JP7470874B2 - 鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造 - Google Patents

鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7470874B2
JP7470874B2 JP2023543880A JP2023543880A JP7470874B2 JP 7470874 B2 JP7470874 B2 JP 7470874B2 JP 2023543880 A JP2023543880 A JP 2023543880A JP 2023543880 A JP2023543880 A JP 2023543880A JP 7470874 B2 JP7470874 B2 JP 7470874B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stand
bracket
saddle
vehicle
stand stopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023543880A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2023026985A5 (ja
JPWO2023026985A1 (ja
Inventor
勇輝 ▲高▼橋
宏次 青木
融 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Publication of JPWO2023026985A1 publication Critical patent/JPWO2023026985A1/ja
Publication of JPWO2023026985A5 publication Critical patent/JPWO2023026985A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7470874B2 publication Critical patent/JP7470874B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62HCYCLE STANDS; SUPPORTS OR HOLDERS FOR PARKING OR STORING CYCLES; APPLIANCES PREVENTING OR INDICATING UNAUTHORIZED USE OR THEFT OF CYCLES; LOCKS INTEGRAL WITH CYCLES; DEVICES FOR LEARNING TO RIDE CYCLES
    • B62H1/00Supports or stands forming part of or attached to cycles
    • B62H1/02Articulated stands, e.g. in the shape of hinged arms
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62HCYCLE STANDS; SUPPORTS OR HOLDERS FOR PARKING OR STORING CYCLES; APPLIANCES PREVENTING OR INDICATING UNAUTHORIZED USE OR THEFT OF CYCLES; LOCKS INTEGRAL WITH CYCLES; DEVICES FOR LEARNING TO RIDE CYCLES
    • B62H1/00Supports or stands forming part of or attached to cycles
    • B62H1/02Articulated stands, e.g. in the shape of hinged arms
    • B62H1/04Substantially U-shaped stands for embracing the rear wheel
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J25/00Foot-rests; Knee grips; Passenger hand-grips
    • B62J25/06Bar-type foot rests

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Description

本発明は、鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造に関する。
本願は、2021年8月23日に、日本に出願された特願2021-135866号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、車体を起立(直立)状態で支持するメインスタンドを備えた鞍乗り型車両が周知である(例えば、特許文献1参照)。
メインスタンドは、車両走行時などに後方に跳ね上げられて車体側に格納された格納位置と、格納位置から下方に回動して接地し、車体を起立状態で支持する使用位置と、の間で回動可能である。使用位置にあるメインスタンドは、使用位置を越える側への回動がスタンドストッパ構造によって規制されている。
日本国特開2015-193351号公報
上記従来の技術において、メインスタンドは車体下部に取り付けられているが、車体下部には他に多くの部品が取り付けられているため、各部品のレイアウト自由度の向上や軽量化等の観点から部品点数の削減が望まれている。
本発明は、車体下部の部品点数を削減することが可能な鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明の態様は以下の構成を有する。
(1)本発明の態様に係る鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造は、車体を起立状態で支持するスタンド(51)を備え、前記スタンド(51)は、後方に跳ね上げられた格納位置(P1)と、前記格納位置(P1)から下方に回動して接地した使用位置(P2)と、の間で回動可能であり、前記スタンド(51)の前記使用位置(P2)を越える側への回動を規制する鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造において、乗員が足を載せるステップ(36)を支持し、車体下部に固定されるステップブラケット(35)を備え、前記ステップブラケット(35)は、前記スタンド(51)の前記使用位置(P2)を越える側への回動を規制するスタンドストッパ部(37d)を備えている。
本発明の上記(1)に記載の鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造によれば、ステップを支持するステップブラケットがスタンドの回動を規制するストッパを兼ねるので、車体下部の部品点数を削減することができる。これにより、車体下部の各部品のレイアウト自由度の向上および軽量化を図ることができる。
(2)上記(1)に記載の鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造では、前記ステップブラケット(35)は、車幅方向に延びて左右一対の前記ステップ(36)を支持するステップステー(38)と、前記ステップステー(38)を車体下部に固定するブラケット本体(37)と、を備え、前記スタンドストッパ部(37d)は、前記ブラケット本体(37)における前記ステップステー(38)よりも前記スタンド(51)に近い部位に設けられてもよい。
本発明の上記(2)に記載の鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造によれば、スタンドにおけるスタンドストッパ部に当接する当接部を小型にすることができ、スタンドの軽量化を図ることができる。
(3)上記(2)に記載の鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造では、前記スタンドストッパ部(37d)は、前記ステップステー(38)よりも高い位置に配置されてもよい。
本発明の上記(3)に記載の鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造によれば、スタンドストッパ部の車体下方への突出量を抑えることができる。また、スタンドの揺動軸周辺をより上方に配置することが可能になり、車両の最低地上高を確保しやすくすることができる。
(4)上記(2)又は(3)に記載の鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造では、前記ブラケット本体(37)は、車体下部に締結するための左右一対の締結部(39b)を備え、前記スタンドストッパ部(37d)は、前記左右一対の締結部(39b)の間に配置されてもよい。
本発明の上記(4)に記載の鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造によれば、ステップブラケットを車体下部に固定するための締結部を避けるとともに、左右両側を車体下部に固定された高強度の部位に、スタンドストッパ部を効率よく設けることができる。
(5)上記(1)から(4)の何れか一項に記載の鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造では、前記ステップブラケット(35)の後方に前記スタンド(51)の揺動軸(50)が配置され、前記スタンドストッパ部(37d)は、前記揺動軸(50)側へ後上がりに延び、前記スタンド(51)の当接部(57b)を下方から当接させてもよい。
本発明の上記(5)に記載の鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造によれば、水平なスタンドストッパ部にスタンドの当接部を当接させる場合に比べて、スタンドストッパ部を屈曲させようとする入力が抑えられる。このため、簡易に強度を確保して部品の軽量化を図ることができる。
本発明によれば、ステップを支持するステップブラケットが、スタンドの揺動を使用位置で規制するスタンドストッパ部を兼ねることで、車体下部の部品点数を削減することができる。これにより、車体下部の各部品のレイアウト自由度の向上および軽量化を図ることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の要部の左側面図である。 上記自動二輪車の車体下部の下面図である。 上記自動二輪車の車体下部の斜視図である。 図3と同様の斜視図であり、ステップブラケットを取り外した状態を示す。 図2のV-V断面図である。 図5に相当する断面図であり、メインスタンドが使用位置にある状態を示す。 スタンドストッパ部の作用を説明する斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。本実施形態で用いる「中間」とは、対象の両端間の中央のみならず、対象の両端間の内側の範囲を含む。
<車両全体>
図1は、実施形態の自動二輪車(鞍乗り型車両)1の要部を示している。自動二輪車1は、バーハンドル(不図示)で操舵される前輪(不図示)と、パワーユニット4で駆動される後輪5と、を備えている。自動二輪車1は、運転者が車体を跨いで乗車する鞍乗り型車両である。
自動二輪車1は、車体の骨格となる車体フレーム6を備えている。車体フレーム6は、ヘッドパイプ7、メインフレーム(不図示)、ピボットフレーム9(図2等参照)、左右一対のシートフレーム(不図示)、左右一対のサブフレーム(不図示)、ダウンフレーム13を備えている。
ヘッドパイプ7は、前輪を含むステアリング系部品(不図示)を操舵可能に支持している。メインフレームは、ヘッドパイプ7から後斜め下方に延び、燃料タンク21を支持している。ピボットフレーム9は、メインフレームの後端部から下方に延びている。ピボットフレーム9には、車幅方向に延びるピボット軸22が設けられている。ピボット軸22には、後輪5を上下揺動可能に支持するスイングアーム23の前端部が取り付けられている。左右のシートフレームは、メインフレームの上部から後方に延び、シート24を支持している。左右のサブフレームは、それぞれピボットフレーム9から後斜め上方に延びて、シートフレームの後部に結合されている。
左右のサブフレームの途中には、ステップフレーム14が取り付けられ、ステップフレーム14には、後部同乗者が足を載せる同乗者用ステップ26が支持されている。車体左右一方側(左側)において、サブフレームの後端部と、ステップフレーム14と、に渡って、後部同乗者の衣服が後輪5に触れないようにガードするガード部材16が取り付けられている。ガード部材16は、横向きに乗車した後部同乗者が足を載せる足載せ部と一体に設けられている。
ダウンフレーム13は、ヘッドパイプ7から下方に延び、ピボットフレーム9と共にパワーユニット4を支持している。
シート24は、運転者が座る運転者着座部24aと、運転者着座部24aの後方に配置されて同乗者が座る同乗者着座部24bと、を備えている。燃料タンク21の後部からシート24の前部に渡る範囲の下方は、車幅方向外側から左右一対のサイドカバー27で覆われている。シート24の後部の下方からシート24の後方に渡る範囲は、リヤカバー28で覆われている。左右サイドカバー27の後端部とリヤカバー28の左右前端部との間には、車体フレーム6のクッション連結部12bが配置されている。クッション連結部12bは、サブフレームの後端部よりも前方で、シートフレームとサブフレームとの間に渡設されている。左右のクッション連結部12bとスイングアーム23の左右アーム後部との間には、左右一対の緩衝器29が配置されている。スイングアーム23の左アームの周囲には、パワーユニット4から後輪5に動力を伝達するチェーン(不図示)およびこれを覆うチェーンカバー31が設けられている。後輪5は、上方からリヤフェンダ32で覆われている。
<車両下部構造>
図1、図2に示すように、パワーユニット4は、エンジン(内燃機関)を含んでおり、ユニット下部の筐体を構成するクランクケース4cを備えている。クランクケース4cには、ステップアッシー34が取り付けられている。ステップアッシー34は、クランクケース4cの下面部4dに固定されるステップブラケット35と、ステップブラケット35の左右両端部に支持される左右一対の運転者用ステップ(ステップ)36と、を備えている。
図2を参照し、ステップブラケット35は、ブラケット本体37およびステップステー38を備えている。
ブラケット本体37は、平鋼板からプレス成型され、クランクケース4cの下面部4dに複数(四本)のボルト(締結部材)43によって締結固定されている。
ステップステー38は、車幅方向に延びる丸鋼管を部分的に屈曲させて形成されている。ステップステー38は、左右両端部でそれぞれ運転者用ステップ36を支持している。ステップステー38の左右中間部は、車幅方向に沿って延びる部位を含んでいる。ステップステー38の左右中間部は、ブラケット本体37に溶接にて結合されている。
ステップブラケット35には、サイドスタンドアッシー41が一体的に取り付けられている。
サイドスタンドアッシー41は、ステップブラケット35の左側の下部に溶接にて結合されたサイドスタンドブラケット44と、サイドスタンドブラケット44に支軸45を介して揺動可能に支持されるサイドスタンド46と、を備えている。サイドスタンドブラケット44とサイドスタンド46との間には、サイドスタンド46を後方に跳ね上げた格納位置に向けて付勢するリターンスプリング47が渡設されている。
図3、図5を併せて参照し、ピボットフレーム9の左右の下端部には、メインスタンド51における車幅方向に沿う揺動軸50が挿通されている。ピボットフレーム9の左右の下端部の間において、揺動軸50には、メインスタンド(スタンド)51の基端部(ピボットパイプ52)が揺動可能に支持されている。揺動軸50の右側部は、ピボットフレーム9よりも車幅方向外側に突出し、ブレーキペダル(不図示)の支軸を兼ねている。
図3、図5を参照し、クランクケース4cの下面部4dは、ステップブラケット35を締結固定するためのステップ固定部4eを一体に備えている。ステップ固定部4eは、下面部4dから下方に複数の壁が突出して下面視矩形状に形成された外壁部4fと、外壁部4fの角部に配置されて下面部4dから下方に突出する複数の柱状部4gと、を備えている。ステップ固定部4eの各部は、車両上下方向に対して下方ほど後方に位置するように傾斜した方向に向けて突出している。図5中線C1はステップ固定部4eの各部の突出方向に沿う基準線を示す。以下、基準線C1に沿う方向をC1方向ということがある。
外壁部4fは、前壁4h、左右の側壁4j,4kおよび後壁4mを備えている。
複数の柱状部4gには、C1方向に沿うネジ穴4p(図4参照)が形成されている。複数の柱状部4gの各下端面4nには、ネジ穴4pの下端が開口している。このネジ穴4pに、ステップブラケット35をステップ固定部4eに締結するボルト43がねじ込まれる。
図3、図5を参照し、ブラケット本体37は、ステップステー38の前側に配置された前平板部(平板部)37aと、ステップステー38の後側に配置された後平板部(平板部)37bと、ステップステー38の下方に結合された中間湾曲部(凹部)37cと、を一体に備えている。
前平板部37aと後平板部37bとは、基準線C1に直交する後ろ上がりの平面S1上に配置されている。平面S1は、例えばステップステー38の車幅方向中間部(ブラケット本体37に結合される部位)の軸心38aを通過している。前平板部37aと後平板部37bとが同一平面S1上に配置されることで、ブラケット本体37の形成が容易になる。また、ステップ固定部4eの各下端面4nも同一平面S1上に配置されるので、ステップ固定部4eの形成も容易になる。平面S1は、ステップステー38の軸心38aに対してオフセットしてもよい。
前平板部37aは、左右一対の前締結部39aを備えている。左右の前締結部39aは、前平板部37aの左右中間部に形成された切り欠き部37eを介して互いに離隔している。切り欠き部37eは、前平板部37aを左右に分断するとともに、中間湾曲部37cの左右中間部の前側も切り欠いている。中間湾曲部37cは、丸パイプ状のステップステー38の外周面に沿う断面半円形状をなして車幅方向に延び、ステップステー38に溶接にて結合されている。前平板部37aから中間湾曲部37cに渡る切り欠き部37eを設けることで、ブラケット本体37ひいてはステップブラケット35の軽量化が図られるとともに、中間湾曲部37cとステップステー38の左右中間部との溶接長が確保される。
左右の前締結部39aは、ステップ固定部4e前側の左右のネジ穴4pとC1方向で重なるボルト挿通孔(不図示)を有している。このボルト挿通孔に挿通したボルト43をネジ穴4pに螺着し締め込むことで、左右の前締結部39aがステップ固定部4eの前部に締結固定される。
後平板部37bは、左右一対の後締結部(締結部)39bを備えている。左右の後締結部39bは、ステップ固定部4e後側の左右のネジ穴4pとC1方向で重なるボルト挿通孔(不図示)を有している。このボルト挿通孔に挿通したボルト43をネジ穴4pに螺着し締め込むことで、左右の後締結部39bがステップ固定部4eの後部に締結固定される。左右の後締結部39bの間には、メインスタンド51の回動を規制するためのスタンドストッパ部37dが設けられている。
<メインスタンド>
図2に示すように、メインスタンド51は、複数種の鋼材を溶接にて一体に結合して構成されている。
ここで、図1~図5に示すメインスタンド51は、後方に跳ね上げられて地面から隔離した格納位置P1にあり、図6、図7に示すメインスタンド51は、格納位置P1から下方に揺動(回動)して接地し、車体を支持可能となった使用位置P2にある状態を示す。
図2、図5を参照し、メインスタンド51は、ピボットパイプ52、左右一対の支持板部材53,54、メインスタンド本体55を備えている。
ピボットパイプ52は、車幅方向に延びる円筒状をなし、ピボットフレーム9の左右の下端部の間に配置されて揺動軸50を挿通し、揺動軸50に回動可能に支持されている。
図3を併せて参照し、左右の支持板部材53,54は、それぞれ上下方向に沿う平板状をなし、図2に示す車両下面視で後方側ほど左右幅が広がるV字状に配置されている。左右の支持板部材53,54は、メインスタンド本体55の左右の脚部61,62に沿うように配置されている。左右の支持板部材53,54は、車両側面視で後方側ほど上下幅が狭まる三角形状に形成されている。左右の支持板部材53,54の前端部には、車幅方向で互いに離隔し、これら左右の前端部には、ピボットパイプ52の左右側部がそれぞれ溶接にて結合されている。
図2を参照し、メインスタンド本体55は、丸鋼管からなる複数の部材で構成された脚部56と、平鋼板からなり、脚部56および左右支持板部材53,54の揺動軸50側の各基端に渡って固定された基端当接部材57と、を備えている。
脚部56は、左側の支持板部材53に取り付けられた左脚部61と、右側の支持板部材54に取り付けられ、左脚部61よりも長い右脚部62と、右脚部62の長さ方向中間部から左側に延びた後に後方に屈曲して延びる屈曲脚部63と、を備えている。屈曲脚部63の車幅方向に延びる部分には、左脚部61の後端が接合されている。
基端当接部材57は、メインスタンド51が使用位置P2(図6、図7参照)にあるときに、ステップブラケット35のスタンドストッパ部37dに当接可能とされる。基端当接部材57は、スタンドストッパ部37dに当接することで、メインスタンド51の回動を規制し、メインスタンド51を使用位置P2に留めておくことが可能である。
基端当接部材57は、ステップブラケット35よりも後方に配置されている。メインスタンド51が使用位置P2にあるとき、基端当接部材57は、ブラケット本体37の後部、即ち、後平板部37bのスタンドストッパ部37dに下方から当接する。スタンドストッパ部37dは、後平板部37bを車体下部に締結するための左右のボルト43の間に設けられている。基端当接部材57がスタンドストッパ部37dに当接することで、メインスタンド51が使用位置P2に留められ、車体を起立状態で支持した状態が維持される。
図1、図2を参照し、メインスタンド本体55は、屈曲脚部63の後部から車幅方向外側に突出する足掛け部64を備えている。足掛け部64は、メインスタンド51を格納位置P1から使用位置P2に揺動させる際に足を掛ける部分である。メインスタンド51が格納位置P1にある状態では、メインスタンド本体55の右脚部62の後部は、後輪5の右側方に配置され、左脚部61の後方に連なる屈曲脚部63の後部は、後輪5の左側方に配置される。右脚部62の後端(先端)および屈曲脚部63の後端(先端)には、それぞれ接地プレート62a,63aが固設されている。メインスタンド本体55と車体下部との間には、メインスタンド51を格納位置P1に向けて付勢するリターンスプリング66が渡設されている。
図5、図6を参照し、メインスタンド本体55の基端当接部材57は、左右の支持板部材53,54の基端およびピボットパイプ52の外周に接合された基部57aと、基部57aにおける脚部56側の末端から屈曲し、基部57aに対して脚部56の先端側に傾斜して延びる当接部57bと、を一体に備えている。当接部57bは、左右脚部61,62の各基端に接合されている。当接部57bは、メインスタンド51を格納位置P1から使用位置P2に揺動させたときに、スタンドストッパ部37dに下方から当接し、メインスタンド51の使用位置P2を越えた回動を規制する。
<ストッパ機構>
図5、図6を参照し、ステップブラケット35後部のスタンドストッパ部37d、および基端当接部材57の当接部57bは、使用位置P2まで回動したメインスタンド51が使用位置P2を越えて回動することを規制するストッパ機構58を構成している。
スタンドストッパ部37dは、例えば左右の後締結部39bと面一の平面状に形成されている(図2、図3参照)。スタンドストッパ部37dは、ブラケット本体37の各部位の中で、最もメインスタンド51の基端側(揺動軸50)に近い位置に配置されている。スタンドストッパ部37dは、ステップステー38の軸心38aよりも高い位置に配置されている。
スタンドストッパ部37dひいてはステップブラケット35は、メインスタンド51の揺動軸50よりも前方に離隔して配置されている。ステップブラケット35のステップステー38は、メインスタンド51の揺動軸50よりも低い位置に配置されている。ステップステー38と揺動軸50とは、互いに上下方向位置をラップさせている。ステップステー38から後上がりに延びるスタンドストッパ部37dは、後端部(先端部)が揺動軸50よりも上方に配置されるが、残余の部位は揺動軸50と上下方向位置をラップさせている。
図5、図6を参照し、メインスタンド51は、後方に跳ね上げられた格納位置P1(図5参照)から、下方に延びて接地した使用位置P2(図6参照)まで揺動可能である。この揺動時、メインスタンド51の当接部57bは、図6中矢印Fで示すように、揺動軸50を中心に図中右上方へ回動する。これにより、当接部57bは、車体下部に固定されたブラケット本体37のスタンドストッパ部37dに下方から当接する。
このとき、基端当接部材57の基部57aは略水平になり、基端当接部材57の当接部57bは前下がりに傾斜した配置となる。このように傾斜した当接部57bが、後上がりに傾斜したスタンドストッパ部37dに下方から面接触する。当接部57bおよびスタンドストッパ部37dの当接面は、揺動軸50の径方向に対して傾斜している。この場合、上記当接面が径方向に沿う配置である場合に比べて、スタンドストッパ部37dに対する面直方向(法線方向)の入力が抑えられる。
スタンドストッパ部37dを後上がりに傾斜させることで、スタンドストッパ部37dが高い位置に配置されることと相まって、メインスタンド51の揺動軸50周辺をより上方に配置することが可能になり、車両の最低地上高を確保しやすくなる。
ステップステー38および中間湾曲部37cの後方にスタンドストッパ部37dを配置したことで、車両走行中に路面から飛散された泥水などがスタンドストッパ部37dに付着しにくくなる。メインスタンド51が使用位置P2から略90度後方に回動した格納位置P1では、基端当接部材57の当接部57bが下方ほど後方に位置するように傾斜する。これにより、走行中に当接部57bに泥水等が付着しても、これを脱落させやすい。すなわち、走行中に当接部57bに接触した異物等が下後方へ受け流される。しがたって、ストッパ機構58への異物等の噛み込みが抑えられる。
図2、図3を参照し、ブラケット本体37は、前後左右の計4本のボルト43によってクランクケース4cに締結されるため、ブラケット本体37の強度・剛性を向上させることができる。これにより、メインスタンド51の当接部57bからスタンドストッパ部37dに作用する外力によるブラケット本体37、詳しくはスタンドストッパ部37dの撓みを抑制することができる。これにより、メインスタンド51を使用して車両を停車状態にしたときの安定性を向上させることができる。
図4を参照し、クランクケース4cにおける後平板部37b側の左右の柱状部4gは、クランクケース4cの後端部をピボットフレーム9の左右側部に締結する左右一対のケース側締結部4rの下方に配置されている。左右のケース側締結部4rは、ピボットフレーム9にボルトナット等の締結部材71で締結されており、パワーユニット4の後部を支持するために高強度である。このように、後平板部37b側の柱状部4gを、ピボットフレーム9に連結される強度の高いケース側締結部4rの近傍に配置することで、柱状部4gの強度を向上させることができ、ブラケット本体37に作用する大きな外力を柱状部4gで支えやすくすることができる。
図5、図6を参照し、例えばピボットフレーム9の下部後面には、使用位置P2から格納位置P1に回動したメインスタンド51の回動を規制する格納時スタンドストッパ部73を備えている。また、メインスタンド51の左右脚部61,62の一方(図では左脚部61)には、上方に延びた後に前方に屈曲する格納時ストッパアーム74が延びている。格納時ストッパアーム74は、先端部に格納時スタンドストッパ部73に当接するラバー等からなる格納時当接部75を備えている。図5のメインスタンド51は、格納時当接部75が格納時スタンドストッパ部73に当接した状態で格納位置P1に位置決めされている。
以上説明したように、上記実施形態における鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造は、車体を起立状態で支持するメインスタンド51を備え、メインスタンド51は、後方に跳ね上げられた格納位置P1と、格納位置P1から下方に回動して接地した使用位置P2と、の間で回動可能であり、メインスタンド51の使用位置P2を越える側への回動を規制する構造において、運転者が足を載せる運転者用ステップ36を支持し、車体下部に固定されるステップブラケット35を備え、ステップブラケット35は、メインスタンド51の使用位置P2を越える側への回動を規制するスタンドストッパ部37dを備えている。
この構成によれば、運転者用ステップ36を支持するステップブラケット35がメインスタンド51の回動を規制するストッパを兼ねるので、車体下部の部品点数を削減することができる。これにより、車体下部の各部品のレイアウト自由度の向上および軽量化を図ることができる。
また、上記鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造において、ステップブラケット35は、車幅方向に延びて左右一対の運転者用ステップ36を支持するステップステー38と、ステップステー38を車体下部に固定するブラケット本体37と、を備え、スタンドストッパ部37dは、ブラケット本体37におけるステップステー38よりもメインスタンド51に近い部位に設けられているので、メインスタンド51におけるスタンドストッパ部37dに当接する部位(当接部57b)を小型にすることができ、メインスタンド51の軽量化を図ることができる。
また、上記鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造において、スタンドストッパ部37dは、ステップステー38よりも高い位置に配置されているので、スタンドストッパ部37dの車体下方への突出量を抑えることができる。また、メインスタンド51の基端側(揺動軸50側)は、車体下部に支持されてステップブラケット35に近接するので、スタンドストッパ部37dが高位置に配置されることで、メインスタンド51の揺動軸50周辺をより上方に配置することが可能になり、車両の最低地上高を確保しやすくすることができる。
また、上記鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造において、ブラケット本体37は、車体下部に締結するための左右一対の後締結部39bを備え、スタンドストッパ部37dは、左右一対の後締結部39bの間に配置されているので、ステップブラケット35を車体下部に固定するための締結部を避けるとともに、左右両側を車体下部に固定された高強度の部位に、スタンドストッパ部37dを効率よく設けることができる。
また、上記鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造において、ステップブラケット35の後方にメインスタンド51の揺動軸50が配置され、スタンドストッパ部37dは、揺動軸50側へ後上がりに延び、メインスタンド51の当接部57bを下方から当接させるので、水平なスタンドストッパ部37dにメインスタンド51の当接部57bを当接させる場合に比べて、スタンドストッパ部37dに対する面直方向(法線方向)の入力が抑えられ、ステップブラケット35の最適設計を図ることができる。
本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、本実施形態のスタンドストッパ構造は、自動二輪車以外の鞍乗り型車両に適用してもよい。上記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪(四輪バギー等)の車両も含まれる。また、原動機に電気モータを含む車両に適用してもよい。
上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
35 ステップブラケット
36 運転者用ステップ(ステップ)
37 ブラケット本体
37d スタンドストッパ部
38 ステップステー
39b 後締結部(締結部)
50 メインスタンドの揺動軸
51 メインスタンド(スタンド)
57b 当接部
P1 格納位置
P2 使用位置

Claims (4)

  1. 車体を起立状態で支持するスタンド(51)を備え、
    前記スタンド(51)は、後方に跳ね上げられた格納位置(P1)と、前記格納位置(P1)から下方に回動して接地した使用位置(P2)と、の間で回動可能であり、
    前記スタンド(51)の前記使用位置(P2)を越える側への回動を規制する鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造において、
    乗員が足を載せるステップ(36)を支持し、車体下部に固定されるステップブラケット(35)を備え、
    前記ステップブラケット(35)は、前記スタンド(51)の前記使用位置(P2)を越える側への回動を規制するスタンドストッパ部(37d)を備え、
    前記ステップブラケット(35)は、車幅方向に延びて左右一対の前記ステップ(36)を支持するステップステー(38)と、前記ステップステー(38)を車体下部に固定するブラケット本体(37)と、を備え、
    前記スタンドストッパ部(37d)は、前記ブラケット本体(37)における前記ステップステー(38)よりも前記スタンド(51)に近い部位に設けられていることを特徴とする鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造。
  2. 前記スタンドストッパ部(37d)は、前記ステップステー(38)よりも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造。
  3. 前記ブラケット本体(37)は、車体下部に締結するための左右一対の締結部(39b)を備え、
    前記スタンドストッパ部(37d)は、前記左右一対の締結部(39b)の間に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造。
  4. 前記ステップブラケット(35)の後方に前記スタンド(51)の揺動軸(50)が配置され、
    前記スタンドストッパ部(37d)は、前記揺動軸(50)側へ後上がりに延び、前記スタンド(51)の当接部(57b)を下方から当接させることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造。
JP2023543880A 2021-08-23 2022-08-19 鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造 Active JP7470874B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021135866 2021-08-23
JP2021135866 2021-08-23
PCT/JP2022/031396 WO2023026985A1 (ja) 2021-08-23 2022-08-19 鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2023026985A1 JPWO2023026985A1 (ja) 2023-03-02
JPWO2023026985A5 JPWO2023026985A5 (ja) 2024-02-06
JP7470874B2 true JP7470874B2 (ja) 2024-04-18

Family

ID=85322316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023543880A Active JP7470874B2 (ja) 2021-08-23 2022-08-19 鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7470874B2 (ja)
WO (1) WO2023026985A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008195191A (ja) 2007-02-13 2008-08-28 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2016182836A (ja) 2015-03-25 2016-10-20 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5400723B2 (ja) * 2010-07-16 2014-01-29 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両
JP6206344B2 (ja) * 2014-06-27 2017-10-04 スズキ株式会社 自動二輪車のフレーム構造
JP6791919B2 (ja) * 2018-08-31 2020-11-25 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両およびサイドスタンドブラケット

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008195191A (ja) 2007-02-13 2008-08-28 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2016182836A (ja) 2015-03-25 2016-10-20 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2023026985A1 (ja) 2023-03-02
WO2023026985A1 (ja) 2023-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5373181B2 (ja) 自動二輪車
JP6288524B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5953100B2 (ja) 鞍乗り型車両のステップ部構造
JP2005112263A (ja) 鞍乗り型車両用フューエルタンク配設構造
JP5256178B2 (ja) 鞍乗り型車両のサーボモータ配置構造
CN110962971B (zh) 跨骑型车辆
JP5607016B2 (ja) 自動二輪車におけるガードパイプの取付け構造
JP2008222077A (ja) 自動二輪車の車体フレーム,該車体フレームにエンジンを搭載するための組立方法,及び該車体フレームを備えた自動二輪車
JP6376705B2 (ja) 鞍乗り型車両のスイングアーム
JP6251931B2 (ja) 鞍乗り型車両の前輪支持フレーム構造
JP6270073B2 (ja) 鞍乗り型車両のスイングアーム
JP7470874B2 (ja) 鞍乗り型車両のスタンドストッパ構造
JP6791919B2 (ja) 鞍乗り型車両およびサイドスタンドブラケット
JP6997692B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP7399917B2 (ja) 鞍乗り型車両の車体後部構造
JP5139404B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP7317065B2 (ja) 車両
CN220577436U (zh) 摩托车
JP5683306B2 (ja) 鞍乗り型車両のステップ構造
JP7498363B2 (ja) 鞍乗り型車両
WO2017208449A1 (ja) 鞍乗り型車両のスタンド支持構造
JP6723280B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5149723B2 (ja) 鞍乗り型車両の燃料タンク支持構造
JP2017121924A (ja) 鞍乗り型車両
EP2781441A1 (en) Saddle type vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231027

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A527

Effective date: 20231027

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7470874

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150