JP7462293B2 - ハンガー掛け具 - Google Patents
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Description
又、溝が形成された溝型棒の左右にストッパを設け、溝型棒の下段にハンガー掛けを設け、溝型棒の溝の中に、引っ掛けの下側に設けた球体を内蔵させて引っ掛けを設置した、回転・スライド式ハンガー掛けがある(例えば特許文献2参照)。
そして、特許文献1に記載の物干し竿補助具においては、少なくとも二つの嵌め合い部のうちの一方がハンガー掛け部に対して摺動可能であり、又、特許文献2に記載の回転・スライド式ハンガー掛けにおいては、二つの引っ掛けが溝型棒に対してスライド可能であることから、いずれにおいても、物干し竿間の距離に応じて二つの嵌め合い部又は引っ掛けの間隔を調節することができ、これにより、各種の物干し台や物干金物などに応じて異なる物干し竿間の距離にかかわらず、二本の物干し竿に掛け渡した状態で使用することができる。
板厚方向が前記物干し竿の長手方向に設定された縦姿勢で掛け渡し方向に延びる板状のハンガー支持体と、前記物干し竿に係合される一対のフックとを有し、
前記一対のフックは、少なくともいずれか一方が前記ハンガー支持体に前記掛け渡し方向にスライド可能に備えられ、
前記ハンガー支持体は、縦軸まわりに折り畳み可能に構成されている点にある。
又、ハンガー掛け具の非使用時には、ハンガー支持体を、縦軸まわりで板厚方向にコンパクトに折り畳むことができる。これにより、ハンガー掛け具の収納に要する空間の省スペース化を図れるとともに、ハンガー掛け具を持ち運ぶ際の取り扱い性を向上させることができる。
しかも、ハンガー支持体が縦軸まわりに折り畳み可能であることにより、ハンガー支持体を展開させたハンガー掛け具の使用時には、この使用時にかかる洗濯物の重量に抗してハンガー支持体を展開状態に維持することができる。
その結果、ハンガー掛け具を、各種の物干し台や物干金物に応じて異なる物干し竿間の距離にかかわらず、二本の物干し竿に適正に掛け渡して使用することができる汎用性の高いものとしながら、非使用時の収納性や持ち運ぶ際の取り扱い性において有利にすることができる。
前記ハンガー支持体は、前記掛け渡し方向に延びる一対の支持部品を前記縦軸にて折り畳み可能に連結して構成され、
前記一対のフックは、前記一対の支持部品の上部に分散して備えられている点にある。
これに対し、本発明によると、ハンガー掛け具の非使用時には、各フックを各支持部品の上部に位置させた状態でハンガー支持体を折り畳むことができるとともに、ハンガー支持体の掛け渡し方向での各フックの位置を揃えることができる。これにより、ハンガー掛け具をよりコンパクトに纏めることができ、ハンガー掛け具の収納に要する空間の省スペース化や、ハンガー掛け具を持ち運ぶ際の取り扱い性の向上をより好適に図ることができる。
その結果、前述した汎用性の高いハンガー掛け具を、非使用時の収納性や持ち運ぶ際の取り扱い性において更に有利にすることができる。
前記一対のフックは、一方のフックが前記一対の支持部品のうちの一方の支持部品にスライド可能に備えられ、かつ、他方のフックが前記一対の支持部品のうちの他方の支持部品にスライド不能に備えられ、
前記一方のフックは、前記一方の支持部品における前記掛け渡し方向の両端部にわたってスライド可能となるようにスライド許容範囲が設定されている点にある。
その結果、各フックを各支持部品にスライド可能に備える場合に比較して、構成部品の削減による構成の簡素化やコストの削減などを図りながら、ハンガー掛け具の汎用性を確保することができる。
前記支持部品の上部には、当該支持部品における板厚方向の両端部において掛け渡し方向に延びる一対の係合溝が形成され、
前記フックは、前記支持部品の上部に前記掛け渡し方向にスライド可能に取り付けられる移動体を介して前記支持部品の上部に備えられ、
前記移動体には、前記係合溝に係合する一対の係合爪を有して前記支持部品の上部を跨ぐ下側開放姿勢のC字状に形成された嵌合部が備えられている点にある。
その結果、物干し竿間の距離に応じて一対のフックの間隔を調節することが可能な構成でありながら、ハンガー掛け具を、二本の物干し竿に安定性良く掛け渡すことができる。
前記一対の支持部品における連結側の端部には、前記縦軸にて連結されるボス部が一体形成され、
前記ハンガー支持体の折り畳み状態では、前記一対の支持部品が板厚方向に折り重なって並ぶ状態になるように、前記ボス部における前記支持部品との連接位置が、前記支持部品からの掛け渡し方向の延長線が前記ボス部の中心から外れる位置に設定されている点にある。
その結果、前述した汎用性の高いハンガー掛け具を、非使用時の収納性や持ち運ぶ際の取り扱い性において更に有利にすることができる。
前記ハンガー支持体には、ハンガーの係合部が係合される複数の係合孔が前記掛け渡し方向に所定間隔を置いて形成され、
前記係合孔には、線径の小さい前記係合部が係止される係止溝が備えられ、
前記ハンガー支持体は、前記係合孔の周縁部においては、前記係止溝が形成される係止溝形成部の板厚が、前記係止溝が形成されない非係止溝形成部の板厚よりも厚くなるように形成されている点にある。
その結果、線径の小さい係合部を有する針金ハンガーなどを、風などによる係合孔内での掛け渡し方向への変位や縦軸心まわりの揺動が防止された安定状態で好適に支持することができる。
これにより、ハンガー掛け具1の非使用時には、ハンガー支持体10を縦軸30まわりで板厚方向にコンパクトに折り畳むことができ、よって、ハンガー掛け具1の収納に要する空間の省スペース化を図れるとともに、ハンガー掛け具1を持ち運ぶ際の取り扱い性を向上させることができる。
そして、ハンガー支持体10の折り畳みが縦軸30まわりであることにより、ハンガー支持体10を展開させたハンガー掛け具1の使用時には、この使用時にかかる洗濯物の重量に抗してハンガー支持体10を展開状態に維持することができる。
これにより、ハンガー掛け具1の使用時には、第1フック21を、第1支持部品11における掛け渡し方向の両端部にわたってスライドさせることができる。従って、第2フック22を第2支持部品12にスライド不能に備えるようにしながらも、各種の物干し台や物干金物に応じて異なる物干し竿2間の距離に応じて一対のフック21,22の間隔を調節することができる。又、第1フック21が第1支持部品11の上部に備えられることで、物干し竿2間の距離に応じて調節される第1フック21の位置に関係なく、第1支持部品11の全ての係合孔11Aを第1フック21に阻害されることなく使用することができる。
そして、ハンガー掛け具1の非使用時には、各フック21,22を対応する支持部品11,12の上部に位置させた状態でハンガー支持体10を折り畳むことができるとともに、各フック21,22の掛け渡し方向での位置を揃えることができる。
これにより、ハンガー掛け具1の非使用時には、ハンガー支持体10の掛け渡し方向での長さを展開状態の約半分の長さに短くすることができる。
これにより、ハンガー掛け具1の非使用時には、一対の支持部品11,12が板厚方向に折り重なって並ぶ、よりコンパクトな状態にハンガー支持体10を折り畳むことができる。
これにより、図3に示すように、高さの異なる二本の物干し竿2にハンガー掛け具1を掛け渡して使用する場合には、二本の物干し竿2に対する各フック21,22の係合姿勢を、物干し竿2間の段差にかかわらず、各物干し竿2に対する各フック21,22の係合が解除され難い適正な姿勢に維持することができる。
そして、ハンガー掛け具1の非使用時には、図5に示すように、各フック21,22を支持部品11,12側に倒すことができ、これにより、ハンガー掛け具1の高さ方向の大きさを小さくすることができる。
これにより、移動体14の各係合爪14aが第1支持部品11の各係合溝11cに係合されるように、移動体14の嵌合部14Aを第1支持部品11のガイドレール11Eに嵌合させることにより、移動体14を、第1支持部品11の上部に、ハンガー支持体10の掛け渡し方向にスライド可能な状態で安定性良く取り付けることができる。そして、この移動体14を介して第1フック21が第1支持部品11の上部に備えられることから、第1フック21を、ハンガー支持体10の掛け渡し方向にスライド可能な状態で、第1支持部品11の上部に安定性良く備えることができる。
その結果、物干し竿2間の距離に応じて一対のフック21,22の間隔を調節することが可能な構成でありながら、ハンガー掛け具1を、二本の物干し竿2に安定性良く掛け渡すことができる。
これにより、各支持部品11,12における各係止溝11a,12aの長さを長くすることができ、よって、針金ハンガーなどのように係合部3Aの線径が小さいハンガー3が使用された場合には、線径の小さい係合部3Aが各支持部品11,12の長い係止溝11a,12aに係止されることになる。
その結果、線径の小さい係合部3Aを有する針金ハンガーなどを、風などによる係合孔11A,12A内での掛け渡し方向への変位や縦軸心まわりの揺動が防止された安定状態で好適に支持することができる。
これにより、針金ハンガーなどのように係合部3Aの線径が小さいハンガー3を使用する場合には、その係合部3Aを係合孔11A,12Aに係合させるだけで、係合部3Aが、案内面11d,12dによって、係合孔11A,12Aから係止溝11a,12aに案内されて係止溝11a,12aに係合される。よって、上記のように、係止溝形成部11B,12Bの板厚を非係止溝形成部11C,12Cの板厚よりも厚くすることで、係止溝11a,12aの長さが長く形成された状態であっても、線径が小さいハンガー3の係合部3Aを係合孔11A,12Aの係止溝11a,12aに容易に係合させることができる。
これにより、使用するハンガー3の数量が少ない場合には、ハンガー支持体10を折り畳んだ状態でハンガー掛け具1を二本の物干し竿2に掛け渡して使用することができる。よって、使用するハンガー3の数量が少ないにもかかわらず、ハンガー支持体10の展開状態でハンガー掛け具1を二本の物干し竿2に掛け渡して使用することにより、ハンガー掛け具1が二本の物干し竿2間から不必要に大きく張り出して邪魔になることを回避することができる。
本発明の別実施形態について説明する。
なお、以下に説明する各別実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、上記の実施形態や他の別実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
2 物干し竿
3 ハンガー
3A 係合部
10 ハンガー支持体
11 支持部品(第1支持部品)
11A 係合孔
11B 係止溝形成部
11C 非係止溝形成部
11D ボス部(第1ボス部)
11a 係止溝
11c 係合溝
12 支持部品(第2支持部品)
12A 係合孔
12B 係止溝形成部
12C 非係止溝形成部
12D ボス部(第2ボス部)
12a 係止溝
14 移動体
14A 嵌合部
14a 係合爪
21 フック(第1フック)
22 フック(第2フック)
30 縦軸
C ボス部の中心
Claims (6)
- 平行に配置された二本の物干し竿に掛け渡して使用されるハンガー掛け具であって、
板厚方向が前記物干し竿の長手方向に設定された縦姿勢で掛け渡し方向に延びる板状のハンガー支持体と、前記物干し竿に係合される一対のフックとを有し、
前記ハンガー支持体は、前記掛け渡し方向に延びる一対の支持部品を縦軸まわりに二つ折りに折り畳み可能に連結して構成され、
前記一対の支持部品のうちの一方の支持部品のみが、前記掛け渡し方向に延びるガイドレールとして上部が機能するように形成され、
前記一対のフックは、一方のフックが、前記ガイドレールに移動体を介して前記掛け渡し方向にスライド可能に備えられるとともに、そのスライド許容範囲が、当該フックを備える前記支持部品における前記掛け渡し方向の両端部にわたる範囲に設定され、かつ、他方のフックが他方の支持部品の上部における前記縦軸から離れる側の端部にスライド不能に備えられ、
前記ハンガー支持体の折り畳み状態では、前記一対の支持部品が板厚方向に折り重なって並ぶ状態になるように構成され、
前記移動体の横幅が、前記支持部品の上部の横幅と略同じ長さになるように形成されて、前記一対の支持部品が板厚方向に折り重なって並ぶ状態になる前記ハンガー支持体の折り畳み状態においても、前記一方のフックが、前記一方の支持部品に対してスライド可能に構成されているハンガー掛け具。 - 平行に配置された二本の物干し竿に掛け渡して使用されるハンガー掛け具であって、
板厚方向が前記物干し竿の長手方向に設定された縦姿勢で掛け渡し方向に延びる板状のハンガー支持体と、前記物干し竿に係合される一対のフックとを有し、
前記ハンガー支持体は、前記掛け渡し方向に延びる一対の支持部品を縦軸まわりに二つ折りに折り畳み可能に連結して構成され、
前記一対の支持部品のうちの一方の支持部品のみが、前記掛け渡し方向に延びるガイドレールとして上部が機能するように形成され、
前記一対のフックは、一方のフックが、前記ガイドレールにスライド可能に備えられるとともに、そのスライド許容範囲が、当該フックを備える前記支持部品における前記掛け渡し方向の両端部にわたる範囲に設定され、かつ、他方のフックが他方の支持部品の上部における前記縦軸から離れる側の端部にスライド不能に備えられ、
前記ハンガー支持体の折り畳み状態では、前記一対の支持部品が板厚方向に折り重なって並ぶ状態になるように構成され、
前記一対の支持部品のうち、上部が前記ガイドレールとして機能する一方の支持部品は、その上部が前記他方の支持部品の上部よりも上方に位置する縦長に形成されて、前記一対の支持部品が板厚方向に折り重なって並ぶ状態になる前記ハンガー支持体の折り畳み状態においても、前記一方のフックが、前記一方の支持部品に対してスライド可能に構成されているハンガー掛け具。 - 平行に配置された二本の物干し竿に掛け渡して使用されるハンガー掛け具であって、
板厚方向が前記物干し竿の長手方向に設定された縦姿勢で掛け渡し方向に延びる板状のハンガー支持体と、前記物干し竿に係合される一対のフックとを有し、
前記ハンガー支持体は、前記掛け渡し方向に延びる一対の支持部品を縦軸まわりに二つ折りに折り畳み可能に連結して構成され、
前記一対の支持部品のそれぞれには、ハンガーの係合部が係合される複数の係合孔が前記掛け渡し方向に所定間隔を置いて形成され、
前記一対のフックは、一方のフックが、前記掛け渡し方向にスライド可能な状態で、前記一対の支持部品のうちの一方の支持部品の上部に備えられるとともに、そのスライド許容範囲が、当該フックを備える前記支持部品における前記掛け渡し方向の両端部にわたる範囲に設定され、かつ、他方のフックが他方の支持部品の上部における前記縦軸から離れる側の端部にスライド不能に備えられ、
前記ハンガー支持体の折り畳み状態では、前記一対の支持部品に形成された前記係合孔のそれぞれの位置が一致するとともに、前記一方のフックが前記一方の支持部品に対してスライド可能な状態で、前記一対の支持部品が板厚方向に折り重なって並ぶ状態になるように構成されて、前記一対の支持部品が板厚方向に折り重なって並ぶ状態になる前記ハンガー支持体の折り畳み状態においても、前記係合孔を使用してハンガーを係合させた使用形態が可能になるように構成されているハンガー掛け具。 - 前記支持部品の上部には、当該支持部品における板厚方向の両端部において掛け渡し方向に延びる一対の係合溝が形成され、
前記フックは、前記支持部品の上部に前記掛け渡し方向にスライド可能に取り付けられる移動体を介して前記支持部品の上部に備えられ、
前記移動体には、前記係合溝に係合する一対の係合爪を有して前記支持部品の上部を跨ぐ下側開放姿勢のC字状に形成された嵌合部が備えられている請求項1~3のいずれか一項に記載のハンガー掛け具。 - 前記一対の支持部品における連結側の端部には、前記縦軸にて連結されるボス部が一体形成され、
前記ハンガー支持体の折り畳み状態では、前記一対の支持部品が板厚方向に折り重なって並ぶ状態になるように、前記ボス部における前記支持部品との連接位置が、前記支持部品からの掛け渡し方向の延長線が前記ボス部の中心から外れる位置に設定されている請求項1~4のいずれか一項に記載のハンガー掛け具。 - 前記ハンガー支持体には、ハンガーの係合部が係合される複数の係合孔が前記掛け渡し方向に所定間隔を置いて形成され、
前記係合孔には、線径の小さい前記係合部が係止される係止溝が備えられ、
前記ハンガー支持体は、前記係合孔の周縁部においては、前記係止溝が形成される係止溝形成部の板厚が、前記係止溝が形成されない非係止溝形成部の板厚よりも厚くなるように形成されている請求項1又は2に記載のハンガー掛け具。
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