JP2019114669A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】素体の内部にめっき液が浸入することを抑制可能な電子部品を提供する。【解決手段】電子部品1は、素体2と、素体2の主面に設けられた端子電極と、端子電極から離間して、素体の側面2eに設けられた金属シールド膜3、素体2内部に配置され、端子電極に接続された端面と、金属シールド膜3に接続された第2端面4bと、を有する接続導体4と、第2端面4bに設けられ、第2端面4bと金属シールド膜3とを接続しているめっき膜12と、を備える。素体2は、第2端面4bの縁部4cを覆う被覆部2mを有している。【選択図】図3

Description

本発明の一側面は、電子部品に関する。
例えば、特許文献1には、基板と、封入部と、電磁保護層と、を備える電子デバイスが記載されている。この電子デバイスでは、電磁保護層が基板及び封入部の側面を被覆している。これにより、外部からの電磁波の影響を抑制することができる。電磁保護層は、基板の側面に設けられた接点に電気的に接続されることにより、アース(接地)されている。
特表2013−534366号公報
ところで、素体と、素体の表面に設けられた端子電極と、を備える電子部品において、端子電極から離間して素体の表面に金属シールド膜を設けると共に、金属シールド膜と端子電極とを内部導体により接続することが考えられる。この場合において、端子電極の表面にめっき膜を形成する要求があるが、金属シールド膜の形成前にめっき処理を行うと、素体の表面に露出した端子電極の端部と素体との間の隙間を通って、素体の内部にめっき液が浸入するおそれがある。
本発明の一側面は、素体の内部にめっき液が浸入することを抑制可能な電子部品を提供する。
本発明の一側面に係る電子部品は、素体と、素体の表面に設けられた端子電極と、端子電極から離間して、素体の表面に設けられた金属シールド膜と、素体の内部に配置され、端子電極に接続された第1端面と、金属シールド膜に接続された第2端面と、を有する接続導体と、第2端面に設けられ、第2端面と金属シールド膜とを接続しているめっき膜と、を備え、素体は、第2端面の縁部を覆う被覆部を有している。
この電子部品では、素体が、第2端面の縁部を覆う被覆部を有している。したがって、金属シールド膜の形成前にめっき処理が行われた場合でも、第2端面の縁部が素体の被覆部により覆われているので、素体の内部にめっき液が浸入することを抑制できる。
第2端面は、素体の表面よりも素体の内側に配置されていてもよい。この場合、第2端面に設けられためっき膜の表面と、素体の表面との間に段差が形成されることを抑制できる。
めっき膜は、被覆部の表面にも設けられていてもよい。この場合、めっき膜と金属シールド膜との接触面積が増える。これにより、めっき膜と金属シールド膜とが、熱膨張又は熱収縮により互いの界面で剥離する界面剥離を抑制することができる。
金属シールド膜は、めっき膜よりも厚くてもよい。この場合、仮にめっき膜が素体の表面から突出するように形成されていても、金属シールド膜の表面に段差が形成されることを抑制できる。
素体は、直方体形状を呈しており、その表面として、実装面とされる第1面と、第1面と互いに対向している第2面と、第1面と第2面との間を連結するように延びている第3面と、を含み、端子電極は、第1面に設けられており、金属シールド膜は、第2面及び第3面に設けられていてもよい。この場合、金属シールド膜が第1面以外の表面を覆っているので、外部からの影響を効果的に抑制することができる。
本発明の一側面は、素体の内部にめっき液が浸入することを抑制可能な電子部品を提供する。
図1は、一実施形態に係る電子部品を示す斜視図である。 図2は、図1のII-II線に沿っての金属シールド膜、接続導体、端子電極及びめっき膜の断面図である。 図3は、第2端面の周辺部分を拡大して示す断面図である。 図4は、素体の分解斜視図である。 図5は、素体内の構成を示す斜視図である。 図6は、電子部品の等価回路を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、一実施形態に係る電子部品を示す斜視図である。図2は、図1のII-II線に沿っての金属シールド膜、接続導体、端子電極及びめっき膜の断面構成を示す図である。
図1及び図2に示されるように、電子部品1は、素体2と、金属シールド膜3と、一対の接続導体4と、端子電極5と、端子電極6と、端子電極7と、マーク8と、を備えている。電子部品1は、例えば、複数の絶縁体層が積層されてなる積層型電子部品である。本実施形態では、積層型のハイパスフィルタを例とし、電子部品1について説明を行う。なお、図2では、素体2が一点鎖線で示されている。
素体2は、直方体形状を呈している。直方体形状には、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状が含まれる。素体2は、その外表面として、互いに対向している一対の主面2a,2bと、一対の主面2a,2bの間を連結するように延びており且つ互いに対向している一対の側面2c,2dと、一対の主面2a,2bの間を連結するように延びており且つ互いに対向している一対の側面2e,2fと、を有している。主面2aは、例えば電子部品1を図示しない他の電子機器(例えば、回路基板、又は、電子部品等)に実装する際、他の電子機器と対向する面(実装面)として規定される。
一対の主面2a,2bが互いに対向している方向D1と、一対の側面2c,2dが互いに対向している方向D2と、一対の側面2e,2fが互いに対向している方向D3とは、互いに略直交している。素体2の方向D1の長さは、例えば、0.8mmであり、素体2の方向D2の長さは、例えば、2mmであり、素体2の方向D3の長さは、例えば1.25mmである。
素体2は、複数の絶縁体層10(図4参照)が積層されることによって構成されている。各絶縁体層10は、方向D1において積層されている。すなわち、各絶縁体層10の積層方向は、方向D1と一致している。各絶縁体層10は、平面視で略矩形状を呈している。実際の素体2では、各絶縁体層10は、その層間の境界が視認できない程度に一体化されている。各絶縁体層10は、例えば、誘電体材料(BaTiO系材料、Ba(Ti,Zr)O系材料、(Ba,Ca)TiO系材料、ガラス材料、又はアルミナ材料など)を含むセラミックグリーンシートの焼結体により構成される。
金属シールド膜3は、主面2b及び側面2c,2d,2e,2fに設けられている。金属シールド膜3は、各端子電極5〜7と、各端子電極5〜7が設けられた主面2aとから離間して設けられている。各端子電極5〜7及び主面2aは、金属シールド膜3に覆われておらず、金属シールド膜3から露出している。金属シールド膜3は、実装面である主面2a以外の主面2b及び側面2c,2d,2e,2fを隙間なく覆っている。このため、電子部品1では、外部からの電磁波等の影響を効果的に抑制することができる。
金属シールド膜3は、金属(例えば、Cu又はAg)からなる金属膜である。本実施形態では、金属シールド膜3は、下地層として機能するSUS(ステンレス鋼)層と、金属シールド膜3の本体として機能するCu層と、保護層として機能するSUS層とからなる層構造を有している。主面2bにおけるCu層の厚さは、例えば4μmである。側面2c,2d,2e,2fにおけるCu層の厚さは、例えば2μmである。主面2bにおける下地層(SUS層)の厚さは、例えば0.4μmである。側面2c,2d,2e,2fにおける下地層(SUS層)の厚さは、例えば0.2μmである。主面2bにおける保護層(SUS層)の厚さは、例えば0.4μmである。側面2c,2d,2e,2fにおける保護層(SUS層)の厚さは、例えば0.2μmである。
接続導体4は、素体2の内部に配置されている。接続導体4は、第1端面4a及び第2端面4bを有している。第1端面4aは、主面2aから露出し、端子電極6に接続されている。第2端面4bは、側面2e又は側面2fから露出し、金属シールド膜3のうち、側面2e又は側面2fに設けられた部分に接続されている。
図3は、第2端面の周辺部分を拡大して示す断面図である。図1〜図3に示されるように、第2端面4bは、側面2e,2fよりも素体2の内側に配置されている。第2端面4bは、縁部4cと、中央部4dと、を有している。縁部4cは、枠状を呈し、中央部4dを取り囲んでいる。中央部4dは、縁部4cの内側に位置している。中央部4dは、側面2e,2fから露出している。第2端面4bは、例えば、長辺が100μm、短辺が10μmである長方形状を呈している。縁部4cの幅(縁部4cが延在する方向に直交する方向の長さ)は、例えば、1μm以上3μm以下である。
素体2は、縁部4cを覆う被覆部2mを有している。側面2e,2fに直交する方向(方向D3)から見て、被覆部2mは、縁部4cと同形状を呈し、縁部4cと重なっている。素体2が被覆部2mを有していることにより、第2端面4bの縁は、素体2により塞がれた状態となっている。
各端子電極5〜7は、素体2の主面2aに設けられている。各端子電極5〜7は、方向D2において、互いに離間している。主面2aにおいて、端子電極6は、方向D2の中央部に位置し、端子電極5は、端子電極6よりも側面2c側に位置し、端子電極7は、端子電極6よりも側面2d側に位置している。各端子電極5〜7は、主面2aに直交する方向(方向D1)から見て、矩形状を呈している。各端子電極5〜7の方向D3の長さは、互いに同等である。端子電極5の方向D2の長さは、端子電極7の方向D2の長さと同等である。端子電極6の方向D2の長さは、端子電極5及び端子電極7の方向D2の長さよりも長い。端子電極6の方向D2の長さは、端子電極5及び端子電極7の方向D2の長さの約2倍である。各端子電極5〜7は、主面2aの外縁から離間している。このため、例えば電子部品1をはんだ実装する際に、はんだが主面2aから側面2c,2d,2e,2fに回り込むことを抑制することができる。
各端子電極5〜7は、導電材(例えばAg又はPd)を含んでいる。各端子電極5〜7は、導電性材料(例えばAg粉末又はPd粉末)を含む導電性ペーストの焼結体により構成されている。導電性ペーストは、例えば、スクリーン印刷により主面2aに付与される。
マーク8は、電子部品1の実装方向を識別するために設けられている。マーク8は、主面2bに設けられている。マーク8は、主面2bの方向D2の中央部よりも側面2c側に設けられている。マーク8は、例えば、素体2とは異なる材質により構成され、素体2とは異なる表面粗さを有している。金属シールド膜3は、素体2及びマーク8の表面粗さに追従して形成される。このため、金属シールド膜3のうち、素体2の表面に形成された部分と、マーク8の表面に形成された部分とでは、光の反射状態が異なっている。これにより、金属シールド膜3の外側からでもマーク8を識別することができる。マーク8の厚さは、例えば、後述するバレル研磨によって除去されない厚さに設定されている。
図3に示されるように、電子部品1は、めっき膜11及びめっき膜12を備えている。めっき膜11は、各端子電極5〜7の表面に設けられている。めっき膜12は、第2端面4bの中央部4dに設けられている。めっき膜12は、素体2の被覆部2mの表面にも設けられている。めっき膜12は、中央部4d及び被覆部2mに一体的に設けられ、これらを覆っている。めっき膜12は、中央部4d及び被覆部2mと、金属シールド膜3とにそれぞれ当接している。めっき膜12は、中央部4dと金属シールド膜3とを接続している。めっき膜12は、例えば、金属シールド膜3よりも薄い。
めっき膜11,12は、例えば、同じ材料により構成されている。めっき膜11,12は、例えば、Niめっき層及びAuめっき層からなる層構造、Niめっき層及びSnめっき層からなる層構造、又はCuめっき層、Niめっき層、及びSnめっき層からなる層構造を有している。めっき膜11,12は、例えば、電解めっき又は無電解めっきにより形成される。めっき膜11,12は、異なる材料により構成されていてもよい。
図4は、素体の分解斜視図である。図5は、素体内の構成を示す斜視図である。図4及び図5に示されるように、電子部品1は、複数のコイル導体21〜28と、接続導体29と、を有している。コイル導体21,22,23,24は、方向D1において互いに異なる位置(層)に配置されている。コイル導体21,22,23,24は、スルーホール導体を通じて互いに接続され、インダクタL1を構成している。コイル導体25,26,27,28は、方向D1において互いに異なる位置(層)に配置されている。コイル導体25,26,27,28は、スルーホール導体を通じて互いに接続され、インダクタL2を構成している。
接続導体29は、コイル導体24とコイル導体28とを接続することにより、インダクタL1とインダクタL2とを接続している。方向D1から見て、接続導体29は、方向D2の中央部に配置され、インダクタL1は接続導体29よりも側面2c側に配置され、インダクタL2は接続導体29よりも側面2d側に配置されている。接続導体29は、スルーホール導体を通じて端子電極6に接続されている。
コイル導体21,25は、方向D1において互いに同じ位置(層)に配置されている。コイル導体22,26は、方向D1において互いに同じ位置(層)に配置されている。コイル導体23,27は、方向D1において互いに同じ位置(層)に配置されている。コイル導体24,28及び接続導体29は、方向D1において互いに同じ位置(層)に配置されている。
電子部品1は、内部電極31〜47と、接続導体48〜50と、を有している。内部電極35,37,39,41,43は、絶縁体層10を挟んで互いに対向して配置され、キャパシタC1を構成している。内部電極36,38,40,42,44,46,47は、絶縁体層10を挟んで互いに対向して配置され、キャパシタC2を構成している。内部電極31,33,35,43,45は、絶縁体層10を挟んで互いに対向して配置され、キャパシタC3を構成している。内部電極32,34,36は、絶縁体層10を挟んで互いに対向して配置され、キャパシタC4を構成している。
内部電極31,32は、方向D1において互いに同じ位置(層)に配置されている。内部電極33,34は、方向D1において互いに同じ位置(層)に配置されている。内部電極35,36は、方向D1において互いに同じ位置(層)に配置されている。内部電極37,38及び接続導体48は、方向D1において互いに同じ位置(層)に配置されている。
内部電極39,40及び接続導体49,50は、方向D1において互いに同じ位置(層)に配置されている。内部電極41,42は、方向D1において互いに同じ位置(層)に配置されている。内部電極43,44は、方向D1において互いに同じ位置(層)に配置されている。内部電極45,46は、方向D1において互いに同じ位置(層)に配置されている。
内部電極31,32と、内部電極33,34と、内部電極35,36と、内部電極37,38と、内部電極39,40と、内部電極41,42と、内部電極43,44と、内部電極45,46と、内部電極47とは、方向D1において互いに異なる位置(層)に配置されている。
内部電極31,35,39,43は、スルーホール導体を通じて端子電極5に接続されている。内部電極32,36,40,44,47は、スルーホール導体を通じて端子電極7に接続されている。内部電極37,41は、スルーホール導体を通じて互いに接続されている。内部電極38,42,46は、スルーホール導体を通じて互いに接続されている。
接続導体48は、内部電極37と内部電極38とを接続することにより、キャパシタC1とキャパシタC2とを接続している。接続導体49は側面2eに露出し、金属シールド膜3に接続された一端部と、スルーホール導体を通じて端子電極6とに接続された他端部と、を有している。接続導体50は側面2fに露出し、金属シールド膜3に接続された一端部と、スルーホール導体を通じて端子電極6とに接続された他端部と、を有している。金属シールド膜3と端子電極6とは、接続導体49,50及びスルーホール導体を通じて互いに接続されている。
上述の接続導体4(図2参照)は、接続導体49,50及びスルーホール導体により構成されている。接続導体4の第1端面4a(図2参照)は、スルーホール導体の端面により構成されている。接続導体4の第2端面4b(図2参照)は、接続導体49,50の一端部の端面により構成されている。
内部電極33,45とコイル導体21の端部とは、スルーホール導体を通じて互いに接続されている。内部電極34とコイル導体25の端部とは、スルーホール導体を通じて互いに接続されている。
コイル導体21〜28と、接続導体29と、内部電極31〜47と、接続導体48〜50と、スルーホール導体とは、導電材(例えばAg又はPd)を含んでいる。コイル導体21〜28と、接続導体29と、内部電極31〜47と、接続導体48〜50と、スルーホール導体とは、導電性材料(例えばAg粉末又はPd粉末)を含む導電性ペーストの焼結体により構成されている。
図6は、電子部品の等価回路を示す図である。図6に示されるように、電子部品1では、端子電極5は、信号が入力される入力端子TINを構成し、端子電極6は、グラウンド端子Gを構成し、端子電極7は、信号が出力される出力端子TOUTを構成している。キャパシタC1及びキャパシタC2は、入力端子TINと出力端子TOUTとの間に直列に接続されている。キャパシタC1の一端は、入力端子TINに接続されている。キャパシタC1の他端は、キャパシタC2の一端に接続されている。キャパシタC2の他端は、出力端子TOUTに接続されている。
キャパシタC3、インダクタL1、インダクタL2、及びキャパシタC4は、直列にこの順に接続されている。キャパシタC3、インダクタL1、インダクタL2、及びキャパシタC4は、キャパシタC1及びキャパシタC2と並列に接続されている。キャパシタC3の一端は、入力端子TINに接続されている。キャパシタC3の他端は、インダクタL1の一端に接続されている。インダクタL1の他端は、インダクタL2の一端に接続されている。インダクタL2の他端は、キャパシタC4の一端に接続されている。キャパシタC4の他端は、出力端子TOUTに接続されている。インダクタL1の他端と、インダクタL2の一端とは、グラウンド端子Gに接続されている。
続いて、電子部品1の製造方法の一例について説明する。
まず、グリーンシートを作成し、脱バインダ処理を行う。次に、導電性材料(例えばAg粉末又はPd粉末)と、共材として素体2の構成材料とを含む導電性ペーストをグリーンシート上に付与(塗布)し、端子電極5〜7と、コイル導体21〜28と、接続導体29と、内部電極31〜47と、接続導体48〜50と、スルーホール導体とに対応する導体パターンを形成する。一方、マーク8の構成材料を含むペーストをグリーンシート上に付与(塗布)し、マーク8に対応するパターンを形成する。続いて、グリーンシートを積層し、積層体グリーンを作製する。次に、積層体グリーンを所定の温度で加熱しながら、積層方向に所定の圧力でプレスし、積層体基板とする。続いて、積層体基板をチップ単位に切断する。これにより、複数のグリーンチップが得られる。得られたグリーンチップにおいて、接続導体4の第1端面4a及び第2端面4bとなる導体パターンの端面は、例えば、グリーンチップの表面と同一平面をなしている。
次に、グリーンチップを研磨することにより、グリーンチップの面取りを行う。続いて、グリーンチップを所定の条件で焼成する。これにより、表面に端子電極5〜7及びマーク8が配置されると共に、内部に接続導体4等が配置された状態の素体2が得られる。導電性ペーストの熱収縮率が、グリーンチップの熱収縮率よりも大きい場合、接続導体4の第1端面4a及び第2端面4bは、素体2の表面よりも素体2の内側に引っ込む。上述のように、導電性ペーストには、共材として素体2の構成材料が含まれている。素体2の構成材料は、焼成時に素体2に向かって移動する。これにより、縁部4c上に被覆部2mが形成される。
続いて、電解めっき又は無電解めっきにより、めっき膜11,12を形成する。次に、例えば、スパッタリングにより、主面2b及び側面2c,2d,2e,2fに金属シールド膜3を形成する。これにより、電子部品1が形成される。
以上説明したように、素体2は、第2端面4bの縁部4cを覆う被覆部2mを有している。したがって、金属シールド膜3の形成前にめっき処理が行われた場合でも、めっき液は、縁部4cと被覆部2mとの間の隙間を通過しなければ、素体2の内部に浸入することができない。このため、電子部品1によれば、素体2の内部にめっき液が浸入することを抑制できる。金属シールド膜3は、素体2の内部に配置された接続導体4により端子電極6に接続されている。接続導体4を用いず、金属シールド膜3を素体2の表面で端子電極6と接続させることも考えられるが、その場合、電子部品1をはんだ実装する際に、金属シールド膜3と端子電極6との接続部分を通じて、はんだが主面2aから側面2c,2d,2e,2fに回り込むおそれがある。電子部品1では、接続導体4を用いることにより、素体2の表面において金属シールド膜3を端子電極6から離間して設けることができるので、電子部品1をはんだ実装する際のはんだの回り込みを抑制可能となる。
第2端面4bは、側面2e,2fよりも素体2の内側に配置されている。このため、第2端面4bに設けられためっき膜12の表面と、側面2e,2fとの間に段差が形成されることを抑制できる。例えば、スパッタリングにより金属シールド膜3を形成する場合、めっき膜12の表面と、側面2e,2fとの間に段差が存在すると、段差部分に金属シールド膜3を形成できないおそれがある。電子部品1では、段差が抑制されるので、金属シールド膜3を隙間なく形成することができる。
めっき膜12は、被覆部2mの表面にも設けられているので、めっき膜12と金属シールド膜3との接触面積が増える。このため、熱膨張又は熱収縮により、めっき膜12と金属シールド膜3とが互いの界面で剥離する界面剥離を抑制することができる。
金属シールド膜3は、めっき膜12よりも厚い。このため、仮にめっき膜12が側面2e,2fから突出するように形成されていたとしても、金属シールド膜3の表面に段差が形成されることを抑制できる。
素体2は、直方体形状を呈しており、その表面として、主面2a,2b及び側面2c,2d,2e,2fを有している。端子電極5〜7は、主面2aに設けられており、金属シールド膜3は、主面2a以外の主面2b及び側面2c,2d,2e,2fに設けられている。このように、電子部品1では、実装面である主面2a以外の主面2b及び側面2c,2d,2e,2fを金属シールド膜3が隙間なく覆っているので、外部からの電磁波等の影響を効果的に抑制することができる。
本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
上記実施形態では、ハイパスフィルタを例に説明したが、電子部品1は、ダイプレクサ、トリプレクサ等の高周波LCモジュールであってもよく、端子電極の数は3つに限られない。また、本発明は、コンデンサ、インダクタ、バリスタ、又はサーミスタ等の電子部品に適用されてもよい。
上記実施形態では、端子電極5〜7の焼結金属層に対応するパターン及びマーク8に対応するパターンは、グリーンシートの積層前に形成されるが、グリーンシートの積層後に形成されてもよいし、面取り工程後に形成されてもよいし、素体2を焼成する工程後に形成されてもよい。端子電極5〜7の焼結金属層及びマーク8は、素体2を焼成する工程後において、主面2a,2bに導電性ペースト及びマーク8の構成材料を含むペーストを付与し、焼き付けることにより形成されてもよい。
上記実施形態では、共材として素体2の構成材料を加えた導電性ペーストを焼成することにより、接続導体4と共に、素体2の被覆部2mを形成しているが、被覆部2mの形成方法は、これに限られない。例えば、グリーンチップの状態で、焼成により被覆部2mとなる部分を、焼成により接続導体4となる導体パターンの端面に形成してもよい。
電子部品1は、少なくとも1つの接続導体4を備えていればよい。接続導体4は、側面2e,2fに限られず、主面2b又は側面2c,2dに露出し、金属シールド膜3のうち、主面2b又は側面2c,2dに設けられた部分に接続されていてもよい。金属シールド膜3は、主面2b及び側面2c,2d,2e,2fの五面に設けられているが、主面2b及び側面2c,2d,2e,2fのうち少なくとも一面以上に設けられていればよい。
1…電子部品、2…素体、2a…主面(第1面),2b…主面(第2面)、2c,2d,2e,2f…側面(第3面)、2m…被覆部、3…金属シールド膜、4…接続導体、4a…第1端面、4b…第2端面、5,6,7…端子電極、11,12…めっき膜。

Claims (5)

  1. 素体と、
    前記素体の表面に設けられた端子電極と、
    前記端子電極から離間して、前記素体の表面に設けられた金属シールド膜と、
    前記素体の内部に配置され、前記端子電極に接続された第1端面と、前記金属シールド膜に接続された第2端面と、を有する接続導体と、
    前記第2端面に設けられ、前記第2端面と前記金属シールド膜とを接続しているめっき膜と、を備え、
    前記素体は、前記第2端面の縁部を覆う被覆部を有している、電子部品。
  2. 前記第2端面は、前記素体の表面よりも前記素体の内側に配置されている、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記めっき膜は、前記被覆部の表面にも設けられている、請求項1又は2に記載の電子部品。
  4. 前記金属シールド膜は、前記めっき膜よりも厚い、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子部品。
  5. 前記素体は、直方体形状を呈しており、その表面として、実装面とされる第1面と、前記第1面と互いに対向している第2面と、前記第1面と前記第2面との間を連結するように延びている第3面と、を含み、
    前記端子電極は、前記第1面に設けられており、
    前記金属シールド膜は、前記第2面及び前記第3面に設けられている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子部品。

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