JP7484391B2 - プログラム、プログラムセット、および情報処理装置 - Google Patents

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Description

本明細書に開示される技術分野は、情報処理装置がデバイスと無線通信を行うために必要なセットアップの技術に関する。
従来、情報処理装置がデバイスと無線通信を行うために必要なセットアップに関する技術が知られている。例えば特許文献1には、プリンタドライバを情報処理装置にインストールするインストーラであって、あらかじめ指定した通信ポートに関する設定情報を、オペレーティングシステムが有するデータベースであるレジストリに書き込む構成が開示されている。
特開2013-105361号公報
例えば情報処理装置にインストールされたソフトウェアがデバイスと無線通信する場合、情報処理装置のオペレーティングシステムに設定された通信ポートにデバイスを対応付けておき、そのデバイスと関連付けられた通信ポートをソフトウェアが用いる。デバイスと通信ポートとを適切に対応付けるための処理は、そのデバイスを利用するソフトウェアやそのソフトウェアのインストーラによって、そのデバイスを利用する前に実行しておく必要があるが、その処理については、設計の負荷が高い。特許文献1には、このような課題に対する解決方法は開示されていない。
本明細書は、情報処理装置とデバイスとの無線通信に必要なセットアップを行うプログラムの、設計の負荷を軽減する技術を開示する。
この課題の解決を目的としてなされたプログラムは、情報処理装置がデバイスと無線通信を行うために必要なセットアップを行うプログラムであって、前記情報処理装置のコンピュータに、前記情報処理装置に組み込まれた上位プログラムから所定の無線通信プロトコルに基づく無線通信を確立させる確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得する取得処理と、前記コンピュータが取得したデバイスの一覧から、前記無線通信を確立させるデバイスを特定する特定処理と、特定されたデバイスである特定デバイスとのペアリングを前記情報処理装置のオペレーティングシステムに指示する指示処理と、をそれぞれ実行させ、前記情報処理装置は、通信インタフェースを備え、前記オペレーティングシステムは、ペアリングの指示を受け付けると前記特定デバイスとの前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信を確立し、前記特定デバイスとの前記無線通信が確立されると、前記通信インタフェースを介してデバイスと通信するために前記オペレーティングシステムに複数設けられた通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付け、前記情報処理装置は、前記通信ポートを用いて前記特定デバイスと通信する、ことを特徴としている。
本明細書に開示されるプログラムによれば、情報処理装置がデバイスと無線通信を行うために必要な、デバイスの特定、デバイスとの無線通信の確立、の各処理を、コンピュータに実行させる。このプログラムを利用することで、例えば、インストーラやアプリケーションプログラム等の上位プログラムは、それらの処理を用意する必要が無くなり、上位プログラムの設計の負荷が軽減される。
上記プログラムによって実現される制御方法、当該プログラムを実行する情報処理装置、当該プログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
本明細書に開示される技術によれば、情報処理装置とデバイスとの無線通信に必要なセットアップを行うプログラムの、設計の負荷を軽減する技術が実現される。
実施の形態にかかるPCの概略構成図である。 BTデバイスDBに記憶されるデバイス情報の例(A)とプリントキューに記憶される情報の例(B)を示す説明図である。 印刷ポートの構成の例を示す説明図である。 インストールパッケージの構成の例を示す説明図である。 インストーラの手順の概要を示すシーケンス図である。 ペアリング処理の手順を示すフローチャートである。 ペアリング方法の選択画面の例を示す説明図である。 セットアップ処理の手順を示すフローチャートである。
以下、プログラムを具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」とする)にて実行されるプログラムを開示するものである。
本形態のPC1は、画像を印刷する機能を有するデバイスであるプリンタ2と接続可能であって、プリンタ2に印刷等の機能を行わせるための各種のアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」とする)を実行可能な装置である。PC1は、情報処理装置の一例である。PC1に代えて、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータであっても良い。
プリンタ2は、少なくとも印刷機能と通信機能とを有するデバイスである。プリンタ2は、特定デバイスの一例である。本形態のプリンタ2は、通信機能として、少なくとも、Bluetooth(登録商標、以下、「BT」とする)方式の通信プロトコルによる通信を行うためのインタフェース(以下、「BT-IF」とする)21と、USB方式の通信を行うためのインタフェース(以下、「USB-IF」とする)22と、を有する。BT通信は、1対1で無線接続する通信規格である。BT通信は、所定の無線通信プロトコルの一例である。
BT通信には複数の通信プロファイルが用意されており、適切な通信のためには、通信を行う機器同士が同じ通信プロファイルに対応している必要がある。本形態のプリンタ2は、BT通信の通信プロファイルとして、少なくともSPP(Serial Port Profileの略)に対応しており、HCRP(Hardcopy Cable Replacement Profileの略)など、他の通信プロファイルにも対応するものであっても良い。また、本形態のプリンタ2は、BT方式やUSB方式以外の通信方式、例えば、Wi-Fi(登録商標)方式の通信機能をさらに有していても良い。
本形態のPC1は、図1に示すように、CPU11と、メモリ12と、を含むコントローラ10を備えている。CPU11は、コンピュータの一例である。また、PC1は、ユーザインタフェース(以下、「ユーザIF」とする)13と、通信インタフェース(以下、「通信IF」とする)14と、を備え、これらがコントローラ10に電気的に接続されている。なお、図1中のコントローラ10は、PC1等の制御に利用されるハードウェアやソフトウェアを纏めた総称であって、実際にPC1等に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
CPU11は、メモリ12から読み出したプログラムに従って、また、ユーザの操作に基づいて、各種の処理を実行する。メモリ12は、例えば、ROM、RAM、HDD、フラッシュメモリであり、PC1を起動するための起動プログラム等の各種のプログラムや、画像データ、文書データ、各種の設定情報等の各種のデータ、が記憶される記憶領域である。メモリ12は、各種の処理が実行される際の作業領域としても利用される。CPU11が備えるバッファも、メモリの一例である。
メモリ12の一例は、PC1に内蔵されるHDD等に限らず、CPU11が読み取り可能かつ書き込み可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non-transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
ユーザIF13は、情報を画面に表示するハードウェアと、ユーザによる入力操作を受け付けるハードウェアと、を含む。ユーザIF13は、表示用のディスプレイと、キーボード、マウス等との組み合わせであっても良いし、表示機能と入力受付機能とを備えるタッチパネルであっても良い。
通信IF14は、プリンタ2等の外部装置と通信を行うためのハードウェアを含む。本形態のPC1は、通信IF14として、少なくとも、BT-IF141と、USB-IF142と、を有する。なお、通信IF14は、さらに他の方式の通信に対応するIF、例えば、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)を含んでも良い。
PC1のメモリ12には、図1に示すように、オペレーティングシステム(以下、「OS」とする)41と、プリンタドライバ421と、BTデバイス情報データベース(以下、「BTデバイスDB」とする)43と、通信ポートリスト44と、印刷ポートリスト45と、が組み込まれている。OS41は、例えば、Windows(登録商標)、macOS(登録商標)、iOS(登録商標)、Android(登録商標)、Linux(登録商標)である。OS41には、スプーラ411が含まれる。スプーラ411は、プリンタ2等の印刷機能を有する装置への印刷データの送信を管理する。
プリンタドライバ421は、OS41と協働して、例えば、プリンタ2に印刷を行わせるための印刷データの生成を行う。BTデバイスDB43には、BT通信を用いて利用可能なデバイスとして、PC1とのペアリングが完了し、OS41に登録された各BTデバイスのデバイス情報が記憶される。BTデバイスDB43には、例えば、図2(A)に示すように、デバイス情報として、デバイスを識別する情報であるデバイスIDと、BT通信に用いるアドレス情報であるBTアドレスと、を含む情報が記憶される。
通信ポートリスト44は、通信IF14を使用してPC1が外部装置と通信するために使用される通信ポートが複数設定されているリストである。印刷ポートリスト45は、プリンタ2等に印刷を実行させるためにスプーラ411にて使用される通信ポートのリストである。
BTデバイスDB43に登録されたデバイスは、通信ポートリスト44によって通信ポートと対応付けられる。デバイスが対応付けられた通信ポートは、印刷ポートリスト45にも登録される。さらに、印刷ポートリスト45に登録された通信ポートがプリントキューに対応付けられると、PC1にインストールされたアプリは、プリントキューを指定して印刷を指示することが可能となる。プリントキューには、例えば、図2(B)に示すように、印刷ポート、プリンタドライバ、印刷設定等の情報が対応付けて記憶される。印刷を指示されたプリントキューに関連付けられたプリンタドライバは、プリントキューに対応付けられた通信ポートを介して、通信ポートに対応付けられたデバイスに印刷を実行させることができるようになる。
具体的には、アプリは、プリントキューを指定して画像データをOS41に渡すことで、OS41に印刷を指示する。印刷を指示されたOS41は、プリントキューに関連付けられたプリンタドライバ421を起動して、プリンタドライバ421に印刷対象の画像データを渡す。プリンタドライバ421は、OS41から受け取った画像データに基づいてプリンタ2に対応する印刷データを生成し、生成した印刷データをOS41に渡す。OS41は、受け取った印刷データをプリントキューに渡す。スプーラ411は、プリントキューに蓄積された印刷データを、プリントキューに対応する印刷ポートを介して、すなわち、印刷ポートが対応付けられた通信IFを介して、プリンタ2に送信する。これにより、プリンタ2にて画像データに基づく印刷物が作成される。
本形態のOS41では、通信ポートリスト44には、図3(A)に示すように、COMポートが予め複数個用意されており、例えば、COM1ポート、COM2ポート等として通信ポートリスト44に登録されている。さらに、本形態のOS41では、例えば、図3(B)に示すように、各COMポートに対応する同名の印刷ポートが予め設けられ、印刷ポートリスト45に登録されている。この構成では、通信ポートを選択することで、印刷ポートの選択に代えることができる。なお、各印刷ポートは、通信ポートの1つに対応付けられていれば良く、その対応付けはポートの名称によるものに限らない。例えば、各ポートに識別番号が与えられていれば、その識別番号によって対応付けても良い。
図1は、プリンタドライバ421のインストールやそのセットアップが完了した後の状態を示す図であり、PC1とプリンタ2とは、BT通信によって接続されている。プリンタドライバ421をPC1にインストールし、そのセットアップを行うためのプログラムは、例えば、図4に示すような、インストールパッケージ42によって提供される。インストールパッケージ42は、インストーラ420と、プリンタドライバ421と、ペアリングモジュール422と、セットアップモジュール423と、を含む。インストールパッケージ42は、例えば、CDやDVDにて提供されても良いし、PC1がダウンロード可能な形式でサーバ等に用意されても良い。
インストーラ420は、PC1にプリンタドライバ421を組み込み、セットアップを完了させるためのプログラムである。インストーラ420は、ペアリングモジュール422やセットアップモジュール423に対する実行指示を行う。インストーラ420は、上位プログラムの一例である。なお、インストールパッケージ42は、プリンタ2のモデル用のプリンタドライバ421のみでなく、他のモデル用のプリンタドライバやスキャナドライバを含んでいても良い。
ペアリングモジュール422は、プリンタ2等のデバイスとPC1とのBT通信を確立させる処理であるペアリング処理を行うモジュールである。セットアップモジュール423は、プリンタドライバ421を介して、ペアリング済みのデバイスに印刷データの送信を可能にするための処理であるセットアップ処理を行うモジュールである。ペアリングモジュール422は、プログラムの一例であり、第1モジュールの一例である。セットアップモジュール423は、第2モジュールの一例である。ペアリングモジュール422とセットアップモジュール423との組は、プログラムセットの一例である。
次に、本形態のインストーラ420による、プリンタドライバ421のインストール、および、プリンタドライバ421からプリンタ2へ印刷を指示するためのセットアップを行う手順の概要を、図5のシーケンス図を参照して説明する。図5に示す手順は、インストールパッケージ42に含まれる各プログラムがPC1に読み込まれ、インストーラ420の実行指示を受け付けたことで開始される。
インストーラ420は、プリンタ2のモデル名と、プリンタ2とPC1との接続に利用する通信IFの種類と、をユーザに選択させる(A1)。以下では、通信IFとしてBT-IFが選択されたものとして説明する。
インストーラ420は、選択されたモデル名に対応するプリンタドライバ421をPC1にインストールする(A2)。インストーラ420は、さらに、ペアリングモジュール422にペアリング処理の実行を指示する(A3)。
ペアリングモジュール422は、インストーラ420からのペアリング処理の実行指示を受けて、ペアリング方法の選択を受け付ける(B1)。本形態のペアリングモジュール422は、ペアリング相手のデバイスを決定する方法として、複数のペアリング方法を備え、そのうちからユーザの選択を受け付ける(B2)。そして、ペアリングモジュール422は、選択された方法に基づくペアリングの処理を実行する(B3)。ペアリング方法の種類や各処理内容の詳細については、後述する。
ペアリングモジュール422は、OS41にプリンタ2とのペアリングを行わせるための指示、具体的には、デバイスを指定してのペアリング指示、または、デバイス追加の指示を渡す(B4)。OS41は、ペアリングモジュール422からの指示を受けて、プリンタ2とBT通信を行い、ペアリングを行うための処理を実行する(B5)。OS41は、プリンタ2とのペアリングが完了した場合、プリンタ2のデバイス情報をBTデバイスDB43に登録し、プリンタ2を通信ポートリスト44に登録する(B6)。
さらに、OS41は、ペアリング結果を示す情報をペアリングモジュール422に渡す(B7)。ペアリング結果を示す情報は、ペアリングに成功したか否かを示す情報である。つまり、ペアリングモジュール422は、OS41からペアリングの結果を示す情報を取得する。ペアリングモジュール422は、OS41から受け取った情報に基づいて、ペアリング結果を示す情報をインストーラ420に渡す(B8)。
インストーラ420は、ペアリングモジュール422から受け取った情報に基づいて、ペアリングが成功したか否かを判断する(A10)。ペアリングに成功したと判断した場合(〔成功〕)、インストーラ420は、セットアップモジュール423にセットアップ処理の実行を指示する(A11)。一方、ペアリングに失敗したと判断した場合(〔失敗〕)、インストーラ420は、セットアップモジュール423を実行させず、失敗を報知する(A12)。インストーラ420は、ペアリングに失敗した理由に応じて、例えば、ペアリングの再試行を受け付けてもよい。
セットアップモジュール423は、インストーラ420からセットアップ処理の実行を指示された場合、例えば、通信ポートリスト44に登録された各通信ポートのポート名をOS41から取得し(C1)、一覧表示する(C2)。セットアップモジュール423は、通信ポートの選択を、ユーザIF13を介して受け付ける(C3)。ユーザの選択により通信ポートが選択されたら、セットアップモジュール423は、その通信ポートに対応する印刷ポートをセットアップ対象の印刷ポートに決定する。セットアップモジュール423は、印刷ポートの一覧を表示して印刷ポートの選択を受け付けてもよい。
印刷ポートが決定したら、セットアップモジュール423は、その印刷ポートをプリンタドライバ421にて使用するためのセットアップの指示をOS41に渡す(C4)。具体的には、セットアップモジュール423は、選択された印刷ポートに対応付けて、プリンタ2に対応するプリントキューの作成と、作成したプリントキューに関連付けてプリンタドライバ421の登録と、をOS41に指示する。プリントキューは、デバイスキューの一例であり、選択された印刷ポートは、特定ポートの一例である。
OS41は、セットアップモジュール423の指示に基づいて、指定された印刷ポートに対応するプリントキューを作成し、作成したプリントキューにプリンタドライバ421を関連付けて登録するセットアップを行う(C5)。
次に、ペアリングモジュール422によるペアリング処理およびセットアップモジュール423によるセットアップ処理の手順について、フローチャートを参照して説明する。なお、以下の処理およびフローチャートの各処理ステップは、基本的に、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」等の処理は、CPU11の処理を表している。CPU11による処理は、PC1のOSのAPIを用いたハードウェア制御も含む。本明細書では、OSの記載を省略して各プログラムの動作を説明する。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記載は、「プログラムBがOSのAPIを用いてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。また、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を、省略した文言で記載することがある。例えば、「CPU11が行う」のように記載することがある。また、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を、「プログラムAが行う」のようにCPUを省略した文言で記載することがある。
なお、「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、CPU11が要求することなくデータを受信するという処理も、「CPU11がデータを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。また、「要求する」、「指示する」とは、要求していることを示す情報や、指示していることを示す情報を相手に出力することを示す概念である。また、要求していることを示す情報や指示していることを示す情報のことを、単に、「要求」、「指示」とも記載する。
また、CPU11による、情報Aは事柄Bであることを示しているか否かを判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか否かを判断する」のように概念的に記載することがある。CPU11による、情報Aが事柄Bであることを示しているか、事柄Cであることを示しているか、を判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか事柄Cであるかを判断する」のように概念的に記載することがある。
以下、ペアリング処理の手順について、図6のフローチャートを参照して説明する。このペアリング処理は、PC1にてインストーラ420がペアリングモジュール422にペアリング処理の実行を指示した(図3のA3)ことによるペアリングモジュール422の起動を契機に、PC1のCPU11にて実行される。インストーラ420によるペアリング処理の実行指示は、BT通信を確立させる確立指示の一例である。
ペアリング処理では、CPU11は、まず、OS41がBT通信に対応可能であるか否かを判断する(S101)。例えば、サーバとして使用されるPCでは、BT-IF141を備えていない、BT通信のためのプログラムを有していない、等により、BT通信に対応不可能な場合がある。BT通信に対応不可能であると判断した場合(S101:NO)、CPU11は、ペアリングを実行できない、すなわち、ペアリングに失敗したことを示す情報をインストーラ420に渡し(S102、図5のB8)、ペアリング処理を終了する。
BT通信に対応可能であると判断した場合(S101:YES)、CPU11は、ペアリング方法の選択肢を示す選択画面をユーザIF13に表示させる(S105、図5のB1)。本形態のペアリングモジュール422は、(A)キーワードによるデバイス名の検索、(B)USB接続によるデバイスの特定、(C)デバイスリストからのユーザ選択、の3種類の方法を実行可能であり、ユーザの選択に応じて、これらのうちの1つを実行することでペアリング相手を決定する。S105にて表示される選択画面は、ペアリング相手を決定する3種類の方法から1つの選択を受け付けるための表示画面である。CPU11は、例えば、図6に示すように、3択のラジオボタン511、512、513と、OKボタン514と、を含む選択画面51をユーザIF13に表示させる。
CPU11は、表示させた選択画面にて、ユーザによってOKボタン514が操作された際のラジオボタンの状態によって、(A)~(C)のうちの1つの選択を受け付ける(S106、図5のB2)。S106にて受け付ける情報、すなわち、(A)~(C)のいずれか1つを示す情報は、特定情報の一例である。そして、本形態のペアリング処理では、ユーザの選択に応じて、BT通信を確立させるまでのセットアップ手順が異なる。
選択画面51にて受け付けた選択が、(A)キーワードによるデバイス名の検索であったと判断した場合(S106:(A))、CPU11は、OS41にデバイスの検知を指示する(S111)。
OS41は、S111の指示に応じて、BT-IF141を介して、デバイス検索信号を送出する。PC1とのBT通信可能な距離範囲内にあり、検索信号を受信した各デバイスは、受信した検索信号に応じて、デバイスを識別する情報であるデバイスIDと、BT通信に用いるアドレス情報であるBTアドレスと、を含むデバイス情報をOS41に応答する。応答信号に含まれるデバイスIDは、デバイスの識別情報の一例である。OS41が応答信号を受信した場合、CPU11は、OS41から応答信号の情報を受け取ることができる。CPU11は、応答信号を受信したか否かを判断する(S112)。
応答信号を受信していないと判断した場合(S112:NO)、CPU11は、受信するまで待機する。なお、検索信号の送出指示をOS41に渡した後、所定時間を経過しても応答信号の情報を受け取ることができない場合、CPU11は、タイムアウトと判断して、S102に進んでペアリング処理を終了してもよい。
応答信号を受信したと判断した場合(S112:YES)、CPU11は、キーワードの入力を受け付ける(S113)。CPU11は、例えば、キーワードの入力ボックスを表示し、デバイスIDやデバイス名、あるいはそれらの一部等の入力を受け付ける。そして、CPU11は、OS41から、受信した応答信号に含まれるデバイスID等の情報を取得し、取得した情報に対して、入力されたキーワードによる検索を試行する。そして、CPU11は、キーワードに対応する情報が応答信号に含まれるデバイスのデバイス情報を取得する(S114)。S114は、取得処理の一例である。S111~S114の手順は、第1手順の一例である。なお、キーワードに対応する情報が含まれるデバイスが検索できなかった場合、CPU11は、ユーザにキーワードの再入力を受け付けてもよいし、OS41にデバイスの検知を再実行させてもよい。
選択画面51にて受け付けた選択が、(B)USB接続によるデバイスの特定であったと判断した場合(S106:(B))、CPU11は、USB方式による有線接続によってプリンタ2をPC1に接続するよう報知する(S121)。S121は、報知処理の一例である。そして、CPU11は、報知の実行後、デバイスがPC1にUSB接続されたか否かを判断する(S122)。デバイスがUSB-IF142に接続されるとPnP(Plug and Playの略)が発生し、CPU11は、USB接続されたデバイスとの通信が可能になる。USB接続されていないと判断した場合(S122:NO)、CPU11は、USB接続されるまで待機する。
USB接続されたと判断した場合(S122:YES)、CPU11は、USB接続されたデバイスであるプリンタ2に対して、USB通信によってにデバイス情報を要求する(S123)。CPU11は、デバイス情報として、例えば、デバイスIDとBTアドレスと送信する指示をプリンタ2に渡す。デバイス情報は、接続情報の一例である。そして、CPU11は、USB-IF142を介した有線通信によって、プリンタ2からデバイス情報を取得する(S124)。S124は、取得処理の一例であり、接続情報取得処理の一例である。S121~S124の手順は、第2手順の一例である。
S114またはS124にてデバイス情報を取得した後、CPU11は、取得したデバイス情報、例えば、デバイスID、デバイス名、をユーザIF13に表示させ(S131)、ユーザによるデバイスの確認を受け付ける。そして、CPU11は、ユーザによる確認を受け付けたか否かを判断する(S132)。ユーザによる確認が得られなかったと判断した場合(S132:NO)、CPU11は、S105に戻って、ペアリング方法の選択を再度受け付ける。
ユーザの確認を得られたと判断した場合(S132:YES)、CPU11は、表示させたデバイス情報によって示されるデバイスをペアリング相手のデバイスとして特定する(S133)。S133は、特定処理の一例である。また、S133にて特定されたデバイスは、特定デバイスの一例である。そして、CPU11は、ペアリング相手として特定したデバイスのデバイス情報とペアリング実行の指示とを、OS41に渡す(S134、図5のB4)。S134は、指示処理の一例である。これにより、OS41は、指定されたデバイスとのBT通信を行い、ペアリングを実行する(図5のB5)。
一方、選択画面51にて受け付けた選択が、(C)デバイスリストからのユーザ選択であったと判断した場合(S106:(C))、CPU11は、通信ポートリスト44の情報をOS41から取得する(S141)。本形態のOS41は、要求に応じて、通信ポートリスト44の情報、すなわち、各通信ポートとその通信ポートに対応付けられているデバイスの情報を返す機能を有している。CPU11は、OS41から取得した情報に基づいて、対応するデバイスが登録済みとなっている全ての通信ポートの情報を取得し、一時的な情報として、メモリ12に記憶する。
そして、CPU11は、OS41にデバイス追加の指示を渡す(S142、図5のB4)。デバイス追加の指示は、OS41に、周辺の新たなデバイスを検知して追加するデバイスをユーザに選択させ、選択されたデバイスとのペアリングを行わせる指示である。
OS41は、デバイス追加の指示を受け取ると、デバイスの検知を行って、周辺のデバイスから応答信号を受信し、応答信号を送信したデバイスの情報を取得する。OS41は、取得した情報の一覧をユーザIF13に表示させ、表示させた一覧からユーザの選択を受け付けて、ペアリング対象のデバイスを特定する。さらに、OS41は、特定したデバイスとのペアリングを実行する。S142のデバイス追加の指示を受けて実行されるOS41による一連の処理は、取得処理と特定処理と指示処理の一例である。これにより、OS41は、特定されたデバイスとのBT通信を行い、ペアリングを実行する(図5のB5)。S142およびデバイス追加の指示によってOS41にて実行されるペアリングの手順は、第3手順の一例である。
CPU11は、OS41にデバイス追加の指示を渡した後、OS41によるペアリングの処理が終了したか否かを判断する(S143)。終了していないと判断した場合(S143:NO)、CPU11は、終了するまで待機する。CPU11は、例えば、OS41によって表示されたデバイスの選択画面が閉じられた場合に、OS41によるペアリングの処理が終了したと判断する。OS41からペアリング終了の情報が得られる場合には、CPU11は、その情報に基づいて、S143の判断を行えばよい。
OS41によるペアリングの処理が終了したと判断した場合(S143:YES)、CPU11は、通信ポートリスト44の情報をOS41から再度取得する(S144)。S144は、S141と同様の処理である。S144にて取得される情報には、S141にて取得される情報に比較して、デバイス追加の指示によって新たにペアリングが実行されたデバイスの情報が追加されている。CPU11は、S144にて取得した情報と、S141にて取得して記憶した情報とを比較して、追加されたデバイスを特定する(S145)。なお、OS41が新たにペアリングされた通信ポートの情報を返す機能を有していれば、CPU11は、S141とS144、S145に代えて、その機能を利用してデバイスを特定すればよい。
CPU11は、S134またはS145の後、ペアリングに成功したか否かを判断する(S151)。CPU11は、例えば、S134の指示を渡した後、OS41からペアリングの成否を示す情報を取得する。CPU11は、BTデバイスDB43を参照して、ペアリング対象として指定したデバイスが登録されているか否かを判断してもよい。また、CPU11は、S145にてデバイスを特定できたか否か、すなわち、追加されたデバイスが有ったか否かに基づいて、ペアリングに成功したか否かを判断する。
ペアリングに成功しなかったと判断した場合(S151:NO)、CPU11は、S102に進んで、ペアリングに失敗したことを示す情報をインストーラ420に渡し(図5のB8)、ペアリング処理を終了する。例えば、PC1のBT-IF141とプリンタ2のBT-IF21との少なくとも一方が正常に機能していない場合や、PC1とプリンタ2との距離が遠い場合には、OS41がペアリングに成功しない。
ペアリングに成功したと判断した場合(S151:YES)、CPU11は、CPU11は、プリンタ2にて対応可能な通信プロファイル、例えば、SPPを有効にする指示をOS41に渡す(S152)。プリンタ2がHCRPにも対応可能であれば、CPU11は、HCRPを有効にする指示もOS41に渡す。S152は、有効処理の一例である。SPPおよびHCRPは、特定プロファイルの一例である。ペアリングモジュール422は、プリンタ2のモデルごとに対応可能な通信プロファイルの情報を有している。ペアリングモジュール422は、起動時に、通信プロファイルの情報をインストーラ420から受け取ってもよい。
なお、OS41は、ペアリングの実行中に、プリンタ2が対応可能な通信プロファイルの情報をプリンタ2から取得し、デバイス情報をBTデバイスDB43に登録する際に、取得できた通信プロファイルを有効に設定する。例えば、図2(A)中に示した「BTサービス」は、有効となった通信プロファイルの情報を示している。例えば、通信プロファイルの情報としてSPPの情報を取得できた場合、OS41は、SPPを有効に設定する。プリンタ2がさらに他の通信プロファイルに対応している場合には、OS41は、他の通信プロファイルの情報をも取得し、その通信プロファイルも有効にする。そして、OS41は、有効にした通信プロファイルに対応する通信ポートをプリンタ2に割り当てて、通信ポートリスト44に登録する(図5のB6)。
しかし、PC1のBT-IF141とプリンタ2のBT-IF21との相性などによって、通信プロファイルの情報を受け取るのに時間がかかる場合がある。その場合、ペアリング終了までのタイムアウト時間が設定されているOS41では、本来対応可能なはずの通信プロファイルを有効としないままで、タイムアウトによってペアリングを終了させてしまう可能性がある。ペアリングがタイムアウトによって終了した場合、プリンタ2の情報として、有効な通信プロファイルの情報が含まれないデバイス情報がBTデバイスDB43に登録されてしまう。その場合、プリンタ2に対応する通信ポートの登録が行われない。この場合でも、BTデバイスDB43へのプリンタ2の登録は行われており、OS41は、ペアリングに成功したことを示す情報を返す。
S152にて、プリンタ2にて対応可能な通信プロファイルを有効にする指示を受け取ることにより、OS41は、BTデバイスDB43に登録されたデバイス情報を更新し、指示された通信プロファイルを有効にする。その結果、図2(A)に示したように、通信プロファイルの情報を含むデバイス情報がBTデバイスDB43に登録され、プリンタ2用の通信ポートが確実に通信ポートリスト44に登録される(図5のB6)。
そして、CPU11は、ペアリングが成功したことを示す情報をインストーラ420に渡し(S153、図5のB7)、ペアリング処理を終了する。インストーラ420は、S102またはS153にてペアリングモジュール422から返される情報に基づいて、図5のA10に示した判断を行う。
インストーラ420は、ペアリングモジュール422から受け取った情報がペアリングの成功を示す情報であれば、セットアップモジュール423にセットアップ処理の実行を指示する。次に、セットアップモジュール423の処理であるセットアップ処理の手順について、図8のフローチャートを参照して説明する。このセットアップ処理は、PC1にてインストーラ420がセットアップモジュール423にセットアップ処理の実行を指示した(図5のA11)ことによるセットアップモジュール423の起動を契機に、PC1のCPU11にて実行される。
セットアップ処理では、CPU11は、プリンタ2にて対応可能な通信プロファイルのうち、使用する通信プロファイルの指定をユーザの操作によって受け付ける(S201)。セットアップモジュール423は、プリンタ2にて対応可能な通信プロファイルの情報を、例えば、起動時にインストーラ420から受け取る。
そして、CPU11は、SPPが選択されたか否かを判断する(S202)。なお、プリンタ2にて対応可能な通信プロファイルがSPPのみであれば、CPU11は、S201にてユーザの操作を受け付ける必要はなく、使用する通信プロファイルをSPPに決定すればよい。
SPPが選択されたと判断した場合(S202:YES)、CPU11は、プリンタ2と対応付けられた通信ポートの選択をユーザの操作によって受け付ける(S203、図5のC3)。CPU11は、例えば、通信ポートリスト44に登録済みの通信ポートの情報をOS41から取得し(図5のC1)、ユーザIF13に一覧表示させる(図5のC2)。CPU11は、例えば、新規にペアリングされたプリンタ2に対応する通信ポートを、一覧表示の先頭に配置する、強調して表示する等、選択されやすいような形態で一覧表示させるとよい。
そして、CPU11は、選択された通信ポートに対応する印刷ポートが有るか否かを判断する(S204)。通信ポートリスト44とは別に、同名のポートを含む印刷ポートリスト45が設けられるOS41では、予め用意されているCOMポートの全てにデバイスを対応付けた後に、さらにデバイスの追加指示を受け付けると、COMポートを追加して、追加したCOMポートにそのデバイスを対応付ける場合がある。さらに、追加されたCOMポートは、通信ポートとして通信ポートリスト44に追加されるものの、印刷ポートリスト45には即座には反映されない場合がある。このようなOS41の場合、選択された通信ポートが追加されたCOMポートであると、対応する印刷ポートが存在しない可能性がある。
印刷ポートが有ると判断した場合(S204:YES)、CPU11は、その印刷ポートに対応するプリントキューの作成と、作成したプリントキューに関連付けて、インストール済みのプリンタドライバ421の登録と、をOS41に指示する(S205、図5のC4)。これにより、SPPに基づくBT通信用のプリントキューが生成され、プリンタドライバ421がプリントキューを介して印刷ポートと関連付けられる。
印刷ポートが無いと判断した場合(S204:NO)、CPU11は、OS41の再起動を促す通知を行う(S206)。COMポートが追加された場合、OS41またはスプーラ411を再起動すれば、スプーラ411は、その起動時に通信ポートリスト44に基づいて、印刷ポートリスト45を再構成する。そして、追加されたCOMポートに対応する印刷ポートが、印刷ポートリスト45に設けられることから、プリントキューの作成とプリンタドライバ421の登録とが可能になる。再起動を報知することで、セットアップを完了できる可能性が高まる。
一方、通信プロファイルとしてHCRPが選択されたと判断した場合(S202:NO)、CPU11は、HCRPに対応する処理を実行する(S207)。HCRPの場合には、通信ポートの設定のための処理の多くはOS41によって行われる。S205、S206、S207のいずれかの後、CPU11は、セットアップ処理を終了する。
以上、詳細に説明したように、本形態のインストールパッケージ42は、インストーラ420とペアリングモジュール422とセットアップモジュール423とを備え、PC1がプリンタ2と無線通信を行うために必要な、デバイスの特定、デバイスとの無線通信の確立、の各処理をペアリングモジュール422に実行させる。ペアリングモジュール422をインストーラ420とは別に用意することで、インストーラ420にはペアリングの処理を用意する必要が無く、インストーラ420の設計の負荷が軽減される。
さらに本形態のペアリングモジュール422では、3種類のペアリング方法が選択可能に用意されている。例えば、(A)では、キーワードによるデバイスの絞り込みができるので、デバイスの特定が容易になる。また、ユーザが指定するキーワードに基づいて、ペアリング相手のデバイスが特定されるため、接続されるデバイスの信頼度が高い。また、例えば、(B)では、USBによる有線接続によってデバイスの絞り込みができるので、デバイスの特定が容易になる。また、現在有線接続されているデバイスがペアリング相手のデバイスに特定されるため、接続されるデバイスの信頼度が高い。さらに、USB接続を報知した後に有線接続によって自動認識されたデバイスに特定されるため、接続対象を間違える可能性を低減できる。また、例えば、(C)では、OSの機能を利用するので、さらに設計の負荷を軽減できる。
さらに本形態では、3種類のペアリング方法からの選択を受け付けるので、インストーラ420の実行状況に適した手順での無線通信の確立が期待できる。例えば、BTデバイスが数多く検索されるような環境であれば、(A)の手順によって選択対象を減らすことができれば、接続対象を選択し易くなる。また、ユーザが接続対象のプリンタ2の近くにいることが想定される環境であれば、(B)の手順によってプリンタ2をPC1に直接USB接続することで選択対象を間違える可能性を減らすことができる。また、使用環境の想定が困難な場合、(C)の手順によってOSに任せることで、ユーザはOSによって提供される汎用的なUIによって無線通信を確立させることができる。
また、ペアリングの実行時に特定の通信プロファイルに基づく無線通信をOSが自動的に有効にすることもあるが、BT通信用のドライバの不良等によって有効にならないこともある。本形態では、BT通信によるペアリングに成功した場合に、ペアリングモジュール422が、プリンタ2にて対応可能な通信プロファイルに基づく無線通信を有効にするので、プリンタドライバ421がその通信プロファイルでのプリンタ2との無線通信を行うためのセットアップを完了できる可能性が高まる。
さらに本形態では、ペアリングモジュール422とセットアップモジュール423とが、別のモジュールとして用意される。これらを別のモジュールとすることで、それぞれのモジュールのメンテナンスが容易になる。例えば、BT通信の規約の変更による修正が生じたとしてもペアリングモジュール422を修正すればよく、セットアップモジュール423の修正が必要ない。また、一方のモジュールの処理のみを使用したい場合にも、適用が容易である。さらに、モジュールが異なるため、一方のモジュールのみを含む実行ファイルを作成でき、それぞれを別プロセスで動作させることが可能である。
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本明細書に開示される技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、デバイスは、プログラムを用いてPC1と通信する装置であれば良く、プリンタに限らず、例えば、複合機、FAX装置、スキャナであっても良い。また、PCやデバイスの数、各種のデータの構造等は、図示の例に限らない。
また、本形態では、ペアリングモジュール422が3種類の手順を備えるとしたが、これに限らず、このうちの2種類を備えても良いし、いずれか1種類のみでも良い。また、実行する手順をユーザの選択によって決定するとしたが、例えば、モデルに応じてCPU11が決定しても良い。
また、本形態では、プリンタ2はUSB-IFを備えるとしたが、備えなくてもよい。ペアリングモジュール422は、例えば、モデル情報に基づいて、プリンタ2がUSB-IFを備えているか否かを判断し、備えていないと判断した場合には、選択画面51中の選択肢(B)を選択不能な形態で表示するとしてもよい。
また、本形態では、キーワード検索またはUSB接続によってデバイス情報を取得した後、デバイス情報を表示してユーザの確認を受け付けるとしたが、しなくてもよい。例えば、ペアリング処理のS131とS132を削除し、S114またはS124の後、S133に進むとしてもよい。また、ユーザによる確認が得られなかった場合、ペアリングの手順を再選択させるとしたが、S111またはS121に戻って同じ手順を再度実行するとしてもよいし、S102に進んでペアリング処理を終了させるとしても良い。
また、実施の形態に開示されている任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
1 PC
2 複合機
11 CPU
13 ユーザIF
14 通信IF
41 OS
420 インストーラ
421 プリンタドライバ
422 ペアリングモジュール
423 セットアップモジュール

Claims (17)

  1. 情報処理装置がデバイスと無線通信を行うために必要なセットアップを行うプログラムであって、
    前記情報処理装置のコンピュータに、
    前記情報処理装置に組み込まれた上位プログラムから所定の無線通信プロトコルに基づく無線通信を確立させる確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得する取得処理と、前記コンピュータが取得したデバイスの一覧から、前記無線通信を確立させるデバイスを特定する特定処理と、特定されたデバイスである特定デバイスとのペアリングを前記情報処理装置のオペレーティングシステムに指示する指示処理と、をそれぞれ実行させ、前記情報処理装置は、通信インタフェースを備え、前記オペレーティングシステムは、ペアリングの指示を受け付けると前記特定デバイスとの前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信を確立し、前記特定デバイスとの前記無線通信が確立されると、前記通信インタフェースを介してデバイスと通信するために前記オペレーティングシステムに複数設けられた通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付け、前記情報処理装置は、前記通信ポートを用いて前記特定デバイスと通信し、
    さらに前記コンピュータに、
    前記確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧として、前記情報処理装置と前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信が可能なデバイスの識別情報を前記オペレーティングシステムから取得する前記取得処理を実行させ、前記オペレーティングシステムは、前記無線通信が可能な複数のデバイスの前記識別情報を応答することが可能であり、
    さらに前記コンピュータに、
    キーワードの指定を前記情報処理装置のユーザインタフェースを介して受け付け、前記取得処理にて取得した複数のデバイスの前記識別情報から、受け付けた前記キーワードに示される情報が含まれる前記識別情報に対応するデバイスの1つを特定する前記特定処理を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  2. 情報処理装置がデバイスと無線通信を行うために必要なセットアップを行うプログラムであって、
    前記情報処理装置のコンピュータに、
    前記情報処理装置に組み込まれた上位プログラムから所定の無線通信プロトコルに基づく無線通信を確立させる確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得する取得処理と、前記コンピュータが取得したデバイスの一覧から、前記無線通信を確立させるデバイスを特定する特定処理と、特定されたデバイスである特定デバイスとのペアリングを前記情報処理装置のオペレーティングシステムに指示する指示処理と、をそれぞれ実行させ、前記情報処理装置は、通信インタフェースを備え、前記オペレーティングシステムは、ペアリングの指示を受け付けると前記特定デバイスとの前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信を確立し、前記特定デバイスとの前記無線通信が確立されると、前記通信インタフェースを介してデバイスと通信するために前記オペレーティングシステムに複数設けられた通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付け、前記情報処理装置は、前記通信ポートを用いて前記特定デバイスと通信し、
    さらに前記コンピュータに、
    前記情報処理装置と有線接続されるデバイスの1つを、前記無線通信を確立させるデバイスとして特定する前記特定処理を実行させ、
    さらに前記コンピュータに、
    前記無線通信を確立させるための接続情報を、前記特定デバイスから有線通信によって取得する接続情報取得処理を実行させ、
    さらに前記コンピュータに、
    前記コンピュータが取得した前記接続情報を用いて、前記特定デバイスとのペアリングを前記オペレーティングシステムに指示する前記指示処理を実行させ、前記オペレーティングシステムは、前記接続情報を用いて、前記特定デバイスとの前記無線通信を確立する、
    ことを特徴とするプログラム。
  3. 請求項2に記載するプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記確立指示を受け付けたことを契機に、前記無線通信を確立させるデバイスを有線接続させることを示す情報を、前記情報処理装置のユーザインタフェースに報知させる報知処理を実行させ、
    さらに前記コンピュータに、
    前記報知処理の実行後、前記オペレーティングシステムから有線接続されたデバイスの識別情報を、前記情報処理装置に接続可能なデバイスとして取得する前記取得処理を実行させ、
    さらに前記コンピュータに、
    前記報知処理の実行後、前記情報処理装置と有線接続されたデバイスを、前記無線通信を確立させるデバイスとして特定する前記特定処理を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  4. 情報処理装置がデバイスと無線通信を行うために必要なセットアップを行うプログラムであって、
    前記情報処理装置のコンピュータに、
    前記情報処理装置に組み込まれた上位プログラムから所定の無線通信プロトコルに基づく無線通信を確立させる確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得する取得処理と、前記コンピュータが取得したデバイスの一覧から、前記無線通信を確立させるデバイスを特定する特定処理と、特定されたデバイスである特定デバイスとのペアリングを前記情報処理装置のオペレーティングシステムに指示する指示処理と、をそれぞれ実行させ、前記情報処理装置は、通信インタフェースを備え、前記オペレーティングシステムは、ペアリングの指示を受け付けると前記特定デバイスとの前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信を確立し、前記特定デバイスとの前記無線通信が確立されると、前記通信インタフェースを介してデバイスと通信するために前記オペレーティングシステムに複数設けられた通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付け、前記情報処理装置は、前記通信ポートを用いて前記特定デバイスと通信し、
    さらに前記コンピュータに、
    前記オペレーティングシステムに対して、デバイスの追加を指示することによって前記取得処理、前記特定処理、および前記指示処理を、前記オペレーティングシステムに実行させ、前記オペレーティングシステムは、デバイスの追加の指示を受け付けた場合、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得し、取得したデバイスの一覧から前記情報処理装置のユーザインタフェースを介してデバイスの選択を受け付け、選択されたデバイスを、前記無線通信を確立させるデバイスとして特定し、特定されたデバイスである前記特定デバイスとの前記無線通信を確立する、
    ことを特徴とするプログラム。
  5. 情報処理装置がデバイスと無線通信を行うために必要なセットアップを行うプログラムであって、
    前記情報処理装置のコンピュータに、
    前記情報処理装置に組み込まれた上位プログラムから所定の無線通信プロトコルに基づく無線通信を確立させる確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得する取得処理と、前記コンピュータが取得したデバイスの一覧から、前記無線通信を確立させるデバイスを特定する特定処理と、特定されたデバイスである特定デバイスとのペアリングを前記情報処理装置のオペレーティングシステムに指示する指示処理と、をそれぞれ実行させ、前記情報処理装置は、通信インタフェースを備え、前記オペレーティングシステムは、ペアリングの指示を受け付けると前記特定デバイスとの前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信を確立し、前記特定デバイスとの前記無線通信が確立されると、前記通信インタフェースを介してデバイスと通信するために前記オペレーティングシステムに複数設けられた通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付け、前記情報処理装置は、前記通信ポートを用いて前記特定デバイスと通信し、
    さらに前記コンピュータに、
    特定情報を含む前記確立指示を受け付けたことを契機に、前記取得処理、前記特定処理、および前記指示処理を実行させ、前記特定情報に応じて、前記無線通信を確立させるまでのセットアップ手順が異なる、
    ことを特徴とするプログラム。
  6. 請求項5に記載するプログラムにおいて、
    前記プログラムが対応可能な前記セットアップ手順には、第1手順と、第2手順と、第3手順とのうち少なくとも1つが含まれ、
    前記特定情報が前記第1手順を示す場合、
    前記取得処理では、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧として、前記情報処理装置と前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信が可能なデバイスの識別情報を前記オペレーティングシステムから取得し、前記オペレーティングシステムは、前記無線通信が可能な複数のデバイスの前記識別情報を応答することが可能であり、さらに前記特定処理では、キーワードの指定を前記情報処理装置のユーザインタフェースを介して受け付け、前記取得処理にて取得した複数のデバイスの前記識別情報から、受け付けた前記キーワードに示される情報が含まれる前記識別情報に対応するデバイスの1つを特定し、前記オペレーティングシステムは、前記指示処理によるペアリングの指示を受け付けると、前記特定デバイスとの前記無線通信を確立し、
    前記特定情報が前記第2手順を示す場合、
    前記特定処理では、前記情報処理装置と有線接続されるデバイスの1つを、前記無線通信を確立させるデバイスとして特定し、さらに前記コンピュータに、前記無線通信を確立させるための接続情報を、前記特定デバイスから有線通信によって取得する接続情報取得処理を実行させ、さらに前記指示処理では、前記コンピュータが取得した前記接続情報を用いて、前記特定デバイスとのペアリングを前記オペレーティングシステムに指示し、前記オペレーティングシステムは、前記接続情報を用いて、前記特定デバイスとの前記無線通信を確立し、
    前記特定情報が前記第3手順を示す場合、
    前記オペレーティングシステムに対して、デバイスの追加を指示することによって前記取得処理、前記特定処理、および前記指示処理を、前記オペレーティングシステムに実行させ、前記オペレーティングシステムは、デバイスの追加の指示を受け付けた場合、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得し、取得したデバイスの一覧から前記情報処理装置のユーザインタフェースを介してデバイスの選択を受け付け、選択されたデバイスを、前記無線通信を確立させるデバイスとして特定し、特定されたデバイスである前記特定デバイスとの前記無線通信を確立する、
    ことを特徴とするプログラム。
  7. 情報処理装置がデバイスと無線通信を行うために必要なセットアップを行うプログラムであって、
    前記情報処理装置のコンピュータに、
    前記情報処理装置に組み込まれた上位プログラムから所定の無線通信プロトコルに基づく無線通信を確立させる確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得する取得処理と、前記コンピュータが取得したデバイスの一覧から、前記無線通信を確立させるデバイスを特定する特定処理と、特定されたデバイスである特定デバイスとのペアリングを前記情報処理装置のオペレーティングシステムに指示する指示処理と、をそれぞれ実行させ、前記情報処理装置は、通信インタフェースを備え、前記オペレーティングシステムは、ペアリングの指示を受け付けると前記特定デバイスとの前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信を確立し、前記特定デバイスとの前記無線通信が確立されると、前記通信インタフェースを介してデバイスと通信するために前記オペレーティングシステムに複数設けられた通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付け、前記情報処理装置は、前記通信ポートを用いて前記特定デバイスと通信し、
    さらに前記コンピュータに、
    前記指示処理の後、前記特定デバイスとの前記無線通信の確立に成功した場合に、前記オペレーティングシステムに対して、前記所定の無線通信プロトコルにおいて対応可能なプロファイルの1つである特定プロファイルに基づく無線通信を有効にする指示を行う有効処理を実行させ、前記オペレーティングシステムは、前記特定プロファイルに基づく無線通信を有効にする指示を受け付けた場合、前記特定デバイスの情報に、前記特定プロファイルに基づく無線通信が有効であることを書き込み、前記オペレーティングシステムは、前記オペレーティングシステムに登録された前記特定デバイスの情報に、前記特定プロファイルに基づく無線通信が有効であることが書き込まれていないと、通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付けない、
    ことを特徴とするプログラム。
  8. 情報処理装置がデバイスと無線通信を行うために必要なセットアップを行うプログラムセットであって、前記プログラムセットには、第1モジュールと、第2モジュールと、が含まれ、
    前記第1モジュールは、前記情報処理装置のコンピュータに、
    前記情報処理装置に組み込まれた上位プログラムから所定の無線通信プロトコルに基づく無線通信を確立させる確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得する取得処理と、前記コンピュータが取得したデバイスの一覧から、前記無線通信を確立させるデバイスを特定する特定処理と、特定されたデバイスである特定デバイスとのペアリングを前記情報処理装置のオペレーティングシステムに指示する指示処理と、をそれぞれ実行させ、前記情報処理装置は、通信インタフェースを備え、前記オペレーティングシステムは、ペアリングの指示を受け付けると前記特定デバイスとの前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信を確立し、前記特定デバイスとの前記無線通信が確立されると、前記通信インタフェースを介してデバイスと通信するために前記オペレーティングシステムに複数設けられた通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付け、
    前記第1モジュールは、さらに前記コンピュータに、
    前記確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧として、前記情報処理装置と前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信が可能なデバイスの識別情報を前記オペレーティングシステムから取得する前記取得処理を実行させ、前記オペレーティングシステムは、前記無線通信が可能な複数のデバイスの前記識別情報を応答することが可能であり、
    前記第1モジュールは、さらに前記コンピュータに、
    キーワードの指定を前記情報処理装置のユーザインタフェースを介して受け付け、前記取得処理にて取得した複数のデバイスの前記識別情報から、受け付けた前記キーワードに示される情報が含まれる前記識別情報に対応するデバイスの1つを特定する前記特定処理を実行させ、
    前記第2モジュールは、前記情報処理装置のコンピュータに、
    前記情報処理装置が前記特定デバイスと通信するためのデバイスキューを作成するセットアップ処理を実行させ、作成された前記デバイスキューは、前記特定デバイスと対応付けられた通信ポートである特定ポートと対応付けられ、前記情報処理装置は、前記デバイスキューを用いて、前記特定デバイスと通信する、
    ことを特徴とするプログラムセット。
  9. 情報処理装置がデバイスと無線通信を行うために必要なセットアップを行うプログラムセットであって、前記プログラムセットには、第1モジュールと、第2モジュールと、が含まれ、
    前記第1モジュールは、前記情報処理装置のコンピュータに、
    前記情報処理装置に組み込まれた上位プログラムから所定の無線通信プロトコルに基づく無線通信を確立させる確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得する取得処理と、前記コンピュータが取得したデバイスの一覧から、前記無線通信を確立させるデバイスを特定する特定処理と、特定されたデバイスである特定デバイスとのペアリングを前記情報処理装置のオペレーティングシステムに指示する指示処理と、をそれぞれ実行させ、前記情報処理装置は、通信インタフェースを備え、前記オペレーティングシステムは、ペアリングの指示を受け付けると前記特定デバイスとの前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信を確立し、前記特定デバイスとの前記無線通信が確立されると、前記通信インタフェースを介してデバイスと通信するために前記オペレーティングシステムに複数設けられた通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付け、
    前記第1モジュールは、さらに前記コンピュータに、
    前記情報処理装置と有線接続されるデバイスの1つを、前記無線通信を確立させるデバイスとして特定する前記特定処理を実行させ、
    前記第1モジュールは、さらに前記コンピュータに、
    前記無線通信を確立させるための接続情報を、前記特定デバイスから有線通信によって取得する接続情報取得処理を実行させ、
    前記第1モジュールは、さらに前記コンピュータに、
    前記コンピュータが取得した前記接続情報を用いて、前記特定デバイスとのペアリングを前記オペレーティングシステムに指示する前記指示処理を実行させ、前記オペレーティングシステムは、前記接続情報を用いて、前記特定デバイスとの前記無線通信を確立し、
    前記第2モジュールは、前記情報処理装置のコンピュータに、
    前記情報処理装置が前記特定デバイスと通信するためのデバイスキューを作成するセットアップ処理を実行させ、作成された前記デバイスキューは、前記特定デバイスと対応付けられた通信ポートである特定ポートと対応付けられ、前記情報処理装置は、前記デバイスキューを用いて、前記特定デバイスと通信する、
    ことを特徴とするプログラムセット。
  10. 情報処理装置がデバイスと無線通信を行うために必要なセットアップを行うプログラムセットであって、前記プログラムセットには、第1モジュールと、第2モジュールと、が含まれ、
    前記第1モジュールは、前記情報処理装置のコンピュータに、
    前記情報処理装置に組み込まれた上位プログラムから所定の無線通信プロトコルに基づく無線通信を確立させる確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得する取得処理と、前記コンピュータが取得したデバイスの一覧から、前記無線通信を確立させるデバイスを特定する特定処理と、特定されたデバイスである特定デバイスとのペアリングを前記情報処理装置のオペレーティングシステムに指示する指示処理と、をそれぞれ実行させ、前記情報処理装置は、通信インタフェースを備え、前記オペレーティングシステムは、ペアリングの指示を受け付けると前記特定デバイスとの前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信を確立し、前記特定デバイスとの前記無線通信が確立されると、前記通信インタフェースを介してデバイスと通信するために前記オペレーティングシステムに複数設けられた通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付け、
    前記第1モジュールは、さらに前記コンピュータに、
    前記オペレーティングシステムに対して、デバイスの追加を指示することによって前記取得処理、前記特定処理、および前記指示処理を、前記オペレーティングシステムに実行させ、前記オペレーティングシステムは、デバイスの追加の指示を受け付けた場合、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得し、取得したデバイスの一覧から前記情報処理装置のユーザインタフェースを介してデバイスの選択を受け付け、選択されたデバイスを、前記無線通信を確立させるデバイスとして特定し、特定されたデバイスである前記特定デバイスとの前記無線通信を確立し、
    前記第2モジュールは、前記情報処理装置のコンピュータに、
    前記情報処理装置が前記特定デバイスと通信するためのデバイスキューを作成するセットアップ処理を実行させ、作成された前記デバイスキューは、前記特定デバイスと対応付けられた通信ポートである特定ポートと対応付けられ、前記情報処理装置は、前記デバイスキューを用いて、前記特定デバイスと通信する、
    ことを特徴とするプログラムセット。
  11. 情報処理装置がデバイスと無線通信を行うために必要なセットアップを行うプログラムセットであって、前記プログラムセットには、第1モジュールと、第2モジュールと、が含まれ、
    前記第1モジュールは、前記情報処理装置のコンピュータに、
    前記情報処理装置に組み込まれた上位プログラムから所定の無線通信プロトコルに基づく無線通信を確立させる確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得する取得処理と、前記コンピュータが取得したデバイスの一覧から、前記無線通信を確立させるデバイスを特定する特定処理と、特定されたデバイスである特定デバイスとのペアリングを前記情報処理装置のオペレーティングシステムに指示する指示処理と、をそれぞれ実行させ、前記情報処理装置は、通信インタフェースを備え、前記オペレーティングシステムは、ペアリングの指示を受け付けると前記特定デバイスとの前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信を確立し、前記特定デバイスとの前記無線通信が確立されると、前記通信インタフェースを介してデバイスと通信するために前記オペレーティングシステムに複数設けられた通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付け、
    前記第1モジュールは、さらに前記コンピュータに、
    特定情報を含む前記確立指示を受け付けたことを契機に、前記取得処理、前記特定処理、および前記指示処理を実行させ、前記特定情報に応じて、前記無線通信を確立させるまでのセットアップ手順が異なり、
    前記第2モジュールは、前記情報処理装置のコンピュータに、
    前記情報処理装置が前記特定デバイスと通信するためのデバイスキューを作成するセットアップ処理を実行させ、作成された前記デバイスキューは、前記特定デバイスと対応付けられた通信ポートである特定ポートと対応付けられ、前記情報処理装置は、前記デバイスキューを用いて、前記特定デバイスと通信する、
    ことを特徴とするプログラムセット。
  12. 情報処理装置がデバイスと無線通信を行うために必要なセットアップを行うプログラムセットであって、前記プログラムセットには、第1モジュールと、第2モジュールと、が含まれ、
    前記第1モジュールは、前記情報処理装置のコンピュータに、
    前記情報処理装置に組み込まれた上位プログラムから所定の無線通信プロトコルに基づく無線通信を確立させる確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得する取得処理と、前記コンピュータが取得したデバイスの一覧から、前記無線通信を確立させるデバイスを特定する特定処理と、特定されたデバイスである特定デバイスとのペアリングを前記情報処理装置のオペレーティングシステムに指示する指示処理と、をそれぞれ実行させ、前記情報処理装置は、通信インタフェースを備え、前記オペレーティングシステムは、ペアリングの指示を受け付けると前記特定デバイスとの前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信を確立し、前記特定デバイスとの前記無線通信が確立されると、前記通信インタフェースを介してデバイスと通信するために前記オペレーティングシステムに複数設けられた通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付け、
    前記第1モジュールは、さらに前記コンピュータに、
    前記指示処理の後、前記特定デバイスとの前記無線通信の確立に成功した場合に、前記オペレーティングシステムに対して、前記所定の無線通信プロトコルにおいて対応可能なプロファイルの1つである特定プロファイルに基づく無線通信を有効にする指示を行う有効処理を実行させ、前記オペレーティングシステムは、前記特定プロファイルに基づく無線通信を有効にする指示を受け付けた場合、前記特定デバイスの情報に、前記特定プロファイルに基づく無線通信が有効であることを書き込み、前記オペレーティングシステムは、前記オペレーティングシステムに登録された前記特定デバイスの情報に、前記特定プロファイルに基づく無線通信が有効であることが書き込まれていないと、通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付けず、
    前記第2モジュールは、前記情報処理装置のコンピュータに、
    前記情報処理装置が前記特定デバイスと通信するためのデバイスキューを作成するセットアップ処理を実行させ、作成された前記デバイスキューは、前記特定デバイスと対応付けられた通信ポートである特定ポートと対応付けられ、前記情報処理装置は、前記デバイスキューを用いて、前記特定デバイスと通信する、
    ことを特徴とするプログラムセット。
  13. 通信インタフェースと、
    コンピュータと、
    を備える情報処理装置であって、
    前記コンピュータは、
    前記情報処理装置に組み込まれた上位プログラムから所定の無線通信プロトコルに基づく無線通信を確立させる確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得する取得処理と、前記コンピュータが取得したデバイスの一覧から、前記無線通信を確立させるデバイスを特定する特定処理と、特定されたデバイスである特定デバイスとのペアリングを前記情報処理装置のオペレーティングシステムに指示する指示処理と、をそれぞれ実行し、前記オペレーティングシステムは、ペアリングの指示を受け付けると前記通信インタフェースを用いて前記特定デバイスとの前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信を確立し、前記特定デバイスとの前記無線通信が確立されると、前記通信インタフェースを介してデバイスと通信するために前記オペレーティングシステムに複数設けられた通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付け、前記情報処理装置は、前記通信ポートを用いて前記特定デバイスと通信し、
    さらに前記コンピュータは、
    前記確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧として、前記情報処理装置と前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信が可能なデバイスの識別情報を前記オペレーティングシステムから取得する前記取得処理を実行し、前記オペレーティングシステムは、前記無線通信が可能な複数のデバイスの前記識別情報を応答することが可能であり、
    さらに前記コンピュータは、
    キーワードの指定を前記情報処理装置のユーザインタフェースを介して受け付け、前記取得処理にて取得した複数のデバイスの前記識別情報から、受け付けた前記キーワードに示される情報が含まれる前記識別情報に対応するデバイスの1つを特定する前記特定処理を実行する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  14. 通信インタフェースと、
    コンピュータと、
    を備える情報処理装置であって、
    前記コンピュータは、
    前記情報処理装置に組み込まれた上位プログラムから所定の無線通信プロトコルに基づく無線通信を確立させる確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得する取得処理と、前記コンピュータが取得したデバイスの一覧から、前記無線通信を確立させるデバイスを特定する特定処理と、特定されたデバイスである特定デバイスとのペアリングを前記情報処理装置のオペレーティングシステムに指示する指示処理と、をそれぞれ実行し、前記オペレーティングシステムは、ペアリングの指示を受け付けると前記通信インタフェースを用いて前記特定デバイスとの前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信を確立し、前記特定デバイスとの前記無線通信が確立されると、前記通信インタフェースを介してデバイスと通信するために前記オペレーティングシステムに複数設けられた通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付け、前記情報処理装置は、前記通信ポートを用いて前記特定デバイスと通信し、
    さらに前記コンピュータは、
    前記情報処理装置と有線接続されるデバイスの1つを、前記無線通信を確立させるデバイスとして特定する前記特定処理を実行し、
    さらに前記コンピュータは、
    前記無線通信を確立させるための接続情報を、前記特定デバイスから有線通信によって取得する接続情報取得処理を実行し、
    さらに前記コンピュータは、
    前記コンピュータが取得した前記接続情報を用いて、前記特定デバイスとのペアリングを前記オペレーティングシステムに指示する前記指示処理を実行し、前記オペレーティングシステムは、前記接続情報を用いて、前記特定デバイスとの前記無線通信を確立する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  15. 通信インタフェースと、
    コンピュータと、
    を備える情報処理装置であって、
    前記コンピュータは、
    前記情報処理装置に組み込まれた上位プログラムから所定の無線通信プロトコルに基づく無線通信を確立させる確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得する取得処理と、前記コンピュータが取得したデバイスの一覧から、前記無線通信を確立させるデバイスを特定する特定処理と、特定されたデバイスである特定デバイスとのペアリングを前記情報処理装置のオペレーティングシステムに指示する指示処理と、をそれぞれ実行し、前記オペレーティングシステムは、ペアリングの指示を受け付けると前記通信インタフェースを用いて前記特定デバイスとの前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信を確立し、前記特定デバイスとの前記無線通信が確立されると、前記通信インタフェースを介してデバイスと通信するために前記オペレーティングシステムに複数設けられた通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付け、前記情報処理装置は、前記通信ポートを用いて前記特定デバイスと通信し、
    さらに前記コンピュータは、
    前記オペレーティングシステムに対して、デバイスの追加を指示することによって前記取得処理、前記特定処理、および前記指示処理を、前記オペレーティングシステムに実行させ、前記オペレーティングシステムは、デバイスの追加の指示を受け付けた場合、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得し、取得したデバイスの一覧から前記情報処理装置のユーザインタフェースを介してデバイスの選択を受け付け、選択されたデバイスを、前記無線通信を確立させるデバイスとして特定し、特定されたデバイスである前記特定デバイスとの前記無線通信を確立する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  16. 通信インタフェースと、
    コンピュータと、
    を備える情報処理装置であって、
    前記コンピュータは、
    前記情報処理装置に組み込まれた上位プログラムから所定の無線通信プロトコルに基づく無線通信を確立させる確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得する取得処理と、前記コンピュータが取得したデバイスの一覧から、前記無線通信を確立させるデバイスを特定する特定処理と、特定されたデバイスである特定デバイスとのペアリングを前記情報処理装置のオペレーティングシステムに指示する指示処理と、をそれぞれ実行し、前記オペレーティングシステムは、ペアリングの指示を受け付けると前記通信インタフェースを用いて前記特定デバイスとの前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信を確立し、前記特定デバイスとの前記無線通信が確立されると、前記通信インタフェースを介してデバイスと通信するために前記オペレーティングシステムに複数設けられた通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付け、前記情報処理装置は、前記通信ポートを用いて前記特定デバイスと通信し、
    さらに前記コンピュータは、
    特定情報を含む前記確立指示を受け付けたことを契機に、前記取得処理、前記特定処理、および前記指示処理を実行し、前記特定情報に応じて、前記無線通信を確立させるまでのセットアップ手順が異なる、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  17. 通信インタフェースと、
    コンピュータと、
    を備える情報処理装置であって、
    前記コンピュータは、
    前記情報処理装置に組み込まれた上位プログラムから所定の無線通信プロトコルに基づく無線通信を確立させる確立指示を受け付けたことを契機に、前記情報処理装置に接続可能なデバイスの一覧を取得する取得処理と、前記コンピュータが取得したデバイスの一覧から、前記無線通信を確立させるデバイスを特定する特定処理と、特定されたデバイスである特定デバイスとのペアリングを前記情報処理装置のオペレーティングシステムに指示する指示処理と、をそれぞれ実行し、前記オペレーティングシステムは、ペアリングの指示を受け付けると前記通信インタフェースを用いて前記特定デバイスとの前記所定の無線通信プロトコルに基づく前記無線通信を確立し、前記特定デバイスとの前記無線通信が確立されると、前記通信インタフェースを介してデバイスと通信するために前記オペレーティングシステムに複数設けられた通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付け、前記情報処理装置は、前記通信ポートを用いて前記特定デバイスと通信し、
    さらに前記コンピュータは、
    前記指示処理の後、前記特定デバイスとの前記無線通信の確立に成功した場合に、前記オペレーティングシステムに対して、前記所定の無線通信プロトコルにおいて対応可能なプロファイルの1つである特定プロファイルに基づく無線通信を有効にする指示を行う有効処理を実行し、前記オペレーティングシステムは、前記特定プロファイルに基づく無線通信を有効にする指示を受け付けた場合、前記特定デバイスの情報に、前記特定プロファイルに基づく無線通信が有効であることを書き込み、前記オペレーティングシステムは、前記オペレーティングシステムに登録された前記特定デバイスの情報に、前記特定プロファイルに基づく無線通信が有効であることが書き込まれていないと、通信ポートの1つを前記特定デバイスと対応付けない、
    ことを特徴とする情報処理装置。
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