるように積層インダクタ1を実装する場合、マーク30(図1参照)を参照することで、素体2の内部の導体部6の姿勢を把握することが有効である。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、素体2の形状や端子電極3,4の形状は適宜変更してもよい。それに伴い、第1の部分11,12と第2の部分10の形状や比率も適宜変更される。
上述の実施形態では、端子電極3,4は、本体部3a,4aと、四つの回り込み部を有していた。しかし、端子電極3,4は、四つの側面2a,2b,2a,2fの少なくとも一つの側面に設けられていればよく、他の側面及び端面に対応する部分を省略してもよい。なお、側面のみに端子電極3,4が設けられる場合、スルーホール導体などを介して、導体部6と端子電極3,4とを接続すればよい。
1…積層インダクタ、2…素体、2a,2b,2a,2f…側面、3,4…端子電極、6…導体部、10…第2の部分、11,12…第1の部分、30…マーク、100…実装構造、150…実装基板。

Claims (4)

  1. 絶縁体からなる複数の層を積層方向へ積層することによって形成された素体と、
    前記素体の少なくとも一つの側面に設けられた端子電極と、
    前記素体内に設けられ、第1の方向に延びる直線状の導体部と、を備え、
    前記第1の方向と直交する第2の方向から見たときに、前記導体部は、前記端子電極と重なる領域に第1の部分を有すると共に、前記端子電極と重ならない領域に第2の部分を有し、
    前記第2の方向から見たときの前記第1の部分の幅は、前記第2の部分の幅に比して小さい、積層インダクタ。
  2. 前記第1の方向及び前記第2の方向と直交する第3の方向から見たときの前記第1の部分の幅は、前記第2の部分の幅に比して小さい、請求項1に記載の積層インダクタ。
  3. 前記第1の方向から見て、前記導体部は、前記第1の方向及び前記第2の方向と直交する第3の方向に広がる形状を有しており、
    前記素体には、前記導体部の姿勢を識別するマークが形成されている、請求項1又は2に記載の積層インダクタ。
  4. 請求項1~3の何れか一項に記載の積層インダクタと、
    前記端子電極を介して前記積層インダクタが実装される実装基板と、を備え、
    前記積層インダクタは、前記第1の方向から見て、前記導体部が前記実装基板の実装面から立ち上がるように実装される、積層インダクタの実装構造。

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