JP7479452B2 - 位置決め方法 - Google Patents
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Description
そこで、従来、洗浄液を噴射する洗浄液用噴射ノズルおよびエアーを噴射するエアー用噴射ノズルをワ-ク(被洗浄物)の周囲に配設し、ワ-クに向かって洗浄液およびエアーを噴射するように構成した、所謂、噴射方式のワーク洗浄装置が知られている。
これによって、ブレード30は、洗浄液21の吐出圧により回転力が付与されてワーク支持台11の軸部13を中心として図3(a)中の矢印で示す方向に回転する。ブレード30が回転することで、洗浄液21は周方向に整列配置されたブレード30の羽根部34に当たる。また、羽根部34の表面34aに当たった洗浄液21の一部は、図3(d)に示すように、隣り合う羽根部34の裏面34bにも飛散する。
さらに、羽根部34の表面34aに当たった洗浄液21は、図3(b)に示すように、吐出圧により羽根部34の表面34aを、径方向外側(接触点P)から径方向内側に向かって流れ、洗浄液21の吐出圧により物理的洗浄力と、洗浄液21の化学的洗浄力とにより、表面34aに付着する異物を除去する。これにより、1回目の洗浄が行われる。
また、羽根部34の表面34aに当たって、隣り合う羽根部34の裏面34bに飛散した洗浄液21は、図3(d)に示すように、遠心力の作用により羽根部34の裏面34bを径方向内側から径方向外側に向かって流れ、裏面34bに付着する異物を除去して洗浄する。
なお、作業者が手で強制的にワークの回転を停止させるケースも見受けられるが、この場合、作業者が怪我をする危険性があり安全性の点で問題がある。
ロックレバー52は下端部が洗浄ブース1の外側面に軸支されていて、特許文献2の図4、図6に示す直立状態から手前に引いて下方に回動させることができ(特許文献2の図1の状態)、この下方回動時に、ロックレバー52に固定されているワイヤー50の先端が引っ張られて緊張する。かくして回転プレート11は、この緊張状態のワイヤー50に押さえられて、その回転が強制的に止められる。
また、この従来の機械部品の洗浄装置の別の強制停止手段では、ワーク制動用エアノズル(又は洗浄液ノズル)を用いて、正転する前記ワーク受けの回転要素に逆転方向の力を及ぼすようにしているので、洗浄液ノズル洗浄後のワークの乾燥が不十分な場合、あるいは、ワークを逆回転させたときに洗浄ブース内の支柱、ベース板、固定軸、回転プレート、アダプターワーク受け等に付着した洗浄液を跳ね上げてしまい、折角、乾燥させたワークに洗浄液の滴が付着する虞があった。さらに、この強制停止手段によりワークを停止させた場合、ワークの停止位置はその都度変わる可能性が高く、停止位置を常に一定にすることは極めて困難であった。
さらに、一方の従来のワーク洗浄装置は、特に、ブレードの貫通孔、シェルおよびコアの周辺部に設けられた段差部、あるいは、羽根部において他の羽根部やコアと重なって影となる影部分、羽根部とシェルとの境界部となる結合部分、および、羽根部とコアとの境界部となる結合部分などに付着した異物を、未だ、十分に除去することができず、所謂、洗浄ムラが生じる虞があった。また、他方の従来の機械部品の洗浄装置において、エアノズル13と洗浄液ノズル14とは、その先端がワーク受けにセットされたワーク70に向くようにして、洗浄ブース1の内側面に一対又は複数対突設され、開閉蓋4にも、上方からワーク70にエアと洗浄液を噴射するためのエアノズル13と洗浄液ノズル14とが設置されているため(特許文献2の図3参照)、ワークの下面および内面下側に付着した異物を、十分に除去することができず、洗浄ムラが生じる虞があった。
請求項1に係る発明では、上記した構成を有しているため、洗浄ブースでワークが洗浄され、洗浄されたワークは、乾燥ブースで乾燥される。洗浄ブースおよび乾燥ブース間は、仕切扉で仕切られていて、仕切扉は、開閉自在となっている。回動自在の状態のワークは、ワーク搬送装置によって、洗浄ブースおよび乾燥ブースに適宜搬送される。洗浄ブースでは、第1の回転付与手段により、ワークに回転力が付与され、乾燥ブースでは、第2の回転付与手段により、ワークに回転力が付与される。また、洗浄ブースでは、複数の洗浄ノズルによりワークに洗浄液が噴射され、当該ワークが洗浄される。そして、洗浄されたワークは、乾燥ブースにおいて、複数のブローノズルによりエアーが噴射され、当該洗浄されたワークが乾燥される。さらに、乾燥ブースにおいて、乾燥されたワークは、ブレーキ機構によって当該ワークの回転が停止される。この回転が停止されたワークは、位置決め機構によって所定の位置に位置決めされる。
また、請求項1に係る発明は、上記した構成を有しているため、特に、ワーク搬送装置において、ワークがジグにより位置決め案内されて保持されている。ジグは、ジグ受け支持部により回動自在に支持されている。ワーク台座部の座面には、取外し自在にワークが載置され得る。乾燥ブースでは、ジグ用回転付与ブローノズルからジグの羽根部にエアーが噴射され、その噴射圧によりジグの羽根部を介してワークに回転力が付与される。
一方で、ブレーキ機構においては、枢軸部が枢軸部支持体により回動自在に支持され、当該枢軸部支持体にはブレーキ片が固定される。ブレーキ片は、押圧手段により押圧されると、枢軸部を中心に当該枢軸部の周方向(回転方向)に回動可能となる。この場合、ブレーキ片を回転させて当該ブレーキ片をジグの軸状部に当接させることによって、ジグの回転が制動されて停止されるため、ワークの回転が停止される。
そして、ブレーキ機構により回転が停止されたワークは、回転停止位置において、位置決め爪作動手段により位置決め爪がジグの周回空間に挿入される。この場合、ジグ用回転付与ブローノズルによりジグを回転させると、位置決め爪が位置決め羽根部に当接した位置でジグの回転は停止する。つまり、ワークは、位置決めジグの羽根部に当接した位置で停止し、所定の位置に位置決めされる。
そのため、この請求項1に係る発明では、洗浄後のワークを一定の停止位置で強制停止させることができ、生産ラインの自動化に組み込むのに好適な位置決め方法が得られる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明に従属する発明であって、複数の洗浄ノズルは、ワークの上側および下側から、ワークの凹凸部および凹凸部の境界に対して、それぞれ、別個に、洗浄液を噴射し、複数のブローノズルは、洗浄されたワークの上側および下側から、洗浄されたワークの凹凸部および凹凸部の境界に対して、それぞれ、別個に、エアーを噴射するように配置され、洗浄ノズルおよびブローノズルの数と配置と噴射方向は、ワークの大きさおよび凹凸部の形状に応じて変更可能となっている。
請求項2に係る発明では、上記した構成を有しているため、請求項1に係る発明と比べて、特に、洗浄ブースにおいて、複数の洗浄ノズルにより、ワークの上側および下側から、ワークの凹部、凸部、凹部および凸部の境界に向けて、それぞれ、別個に、洗浄液が噴射される。また、乾燥ブースにおいて、複数のブローノズルにより、先の洗浄ブースで洗浄されたワークの上側および下側から、当該ワークの凹部、凸部、凹部および凸部の境界に向けて、それぞれ、別個に、エアーが噴射される。
そのため、この請求項2に係る発明では、段差部、溝部、穴部、切欠き部、隙間等を含む凹凸部を備えた複雑な形状のワークに付着した切削油および切粉等の異物を十分に洗浄し、乾燥させることが可能となっている。この場合、ワークの大きさおよび凹凸部の形状に応じて、洗浄ノズル、ブローノズルの数、配置および噴射方向は、適宜、変更され得るものである。したがって、この請求項2に係る発明では、上記した請求項1に係る発明の効果を奏すると共に、段差部、溝部、穴部、切欠き部、隙間等を含む凹凸部を備えた複雑な形状のワークに付着した切削油および切粉等の異物を十分に洗浄することが可能となる。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明に従属する発明であって、第1の回転付与手段は、ワークに洗浄液を噴射してその噴射圧によりワークに回転力を付与する回転付与洗浄ノズルを含み、第2の回転付与手段は、洗浄されたワークにエアーを噴射してその噴射圧により洗浄されたワークに回転力を付与する回転付与ブローノズルをさらに含み、回転付与洗浄ノズルおよび回転付与ブローノズルの数、配置および噴射方向は、ワークの大きさおよび凹凸部の形状に応じて変更可能となっている。
請求項3に係る発明では、上記した構成を有しているため、洗浄ブースにおいて、回転付与洗浄ノズルからワークに洗浄液が噴射され、その噴射圧によりワークに回転力が付与される。また、乾燥ブースにおいて、回転付与ブローノズルからワークにエアーが噴射され、その噴射圧によりワークに回転力が付与される。この請求項3に係る発明においても、請求項1に係る発明と同様の効果を奏するものとなっている。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明に従属する発明であって、第1の回転付与手段は、洗浄ブースに配設され、ジグの羽根部に洗浄液を噴射してその噴射圧によりジグに回転力を付与し、ワークを回転させるジグ用回転付与洗浄ノズルを含み、ジグ用回転付与洗浄ノズルおよびジグ用回転付与ブローノズルの数、配置および噴射方向は、ジグの大きさおよび形状に応じて変更可能となっている。
請求項4に係る発明では、上記した構成を有しているため、洗浄ブースにおいて、ジグ用回転付与洗浄ノズルからジグの羽根部に洗浄液が噴射され、その噴射圧によりジグを介してワークに回転力が付与される。この請求項4に係る発明においても、請求項1に係る発明と同様の効果を奏するものとなっている。
請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明に従属する発明であって、洗浄ブースに配設され、洗浄ブースで洗浄されたワークを、乾燥ブースに搬送する前に、洗浄ブースにおいて、前もって乾燥させる1つ以上の予備乾燥ブローノズルをさらに含み、予備乾燥ブローノズルの内の少なくとも1つは、洗浄されたワークを予備乾燥ブローノズルで前もって乾燥させるときに、洗浄されたワークにエアーを噴射してその噴射圧により洗浄されたワークに回転力を付与する機能を兼用している。
請求項5に係る発明では、上記した構成を有しているため、請求項1に係る発明と比べて、特に、洗浄ブースにおいて、洗浄されたワークを洗浄ブースから乾燥ブースに搬送する前に、当該ワークが、1つ以上の予備乾燥ブローノズルにより、前もって乾燥される。この場合、予備乾燥ブローノズルの少なくとも1つは、洗浄されたワークにエアーを噴射して、その噴射圧により、洗浄されたワークに回転力を付与する機能を兼用している。
請求項5に係る発明では、請求項1に係る発明の効果に加えて、洗浄されたワークが、洗浄ブースから乾燥ブースに搬送される前に、予備乾燥ブローノズルにより事前に乾燥されるため、当該ワークは、乾燥ブースでより効果的に乾燥させることが可能となっている。また、この予備乾燥ブローノズルは、ワークに回転力を付与する機能も併せ持っているので、別途、ワークに回転力を付与する回転付与ブローノズルを設ける必要が無い。
請求項6に係る発明は、請求項1に係る発明に従属する発明であって、ジグは、ワーク台座部に配設され、ワークがワーク台座部に載置されたときに、ワークの底面とワーク台座部との間に間隔を有するように、軸状部に配設されるスペーサ部材を含む。
請求項6に係る発明では、上記した構成を有しているため、請求項1に係る発明と比べて、ジグのワーク台座部にワークが載置されたときに、スペース部材によって、ワークの底面とワーク台座部との間に隙間を有する構成となっている。そのため、この請求項6に係る発明では、請求項1に係る発明の効果に加え、洗浄ブースでのワークの洗浄および乾燥ブースでのワークの乾燥において、ワークの底面がワーク台座部で隠れる、所謂、死角となる部位が無くなり、洗浄ブースでは洗浄ノズルから洗浄液を、乾燥ブースではブローノズルからエアーを、それぞれ、ワークの底面とワーク台座部との間の隙間に噴射することが可能となって、ワークの底面に付着した切削液および切粉等の付着物(異物)を当該隙間から除去することが可能となっている。
請求項7に係る発明は、請求項4に係る発明に従属する発明であって、洗浄ノズル、ブローノズル、ジグ用回転付与洗浄ノズルおよびジグ用回転付与ブローノズルは、それぞれ、その先端側が折り曲げ自在の可撓管で形成されている。
請求項7に係る発明では、上記した構成を有しているため、洗浄ノズル、ブローノズル、ジグ用回転付与洗浄ノズルおよびジグ用回転付与ブローノズルからの洗浄液の噴射方向を適宜調整することが可能になり、ワークを効率的に回転させて洗浄することが可能となり、また、ワークを効率的に回転させて乾燥させることが可能になっている。請求項7に係る発明においても、請求項1に係る発明と同様の効果を奏するものとなっている。
請求項8に係る発明は、請求項5に係る発明に従属する発明であって、洗浄ノズル、ブローノズル、ジグ用回転付与ブローノズルおよび予備乾燥ブローノズルは、それぞれ、その先端側が折り曲げ自在の可撓管で形成されている。
請求項8に係る発明では、上記した構成を有しているため、洗浄ノズル、ブローノズルおよびジグ用回転付与ブローノズルからの洗浄液の噴射方向を適宜調整することが可能になり、ワークを効率的に回転させて洗浄することが可能となり、また、ワークを効率的に回転させて乾燥させることが可能になっている。請求項8に係る発明においても、請求項1に係る発明と同様の効果を奏するものとなっている。
請求項9に係る発明は、請求項3に係る発明に従属する発明であって、洗浄ブースに配管され、洗浄ノズルおよび回転付与洗浄ノズルに洗浄液を圧送する洗浄液供給配管ユニットと、乾燥ブースに配管され、ブローノズルおよび回転付与ブローノズルにエアーを圧送するエアー供給配管ユニットとを含み、洗浄液供給配管ユニットは、ワークの上側に配設される洗浄液上側供給配管と、ワークの下側に配設される洗浄液下側供給配管とを備え、エアー供給配管ユニットは、ワークの上側に配設されるエアー上側供給配管と、ワークの下側に配設されるエアー下側供給配管とを備え、エアー上側供給配管は、ワークに対して接近および離間可能となるように、可動自在に配設されている。
請求項9に係る発明では、上記した構成を有しているため、エアー上側供給配管は、ワークに対する接近および離間が可能となっている。そのため、ワークをワーク搬送装置で洗浄ブースから乾燥ブースに搬送して配置するときには、エアー上側供給配管がワークの搬送路上において障害とならない位置まで、当該エアー上側供給配管をワークから遠ざけることが可能となっている。また、ワークを乾燥ブースで乾燥させるときには、ワークを効果的に乾燥させる位置まで、つまり、当該エアー上側供給配管を最接近する位置までワークに近づけることが可能となっているため、ワークを効率よく乾燥させることが可能となる。請求項9に係る発明においても、請求項1に係る発明と同様の効果を奏するものとなっている。
請求項10に係る発明は、請求項1~請求項9のいずれか1項に係る発明であって、洗浄機は、当該洗浄機を移動可能にする移動手段をさらに含み、ワークが製造される製造ラインに組み込まれるようにユニット化される。
請求項10に係る発明では、上記した構成を有しているため、洗浄機は、移動手段により適宜移動自在となっている。したがって、この洗浄機は、ワークが製造される製造ラインに当該洗浄機を組み込むようにユニット化することが可能となる。
一方、従来では、ワークを製造する製造ラインで製造された後のワークを洗浄する場合、例えば、当該製造ラインで製造されたワークを、別途、当該ワークを洗浄する洗浄ラインまで、パレットおよび運搬台車等により人力により運搬する、あるいは、製造ラインから洗浄ラインまで設けられたコンベア等の搬送装置(搬送路)を経由して当該ワークを搬送するなどの手段を取っていた。
それに比べて、請求項10に係る発明では、ワークが製造される製造ラインに、当該洗浄機がユニット化された場合、当該製造ラインにおけるワークの搬送方向を短くすることが可能となり、延いては、製造ラインおよび洗浄ライン全体の搬送路の長さを短くすることが可能となっている。したがって、製造ラインおよび洗浄ライン全体に要するスペースおよび人員の削減、処理時間の短縮に貢献するものとなっている。請求項10に係る発明においても、請求項1に係る発明と同様の効果を奏するものとなっている。
ブレーキ機構10は、図4、図5(A),(B)に示すように、枢軸部12を含む。枢軸部12は、円柱状の回動軸14を含む。回動軸14は、その軸方向の一端側に頭部14aを有し、その軸方向の他端側には、ネジ面14bを有している。頭部14aには、ネジ回しに係合されるプラス(+)溝およびマイナス(-)溝等が形成されている。回動軸14には、回動筒体16が嵌装されている。回動筒体16は円筒状に形成され、回動筒体16の中に回動軸14が嵌入されている。
取付け穴32には、たとえば後述するジグ52を回動自在に支持するジグ受け部204のジグ受け支持部208(図30を参照。)が挿通されるものであり、4つの取付け穴32a,32b,32c,32dは、後述する位置決め機構50をセットするベースプレート80を取付けるためのものである。
ジグ52は、図6および図7に示すように、第一の軸状部54aおよび第二の軸状部54bを含む。第一の軸状部54aおよび第二の軸状部54bは、同心円状に形成され、第一の軸状部54aの軸径よりも第二の軸状部54bの軸径の方の直径の方が大きく形成されている。また、この第一の軸状部54aおよび第二の軸状部54b間には、たとえば図7に示すように、第二の軸状部54bよりも軸径が大きく、第一の軸状部54aおよび第二の軸状部54bと同心円状に配設されるリング状のワーク台座部56が形成されている。ワーク台座部56の上面には、ワークW(例えば図3参照。)が着座するリング状の座面56Aが形成されている。
このジグ52は、第一の軸状部54aおよび第二の軸状部54bと、ワーク台座部56とが、たとえば潤滑性を有するプラスチック材料で一体的に形成される。本発明に係る実施形態では、ジグ52が、たとえばポリアセタールと呼ばれる熱可塑性樹脂の一種であるジュラコン(POM)により形成されている。このジュラコン(POM)は、自己潤滑性を有するとともに、化学的熱的特性、成形加工性などに加えて、耐摩耗性、摺動性にも優れているので、当該ジグ52を形成する材料としては好適なものである。
位置決め機構50は、ベースプレート80を含む。ベースプレート80の上面側には、位置決め爪82、位置決め爪82を保持する位置決め爪保持片84、位置決め爪保持片84をベースプレート80に支持する位置決め支柱86、位置決め爪82を作動させる位置決め爪作動手段88および位置決め爪作動手段88をベースプレート80に固定する位置決め爪作動手段固定具90等が配設されている。
一方、位置決め爪保持片84の短辺部84aは、既述したように、その長手方向の他端側に取付け孔(図示せず)を有し、当該取付け孔には、位置決め爪作動手段88に連結するための第1の連結具92Aが連結される。
この位置決め爪作動手段88には、たとえばエアーシリンダ(以下、エアーシリンダ88とも言う。)が用いられている。このエアーシリンダ88は、その長さ方向(軸方向)の一方側に往復動可能なピストンロッド88Aを有している。このエアーシリンダ88は、ピストンロッド88Aの往復動を検知するセンサスイッチ(図示せず)を内蔵している。この場合、ピストンロッド88Aが伸長し、ピストンロッド88Aの往動・伸長(前進)が完了した位置でセンサスイッチがONになり、ピストンロッド88Aが復動・縮短(後退)が完了した位置でセンサスイッチがOFFとなるように、ピストンロッド88Aの往復動を検知している。
この場合、位置決め爪82が位置決め羽根部60の側面61Cまたは側面61Dに当接した位置で、ジグ52の回転が停止する。それによって、ワークWを所定の位置に位置決めすることができる。
そこで、本発明の実施の形態に係るブレーキ機構10および位置決め機構50が適用され得る洗浄機の一例としてのたとえば洗浄機110について、図21~図37および図38~図39を参照しながら、以下、説明する。
本発明に係る洗浄機は、段差部、溝部、穴部、切欠き部、隙間等を含む凹凸部を備えた複雑な形状のワークに付着した切削油および切粉等の異物を十分に洗浄することができる洗浄機であって、ワークを洗浄する洗浄ブースと、洗浄ブースで洗浄されたワークを乾燥させる乾燥ブースと、洗浄ブースと乾燥ブースとを仕切る開閉自在の仕切扉と、ワークを回動自在に支持した状態で洗浄ブースおよび乾燥ブースに搬送するワーク搬送装置と、洗浄ブースに配設され、ワークに回転力を付与する第1の回転付与手段と、洗浄ブースに配設され、ワークの上側および下側から、そのワークの凹凸部および当該凹凸部の境界に対して、それぞれ、別個に、洗浄液を噴射する複数の洗浄ノズルと、乾燥ブースに配設され、洗浄されたワークに回転力を付与する第2の回転付与手段と、乾燥ブースに配設され、洗浄されたワークの上側および下側から、そのワークの凹凸部および当該凹凸部の境界に対して、それぞれ、別個に、エアーを噴射する複数のブローノズルとを含み、洗浄ノズル、ブローノズルの数、配置および噴射方向は、ワークの大きさおよび凹凸部の形状に応じて変更可能となっている構成を有するものである。
この洗浄機110は、概略的に言うと、洗浄対象物として、少なくともその一部に凹凸部を備えたワークWを当該洗浄機110の内部に収容して洗浄する洗浄機110であって、ワークWを回転させながら洗浄する洗浄ブース122と、洗浄ブース122で洗浄されたワークWを回転させながら乾燥させる乾燥ブース124と、洗浄ブース122および乾燥ブース124を仕切る開閉自在の仕切扉128と、ワークWを回動自在に支持した状態で、洗浄ブース122および乾燥ブース124にワークWを搬送するワーク搬送装置190と、乾燥ブース124と配管を介して接続され、洗浄ブース122および乾燥ブース124内に発生したミストを吸引して捕集するミスト捕集装置130を含み、洗浄ブース122には、ワークWの上側および下側から、ワークWの凹凸部および当該凹凸部の境界に対して、それぞれ、別個に、洗浄液を噴射する複数の洗浄ノズルが配設され、乾燥ブース124には、ワークWの上側および下側から、ワークWの凹凸部および当該凹凸部の境界に対して、それぞれ、別個に、エアーを噴射する複数のブローノズルが配設されている。
この洗浄機110では、洗浄ノズルとブローノズルの数、配置および噴射方向は、ワークWの大きさおよび凹凸部の形状に応じて、適宜、変更され得るものとなっている。
また、この洗浄機110は、当該洗浄機110を移動自在とする移動手段として、前側支持ベース112A,112Bに、移動キャスター152A,152Bが配設され、後側支持ベース114A,114Bに、移動キャスター152A,152Bが配設されている。
正面扉126は、たとえば図21および図25に示すように、上ブース120の乾燥ブース124の正面側開放部124Aを適宜閉塞するものとなっている。この正面扉126は、正面扉開閉装置156によって上下方向に開閉自在となっている。
このエアーシリンダ158は、図25の(C)に示すように、その本体側がたとえばL字状の取付けブラケット162a,162bにより、支持部材160に取付けられている。エアーシリンダ158の本体側は、図21に示すように、その軸方向の上側が、一方の取付けブラケット162aにより、支持部材160の長手方向の上側に取り付けられ、その軸方向の下側が、他方の取付けブラケット162bにより、支持部材160の長手方向の下側に取り付けられている。また、このエアーシリンダ158のロッド158aは、その先端側が正面扉126の長手方向の上部正面側に、たとえば平面視矩形状の取付けブラケット164により取り付けられている。
そのため、仕切り部材125および案内プレート186間には、上ブース120の高さ方向に延びる案内溝部187が形成されるものとなっている。仕切り扉128は、その高さ方向の長さが、開放部127を略閉塞可能とすると長さに形成されている。また、仕切り扉128の上下方向の下端部には、特に、図27の(A)に示すように、たとえば横長矩形状の緩衝封止部材189が配設されている。緩衝封止部材189は、ゴム等の緩衝材で形成され、その幅方向の中央部に、たとえば正面視矩形状の切欠き部189aを有している。この切欠き部189aは、後述するワーク搬送装置190でワークWを洗浄ブース122から乾燥ブース124に搬送させるときに、仕切り扉128の下方に位置する、ワーク搬送装置190を構成する部材が緩衝封止部材189に当たることを回避するための回避作用を有するものである。
仕切り扉128は、仕切り扉開閉用のエアーシリンダ172を駆動させることによって、開放部127を略開閉自在としている。
なお、この発明の実施の形態では、仕切り扉128が、図27に示すように、当該仕切り扉128の略中央に、たとえば横長矩形状の窓部128Aを具備している。この窓部128Aは、ポリカーボネイト等の透明なプラスチック材料で形成されている。そのため、この洗浄機110では、正面扉126が開いているとき、乾燥ブース124の正面側開放部124Aから、当該窓部128Aを介して、洗浄ブース122の中を目視することができ、洗浄ブース122でのワークWの乾燥状態を適宜確認することができる。
このジグ受け部204には、図6~図8で示されたジグ52が着脱自在に装着される。ジグ52は、図30に示すように、ジグ受け支持部208のジグ受け軸受部212に着脱自在に装着される。
さらに、ジグ52には、そのワーク台座部58の座面56Aの上に、スペーサ部材(図示せず)が着脱自在に配設され得る。このスペーサ部材は、たとえば円環状に形成され、ゴム等の防滑性に優れた材料で形成される。スペーサ部材としては、たとえばゴム製のOリングが用いられる。このスペーサ部材は、ジグ52のワーク台座部58に後述するワークWが載置されたときに、スペース部材によって、ワークWの底面とワーク台座部58の座面56Aとの間に隙間部(図示せず)を設けるための機能を有するものとなっている。
このワークWは、図31の(A)に示すように、全体がたとえば平面視円形のリング状に形成され、その中心に貫通穴aを有する内径部bと、内径部bの中心と同心円状に配設される外径部cと、内径部bと外径部cとを連結する複数のステータブレードdとを含む。複数のステータブレードdは、内径部bの中心から径方向にみて放射状に配設されている。複数のステータブレードdは、図31の(A),(B)に示すように、各ステータブレードdが所定の角度をもって同方向に傾斜している。
また、内径部bの貫通穴aの内周端縁には、円周方向に等分に間隔を隔てて、複数の切欠き部eを有している。さらに、複数の内径部bとステータブレードdとの間、外径部cとステータブレードdとの間、各ステータブレードd間には、それぞれ、凹凸部の境界iを有するものとなっている。また、このワークwの底面側には、図31の(C)に示すように、複数の切欠き部eと連通する溝部fが配設されている。そして、ワークWの内径部bの内側にも、複数の凹部gおよび凸部hが配設されている。さらに、ワークWの外周面にも、図31の(D)に示すように、複数の凹部gおよび凸部hが配設されている。
すなわち、洗浄手段は、特に、たとえば図32の(A)および(B)に示すように、洗浄液供給配管ユニット240を含み、洗浄液供給配管ユニット240は、洗浄液下側供給配管242と、洗浄液上側供給配管244と、洗浄液下側供給配管242および洗浄液上側供給配管244を連結する連結配管246とを含む。洗浄液下側供給配管242は、下側洗浄液供給管242aと、下側洗浄液供給管242aの長さ方向の中間部に接続されるティー242bと、下側洗浄液供給管242aの長さ方向の一端部に接続されるティー242cとを備えている。
そして、連結配管246は、下側洗浄液供給管242aの長さ方向の他端部に接続されるテティー246aと、上側洗浄液供給管244aの長さ方向の他端部に接続されるティー246eと、ティー246aおよびティー246e間にティー246cを介して接続される連結管246bおよびティー246dとで構成されている。この場合、ティー246cは、ソケット等(図示せず)を介して、既述した配管ユニット146に接続されている。
すなわち、当該ノズルは、折り曲げ自在の可撓性を有する可撓管272を含む。可撓管272は、たとえば円筒状の銅管で形成されている。可撓管272は、その先端部が平面視扇形の偏平部273に形成されている。この偏平部273は、可撓管272の先端部をプレス等の適宜な方法で偏平させることによって形成される。
この可撓管272には、図33の(C)に示すように、その軸方向の一端側から、例えば、その内周面に雌ねじ面276aを備えたナット276と、その外周面の少なくとも一部に膨出部274aを備えたカシメリング274と、その外周面に雄ねじ面278a,278bを備えたニップル278とが、順次、嵌合される。カシメリング274は、可撓性を有する材料、たとえば真鍮で形成されている。
上記したノズル取り付け構造によれば、各ノズルを各配管ユニットに備えられた各種管継手に簡単に各ノズルを着脱自在に取付けることが可能となっている。
すなわち、乾燥手段は、たとえば図35に示すように、エアー供給配管ユニット280を含み、エアー供給配管ユニット280は、エアー下側供給配管282と、エアー上側供給配管290とを含む。エアー下側供給配管282は、エアー下側供給管282aと、ティー282bと、エルボ282cと、エアー下側供給管282dと、ティー282eと、エルボ282fと、ソケット282gとを備え、正面扉126側から見て、たとえばL字状に配置されている。この場合、エアー下側供給管282aの一端側には、エアー下側供給中継ボックス284が接続されている。
さらに、第3のブローノズル302は、図35および図36に示すように、ワークWの下側の外周部の隅部に向ってエアーを噴射する。この場合、エアーは、図31の(A)および(D)に示すように、ワークWの下側外径部bの凹部g、凸部hおよびその凹凸部の境界iに噴射されるものとなっている。
第4のブローノズル304は、図35および図36に示すように、ワークWの上側内径部bの隅部とステータブレードdの上側に向かってエアーを噴射する。この場合、エアーは、図31の(C)および(D)に示すように、ワークWの上側内径部b凹部g、凸部hおよびその凹凸部の境界iに噴射されるものとなっている。
また、第5のブローノズル306および第6のブローノズル308は、図35および図36に示すように、上側の内径部bの段差部の隅部に向ってエアーを噴射する。この場合、エアーは、図31の(A)および(D)に示すように、圧入リングRおよびその周辺の凹部gと、凸部hと、当該凹凸部の境界iと、圧入リングRと内径部bの間の隙間jとに噴射されるものとなっている。
さらに、第8のブローノズル312は、図35および図36に示すように、ワークWのステータブレードdの上側の略中央部に向かってエアーを噴射する。この場合、エアーは、317の(A),(B)の矢印αに示すように、ステータブレードdの中央部に噴射され、ワークWを回転させる。そのため、第8のブローノズル312は、ワークWに回転力を付与する第2の回転付与手段としての機能を有するものとなっている。
すなわち、このエアー上側供給管用の可動装置320は、アクチュエータとしてのたとえばエアーシリンダ322を含む。エアーシリンダ322の本体は、たとえばクレビス形のシリンダ支持部324によって、乾燥ブース124のたとえば左内壁面124Bに支持されている。この場合、エアーシリンダ322の本体側の一端部は、支持軸324aにより、シリンダ支持部324に回動自在に支持されている。また、エアーシリンダ322のロッド322aの先端部は、支持ピン328により、ナックル継手326に回動自在に支持されている。
すなわち、先ず、ワークWが洗浄機110の乾燥ブース124に配置される。この洗浄機110では、初期的に、正面扉126が開かれた状態で乾燥ブース124の所定の位置に配置されたワーク搬送装置190のジグ受け部204に配置されたジグ52に、ワークWがセットされる(図38のステップS1を参照。)。次に、制御盤150のスタートボタンが押される(図38のステップS2を参照。)。この場合、ブレーキ機構10の作動が解除され、OFF状態となる(図38のステップS3を参照。)。そして、ワークWは、ワーク搬送装置190により、乾燥ブース124から洗浄ブース122に搬送され、仕切り扉128および正面扉が閉じられる(図38のステップS4、ステップS5、ステップS6およびステップS7を参照。)。
次に、第1の予備乾燥ブローノズル264および第2の予備乾燥ブローノズル266により、荒ブロー・予備乾燥が開始され、つまり、エアーがワークWに噴射された後、荒ブロー・予備乾燥が終了される(図38のステップS10およびステップS11を参照。)。そして、仕切り扉128が開かれ(図38のステップS12を参照。)、洗浄されたワークWが、再び、ワーク搬送装置190により乾燥ブース124に搬送された後、仕切り扉128が閉まる(図38のステップS13、ステップS14およびステップS15を参照。)。
乾燥処理が終了するときには、ジグ用回転付与ブローノズル313(アクセルエアーブローノズル)からのエアーの噴射が停止され、本乾燥が終了される(図39のステップS18を参照。)。このとき、ブレーキ機構10がONとなり、つまり、ブレーキ機構10が作動され(図39のステップS19を参照。)、ジグ52の回転が低速になって、たとえば1分間に30回転以下となって(図39のステップS20を参照。)、その後、ジグ52の回転が停止されてワークWの回転も停止する。そして、ブレーキ機構10の作動が解除され、OFF状態となる(図39のステップS21を参照。)。
一方、ここで、位置決め爪作動手段88(エアーシリンダ)のピストンロッド88Aの伸長が完了せず、ピストンロッド88Aの前進が完了したことをエアーシリンダのセンサ(シリンダスイッチ)が検知しないと、位置決め爪82が位置決め爪作動手段88(エアーシリンダ)により後退し(図39のステップS35を参照。)、図39のステップS22に戻る。
したがって、本発明の実施の形態に係る洗浄機110では、洗浄後のワークWを一定の停止位置で停止させることができ、産業用ロボットのハンドリングを確実且つ安定させることができるなど、生産ラインの自動化に好適なものとなっている。
この洗浄手段は、図33に示す洗浄手段と比べて、特に、ジグ52の羽根部58に洗浄液を噴射してワークWに回転力を付与する回転付与洗浄ノズル356と、当該羽根部58にエアーを噴射してワークWに回転力を付与する回転付与ブローノズル358とが配設されている点が相違している。
この洗浄機110の洗浄手段は、洗浄液供給配管ユニット350を含み、洗浄液供給配管ユニット350は、洗浄液下側供給配管352および洗浄液上側供給配管354とで構成されている。洗浄液下側供給配管352は、第1の洗浄ノズル360、第2の洗浄ノズル362、第3の洗浄ノズル364、第4の洗浄ノズル366および第5の洗浄ノズル368を備えている。この場合、第1の洗浄ノズル360は、ジグ52のスペーサ部材342により、ワークWの底面とジグ52のワーク台座部56との間の隙間部344に、洗浄液を噴射するものである。第2の洗浄ノズル362、第3の洗浄ノズル364、第4の洗浄ノズル366および第5の洗浄ノズル368は、それぞれ、ワークWの凹部g、凸部hおよびその凹凸部の境界iに噴射されるものとなっている。
そのため、この洗浄手段を用いた場合、回転付与洗浄ノズル254およびジグ用回転付与洗浄ノズル356の相乗効果により、ワークの回転力が増大され、また、乾燥ブース124では、回転付与ブローノズル312および回転付与ブローノズル358の相乗効果により、ワークWの回転力が増大されるものとなっている。
通気手段380は、上ブース120の乾燥ブース124の右側面内壁に通気口382を有し、通気口382には、通気口カバー384が覆われている。通気口カバー384は、正面壁384aと、左側面壁384bと、右側面壁384cと、上面壁384dとを含む。上面壁384dには、当該通気口カバー384を乾燥ブース124の右側面内壁に取り付けるための取り付け片384eが一体的に形成されている。また、この通気口カバー384は、その下方に、通気口382から外気を取り込むための外気導入口386を有するものとなっている。
そのため、この洗浄機110では、段差部、溝部、穴部、切欠き部、隙間等を含む凹凸部を備えた複雑な形状のワークWに付着した切削油および切粉等の異物を十分に洗浄し、乾燥させることができる。この場合、ワークWの大きさおよび凹凸部の形状に応じて、洗浄ノズル、ブローノズルの数、配置および噴射方向は、適宜、変更され得るものとなっている。
すなわち、この洗浄機110では、洗浄されたワークWが、洗浄ブース122から乾燥ブース124に搬送される前に、予備乾燥ブローノズル264,266により事前に乾燥されるため、ワークWは、乾燥ブース124でより効果的に乾燥させることができる。また、予備乾燥ブローノズル264は、ワークWに回転力を付与する機能も併せ持っているので、別途、ワークWに回転力を付与する回転付与ブローノズルを設ける必要が無い。
そのため、洗浄液ブース122および乾燥ブース124において、ワークWに付着した異物を除去したときの汚水は、上ブース120の背面側から正面側に向かって、乾燥ブース124に流れ込み、さらに、貫通孔を介して、下ブース118の洗浄液貯留タンク132に流れ込むものとなっている。
12 枢軸部
14 回動軸
14a 頭部
14b ネジ面
15 ナット
16 回動筒体
18 枢軸部支持体
20 主面片
22a,22b 側面片
24a,24b 挿通孔
26 連結片
28 切欠き部
30 貫通孔
32a,32b,32c,32d 取付け穴
34 ピンシリンダ(押圧手段)
34A ピンシリンダのピストンロッド
36 ブレーキ片
38A 第一片部
38B,38C 第二片部
40A,40B 第三片部
50 位置決め機構
52 ジグ
54a 第一の軸状部
54b 第二の軸状部
56 ワーク台座部
56A 座面
58,・・・,58 羽根部
58A 下面
58B 頂面
59 切欠き溝部
60 位置決め羽根部
61A 下面
61B 位置決め羽根部の頂面
61C,61D 側面
62 挿入穴部
64 ばか穴部
64a 軸部用穴部
64b 座面用穴部
66 ドグ取付け用ネジ穴
68 ドグ
70 回転検出センサ(回転検出部)
72 センサ取付け具
72a 長辺部
72b 短辺部
72c 取付け孔
73 取付けナット
74 取付けボルト
80 ベースプレート
82 位置決め爪
84 位置決め爪保持片
84a 短辺部
84b 長辺部
86 位置決め支柱
86a,86b 取付け片
87 取付けネジ
88 位置決め爪作動手段(エアーシリンダ)
88A ピストンロッド
90 位置決め爪作動手段固定具
90a 垂直片
90b,90c 取付け片
92A 第1の連結具(ナックル継手)
92B 第2の連結具(ナックル継手)
94,95 ナックルピン
96 シリンダカバー
98 爪ストッパ(アジャストボルト)
99,99 取付けネジ
100 爪ストッパ取付け具
100a 長辺部
100b 短辺部
110 洗浄機
112A,112B 前側支持ベース
114A,114B 後側支持ベース
116 ハウジング
118 下ブース
120 上ブース
122 洗浄ブース
124 乾燥ブース
124A 乾燥ブースの正面側開放部
125 仕切り部材
126 正面扉
126A 正面扉の窓部
127 仕切り部材の下方の開放部
128 仕切扉
128A 仕切扉の窓部
129 延設片
130 ミスト捕集装置
132 洗浄液貯留タンク
134 ヒータ
136 吸込バルブ
138 洗浄液ポンプ
140 ろ過フィルタ
142 第1の圧力メータ
144 第2の圧力メータ
146 配管ユニット
148A,148B フランジ継手
148C,148E エルボ
148D,148J 送出管
148F,148I ティー
148G,148H,148K ソケット
150 制御盤
152A,152B 前側キャスター
154A,154B 後側キャスター
156 正面扉開閉装置
158 正面扉開閉用のエアーシリンダ
158a 正面扉開閉用のエアーシリンダのロッド
160 正面扉開閉用のエアーシリンダの支持部材
162a,162b 正面扉開閉用のエアーシリンダの取付けブラケット
164 正面扉開閉用のエアーシリンダのロッド支持ブラケット
166 乾燥ブース正面側の枠部
168 突出片
169 案内溝部
170 仕切扉用の開閉装置
172 仕切り扉開閉用のエアーシリンダ
172a 仕切り扉開閉用のエアーシリンダのロッド
174 仕切り扉開閉用のエアーシリンダの取付けブラケット
174a ブラケット本体
174b,174c 取付け片
175 取付けナット
176 取付けボルト
178 取付けナット
180 仕切り扉開閉用のエアーシリンダのロッド支持プレート
182 取付けビス
184 取付けナット
185 間隔保持片
186 仕切り扉を案内支持する案内プレート
187 案内溝部
188a 取付けねじ
188b 取付けナット
189 緩衝封止部材
189a 切欠き部
190 ワーク搬送装置
192 支持枠
192a 取付け用孔
194 レール部(搬送路)
194a レール部取付け用孔
195 嵌合溝部
196 キャリッジ部
198 嵌合ベース部
200 嵌合座部
202 取付け用ねじ孔
204 ジグ受け部
206 ジグ受けベース台
208 ジグ受け支持部
210 ジグ受け座部
212 ジグ受け軸受部
214 ロッドレスシリンダ
214a シリンダチューブ
214b,214c ヘッドカバー
215 エアーシリンダ取付具
215A,215B,215C,215D,215E ブラケット片
216 スライダ
218 移動子
240 洗浄液供給配管ユニット
242 洗浄液下側供給配管
242a 下側洗浄液供給管
242b,242c ティー
244 洗浄液上側供給配管
244a 上側洗浄液供給管
244b,244c クロス
244d,244e,244f,244g,244h エルボ
246 連結配管
246a,246e エルボ
246b,246d 連結管
246c ティー(チーズ)
248 第1の洗浄ノズル
250 第2の洗浄ノズル
252 第3の洗浄ノズル
254 第4の洗浄ノズル
256 第5の洗浄ノズル
258 第6の洗浄ノズル
260 第7の洗浄ノズル
262 予備乾燥エアー供給配管
262a,262c ソケット
262b,262d,262g エルボ
262e 予備乾燥エアー供給管
262f ティー
264 第1の予備乾燥ブローノズル
266 第2の予備乾燥ブローノズル
270 各ノズルのノズル取付け構造
272 可撓管
273 偏平部
274 カシメリング
274a 膨出部
276 ナット
278 ニップル
280 エアー供給配管ユニット
282 エアー下側供給配管
282a,282d エアー下側供給管
282b,282e ティー
282c,282f エルボ
282g ソケット
284 エアー下側供給中継ボックス
286 連結部
288 枢軸部
290 エアー上側供給配管
292 可動連結アーム
294 エアー上側供給中継ボックス
296a ソケット
296b エルボ
298 第1のブローノズル
300 第2のブローノズル
302 第3のブローノズル
304 第4のブローノズル
306 第5のブローノズル
308 第6のブローノズル
310 第7のブローノズル
312 第6のブローノズル
313 ジグ用回転付与ブローノズル(アクセルエアーブローノズル)
320 エアー上側供給配管用の可動装置
322 エアーシリンダ
324 シリンダ支持部
324a 支持軸
326 ナックル継手
328 支持ピン
330 他のジグ
332 軸状部
334 ワーク台座部
336 羽根部
336a 切欠き溝部
338 挿入穴
340 ばか穴
340a 軸部用穴
340b 座面用穴
342 スペーサ部材
350 洗浄液供給配管ユニット
352 洗浄液下側供給配管
354 洗浄液上側供給配管
356 回転付与洗浄ノズル
358 回転付与ブローノズル
360 第1の洗浄ノズル
362 第2の洗浄ノズル
364 第3の洗浄ノズル
366 第4の洗浄ノズル
368 第5の洗浄ノズル
370 捕集装置本体
372 吸引口
374 吸引ダクトホース
380 通気手段
382 通気口
384 通気口カバー
384a 正面壁
384b 左側面壁
384c 右側面壁
384d 上面壁
384e 取付け片
386 外気導入口
390 上ブースの天板
392 捕集装置本体の支持部
394 水平板
396 垂直板
398 洗浄ブースの背面壁
398A 洗浄ブースの背面壁の窓部
W ワーク
R 圧入リング
a 貫通穴
b 内径部
c 外径部
d ステータブレード
e 切欠き部
f 溝部
g 凹部
h 凸部
i 凹凸部の境界
j 隙間
SP 周回空間
Claims (10)
- ワークを洗浄する洗浄ブース、
前記洗浄ブースで洗浄された前記ワークを乾燥させる乾燥ブース、
前記洗浄ブースと前記乾燥ブースとを仕切る開閉自在の仕切扉、
前記洗浄ブースに配設され、前記ワークに回転力を付与する第1の回転付与手段、
前記洗浄ブースに配設され、前記ワークに洗浄液を噴射する複数の洗浄ノズル、
前記乾燥ブースに配設され、前記洗浄されたワークに回転力を付与する第2の回転付与手段、
前記乾燥ブースに配設され、前記洗浄されたワークにエアーを噴射する複数のブローノズル、および
前記ワークを回動自在に支持した状態で前記洗浄ブースおよび前記乾燥ブースに搬送するワーク搬送装置を含み、
前記乾燥ブースには、前記ワークの回転を停止させるブレーキ機構と、前記ブレーキ機構により回転が停止されたワークを所定の位置に位置決めする位置決め機構が配設され、
前記ワーク搬送装置は、
前記ワークを位置決め案内して保持するジグ、および
前記ジグを受けて回動自在に支持するジグ受け支持部を含み、
前記ジグは、
前記ジグ受け支持部が挿入される挿入穴部を備えた軸状部、
前記軸状部よりも軸径が大きく、前記軸状部の軸方向の中間部に同心円状に配設され、前記ワークが載置されるワーク台座部、
前記ワーク台座部の外周面に間隔を隔てて配設される複数の羽根部、
前記複数の羽根部のうちの少なくとも1つの羽根部の外周面に配設されるドグ、
前記ジグの近傍に配設され、前記ドグを検出して前記ジグの回転数を検出する回転検出部、および
前記複数の羽根部のうちの1つであって、前記軸状部の軸方向に見て、他の羽根部よりも長さの長い位置決め羽根部を含み、
前記回転検出部は、前記ドグを検出したときに「ON」となり、前記ドグを検出しないときに「OFF」となって、当該「ON」「OFF」の周期で前記ジグの回転数を管理するものであって、前記ジグが回転中は、当該「ON」「OFF」を繰り返し、
前記第2の回転付与手段は、前記乾燥ブースに配設され、前記羽根部にエアーを噴射してその噴射圧により前記ジグに回転力を付与し、前記洗浄されたワークを回転させるジグ用回転付与ブローノズルを含み、
前記ブレーキ機構は、
枢軸部、
前記枢軸部を回動自在に支持する枢軸部支持体、
前記枢軸部支持体に固定されるブレーキ片、
前記ブレーキ片を押圧し、前記枢軸部を支点として前記ブレーキ片を回転させる押圧手段を含み、
前記押圧手段を介して、前記ブレーキ片を回転させ、前記ブレーキ片を前記ジグの軸状部に当接させることにより前記ジグの回転を停止させることを特徴とし、
前記位置決め機構は、
前記位置決め羽根部の下端より上方で、且つ、他の前記複数の羽根部の下端より下方の周回空間に、位置決め爪を挿入させる位置決め爪作動手段を含み、
前記ブレーキ機構により前記ジグの回動を停止させた位置で、前記位置決め爪作動手段により前記位置決め爪を前記周回空間に挿入し、前記ジグ用回転付与ブローノズルにより前記位置決め爪が前記位置決め羽根部に当接する位置まで前記ジグを回転させて、前記ワークを所定の位置に位置決めすることを特徴とし、
少なくともその一部に凹凸部を備えたワークを洗浄し、乾燥させる洗浄機において、前記ワークの前記乾燥ブースでの乾燥処理が終了した後、前記ワークの回転を停止させ所定の位置に位置決めする位置決め方法であって、
前記位置決め方法は、
前記ブレーキ機構を作動させ、前記ジグの回転にブレーキをかけて前記ジグの回転を停止させるステップ、
前記ブレーキ機構の作動を解除するステップ、
前記位置決め機構を作動させ、前記位置決め作動手段により前記位置決め爪を前記ジグに向かって前進させると同時に前記ジグ用回転付与ブローノズルからエアーを噴射させるステップ、
前記位置決め爪が前記位置決め羽根部に当接しないときには前記ジグが回転され、前記位置決め爪が前記位置決め羽根部に当接したときには、前記回転検出部は「ON」の状態のままで、前記ジグ用回転付与ブローノズルからのエアーの噴射をストップさせるステップ、および
前記ブレーキ機構を作動させることによって前記ジグの回転を停止させることによって、前記ワークの回転が停止され、当該ワークを所定の位置に位置決めするステップを含む、位置決め方法。 - 前記複数の洗浄ノズルは、前記ワークの上側および下側から、前記ワークの凹凸部および前記凹凸部の境界に対して、それぞれ、別個に、洗浄液を噴射し、前記複数のブローノズルは、前記洗浄されたワークの上側および下側から、前記洗浄されたワークの凹凸部および前記凹凸部の境界に対して、それぞれ、別個に、エアーを噴射するように配置され、
前記洗浄ノズルおよび前記ブローノズルの数と配置と噴射方向は、前記ワークの大きさおよび前記凹凸部の形状に応じて変更可能となっていることを特徴とする、請求項1に記載の位置決め方法。 - 前記第1の回転付与手段は、前記ワークに洗浄液を噴射してその噴射圧により前記ワークに回転力を付与する回転付与洗浄ノズルを含み、
前記第2の回転付与手段は、前記洗浄されたワークにエアーを噴射してその噴射圧により前記洗浄されたワークに回転力を付与する回転付与ブローノズルをさらに含み、
前記回転付与洗浄ノズルおよび前記回転付与ブローノズルの数、配置および噴射方向は、前記ワークの大きさおよび前記凹凸部の形状に応じて変更可能となっていることを特徴とする、請求項1に記載の位置決め方法。 - 前記第1の回転付与手段は、前記洗浄ブースに配設され、前記ジグの羽根部に洗浄液を噴射してその噴射圧により前記ジグに回転力を付与し、前記ワークを回転させるジグ用回転付与洗浄ノズルを含み、
前記ジグ用回転付与洗浄ノズルおよび前記ジグ用回転付与ブローノズルの数、配置および噴射方向は、前記ジグの大きさおよび形状に応じて変更可能となっていることを特徴とする、請求項1に記載の位置決め方法。 - 前記洗浄ブースに配設され、前記洗浄ブースで洗浄された前記ワークを、前記乾燥ブースに搬送する前に、前記洗浄ブースにおいて、前もって乾燥させる1つ以上の予備乾燥ブローノズルをさらに含み、
前記予備乾燥ブローノズルの内の少なくとも1つは、前記洗浄されたワークを前記予備乾燥ブローノズルで前もって乾燥させるときに、前記洗浄されたワークにエアーを噴射してその噴射圧により前記洗浄されたワークに回転力を付与する機能を兼用していることを特徴とする、請求項1に記載の位置決め方法。 - 前記ジグは、前記ワーク台座部に配設され、前記ワークが前記ワーク台座部に載置されたときに、前記ワークの底面と前記ワーク台座部との間に間隔を有するように、前記軸状部に配設されるスペーサ部材を含むことを特徴とする、請求項1に記載の位置決め方法。
- 前記洗浄ノズル、前記ブローノズル、前記ジグ用回転付与洗浄ノズルおよび前記ジグ用回転付与ブローノズルは、それぞれ、その先端側が折り曲げ自在の可撓管で形成されていることを特徴とする、請求項4に記載の位置決め方法。
- 前記洗浄ノズル、前記ブローノズル、前記ジグ用回転付与ブローノズルおよび前記予備乾燥ブローノズルは、それぞれ、その先端側が折り曲げ自在の可撓管で形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の位置決め方法。
- 前記洗浄ブースに配管され、前記洗浄ノズルおよび前記回転付与洗浄ノズルに前記洗浄液を圧送する洗浄液供給配管ユニットを含み、
前記乾燥ブースに配管され、前記ブローノズルおよび前記回転付与ブローノズルに前記エアーを圧送するエアー供給配管ユニットを含み、
前記洗浄液供給配管ユニットは、前記ワークの上側に配設される洗浄液上側供給配管と、前記ワークの下側に配設される洗浄液下側供給配管とを備え、
前記エアー供給配管ユニットは、前記ワークの上側に配設されるエアー上側供給配管と、前記ワークの下側に配設されるエアー下側供給配管とを備え、
前記エアー上側供給配管は、前記ワークに対して接近および離間可能となるように、可動自在に配設されていることを特徴とする、請求項3に記載の位置決め方法。 - 前記洗浄機は、当該洗浄機を移動可能にする移動手段をさらに含み、前記ワークが製造される製造ラインに組み込まれるようにユニット化されることを特徴とする、請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の位置決め方法。
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