JP7480099B2 - 乗員拘束装置 - Google Patents

乗員拘束装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7480099B2
JP7480099B2 JP2021149645A JP2021149645A JP7480099B2 JP 7480099 B2 JP7480099 B2 JP 7480099B2 JP 2021149645 A JP2021149645 A JP 2021149645A JP 2021149645 A JP2021149645 A JP 2021149645A JP 7480099 B2 JP7480099 B2 JP 7480099B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
seat
airbag cushion
occupant
cushion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021149645A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023042378A (ja
Inventor
徹也 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Autoliv Development AB
Original Assignee
Autoliv Development AB
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Autoliv Development AB filed Critical Autoliv Development AB
Priority to JP2021149645A priority Critical patent/JP7480099B2/ja
Publication of JP2023042378A publication Critical patent/JP2023042378A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7480099B2 publication Critical patent/JP7480099B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Description

本発明は、車両の座席に着座した乗員を拘束する乗員拘束装置に関するものである。
近年の車両にはエアバッグ装置がほぼ標準装備されている。エアバッグ装置は、車両衝突などの緊急時に作動する安全装置であって、ガス圧で膨張展開するエアバッグクッションを利用して乗員を受け止めて保護する。エアバッグ装置には、設置箇所や用途に応じて様々な種類がある。例えば、本出願人による特許文献1の乗員拘束装置では、エアバッグクッションが座席の側部から乗員の両脇へ膨張展開するサイドエアバッグ装置が実施されている。
特許文献1の乗員拘束装置では、エアバッグクッションの膨張展開に伴って広がるベルト140を設けている。ベルト140は、張力を利用してエアバッグクッションの移動を規制し、エアバッグクッションの乗員拘束性能を高めることを可能にしている。
国際公開第2016/039160号パンフレット
特許文献1の乗員拘束装置は、乗員から離れる方向、特に左右方向へのエアバッグクッションの移動をベルトによって好適に規制することができ、エアバッグクッションによる乗員拘束性能を飛躍的に高めることができた。しかしながら、このような乗員拘束装置には乗員拘束性能の向上が常に求められている。このため、本発明者らは特許文献1の技術のさらなる改良について検討した。
本発明は、このような課題に鑑み、エアバッグクッションの乗員拘束性能のさらなる向上が可能な乗員拘束装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる乗員拘束装置の代表的な構成は、車両の座席のシートバック内に取り付けられる1または複数のエアバッグモジュールを備える乗員拘束装置であって、エアバッグモジュールは、袋状であって巻回または折り畳まれた所定の収納形態のエアバッグクッションと、エアバッグクッションにガスを供給するインフレータと、を含み、当該乗員拘束装置はさらに、エアバッグモジュールを座席のシートバック内の側部フレームに回転可能に取り付ける取付機構を備え、取付機構は、エアバッグクッションのうち膨張展開したときに後側になる部分を側部フレームに取り付けることを特徴とする。
上記構成によれば、取付機構によってエアバッグクッションの姿勢が変更可能になっていることで、シートバック内の限られたスペースを有効に利用してエアバッグモジュールを収納しつつ、エアバッグクッションの膨張展開時には姿勢を変えて乗員を効率よく拘束することが可能になる。
上記の取付機構は、エアバッグモジュールと側部フレームとを回転可能に連結する座席の幅方向に延びるシャフトを含むとよい。このシャフトによって、取付機構は好適に回転することが可能になる。
当該乗員拘束装置はさらに、帯状であって一端がシートバックに接続され他端が座席のシートクッションに接続され、一端と他端の間の所定箇所がエアバッグクッションの乗員とは反対側に接続された状態でエアバッグモジュールと共に座席内に収納されるベルト部材を備えてもよい。
上記のベルト部材を備えることによって、エアバッグクッションの膨張展開時の姿勢変更を促したり、乗員とは反対側からエアバッグクッションを支えたりすることが可能になり、エアバッグクッションの乗員拘束性能の向上を図ることができる。
上記のエアバッグモジュールは、エアバッグクッションのうち膨張展開したときに前側になる部分を取付機構よりも下方に位置させた状態でシートバック内に取り付けられていて、取付機構は、エアバッグクッションが膨張展開するときの力で前側になる部分が前方に移動するようエアバッグクッションを回転させてもよい。
上記構成によって、エアバッグモジュールをシートバック内に効率よく収納しつつ、エアバッグクッションが膨張展開したときには乗員をより十全に拘束することが可能になる。
上記の取付機構は、エアバッグクッションが乗員を拘束するときの力でエアバッグクッションの前側が下がるようエアバッグクッションを回転させてもよい。
上記構成によって、エアバッグクッションが膨張展開したときに乗員をより十全に拘束することが可能になる。
上記の1または複数のエアバッグモジュールは、座席の幅方向の両側それぞれに1対設けられていて、エアバッグクッションは、座席に着座した乗員の肩部から腰部にわたる保護エリアを有してもよい。
上記構成のエアバッグクッションによれば、乗員をより十全に拘束することが可能になる。
上記の1または複数のエアバッグモジュールは、座席の幅方向の片側に1つ設けられていて、エアバッグクッションは、座席に着座した乗員の頭部と胴体側部とを保護する保護エリアを有してもよい。
上記構成のエアバッグクッションによっても、乗員をより十全に拘束することが可能になる。
本発明によれば、エアバッグクッションの乗員拘束性能のさらなる向上が可能な乗員拘束装置を提供することができる。
本実施形態にかかる乗員拘束装置の可動前の状態を例示した図である。 図1の乗員拘束装置の可動後の状態を例示した図である。 図1のエアバッグモジュールを拡大して内部構造を例示した図である。 図3の取付機構が回転するときの様子を例示した図である。 図2(b)の収納形態のエアバッグクッションの変形例を例示した図である。 図5(a)のエアバッグクッションを各方向から例示した斜視図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態にかかる乗員拘束装置100の可動前の状態を例示した図である。図1では、エアバッグモジュール108、110等の座席102の内部に収納されている部材を仮想線で示している。
本実施形態においては、座席102に対して乗員120(図2(b)等参照)が正規の姿勢で着座した際に、乗員120が向いている方向を前方、その反対の背中の方向を後方、乗員120の右手側を右方向、乗員120の左手側を左方向と称する。さらに、乗員120が正規の姿勢で着座した際に、乗員120の頭部方向を上方、乗員120の足元方向を下方と称する。そして、以下の説明において用いる図面では、必要に応じて、上述した乗員120を基準とした前後左右上下方向を、矢印F(Forward)、B(Back)、L(Left)、R(Right)、U(up)、D(down)で示す。
また、以下の説明において内側、外側と称する方向は、上記正規の姿勢で着座した乗員120から見た、複数の対象物の相対的な位置関係において、乗員120(図2(b)参照)から近い側を内側と称し、乗員120から遠い側を外側と称する。
乗員拘束装置100は、座席102の主にシートバック104の内部に、左右一対のエアバッグモジュール108、110を備えている。エアバッグモジュール108、110は、それぞれエアバッグクッション112、114(図2(a)参照)およびインフレータ132を含んで、座席102の幅方向の両側それぞれに設けられている。
乗員拘束装置100は、車両に衝撃が発生した場合などの緊急時に、座席102に着座した乗員120(図2(b)等参照)を主にエアバッグクッション112、114を利用して拘束する。エアバッグクッション112、114は、ガスで膨張可能な袋状の部材であって、巻回や折り畳みによって小さくまとめられた収納形態となって、座席102のシートバック104の幅方向の両端側それぞれの内部に収納されている。
ベルト部材116、118は、膨張展開したエアバッグクッション(図2(b)等参照)を支える帯状の部材であって、エアバッグモジュール112、114それぞれに対して設けられる。ベルト部材116、118は、座席102のシートバック104内からシートクッション106内にわたって収納されている。
図2は、図1の乗員拘束装置100の可動後の状態を例示した図である。図2(a)は、乗員拘束装置100を座席102の前方から見て例示している。図2(a)の乗員120は、平均的な米国成人男性の50%に適合する体格(身長175cm、体重78kg)を模した試験用のダミー人形AM50を例示したものである。
本実施形態の乗員拘束装置100では、車両の衝突時等において、左右一対のエアバッグクッション112、114が座席102に着座した乗員120の上半身の側方それぞれから前方にかけて膨張展開する。
エアバッグクッション112、114は、それぞれベルト部材116、118によって乗員120とは反対側から支えられている。ベルト部材116、118は、エアバッグクッション112、114を乗員120側に付勢したり、エアバッグクッション112、114に加わる乗員120からの荷重を吸収したりすることで、エアバッグクッション112、114の乗員拘束力を高めている。
本実施形態の乗員拘束装置100では、車両の衝突時等において、左右一対のエアバッグクッション112、114が座席102に着座した乗員103の両側方に膨張展開する。このとき、エアバッグクッション112、114は、それぞれベルト部材116、118によって乗員103とは反対側から支えられて乗員拘束力が高められている。これらエアバッグクッション112、114およびベルト部材116、118は、それぞれ対称な同じ構成になっている。
図2(b)は、図2(a)の乗員拘束装置100を座席102の右側から見て例示した図である。以下、エアバッグクッション112、114を代表して、座席102の左側のエアバッグクッション112を例に挙げて説明を行う。
エアバッグクッション112、114は、乗員120(図2(b)参照)を受け止める袋状の部材であり、その表面を構成する複数の基布を重ねて縫製や接着することや、OPW(One-Piece Woven)を用いての紡織などによって形成されている。
ベルト部材116は、一端122がシートバック104に接続され、他端124がシートクッション106に接続され、一端122と他端124の間の所定箇所がエアバッグクッション112の乗員120とは反対側のパネルに接続される。ベルト部材116は、エアバッグクッション112が膨張して座席102の表皮を開裂することによって、エアバッグクッション112と共に座席102の外部に展開し、シートバック104からシートクッション106まで張り渡された状態になる。
ベルト部材116は、2本のベルトから構成されている。例えば、ベルト部材116は、第1ベルト116aは、エアバッグクッション112の前側の箇所に接続されている。第2ベルト116bは、エアバッグクッション112のうち第1ベルト116aよりも後側の箇所に接続されている。
上記のベルト部材116、118(図2(a)参照)を備えることによって、エアバッグクッション112、114の膨張展開時の姿勢変更を促したり、乗員120とは反対側からエアバッグクッション112、114を支えたりすることが可能になり、エアバッグクッション112、114の乗員拘束性能の向上を図ることができる。
図3は、図1のエアバッグモジュール108を拡大して内部構造を例示した図である。エアバッグクッション112は、巻回または折り畳まれた収納形態になって、シートバック104(図1参照)の内部に設置される。このとき、本実施形態では、取付機構126を利用して、エアバッグモジュール108を回転可能な状態でシートバック104内の側部フレーム105に取り付けている。
取付機構126は、プレート128と、シャフト130とを有して構成されている。プレート128は、エアバッグクッション112の内部に挿入される部位であり、インフレータ132の設置場所としても利用される。
シャフト130は、プレート128からエアバッグクッション112のパネルを貫通し、側部フレーム105に挿し込まれる。シャフト130は、座席102(図1参照)の幅方向に延び、エアバッグモジュール108と側部フレーム105とを回転可能に連結する。このシャフト130によって、取付機構126は座席の幅方向に直交するように回転することが可能になっている。
インフレータ120は、エアバッグクッション112にガスを供給するガス発生装置である。インフレータ120は、シリンダ型(円筒型)のものが採用されていて、プレート128に不図示のボルトやカシメ構造によって取り付けられる。現在普及しているインフレータには、ガス発生剤が充填されていてこれを燃焼させてガスを発生させるタイプや、圧縮ガスが充填されていて熱を発生させることなくガスを供給するタイプ、または燃焼ガスと圧縮ガスとを両方利用するハイブリッドタイプのものなどがある。インフレータ120としては、いずれのタイプのものも利用可能である。
図4は、図3の取付機構126が回転するときの様子を例示した図である。図4(a)は、エアバッグクッション112が収納形態から膨張展開したときの取付機構126の動きを例示した図である。取付機構126は、エアバッグクッション112のうち膨張展開したときに後側になる部分(後側部分134)の内部に挿入されていて、この後側部分134を側部フレーム105(図3参照)に取り付けている。
本実施例のエアバッグクッション112は、図4(a)に実線で例示するように、膨張展開して正規の姿勢になったときに前側になる前側部分136が、上下方向に幅広で前方に湾曲した形状になっている。そして、エアバッグクッション112は、後側に向かって上下幅が次第に狭まり、後端135が前側部分136に比べて尖った形状になっている。後側部分134は、この尖った後端135を含む部分である。
取付機構126は、エアバッグクッション112が膨張展開して正規の姿勢になったときに、後端135が側部フレーム105(図3参照)から後方にはみ出さないよう、または後端135が側部フレーム105の付近のシートパッド(例えばウレタン材)に強く干渉しないよう、後端135の近傍の箇所を側部フレーム105に取り付ける。
図3のエアバッグモジュール108は、前側部分136を取付機構126よりも下方に位置させた状態でシートバック104内に取り付けられる。これによって、図4(a)に例示するように、取付機構126は、エアバッグクッション112が膨張展開するときの力で、エアバッグクッション112の前側部分136が取付機構126から見て下方から前方に移動するようエアバッグクッション112を回転させる。
図4(b)は、エアバッグクッション112が乗員120を拘束するときの取付機構126の動きを例示した図である。取付機構126は、エアバッグクッション112が乗員120を拘束するときの力で、エアバッグクッション112の前側部分136が下がるようエアバッグクッション112を回転させることもできる。例えば、乗員120の肩部や腕の付近に比べて腰部138の付近は窪んでいて、エアバッグクッション112はこの腰部138の付近を拘束するように回転移動することができる。
これらのように、取付機構126は、エアバッグクッション112の膨張展開の開始時にはエアバッグクッション112が前方に向かうようガスの力によってエアバッグクッション112を下回りで前方に回転させ、乗員120の拘束時にはエアバッグクッション112の位置が下がるよう拘束時の力によってエアバッグクッション112を下回りで後方に回転させることができる。これら動きによって、エアバッグクッション112は、座席102に着座した乗員120の肩部から腰部138にわたる広い保護エリアE1を有し、乗員120をより十全に拘束することが可能になっている。
本実施形態によれば、取付機構126によってエアバッグクッション112の姿勢が変更可能になっていることで、シートバック104(図1参照)内の限られたスペースを有効に利用してエアバッグモジュール108を収納しつつも、エアバッグクッション112の膨張展開時には姿勢を変えて乗員120を効率よく拘束することが可能になっている。
なお、本実施形態では、図3に例示したように、エアバッグモジュール108をシートバック104の幅方向における側部フレーム105の外側に組み付けているが、当該エアバッグモジュール108は側部フレーム105の内側に組み付けることも可能である。この構成によっても、取付機構126によってエアバッグクッション112の姿勢を変更することが可能になる。
(変形例)
図5は、図2(b)のエアバッグクッション112の変形例(エアバッグクッション150)を例示した図である。図5以降の各図では既に説明した構成要素と同じものには同じ符号を付していて、これによって既出の構成要素については説明を省略する。また、以下の説明において、既に説明した構成要素と同じ名称のものについては、例え異なる符号を付していても、特に明記しない場合は同じ機能を有しているものとする。
図5(a)は、図2(b)に対応してエアバッグクッション150を例示した図である。エアバッグクッション150は、その形状において、図2(b)のエアバッグクッション150と構成が異なっている。エアバッグクッション150を含むエアバッグモジュール152は、座席102の幅方向の片側のみに設けられる。
エアバッグクッション150は、座席102に着座した乗員120の腹部や腰部138にかけての胴体側部から頭部140まわりを保護する立体的な形状になっている。例えば、エアバッグクッション150は、乗員120の腰部138等の胴体の側部を保護する胴側部保護エリア154を有している。エアバッグクッション150もまた、取付機構126を利用して、側部フレーム105(図3参照)に回転可能に取り付けられている。
取付機構126は、エアバッグクッション150の後側下部のやや湾曲した角部168の近傍に取り付けられる。取付機構126は、エアバッグクッション150が膨張展開して正規の姿勢になったときに、後側下部の角部168が側部フレーム105(図3参照)から後方にはみ出さないよう、または角部168が側部フレーム105の付近のシートパッド(例えばウレタン材)に強く干渉しないよう、この後側下部の角部168の近傍の箇所を側部フレーム105に取り付ける。
図5(b)は、図5(a)のエアバッグクッション150を上方から見て例示した図である。エアバッグクッション150は、テザー156によって、シートバック104に接続され、膨張展開時の姿勢を保持することが可能になっている。
エアバッグクッション150は、胴側部保護エリア154の上方に設けられる第1頭部保護エリア158を有している。第1頭部保護エリア158は、乗員120の頭部140を側方から拘束する。
エアバッグクッション150には、第1頭部保護エリア158から連続して、第2から第4頭部保護エリア164も設けられている。第2頭部保護エリア160は、頭部140を前方から拘束する。第3頭部保護エリア162は頭部140を斜め前方から拘束し、第4頭部保護エリア164は頭部140を第1頭部保護エリア158とは反対側の側方から拘束する。
図6は、図5(a)のエアバッグクッション150を各方向から例示した斜視図である。図6(a)は、図5(a)のエアバッグクッション150を斜め前方から例示した斜視図である。エアバッグクッション150は、第1頭部保護エリア158から第4頭部保護エリア164が頭部140の側方から前方までを囲うように膨張展開することで、頭部140の側方や前方への移動を好適に防ぐことができる。
図6(b)は、図6(a)は、図5(a)のエアバッグクッション150を斜め上方から例示した斜視図である。エアバッグクッション150は、胴側部保護エリア154で乗員120の腹部142や腰部138を拘束しつつ、各頭部保護エリアが頭部140を囲うことで、乗員120の上半身の移動や回転を抑えつつ拘束することができる。特に、首を中心として頭部140の回転は傷害値が高くなりやすいため、頭部140が回転しないように上半身を拘束することで、乗員120の負担を抑えつつ保護することが可能になっている。
当該エアバッグクッション150もまた、取付機構126によって姿勢の変更可能になっているため、例えば、エアバッグクッション150の膨張展開の開始時にはエアバッグクッション150が前方に向かうようガスの力によってエアバッグクッション150を下回りで前方に回転させ、乗員120の拘束時にはエアバッグクッション150の例えば第2頭部保護エリア160の位置が下がるよう拘束時の力によってエアバッグクッション150を下回りで後方に回転させることができる。よって、エアバッグクッション150もまた、シートバック104(図1参照)内の限られたスペースを有効に利用してエアバッグモジュール152を収納しつつも、エアバッグクッション150の膨張展開時には姿勢を変えて乗員120を効率よく拘束することが可能になっている。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、以上に述べた実施形態は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。特に本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、および構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書の中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
したがって、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両の座席に着座した乗員を拘束する乗員拘束装置に利用することができる。
100…乗員拘束装置、102…座席、104…シートバック、105…側部フレーム、106…シートクッション、108、110…エアバッグモジュール、112、114…エアバッグクッション、116…ベルト部材、116a…第1ベルト、116b…第2ベルト、120…乗員、122…一端、124…他端、126…取付機構、128…プレート、130…シャフト、132…インフレータ、134…後側部分、135…後端、136…前側部分、138…腰部、140…頭部、142…腹部、E1…保護エリア、150…エアバッグクッション、152…エアバッグモジュール、154…胴側部保護エリア、156…テザー、158…第1頭部保護エリア、160…第2頭部保護エリア、162…第3頭部保護エリア、164…第4頭部保護エリア、168…角部

Claims (4)

  1. 車両の座席のシートバック内に取り付けられる1または複数のエアバッグモジュールを備える乗員拘束装置であって、
    前記エアバッグモジュールは、
    袋状であって巻回または折り畳まれた所定の収納形態のエアバッグクッションと、
    前記エアバッグクッションにガスを供給するインフレータと、
    を含み、
    当該乗員拘束装置はさらに、前記エアバッグモジュールを前記座席のシートバック内の側部フレームに回転可能に取り付ける取付機構を備え、
    前記取付機構は、前記エアバッグクッションのうち膨張展開したときに後側になる部分を前記側部フレームに取り付けていて、
    前記取付機構は、前記エアバッグモジュールと前記側部フレームとを回転可能に連結する前記座席の幅方向に延びるシャフトを含み、
    当該乗員拘束装置はさらに、帯状であって一端が前記シートバックに接続され他端が前記座席のシートクッションに接続され、該一端と該他端の間の所定箇所が前記エアバッグクッションのうち前記座席に着座した乗員とは反対側に接続された状態で該エアバッグモジュールと共に前記座席内に収納されるベルト部材を備え、
    前記エアバッグモジュールは、前記エアバッグクッションのうち膨張展開したときに前側になる部分を前記取付機構よりも下方に位置させた状態で前記シートバック内に取り付けられていて、
    前記取付機構は、前記エアバッグクッションが膨張展開するときの力で前記前側になる部分が前方に移動するよう該エアバッグクッションを回転させることを特徴とする乗員拘束装置。
  2. 車両の座席のシートバック内に取り付けられる1または複数のエアバッグモジュールを備える乗員拘束装置であって、
    前記エアバッグモジュールは、
    袋状であって巻回または折り畳まれた所定の収納形態のエアバッグクッションと、
    前記エアバッグクッションにガスを供給するインフレータと、
    を含み、
    当該乗員拘束装置はさらに、前記エアバッグモジュールを前記座席のシートバック内の側部フレームに回転可能に取り付ける取付機構を備え、
    前記取付機構は、前記エアバッグクッションのうち膨張展開したときに後側になる部分を前記側部フレームに取り付けていて、
    前記取付機構は、前記エアバッグモジュールと前記側部フレームとを回転可能に連結する前記座席の幅方向に延びるシャフトを含み、
    当該乗員拘束装置はさらに、帯状であって一端が前記シートバックに接続され他端が前記座席のシートクッションに接続され、該一端と該他端の間の所定箇所が前記エアバッグクッションのうち前記座席に着座した乗員とは反対側に接続された状態で該エアバッグモジュールと共に前記座席内に収納されるベルト部材を備え、
    前記取付機構は、前記エアバッグクッションが乗員を拘束するときの力で該エアバッグクッションの前側が下がるよう該エアバッグクッションを回転させることを特徴とする乗員拘束装置。
  3. 前記1または複数のエアバッグモジュールは、前記座席の幅方向の両側それぞれに一対設けられていて、
    前記エアバッグクッションは、前記座席に着座した乗員の肩部から腰部にわたる保護エリアを有することを特徴とする請求項1または2に記載の乗員拘束装置。
  4. 前記1または複数のエアバッグモジュールは、前記座席の幅方向の片側に1つ設けられていて、
    前記エアバッグクッションは、前記座席に着座した乗員の頭部と胴体側部とを保護する保護エリアを有することを特徴とする請求項1または2に記載の乗員拘束装置。
JP2021149645A 2021-09-14 2021-09-14 乗員拘束装置 Active JP7480099B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021149645A JP7480099B2 (ja) 2021-09-14 2021-09-14 乗員拘束装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021149645A JP7480099B2 (ja) 2021-09-14 2021-09-14 乗員拘束装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023042378A JP2023042378A (ja) 2023-03-27
JP7480099B2 true JP7480099B2 (ja) 2024-05-09

Family

ID=85717292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021149645A Active JP7480099B2 (ja) 2021-09-14 2021-09-14 乗員拘束装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7480099B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20190071046A1 (en) 2017-09-01 2019-03-07 Ford Global Technologies, Llc Vehicle including inflatable assembly supported by seat
JP2019177789A (ja) 2018-03-30 2019-10-17 株式会社Subaru 車両の乗員保護装置
JP2020114687A (ja) 2019-01-17 2020-07-30 豊田合成株式会社 側突用エアバッグ装置
US20210009067A1 (en) 2019-07-11 2021-01-14 Ford Global Technologies, Llc Seat with airbag
KR20210027598A (ko) 2019-08-29 2021-03-11 현대자동차주식회사 차량의 시트 에어백
WO2021111723A1 (ja) 2019-12-04 2021-06-10 オートリブ ディベロップメント エービー 乗員拘束装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20190071046A1 (en) 2017-09-01 2019-03-07 Ford Global Technologies, Llc Vehicle including inflatable assembly supported by seat
JP2019177789A (ja) 2018-03-30 2019-10-17 株式会社Subaru 車両の乗員保護装置
JP2020114687A (ja) 2019-01-17 2020-07-30 豊田合成株式会社 側突用エアバッグ装置
US20210009067A1 (en) 2019-07-11 2021-01-14 Ford Global Technologies, Llc Seat with airbag
KR20210027598A (ko) 2019-08-29 2021-03-11 현대자동차주식회사 차량의 시트 에어백
WO2021111723A1 (ja) 2019-12-04 2021-06-10 オートリブ ディベロップメント エービー 乗員拘束装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023042378A (ja) 2023-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6714750B2 (ja) エアバッグ装置
JP6756922B2 (ja) エアバッグ装置およびエアバッグ装置を備える車両シート
JP6428929B2 (ja) 乗員保護装置
JP3316315B2 (ja) 助手席用エアバッグ装置
JP6263627B2 (ja) エアバッグ装置
JP6380340B2 (ja) 乗員保護装置
WO2021059766A1 (ja) エアバッグ装置及び車両用シート
JP6426553B2 (ja) 乗員保護装置
JP7142061B2 (ja) サイドエアバッグ装置
JP7220172B2 (ja) サイドエアバッグ装置およびニーエアバッグ装置
JP6918049B2 (ja) エアバッグ装置
JPWO2018211894A1 (ja) サイドエアバッグ装置
JP2019064345A (ja) エアバッグ装置
WO2021161748A1 (ja) エアバッグ装置及び車両用シート
WO2023145258A1 (ja) 車両用サイドエアバッグ装置
JP6499093B2 (ja) 乗員保護装置
JP7480099B2 (ja) 乗員拘束装置
JP7381772B2 (ja) シート内蔵エアバッグ装置
JP7411115B2 (ja) エアバッグ装置
WO2022075216A1 (ja) エアバッグ装置
JP6920542B2 (ja) エアバッグ装置
WO2023085214A1 (ja) 車両用サイドエアバッグ装置
JP7464792B2 (ja) 乗員拘束装置および乗員拘束装置の製造方法
WO2024095724A1 (ja) 車両用サイドエアバッグ装置
WO2022210077A1 (ja) エアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7480099

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150