JP7459664B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
ヘッドが着脱可能に装着される装着部を備え、ヘッドから液体を吐出する液体吐出装置が知られている。例えば特許文献1に記載の画像形成装置では、ベースフレームにヘッドが装着され、ヘッドからインクが吐出される。ヘッドには基準面が設けられており、ベースフレームには位置決めピンが設けられている。ヘッドは、位置決めピンに基準面が突き当てられて、ベースフレームに装着される。このとき、治具が使用されて、ベースフレームに対してヘッドが動かないように保持される。この状態で、ヘッドはネジでベースフレームに固定される。
特開2012-161992号公報
上記画像形成装置では、ヘッドをベースフレームにネジで固定する前に、ベースフレームに対してヘッドが動かないように治具で保持する必要がある。このため、ヘッドをベースフレームに固定する作業に手間がかかっていた。
本発明の目的は、ヘッドを装着部に容易に固定できる液体吐出装置を提供することである。
本発明の一態様に係る液体吐出装置は、液体を吐出するヘッドが装着される装着部と、前記装着部に装着された前記ヘッドを、前記装着部に対して、互いに直交する第一方向、第二方向、および第三方向に固定する固定位置と、前記装着部に対する前記ヘッドの固定を解除する解除位置とに移動可能なアームとを備えたことを特徴とする。
上記態様によれば、装着部にヘッドが装着された状態でアームが解除位置から固定位置に移動されると、ヘッドが装着部に対して第一方向、第二方向、および第三方向の全方向に固定される。よって、液体吐出装置はヘッドを装着部に容易に固定できる。
前記装着部は、前記ヘッドと印刷媒体との距離を一定に維持する板に設けられ、前記アームの一端は、前記板に固定されてもよい。この場合、アームが板に固定されているので、作業者はアームを容易に取り扱うことができる。
前記アームは、前記板に設けられた、前記第一方向および前記第二方向のいずれか一方である軸方向に延びる軸周りに回転することで前記固定位置と前記解除位置とに移動可能であり、前記解除位置から前記固定位置に移動する場合において、前記ヘッドを前記第三方向の一方から押圧する第一押圧部と、前記ヘッドを前記第一方向および前記第二方向のいずれか他方である直交方向の一方から押圧する第二押圧部とを有してもよい。この場合、アームは軸周りに回転するだけで、解除位置と固定位置とに移動できる。よって、液体吐出装置はヘッドを装着部に容易に固定できる。
前記ヘッドは、前記直交方向の一方から他方に向かうにつれて前記軸方向の一方から他方に延びる傾斜面を有し、前記第二押圧部は、前記解除位置から前記固定位置に移動する場合、前記直交方向の一方から前記傾斜面を押圧してもよい。この場合、アームがヘッドを直交方向の他方に押す力が、直交方向への他方への力と軸方向の他方への力とに傾斜面によって分力される。このため、アームにはヘッドを軸方向の他方に押圧する構成が第二押圧部以外に設けられる必要がない。よって、液体吐出装置は簡易な構成でヘッドを装着部に固定できる。
前記液体吐出装置は、前記ヘッドに設けられたノズル面を前記第三方向の他方から覆うことが可能なキャップと、前記キャップを三箇所以上である複数箇所で前記第三方向の一方に付勢する弾性部材とを備え、前記アームが前記固定位置に位置する場合に前記第一押圧部が前記ヘッドを押圧する位置は、前記ヘッドが前記キャップと前記第三方向に重なる位置に位置したとき、前記ヘッドのうち前記第三方向から見て前記複数箇所で囲まれた領域内に位置してもよい。この場合、ノズル面がキャップによって第三方向の他方から覆われると、ヘッドには弾性部材による第三方向の一方への力と、アームによる第三方向の他方への力が作用する。弾性部材がキャップを複数箇所で付勢しており、且つアームが固定位置においてヘッドのうち第三方向から見て複数箇所で囲まれた領域内を押圧するので、液体吐出装置は、ノズル面をキャップで覆った場合にキャップがヘッドからずれることを抑制できる。
前記液体吐出装置は、前記第一方向に並んだ複数の前記装着部を備え、前記軸方向は、前記第一方向であってもよい。この場合、軸方向が第一方向なので、アームが固定位置と解除位置とに移動してもアームの第一方向の位置は変わらない。このため、アームが固定位置と解除位置とに移動しても互いに干渉しにくい。
前記液体吐出装置は、前記第二方向に並んだ複数の前記装着部を備え、互いに前記第二方向に隣り合う一対の前記装着部は、互いに前記第一方向にずれた位置に配置され、前記軸方向は、前記第一方向であってもよい。この場合、軸方向が第一方向なので、アームが固定位置と解除位置とに移動してもアームの第一方向の位置は変わらない。さらに、複数の装着部が第一方向にずれている。このため、複数の装着部の一方のアームが固定位置と解除位置とに移動しても他方のアームに干渉しにくい。
前記液体吐出装置は、前記第一方向に複数並んだ前記装着部の列が、前記第二方向に複数並んで構成される複数の前記装着部を備え、互いに前記第二方向に隣り合う一対の前記装着部の列のうち一方における前記第一方向に複数並んだ前記装着部は、他方における前記第一方向に複数並んだ前記装着部に対して前記第一方向にずれた位置に配置され、前記軸方向は、前記第一方向であってもよい。この場合、軸方向が第一方向なので、アームが固定位置と解除位置とに移動してもアームの第一方向の位置は変わらない。このため、アームが固定位置と解除位置とに移動しても別のアームと干渉しにくい。互いに隣り合う一対の装着部の列のうち一方における複数並んだ装着部が他方における複数並んだ装着部と第一方向にずれているので、互いに隣り合う一対の装着部の列のうち一方のアームが固定位置と解除位置とに移動しても他方のアームに干渉しにくい。
前記液体吐出装置は、前記ヘッドに接続し、前記ヘッドに供給される前記液体が流れるチューブを備え、前記第二方向の一方側に位置する前記装着部に装着された前記ヘッドに接続された前記チューブは、前記ヘッドから前記第二方向の一方に延び、前記第二方向の他方側に位置する前記装着部に装着された前記ヘッドに接続された前記チューブは、前記ヘッドから前記第二方向の他方に延びてもよい。この場合、第二方向の一方側の装着部に装着されたヘッドに接続したチューブは、第二方向の他方側の装着部に装着されたヘッドと干渉しにくい。よって、液体吐出装置は、装着部に対してヘッドを容易に着脱できる。
前記液体吐出装置は、前記ヘッドを制御する基板と、前記基板と前記ヘッドとを接続するケーブルとを備え、前記ケーブルは、複数の前記装着部に装着されたすべての前記ヘッドから前記第二方向の一方または他方であってそれぞれ同じ方向に延びてもよい。この場合、各ケーブルがヘッドから同じ方向に延びるので、液体吐出装置はケーブルの取り扱いがしやすい。
プリンタ1の斜視図である。 プリンタ1の内部構造を示す斜視図である。 プリンタ1の内部構造を示す平面図である。 図3の領域W1の拡大図である。 図4の領域W2において、キャップ41によってキャッピングされている状態を示す拡大図である。 装着部61にヘッド31が装着される過程を示す斜視図である。 アーム71が解除位置にある場合の図5のA-A線矢視方向の断面斜視図である。 アーム71が固定位置にある場合の図5のA-A線矢視方向の断面斜視図である。
図面を参照して、本発明の一実施形態に係るプリンタ1を説明する。図1の上方、下方、左下方、右上方、右下方、および左上方が、それぞれ、プリンタ1の上方、下方、前方、後方、右方、および左方である。図1の上下方向は鉛直方向である。本実施形態において図面中の機械的要素は、実際のスケールを示す。
図1に示すプリンタ1はインクジェットプリンタであり、布帛、紙等の印刷媒体にインクを吐出して印刷を行う。プリンタ1は、白、黒、イエロー、シアン、およびマゼンタの5色のインクを用いて、印刷媒体にカラー画像を印刷できる。
以下では、5色のインクのうち白色のインクを白インクといい、黒、シアン、イエロー、およびマゼンタの4色のインクを総称してカラーインクという。白インクとカラーインクとを総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、単にインクという。白インクは画像の白色を表す部分として、または他の色のインクの下地として印刷に用いられる。カラーインクは、印刷媒体に直接、または白インクによる下地の上に吐出され、カラー画像の印刷に用いられる。
図1を参照し、プリンタ1の外観構成を説明する。プリンタ1は筐体10と蓋11とを備える。筐体10は正面視U字状である。筐体10には開口部13が形成される。開口部13は筐体10の前面から後方に延びる。蓋11は筐体10の上側に設けられ、蓋11の後端を軸として回転することで、筐体10の上面を覆う位置と筐体10の上面を開放する位置とに開閉できる。
筐体10の前面のうち開口部13の右側には、操作ボタン15と表示画面16とが設けられる。操作ボタン15は、作業者による操作に応じて各種情報をプリンタ1に入力する。表示画面16は各種情報を表示する。したがって、作業者はプリンタ1の前側でプリンタ1を操作する。すなわち、本実施形態ではプリンタ1の前側がプリンタ1の正面である。
開口部13内にはプラテン12が配置される。プラテン12は板状であり、支持部14によって下方から前後方向に移動可能に支持される。支持部14は開口部13内で図2に示す枠体2に固定される。プラテン12は、副走査モータ(図示略)の駆動により前後方向に移動する。したがって、本実施形態では前後方向が副走査方向となる。
プラテン12は、前方に移動することで筐体10の前面よりも前側、つまり前シャフト21よりも前まで突出でき、且つ後方に移動することで筐体10内において後シャフト22よりも後側まで移動できる。作業者は、プラテン12が筐体10の前面よりも前側に突出した状態で、プラテン12の上面に印刷媒体を配置する。筐体10の右側には収納部17が設けられる。収納部17には複数のカートリッジ18が前側から収納される。各カートリッジ18内には印刷に使用されるインク等の各種液体が入っている。
図2、図3を参照し、プリンタ1の内部構造を説明する。図2に示すように、図1に示す筐体10の内部には枠体2が設けられる。枠体2は前後方向に延びる複数のシャフト、左右方向に延びる複数のシャフト、上下方向に延びる複数のシャフトで格子状に構成される。枠体2の上端にはガイドシャフト20が固定される。ガイドシャフト20は前シャフト21、後シャフト22、左シャフト23、および右シャフト24で構成される。
前シャフト21は枠体2の前端部に配置され、枠体2の左端部から右端部まで左右方向に延びる。後シャフト22は枠体2の前後方向の略中央に配置され、枠体2の左端部から右端部まで左右方向に延びる。左シャフト23は枠体2の左端部に配置され、前シャフト21の左端から後シャフト22の左端までの前後方向に延びる。右シャフト24は枠体2の右端部に配置され、前シャフト21の右端から後シャフト22の右端まで前後方向に延びる。
前シャフト21および後シャフト22はキャリッジ6を支持する。キャリッジ6は板であり、前シャフト21から後シャフト22まで延びる。図3に示すように、キャリッジ6には六つの装着部61~66が設けられる。装着部61~66は、それぞれ、後述のヘッドが装着される領域であり、キャリッジ6を上下方向に貫通する開口と開口の周りとを含む。装着部61~66の平面視の形状は、ヘッドの平面視の外形形状に対応する。
装着部61、62、63はキャリッジ6の右部に配置され、装着部61、62、63の順で後側から前側に向かって一列に並ぶ。装着部64、65、66は装着部61、62、63の列の左側に配置され、装着部64、65、66の順で後側から前側に向かって一列に並ぶ。
装着部61~66のそれぞれにはヘッドが装着可能である。図2は、装着部にヘッドが装着された状態の一例を示し、装着部61~66のそれぞれにヘッド31~36が装着された状態を示す。以下では図2の状態を前提とする。装着部61~66のそれぞれにヘッド31~36が装着された状態で、キャリッジ6はヘッド31~36とプラテン12との間の上下方向の距離、すなわちヘッド31~36と印刷媒体との間の上下方向の距離を一定に維持する。
ヘッド31、34には、それぞれ、白インクのカートリッジ18から白インクが供給される。ヘッド32、35には、それぞれ、抜染剤のカートリッジ18から抜染剤が供給される。抜染剤は印刷媒体の色を抜くための液体である。ヘッド33、36には、それぞれ、カラーインクのカートリッジ18からカラーインクが供給される。
図2、図3に示すように、キャリッジ6の後端部には駆動ベルト98が連結する。駆動ベルト98は後シャフト22上に設けられ、左右方向に延びる。駆動ベルト98の左端部は主走査モータ99に連結する。主走査モータ99は後シャフト22の左端部の上側に設けられる。主走査モータ99が駆動することで、駆動ベルト98は、キャリッジ6を前シャフト21および後シャフト22に沿って左右方向に移動させる。したがって、本実施形態では、左右方向が主走査方向となる。図2、図3は、キャリッジ6が移動範囲の右端に位置する状態を示す。
上記構成によれば、プリンタ1は、副走査モータ(図示略)の駆動によってプラテン12を前後方向(副走査方向)に移動させ、主走査モータ99の駆動によってキャリッジ6を左右方向(主走査方向)に移動させることで、印刷媒体をヘッド31~36に対して前後方向および左右方向に搬送する。プリンタ1は、印刷媒体をヘッド31~36に対して前後方向および左右方向に搬送しながらヘッド31~36から各種液体を吐出する。詳細には、プリンタ1は、まず、ヘッド32、35から抜染剤を吐出して印刷媒体から色を抜く。または、プリンタ1は、まず、ヘッド31、34から白インクを吐出して印刷媒体に下地を形成する。プリンタ1は、印刷媒体の色が抜かれた部分または形成された下地の上に、ヘッド33、36からカラーインクを吐出してカラー画像を印刷する。なお、プリンタ1は、白インクも抜染剤も吐出してもよい。
図4を参照し、装着部61~66の位置関係の詳細を説明する。装着部61~63は、前後方向に隣り合うそれぞれの間に所定間隔を有する。同様に、装着部64~66は、前後方向に隣り合うそれぞれの間に所定間隔を有する。
装着部64は装着部61に対して前方にずれ、左右方向において装着部61の前部と重なる。すなわち、装着部64の後端は前後方向において装着部61の前端と装着部61の後端との間に位置する。装着部65と装着部62との位置関係および装着部66と装着部63との位置関係も、それぞれ装着部64と装着部61との位置関係と同じである。
装着部62は装着部64に対して前方にずれ、左右方向において装着部64とは重ならない。すなわち、装着部62の後端は装着部64の前端よりも前側に位置する。装着部63と装着部65との位置関係も、装着部62と装着部64との位置関係と同じである。
図4~図6を参照し、ヘッド31~36の詳細構造を説明する。ヘッド31~36の構造はいずれも同じなので、ヘッド31の構造を説明し、ヘッド32~36の説明は省略または簡略化する。
図5、図6に示すように、ヘッド31はヘッド本体311と基準板312とを備える。ヘッド本体311は略直方体状である。ヘッド本体311の下面にはノズル面310が形成される。ノズル面310には、前後方向に複数並んだノズルの列が左右方向に複数並ぶ。ヘッド31は図1に示すカートリッジ18から供給される白インクをノズル面310の各ノズルから吐出する。
基準板312はヘッド本体311の上下方向の略中央に設けられ、ヘッド本体311の前面、後面、左面、右面の各側面からそれぞれ外側に向かって突出する。図6に示すように、基準板312の下面には接触部313が設けられる。
図5に示すように、基準板312の前端のうち左右方向の略中央から接触部314が前方に延び、左方に突出する。基準板312の後端のうち左右方向の略中央から接触部315が後方に延び、左方に突出する。基準板312の前端のうち接触部314よりも右方から接触部316が前方に突出する。
図6に示すように、基準板312の右端のうち前後方向の略中央には切り欠き317が設けられる。切り欠き317は傾斜面318と接続面319とを含む。傾斜面318は基準板312の右端から左方に向かうにつれて後方に延び、ヘッド本体311の右側まで延びる。接続面319は傾斜面318の左端から右方に向かうにつれて後方に延び、基準板312の右端まで延びる。
図4に示すように、ヘッド31~36の上面の後端部には、それぞれ、供給チューブ51~56の一端と循環チューブ81~86の一端とが接続する。供給チューブ51~53および循環チューブ81~83は、それぞれ、ヘッド31~33から右方に延びる。供給チューブ54~56および循環チューブ84~86は、それぞれ、ヘッド34~36から左方に延びる。供給チューブ51~58の他端および循環チューブ81~86の他端は供給流路(図示略)を介して図1に示す各カートリッジ18に接続する。
印刷が行われる場合には、各カートリッジ18から供給された液体が、それぞれ、供給チューブ51~56の中を流れてヘッド31~36に供給される。液体の循環が行われる場合には、各カートリッジ18から供給された液体が、それぞれ、供給チューブ51~56の中をヘッド31~36に向かって流れ、ヘッド31~36から吐出されることなく、循環チューブ81~86の中を流れて各カートリッジ18に戻る。液体の循環は、インクに含まれる成分の沈降の解消等、インクの流動性を維持するために行われる。
ヘッド31~33の右側には基板ボックス9が設けられる。基板ボックス9の中には基板90が配置される。図4は基板ボックス9で隠れた基板90を破線で示す。基板90はCPU、ROM、RAM(図示略)等を備え、ヘッド31~36の動作を制御する。
ヘッド31~36の前面には、それぞれ、ケーブル91~96の一端が接続する。ケーブル91~96は、それぞれ、ヘッド31~36から右方に延びる。ケーブル91~96のそれぞれの他端は基板90に接続する。ケーブル91~96はフレキシブルフラットケーブル(FFC)であり、それぞれ、基板90からの制御信号をヘッド31~36に伝える。図5は説明の便宜上、供給チューブ51およびケーブル91の図示を省略する。
図2、図3、図5を参照し、キャップ機構4を説明する。図2、図3に示すように、キャップ機構4は図1に示す筐体10内の左部に設けられ、六つのキャップ41~46とキャップ支持部47とを備える。キャップ41~46は、キャリッジ6の移動経路よりも下方、且つプラテン12の移動経路よりも左方に設けられる。キャップ41~46のそれぞれの位置関係は、装着部61~66のそれぞれの位置関係と同じである。キャップ41~46は、それぞれ、平面視矩形状であり、キャップ支持部47によって下方から支持される。キャップ支持部47はキャップ41~46を上下方向に移動可能である。
図3に示すように、キャップ41の下側には四つのバネ481~484が設けられる。図3は、キャップ41で隠れた四つのバネ481~484を破線で示す。四つのバネ481~484は、それぞれ、キャップ41の四隅を下方から上方に向けて付勢する。図示しないが、キャップ42~46のそれぞれの下側にも四つのバネが設けられる。
上記構成によれば、図5に示すように、キャリッジ6が移動範囲の左端まで移動すると、ヘッド31がキャップ41の上方に配置される。図5は、キャリッジ6が移動範囲の左端に位置する状態を示し、ヘッド31で隠れたキャップ41、四つのバネ481~484、およびノズル面310を破線で示す。ヘッド31がキャップ41の上方に配置された状態でキャップ支持部47が上方に移動すると、キャップ41がヘッド31のノズル面310を下方から覆ってキャッピングする。同様に、図3に示すキャップ42~46がそれぞれ図3に示すヘッド32~36の各ノズル面(図示略)を下方から覆ってキャッピングする。
この場合、バネ481~484は、それぞれ、キャップ41をヘッド31の下面に付勢する。同様に、キャップ42~46もそれぞれヘッド32~36の下面に付勢される。これにより、キャップ41~46の縁がそれぞれヘッド31~36の下面に密着するので、キャップ41~46の縁とヘッド31~36の下面との間に隙間が生じることが抑制される。プリンタ1は、印刷が行われていない間、インクおよび抜染剤の乾燥を抑制するためにキャップ41~46によるキャッピングを行う。
図4~図8を参照し、装着部61~66周りの詳細構造を説明する。図4に示すように装着部61~66周りの構造はいずれも同じなので、装着部61周りの構造を説明し、装着部62~66周りの構造の説明は省略または簡略化する。
装着部61~66のそれぞれには係合板651~656とアーム71~76とが設けられる。係合板651~656は、それぞれ、装着部61の左側において前後方向の略中央に位置する。係合板651~656はキャリッジ6から上方に延びる。図6に示すように、係合板651の上端部には係合孔650が設けられる。係合板652~656の構造は係合板651の構造と同じである。
図4に示すように、アーム71~76は、それぞれ、装着部61において前後方向の略中央に位置する。アーム71~76の構造はいずれも同じなので、アーム71の構造を説明し、アーム72~76の構造の説明は省略する。図6、図7に示す後述の解除位置にあるアーム71を基準としてアーム71の構造を説明する。
図6、図7に示すように、アーム71は背面視で略L字状であり、基端部711と延出部712と先端部713とを備える。基端部711は装着部61の開口の右端部から右斜め上方に延びる。基端部711の下端部は左方に開口し、キャリッジ6に固定される。詳細には、基端部711は軸710によって支持される。軸710は装着部61の開口の右端部に設けられ、前後方向に延びる。
軸710には左右押さえバネ714が装着される。左右押さえバネ714はねじりコイルバネである。左右押さえバネ714の一端部718は基端部711の下端部の開口から左方に露出する。
延出部712は基端部711の上端部から左斜め上方に延びる。延出部712の左端部と右端部はそれぞれ下方に開口する。延出部712内には上下押さえバネ715が設けられる。上下押さえバネ715は正面視でW字状の板バネである。以下では、上下押さえバネ715の二つの底部のうち右側を右押さえ部716といい、左側を左押さえ部717という。右押さえ部716は延出部712の右端部の開口から下方に突出する。左押さえ部717は延出部712の左端部の開口から下方に突出する。先端部713は延出部712の左端部から左方にフック状に延びる。
上記構成によれば、アーム71は軸710周りに回転することで、図5、図8に示す固定位置と図6、図7に示す解除位置とに移動できる。図5、図8に示すように、アーム71は固定位置において、装着部61に装着されたヘッド31を、装着部61に対して前後左右上下方向に固定する。この場合、先端部713は係合孔650に係合する。図6、図7に示すように、アーム71は解除位置において、装着部61に対するヘッド31の固定を解除する。この場合、作業者はヘッド31を装着部61に対して着脱できる。
図5、図6に示すように、装着部61周りには三つの調整部材67~69と受部610と三つのピン620、630、640とが設けられる。調整部材67は装着部61の左斜め前側に固定される。調整部材67の右面には複数の溝が形成される。調整部材67の複数の溝は、それぞれ、上下方向に延び、後述の受部621の回転中心を中心とした円弧状に並ぶ。
調整部材68は装着部61の左斜め後側に固定される。調整部材68の右面には複数の溝が形成される。調整部材68の複数の溝は、それぞれ、上下方向に延び、後述の受部631の回転中心を中心とした円弧状に並ぶ。
調整部材69は装着部61の右斜め前側に固定される。調整部材69の後面には複数の溝が形成される。調整部材69の複数の溝は、それぞれ、上下方向に延び、後述の受部641の回転中心を中心とした円弧状に並ぶ。
受部610は装着部61のうち開口の周囲の上面である。ピン620は装着部61の開口の前側のうち左右方向の中央よりも左側に設けられ、受部621と回転部622とを備える。受部621は平面視円形状であり、装着部61に回転可能に支持される。受部621の回転中心は受部621の円の中心からずれている。したがって、受部621が回転すると受部621の外周の径方向の位置が変化する。回転部622は受部621に固定され、受部621から略前方に延びる。回転部622の前端は調整部材67の複数の溝のいずれかに嵌まる。作業者は回転部622を操作して受部621を回転させることができる。
ピン630は、装着部61の開口の後側のうち左右方向の中央よりも左側に設けられ、受部631と回転部632とを備える。ピン640は、装着部61の開口の前側のうちピン620よりも右側に設けられ、受部641と回転部642とを備える。ピン630、640の構造はピン620と同じなので、ピン630、640の構造の説明は省略する。
図5~図8を参照し、ヘッド31の装着部61への固定方法を説明する。図6に示すように、作業者は、アーム71が解除位置にある状態で、ノズル面310が下方を向くように、且つ切り欠き317が右方を向くようにしてヘッド本体311を装着部61の開口に挿入することで、ヘッド31を装着部61に装着する。
図7に示すように、ヘッド本体311のうち基準板312よりも下側の部分は、装着部61の開口から下方に突出する。接触部313は受部610と接触する。切り欠き317は基端部711の開口に左側から対向する。図5に示すように、接触部314は受部621に右側から対向する。接触部315は受部631に右側から対向する。接触部316は受部641に後側から対向する。
作業者は、アーム71を図7に示す解除位置から図8に示す固定位置に向けて、軸710周りに正面視で反時計回り方向に回転させる。この場合、まず、左右押さえバネ714の一端部718が傾斜面318の右端部に接触し、傾斜面318の左端部に向けて傾斜面318を左方に押圧しながら移動する。これにより、アーム71の回転に伴う左右押さえバネ714の左方への付勢力が左方および前方に分力されてヘッド31に作用する。このため、ヘッド31が左方および前方に移動して、図5に示すように、接触部314が受部621に右方から押圧され、接触部315が受部631に右方から押圧され、接触部316が受部641に後方から押圧される。これにより、装着部61に対してヘッド31が左右方向および前後方向に位置決めされる。
図8に示すように、左右押さえバネ714の一端部718が傾斜面318に接触した後、アーム71の回転に応じて、上下押さえバネ715のうち右押さえ部716がヘッド本体311の上面を上方から押圧する。その後、上下押さえバネ715のうち左押さえ部717がヘッド本体311の上面を上方から押圧する。すなわち、上下押さえバネ715は右押さえ部716と左押さえ部717の二箇所でヘッド本体311の上面のうち位置P1、P2を下方に押圧する。位置P1、P2は、それぞれ、右押さえ部716および左押さえ部717がヘッド本体311を押圧する位置を示す。
図5に示すように、本実施形態では位置P1、P2はキャップ41によってヘッド31がキャッピングされた状態で、平面視で四つのバネ481~484によって囲まれる矩形領域D内に位置する。
図8に示すように、アーム71が上下押さえバネ715でヘッド31を下方に押圧することで、接触部313が受部610に押圧される。これにより、装着部61に対してヘッド31が上下方向に位置決めされる。
以上により、アーム71の固定位置への移動が完了する。すなわち、作業者がアーム71を解除位置から固定位置に移動させるだけで、ヘッド31は装着部61に対して前後左右上下の全方向に固定される。作業者は、先端部713を係合孔650に引っ掛けて、アーム71を固定位置に固定する。
本実施形態ではアーム71が図8に示す固定位置にある場合、上下押さえバネ715とヘッド31との間の静止摩擦力が左右押さえバネ714によるヘッド31への付勢力よりも小さい。このため、図5に示すように、この状態で作業者が例えば回転部622を回転させると、受部621の右端の左右方向の位置の変位に伴って、接触部314、315、316が受部621、631、641に接触した状態を維持するようにヘッド31が移動する。作業者が回転部632、642を回転させた場合も同様に、接触部314、315、316に受部621、631、641に接触した状態を維持するようにヘッド31が移動する。よって、作業者はアーム71を解除位置に移動させることなく、固定位置にある状態でヘッド31の前後左右方向の位置および水平方向の向きを微調整できる。
図8に示すように、アーム71が固定位置にある状態で作業者が先端部713を係合孔650から外すと、上下押さえバネ715の付勢力によってアーム71が軸710周りに正面視で時計回り方向に回転するように反発する。よって、作業者はアーム71を図8に示す固定位置から図7に示す解除位置に容易に移動させることができる。
以上説明したように、本実施形態では装着部61にヘッド31が装着された状態でアーム71が解除位置から固定位置に移動されると、ヘッド31が装着部61に対して前後左右上下の全方向に固定される。すなわち、作業者はアーム71を解除位置から固定位置に移動させるだけでヘッド31を装着部61に対して前後左右上下の全方向に固定できる。よって、プリンタ1はヘッド31を装着部61に容易に固定できる。さらに、作業者はアーム71を固定位置から解除位置に移動させるだけで、ヘッド31の交換、メンテナンス等の作業を容易に行うことができる。
アーム71がキャリッジ6に固定されているので、作業者はアーム71を容易に取り扱うことができる。さらに、装着部61とアーム71とがいずれもキャリッジ6に設けられているので、プリンタ1はアーム71が固定される部材をキャリッジ6とは別に備えなくてもよい。
アーム71が軸710周りに回転して解除位置から固定位置に移動する場合において、上下押さえバネ715がヘッド31を上方から押圧し、左右押さえバネ714がヘッド31を右方から押圧する。このため、アーム71は軸710周りに回転するだけで、解除位置と固定位置とに移動できる。よって、プリンタ1はヘッド31を装着部61に容易に固定できる。
アーム71が解除位置から固定位置に移動する場合、左右押さえバネ714が右方から傾斜面318を押圧する。これにより、アーム71がヘッド31を左方に押す力が、左方への力と前方への力とに傾斜面318によって分力される。このため、アーム71にはヘッド31を前方に押圧する構成が左右押さえバネ714以外に設けられる必要がない。よって、プリンタ1は簡易な構成でヘッド31を装着部61に固定できる。
ノズル面310がキャップ41によって下方からキャッピングされると、ヘッド31には四つのバネ481~484による上方への力と、アーム71による下方への力が作用する。位置P1、P2がいずれも矩形領域D内に位置するので、アーム71による下方への力とバネ481~484による上方への力とによる回転モーメントの発生が抑制される。よって、プリンタ1は、ノズル面310がキャップ41によってキャッピングされた場合にキャップ41がヘッド31からずれることを抑制できる。
三つの装着部61~63が前後方向に並ぶ。軸710が前後方向に延びるので、アーム71が固定位置と解除位置とに移動してもアーム71の前後方向の位置は変わらない。アーム72、73も同様に、固定位置と解除位置とに移動しても前後方向の位置は変わらない。このため、アーム71~73が固定位置と解除位置とに移動しても互いに干渉しにくい。よって、アーム71~73がそれぞれの移動を阻害しにくいので、プリンタ1はヘッド31~33を装着部61~63に容易に固定できる。アーム74~76も同様に、それぞれの移動を阻害しにくいので、プリンタ1はヘッド34~36を装着部64~66に容易に固定できる。
上述したように、アーム71、74が固定位置と解除位置とに移動してもアーム71、74の前後方向の位置は変わらない。さらに、二つの装着部61、64が前後方向にずれている。このため、アーム71、74の一方が固定位置と解除位置とに移動してもアーム71、74の他方に干渉しにくい。よって、アーム71、74がそれぞれの移動を阻害しにくいので、プリンタ1はヘッド31、34を装着部61、64に容易に固定できる。アーム72、75、アーム73、76も同様に、それぞれの移動を阻害しにくいので、プリンタ1はヘッド32、33、35、36を装着部62、63、65、66に容易に固定できる。
装着部61が装着部64に対して後方にずれているので、装着部64の右側且つ装着部61の前側には領域が生じる。プリンタ1は、この領域をアーム74の移動領域として有効活用できる。
ヘッド31~33およびヘッド34~36がそれぞれ左右方向に並び、且つ供給チューブ51~53がヘッド31~33から右方に延び、供給チューブ54~56がヘッド34~36から左方に延びる。このため、供給チューブ51~53はヘッド34~36と干渉しにくく、供給チューブ54~56はヘッド31~33と干渉しにくい。よって、プリンタ1は、装着部61~66に対してヘッド31~36を容易に着脱できる。循環チューブ84~86も供給チューブ51~53と同様に延びるので、プリンタ1は、装着部61~66に対してヘッド31~36をさらに容易に着脱できる。
ケーブル91~96がそれぞれヘッド31~36から右方に延びる。基板90がキャリッジ6の左右方向の一方にのみ設けられており、各ケーブル91~96がヘッド31~36から同じ方向に延びるので、作業者はケーブル91~96の取り扱いがしやすい。このため、作業者はケーブル91~96のヘッド31~36および基板90への接続、ケーブル91~96のメンテナンス等の作業を容易に行うことができる。
ヘッド31、32との前後方向間に所定間隔が設けられているので、ケーブル91と供給チューブ52とが互いに干渉しにくい。同様にケーブル92、94、95はそれぞれ供給チューブ53、55、56と干渉しにくい。よって、プリンタ1はケーブル91、92、94、95および供給チューブ52、53、55、56の取り扱いがしやすい。プリンタ1は同様に循環チューブ82、83、85、86の取り扱いがしやすい。
ヘッド34がヘッド31に対して前方にずれているので、ケーブル91、94が互いに干渉しにくい。同様にケーブル92、95も互いに干渉しにくく、ケーブル93、96も互いに干渉にしにくい。よって、プリンタ1はケーブル91~96の取り扱いがしやすい。
ケーブル91がヘッド31の前端部に接続し、供給チューブ51がヘッド31の後端部に接続する。アーム71はヘッド31のうちケーブル91と供給チューブ51との前後方向間に設けられる。さらに、ケーブル91、供給チューブ51、アーム71がいずれも左右方向に延びる。このため、アーム71は軸710周りに回転してもケーブル91および供給チューブ51と干渉しにくい。よって、プリンタ1はヘッド31を装着部61に容易に固定できる。同様に、プリンタ1はヘッド32~36を装着部62~66に容易に固定できる。
上記実施形態において、インク、抜染剤が本発明の「液体」に相当する。ヘッド31~36が本発明の「ヘッド」に相当する。装着部61~66が本発明の「装着部」に相当する。前後方向が本発明の「第一方向」に相当する。左右方向が本発明の「第二方向」に相当する。上下方向が本発明の「第三方向」に相当する。アーム71~76が本発明の「アーム」に相当する。
キャリッジ6が本発明の「板」に相当する。前後方向が本発明の「軸方向」に相当する。軸710が本発明の「軸」に相当する。上方が本発明の「第三方向の一方」に相当する。上下押さえバネ715が本発明の「第一押圧部」に相当する。左右方向が本発明の「直交方向」に相当する。右方が本発明の「直交方向の一方」に相当する。左右押さえバネ714が本発明の「第二押圧部」に相当する。左方が本発明の「直交方向の他方」に相当する。前方が本発明の「軸方向の一方」に相当する。後方が本発明の「軸方向の他方」に相当する。傾斜面318が本発明の「傾斜面」に相当する。
ノズル面310が本発明の「ノズル面」に相当する。下方が本発明の「第三方向の他方」に相当する。キャップ41~46が本発明の「キャップ」に相当する。バネ481~484が本発明の「弾性部材」に相当する。供給チューブ51~56が本発明の「チューブ」に相当する。基板90が本発明の「基板」に相当する。ケーブル91~96が本発明の「ケーブル」に相当する。
本発明は上記実施形態から種々変更できる。以下説明する各種変形例は、矛盾が生じない限りそれぞれ組み合わせ可能である。本発明はプリンタ1に限定されず、例えば前処理剤吐出装置にも適用できる。前処理剤吐出装置は、前処理剤を吐出するためのヘッドを備える。前処理剤はインクの定着、発色等を向上させるための液体であり、印刷前の媒体に吐出される。
上記実施形態において、上下押さえバネ715は二箇所でヘッド31を押圧するが、一箇所でヘッド31を押圧してもよいし、三箇所以上でヘッド31を押圧してもよい。上下押さえバネ715は板バネに限定されず、圧縮コイルバネ、皿バネ等でもよい。同様に、左右押さえバネ714もねじりコイルバネに限定されない。さらに、上下押さえバネ715、左右押さえバネ714の代わりにスポンジ、ゴム等の弾性部材が採用されてもよい。上下押さえバネ715、左右押さえバネ714は省略されてもよい。すなわち、アーム71は、左右押さえバネ714を介さず傾斜面318に直接接触してヘッド31を左方および前方に押してもよいし、上下押さえバネ715を介さずヘッド本体311に直接接触してヘッド31を下方に押してもよい。
上記実施形態において軸710は左右方向に延びてもよい。この場合、軸710は例えば装着部61の前側または後側に設けられればよい。同様に、軸710は左右方向および前後方向に対して斜めに延びてもよいし、上下方向に延びてもよい。上記実施形態では、すべてのアーム71~76において軸が延びる方向および配置される位置が同じであるが、それぞれ異なっていてもよい。
上記実施形態において軸710は省略されてもよい。例えば装着部61の四隅から上下方向に延びる軸が設けられ、アーム71は四つの軸によって上下方向に移動可能に支持されてもよい。アーム71はキャリッジ6とは別の部材に固定されてもよい。
上記実施形態においてバネ481~484の個数は四つに限定されず、一つでも二つでもよいし、省略されてもよい。バネは、キャッピングを安定させるために三つ以上の複数個設けられることが好ましい。例えばバネ481~484の代わりに一つのバネが設けられ、一つのバネによってキャップ41の複数箇所(例えば3箇所以上)が押圧されてもよい。バネ481~484の代わりにスポンジ、ゴム等の弾性部材が採用されてもよい。バネ481~484は省略されてもよい。
上記実施形態では装着部61~66の全部にヘッド31~36が装着された。これに対し、ヘッド31~36のいずれか、例えばヘッド31、33、34、36のみが装着部61、63、64、66に装着されてもよいし、一つが装着部61~66のいずれかに装着されてもよい。各ヘッド31~36が吐出する液体の種類も上記実施形態に限定されず、例えばヘッド31がカラーインクを吐出してもよいし、抜染剤を吐出してもよい。さらに、各種液体も、上記実施形態に限定されず、白インク、カラーインク、蛍光色等の特色インク、抜染剤、前処理剤等、種々の液体が考えられる。各種液体は、カートリッジ18からではなく、タンクからヘッド31~36に供給されてもよい。
装着部61~66の個数も六つに限定されず、少なくとも一つあればよい。例えばプリンタ1は装着部61~63の列と装着部64~66の列の二列のうち一列だけを備えてもよいし、三列以上備えてもよいし。この列は三つの装着部で構成されなくてもよく、二つの装着部で構成されてもよいし、四つ以上の装着部で構成されてもよい。装着部は、前後方向および左右方向のうち左右方向にのみ複数並んでもよい。例えば、装着部が左右方向に複数並ぶ場合には、キャリッジ6はプラテン12に対して左右方向に移動しなくてもよい。
上記実施形態では装着部62は装着部64に対して前方にずれ、左右方向において装着部64とは重ならない。これに対し、装着部62は装着部64に対して後方にずれてもよいし、左右方向において装着部64と重なってもよい。装着部63と装着部65との位置関係も、装着部62と装着部64との位置関係と同様に変更できる。
上記実施形態では供給チューブ51~53および供給チューブ54~56は、それぞれ、ヘッド31~33およびヘッド34~36から反対方向に延びる。これに対し、供給チューブ51~56はいずれもヘッド31~36から同じ方向、例えば左方または右方に延びてもよいし、前後方向または上下方向に延びてもよい。左右方向に三つ以上の装着部が並ぶ場合、最も左側の装着部に装着されたヘッドに接続された供給チューブは左側に延び、最も右側の装着部に装着されたヘッドに接続された供給チューブは右側に延びることが好ましい。詳細には、左右方向の中央よりも左側の装着部に装着されたヘッドに接続された供給チューブは左側に延び、左右方向の中央よりも右側の装着部に装着されたヘッドに接続された供給チューブは右側に延びることが好ましい。循環チューブ81~86についても供給チューブ51~56と同様に変更できる。
上記実施形態において基板90はキャリッジ6の右側ではなく、左側、前側、後側、上側、または下側に設けられてもよい。上記実施形態では基板90は一つであるが、複数の基板、例えば基板がもう一つ設けられてもよい。もう一つの基板は、例えば装着部64~66の左側に設けられてもよい。この場合、例えばケーブル94~96は、それぞれ、ヘッド34~36から左方に延びて、基板90の代わりにもう一つの基板に接続してもよい。すなわち、ケーブル91~96は同じ方向に延びていなくてもよい。ケーブル91~96は前後方向または上下方向に延びてもよい。
上記実施形態では、プリンタ1の前後方向、左右方向、上下方向が、それぞれ、本発明の「第一方向」、「第二方向」、「第三方向」として説明した。これに対して、本発明の「第一方向」、「第二方向」、「第三方向」は、前後方向、左右方向、上下方向の組み合わせのいずれでもよい。
1 プリンタ
6 キャリッジ
31~36 ヘッド
51~58 供給チューブ
61~66 装着部
71~76 アーム
90 基板
91~96 ケーブル
318 傾斜面
481~484 バネ
710 軸
714 左右押さえバネ
715 上下押さえバネ

Claims (7)

  1. 液体を吐出するヘッドが装着される装着部と、
    前記装着部に装着された前記ヘッドを、前記装着部に対して、互いに直交する第一方向、第二方向、および第三方向に固定する固定位置と、前記装着部に対する前記ヘッドの固定を解除する解除位置とに移動可能なアームと
    を備え
    前記装着部は、前記ヘッドと印刷媒体との距離を一定に維持する板に設けられ、
    前記アームの一端は、前記板に固定され、
    前記アームは、
    前記板に設けられた、前記第一方向および前記第二方向のいずれか一方である軸方向に延びる軸周りに回転することで前記固定位置と前記解除位置とに移動可能であり、
    前記解除位置から前記固定位置に移動する場合において、前記ヘッドを前記第三方向の一方から押圧する第一押圧部と、前記ヘッドを前記第一方向および前記第二方向のいずれか他方である直交方向の一方から押圧する第二押圧部とを有し、
    前記ヘッドは、前記直交方向の一方から他方に向かうにつれて前記軸方向の一方から他方に延びる傾斜面を有し、
    前記第二押圧部は、前記解除位置から前記固定位置に移動する場合、前記直交方向の一方から前記傾斜面を押圧することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 液体を吐出するヘッドが装着される装着部と、
    前記装着部に装着された前記ヘッドを、前記装着部に対して、互いに直交する第一方向、第二方向、および第三方向に固定する固定位置と、前記装着部に対する前記ヘッドの固定を解除する解除位置とに移動可能なアームと
    を備え、
    前記装着部は、前記ヘッドと印刷媒体との距離を一定に維持する板に設けられ、
    前記アームの一端は、前記板に固定され、
    前記アームは、
    前記板に設けられた、前記第一方向および前記第二方向のいずれか一方である軸方向に延びる軸周りに回転することで前記固定位置と前記解除位置とに移動可能であり、
    前記解除位置から前記固定位置に移動する場合において、前記ヘッドを前記第三方向の一方から押圧する第一押圧部と、前記ヘッドを前記第一方向および前記第二方向のいずれか他方である直交方向の一方から押圧する第二押圧部とを有する液体吐出装置であって、
    前記液体吐出装置は、さらに、
    前記ヘッドに設けられたノズル面を前記第三方向の他方から覆うことが可能なキャップと、
    前記キャップを三箇所以上である複数箇所で前記第三方向の一方に付勢する弾性部材とを備え、
    前記アームが前記固定位置に位置する場合に前記第一押圧部が前記ヘッドを押圧する位置は、前記ヘッドが前記キャップと前記第三方向に重なる位置に位置したとき、前記ヘッドのうち前記第三方向から見て前記複数箇所で囲まれた領域内に位置することを特徴とする液体吐出装置。
  3. 前記第一方向に並んだ複数の前記装着部を備え、
    前記軸方向は、前記第一方向であることを特徴する請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  4. 液体を吐出するヘッドが装着される装着部と、
    前記装着部に装着された前記ヘッドを、前記装着部に対して、互いに直交する第一方向、第二方向、および第三方向に固定する固定位置と、前記装着部に対する前記ヘッドの固定を解除する解除位置とに移動可能なアームと
    を備え、
    前記装着部は、前記ヘッドと印刷媒体との距離を一定に維持する板に設けられ、
    前記アームの一端は、前記板に固定され、
    前記アームは、
    前記板に設けられた、前記第一方向および前記第二方向のいずれか一方である軸方向に延びる軸周りに回転することで前記固定位置と前記解除位置とに移動可能であり、
    前記解除位置から前記固定位置に移動する場合において、前記ヘッドを前記第三方向の一方から押圧する第一押圧部と、前記ヘッドを前記第一方向および前記第二方向のいずれか他方である直交方向の一方から押圧する第二押圧部とを有し、
    前記装着部は、前記第二方向に並んだ複数の前記装着部を備え、
    互いに前記第二方向に隣り合う一対の前記装着部は、互いに前記第一方向にずれた位置に配置され、
    前記軸方向は、前記第一方向であることを特徴とする液体吐出装置。
  5. 液体を吐出するヘッドが装着される装着部と、
    前記装着部に装着された前記ヘッドを、前記装着部に対して、互いに直交する第一方向、第二方向、および第三方向に固定する固定位置と、前記装着部に対する前記ヘッドの固定を解除する解除位置とに移動可能なアームと
    を備え、
    前記装着部は、前記ヘッドと印刷媒体との距離を一定に維持する板に設けられ、
    前記アームの一端は、前記板に固定され、
    前記アームは、
    前記板に設けられた、前記第一方向および前記第二方向のいずれか一方である軸方向に延びる軸周りに回転することで前記固定位置と前記解除位置とに移動可能であり、
    前記解除位置から前記固定位置に移動する場合において、前記ヘッドを前記第三方向の一方から押圧する第一押圧部と、前記ヘッドを前記第一方向および前記第二方向のいずれか他方である直交方向の一方から押圧する第二押圧部とを有し、
    前記装着部は、前記第一方向に複数並んだ前記装着部の列が、前記第二方向に複数並んで構成される複数の前記装着部を備え、
    互いに前記第二方向に隣り合う一対の前記装着部の列のうち一方における前記第一方向に複数並んだ前記装着部は、他方における前記第一方向に複数並んだ前記装着部に対して前記第一方向にずれた位置に配置され、
    前記軸方向は、前記第一方向であることを特徴とする液体吐出装置。
  6. 前記ヘッドに接続し、前記ヘッドに供給される前記液体が流れるチューブを備え、
    前記第二方向の一方側に位置する前記装着部に装着された前記ヘッドに接続された前記チューブは、前記ヘッドから前記第二方向の一方に延び、
    前記第二方向の他方側に位置する前記装着部に装着された前記ヘッドに接続された前記チューブは、前記ヘッドから前記第二方向の他方に延びることを特徴とする請求項4または5に記載の液体吐出装置。
  7. 液体を吐出するヘッドが装着される装着部と、
    前記装着部に装着された前記ヘッドを、前記装着部に対して、互いに直交する第一方向、第二方向、および第三方向に固定する固定位置と、前記装着部に対する前記ヘッドの固定を解除する解除位置とに移動可能なアームと
    を備え、
    前記装着部は、前記ヘッドと印刷媒体との距離を一定に維持する板に設けられ、
    前記アームの一端は、前記板に固定され、
    前記アームは、
    前記板に設けられた、前記第一方向および前記第二方向のいずれか一方である軸方向に延びる軸周りに回転することで前記固定位置と前記解除位置とに移動可能であり、
    前記解除位置から前記固定位置に移動する場合において、前記ヘッドを前記第三方向の一方から押圧する第一押圧部と、前記ヘッドを前記第一方向および前記第二方向のいずれか他方である直交方向の一方から押圧する第二押圧部とを有し、
    前記装着部は、前記第一方向に並んだ複数の前記装着部を備え、
    前記軸方向は、前記第一方向である液体吐出装置であって、
    前記液体吐出装置は、さらに、
    前記ヘッドを制御する基板と、
    前記基板と前記ヘッドとを接続するケーブルとを備え、
    前記ケーブルは、複数の前記装着部に装着されたすべての前記ヘッドから前記第二方向の一方または他方であってそれぞれ同じ方向に延びることを特徴とする液体吐出装置。
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