JP2019120995A - 画像処理システムおよび情報処理機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像処理装置におけるファームウェアの更新に際し、当該画像処理装置の既存の通信相手との通信の不具合が生じることを回避すること。【解決手段】MFP100は、当該MFP100のファームウェアの更新の通知を受けると、ファームウェアの更新前に、サーバー300に、更新後のファームウェアを利用した通信についてのテスト通信を依頼する。サーバー300は、MFP100と端末200とを含む仮想環境を構築し、当該仮想環境において更新後のファームウェアを利用したテスト通信を実行し、当該テスト通信の結果をMFP100に通知する。【選択図】図2

Description

本開示は、画像処理装置のファームウェアのバージョンの変更に関する。
従来、端末におけるプリンタードライバーのインストールに際して、プリンター(画像処理装置)側のファームウェアと当該ドライバーとの整合を確認する技術が提案されている。たとえば、特開2007−293514号公報(特許文献1)は、プリンタードライバーのインストーラーを開示している。当該インストーラーは、プリンターのファームウェアのバージョンを取得し、データベースからプリンターのファームウェアのバージョンの整合性に関する情報を読み出し、ドライバーのバージョンとファームウェアのバージョンとの整合性を維持する機能を有する。
特開2007−293514号公報
一方、プリンター側でファームウェアが更新される場合がある。プリンター側のファームウェアが更新されると、端末とプリンターとの通信において不具合が生じる場合がある。
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、画像処理装置におけるファームウェアの更新による、当該画像処理装置の既存の通信相手との通信の不具合が生じることを回避することである。
本開示のある局面に従うと、ファームウェアを利用して端末と通信する画像処理装置と、画像処理装置と端末とを含む仮想環境を構築する環境構築手段とを備えた画像処理システムが提供される。環境構築手段は、端末のモデルと画像処理装置のファームウェア更新後のモデルとを用いた仮想的な通信環境における、端末と画像処理装置との通信履歴を用いたテスト通信を実行するように構成されている。画像処理装置は、テスト通信の結果に基づいて、ファームウェアを更新するか否かを決定するように構成されている。
画像処理装置は、テスト通信の結果における不具合の発生確率が、通信履歴における不具合の発生確率以下である場合には、ファームウェアを更新し、テスト通信の結果における不具合の発生確率が、通信履歴における不具合の発生確率より高い場合には、ファームウェアを更新しない、ように構成されていてもよい。
画像処理装置は、ファームウェアの更新の通知を受けた場合に、ファームウェアの更新前に、環境構築手段にテスト通信の実行を要求するように構成されていてもよい。環境構築手段は、画像処理装置からの要求に応じて、テスト通信を実行し、当該テスト通信の結果を画像処理装置へ通知するように構成されていてもよい。
画像処理装置は、通信履歴のうち、ファームウェアの更新の通知における更新内容に対応する通信履歴のみについて、テスト通信の実行を要求するように構成されていてもよい。
環境構築手段は、画像処理装置に対して離間した装置によって実現されてもよい。
環境構築手段は、画像処理装置と一体的に構成されてもよい。
画像処理装置は、画像処理を実行する画像処理部と、サーバー処理を実行するサーバー部とを含んでいてもよい。環境構築手段は、仮想環境のうち画像処理装置に相当する部分を、画像処理部によって実現され、仮想環境のうち端末に相当する部分を、サーバー部によって実現される、ように構成されていてもよい。
画像処理システムは、画像処理装置と端末との通信履歴を格納する情報処理装置をさらに備えていてもよい。環境構築手段は、情報処理装置から通信履歴を取得することにより、テスト通信を実行するように構成されていてもよい。
本開示の他の局面に従うと、ファームウェアを利用して端末と通信する画像処理部と、画像処理部と端末とを含む仮想環境を構築する環境構築部とを備えた、情報処理機器が提供される。環境構築部は、端末のモデルと画像処理部のファームウェア更新後のモデルとを用いた仮想的な通信環境における、端末と画像処理部との通信履歴を用いたテスト通信を実行するように構成されている。画像処理部は、テスト通信の結果に基づいて、ファームウェアを更新するか否かを決定するように構成されている。
本開示によれば、画像処理装置は、当該画像処理装置と端末との通信履歴に従い、かつ、当該画像処理装置のファームウェアが更新された状況を想定した、テスト通信の結果に基づいて、ファームウェアを更新するか否かを決定する。これにより、画像処理装置においてファームウェアを更新するか否かが、画像処理装置と当該画像処理装置の既存の通信相手との通信履歴に従ったテスト通信の結果に基づいて判断される。当該テスト通信は、ファームウェアが更新された状況を想定されたものである。したがって、画像処理装置におけるファームウェアを更新するか否かが、当該画像処理装置の既存の通信相手との通信の不具合を回避する態様で決定される。
画像処理システムの一例の構成を概略的に示す図である。 サーバー300における上記テスト通信の内容を模式的に示す図である。 MFP100のハードウェア構成を概略的に示す図である。 端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。 サーバー300のハードウェア構成の一例を示す図である。 ジョブ情報の内容の一例を模式的に示す図である。 装置情報の内容の一例を模式的に示す図である。 MFP100が、サーバー300にテスト通信を要求するために実行する処理の一例のフローチャートである。 サーバー300が、MFP100からテスト通信を要求されたときに実行する処理の一例のフローチャートである。 サーバー300からMFP100に通知されるテスト通信に関する通知のの一例を示す図である。 第2の実施の形態の画像処理システムの構成を模式的に示す図である。 第3の実施の形態の画像処理システムの構成を模式的に示す図である。 MFP100のハードウェアブロック図である。 第3の実施の形態におけるテスト通信の実施の態様を模式的に示す図である。 第3の実施の形態のテスト通信における、仮想環境1000内の通信の態様を説明するための図である。 画像処理システムの第4の実施の形態を示す図である。 第4の実施の形態のサーバー300におけるテスト通信の内容を模式的に示す図である。
以下に、図面を参照しつつ、画像処理システムの実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
[1.画像処理システムの概略的な構成]
図1は、画像処理システムの一例の構成を概略的に示す図である。図1に示されるように、画像処理システムは、MFP(Multi-Functional Peripheral)100とサーバー300とを含む。MFP100は、画像処理装置の一例である。サーバー300は、環境構築手段の一例である。MFP100は、現実の通信環境において、端末200と通信する。端末200は、たとえば、パーソナルコンピューター、または、スマートフォンである。
より具体的には、端末200には、MFP100と通信するためのプログラム(たとえば、プリンタードライバー)がインストールされている。MFP100と端末200との間で種々のデータが送信される。送信されるデータは、たとえば、メール文、または、スキャンアウトデータ(MFP100におけるスキャンにおいて生成されたデータ)である。
MFP100は、MFP100と端末200との間の通信の履歴を蓄積する。履歴は、通信の結果を含む。たとえば、MFP100が端末200に対してデータを送信すると、端末200は、当該データの受信処理の結果(正常、エラー、等)をMFP100に送信する。MFP100は、当該結果を履歴としてMFP100内に蓄積する。履歴は、送受信されたデータを含む。
図1の例では、通信の履歴は、「ジョブ情報」と「ジョブパケット」とを含む。「ジョブ情報」は、後述する図6を参照して説明されるように、ジョブ(通信)の結果を含む。「ジョブパケット」は、送受信されたデータを表わす。本明細書では、MFP100の記憶装置における、「ジョブ情報」および「ジョブパケット」を格納する領域を「ジョブ情報・ジョブパケット保存領域」と称する場合がある。
MFP100は、当該MFP100のファームウェアの更新の通知を受けると、ファームウェアの更新前に、サーバー300に、更新後のファームウェアを利用した通信についてのテスト通信を依頼する。サーバー300は、MFP100と端末200とを含む仮想環境を構築し、当該仮想環境において更新後のファームウェアを利用したテスト通信を実行し、当該テスト通信の結果をMFP100に通知する。
[2.テスト通信の概要]
図2は、サーバー300における上記テスト通信の内容を模式的に示す図である。図2に示されるように、サーバー300は、仮想環境1000として、MFP100と端末200とを含むネットワーク環境を仮想的に生成する。サーバー300は、仮想環境1000において、MFP100と端末200との通信をシミュレーションすることにより、MFP100と端末200との間の通信のテスト通信を実行する。サーバー300は、当該テスト通信の結果をMFP100に通知する。以下、仮想環境1000を用いたテスト通信について、段階的に説明する。
(仮想環境の構築)
サーバー300は、MFP100および端末200の装置情報を利用して、仮想環境1000を構築する。仮想環境1000は、MFP100の対応物であるMFPモデル1100と、端末200の対応物である端末モデル1200とを含む。現実の通信環境においてMFP100が複数の端末と通信する場合には、仮想環境1000は、複数の端末のそれぞれのモデルを含んでいてもよい。
サーバー300は、たとえばMFP100から、MFP100および端末200の装置情報を受信する。図2において、MFP100からサーバー300への装置情報の送信は、「工程1」として示される。サーバー300は、装置情報を用いて各装置のモデルを生成する。
図2の例において、MFP100の装置情報は、現実の通信環境におけるMFP100のネットワーク上のアドレスと、MFP100の機種タイプを特定する情報(タイプ情報)と、MFP100のファームウェアのバージョンを特定する情報(バージョン情報)とを含む。なお、テスト通信のためにMFP100がサーバー300に与えるファームウェアのバージョンは、現在のバージョンではなく、更新予定のバージョンであってもよい。すなわち、MFP100のファームウェアの現在のバージョンが4.22であって、当該バージョンが5.00へと更新される通知を受けた場合、MFP100は、サーバー300に、更新予定のバージョン(5.00)を与えてもよい。
図2の例において、端末200の装置情報は、現実の通信環境における端末200のネットワークアドレスと、端末200の機種タイプを特定する情報(タイプ情報)と、端末200のOS(Operating System)の種類およびバージョンを特定する情報(バージョン情報)とを含む。本実施の形態における仮想環境は、公知の仮想ネットワークの構築技術を用いて構築され得る。装置情報は、仮想ネットワークの構築に必要とされる情報を含んでいればよい。
(テスト通信)
サーバー300は、MFP100と端末200との間の、現実の通信環境における通信履歴を用いて、仮想環境1000におけるシミュレーションを実行する。本明細書では、MFP100と端末200との間の通信履歴を「ジョブ履歴」ともいう。一例では、MFP100が、テスト通信の要求とともに、サーバー300にジョブ履歴(ジョブ情報とジョブパケット)を送信する。図2では、MFP100からサーバー300へのジョブ履歴の送信が「工程2」として示されている。
サーバー300は、MFP100からジョブ履歴を受信すると、仮想環境1000において、MFP100のファームウェアのバージョンがMFP100の装置情報において規定されるバージョン(更新予定のバージョン)とされた場合の、仮想的な通信(テスト通信)を実行する。MFP100は、ファームウェアの更新の通知を受信したときに、更新後のファームウェアのプログラムを受信してもよい。MFP100は、更新後のファームウェアのプログラムをサーバー300へ送信してもよい。サーバー300は、MFPモデル1100として、更新後のファームウェアをインストールされた装置を仮想的に生成する。テスト通信では、各ジョブIDのジョブ情報に列挙された条件(「MFPファームVer」以外)に従って、「ジョブパケット」として格納されるパケットが送受信される。テスト通信では、MFPモデル1100は、更新後のファームウェアを利用して通信する。図2の例では、現実の通信環境においてMFP100から端末200へとデータが送信されたジョブについての、仮想環境1000におけるテスト通信が示されている。
サーバー300は、上記テスト通信を実行した後、当該テスト通信の結果(たとえば、正常、エラー、等)をMFP100へ通知する。図2では、当該通知が「工程3」として示されている。
MFP100は、上記テスト通信の結果に基づいて、ファームウェアを更新するか否かを決定してもよい。一例では、現実空間において正常に完了したジョブの送信が、テスト通信でも正常に完了した場合には、MFP100はファームウェアを更新する。現実空間において正常に完了したジョブの送信が、テスト通信では失敗した場合(結果が「エラー」)には、MFP100はファームウェアを更新しない。
[3.MFP100の構成]
図3は、MFP100のハードウェア構成を概略的に示す図である。図3を参照して、MFP100は、全体を制御するためのCPU(Central Processing Unit)150と、プログラムおよびデータを格納するための記憶装置160と、操作パネル170とを含む。
記憶装置160は、CPU150により実行されるプログラムおよび各種データを記憶する。操作パネル170は、ディスプレイ171と、操作部172とを含む。ディスプレイ171の一例は、液晶表示装置である。ディスプレイ171の他の例は、プラズマディスプレイである。操作部172は、MFP100に対する操作の入力を受け付ける。
MFP100は、さらに、画像処理部151と、画像形成部152と、画像読取部153と、ファクシミリ通信部154と、NIC(Network Interface Controller)155とを含む。画像処理部151は、入力された画像に対して拡大・縮小を含む各種の処理を施す。画像形成部152は、感光体等の、記録用紙に画像を形成するための要素を含む。画像読取部153は、スキャナー等の原稿の画像データを生成するための要素を含み、原稿のスキャンによりスキャンデータを生成する。ファクシミリ通信部154は、モデム等のファクシミリ通信により画像データの送受信するための要素を含む。NIC155は、ネットワークを介してデータ通信をするための要素を含む。画像処理部151、画像形成部152、画像読取部153、ファクシミリ通信部154、および、NIC155のそれぞれの機能は、画像形成装置においてよく知られたものであるから、ここでは詳細な説明は繰返さない。
[4.端末200の構成]
図4は、端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示されるように、端末200は、主な構成要素として、CPU201と、RAM(Random Access Memory)202と、記憶装置203と、通信インターフェース204と、ディスプレイ210とを含む。CPU201と、RAM202と、記憶装置203と、通信インターフェース204と、ディスプレイ210とは、互いに内部バスで接続されている。
CPU201は、たとえばプログラムを実行することにより端末200の動作を制御するための処理を実行する演算装置の一例である。実行されるプログラムは、MFP100のドライバーソフトウェアを含む。ディスプレイ210は、CPU201による演算の結果を表示し得る。
RAM202は、CPU201における処理実行時のワークエリアとして機能する。記憶装置203は、たとえばハードウェアディスクによって実現され、CPU201が実行するプログラムを格納する。記憶装置203は、さらに、当該プログラムの実行に利用されるデータを格納していてもよい。通信インターフェース204は、各種の装置(MFP100等)と通信するための機器であって、たとえば無線通信回路によって実現される。
[5.サーバー300の構成]
図5は、サーバー300のハードウェア構成の一例を示す図である。図5に示されるように、サーバー300は、主な構成要素として、CPU301と、RAM302と、記憶装置303と、通信インターフェース304とを含む。CPU301と、RAM302と、記憶装置303と、通信インターフェース304とは、互いに内部バスで接続されている。
CPU301は、たとえばプログラムを実行することによりサーバー300の動作を制御するための処理を実行する演算装置の一例である。実行されるプログラムは、仮想環境を生成するためのソフトウェアプログラムを含む。
RAM302は、CPU301における処理実行時のワークエリアとして機能する。記憶装置303は、たとえばハードウェアディスクによって実現され、CPU301が実行するプログラムを格納する。記憶装置303は、さらに、当該プログラムの実行に利用されるデータを格納していてもよい。通信インターフェース304は、各種の装置(MFP100等)と通信するための機器であって、たとえば無線通信回路によって実現される。
[6.ジョブ情報]
図6は、ジョブ情報の内容の一例を模式的に示す図である。ジョブ情報は、たとえばMFP100の記憶装置160に格納される。
図6に示されるように、ジョブ情報は、各ジョブについて、「ジョブID」「種類」「機能」「通信相手のアドレス」「ユーザーID」「パスワード」「時刻」「ジョブ結果」および「MFPファームVer」を含む。「ジョブID」は、各ジョブを識別する。
「種類」は、ジョブの種類を表わす。「受信」は、MFP100が受信したジョブを表わす。「送信」は、MFP100が送信したジョブを表わす。
「機能」は、ジョブの送信に利用されたプロトコルを表わす。
「通信相手のアドレス」は、ジョブの送受信における通信相手(端末200等)のアドレスを表わす。
「ユーザーID」は、ジョブの実行を指示したユーザーを識別する。「パスワード」は、ユーザーIDに関連付けられているパスワードを表わす。ユーザーは、ネットワークシステムにログインするために、ユーザーIDとパスワードとの組合せを利用する。
「時刻」は、ジョブが実行された時刻を表わす。「ジョブ結果」は、MFP100と端末200との間のジョブのデータ送信の結果を表わす。「MFPファームVer」は、ジョブが送受信された際のMFP100のファームウェアのバージョンを表わす。
[7.装置情報]
図7は、装置情報の内容の一例を模式的に示す図である。図7の装置情報は、たとえばMFP100の記憶装置160に格納される。装置情報は、「端末番号」「アドレス」「タイプ情報」および「バージョン情報」を含む。
「端末番号」は、各装置を識別する。一例では、端末番号「0」は、MFP100自身を表わす。端末番号「1」は、端末200を表わす。端末番号「2」は、他の端末を表わす。
「アドレス」は、各装置に割り当てられている、現実の通信環境におけるネットワークアドレスを表わす。「タイプ情報」は、装置の種別(機種、等)を表わす。「バージョン情報」は、各装置において使用されているOSの種類および/またはバージョンを表わす。
図7の例は、端末番号「0」の装置(MFP100)について、アドレス「172.16.0.3」と、タイプ情報「MFP−TypeA」と、バージョン情報「ver. 4.22」とを含む。これは、MFP100の現実の通信環境におけるIP(Internet Protocol)アドレスが「172.16.0.3」であり、MFP100の機種のタイプが「MFP−TypeA」で特定され、MFP100のファームウェアのバージョンが「ver. 4.22」であることを表わす。
図7の例は、端末番号「1」の装置(端末200)について、アドレス「172.16.0.10」と、タイプ情報「PC−MAC」と、バージョン情報「MAC−OS ver. 9」とを含む。これは、端末200のIPアドレスが「172.16.0.10」であり、端末200の機種が「PC−MAC」で、端末200のバージョンが「ver. 9」であることを表わす。
[8.テスト通信の要求と結果の受信]
図8は、MFP100が、サーバー300にテスト通信を要求するために実行する処理の一例のフローチャートである。図9は、サーバー300が、MFP100からテスト通信を要求されたときに実行する処理の一例のフローチャートである。図8の処理は、たとえば、MFP100のCPU150が所与のプログラムを実行することによって実現される。CPU150は、たとえば、MFP100のファームウェアの更新の通知を受信したことに応じて、図8の処理を開始する。図9の処理は、たとえば、サーバー300のCPU301が所与のプログラムを実行することによって実現される。
まず図8を参照して、ステップS100にて、CPU150は、MFP100の最新のファームウェアの情報を取得する。たとえば、MFP100のメーカーが、MFP100の最新のファームウェアを開発し、MFP100に対してファームウェアの更新を通知する。当該通知に応じて、MFP100のCPU150は、更新後のファームウェアのプログラムを受信する。
ステップS102にて、CPU150は、サーバー300に、仮想環境でのテスト通信を要求する。
ステップS104にて、CPU150は、サーバー300に、仮想環境でMFP100および端末200のモデル構築用の情報(たとえば、上記「装置情報」)を送信する。
ステップS106にて、CPU150は、サーバー300に、テスト通信の関連情報(たとえば、上記「ジョブ履歴」)を送信する。
ステップS102におけるテスト通信の要求に応じて、サーバー300のCPU301は図9の処理を開始する。ステップS300にて、CPU301は、ステップS104において送信されたモデル構築用の情報を受信する。
ステップS302にて、CPU301は、MFP100および端末200のモデル構築に必要な情報を全て取得したか否かを判断する。CPU301は、モデル構築に必要な情報を全て取得したと判断すると(ステップS302にてYES)、ステップS306へ制御を進め、不足しているデータがあると判断すると(ステップS304にてNO)、ステップS304へ制御を進める。
ステップS304にて、CPU301は、MFP100に対してモデル構築に必要な情報を要求して、ステップS300に制御を戻す。
ステップS306にて、CPU301は、サーバー300において、既に、接続試験用の、MFP100および端末200の仮想環境が構築されているか否かを判断する。CPU301は、未だそのような仮想環境が構築されていないと判断すると(ステップS306にてNO)、ステップS308にて仮想環境を構築して、ステップS310へ制御を進める。CPU301は、既に上記仮想環境が構築されていると判断すると(ステップS306にてYES)、そのままステップS310へ制御を進める。
ステップS310にて、CPU301は、テスト通信用の仮想環境の構築または既に構築された仮想環境の修正を行う。当該仮想環境の構築または修正において、CPU301は、MFP100のCPU150がステップS106にて送信したテスト通信の関連情報を用いる。一例では、ステップS310の制御は、ジョブIDごとに実行される。図6に示されるように、通信相手のアドレスは、ジョブIDごとに規定される。ステップS310では、ジョブIDごとに、通信相手のアドレスに対応する端末モデルが構築されてもよい。
ステップS312にて、CPU301は、ステップS310にて構築された仮想環境に試験用のパラメーター(送受信された「ジョブパケット」、等)を設定する。
ステップS314にて、CPU301は、テストの対象となっているジョブIDの種類が「送信」側であるか(すなわち、MFP100が端末にデータを送信したジョブであるか)否かを判断する。CPU301は、種類が「送信」であれば(ステップS314にてYES)、ステップS316へ制御を進める。CPU301は、種類が「受信」であれば(ステップS314にてNO)、ステップS318へ制御を進める。
ステップS316にて、CPU301は、ステップS310にて構築された仮想環境においてMFP100のモデルから端末のモデルへとデータを送信するテスト通信を実行する。ステップS318にて、CPU301は、ステップS310にて構築された仮想環境において端末のモデルからMFP100のモデルへとデータを送信するテスト通信を実行する。
ステップS320にて、CPU301は、MFP100に、ステップS316またはステップS318におけるテスト通信の結果(正常、または、エラー)を送信する。CPU301は、たとえば、テスト通信において、送信元から送信先へのデータ(ジョブパケット)の送信が正常に終了した場合には、テスト通信の結果として「正常」を送信し、当該データの送信が失敗した場合には、テスト通信の結果として「エラー」を送信する。
図8に戻って、ステップS108にて、MFP100のCPU150は、サーバー300からテスト通信の結果を受信したか否かを判断する。CPU150は、当該結果を受信するまで待機し(ステップS108にてNO)、受信すると(ステップS108にてYES)、ステップS110へ制御を進める。
ステップS110にて、CPU150は、ステップS108にて受信したテスト通信の結果を、ジョブ履歴の中のジョブ情報として格納されている結果と比較する。ステップS110により、ジョブ履歴の中の処理対象のジョブIDについて、現実の通信環境におけるデータ送受信の結果と、仮想環境におけるデータ送受信のテスト通信の結果とが比較される。
ステップS112にて、CPU150は、ステップS110における比較において、2つの結果が一致するか否かを判断する。CPU150は、結果が一致すると判断すると(ステップS112にてYES)、ステップS114へ制御を進める。一方、結果が一致しなければ(ステップS112にてNO)、CPU150は、ステップS116へ制御を進める。たとえば、現実の通信環境におけるデータ送受信の結果が「正常」であり、ステップS108にて受信されたの結果が「正常」である場合、2つの結果が一致するため(ステップS112にてYES)、CPU150はステップS114へ制御を進める。一方、たとえば、ステップS116へ制御を進め、現実の通信環境におけるデータ送受信の結果が「正常」であり、ステップS108にて受信されたの結果が「エラー」である場合、2つの結果が一致しないため(ステップS112にてNO)、CPU150はステップS116へ制御を進める。
ステップS114にて、CPU150は、テスト通信待ちのジョブ履歴が存在するか否かを判断する。CPU150は、たとえば、ジョブ情報(図6)に列挙された全てのジョブIDについてテスト通信を実行し、テスト通信が正常に完了したジョブIDをたとえばテスト通信完了フラグがセットする等して識別する。テスト通信待ちのジョブ履歴の一例は、テスト通信完了フラグをセットされていないジョブIDである。
CPU150は、ジョブ情報において、テスト通信完了フラグがセットされていないジョブIDが存在する場合(ステップS114にてYES)、ステップS106に制御を戻す。ステップS106にて、CPU150は、サーバー300に、テスト通信完了フラグがセットされていなかったジョブIDについて、テスト通信の実行を要求する。当該ジョブIDについて、たとえば、MFP100がステップS110にてサーバー300からテスト通信の結果を受信したことに応じて、テスト通信完了フラグがセットされる。CPU150は、テスト通信を実行されるべきジョブIDのすべてにテスト通信完了フラグがセットされている場合には、ステップS120へ制御を進める。
ステップS116にて、CPU150は、エラー情報を記憶装置160に格納する。エラー情報とは、エラーが発生した通信の状態を特定するための情報であり、たとえば、エラーが発生したときのMFP100のファームウェアのバージョンを特定する情報、送受信されたパケット、等を含む。仮想環境におけるテスト通信にてエラーが発生した場合には、MFP100の更新予定のファームウェアのバージョンを特定する情報が記憶装置160に格納されてもよい。
ステップS118にて、CPU150は、エラー情報を、所与の相手に通知する。通知される相手の一例は、MFP100のメーカーである。他の例は、MFP100が現実の通信環境において所属するネットワーク環境の管理者である。通知の方法は、たとえば、予め定められたアドレスへのデータの送信である。
図9に戻って、ステップS322にて、サーバー300のCPU301は、CPU150からの新たなジョブIDのテスト通信の要求(ステップS106)の有無を判断する。当該要求があれば(ステップS322にてYES)、ステップS310に制御を戻す。一方、CPU301は、当該要求がなければ、ステップS324に制御を進める。
MFP100は、所与の条件を満たす場合、サーバー300に、テスト通信の再実施を要求してもよい。たとえば、更新後のファームウェアを用いたテスト通信の結果が「エラー」である場合であって、さらに新しいファームウェアがリリースされた旨の通知を受けた場合、MFP100のCPU150は、サーバー300に対してテスト通信の再実施を要求する。
ステップS324にて、サーバー300のCPU301は、MFP100からテスト通信の再実施の要求があったか否かを判断する。CPU301は、当該要求があったと判断すると(ステップS324にてYES)、ステップS300へ制御を戻し、当該要求がないと判断すると(ステップS324にてNO)、図9の処理を終了する。
図8に戻って、ステップS120にて、MFP100のCPU150は、最新版のファームウェアを当該MFP100にインストールした後、図8の処理を終了する。
以上説明された本実施の形態では、MFP100のCPU150は、ファームウェアの更新の通知を受けると、図8の処理を開始する。CPU150は、サーバー300に対して、仮想環境でのテスト通信を要求し(ステップS102)、仮想環境の構築に必要な情報を送信し(ステップS104)、テスト通信に必要な情報を送信する(ステップS106)。
CPU150は、サーバー300から受信したテスト通信の結果が元のジョブ履歴における結果(図6の「ジョブ結果」)と異なる場合、MFP100内にエラー情報を格納し(ステップS116)、エラー情報を外部に通知する(ステップS118)。図10は、サーバー300からMFP100に通知されるテスト通信に関する通知のの一例を示す図である。図10に示されるように、サーバー300からMFP100への通知は、テスト通信の条件と結果とを含む。
図10の通知は、各ジョブについて9項目(「ジョブID」「種類」「機能」「通信相手のアドレス」「ユーザーID」「パスワード」「時刻」「ジョブ結果」および「MFPファームVer」)を含む。これら9項目のうち、「ジョブ結果」および「MFPファームVer」以外は、図6の各項目と同一である。すなわち、図10の通知は、図6のジョブ履歴中の各ジョブの履歴に対して、MFP100のファームウェアのバージョンが変更された状態で実施されたテスト通信の結果を表わす。
たとえば、図10の通知の中のジョブID「1」は、図6のジョブ履歴中のジョブID「1」に対するテスト通信の結果を含む。より具体的には、図6のジョブ履歴の中のジョブID「1」では、MFP100のファームウェアのバージョンは「4.22」である。図10の通知の中のジョブID「1」では、MFP100のファームウェアのバージョンは「5.00」である。すなわち、図10のジョブID「1」は、サーバー300が、MFP100のファームウェアのバージョン「4.22」に対応する現実の通信環境における通信履歴を利用し、MFP100のファームウェアのバージョンを「5.00」に更新して、テスト通信を実行したことを意味する。さらに、図10のジョブID「1」は、当該テスト通信のジョブ結果が「正常」であり、図6のジョブ結果「正常」と一致する。
本実施の形態において、サーバー300は、図6のジョブ履歴のうち、ジョブ結果が「正常」のジョブIDのみをテスト通信の対象としてもよい。一例では、現実の通信環境においてデータ送受信が正常に完了したジョブのみが、MFP100のファームウェアのバージョンが更新された状態でも同様にデータ送受信が正常に完了するか否かが仮想環境において検証されればよい。より具体的には、図6のジョブ履歴では、ジョブID「1」およびジョブID「2」のジョブ結果が「正常」であるが、ジョブID「3」のジョブ結果は「エラー」である。この場合、サーバー300は、ジョブID「1」およびジョブID「2」についてはテスト通信を実施するが、ジョブID「3」についてはテスト通信を実施しなくてもよい。
本実施の形態では、MFP100は、テスト通信が実施されたすべてのジョブの結果が、ジョブ履歴におけるジョブ結果と一致したことを条件として、ファームウェアを更新する。すなわち、MFP100は、ファームウェアの更新の通知を受けたとき、ファームウェアの更新を実施する前に、更新後のファームウェアを用いたテスト通信をサーバー300に要求する。当該テスト通信において、サーバー300は、更新前のファームウェアで通信が正常に完了していたジョブについて、MFP100のファームウェアを更新後のものに変更してもジョブが正常に完了され得るかどうかを検証する。
図6の例において、MFP100は、当該MFP100のファームウェアのバージョンが「4.22」から「5.00」へと更新されることを通知された場合、サーバー300に対して、バージョン「5.00」を利用したテスト通信を要求する。当該要求は、少なくともジョブID「1」およびジョブID「2」についての要求を含む。
サーバー300は、仮想環境においてジョブID「1」およびジョブID「2」のそれぞれについて、テスト通信を実施し、それらの結果をMFP100に通知する。
図6のジョブ履歴において、ジョブID「1」およびジョブ「2」の双方のジョブ結果は「正常」である。MFP100のCPU150は、ファームウェアの更新の通知と同時に更新後のファームウェアを受信してもよい。しかしながら、CPU150は、サーバー300から通知されたテスト通信の結果においてジョブID「1」およびジョブID「2」の双方の結果が「正常」でなければ、MFP100に、更新後のファームウェアをインストールしない。
ジョブID「1」およびジョブID「2」のうち少なくとも一方のテスト通信の結果が「エラー」であった場合、CPU150は、MFP100のメーカーおよび/またはネットワーク環境の管理者にエラー情報を通知してもよい。エラー情報の通知は、仮想環境におけるテスト通信において送受信されたデータパケットを含んでいてもよい。MFP100のメーカーは、エラー情報に含まれるデータパケットを解析の結果を、ファームウェアの開発に利用してもよい。
MFP100のメーカーは、エラー情報を用いて新たなバージョンのファームウェアを開発した場合、MFP100に再度通知を行ってもよい。当該通知により、MFP100のCPU150は、再度、ステップS100から図8の処理を開始してもよい。新たなバージョンのファームウェアについて、テスト通信の結果が現実の通信環境におけるジョブ結果と一致すれば、MFP100のCPU150は、当該新たなバージョンのファームウェアを当該MFP100にインストールする。
MFP100のCPU150は、ジョブ履歴における通信の不具合の発生確率と、テスト通信における不具合の発生確率との比較の結果に基づいて、ファームウェアを更新するか否かを決定してもよい。たとえば、CPU150は、テスト通信における不具合の発生確率がジョブ履歴における通信の不具合の発生確率以下であることを条件として、新たなバージョンのファームウェアをMFP100にインストールしてもよい。より具体的には、ジョブ履歴において、MFP100と端末200との間の10回の通信のうち1回しか不具合(エラー)が発生していない場合、ジョブ履歴における通信の不具合の発生確率は10%である。この場合、MFPモデル1100と端末モデル1200との間のテスト通信における不具合(エラー)の発生確率が10%以下であることを条件として、CPU150は、新たなバージョンのファームウェアをMFP100にインストールしてもよい。
なお、MFP100のCPU150は、ジョブ履歴との比較をすることなく、テスト通信の結果のみに基づいて、MFP100に新たなバージョンのファームウェアをインストールするか否かを決定してもよい。これにより、新たなバージョンのファームウェアを用いたテスト通信においてMFPモデル1100と端末モデル1200との通信が正常に終了すれば、CPU150は、ジョブ履歴におけるジョブ結果を参照することなく、新たなバージョンのファームウェアをMFP100にインストールできる。
MFP100のCPU150は、ファームウェアの更新の通知を受けたときに、ジョブ履歴に含まれるジョブのうち、当該更新に関連する機能に関連するジョブのみを、テスト通信の対象として選択するように構成してもよい。たとえば、更新によって、ファームウェアが、そのFTP(File Transfer Protocol)通信に関する機能のみを更新される場合、CPU150は、ジョブ履歴のうち、機能が「FTP」であるジョブのみをテスト通信の対象としてもよい。この場合、CPU150は、ステップS106において、機能が「FTP」であるジョブの関連情報のみをサーバー300に送信する。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態の画像処理システムでは、環境構築手段(サーバー300)は画像処理装置(MFP100)に対して離間した装置として実現されていた。第2の実施の形態の画像処理システムでは、環境構築手段は画像処理装置と一体的に構成されていてもよい。図11は、第2の実施の形態の画像処理システムの構成を模式的に示す図である。
図11の例では、MFP100(のCPU150)によって、仮想環境1000が生成される。仮想環境1000は、図2の仮想環境1000と同様に、MFPモデル1100と端末モデル1200とを含む。CPU150は、ファームウェアの更新の通知を受信すると、仮想環境1000におけるテスト通信を実施し、当該テスト通信の結果に基づいて、更新後のファームウェアを当該MFP100にインストールするか否かを決定する。すなわち、図11の例では、MFP100のCPU150は、図8の処理と図9の処理の双方を実行するように構成されていてもよい。
<第3の実施の形態>
[1.画像処理システムの概要]
第3の実施の形態のMFP100は、画像処理機能を実行するためのハードウェア要素と、サーバー機能を実行するためのハードウェア要素とを備える。図12は、第3の実施の形態の画像処理システムの構成を模式的に示す図である。
図12に示されるように、画像処理システム900において、MFP100は、ネットワークNを介して端末200と通信する。ネットワークNは、LAN(ローカルエリアネットワーク)であってもよいし、グローバルネットワークであってもよい。端末200は、たとえば、パーソナルコンピューター、スマートフォン、または、タブレット端末である。
第3の実施の形態では、MFP100は、サーバー機能と画像処理機能とが一体に構成された機器として実現される。MFP100は、画像処理部10と、サーバー部20と、操作パネル30とを備える。操作パネル30は、画像処理部10およびサーバー部20のユーザーインターフェースとして利用される。
[2.MFPのハードウェア構成]
図13は、MFP100のハードウェアブロック図である。以下、図13を参照して、画像処理部10とサーバー部20のそれぞれの構成を説明する。
(画像処理部10)
画像処理部10は、画像処理部10全体を制御するためのCPU150と、記憶装置160とを含む。記憶装置160は、たとえば、不揮発性メモリーによって実現される。記憶装置160に格納される情報は、CPU150によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用されるデータを含んでいてもよい。
画像処理部10は、さらに、画像処理部151と、画像形成部152と、画像読取部153と、NIC155と、内部インターフェース180とを含む。
画像処理部151は、入力された画像データを処理することにより、たとえば出力される画像の拡大・縮小等の処理を実行する。画像処理部151は、たとえば画像処理用のプロセッサーおよびメモリーによって実現される。画像形成部152は、トナーカートリッジ、記録用紙を収容するための用紙トレイ、および、感光体等の、記録用紙に画像を形成するためのハードウェア資源、ならびに、記録用紙を搬送するためのハードウェア資源によって実現される。画像読取部153は、スキャナー等の、原稿の画像データを作成するように構成されたハードウェア資源によって実現される。画像処理部151、画像形成部152、および、画像読取部153のそれぞれの機能は、画像形成装置においてよく知られたものであるから、ここでは詳細な説明は繰返さない。
内部インターフェース180は、サーバー部20との通信のインターフェースとして機能し、たとえばLAN(Local Area Network)カードによって実現される。
(サーバー部20)
サーバー部20は、サーバー部20全体を制御するためのCPU250と、NIC260と、記憶装置270と、内部インターフェース280とを含む。NIC260は、グローバルネットワークを介して端末200等の外部機器との間でデータの送受信を実行するように構成された、ハードウェア資源によって実現される。当該ハードウェア資源の一例は、ネットワークカードである。CPU250は、NIC260を介して外部機器と通信する。
記憶装置270は、たとえば、不揮発性メモリーによって実現される。記憶装置270に格納される情報は、CPU250によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用されるデータを含んでいてもよい。
CPU250は、さらに、操作パネル30を制御するように構成されている。操作パネル30は、制御用回路350と、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等によって実現される表示部360と、タッチセンサー等によって実現される操作部370と、非接触カードリーダー等によって実現されるカードリーダー380とを含む。
制御用回路350は、CPU250からの制御信号に従って、表示部360の表示動作を制御する。操作部370は、入力された情報を制御用回路350へ出力する。制御用回路350は、操作部370から入力された情報に応じた信号をCPU250へ出力する。制御用回路350は、CPU250からの制御信号に応じて、カードリーダー380によって読み込まれたデータをサーバー部20に転送する。
[3.テスト通信]
図14は、第3の実施の形態におけるテスト通信の実施の態様を模式的に示す図である。図14に示されるように、第3の実施の形態では、仮想環境1000は、画像処理部10のCPU150とサーバー部20のCPU250とによって協働して生成される。
図15は、第3の実施の形態のテスト通信における、仮想環境1000内の通信の態様を説明するための図である。図15に示されるように、MFPモデル1100は、CPU150によって生成される。端末モデル1200は、CPU250によって生成される。CPU150とCPU250とが、内部インターフェース180と内部インターフェース280とを介して通信することにより、仮想環境1000内でMFPモデル1100と端末モデル1200との通信がシミュレーションされ、これにより、テスト通信が実現される。
第3の実施の形態では、たとえば、画像処理部10のCPU150が当該画像処理部10のファームウェアの更新の通知を受けると、CPU150は、CPU250に、端末200のモデルの生成に必要な情報を送信する。これにより、CPU250は、端末モデル1200を生成できる。CPU150は、MFPモデル1100と、CPU250上の端末モデル1200とを通信させることにより、テスト通信を実施し、当該テスト通信の結果に基づいて、更新後のファームウェアを画像処理部10にインストールするか否かを決定する。
MFP100において、CPU150とCPU250とは、NIC155,260を用いて、ネットワークNを介して通信することができる。第3の実施の形態におけるテスト通信において、CPU150は、MFPモデル1100と、CPU250上の端末モデル1200と、ネットワークNを介して通信させてもよい。これにより、テスト通信の結果に、ネットワークNにおける実際の通信負荷が反映され得る。したがって、テスト通信の結果が実際の通信環境をより正確に反映し得る。
<第4の実施の形態>
図16は、画像処理システムの第4の実施の形態を示す図である。図16の例では、画像処理システムは、MFP100、端末200、およびサーバー300に加えて、認証サーバー400をさらに備える。認証サーバー400は、MFP100と端末200との間の通信履歴を格納する情報処理装置の一例である。
第4の実施の形態の画像処理システムでは、認証サーバー400は、プリンターサーバーとして機能する。端末200のCPU201は、MFP100用のプリンタードライバーを用いて、MFP100に実行させるジョブを認証サーバー400に登録する。認証サーバー400は、MFP100にジョブを転送する。第4の実施の形態では、認証サーバー400の記憶装置はジョブ情報・ジョブパケット保存領域を含む。すなわち、認証サーバー400の記憶装置には、ジョブ情報(図6)およびジョブパケットが格納される。
図17は、第4の実施の形態のサーバー300におけるテスト通信の内容を模式的に示す図である。図17の例は、図2の例と比較して、認証サーバー400をさらに含み、また、「工程2」の代わりに「工程2A」および「工程2B」を含む。
第4の実の形態において、MFP100が当該MFP100のファームウェアの更新の通知を受けると、MFP100のCPU150は、認証サーバー400に対して、ジョブ情報およびジョブパケットのサーバー300への送信を要求する(図17中の「工程2A」)。これに応じて、認証サーバー400は、サーバー300に、ジョブ情報およびジョブパケットを送信する(図17中の「工程2B」)。
その後、サーバー300は、第1の実施の形態等と同様に、テスト通信を実施し、当該テスト通信の結果をMFP100へ通知する。MFP100は、テスト通信の結果に基づいて、更新後のファームウェアをMFP100にインストールするか否かを判断する。
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
10 画像処理部、20 サーバー部、30 操作パネル、100 MFP、152 画像形成部、153 画像読取部、160,203,270,303 記憶装置、171,210 ディスプレイ、172,370 操作部、180,280 内部インターフェース、200 端末、202,302 RAM、204,304 通信インターフェース、300 サーバー、400 認証サーバー、900 画像処理システム、1000 仮想環境、1100 MFPモデル、1200 端末モデル。

Claims (9)

  1. ファームウェアを利用して端末と通信する画像処理装置と、
    前記画像処理装置と前記端末とを含む仮想環境を構築する環境構築手段とを備え、
    前記環境構築手段は、
    前記端末のモデルと前記画像処理装置のファームウェア更新後のモデルとを用いた仮想的な通信環境における、前記端末と前記画像処理装置との通信履歴を用いたテスト通信を実行し、
    前記画像処理装置は、
    前記テスト通信の結果に基づいて、前記ファームウェアを更新するか否かを決定するように構成されている、画像処理システム。
  2. 前記画像処理装置は、
    前記テスト通信の結果における不具合の発生確率が、前記通信履歴における不具合の発生確率以下である場合には、前記ファームウェアを更新し、
    前記テスト通信の結果における不具合の発生確率が、前記通信履歴における不具合の発生確率より高い場合には、前記ファームウェアを更新しない、
    ように構成されている、請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記画像処理装置は、
    ファームウェアの更新の通知を受けた場合に、ファームウェアの更新前に、前記環境構築手段に前記テスト通信の実行を要求するように構成されており、
    前記環境構築手段は、
    前記画像処理装置からの要求に応じて、前記テスト通信を実行し、当該テスト通信の結果を前記画像処理装置へ通知するように構成されている、請求項1または請求項2に記載の画像処理システム。
  4. 前記画像処理装置は、
    前記通信履歴のうち、ファームウェアの更新の前記通知における更新内容に対応する通信履歴のみについて、前記テスト通信の実行を要求するように構成されている、請求項3に記載の画像処理システム。
  5. 前記環境構築手段は、前記画像処理装置に対して離間した装置によって実現される、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  6. 前記環境構築手段は、前記画像処理装置と一体的に構成される、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  7. 前記画像処理装置は、画像処理を実行する画像処理部と、サーバー処理を実行するサーバー部とを含み、
    前記環境構築手段は、
    前記仮想環境のうち前記画像処理装置に相当する部分を、前記画像処理部によって実現され、
    前記仮想環境のうち前記端末に相当する部分を、前記サーバー部によって実現される、
    ように構成されている、請求項6に記載の画像処理システム。
  8. 前記画像処理装置と前記端末との通信履歴を格納する情報処理装置をさらに備え、
    前記環境構築手段は、前記情報処理装置から前記通信履歴を取得することにより、前記テスト通信を実行するように構成されている、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  9. ファームウェアを利用して端末と通信する画像処理部と、
    前記画像処理部と前記端末とを含む仮想環境を構築する環境構築部とを備えた、情報処理機器であって、
    前記環境構築部は、
    前記端末のモデルと前記画像処理部のファームウェア更新後のモデルとを用いた仮想的な通信環境における、前記端末と前記画像処理部との通信履歴を用いたテスト通信を実行し、
    前記画像処理部は、
    前記テスト通信の結果に基づいて、前記ファームウェアを更新するか否かを決定するように構成されている、情報処理機器。
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