JP2002263585A - 粒状体選別装置及び粒状体処理装置 - Google Patents

粒状体選別装置及び粒状体処理装置

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JP2002263585A
JP2002263585A JP2001070312A JP2001070312A JP2002263585A JP 2002263585 A JP2002263585 A JP 2002263585A JP 2001070312 A JP2001070312 A JP 2001070312A JP 2001070312 A JP2001070312 A JP 2001070312A JP 2002263585 A JP2002263585 A JP 2002263585A
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flow
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granular
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JP2001070312A
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English (en)
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Hideji Sonoda
秀二 園田
Shinichi Kitano
紳一 北野
Takahiro Urahira
隆博 浦平
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置のコンパクト化を図ることが可能となる
粒状体選別装置を提供する。 【解決手段】 粒状体群を一層状態で且つ複数列並ぶ状
態で流下移動させる傾斜姿勢の流下案内体Rと、この流
下案内体Rから落下排出される粒状体群を検出対象とし
て前記粒状体群のうちの不良の粒状体及び粒状体群に混
入する異物を不良物として検出する光学式検査手段G
と、光学式検査手段Gの検出結果に基づいて不良物と正
常な粒状体とを異なる経路に分離する分離手段Fとを備
えて、光学式検査手段Gが、流下案内体から落下排出さ
れる粒状体群の並び方向の全幅にわたる検出領域を備え
る密着型リニアイメージセンサ4A,4Bを、流下案内
体Rから落下排出された粒状体群が落下排出される落下
予定経路に対して近接配置する状態で備えて構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒状体群を一層状
態で且つ複数列並ぶ状態で流下移動させる傾斜姿勢の流
下案内体と、この流下案内体から流下排出される粒状体
群を検出対象として前記粒状体群のうちの不良の粒状体
及び粒状体群に混入する異物を不良物として検出する光
学式検査手段と、前記光学式検査手段の検出結果に基づ
いて前記不良物と前記正常な粒状体とを異なる経路に分
離する分離手段とを備えて構成されている粒状体選別装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記構成の粒状体選別装置において、従
来では、例えば特開昭62−61683号公報に示され
る構成のものがあった。すなわち、粒状体の一例として
米粒を選別処理する構成であり、ホッパーに貯留されて
いる米粒群を振動機によって振動する振動台により流出
させて流出した米粒群を傾斜姿勢の流下案内体としての
シュートによりその長い流下経路に沿って流下移動させ
る構成となっており、前記光学式検査手段としては、い
わゆる縮小型のラインイメージセンサを用いる構成とな
っていた。説明を加えると、シュートから流下排出され
る米粒群を検出対象として、複数の受光素子を並べた縮
小型のラインイメージセンサと、米粒群からの光を縮小
させてラインイメージセンサ上に結像させる凸レンズ等
を備える、いわゆるカメラ形式の受光装置が用いられて
いた。
【0003】そして、この種の粒状体選別装置と、その
粒状体選別装置にて選別処理する前又は選別処理がが終
了した後の粒状体の処理を実行する処理装置とが備えら
れた粒状体処理装置において、従来では、次のような構
成のものがあった。例えば、前記処理として粒状体とし
ての米粒の精米処理を実行する精米機を、粒状体選別装
置にて選別処理が終了した後の粒状体の処理を実行する
処理装置として備えるものにおいて、前記粒状体選別装
置と処理装置としての精米機とを横方向に並設させた状
態で設ける構成のものがあった。すなわち、粒状体選別
装置にて選別処理が終了した後の粒状体を、一旦、揚上
搬送装置により揚上搬送させて精米機の上方側に位置す
る供給箇所から粒状体を供給して精米処理を行う構成と
なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の粒状体
選別装置においては、上記したような凸レンズを備えて
検出対象である米粒群からの光を縮小型ラインイメージ
センサ上に結像させる必要があることから、光学式検査
手段を米粒群が流下排出される流下予定経路から横方向
に設定距離離間した箇所に設置させる必要があり、粒状
体選別装置の前後方向の寸法が大型化するという不利な
面があった。特に、検出精度を向上させる目的で、米粒
群の通過箇所の前後両側部に夫々、縮小型ラインイメー
ジセンサを備えて、一方の縮小型ラインイメージセンサ
は、照明手段にて照明した光が米粒を透過した後の透過
光を検出する構成とし、他方の縮小型ラインイメージセ
ンサが、照明した光が米粒にて反射した後の反射光を検
出する構成として、それらの夫々の検出結果に基づい
て、粒状体群のうちの不良の粒状体及び粒状体群に混入
する異物を不良物として判別する構成とした場合におい
ては、前後方向での外形寸法が更に大型化する不利があ
る。しかも、上記従来構成においては、米粒群を傾斜姿
勢の長いシュートにより流下案内させる構成であるか
ら、粒状体選別装置の上下方向の寸法が大型化するとい
う不利な面もあった。
【0005】前後方向での外形寸法が大型化する不利に
ついて更に説明を加える。すなわち、米粒群は、流下案
内体から一層状態で且つ複数列並ぶ状態で落下排出され
ることになるが、前記縮小型のラインイメージセンサを
用いた従来のカメラ形式の受光装置においては、例え
ば、図18に示すように、一層状態で且つ複数列並ぶ米
粒群kの画像全体をひとつのレンズ30で集光するた
め、複数列の中央部では光のラインイメージセンサ31
に対する入射方向が、米粒群の並び方向に対して垂直と
なるが、端部側の列では、ラインイメージセンサ31に
対する入射方向が米粒群の並び方向に対して傾斜する状
態となる。ところで、米粒群は流下案内体から落下排出
されることになるので、並び方向に沿って常に一直線状
に並ぶ状態で落下するとは限らず、例えば図19に示す
ように、平面視において並び方向と交差する(図の上下
方向)に位置がずれるおそれがある。ある米粒k1が交
差方向にずれている場合には、ラインイメージセンサ3
1でのその米粒の存在箇所に対応する検出対象領域Q1
とは異なる隣接する検出対象領域Q2に位置するものと
して誤って検査処理を行うことがあり、分離手段による
分離作動が適正に行えないものとなる不利がある。しか
も、このような傾斜方向での光の入射に起因して生じる
検出精度の低下を抑制するためには、ラインイメージセ
ンサと米粒群の存在位置との距離をできるだけ離間させ
たほうがよいが、その結果、粒状体選別装置の前後方向
の寸法が大型化することになる。
【0006】上記従来構成の粒状体処理装置において
は、前記粒状体選別装置と処理装置とを横方向に並設す
る構成であるから、平面視での装置の外形寸法がそれだ
け大きくなり、それらを設置するための設置スペースが
多く必要となる不利があり、しかも、揚上搬送装置が必
要で装置全体として構成が複雑化する不利もあった。
【0007】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、その目的は、装置のコンパクト化を図ることが
可能となる粒状体選別装置を提供する点にある。
【0008】本発明の別の目的は、構成の簡素化及び装
置のコンパクト化を可能とする粒状体処理装置を提供す
る点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、粒状
体群を一層状態で且つ複数列並ぶ状態で流下移動させる
傾斜姿勢の流下案内体と、この流下案内体から落下排出
される粒状体群を検出対象として前記粒状体群のうちの
不良の粒状体及び粒状体群に混入する異物を不良物とし
て検出する光学式検査手段と、前記光学式検査手段の検
出結果に基づいて前記不良物と前記正常な粒状体とを異
なる経路に分離する分離手段とを備えて構成されている
粒状体選別装置において、前記光学式検査手段が、前記
流下案内体から落下排出される粒状体群の並び方向の全
幅にわたる検出領域を備える密着型リニアイメージセン
サを、前記流下案内体から落下排出された前記粒状体群
が落下排出される落下予定経路に対して近接配置する状
態で備えて構成され、前記流下案内体が、その粒状体群
の流下移動方向に沿う長さが粒状体群の並び方向に沿う
横幅よりも短い形状に構成されていることを特徴とす
る。
【0010】すなわち、流下案内体から落下排出される
粒状体群の並び方向の全幅にわたる検出領域を備える密
着型リニアイメージセンサを、粒状体群が落下排出され
る落下予定経路に対して近接配置する状態で備えて、こ
の密着型リニアイメージセンサを利用して前記粒状体群
のうちの不良の粒状体及び粒状体群に混入する異物を不
良物として検出する光学式検査手段が構成される。上記
した密着型リニアイメージセンサは、その検出対象に対
して密着させる程度に近接させた状態で使用されるもの
であり、密着型リニアイメージセンサと検出対象である
粒状体群が通過する落下予定経路との間には、従来構成
のような無用な長い間隔が必要でないので、それだけ前
後方向での装置のコンパクトを図ることが可能となる。
又、前記流下案内体が、その粒状体群の流下移動方向に
沿う長さが粒状体群の並び方向に沿う横幅よりも短い形
状に構成されているから、流下案内体の流下移動方向に
沿う長さが短いので、従来構成のように上下方向に長い
流下案内体を設けるものに比べて、装置の上下方向での
寸法を小型化させることが可能となり、装置全体として
コンパクト化を図ることが可能となる粒状体選別装置を
提供できるに至った。
【0011】請求項2によれば、請求項1において、前
記流下案内体における粒状体群を載置案内する載置案内
面に、前記粒状体群を複数列状に分割した状態で案内す
る複数の案内溝を前記粒状体群の並び方向に沿って並べ
て備える状態で構成されていることを特徴とする。
【0012】前記流下案内体にて流下移動されるとき
に、粒状体群は流下案内体における載置案内面上を載置
案内されて流下移動することになるが、載置案内面には
複数の案内溝が横幅方向に並べて備えられているので、
粒状体群はそれらの複数の案内溝の夫々に沿って列状に
案内されることになる。つまり、粒状体群は複数の案内
溝によって並び方向に確実に分離された複数列となる状
態で、前記落下予定経路に対して落下供給されることに
なる。
【0013】従って、粒状体群はその並び方向に沿って
各列毎に確実に分離された状態で、落下予定経路を通過
するので、例えば、分離手段が不良物をエアー吹きつけ
や機械式の排除機構により、落下経路から横方向に移動
させて異なる経路に分離させる構成とした場合におい
て、粒状体群のいずれかの列で不良物が検出されて、分
離手段によりその不良物を分離させる分離作動を実行す
るときに、その列に隣接する列の粒状体をも合わせて誤
って伴連れ状態で分離させるといった不都合を回避し
て、不良物と正常な粒状体との分離を精度よく行うこと
が可能となり、請求項1を実施するのに好適な手段が得
られる。
【0014】請求項3によれば、請求項1又は2におい
て、前記流下案内体が、上下方向に重複するとともに前
記粒状体群の並び方向と直交する前後方向に並ぶ状態で
複数設けられ、複数の流下案内体の夫々に対応させて、
前記光学式検査手段及び前記分離手段が各別に設置され
ていることを特徴とする。
【0015】粒状体群を流下移動させる傾斜姿勢の流下
案内体が複数設けられて、その複数の流下案内体が前後
方向に並ぶ状態で設けられるのであるが、そのとき、上
下方向にも重複する状態で並ぶように設けられる。つま
り、傾斜姿勢の流下案内体の上方側の空間を有効利用し
て、複数の流下案内体を重ね合わせるように並べて配置
させるのである。このように無駄な空き空間の無い状態
で複数の流下案内体を配置させることができ、装置全体
としてのコンパクト化が図れることになる。
【0016】そして、複数の流下案内体の夫々に対応さ
せて、前記光学式検査手段及び前記分離手段が各別に設
置されていることから、複数の流下案内体にて落下排出
される夫々の粒状体群に対して、各光学式検査手段の検
出結果に基づいて不良物と正常な粒状体とを異なる経路
に分離する処理を並列状態で同時に行うことができ、処
理能力を増加させることができる。
【0017】従って、装置全体としてのコンパクト化を
図りながらも、処理能力を増加させることが可能とな
り、請求項1又は2を実施するのに好適な手段が得られ
る。
【0018】請求項4によれば、請求項1〜3のいずれ
かにおいて、前記流下案内体が上下方向に並ぶ状態で複
数設けられるとともに、複数の流下案内体の夫々に対応
させて、前記光学式検査手段及び前記分離手段が各別に
設置され、上部側に位置する流下案内体により流下移動
され、その流下案内体に対応して備えられた前記分離手
段にて分離された前記正常な粒状体を、下部側に位置す
る流下案内体に供給させるように構成されていることを
特徴とする。
【0019】すなわち、上部側に位置する流下案内体に
より流下移動され、その流下案内体に対応して備えられ
た光学式検査手段の検出結果に基づいて分離手段にて分
離される不良物と正常な粒状体のうちの正常な粒状体だ
けを下部側に位置する流下案内体に供給させ、更に、そ
の下部側の流下案内体に対応して備えられた光学式検査
手段の検出結果に基づいて分離手段にて不良物と正常な
粒状体とに分離するのである。
【0020】つまり、上部側に位置する流下案内体によ
り粒状体群を落下排出させ、光学式検査手段の検出結果
に基づいて分離手段にて分離させた後に、正常な粒状体
の中に不良物が混入している場合であっても、下部側の
流下案内体により落下排出させて再度、不良物と正常な
粒状体とに分離されることから、正常な粒状体として得
られたものの中に不良物が混入する割合を少なくして、
更に精度よく選別することが可能となる。
【0021】従って、装置全体としてのコンパクト化を
図りながらも、選別精度の向上を図ることが可能とな
り、請求項1〜5のいずれかを実施するのに好適な手段
が得られる。
【0022】請求項5によれば、請求項1〜3のいずれ
かにおいて、前記流下案内体が上下方向に並ぶ状態で複
数設けられるとともに、複数の流下案内体の夫々に対応
させて、前記光学式検査手段及び前記分離手段が各別に
設置され、上部側に位置する流下案内体により流下移動
され、その流下案内体に対応して備えられた前記分離手
段にて分離された前記不良物を、下部側に位置する流下
案内体に供給させるように構成されていることを特徴と
する。
【0023】すなわち、上部側に位置する流下案内体に
より流下移動され、その流下案内体に対応して備えられ
た光学式検査手段の検出結果に基づいて分離手段にて分
離された不良物と正常な粒状体のうちの不良物だけを下
部側に位置する流下案内体に供給させ、更に、その下部
側の流下案内体に対応して備えられた光学式検査手段の
検出結果に基づいて分離手段にて不良物と正常な粒状体
とに分離するのである。
【0024】つまり、上部側に位置する流下案内体によ
り粒状体群を落下排出させ、光学式検査手段の検出結果
に基づいて分離手段にて分離させた後に、不良物として
分離されたものの中に正常な粒状体が混入している場合
であっても、下部側の流下案内体により落下排出させて
再度、不良物と正常な粒状体とに分離されることから、
不良物として分離されたものの中に混入する正常な粒状
体を不良物として処理することなく、正常な粒状体とし
て得るようにしているので、更に精度よく選別すること
が可能となる。
【0025】従って、装置全体としてのコンパクト化を
図りながらも、選別精度の向上を図ることが可能とな
り、請求項1〜5のいずれかを実施するのに好適な手段
が得られる。
【0026】請求項6によれば、請求項1〜5のいずれ
か1項に記載の粒状体選別装置と、その粒状体選別装置
にて選別処理する前又は選別処理が終了した後の粒状体
の処理を実行する処理装置とが備えられた粒状体処理装
置において、前記処理装置が、前記粒状体選別装置の下
方側又は上方側に設置されているを特徴とする。
【0027】従って、処理装置が粒状体選別装置の下方
側又は上方側に設置されので、平面視での装置全体とし
ての外形寸法は、処理装置と粒状体選別装置と横に並べ
るものに比べて小さくなり、装置全体としての設置スペ
ースが少ないもので済み、装置のコンパクト化を可能と
する粒状体処理装置を提供できるに至った。
【0028】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、本発明に
係る粒状体検査装置の第1実施形態を、玄米や精米等の
米粒群からなる粒状体群を振動流下板1により流下移動
させながら不良物の検出及び除去を行う場合について図
面に基づいて説明する。
【0029】図1に示すように、構成する平坦な板状に
構成された流下案内体Rとしての振動流下板1が緩やか
な傾斜姿勢となるように設置され、この振動流下板1の
上部側に設けた貯留タンク2から供給された米粒群k
が、振動流下板1の上面を一層状態で横幅方向に複数列
並ぶ状態で流下案内される構成となっている。つまり、
振動流下板1はその全体が傾斜姿勢を維持したまま振動
機構3によって高速で微小量斜め方向に振動するように
構成され、貯留タンク2から振動流下板1上に供給され
た米粒群kを振動によって傾斜下方側に向けて流下移動
させるように構成されている。振動流下板1は緩やかな
傾斜姿勢であるから、振動機構3が動作していない状態
では米粒群は自然流下しないようになっている。前記振
動流下板1による米粒群kの流下移動の速度は緩やかで
あり、米粒群kは振動流下板1の傾斜方向端部から一層
状態で複数列並ぶ状態でそのまま落下排出するようにな
っている。
【0030】貯留タンク2は、外部の精米機にて精米処
理された後の米粒群が供給されて貯留されるようになっ
ており、下端側ほど先細筒状に形成され、電磁ソレノイ
ド4の操作により、米粒群の排出を許容する状態と排出
を停止する状態とに切り換え自在なシャッター機構Sが
備えられている。尚、この貯留タンク2から振動流下板
1への供給量は振動流下板1の振動機構3による振動速
度や振動幅等を変化させて調節することができるように
なっている。
【0031】そして、前記振動流下板1の傾斜方向端部
から米粒群kが一層状態で複数列並ぶ状態で流下排出し
た直後の箇所を検出対象箇所として、米粒群のうちの不
良の米粒及び米粒群に混入する異物を検出する光学式検
査手段Gが備えられている。前記光学式検査手段Gは、
振動流下板1から流下排出される米粒群の並び方向の全
幅にわたる領域を検出対象とした密着型リニアイメージ
センサ4A,4Bを、米粒群が流下排出される流下予定
経路に対して近接配置する状態で備えて構成されてい
る。
【0032】詳述すると、図2に示すように、流下予定
経路に対して前方側個所(図2の左側)には、流下予定
経路における検出位置Jに位置する米粒群kの並び方
向、つまり、横幅方向の全幅を照明する照明手段として
の多数の発光ダイオード(LED)を横幅方向に並列配
備したLEDアレイ5と、そのLEDアレイ5からの照
明光が米粒群kで反射した反射光を受光する反射光用の
密着型リニアイメージセンサ4Bとが、粒状体群が流下
排出される流下予定経路に対して近接配置する状態で設
けられている。一方、LEDアレイ5の設置位置とは反
対側(図の右側)に、LEDアレイ5からの照明光が米
粒群kを透過した透過光を受光する透過光用の密着型リ
ニアイメージセンサ4Aが、粒状体群が流下排出される
流下予定経路に対して近接配置する状態で設けられてい
る。前記LEDアレイ5は、多数の発光ダイオードを横
幅方向に並列配備して構成されるものであり、検出位置
Jにおける米粒群kの横幅方向の全幅を照明する照明手
段として機能することになる。
【0033】そして、前記LEDアレイ5を設けた側と
同じ側に、米粒群kにおける正常物(正常米)からの透
過光と同一又は略同一の明るさの光を透過光用の密着型
リニアイメージセンサ4Aに向けて反射する透過光用反
射板6が設けられ、LEDアレイ5が、この透過光用反
射板6を照明するように配置されている。尚、LEDア
レイ5、反射光用の密着型リニアイメージセンサ4B及
び透過光用反射板6は、夫々、図示しない支持部材にて
位置固定状態で支持される構成となっている。ここで
は、配置構成を理解し易くするために支持部材を省略し
ている。
【0034】透過光用の密着型リニアイメージセンサ4
Aを設けた側と同じ側に、米粒群kにおける正常物(正
常米)からの反射光と同一又は略同一の明るさの光を反
射光用の密着型リニアイメージセンサ4Aに向けて反射
する反射光用反射板7が設けられている。透過光用の密
着型リニアイメージセンサ4Aと反射光用反射板7と
は、図示しない支持部材にて位置固定状態で支持される
構成となっている。
【0035】図5、図6に示すように、上記両リニアイ
メージセンサ4A,4Bは、米粒kの大きさよりも小さ
い範囲p(例えば米粒kの大きさの10分の1程度)を
夫々の受光対象範囲として各別に受光情報つまり受光光
量の検出情報が取出し可能な複数個の受光部4aを米粒
群の並び方向に沿って並ぶ状態で形成され、この受光部
4aは、検出位置にある米粒群kを検出対象として、米
粒群kの並び方向の全幅を受光範囲とするように検出領
域を備えるように構成されている。そして、各受光部4
aに対応する米粒群kからの光を米粒群kの並び方向に
縮小させることなく、上下方向にのみ屈曲させて焦点を
合わせるシリンドリカルレンズ8が受光部に対向させて
配置されている。
【0036】上記検出位置Jから流下方向下流側に、上
記検出位置Jでの両リニアイメージセンサ4A,4Bの
受光情報に基づいて検出された着色粒kや異物等の不良
物と正常物(正常な米粒k)とを異なる経路に分離させ
るために、不良物gに対してエアーを吹き付けて正常な
米粒群kの移動方向から分離させるためのエアー吹き付
け装置9が設けられ、このエアー吹き付け装置9は、噴
射ノズル9aの複数個を、米粒群の並び方向の全幅にわ
たり複数の噴射ノズル9aが並置される状態で設けられ
ている。従って、エアー吹き付け装置9が、粒状体群の
うちの不良の粒状体及び粒状体群に混入する異物と、正
常な粒状体とを異なる経路に分離する分離手段Fを構成
する。
【0037】そして、振動流下板1の下端部から流下す
る米粒群kのうちで、エアー吹き付け装置9によるエア
ー噴出作用を受けずにそのまま落下移動する正常な米粒
kを回収する良米用の受口部10と、エアー噴出作用を
受けて正常な米粒kの流れから横方向に分離した着色米
や胴割れ米等の不良米又は石やガラス片等の異物を回収
する不良物用の受口部11とが設けられ、良米用の受口
部10が横幅方向に細長い筒状に形成され、その良米用
の受口部10の周囲を囲むように、不良物用の受口部1
1が形成されている。前記良米用の受口部10にて回収
された正常な米粒k、及び、不良物用の受口部11に回
収された不良米や異物は、図示しない搬送手段によって
他の処理装置に搬送される。
【0038】次に、この粒状体検査装置の制御構成につ
いて説明する。図4に示すように、マイクロコンピュー
タ利用の制御装置12が設けられ、この制御装置12
は、両リニアイメージセンサ4A,4Bからの画像信号
と、例えば作業の開始や停止を指令したり、貯留タンク
2から振動流下板1への供給量等を指令するための操作
部13からの指令情報とが入力され、シャッター機構S
を開閉させるための電磁ソレノイド4に対する駆動信
号、LEDアレイ5に対する駆動信号、エアー吹き付け
装置9における各噴射ノズル9aへのエアー供給をオン
オフする複数個の電磁弁14に対する駆動信号と、振動
機構3に対する駆動信号等を出力するように構成されて
いる。
【0039】そして、選別作業を実行するとき、選別対
象としての米粒群の性状等に基づいて、米粒群が一層状
態で且つ複数列並ぶ状態で流下移動するとともに、各列
の夫々において流下移動方向に沿って米粒が間隔をあけ
た状態で流下移動して振動流下板1から落下排出される
ような動作条件が予め実験等により求めて設定されてお
り、その動作条件となるような振動速度及び振動幅で振
動機構3が動作するように構成されている。従って、流
下案内体Rにより流下移動される複数列の粒状体群が、
各列の夫々において流下移動方向に沿って粒状体が間隔
をあけた状態で流下移動するように構成されていること
ことになる。
【0040】従って、前記流下案内体にて流下移動され
るときに、各列の夫々において流下移動方向に沿って粒
状体が間隔をあけた状態で流下移動することになるの
で、粒状体群のいずれかの列で不良物が検出されて、分
離手段によりその不良物を分離させる分離作動を実行す
るときに、その列内の粒状体であって不良物の流下方向
の前後に位置する正常な粒状体をも合わせて誤って伴連
れ状態で分離させるといった不都合を回避して、不良物
と正常な粒状体との分離を精度よく行うことが可能とな
る。
【0041】前記制御装置12は、例えば、操作部13
からの作業開始の指令により、シャッター機構Sを開き
振動機構3を作動させて米粒群kの流下移動を開始して
選別作業を開始して、操作部13からの作業停止の指令
により、振動機構3の作動を停止してシャッター機構S
を閉じて選別作業を停止する。
【0042】そして、この制御装置12は、選別作業を
実行するときに、各リニアイメージセンサ4A,4Bの
受光情報に基づいて、流下排出される米粒群kのうちの
不良の米粒及び米粒群に混入する異物を不良物として判
別する判別処理を実行するように構成されている。従っ
て、この制御装置12を利用して、米粒群kのうちの不
良の米粒及び米粒群に混入する異物を不良物として判別
する判別手段が構成されている。
【0043】つまり、米粒群kからの透過光及び前記透
過光用反射板6からの反射光を受光する透過光用の密着
型リニアイメージセンサ4Aの受光情報に基づいて、前
記制御装置12が、その受光量が米粒群kにおける正常
物からの透過光に対する適正光量範囲から外れた位置に
不良物が存在していることを検出し、又、米粒群kから
の反射光及び前記反射光用反射板7からの反射光を受光
する反射光用の密着型リニアイメージセンサ4Bの受光
情報に基づいて、その受光量が米粒群kにおける正常物
からの反射光に対する適正光量範囲から外れた位置に、
不良物が存在していることを判別するように構成されて
いる。
【0044】透過光の場合は、図7の透過光用の密着型
リニアイメージセンサ4Aの出力波形に示すように、各
受光部4aの受光量に対応する出力電圧が米粒群kに対
する適正光量範囲ΔEt内にある場合に正常な米粒の存
在を判別し、設定適正範囲ΔEtを外れた場合に米粒の
不良又は異物の存在を判別する。ここで、透過光用の適
正光量範囲ΔEtは、正常米粒からの標準的な透過光に
対する出力電圧レベルe0を挟んで上下所定幅の範囲に
設定される。
【0045】そして、適正光量範囲ΔEtよりも小さい
場合に、正常な米粒よりも透過率が小さい不良の米粒や
異物等(例えば、黒色の石粒)の存在を判別し、適正光
量範囲ΔEtよりも大きい場合に、正常な米粒kよりも
透過率が大きい明側の不良の米粒k又は異物の存在を判
別する。この明側の不良の米粒k又は異物の例として
は、薄い色付の透明なガラス片等が正常な米粒kよりも
透過率が大きい異物になり、又、正常な米粒kを「もち
米」としたときの「うるち米」が正常な米粒kよりも透
過率が大きい不良の米粒kになる。
【0046】図6には、受光部4aの出力電圧(受光
量)が、米粒kに一部着色部分が存在する位置や黒色の
石等の位置(e1で示す)、及び、胴割れ部分が存在す
る位置(e2で示す)では、上記適正光量範囲ΔEtよ
りも下側に位置し、又、正常な米粒よりも透過率が大き
い異物等が存在する場合には、位置e4に示すように適
正光量範囲ΔEtよりも上側に位置している状態を例示
している。
【0047】一方、反射光の場合には、図8の反射光用
の密着型リニアイメージセンサ4Bの出力波形に示すよ
うに、各受光部5aの受光量に対応する出力電圧が適正
光量範囲ΔEh内にある場合に正常な米粒の存在を判別
し、適正光量範囲ΔEhを外れた場合に米粒の不良又は
異物の存在を判別する。ここで、反射光用の適正光量範
囲ΔEhは、正常米粒からの標準的な反射光に対する出
力電圧レベルe0’を挟んで上下所定幅の範囲に設定さ
れる。
【0048】図には、米粒kに一部着色部分が存在する
位置(e1’で示す)や胴割れ部分が存在する位置(e
2’で示す)では、上記適正光量範囲ΔEhから下側に
外れている状態を例示し、又、ガラス片等の異物が存在
する場合には、異物からの強い直接反射光によって位置
e3’に示すように適正光量範囲ΔEhから上側に外れ
ている状態を例示している。又、図示しないが、黒色の
石等では、反射率が非常に小さいので、波形において適
正光量範囲ΔEhから下側に大きく外れることになる。
【0049】前記制御装置12は、上記不良検出情報に
基づいて、前記両リニアイメージセンサ4A,4Bによ
る検出位置に移送した米粒群kのうちで前記不良物gの
存在が判別された場合には、検出位置からエアー吹き付
け装置9によるエアー噴出作用位置までの移送時間が経
過するに伴って、流下している不良物gに対してエアー
吹き付け装置9のいずれかの噴射ノズル9aが作用して
正常な米粒の経路から分離させるのである(図3参
照)。このように密着型リニアイメージセンサを用いて
光学式検査手段が構成されるので、例えば、図9に示す
ように、米粒が平面視において並び方向と交差する方向
(図の上下方向)に位置ずれすることがあっても、密着
型リニアイメージセンサによる検出対象域が変化するこ
とがなく、分離手段による分離処理を精度よく行うこと
が可能となる。
【0050】〔第2実施形態〕次に、本発明に係る粒状
体検査装置の第2実施形態を説明する。この第2実施形
態は、流下案内体Rから粒状体群を流下排出させるため
の構成が第1実施形態と異なり、他の構成については第
1実施形態と同じであるので、以下、異なる構成につい
てのみ説明し、他の構成については説明を省略する。
【0051】図10に第2実施形態の粒状体検査装置を
示している。つまり、第1実施形態と同様な貯留タンク
2が設けられ、この貯留タンク2から供給された米粒群
kが高速で斜め方向に振動する振動フィーダ20により
所定方向に移送されて、その移送方向端部から、一層状
態で且つ複数列並ぶ状態で米粒群が流下案内体Rとして
の流下シュート21上に流下移送される構成となってい
る。この流下シュート21は位置固定状態で傾斜姿勢に
て設けられ、図11に示すように、米粒群を載置案内す
る載置案内面21aに米粒群を複数列状に分割した状態
で案内する複数の案内溝uを米粒群の並び方向に沿って
並べて備える状態で構成されている。従って、米粒群は
複数の案内溝uによって並び方向に確実に分離された複
数列となる状態で落下予定経路に対して落下供給される
ことになる。前記流下シュート21は複数の案内溝uを
設けることなく搬送載置面が平面状態で設けられる構成
としてもよい。
【0052】〔第3実施形態〕次に、本発明に係る粒状
体検査装置の第3実施形態を説明する。この第3実施形
態は、流下案内体Rから粒状体群を流下排出させるため
の構成が第1実施形態及び第2実施形態と異なり、他の
構成については第1実施形態と同じであるので、以下、
異なる構成についてのみ説明し、他の構成については説
明を省略する。
【0053】図12に第3実施形態の粒状体検査装置を
示している。つまり、第1実施形態で説明したものと同
様な貯留タンク2が設けられ、この貯留タンク2から供
給された米粒群kが、搬送ベルト22により載置搬送さ
れて、その移送方向端部から、上記第2実施形態の流下
シュート21と同様な傾斜姿勢の流下シュート23上に
流下移送される構成となっており、流下シュート23か
ら一層状態で且つ複数列並ぶ状態で搬送方向終端箇所か
ら落下予定経路に対して落下排出される構成となってい
る。
【0054】〔第4実施形態〕次に、本発明に係る粒状
体検査装置の第4実施形態を説明する。この第4実施形
態では、前記第1実施形態にて説明したような振動流下
板1が、上下方向に重複するとともに米粒群の並び方向
と直交する前後方向に並ぶ状態で複数設けられ、複数の
振動流下板1の夫々に対応させて、前記光学式検査手段
及び前記分離手段が各別に設置される構成となってい
る。
【0055】図13に第4実施形態の粒状体検査装置を
示している。この粒状体検査装置は、第1実施形態と同
様な貯留タンク2が複数(図12に示す例では3個)水
平方向に並ぶ状態で設けられ、これらの各貯留タンク2
に対応させて第1実施形態で説明したような傾斜姿勢の
振動流下板1が夫々、貯留タンク2から米粒群が供給さ
れる状態で設けられている。そして、それらの複数(3
個)の振動流下板1が、上下方向に重複するとともに米
粒群の並び方向と直交する前後方向に並ぶ状態で配置さ
れており、複数の振動流下板1の夫々に対応させて、前
記光学式検査手段及び前記分離手段(エアー吹き付け装
置9)が各別に設置される構成となっている。
【0056】尚、米粒群は、図示しない供給部から前記
各貯留タンク2に同時に供給されるとともに、複数の分
離手段にて分離された不良物と正常な粒状体とは、夫
々、図示しない回収手段にて集合して回収する構成とな
っている。このようにして単位時間あたりの処理量を増
加できるものでありながら、装置全体としては外形がコ
ンパクトなものに収めることができる。
【0057】〔第5実施形態〕次に、本発明に係る粒状
体検査装置の第5実施形態を説明する。この第5実施形
態では、前記第1実施形態にて説明したような前記振動
流下板1が上下方向に並ぶ状態で複数設けられるととも
に、複数の振動流下板1の夫々に対応させて、前記光学
式検査手段G及び前記分離手段Fが各別に設置され、上
部側に位置する振動流下板1により流下移動され、その
振動流下板1に対応して備えられた前記分離手段にて分
離された前記正常な粒状体を、下部側に位置する振動流
下板1に供給させるように構成されている。
【0058】図14に第5実施形態の粒状体検査装置を
示している。この粒状体検査装置は、第1実施形態と同
様な貯留タンク2、振動流下板1、前記光学式検査手段
G及び前記分離手段9が第1実施形態と同様な配置構成
の組み合わせ(ユニット)が、上下方向に並ぶ状態で2
組設けられ、上部側の分離手段9にて分離された前記不
良物と前記正常な粒状体とのうちで、正常な粒状体だけ
を、下方側の貯留タンク2に供給して、下方側のユニッ
トにて再度、不良物と正常な粒状体とに分離されて選別
されることになる。
【0059】〔第6実施形態〕次に、本発明に係る粒状
体検査装置の第6実施形態を説明する。この第6実施形
態は、配置構成は上記第5実施形態と同様であるが、下
方側のユニットへの米粒群の供給構成が異なっている。
つまり、この実施形態では、上部側に位置する振動流下
板1により流下移動され、その振動流下板1に対応して
備えられた前記分離手段にて分離された前記不良物と前
記正常な粒状体とのうちで、不良物だけを下部側に位置
する振動流下板1に供給させる構成となっている。
【0060】図15に第6実施形態の粒状体検査装置を
示している。この粒状体検査装置は、第1実施形態と同
様な貯留タンク2、振動流下板1、前記光学式検査手段
G及び前記分離手段9が第1実施形態と同様な配置構成
の組み合わせ(ユニット)が、上下方向に並ぶ状態で2
組設けられ、上部側の分離手段9にて分離された前記不
良物と前記正常な粒状体とのうちで、不良物だけを下方
側の貯留タンク2に供給して正常物は回収され、下方側
のユニットにて再度、不良物に混在する正常粒状体を分
離するように選別することになる。
【0061】第5実施形態や第6実施形態においては、
振動流下板1、前記光学式検査手段G及び前記分離手段
9の組み合わせが、上下に夫々1組づつ配置するものを
例示しているが、上記第4実施形態のように、上下両側
に、夫々、前後方向に並ぶ状態で複数組のものを並べて
配置させて、上下方向並びに前後方向夫々に並ぶ状態で
配置させる構成としてもよい。
【0062】〔第7実施形態〕次に、本願発明に係る粒
状体選別装置の第7実施形態について説明する。この第
7実施形態は、前記分離手段の構成が第1実施形態と異
なり、他の構成については第1実施形態と同じであるの
で、以下、異なる構成についてのみ説明し、他の構成に
ついては説明を省略する。
【0063】図16に第7実施形態の分離手段を示して
いる。この分離手段Fは、不良物をエアー噴出により吹
き飛ばすのではなく、機械的な打ち飛ばしによって不良
物等の粒状体を分離させる機械式分離機構30にて構成
されている。説明を加えると、前記各機械式分離機構3
0は次のように構成されている。図16(イ)に示すよ
うに、落下予定経路に沿って落下する米粒に対して接当
作用する突出位置と落下予定経路から離間した外方側に
て待機する待機位置とにわたり揺動自在な操作板31が
設けられ、この操作板31を待機位置に位置保持させる
電磁ソレノイド32と、操作板31を突出位置に移動付
勢するバネ33等が備えられている。そして、分離作用
しないときは、電磁ソレノイド32にて吸着して操作板
31を待機位置に位置保持させておき、不良物を分離さ
せるときは適切なタイミングで電磁ソレノイド32によ
る吸着を解除して操作板31をバネ33の付勢力によ
り、高速で突出位置に切り換え、不良物を跳ね飛ばす構
成となっている。そして、図16(ロ)に示すように、
上記したような機械式分離機構30を、上記第1実施形
態におけるエアー噴射ノズルに対応するように複数並設
させる構成となっている。
【0064】〔別実施形態〕 (1)本願発明に係る粒状体処理装置の実施形態につい
て説明する。図17に粒状体処理装置を示している。こ
の粒状体処理装置は、第1実施形態で説明したような構
成と同じ構成の粒状体選別装置と、その粒状体選別装置
にて選別処理が終了した後の粒状体の処理を実行する処
理装置としての精米機とが備えられ、精米機が、前記粒
状体選別装置の前記分離手段にて分離された前記正常な
粒状体が流下供給されるように粒状体選別装置の下方側
に設置される構成となっている。前記精米機40は、分
離手段Fにて分離されて下方側に流下供給された前記正
常な米粒群を受け入れる受け入れ部41と、その受け入
れ部にて受け入れた正常な米粒群を行う搗精部42にて
精米処理した後に、下方側に設けられた排出口43から
精米後の米粒が外部に排出される構成となっている。
【0065】(2)上記粒状体処理装置の実施形態で
は、処理装置としての精米機が粒状体選別装置の下方側
に設置される構成としたが、粒状体選別装置の上方側に
設置される構成としてもよい。
【0066】(3)上記各実施形態では、粒状体として
米粒群を例示したが、米粒に限らず、樹脂ペレット等で
もよく、その対象は限定されない。
【0067】(4)上記各実施形態では、照明手段とし
てLEDアレイ5を使用したが、照明手段としてはLE
Dアレイ5に限らず、蛍光灯やその他の照明手段を用い
ることができる。
【0068】(5)上記粒状体処理装置の実施形態で
は、処理装置としての精米機を例示したが、精米機に限
らず、籾摺り機や粒選機等、各種の処理装置を利用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粉状体選別装置の全体側面図
【図2】同要部側面図
【図3】同要部斜視図
【図4】制御構成のブロック図
【図5】密着型リニアイメージセンサを示す図
【図6】受光状態を示す図
【図7】透過光用リニアイメージセンサの出力波形図
【図8】反射光用リニアイメージセンサの出力波形図
【図9】密着型リニアイメージセンサによる検出状態を
示す図
【図10】第2実施形態の粉状体選別装置の側面図
【図11】第2実施形態の振動流下板1の斜視図
【図12】第3実施形態の粉状体選別装置の側面図
【図13】第4実施形態の粉状体選別装置の側面図
【図14】第5実施形態の粉状体選別装置の側面図
【図15】第6実施形態の粉状体選別装置の側面図
【図16】第7実施形態の分離手段を示す図
【図17】粉状体処理装置の側面図
【図18】従来の検査手段の検出状態を示す平面図
【図19】従来の検査手段の検出状態を示す平面図
【符号の説明】
4A,4B 密着型リニアイメージセンサ 21a 載置案内面 40 処理装置 R 流下案内板 F 分離手段 G 光学式検査手段 u 案内溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦平 隆博 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2G051 AA04 AB02 AB20 BA01 BA20 BB11 CA03 CA08 CB03 CC09 DA01 DA06 DA11 DA13 EB01 3F079 AC17 BA06 CA41 CA44 CB25 CB31 CB33 CB35 CC03 DA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状体群を一層状態で且つ複数列並ぶ状
    態で流下移動させる傾斜姿勢の流下案内体と、この流下
    案内体から落下排出される粒状体群を検出対象として前
    記粒状体群のうちの不良の粒状体及び粒状体群に混入す
    る異物を不良物として検出する光学式検査手段と、前記
    光学式検査手段の検出結果に基づいて前記不良物と前記
    正常な粒状体とを異なる経路に分離する分離手段とを備
    えて構成されている粒状体選別装置であって、 前記光学式検査手段が、前記流下案内体から落下排出さ
    れる粒状体群の並び方向の全幅にわたる検出領域を備え
    る密着型リニアイメージセンサを、前記流下案内体から
    落下排出された前記粒状体群が落下排出される落下予定
    経路に対して近接配置する状態で備えて構成され、 前記流下案内体が、その粒状体群の流下移動方向に沿う
    長さが粒状体群の並び方向に沿う横幅よりも短い形状に
    構成されている粒状体選別装置。
  2. 【請求項2】 前記流下案内体における粒状体群を載置
    案内する載置案内面に、前記粒状体群を複数列状に分割
    した状態で案内する複数の案内溝を前記粒状体群の並び
    方向に沿って並べて備える状態で構成されている請求項
    1記載の粒状体選別装置。
  3. 【請求項3】 前記流下案内体が、上下方向に重複する
    とともに前記粒状体群の並び方向と直交する前後方向に
    並ぶ状態で複数設けられ、 複数の流下案内体の夫々に対応させて、前記光学式検査
    手段及び前記分離手段が各別に設置されている請求項1
    又は2記載の粒状体選別装置。
  4. 【請求項4】 前記流下案内体が上下方向に並ぶ状態で
    複数設けられるとともに、複数の流下案内体の夫々に対
    応させて、前記光学式検査手段及び前記分離手段が各別
    に設置され、 上部側に位置する流下案内体により流下移動され、その
    流下案内体に対応して備えられた前記分離手段にて分離
    された前記正常な粒状体を、下部側に位置する流下案内
    体に供給させるように構成されている請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の粒状体選別装置。
  5. 【請求項5】 前記流下案内体が上下方向に並ぶ状態で
    複数設けられるとともに、複数の流下案内体の夫々に対
    応させて、前記光学式検査手段及び前記分離手段が各別
    に設置され、 上部側に位置する流下案内体により流下移動され、その
    流下案内体に対応して備えられた前記分離手段にて分離
    された前記不良物を、下部側に位置する流下案内体に供
    給させるように構成されている請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の粒状体選別装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の粒
    状体選別装置と、その粒状体選別装置にて選別処理する
    前又は選別処理が終了した後の粒状体の処理を実行する
    処理装置とが備えられた粒状体処理装置であって、 前記処理装置が、前記粒状体選別装置の下方側又は上方
    側に設置されている粒状体処理装置。
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