JP7455964B2 - 切削インサート、切削工具および切削加工物の製造方法 - Google Patents

切削インサート、切削工具および切削加工物の製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、切削加工において用いられる切削インサート等に関する。
金属などの被削材を旋削加工する際に用いられる切削インサートとして、例えば、特許文献1に記載のスローアウェイチップが知られている。特許文献1に記載のチップは、後挽き加工に用いることができる。該チップは、本体部と、切削部と、を備える。切削部は、切刃が形成されている第1の稜線と、切刃が形成されていない第2の稜線と、第1の稜線と第2の稜線との間に位置するブレーカ溝と、を有する。第1の稜線には、上記切削部における先端側に第1の切刃が形成されており、上記切削部のすくい面を上方から見て上記第2の稜線の反対側に第2の切刃が形成されている。
日本国公開特許公報「特開2012-250296号公報」
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る切削インサートは、基体部と、前記基体部から突出するように設けられた切削部と、を備え、前記切削部は、前記突出する方向の先端の側に位置する先端面と、前記基体部から前記先端面にかけて延びた上面と、前記基体部から前記先端面にかけて延び、前記上面と隣り合う第1側面と、前記基体部から前記先端面にかけて延び、前記第1側面の反対側において前記上面と隣り合う第2側面と、前記上面および前記先端面の交わりに位置する第1切刃と、前記上面および前記第1側面の交わりに位置する第2切刃と、を有する。前記上面は、前記第2側面に沿って延びたブレーカ突起を有し、前記第1側面の側から見た場合に、前記ブレーカ突起および前記第2側面が交わる稜線は、前記先端の側に位置して凸曲線形状をなす第1線部と、前記第1線部よりも前記基体部の側に位置して凸曲線形状をなす第2線部と、を有する。前記第1線部は、前記先端の側に位置する第1端部と、前記第1端部の反対側に位置する第2端部と、を有する。前記第2端部が、前記第1端部よりも上方に位置する。前記第2線部は、前記先端の側に位置する第3端部と、前記第3端部の反対側で、前記第3端部より上方に位置する第4端部と、前記第3端部から前記基体部に向かうにしたがって上方に向かって傾斜する第3部分と、前記第3部分よりも前記第4端部の側に位置して、前記基体部に向かうにしたがって下方に向かって傾斜する第4部分と、を有する。
一実施形態における切削インサートの斜視図である。 図1に示す切削インサートを別の方向から見た斜視図である。 図1に示す切削インサートを図1に示すA1方向から見た上面図である。 図1に示す切削インサートを図1に示すA2方向から見た側面図である。 図1に示す領域B1の拡大図である。 図2に示す領域B2の拡大図である。 図3に示す領域B3の拡大図である。 図7のY-Y線矢視断面図である。 図7のZ-Z線矢視断面図である。 図7のX-X線矢視断面図である。 図4に示す領域B4の拡大図である。 別の実施形態の切削インサートの側面図である。 図12に示す領域B5の拡大図である。 図12に示す領域B6の拡大図である。 実施形態の切削工具を示す斜視図である。 図15に示す領域B7の拡大図である。 実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。 実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。 実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。 実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。
以下、本開示の一例である実施形態の切削インサート(以下、単にインサートとも称する)、切削工具、および切削加工物の製造方法について、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、実施形態を説明する上で必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、インサートおよび切削工具は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法および各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
(1.インサートの概略)
まず、実施形態のインサート1の概略について図1~図4を用いて説明する。図1は、インサート1の斜視図である。図2は、インサート1を別の方向から見た斜視図である。図3は、インサート1を図1に示すA1方向から見た上面図である。図4は、インサート1を図2に示すA2方向から見た側面図である。
図1~図4に示すように、インサート1は、基体部10と、該基体部10から突出するように設けられた切削部20と、を備えている。基体部10は、インサート1を後述するホルダ105(図15、図16参照)に取り付ける際にホルダ105に拘束される部位として用いることができる。切削部20は、後述する切削加工において、加工対象である被削材201(図17~図20参照)と接触する部位であり、切削加工において主たる役割を有する部位である。本例においてインサート1は、2つの切削部20を備えているが、3つ以上の切削部20を備えていてもよい。他の一例では、インサート1は、切削部20を1つのみ備えていてもよい。
基体部10の形状は特定の構成に限定されない。例えば、基体部10の形状は、棒形状、多角板形状または多角柱形状の構成であってもよい。本例において基体部10は、図4に示すように、長方形の対向する2つの角を落とした六角板形状である。基体部10は、六角形である第1主面11(図1参照)と、第1主面11の反対側に位置し、同じく六角形である第2主面12(図2参照)と、第1主面11の中央および第2主面12の中央において開口する貫通孔13と、を有している。貫通孔13は、インサート1を後述するホルダ105(図15、図16参照)に固定するために用いられてもよい。例えば、インサート1をホルダ105に取り付ける際において、貫通孔13にネジ107を挿入することによってインサート1をホルダ105に固定することが可能である。
また、本例において基体部10は、上側面14および下側面15を有している。上側面14および下側面15は、それぞれ平らな面であり、インサート1の長手方向に沿って互いに平行に位置している。上側面14および下側面15は、図1、図2に示すように、基体部10における第1主面11および第2主面12の間に位置する側面部分の一部を構成していてもよい。
なお、本明細書において、「平ら」或いは「平面」との記載は、視認できるレベルの曲面ではないこと、或いは、視認できるレベルの凹凸を有していないことを意図しており、厳密に平らであることを求めない。そのため、インサート1の製造において不可避な程度の凹凸を許容してもよい。具体的には、50μm程度の表面粗さの凹凸を有してもよい。
基体部10の大きさは特に限定されない。インサート1の長手方向と直交する第1主面11から第2主面12に向かう方向での基体部10の最大幅は、例えば、2.9~4.1mm程度に設定されてもよい。また、基体部10の長手方向での寸法は、例えば、8~20mm程度に設定されてもよい。
2つの切削部20の形状は特定の構成に限定されない。切削部20は、例えば、棒形状、多角板形状又は多角柱形状の構成であってもよい。本例における2つの切削部20の形状は、それぞれ三角形の1つの角を落とした四角板形状である。インサート1における基体部10および切削部20は、別体で形成されていてもよく、また、一体的に形成されていてもよい。
インサート1の長手方向と直交する第1主面11から第2主面12に向かう方向での切削部20の幅は、同方向での基体部10の幅より小さくてもよい。基体部10の幅が相対的に大きい場合には、基体部10の肉厚が確保されるため、インサート1を安定してホルダ105(図15、図16参照)に固定することが可能である。また、切削部20の幅が相対的に小さい場合には、被削材201の切削加工における加工幅の自由度を高めることができる。なお、基体部10および切削部20の幅が上記のように異なる場合には、この幅が異なる部分でインサート1における基体部10および切削部20の領域を区分してもよい。
本例において2つの切削部20は、それぞれ基体部10から外方に向かって突出している。2つの切削部20のうちの一方の切削部20は、基体部10の長手方向の一方の端部から該長手方向に沿って外方に向かって突出している。2つの切削部20のうちの他方の切削部20は、基体部10の長手方向の他方の端部から該長手方向に沿って突出している。2つの切削部20は互いに反対側へと突出している。
インサート1において、2つの切削部20は、貫通孔13の中心軸を基準として回転対称となるように位置していてもよい。本例において2つの切削部20は、互いに反対側に向かって突出し、貫通孔13の中心軸を基準として回転対称となるように位置しており、互いに概ね同様の構成を有している。そのため、以下では、2つの切削部20のうち、図1において、インサート1を基体部10の第1主面11の側から見た場合に右側に向かって突出する切削部20の構成について詳細に説明し、左側に向かって突出するもう一方の切削部20については説明を省略する。
(2.切削部の詳細)
次に、切削部20の詳細について図5~図11を用いて説明する。図5は、図1に示す領域B1の拡大図である。図6は、図2に示す領域B2の拡大図である。図7は、図3に示す領域B3の拡大図である。図8は、図7のY-Y線矢視断面図である。図9は、図7のZ-Z線矢視断面図である。
図5~図7に示すように、本例において切削部20は、上面21と、先端面22と、第1側面23と、第2側面24と、下面25と、を有している。先端面22は、基体部10から切削部20が突出する方向である先端の側に位置している。
上面21は、基体部10から先端面22にかけて延びており、先端面22と隣り合っている。なお、もう一方の切削部20であれば上面21は、基体部10の下側面15から先端面22にかけて延びている。
第1側面23は、基体部10から先端面22にかけて延びており、より詳細には、基体部10の第2主面12から先端面22にかけて延びている。もう一方の切削部20においても、第1側面23は、基体部10の第2主面12から先端面22にかけて延びている。第1側面23は、上面21と隣り合い、また、先端面22とも隣り合っている。
第2側面24は、基体部10から先端面22にかけて延びており、より詳細には、基体部10の第1主面11と隣り合う段差面16から先端面22にかけて延びている。段差面16は、第1主面11から第2主面12に向かう方向に延びる平面である。段差面16は、第1主面11から第2主面12に向かう方向での切削部20の幅が、同方向での基体部10の幅よりも小さい場合に生じる面である。もう一方の切削部20においても、第2側面24は、基体部10の第1主面11と隣り合い、第1主面11から第2主面12に向かう方向に平面をなす段差面から先端面22にかけて延びている。第2側面24は、第1側面23の反対側において上面21と隣り合っている。また、第2側面24は、第1側面23の反対側において先端面22とも隣り合っている。
下面25は、基体部10の下側面15から先端面22にかけて延びている。もう一方の切削部20であれば下面25は、基体部10の上側面14から先端面22にかけて延びている。下面25は、第1側面23、先端面22、および第2側面24を介して上面21と隣り合っている。
また、図5、図6に示すように、本例において先端面22および第1側面23は、それぞれ概ね平面形状である。なお、先端面22および第1側面23は、互いに直接接続されていてもよいが、2つの平面を接続する曲面が先端面22および第1側面23の間に位置していてもよい。また、第2側面24も概ね平面形状である。先端面22、第1側面23、および第2側面24は、曲面形状であってもよい。
先端面22は、概ね平面形状であれば、1つの平面によって構成されてもよく、また、互いに僅かに傾斜した複数の平面によって構成されてもよい。例えば、図5、図6に示す一例においては、先端面22が2つの平面によって構成されている。第1側面23は、1つの平面によって構成されてもよく、また、互いに僅かに傾斜した複数の平面によって構成されてもよい。例えば、図5、図6に示す一例においては、第2側面24が1つの平面によって構成されている。
上面21、先端面22、第1側面23、および第2側面24等、面同士の交わりに稜線が形成される。このうち、上面21および先端面22が交わる稜線を第1稜線R1、上面21および第1側面23が交わる稜線を第2稜線R2、上面21および第2側面24が交わる稜線を第3稜線(稜線)R3とする。つまり、切削部20は、第1稜線R1、第2稜線R2、および第3稜線R3を有している。切削加工のための切刃は、これらの稜線の位置に形成することができる。
本例において切削部20は、第1稜線R1に第1切刃C1を有し、第2稜線R2に第2切刃C2を有している。これに対し、第3稜線R3は切刃を有していない。ここで、第3稜線R3は、上面21に形成されているブレーカ突起21dの表面と、第2側面24と、が交わる稜線である。切削部20は、第1側面23側から見た場合に第3稜線R3が凸曲線をなす部分を含むように形成されたブレーカ突起21dを有しており、これについては後述する。
第1切刃C1は、第1稜線R1の少なくとも一部に位置している。第1切刃C1は、第1稜線R1の全体に位置していてもよく、また、第1稜線R1の一部のみに位置していてもよい。本例において第1切刃C1は、第1稜線R1の全体に位置している。また、本例において、第1切刃C1は、被削材201(図17~図20参照)に向かって突出したワイパー刃である。第1切刃C1をワイパー刃とすることで、ワイパー刃の効果により、仕上げ面を向上させることができる。ワイパー刃は、さらい刃と言い換えてもよい。
第2切刃C2は、第2稜線R2の少なくとも一部に位置している。第2切刃C2は、第2稜線R2の全体に位置していてもよく、また、第2稜線R2の一部のみに位置していてもよい。本例において第2切刃C2は、第2稜線R2の全体に位置しており、第1切刃C1と接続されている。ただし、先端面22および第1側面23を接続する曲面がこれらの面の間に位置する場合には、この曲面および上面21が交わる稜線を介して第1切刃C1および第2切刃C2が接続されてもよい。このとき、上記の曲面および上面21が交わる稜線が切刃の一部を形成してもよい。
図5、図6に示すように、本例において先端面22および第1側面23は概ね平面形状である。したがって、第1切刃C1および第2切刃C2もそれぞれ概ね直線形状である。
第1切刃C1は、例えば溝入れ加工および突っ切り加工において主に機能する切刃として用いることができる。このとき、第2切刃C2は、第1切刃C1による切削加工を補助する切刃として用いられてもよい。第2切刃C2は、例えば後挽き加工(横送り加工)において主に機能する切刃として用いることができる。このとき、第1切刃C1は、第2切刃C2による切削加工を補助する切刃として用いられてもよい。
先端面22および第1側面23が概ね平面形状である一方で、図5、図6に示すように、上面21は、平面形状ではなく凹凸形状を有している。具体的には、図7に示すように、本例において上面21は、第1傾斜面21aと、第2傾斜面21bと、平らな底面21cと、ブレーカ突起21dと、を有している。
第1傾斜面21aは、第1切刃C1(第1稜線R1)に沿って延び、底面21cに向かって下る傾斜を有している。第2傾斜面21bは、第2切刃C2(第2稜線R2)に沿って延び、底面21cに向かって下る傾斜を有している。図5~図7では、第1傾斜面21aおよび第2傾斜面21bにハッチングを付けて示す。
ブレーカ突起21dは、第2側面24に沿って延びており、底面21cから第2側面24に向かって隆起している。第2側面24とブレーカ突起21dとの交わりが第3稜線R3である。
図8、図9に示すように、上面21において、点y1、点z1が位置する第3稜線R3が、ブレーカ突起21dの上端に位置している。第3稜線R3は、点y4、点z4が位置する第2稜線R2よりも高い位置(上方)にある。
ブレーカ突起21dの詳細な形状については後述する。ブレーカ突起21dは、第1切刃C1および第2切刃C2において発生して上面21を流れる切屑の進行方向を制御する機能を有している。ブレーカ突起21dに切屑を接触させることによって切屑をカールさせ、切屑の排出性を良好にすることができる。
(3.第3稜線およびブレーカ突起の各形状)
次に、図7から図11を用いて、切削部20における第3稜線R3およびブレーカ突起21dの各形状について説明する。図10は、図7のX-X線矢視断面図である。図11は、図4に示す領域B4の拡大図である。
図11に示すように、インサート1において、第1側面23の側から見た場合に、ブレーカ突起21dの表面および第2側面24が交わる第3稜線R3は、先端の側(先端面22の側)に位置して凸曲線形状をなす第1線部R3-1を有している。
インサート1における切削部20は、上記構成を有し、ブレーカ突起21dは、第1切刃C1の有る第1稜線R1から延びた凸曲面形状の部位を有することができる。実際に、図10のx2、x3を繋ぐラインに示されるように、ブレーカ突起21dは、先端の側に位置する凸曲面形状の部位を有している。以下、上記の凸曲面形状の部位を第1部位21d1とする。また、図10のx1、x2を繋ぐ下り傾斜のラインは、第1傾斜面21aによるものである。
ブレーカ突起21dが、先端の側に位置する第1部位21d1を有することによって、第2切刃C2で生じた切屑のブレーカ突起21dに対する接触面積を減らすことができる。そのため、第2切刃C2で生じた切屑に生じる接触抵抗を低減できる。その結果、切屑を詰まり難くすることができ、切屑の排出性に優れる。切屑の排出性に優れることで、インサート1は摩耗し難くなり、耐久性が向上する。
特に、第2切刃C2のうち先端側の部位のみを使用する場合のように、低切り込み加工を行う場合には、第2切刃C2のうち先端側の部位およびブレーカ突起21dの間隔が狭いため、切屑詰まりが生じ易い。このとき、切屑は、ブレーカ突起21dにおける先端の側に位置する部分に接触し易い。そして、切屑が接触し易い部分が、第1部位21d1であることから、切屑に生じる接触抵抗を低減できる。このように、切屑詰まりが生じ易い条件の切削加工においても、切屑を詰まり難くできる。すなわち、幅広い切り込み領域において安定して切削加工を行うことができる。
第2切刃C2のうち先端側の部位のみを使用する場合のように、低切り込み加工を行う場合においても、第2切刃C2で生じた切屑をブレーカ突起21dに接触させるため、ブレーカ突起21dは出来るだけ先端面22の近くまで延びていてもよい。一方、ブレーカ突起21dが先端面22(第1稜線R1)の近くまで延びる程に、ブレーカ突起21dおよび第1稜線R1の間隔が狭くなる。そのため、第1切刃C1を使用する場合において生じる切屑の排出性が課題となる。しかしながら、ブレーカ突起21dにおける先端の側に第1部位21d1が位置する場合には、この部位において、第1切刃C1で生じる切屑が面接触しにくい。すなわち、第1切刃C1で生じる切屑に生じる接触抵抗を低減できる。
これに対し、前述した特許文献1に記載のチップにおいては、第2の切刃のある側面の側から見た場合に、第2の稜線の形状が直線形状をなしている。
そのため、特許文献1に記載のチップにおいて、第2の切刃で生じた切屑は、切削部の突出する方向において立ち上がり面の広い範囲に接触し易い。さらには、特許文献1に記載のチップにおいて、第2の切刃で生じた切屑は、立ち上がり面と面接触する虞がある。その結果、切屑が詰まり易く、切屑の排出性が不十分であった。切屑の排出性が不十分であると、チップが摩耗し易くなり、耐久性が低下する。
ここで、より好ましくは、図11に示すように、第1線部R3-1は、先端の側に位置する第1端部P1と、該第1端部P1の反対側に位置する第2端部P2と、を有し、第2端部P2が、第1端部P1よりも上方に位置する構成となっていてもよい。
上記構成とすることで、図10のx2、x3を繋ぐラインに示されるように、ブレーカ突起21dの第1部位21d1は、先端の側のx2よりも基体部10に近い側のx3が高い構成である。これにより、第1切刃C1で生じた切屑がブレーカ突起21dの第1部位21d1に接触し易い。そのため、第1切刃C1で生じた切屑の流れる方向が制御され易く、切屑処理が安定する。
さらに、この場合、図11に示すように、第1線部R3-1は、第1部分R3-1aと、第2部分R3-1bと、を有する構成としてもよい。第1部分R3-1aは、第1端部P1から基体部10に向かうにしたがって上方に向かって傾斜する部分である。第2部分R3-1bは、第1部分R3-1aよりも第2端部P2の側に位置して、基体部10に向かうにしたがって下方に向かって傾斜する部分である。
上記構成とすることで、図10のx2、x3を繋ぐラインに示されるように、ブレーカ突起21dの第1部位21d1は、x2よりもx3が高くありつつ、x2からx3に向かって上り、上りの途中からx3に向かって下る形状を持つことになる。これにより、第1線部R3-1の曲率半径を小さくでき、ブレーカ突起21dの第1部位21d1における面の曲がりを大きくできる。そのため、第2切刃C2で生じた切屑がブレーカ突起21dの第1部位21d1に接触する際の接触面積を減らすことができる。そのため、第2切刃C2で生じた切屑に生じる接触抵抗をさらに低減できる。
さらに、この場合、図11に示すように、第1部分R3-1aおよび第2部R3-1bの境界を第1境界K1として、第1端部P1から第1境界K1までの距離が、第2端部P2から第1境界K1までの距離よりも長い構成としてもよい。
上記構成とすることで、図10のx2、x3を繋ぐラインに示されるように、ブレーカ突起21dの第1部位21d1は、x2からx3に向かって上る部分の距離が、上りの途中からx3に向かって下る部分の距離よりも長くなる。これにより、第1切刃C1で生じた切屑がブレーカ突起21dの第1部位21d1に接触する際に、切屑の進行してきた方向と、ブレーカ突起21dの第1部位21d1のなす角が、小さくなり易い。そのため、第1切刃C1で生じた切屑がブレーカ突起21dに衝突して詰まる虞が低い。
また、図11に示すように、第1側面23の側から見た場合に、ブレーカ突起21dおよび第2側面24が交わる第3稜線R3は、第1線部R3-1よりも基体部10の側に位置して凸曲線形状をなす第2線部R3-2を有していてもよい。
上記構成とすることで、ブレーカ突起21dは、凸曲面形状の部位を、第2側面24に沿って延びる方向に2箇所有することができる。実際に、図10のx2、x3、x4を繋ぐラインに示されるように、ブレーカ突起21dは、第1部位21d1に加えてもう一つの凸曲面形状の部位として第2部位21d2を有している。これにより、第2切刃C2を用いて切削加工を行う際に、切り込み量が大きい加工条件であっても安定して切削加工を行うことができる。
具体的には、第2切刃C2のうち第2線部R3-2の側方に位置する部分を用いる切り込み量の大きい切削加工においては、切屑の幅が大きいため、切屑の流れが不安定になり易い。しかしながら、ブレーカ突起21dが上記した2つの凸曲面形状の部位(第1部位21d1および第2部位21d2)を有する場合には、切屑に生じる接触抵抗を低減しつつ、これら2つの第1部位21d1、第2部位21d2において安定して切屑を支持できる。このように、複数の凸曲面形状の部位のそれぞれで切屑を支持して切屑の流れを制御できるため、幅広い切り込み領域において安定した切屑処理を行うことができる。
さらに、この場合、図11に示すように、第2線部R3-2は、先端の側に位置する第3端部P3と、第3端部P3の反対側に位置する第4端部P4と、を有してもよい。このとき、第4端部P4が、第3端部P3よりも上方に位置してもよい。
上記構成とすることで、図10のx3、x4を繋ぐラインに示されるように、ブレーカ突起21dの第2部位21d2は、先端の側のx3よりも基体部10に近い側のx4が高くなる。これにより、第1切刃C1で生じた切屑がブレーカ突起21dの第1部位21d1を乗り越えた場合において、この切屑が第2部位21d2に接触し易い。そのため、第1切刃C1で生じた切屑の流れる方向が第2部位21d2においても制御され易く、切屑処理が安定する。
(3-1.第3稜線およびブレーカ突起の各形状の別の例)
ここで、図12~図14を用いて、図1~図11にて示したインサート1とは別の実施形態のインサート(切削インサート)1Aの、切削部20Aにおける第3稜線R3およびブレーカ突起21dの各形状について説明する。図12は、図4に対応するインサート1Aの側面図である。図13は、図12に示す領域B5の拡大図である。図14は、図13に示す領域B6の拡大図である。なお、説明の便宜上、インサート1とインサート1Aとで共通する部分には、同じ符号を付記してその説明を省略し、相違点に特化して説明する。
図13に示すように、インサート1Aにおいては、第2線部R3-2は、第3部分R3-2aと、第4部分R3-2bと、を有する構成である。第3部分R3-2aは、第3端部P3から基体部10に向かうにしたがって上方に向かって傾斜する部分である。第4部分R3-2bは、第3部分R3-2aよりも第4端部P4の側に位置して、基体部10に向かうにしたがって下方に向かって傾斜する部分である。
上記構成とすることで、図10を参照して説明すると、ブレーカ突起21dの第2線部R3-2に対応する第2部位21d2は、x3からx4に向かって上り、上りの途中からx4に向かって下る形状を持つことになる。これにより、第3部分R3-2aの曲率半径を小さくでき、ブレーカ突起21dの第2部位21d2における面の曲がりを大きくできる。そのため、第2切刃C2で生じた切屑がブレーカ突起21dの第2部位21d2に接触する際の接触面積を減らすことができる。そのため、第2切刃C2で生じた切屑に生じる接触抵抗をさらに低減できる。
さらに、この場合、図13に示すように、第3部分R3-2aおよび第4部分R3-2bの境界を第2境界K2として、第3端部P3から第2境界K2までの距離が、第4端部P4から第2境界K2までの距離よりも長い構成としてもよい。
上記構成とすることで、図10を参照して説明すると、ブレーカ突起21dの第2線部R3-2に対応する第2部位21d2は、x3からx4に向かって上る部分の距離が、上りの途中からx4に向かって下る部分の距離よりも長くなる。これにより、第1切刃C1で生じた切屑がブレーカ突起21dの第2部位21d2に接触する際に、切屑の進行してきた方向と、ブレーカ突起21dの第2部位21d2のなす角が、小さくなり易い。そのため、第1切刃C1で生じた切屑がブレーカ突起21dに衝突して詰まる虞が低い。
さらに、この場合、図14に示すように、基準面Dに対して第1直線L1がなす第1傾斜角θ1よりも、基準面Dに対して第2直線L2がなす第2傾斜角θ2の方が大きい構成としてもよい。第1直線L1は、第1側面23の側から見た場合に、第1端部P1および第2端部P2をつないだ仮想線である。第2直線L2は、第1側面23の側から見た場合に、第3端部P3および第4端部P4をつないだ仮想線である。基準面Dは、例えば、上面21の側から切削部20を投影した面であってよい。
上記構成とすることで、例えば第1傾斜角θ1および第2傾斜角θ2が同じ場合と比較して、切削部20の基体部10の側の根元、すなわち切削部20における基体部10に接続される側の端部での、上面21から下面25に向かう方向における厚みが厚くなり易い。切削加工時に切削部20には、上面21から下面25に向かう方向に切削負荷として主分力が加わる。しかしながら、第2傾斜角θ2が第1傾斜角θ1よりも大きい場合には、上記した主分力に対するインサートの耐久性が高くなる。
ここで、切削部20の基体部10から突出する方向に平行、且つ、第1側面23に直交する仮想平面を基準面Dとしてもよい。基準面Dは、上面21及び下面25の間に位置してもよい。また、上記した定義の代わりに、下記の定義により基準面Dを設定してもよい。すなわち、基体部10が上側面14および下側面15を有する場合に、これらの面に平行、且つ、上面21及び下面25の間に位置する仮想平面を基準面Dとしてもよい。
(4.インサートの材質等)
インサート1の材質としては、例えば、超硬合金、サーメットおよびセラミックスなどの無機材料が挙げられる。超硬合金の組成としては、例えば、WC(炭化タングステン)-Co、WC-TiC(炭化チタン)-CoおよびWC-TiC-TaC(炭化タンタル)-Coが挙げられる。
ここで、WC、TiCおよびTaCは硬質粒子であり、Coは結合相である。また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料である。具体的には、サーメットとして、TiC又はTiN(窒化チタン)を主成分とした化合物が挙げられる。インサート1の材質がこれらに限定されないことは言うまでもない。
また、特に図示はしないが、インサート1は、上記の材質を含有する本体およびこの本体を被覆する被覆層を備えた構成であってもよい。被覆層の材質としては、例えば、チタンの炭化物、窒化物、酸化物、炭酸化物、窒酸化物、炭窒化物および炭窒酸化物などが挙げられる。被覆層は、上記の材質のうち1つのみを含有していてもよく、複数を含有していてもよい。また、被覆層は、1つのみの層によって構成されていてもよく、複数の層が積層された構成であってもよい。なお、被覆層の材質は、これらに限定されない。
被覆層は、化学蒸着(CVD)法又は物理蒸着(PVD)法を用いることによって、基体の上に位置させることができる。例えば、貫通孔13の内周面で基体を保持した状態で上記の蒸着法を利用して被覆層を形成する場合には、貫通孔13の内周面を除く基体の表面の全体を覆うように被覆層を位置させることができる。
(5.切削工具)
次に、図15、図16を用いて、実施形態の切削工具101について図面を用いて説明する。図15は、実施形態の切削工具101を示す斜視図である。図16は、図15に示す領域B7の拡大図である。
実施形態の切削工具101は、図15に示すように、先端側にインサート1を備えた棒状体の工具である。切削工具101は、先端側にポケット103を有する棒状体のホルダ105と、ポケット103内に位置する上記のインサート1と、を備えている。
図16に示すように、ポケット103は、インサート1が装着される部分であり、着座面と、該着座面に対して傾斜する拘束側面と、を有している。また、ポケット103は、ホルダ105の先端側において開口している。
インサート1は、切削部20における切刃として用いられる部分、つまり、前述した第1切刃C1および第2切刃C2の少なくとも一部がホルダ105から外方に突出するように装着される。本例では、インサート1をホルダ105に取り付けた際に、基体部10の上側面14がインサート1の上端となり、基体部10の下側面15がインサート1の下端となっている。本例においては、インサート1は、ネジ107によって、ホルダ105に装着されている。
また、ポケット103にインサート1が装着されている状態で、インサート1の基体部10とポケット103とは直接接していてもよく、また、インサート1とポケット103との間にシート等が介在されていてもよい。
ホルダ105の材質としては、鋼、鋳鉄などが用いられる。特に、これらの材質の中で鋼が用いられた場合には、ホルダ105の靱性を高めることができる。
このような切削工具101は、いわゆる旋削加工に用いられ、後挽き加工において用いられることが可能である。しかしながら、後挽き加工に限定されるものではなく、切削工具101は、例えば、内径加工、外径加工および溝入れ加工に用いることもできる。
(6.切削加工物の製造方法)
次に、図17~図20を用いて実施形態の切削加工物の製造方法について説明する。図17~図20は、実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。図17~図20は、インサート1が装着された切削工具101を、切削部20の上面21の側から見た状態である。
切削加工物は、被削材201を切削加工することによって作製される。実施形態における切削加工物の製造方法は、以下の工程を備えている。すなわち、
(1)被削材201を回転させる工程と、
(2)回転している被削材201に切削工具101を接触させる工程と、
(3)切削工具101を被削材201から離す工程と、
を、備えている。
より具体的には、まず、図17に示すように、被削材201を軸O1の周りで回転させると共に、被削材201に切削工具101を相対的に近付ける。次に、図18に示すように、切削工具101における切刃である第1切刃C1および第2切刃C2を被削材201に接触させて、被削材201を切削する。また、図19に示すように、切削工具101における切刃を被削材201に接触させた状態で、切削工具101を回転する被削材201に対して軸O1の軸方向に相対的に移動させて被削材201を切削する。このとき、第2切刃C2が移動方向の前方を向いている。そして、図20に示すように、切削工具101を被削材201から相対的に遠ざける。
図17、図18の例では、軸O1を固定すると共に被削材201を軸O1の周りで回転させた状態で切削工具101を移動させることによって被削材201に近づけている。また、図18、図19の例では、回転している被削材201にインサート1における切刃を接触させることによって被削材201を切削している。また、図20においては、被削材201を回転させた状態で切削工具101を移動させることによって遠ざけている。
なお、実施形態の製造方法における切削加工では、それぞれの工程において、切削工具101を移動させることによって、切削工具101を被削材201に接触させる、あるいは、切削工具101を被削材201から離している。しかしながら、当然ながらこのような形態に限定されない。
例えば、(1)の工程において、被削材201を切削工具101に近づけてもよい。(3)の工程において、被削材201を切削工具101から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、被削材201を回転させた状態を維持して、被削材201の異なる箇所にインサート1における切刃を接触させる工程を繰り返せばよい。
なお、被削材201の材質の代表例としては、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄、又は非鉄金属などが挙げられる。
以上のように、本開示の一態様に係る切削インサートは、基体部と、前記基体部から突出するように設けられた切削部と、を備え、前記切削部は、前記突出する方向の先端の側に位置する先端面と、前記基体部から前記先端面にかけて延びた上面と、前記基体部から前記先端面にかけて延び、前記上面と隣り合う第1側面と、前記基体部から前記先端面にかけて延び、前記第1側面の反対側において前記上面と隣り合う第2側面と、前記上面および前記先端面の交わりに位置する第1切刃と、前記上面および前記第1側面の交わりに位置する第2切刃と、を有する。前記上面は、前記第2側面に沿って延びたブレーカ突起を有し、前記第1側面の側から見た場合に、前記ブレーカ突起および前記第2側面が交わる稜線は、前記先端の側に位置して凸曲線形状をなす第1線部を有する。
特許文献1に記載のチップにおいては、切削部の先端側に向かうにしたがって第1の稜線および第2の稜線の間隔が狭くなっている。そのため、切削部の先端側に向かうにしたがって、第2の切刃に沿った部分でブレーカ溝の幅が狭く、ブレーカ壁の立ち上がり面が第2の切刃の近傍に位置する。また、該チップは、後挽き加工を行う場合に、幅広い切り込み領域をカバーするために、ブレーカ壁の立ち上がり面を広く設けている。このようなチップでは、第2の切刃における先端側の部位で生じた切屑がブレーカ壁に接触した際に大きな切削抵抗が生じることがあり、切屑の詰まりが生じる虞があった。本開示の一態様は、切屑の排出に起因する切削抵抗を低減させることができ、切屑の詰まりが生じる虞を低減できる切削インサートを実現することを目的とする。
本開示の一態様によれば、ブレーカ突起および第2側面が交わる稜線が、先端の側に位置して凸曲線形状をなす第1線部を有する。すなわち、ブレーカ突起が、先端の側に位置する凸曲面形状の部位を有する。これにより、第2切刃における先端側の部位で生じた切屑のブレーカ突起に対する接触面積を減らすことができる。そのため、切屑の排出性が向上する。その結果、切屑の詰まりが生じる虞を低減できる。
〔附記事項〕
以上、本開示に係る発明について、諸図面および実施例に基づいて説明してきた。しかし、本開示に係る発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。すなわち、本開示に係る発明は本開示で示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示に係る発明の技術的範囲に含まれる。つまり、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。また、これらの変形または修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。
1、1A 切削インサート
10 基体部
11 第1主面
12 第2主面
13 貫通孔
14 上側面
15 下側面
16 段差面
20、20A 切削部
21 上面
21a 第1傾斜面
21b 第2傾斜面
21c 底面
21d ブレーカ突起
22 先端面
23 第1側面
24 第2側面
25 下面
101 切削工具
103 ポケット
105 ホルダ
107 ネジ
201 被削材
C1 第1切刃
C2 第2切刃
K1 第1境界
K2 第2境界
L1 第1直線
L2 第2直線
O1 軸
P1 第1端部
P2 第2端部
P3 第3端部
P4 第4端部
R1 第1稜線
R2 第2稜線
R3 第3稜線
R3-1 第1線部
R3-1a 第1部分
R3-1b 第2部分
R3-2 第2線部
R3-2a 第3部分
R3-2b 第4部分
θ1 第1傾斜角
θ2 第2傾斜角

Claims (7)

  1. 基体部と、
    前記基体部から突出するように設けられた切削部と、を備え、
    前記切削部は、
    前記基体部から突出する方向の先端の側に位置する先端面と、
    前記基体部から前記先端面にかけて延びた上面と、
    前記基体部から前記先端面にかけて延び、前記上面と隣り合う第1側面と、
    前記基体部から前記先端面にかけて延び、前記第1側面の反対側において前記上面と隣り合う第2側面と、
    前記上面および前記先端面の交わりに位置する第1切刃と、
    前記上面および前記第1側面の交わりに位置する第2切刃と、を有し、
    前記上面は、前記第2側面に沿って延びたブレーカ突起を有し、
    前記第1側面の側から見た場合に、前記ブレーカ突起の表面および前記第2側面の交わる稜線は、
    前記先端の側に位置して凸曲線形状をなす第1線部と、
    前記第1線部よりも前記基体部の側に位置して凸曲線形状をなす第2線部と、を有し、
    前記第1線部は、
    前記先端の側に位置する第1端部と、
    前記第1端部の反対側に位置する第2端部と、を有し、
    前記第2端部が、前記第1端部よりも上方に位置し、
    前記第2線部は、
    前記先端の側に位置する第3端部と、
    前記第3端部の反対側で、前記第3端部より上方に位置する第4端部と、
    前記第3端部から前記基体部に向かうにしたがって上方に向かって傾斜する第3部分と、
    前記第3部分よりも前記第4端部の側に位置して、前記基体部に向かうにしたがって下方に向かって傾斜する第4部分と、を有する、切削インサート。
  2. 前記第3部分および前記第4部分の境界を第2境界として、
    前記第3端部から前記第2境界までの距離が、前記第4端部から前記第2境界までの距離よりも長い、請求項1に記載の切削インサート。
  3. 前記第1線部は、
    前記第1端部から前記基体部に向かうにしたがって上方に向かって傾斜する第1部分と、
    前記第1部分よりも前記第2端部の側に位置して、前記基体部に向かうにしたがって下方に向かって傾斜する第2部分と、を有する、請求項1又は2に記載の切削インサート。
  4. 前記第1部分および前記第2部分の境界を第1境界として、
    前記第1端部から前記第1境界までの距離が、前記第2端部から前記第1境界までの距離よりも長い、請求項に記載の切削インサート。
  5. 前記第1側面の側から見た場合に、前記第1端部および前記第2端部をつないだ仮想線を第1直線、前記第3端部および前記第4端部をつないだ仮想線を第2直線とし、
    前記切削部の突出する方向に平行、且つ、前記第1側面に直交する面を基準面とすると、
    前記基準面に対して前記第1直線がなす第1傾斜角よりも、前記基準面に対して前記第2直線がなす第2傾斜角の方が大きい、請求項からの何れか1項に記載の切削インサート。
  6. 先端側に位置するポケットを有するホルダと、
    前記ポケット内に位置する、請求項1からの何れか1項に記載の切削インサートと、を有する切削工具。
  7. 被削材を回転させる工程と、
    回転している前記被削材に請求項に記載の切削工具を接触させる工程と、
    前記切削工具を前記被削材から離す工程と、を備えた切削加工物の製造方法。
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