JP7479211B2 - マルチ移植機 - Google Patents

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Description

本発明は、シートを圃場面に敷設しつつ、シートの上から圃場に苗を植え付けるマルチ移植機に関する。
シート(マルチ)を圃場面に敷設しつつ、シートの上から圃場に苗を植え付けるマルチ移植機が知られている。例えば、特許文献1には、繰り出すシートが無くなるシート切れ状態を検出し、該検出に応じて、シート切れ警報を報知したり、植付クラッチを自動的に切断したりするマルチ移植機が示されている。このようなマルチ移植機によれば、作業者は、シート切れ警報に応じて走行機体を停止させ、シート補充後に植付走行を再開させることができる。
特開2018-117532号公報
しかしながら、この種のマルチ移植機では、シート切れ状態の検出を起点としてシート切れ警報や植付クラッチの自動切断を行うので、作業者の対応が遅れる可能性があった。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、走行機体と、ロール状のシートを繰り出し可能に保持するシート保持部と、圃場面に苗を植え付ける植付機構と、前記植付機構に伝達される動力を断接する植付クラッチと、を備え、機体走行に応じて、前記シート保持部から繰り出されるシートを圃場面に敷設しつつ、敷設されたシートの上から圃場に苗を順次植え付けるマルチ移植機であって、警報を報知する警報手段と、前記警報手段を制御する制御部と、ムダ植え防止モードのON/OFFをするムダ植え防止モードスイッチと、繰り出すシートが無くなるシート切れ状態を検出するシート切れ検出手段と、を備え、前記制御部は、前記シート保持部に保持したシートの初期のシート長である設定シート長を設定するシート長設定手段と、敷設したシート長である敷設シート長を積算する敷設シート長積算手段と、前記設定シート長から前記敷設シート長を減じた長さが所定長さ以下となったら、繰り出すシートが無くなるシート切れ状態を予告するシート切れ予備警報を報知するシート切れ予備警報手段と、前記植付クラッチを断接制御可能であり、前記シート切れ検出手段がシート切れ状態を検出したら、シート切れ警報を報知するとともに、前記植付クラッチを自動的に切断する植付クラッチ自動切断手段と、ムダ植え防止モードスイッチがON操作された場合に機能するムダ植え防止制御手段と、を備え、前記ムダ植え防止制御手段は、シート切れ検出手段がシート切れを検出した場合、シート切れ警報を開始した後、シート切れ予備警報中であるか否かの判断をし、シート切れ予備警報中であると判断した場合には、該シート切れ予備警報を停止した後、植え付けクラッチを切断する一方、シート切れ予備警報中ではないと判断した場合には、シート切れ状態が所定時間継続した後に植え付けクラッチを切断することを特徴とするマルチ移植機である。
請求項1の発明によれば、設定シート長から敷設シート長を減じた長さが所定長さ以下となったら、繰り出すシートが無くなるシート切れ状態を予告するシート切れ予備警報を報知するので、作業者は、シート切れ予備警報に基づいてシート切れ状態を予知し、シート切れに速やかに対応できる。
しかもシート切れ状態を検出したら、シート切れ警報を報知するとともに、植付クラッチを自動的に切断するので、シート切れ状態(シート未敷設状態)での苗の植付けを防止できる。
そのうえシート切れ予備警報を行った後にシート切れ状態を検出した場合は、誤検出の可能性が低いため植付クラッチを直ちに切断できる。また、シート切れ予備警報を行うことなくシート切れ状態を検出した場合は、該検出状態が所定時間継続した後に植付クラッチを切断するので、誤検出による誤った植付クラッチの切断を防止できる。
本発明の一実施形態に係るマルチ移植機の全体左側面図である。 本発明の一実施形態に係るマルチ移植機のシート保持部を示す図であり、(a)はシートセット時の側面図、(b)はシート繰り出し時の側面図である。 本発明の一実施形態に係るマルチ移植機のマルチ切れ検出スイッチを示す要部側面図である。 本発明の一実施形態に係るマルチ移植機の作業機操作カムを示す要部側面図である。 本発明の一実施形態に係るマルチ移植機の運転部を示す図であり、(a)は、操作パネルを示す正面図、(b)は、スイッチ類の正面図、(c)は、モニタパネルの正面図である。 本発明の一実施形態に係るマルチ移植機のGPS受信機を示す要部斜視図である。 本発明の一実施形態に係るマルチ移植機の制御構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るマルチ移植機の往復作業行程を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るマルチ移植機の制御部が実行する作業機操作制御のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るマルチ移植機の制御部が実行するシート長設定制御のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るマルチ移植機の制御部が実行するムダ植え防止制御のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1において、1はマルチ移植機の走行機体であって、該走行機体1の後部には、昇降リンク機構2を介して植付作業機3が連結されている。走行機体1と植付作業機3との間には、リフトシリンダ4が介設されており、該リフトシリンダ4の油圧伸縮動作に応じて植付作業機3が昇降される。
図1~図3に示すように、植付作業機3は、シート5aで圃場面を覆いつつ、シート5aの上から圃場面に苗を植え付けるマルチ仕様であり、マット苗が載置される苗載台6と、苗載台6から苗を掻取って圃場に植付ける植付機構7と、植付作業機3の対地高さに応じて上下動するローラフロート8(感知フロート)と、シート5aを繰り出し可能に保持するシート保持部9と、植付作業機3が上昇した際のシート5aの垂れ下がりを規制するシートホルダ10と、圃場面に敷設したシート5aを圃場面に押し付けるシート押えローラ11と、圃場面に敷設したシート5aを植付行程の終端で切断するシートカッタ12と、繰り出すシート5aが無くなるシート切れ状態を検出するシート切れ検出機構13と、を備えて構成され、走行機体1から伝動される植付動力で植付作業を行う。
シート保持部9は、ロール状に巻かれたシート5a(以下、シートロール5という。)を回転可能に収容するシートロールケース9aと、シートロールケース9aの左右側部を開閉可能に覆うカバー9bと、を備えており、図2に示すように、シートロールケース9aに収容されたシートロール5からシート5aが繰り出される。
カバー9bは、残ったロール芯の取出しや、予備シートロール5の挿入に際してシートロールケース9aの左右側部を開閉させる。本実施形態のマルチ移植機は、走行機体1の左右側部に予備シートロール5を支持するとともに、後端部の支軸14aを支点として後方外方に回動可能な予備シートロール支持装置14を備えており、植付作業機3を上昇させた状態で、予備シートロール支持装置14を後方外方に回動させると、予備シートロール5がシートロールケース9aの側方に移動するので、予備シートロール5をシートロールケース9aに容易に挿入させることができる。
図1及び図2に示すように、シートホルダ10は、側面視においてシート保持部9の下部から植付作業機3の下方に沿って後方に延出されており、植付作業機3が上昇した際にシート5aの垂れ下がりを規制する。本実施形態のシートホルダ10は、前端側を支点として上下回動可能に設けられており、前端側に連結されるホルダ操作レバー10aの操作に応じて、植付作業機3の下部に沿う作業位置(図2の(b)参照)と、植付作業機3の下部から下方に離間する非作業位置(図2の(a)参照)と、に回動可能となっている。作業始めなどにシート5aを手動で繰り出す際には、シートホルダ10を非作業位置とすれば、シート5aの繰り出し作業が容易になる。
図1に示すように、シート押えローラ11は、側面視においてローラフロート8の後方に配置され、圃場面に敷設したシート5aを圃場面に押し付ける。このようなシート押えローラ11が条間に位置するように複数配置されることで、敷設されたシート5aの浮き上がりや捲れが防止される。
シートカッタ12は、圃場面に敷設したシート5aを植付行程の終端で切断するためのものであり、植付作業機3に前端側を支点として上下回動可能に設けられるカッタアーム12aと、カッタアーム12aの後端部に設けられるカッタ刃12bと、走行機体1の後部に前後操作可能に設けられるカッタ操作レバー12cと、カッタ操作レバー12cの操作に応じて、カッタアーム12aを上下回動させるカッタ動作機構(図示せず)と、を備えて構成されている。
図3に示すように、シート切れ検出機構13は、シートロール5から繰り出されるシート5aに接触する前後回動可能なシート切れ検出レバー13aと、シート切れ検出レバー13aをシート5aと接触する方向(前方)に付勢するバネ13bと、シート切れ検出レバー13aの回動変位を検出するシート切れ検出スイッチ13cと、を備える。繰り出されるシート5aがあるときは、シート切れ検出レバー13aがシート5aの張力を受けて後方に回動しているため、シート切れ検出スイッチ13cはOFF状態であるが、繰り出されるシート5aがなくなると、シート切れ検出レバー13aが前方に回動するため、シート切れ検出スイッチ13cがON状態となってシート切れ状態が検出される。
走行機体1には、エンジン(図示せず)やトランスミッションTが搭載されている。エンジンが出力する動力は、トランスミッションTで変速され、植付作業機3、前輪15及び後輪16に伝動される。トランスミッションTには、植付クラッチ(図示せず)が内装されており、該植付クラッチの入り(接続)/切り(切断)に基づいて植付作業機3に対する植付動力の伝動が入り/切りされる。
図4に示すように、走行機体1には、植付クラッチやリフトシリンダ4の油圧制御バルブ4aに連繋される作業機操作カム17が設けられている。作業機操作カム17は、作業機操作カムモータ18の駆動にもとづいて「上昇」、「固定」、「下降(自動)」、「植付」の各ポジションに操作される。そして、「上昇」ポジションでは、植付作業機3を上昇させ(植付クラッチは切り)、「固定」ポジションでは、植付作業機3を任意の高さで固定し(植付クラッチは切り)、「下降(自動)」ポジションでは、植付作業機3を下降させ(植付クラッチは切り)、「植付」ポジションでは、植付クラッチを入りにさせる。なお、「下降(自動)」及び「植付」ポジションでは、ローラフロート8による対地高さ検出に基づいた機械的な自動昇降制御が実行される。
図1及び図5に示すように、走行機体1の上部には、オペレータが乗車する運転部19が構成されており、該運転部19には、オペレータが座る運転席Sの他、各種の操作具やモニタパネル20を備える操作パネル21が設けられている。
図5の(a)、(b)に示すように、操作パネル21には、前輪15を操舵するステアリングハンドル22、植付作業機3の昇降操作や植付クラッチの入り/切り操作を行なう作業機操作レバー23、走行速度を変速する主変速レバー24、植付作業時にON操作される作業準備スイッチ25、後述するムダ植え防止モードをON/OFFするムダ植え防止モードスイッチ26、後述する設定シート長L0を増加方向に修正するシート長調節スイッチ(UP)27、設定シート長L0を減少方向に修正するシート長調節スイッチ(DOWN)28、警報を停止させる警報停止スイッチ29などの操作具が設けられている。
また、図5の(c)に示すように、モニタパネル20には、シート切れ警報を報知する警報ランプ30(警報手段)、後述する敷設シート長L1と設定シート長L0を対比可能に表示するシート長表示部31などが設けられている。
図1及び図6に示すように、走行機体1には、正面視冂字状のアンテナフレーム32が立設されている。アンテナフレーム32の上端部には、左右方向に所定の間隔をあけて左右一対のGPS受信機33、34が取付けられている。本実施形態では、後輪車軸の左右中心を走行機体1の制御上の基準位置としており、左右一対のGPS受信機33、34が計測した位置座標の中間座標を後輪車軸上にオフセットすることで、基準位置の位置データが算出される。また、左右一対のGPS受信機33、34が計測した位置座標を通る直線と直交する方向が基準位置の方位データとして算出される。
図7に示すように、走行機体1には、植付作業機3の昇降制御や植付クラッチの入り/切り制御(断接制御)を行う制御部35が設けられている。制御部35の入力側には、前述したシート切れ検出スイッチ13c、作業準備スイッチ25、ムダ植え防止モードスイッチ26、シート長調節スイッチ(UP)27、シート長調節スイッチ(DOWN)28、警報停止スイッチ29及びGPS受信機33、34に加え、作業機操作レバー23の上側操作を検出する作業機操作スイッチ(上側)36、作業機操作レバー23の下側操作を検出する作業機操作スイッチ(下側)37、作業機操作カム17のポジションを検出する作業機操作カムポテンショ38、植付作業機3の昇降高さを検出するリフト角ポテンショ39などが接続される一方、制御部35の出力側には、前述した作業機操作カムモータ18、警報ランプ30及びシート長表示部31に加え、警報音を出力する警報ブザー40(警報手段)などが接続されている。
制御部35は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される機能構成として、シート長設定手段、敷設シート長積算手段、シート切れ予備警報手段及び植付クラッチ自動切断手段を備える。
シート長設定手段は、シート保持部9に保持したシート5aの初期のシート長である設定シート長L0を設定する。例えば、本実施形態のシート長設定手段は、シート切れ検出スイッチ13cのONからOFFへの切換りに基づいてシートロール5の交換を判断し、設定シート長L0に基準シート長(未使用シートロール5のシート長)をセットする。また、シート長調節スイッチ(UP)27、又はシート長調節スイッチ(DOWN)28が操作された場合は、その操作に応じて設定シート長L0を増減させる。なお、設定シート長L0の設定方法は、上記の方向に限定されるものではなく、テンキー入力などで設定するようにしてもよい。
敷設ロール長積算手段は、敷設したシート長である敷設シート長L1を積算する。例えば、本実施形態の敷設シート長積算手段は、植付作業機3が下降している状態での走行距離(シート敷設距離)をGPS受信機33、34の測位データに基づいて積算し、これを敷設シート長L1とする。なお、敷設シート長L1は、走行機体1の車軸回転を検出する車軸回転センサ、シート5aの繰出し量を検出するシート繰出センサなどを用いて検出してもよい。
シート切れ予備警報手段は、設定シート長L0から敷設シート長L1を減じた長さが所定長さL以下となったら、繰り出すシート5aが無くなるシート切れ状態を予告するシート切れ予備警報を報知する。例えば、本実施形態のシート切れ予備警報手段は、警報ランプ30の点滅や警報ブザー40の断続音出力によってシート切れ予備警報を報知する。このようなシート切れ予備警報によれば、作業者は、シート切れ予備警報に基づいてシート切れ状態を予知し、シート切れに速やかに対応できる。
植付クラッチ自動切断手段は、シート切れ検出スイッチ13cがシート切れ状態を検出したら、シート切れ警報を報知するとともに、植付クラッチを自動的に切断する。例えば、本実施形態の植付クラッチ自動切断手段は、警報ランプ30の連続点灯や警報ブザー40の連続音出力によってシート切れ警報を報知しつつ、植付クラッチを自動的に切断する。このような植付クラッチ自動切断手段によれば、シート切れ状態(シート未敷設状態)での苗の植付けを防止できるだけでなく、作業者にシートロール5の交換を促すことができる。なお、図8は、マルチ移植機の往復作業行程を示す図であり、走行機体1の現在位置Aは、シート切れ検出に応じてシート切れ警報及び植付クラッチの自動切断が実行される位置を示し、その手前の位置B(A-L)は、シート切れ予備警報が実行される位置を示している。
また、本実施形態の植付クラッチ自動切断手段は、シート切れ予備警報を行った後にシート切れ検出スイッチ13cがシート切れ状態を検出した場合、植付クラッチを直ちに切断し、シート切れ予備警報を行うことなくシート切れ検出スイッチ13cがシート切れ状態を検出した場合、該検出状態が所定時間継続した後に植付クラッチを切断する。このような植付クラッチ自動切断手段によれば、シート切れ予備警報を行った後にシート切れ状態を検出した場合は、誤検出の可能性が低いため植付クラッチを直ちに切断できる。また、シート切れ予備警報を行うことなくシート切れ状態を検出した場合は、該検出状態が所定時間継続した後に植付クラッチを切断することで、誤検出による誤った植付クラッチの切断を防止できる。
つぎに、上記のような機能構成を実現する制御部35の具体的な処理手順について、図9~図11を参照して説明する。
図9~図11に示すように、制御部35が実行する制御には、作業機操作制御9、シート長設定制御、及びムダ植え防止制御が含まれる。図9に示すように、制御部35は、作業機操作制御において、まず、作業機操作レバー23の下側操作及び上側操作を判断する(S101、S102)。ここで、制御部35は、作業機操作レバー23の下側操作があったと判断した場合、続いて作業準備スイッチ25のON/OFFを判断する(S103)。制御部35は、この判断結果がONの場合、植付作業機3の状態を判断し(S104~S106)、ここで植付作業機3の状態が「上昇」の場合、作業機操作カム17を「固定」ポジションに切換え(S107)、植付作業機3の上昇動作を停止させる。また、制御部35は、植付作業機3の状態が「下降(自動)」の場合、操作時間Tが所定時間T0よりも短いか否かを判断し(S108)、この判断結果がNOの場合は、そのまま上位ルーチンに復帰する一方、判断結果がYESの場合は、下降動作停止状態(接地状態)であるか否かを判断する(S109)。制御部35は、この判断結果がNOの場合、植付クラッチ入り待ち状態とする一方(S110)、判断結果がYESの場合は、作業機操作カム17を「植付」ポジションに切換えて植付クラッチを入りにする(S111)。また、制御部35は、植付作業機3の状態が「固定」の場合、作業機操作カム17を「下降(自動)」ポジションに切換え(S112)、植付作業機3の状態が「植付」の場合は、そのまま上位ルーチンに復帰する。
また、制御部35は、ステップS103の判断結果がOFFの場合も、植付作業機3の状態を判断し(S113、S114)、ここで植付作業機3の状態が「上昇」の場合は、作業機操作カム17を「固定」ポジションに切換え(S107)、植付作業機3の上昇動作を停止させる。また、制御部35は、植付作業機3の状態が「固定」の場合、作業機操作カム17を「下降(自動)」ポジションに切換え(S115)、また、植付作業機3の状態が「上昇」以外で、かつ「固定」以外の場合は、そのまま上位ルーチンに復帰する。
一方、制御部35は、ステップS102において、作業機操作レバー23の上側操作があったと判断した場合、植付作業機3の状態を判断し(S115~S117)、ここで植付作業機3の状態が「固定」の場合は、作業機操作カム17を「上昇」ポジションに切換え(S119)、植付作業機3を上昇させる。また、植付作業機3の状態が「植付」の場合は、作業機操作カム17を「下降(自動)」ポジションに切換えて植付クラッチを切りにする(S120)。また、制御部35は、植付作業機3の状態が「下降(自動)」の場合、植付作業機3が下降動作停止状態であるか否かを判断し(S121)、該判断結果がYESの場合は、作業機操作カム17を「上昇」ポジションに切換え(S119)、植付作業機3を上昇させる一方、判断結果がNOの場合は、作業機操作カム17を「固定」ポジションに切換え(S122)、植付作業機3の昇降動作を停止させる。
また、制御部35は、作業機操作レバー23の上側操作及び下側操作がない状態では、植付クラッチ入り待ち状態であるか否かを判断するとともに(S123)、植付作業機3が下降動作停止状態であるか否かを判断し(S124)、両判断結果がYESの場合は、作業機操作カム17を「植付」ポジションに切換えて植付クラッチを入りにさせ(S125)、それ以外の場合は、そのまま上位ルーチンに復帰する。
図10に示すように、制御部35は、シート長設定制御において、まず、作業準備スイッチ25がONであるか否かを判断し(S201)、この判断結果がNOの場合は、直ちに上位ルーチンに復帰する一方、判断結果がYESの場合は、ムダ植え防止モードスイッチ26のOFF操作であるリセット操作があったか否かを判断する(S202)。制御部35は、この判断結果がYESの場合、設定シート長L0をリセットする一方(S203)、判断結果がNOの場合は、シート長調節スイッチ27、28の操作があったか否かを判断する(S204)。
制御部35は、ステップS204の判断結果がNOの場合、シート切り検出スイッチ13cのONからOFFへの切換りを2つのステップS205、S206で判断し、この判断結果がYESの場合は、基準シート長を設定シート長L0に設定する(S207)。一方、制御部35は、ステップS204の判断結果がYESの場合、シート長調節スイッチ27、28の操作に応じて設定シート長L0を修正する(S208)。
図11に示すように、制御部35は、ムダ植え防止制御において、まず、作業準備スイッチ25がONであるか否かを判断し(S301)、この判断結果がNOの場合は、直ちに上位ルーチンに復帰する一方、判断結果がYESの場合は、ムダ植え防止モードスイッチ26がONであるか否かを判断する(S302)。制御部35は、ムダ植え防止モードスイッチ26がOFFの場合、上位ルーチンに復帰する一方、ムダ植え防止モードスイッチ26がONの場合は、シート切れスイッチ13cがONであるか否かを判断する(S303)。
制御部35は、シート切れスイッチ13cがOFFであると判断した場合、シート長表示部31に設定シート長L0と敷設シート長L1を表示させた後(S304、S305)、作業機状態が「植付」又は「下降(自動)」(図面では「自動昇降」と記載)であるか否かを判断し(S306)、この判断結果がNOの場合は、上位ルーチンに復帰する一方、判断結果がYESの場合は、GPS受信機33、34からの位置情報の推移に基づいて敷設シート長L1を積算する(S307)。その後、制御部35は、設定シート長L0から敷設シート長L1を減じた長さが所定長さL以下になったか否かを判断し(S308)、この判断結果がNOの場合は、上位ルーチンに復帰する一方、判断結果がYESの場合は、シート切れを予告するシート切れ予備警報を開始させる(S309)。
一方、制御部35は、ステップS303において、シート切れ検出スイッチ13cがONであると判断した場合、シート切れ警報を開始した後(S310)、シート切れ予備警報中であるか否かを判断し(S311)、この判断結果がYESの場合は、シート切れ予備警報を停止させた後(S312)、作業状態を「下降(自動)」に切換えて植付クラッチを直ちに切断させる(S313)。一方、制御部35は、ステップS311において、シート切れ予備警報中ではないと判断した場合、作業状態が「植付」であることを確認するとともに(S314)、シート切れ検出スイッチ13cのON状態が所定時間継続したか否かを判断し(S315)、この判断結果がYESになったら、作業状態を「下降(自動)」に切換えて植付クラッチを切断させる(S313)。
叙述の如く構成された本実施形態によれば、走行機体1と、ロール状のシート5aを繰り出し可能に保持するシート保持部9と、圃場面に苗を植え付ける植付機構7と、を備え、機体走行に応じて、シート保持部9から繰り出されるシート5aを圃場面に敷設しつつ、敷設されたシート5aの上から圃場に苗を順次植え付けるマルチ移植機であって、警報制御を行う制御部35は、シート保持部9に保持したシートの初期のシート長である設定シート長L0を設定し、敷設したシート長である敷設シート長L1を積算し、設定シート長L0から敷設シート長L1を減じた長さが所定長さL以下となったら、繰り出すシート5aが無くなるシート切れ状態を予告するシート切れ予備警報を報知するので、作業者は、シート切れ予備警報に基づいてシート切れ状態を予知し、シート切れに速やかに対応できる。
また、マルチ移植機は、植付機構7に伝達される動力を断接する植付クラッチと、繰り出すシート5aが無くなるシート切れ状態を検出するシート切れ検出スイッチ13cと、をさらに備え、制御部35は、植付クラッチを断接制御可能であり、シート切れ検出スイッチ13cがシート切れ状態を検出したら、シート切れ警報を報知するとともに、植付クラッチを自動的に切断するので、シート切れ状態(シート未敷設状態)での苗の植付けを防止できる。
また、制御部35は、シート切れ予備警報を行った後にシート切れ状態を検出した場合は、誤検出の可能性が低いため植付クラッチを直ちに切断できる。また、シート切れ予備警報を行うことなくシート切れ状態を検出した場合は、該検出状態が所定時間継続した後に植付クラッチを切断するので、誤検出による誤った植付クラッチの切断を防止できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 走行機体
3 植付作業機
5a シート
7 植付機構
9 シート保持部
13c シート切れ検出スイッチ
18 作業機操作カムモータ
30 警報ランプ
31 シート長表示部
33、34 GPS受信機
35 制御部
40 警報ブザー

Claims (1)

  1. 走行機体と、
    ロール状のシートを繰り出し可能に保持するシート保持部と、
    圃場面に苗を植え付ける植付機構と、
    前記植付機構に伝達される動力を断接する植付クラッチと、を備え、
    機体走行に応じて、前記シート保持部から繰り出されるシートを圃場面に敷設しつつ、敷設されたシートの上から圃場に苗を順次植え付けるマルチ移植機であって、
    警報を報知する警報手段と、
    前記警報手段を制御する制御部と、
    ムダ植え防止モードのON/OFFをするムダ植え防止モードスイッチと、
    繰り出すシートが無くなるシート切れ状態を検出するシート切れ検出手段と、を備え、
    前記制御部は、
    前記シート保持部に保持したシートの初期のシート長である設定シート長を設定するシート長設定手段と、
    敷設したシート長である敷設シート長を積算する敷設シート長積算手段と、
    前記設定シート長から前記敷設シート長を減じた長さが所定長さ以下となったら、繰り出すシートが無くなるシート切れ状態を予告するシート切れ予備警報を報知するシート切れ予備警報手段と、
    前記植付クラッチを断接制御可能であり、前記シート切れ検出手段がシート切れ状態を検出したら、シート切れ警報を報知するとともに、前記植付クラッチを自動的に切断する植付クラッチ自動切断手段と、
    ムダ植え防止モードスイッチがON操作された場合に機能するムダ植え防止制御手段と、を備え、
    前記ムダ植え防止制御手段は、
    シート切れ検出手段がシート切れを検出した場合、シート切れ警報を開始した後、シート切れ予備警報中であるか否かの判断をし、
    シート切れ予備警報中であると判断した場合には、該シート切れ予備警報を停止した後、植え付けクラッチを切断する一方、
    シート切れ予備警報中ではないと判断した場合には、シート切れ状態が所定時間継続した後に植え付けクラッチを切断する
    ことを特徴とするマルチ移植機。
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