JP2009187420A - 情報処理システム、サーバ装置、ユーザ管理装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理システム、サーバ装置、ユーザ管理装置、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】従来、ユーザ端末装置の環境を確認してから、ソフトウェア等をダウンロードできなかった。
【解決手段】バージョンアップされたソフトウェアである更新ソフトをダウンロードするための条件を示す情報である条件情報と、更新ソフトとを対に有するバージョンアップ情報を1以上格納し得るバージョンアップ情報格納部と、更新ソフトのダウンロード先の装置であるユーザ端末装置の環境が条件情報に合致するか否かを判断する判断部と、判断部が、ユーザ端末装置の環境が条件情報に合致するとの判断を行った場合に、更新ソフトを、ユーザ端末装置に送信する更新ソフト送信部とを具備するサーバ装置により、ユーザ端末装置の環境を確認してから、ソフトウェア等をダウンロードできる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ソフトウェア等をバージョンアップする情報処理システム等に関するものである。
従来、ソフトウェアをバージョンアップするために、更新ソフトをCD−ROM等の記憶媒体に格納し、当該記憶媒体を発送してユーザにインストールしてもらう必要があった。
また、従来、サポート担当者がユーザ、最新バージョンを使っていることを確認できなかったため、サポートに時間がかかっていた。
また、従来、以下のように、デバイスドライバーを効率的にバージョンアップする情報処理システムがあった。つまり、周辺機器から、管理サーバ装置に保持されているデバイスドライバーのバージョン情報の問合せを行い、周辺機器のデバイスドライバーのバージョンが古い場合に、デバイスドライバーをインストールする周辺機器の技術があった(特許文献1参照)。
特開2001−125773号公報(第1頁、第1図等)
しかしながら、従来の情報処理システムにおいては、ソフトウェア等をダウンロードされる端末の環境を確認してから、サーバ装置は、ソフトウェアをダウンロード(送信)していなかった。そのため、不適切な端末にソフトウェアがダウンロードされていた。
本第一の発明の情報処理システムは、サーバ装置、ユーザ端末装置を具備する情報処理システムであって、前記サーバ装置は、バージョンアップされたソフトウェアである更新ソフトをダウンロードするための条件を示す情報である条件情報と、更新ソフトとを対に有するバージョンアップ情報を1以上格納し得るバージョンアップ情報格納部と、当該ユーザ端末装置の環境が前記条件情報に合致するか否かを判断する判断部と、前記判断部が、前記ユーザ端末装置の環境が前記条件情報に合致するとの判断を行った場合に、前記更新ソフトを、前記ユーザ端末装置に送信する更新ソフト送信部とを具備し、前記ユーザ端末装置は、前記サーバ装置から更新ソフトを受信する更新ソフト受信部と、前記更新ソフトを蓄積する更新ソフト蓄積部を具備する情報処理システムである。
かかる構成により、ユーザ端末装置の環境を確認してから、ソフトウェア等をダウンロードできる。
また、本第二の発明の情報処理システムは、第一の発明に対して、前記バージョンアップ情報は、ソフトウェアをバージョンアップするための権利を示す情報であり、ユーザを識別するユーザ識別子に対応する情報であるチケット情報と、条件情報と、更新ソフトとを対に有し、前記サーバ装置は、前記ユーザ端末装置からユーザ識別子を受信するユーザ識別子受信部と、前記ユーザ識別子受信部が受信したユーザ識別子を用いて、前記バージョンアップ情報格納部からチケット情報を検索するチケット情報検索部と、前記チケット情報と対になる条件情報を取得する条件情報取得部とをさらに具備し、前記判断部は、前記ユーザ端末装置の環境が、前記条件情報取得部が取得した条件情報に合致するか否かを判断し、前記ユーザ端末装置は、ユーザ識別子を受け付けるユーザ識別子受付部と、前記ユーザ識別子受付部が受け付けたユーザ識別子を前記サーバ装置に送信するユーザ識別子送信部とをさらに具備する情報処理システムである。
かかる構成により、ユーザ端末装置の環境を確認してから、ソフトウェア等をダウンロードできる。また、チケット情報を用いることにより、ソフトウェアのバージョンアップをする権利を有するユーザのみが、確実にバージョンアップできる。
また、本第三の発明の情報処理システムは、第一、第二いずれかの発明に対して、前記情報処理システムは、アップデート端末およびユーザ管理装置をさらに具備し、前記アップデート端末は、更新ソフトを出荷するための情報であり、更新ソフトを識別するソフト識別情報と条件情報を含む情報である出荷情報を受け付ける出荷情報受付部と、前記出荷情報を前記ユーザ管理装置に送信する出荷情報送信部とを具備し、前記ユーザ管理装置は、ユーザを識別するユーザ識別子、当該ユーザが使用しているソフトウェアを識別するソフト識別情報、当該ソフトウェアに対する前記ユーザの保守契約の有無を示す保守契約情報とを有するユーザ情報を格納しているユーザ情報格納部と、前記出荷情報を受信する出荷情報受信部と、前記出荷情報受信部が受信した出荷情報が有するソフト識別情報を用いて、当該ソフト識別情報に対応する保守契約情報が、保守契約があることを示す情報である場合に、当該保守契約情報と対になる1以上のユーザ識別子を取得するユーザ識別子取得部と、前記1以上のユーザ識別子と、前記出荷情報受信部が受信した出荷情報が有するソフト識別情報を用いて、1以上のチケット情報を生成するチケット情報生成部と、前記1以上のチケット情報と、前記出荷情報が有する条件情報を前記サーバ装置に送信するチケット情報送信部とを具備し、前記サーバ装置は、前記1以上のチケット情報と前記条件情報を受信するチケット情報受信部と、前記1以上のチケット情報と前記条件情報と前記更新ソフトとを対にしたバージョンアップ情報を前記バージョンアップ情報格納部に蓄積するバージョンアップ情報蓄積部をさらに具備する情報処理システムである。
かかる構成により、ユーザ端末装置の環境を確認してから、ソフトウェア等をダウンロードできる。また、チケット情報を用いることにより、ソフトウェアのバージョンアップをする権利を有するユーザのみが、確実にバージョンアップできる。
また、本第四の発明の情報処理システムは、第三の発明に対して、前記チケット情報は、本運用を行うための通常区分を示す情報、または本運用前のテストを行うためのテスト区分を示す情報であるモード情報を有し、前記ユーザ端末装置が受け付けるユーザ識別子は、モード情報を有し、前記サーバ装置の更新ソフト送信部は、前記ユーザ識別子受信部が受信したモード情報を用いて、当該モード情報に対応するチケット情報を検索し、当該検索されたチケット情報に対応する更新ソフトを、前記ユーザ端末装置に送信する情報処理システムである。
かかる構成により、バージョンアップのための処理のテストを行ってから、確実に、ソフトウェアのバージョンアップをする権利を有するユーザのみがバージョンアップできる。また、テスト者が不要なソフトウェアをダウンロードする必要が無くなる。
また、本第五の発明の情報処理システムは、第一から第四いずれかの発明に対して、前記条件情報は、前記ユーザ端末装置におけるレジストリ値を含む情報であり、前記ユーザ端末装置の環境は、前記ユーザ端末装置におけるレジストリ値である情報処理システムである。
かかる構成により、ソフトウェアのバージョンアップをする権利、環境を有するユーザのみが、確実にバージョンアップできる。
また、本第六の発明の情報処理システムは、第一から第四いずれかの発明に対して、前記条件情報は、ソフト識別情報を含む情報であり、前記ユーザ端末装置の環境は、ソフト識別情報である情報処理システムである。
かかる構成により、ソフトウェアのバージョンアップをする権利、環境を有するユーザのみが、確実にバージョンアップできる。
また、本第七の発明の情報処理システムは、第一から第六いずれかの発明に対して、前記チケット情報は、ソフトウェア製品を識別する製品識別子、ユーザ識別子、およびソフトウェア製品の部分ソフトウェアを識別する部分ソフト識別子を有する情報処理システムである。
かかる構成により、ソフトウェアの一部分である部品ソフトウェアについても、バージョンアップをする権利を有するユーザのみが、確実にバージョンアップできる。
また、本第八の発明の情報処理システムは、第一から第七いずれかの発明に対して、前記サーバ装置は、前記更新ソフト送信部が更新ソフトを送信した旨を示す情報である履歴情報を、ユーザ識別子と対応付けて蓄積する履歴情報蓄積部をさらに具備する情報処理システムである。
かかる構成により、サポート担当者が、各ユーザが使用しているソフトウェアのバージョンが容易に把握でき、サポートが容易になる。
本発明による情報処理システムによれば、ソフトウェア等のダウンロード先であるユーザ端末装置の環境を確認してから、ソフトウェア等をダウンロードできる。
以下、情報処理システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、ユーザ端末装置14の環境と、ダウンロードのための条件(後述する「条件情報」)とを比較し、サーバ装置13がダウンロードするか否かを決定し、ダウンロードすると決定した場合のみ、ソフトウェア等をダウンロードする情報処理システムについて説明する。
また、本実施の形態において、チケット情報を用いて、あるユーザがダウンロードできるソフトウェア等を決定していく。なお、チケット情報は、テスト用と通常用のものがある場合について説明する。また、本実施の形態において、例えば、更新ソフトの開発者が登録した出荷情報からチケット情報を生成する情報処理システムについて説明する。さらに、ユーザが更新ソフトをダウンロードした履歴が残る情報処理システムについて説明する。
図1は、本実施の形態における情報処理システム1の概念図である。情報処理システム1は、アップデート端末11、ユーザ管理装置12、サーバ装置13、ユーザ端末装置14を具備する。アップデート端末11は、例えば、更新されたソフトウェア(以下、「更新ソフト」という。)を登録する端末であり、例えば、更新ソフトの開発者が使用する。ユーザ管理装置12は、ユーザの情報を管理している装置である。ユーザ管理装置12は、更新ソフト以外のソフトウェアのユーザの情報を管理しても良い。また、サーバ装置13は、更新ソフトのダウンロード処理を行う装置である。ユーザ端末装置14は、更新ソフトがダウンロードされる装置である。ユーザ端末装置14で行われる処理は問わない。
なお、更新とは、例えば、機能追加、不具合対応などのために、ソフトウェアを修正することである。また、バージョンアップとは、旧ソフトウェアを更新ソフトに置き換える処理である。バージョンアップについて、自動的にどこまで行うかは問わない。バージョンアップは、更新ソフトのダウンロードのみでも良いし、更新ソフトのインストールまでも含んでも良い。また、ソフトウェア(更新ソフトを含む)とは、ある機能を実現するソフトウェア全体でも良いし、その部分(ライブラリや関数など)でも良いし、ソフトウェアが利用するテーブル等のデータなどでも良い。さらに、ソフトウェア(更新ソフトを含む)の形式は、実行形式、ソースコード、目的コードなど、問わない。
図2は、本実施の形態における情報処理システム1のブロック図である。アップデート端末11は、出荷情報受付部111、更新ソフト受付部112、出荷情報送信部113、端末更新ソフト送信部114を具備する。
ユーザ管理装置12は、ユーザ情報格納部121、出荷情報受信部122、ユーザ識別子取得部123、チケット情報生成部124、チケット情報送信部125を具備する。
サーバ装置13は、バージョンアップ情報格納部1301、更新ソフト受信部1302、更新ソフト蓄積部1303、チケット情報受信部1304、バージョンアップ情報蓄積部1305、ユーザ識別子受信部1306、チケット情報検索部1307、条件情報取得部1308、判断部1309、更新ソフト送信部1310、履歴情報蓄積部1311を具備する。
ユーザ端末装置14は、第一ユーザ識別子受付部141、第一ユーザ識別子送信部142、第一更新ソフト受信部143、第一更新ソフトインストール部144、処理部145を具備する。
出荷情報受付部111は、更新ソフトを出荷するための情報である出荷情報を受け付ける。出荷情報は、更新ソフトを識別するソフト識別情報を含む情報である。出荷情報は、条件情報を含んでも良い。条件情報は、更新ソフトを出荷するための条件を示す情報である。条件情報は、ユーザ端末装置14の環境についての条件を示す情報である。環境とは、ユーザ端末装置14のソフトウェア環境、ユーザ端末装置14にインストールされている更新ソフトについての情報、ユーザ端末装置14のハードウェア条件などである。ソフトウェア環境とは、ユーザ端末装置14のファイルシステムの構造(フォルダの有無、ファイルの有無など)、OSの種類、バージョンなどである。更新ソフトについての情報とは、更新ソフトのソフト識別情報や更新ソフトのバージョンなどの情報である。ハードウェア条件とは、端末のID、記憶媒体の容量、主メモリの容量、MACアドレス、メーカーなどの条件である。条件情報は、例えば、レジストリ値、ファイル名などの情報も含む。レジストリ値は、例えば、フォルダ名である。レジストリ値がフォルダ名である場合、当該フォルダが、更新ソフトのダウンロード先の装置に存在すれば、更新ソフトは送信される。また、条件情報がファイル名である場合、当該ファイル名のファイルが、更新ソフトのダウンロード先の装置に存在すれば、更新ソフトは送信される。ソフト識別情報は、例えば、更新ソフトの名称、ID、バージョン情報(バージョン番号など)の組み合わせの情報である。ソフト識別情報は、例えば、ソフトウェア製品を識別する製品識別子、およびソフトウェア製品の部分ソフトウェアを識別する部分ソフト識別子を有する情報でも良い。出荷情報は、ソフト識別情報だけでも良いし、他の情報を含んでも良い。他の情報とは、例えば、ソフトウェアの更新日付や開発者名などである。また、ソフト識別情報や出荷情報の構造は問わない。ソフト識別情報は、一つのソフトウェア製品を識別する情報でも良いし、複数のソフトウェア製品を含むパッケージを識別する情報でも良いし、部分ソフトウェア(例えば、一ライブラリ、一実行モジュールなど)を識別する情報でも良い。出荷情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。出荷情報受付部111は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
更新ソフト受付部112は、更新ソフトを受け付ける。この受付は、更新ソフトをサーバ装置13に送信するための受け付けである。更新ソフトの入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。更新ソフト受付部112は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
出荷情報送信部113は、出荷情報受付部111が受け付けた出荷情報をユーザ管理装置12に送信する。出荷情報送信部113は、例えば、ユーザ管理装置12のIPアドレスやMACアドレス等の、ユーザ管理装置12と通信するための情報を知っている。出荷情報送信部113は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末更新ソフト送信部114は、更新ソフト受付部112が受け付けた更新ソフトを、サーバ装置13に送信する。なお、端末更新ソフト送信部114は、更新ソフト受付部112が受け付けた更新ソフトを、ユーザ管理装置12に送信しても良い。かかる場合、ユーザ管理装置12は、更新ソフトを受信し、サーバ装置13に転送する。端末更新ソフト送信部114は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
ユーザ情報格納部121は、ユーザ情報を格納している。ユーザ情報は、例えば、ユーザ識別子、ソフト識別情報、保守契約情報を有する。ユーザ識別子は、ユーザを識別する情報である。ソフト識別情報は、ここでは、ユーザが使用しているソフトウェアを識別する情報である。ソフト識別情報は、通常、更新ソフトのソフト識別情報と同様の構造であるが、異なる構造でも良い。保守契約情報は、ソフトウェアに対するユーザの保守契約の有無を示す情報である。ユーザ識別子とは、バージョンアップ対象のソフトウェアの使用者を識別する情報である。ソフトウェアの使用者は、ソフトウェアの購入者、購入者から使用許可が与えられた者などである。ユーザ情報格納部121は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。ユーザ情報格納部121にユーザ情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してユーザ情報がユーザ情報格納部121で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信されたユーザ情報がユーザ情報格納部121で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力されたユーザ情報がユーザ情報格納部121で記憶されるようになってもよい。
出荷情報受信部122は、アップデート端末11から出荷情報を受信する。出荷情報受信部122は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
ユーザ識別子取得部123は、出荷情報受信部122が受信した出荷情報を用いて、1以上のユーザ識別子を取得する。つまり、まず、ユーザ識別子取得部123は、出荷情報受信部122が受信した出荷情報からソフト識別情報を抽出する。次に、ユーザ識別子取得部123は、ユーザ情報格納部121を検索し、抽出したソフト識別情報を用いて、当該ソフト識別情報に対応する1以上のユーザ識別子を取得する。なお、この1以上のユーザ識別子は、ソフト識別情報で識別されるソフトウェアを使用しているユーザを識別する情報である。そして、ユーザ識別子取得部123は、1以上のユーザ識別子と対になる保守契約情報を読み出し、当該保守契約情報が、保守契約があることを示す情報であるか否かを判断する。保守契約情報が、保守契約があることを示す情報である場合に、ユーザ識別子取得部123は、当該保守契約情報と対になる1以上のユーザ識別子を取得する。ユーザ識別子取得部123は、ソフト識別情報と保守契約情報を用いて、ソフトウェアのバージョンアップをする権利を有するユーザのユーザ識別子を取得することとなる。なお、ユーザ識別子取得部123は、ソフト識別情報と保守契約情報のどちらか一方を用いて、ユーザ識別子を取得しても良い。また、ユーザ識別子取得部123は、出荷情報にモード情報が含まれる場合、当該モード情報に対応するユーザ識別子を取得することは好適である。なお、モード情報とは、チケット情報が利用される区分を示す情報であり、本運用を行うための通常区分を示す情報、または本運用前のテストを行うためのテスト区分を示す情報がある。ユーザ識別子取得部123は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。ユーザ識別子取得部123の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
チケット情報生成部124は、1以上のユーザ識別子と、出荷情報受信部122が受信した出荷情報が有するソフト識別情報を用いて、1以上のチケット情報を生成する。チケット情報とは、ソフトウェアのバージョンアップの権利があることを示す情報、または、権利があることを確認するための情報である。チケット情報は、通常、ユーザ識別子ごと、およびソフト識別情報ごとに存在する。チケット情報は、ソフトウェアをバージョンアップするための情報であり、ユーザを識別するユーザ識別子に対応する情報である。ここで、生成とは、ユーザ識別子とソフト識別情報を単に結合するだけでも良いし、ユーザ識別子とソフト識別情報と他の情報を単に結合するだけでも良いし、ユーザ識別子またはソフト識別情報を暗号化して結合しても良い。つまり、生成とは、チケット情報に含まれているユーザ識別子、ソフト識別情報が特定できるように、ユーザ識別子、ソフト識別情報を用いて、チケット情報を構成することである。チケット情報生成部124は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。チケット情報生成部124の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
チケット情報送信部125は、チケット情報生成部124が生成した1以上のチケット情報をサーバ装置13に送信する。チケット情報送信部125は、1以上のチケット情報と条件情報をサーバ装置13に送信しても良い。なお、条件情報は、出荷情報に含まれる。チケット情報送信部125は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
バージョンアップ情報格納部1301は、バージョンアップ情報を1以上格納し得る。バージョンアップ情報は、条件情報と、更新ソフトとを対に有する情報である。条件情報は、バージョンアップされたソフトウェアである更新ソフトをダウンロードするための条件を示す情報である。バージョンアップ情報のデータ構造は問わない。バージョンアップ情報格納部1301は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。バージョンアップ情報格納部1301にバージョンアップ情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してバージョンアップ情報がバージョンアップ情報格納部1301で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信されたバージョンアップ情報がバージョンアップ情報格納部1301で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力されたバージョンアップ情報がバージョンアップ情報格納部1301で記憶されるようになってもよい。
更新ソフト受信部1302は、アップデート端末11から、直接、または間接的に更新ソフトを受信する。間接的に更新ソフトを受信する場合は、更新ソフト受信部1302は、例えば、ユーザ管理装置12経由で、更新ソフトを受信する。更新ソフト受信部1302は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
更新ソフト蓄積部1303は、更新ソフト受信部1302が受信した更新ソフトを、バージョンアップ情報格納部1301に蓄積する。更新ソフト蓄積部1303は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。更新ソフト蓄積部1303の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
チケット情報受信部1304は、1以上のチケット情報と条件情報を受信する。チケット情報受信部1304は、通常、ユーザ管理装置12から、1以上のチケット情報と条件情報を受信する。チケット情報受信部1304は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
バージョンアップ情報蓄積部1305は、1以上のチケット情報と条件情報と更新ソフトとを対にしたバージョンアップ情報をバージョンアップ情報格納部1301に蓄積する。バージョンアップ情報蓄積部1305は、1以上のチケット情報と条件情報と更新ソフトとを対にしたバージョンアップ情報を構成し、当該バージョンアップ情報をバージョンアップ情報格納部1301に蓄積する。なお、チケット情報がソフト識別情報を含む場合、バージョンアップ情報蓄積部1305は、単に、チケット情報と条件情報を蓄積しても良い。また、バージョンアップ情報は、例えば、チケット情報と条件情報とソフト識別情報の対である。ソフト識別情報とは、更新ソフトを識別する情報である。更新ソフトは、アップデート端末11から直接に送信されても良いし、アップデート端末11からユーザ管理装置12経由で送信されても良いし、記憶媒体を介して格納されても良い。バージョンアップ情報蓄積部1305は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。バージョンアップ情報蓄積部1305の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
ユーザ識別子受信部1306は、ユーザ端末装置14からユーザ識別子を受信する。ユーザ識別子受信部1306は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
チケット情報検索部1307は、ユーザ識別子受信部1306が受信したユーザ識別子を用いて、バージョンアップ情報格納部1301からチケット情報を検索する。チケット情報検索部1307は、ユーザ識別子受信部1306が受信したユーザ識別子をキーとして、1以上のチケット情報を検索し、メモリ上に配置する。チケット情報検索部1307は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。チケット情報検索部1307の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
条件情報取得部1308は、チケット情報と対になる条件情報を、バージョンアップ情報格納部1301から取得する。条件情報取得部1308は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。条件情報取得部1308の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
判断部1309は、ユーザ端末装置14の環境が、条件情報取得部1308が取得した条件情報に合致するか否かを判断する。判断部1309は、通常、ユーザ端末装置14に対して、問い合わせを発行(送信)し、ユーザ端末装置14の環境を取得する。また、判断部1309は、条件情報取得部1308が取得した条件情報を、ユーザ端末装置14に送信し、当該条件情報に合致するか否かの情報をユーザ端末装置14から受信しても良い。そして、判断部1309は、取得した環境が、条件情報取得部1308が取得した条件情報に合致するか否かを判断する。判断部1309は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。判断部1309の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
更新ソフト送信部1310は、判断部1309が、ユーザ端末装置14の環境が条件情報に合致するとの判断を行った場合に、更新ソフトを、ユーザ端末装置14に送信する。なお、更新ソフト送信部1310は、通常、チケット情報と対になる更新ソフトを取得し、ユーザ端末装置14に送信する。更新ソフト送信部1310は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
履歴情報蓄積部1311は、更新ソフト送信部1310が更新ソフトを送信した旨を示す情報である履歴情報を、ユーザ識別子と対応付けて蓄積する。履歴情報は、例えば、ソフト識別情報を含む。また、履歴情報は、例えば、ソフト識別情報と更新日付等を含む。また、履歴情報蓄積部1311が履歴情報を蓄積する先は、図示しない記憶媒体である。履歴情報蓄積部1311は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。履歴情報蓄積部1311の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
第一ユーザ識別子受付部141は、ユーザ識別子を受け付ける。ユーザ識別子の入力目的は問わない。例えば、ユーザがシステムにログインするために入力したユーザ識別子であったり、ユーザがソフトのバージョンアップをするために入力したユーザ識別子であったり等でも良い。ユーザ識別子の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。第一ユーザ識別子受付部141は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
第一ユーザ識別子送信部142は、第一ユーザ識別子受付部141が受け付けたユーザ識別子を、サーバ装置13に送信する。第一ユーザ識別子送信部142は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
第一更新ソフト受信部143は、サーバ装置13から更新ソフトを受信する。第一更新ソフト受信部143は、ユーザ識別子の送信に対応して、更新ソフトを受信しても良いし、ユーザが、選択した更新ソフトを受信しても良い。かかる場合、ユーザが受信できる更新ソフトの一覧(メニュー)がユーザ端末装置14に出力され、ユーザが、マウス等の入力手段を用いて、一覧からダウンロードする更新ソフトを選択する。そして、サーバ装置13は、選択された更新ソフトを送信する。次に、第一更新ソフト受信部143は、選択された更新ソフトを受信する。第一更新ソフト受信部143は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
第一更新ソフトインストール部144は、第一更新ソフト受信部143が受信した更新ソフトをインストールする。なお、インストールは、自動的でなくて、手動ででも良い。第一更新ソフトインストール部144は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。第一更新ソフトインストール部144の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
処理部145は、インストールされた更新ソフトを実行し、所定の処理を行う。処理の内容は、種々あり得る。処理部145は、ユーザからの指示に応じて、所定の処理を行っても良いし、自動的に処理を行っても良い。処理部145は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部145の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
次に、情報処理システム1の動作について説明する。まず、アップデート端末11の動作について説明する。開発者が更新ソフトと、更新ソフトを出荷するための情報である出荷情報をアップデート端末11に入力する。次に、アップデート端末11の出荷情報受付部111は、出荷情報を受け付ける。また、更新ソフト受付部112は、更新ソフトを受け付ける。そして、出荷情報送信部113は、出荷情報受付部111が受け付けた出荷情報をユーザ管理装置12に送信する。次に、端末更新ソフト送信部114は、更新ソフト受付部112が受け付けた更新ソフトを、サーバ装置13に送信する。
次に、ユーザ管理装置12の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)出荷情報受信部122は、アップデート端末11から出荷情報を受信したか否かを判断する。出荷情報を受信すればステップS302に行き、出荷情報を受信しなければステップS301に戻る。
(ステップS302)ユーザ識別子取得部123は、出荷情報受信部122が受信した出荷情報からソフト識別情報を取得する。例えば、出荷情報にソフト識別情報が暗号化され、埋め込まれている場合は、出荷情報を復号化し、ソフト識別情報を取得する。
(ステップS303)ユーザ識別子取得部123は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS304)ユーザ識別子取得部123は、i番目のユーザ情報が、ユーザ情報格納部121に存在するか否かを判断する。i番目のユーザ情報が存在すればステップS305に行き、存在しなければステップS311に行く。ここで、i番目のユーザ情報が存在すれば、ユーザ識別子取得部123は、i番目のユーザ情報を取得する。
(ステップS305)ユーザ識別子取得部123は、ステップS304で取得したi番目のユーザ情報に含まれる保守契約情報を取得する。
(ステップS306)ユーザ識別子取得部123は、ステップS305で取得した保守契約情報が、保守契約があることを示す情報であるか否かを判断する。保守契約があることを示す情報であればステップS307に行き、保守契約があることを示す情報でなければステップS310に行く。
(ステップS307)ユーザ識別子取得部123は、ステップS304で取得したi番目のユーザ情報に含まれるユーザ識別子を取得する。
(ステップS308)チケット情報生成部124は、ステップS307で取得したユーザ識別子、ステップS302で取得したソフト識別情報、出荷情報に含まれる条件情報等を用いて、チケット情報を構成する。
(ステップS309)チケット情報生成部124は、ステップS308で構成したチケット情報を、バッファ上に一時格納する。
(ステップS310)ユーザ識別子取得部123は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS304に戻る。
(ステップS311)チケット情報送信部125は、バッファ上に1以上のチケット情報が存在するか否かを判断する。チケット情報が存在すればステップS312に行き、チケット情報が存在しなければステップS301に戻る。
(ステップS312)チケット情報送信部125は、バッファ上に1以上のチケット情報を、サーバ装置13に送信する。ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、保守契約情報のチェック処理(ステップS305)は存在しなくても良い。
また、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、サーバ装置13の動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)更新ソフト受信部1302は、更新ソフトを受信したか否かを判断する。更新ソフトを受信すればステップS402に行き、更新ソフトを受信しなければステップS403に行く。
(ステップS402)更新ソフト蓄積部1303は、ステップS401で受信した更新ソフトを、バージョンアップ情報格納部1301に蓄積する。ステップS401に戻る。
(ステップS403)チケット情報受信部1304は、1以上のチケット情報を受信したか否かを判断する。チケット情報を受信すればステップS404に行き、チケット情報を受信しなければステップS405に行く。
(ステップS404)バージョンアップ情報蓄積部1305は、チケット情報受信部1304が受信した1以上のチケット情報と更新ソフト蓄積部1303が蓄積した更新ソフトとを対にしたバージョンアップ情報をバージョンアップ情報格納部1301に蓄積する。ステップS401に戻る。なお、バージョンアップ情報とチケット情報が同じ情報である場合もある。また、チケット情報は、通常、条件情報を含む、とする。または、ステップS403で、チケット情報に対応付けられて、条件情報も受信されている、とする。
(ステップS405)ユーザ識別子受信部1306は、ユーザ識別子を受信したか否かを判断する。ユーザ識別子を受信すればステップS406に行き、ユーザ識別子を受信しなければステップS401に戻る。
(ステップS406)チケット情報検索部1307は、ステップS405で受信したユーザ識別子をキーとして、バージョンアップ情報格納部1301を検索し、チケット情報を取得し、メモリ上に配置する。なお、ここで、検索されるチケット情報が無い場合もあり得る。
(ステップS407)条件情報取得部1308は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS408)条件情報取得部1308は、ステップS406で取得されたチケット情報の中で、i番目のチケット情報が存在するか否かを判断する。i番目のチケット情報が存在すればステップS409に行き、i番目のチケット情報が存在しなければステップS401に戻る。
(ステップS409)条件情報取得部1308は、条件情報を取得する。なお、条件情報は、通常、i番目のチケット情報が有するが、例えば、サーバ装置13の中で、一つだけ存在しても良い。
(ステップS410)判断部1309は、ユーザ端末装置14に対して、ユーザ端末装置14の環境を問い合わせる。なお、問い合わせる環境は、ステップS409で取得された条件情報に関連する(通常、条件情報に含まれる)環境である。また、「問い合わせ」とは、条件情報に関連する環境を有するか否かの問い合わせでも良いし、条件情報に関連する環境を送付する命令の送信などでも良い。「問い合わせ」が条件情報に関連する環境を有するか否かの問い合わせである場合、ユーザ端末装置14からは、有する(例えば「1」)または、有しない(例えば「0」)の回答が、サーバ装置13に送付される。また、「問い合わせ」が条件情報に関連する環境を送付する命令の送信である場合、ユーザ端末装置14からは、環境またはエラー情報(NULLなども含む)等が、サーバ装置13に送付されたり、何ら情報が送付されずにタイムアウトとなったりする。
(ステップS411)判断部1309は、ユーザ端末装置14から回答を受信したか否かを判断する。回答を受信すればステップS412に行き、回答を受信しなければステップS411に戻る。なお、回答を受信しない時間が所定時間以上となれば、タイムアウトとなり、ステップS412における判断は、条件に合致しない、との判断となる。
(ステップS412)判断部1309は、ステップS411で受信した回答が、ステップS409で取得された条件情報を満たすか否かを判断する。例えば、条件情報がレジストリ値(フォルダ名)である場合、判断部1309は、当該フォルダ名のフォルダが、更新ソフトがインストールされる装置(ユーザ識別子を送信してきた装置)に存在するか否かを問い合わせ、存在するとの回答を受信した場合、条件情報を満たす、と判断する。条件情報を満たせばステップS412に行き、条件情報を満たさなければステップS417に行く。
(ステップS413)更新ソフト送信部1310は、i番目のチケット情報に対応するソフト識別情報を取得し、当該ソフト識別情報に対応する更新ソフトを、バージョンアップ情報格納部1301から取得する。
(ステップS414)更新ソフト送信部1310は、ステップS413で取得した更新ソフトを、ユーザ端末装置14に送信する。
(ステップS415)履歴情報蓄積部1311は、ソフト識別情報を有する履歴情報を構成する。
(ステップS416)履歴情報蓄積部1311は、ステップS415で構成した履歴情報を、ユーザ識別子と対応付けて蓄積する。なお、履歴情報は、ユーザ識別子を有しても良い。かかる場合、履歴情報は、ユーザ識別子と対応付けて蓄積された、こととする。
(ステップS417)更新ソフト送信部1310は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS408に戻る。
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ユーザ端末装置14の動作について説明する。ユーザ端末装置14の第一ユーザ識別子受付部141は、ユーザ識別子を受け付ける。そして、第一ユーザ識別子送信部142は、第一ユーザ識別子受付部141が受け付けたユーザ識別子を、サーバ装置13に送信する。次に、ユーザ識別子の送信に対応して、第一更新ソフト受信部143は、サーバ装置13から、環境に関する問い合わせを受信する。そして、当該問い合わせに対する回答を取得し、サーバ装置13に送信する。次に、回答の送信に対応して、第一更新ソフト受信部143は、サーバ装置13から更新ソフトを受信する。
なお、ユーザ識別子の送信に対応して、更新ソフトの一覧がユーザ端末装置14に表示され、ユーザは、当該一覧から、ダウンロードする更新ソフトを選択しても良い。そして、さらに、第一更新ソフトインストール部144は、第一更新ソフト受信部143が受信した更新ソフトをインストールする。なお、インストールは、ユーザの指示により開始されても良いし、更新ソフトの受信後、直ちに開始されても良い。
以下、本実施の形態における情報処理システムの具体的な動作について説明する。情報処理システムの概念図は図1である。
今、ユーザ管理装置12のユーザ情報格納部121は、図5に示すユーザ情報管理表を格納している、とする。ユーザ情報管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「ソフト識別情報」「保守契約情報」などの属性値を有するレコードを1以上、格納している。「ID」は、表のレコード管理のための属性である。「ソフト識別情報」は、ここでは、「製品ID」「システムID」を有する。「製品ID」は、ソフトウェア製品を識別する製品識別子が格納される属性である。「システムID」は、ソフトウェア製品の部分ソフトウェアを識別する部分ソフト識別子が格納される属性である。「保守契約情報」について、「1」の場合は、保守契約があることを示す。「0」の場合は、保守契約がないことを示す。
かかる状況において、アップデート端末11のユーザ(更新ソフトの開発者である、とする)は、アップデート端末11に表示されている、図6の画面の各フィールドに対して、図6に示すデータを入力した、とする。すると、アップデート端末11の出荷情報受付部111、および更新ソフト受付部112は、それぞれ、出荷情報、更新ソフトを受け付ける。
次に、ユーザは、図6の「登録」ボタンを押下した、とする。なお、図6の「説明」フィールドには、今回のバージョンアップの内容、更新ソフトの説明などが記載され得る。また、「優先度」フィールドには、〜が記載され得る。(「優先度」とは何でしょうか? また、「重要」以外のデータはありますか?)「ファイル」フィールドには、更新ソフトの実体であるファイル名が記載され得る。「条件情報」フィールドには、ここでは、レジストリ値が記載される。レジストリ値は、ここでは、フォルダ名であり、更新ソフトのインストール先の装置に、当該フォルダ名のフォルダが存在するか否かが、後に判断される。なお、レジストリ値は、ユーザ端末装置14の環境である。また、「区分」は、モード情報を示す。図6において「通常」は、本運用を行う区分であることを示す。なお、モード情報として、「通常」以外に「テスト」がある。「テスト」は、ダウンロード等のテストを行うモードである。
ユーザが「登録」ボタンを押下すると、アップデート端末11の出荷情報送信部113は、出荷情報受付部111が受け付けた出荷情報を、図7に示すような、送信するためのデータ構造に構成し、図7の出荷情報をユーザ管理装置12に送信する。なお、図7において、区分「1」は、本運用を行うための通常区分を示す情報である。また、区分が「0」の場合、本運用前のテストを行うためのテスト区分を示す情報である。
また、端末更新ソフト送信部114は、更新ソフト受付部112が受け付けた更新ソフト(ファイル「Setup」)を、サーバ装置13に送信する。
次に、ユーザ管理装置12の出荷情報受信部122は、アップデート端末11から、図7の出荷情報を受信する。
次に、ユーザ識別子取得部123は、図7の出荷情報から、ソフト識別情報「CWLK,SE」を抽出する。次に、ユーザ識別子取得部123は、図5のユーザ情報管理表を検索し、抽出したソフト識別情報「CWLK,SE」を用いて、当該ソフト識別情報「CWLK,SE」に対応する1以上のユーザ識別子を取得する。ここで、ユーザ識別子取得部123は、「10000」「10001」等のユーザ識別子を取得した、とする。
そして、まず、ユーザ識別子取得部123は、1番目のユーザ識別子「10000」に対して、以下の処理を行う。つまり、ユーザ識別子取得部123は、ユーザ識別子「10000」に対応する保守契約情報「1」を、図5のユーザ情報管理表から取得する。
そして、ユーザ識別子取得部123は、取得した保守契約情報「1」から、ユーザ識別子「10000」に対して、ソフト識別情報「CWLK,SE」のソフトウェアの、保守契約があると、判断する。そして、ユーザ識別子取得部123は、1番目のユーザ情報に含まれるユーザ識別子「10000」を、バッファに一時格納する。
次に、チケット情報生成部124は、ユーザ識別子「10000」、ソフト識別情報「CWLK,SE」、出荷情報に含まれる条件情報「C:¥CWLK¥bin」、説明「銀行業務の・・・・」、優先度「重要」、区分「1」を用いて、図8に示すチケット情報を構成する。図8に示すチケット情報は、ユーザ識別子、ソフト識別情報、条件情報、説明、優先度、公開日、区分を有する。「公開日」とは、更新ソフトを登録した日付である。なお、チケット情報は、図8の構造に限られないことは言うまでもない。例えば、チケット情報は、「CWLK10000SE」など、ソフト識別情報とユーザ識別子のみから構成されても良い。「CWLK10000SE」は、「製品識別子」「ユーザ識別子」「部分ソフト識別子」を有する構成である。
そして、チケット情報生成部124は、図8のチケット情報を、バッファ上に一時格納する。
次に、ユーザ識別子取得部123は、2番目のユーザ識別子「10001」に対して、以下の処理を行う。つまり、ユーザ識別子取得部123は、ユーザ識別子「10001」に対応する保守契約情報「0」を、図5のユーザ情報管理表から取得する。
そして、ユーザ識別子取得部123は、取得した保守契約情報「0」から、ユーザ識別子「10001」に対して、ソフト識別情報「CWLK,SE」のソフトウェアの、保守契約がないと、判断する。そして、2番目のユーザ識別子「10001」に対する処理は終了する。
次に、ユーザ識別子取得部123、チケット情報生成部124は、取得した3番目以降のユーザ識別子に対して、同様の処理を行う。
そして、すべてのユーザ識別子に対しての処理が完了した後、チケット情報送信部125は、バッファ上の1以上のチケット情報(図8のチケット情報は含まれる)を、サーバ装置13に送信する。
次に、アップデート端末11の端末更新ソフト送信部114は、更新ソフト受付部112が受け付けた更新ソフト「Setup」を、サーバ装置13に送信する。
そして、サーバ装置13の更新ソフト受信部1302は、更新ソフト「Setup」を受信する。次に、更新ソフト蓄積部1303は、受信した更新ソフト「Setup」を、バージョンアップ情報格納部1301に蓄積する。
そして、サーバ装置13のチケット情報受信部1304は、1以上のチケット情報を受信する。
次に、バージョンアップ情報蓄積部1305は、チケット情報受信部1304が受信した1以上のチケット情報と更新ソフト蓄積部1303が蓄積した更新ソフト「Setup」とを対にしたバージョンアップ情報をバージョンアップ情報格納部1301に蓄積する。ここで、「対応付けて」とは、チケット情報に「Setup」という更新ソフト名を付加しても良いし、チケット情報と更新ソフト「Setup」をリンク付けても良い。また、元のチケット情報がソフト識別情報を含むようにしても良い。つまり、更新ソフト名の「Setup」を、例えば、「CWLK−SE.exe」などとしても良い。
以上の処理を、他の更新ソフトに対しても行う。そして、サーバ装置13は、図9に示すバージョンアップ情報管理表を、バージョンアップ情報格納部1301に得た、とする。バージョンアップ情報管理表は、1以上のバージョンアップ情報を格納している表である。バージョンアップ情報管理表のレコードは、「ID」「ユーザ識別子」「ソフト識別情報」「条件情報」「説明」「優先度」「公開日」「区分」「更新ソフト名」の属性値を有する。「更新ソフト名」は、更新ソフトにアクセスするための名称(例えば、ファイル名)である。
なお、バージョンアップ情報格納部1301には、別途、更新ソフトの実体ファイルが存在している。
かかる状況において、例えば、ユーザ端末装置14のユーザ(ユーザ識別子「10000」で識別されるユーザ)は、ユーザ識別子「10000」を入力し、サーバ装置13にログインした、とする。
次に、ユーザ端末装置14の第一ユーザ識別子受付部141は、ユーザ識別子「10000」を受け付ける。そして、第一ユーザ識別子送信部142は、第一ユーザ識別子受付部141が受け付けたユーザ識別子「10000」と、区分「1」とを、サーバ装置13に送信する、とする。なお、ユーザ端末装置14の、ユーザ識別子等の入力画面には、区分を入力するフィールドが存在しない場合でも、ユーザ端末装置14は、区分「1」を付加して、ユーザ識別子とともに、サーバ装置13に送信する、とする。また、例えば、アップデート端末11からユーザ識別子を入力する場合、必ず区分は「0」となる。アップデート端末11は、開発者端末であり、テストを行うためである。また、ユーザ識別子の中にモード情報(ここでの区分)が埋め込まれていれば、ユーザ識別子から区分が判断され得る。かかる場合、アップデート端末11に入力されたユーザ識別子は、サーバ装置13に送信される。そして、サーバ装置13は、ユーザ識別子と区分「0」とを受信し、下記で説明する処理と同様の処理を行う、とする。
次に、サーバ装置13のユーザ識別子受信部1306は、ユーザ識別子「10000」と、区分「1」とを受信する。
次に、チケット情報検索部1307は、受信したユーザ識別子「10000」をキーとして、図9のバージョンアップ情報管理表を検索し、3つのチケット情報(図9の「ID=1」「ID=8」「ID=15」のレコード」を取得し、メモリ上に配置する。
また、チケット情報検索部1307は、受信した区分「1」を用いて、メモリ上の3つのチケット情報をチェックし、該当しないものが存在するか否かを判断する。ここでは、3つのチケット情報は、区分「1」を含むので、3つのチケット情報は、そのままメモリ上に残される。つまり、チケット情報検索部1307は、区分をチェックし、該当しないチケット情報は取得しない。
そして、条件情報取得部1308、判断部1309等は、3つのレコードに対して、順番に、以下のように処理を行う。
まず、条件情報取得部1308は、図9の「ID=1」のレコードが有する条件情報「C:¥CWLK¥bin」を取得する。
次に、判断部1309は、条件情報「C:¥CWLK¥bin」を満たすか否かを判断する。つまり、判断部1309は、フォルダ「C:¥CWLK¥bin」がユーザ端末装置14に存在するか否かを、ユーザ端末装置14に問い合わせる。そして、例えば、判断部1309は、ユーザ端末装置14にフォルダ「C:¥CWLK¥bin」が存在するとの回答を得た、とする。
そして、更新ソフト送信部1310は、1番目のチケット情報に対応するソフト識別情報「CWLK,SE」を取得し、当該ソフト識別情報に対応する更新ソフト「Setup」を、バージョンアップ情報格納部1301から取得する。
次に、更新ソフト送信部1310は、取得した更新ソフト「Setup」を、ユーザ識別子を送信してきたユーザ端末装置14に送信する。
次に、履歴情報蓄積部1311は、ソフト識別情報「CWLK,SE」を有する履歴情報を構成する。ここでは、例えば、図10に示す履歴情報を構成する。図10において、ユーザ識別子、ソフト識別情報、ダウンロード日時を有する。次に、履歴情報蓄積部1311は、図10の履歴情報を蓄積する。
次に、ユーザ端末装置14の第一更新ソフト受信部143は、更新ソフト「Setup」を受信する。そして、さらに、第一更新ソフトインストール部144は、第一更新ソフト受信部143が受信したソフト「Setup」を実行し、更新ソフトをインストールする。
次に、条件情報取得部1308は、図9の「ID=8」のレコードが有する条件情報を取得しようとするが、条件情報が存在しない。したがって、判断部1309は、条件情報を用いた判断処理は行わない。
そして、更新ソフト送信部1310は、2番目のチケット情報に対応するソフト識別情報「XYZW,PR」を取得し、当該ソフト識別情報に対応する更新ソフト「XYZW」を、バージョンアップ情報格納部1301から取得する。
次に、更新ソフト送信部1310は、取得した更新ソフト「XYZW」を、ユーザ識別子を送信してきたユーザ端末装置14に送信する。
次に、履歴情報蓄積部1311は、ソフト識別情報「XYZW,PR」を有する履歴情報を構成する。次に、履歴情報蓄積部1311は、履歴情報を蓄積する。なお、履歴情報の構造は、図10の通りである。
次に、ユーザ端末装置14の第一更新ソフト受信部143は、更新ソフト「XYZW」を受信する。そして、さらに、第一更新ソフトインストール部144は、第一更新ソフト受信部143が受信した更新ソフト「XYZW」をインストールする。
次に、条件情報取得部1308は、図9の「ID=15」のレコードが有する条件情報「C:¥xx.ini」を取得する。
次に、判断部1309は、条件情報「C:¥xx.ini」を満たすか否かを判断する。つまり、判断部1309は、ファイル「C:¥xx.ini」がユーザ端末装置14に存在するか否かを、ユーザ端末装置14に問い合わせる。そして、例えば、判断部1309は、ユーザ端末装置14にファイル「C:¥xx.ini」が存在するとの回答を得た、とする。
そして、更新ソフト送信部1310は、3番目のチケット情報に対応するソフト識別情報「PQRS,XX」を取得し、当該ソフト識別情報に対応する更新ソフト「PQRS」を、バージョンアップ情報格納部1301から取得する。
次に、更新ソフト送信部1310は、取得した更新ソフト「PQRS」を、ユーザ識別子を送信してきたユーザ端末装置14に送信する。
次に、履歴情報蓄積部1311は、ソフト識別情報「PQRS,XX」を有する履歴情報を構成する。次に、履歴情報蓄積部1311は、履歴情報を蓄積する。なお、履歴情報の構造は、図10の通りである。
次に、ユーザ端末装置14の第一更新ソフト受信部143は、更新ソフト「PQRS」を受信する。そして、さらに、第一更新ソフトインストール部144は、第一更新ソフト受信部143が受信した更新ソフト「PQRS」をインストールする。
以上により、ユーザ端末装置14から、直接的に、または結果として、要求されたソフトウェアのバージョンアップ処理が完了する。「結果としてバージョンアップ処理が完了する」とは、ユーザは意識しないで、バージョンアップ処理が完了することを示す。
また、上記の具体例において、更新ソフトのインストール処理が、人手を介さずに自動的に行われたが、インストールすべき更新ソフトの候補をユーザに提示し、ユーザの選択指示に基づいて、選択された更新ソフトのみをダウンロードやインストールをしても良い。更新ソフトの候補をユーザに提示した画面例を図11に示す。図11は、上記のユーザ識別子「10000」のユーザ用の更新ソフトに対応する選択画面である。図11において、更新プログラム名は、図示しない手段により、ソフト識別情報に対応付けて保持されている、とする。
図11において、ユーザが選択した更新ソフトのみが、ユーザ端末装置14にインストールされる。なお、図11において複数の更新ソフトを選択しても良い、とする。
また、ダウンロード処理まで自動的に行い、インストール処理は、ユーザの指示により行うようにしても良い。
以上、本実施の形態によれば、更新ソフトのダウンロード先装置の環境を確認してから、ソフトウェア等をダウンロードできる。従って、適切な環境を有する装置に対してのみ、確実に、ソフトウェアをダウンロードできる。
つまり、本実施の形態によれば、環境がソフトウェア環境である場合、例えば、インストール済みのソフトウェアに悪影響を及ぼすようなダウンロードを防止できる。また、環境がハードウェア条件の場合、更新ソフトが適正に動作する装置にのみ、更新ソフトをダウンロードできる。また、環境が更新ソフトについての情報である場合、例えば、バージョンアップの権利がある更新ソフトを利用しているユーザに対して、更新ソフトをダウンロードできる。
また、本実施の形態によれば、チケット情報を用いた更新ソフトのインストール可否の判断を行うことにより、ソフトウェアのバージョンアップをする権利を有するユーザのみが、確実にバージョンアップできる。
また、本実施の形態によれば、チケット情報がモード情報を有することにより、バージョンアップのための処理のテストを行ってから、確実に、ソフトウェアのバージョンアップをする権利を有するユーザのみがバージョンアップできる。
また、本実施の形態によれば、チケット情報は、ソフトウェア製品を識別する製品識別子、ユーザ識別子、およびソフトウェア製品の部分ソフトウェアを識別する部分ソフト識別子を有することにより、ソフトウェアの一部分である部品ソフトウェアについても、バージョンアップをする権利を有するユーザのみが、確実にバージョンアップできる。
さらに、本実施の形態によれば、更新ソフトを送信した旨を示す情報である履歴情報を、ユーザ識別子と対応付けて蓄積することにより、サポート担当者が、各ユーザが使用しているソフトウェアのバージョンが用意に把握でき、サポートが容易になる。
なお、本実施の形態において、チケット情報を用いた更新ソフトのインストール可否の判断を行った。しかし、チケット情報を用いることは必須ではない。つまり、サーバ装置13は、条件情報と更新ソフトとを対に有するバージョンアップ情報を1以上格納し得るバージョンアップ情報格納部と、ユーザ端末装置14の環境が前記条件情報に合致するか否かを判断する判断部と、前記判断部が、前記ユーザ端末装置14の環境が前記条件情報に合致するとの判断を行った場合に、前記更新ソフトを、前記ユーザ端末装置14に送信する更新ソフト送信部とを具備する装置であれば良い。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、更新ソフトのダウンロード先の装置であるユーザ端末装置の環境が、記憶媒体に格納されている条件情報に合致するか否かを判断する判断部と、前記判断部が、前記ユーザ端末装置の環境が前記条件情報に合致するとの判断を行った場合に、記憶媒体に格納されている更新ソフトを、前記ユーザ端末装置に送信する更新ソフト送信部として機能させるためのプログラム、である。
また、図12は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した実施の形態の情報処理システム等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図12は、このコンピュータシステム340の概観図であり、図13は、コンピュータシステム340のブロック図である。
図12において、コンピュータシステム340は、FD(Flexible Disk)ドライブ、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブを含むコンピュータ341と、キーボード342と、マウス343と、モニタ344とを含む。
図13において、コンピュータ341は、FDドライブ3411、CD−ROMドライブ3412に加えて、CPU(Central Processing Unit)3413と、CPU3413、CD−ROMドライブ3412及びFDドライブ3411に接続されたバス3414と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read−Only Memory)3415と、CPU3413に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM(Random Access Memory)3416と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3417とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ341は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム340に、上述した実施の形態の情報処理システム等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3501、またはFD3502に記憶されて、CD−ROMドライブ3412またはFDドライブ3411に挿入され、さらにハードディスク3417に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ341に送信され、ハードディスク3417に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3416にロードされる。プログラムは、CD−ROM3501、FD3502またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ341に、上述した実施の形態の情報処理システム等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム340がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(更新ソフト受信部1302、チケット情報受信部1304、ユーザ識別子受信部1306、更新ソフト送信部1310など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる情報処理システムは、ユーザ端末装置の環境を確認してから、ソフトウェア等をダウンロードできる、という効果を有し、情報処理システム等として有用である。
実施の形態1における情報処理システム1の概念図 同情報処理システムのブロック図 同ユーザ管理装置の動作について説明するフローチャート 同サーバ装置の動作について説明するフローチャート 同ユーザ情報管理表を示す図 同出荷情報の入力画面の例を示す図 同出荷情報の例を示す図 同チケット情報の例を示す図 同バージョンアップ情報管理表を示す図 同履歴情報の例を示す図 同更新ソフトの候補をユーザに提示した画面例を示す図 同コンピュータシステムの概観図 同コンピュータシステムのブロック図
符号の説明
1 情報処理システム
11 アップデート端末
12 ユーザ管理装置
13 サーバ装置
14 ユーザ端末装置
111 出荷情報受付部
112 更新ソフト受付部
113 出荷情報送信部
114 端末更新ソフト送信部
121 ユーザ情報格納部
122 出荷情報受信部
123 ユーザ識別子取得部
124 チケット情報生成部
125 チケット情報送信部
141 第一ユーザ識別子受付部
142 第一ユーザ識別子送信部
143 第一更新ソフト受信部
144 第一更新ソフトインストール部
145 処理部
1301 バージョンアップ情報格納部
1302 更新ソフト受信部
1303 更新ソフト蓄積部
1304 チケット情報受信部
1305 バージョンアップ情報蓄積部
1306 ユーザ識別子受信部
1307 チケット情報検索部
1308 条件情報取得部
1309 判断部
1310 更新ソフト送信部
1311 履歴情報蓄積部

Claims (13)

  1. サーバ装置、ユーザ端末装置を具備する情報処理システムであって、
    前記サーバ装置は、
    バージョンアップされたソフトウェアである更新ソフトをダウンロードするための条件を示す情報である条件情報と、更新ソフトとを対に有するバージョンアップ情報を1以上格納し得るバージョンアップ情報格納部と、
    当該ユーザ端末装置の環境が前記条件情報に合致するか否かを判断する判断部と、
    前記判断部が、前記ユーザ端末装置の環境が前記条件情報に合致するとの判断を行った場合に、前記更新ソフトを、前記ユーザ端末装置に送信する更新ソフト送信部とを具備し、
    前記ユーザ端末装置は、
    前記サーバ装置から更新ソフトを受信する更新ソフト受信部と、
    前記更新ソフトを蓄積する更新ソフト蓄積部を具備する情報処理システム。
  2. 前記バージョンアップ情報は、
    ソフトウェアをバージョンアップするための権利を示す情報であり、ユーザを識別するユーザ識別子に対応する情報であるチケット情報と、条件情報と、更新ソフトとを対に有し、
    前記サーバ装置は、
    前記ユーザ端末装置からユーザ識別子を受信するユーザ識別子受信部と、
    前記ユーザ識別子受信部が受信したユーザ識別子を用いて、前記バージョンアップ情報格納部からチケット情報を検索するチケット情報検索部と、
    前記チケット情報と対になる条件情報を取得する条件情報取得部とをさらに具備し、
    前記判断部は、
    前記ユーザ端末装置の環境が、前記条件情報取得部が取得した条件情報に合致するか否かを判断し、
    前記ユーザ端末装置は、
    ユーザ識別子を受け付けるユーザ識別子受付部と、
    前記ユーザ識別子受付部が受け付けたユーザ識別子を前記サーバ装置に送信するユーザ識別子送信部とをさらに具備する請求項1記載の情報処理システム。
  3. 前記情報処理システムは、
    アップデート端末およびユーザ管理装置をさらに具備し、
    前記アップデート端末は、
    更新ソフトを出荷するための情報であり、更新ソフトを識別するソフト識別情報と条件情報を含む情報である出荷情報を受け付ける出荷情報受付部と、
    前記出荷情報を前記ユーザ管理装置に送信する出荷情報送信部とを具備し、
    前記ユーザ管理装置は、
    ユーザを識別するユーザ識別子、当該ユーザが使用しているソフトウェアを識別するソフト識別情報、当該ソフトウェアに対する前記ユーザの保守契約の有無を示す保守契約情報とを有するユーザ情報を格納しているユーザ情報格納部と、
    前記出荷情報を受信する出荷情報受信部と、
    前記出荷情報受信部が受信した出荷情報が有するソフト識別情報を用いて、当該ソフト識別情報に対応する保守契約情報が、保守契約があることを示す情報である場合に、当該保守契約情報と対になる1以上のユーザ識別子を取得するユーザ識別子取得部と、
    前記1以上のユーザ識別子と、前記出荷情報受信部が受信した出荷情報が有するソフト識別情報を用いて、1以上のチケット情報を生成するチケット情報生成部と、
    前記1以上のチケット情報と、前記出荷情報が有する条件情報を前記サーバ装置に送信するチケット情報送信部とを具備し、
    前記サーバ装置は、
    前記1以上のチケット情報と前記条件情報を受信するチケット情報受信部と、
    前記1以上のチケット情報と前記条件情報と前記更新ソフトとを対にしたバージョンアップ情報を前記バージョンアップ情報格納部に蓄積するバージョンアップ情報蓄積部をさらに具備する請求項1または請求項2記載の情報処理システム。
  4. 前記チケット情報は、
    本運用を行うための通常区分を示す情報、または本運用前のテストを行うためのテスト区分を示す情報であるモード情報を有し、
    前記ユーザ端末装置が受け付けるユーザ識別子は、モード情報を有し、
    前記サーバ装置の更新ソフト送信部は、
    前記ユーザ識別子受信部が受信したモード情報を用いて、当該モード情報に対応するチケット情報を検索し、当該検索されたチケット情報に対応する更新ソフトを、前記ユーザ端末装置に送信する請求項3記載の情報処理システム。
  5. 前記条件情報は、
    前記ユーザ端末装置におけるレジストリ値を含む情報であり、
    前記ユーザ端末装置の環境は、前記ユーザ端末装置におけるレジストリ値である請求項1から請求項4いずれか記載の情報処理システム。
  6. 前記条件情報は、
    ソフト識別情報を含む情報であり、
    前記ユーザ端末装置の環境は、ソフト識別情報である請求項1から請求項4いずれか記載の情報処理システム。
  7. 前記チケット情報は、
    ソフトウェア製品を識別する製品識別子、ユーザ識別子、およびソフトウェア製品の部分ソフトウェアを識別する部分ソフト識別子を有する請求項1から請求項6いずれか記載の情報処理システム。
  8. 前記サーバ装置は、
    前記更新ソフト送信部が更新ソフトを送信した旨を示す情報である履歴情報を、ユーザ識別子と対応付けて蓄積する履歴情報蓄積部をさらに具備する請求項1から請求項7いずれか記載の情報処理システム。
  9. 請求項1から請求項8いずれか記載の情報処理システムを構成するサーバ装置。
  10. 請求項3から請求項8いずれか記載の情報処理システムを構成するユーザ管理装置。
  11. バージョンアップされたソフトウェアである更新ソフトをダウンロードするための条件を示す情報である条件情報と、更新ソフトとを対に有するバージョンアップ情報を1以上格納し得るバージョンアップ情報格納部と、
    更新ソフトのダウンロード先の装置であるユーザ端末装置の環境が前記条件情報に合致するか否かを判断する判断部と、
    前記判断部が、前記ユーザ端末装置の環境が前記条件情報に合致するとの判断を行った場合に、前記更新ソフトを、前記ユーザ端末装置に送信する更新ソフト送信部とを具備するサーバ装置。
  12. 判断部、および更新ソフト送信部により実現される情報処理方法であって、
    前記判断部により、更新ソフトのダウンロード先の装置であるユーザ端末装置の環境が、記憶媒体に格納されている条件情報に合致するか否かを判断する判断ステップと、
    前記更新ソフト送信部により、前記判断ステップで、前記ユーザ端末装置の環境が前記条件情報に合致するとの判断を行った場合に、記憶媒体に格納されている更新ソフトを、前記ユーザ端末装置に送信する更新ソフト送信ステップとを具備する情報処理方法。
  13. コンピュータを、
    更新ソフトのダウンロード先の装置であるユーザ端末装置の環境が、記憶媒体に格納されている条件情報に合致するか否かを判断する判断部と、
    前記判断部が、前記ユーザ端末装置の環境が前記条件情報に合致するとの判断を行った場合に、記憶媒体に格納されている更新ソフトを、前記ユーザ端末装置に送信する更新ソフト送信部として機能させるためのプログラム。
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