JP3912568B2 - 印字装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット式印字ヘッドが交換可能な印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、印字媒体に向けインクを吐出して印字する印字ヘッドと、該印字ヘッドを支持するヘッドホルダと、該ヘッドホルダが着脱可能に装着され前記印字媒体に沿って移動可能なキャリッジと、保護キャップにて印字ヘッドのノズル面を覆いインクの乾燥を防止する保護キャップ手段とを備える印字装置は知られている。
【0003】
かかる印字装置においては、印字ヘッドの寿命、故障等の理由から、印字ヘッドの交換する必要がある場合がある。例えば図18に示すように、印字ヘッド101を支持するヘッドホルダ102をキャリッジ103に着脱可能に装着する装着手段104を前記ヘッドホルダ102とキャリッジ103との間に設け、図19(a)(b)に示すように、ヘッドホルダ102を保護キャップ105に近づく方向にキャリッジ103に挿入した後、図19(c)に示すように、その挿入方向と直交する方向(図において下方)に回転することで、前記印字ヘッド101が正しく印字媒体上の印字位置に対向する正規位置となるように、前記ヘッドホルダ102をキャリッジ103に対し装着するようにしているものがある。このような装着手段104は、キャリッジ103の移動方向の両側において該キャリッジ103より突出する一対の壁部106の対向面側に形成されている凹所106aと、ヘッドホルダ102の両側壁部107に設けられ前記凹所106aに移動可能に挿入される凸部107aとを有し、これらの係合関係で、ヘッドホルダ102に上述したような動きをさせる構成とされている。
【0004】
ところで、このような装着手段を備えるものにおいて、キャリッジ103を印字媒体の経路と対向する位置へ移動させ、印字ヘッドを交換することも考えられるが、印字ヘッド101の交換の際には、印字ヘッド101を印字媒体経路に対し傾斜方向から上記正規位置よりも印字媒体経路に近づくようにキャリッジ103に挿入した後、正規位置に戻す方向に回転する必要があるのに、通常でも印字ヘッド101のノズル面と印字媒体経路との間の間隙が2mm程度しかないので、この部位では印字ヘッド101が衝突してしまい、交換することができない。そのため、そのような交換は、印字ヘッド101のノズル面が保護キャップ105と対向する位置にて行うようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に保護キャップ105は、印字ヘッド101のノズル面に密着するように前後方向および一定位置で傾くようにわずかの遊びをもって支持されており、前述したように、印字ヘッド101の交換を、印字ヘッド101のノズル面が保護キャップ105と対向する位置にて行うようにすると、ヘッドホルダ102をキャリッジ103に装着する際に、まず、図20(a)に示すように、印字ヘッド101を上記正規位置に対し傾斜した方向からヘッドホルダ103を挿入した際、印字ヘッド101のノズル面101aよりも上部に保護キャップ105が当たり、保護キャップ105がその当たった位置を中心に傾いて図20(b)に示すようにノズル面101aと平行になる。その後、印字ヘッド101を上記正規位置に向けるべくヘッドホルダ102を挿入方向と直交する方向に回転させると、印字ヘッド101のノズル面101aは図において上方に移動するが、保護キャップ105は一定位置にあるので、保護キャップ105が印字ヘッド101のノズル面101aを擦る。ノズル面101aにはインクを吐出する複数のノズルが開口しており、保護キャップ105およびノズル面101aに付着しているゴミ等をノズルに押し込むおそれがある。そのため、印字ヘッド101の交換のたびに、ノズルからインクとともにゴミを吸引排出する強力なパージが必要となり、場合によってはそのようなパージだけではゴミを取り除くことができない場合が生ずる。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、保護キャップにて印字ヘッドのノズル面を擦ることなく、印字ヘッドを交換することができる印字装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、印字媒体に向けインクを吐出して印字する印字ヘッドと、該印字ヘッドを支持するヘッドホルダと、該ヘッドホルダが着脱可能に装着され前記印字媒体に沿って移動可能なキャリッジと、保護キャップを有し該保護キャップにて印字ヘッドのノズル面を覆う保護キャップ手段とを備え、前記印字ヘッドのノズル面が前記保護キャップと対向する位置にて印字ヘッドの交換をする印字装置において、前記ヘッドホルダを前記保護キャップに近づく方向に前記キャリッジに挿入した後、その挿入方向と直交する方向に回転することで、前記印字ヘッドが印字媒体上の印字位置に正しく対向する正規位置となるように、前記ヘッドホルダを前記キャリッジに対し装着する装着手段を備え、前記保護キャップ手段は、前記保護キャップを、前記ヘッドホルダが前記キャリッジへ挿入される時の前記印字ヘッドのノズル面に向く第1の位置と、前記ヘッドホルダが前記正規位置に位置したときの前記印字ヘッドのノズル面に向く第2の位置との間で移動可能に支持し、さらに、前記第1の位置に位置付けられた前記保護キャップを前記第1の位置に留めるように保持するとともに、前記第2の位置に位置付けられた前記保護キャップを前記第2の位置に留めるように保持するものであり、前記ヘッドホルダが前記正規位置に位置するときに、前記印字ヘッドに対して前記保護キャップ手段を接離させる方向に移動させる退避手段を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項1の発明によれば、印字ヘッドの交換をする際に、保護キャップが、ヘッドホルダがキャリッジへ挿入される時の印字ヘッドのノズル面に向く第1の位置に位置付けられることとなるので、ヘッドホルダを前記保護キャップに近づく方向にキャリッジに挿入すると、印字ヘッドのノズル面が保護キャップと対向する。そして、その後、印字ヘッドを印字媒体上の印字位置に正しく対向する正規位置に向くべくその挿入方向と直交する方向に回転すると、印字ヘッドのノズル面が保護キャップと対向する状態を維持するように保護キャップが移動し、保護キャップはヘッドホルダが正規位置に位置したときの印字ヘッドのノズル面に向く第2の位置に位置付けられるので、印字ヘッドのノズル面を擦るということがない。
請求項2の発明は、請求項1の印字装置において、前記保護キャップ手段は、前記保護キャップを支持するキャップケーシングと、一端がキャップケーシングに回転可能に連結され、他端が本体ケーシングに連結される連結リンクと、前記本体ケーシングと前記キャップケーシングとの間に圧縮状態で介装されるスプリングと、前記キャップケーシングに形成された突出ピンと、前記本体ケーシングに形成され、前記スプリングの付勢力を受けた前記突出ピンが当接するストッパ部とからなり、前記保護キャップの移動を前記第1の位置と前記第2の位置の間に規制する規制手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項の発明は、請求項1又は2の印字装置において、前記保護キャップは、前記印字ヘッドと接触しながら前記ヘッドホルダの回転に追従して前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動するものである。
【0010】
請求項の発明によれば、ヘッドホルダを前記保護キャップに近づく方向にキャリッジに挿入した後、その挿入方向と直交する方向に回転する際に、保護キャップが、前記印字ヘッドと接触しながら前記ヘッドホルダの回転に追従して第2の位置に移動せしめられることから、保護キャップが印字ヘッドのノズル面を擦るということが起こらない。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れかの印字装置において、前記キャリッジに前記正規位置となるように装着された前記ヘッドホルダをロックするロック手段をさらに設けたことを特徴とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
【0050】
図1はキャリッジに搭載された印字ヘッド等を側面から見たもので、図の左側に印字媒体である印字用紙が垂直状態に位置する。同図において、左側を前側、右側を後側とする。
【0051】
キャリッジ1は、印字用紙と平行に延びるガイドロッド2及びガイドバー3に沿って摺動可能に支持され、モータによって駆動されるベルト等の周知の駆動手段によって、印字用紙に沿って移動可能とされている。その移動に伴い、印字ヘッド部材4の各印字ヘッド4a,4b,4c,4d(図3参照)は、その前端のノズル面に開口するノズルから印字用紙に向けてインクを吐出し、印字が行われることになる。尚、かかる印字装置においては、印字ヘッド4a〜4dの寿命、故障等の理由から、印字ヘッド4a〜4d(印字ヘッド部材4)を交換する必要がある場合が生ずるので、キャリッジ1が印字用紙に対向する領域を越えて移動し、印字ヘッド4a〜4dのノズル面が、後述の保護キャップ22a〜22dと対向する位置にて、印字ヘッド4a〜4dの交換が可能なるようになっている。
【0052】
キャリッジ1は、印字用紙にほぼ直交する方向に延びる基板部5を備え、キヤリッジ1の移動方向の両側においてその基板部5の印字用紙寄りに一対の側壁6,6が突出せしめられている。そして、その側壁6,6の間は、前後方向(即ち印字用紙方向)及びそれと反対方向に開放し、印字ヘッド4a〜4d(印字ヘッド部材4)を支持するヘッドホルダ7及び後述するインクカートリッジ8,9,10,11が着脱可能に装着される空間を形成している。即ち、一対の側壁6,6は、ヘッドホルダ7の着脱方向と直交する方向において、前記空間を存して平行に配置されている。
【0053】
前記一対の側壁6に連続して基板部5の前後方向中間部の両側に、図2にも示すように、一対の平面視ほぼ内向き「コ」字状の中間側壁12が設けられ、また、基板部5の印字用紙から離れた後端に印字用紙と平行な後部立上壁13が立設されている。中間側壁12及び後部立上壁13は、側壁6よりも十分に低く形成されている。
【0054】
ヘッドホルダ7は、印字用紙と反対側を開放した箱状に形成され、印字用紙側の前壁7aに印字ヘッド部材4(印字ヘッド4a〜4d)を、そのノズル面が印字用紙ヘ向くように支持している。尚、本実施の形態において印字装置はカラー印字装置で、印字ヘッド部材4は、図3に示すように、印字する各色に対応した個数の印字ヘッド4a〜4d(本実施の形態では4個)がキャリッジ1の移動方向に並べて設けられ、各印字ヘッドに供給するインクを収容したインクカートリッジ8,9,10,11も各色に対応して複数個設けられている。
【0055】
前壁7aにおいて印字ヘッド4a〜4dのインク吐出ノズル開口面とは反対側の面には、各印字ヘッド4a〜4dにインクを供給する嵌合連結部(印字ヘッド4aについての嵌合連結部16aのみ図示)が突出して設けられ、その各嵌合連結部に各色のインクカートリッジ8,9,10,11の前面に形成したインク供給孔(インクカートリッジ8のインク供給孔8aのみ図示)がそれぞれ嵌合連結される(図4参照)。
【0056】
ヘッドホルダ7の左右両側壁部には、図3に示すように、印字用紙寄り端部でかつキャリッジ1の基板部5寄り下部に、一対の円柱ピン状の凸部7bが突出して設けられ、またキャリッジ1の中間側壁12と対応する位置で基板部5寄り下部に、一対の四角ピン状の係止突起7cが突出して設けられている。
【0057】
一対の側壁6,6の対向面側に、後端から印字用紙側へ向けて延びる一対の溝状の凹所6aが形成され、各凹所6aの印字用紙側の前端は、閉鎖され、後端は後方及び斜め上方に開放されている。該凹所6aは、印字ヘッド4a〜4dが印字用紙上の印字位置に正しく対向する正規位置に対し傾斜した方向からヘッドホルダ7をキャリッジ1に案内する案内部として機能する挿入案内部6b、及び該挿入案内部6bの奥側に連続する位置決め部6cを有し、凸部7bが移動可能に挿入されるものである。上記凹所6a及び凸部7bにより、ヘッドホルダ7をキャリッジ1に対し装着する装着手段が構成されている。
【0058】
一対の「コ」字状の中間側壁12の内側には、その「コ」字状部の後端辺の下部から上方へ立ち上がった係止部14が形成されている。係止部14は前後方向に撓む弾性を有しており、その上端は、中間側壁12よりも上方へ突出し、側壁6側に下降傾斜する爪14aを有している。そして、この係止部14と、ヘッドホルダ7の係止突起7cとによって、凹所6aの一端位置(位置決め部6c)にある前記印字ヘッド部材4を正規位置でロックするロック手段が構成されている。
【0059】
キャリッジ1の後部立上壁13には、各インクカートリッジ8,9,10,11の後端に対応する各位置に、板ばね状の弾性体である板ばね部材15が設けられている。板ばね部材15はヘッドホルダ7側に下降傾斜する傾斜面を有して「く」字状に同側へ突出している。各インクカートリッジ8,9,10,11は後端下部に、半円状の突起(インクカートリッジ8についての突起8bのみ図示)を有している。
【0060】
上記構成によって図4に示すように、ヘッドホルダ7は、キャリッジ1の一対の側壁6,6間に後方から着脱可能に装着されるようになっている。さらに詳細に説明すると、ヘッドホルダ7の凸部7bを側壁6の溝状の凹所6aに斜め上後方から嵌合させ、ヘッドホルダ7を後述の保護キャップ22a〜22dに近づく方向にキャリッジ1に挿入した後、凸部7bが凹所6aの挿入案内部6bから位置決め部6cに移動したときに、ヘッドホルダ7を凸部7bを中心に、ヘッドホルダ7の挿入方向と直交する方向に、即ち印字用紙と平行な軸心に回りに下方へ回転させると、ヘッドホルダ7の係止突起7cは、その回転軌跡内に突出している爪14aに当接し、係止部14の弾性に抗して爪14aを乗り越え、爪14aにロックされる。
【0061】
これにより、ヘッドホルダ7は、印字用紙に向かう方向へは凸部7bと凹所6aの位置決め部6cの前端との当接により位置決めされ、またそれと直角な左右方向へは、ヘッドホルダ7の側面と側壁6の当接により位置決めされる。ヘッドホルダ7の印字用紙側の端部の上下方向は、凸部7bと凹所の位置決め部6cの嵌合によって位置決めされる。それによって、印字ヘッド4a〜4dのノズル面は印字用紙上の印字位置に正しく対向する正規位置となる。また、ヘッドホルダ7の印字用紙側とは反対側の端部(後端部)は、ヘッドホルダ7の底面を基板部5に当接し、かつ爪14aと係止突起7cの係止によって上下方向に位置決めされる。ヘッドホルダ7が印字用紙から離れる方向に対しては、係止部14に係止突起7cが係止して位置決めされ、印字ヘッド4a〜4dが上記正規位置にロックされる。尚、左右方向(キャリッジの移動方向)には、凸部7bの先端と凹所6aの当接によって位置決めしてもよい。係止部14は係止突起7cを常に押圧するようにしてもよいが、わずか隙間があっても、インクカートリッジを押圧する板ばね部材15によって、ヘッドホルダ7の後端部を位置決めすることができる。
【0062】
ヘッドホルダ7及び溝状の凹所6aは、印字ヘッド4a〜4dに対して後方、即ち後述する外装ケース41の開口43に向けて開口した形状をなしており、その外装ケース41の開口43を通じてインクカートリッジ8,9,10,11及び印字ヘッド4a〜4dをキャリッジ1に対して着脱可能に装着することができる。
【0063】
また、ヘッドホルダ7を取り外すのは、係止部14の上端を後方へ押して爪14aを係止突起7cから外し、ヘッドホルダ7の後端部を上方へ回動した後、凸部7bを凹所6aから後方ヘ引き抜くことによりできる。
【0064】
各インクカートリッジ8,9,10,11は、ヘッドホルダ7内に後方から挿入し、各前面のインク供給孔を嵌合連結部に嵌合して、インクカートリッジ8〜11の後端を板ばね部材15の傾斜面15aに沿ってさらに嵌合連結部側へ案内しながら、板ばね部材15の弾性に抗して下方へ押し込むことにより、各インクカートリッジ8〜11は、板ばね部材15の弾牲により嵌合連結部に連結する方向に押圧され、各印字ヘッド4a〜4dとの連結状態が保持される。
【0065】
インクカートリッジを取り外す場合には、インクカートリッジの後端を持ち上げるようにして板ばね部材15から外し、ヘッドホルダ7からインクカートリッジを引き抜く。このとき、ヘッドホルダ7はキャリッジ1に装着されており、インクカートリッジのみ取り外すことができる。
【0066】
上記構成においては、装着手段において、凸部7bをヘッドホルダ7に、凹所6aを側壁6に設けるようにしているが、それとは逆に、凹部をヘッドホルダ7に、凸部を側壁に設けるようにすることもできる。
【0067】
図5,6,8,9は、請求項1〜5の保護キャップ手段にかかわる構成を具体化したものである。
【0068】
図5は保護キャップ装置の概略構成を示すもので、かかる装置は、印字用紙の搬送経路の外であって、キャリッジ1の一方の移動端と対応する位置に配置される。保護キャップ装置21は、印字ヘッド4a〜4dのノズル面を密着して覆いノズルのインクが乾燥するのを防止する複数の保護キャップ22a〜22dと、該複数の保護キャップ22a〜22dを支持するキャップケーシング23と、該キャップケーシング23を連結リンク25を介してヘッドホルダ7の回転方向に移動可能に支持する本体ケーシング24(図6参照)と、保護キャップ22a〜22dを前記ヘッドホルダ7の挿入時の印字ヘッド4a〜4dに向く位置と前記正規位置の印字ヘッド4a〜4dに向く位置とに択一的に付勢する付勢部材であるスプリング27とを有している。
【0069】
連結リンク25は、前記キャップケーシング23の突出部23aに一端が回転可能に連結され他端が軸26により本体ケーシング24に回転可能に連結され、保護キャップ22a〜22dをヘッドホルダ7の回転方向に移動可能に支持している。スプリング27は、軸26近傍の本体ケーシング24とキャップケーシング23上の突出ピン28との間に圧縮状態に介装され、保護キャップ22a〜22dを印字ヘッド4a〜4bに向け付勢している。保護キャップ22a〜22dの移動範囲は、突出ピン28と、本体ケーシング24に形成されたストッパ部29との係合関係で、上記2位置の間に規制されるようになっている。
【0070】
スプリング27の付勢力は、保護キャップ22a〜22dが印字ヘッド4a〜4dに密着した状態で、印字ヘッド4a〜4dが凸部7bの回りに回転するとき、保護キャップ22a〜22dもそれに追従して移動するように設定されている。また、保護キャップ22a〜22dのその移動が連結リンク25によって案内されている。
【0071】
図6に示すように、本体ケーシング24は、キャップケーシング23から離れた下端において、案内軸30に沿って摺動及び案内軸30を中心に回動可能とされ、キャリッジ1の移動経路に突出する突出アーム24aを有する。そして、図8(a)に示すように、キャリッジ1が印字用紙に対する印字領域を越えて移動してきたとき、図8(b)に示すように、キャリッジ1の端部が突出アーム24aに当接するので、図8(c)に示すように、本体ケーシング24の突部24bがキャリッジ1と共に移動しながら傾斜カム31に沿って、保護キャップ22a〜22dが印字ヘッド4a〜4d側に接近するように、本体ケーシング24が案内軸30の回りに回転し、それによって保護キャップ22a〜22dが印字ヘッド4a〜4dのノズル面を覆うようになっている。また、キャリッジ1が印字領域へ復帰すると、本体ケーシング24はバネ(図示せず)の作用により、前述した場合とは逆の動きをして、印字ヘッド4a〜4dから離れるとともに印字領域側へ少し移動した図8(a)の初期位置へ復帰する。
【0072】
前記保護キャップ装置21に隣接して、パージ装置32が設けられている。パージ装置32は、図示しない駆動手段で吸引キャップ33を進退させ、印字ヘッド4a〜4dの各色のインク吐出ノズルごとにその吸引キャップ33を密着して、図示しない吸引ポンプにより発生した負庄でノズル内のインクを吸引するものである。
【0073】
図7は本装置の概略の電気的構成を示すもので、制御装置71は周知のCPU、ROM、RAM及びハードウエアロジックで構成された制御回路から構成され、インターフェイス部72を通して受信したデータに基づいて、印字ヘッド4a〜4d、印字用紙の搬送の駆動源としての紙送りモータ73、キャリッジ1の往復移動の駆動源としてのキャリッジモータ74をそれぞれ制御して印字動作を実行する。また、制御装置71は、各種スイッチ75、後述する開開カバーの検出器76、キャリッジ1上に設けたインクカートリッジ8,9,10,11の着脱検出器77及びインク残量検出器78からの信号を受けて、上記印字動作の制御を含んで、パージ装置31、表示器79を制御する。
【0074】
そして、制御装置71は、印字休止時には図8(c)に示すように、印字ヘッド4a〜4dのノズル面を保護キャップ22a〜22dで覆うキャッピング位置にキャリッジ1を停止させる。
【0075】
図9(c)に示すように、古い印字ヘッド4a〜4dが保護キャップ22(図9では22a〜22dを略して22と表示する)に対向した状態から、図9(b)に示すように、ヘッドホルダ7を前述したとおり取り外すために凸部7bを中心に回転させると、印字ヘッド4a〜4dに追従して、保護キャップ22は上向きになるように移動し、図9(a)に示すように、ヘッドホルダ7を取り外した後も、スプリング27の作用でその状態に保持される。
【0076】
そして、図9(a)に示すように、新しい印字ヘッド4a〜4dを支持するヘッドホルダ7をキャリッジ1に対し、前述のとおり凸部7bを凹所6aに沿って挿入すると、保護キャップ22は、既に上記のとおり印字ヘッド4a〜4dに向いた状態にあるから、図9(b)に示すように、保護キャップ22は、印字ヘッド4a〜4dに対し密着状態と同位置で接触することになる。それから、ヘッドホルダ7を前述のとおりロックするために、下方に回転すると、保護キャップ22は、前記接触状態を維持しつつ、ヘッドホルダ7の回転に追従して移動し、図9(c)に示すように、正規位置の印字ヘッド4a〜4dを覆う位置になる。つまり、従来のように、印字ヘッド4a〜4dのノズル面と保護キャップ22が相対的に擦ることがなくなる。
【0077】
上記の構成は、例えば図10及び図11に示す印字装置に、具体化される。印字装置の外装ケース41は、上記印字ヘッド4a〜4dを含むキャリッジ1及び上記各装置を、印字ヘッドのノズル面が斜め下向きになるように傾斜状態に収容する。上記説明では便宜上印字ヘッドを水平向きにして説明した。該外装ケース41は、前面に印字済み用紙を排出するための排出ロ42を形成する開口を有し、上面に印字ヘッド4a〜4d、インクカートリッジと対応する位置でキャリッジ1の移動方向に横長に延びる開口43を有する。開口43は、印字ヘッド4a〜4dが印字用紙と対応する印字領域の範囲にわたっているが、印字ヘッド4a〜4dが保護キャップ装置21と対応する位置までは達していない。その後者位置には、ヘッドホルダ7の着脱を可能とする補助開口44が、開ロ43と連続して形成され、その補助開口44に蓋部材45が着脱可能に装着されている。
【0078】
蓋部材45は、図11に示すように、前後即ち補助開ロ44を橋渡す方向の両端縁にそれぞれ突起46,47を有し、まずその一方の突起46を補助開口44の内縁に設けた凹所48に引っ掛け、次に蓋部材45及び外装ケース41の弾性を利用して他方の突起47を補助開口44の他方の内縁の凹所49に引っ掛けて装着される。蓋部材45は下方への落ち込みに対して、補助開口44の両内縁に設けた突部50によって受けられる。これにより、通常の使用状態において、印字ヘッド4a〜4dが保護キャップ装置21と対向する位置になるとき(例えば印字休止時)には、蓋部材45によって印字ヘッド4a〜4d、インクカートリッジ及びキャリッジ1が覆われ、それらに不用意に手が触れることがないようにしている。
【0079】
印字ヘッド4a〜4dの交換は、従来の技術で説明したとおり、印字の休止状態即ち印字ヘッド4a〜4dが保護キャップ22a〜22dと対向した位置で行う必要がある。そのときに、この蓋部材45が取り外され、補助開口44をとおして印字ヘッド4a〜4dがキャリッジに対し着脱される。
【0080】
外装ケース41の上面には図10に示すように、開開カバー61がヒンジ62のまわりに回転可能に装着されている。開開カバー61は、開ロ43だけでなく、蓋部材45を含む補助開口44の周囲も開開可能に覆っている。
【0081】
図12,13は、本発明の他の実施の形態即ち請求項6〜10の保護キャップ手段にかかわる構成を具体化したものである。この実施の形態において、印字ヘッド4a〜4d、キャリッジ1は、前述の実施形態と同一のものであり、同一の符号を付して説明を省略する。
【0082】
図12はこの実施形態の保護キャップ装置21の概略構成を示すもので、印字用紙の搬送経路の外において、保護キャップ22a〜22dで印字ヘッド4a〜4dのノズル面を密着して覆う機能は、前述の実施の形態と同様である。保護キャップ装置21は、該保護キャップ22a〜22dを支持するキャップケーシング23と、該キャップケーシング23をヘッドホルダ7の回転方向及びヘッドホルダ7に接近離隔する方向に移動可能に支持する本体ケーシング24と、前記本体ケーシング24の止め部24cとキャップケーシング23の後部との間に介装され前記保護キャップ22a〜22dを印字ヘッド4a〜4d側に向け付勢する付勢部材であるスプリング26とを有する。
【0083】
より詳細には、前記キャップケーシング23は、本体ケーシング24の貫通口部(図示せず)に、ヘッドホルダ7の回転方向及びヘッドホルダ7に接近離隔する方向に移動可能に挿入され、つまりキャップケーシング23の外形寸法よりも十分大きな貫通口部に挿入されている。該キャップケーシング23は、ヘッドホルダ7の回転方向に離間した一対の脚部23cを有し、その脚部23cが本体ケーシング24を貫通した後端部にそれぞれストッパ部23d,23bを有する。前記本体ケーシング24は、前記キャップケーシング23がヘッドホルダ7側へ所定量以上移動するのを阻止するため前記一対のストッパ部23d,23bに係合する係合部である係合面24dを有し、前記一対のストッパ部23d,23bのうち、ヘッドホルダ7の前記回転方向下流側のストッパ部23dとそれに係合する係合部24dとの間の移動許容量L1を、上流側のストッパ部23bとそれに係合する係合部24bとの間の移動許容量L2よりも大きくし、それらの間に前記スプリング26が設けられている。スプリング26の付勢力は、後述するように、保護キャップ22a〜22dの一端が印字ヘッド4a〜4dに当たった状態で、印字ヘッド4a〜4dが凸部7bの回りに回転するとき、保護キャップ22a〜22dもそれに追従して移動するように設定されている。
【0084】
よって、保護キャップ22a〜22dは、スプリング26の付勢によって、図13に二点鎖線で示すように、保護キャップの上端(ヘッドホルダ7の前記回転方向下流側の端部)が下端(ヘッドホルダ7の前記回転方向上流側の端部)よりも印字ヘッド側に突出、つまり傾斜状態になる。この状態で、印字ヘッド4a〜4dが、同図に二点鎖線で示すように、正規位置に対し傾斜した方向から挿入されると、保護キャップの上端が印字ヘッド4a〜4dのノズル面の上端に当たる。この両者が当たる位置は、後述するように、印字ヘッドに追従して保護キャップが回転したとき保護キャップがノズル面を覆うことができる位置である。
【0085】
それから、ヘッドホルダ7をキャリッジにロックすべく下方に回転すると、印字ヘッド4a〜4dが凸部7bの回りに回転するが、その際、保護キャップ22a〜22dが、印字ヘッド4a〜4dに追従して上記当たった点を中心に回転(即ち傾動)しながら上方へ移動し、図13に実線で示すように、正規位置の印字ヘッドのノズル面を覆って密着する。このように、保護キャップ22a〜22dがその一端が印字ヘッドに当てた第1の位置から、前記印字ヘッド4a〜4dの正規位置において密着する第2の位置への移動の際に、保護キャップ22a〜22dが印字ヘッド4a〜4dのノズル面を擦ることがない。
【0086】
印字ヘッド4a〜4dの交換は、前述の実施の形態と同様に印字ヘッド4a〜4dが保護キャップ22a〜22dと対向する位置にキャリッジが移動している状態で行われる。古い印字ヘッド4a〜4dが保護キャップ22a〜22dに密着した状態から、ヘッドホルダ7を前述したとおり取り外すと、図13に二点鎖線で示すように、保護キャップ22はスプリング26の付勢により下向きになるように移動する。
【0087】
そして、図13に二点鎖線で示すように、新しい印字ヘッド4a〜4dを支持するヘッドホルダ7をキャリッジ1に対し、前述のとおり凸部7bを凹所6aに沿って挿入すると、保護キャップ22a〜22dは、既に上記のとおり印字ヘッド4a〜4dに対し下向きに傾斜した状態にあるから、保護キャップ22a〜22dの上端は、印字ヘッド4a〜4dのノズル面の上端と当たる。それから、ヘッドホルダ7を前述のとおりロックするために、下方に回転すると、保護キャップ22a〜22dは、ノズル面と当たっている上端を中心に回転しながら上方へ移動し、図13に実線で示すように、正規位置の印字ヘッド4a〜4dのノズル面を覆う位置になる。つまり、従来のように、印字ヘッド4a〜4dのノズル面と保護キャップ22が相対的に擦ることがなくなる。
【0088】
尚、上記両実施の形態において、保護キャップ22は印字ヘッド4a〜4dのノズル面を全く擦らないように構成するだけでなく、保護キャップ22の外周がノズル面上の全ノズルを囲んだ状態で、ノズルを横切らない範囲でわずかに擦る程度ならば、ノズルにゴミ等を押し込むことがないから、本発明の趣旨を逸脱するものではない。
【0089】
また、印字ヘッド4a〜4dの交換は、印字ヘッド4a〜4dのノズル面が保護キャップ22と完全に密着する位置だけでなく、ヘッドホルダ7の回転に追従して保護キャップ22が移動する位置において行うこともできる。
【0090】
図14〜16は、本発明のさらに他の実施の形態の保護キャップ手段にかかわる構成を具体化したものである。この実施の形態において、印字ヘッド4a〜4d、キャリッジ1は、前述の両実施の形態と同一のものであり、同一の符号を付して説明を省略する。
【0091】
図14はこの実施形態の保護キャップ装置21の概略構成を示すもので、前述の実施の形態とほぼ同じ構成であるが、キャップケーシング23の一対の脚部23cはその長さが相互に同一で、同じ位置にストッパ23d、23bを有し、保護キャップ22a〜22dは、印字ヘッド4a〜4dのノズル面に対して前後方向に移動可能で、かつ上下方向に所定範囲で傾くようになっている。また、保護キャップ22a〜22dの間隔L1(図15)は、各印字ヘッド4a〜4dの幅L2よりも大きく設定されている。
【0092】
この実施の形態において、制御装置71は、印字休止時には図16(a)に示すように、印字ヘッド4a〜4dのノズル面を保護キャップ22a〜22dを密着させて覆うキャッピング位置にキャリッジ1を停止させるが、印字ヘッド4の交換時には、各種スイッチ75の1つからの信号により、キャリッジ1を、上記キャッピング位置よりずれたヘッド交換位置(図16(b))に停止させる。ヘッド交換位置は、前記保護キャップ22a〜22dによる印字ヘッド4a〜4dのキャッピング位置と印字用紙の間であって、各保護キャップ22a〜22dと各印字ヘッド4a〜4dとが、キャリッジ1の移動方向において相互にずれている位置である。
【0093】
印字ヘッド4a〜4dを交換するとき、スイッチ75の1つを操作すると、キャリッジ1が、印字ヘッド4a〜4dのキャッピング位置(図16(a)の位置)より印字領域側に少し戻って停止する(図16(b))。この位置では、保護キャップ22a〜22dが図示しないバネの作用で初期位置に戻って、印字ヘッド4a〜4dから少し離れるとともに、各保護キャップ22a〜22dと各印字ヘッド4a〜4dとがキャリッジ移動方向に互い違いに位置する。
【0094】
この位置において、図16(c)に示すように、ヘッドホルダ7をキャリッジ1より取り外し、それから、新しいヘッドホルダ7を前述したように装着する(図16(b))。このとき、新しいヘッドホルダ7の各印字ヘッド4a〜4dと各保護キャップ22a〜22dとが互い違いに位置しており、保護キャップ22a〜22dの間隔L1が印字ヘッド4a〜4dの幅L2よりも大きいことで、図13のように、印字ヘッドが正規位置よりも保護キャップ側に傾斜して挿入されても、印字ヘッド4a〜4dが保護キャップ22a〜22dおよび吸引キャップ33の間に侵入し、印字ヘッド4a〜4dがキャップ22a〜22d、33に当たることがなく、保護キャップ22a〜22dによって、印字ヘッド4a〜4dのノズル面を擦ることがない。
【0095】
ヘッドホルダ7の交換が終了すると、図16(a)に示すように、保護キャップ22a〜22dによる印字ヘッド4a〜4dのキャッピング位置に戻される。
【0096】
図17は、本発明のさらに他の実施の形態の保護キャップ手段にかかわる構成を具体化したものである。この実施の形態において、印字ヘッド4a〜4d、キャリッジ1及び保護キャップ装置21は、前述の両実施の形態と同一のものであり、同一の符号を付して説明を省略する。この実施の形態において、本体ケーシング24の突出部24bが傾斜カム31から印字領域側に離れたとき、保護キャップ22a〜22dが印字ヘッド4a〜4dからキャリッジ1の移動方向に離れる距離Lは、印字ヘッド4a〜4dを前述のように装着する際の凸部7bを中心とする印字ヘッド先端の回転軌跡よりも外に、保護キャップ22a〜22dが位置する大きさである。距離Lは、突出部24dの高さまたは傾斜カム31の高低差によって設定される。
【0097】
制御装置71は、印字休止時には図17(a)に示すように、印字ヘッド4a〜4dのノズル面を保護キャップ22a〜22dを密着させて覆うキャッピング位置にキャリッジ1を停止させ、印字ヘッド4の交換時には、キャリッジ1を、上記キャッピング位置から印字領域側へずれたヘッド交換位置に停止させることは、前記実施例と同じである。
【0098】
印字ヘッド4a〜4dを交換するとき、各種スイッチ75の1つを操作すると、キャリッジ1が、印字ヘッド4a〜4dのキャッピング位置(図17(a)の位置)より印字領域側に少し戻って停止する(図17(b))。この位置において、図17(c)に示すように、ヘッドホルダ7をキャリッジ1より取り外し、それから、新しいヘッドホルダ7を前述したように装着する(図17(b))。このとき、新しいヘッドホルダ7の各印字ヘッド4a〜4dと各保護キャップ22a〜22dとはキャリッジ1の移動方向に直交する方向おいて距離Lだけ離れており、印字ヘッド4a〜4dが正規位置よりも保護キャップ22a〜22d側に傾斜して挿入されても、印字ヘッド4a〜4dのノズル面の回転軌跡よりも外に保護キャップ22a〜22dが離れて位置しているので、印字ヘッド4a〜4dがそれらのキャップ22a〜22dに当たることがなく、保護キャップ22a〜22dによって、印字ヘッド4a〜4dのノズル面を擦ることがない。
【0099】
ヘッドホルダ7の交換が終了すると、図17(a)に示すように、保護キャップ22a〜22dによる印字ヘッド4a〜4dのキャッピング位置に戻される。
【0100】
各実施の形態においては、キャリッジ1が戻るとき、バネの作用で、保護キャップ22a〜22dが印字領域方向に戻り、かつ印字ヘッド4a〜4dのノズル面から離れるようにしているが、傾斜カムの形状等を変えることで保護キャップを印字ヘッドのノズル面に接近する方向に付勢するバネを用いるようにすることもできるし、カム溝を用いて保護キャップの進退を直接に案内するようにすれば、バネそのものを省略することも可能である。
【0101】
前記実施の形態においては、印字ヘッド4a〜4dから傾斜方向にインク滴を吐出する構成としているが、垂直方向あるいは水平方向にインク滴を吐出するように印字ヘッド及びキャリッジを縦あるいは水平にした構成のものにも本発明は適用できるのはもちろんである。
【0102】
【発明の効果】
本発明は、以上に説明したような形態で実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0103】
請求項1の発明は、保護キャップを、前記ヘッドホルダが前記キャリッジへ挿入される時の前記印字ヘッドのノズル面に向く第1の位置と、前記ヘッドホルダが前記正規位置に位置したときの前記印字ヘッドのノズル面に向く第2の位置との間で移動可能に支持し、さらに、前記第1の位置に位置付けられた前記保護キャップを前記第1の位置に留めるように保持するとともに、前記第2の位置に位置付けられた前記保護キャップを前記第2の位置に留めるように保持するので、印字ヘッドの交換をする際に、ヘッドホルダを保護キャップに近づく方向にキャリッジに挿入すると、印字ヘッドのノズル面を保護キャップと対向させることができ、また、その後、印字ヘッドを正規位置に位置づけるために、挿入方向と直交する方向にヘッドホルダを回転させると、印字ヘッドのノズル面を保護キャップと対向した状態のまま回転し、保護キャップにて印字ヘッドのノズル面を擦ることがない。したがって、印字ヘッドのノズルにゴミ等を押し込むことを未然に防止することができる。
【0104】
請求項の発明は、ヘッドホルダを保護キャップに近づく方向にキャリッジに挿入した後、その挿入方向と直交する方向に回転する際に、保護キャップが、印字ヘッドと対向しながら前記ヘッドホルダの回転に追従して正規位置の印字ヘッドを覆う位置に移動するようにしているので、印字ヘッドの正規位置まで印字ヘッドと一緒に保護キャップを移動させることで、保護キャップが印字ヘッドのノズル面を擦ることがない。
【0105】
【0106】
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【0112】
【0113】
【0114】
【0115】
【0116】
【0117】
【0118】
【0119】
【0120】
【0121】
【0122】
【図面の簡単な説明】
【図1】 キャリッジ、印字ヘッド、インクカートリッジ等を組み付けた状態の側面図である。
【図2】 図1の要部平面図である。
【図3】 ヘッドホルダにインクカートリッジを取り付けた状態の斜視図である。
【図4】 図1の分解状態の側面図である。
【図5】 請求項1〜5に対応する保護キャップ装置の概略構成を示す側面図である。
【図6】 図5の保護キャップ装置の概略構成を示す平面図である。
【図7】 本装置の制御系のブロック図である。
【図8】 (a)〜(c)はそれぞれ図6の保護キャップ装置の動作の説明図である。
【図9】 (a)〜(c)はそれぞれ図6の保護キャップ装置の動作の説明図である。
【図10】 印字装置の開閉カバーを開放した状態の斜視図である。
【図11】 蓋部材を開放した状態の印字装置の斜視図である。
【図12】 請求項6〜10に対応する保護キャップ装置の側面図である。
【図13】 図12の実施形態のキャリッジ、印字ヘッド、インクカートリッジ等の側面図である。
【図14】 他の実施形態の保護キャップ装置の側面図である。
【図15】 図14の要部平面図である。
【図16】 (a)〜(c)はそれぞれ図14の保護キャップ装置の動作の説明図である。
【図17】 (a)〜(c)はさらに他の実施形態の保護キャップ装置の平面図とその動作の説明図である。
【図18】 従来装置の側面図である。
【図19】 従来装置の動作の説明図である。
【図20】 従来装置の動作の説明図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ
4a〜4d 印字ヘッド
6 側壁
6a 凹所
6b 挿入案内部
6c 位置決め部
7 ヘッドホルダ
7b 凸部
7c 係止突起
14 係止部
21 保護キャップ装置
22a〜22d 保護キャップ
23 キャップケーシング
24 本体ケーシング
27 スプリング
41 外装ケース
43 開口
44 補助開口
45 蓋部材

Claims (4)

  1. 印字媒体に向けインクを吐出して印字する印字ヘッドと、
    該印字ヘッドを支持するヘッドホルダと、
    該ヘッドホルダが着脱可能に装着され前記印字媒体に沿って移動可能なキャリッジと、
    保護キャップを有し該保護キャップにて印字ヘッドのノズル面を覆う保護キャップ手段とを備え、
    前記印字ヘッドのノズル面が前記保護キャップと対向する位置にて印字ヘッドの交換をする印字装置において
    記ヘッドホルダを前記保護キャップに近づく方向に前記キャリッジに挿入した後、その挿入方向と直交する方向に回転することで、前記印字ヘッドが印字媒体上の印字位置に正しく対向する正規位置となるように、前記ヘッドホルダを前記キャリッジに対し装着する装着手段を備え、
    前記保護キャップ手段は、前記保護キャップを、前記ヘッドホルダが前記キャリッジへ挿入される時の前記印字ヘッドのノズル面に向く第1の位置と、前記ヘッドホルダが前記正規位置に位置したときの前記印字ヘッドのノズル面に向く第2の位置との間で移動可能に支持し、さらに、前記第1の位置に位置付けられた前記保護キャップを前記第1の位置に留めるように保持するとともに、前記第2の位置に位置付けられた前記保護キャップを前記第2の位置に留めるように保持するものであり、
    前記ヘッドホルダが前記正規位置に位置するときに、前記印字ヘッドに対して前記保護キャップ手段を接離させる方向に移動させる退避手段を備えることを特徴とする印字装置。
  2. 前記保護キャップ手段は、前記保護キャップを支持するキャップケーシングと、一端がキャップケーシングに回転可能に連結され、他端が本体ケーシングに連結される連結リンクと、前記本体ケーシングと前記キャップケーシングとの間に圧縮状態で介装されるスプリングと、前記キャップケーシングに形成された突出ピンと、前記本体ケーシングに形成され、前記スプリングの付勢力を受けた前記突出ピンが当接するストッパ部とからなり、前記保護キャップの移動を前記第1の位置と前記第2の位置の間に規制する規制手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の印字装置。
  3. 前記保護キャップは、前記印字ヘッドと接触しながら前記ヘッドホルダの回転に追従して前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動するものであるところの請求項1又は2に記載の印字装置。
  4. 前記キャリッジに、前記正規位置に装着された前記ヘッドホルダをロックするロック手段をさらに設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の印字装置。
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