JP2021068012A - インストールプログラム、情報処理装置、および通信システム - Google Patents

インストールプログラム、情報処理装置、および通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】改良バージョンデバイスドライバを情報処理装置に好適にインストールすることができるインストールプログラム、情報処理装置及び通信システムを提供する。【解決手段】通信システム1において、PC10では、インストールプログラム36が、OS38のアップデートに起因して不具合が発生する旧PCFAXドライバ32がMFP50と通信を行うために利用される情報であって、OS38に旧PCFAXドライバ32と関連付けて設定されているポート情報を読み出す。そして、インストールプログラムは、改良PCFAXドライバをサーバ60から取得し、その改良PCFAXドライバを、ポート情報と関連付けてOS38に設定されるように、PC10にインストールする。これにより、ユーザがポート情報を設定することなく、改良PCFAXドライバをPC10にインストールすることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、デバイスドライバをインストールするためのインストールプログラム等に関する。
下記特許文献には、デバイスドライバを情報処理装置にインストールし、デバイスによる所定の処理を実行することが記載されている。
特開2010−015244号公報
情報処理装置において、オペレーティングシステムがアップロードされたことに起因して、デバイスドライバに不具合が発生する場合がある。このような場合には、不具合が発生したデバイスドライバを改良することで当該不具合が解消された改良バージョンのデバイスドライバを情報処理装置にインストールする必要がある。そこで、改良バージョンのデバイスドライバを好適に情報処理装置にインストールすることを課題とする。
刷することを課題とする。
上記課題を解決するために、実施形態に開示するインストールプログラムは、通信インタフェースを備える情報処理装置のコンピュータが読み取り可能なインストールプログラムであって、前記インストールプログラムは、前記情報処理装置のオペレーティングシステムのアップデートに起因して不具合が発生した第1バージョンのデバイスドライバを改良することで当該不具合が解消された改良バージョンのデバイスドライバを前記情報処理装置にインストールするためのものであり、前記コンピュータを、前記改良バージョンのデバイスドライバである改良バージョンデバイスドライバを取得するドライバ取得手段と、前記第1バージョンのデバイスドライバである旧バージョンデバイスドライバがデバイスと通信を行うために利用される情報であって、前記オペレーティングシステムに前記旧バージョンデバイスドライバと関連付けて設定されているデバイス通信情報を前記情報処理装置から読み出す読出手段と、前記ドライバ取得手段により取得された改良バージョンデバイスドライバを、前記読出手段により読み出されたデバイス通信情報と関連付けて前記オペレーティングシステムに設定されるように、前記情報処理装置にインストールするドライバインストール手段と、して機能させることを特徴とする。
実施例に開示するインストールプログラムは、好適に、改良バージョンデバイスドライバを情報処理装置にインストールすることができる。
通信システム1のブロック図である。 ドライバ選択画面100を示す図である。 ドライバ情報を概念的に示す図である。 ポート情報選択画面110を示す図である。 インストールプログラム36のフローチャートを示す図である。 インストールプログラム36のフローチャートを示す図である。 インストールプログラム36のフローチャートを示す図である。 インストールプログラム36のフローチャートを示す図である。 インストールプログラム36のフローチャートを示す図である。 通信システム1のブロック図である。
図1は、本実施形態に係る通信システム1のブロック図である。図1に示す通信システム1は、PC(情報処理装置の一例)10、MFP(デバイスの一例)50、サーバ(サーバの一例)60を備える。MFP50は、スキャン処理,印刷処理,ファックスの送受信処理等の各種処理を実行可能な装置である。また、サーバ60には、第1改良PCFAXドライバ(第1の改良バージョンデバイスドライバの一例)62と第2改良PCFAXドライバ(第2の改良バージョンデバイスドライバの一例)64と改良PCFAXアプリケーション(アプリケーションプログラムの一例)66とが記憶されている。第1改良PCFAXドライバ62及び第2改良PCFAXドライバ64は、PC10からの指令に基づいてMFP50によるファックスの送信処理を実行するためのデバイスドライバであり、後に説明する旧PCFAXドライバ32を改良したバージョンのデバイスドライバである。また、改良PCFAXアプリケーション66は、PC10において画像データを作成し、作成した画像データを、第1改良PCFAXドライバ62若しくは第2改良PCFAXドライバ64を介してMFP50に送信するためのアプリケーションプログラムである。
PC10は、CPU(コンピュータの一例)12、メモリ14、LCD(表示インタフェースの一例)16、入力I/F(ユーザインタフェースの一例)18、ネットワークI/F(通信インタフェースの一例)20を主に備えている。これらの構成要素は、バス22を介して互いに通信可能とされている。
PC10は、MFP50及びサーバ60とネットワークI/F20及びネットワーク58を通じて通信可能となっている。通信の方式としては、例えば、有線LAN、USB、Wi−Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)を採用できる。
CPU12は、メモリ14内のプリンタドライバ(異なるプログラムの一例)30、旧PCFAXドライバ(旧バージョンデバイスドライバの一例)32、旧PCFAXアプリケーション34、インストールプログラム(インストールプログラムの一例)36、OS(オペレーティングシステムの一例)38に従って処理を実行する。プリンタドライバ30は、MFP50によるスキャン処理,印刷処理等を実行するためのデバイスドライバである。旧PCFAXドライバ32は、MFP50によるファックスの送信処理を実行するためのデバイスドライバであり、第1改良PCFAXドライバ62及び第2改良PCFAXドライバ64より古いバージョンのデバイスドライバである。旧PCFAXアプリケーション34は、画像データを作成し、作成した画像データを、旧PCFAXドライバ32を介してMFP50に送信するためのアプリケーションプログラムである。インストールプログラム36は、第1改良PCFAXドライバ62若しくは第2改良PCFAXドライバ64をインストールするためのプログラムである。インストールプログラム36は、サーバ60など、PC10の外部からダウンロードしたプログラムであってもよい。OS38は、プリンタドライバ30,旧PCFAXドライバ32,旧PCFAXアプリケーション34,インストールプログラム36等に利用される基本的な機能を提供するプログラムである。OS38は、例えば、Windows(登録商標)、MacOS(登録商標)、Linux(登録商標)、Android(登録商標)、iOS(登録商標)等のオペレーティングシステムである。なお、以下の説明では、インストールプログラム36等を実行するCPU12のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「インストールプログラム36が」という記載は、「インストールプログラム36を実行するCPU12が」ということを意味する場合がある。
また、メモリ14は、データ記憶領域40を備える。データ記憶領域40は、インストールプログラム36等の実行に必要なデータなどを記憶する領域である。なお、メモリ14は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、HDD、CPU12が備えるバッファなどが組み合わされて構成されている。
メモリ14は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non−transitoryな媒体である。non−transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体も含まれる。また、non−transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non−transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
LCD16は、PC10の各種機能を表示する。入力I/F18は、キーボード,マウス等を含み、ユーザ操作を入力するためのインタフェースである。
なお、本明細書では、基本的に、プログラムに記述された命令に従ったCPU12の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」「抽出」「選択」「算出」「決定」「特定」「取得」「受付」「制御」「設定」等の処理は、CPU12の処理を表している。CPU12による処理は、OS28を介したハードウェア制御も含む。なお、「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、CPU12が要求することなくデータを受信するという処理も、「CPU12がデータを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。また、「命令」「応答」「要求」等の処理は、「命令」「応答」「要求」等を示す情報を通信することにより行われる。また、「命令」「応答」「要求」等の文言を、「命令」「応答」「要求」等を示す情報そのものという意味で記載してもよい。
上述した構成の通信システム1では、PC10において、OS38のアップデートにより、旧PCFAXドライバ32の動作不具合が発生する。すなわち、旧PCFAXドライバ32の動作不具合により、MFP50によるファックスの送信処理ができなくなる可能性がある。このため、その動作不具合を解消するべく、改良されたバージョンの第1改良PCFAXドライバ62及び第2改良PCFAXドライバ64が開発されており、その第1改良PCFAXドライバ62若しくは第2改良PCFAXドライバ64を、PC10にインストールする必要がある。そこで、通信システム1では、インストールプログラム36の処理により、第1改良PCFAXドライバ62若しくは第2改良PCFAXドライバ64がサーバ60から取得され、その取得された第1改良PCFAXドライバ62若しくは第2改良PCFAXドライバ64がPC10にインストールされる。以下に、第1改良PCFAXドライバ62若しくは第2改良PCFAXドライバ64がPC10にインストールされる際のインストールプログラム36の処理について、図5乃至図7に示すフローチャートを用いて、詳しく説明する。
まず、MFP50の動作不具合の起因となるOS38のアップデートは、セキュリティに関するアップデートであり、データ記憶領域40のシステム領域への各種データの記憶を禁止するアップデートである。また、通信システム1では、MFP50によるPCFAX処理を行うことが可能とされている。PCFAX処理は、PC10において、FAX送信用の画像データを作成し、その画像データをPC10からMFP50に送信することで、MFP50がその画像データを任意のFAXに送信する処理である。そして、旧PCFAXアプリケーション34は、PCFAX処理を実行するためのアプリケーションプログラムであり、FAX送信用の画像データを作成し、作成した画像データを、旧PCFAXドライバ32に出力する。この際、旧PCFAXドライバ32は、旧PCFAXアプリケーション34から画像データを受け付けると、その画像データをMFP50に応じた形式の画像データに変換し、変換した画像データをMFP50に送信する。これにより、MFP50においてPCFAX処理が実行される。
ただし、旧PCFAXドライバ32は、旧PCFAXアプリケーション34から画像データを受け付けると、その画像データをシステム領域に一時的に記憶させていた。また、旧PCFAXドライバ32は、その画像データ以外にも、MFP50へ送信するコマンド等のデータも一時的にシステム領域に記憶していた。また、旧PCFAXドライバ32は、旧PCFAXアプリケーション34から受け付けた画像データを、MFP50に応じた形式の画像データに変換した後に、その変換した画像データも、システム領域に一時的に記憶させていた。このため、OS38がアップデートされることで、旧PCFAXドライバ32が画像データをデータ記憶領域40に記憶させることができなくなり、MFP50におけるPCFAX処理を行うことができなくなった。そこで、改良バージョンの第1改良PCFAXドライバ62及び第2改良PCFAXドライバ64が開発された。
改良バージョンの第1改良PCFAXドライバ62及び第2改良PCFAXドライバ64は、画像データを受け付けると、その画像データを、システム領域以外の領域、すなわち、OS38のアップデートによってもデータの記憶が禁止されていない領域に記憶させるようにプログラミングされている。また、MFP50に応じた形式の画像データに変換された画像データも、システム領域以外の領域に記憶させるようにプログラミングされている。このため、第1改良PCFAXドライバ62及び第2改良PCFAXドライバ64を用いることで、OS38のアップデートに起因するMFP50の動作不具合を解消することができる。このような理由で、第1改良PCFAXドライバ62若しくは第2改良PCFAXドライバ64をPC10にインストールする必要がある。さらに、第1改良PCFAXドライバ62若しくは第2改良PCFAXドライバ64を介して、FAX送信用の画像データをMFP50に送信するために開発された改良PCFAXアプリケーション66も、PC10にインストールする必要がある。
なお、MFP50は、最大でA3サイズの原稿のFAX処理を行うことが可能な機種であるが、MFP50と異なる機種のMFPでは、最大でA4サイズの原稿のFAX処理しか行うことができない。そして、旧PCFAXドライバ32は、最大でA3サイズの原稿のFAX処理を行うことが可能な機種のMFP(以下、「A3対応デバイス」と記載する)と、最大でA4サイズの原稿のFAX処理を行うことが可能な機種のMFP(以下、「A4対応デバイス」と記載する)との両方に対応していたが、改良バージョンのPCFAXドライバでは、それぞれのデバイスに対応するPCFAXドライバが開発された。つまり、改良バージョンのPCFAXドライバとして、A3対応デバイスに対応する第1改良PCFAXドライバ62と、A4対応デバイスに対応する第2改良PCFAXドライバ64とが開発された。また、第1改良PCFAXドライバ62若しくは第2改良PCFAXドライバ64を介して、FAX送信用の画像データをMFP50に送信するための改良PCFAXアプリケーション66も開発された。そして、それら第1改良PCFAXドライバ62と第2改良PCFAXドライバ64と改良PCFAXアプリケーション66とが、サーバ60に記憶されている。
このため、インストールプログラム36は、そのサーバ60にアクセスする(図5:S100)。なお、サーバ60には、第1改良PCFAXドライバ62,第2改良PCFAXドライバ64,改良PCFAXアプリケーション66以外にも、図2に示すドライバ選択画面100の画像データも記憶されている。そこで、インストールプログラム36は、サーバ60から、その画像データを取得する(S102)。そして、インストールプログラム36は、その画像データに基づいてドライバ選択画面(選択画面の一例)100をLCD16に表示する(S104)。画像データは、例えばウェブページデータであり、ドライバ選択画面は、例えばウェブページである。
ドライバ選択画面100は、第1改良PCFAXドライバ62と第2改良PCFAXドライバ64との何れかのドライバを、インストール対象のドライバとして選択するためのものであり、ドライバ選択画面100には、第1選択ボタン102と第2選択ボタン104とが表示されている。また、第1選択ボタン102には、A3対応デバイスの機種名が表示されており、第2選択ボタン104には、「他の機種」と表示されている。このため、第1選択ボタン102が操作されると、A3対応デバイスに対応する第1改良PCFAXドライバ62が、インストール対象のドライバとして選択される。一方、第2選択ボタン104が操作されると、A4対応デバイスに対応する第2改良PCFAXドライバ64が、インストール対象のドライバとして選択される。そして、インストールプログラム36は、ユーザ操作に応じた改良PCFAXドライバをサーバ60から取得する(S106)。つまり、インストールプログラム36は、第1選択ボタン102が操作された場合に、第1改良PCFAXドライバ62をサーバ60から取得し、第2選択ボタン104が操作された場合に、第2改良PCFAXドライバ64をサーバ60から取得する。なお、MFP50は、A3対応デバイスであり、ユーザはドライバ選択画面100において第1選択ボタン102を操作するため、インストールプログラム36は、第1改良PCFAXドライバ62をサーバ60から取得する。また、インストールプログラム36は、改良PCFAXアプリケーション66もサーバ60から取得する(S108)。
続いて、インストールプログラム36は、PC10にインストールされているデバイスドライバ毎のデバイス情報を列挙する(図6:S110)。デバイス情報は、デバイスドライバがPC10にインストールされる毎に作成される情報であり、デバイスドライバがPC10にインストールされる際に、そのデバイスドライバと、そのデバイスドライバによる作動対象のデバイスと通信を行うためのポート情報(デバイス通信情報の一例)とが関連付けて、OS38に設定される。このため、インストールされたデバイスドライバのドライバ名と、そのデバイスドライバがインストールされた際に関連付けられたポート情報とにより構成されるデバイス情報が、デバイスドライバのインストール時に作成される。そして、デバイス情報が作成される毎に、作成されたデバイス情報がデータ記憶領域40に記憶される。なお、ポート情報は、例えば、Windowsで用いられる通信ポート名が挙げられる。例えば、PC10とUSB接続したデバイスと通信するために「USB001」などのポート名が用いられる。例えば、PC10とBluetooth接続したデバイスと通信するために「COM1」などのポート名が用いられる。例えば、PC10とLAN接続したデバイスと通信するために「IP_111.222.111.222」(数字は、IPアドレスの例)などのポート名が用いられる。また、ポート情報は、デバイスのIPアドレスとTCP/IPポート番号とを含む情報であってもよい。以降、便宜的に、ポート情報を「PORT A」などと例示する。
PC10では、例えば、図3に示すように、5個のドライバ情報A〜Eがデータ記憶領域40に記憶されている。ドライバ情報Aでは、ドライバ名「PCFAXドライバ V2.1」と、ポート情報「PORT A」とが関連付けられている。「PCFAXドライバ V2.1」は、旧PCFAXドライバ32のドライバ名であり、「PORT A」は、MFP50と通信を行うためのポート情報である。つまり、旧PCFAXドライバ32のインストール時に、旧PCFAXドライバ32は、ポート情報「PORT A」と関連付けてインストールされた。また、ドライバ情報Cでも、ドライバ名「PCFAXドライバ V2.1 copy2」と、ポート情報「PORT A」とが関連付けられている。つまり、ドライバ情報Aとドライバ情報Cとは同じ情報とされている。これは、ユーザが、誤って旧PCFAXドライバ32を、ポート情報「PORT A」と関連付けて、2回インストールした場合に発生し得る。また、ユーザが、旧PCFAXドライバ32を、ポート情報「PORT A」と関連付けて、1回だけインストールした場合であっても、内部的にドライバ情報のコピーが作成され、ドライバ情報Aと同じドライバ情報Cが作成される場合もある。ドライバ名は、Windowsのプリントキュー名であってもよい。
また、ドライバ情報Dでは、ドライバ名「MFP−〇〇〇プリンタドライバ」と、ポート情報「PORT A」とが関連付けられている。「MFP−〇〇〇プリンタドライバ」は、プリンタドライバ30のドライバ名であり、「PORT A」は、MFP50と通信を行うためのポート情報である。つまり、プリンタドライバ30のインストール時に、プリンタドライバ30は、ポート情報「PORT A」と関連付けてインストールされた。つまり、プリンタドライバ30と旧PCFAXドライバ32とは、同じポート情報と関連付けてインストールされている。これは、プリンタドライバ30と旧PCFAXドライバ32との両方のデバイスドライバがMFP50のドライバであるため当然である。
さらに、ドライバ情報Bでは、ドライバ名「PCFAXドライバ V2.1 copy1」と、ポート情報「PORT B」とが関連付けられている。「PCFAXドライバ V2.1 copy1」は、旧PCFAXドライバ32のドライバ名であり、「PORT B」は、MFP50が使用される前に使用されていたMFP(以下、「旧デバイス」と記載する)と通信を行うためのポート情報である。つまり、ユーザは、MFP50を使用する前に、PC10に旧デバイスを接続し、旧デバイスを使用していた。このため、旧デバイス使用時に、旧PCFAXドライバ32が、ポート情報「PORT B」と関連付けてインストールされ、その際に、ドライバ情報Bが作成された。その後に、旧デバイスの代わりにMFP50がPC10に接続され、MFP50が使用されているが、ドライバ情報Bは、削除されずに、データ記憶領域40に記憶されたままになっている。
また、旧デバイス使用時には、旧デバイスに応じたプリンタドライバ(図示省略)が、ポート情報「PORT B」と関連付けてインストールされており、そのプリンタドライバのドライバ名「MFP−〇×〇プリンタドライバ」と、ポート情報「PORT B」とにより構成されるドライバ情報Eが作成された。このため、旧デバイスの代わりにMFP50がPC10に接続され、MFP50が使用されている今でも、ドライバ情報Eは、削除されずに、データ記憶領域40に記憶されたままになっている。
このように、データ記憶領域40には、5個のデバイス情報A〜Eが記憶されており、インストールプログラム36は、それら5個のデバイス情報A〜Eを列挙する(図6:S110)。次に、インストールプログラム36は、列挙したデバイス情報A〜Eから、旧PCFAXドライバ32のドライバ名「PCFAXドライバ V2.1」以外のドライバ名を含むドライバ情報を除外する(S112)。つまり、インストールプログラム36は、列挙したデバイス情報A〜Eから、旧PCFAXドライバ32のドライバ名「PCFAXドライバ V2.1」を含むドライバ情報を抽出する。そして、インストールプログラム36は、列挙したデバイス情報A〜Eから、旧PCFAXドライバ32のドライバ名「PCFAXドライバ V2.1」以外のドライバ名を含むドライバ情報を除外した場合に、ドライバ情報が残存するか否かを判断する(S114)。
この際、図3に示す例では、ドライバ情報A,B,Cが残存する(S114:YES)。そして、インストールプログラム36は、残存したドライバ情報A,B,Cからポート情報を取得する(S116)。これにより、インストールプログラム36は、ドライバ情報Aからポート情報「PORT A」を取得し、ドライバ情報Bからポート情報「PORT B」を取得し、ドライバ情報Cからとポート情報「PORT A」を取得する。続いて、インストールプログラム36は、重複するポート情報を削除する(S118)。つまり、インストールプログラム36は、S116において、2個のポート情報「PORT A」と、1個のポート情報「PORT B」とを取得しているため、1個のポート情報「PORT A」を削除する。
そして、インストールプログラム36は、図4に示すポート情報選択画面110をLCD16に表示する(図7:S120)。ポート情報選択画面110には、S116で取得したポート情報のうちの、S118で削除したもの以外のポート情報が、選択ボタンとして表示される。このため、ポート情報選択画面110には、ポート情報「PORT A」を選択するための第1選択ボタン112と、ポート情報「PORT B」を選択するための第2選択ボタン114とが表示される。また、各選択ボタンには、チェックボックスが表示されており、各選択ボタンが操作されると、チェックボックスにレ点が表示される。なお、ユーザは、旧デバイスでなく、MFP50を使用しており、MFP50と通信を行うためのポート情報は、「PORT A」であるため、図4に示すポート情報選択画面110では、第1選択ボタン112が選択されている。
なお、S118の処理が実行されない場合、つまり、重複するポート情報が削除されない場合には、ポート情報「PORT A」を選択するためのボタンとして、2個の選択ボタンが表示され、さらに、ポート情報「PORT B」を選択するための選択ボタンが表示される。このように、同じポート情報「PORT A」を選択するための選択ボタンが2個表示されると、ユーザは違和感を抱く虞がある。このため、S118の処理を実行することで、ユーザに違和感を抱かせないようにしている。
また、ポート情報選択画面110において任意の選択ボタンが操作され、ポート情報選択画面110のネクストボタン116が操作されると、インストールプログラム36は、S106で取得している改良PCFAXドライバ(第1改良PCFAXドライバ62若しくは第2改良PCFAXドライバ64)をインストールする(S122)。この際、インストールプログラム36は、ポート情報選択画面110で操作された選択ボタンに応じたポート情報(以下、「選択ポート情報」と記載する)と、S106で取得している改良PCFAXドライバとを関連付けて、OS38に設定する。なお、図4に示すポート情報選択画面110では、第1選択ボタン112が選択されており、S106では、第1改良PCFAXドライバ62が取得されている。このため、インストールプログラム36は、第1改良PCFAXドライバ62をインストールし、その第1改良PCFAXドライバ62とポート情報「PORT A」と関連付けてOS38に設定する。
なお、図4のポート情報選択画面110では、1個の選択ボタンのみが操作されているが、複数の選択ボタンを操作することも可能とされている。つまり、複数のポート情報を選択することも可能とされている。このような場合には、複数のポート情報の各々に関連付けて、改良PCFAXドライバがインストールされる。このため、S124の処理において、全ての選択ポート情報に対してインストール処理が完了したか否かが判断される。そして、全ての選択ポート情報に対してインストール処理が完了していない場合(S124:NO)に、S122の処理が繰り返される。そして、全ての選択ポート情報に対してインストール処理が完了すると(S124:YES)、インストールプログラム36は、S108で取得した改良PCFAXアプリケーション66をインストールする(S126)。これにより、インストールプログラム36による処理が完了し、PC10に、改良PCFAXドライバ(第1改良PCFAXドライバ62若しくは第2改良PCFAXドライバ64)と、改良PCFAXアプリケーション66とがインストールされる。
また、S114での処理において、ドライバ情報が残存しなかった場合(S114:NO)、つまり、列挙したデバイス情報に、旧PCFAXドライバ32のドライバ名「PCFAXドライバ V2.1」を含むドライバ情報がなかった場合には、旧PCFAXドライバ32が、PC10にインストールされていないと考えられる。そこで、インストールプログラム36は、旧PCFAXドライバ32のインストールを促すインストール促進画面(図示省略)をLCD16に表示する(図6:S128)。そして、そのインストール促進画面の表示により、旧PCFAXドライバ32がPC10にインストールされることで、旧PCFAXドライバ32のドライバ名「PCFAXドライバ V2.1」を含むドライバ情報が作成される。これにより、旧PCFAXドライバ32のドライバ名「PCFAXドライバ V2.1」を含むドライバ情報から、ポート情報を取得することができ、そのポート情報と改良PCFAXドライバとを関連付けてOS38に設定し、改良PCFAXドライバをインストールすることができる。
また、上述した第1の実施形態では、ユーザが、ドライバ選択画面100においてMFP50の機種を選択し、その選択された機種に応じた改良PCFAXドライバがPC10にインストールされている。一方、第2の実施形態では、インストールプログラム36が、MFP50の機種を特定し、特定された機種に応じた改良PCFAXドライバがPC10にインストールされる。
具体的には、インストールプログラム36は、サーバ60にアクセスすると、第1改良PCFAXドライバ62と第2改良PCFAXドライバ64との両方の改良PCFAXドライバをサーバ60から取得する。つまり、第1の実施形態において、インストールプログラム36は、サーバ60にアクセスすると、ドライバ選択画面100をLCD16に表示し、そのドライバ選択画面100において選択された機種に応じた改良PCFAXドライバをサーバ60から取得しているが、第2の実施形態でインストールプログラム36は、ドライバ選択画面100をLCD16に表示することなく、第1改良PCFAXドライバ62と第2改良PCFAXドライバ64との両方の改良PCFAXドライバをサーバ60から取得する。なお、第2の実施形態においても、インストールプログラム36は、改良PCFAXアプリケーション66もサーバ60から取得する。
そして、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、S110〜S120の処理(図6及び図7参照)が実行される。つまり、インストール済みのデバイスドライバのドライバ情報が列挙され(S110)、列挙されたドライバ情報から旧PCFAXドライバ32のドライバ名を含むドライバ情報が抽出される(S112)。そして、抽出されたドライバ情報からポート情報が取得され(S116)、重複するポート情報が削除された後に(S118)、ポート情報を含むポート情報選択画面110がLCD16に表示される(S120)。そして、ポート情報選択画面110において任意のポート情報が選択され、ネクストボタン116が操作されると、インストールプログラム36は、図8に示すように、列挙されたドライバ情報から、ポート情報選択画面110で選択されたポート情報、つまり、選択ポート情報を含むドライバ情報を抽出する(S200)。
具体的には、第1の実施形態で説明した例では、ポート情報選択画面110においてポート情報「PORT A」が選択されているため、インストールプログラム36は、S110で列挙したドライバ情報(図3参照)から、ポート情報「PORT A」を含むドライバ情報A,C,Dを抽出する。次に、インストールプログラム36は、抽出したドライバ情報A,C,Dから、プリンタドライバのドライバ名を含むドライバ情報を抽出する(S202)。つまり、インストールプログラム36は、S200とS202との処理において、データ記憶領域40に記憶されているドライバ情報から、選択ポート情報とプリンタドライバのドライバ名との両方を含むドライバ情報を抽出する。この際、インストールプログラム36は、ポート情報「PORT A」と、ドライバ名「MFP−〇〇〇プリンタドライバ」との両方を含むドライバ情報Dを抽出する。これにより、MFP50と通信を行うためのポート情報「PORT A」と関連付けてOS38に設定されているプリンタドライバ30が特定される。プリンタドライバ30は、上述したように、MFP50によるスキャン処理,印刷処理等を実行するためのデバイスドライバであり、一般的なプリンタドライバには、通常、プリンタドライバにより処理を実行するデバイスの機種を示す情報が含まれている。このため、特定されたプリンタドライバ30には、MFP50の機種を示す情報が含まれている。そこで、インストールプログラム36は、特定したプリンタドライバ30からMFP50の機種を示す情報を取得する。これにより、ポート情報選択画面110で選択されたポート情報を用いて通信するデバイスの機種名が特定される。
また、データ記憶領域40には、MFP50等のデバイスの機種名と、その機種名のデバイスがA3対応デバイスであるかA4対応デバイスであるかを示す情報とが対応付けられたテーブルが記憶されている。このため、インストールプログラム36は、そのテーブルを参照することで、MFP50がA3対応デバイスであるかA4対応デバイスであるかを判断することができる。なお、MFP50は、上述したように、A3対応デバイスであるため、インストールプログラム36は、MFP50がA3対応デバイスであると判断する。そして、インストールプログラム36は、A3対応デバイスに対応する第1改良PCFAXドライバ62を、インストール対象の改良PCFAXドライバとして決定する。
つまり、インストールプログラム36は、S202の処理においてプリンタドライバのドライバ名を含むドライバ情報を抽出し、プリンタドライバのドライバ名を含むドライバ情報を抽出した場合(S204:YES)に、その抽出したドライバ情報に基づいて、上述した手法により、インストール対象の改良PCFAXドライバを決定する(S206)。そして、インストールプログラム36は、インストール対象の改良PCFAXドライバを決定すると、先に取得している第1改良PCFAXドライバ62と第2改良PCFAXドライバ64とのうちの、S206で決定した改良PCFAXドライバをPC10にインストールする(図7:S122)。この際、インストールプログラム36は、選択ポート情報と、その改良PCFAXドライバとを関連付けて、OS38に設定する。なお、インストールプログラム36は、改良PCFAXドライバをPC10にインストールすると、第1の実施形態のS124以降の処理と同じ処理を実行する。
また、S202の処理においてプリンタドライバのドライバ名を含むドライバ情報が抽出されなかった場合(S204:NO)には、選択ポート情報と関連付けてOS38に設定されているプリンタドライバを特定することができない。このため、選択ポート情報を用いて通信するデバイスの機種名を特定することができず、そのデバイスが、A3対応デバイスであるかA4対応デバイスであるかを判断することができない。そこで、A3対応デバイスの市場での流通台数は、A4対応デバイスと比較して、非常に少なく、市場で流通しているデバイスの殆どが、A4対応デバイスであることを考慮して、選択ポート情報を用いて通信するデバイスは、A4対応デバイスであると仮定する。このため、インストールプログラム36は、S202の処理においてプリンタドライバのドライバ名を含むドライバ情報が抽出されなかった場合(S204:NO)に、インストール対象の改良PCFAXドライバを、第2改良PCFAXドライバ64に決定する(S208)。
そして、インストールプログラム36は、先に取得している第1改良PCFAXドライバ62と第2改良PCFAXドライバ64とのうちの第2改良PCFAXドライバ64をPC10にインストールする(図7:S122)。この際、インストールプログラム36は、選択ポート情報と、第2改良PCFAXドライバ64とを関連付けて、OS38に設定する。なお、インストールプログラム36は、第2改良PCFAXドライバ64をPC10にインストールすると、第1の実施形態のS124以降の処理と同じ処理を実行する。
また、上述した第1の実施形態では、図6に示すように、データ記憶領域40に記憶されているドライバ情報から、旧PCFAXドライバ32のドライバ名を含むドライバ情報を抽出することができない場合(S114:NO)に、インストール促進画面がLCD16に表示されている(S128)。一方、第3の実施形態では、データ記憶領域40に記憶されているドライバ情報から、旧PCFAXドライバ32のドライバ名を含むドライバ情報を抽出することができない場合(S114:NO)に、旧PCFAXドライバ32のドライバ名でなく、他のドライバ名を含むドライバ情報を、データ記憶領域40に記憶されているドライバ情報から抽出し、抽出したドライバ情報を利用して、改良PCFAXドライバのインストール処理が実行される。
具体的には、データ記憶領域40に記憶されているドライバ情報から、旧PCFAXドライバ32のドライバ名を含むドライバ情報を抽出することができない場合(S114:NO)に、インストールプログラム36は、図9に示すように、PC10にインストールされているデバイスドライバ毎のデバイス情報を列挙する(S300)。つまり、インストールプログラム36は、S110(図6)と同様の処理を実行する。そして、インストールプログラム36は、列挙したドライバ情報から、所定の文字列をドライバ名に含まないドライバ情報を除去する(S302)。つまり、インストールプログラム36は、列挙したドライバ情報から、所定の文字列をドライバ名に含むドライバ情報を抽出する。
なお、ここでの所定の文字列は、例えば、MFP50の製造会社名(具体的には、ブラザー等)とする。つまり、MFP50のデバイスドライバには、ドライバ名として製造会社の文字列が含まれている場合がある。このため、ドライバ名にMFP50の製造会社名の文字列が含まれている場合には、そのドライバ名のデバイスドライバは、MFP50のデバイスドライバである可能性が高い。このため、列挙したドライバ情報から、所定の文字列をドライバ名に含まないドライバ情報が除去され、ドライバ情報が残存した場合(S304:YES)、つまり、列挙したドライバ情報から、所定の文字列をドライバ名に含むドライバ情報が抽出された場合には、抽出されたドライバ情報は、MFP50のデバイスドライバのドライバ情報である可能性が高い。そこで、インストールプログラム36は、抽出されたドライバ情報からポート情報を取得する(S306)。
そして、インストールプログラム36は、第1の実施形態と同様に、重複するポート情報を削除し(図6:S118)、ポート情報選択画面110をLCD16に表示する(図7:S120)。つまり、インストールプログラム36は、列挙したドライバ情報から、所定の文字列をドライバ名に含むドライバ情報を抽出すると、第1の実施形態のS118以降の処理と同じ処理を実行する。なお、列挙したドライバ情報から、所定の文字列をドライバ名に含むドライバ情報を抽出できない場合(S304:NO)には、MFP50に関連するデバイス情報を特定する手立てがないため、インストールプログラム36は、インストール促進画面をLCD16に表示する(S308)。
また、上述した第1の実施形態では、インストールプログラム36がPC10に記憶されているが、第4の実施形態では、サーバに記憶されている。詳しくは、図10に示すように、第4の実施形態の通信システム200では、PC210に、インストールプログラム36は記憶されていない。一方、サーバ220には、第1インストーラ222と第2インストーラ224とが記憶されている。第1インストーラ222は、第1改良PCFAXドライバ62と改良PCFAXアプリケーション66とインストールプログラム36とを含んでいる。また、第2インストーラ224は、第2改良PCFAXドライバ64と改良PCFAXアプリケーション66とインストールプログラム36とを含んでいる。
また、サーバ220には、第1の実施形態と同様に、ドライバ選択画面(図2参照)100の画像データも記憶されている。一方、PC210にはブラウザがインストールされており、ユーザは、PC210のブラウザを使ってサーバ220にアクセスする。そして、ブラウザは、サーバ220からドライバ選択画面100の画像データを取得し、その画像データに基づいてドライバ選択画面100をLCD16に表示する。続いて、ブラウザは、ドライバ選択画面100において第1選択ボタン112が操作されると、第1インストーラ222をPC210にダウンロードし、第2選択ボタン114が操作されると、第2インストーラ224をPC210にダウンロードする。そして、第1インストーラ222若しくは、第2インストーラ224がPC210にダウンロードされると、第1インストーラ222若しくは、第2インストーラ224に含まれるインストールプログラム36が自動的に起動する。若しくは、ユーザ操作により、インストールプログラム36が起動する。そして、起動したインストールプログラム36は、第1の実施形態で説明したS110〜S126の処理(図6及び図7)を実行する。つまり、ブラウザにより第1インストーラ222がダウンロードされている場合に、インストールプログラム36は、S122において、第1改良PCFAXドライバ62をインストールする。この際、インストールプログラム36は、選択ポート情報と第1改良PCFAXドライバ62とを関連付けて、OS38に設定する。また、ブラウザにより第2インストーラ224がダウンロードされている場合に、インストールプログラム36は、S122において、第2改良PCFAXドライバ64をインストールする。この際、インストールプログラム36は、選択ポート情報と第2改良PCFAXドライバ64とを関連付けて、OS38に設定する。これにより、第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、S102を実行するCPU12は、画像データ取得手段の一例である。S104を実行するCPU12は、表示制御手段の一例である。S106を実行するCPU12は、ドライバ取得手段の一例である。S114を実行するCPU12は、第1判断手段の一例である。S116を実行するCPU12は、読出手段の一例である。S122を実行するCPU12は、ドライバインストール手段の一例である。S126を実行するCPU12は、アプリインストール手段の一例である。S206を実行するCPU12は、第2判断手段の一例である。
上記した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
インストールプログラム36は、旧PCFAXドライバ32の不具合を解消するべく改良された改良PCFAXドライバを、サーバ60から取得する。また、インストールプログラム36は、データ記憶領域40に記憶されているドライバ情報から、旧PCFAXドライバ32のドライバ名を含むドライバ情報を抽出し、抽出したドライバ情報からポート情報を取得する。つまり、インストールプログラム36は、データ記憶領域40に記憶されているドライバ情報を利用して、旧PCFAXドライバ32と通信を行うためのポート情報を、データ記憶領域40から読み出す。そして、インストールプログラム36は、サーバ60から取得した改良PCFAXドライバをPC10にインストールする。この際、インストールプログラム36は、データ記憶領域40から読み出したポート情報と、サーバ60から取得した改良PCFAXドライバとを関連付けて、OS38に設定する。このように、旧PCFAXドライバ32がインストールされた際に設定されているポート情報を利用して、改良PCFAXドライバをインストールすることで、改良PCFAXドライバのインストール時において、ユーザによるポート情報の入力を省くこと可能となり、ユーザの手間を省くことができる。
また、インストールプログラム36は、旧PCFAXドライバ32がPC10にインストールされているか否かを判断し、旧PCFAXドライバ32がインストールされている場合に、データ記憶領域40に記憶されているドライバ情報から、旧PCFAXドライバ32のドライバ名を含むドライバ情報を抽出し、抽出したドライバ情報からポート情報を取得する。これにより、旧PCFAXドライバ32のポート情報を適切に取得することができる。
旧PCFAXドライバ32の不具合は、OS38のセキュリティに関するアップデートに起因して発生する。このため、第1改良PCFAXドライバ62及び第2改良PCFAXドライバ64は、そのセキュリティに関するアップデートに対処するべく改良されている。具体的には、OS38のアップデートにより、データ記憶領域40のシステム領域への各種データの記憶が禁止される。そして、旧PCFAXドライバ32は、PCFAX処理用の画像データをシステム領域に記憶させるように構成されている。このため、旧PCFAXドライバ32では、MFP50におけるPCFAX処理を行うことができなくなった。そこで、第1改良PCFAXドライバ62及び第2改良PCFAXドライバ64は、PCFAX処理用の画像データを、システム領域以外の記憶が許容されている領域に記憶させるように改良された。これにより、OS38のアップデートによる不具合を好適に解消することができた。
インストールプログラム36は、改良PCFAXドライバだけでなく、改良PCFAXドライバを介して画像データをMFP50に送信するための改良PCFAXアプリケーション66もインストールする。これにより、適切にPCFAX処理用の画像データを適切にMFP50に送信することができる。
改良PCFAXドライバには、A3対応デバイス用の第1改良PCFAXドライバ62と、A4対応デバイス用の第2改良PCFAXドライバ64とがあり、第1の実施形態では、第1改良PCFAXドライバ62と第2改良PCFAXドライバ64とがサーバ60に記憶されており、インストールプログラム36は、サーバ60から第1改良PCFAXドライバ62と第2改良PCFAXドライバ64との何れかの改良PCFAXドライバを選択的に取得する。この際、インストールプログラム36は、ユーザ操作により選択された改良PCFAXドライバをサーバ60から取得する。これにより、ユーザの意思に従った改良PCFAXドライバをサーバ60から取得することができる。なお、改良PCFAXドライバの選択時には、LCD16にドライバ選択画面100が表示され、ドライバ選択画面100には、改良PCFAXドライバを選択するための第1選択ボタン102と第2選択ボタン104とが表示されている。これにより、ユーザは適切に改良PCFAXドライバを選択することができる。ちなみに、ドライバ選択画面100の画像データは、サーバ60に記憶されており、インストールプログラム36は、その画像データをサーバ60から取得し、ドライバ選択画面100をLCD16に表示する。
一方、第2の実施形態では、ドライバ選択画面100におけるユーザ操作でなく、インストールプログラム36が、MFP50がA3対応デバイスとA4対応デバイスとの何れのデバイスであるかを判断する。そして、インストールプログラム36は、判断結果に応じたデバイスの改良PCFAXドライバをインストールする。具体的には、インストールプログラム36は、データ記憶領域40に記憶されているドライバ情報から、旧PCFAXドライバ32のポート情報を含むドライバ情報を抽出する。この際、プリンタドライバ30のドライバ情報が抽出される。プリンタドライバ30は、MFP50のデバイスドライバであるため、プリンタドライバ30に基づいて、MFP50がA3対応デバイスとA4対応デバイスとの何れのデバイスであるかを判断することができる。このため、インストールプログラム36は、旧PCFAXドライバ32のポート情報を含むドライバ情報から、プリンタドライバ30を特定し、そのプリンタドライバ30に基づいて、MFP50がA3対応デバイスとA4対応デバイスとの何れのデバイスであるかを判断する。これにより、ドライバ選択画面100におけるユーザ操作を省くことが可能となり、操作性が向上する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施形態では、PCFAX処理を実行するためのデバイスドライバに本発明が適用されているが、種々の画像処理、例えば、スキャン処理,印刷処理等を実行するためのデバイスドライバに本発明が適用されてもよい。つまり、例えば、プリンタドライバ,スキャナドライバに本発明が適用されてもよい。さらに言えば、画像処理に限定されず、他の処理を実行するためのデバイスドライバに本発明が適用されてもよい。
また、上記実施形態では、A3対応デバイス用の第1改良PCFAXドライバ62とA4対応デバイス用の第2改良PCFAXドライバ64とが開発されているため、ドライバ選択画面100において改良PCFAXドライバの選択が実行されているが、A3対応デバイスとA4対応デバイスとの両方に対応する改良PCFAXドライバが開発された場合には、改良PCFAXドライバの選択操作等は実行されず、A3対応デバイスとA4対応デバイスとの両方に対応する改良PCFAXドライバのインストール処理が実行される。
また、上記実施形態では、CPU12によって図5乃至図9に示す処理が実行される例を説明したが、これら処理は、CPU12に限らず、ASICや他の論理集積回路により実行されてもよいし、これら処理が、CPU等やASIC、他の論理集積回路が協働することにより実行されてもよい。
10:PC、12:CPU、20:ネットワークI/F、30:プリンタドライバ、32:旧PCFAXドライバ、36:インストールプログラム、38:OS、50:MFP,62:第1改良PCFAXドライバ、64:第2改良PCFAXドライバ、66:改良PCFAXアプリケーション

Claims (15)

  1. 通信インタフェースを備える情報処理装置のコンピュータが読み取り可能なインストールプログラムであって、
    前記インストールプログラムは、
    前記情報処理装置のオペレーティングシステムのアップデートに起因して不具合が発生した第1バージョンのデバイスドライバを改良することで当該不具合が解消された改良バージョンのデバイスドライバを前記情報処理装置にインストールするためのものであり、
    前記コンピュータを、
    前記改良バージョンのデバイスドライバである改良バージョンデバイスドライバを取得するドライバ取得手段と、
    前記第1バージョンのデバイスドライバである旧バージョンデバイスドライバがデバイスと通信を行うために利用される情報であって、前記オペレーティングシステムに前記旧バージョンデバイスドライバと関連付けて設定されているデバイス通信情報を前記情報処理装置から読み出す読出手段と、
    前記ドライバ取得手段により取得された改良バージョンデバイスドライバを、前記読出手段により読み出されたデバイス通信情報と関連付けて前記オペレーティングシステムに設定されるように、前記情報処理装置にインストールするドライバインストール手段と、
    して機能させることを特徴とするインストールプログラム。
  2. 前記コンピュータを、
    前記旧バージョンデバイスドライバが前記情報処理装置にインストールされているか否かを判断する第1判断手段として機能させ、
    前記読出手段は、
    前記第1判断手段により前記旧バージョンデバイスドライバがインストールされていると判断された場合に、当該旧バージョンデバイスドライバに関連付けられている前記デバイス通信情報を前記情報処理装置から読み出すことを特徴とする請求項1に記載のインストールプログラム。
  3. 前記オペレーティングシステムのアップデートは、セキュリティに関するアップデートであることを特徴とする請求項1又は2に記載のインストールプログラム。
  4. 前記セキュリティに関するアップデートは、システム領域へのデータの記憶を禁止するアップデートであり、
    前記旧バージョンデバイスドライバは、前記デバイスに送信するためのデータをシステム領域に記憶するように構成されているため、前記オペレーティングシステムのアップデートに起因して前記デバイスの動作不具合が発生し、
    前記改良バージョンデバイスドライバは、前記デバイスに送信するためのデータをシステム領域以外の記憶が許容されている領域に記憶するように構成されているため、前記デバイスの動作不具合を解消したことを特徴とする請求項3に記載のインストールプログラム。
  5. 前記コンピュータを、
    前記ドライバインストール手段が前記情報処理装置にインストールした前記改良バージョンデバイスドライバを介して、前記デバイスに作動指示を送信するためのアプリケーションプログラムをインストールするアプリインストール手段として機能させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のインストールプログラム。
  6. 前記改良バージョンデバイスドライバには、特定のモデルのデバイスに対応する第1の改良バージョンデバイスドライバと、前記特定のモデル以外のモデルのデバイスに対応する第2の改良バージョンデバイスドライバとがあり、
    前記旧バージョンデバイスドライバは、前記特定のモデルおよび前記特定のモデル以外のモデルの両方に対応しており、
    前記コンピュータを、
    前記デバイス通信情報を利用して通信を行うデバイスが、前記第1の改良バージョンデバイスドライバと前記第2の改良バージョンデバイスドライバとの何れに対応するかを判断する第2判断手段として機能させ、
    前記ドライバインストール手段は、
    前記第2判断手段により判断された前記第1の改良バージョンデバイスドライバと前記第2の改良バージョンデバイスドライバとの何れかの改良バージョンデバイスドライバを、前記読出手段により読み出されたデバイス通信情報と関連付けて前記オペレーティングシステムに設定されるように、前記情報処理装置にインストールすることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のインストールプログラム。
  7. 前記第2判断手段は、
    前記旧バージョンデバイスドライバと関連付けられている前記デバイス通信情報と同じデバイス通信情報に関連付けられているプログラムであって、前記旧バージョンデバイスドライバとは異なるプログラムに基づいて、前記デバイス通信情報を利用して通信を行うデバイスが、前記第1の改良バージョンデバイスドライバと前記第2の改良バージョンデバイスドライバとの何れに対応するかを判断することを特徴とする請求項6に記載のインストールプログラム。
  8. 前記ドライバ取得手段は、
    前記情報処理装置のユーザインタフェースへの操作に基づいて、前記第1の改良バージョンデバイスドライバと前記第2の改良バージョンデバイスドライバとの何れかの改良バージョンデバイスドライバを、サーバから取得することを特徴とする請求項6又は7に記載のインストールプログラム。
  9. 前記コンピュータを、
    前記特定のモデルと前記特定のモデル以外のモデルとの何れかのモデルを選択するための選択画面を、前記情報処理装置の表示インタフェースに表示させる表示制御手段として機能させ、
    前記ドライバ取得手段は、
    前記選択画面に応じた前記ユーザインタフェースへの操作が、前記特定のモデルを選択する操作である場合に、前記第1の改良バージョンデバイスドライバを前記サーバから取得し、前記選択画面に応じた前記ユーザインタフェースへの操作が、前記特定のモデル以外のモデルを選択する操作である場合に、前記第2の改良バージョンデバイスドライバを、前記サーバから取得することを特徴とする請求項8に記載のインストールプログラム。
  10. 前記サーバには、前記選択画面の画像データも記憶されており、
    前記コンピュータを、
    前記サーバから前記画像データを取得する画像データ取得手段として機能させ、
    前記表示制御手段は、
    前記画像データ取得手段により取得された画像データに基づいて選択画面を前記表示インタフェースに表示させることを特徴とする請求項9に記載のインストールプログラム。
  11. サーバと通信可能な通信インタフェースと、コンピュータとを備える情報処理装置であって、
    前記サーバに、前記情報処理装置のオペレーティングシステムのアップデートに起因して不具合が発生した第1バージョンのデバイスドライバを改良することで当該不具合が解消された改良バージョンのデバイスドライバが記憶されており、
    前記サーバに記憶されている改良バージョンのデバイスドライバである改良バージョンデバイスドライバには、特定のモデルのデバイスに対応する第1の改良バージョンデバイスドライバと、前記特定のモデル以外のモデルのデバイスに対応する第2の改良バージョンデバイスドライバとがあり、
    前記コンピュータを、
    前記第1の改良バージョンデバイスドライバと前記第2の改良バージョンデバイスドライバとの何れかの改良バージョンデバイスドライバを、前記サーバから選択的に取得するドライバ取得手段と、
    前記第1バージョンのデバイスドライバである旧バージョンデバイスドライバが前記デバイスと通信を行うために利用される情報であって、前記オペレーティングシステムに前記旧バージョンデバイスドライバと関連付けて設定されているデバイス通信情報を前記情報処理装置から読み出す読出手段と、
    前記ドライバ取得手段により取得された改良バージョンデバイスドライバを、前記読出手段により読み出されたデバイス通信情報と関連付けて前記オペレーティングシステムに設定されるように、前記情報処理装置にインストールするドライバインストール手段と、
    して機能させることを特徴とする情報処理装置。
  12. サーバと、
    前記サーバと通信可能な通信インタフェースと、コンピュータとを備える情報処理装置と、
    を備える通信システムであって、
    前記サーバに、前記情報処理装置のオペレーティングシステムのアップデートに起因して不具合が発生した第1バージョンのデバイスドライバを改良することで当該不具合が解消された改良バージョンのデバイスドライバが記憶されており、
    前記サーバに記憶されている改良バージョンのデバイスドライバである改良バージョンデバイスドライバには、特定のモデルのデバイスに対応する第1の改良バージョンデバイスドライバと、前記特定のモデル以外のモデルのデバイスに対応する第2の改良バージョンデバイスドライバとがあり、
    前記コンピュータを、
    前記第1の改良バージョンデバイスドライバと前記第2の改良バージョンデバイスドライバとの何れかの改良バージョンデバイスドライバを、前記サーバから選択的に取得するドライバ取得手段と、
    前記第1バージョンのデバイスドライバである旧バージョンデバイスドライバが前記デバイスと通信を行うために利用される情報であって、前記オペレーティングシステムに前記旧バージョンデバイスドライバと関連付けて設定されているデバイス通信情報を前記情報処理装置から読み出す読出手段と、
    前記ドライバ取得手段により取得された改良バージョンデバイスドライバを、前記読出手段により読み出されたデバイス通信情報と関連付けて前記オペレーティングシステムに設定されるように、前記情報処理装置にインストールするドライバインストール手段と、
    して機能させることを特徴とする通信システム。
  13. 前記ドライバ取得手段は、
    前記情報処理装置のユーザインタフェースへの操作に基づいて、前記第1の改良バージョンデバイスドライバと前記第2の改良バージョンデバイスドライバとの何れかの改良バージョンデバイスドライバを、前記サーバから取得することを特徴とする請求項12に記載の通信システム。
  14. 前記コンピュータを、
    前記特定のモデルと前記特定のモデル以外のモデルとの何れかのモデルを選択するための選択画面を、前記情報処理装置の表示インタフェースに表示させる表示制御手段として機能させ、
    前記ドライバ取得手段は、
    前記選択画面に応じた前記ユーザインタフェースへの操作が、前記特定のモデルを選択する操作である場合に、前記第1の改良バージョンデバイスドライバを前記サーバから取得し、前記選択画面に応じた前記ユーザインタフェースへの操作が、前記特定のモデル以外のモデルを選択する操作である場合に、前記第2の改良バージョンデバイスドライバを、前記サーバから取得することを特徴とする請求項13に記載の通信システム。
  15. 前記サーバには、前記選択画面の画像データも記憶されており、
    前記コンピュータを、
    前記サーバから前記画像データを取得する画像データ取得手段として機能させ、
    前記表示制御手段は、
    前記画像データ取得手段により取得された画像データに基づいて選択画面を前記表示インタフェースに表示させることを特徴とする請求項14に記載の通信システム。
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