JP5236616B2 - 物干し器 - Google Patents

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本発明は、洗濯物等の干し物を脱着自在に吊下げ支持する物干し器で、詳しくは、吊下げフック等の吊下げ部材を備えた中央支持部材の両端部に、複数のピンチを備えた一対の物干し枠体の各基端部が展開姿勢と互いに対面する状態で吊下げ部材側に近接させた折り畳み姿勢とに揺動切り換え自在に枢着されている物干し器に関する。
この種の物干し器では、前記両物干し枠体の基端部側に設けられるストッパー構造により、両物干し枠体が略水平面に沿った展開姿勢に維持されているが、両物干し枠体に保持された干し物の荷重で両物干し枠体の先端側が撓み変形する可能性があり、両物干し枠体の先端側を支える補助の支え構造を付加することが要望されている。
この要望に対して、従来では、前記各物干し枠体における中央支持部材から最も離れた両角部近傍の取付け部位に設けた取付けピンに、平面視略V字状に屈曲形成された支え杆の両端部を係合するとともに、前記V字状支え杆の屈曲部を、前記中央支持部材の長手方向中央部に取付けた吊下げ部材の取付け基部に移動自在に掛止し、両物干し枠体の揺動に伴う吊下げ部材の取付け基部と物干し枠体の取付けピンとの間の距離変動を吸収する距離変動吸収手段を、相対移動可能に掛止されたV字状支え杆の屈曲部と吊下げ部材の取付け基部とから構成した物干し器の補助支え構造が提案されている(特許文献1参照)。
さらに、前記中央支持部材の長手方向中央部に取付けた吊下げ部材の取付け基部に上下動自在な取付け板を外装し、前記各物干し枠体における中央支持部材の両端部から物干し枠体の揺動軸芯の直交方向に偏倚した取付け部位に係止した4本の支え杆の上端部を、前記取付け板に対してX字状に係止して、両物干し枠体の揺動に伴う吊下げ部材の取付け基部と物干し枠体の取付け部位との間の距離変動を吸収する距離変動吸収手段を、吊下げ部材の取付け基部に対して上下動自在に外装した取付け板から構成した物干し器の補助支え構造も提案されている(特許文献2参照)。
実開昭51−84741号公報 実開昭51−129528号公報
前記両物干し枠体を折り畳み姿勢に変更すると、前者の場合は、前記両物干し枠体に係止されたV字状支え杆の屈曲部が吊下げ部材の取付け基部から外れて両物干し枠体の基端部側に移動し、また、後者の場合では、両物干し枠体に係止された4本の支え杆の上端部が連結されている取付け板が、吊下げ部材の取付け基部に沿って上昇するため、いずれの場合でも、前記吊下げ部材の取付け基部の構成に大きな制約を与えることになる。
さらに、前者の場合では、前記両物干し枠体を折り畳み姿勢に変更する際、両V字状支え杆の屈曲部が交差しながら相手側の物干し枠内に入り込んで反転するため、両V字状支え杆の屈曲部同士が引っ掛かり易く、しかも、折り畳み姿勢では、前記両物干し枠体間に近接状態で折り畳まれた両V字状支え杆が、両物干し枠体の対角線方向に沿って広い範囲に位置するため、両物干し枠体に装備される多数のピンチが両V字状支え杆に絡み易くなる問題がある。
また、後者の場合は、前記両物干し枠体を折り畳み姿勢に変更する際、X字状に配置された4本の支え杆の突き上げ力で、前記吊下げ部材の取付け基部に外装された取付け板を上昇移動させるため、吊下げ部材の取付け基部と取付け板との間での拗れが発生し易く、しかも、前記両物干し枠体間に近接状態で折り畳まれた両V字状支え杆が、両物干し枠体の対角線方向に沿って広い範囲に位置するため、両物干し枠体に装備される複数のピンチが両V字状支え杆に絡み易くなる問題がある。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、前記両物干し枠体のスムーズな折り畳み操作を維持しながら、且つ、折り畳み時のピンチの絡み付きを抑制しながら、両物干し枠体の先端側を確実に支持することのできる物干し器を提供する点にある。
本発明による第1の特徴構成は、吊下げ部材を備えた中央支持部材の長手方向の両端部に、複数のピンチを備えた一対の物干し枠体の各基端部が展開姿勢と互いに対面する状態で吊下げ部材側に近接させた折り畳み姿勢とに揺動切り換え自在に枢着されている物干し器であって、
前記中央支持部材の長手方向両端側で、且つ、前記両物干し枠体の枢着部よりも上方に偏倚した第1取付け部と、前記各物干し枠体における前記第1取付け部から物干し枠体の揺動軸芯の直交方向に偏倚した第2取付け部とにわたって、展開姿勢にある各物干し枠体の荷重の一部を負担する一対の吊り杆の両端部がそれぞれ相対回動自在に取付けられているとともに、前記各吊り杆には、両物干し枠体の揺動に伴う中央支持部材の第1取付け部と両物干し枠体の第2取付け部との距離変動を吸収する距離変動吸収手段が設けられている点にある。
上記構成によれば、前記展開姿勢にある各物干し枠体の荷重の一部を負担する一対の吊り杆の両端部が、前記中央支持部材の長手方向両端部の第1取付け部と各物干し枠体における前記第1取付け部から物干し枠体の揺動軸芯の直交方向に偏倚した第2取付け部とにわたってそれぞれ相対回動自在に設けられているが故に、中央支持部材に設けられる吊下げ部材の構成に制約を与えることを回避することができるばかりでなく、折り畳み操作時に、前記中央支持部材の第1取付け部及び両物干し枠体の第2取付け部と吊り杆の両端部との間での拗れ発生を抑制することができる。
しかも、前記吊り杆が、物干し枠体の揺動軸芯に対して直交又は略直交する姿勢にあり、且つ、前記中央支持部材の長手方向両端側に位置するため、前記吊り杆の長さが短くなるとともに、折り畳み姿勢で前記吊り杆が物干し枠体の内方側に大きく張り出すことも抑制することができる。
したがって、前記両物干し枠体のスムーズな折り畳み操作を維持しながら、且つ、折り畳み時のピンチの絡み付きを抑制しながら、両物干し枠体の先端側を確実、頑丈に支持することができる。
本発明による第2の特徴構成は、前記距離変動吸収手段が、前記両物干し枠体の第2取付け部に設けた係止部に移動自在に係合する状態で前記吊り杆に形成された長孔から構成されている点にある。
上記構成によれば、前記両物干し枠体の折り畳み操作に連れて前記吊り杆の長孔側の端部が、両物干し枠体の下面側に突出しながら両物干し枠体に略沿う姿勢に起立回動するから、前記距離変動吸収手段の構造の簡素化を図ることができるばかりでなく、前記折り畳み姿勢で前記吊り杆が物干し枠体の内方側に大きく張り出すことがなく、折り畳み時のピンチの絡み付きを良好に抑制することができる。
本発明による第3の特徴構成は、前記中央支持部材の第1取付け部と両物干し枠体の第2取付け部及び吊り杆が、前記折り畳み姿勢にある両物干し枠体内に配置されているとともに、前記両物干し枠体が折り畳み姿勢にあるとき、前記吊り杆が物干し枠体の両枠体部の内側面に沿って近接配置される構成になっている点にある。
上記構成によれば、前記展開姿勢にある各物干し枠体の荷重の一部を負担する吊り杆が物干し枠体の外方側に張り出すことがなく、しかも、折り畳み操作時には、前記吊り杆が物干し枠体の両枠体部の内側面に沿って近接配置されるため、ピンチの配置や物干し枠体に連設される横杆等の配置に制約を与えることを抑制することができる。
本発明による第4の特徴構成は、前記中央支持部材の各第1取付け部を構成するに、前記中央支持部材の取付け部形成箇所に被係止部を備えた嵌合凹部を形成するとともに、前記両吊り杆の一端部に形成した取付け筒部に回動自在に挿通される軸部と軸受け穴及び前記嵌合凹部の被係止部に係合可能な係止部とを備えた同一構造の二つの軸受部材を、前記吊り杆の取付け筒部に挿通させた軸部の先端部を相手側の軸受部材の軸受け穴に嵌合させた状態で重ね合わせ、この重ね合わされた両軸受部材を中央支持部材の嵌合凹部に嵌合して、該両軸受部材の係止部を嵌合凹部の被係止部に係合させることにより抜止め固定してある点にある。
上記構成によれば、前記中央支持部材の各第1取付け部にそれに対応する両物干し枠体側の一対の吊り杆の一端部を取付ける場合、前記同一構造の両軸受部材の軸部を、吊り杆の一端部に形成した取付け筒部に挿入し、その軸部の先端部を相手側の軸受部材の軸受け穴に嵌合させた状態で両軸受部材を重ね合わせたのち、この重ね合わされた両軸受部材を中央支持部材の嵌合凹部に嵌合操作するだけで、両軸受部材の係止部が嵌合凹部の被係止部に係合して抜止め固定される。
したがって、前記中央支持部材の各第1取付け部に両物干し枠体側の一対の吊り杆の一端部を回動自在に強固に抜止め固定しながらも、部品点数の削減、共通化によって製造コストの低廉化と取付けの容易化を図ることができる。
本発明による第5の特徴構成は、前記中央支持部材の両端部に対して一方の物干し枠体の両基端部を枢着する枢着軸と、前記中央支持部材の両端部に対して他方の物干し枠体の両基端部を枢着する枢着軸とが、前記揺動軸芯に対して直交方向に間隔を置いて配置されている点にある。
上記構成によれば、両物干し枠体の両基端部を中央支持部材の両端部に枢着する枢着軸の間隔を広く構成することができ、前記折り畳み姿勢では、両物干し枠体の対向面間に中央支持部材及び吊下げ部材を格納するための空間を確実、容易に現出することができる。
本発明による第6の特徴構成は、前記両物干し枠体の基端部に、当該両物干し枠体を折り畳み姿勢から展開姿勢に揺動切り換えしたとき、前記中央支持部材の端部に設けられた当り部に当接するストッパー部が、前記折り畳み姿勢で前記中央支持部材の端部の下面よりも下方に突出する状態で形成され、このストッパー部が、折り畳み姿勢で両物干し枠体を自立させる脚部に構成されている点にある。
上記構成によれば、折り畳み姿勢に切り換えられた非使用の両物干し枠体を安定良く自立させて格納することができるばかりでなく、そのための脚部を、両物干し枠体を展開姿勢に保持するためのストッパー部の簡単な改良で構成することができる。
本発明の第1実施形態の物干し器の展開姿勢を示す全体の斜視図 物干し器の展開姿勢を示す全体の正面図 物干し器の展開姿勢を示す全体の平面図 物干し器の展開姿勢を示す全体の側面図 一方の物干し枠体を途中まで折り畳み操作したときの全体の断面正面図 一方の物干し枠体の斜視図 物干し器の展開姿勢を示す片側の拡大断面正面図 図3におけるVIII−VIII線拡大断面図 物干し器の折り畳み姿勢を示す全体の側面図 物干し器の折り畳み姿勢を示す全体の拡大断面正面図 図9におけるXI―XI線拡大断面図 図9におけるXII―XII線拡大断面図 中央支持部材及び吊下げフックの分解斜視図 中央支持部材及び吊下げフックの要部の拡大分解断面図 中央支持部材及び吊下げフックの要部の拡大断面図 (a),(b)は中央支持部材の第1取付け部に対する吊り杆の一端部の組付け手順を示す要部の斜視図 (a),(b)は中央支持部材の第1取付け部に対する吊り杆の一端部の組付け手順を示す要部の断面正面図 (a),(b)は中央支持部材の第1取付け部に対する吊り杆の一端部の組付け手順を示す要部の断面側面図 (a)〜(c)は吊下げフックの移動操作手順を示す要部の断面側面図 (a),(b)は吊下げフックの主フック部と副フック部を鴨居に掛止したときの側面図 吊下げフックの副フック部を壁付けのタオル掛け具に掛止したときの側面図
〔第1実施形態〕
図1〜図21に示す洗濯物用の物干し器は、吊下げ部材の一例である吊下げフックAを上下軸芯周りで回動自在に備え、且つ、物干し器の短辺方向でもある長手方向の中央側が上方に突出するアーチ状で横断面形状が縦長断面形状に成形された合成樹脂製の中央支持部材1の両端部に、合成樹脂製の矩形環状の物干し枠Bを構成する平面視コの字状又は略コの字状の一対の物干し枠体2の各基端部2aが、水平面に沿って一直線状に連続する展開姿勢と互いに対面する状態で吊下げフックA側に起立近接させた上下方向に沿う折り畳み姿勢とに物干し器の短辺方向となる水平な軸芯X周りで揺動切り換え自在に枢着されているとともに、前記吊下げフックA及び中央支持部材1が、折り畳み姿勢に切り換えられた両物干し枠体2の内周面で区画形成される内側空間内に格納される大きさに構成されている。
図1、図3に示すように、前記各物干し枠体2の長辺方向に沿う一対の長辺枠体部2Aのうち、折り畳み姿勢で前記中央支持部材1の長手方向中央部及び前記吊下げフックAのフック部材11における下端側の嵌合軸部11Cの近傍上側部と重合する部位で、且つ、両物干し枠体2の内側空間を揺動軸芯Xに対して直交する方向(物干し器の長辺方向)で略三等分する二箇所に亘って、前記両物干し枠体2の揺動軸芯X方向が長手方向となる、換言すれば、物干し器の短辺方向に沿う姿勢の横杆3が一体形成されている。
前記各物干し枠体2の短辺方向に沿う短辺枠体部2Bと前記両横杆3とに亘る部位で、且つ、折り畳み姿勢で前記中央支持部材1の長手方向中央部及び吊下げフックAと重合する中央領域に対応した二箇所に、物干し器の長辺方向に沿う姿勢の縦杆4が一体形成され、前記両横杆3と両縦杆4とが格子状に構成されている。
図3、図6に示すように、前記両縦杆4の対向間には、折り畳み姿勢で一つのピンチPを格納可能な二つの第1格納空間S1が区画形成され、前記両縦杆4と物干し枠体2の両長辺枠体部2Aとの対向間には、折り畳み姿勢で二つのピンチPを格納可能な四つの第2格納空間S2が区画形成されているとともに、前記両横杆3のうち、揺動軸芯X側に位置する第1横杆3と物干し枠体2の両長辺枠体部2Aとで区画される揺動軸芯X側に開口する領域には、折り畳み姿勢で五つのピンチPを格納可能な一つの第3格納空間S3が形成されている。
図3、図6、図13に示すように、前記中央支持部材1の両端部に物干し器の長辺方向に沿う姿勢で一体形成された連結体1Aには、物干し器の長辺方向に設定間隔を置いて両物干し枠体2の揺動軸芯Xを構成する二つのボス部5が一体形成され、前記各物干し枠体2の両基端部2aの内側面には、前記中央支持部材1のボス部5の貫通孔5aを通過可能な外径にまで弾性復元力に抗して縮径させるためのスリット6aと、通過直後にボス部5の内側端面に抜止め状態で係合可能な係止爪6bとを備えた枢着軸6が一体形成され、当該枢着軸6が中央支持部材1のボス部5に揺動軸芯X周りで回動自在に抜け止め係止状態で嵌合保持されている。
この場合、図11に示すように、前記中央支持部材1の両端部に両物干し枠体2の両基端部2aを枢着する枢着軸6の間隔を広く構成することができ、前記折り畳み姿勢では、両物干し枠体2の対向面間に中央支持部材1及び吊下げフックAを格納するための空間を容易に現出することができる。
図1、図3に示すように、前記両物干し枠体2の両長辺枠体部2Aの内側面及び短辺枠体部2Bの内側面に亘って、展開姿勢での平面視でコの字状に連続する補強リブ7が一体形成され、この補強リブ7の短辺枠体部2Bに対応する部位のピンチ取付け箇所には、ピンチPの吊下げ連結体47を揺動自在に係止保持する半円形状の取付け環8が一体形成されているとともに、前記両横杆3のうち、前記折り畳み姿勢で下方側に位置する部位のピンチ取付け箇所には、ピンチPの吊下げ連結体47を揺動自在に係止保持する半円形状の取付け環8が一体形成されている。
また、図9〜図11に示すように、前記両物干し枠体2が折り畳み姿勢にあるとき、前記短辺枠体部2B側の補強リブ7の対向面間に前記吊下げフックAのフック部材11が入り込み可能な空間が形成されている。
図1、図6〜図8に示すように、前記第1横杆3のうち、前記両物干し枠体2が折り畳み姿勢にある状態で前記中央支持部材1の長手方向中央部と重合する領域よりも少し広い中央領域3a、及び、前記揺動軸芯X側から最も離間する第2横杆3のうち、第1横杆3の中央領域3aと同じ広さに設定された中央領域3aが、折り畳み姿勢において前記物干し枠体2の両長辺枠体部2Aに連続する第1・第2横杆3の両端部領域3bよりも前記中央支持部材1から離間する側(展開姿勢で下面側)に略扁平コの字状又は略扁平開拡コの字形状に屈曲形成されているとともに、前記第1・第2横杆3の中央領域3a及び両端部領域3bの横断面形状が同一又は略同一の楕円形に構成され、さらに、前記第1・第2横杆3の中央領域3a及び両端部領域3bにはピンチPを吊下げ支持する前記取付け環8が配設されている。
そして、上述の如く、前記折り畳み姿勢において第1・第2横杆3の中央領域3aが、それに連続する両端部領域3bよりも中央支持部材1から離間する側に屈曲形成されているので、図12に示すように、前記折り畳み姿勢では、両物干し枠体2の第1・第2横杆3の中央領域3aの対向面間に中央支持部材1及び吊下げフックAを格納するための空間を現出することができ、両物干し枠体2の折り畳み姿勢でのコンパクト化を図ることができる。
それでいて、前記第1・第2横杆3の中央領域3a及び両端部領域3bの横断面形状が同一又は略同一の楕円形に構成されているので、両物干し枠体2の第1・第2横杆3の中央領域3aの対向面間に中央支持部材1を格納するための空間を現出しながらも、両物干し枠体2の強度低下を回避することができる。
さらに、前記第1・第2横杆3の中央領域3aは、前記両物干し枠体2が展開姿勢にある使用時の水平吊下げ状態では下方に突出することになるから、この第1・第2横杆3の中央領域3aに配置されるピンチPは、第1・第2横杆3の両端部領域3bに配置されるピンチPよりも下方に突出位置することになり、前記両物干し枠体2の中央側に位置するピンチPの取り扱いが容易になる。
図1、図6〜図8に示すように、前記両縦杆4における前記横杆3の中央領域3aに連続する中間側領域4aが、折り畳み姿勢において前記物干し枠体2の短辺枠体部2Bに連続する縦杆4の端部領域4bよりも前記吊下げフックAから離間する側(展開姿勢で下面側)に略扁平コの字状又は略扁平開拡コの字形状に屈曲形成されているとともに、前記両縦杆4の中間側領域4a及び両端部領域4bの横断面形状が同一又は略同一の楕円形に構成されている。
そして、上述の如く、前記両物干し枠体2の短辺枠体部2Bと第1・第2横杆3とに亘って、それらに直交する姿勢(交差姿勢の一例)で両縦杆4を一体形成して、両物干し枠体2の機械強度を高めながらも、前記第1・第2横杆3の中央領域3aに連続する縦杆4の中間側領域4aを、第1・第2横杆3の中央領域3aと同方向に同じ寸法だけ屈曲形成してあるので、図11、図12に示すように、前記折り畳み姿勢では、両物干し枠体2の第1・第2横杆3の中央領域3aの対向面間及び両縦杆4の中間側領域4aの対向面間に前記中央支持部材1及び吊下げフックAを格納するための空間をより容易に現出することができ、両物干し枠体2を体裁よくコンパクトに折り畳むことができる。
しかも、前記両縦杆4の中間側領域4a及び両端部領域4bの横断面形状が同一又は略同一の楕円形に構成されているので、両物干し枠体2の両縦杆4の中間側領域4aの対向面間に吊下げフックAを格納するための空間を現出しながらも、両物干し枠体2の強度低下を回避することができる。
前記第1・第2横杆3の横断面形状及び前記両縦杆4の横断面形状が、当該第1・第2横杆3杆の中央領域3a及び両縦杆4の中間側領域4aの屈曲方向が長軸芯となる楕円形又は略楕円形に構成されているとともに、前記両物干し枠体2の両長辺枠体部2A及び短辺枠体部2Bの横断面形状が、前記第1・第2横杆3杆の中央領域3a及び両縦杆4の中間側領域4aの屈曲方向が長軸芯となる楕円形又は略楕円形に構成されている。
そのため、前記両物干し枠体2の曲げや捩れ等の外力に対する機械的強度を向上することができるばかりでなく、前記両物干し枠体2と両横杆3及び両縦杆4とで区画される第1〜第3格納空間S1〜S3を大きく構成することができ、折り畳み姿勢でのピンチPの格納等を有利に構成することができる。
次に、前記中央支持部材1及び吊下げフックAの構成について詳述する。
図1、図13〜図15に示すように、前記中央支持部材1の両側面には、これの長手方向中央側ほど上方に位置する円弧状のガイド経路を構成するガイド部10が形成され、この中央支持部材1のガイド部10には、前記吊下げフックAの取付け基台12が、円弧状ガイド経路の高位から低位への移動に連れて吊下げフックAの姿勢が垂直姿勢から次第に前傾姿勢に傾動する状態で移動自在に取付けられているとともに、前記中央支持部材1と取付け基台12との間には、前記取付け基台12を円弧状ガイド経路の複数位置で選択的に係止保持する位置係止手段Cが設けられている。
前記ガイド部10は、前記円弧状ガイド経路での吊下げフックAの位置変更領域R1と前記中央支持部材1に対する吊下げフックAの取付け基台12の装着領域R2とを形成可能な長さに構成されているとともに、前記ガイド部10の装着領域R2において装着された吊下げフックAの取付け基台12の移動範囲を前記ガイド部10の位置変更領域R1に規制する移動範囲規制手段Dが設けられている。
前記ガイド部10の位置変更領域R1は、前記中央支持部材1の長手方向中央側から一端側に形成され、換言すれば、前記中央支持部材1の長手方向一端側から長手方向中央位置よりも他端側に少し越えた部位までの範囲に形成され、また、前記ガイド部10の装着領域R2は、前記中央支持部材1の長手方向中央側から他端側に形成され、換言すれば、前記中央支持部材1の長手方向一端側から長手方向中央位置よりも少し手前の範囲に形成されている。
当該実施形態では、前記位置変更領域R1と装着領域R2とが少し重複する状態で形成されているが、前記装着領域R2は、吊下げフックAの取付け基台12を装着するときにおいてのみ必要とされるものであり、また、前記装着領域R2は、装着された吊下げフックAの取付け基台12を移動案内するものであるから、前記位置変更領域R1と装着領域R2とが一部重複していても問題は発生しない。
ただ、上述の如く、前記アーチ状に形成された中央支持部材1の略頂点を境にする両側をガイド部10の位置変更領域R1と装着領域R2とに略分配形成することによって、ガイド部10の位置変更領域R1に要求される位置変更ガイド機能と装着領域R2に要求される装着機能とに基づいて各別に構成することができ、取付け基台12のガイドの円滑化と組付けの容易化を図ることができる。
前記ガイド部10は、前記中央支持部材1の両側面に円弧状ガイド経路に沿って弧状に湾曲する長円環状形状に突出形成された環状突起10aと、この環状突起10aで区画形成された円弧状のガイド溝10bとから構成されているとともに、前記環状突起10aの上側突起部における装着領域R2には、前記吊下げフックAの取付け基台12の上方からの装着を許容する切欠き部10cが形成されている。
前記ガイド溝10bを構成する環状突起10aで中央支持部材1を補強することができるとともに、前記環状突起10aの一部に切欠き部10cを切欠き形成するだけで、吊下げフックAの取付け基台12をスムーズに装着することのできる装着領域R2を構成することができる。
図13〜図15に示すように、前記吊下げフックAの合成樹脂製の取付け基台12の下側部12Aは、前記中央支持部材1に対して上方から外装可能な側面視略逆T字状の二股状に構成され、この二股状下側部12Aの相対向する内側面には、前記両ガイド部10の円弧状ガイド溝10bに沿って摺動自在に嵌合する円弧状の嵌合摺動部12Bが内方に張り出す状態で一体形成されているとともに、前記嵌合摺動部12Bの円弧状ガイド経路に沿う長さが、前記ガイド部10の円弧状ガイド溝10bの上下方向の嵌合幅よりも大なる寸法で、且つ、前記二股状下側部12Aの下端部分におけるガイド経路長さよりも少し小なる寸法に構成されている。
前記取付け基台12の上側部には、前記中央支持部材1の長手方向に対して直行する方向(物干し器の長辺方向)に貫通する長円形の貫通孔12Cが形成されているとともに、前記取付け基台12の上端部には、吊下げフックAのフック部材11における下端側の嵌合軸部11Cを回転自在に嵌合支持するための円筒状のボス部12Dが、それの下側部分を長円形貫通孔12C内に突出させた状態で一体形成されている。
前記吊下げフックAの合成樹脂製のフック部材11には、逆Uの字状に構成された主フック部11Aと、当該主フック部11Aの背面に一体形成された逆L字状の副フック部11Bとが備えられ、前記主フック部11Aの下端部の嵌合軸部11Cには、前記取付け基台12の上端部に形成された円筒状のボス部12Dを通過可能な外径にまで弾性復元力に抗して縮径させるためのスリット11aと、通過直後にボス部11Dの下側端面に抜止め状態で係合可能な係止爪11bとが一体形成され、当該嵌合軸部11Cが取付け基台12のボス部12Dに縦軸芯周りで回動自在に抜け止め係止状態で嵌合保持されている。
前記フック部材11の主フック部11Aの左右側面と掛止面を構成する内側面とに亘る領域には滑り止め用のゴム被覆層11dが形成されているとともに、前記副フック部11Bの左右側面と掛止面を構成する内側面とに亘る領域にも滑り止め用のゴム被覆層11eが形成されている。
また、図13〜図15に示すように、前記取付け基台12のボス部12Dに嵌合保持されたフック部材11の嵌合軸部11Cの縮径を阻止する抜け止め手段13が設けられている。
この抜け止め手段13は、前記取付け基台12のボス部12Dの周方向一箇所に嵌通形成したピン挿通孔13aと、前記嵌合軸部11Cのスリット11aの上下中間部位における前記ピン挿通孔13aに対応する部位に形成されたピン保持孔13b、及び、前記ボス部12Dのピン挿通孔13aを通して嵌合軸部11Cのスリット11aの上下中間部位に形成されたピン保持孔13bに挿入することにより、嵌合軸部11Cのスリット11aによる係止爪11bの縮径変形を阻止する縮径阻止ピン13cとから構成されている。
前記縮径阻止ピン13cは、前記ボス部12Dの内径よりも小なる長さに形成され、前記ボス部12Dのピン挿通孔13aに挿入した状態では、縮径阻止ピン13cの端部がピン挿通孔13a内に突出せず、取付け基台12のボス部12Dに対してフック部材11の嵌合軸部11Cが回動自在に構成されているので、前記ボス部12Dのピン挿通孔13aと嵌合軸部11Cのピン保持孔13bとが合致した瞬間に縮径阻止ピン13cに抜け出し方向の外力が作用する可能性は極めて低く、吊下げフックAのフック部材11と取付け基台12との間にこじれが発生しても、取付け基台12のボス部12Dからフック部材11の嵌合軸部11Cが抜け出すことはない。
前記移動範囲規制手段Dを構成するに、図13〜図15に示すように、前記中央支持部材1のガイド溝10bの底面には、取付け基台12の移動範囲を位置変更領域R1に規制するための円弧状の規制長孔15が形成されているとともに、前記取付け基台12の二股状下側部12A及び嵌合摺動部12Bの円弧状ガイド経路方向中央位置には、前記規制長孔15の内周面に沿って摺動自在な鍔16a付きの連結筒ピン16と当該連結筒ピン16を抜け止め固定する鍔17a付きの抜止めピン17とを両側から装着するための連結孔18が貫通形成されている。
前記抜止めピン17には、前記連結筒ピン16の連結筒部16bに通過可能な外径にまで弾性復元力に抗して縮径させるためのスリット17bと、通過直後に連結筒ピン16の連結筒部16bに形成された係止孔16cに抜止め状態で係合可能な係止爪17cとが形成されている。
そして、前記取付け基台12の嵌合摺動部12Bを中央支持部材1のガイド部10に嵌合させた状態で、当該取付け基台12の連結孔18と取付け基台12の規制長孔15とに対して連結筒ピン16及び抜止めピン17を嵌合装着することにより、吊下げフックAの取付け基台12の移動範囲を前記ガイド部10の位置変更領域R1に規制した状態で中央支持部材1に取付けることができるとともに、この取付け状態では、前記連結筒ピン16の筒部16bの外周面が前記規制長孔15の内周面に摺接し、前記取付け基台12を円弧状ガイド経路に沿って移動案内するための補助的な摺動ガイド部に構成されている。
前記位置係止手段Cを構成するに、図13〜図15に示すように、前記中央支持部材1の位置変更領域R1に相当する部位に一体形成された上方に延びる板状の延長板部20と、当該延長板部20の両側面における複数の設定係止位置(当該実施形態では6箇所)に形成された上方及び側方に開口する係止凹部21と、前記係止凹部21に対して選択的に上方から自重で係合可能な状態で取付け基台12に設けられた係止部材22とから構成されているとともに、前記取付け基台12の二股状下側部12Aには、前記係止部材22を係合操作位置と係合解除操作位置とに亘って移動案内する上下に長い長円形状の操作ガイド部23が形成されている。
前記係止部材22は、前記中央支持部材1の延長板部20のうち、それの両側面の係止凹部21間に位置する薄肉板部分20aに対して上方から摺動可能な状態で嵌合する嵌合溝22a及び長辺方向の両側に突出する長円形状の連結筒部22bを備えた中央係止体22Aと、当該中央係止体22Aの両連結筒部22bの上下両側に形成された係止凹部22cに対して係合する係止爪22d及び前記連結筒部22bに内嵌する連結突起22eを備えた一対の抜止め体22Bとから構成されているとともに、前記両抜止め体22Bの外側面には、自重に抗して係合解除操作位置に持ち上げ操作するための指操作凹部22fが形成されている。
前記操作ガイド部23は、図14に示すように、中央係止体22Aと両抜止め体22Bとで形成される長円軸部が嵌通する小径長孔23aと、前記両抜止め体22Bの鍔部22gが摺動可能な状態で入り込む大径溝部23bとから構成されている。
図1〜図5、図13、図16〜図18に示すように、前記中央支持部材1の長手方向両端側で、且つ、前記両物干し枠体2の枢着部よりも上方に偏倚した第1取付け部Eと、前記各物干し枠体2における前記第1取付け部Eから物干し枠体2の揺動軸芯Xの直交方向(物干し器の長辺方向)に偏倚した第2取付け部Fとにわたって、展開姿勢にある両物干し枠体22の荷重の一部を負担する一対の吊り杆30の両端部がそれぞれ相対回動自在に取付けられている。
前記各吊り杆30に、両物干し枠体2の揺動に伴う中央支持部材1の第1取付け部Eと両物干し枠体2の第2取付け部Fとの距離変動を吸収する距離変動吸収手段Gが設けられているとともに、前記中央支持部材1の第1取付け部Eと両物干し枠体2の第2取付け部F及び吊り杆30が、前記折り畳み姿勢にある両物干し枠体2内の格納空間側に配置されているとともに、前記両物干し枠体2が折り畳み姿勢にあるとき、前記吊り杆30が物干し枠体2の両長辺枠体部2Aの内側面に沿って近接配置される構成になっている。
そして、前記展開姿勢にある各物干し枠体2の荷重の一部を負担する一対の吊り杆30の両端部が、前記中央支持部材1の長手方向両端部の第1取付け部Eと各物干し枠体2における前記第1取付け部Eから物干し枠体2の揺動軸芯Xの直交方向に偏倚した第2取付け部Fとにわたってそれぞれ相対回動自在に設けられているが故に、中央支持部材1に設けられる吊下げフックAの構成に制約を与えることを回避することができるばかりでなく、折り畳み操作時に、前記中央支持部材1の第1取付け部E及び両物干し枠体2の第2取付け部Fと吊り杆30の両端部との間での拗れ発生を抑制することができる。
しかも、前記吊り杆30が、物干し枠体2の揺動軸芯Xに対して直交又は略直交する姿勢にあり、且つ、前記中央支持部材1の長手方向両端側に位置するため、前記吊り杆30の長さが短くなるとともに、折り畳み姿勢で前記吊り杆30が物干し枠体2の内方側に大きく張り出すことも抑制することができる。
前記中央支持部材1側の各第1取付け部Eを構成するに、図13、図16〜図18に示すように、前記中央支持部材1の長手方向両側に一体形成された三角形状の第2延長板部31の端部側となる取付け部形成箇所には、物干し器の短辺方向で相対向する固定板部32間に横断面略T字状の被係止部33を備え、且つ、前記吊り杆30の揺動を許容する状態で上方及び物干し器の長辺方向に開口する嵌合凹部34が形成されている。
さらに、前記両吊り杆30の一端部に形成した円筒状の取付け筒部30Aの嵌通孔30aに回動自在に挿通される軸部35Aと、該軸部35Aの外径に対応した外嵌可能な内径に構成された軸受け穴35B、及び、前記嵌合凹部34の被係止部33に係合可能な一対の爪状の係止部35Cとを主要構成として備えた同一構造の二つの軸受部材35が、前記吊り杆30の取付け筒部30Aの貫通孔30aに挿通させた軸部35Aの先端部を相手側の軸受部材35の軸受け穴35Bに嵌合させた状態で重ね合わされ、この重ね合わされた両軸受部材35は中央支持部材1の嵌合凹部34に嵌合され、該両軸受部材35の係止部35Cが嵌合凹部34の被係止部33に係合して抜止め固定される。
また、前記両軸受部材35の重ね合わせ時の結合力及び両軸受部材35を嵌合凹部34に嵌合装着したときの取付け強度の向上を図るために、前記両軸受部材35の内面には、合わせ時に互いに相手側と嵌合する位置合わせ用の嵌合ピン35Dとピン穴35E、及び、前記吊り杆30の取付け筒部30Aの一部が嵌り込む半円状の嵌合窪み35Fが形成されているとともに、前記両軸受部材35の外面には、両固定板部32の対向面に設けた上下方向の第1角柱状突起32Aに対して上方から嵌合する第1嵌合溝35Gが形成され、さらに、前記両係止部35Cの根元間には、前記被係止部33の上面に設けた水平方向の第2角柱状突起33Aに対して上方から嵌合する第2嵌合溝35Hが形成されている。
前記両物干し枠体2側の各第2取付け部Fを構成するに、前記各物干し枠体2の両長辺枠体部2Aの内側面における両横杆3の隣接間で、且つ、揺動軸芯X側に位置する第1横杆3の近傍箇所には、前記補強リブ7にも連続する状態で物干し枠体2の上側縁よりも上方に突出する取付け基部37が一体形成され、この取付け基部37の内側面には、先端に抜け止め突起38Aを備えた係止部38が一体形成されている。
前記距離変動吸収手段Gは、図1、図5、図16に示すように、前記両物干し枠体2の第2取付け部Fに設けた係止部38に移動自在に係合する状態で前記吊り杆30の他方側に形成された長孔39から構成されている。
前記両物干し枠体2の折り畳み操作に連れて前記吊り杆30の長孔39側の他端部が、両物干し枠体2の第2格納空間S2の下面側に突出しながら両物干し枠体2に略沿う姿勢に起立回動するから、前記距離変動吸収手段Gの構造の簡素化を図ることができるばかりでなく、前記折り畳み姿勢で前記吊り杆30が物干し枠体2の内方側に大きく張り出すことがなく、折り畳み時のピンチPの絡み付きを良好に抑制することができる。
図2、図9、図10に示すように、前記両物干し枠体2の基端部2aには、該両物干し枠体2を折り畳み姿勢から展開姿勢に揺動切り換えしたとき、前記中央支持部材1の両連結体1Aの長辺方向中央位置に一体形成された板状の当り部41に当接するストッパー部41が一体形成されているとともに、前記折り畳み姿勢にあるとき、前記ストッパー部41の下面となるストッパー面41aが、前記中央支持部材1の両連結体1Aの下面よりも下方に突出する状態で安定接地可能な偏平接地面に兼用構成され、このストッパー部41が、折り畳み姿勢で両物干し枠体2を自立させる脚部に構成されている。
前記中央支持部材1の長手方向中央部の下面には、展開姿勢にある物干し器の吊下げフックAを鴨居等の高所に掛止する場合に把持するU字状の把手43が一体形成されている。
この把手43は、他の物干し器を吊り下げることが可能な機械的強度に構成されている。
前記ピンチPは、開閉操作自在な合成樹脂製の一対の挾持部材45と、当該両挾持部材45を挾持状態に付勢する周方向1箇所が切断された略円環状のバネ線材46と、このバネ線材46を前記物干し枠Bの取付け環8に吊下げ支持する合成樹脂製の吊下げ連結体47とから構成されているとともに、前記吊下げ連結体47には、前記両物干し枠体2が折り畳み姿勢にあるとき、展開姿勢で上面となる取付け環8の一側面に当接して相手側の物干し枠体2内側に侵入揺動することを阻止する揺動規制片47aが一体形成されている。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の第1実施形態では、吊下げ部材の一例である吊下げフックAとして、逆Uの字状に構成された主フック部11Aと逆L字状の副フック部11Bとを一体形成してなるフック部材11を備えた吊下げフックAを例に挙げて説明したが、逆Uの字状に構成されたフック部11Aのみを備えた吊下げフックAに構成してもよく、さらに、吊下げリングを備えた吊下げ部材であってもよい。
(2)上述の第1実施形態では、前記第1横杆3のうち、前記両物干し枠体2が折り畳み姿勢にある状態で前記中央支持部材1の長手方向中央部と重合する領域よりも少し広い中央領域3a、及び、前記揺動軸芯X側から最も離間する第2横杆3のうち、第1横杆3の中央領域3aと同じ広さに設定された中央領域3aを、折り畳み姿勢において前記物干し枠体2の両長辺枠体部2Aに連続する第1・第2横杆3の両端部領域3bよりも前記中央支持部材1から離間する側(展開姿勢で下面側)に略扁平コの字状又は略扁平開拡コの字形状に屈曲形成したが、この屈曲形成された横杆3の中央領域3aを、前記中央支持部材1の長手方向中央部と重合する領域と略同じ領域に設定してもよく、さらに、前記横杆3の中央領域3aを、横杆3の両端部領域3bよりも前記中央支持部材1から離間する側に弧状に屈曲形成してもよい。
また、前記第2横杆3の中央領域3aを第1横杆3の中央領域3aと同じ広さに設定したが、この前記第2横杆3の中央領域3aを、前記両物干し枠体2が折り畳み姿勢にある状態で前記吊下げフックAと重合する領域と略同じ又はそれよりも少し広い領域に設定してもよい。
(3)上述の第1実施形態では、二本(複数本)の横杆3と二本(複数本)の縦杆4とを格子状に一体形成したが、二本(複数本)の横杆3だけで構成してもよく、さらに、一本の横杆3だけで構成してもよい。
(4)上述の第1実施形態では、前記横杆3を物干し器の短辺方向に沿った一直線状に構成したが、この横杆3を短辺方向中央側が長辺方向側に突出する湾曲状態に構成してもよい。
また、前記縦杆4を長辺方向に沿った一直線状に構成したが、この縦杆4を、長手方向の一端側に対して他端側が短辺方向の一方に位置ずれした傾斜姿勢、或いは、長手方向中間部が短辺方向の一方に張り出す湾曲姿勢又は屈曲姿勢に構成してもよい。
(5)上述の第1実施形態では、前記位置係止手段Cを構成するにあたって、延長板部20の両側面における複数の設定係止位置に係止凹部21を形成したが、この係止凹部21を延長板部20の片面に形成してもよい。
また、上述の第1実施形態では、前記中央支持部材1の延長板部20の複数箇所に上方及び側方に開口する係止凹部21を形成したが、この係止凹部21としては上方にのみ開口する構造であってもよい。
さらに、上述の第1実施形態では、前記取付け基台12に設けられた係止部材22を、前記係止凹部21に対して選択的に上方から自重で係合させるように構成したが、この係止部材22をバネ等の弾性付勢力で係合方向に移動付勢してもよい。
要するに、前記位置係止手段Cとしては、前記中央支持部材1と取付け基台12との間において、前記取付け基台12を円弧状ガイド経路の複数位置で選択的に係止保持することのできるものであれば、いかなる構造のものを用いて実施してもよい。
(6)上述の第1実施形態では、前記距離変動吸収手段Gを、前記両物干し枠体2の第2取付け部Fに設けた係止部38に移動自在に係合する状態で前記吊り杆30の他方側に形成された長孔39から構成したが、この距離変動吸収手段Gを、前記吊り杆30を腰折れリンクにすることにより構成してもよい。
要するに、前記吊り杆30に設けられる距離変動吸収手段Gとしては、両物干し枠体2の揺動に伴う中央支持部材1の第1取付け部Eと両物干し枠体2の第2取付け部Fとの距離変動を吸収することのできるものであれば、いかなる構造のものを用いて実施してもよい。
(7)上述の第1実施形態では、前記中央支持部材1の両端部に対して一方の物干し枠体2の両基端部2aを枢着する枢着軸6と、前記中央支持部材1の両端部に対して他方の物干し枠体2の両基端部2aを枢着する枢着軸6とを、前記揺動軸芯Xに対して直交方向に間隔を置いて配置したが、両物干し枠体2の両基端部2aを中央支持部材1の両端部に対して同一の揺動軸芯Xで揺動自在に枢着してもよい。
(8)上述の第1実施形態では、前記横杆3全体の横断面形状及び前記縦杆4全体の横断面形状を前記屈曲方向が長軸芯となる楕円形又は略楕円形に構成したが、前記横杆3の中央領域3aと両端部領域3bとの横断面形状、及び、前記縦杆4の中央領域4aと両端部領域4bとの横断面形状がそれぞれ同一又は略同一になるものであれば、楕円形以外の断面形状に構成して実施してもよい。
(9)前記移動範囲規制手段Dとしては、吊下げフックAの取付け基台12の移動範囲を前記ガイド部10の位置変更領域R1に規制することのできるものであれば、いかなる構造のものを用いて実施してもよい。
(10)上述の第1実施形態では、前記中央支持部材1を、長辺方向視において長手方向の中央側が上方に突出するアーチ状に構成したが、この中央支持部材1を、長辺方向視において横長の矩形状で且つ横断面形状が縦長断面形状に構成してもよい。
また、上述の第1実施形態では、アーチ状の中央支持部材1の両側面に、これの長手方向中央側ほど上方に位置する円弧状のガイド経路を構成するガイド部10を形成したが、このガイド部10を中央支持部材1の片面にのみ形成してもよい。
さらに、前記の横長の矩形状の中央支持部材1の場合でも、当該中央支持部材1の少なくとも片面に、長手方向中央側ほど上方に位置する円弧状のガイド経路を構成するガイド部10を形成するとよい。
A 吊下げ部材(吊下げフック)
E 第1取付け部
F 第2取付け部
G 距離変動吸収手段
P ピンチ
1 中央支持部材
2 物干し枠体
2A 枠体部(長辺枠体部)
2a 基端部
6 枢支軸
30 吊り杆
33 被係止部
34 嵌合凹部
35 軸受部材
35A 軸部
35B 軸受け穴
35C 係止部
38 係止部
39 長孔
41 ストッパー部

Claims (6)

  1. 吊下げ部材を備えた中央支持部材の長手方向の両端部に、複数のピンチを備えた一対の物干し枠体の各基端部が展開姿勢と互いに対面する状態で吊下げ部材側に近接させた折り畳み姿勢とに揺動切り換え自在に枢着されている物干し器であって、
    前記中央支持部材の長手方向両端側で、且つ、前記両物干し枠体の枢着部よりも上方に偏倚した第1取付け部と、前記各物干し枠体における前記第1取付け部から物干し枠体の揺動軸芯の直交方向に偏倚した第2取付け部とにわたって、展開姿勢にある両物干し枠体の荷重の一部を負担する一対の吊り杆の両端部がそれぞれ相対回動自在に取付けられているとともに、前記各吊り杆には、両物干し枠体の揺動に伴う中央支持部材の第1取付け部と両物干し枠体の第2取付け部との距離変動を吸収する距離変動吸収手段が設けられている物干し器。
  2. 前記距離変動吸収手段が、前記両物干し枠体の第2取付け部に設けた係止部に移動自在に係合する状態で前記吊り杆に形成された長孔から構成されている請求項1記載の物干し器。
  3. 前記中央支持部材の第1取付け部と両物干し枠体の第2取付け部及び吊り杆が、前記折り畳み姿勢にある両物干し枠体内に配置されているとともに、前記両物干し枠体が折り畳み姿勢にあるとき、前記吊り杆が物干し枠体の両枠体部の内側面に沿って近接配置される構成になっている請求項1又は2記載の物干し器。
  4. 前記中央支持部材の各第1取付け部を構成するに、前記中央支持部材の取付け部形成箇所に被係止部を備えた嵌合凹部を形成するとともに、前記両吊り杆の一端部に形成した取付け筒部に回動自在に挿通される軸部と軸受け穴及び前記嵌合凹部の被係止部に係合可能な係止部とを備えた同一構造の二つの軸受部材を、前記吊り杆の取付け筒部に挿通させた軸部の先端部を相手側の軸受部材の軸受け穴に嵌合させた状態で重ね合わせ、この重ね合わされた両軸受部材を中央支持部材の嵌合凹部に嵌合して、該両軸受部材の係止部を嵌合凹部の被係止部に係合させることにより抜止め固定してある請求項1〜3のいずれか1項に記載の物干し器。
  5. 前記中央支持部材の両端部に対して一方の物干し枠体の両基端部を枢着する枢着軸と、前記中央支持部材の両端部に対して他方の物干し枠体の両基端部を枢着する枢着軸とが、前記揺動軸芯に対して直交方向に間隔を置いて配置されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の物干し器。
  6. 前記両物干し枠体の基端部には、該両物干し枠体を折り畳み姿勢から展開姿勢に揺動切り換えしたとき、前記中央支持部材の端部に設けられた当り部に当接するストッパー部が、前記折り畳み姿勢で前記中央支持部材の端部の下面よりも下方に突出する状態で形成され、このストッパー部が、折り畳み姿勢で両物干し枠体を自立させる脚部に構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の物干し器。
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