JP7467879B2 - 車両の前部構造 - Google Patents

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Description

車体前部上面に設けられたボンネットと、車体上部におけるボンネットよりも前側に設けられたバンパーフェースアッパと、該バンパーフェースアッパの内部に配設され前方斜め上方からの荷重を吸収する衝撃吸収部材と、を備えた車両の前部構造に関する。
車両には一般に、前面上端位置(車両のノーズ位置)の周辺部位に、該部位の外表面を形成するバンパーフェースアッパが配設される。特許文献1に例示されるように、バンパーフェースアッパに歩行者保護のために衝撃吸収部材を配設する技術が知られている。
バンパーフェースアッパの直後方にはボンネットが配置されており、バンパーフェースアッパの上面は、ボンネットの上面と略面一になるとともに前後方向に略連続する車体ボディを形成するように前部が車両の前端上部から後方程徐々に高くなるように延びる一方で、後部がボンネットの前部下方においてシュラウドに締結される(例えば特許文献1の図9参照)。
このため、衝撃吸収部材の後部には、ボンネットの前端近傍高さからボンネットの下方に有するシュラウドとの締結位置の高さまで段落ちさせた段落ち部が形成される。しかしながら例えば特許文献1のように、後部(31)と後方延設部(33)との間に、上下方向に直線状に段落ちさせた段落ち部を形成した場合には(同図9参照)、衝撃吸収部材の後部の上下方向の剛性が高くなりすぎることが懸念される。
すなわち、衝撃吸収部材の後部の上下方向の剛性が高くなりすぎると、該後部によって、前方斜め上方からの荷重に対して衝撃緩和することが困難となり、歩行者保護の観点で好ましくない。
その一方で段落ち部を例えば、前上後下状に傾斜して形成した場合には、段落ち部は、上下方向の剛性が下がるものの前後方向に長い距離を要し、該段落ち部の後方へ迫り出した部分が、ボンネットを閉じる際にボンネットの前部下面(ボンネットインナパネルの前部)と干渉することが懸念される。
特開2019-38497号公報
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、ボンネットの前部下面と干渉することなく、衝撃吸収部材の後部を、歩行者保護に適した上下方向の剛性を有して形成することができる車両の前部構造の提供を目的とする。
この発明は、車体前部上面に設けられたボンネットと、上記ボンネットよりも前側に設けられたバンパーフェースアッパと、該バンパーフェースアッパの内部に配設され前方斜め上方からの荷重を吸収する衝撃吸収部材と、を備えた車両の前部構造であって、上記衝撃吸収部材には、少なくとも上記バンパーフェースアッパの内部において前後方向に延びてバンパーフェースアッパと締結される前部と、上記前部の後端から上記ボンネットの下方において後方に延びる後部と、を備え、上記後部には、上記前部の後端に対して後方が段落ちする段落ち部が形成され、上記衝撃吸収部材の上記後部よりも下方に、シュラウドが配設され、上記衝撃吸収部材の上記後部における、上記段落ち部よりも後方に、上記シュラウドに対する取付部が形成され、上記段落ち部は、上記前部の後端から後方へ段階的に段落ちする形状に形成されたものである。
上記構成によれば、衝撃吸収部材の後部に形成された段落ち部を、前部の後端から後方へ段階的に段落ちさせることで、後方へ傾斜状に降下させる場合と比して前後方向に短く段落ちさせながら、鉛直方向に直線状(縦壁状)に段落ちさせる場合と比して上下方向の剛性が上がることを抑制できる。
またこの発明は、車体前部上面に設けられたボンネットと、上記ボンネットよりも前側に設けられたバンパーフェースアッパと、該バンパーフェースアッパの内部に配設され前方斜め上方からの荷重を吸収する衝撃吸収部材と、を備えた車両の前部構造であって、上記衝撃吸収部材には、少なくとも上記バンパーフェースアッパの内部において前後方向に延びる前部と、上記前部の後端から上記ボンネットの下方において後方に延びる後部と、を備え、上記後部には、上記前部の後端に対して後方が段落ちする段落ち部が形成され、上記段落ち部は、上記前部の後端から後方へ段階的に段落ちする形状に形成され、上記衝撃吸収部材の上記後部よりも下方に、シュラウドが配設され、上記衝撃吸収部材の上記後部における、上記段落ち部よりも後方に、上記シュラウドに対する取付部が形成され、上記後部における、上記取付部が形成される部位と、その直前に位置する上記前部との間の上記段落ち部は、上下方向に直線状に形成されており、上下方向に直線状に形成された上記段落ち部の前方に位置する上記前部には、上下方向に貫通する段落ち部前方貫通穴が形成されたものである。
上記構成によれば、衝撃吸収部材の車幅方向における、取付部が形成された部位においては、段落ち部を上下方向に直線状に形成したため該段落ち部が後方へ迫り出すことがなく、上記後部の取付部における、シュラウドに対する取り付け性を確保することができる。
その一方で、衝撃吸収部材の車幅方向における、取付部が形成された部位において、段落ち部を上下方向に直線状に形成したことによる剛性の上昇を、段落ち部前方貫通穴を形成することによって是正することができる。
この発明の態様として、上記前部に、上記バンパーフェースアッパを介し上記ボンネットの前縁下部に備えたパーティングシールを受ける受け部が形成され、上記前部には、上記バンパーフェースアッパと共に上記受け部から上記段落ち部に向かって後方下方に向かって傾斜する傾斜部が形成されたものである。
上記構成によれば、バンパーフェースアッパの成形性を向上させることができる。
この発明の態様として、上記後部に、上記ボンネットに備えたストップラバーとの干渉を回避する逃げ穴が形成されており、上記ストップラバーの前方かつ上記傾斜部の後方における上記前部にラバー前方貫通穴が形成されたものである。
上記構成によれば、上部後側衝撃吸収部材に対して上方からの衝突荷重が入力時に、ストップラバーによって該ストップラバーとの干渉回避用の逃げ穴の周辺が下方へ変形する際の抵抗となることを、ラバー前方貫通穴によって緩和することができる。
この発明の態様として、上記前部には、上記バンパーフェースアッパと共に上記傾斜部の下端と上記段落ち部の上端との間に略水平に延びる水平面部が形成され、上記水平面部において、上記バンパーフェースアッパの後端部と上記衝撃吸収部材が上下方向で連結具を介して連結される構成としたものである。
上記構成によれば、上記バンパーフェースアッパの後端部を上記衝撃吸収部材に対してしっかりと締結した状態に保つことができる。
この発明によれば、ボンネットの前部下面と干渉することなく、衝撃吸収部材の後部を歩行者保護に適した上下方向の剛性を備えることができる。
本実施形態の車両の前部構造の正面図。 フロントグリルと衝撃吸収部材と下側グリルを示す正面図。 本実施形態の車両の前部構造の要部拡大平面図。 図3中のA-A線に沿った要部矢視断面図。 本実施形態の上部前側および上部後側の衝撃吸収部材の平面図。 本実施形態の上部前側衝撃吸収部材の平面図。 図3中のB-B線に沿った要部矢視断面図。 図3中のC-C線に沿った要部矢視断面図。 図3中のD-D線に沿った要部矢視断面図。 図3中のE-E線に沿った要部矢視断面図。 図3中のF-F線に沿った要部矢視断面図。 上方からの衝突荷重に対する車体前部の下方への変形量の、ボンネットストップラバーの有無に応じた違いを説明する説明図。
この発明の車両の前部構造の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は本実施形態の車両の前部構造の正面図、図2はフロントグリルと中間衝撃吸収部材と下側グリルを示す正面図、図3は本実施形態の車両の前部構造の車幅方向中央および左側の拡大平面図、図4は図3中のA-A線に沿った要部矢視断面図であって、図5および図6中のA-A線に対応して示した車両の前部構造の矢視断面図、図5は本実施形態の上部前側および上部後側の衝撃吸収部材の平面図、図6は本実施形態の上部前側衝撃吸収部材の平面図、図7は図3中のB-B線に沿った要部矢視断面図であって、図5および図6中のB-B線に対応して示した車両の前部構造の矢視断面図、図8は図3中のC-C線に沿った要部矢視断面図であって、図5および図6中のC-C線に対応して示した車両の前部構造の矢視断図、図9は図3中のD-D線に沿った要部矢視断面図であって、図5および図6中のD-D線に対応して示した車両の前部構造の矢視断面図、図10は図3中のE-E線に沿った要部矢視断面図であって、図5および図6中のE-E線に対応して示した車両の前部構造の矢視断面図、図11は図3中のF-F線に沿った要部矢視断面図であって、図5および図6中のF-F線に対応して示した車両の前部構造の矢視断面図である。
なお、図1、図2はバンパーフェースアッパ14の図示を、図1~図3においてはボンネット3の図示を、夫々省略している。また、図中において、矢印Fは車両前方向、矢印Rは車両右方向、矢印Lは車両左方向、矢印Uは車両上方向を示している。さらにまた、図3、図5、図6においては、リベットR、クリップC並びにボルトBおよびナットNの図示は省略している。
図1~図4に示すように、車両の前部構造は、バンパーフェース7(図1、図3、図4参照)とバンパーフェースアッパ14(図3、図4参照)とフロントグリル8(図1、図2、図4参照)とバンパービーム4(図1、図4参照)とボンネット3(図4参照)とヘッドランプ22(図1参照)と衝撃吸収部材15,6,30,16(図1、図3参照)を備えている。
バンパーフェース7、バンパーフェースアッパ14およびフロントグリル8によって、車両前面におけるバンパーフェース7よりも下部を除く外表面が構成される。
図1、図3に示すように、バンパーフェース7の上部かつ車幅方向中央にはグリル開口11が形成されている。グリル開口11は、バンパーフェース7の後方のエンジンルームの前側に配設されるラジエータ(図示省略)を放熱するために該エンジンルーム内に冷却用の外気を導入する外気導入口である。
フロントグリル8は、グリル開口11を覆っており、図1、図2に示すように、バンパーフェース7の車幅方向中央部に設けたグリル開口11に正面視で対応する部位に対して車幅方向の両外側まで延びている。具体的には図1に示すように、フロントグリル8は、車両前面の両サイドに設けたヘッドランプ22の間に備え、左右各側において車幅方向外端が該ヘッドランプ22の車幅方向内側に至るまで延びており、バンパーフェース7およびバンパーフェースアッパ14に取付けられている。
図1、図4に示すように、フロントグリル8は、全面に車両正面視で六角枠状のセル8aを縦横に配設することで、セル8aごとに対応する多数の貫通孔8bが形成されている。これら貫通孔8bのうち、グリル開口11と対向する貫通孔8bはグリル開口11と連通する(図4参照)。
なお、同図に示すように、バンパーフェース7の下部かつ車幅方向中央には、グリル開口11と同様に外気導入用の下部グリル開口(図示省略)が形成され、その直後に下部フロントグリル9が配置されている(図1、図2参照)。
図1、図2に示すように、下部フロントグリル9は、車幅方向に長い環状の外枠9aに対して、間隔を隔てて横桟9bおよび複数の縦桟9cを設けることで、外気導入用の開口部9dが形成され、該開口部9dは、バンパーフェース7側の下部グリル開口と連通する。
図4に示すように、上述したバンパーフェース7は、フロントグリル8の後方に位置する後退部7a(図8参照)と、後退部7aの上側に位置する上端部7bと、フロントグリル8の下方かつ前側に位置する中間部7cと、当該中間部7cの下方に位置し、下部グリル開口12,13が正面視中央部から幅広形状で貫通形成された下片部7dと、を一体形成したものである。
図1、図2に示すように、フロントグリル8の車幅方向中央の直前にはエンブレム10が設けられている。
図3、図4に示すように、バンパーフェース7の上部、すなわちフロントグリル8よりも上方には、バンパーフェースアッパ14が庇状に設けられている。バンパーフェースアッパ14は、車両の前面上端(ノーズ)の位置において車幅方向に延びており、該前面上端周辺の外表面を形成している。
具体的に図3、図4に示すように、バンパーフェースアッパ14は、車両の前面上端(車両のノーズ位置)から後方に延びる上面部14aと、この上面部14aの前端からフロントグリル8の上部前側に向けて略水平に折返し形成された下面部14b(図4参照)と、上面部14aの後端からさらに後方に延びる後方延出部14cと、を備えている。
上面部14aは、車両の前面上端とボンネット3の前端との間に備え、前面上端から閉時におけるボンネット3(後述するボンネットアウタパネル3a)の上面と前後方向に連続するように前低後高状に傾斜して形成されている。上面部14aの後端(上端)はボンネット3の前端と若干の隙間を有して対向する。
図4に示すように、後方延出部14cは、ボンネット3に対して、その前端から下方へ潜り込むように該ボンネット3の前部においてボンネットインナパネル3bの前後方向の形状に略沿うように後方かつ下方へ延びている。
具体的には後方延出部14cは、上面部14aの後端から段落ちする前側段部14caと、前側段部14caの下端から略水平に後方に延びる前側水平部14cbと、前側水平部14cbの後端から段落ちする後側傾斜部14cdと、後側傾斜部14cdの下端から略水平に後方に延びる後側水平部14ceとで一体形成されている。
図1、図3、図4に示すように、バンパーフェースアッパ14の内部、すなわち、上面部14aの下方には、前方斜め上方からの衝突荷重を吸収する上部前側衝撃吸収部材15(第一衝撃吸収部材)を設けている。この上部前側衝撃吸収部材15は繊維強化プラスチックにより形成されている。
図1、図3~図5に示すように、バンパーフェースアッパ14の内部、すなわち、上面部14aの下方で、上部前側衝撃吸収部材15よりも後部上側には、前方斜め上方からの衝突荷重を吸収する上部後側衝撃吸収部材16(第四衝撃吸収部材)を設けている。この上部後側衝撃吸収部材16はポリプロピレン等の合成樹脂により形成されている。
このようにバンパーフェースアッパ14の内部には、上部衝撃吸収部材15,16(上部前側衝撃吸収部材15および上部後側衝撃吸収部材16)が設けられており、前側に相対的に剛性が高い上部前側衝撃吸収部材15を配置し、後側に剛性が低い上部後側衝撃吸収部材16を配置している。
また図1に示すように、上部前側衝撃吸収部材15は、両サイドのヘッドランプ22間に配設されている。そして上部前側衝撃吸収部材15は、両サイドのヘッドランプ22の車幅方向内端側同士、詳しくは、後述するモール22a取付用の取付けブラケット22b同士を繋ぐように車幅方向に連続して延びている。
すなわち、上部前側衝撃吸収部材15は、車幅方向における、左右のヘッドランプ22に相当する部位には形成されていない(図1参照)。一方、上部後側衝撃吸収部材16は、車幅方向の中央部が、上部前側衝撃吸収部材15の直後かつ直上側に配置されるとともに車幅方向においては両サイドが、左右夫々に対応するヘッドランプ22に相当する位置の上方まで連続して延びている。
これら上部前側衝撃吸収部材15および上部後側衝撃吸収部材16については後述する。
図4に示すように、エンジンルームの上方はボンネット3により開閉可能に覆われている。当例では、ボンネット3はその後端をヒンジ(図示省略)を介して車体に軸支され、上下に開閉するように構成している。
ボンネット3は、ボンネットアウタパネル3aとボンネットインナパネル3bとをヘミング加工により接合して一体化して構成されており、ボンネットアウタパネル3aの下面側には、ボンネットレインフォースメント3cが接着固定されている。
ボンネット3の周縁のうち少なくとも前縁下部には、パーティングシール3dを備えている。パーティングシール3dがボンネット3閉時にバンパーフェースアッパ14の前側水平部14cbの上面に当接することで、ボンネット3の前縁とバンパーフェースアッパ14の前側水平部14cbとの間の止水性を確保している。
エンジンルームの左右両サイドには、車両の前後方向に延びるフロントサイドフレーム(図示省略)が設けられている。フロントサイドフレームの前端にはセットプレートを介してクラッシュカンが取り付けられている(図示省略)。
そして、バンパーフェース7の下部後方かつエンジンルームの前側の位置には、左右一対のクラッシュカンの前端同士を繋ぐように車幅方向に延びるバンパービーム4が設けられている(図1、図4参照)。このバンパービーム4は図4に示すように、バンパービーム本体4aと、クロージングプレート4bとを接合固定して車幅方向に延びるバンパービーム閉断面5を備えている(図4参照)。
バンパービーム4の直後かつエンジンルームの前側には、ラジエータシュラウド1が配設され(図4参照)、ラジエータシュラウド1(以下、「シュラウド1」と略記する。)はバンパービーム4に支持されている。
シュラウド1は、エンジンルーム前側のフロントサイドフレーム間において正面視矩形枠状に形成され、ラジエータ(図示省略)等を支持する。
図3に示すようにシュラウド1の上面部1aは、上部前側衝撃吸収部材15の後側の部位(後述する後方延出部15c)よりも若干下方、当例ではグリル開口11の上部に相当する高さに配置されており、図3に示すように車幅方向に延びるシュラウドアッパ2を介してエプロンレインフォースメント(図示省略)に取付けられている。
またバンパービーム4の前面部、すなわちクロージングプレート4bの前面には、図に示すように、ポリエチレン、ポリスチレン等から成る発泡スチロール製の下部衝撃吸収部材6(第二衝撃吸収部材)が配置されている。この下部衝撃吸収部材6は、左右のクラッシュカン相互間の範囲内において車幅方向に連続して延びる所謂EAフォーム材であり、主に前方からの衝突荷重を吸収する。
なお、図1中の符号21はヘッドランプ22を支持するランプブラケットであり、符号22aは、ヘッドランプ22の上縁に沿って備えた装飾部材としてのモールであり、符号22bは、モール22aをヘッドランプ22の上縁に取付けるための取付けブラケットである。また図1に示すように、バンパーフェース7における中間部の車幅方向中央には、ベース部材を介してライセンスプレート20が設けられている。
図1、図2に示すように、上部前側衝撃吸収部材15よりも下方かつ下部衝撃吸収部材6よりも上方であって、図4に示すように、バンパーフェース7とバンパービーム4との間、すなわち、バンパーフェース7の上部寄りの後方には、前方斜め上方からの衝突荷重を吸収する中間衝撃吸収部材30(第三衝撃吸収部材)が配置されている。
図4に示すように、中間衝撃吸収部材30は、車幅方向全体に亘って下端30dが下部衝撃吸収部材6の上端よりも上方に位置するように、すなわち、下部衝撃吸収部材6と上下方向においてラップしないように配設されている。
この中間衝撃吸収部材30は、フロントグリル8および両サイドのヘッドランプ22の下方に配置され(図1、図2参照)、両サイドが左右夫々のヘッドランプ22の車幅方向内側の直下に至るまで車幅方向外側へ連続して延びている。すなわち、中間衝撃吸収部材30は、両サイドが共に上部前側衝撃吸収部材15よりも車幅方向外側へ延びている。
さらに図1、図2に示すように、中間衝撃吸収部材30は、少なくともヘッドランプ22の直下に位置する車幅方向外側部30aが、上部前側衝撃吸収部材15の下方に位置する車幅方向中央部30bに対して一段高くなるように形成されている。
すなわち、中間衝撃吸収部材30は、車幅方向中央部30bよりも車幅方向外側部30aが前方斜め上方からの衝突荷重を受けるに際して有利な形状としている。
これにより、中間衝撃吸収部材30の車幅方向外側部30aの上方に上部前側衝撃吸収部材15を配設していないことによる、前方斜め上方からの衝突荷重の吸収量が車幅方向中央部30bよりも低下することを補っている。
ここで中間衝撃吸収部材30は、上部後側衝撃吸収部材16と同様にポリプロピレン等の合成樹脂により形成されている。また上述したように、上部前側衝撃吸収部材15は、繊維強化プラスチックにより形成されているとともに、下部衝撃吸収部材6は、所謂EAフォーム材により形成されている。
すなわち、前方斜め上方からの衝突荷重を吸収する中間衝撃吸収部材30および上部前側衝撃吸収部材15については、前方からの衝突荷重を吸収する下部衝撃吸収部材6よりも高剛性に設定されている。
続いて上述した上部衝撃吸収部材15,16のうち、上部前側衝撃吸収部材15について詳述する。
上部前側衝撃吸収部材15は図4、図6~図8の特に図6に示すように、前部15aと後部15bと後方延出部15cとで一体形成されている。
これらのうち、後部15bと後方延出部15cは特に図5、図6に示すように、上部前側衝撃吸収部材15と上部後側衝撃吸収部材16との組み付け状態において上部後側衝撃吸収部材16が上方から配置される領域(以下、「上部後側衝撃吸収部材配置領域Z」と称する。)に相当する。
図4、図6~図8に示すように前部15aは、車幅方向の略全体がバンパーフェースアッパ14の略前端から上面部14aに沿って前下後上状に傾斜して延びており、車幅方向の略全体が上面部14aの下面に当接している。前部15aの後端は、上面部14aの前後方向の途中部(略中間部)まで、すなわち上部後側衝撃吸収部材16の前端手前まで後方に延びている(図4参照)。
図1、図5、図6に示すように上部前側衝撃吸収部材15の前部15aには、バンパーフェースアッパ14の上面部14aに対して凹状となる複数(当例では4つ)の凹部150が車幅方向に互いに離間して配設されている。これら凹部150は、図6に示すように前部15aの車幅方向の中央部と、左側部位と、右側の車幅方向内外各側の2つの部位とに夫々配設されている。
そして図10に示すように、4つの凹部150は、何れも該凹部150の後面を形成するように上下方向に延びる縦面部151と、下面(底面)を形成するように前後方向に略水平に延びる水平面部152とで車幅方向の直交断面が略L字形状に形成されている。
これら4つの凹部150のうち、上部前側衝撃吸収部材15の車幅方向中央部に配設された凹部150以外の3つの凹部150は、何れも縦面部151の上下方向の中間部に係合穴153が、前後方向(縦面部151の板厚方向)に貫通形成されている。
一方、上述したフロントグリル8は上部は、上部前側衝撃吸収部材15の縦面部151の直後方に配置され、該上部の車幅方向における、各係合穴153に対応する部位には前方へ突出する係合突起80が形成されている。そして各係合穴153には、夫々に対応する係合突起80の先端に設けた爪80aが係合されている(図6、図10参照)。
図4、図5に示すように、後部15bは、前部15aの後端から上部後側衝撃吸収部材16の下に潜り込むように略水平に後方に延びている。なお図4、図7~図9に示すように、後部15bの前側部位15baと後側部位15bbとは共に略水平に形成されているが、後部15bの後側部位15bbは、前側部位15baに対して、これらの間に位置する段部15bcを介して若干高い位置に配置されている(図4参照)。
図6に示すように、後部15bの後側部位15bbには、上部後側衝撃吸収部材16に対して上下方向に連結する複数(当例では2つ)の連結部72が車幅方向に沿って配設されている。
具体的には連結部72は、後部15bの後側部位15bbの左右各側に座面状に形成され、図6、図7に示すように、何れも平面視で該連結部72の中央部に連結穴72aが上下方向に貫通形成されている。
さらに図6、図11に示すように、後部15bの後側部位15bbには、上部後側衝撃吸収部材16に対して上下方向に係合する複数(当例では3つ)の係合突起71が、配設されている。
具体的には係合突起71は、後部15bの後側部位15bbにおける、左右両外側(左右夫々に対応する連結部72よりも車幅方向外側)および車幅方向中央において、上方に向けて突出形成され、何れも上部(先端部)に後方へ向けて突出する爪71aを備えている(図11参照)。
図6に示すように後方延出部15cは、後部15bの後端の車幅方向の一部分から後方へ突出するように複数(当例では3つ)備え、車幅方向に互いに離間して配設されている。
具体的に後方延出部15cは、上部前側衝撃吸収部材15における、左側の車幅方向外側に配設された左外側後方延出部15caと、左側の車幅方向内側に配設された左内側後方延出部15cbと、右側に配設された右側後方延出部15ccと、を備えている。
これら後方延出部15cのうち、左内側後方延出部15cbと右側後方延出部15ccとは、上部前側衝撃吸収部材15の車幅方向の中央部を隔てて左右各側に離間して配設されている。これにより、上部前側衝撃吸収部材15の後側且つ車幅中央部には、平面視で前方へ凹状を成すとともに上下方向に貫通する凹状の空間156を有している(図6参照)。
これら後方延出部15cは、何れも後方への延出方向の基部側の傾斜部15csと、先端側の水平面部15cfとで一体形成されている。
図4、図8に示すように傾斜部15csは、後部15bの後端からボンネット3の下方へも潜り込むように後方かつ下方へ傾斜して延びている。なお、後部15bの後端は、バンパーフェースアッパ14の上面部14aの前後方向の後端相当位置に位置する。また当例において、左外側後方延出部15caと左内側後方延出部15cbとの各傾斜部15csは、これらの間を繋ぐように車幅方向に連続して形成している(図6参照)。
水平面部15cfは、ボンネットインナパネル3bよりも下方において略水平に後方へ延びている(図4、図8参照)。
図4、図6、図8に示すように、3つの後方延出部15cの夫々の水平面部15cfには、後述するが上部後側衝撃吸収部材16およびシュラウド1の上面部1a(シュラウドアッパ2)への取付け用の取付穴154が上下方向に貫通形成されている。
図6に示すように、左外側後方延出部15caと左内側後方延出部15cbの各水平面部15cfには、何れも1つの取付穴154が形成される一方で右側後方延出部15ccの水平面部15cfには、複数(当例では3つ)の取付穴154が形成されている。
具体的に右側後方延出部15ccの水平面部15cfには、取付穴154が、車幅方向の内外各端側の2つの部位と、中央に対して左側寄りの部位とに形成されている。
また、上部前側衝撃吸収部材15の後部15bおよび後方延出部15cは、上述したように上部後側衝撃吸収部材配置領域Zに相当する。このため、上部前側衝撃吸収部材15と上部後側衝撃吸収部材16とを組み付け時において、これら後部15bと後方延出部15cとは、前部15aと比して高剛性となる。
よって、これら後部15bと後方延出部15cとの後述する所定箇所に、上下方向に貫通する貫通穴155,157を形成することで(図6参照)、上下方向の剛性が高くなりすぎることを抑制している。
図6に示すように、貫通穴155は、後部15bにおける、車幅方向で隣接する連結部72および係合突起71の間に配設されている。これら貫通穴155は、何れも平面視で車幅方向に延びる略矩形状に開口されている。
このように上部前側衝撃吸収部材15の後部15bには、複数(当例では4つ)の貫通穴155が車幅方向に略一列に並ぶように配設されており、これら貫通穴155によって貫通穴形成ライン155Lが形成されている。これにより図6に示すように、後部15bは、前方または前方斜め上方から入力される衝突荷重に対して前部15aが例えば下方に屈曲する(すなわち、突張ることなく前後方向に折り畳まれる際の折れ起点となる(図4中の仮想線で示した前部15a参照))。
すなわち、上部前側衝撃吸収部材15は、前方斜め上方(水平面に対して20度程度斜め上方)から入力される衝突荷重に対して、上部後側衝撃吸収部材16よりも高剛性に形成したが、後部15bに上述した貫通穴155を配設することで、衝突初期に上部前側衝撃吸収部材15が吸収する荷重の立ち上がりが高くなりすぎることを抑制できる。
なお図6に示すように、上部前側衝撃吸収部材15は、貫通穴155以外にも貫通穴157が例えば、右側後方延出部15ccの水平面部15cfと傾斜部15csとを跨ぐように形成されている。このように、上部前側衝撃吸収部材15には、後方延出部15cにも貫通穴157を形成することで、上部後側衝撃吸収部材配置領域Zの上下方向の剛性を低下させている。
続いて上述した上部衝撃吸収部材15,16のうち、上部後側衝撃吸収部材16について詳述する。
図4、図5、図7~図9に示すように、上部後側衝撃吸収部材16は平面視で左右略対称形状で形成されるとともに(図5参照)、ボンネット3の前方から該ボンネット3の下方に潜り込むように後方に延びる前部40と、ボンネット3の下方に配設される後部50とで一体形成されている。
前部40は、前側傾斜部41と受け部42と後側傾斜部43と水平面部44とを前方から後方へこの順に備えている。
ここで図3に示すように、シュラウド1の上部の車幅方向中央部には、ラッチ機構(図示省略)を収容するラッチ収容部1cが配設される。ラッチ機構は、ボンネットインナパネル3bの前縁下部の車幅方向中央部に設けられたストライカ(図示省略)とアンロック可能に係合される。
一方図5に示すように、上部後側衝撃吸収部材16の後側且つ車幅方向中央部には、上部前側衝撃吸収部材15に有する上述した凹状の空間156(図6参照)と同様に、前方へ凹状を成すとともに上下方向に貫通する凹状の空間166を有している。
具体的には、上部後側衝撃吸収部材16の凹状の空間166は、上部後側衝撃吸収部材16の後端の車幅方向中央から後部50と、前部40の水平面部44および後側傾斜部43に相当する部位まで前方へ凹状に形成されている。
そして、これら上部前側衝撃吸収部材15と上部後側衝撃吸収部材16との組み付け時において夫々に形成した凹状の空間156,166は、共に平面視で略一致し、ボンネット3閉時にストライカとの干渉を回避するための逃げ部としての貫通穴である。なお、シュラウド1の上面部1aに備えたシュラウドアッパ2のストライカに対応する部位にもストライカに対する逃げ部としての貫通穴2bが形成されている(図3参照)。
前側傾斜部41は、バンパーフェースアッパ14の上面部14aに沿って車幅方向に延びるとともに図4、図7~図9に示すように、上部前側衝撃吸収部材15の前部15aの後端よりも若干後方位置から前下後上状に傾斜して延びている。
同図に示すように受け部42は、ボンネット3よりも前方に位置する前側傾斜部41の後端からボンネット3の下方に至るまで該ボンネット3の前縁を跨ぐように後方に延びている。
受け部42は、ボンネット3閉時に該ボンネット3の前縁下部に備えたパーティングシール3dを、バンパーフェースアッパ14を介して受け止め可能にバンパーフェースアッパ14の前側水平部14cbに対して下側から沿うように略水平に延びている。
ここで図5、図7に示すように、前側傾斜部41と受け部42との境界部には、上部前側衝撃吸収部材15に対して連結具を介して上下方向に連結する複数(当例では2つ)の連結部162が車幅方向に沿って配設されている。
具体的には連結部162は、上部前側衝撃吸収部材15に形成した連結部72(図6参照)の夫々と平面視で対応する部位に略水平な座面状に形成され、何れも平面視で中央部に連結穴162aが上下方向に貫通形成されている。
そして図7に示すように、各連結穴72a,161aにおいて上部前側衝撃吸収部材15と上部後側衝撃吸収部材16とを上下方向で連結具としてのリベットRを介して締結固定している。
さらに図5、図11に示すように、受け部42には、上部前側衝撃吸収部材15側に設けた係合突起71(図6、図11参照)に対して上下方向に係合する複数(当例では3つ)の係合穴163が、配設されている。
具体的には係合穴163は、受け部42における、上部前側衝撃吸収部材15に形成した各係合突起71と平面視で対応する部位に配設されており、何れも例えば図11に示すように、係合突起71に備えた爪71aと係合されている。
図4、図7~図9に示すように、後側傾斜部43は、受け部42の後端からバンパーフェースアッパ14の後側傾斜部14cdと共に後方下方に向かって傾斜する。
水平面部44は、後側傾斜部43の後端(下端)からバンパーフェースアッパ14の後側水平部14ceと共に略水平に延びる。
図5、図9に示すように、水平面部44には、バンパーフェースアッパ14を連結具を用いて連結可能に上下方向に貫通する連結穴161が車幅方向に沿って複数配設されている。
ここで、水平面部44には、バンパーフェースアッパ14の後側水平部14ceが上方から配置された状態において、水平面部44に形成した複数の連結穴161は、後側水平部14ceに形成した連結穴14d(図3参照)の夫々と平面視で一致(すなわち上下方向に連通)する。
そして図9に示すように、各連結穴14d,161において、バンパーフェースアッパ14の後側水平部14ceと、水平面部44とを上下方向で連結具としてのリベットRを介して締結固定している。
また図5に示すように、水平面部44および上述した受け部42には、上下方向に貫通する貫通穴164a,164b,165が夫々形成されている。水平面部44に形成した貫通穴164a,164bは、水平面部44の左右各側において、車幅方向内側から3つ目と4つ目の連結穴161の間、および4つ目と5つ目の連結穴161の間に、夫々車幅方向に沿って長い平面視矩形状に形成されている。
一方、受け部42に形成した貫通穴165は、受け部42の左右各側において、係合穴163に対して車幅方向の内外各側の2つの部位と、連結部72よりも車幅方向内側部位とに、夫々車幅方向に沿って水平面部44に形成した貫通穴164a,164bよりも幅小に形成されている。
図4、図5、図7~図9に示すように、後部50は、ボンネット3の下方において水平面部44の後端、すなわち前部40の後端から後方に段落ちする段落ち部51と、段落ち部51の下端から後方へ延びる取付部52とで一体形成されている。段落ち部51については後述する。
図5に示すように、取付部52は、上部後側衝撃吸収部材16の左右各側に備えており、これら左右の取付部52は、互いに車幅方向の中央部を隔てて両サイドに離間して配設されるとともに、略左右対称形状に形成されている。
取付部52は、シュラウド1への取り付け用の複数(当例では8つ)の取付穴53が上下方向に貫通形成されている。
具体的に図5に示すように、取付部52に形成した複数の取付穴53は、左右の取付部52ごとに4つずつ配設されている。これら取付穴53のうち、左右夫々において車幅方向内側に位置する2つの取付穴53を、車幅方向内側から外側へ順に第1取付穴53a、第2取付穴53bに設定する。
また図3、図4、図8に示すように、取付部52の下方には、シュラウド1が配設されており、特に車幅方向において第1取付穴53aおよび第2取付穴53bが形成された部位においては、シュラウド1の上面部1aに対して、シュラウドアッパ2を介して互いに上下方向に略隙間なく対向した状態で配置されている(図4、図8参照)。
そして上部後側衝撃吸収部材16は、左右各側の第1、第2の取付穴53a,53bと、これらに対応して形成された、シュラウド1の上面部1aの取付穴1bおよびシュラウドアッパ2の取付穴2aにおいて取付け具を用いてシュラウド1の上面部1aに取付けられる。
但し、上部後側衝撃吸収部材16を、シュラウド1の上面部1aおよびシュラウドアッパ2に取り付けるに際して上部前側衝撃吸収部材15を共締めしている。
具体的には、上部後側衝撃吸収部材16とシュラウド1の上面部1aとで上部前側衝撃吸収部材15とシュラウドアッパ2とを上下方向に挟み込むようにして配置した状態において、上部後側衝撃吸収部材16と上部前側衝撃吸収部材15と上部後側衝撃吸収部材16とシュラウドアッパ2とシュラウド1の上面部1aとの夫々に形成した取付穴(53a又は53b),154,2a,1bは、上下方向に連通するため、取付け具を用いてこれら4枚が共締めされる。なお当例では、取付け具としては、上部後側衝撃吸収部材16の左右各側の第1取付穴53aにおいては、ボルトBおよびナットNを採用し(図4参照)、それ以外の取付穴53においては、クリップCを採用している(図8参照)。
また、上部後側衝撃吸収部材16は、シュラウド1に取り付けるに際して予め上部前側衝撃吸収部材15に対して上述したように連結穴162a,72a同士をリベットRを用いて連結するとともに(図7参照)、係合突起71と係合穴163とを係合する(図11参照)。このように上部後側衝撃吸収部材16と上部前側衝撃吸収部材15とは、サブアッシーした状態でシュラウド1に対して取り付けられる。
また図5に示すように、上部後側衝撃吸収部材16の後部50に設けた段落ち部51は、階段状段落ち部51aと直線状段落ち部51bとを備え、上部後側衝撃吸収部材16の前部40の後端の車幅方向における所定部位に夫々配設されている。
階段状段落ち部51aは図4、図5、図9、図10に示すように、上部後側衝撃吸収部材16の前部40の後端から後方へ階段状に段落ちするように階段状(段付形状)に形成されている。
直線状段落ち部51bは図5、図8に示すように、上部後側衝撃吸収部材16の前部40の後端から下方へ直線状に段落ちするように上下方向に直線状(縦壁状)に形成されている。
これにより、階段状段落ち部51aは、直線状段落ち部51bと比して上下方向の剛性を下げることができる一方で、後方へ傾斜状に降下(段落ち)させる場合と比して上下方向の剛性が上がるものの前後方向に短い距離で段落ちさせることができる。
特に、階段状段落ち部51aは、段落ち部51を前後方向に短い距離で段落ちさせることで、該段落ち部51aが後方に迫り出すことを抑制でき、図8に示すように階段状段落ち部51aの後方にスペースSを確保できる。
これにより、階段状段落ち部51aがボンネット3を閉じる際、その衝撃で下方へ一時的に撓み変形したボンネット3(ボンネットインナパネル3b)の前部と干渉することを回避できる。
また図5に示すように、左右の第2取付穴53bは共に、他の取付穴53と比して前方の段落ち部51に近接する位置、すなわち取付部52の基端側寄りの位置に形成されている。
このため第2取付穴53bの直前に位置する段落ち部51を、直線状段落ち部51bにより形成し、階段状段落ち部51aよりも前後方向に短い距離で段落ちさせることで、第2取付穴53bに用いられる取付け具としてのクリップCの取り付けスペースSを確保している(図8参照)。
さらに図5に示すように、前部40の水平面部44の左右各側に形成された2つの貫通穴164a,164bのうち車幅方向内側の貫通穴164aは、この直線状段落ち部51bの前方に位置するように形成されている。
この前側に形成した貫通穴164aによって、段落ち部51を直線状段落ち部51bで形成したことにより、平面視で該直線状段落ち部51bの周辺部の上下方向の剛性が高まることを抑制している。
また図9に示すように、ボンネット3の前縁の車幅方向中央部30bに対して左右各側には、ストップラバー60を備えている。
ストップラバー60は、ボンネット3を閉じる際にシュラウドアッパ2の上面部に当接して衝撃を緩和するための緩衝部材であり、ボンネットインナパネル3bに対して下方へ向けて突状に嵌合保持されている。
図5、図9に示すように、上部後側衝撃吸収部材16の取付部52の左右各側には、ボンネット3閉時にストップラバー60との干渉を回避するための逃げ穴としての貫通穴61が上下方向に貫通形成されている。
ここで、上部後側衝撃吸収部材16のストップラバー60の逃げ用の貫通穴61の周辺部は、ボンネット3閉時において上部後側衝撃吸収部材16のストップラバー60近傍に位置する。
このためバンパーフェースアッパ14の上面部14aの後部からボンネット3の前部40にかけての部位に衝突物Coが上方から衝突した場合には、バンパーフェースアッパ14の後方に備えた上部後側衝撃吸収部材16は、前方に備えた上部前側衝撃吸収部材15と比して上下方向に低剛性に形成している。
このため、上部後側衝撃吸収部材16の車幅方向における、ストップラバー60が位置しない部位においては、図12(b)に示すように、下方へスムーズに変形することで、衝突初期の衝撃を緩和することができる(つまり傷害値を基準値以下に抑えることができる)。
一方、上部後側衝撃吸収部材16の車幅方向における、ストップラバー60が位置する部位においては、図12(a)に示すように、ストップラバー60が、シュラウドアッパ2の上面部に対して突張るようにして当接する。これにより、上部後側衝撃吸収部材16は、ストップラバー60の逃げ用の貫通穴61の周辺部が下方へ変形する際の抵抗となり、上部後側衝撃吸収部材16の車幅方向全体として衝撃吸収量が低下することが懸念される。
なお、図12(a)は衝突荷重が上方から入力時に上部後側衝撃吸収部材16の車幅方向における、ストップラバー60が位置する部位が変形する様子を図9に対応して示した断面図であり、図12(b)は同じくストップラバー60が位置しない部位が変形する様子を図7に対応して示した断面図を示す。
これに対して当例では上述したように、上部後側衝撃吸収部材16の前部40の水平面部44は、左右2つずつ貫通穴164a,164bを形成している(図5参照)。これら貫通穴164a,164bは、このストップラバー60の逃げ用の貫通穴61の前方(貫通穴61の直前位置から車幅方向近傍位置にかけての少なくとも一部)に形成している。
具体的には、水平面部44の左右2つずつ形成した貫通穴164a,164bのうち、車幅方向内側の貫通穴164aは、車幅方向においてストップラバー60の逃げ用の貫通穴61の内側近傍に位置するとともに、車幅方向外側の貫通穴164bは、車幅方向においてストップラバー60の逃げ用の貫通穴61の外側近傍に位置する。
これにより、上部後側衝撃吸収部材16の車幅方向においてストップラバー60の逃げ用の貫通穴61の周辺部に対して前方部位は、他の部位と比して剛性を低下させている(つまり上方からの衝突荷重に対して下方へより変形し易く形成されている)。
そして、バンパーフェースアッパ14の後部50からボンネット3の前部にかけての部位に対して、上方から衝突荷重が入力した場合には、ストップラバー60によって、該ストップラバー60の逃げ用の貫通穴61の周辺が下方へ変形する際の抵抗となることを、該貫通穴61の前方に貫通穴164a,164bを形成することによって緩和することができる(図12(a)参照)。
従って上部後側衝撃吸収部材16の車幅方向における、ストップラバー60の逃げ用の貫通穴61に相当する部位は、他の部位と同様に上方からの衝突荷重に対して下方へスムーズに変形して車幅方向全体の衝突荷重の吸収量を高めることができる。
また上部後側衝撃吸収部材16の車幅方向中央部に設けた凹状の空間166には、ボンネット3の閉時に車体側のラッチ(図示省略)と係合された状態のストライカ(図示省略)が配設される(図3参照)。
このため上部後側衝撃吸収部材16における、ストライカ(凹状の空間166)の周辺部の剛性が高くなり、該上部後側衝撃吸収部材16に対して衝突荷重が上方から入力した場合には、上部後側衝撃吸収部材16の車幅方向における、ストライカ(凹状の空間166)の周辺部が、上述したストップラバー60の場合と同様に下方へ変形する際の抵抗となることが懸念される。
これに対して当例では、上部後側衝撃吸収部材16の凹状の空間166の直前に位置する前部40に貫通穴165を形成するとともに(図5参照)上部前側衝撃吸収部材15の凹状の空間156の直前に位置する後部15bに貫通穴155を形成することによって(図6参照)、上部前側衝撃吸収部材15および上部後側衝撃吸収部材16の車幅方向における、ストライカ(凹状の空間156,166)の周辺部の上下方向の剛性を低下させることができる。
また図5、図10に示すように、上部後側衝撃吸収部材16の取付部52の車幅方向における、ヘッドランプ22に相当する部位には、該部位の下方に配設されたヘッドランプ22との干渉を回避するために周辺に対して上方に隆起させた凸状の隆起部54が形成されている。
この隆起部54は、取付部52の基端側から後方にかけて形成されているため、該隆起部54の直前に位置する段落ち部51cは、上下方向に直線状に段落ちするが、他の部位の段落ち部51と比して浅く(上下方向の段差が小さく)形成されている(図7、図10参照)。このため、この段差の小さな直線状段落ち部51cの周辺の上下方向の剛性が高くなる。
これに対して当例では図5に示すように、この段差の小さな直線状段落ち部51cの直前に位置する前部40に貫通穴165を形成するするとともに(図5参照)上部前側衝撃吸収部材15における、直線状段落ち部51cの直前に位置する後部15bに貫通穴155を形成することによって(図6、図10参照)、上部前側衝撃吸収部材15および上部後側衝撃吸収部材16の車幅方向における、該段落ち部51cの周辺部の上下方向の剛性を低下させることができる。
本実施形態の車両の前部構造は、図1、図3、図4、図7、図8に示すように、車体前部の上面に設けられたボンネット3と、車体上部におけるボンネット3よりも前側に設けられたバンパーフェースアッパ14と、該バンパーフェースアッパ14の内部に配設され前方斜め上方からの荷重を吸収する上部後側衝撃吸収部材16(衝撃吸収部材)と、を備えた車両の前部構造であって、図3~図5、図8~図10に示すように、上部後側衝撃吸収部材16には、少なくともバンパーフェースアッパ14の内部において前後方向に延びる前部40と、前部40の後端からボンネット3の下方において後方に延びる後部50と、を備え、図4、図5、図9、図10に示すように、後部50には、前部40の後端に対して後方が段落ちする段落ち部51が形成され、段落ち部51は、前部40の後端から後方へ段階的に段落ちする階段状段落ち部51aとして形成されたものである(図4、図5、図9参照)。
上記構成によれば、上部後側衝撃吸収部材16の後部50に、前部40の後端から後方へ段階的(階段状)に段落ちさせた階段状段落ち部51aを形成することで、後方へ傾斜状に降下させる場合(緩やかに降下させる場合)と比して前後方向に短く段落ちさせることができる一方で、鉛直方向に直線状(縦壁状)に段落ちさせる場合と比して上下方向の剛性が上がるのを抑制することができる。
また、車体前部に対して上方から入力される衝突荷重は、ボンネット3の前部に入力されていたが、車高が高くなるに従ってボンネット3の前部だけでなくバンパーフェースアッパ14領域の後部にも入力され易くなる。
その場合においても、当例のようにバンパーフェースアッパ14領域の後部に備えた上部後側衝撃吸収部材16を、上部前側衝撃吸収部材15と比して上下方向の剛性を低く設定することで、バンパーフェースアッパ14領域の後部に対して上方から入力される衝突荷重に対して初期の荷重の吸収量(受け止め量)の立ち上がり(傷害値が高くなること)を抑えて衝撃を緩和することができる。
一方、バンパーフェースアッパ14領域に対して前方又は前方斜め上方から入力される衝突荷重については、バンパーフェースアッパ14領域の前端側に備えた、剛性の高い上部前側衝撃吸収部材15によってしっかりと受け止めることができる。これにより、前突時のF-S特性(衝突荷重の吸収量と車両への侵入量との関係を示す特性)において衝突初期に吸収する荷重の立ち上がり量を確保して最終的に上部後側衝撃吸収部材16の衝撃吸収量が底つきすることを防ぐことができる。
従って、歩行者が車体に対して前方から軽衝突した際には、車体に対して衝突する部位や、車体への衝突荷重の入力方向等の点で歩行者特有の衝突モードとなるが、本実施形態の車両の前部構造は、このような様々な衝突モードに応じて歩行者保護の観点で適切に衝突荷重を吸収することができる。
この発明の態様として、上部後側衝撃吸収部材16の後部50よりも下方に、シュラウド1が配設され(図4参照)、図3~図5、図8に示すように、上部後側衝撃吸収部材16の後部50における、段落ち部51よりも後方に、シュラウド1に対する取付部としての第2取付穴53bが形成され、図5、図8に示すように、後部50における、取付部52が形成される部位と、その直前に位置する前部40との間の段落ち部51は、上下方向に直線状に段落ちする直線状段落ち部51bとして形成されており、図5、図8に示すように、該直線状段落ち部51bの前方(直線状段落ち部51bの直前から車幅方向近傍にかけての少なくとも一部位)に位置する前部40には、上下方向に貫通する貫通穴164aが形成されたものである。
上記構成によれば、後部50における、シュラウド1に対する取付部(すなわち第2取付穴53b)が形成される部位の直前に位置する段落ち部51は、階段状ではなく上下方向に直線状に形成したものである(図5参照)。
これにより、後部50における、第2取付穴53bが形成される部位おいては、取付け具が配置されるスペースS(図8参照)を確保して、上部後側衝撃吸収部材16の後部50を第2取付穴53bにおいてシュラウド1に対してしっかりと締結することができる。すなわち、上部後側衝撃吸収部材16のシュラウド1に対する取り付け性を確保できる。
一方、後部50における、第2取付穴53bが形成される部位の直前に位置する段落ち部51を、上述したように直線状段落ち部51bで形成した構成においては、階段状段落ち部51aで形成した場合と比して上下方向の剛性が上がる。そうすると歩行者保護の観点から、適切な衝突モードを得るための剛性の関係(上部前側衝撃吸収部材15よりも上部後側衝撃吸収部材16の方が、上下方向の剛性が低くなる関係)を満足することが困難となる。
そこで本実施形態においては、さらに前部40に、上下方向に貫通する貫通穴164aを形成することで、段落ち部51を上下方向に直線状に形成したことにより高くなった後部50の上下方向の剛性を下げることができる。
この発明の態様として、図5、図9に示すように、後部50に、ボンネット3に備えたストップラバー60との干渉を回避する逃げ穴としての貫通穴61が形成されており、図5に示すように、ストップラバー60前方の前部40に貫通穴164a,164bが形成されたものである。
上記構成によれば、上部後側衝撃吸収部材16に対して上方からの衝突荷重が入力時に、ストップラバー60によって該ストップラバー60の逃げ穴としての貫通穴61の周辺が下方へ変形する際の抵抗となることを、該貫通穴61の前方に貫通穴164a,164bを形成することによって緩和することができる。
これにより上部後側衝撃吸収部材16における、ストップラバー60の周辺部位は、車幅方向における他の部位と同様に下方へスムーズに変形して車幅方向全体として衝突荷重の吸収量を高めることができる。
この発明の態様として、図4、図5、図7~図9に示すように、前部40に、バンパーフェースアッパ14を介しボンネット3の前縁下部に備えたパーティングシール3dを受ける受け部42が形成され、前部40には、バンパーフェースアッパ14と共に受け部42から段落ち部51に向かって後方下方に向かって傾斜する後側傾斜部43が形成されたものである。
上記構成によれば、バンパーフェースアッパ14の成形性を向上させることができる。
この発明の態様として、図4、図5、図8、図9に示すように、前部40には、バンパーフェースアッパ14と共に後側傾斜部43の下端と段落ち部51の上端との間に略水平に延びる水平面部44が形成され、図5、図9に示すように、水平面部44において、バンパーフェースアッパ14の後端部としてのフランジ状の後側水平部14ceと、上部後側衝撃吸収部材16とが上下方向で連結具としてのリベットRを介して連結される構成としたものである。
上記構成によれば、水平面部44は、ボンネット3を開じる際に、ボンネット3からの衝撃を受ける受け部42よりも後側傾斜部43を介して後方かつ下方の位置に形成されたものである。このため、このような水平面部44において、バンパーフェースアッパ14の後端部としての後側水平部14ceを締結することで、受け部42がボンネット3からの衝撃を繰り返し受けてもフランジ状(後方へ突片状)の後側水平部14ceが上部後側衝撃吸収部材16に対して上方に離間することなくしっかりと締結した状態に保つことができる。
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではなく様々な実施形態で形成することができる。
本発明の段落ち部における段階的に段落ちする形状について、実施例ではいわゆる階段状に形成される構造に基づいて説明したが、本発明の段落ち部は、段階的に段落ちする形状であれば例えば波形形状のようなものであってもよい。
1…シュラウド
3…ボンネット
3d…パーティングシール
14…バンパーフェースアッパ
14ce…後側水平部(バンパーフェースアッパの後端部)
16…上部後側衝撃吸収部材(衝撃吸収部材)
40…前部
42…受け部
43…後側傾斜部(傾斜部)
44…水平面部
50…後部
51…段落ち部
51a…階段状段落ち部((階段状に形成された)段落ち部)
51b…直線状段落ち部((上下方向に直線状に形成された)段落ち部)
53b…第2取付穴(取付部)
60…ストップラバー
61…貫通穴(逃げ穴)
164a,164b…ラバー前方貫通穴
164a…段落ち部前方貫通穴
R…リベット(連結具)

Claims (5)

  1. 車体前部上面に設けられたボンネットと、上記ボンネットよりも前側に設けられたバンパーフェースアッパと、該バンパーフェースアッパの内部に配設され前方斜め上方からの荷重を吸収する衝撃吸収部材と、を備えた車両の前部構造であって、
    上記衝撃吸収部材には、
    少なくとも上記バンパーフェースアッパの内部において前後方向に延びてバンパーフェースアッパと締結される前部と、上記前部の後端から上記ボンネットの下方において後方に延びる後部と、を備え、
    上記後部には、上記前部の後端に対して後方が段落ちする段落ち部が形成され、 上記衝撃吸収部材の上記後部よりも下方に、シュラウドが配設され、
    上記衝撃吸収部材の上記後部における、上記段落ち部よりも後方に、上記シュラウドに対する取付部が形成され、
    上記段落ち部は、上記前部の後端から後方へ段階的に段落ちする形状に形成された
    車両の前部構造。
  2. 車体前部上面に設けられたボンネットと、上記ボンネットよりも前側に設けられたバンパーフェースアッパと、該バンパーフェースアッパの内部に配設され前方斜め上方からの荷重を吸収する衝撃吸収部材と、を備えた車両の前部構造であって、
    上記衝撃吸収部材には、
    少なくとも上記バンパーフェースアッパの内部において前後方向に延びる前部と、上記前部の後端から上記ボンネットの下方において後方に延びる後部と、を備え、
    上記後部には、上記前部の後端に対して後方が段落ちする段落ち部が形成され、上記段落ち部は、上記前部の後端から後方へ段階的に段落ちする形状に形成され
    上記衝撃吸収部材の上記後部よりも下方に、シュラウドが配設され、
    上記衝撃吸収部材の上記後部における、上記段落ち部よりも後方に、上記シュラウドに対する取付部が形成され、
    上記後部における、上記取付部が形成される部位と、その直前に位置する上記前部との間の上記段落ち部は、上下方向に直線状に形成されており、
    上下方向に直線状に形成された上記段落ち部の前方に位置する上記前部には、上下方向に貫通する段落ち部前方貫通穴が形成された
    車両の前部構造。
  3. 上記前部に、上記バンパーフェースアッパを介し上記ボンネットの前縁下部に備えたパーティングシールを受ける受け部が形成され、
    上記前部には、上記バンパーフェースアッパと共に上記受け部から上記段落ち部に向かって後方下方に向かって傾斜する傾斜部が形成された
    請求項1または2に記載の車両の前部構造。
  4. 上記後部に、上記ボンネットに備えたストップラバーとの干渉を回避する逃げ穴が形成されており、上記ストップラバーの前方かつ上記傾斜部の後方における上記前部にラバー前方貫通穴が形成された
    請求項3に記載の車両の前部構造。
  5. 上記前部には、上記バンパーフェースアッパと共に上記傾斜部の下端と上記段落ち部の上端との間に略水平に延びる水平面部が形成され、
    上記水平面部において、上記バンパーフェースアッパの後端部と上記衝撃吸収部材が上下方向で連結具を介して連結される構成とした
    請求項3または4に記載の車両の前部構造。
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