JP7482798B2 - 粒状体検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粒状体検査装置に関する。
特許文献1には、粒状体選別装置が記載されている。この装置では、移送手段(振動フィーダ、シュータ等)が米粒を一層状態で且つ横幅方向に複数列に広がる状態で計測対象箇所を通過させる。計測対象箇所からの光が、複数の単位受光部(画素)を備えた受光装置に入射する。各単位受光部の出力に基づいて、米粒が不良であるか否かの判定が行われる。不良であると判定された米粒は、計測対象箇所の下流の分離箇所において、エアー吹き付け装置により他の米粒と分離される。
特開2012-250193号公報
計測対象箇所からの光は、スリットやミラー、レンズ装置等を経由して受光装置へ入射する。輸送や設置、運転時に装置が衝撃を受けると、計測対象箇所が適切な位置から移動してしまう。例えば、計測対象箇所が横幅方向にずれると、粒状体の横幅方向の位置と受光装置の出力との対応関係が異常になり、不良品の分離が適切に行えない。計測対象箇所が粒状体の移送方向にずれると、エアー吹き付け装置の作動タイミングが不適切になり、不良品の分離が適切に行えない。計測対象箇所が光の進行方向にずれると、所謂ピントがずれた状態となり、受光装置の出力においてコントラストが低下し、不良品の判定を適切に行えない。すなわち、計測対象箇所の異常が発生すると、粒状体選別装置の検査性能が悪化した状態となる。
本発明の目的は、粒状体検査装置において検出領域の位置の異常の有無を判定し、検査性能が悪化した状態での検査を抑制可能な手法を提供することにある。
上述した課題を解決する手段として、本発明の粒状体検査装置は、検出領域からの光を検出する検出装置と、前記検出領域を通過するように粒状体を送り出す送出装置と、表面に図形が描かれると共に、前記図形が前記検出装置の出力に表れるように前記検出領域に配置される部材と、前記検出装置の出力における前記図形に対応する部分に基づいて、前記検出領域の位置の異常の有無を判定する位置異常判定部と、を備えることを特徴とする。
本構成によれば、部材に描かれた図形により検出領域の異常の有無が判定されるので、検査性能が悪化した状態での検査を抑制することができる。例えば、異常が発生したことに応じてオペレータへの異常の報知、検査の停止、自動調整等の対処を実行することが可能となる。これにより、検出領域の位置が異常な状態で検査を続行することが抑制され、検査性能が悪化した状態での検査を抑制することができる。
本発明において、前記検出領域が正常である時の前記検出装置の出力である正常出力を記憶する記憶部を備え、前記位置異常判定部は、前記検出装置の出力と前記正常出力とを比較して前記検出領域の位置の異常の有無を判定すると好適である。
本構成によれば、正常出力との比較により検出領域の位置の異常の有無が判定されるので、判定が更に適切に行われる。これにより、検出領域の位置が異常な状態で検査を続行することが適切に抑制され、検査性能が悪化した状態での検査を抑制することができる。
本発明において、前記図形は、第1部位と第2部位とを有し、前記第1部位は、特定方向に沿って前記検出領域がずれた場合に前記検出装置の出力における前記第1部位に対応する部分が変化する形態であり、前記第2部位は、前記特定方向に沿って前記検出領域がずれた場合に前記検出装置の出力における前記第2部位に対応する部分が変化しない形態であり、前記位置異常判定部は、前記検出装置の出力における前記第1部位に対応する部分及び前記第2部位に対応する部分に基づいて前記検出領域の位置の異常の有無を判定すると好適である。
本構成によれば、第1部位と第2部位とを有する図形を判定に用いることによって特定方向に沿った検出領域のずれを検知することが可能となり、検出領域の位置の異常の有無の判定を更に確実に行うことができる。従って、検出領域の位置が異常な状態で検査を続行することが確実に抑制され、検査性能が悪化した状態での検査を確実に抑制することができる。
本発明において、前記第1部位は、前記図形が含む三角形の一部であり、前記第2部位は、前記図形が含む長方形の一部であると好適である。
本構成によれば、三角形及び四角形という単純な形状により、部材に描かれる図形が第1部位及び第2部位を含むことになる。従って、検出領域の位置の異常の有無を判定する処理が簡易なものとなり好ましい。
本発明において、報知装置を備え、前記位置異常判定部は、前記検出領域の位置の異常が有ると判定した場合に前記報知装置を作動させると好適である。
本構成によれば、検出領域の位置の異常が発生したと判定されると報知装置が作動するので、報知を受けたオペレータが異常への対処(装置の停止や設定変更など)を行うことが可能となる。従って、検査性能が悪化した状態での検査を抑制することができる。
本発明において、報知装置を備え、前記位置異常判定部は、前記検出領域の位置変動量を算出し、前記位置変動量が報知閾値を超える場合に前記報知装置を作動させると好適である。
本構成によれば、位置変動量が報知閾値を超える場合に報知装置が作動するので、報知を受けたオペレータが異常への対処(装置の停止や設定変更など)を行うことが可能となる。従って、検査性能が悪化した状態での検査を抑制することができる。また、軽微な位置変動の場合には報知装置が作動しないので、粒状体検査装置のオペレーションを簡易なものとすることができる。
本発明において、前記検出装置の出力に基づいて前記粒状体の良否を判定する良否判定部を備え、前記送出装置は、前記粒状体を複数並列で送り出すように構成され、前記検出装置は、前記検出領域における前記粒状体の並列方向に対応する方向に並ぶ複数の画素を備え、前記位置異常判定部は、前記検出装置の出力における前記図形に対応する部分に基づいて、前記並列方向についての前記検出領域の位置の変動量である並列方向変動量を算出し、前記良否判定部は、並列する複数の前記粒状体に対応するように複数の前記画素を分配して複数のチャンネルを設定し、前記チャンネルごとに前記粒状体の良否を判定し、前記並列方向変動量に応じて前記画素の前記チャンネルへの分配を変更すると好適である。
本構成によれば、並列方向変動量が算出され、画素のチャンネルへの分配が自動的に変更されるので、オペレータの手を煩わせることなく、検査性能が悪化した状態での検査を自動的に抑制することができる。
本発明において、前記検出装置の出力に基づいて前記粒状体の良否を判定する良否判定部と、前記良否判定部により良品でないと判定された前記粒状体を排除する排除装置と、前記排除装置の動作タイミングを制御する排除制御部を備え、前記位置異常判定部は、前記検出装置の出力における前記図形に対応する部分に基づいて、前記送出装置による前記粒状体の送出方向についての前記検出領域の位置の変動量である送出方向変動量を算出し、前記排除制御部は、前記送出方向変動量に基づいて前記排除装置の動作タイミングを変更すると好適である。
本構成によれば、送出方向変動量が算出され、排除装置の動作タイミングが自動的に変更されるので、オペレータの手を煩わせることなく、検査性能が悪化した状態での検査を自動的に抑制することができる。
本発明において、前記検出装置が、入射した光を検出するセンサと、前記センサに入射する光を合焦させるレンズ装置と、を備え、前記位置異常判定部は、前記検出装置の出力における前記図形に対応する部分に基づいて前記レンズ装置のピントを調整すると好適である。
本構成によれば、レンズ装置のピントが自動的に変更されるので、オペレータの手を煩わせることなく、検査性能が悪化した状態での検査を自動的に抑制することができる。
粒状体検査装置の右側面図である。 粒状体検査装置の正面図である。 検査ユニットの要部を示す右側面図である。 粒状体検査装置の制御系を示す機能ブロック図である。 粒状体検査装置で行われる光学的検査の概要を示す図である。 センサの出力の一例を示す図である。 検出領域の位置の異常が発生した場合のセンサの出力の一例を示す図である。 検出領域の位置の異常が発生した場合のセンサの出力の一例を示す図である。 検出領域の位置の異常が発生した場合のセンサの出力の一例を示す図である。 検出領域の位置の異常が発生した場合のセンサの出力の一例を示す図である。 検出領域異常対応処理のフローチャートである。
以下、本発明に係る粒状体検査装置の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。各図に符号(FR)で示す方向が装置前側、符号(BK)で示す方向が装置後側、符号(LH)で示す方向が装置左側、符号(RH)で示す方向が装置右側、符号(UP)で示す方向が上側、符号(DW)で示す方向が下側である。
粒状体検査装置は、投入される粒状体が正常品であるか不良品であるかを光学的に検査し、正常品と不良品とを選別して排出する装置である。本実施形態では、粒状体は、玄米や白米などの穀粒である。粒状体は樹脂ペレット等であってもよい。
図1、図2に示されるように、粒状体検査装置は、投入ホッパ1、第1揚送コンベア2、貯留ホッパ3、検査ユニット4、第2揚送コンベア5、操作表示装置6、制御装置7(図4)、及び報知装置8(図4)を備えている。
投入ホッパ1は、装置後部の下部に設けられ、検査される粒状体を受け入れる。
第1揚送コンベア2は、装置後部の左右中央に設けられ、投入ホッパ1に投入された粒状体を上方に搬送し、貯留ホッパ3へ投入する。
貯留ホッパ3は、第1揚送コンベア2から投入された粒状体を貯留すると共に、検査ユニット4へ粒状体を供給する。
検査ユニット4は、貯留ホッパ3から供給された粒状体を検査し、不良品を検出して、粒状体を正常品と不良品とに選別して排出する。本実施形態では、粒状体検査装置は、左検査ユニット4L及び右検査ユニット4Rを備える。
第2揚送コンベア5は、装置後部の左側部分に設けられ、検査ユニット4から正常品として排出された粒状体を上方に搬送し、装置外部へ排出する。
操作表示装置6は、装置前部の中央部に設けられている。操作表示装置6は、オペレータからの人為操作を受け付けて、制御装置7へ送信する。また、操作表示装置6は、制御装置7に制御されて各種の画面を表示する。本実施形態では、操作表示装置6は、タッチパネル付き液晶ディスプレイである。操作表示装置6が、押しボタンと液晶ディスプレイとを組み合わせた装置であってもよい。
制御装置7は、粒状体検査装置の全体の動作を制御する。
報知装置8は、制御装置7に制御されてオペレータへ装置の異常等の報知を行う。報知装置8は、例えば、ブザー、スピーカー、ランプ、情報表示装置である。操作表示装置6が、報知装置8を兼ねてもよい。
〔検査ユニット〕
図3を参照しながら、検査ユニット4の構成及び動作の概要について説明する。なお、左検査ユニット4L及び右検査ユニット4Rは同じ構成を備え同じ動作を行う。以下、図3に示されるように、粒状体の移動方向をZ方向、粒状体の移動方向の上流側をZ1側、粒状体の移動方向の下流側をZ2側、装置左右方向に直交する面内におけるZ方向に直交する方向をY方向、Y方向における装置前側をY1側、Y方向における装置後側をY2側、と称する。
検査対象の粒状体が、シュータ12からZ2側へ落下し、検査領域IAへ送り出される。検査領域IAは、照明装置21により照明されている。検査領域IAからの光が、前カメラ22A、後カメラ22B、及び透過カメラ22Cに入射し、前センサ23A、後センサ23B、透過センサ23Cにより検出される(以下、前カメラ22A、後カメラ22B、及び透過カメラ22Cを「カメラ22」と総称する。前センサ23A、後センサ23B、透過センサ23Cを「センサ23」と総称する。)。
詳しくは、粒状体のY1側で反射した光が、前カメラ22Aへ入射して、前センサ23Aにより検出される。粒状体のY2側で反射した光が、後カメラ22Bへ入射して、後センサ23Bにより検出される。粒状体をY1側からY2側へ透過した光が、透過カメラ22Cへ入射して、透過センサ23Cにより検出される。
センサ23の出力は、制御装置7に送信される。制御装置7は、センサ23の出力に基づいて粒状体が正常品であるか不良品であるかを判定する。制御装置7は、不良品と判定された粒状体が空気吹き付け装置31の正面まで落下したタイミングで空気吹き付け装置31を作動させる。空気を吹き付けられた粒状体は、Y1側へ押されて、不良品回収部41へ落下する。その他の粒状体は、正常品回収部42へ落下する。
〔検査ユニットの構成〕
検査ユニット4は、送出装置10、検出装置20、及び排除装置30を備える。上述の通り、左検査ユニット4L及び右検査ユニット4Rは同様の構成を有する。
送出装置10は、検査領域IAへ粒状体を複数並列(装置左右方向、図3の紙面直交方向)で送り出す装置である。送出装置10は、振動フィーダ11、及びシュータ12を備える。
振動フィーダ11は、貯留ホッパ3から流下した粒状体をトラフ11aで受け止めて、トラフ11aを振動させて粒状体をシュータ12へ送り出す。振動フィーダ11の動作は、制御装置7に制御される。
シュータ12は、板状の部材である。シュータ12の上面には、複数の直線上の溝が左右方向に平行に並ぶ状態で形成されている。溝の幅は、粒状体が1列に並んで流下可能な大きさに設定されている。振動フィーダ11のトラフ11aからシュータ12へ落下した粒状体は、シュータ12の溝に案内されて、シュータ12の上を複数並列で流下し、検査領域IAへ送り出される。
検出装置20は、検査領域IAからの光を検出する装置であって、上述の照明装置21、カメラ22、センサ23、及びミラー24を備える。
照明装置21は、背景部材21A、21B、21C、及び照明ユニット21D、21E、21F、21Gを備えている。
背景部材21A、21B、21Cは、非図示の発光装置からの光を導いて検査領域IAを照明する部材である。背景部材21A、21B、21Cは、検査領域IAからカメラ22へ届く光において粒状体の背景として機能する。背景部材21A、21B、21Cの光源となる発光装置は、検査領域IAへの照明が適切な強度となるように、制御装置7により制御される。
照明ユニット21D、21E、21F、21Gは、制御装置7により発光強度が制御されるLEDパッケージを備え、検査領域IAを照明する。照明ユニット21D、21Eは、検査領域IAに対してY1側に配置され、検査領域IAをY1側から照明する。照明ユニット21F、21Gは、検査領域IAに対してY2側に配置され、検査領域IAをY2側から照明する。
前カメラ22Aは、前レンズ装置25Aを備える。前センサ23Aが、前カメラ22Aの内部に配置される。前カメラ22Aの光軸26Aが図3に示されている。粒状体のY1側の面で反射した光、及び背景部材21Aから放射された光が、検査領域IAからY1側へ放射される。その光は、ミラー24で反射されて、前レンズ装置25Aにより収束され、前センサ23Aに照射される。すなわち、前カメラ22Aの前センサ23Aは、粒状体のY1側の面で反射した光、及び背景部材21Aから放射された光を検出する。
後カメラ22Bは、後レンズ装置25Bを備える。後センサ23Bが、後カメラ22Bの内部に配置される。後カメラ22Bの光軸26Bが図3に示されている。粒状体のY2側の面で反射した光、及び背景部材21Bから放射された光が、検査領域IAからY2側へ放射される。その光は、ミラー24で反射されて、後レンズ装置25Bにより収束され、後センサ23Bに照射される。すなわち、後カメラ22Bの後センサ23Bは、粒状体のY2側の面で反射した光、及び背景部材21Bから放射された光を検出する。
透過カメラ22Cは、透過レンズ装置25Cを備える。透過センサ23Cが、透過カメラ22Cの内部に配置される。透過カメラ22Cの光軸26Cが図3に示されている。粒状体をY1側からY2側へ透過した光、及び背景部材21Cから放射された光が、検査領域IAからY2側へ放射される。その光は、ミラー24で反射されて、透過レンズ装置25Cにより収束され、透過センサ23Cに照射される。すなわち、透過カメラ22Cの透過センサ23Cは、粒状体をY1側からY2側へ透過した光、及び背景部材21Cから放射された光を検出する。
以下、前レンズ装置25A、後レンズ装置25B、及び透過レンズ装置25Cを「レンズ装置25」と総称する場合がある。
前センサ23A、後センサ23B、及び透過センサ23Cは、経時的に光を検出し、所定の時間毎の刻々の出力データを制御装置7に送信する。
検査領域IAに、遮光部材27が配置されている。遮光部材27は、粒状体に反射された光や、照明ユニット21D、21E、21F、21Gからの照明光が透過カメラ22Cへ直接入射することを抑制する。
排除装置30は、不良品と判定された粒状体を排除する装置である。排除装置30は、空気吹き付け装置31により構成される。空気吹き付け装置31は、装置左右方向に並ぶ複数の噴射口Sを備える。噴射口Sは、シュータ12の複数の溝から落下する粒状体に対応する位置に配置されている。
本実施形態では、図1、図3に示されるように、検査領域IAに、板状の部材50が配置されている。部材50は、図5に示されるように、表面に図形Fが描かれると共に、図形Fが検出装置20(センサ23)の出力に表れるように検出領域DU,DLに配置される。部材50の支持態様は任意であるが、部材50がシュータ12に支持されると好適である。検出装置20(センサ23)の出力における図形Fに対応する部分に基づいて、検出領域DU、DLの位置の異常の有無が判定される。
部材50は、図3に示されるように、その表面の法線がY方向に平行となる姿勢で配置される。図形Fは、部材50のY1側の面及びY2側の面に描かれる。図形Fは、その余の領域よりも光の反射率が小さくなるように描かれる。図形Fは、その余の領域よりも光の透過率が小さくなるように描かれる。図形Fは、好ましくは黒色で描かれる。部材50における図形F以外の領域は、半透明または透明である。図形Fは、三角形F1及び長方形F2を含む。
〔制御装置〕
制御装置7は、ECUであり、図4に示されるように、良否判定部7a、記憶部7f、排除制御部7j、及び位置異常判定部7kを備える。制御装置7は、検査ユニット4、及び報知装置8と接続され、これらを制御可能に構成されている。制御装置7は、上掲の機能部に対応するプログラムや制御パラメータ等を記憶するメモリ(HDDや不揮発性RAMなど。図示省略)と、当該プログラムを実行するCPU(図示省略)と、を備えている。プログラムがCPUにより実行されることにより、各機能部の機能が実現される。制御装置7が、互いに通信可能な複数のECUにより構成されてもよい。
良否判定部7aは、制御装置7が受信したセンサ23の出力に基づいて、粒状体が正常品であるか不良品であるかを判定する。良否判定部7a、及び他の機能部の動作の詳細については図5-10を参照しながら後で説明する。
記憶部7fは、例えば、検査ユニット4の動作パラメータ、粒状体の良否判定に用いられる閾値等を記憶する。
排除制御部7jは、排除装置30(空気吹き付け装置31)の動作タイミングを制御する。
位置異常判定部7kは、検出装置20(センサ23)の出力における図形Fに対応する部分に基づいて、検出領域DL、DUの位置の異常の有無を判定する。
〔粒状体の良否判定〕
図5、図6を参照しながら、検査ユニット4で行われる粒状体の良否判定及び不良品の排除について説明する。図5は、装置前側からY方向及びZ方向に直交する方向に検査領域IAを視た模式図であり、図中の右が装置右側、図中の上がZ1側に対応する。
シュータ12の溝から放出された粒状体は、Z2方向に落下し、検査領域IAを通過し、空気吹き付け装置31の前を通過する。粒状体の移動する経路を、左から順に経路R1、R2、R3、・・・Rnと称する。nは、シュータ12の溝の数と同じである。
空気吹き付け装置31の噴射口Sは、経路R1から経路Rnまでの夫々に対応するように配置されている。経路R1、R2、・・Rnに対応する噴射口Sを噴射口S1、S2、S3、・・・Snと称する。すなわち、経路R1を落下する粒状体は、噴射口S1の前を通過する。
上述したとおり、検査領域IAからの光が、光軸26Aに沿って進み、前カメラ22Aに入射し、前センサ23Aの表面に到達する。本実施形態では、前センサ23Aはラインセンサであり、1列に並ぶ複数の画素E1、E2、・・・Emを有する。mは、前センサ23Aが有する画素の総数である。前センサ23Aにより検出されるのは、検査領域IAからの光のうち、光軸26Aから装置左右方向に延びる細長い領域からの光である。この領域を、検出領域DUと称する。図3、図5に示されるように、検出領域DUからの光が、前センサ23Aに入射する。複数の画素E1、E2、・・・Emは、検査領域IA(検出領域DU)における粒状体の並列方向(装置左右方向)に対応する方向に沿って並ぶ。
なお、本実施形態では、後カメラ22Bの後センサ23Bもラインセンサである。図3に示されるように、後カメラ22Bの光軸26Bは、検出領域DUを通る。すなわち、検出領域DUからの光が、後センサ23Bに入射する。
本実施形態では、透過カメラ22Cの透過センサ23Cもラインセンサである。図3に示されるように、透過カメラ22Cの光軸26Cは、検出領域DUのZ2側(装置上下方向の下側)を通る。透過カメラ22Cの透過センサ23Cにより検出されるのは、検査領域IAからの光のうち、光軸26Cから装置左右方向に延びる細長い領域からの光である。この領域を、検出領域DL(図3、図5)と称する。図3に示されるように、検出領域DLからの光が、透過センサ23Cに入射する。検出領域DLは、検出領域DUの下側(Z2側)に位置する。
前センサ23Aの出力の一例が図5の下部に示されている。図示例では、前センサ23Aの出力において6箇所で出力の低下が見られる。これは、経路R2を落下する粒状体G1、経路R4を落下する粒状体G2、及び4つの図形Fが検出領域DUに位置し、粒状体G1、粒状体G2、及び4つの図形Fを反射した光が前センサ23Aに入射していることに起因する。すなわち、粒状体を反射して前センサ23Aに入射する光の強度は、背景部材21Aからの光の強度よりも小さい。このように、検出領域DU(及び検出領域DL)を粒状体が通過すると、センサ23の出力に変化が生じる。
図6に、粒状体G1が不良品である例が示されている。図示例では、粒状体G1は米の穀粒であり、正常領域A1、着色領域A2、及び黒色領域A3を有する。着色領域A2の色は、正常領域A1の色よりも濃い。従って、着色領域A2で反射した光の強度は、正常領域A1で反射した光の強度よりも小さくなる。黒色領域A3の色は、着色領域A2の色よりも濃い。従って、黒色領域A3で反射した光の強度は、着色領域A2で反射した光の強度よりも小さくなる。粒状体G1が検出領域DUに対して図6の位置にある時、前センサ23Aの出力には、正常領域A1、着色領域A2、及び黒色領域A3により出力が低下する領域が生じる。
具体的には、背景光(背景部材21Aからの光)が画素E41-E44に入射する。画素E41-E44の出力は、上側第2閾値SU2よりも小さく粒状体検出閾値SHよりも大きくなる。正常領域A1からの光が、画素E45-47,E53-54,E57-58に入射する。これらの画素の出力は、粒状体検出閾値SHよりも小さく下側第2閾値SL2よりも大きくなる。着色領域A2からの光が、画素E48-52に入射する。これらの画素の出力は、下側第2閾値SL2よりも小さく下側第1閾値SL1よりも大きくなる。黒色領域A3からの光が、画素E55-56に入射する。これらの画素の出力は、下側第1閾値SL1よりも小さくなる。
良否判定部7aは、前センサ23Aの出力において出力が下側第1閾値SL1または下側第2閾値SL2よりも小さい画素が存在する場合に、粒状体が不良品であると判断する。詳しくは、良否判定部7aは、前センサ23Aの出力において出力が下側第1閾値SL1よりも小さい画素が存在する場合に、粒状体が下側第1不良に係る不良品であると判断する。下側第1不良は、例えば「カメムシ被害」である。良否判定部7aは、前センサ23Aの出力において出力が下側第2閾値SL2よりも小さい画素が存在する場合に、粒状体が下側第2不良に係る不良品であると判断する。下側第2不良は、例えば「ヤケ」である。
また、良否判定部7aは、前センサ23Aの出力において出力が上側第1閾値SU1または上側第2閾値SU2よりも大きい画素が存在する場合に、粒状体が不良品であると判断する。詳しくは、良否判定部7aは、前センサ23Aの出力において出力が上側第1閾値SU1よりも大きい画素が存在する場合に、粒状体が上側第1不良に係る不良品であると判断する。上側第1不良は、例えば「ガラス」や「透明樹脂」である。良否判定部7aは、前センサ23Aの出力において出力が上側第2閾値SU2よりも大きい画素が存在する場合に、粒状体が上側第2不良に係る不良品であると判断する。
ここで、良否判定部7aが、閾値に対する出力の大小に加えて、出力が閾値を下回る画素の数に基づいて良否判定を行ってもよい。例えば、良否判定部7aは、前センサ23Aの出力において、出力が下側第1閾値SL1よりも小さい画素が存在し、且つ、その画素の数が下側第1数量閾値よりも多い場合に、粒状体が下側第1不良に係る不良品であると判断する。良否判定部7aは、前センサ23Aの出力において、出力が下側第2閾値SL2よりも小さい画素が存在し、且つ、その画素の数が下側第2数量閾値よりも多い場合に、粒状体が下側第2不良に係る不良品であると判断する。良否判定部7aは、前センサ23Aの出力において、出力が上側第1閾値SU1よりも大きい画素が存在し、且つ、その画素の数が上側第1数量閾値よりも多い場合に、粒状体が上側第1不良に係る不良品であると判断する。良否判定部7aは、前センサ23Aの出力において、出力が上側第2閾値SU2よりも大きい画素が存在し、且つ、その画素の数が上側第2数量閾値よりも多い場合に、粒状体が上側第2不良に係る不良品であると判断する。
良否判定部7aは、上述した前センサ23Aの出力の場合と同様に、後センサ23Bの出力に基づいて粒状体の良否を判定する。後センサ23Bは、検査領域IAの検出領域DUからY2側へ放射される光を検出する。従って、良否判定部7aにより、粒状体のY1側とY2側の両方の反射光について粒状体の良否が判定される。
良否判定部7aは、上述した前センサ23Aの出力の場合と同様に、透過センサ23Cの出力に基づいて粒状体の良否を判定する。粒状体が米の穀粒である場合、透過センサ23Cの出力に基づく良否判定部7aによる下側第1不良の判定は、「もみ」、「シラタ」、「乳白」など、正常品に比べて光を透過し難い旨の判定である。上側第1不良の判定は、「もち米中のうるち米」など、正常品に比べて光を透過し易い旨の判定である。
〔チャンネル〕
良否判定部7aは、前センサ23Aの出力に基づく粒状体の良否判定を、複数の経路R1、R2、・・・Rnのそれぞれについて行う。具体的には、良否判定部7aは、並列する複数の経路R1、R2、・・Rnに対応するように前センサ23Aの複数の画素E1、E2、・・・Emを分配して複数のチャンネルCH1,CH2,・・・CHnを設定し、これら複数のチャンネルごとに粒状体の良否を判定する。すなわち、複数のチャンネルCH1,CH2、・・・CHnは、複数の経路R1、R2、・・・Rnに対応し、空気吹き付け装置31(排除装置30)の複数の噴射口S1、S2、・・・Snに対応する。
図6の例では、検出領域DUにおける経路R2と重なる部分からの光は、前センサ23Aにおける画素E41-63に入射する。そこで、経路R2に対応する画素E41-63がチャンネルCH2として設定される。経路R1に対応する画素E40までの所定数の画素は、チャンネルCH1として設定される。経路R3に対応する画素E64以降の所定数の画素は、チャンネルCH3として設定される。チャンネルは、装置の製造時に初期設定される。チャンネルCH1,CH2,・・・CHnに対する画素E1、E2、・・・Emの分配の設定値は、記憶部7fに記憶される。
良否判定部7aは、前センサ23Aの出力における、あるチャンネルに対応する部分において、上述した判定基準が満たされた場合、そのチャンネルに対応する経路Rにある粒状体が不良品であると判断する。良否判定部7aが1つのチャンネルの粒状体を不良品であると判定すると、排除制御部7jは、当該チャンネルに対応する噴射口Sから空気を噴射させるように、空気吹き付け装置31(排除装置30)を作動させる。詳しくは、排除制御部7jは、粒状体が不良品であると良否判定部7aが判定してから所定の時間の経過後に、空気吹き付け装置31を作動させる。
同様に、良否判定部7aは、後センサ23Bの出力に基づく粒状体の良否判定を、複数の経路R1、R2、・・・Rnのそれぞれについて行う。具体的には、良否判定部7aは、並列する複数の経路R1、R2、・・Rnに対応するように後センサ23Bの複数の画素E1、E2、・・・Emを分配して複数のチャンネルCH1,CH2,・・・CHnを設定し、これら複数のチャンネルごとに粒状体の良否を判定する。また、良否判定部7aは、透過センサ23Cの出力に基づく粒状体の良否判定を、複数の経路R1、R2、・・・Rnのそれぞれについて行う。具体的には、良否判定部7aは、並列する複数の経路R1、R2、・・Rnに対応するように透過センサ23Cの複数の画素E1、E2、・・・Emを分配して複数のチャンネルCH1,CH2,・・・CHnを設定し、これら複数のチャンネルごとに粒状体の良否を判定する。すなわち、前センサ23A、後センサ23B、及び透過センサ23Cのチャンネル分配は、同じ番号のチャンネルが同じ番号の経路R及び噴射口Sに対応するように、設定される。なお、同じチャンネル番号に分配される画素Eの数及び番号は、前センサ23A、後センサ23B、及び透過センサ23Cの間で異なってもよい。
各センサにおけるチャンネルに対する画素の分配の設定値は、記憶部7fに保存される。良否判定部7aは、チャンネルと画素の対応関係を示すデータを記憶部7fから読み出して、各センサの出力に基づく粒状体の良否判定を各チャンネル毎に行う。
〔検出領域の異常の判定〕
粒状体検査装置が製造される時に、検出領域DU,DLは設計上の位置に設定される。詳しくは、送出装置10及び検出装置20が設計通りに組み立てられ、レンズ装置25のピントが調整されると、検出領域DU、DLは設計上の位置に定まる。しかし、輸送中や設置時、稼働中に粒状体検査装置が衝撃を受けると、送出装置10、検出装置20、及びそれら装置の内部構成に位置ずれが生じ、検出領域DU、DLの位置に異常が生じる場合がある。本実施形態では、検出装置20(センサ23)の出力における図形Fに対応する部分に基づいて、検出領域DU,DLの位置の異常の有無が判定され、報知や自動調整等が行われる。
以下、検出領域DUの位置の異常の判定、及び自動調整の態様について説明する。本実施形態では、図5、図7-10に示されるように、図形Fとしての三角形F1及び長方形F2が、部材50に描かれている。
以下、三角形F1の斜辺を部位F1a(第1部位の一例)と称する。部位F1aはZ2側へ進むほど左側へ位置する。換言すれば、部位F1aはZ方向に対して傾斜している。三角形F1の長辺を部位F1bと称する。部位F1bはZ方向と平行に延びている。長方形F2の長辺のうち三角形F1に近い方を部位F2a(第2部位の一例)と称する。部位F2aはZ方向と平行に延びている。長方形F2の長辺のうち三角形F1から遠い方を部位F2b(第2部位の一例)と称する。部位F2bはZ方向と平行に延びている。
図7に、検出領域DUの位置がZ2側(下側)に変化した場合の、前センサ23Aの出力の変化が示されている。
変化前の正常な位置の検出領域DUが実線で示され、変化後の異常な位置の検出領域DUが破線で示されている。検出領域DUが実線の位置にある時、検出領域DUは三角形F1及び長方形F2における上寄りの位置にある。
検出領域DUが破線の位置へ移動すると、検出領域DUは三角形F1及び長方形F2における下寄りの位置へ移動する。従って、検出領域DUにおける三角形F1が占める領域は、左右方向に大きくなる。これは、三角形F1の斜辺である部位F1aがZ2側へ進むほど左側へ位置する形態であり、検出領域DUの移動方向(Z方向)に対して傾斜していることに起因する。
一方、検出領域DUにおける長方形F2が占める領域の大きさは、変化しない。これは、長方形F2の部位F2a、F2bがZ方向と平行に延びていることに起因する。
上述の、検出領域DUにおける図形Fが占める領域の変化は、前センサ23Aの出力の変化として表れる。図7の中段に、検出領域DUが実線の位置にある時の前センサ23Aの出力(以下「変化前出力」と称する。)が示されている。図7の下段に、検出領域DUが破線の位置にある時の前センサ23Aの出力(以下「変化後出力」と称する。)が示されている。
前センサ23Aの出力における左端の出力の立ち下がり(左から1つ目)に着目する。この立ち下がりは、左の三角形F1の部位F1aに対応する。変化前出力において、この立ち下がりは、画素a1で発生している。変化後出力において、この立ち下がりは、より左に位置する画素b1で発生している。すなわち、立ち下がりの位置が左に移動している。
前センサ23Aの出力における左端の出力の立ち上がり(左から1つ目)に着目する。この立ち上がりは、左の三角形F1の部位F1bに対応する。変化前出力において、この立ち上がりは、画素a2で発生している。変化後出力において、この立ち上がりは、画素a2とほぼ同じ位置である画素b2で発生している。すなわち、立ち上がりの位置は移動していない。
前センサ23Aの出力における左から2つ目の出力の立ち下がりに着目する。この立ち下がりは、左の長方形F2の部位F2aに対応する。変化前出力において、この立ち下がりは、画素a3で発生している。変化後出力において、この立ち下がりは、画素a3とほぼ同じ位置である画素b3で発生している。すなわち、立ち下がりの位置は移動していない。
前センサ23Aの出力における左から2つ目の出力の立ち上がりに着目する。この立ち上がりは、左の長方形F2の部位F2bに対応する。変化前出力において、この立ち上がりは、画素a4で発生している。変化後出力において、この立ち上がりは、画素a4とほぼ同じ位置である画素b4で発生している。すなわち、立ち上がりの位置は移動していない。
前センサ23Aの出力における左から3つ目の出力の立ち下がりに着目する。この立ち下がりは、右の長方形F2の部位F2bに対応する。変化前出力において、この立ち下がりは、画素a5で発生している。変化後出力において、この立ち下がりは、画素a5とほぼ同じ位置である画素b5で発生している。すなわち、立ち下がりの位置は移動していない。
前センサ23Aの出力における左から3つ目の出力の立ち上がりに着目する。この立ち上がりは、右の長方形F2の部位F2aに対応する。変化前出力において、この立ち上がりは、画素a6で発生している。変化後出力において、この立ち上がりは、画素a6とほぼ同じ位置である画素b6で発生している。すなわち、立ち上がりの位置は移動していない。
前センサ23Aの出力における左から4つ目(右端)の立ち上がりに着目する。この立ち上がりは、右の三角形F1の部位F1bに対応する。変化前出力において、この立ち上がりは、画素a7で発生している。変化後出力において、この立ち上がりは、画素a7とほぼ同じ位置である画素b7で発生している。すなわち、立ち上がりの位置は移動していない。
前センサ23Aの出力における左から4つ目(右端)の立ち下がりに着目する。この立ち下がりは、右の三角形F1の部位F1aに対応する。変化前出力において、この立ち下がりは、画素a8で発生している。変化後出力において、この立ち下がりは、より右に位置する画素b8で発生している。すなわち、立ち下がりの位置が右に移動している。
Z方向に関する検出領域DUの移動方向及び移動量は、前センサ23Aの出力における部位F1aに対応する部分(立ち上がり及び立ち下がり)の移動方向及び移動量に、1対1で対応する。部材50に描かれた三角形F1の形状(部位F1aのZ方向に対する傾斜等)は、既知である。従って、前センサ23Aの出力における変化量に基づいて、Z方向についての検出領域DUの位置の変動量(以下、「送出方向変動量」と称する。)を算出することができる。送出方向変動量の算出に用い得る前センサ23Aの出力における変化量は、例えば以下の量である。
左端の出力の立ち下がり位置の変化量、すなわち、画素a1と画素b1との距離。
出力の立ち下がり位置から立ち上がり位置までの距離の変化量、すなわち、(画素a1と画素a2との距離)と(画素b1と画素b2との距離)の差。
右端の出力の立ち上がり位置の変化量、すなわち、画素a8と画素b8との距離。
出力の立ち下がり位置から立ち上がり位置までの距離の変化量、すなわち、(画素a7と画素a8との距離)と(画素b7と画素b8との距離)の差。
本実施形態では、以上述べた事項を利用して、検出領域DUの位置の異常の有無が判定される。すなわち、位置異常判定部7kが、検出装置20(前センサ23A)の出力における図形Fに対応する部分に基づいて、検出領域DUの位置の異常の有無を判定する。例えば、位置異常判定部7kは、右端(または左端)の立ち下がり位置(画素b1、b8)が、予め設定された正常範囲を超えている場合に、検出領域DUの位置が異常であると判定する。
記憶部7fが、検出領域DUが正常である時の検出装置20(前センサ23A)の出力である正常出力(上述した変化前出力)を記憶してもよい。この場合、位置異常判定部7kは、現在の前センサ23Aの出力と、記憶部7fに記憶された正常出力と、を比較して、検出領域DUの位置の異常の有無を判定する。例えば、位置異常判定部7kは、正常出力における右端(または左端)の立ち下がり位置(画素a1、a8)と、現在の前センサ23Aの出力における右端(または左端)の立ち下がり位置(画素b1、b8)と、に基づいて送出方向変動量を算出し、送出方向変動量が閾値を超えている場合に、検出領域DUの位置が異常であると判定する。
ここで、排除制御部7jは、粒状体が不良品であると良否判定部7aが判定してから所定の時間の経過後に、空気吹き付け装置31を作動させる。空気吹き付け装置31の動作タイミングは、排除制御部7jに制御される。検出領域DUがZ方向に移動すると、空気吹き付け装置31の動作タイミングを変更する必要が生じる。なぜなら、検出領域DUがZ方向に移動すると、粒状体が検出領域DUを通過してから空気吹き付け装置31の噴射口Sの前に到達する時間が変化するからである。
本実施形態では、排除制御部7jは、位置異常判定部7kが算出した送出方向変動量に基づいて、排除装置30(空気吹き付け装置31)の動作タイミングを変更する。例えば、検出領域DUがZ1側に移動した場合、排除制御部7jは、算出された送出方向変動量に対応する時間分、動作タイミングを遅らせる。
なお、排除制御部7jが動作タイミングを変更した後は、不良品の排除が適切に行われる。排除制御部7jが動作タイミングを変更した後に、記憶部7fが、前センサ23Aの出力を、正常出力として記憶(更新)してもよい。
以上述べたとおり、三角形F1の部位F1aは、Z方向(特定方向の一例)に沿って検出領域DUがずれた場合に(図7)、検出装置20(前センサ23A)の出力における左端の出力の立ち下がり位置(部位F1aに対応する部分)が変化する(画素a1→画素b1)形態である。三角形F1の部位F1a(斜辺)は、特許請求の範囲に記載された「第1部位」の一例である。
また、長方形F2の部位F2a、F2bは、Z方向(特定方向の一例)に沿って検出領域DUがずれた場合に(図7)、検出装置20(前センサ23A)の出力における左から2番目の出力の立ち下がり位置(部位F2aに対応する部分)、及び左から2番目の出力の立ち上がり位置(部位F2bに対応する部分)が変化しない(画素a3→画素b3、画素a4→画素b4)形態である。長方形F2の部位F2a、F2bは、特許請求の範囲に記載された「第2部位」の一例である。
図8に、検出領域DUの位置が右側に変化した場合の、前センサ23Aの出力の変化が示されている。
変化前の正常な位置の検出領域DUが実線で示され、変化後の異常な位置の検出領域DUが破線で示されている。検出領域DUが実線の位置から破線の位置へ変化すると、検出領域DUにおける図形Fが占める領域は左に移動する。一方、検出領域DUにおける図形Fが占める領域の大きさは、変化しない。
上述の、検出領域DUにおける図形Fが占める領域の移動は、前センサ23Aの出力の変化として表れる。図8の中段に、検出領域DUが実線の位置にある時の前センサ23Aの出力(以下「変化前出力」と称する。)が示されている。図8の下段に、検出領域DUが破線の位置にある時の前センサ23Aの出力(以下「変化後出力」と称する。)が示されている。
前センサ23Aの出力における左端の出力の立ち下がり(左から1つ目)に着目する。この立ち下がりは、左の三角形F1の部位F1aに対応する。変化前出力において、この立ち下がりは、画素a1で発生している。変化後出力において、この立ち下がりは、画素a1から少し左に位置する画素b2で発生している。すなわち、立ち下がりの位置が左に移動している。
他の立ち下がり及び立ち上がりについても、変化後出力において、変化前出力における画素(a2-a8)から少し左に位置する画素(b2-b8)で発生している。すなわち、他の立ち下がり及び立ち上がりの位置も左に移動している。
左右方向に関する検出領域DUの移動方向及び移動量は、前センサ23Aの出力における図形Fに対応する部分(立ち上がり及び立ち下がり)の移動方向及び移動量に、1対1で対応する。部材50に描かれた図形Fの形状(長方形F2の幅、三角形F1と長方形F2との間隔等)は、既知である。従って、前センサ23Aの出力における変化量に基づいて、左右方向についての検出領域DUの位置の変動量(以下、「並列方向変動量」と称する。)を算出することができる。並列方向変動量の算出に用い得る前センサ23Aの出力における変化量は、例えば以下の量である。
出力の立ち下がり位置及び立ち上がり位置の変化量、すなわち、画素a1と画素b1との距離、画素a2と画素b2との距離、画素a3と画素b3との距離、画素a4と画素b4との距離、画素a5と画素b5との距離、画素a6と画素b6との距離、画素a7と画素b7との距離、及び画素a8と画素b8との距離。
検出領域DUについて、Z方向の移動及び左右方向の移動は同時に発生し得る。検出領域DUがZ方向に移動した時に、三角形F1の部位F1aに対応する立ち下がり及び立ち上がりの位置は、変化する。一方、長方形F2の部位F2a、F2b(及び三角形F1の部位F1b)に対応する立ち下がり及び立ち上がりの位置は、変化しない。従って、左右方向の移動の有無の判定、及び並列方向変動量の算出には、後者を用いると好適である。以下、列挙する。
画素b2-b7、画素a2と画素b2との距離、画素a3と画素b3との距離、画素a4と画素b4との距離、画素a5と画素b5との距離、及び画素a6と画素b6との距離、画素a7と画素b7との距離、
本実施形態では、以上述べた事項を利用して、検出領域DUの位置の異常の有無が判定される。すなわち、位置異常判定部7kが、検出装置20(前センサ23A)の出力における図形Fに対応する部分に基づいて、検出領域DUの位置の異常の有無を判定する。例えば、位置異常判定部7kは、左端及び右端を除く立ち下がり位置及び/または立ち上がり位置(画素a2-a7)が、予め設定された正常範囲を超えている場合に、検出領域DUの位置が異常であると判定する。
記憶部7fが、検出領域DUが正常である時の検出装置20(前センサ23A)の出力である正常出力(上述した変化前出力)を記憶してもよい。この場合、位置異常判定部7kは、現在の前センサ23Aの出力と、記憶部7fに記憶された正常出力と、を比較して、検出領域DUの位置の異常の有無を判定する。例えば、位置異常判定部7kは、正常出力における左端及び右端を除く立ち下がり位置及び/または立ち上がり位置(画素a2-a7)と、現在の前センサ23Aの出力における左端及び右端を除く立ち下がり位置及び/または立ち上がり位置(画素b2-b7)と、に基づいて並列方向変動量を算出し、並列方向変動量が閾値を超えている場合に、検出領域DUの位置が異常であると判定する。
ここで、良否判定部7aは、複数のチャンネルごとに粒状体の良否を判定する。検出領域DUが左右方向に移動すると、粒状体の良否の判定及び不良品の排除が適切に行われない。例えば、図6に示される状態において検出領域DUが右にずれると、着色領域A2からの光がチャンネルCH1に分配された画素(画素E40より左の画素)に入射する可能性がある。そうすると、粒状体G1は経路R2に位置するにもかかわらず、良否判定部7aがチャンネルCH1について不良品と判定する可能性がある。その場合、排除制御部7jは経路R1に対応する噴射口S1から空気を噴出させるので、経路R2に位置する粒状体G1は排除されない。
本実施形態では、良否判定部7aは、位置異常判定部7kが算出した並列方向変動量に応じて画素のチャンネルへの分配を変更する。例えば、良否判定部7aは、並列方向変動量に対応する大きさで、検出領域DUの移動方向と反対方向に、チャンネル分配を変更する。記憶部7fは、良否判定部7aが変更した新たなチャンネル分配を記憶する。
なお、良否判定部7aがチャンネル分配を変更した後は、不良品の判定及び排除が適切に行われる。良否判定部7aがチャンネル分配を変更した後に、記憶部7fが、前センサ23Aの出力を、正常出力として記憶(更新)してもよい。
以上述べた検出領域DUの左右方向の移動に係る判定・処理、及び検出領域DUのZ方向の移動に係る判定・処理について、一方のみを行うように制御装置7が構成されてもよい。両方を組み合わせて行うように制御装置7が構成されてもよい。
図9に、検出領域DUの位置が回転した場合の、前センサ23Aの出力の変化が示されている。
変化前の正常な位置の検出領域DUが実線で示され、変化後の異常な位置の検出領域DUが破線で示されている。検出領域DUが実線の位置から破線の位置へ変化すると、検出領域DUにおける図形Fが占める領域は、回転中心の左右で異なる態様で変化する。
回転中心の左において、検出領域DUにおける三角形F1及び長方形F2が占める領域は、左右方向に大きくなり、且つ、左に移動する。
回転中心の右において、検出領域DUにおける三角形F1及び長方形F2が占める領域は、左右方向に小さくなり、且つ、右に移動する。
上述の、検出領域DUにおける図形Fが占める領域の変化は、前センサ23Aの出力の変化として表れる。図7の中段に、検出領域DUが実線の位置にある時の前センサ23Aの出力(以下「変化前出力」と称する。)が示されている。図7の下段に、検出領域DUが破線の位置にある時の前センサ23Aの出力(以下「変化後出力」と称する。)が示されている。
詳しい説明は省略するが、検出領域DUにおける図形Fが占める領域の変化に対応して、変化前出力における立ち下がり及び立ち上がりの位置(画素a1-a8)が、変化後出力における立ち下がり及び立ち上がりの位置(画素b1-b8)へ変化する。
ここで、検出領域DUの移動(並進、回転)と前センサ23Aの出力変化との関係について検討する。検査領域IAからの光が光軸26Aに沿って進みミラー24及びレンズ装置25を通って前センサ23Aの受光面に達する。従って、検査領域IAにおける座標系と前センサ23Aの受光面における座標系とは、一対一で対応し、幾何的に変換可能である。この変換関係に基づいて、前センサ23Aの出力における立ち下がり及び立ち上がりの位置の変化から、検出領域DUの移動量(並進・回転)を算出することが可能である。
図9に示されるように検出領域DUが回転(または傾斜)した場合、Z方向の移動量及び左右方向の移動量が、検出領域DUにおける位置に応じて変化する。従って、上述した排除装置30の動作タイミングの変更及びチャンネル分配の変更に関して、変更の態様をチャンネルごとに異ならせる必要がある。
例えば、回転中心よりも左に位置するチャンネルについては、検出領域DUがZ2側に移動しているので、排除装置30の動作タイミングを早くする必要がある。一方、回転中心よりも右に位置するチャンネルについては、検出領域DUがZ1側に移動しているので、排除装置30の動作タイミングを遅くする必要がある。また、回転中心からの距離に応じてチャンネルの幅を異ならせる必要がある。回転中心から遠いチャンネルの幅は、回転中心に近いチャンネルの幅よりも小さくする必要がある。
以上述べた事項を考慮し、制御装置7が次のように構成されてもよい。位置異常判定部7kは、送出方向変動量をチャンネルごとに算出する。排除制御部7jは、位置異常判定部7kが算出したチャンネルごとの送出方向変動量に基づいて、排除装置30の動作タイミングを変更する。位置異常判定部7kは、並進方向変動量をチャンネルごとに算出する。良否判定部7aは、位置異常判定部7kが算出したチャンネルごとの並進方向変動量に基づいて、チャンネル分配を変更する。
図10に、検出領域DUの位置がY方向(紙面直交方向)に変化した場合の、前センサ23Aの出力の変化が示されている。
この場合、いわゆるピントが外れた状態となる。変化後出力(図10下段)のコントラストが、変化前出力(図10中段)よりも小さくなっている。換言すれば、変化後出力における図形Fによる出力の低下量が、変化前出力における図形Fによる出力の低下量よりも小さくなっている。一方、変化後出力における立ち下がり及び立ち上がりの位置(画素b1-b8)は、変化前出力から変化していない。
本実施形態では、以上述べた事項を利用して、検出領域DUの位置の異常の有無が判定される。すなわち、位置異常判定部7kが、検出装置20(前センサ23A)の出力における図形Fに対応する部分に基づいて、検出領域DUの位置の異常の有無を判定する。例えば、位置異常判定部7kは、図形Fによる出力が、予め設定された正常範囲を超えている場合に、検出領域DUの位置が異常であると判定する。
また、位置異常判定部7kは、検出装置20(前センサ23A)の出力における図形Fに対応する部分に基づいて、前レンズ装置25Aのピントを調整する。例えば、位置異常判定部7kは、図形Fによる出力の低下量が小さくなるように、前レンズ装置25Aのピントを調整する。
上述した形態と同様にして、検出領域DUの位置の異常の判定が、後センサ23Bの出力に基づいて行われる。すなわち、位置異常判定部7kは、後センサ23Bの出力における図形Fに対応する部分に基づいて、検出領域DUの位置の異常の有無を判定する。その場合、良否判定部7aによるチャンネル分配の変更は、後センサ23Bのチャンネル分配に対して実行される。排除制御部7jによる排除装置30の動作タイミングの変更は、後センサ23Bに関する動作タイミングに対して実行される。位置異常判定部7kによるピント調整は、前レンズ装置25Aを対象として実行される。
上述した形態と同様にして、検出領域DLの位置の異常の判定は、透過センサ23Cの出力に基づいて行われる。すなわち、位置異常判定部7kは、透過センサ23Cの出力における図形Fに対応する部分に基づいて、検出領域DLの位置の異常の有無を判定する。その場合、良否判定部7aによるチャンネル分配の変更は、透過センサ23Cのチャンネル分配に対して実行される。排除制御部7jによる排除装置30の動作タイミングの変更は、透過センサ23Cに関する動作タイミングに対して実行される。位置異常判定部7kによるピント調整は、前レンズ装置25Aを対象として実行される。
〔検出領域異常対応処理〕
図11のフローチャートを参照しながら、粒状体検査装置で実行される検出領域異常対応処理について説明する。検出領域異常対応処理は、粒状体検査装置の稼働中に繰り返し実行される。検出領域異常対応処理が、粒状体検査装置の起動時に実行されてもよいし、オペレータからの操作入力に応じて実行されてもよい。
制御装置7は、各センサ23から出力を取得する(ステップ#101)。
位置異常判定部7kは、ステップ#101で取得された各センサ23の出力に基づいて、検出領域DU、DLの位置の異常の発生の有無を判定する(ステップ#102)。
検出領域DU、DLの位置に異常が発生していると判定されると(ステップ#102:Yes)、位置異常判定部7kは報知装置8を作動させる(ステップ#103)。
ステップ#103の実行後、良否判定部7aは、センサ23のチャンネル分配を変更する(ステップ#104)。
ステップ#104の実行後、排除制御部7jは、排除装置30の動作タイミングを変更する(ステップ#105)。
ステップ#105の実行後、位置異常判定部7kは、レンズ装置25のピントを調整する。
検出領域DU、DLの位置に異常が発生していないと判定された場合(ステップ#102:No)、及びステップ#105の実行後、検出領域異常対応処理は終了する。
〔他の実施形態〕
(1)部材50の数量、形状及び位置は、上述の例に限定されない。検査領域IAに、前センサ23A用の部材50、後センサ23B用の部材50、及び透過センサ23C用の部材50が設けられてもよい。検査領域IAに各センサ23用の部材50のうちの一部が設けられてもよい。
(2)図形Fの数量、形状及び位置は、上述の例に限定されない。図形Fが、三角形F1及び長方形F2のうちの一方でもよい。図形Fが、多角形であってもよい。図形Fが、白抜きの図形(すなわち、輪郭線のみの図形)を含んでもよい。図形Fが、線分でもよい。
(3)前センサ23A用の部材50、及び後センサ23B用の部材50は、図形F以外の領域が不透明の白色であると好ましい。透過センサ23C用の部材50は、図形F以外の領域が透明であると好ましい。
(4)センサ23の出力における2つの図形Fの間に対応する部分に基づいて、センサ23の感度及び/または照明装置21の発光強度を制御するように、制御装置7が構成されてもよい。
(5)位置異常判定部7kが、検出領域DU、DLの位置変動量(送出方向変動量、並列方向変動量)を算出し、位置変動量が報知閾値を超える場合に報知装置8を作動させるように構成されてもよい。例えば、報知閾値は、タイミング変更及びチャンネル分配変更を行うことにより不良品排除が適切に実行可能な限度の変動量として設定される。
(6)制御装置7が、検出領域DU、DLの位置が異常であると判定した時に、報知装置8の作動、チャンネル分配の変更、排除装置30の動作タイミングの変更、及びレンズ装置25のピント調整のうち少なくとも1つを実行するよう、構成されてもよい。
本発明は、粒状体を検査する装置(色彩選別器、光学選別器等)に適用可能である。
7a :良否判定部
7f :記憶部
7j :排除制御部
7k :位置異常判定部
8 :報知装置
10 :送出装置
20 :検出装置
23 :センサ
25 :レンズ装置
30 :排除装置
50 :部材
DL :検出領域
DU :検出領域
F :図形
F1 :三角形
F1a :部位(第1部位)
F2 :長方形
F2a :部位(第2部位)
F2b :部位(第2部位)
G1 :粒状体
G2 :粒状体

Claims (9)

  1. 検出領域からの光を検出する検出装置と、
    前記検出領域を通過するように粒状体を送り出す送出装置と、
    表面に図形が描かれると共に、前記図形が前記検出装置の出力に表れるように前記検出領域に配置される部材と、
    前記検出装置の出力における前記図形に対応する部分に基づいて、前記検出領域の位置の異常の有無を判定する位置異常判定部と、を備える粒状体検査装置。
  2. 前記検出領域が正常である時の前記検出装置の出力である正常出力を記憶する記憶部を備え、
    前記位置異常判定部は、前記検出装置の出力と前記正常出力とを比較して前記検出領域の位置の異常の有無を判定する請求項1に記載の粒状体検査装置。
  3. 前記図形は、第1部位と第2部位とを有し、
    前記第1部位は、特定方向に沿って前記検出領域がずれた場合に前記検出装置の出力における前記第1部位に対応する部分が変化する形態であり、
    前記第2部位は、前記特定方向に沿って前記検出領域がずれた場合に前記検出装置の出力における前記第2部位に対応する部分が変化しない形態であり、
    前記位置異常判定部は、前記検出装置の出力における前記第1部位に対応する部分及び前記第2部位に対応する部分に基づいて前記検出領域の位置の異常の有無を判定する請求項1又は2に記載の粒状体検査装置。
  4. 前記第1部位は、前記図形が含む三角形の一部であり、
    前記第2部位は、前記図形が含む長方形の一部である請求項3に記載の粒状体検査装置。
  5. 報知装置を備え、
    前記位置異常判定部は、前記検出領域の位置の異常が有ると判定した場合に前記報知装置を作動させる請求項1から4のいずれか1項に記載の粒状体検査装置。
  6. 報知装置を備え、
    前記位置異常判定部は、前記検出領域の位置変動量を算出し、前記位置変動量が報知閾値を超える場合に前記報知装置を作動させる請求項1から5のいずれか1項に記載の粒状体検査装置。
  7. 前記検出装置の出力に基づいて前記粒状体の良否を判定する良否判定部を備え、
    前記送出装置は、前記粒状体を複数並列で送り出すように構成され、
    前記検出装置は、前記検出領域における前記粒状体の並列方向に対応する方向に並ぶ複数の画素を備え、
    前記位置異常判定部は、前記検出装置の出力における前記図形に対応する部分に基づいて、前記並列方向についての前記検出領域の位置の変動量である並列方向変動量を算出し、
    前記良否判定部は、並列する複数の前記粒状体に対応するように複数の前記画素を分配して複数のチャンネルを設定し、前記チャンネルごとに前記粒状体の良否を判定し、前記並列方向変動量に応じて前記画素の前記チャンネルへの分配を変更する請求項1から6のいずれか1項に記載の粒状体検査装置。
  8. 前記検出装置の出力に基づいて前記粒状体の良否を判定する良否判定部と、
    前記良否判定部により良品でないと判定された前記粒状体を排除する排除装置と、
    前記排除装置の動作タイミングを制御する排除制御部を備え、
    前記位置異常判定部は、前記検出装置の出力における前記図形に対応する部分に基づいて、前記送出装置による前記粒状体の送出方向についての前記検出領域の位置の変動量である送出方向変動量を算出し、
    前記排除制御部は、前記送出方向変動量に基づいて前記排除装置の動作タイミングを変更する請求項1から7のいずれか1項に記載の粒状体検査装置。
  9. 前記検出装置が、入射した光を検出するセンサと、前記センサに入射する光を合焦させるレンズ装置と、を備え、
    前記位置異常判定部は、前記検出装置の出力における前記図形に対応する部分に基づいて前記レンズ装置のピントを調整する請求項1から8のいずれか1項に記載の粒状体検査装置。
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