JP7467782B1 - めっき装置およびめっき液排出方法 - Google Patents

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Abstract

アノードから発生する気泡に起因するめっき不良の発生を抑制し、かつ、めっき液の供給に関する構造を簡素化する。めっきモジュール400は、めっき液を収容するためのめっき槽410と、めっき槽410内に配置されたアノード430と、被めっき面Wf-aを下方に向けた状態で基板Wfを保持するように構成された基板ホルダ440と、アノード430が配置されたアノード領域424とめっき処理時に基板Wfが配置されるカソード領域422とを仕切るメンブレン420であって、アノード430と対向する傾斜面423aを有する、メンブレン420と、アノード領域424にめっき液を供給するための供給口412と、メンブレン420の傾斜面423aの上端近傍に開口する第1の端部472、および、めっき処理時の基板の被めっき面より上に開口する第2の端部474、を有する気液配管470であって、供給口412からアノード領域424に供給されためっき液を第2の端部474を介してカソード領域422に供給するように構成された、気液配管470と、を含む。

Description

本願は、めっき装置およびめっき液排出方法に関する。
めっき装置の一例としてカップ式の電解めっき装置が知られている。カップ式の電解めっき装置は、被めっき面を下方に向けて基板ホルダに保持された基板(例えば半導体ウェハ)をめっき液に浸漬させ、基板(カソード)とアノードとの間に電圧を印加することによって、基板の表面に導電膜を析出させる。
特許文献1には、カップ式のめっき装置が開示されている。このめっき装置は、アノードとカソードとの間に傾斜を有する膜を設け、アノードから発生する気泡を膜で捕捉して排出することによって、気泡に起因してめっき不良が生じるのを抑制するように構成されている。
米国特許6126798号公報
特許文献1に開示されためっき装置は、気泡が基板の被めっき面に付着することによるめっき不良の発生を抑制することは考慮されているが、めっき槽に対するめっき液の供給に関する構造を簡素化することについては考慮されていない。
すなわち、特許文献1に開示されためっき装置は、アノード領域とカソード領域それぞれに対してめっき液を供給するための配管を設けているので、配管の本数が多くなり、その結果めっき装置の構造が複雑化する。
そこで、本願は、アノードから発生する気泡に起因するめっき不良の発生を抑制し、かつ、めっき液の供給に関する構造を簡素化することを1つの目的としている。
一実施形態によれば、めっき液を収容するためのめっき槽と、前記めっき槽内に配置されたアノードと、被めっき面を下方に向けた状態で基板を保持するように構成された基板ホルダと、前記アノードが配置されたアノード領域とめっき処理時に基板が配置されるカソード領域とを仕切るメンブレンであって、前記アノードと対向する傾斜面を有する、メンブレンと、前記アノード領域にめっき液を供給するための供給口と、前記メンブレンの前記傾斜面の上端近傍に開口する第1の端部、および、めっき処理時の基板の被めっき面より上に開口する第2の端部、を有する気液配管であって、前記供給口から前記アノード領域に供給されためっき液を前記第2の端部を介して前記カソード領域に供給するように構成された、気液配管と、を含む、めっき装置が開示される。
図1は、一実施形態のめっき装置の全体構成を示す斜視図である。 図2は、一実施形態のめっき装置の全体構成を示す平面図である。 図3は、一実施形態のめっきモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。 図4は、一実施形態の逆止弁の構成を概略的に示す縦断面である。 図5は、一実施形態の気液配管の構成を概略的に示す縦断面である。 図6は、一実施形態のめっき液排出方法を含むめっき処理方法のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
<めっき装置の全体構成>
図1は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す平面図である。図1、2に示すように、めっき装置1000は、ロードポート100、搬送ロボット110、アライナ120、プリウェットモジュール200、プリソークモジュール300、めっきモジュール400、洗浄モジュール500、スピンリンスドライヤ600、搬送装置700、および、制御モジュール800を備える。
ロードポート100は、めっき装置1000に図示していないFOUPなどのカセットに収納された基板を搬入したり、めっき装置1000からカセットに基板を搬出するためのモジュールである。本実施形態では4台のロードポート100が水平方向に並べて配置されているが、ロードポート100の数および配置は任意である。搬送ロボット110は、基板を搬送するためのロボットであり、ロードポート100、アライナ120、プリウェットモジュール200およびスピンリンスドライヤ600の間で基板を受け渡すように構成される。搬送ロボット110および搬送装置700は、搬送ロボット110と搬送装置700との間で基板を受け渡す際には、図示していない仮置き台を介して基板の受け渡しを行うことができる。
アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせるためのモジュールである。本実施形態では2台のアライナ120が水平方向に並べて配置されているが、アライナ120の数および配置は任意である。プリウェットモジュール200は、めっき処理前の基板の被めっき面を純水または脱気水などの処理液で濡らすことで、基板表面に形成されたパターン内部の空気を処理液に置換する。プリウェットモジュール200は、めっき時にパターン内部の処理液をめっき液に置換することでパターン内部にめっき液を供給しやすくするプリウェット処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリウェットモジュール200が上下方向に並べて配置されているが、プリウェットモジュール200の数および配置は任意である。
プリソークモジュール300は、例えばめっき処理前の基板の被めっき面に形成したシード層表面等に存在する電気抵抗の大きい酸化膜を硫酸や塩酸などの処理液でエッチング除去してめっき下地表面を洗浄または活性化するプリソーク処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリソークモジュール300が上下方向に並べて配置されているが、プリソークモジュール300の数および配置は任意である。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。本実施形態では、上下方向に3台かつ水平方向に4台並べて配置された12台のめっきモジュール400のセットが2つあり、合計24台のめっきモジュール400が設けられているが、めっきモジュール400の数および配置は任意である。
洗浄モジュール500は、めっき処理後の基板に残るめっき液等を除去するために基板に洗浄処理を施すように構成される。本実施形態では2台の洗浄モジュール500が上下方向に並べて配置されているが、洗浄モジュール500の数および配置は任意である。スピンリンスドライヤ600は、洗浄処理後の基板を高速回転させて乾燥させるためのモジュールである。本実施形態では2台のスピンリンスドライヤが上下方向に並べて配置されているが、スピンリンスドライヤの数および配置は任意である。搬送装置700は、めっき装置1000内の複数のモジュール間で基板を搬送するための装置である。制御モジュール800は、めっき装置1000の複数のモジュールを制御するように構成され、例えばオペレータとの間の入出力インターフェースを備える一般的なコンピュータまたは専用コンピュータから構成することができる。
めっき装置1000による一連のめっき処理の一例を説明する。まず、ロードポート100にカセットに収納された基板が搬入される。続いて、搬送ロボット110は、ロードポート100のカセットから基板を取り出し、アライナ120に基板を搬送する。アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせる。搬送ロボット110は、アライナ120で方向を合わせた基板をプリウェットモジュール200へ受け渡す。
プリウェットモジュール200は、基板にプリウェット処理を施す。搬送装置700は、プリウェット処理が施された基板をプリソークモジュール300へ搬送する。プリソークモジュール300は、基板にプリソーク処理を施す。搬送装置700は、プリソーク処理が施された基板をめっきモジュール400へ搬送する。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。
搬送装置700は、めっき処理が施された基板を洗浄モジュール500へ搬送する。洗浄モジュール500は、基板に洗浄処理を施す。搬送装置700は、洗浄処理が施された基板をスピンリンスドライヤ600へ搬送する。スピンリンスドライヤ600は、基板に乾燥処理を施す。搬送ロボット110は、スピンリンスドライヤ600から基板を受け取り、乾燥処理を施した基板をロードポート100のカセットへ搬送する。最後に、ロードポート100から基板を収納したカセットが搬出される。
<めっきモジュールの構成>
次に、めっきモジュール400の構成を説明する。本実施形態における24台のめっきモジュール400は同一の構成であるので、1台のめっきモジュール400のみを説明する。図3は、一実施形態のめっきモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。
図3に示すように、めっきモジュール400は、めっき液を収容するためのめっき槽410を備える。めっき槽410は、円板形状の底壁411と、底壁411の周縁部を囲む円筒形状の側壁413と、を有し、上面が開口するように構成される。側壁413は、底壁411の周縁部に接続され第1の厚さを有する円筒形状の第1の側壁413-1と、第1の側壁413-1の上部に配置され第1の厚さより薄い第2の厚さを有する円筒形状の第2の側壁413-2と、を有して構成される。
めっきモジュール400は、めっき槽410の底部に配置されたアノード430を備える。アノード430は、溶解アノードであってもよいし不溶解アノードであってもよい。めっきモジュール400は、めっき槽410の内部を上下方向に隔てるメンブレン420を備える。メンブレン420は、アノード430が配置されたアノード領域424とめっき処理時に基板Wfが配置されるカソード領域422とを仕切る膜である。カソード領域422にはメンブレン420に対向して抵抗体450が配置される。抵抗体450は、基板Wfの被めっき面Wf-aにおけるめっき処理の均一化を図るための部材であり、多数の孔が形成された板状部材によって構成される。
めっきモジュール400は、被めっき面Wf-aを下方に向けた状態で基板Wf(例えば円板形状の基板)を保持するための基板ホルダ440を備える。基板ホルダ440は、図示していない電源から基板Wfに給電するための給電接点を備える。基板ホルダ440は、基板Wfの被めっき面Wf-aの外縁部を支持するためのシールリングホルダ442と、シールリングホルダ442を図示していない基板ホルダ本体に保持するためのフレーム446と、を備える。また、基板ホルダ440は、基板Wfの被めっき面Wf-aの裏面を押圧するためのバックプレート444と、バックプレート444の基板押圧面の裏面に取り付けられたシャフト448と、を備える。
めっきモジュール400は、基板ホルダ440を昇降させるための昇降機構443と、シャフト448の仮想軸(被めっき面Wf-aの中央を垂直に伸びる仮想的な回転軸)の周りに基板Wfが回転するように基板ホルダ440を回転させるための回転機構447と、を備える。昇降機構443および回転機構447は、例えばモータなどの公知の機構によって実現することができる。めっきモジュール400は、昇降機構443を用いて基板Wfをカソード領域422のめっき液に浸漬し、アノード430と基板Wfとの間に電圧を印加することによって、基板Wfの被めっき面Wf-aにめっき処理を施すように構成される。
また、めっきモジュール400は、アノード430と基板Wfとの間、具体的には抵抗体450と基板Wfとの間に配置されたパドル460を備える。パドル460は、基板Wfの被めっき面Wf-aに対向して配置される。めっきモジュール400は、パドル460を基板Wfの被めっき面Wf-aに沿って往復移動させるための駆動機構462を備える。駆動機構462は、例えばモータなどの公知の機構によって実現することができる。めっきモジュール400は、パドル460を往復移動させてめっき液を攪拌することによって、被めっき面に形成されるめっきの均一性を高めることができる。
めっきモジュール400は、アノード領域424にめっき液を供給するための供給口412を備える。供給口412は、めっき槽410の底壁411の中央に形成される。めっきモジュール400は、供給口412に接続された共通配管414と、共通配管414から分岐する供給配管414-1および排出配管414-2と、を備える。供給配管414-1には、めっき液を溜めるためのリザーバタンク416と、リザーバタンク416に溜められためっき液を圧送するためのポンプ417と、供給配管414-1を開閉するための供給弁418と、が接続される。排出配管414-2には、排出配管414-2を開閉するための排出弁419が接続される。
めっきモジュール400は、供給弁418を開き、排出弁419を閉じ、ポンプ417を起動することによって、めっき槽410にめっき液を供給することができる。一方、めっきモジュール400は、ポンプ417を停止し、供給弁418を閉じ、排出弁419を開くことによって、めっき槽410からめっき液を排出することができる。
<メンブレン>
メンブレン420は、アノード430から発生する気泡を捕捉する役割を担っている。メンブレン420は、捕捉した気泡をめっきモジュール400の外部に排出するために傾斜を有する形状になっている。具体的には、メンブレン420は、めっき槽410の径方向の中央に配置された中央部品421と、中央部品421から放射状に斜め上に伸びる傾斜膜423と、を有する逆円錐形状に形成される。これにより、メンブレン420は、傾斜膜423の底面にアノード430と対向する傾斜面423aを有することになる。なお、本明細書において傾斜面とは、水平面に対して傾斜した面のことを指す。また、メンブレン420は、逆円錐形状に限定されず、アノード430と対向する傾斜面423aを有していればよい。傾斜膜423は、アノード430から発生する気泡を捕捉することができるような材質の膜であればよい。
本実施形態のめっきモジュール400によれば、メンブレン420が傾斜面423aを有しているので、メンブレン420が捕捉した気泡を傾斜面423aに沿って斜め上の方向に移動させることができる。その結果、メンブレン420が捕捉した気泡を傾斜面423aの上端に移動させることができる。
<逆止弁>
めっきモジュール400は、メンブレン420の中央部品421に配置された逆止弁425を備える。図4は、逆止弁の構成を概略的に示す縦断面である。図4は、図3における領域αを拡大して示すものであり、逆止弁425が「閉」の状態(左側)と「開」の状態(右側)をそれぞれ示している。
図4に示すように、逆止弁425は、アノード領域424とカソード領域422とを連通する流路426aを形成する弁箱426と、流路426aに設けられた弁座426bと、流路426aの弁座426bの下方に配置され弁座426bと当接可能に形成されたフロート式の弁体427と、を有する。弁体427は、比重が1よりも小さい物質により形成される。
めっき処理を開始する際に供給口412からアノード領域424にめっき液が供給されて液面が弁体427まで上がると弁体427が上昇して弁座426bに当接する。これにより、逆止弁425が「閉」となるので、めっき液および気泡はアノード領域424から流路426aを通ってカソード領域422には供給されない。一方、めっき処理後にめっき液を排出すると、アノード領域424のめっき液の液面が弁体427まで下がり、弁体427が下降して弁座426bから離れる。これにより、逆止弁425が「開」となるので、めっき液はカソード領域422から流路426aを通ってアノード領域424に流れる。
<気液配管>
図3に示すように、めっきモジュール400は、メンブレン420によって捕捉した気泡を排出するとともにカソード領域422にめっき液を供給するための気液配管470を備える。なお、本実施形態では、めっきモジュール400が、めっき槽410の中央を挟んで対向する2本の気液配管470を備える例を示すが、これに限定されない。めっきモジュール400は、1本の気液配管470を備えてもよいし、めっき槽410の周方向に沿って等間隔または不等間隔で配置された3本以上の気液配管470を備えていてもよい。
図5は、一実施形態の気液配管の構成を概略的に示す縦断面である。図5は、図3における領域βを拡大して示すものであり、適宜部材を省略して描いている。2本の気液配管470は配置位置が異なること以外は同様の構成を有するので、図5において一方の気液配管470についてのみ説明を行う。図5に示すように、気液配管470は、アノード領域424のメンブレン420の傾斜面423aの上端近傍に開口する第1の端部472を有する。
本実施形態では、傾斜面423aの上端近傍に、メンブレン420によって捕捉された気泡が集まる気泡溜まり領域BAが形成される。すなわち、傾斜膜423の中央部品421とは反対側の端部423bは、抵抗体450の底面の周縁部に、第1の側壁413-1の内面から所定の距離をあけて接続される。これにより、傾斜膜423の端部423bと、抵抗体450の底面の周縁部と、第1の側壁413-1の内面と、によって囲まれる環状の流路が形成される。環状の流路はこの3面から形成されるため、気泡溜まり領域BAに一定量の気泡を集めることができる。第1の端部472は、気泡溜まり領域BAに向けて抵抗体450の底面に開口する。
また、気液配管470は、めっき処理時の基板Wfの被めっき面Wf-aより上、かつ、めっき槽410の内側に開口する第2の端部474を有する。気液配管470は、第1の端部472から抵抗体450の内部を貫通して上方向に伸びた後、抵抗体450および第1の側壁413-1の内部を貫通して径方向外側に伸び、さらに、第2の側壁413-2の内側を上方向に伸びて第2の端部474に至る。気泡溜まり領域BAに集まった気泡は、気液配管470を通り、第2の端部474から排出される。第2の端部474は、被めっき面Wf-aより上に開口しているので、第2の端部474から排出された気泡が被めっき面Wf-aに付着するのを抑制することができる。
気液配管470は、気泡を排出するだけではなく、供給口412からアノード領域424に供給されためっき液を第2の端部474を介してカソード領域422に供給するように構成される。すなわち、供給口412から供給されためっき液がアノード領域424を満たし、さらにポンプ417からめっき液がアノード領域424に圧送されると、めっき液は第1の端部472から気液配管470に流れる。これは、メンブレン420はめっき液の通流抵抗が大きく、第1の端部472はめっき液の通流抵抗が小さいためである。さらにポンプ417からめっき液がアノード領域424に圧送されると、気液配管470に流れためっき液は第2の端部474を介してカソード領域422に供給される。これにより、カソード領域422にめっき液が満たされる。
本実施形態では、気液配管470の第2の端部474は、めっき処理時にめっき槽410に収容されためっき液面OFよりも下に開口する。すなわち、めっきモジュール400は、カソード領域422に供給されためっき液を第2の側壁413-2からオーバーフローさせながらめっき処理を行うように構成される。したがって、めっき液面OFは、第2の側壁413-2の上端に対応する高さ位置となる。第2の端部474をめっき液面OFよりも下に開口させることによって、第2の端部474から供給されためっき液に含まれる添加剤をめっき処理に寄与させることができる。
ただし、これに限らず、気液配管470の第2の端部474は、めっき処理時にめっき槽410に収容されためっき液面OFよりも上に開口されてもよい。つまり、本明細書において「めっき槽410の内側に開口する」とは、めっきモジュール400を上から平面視したときに第2の端部474がめっき槽410の第2の側壁413-2の内側にあることを指す。したがって、第2の端部474は、第2の側壁413-2の上端部(めっき液面OF)よりも下の領域に開口してもよいし、第2の側壁413-2の上端部(めっき液面OF)よりも上の領域に開口していてもよい。いずれにしても、第2の端部474がめっき槽410の内側に開口している限り、第2の端部474から流れるめっき液はカソード領域422に供給される。
本実施形態のめっきモジュール400によれば、アノードから発生する気泡に起因するめっき不良の発生を抑制し、かつ、めっき液の供給に関する構造を簡素化することができる。すなわち、アノード430から発生した気泡をメンブレン420によって捕捉して気液配管470によって基板の被めっき面より上に排出することができるので、気泡が被めっき面に付着してめっき不良が発生するのを抑制することができる。また、アノード領域424から気液配管470を介してカソード領域422へめっき液を供給することができるので、アノード領域424およびカソード領域422それぞれに供給配管を設ける必要がなく、めっき液の供給に関する構造を簡素化することができる。
さらに、本実施形態のめっきモジュール400によれば、カソード領域422から逆止弁425を介してアノード領域424へめっき液を送り、排出配管414-2から排出することができるので、アノード領域424およびカソード領域422それぞれに排出配管を設ける必要がなく、めっき液の排出に関する構造を簡素化することができる。さらに、本実施形態のめっきモジュール400によれば、カソード領域422から逆止弁425を介してアノード領域424へめっき液を落下させて排出するので、アノード430の表面に付着した副生成物(スラッジ)をより多く洗い流すことができる。
<めっき処理方法>
図6は、一実施形態のめっき液排出方法を含むめっき処理方法のフローチャートである。以下のめっき処理方法は、めっき槽410にめっき液が溜められておらず、供給弁418および排出弁419が閉じられた状態で開始されるものとする。
めっき処理方法は、まず、供給弁418を開くとともにポンプ417を動作させるステップ(S101)を実行する。これにより、供給配管414-1が開かれ、リザーバタンク416に溜められためっき液が供給口412からアノード領域424に供給される。
続いて、めっき処理方法は、アノード領域424にめっき液を供給することによって、アノード領域424のめっき液面を上昇させて逆止弁425を閉じるステップ(S102)を実行する。S102は、具体的には、アノード領域424のめっき液面が弁体427まで上がると、めっき液面の上昇とともに弁体427が上昇して弁座426bに当接し、流路426aを閉じることによって実行される。
続いて、めっき処理方法は、逆止弁425の閉止により流路426aを含むメンブレン420全体の通流抵抗を大きくすることによって、気液配管470からカソード領域422へめっき液を供給するステップ(S103)を実行する。
めっき処理方法は、アノード430から発生した気泡をメンブレン420で捕捉し、捕捉した気泡を、気液配管470を介して基板Wfの被めっき面Wf-aより上に排出するステップ(S104)を実行する。具体的には、メンブレン420で捕捉された気泡は、傾斜面423aに沿って斜め上の方向に移動し、傾斜面423aの上端近傍の気泡溜まり領域BAへ集まり、気液配管470を介して基板Wfの被めっき面Wf-aより上に排出される。
めっき槽410にめっき液が満たされたら、めっき処理方法は、基板Wf(カソード)とアノードとの間に電圧を印加することによってめっき処理を実行する(ステップS105)。めっき処理が完了したら、めっき処理方法は、ポンプ417を停止させるとともに供給弁418を閉じるステップ(S106)を実行する。
続いて、めっき処理方法は、排出弁419を開いて排出配管414-2を開くことによりアノード領域424からめっき液を排出するステップ(S107)を実行する。
続いて、めっき処理方法は、アノード領域424からめっき液を排出してアノード領域424のめっき液面を下降させることによって、アノード領域424とカソード領域422とを仕切るメンブレン420に設けられた逆止弁425を開くステップ(S108)を実行する。S108は、具体的には、アノード領域424のめっき液面が弁体427まで下がると、めっき液面の下降とともに弁体427が下降して弁座426bから離れ、流路426aを開けることによって実行される。
続いて、めっき処理方法は、逆止弁425を開くことによって、流路426aを介してカソード領域422のめっき液をアノード領域424へ送り、排出配管414-2から排出するステップ(S109)を実行する。
本実施形態のめっき処理方法によれば、アノード430から発生した気泡を捕捉して基板の被めっき面より上に排出することができるので、気泡が被めっき面に付着してめっき不良が発生するのを抑制することができる。また、本実施形態のめっき処理方法によれば、アノード領域424から気液配管470を介してカソード領域422へめっき液を供給することができるので、アノード領域424およびカソード領域422それぞれに供給配管を設ける必要がなく、めっき液の供給に関する構造を簡素化することができる。さらに、本実施形態のめっき処理方法によれば、カソード領域422から逆止弁425を介してアノード領域424へめっき液を送り、排出配管414-2から排出することができるので、アノード領域424およびカソード領域422それぞれに排出配管を設ける必要がなく、めっき液の排出に関する構造を簡素化することができる。さらに、本実施形態のめっき処理方法によれば、カソード領域422から逆止弁425を介してアノード領域424へめっき液を落下させて排出するので、アノード430の表面に付着した副生成物(スラッジ)をより多く洗い流すことができる。
以上、いくつかの本発明の実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
本願は、一実施形態として、めっき液を収容するためのめっき槽と、前記めっき槽内に配置されたアノードと、被めっき面を下方に向けた状態で基板を保持するように構成された基板ホルダと、前記アノードが配置されたアノード領域とめっき処理時に基板が配置されるカソード領域とを仕切るメンブレンであって、前記アノードと対向する傾斜面を有する、メンブレンと、前記アノード領域にめっき液を供給するための供給口と、前記メンブレンの前記傾斜面の上端近傍に開口する第1の端部、および、めっき処理時の基板の被めっき面より上に開口する第2の端部、を有する気液配管であって、前記供給口から前記アノード領域に供給されためっき液を前記第2の端部を介して前記カソード領域に供給するように構成された、気液配管と、を含む、めっき装置を開示する。
さらに、本願は、一実施形態として、前記気液配管の前記第2の端部は、前記めっき槽に収容されためっき液面よりも下に開口するように構成される、めっき装置を開示する。
さらに、本願は、一実施形態として、前記メンブレンは、前記めっき槽の径方向の中央に配置された中央部品と、前記中央部品から放射状に斜め上に伸びる傾斜膜と、を有する、めっき装置を開示する。
さらに、本願は、一実施形態として、前記メンブレンの前記中央部品には、前記カソード領域から前記アノード領域の方向にのみめっき液を流すように構成された逆止弁が配置される、めっき装置を開示する。
さらに、本願は、一実施形態として、前記逆止弁は、前記アノード領域と前記カソード領域とを連通する流路を形成する弁箱と、前記流路に設けられた弁座と、前記流路の前記弁座の下方に配置され前記弁座と当接可能に形成されたフロート式の弁体と、を有する、めっき装置を開示する。
さらに、本願は、一実施形態として、カップ式のめっき装置のめっき槽に収容されためっき液を排出するための方法であって、前記めっき槽のアノード領域に連通する排出配管を開いて前記アノード領域からめっき液を排出するステップと、前記アノード領域からめっき液を排出して前記アノード領域のめっき液面を下降させることによって、前記アノード領域とカソード領域とを仕切るメンブレンに設けられた逆止弁を開くステップと、前記逆止弁を開くことによって、前記カソード領域のめっき液を前記アノード領域へ送り、前記排出配管から排出するステップと、を含む、めっき液排出方法を開示する。
400 めっきモジュール
410 めっき槽
412 供給口
420 メンブレン
421 中央部品
422 カソード領域
423 傾斜膜
423a 傾斜面
424 アノード領域
425 逆止弁
426 弁箱
426a 流路
426b 弁座
427 弁体
430 アノード
440 基板ホルダ
470 気液配管
472 第1の端部
474 第2の端部
Wf 基板
Wf-a 被めっき面

Claims (6)

  1. めっき液を収容するためのめっき槽と、
    前記めっき槽内に配置されたアノードと、
    被めっき面を下方に向けた状態で基板を保持するように構成された基板ホルダと、
    前記アノードが配置されたアノード領域とめっき処理時に基板が配置されるカソード領域とを仕切るメンブレンであって、前記アノードと対向する傾斜面を有する、メンブレンと、
    前記アノード領域にめっき液を供給するための供給口と、
    前記メンブレンの前記傾斜面の上端近傍に開口する第1の端部、および、めっき処理時の基板の被めっき面より上に開口する第2の端部、を有する気液配管であって、前記供給口から前記アノード領域に供給されためっき液を前記第2の端部を介して前記カソード領域に供給するように構成された、気液配管と、
    を含む、
    めっき装置。
  2. 前記気液配管の前記第2の端部は、前記めっき槽に収容されためっき液面よりも下に開口するように構成される、
    請求項1に記載のめっき装置。
  3. 前記メンブレンは、前記めっき槽の径方向の中央に配置された中央部品と、前記中央部品から放射状に斜め上に伸びる傾斜膜と、を有する、
    請求項2に記載のめっき装置。
  4. 前記メンブレンの前記中央部品には、前記カソード領域から前記アノード領域の方向にのみめっき液を流すように構成された逆止弁が配置される、
    請求項3に記載のめっき装置。
  5. 前記逆止弁は、前記アノード領域と前記カソード領域とを連通する流路を形成する弁箱と、前記流路に設けられた弁座と、前記流路の前記弁座の下方に配置され前記弁座と当接可能に形成されたフロート式の弁体と、を有する、
    請求項4に記載のめっき装置。
  6. カップ式のめっき装置のめっき槽に収容されためっき液を排出するための方法であって、
    前記めっき槽のアノード領域に連通する排出配管を開いて前記アノード領域からめっき液を排出するステップと、
    前記アノード領域からめっき液を排出して前記アノード領域のめっき液面を下降させることによって、前記アノード領域とカソード領域とを仕切るメンブレンに設けられた逆止弁を開くステップと、
    前記逆止弁を開くことによって、前記カソード領域のめっき液を前記アノード領域へ送り、前記排出配管から排出するステップと、
    を含む、めっき液排出方法。
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