JP7452364B2 - サスティナブル網状構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、たわし、ブラシなどの比較的使い捨て頻度の高い日用衛生品や水切り用品、などに好適な網状構造体に関するものである。
現在、たわし、スポンジ、ブラシなどの日用衛生品には、ヤシ繊維を利用した“たわし”、ポリプロピレンやポリエチレンなどのモノフィラメントを束ねた“ブラシ”、ポリウレタン製やセルロース製の“スポンジ”、などが広く使用されている。
ヤシ繊維を利用した“たわし”は、天然素材を利用しているため環境負荷が小さい。しかしながら、ヤシ繊維を束ねて卵円形に曲げて固定した典型的な“たわし”は、形状を固定するために金属が編み混まれている。そのため、廃棄する際には金属の分別が必要となる。また、前記の”たわし“は、洗浄効果は優れているものの、除去した汚れがたわしの繊維間に挟まりやすく、この転写した汚れを取り除くことが必要になる場合がある。
一方、ポリプロピレンなどのモノフィラメントを束ねた“ブラシ”は、生分解性を有していないため、海洋マイクロプラスチックの原因になる場合がある。また、ヤシ繊維を利用した“たわし”と同様に、洗浄効果は優れているものの、除去した汚れがたわしの繊維間に挟まりやすく、この転写した汚れを取り除くことが必要になる場合がある。
スポンジとは、ゴムに発泡剤を配合し、発泡剤の熱分解により生ずるガスによってゴムを多孔性の構造にしたものである。発泡体を構成している気泡構造の単位をセルという。
ポリウレタンのスポンジは、生分解性を有さず、海洋マイクロプラスチックになる危険性を有している。また、ヤシの繊維を利用したたわしと同様に、洗浄効果は優れているものの、取れた汚れがセルの内部に挟まってしまい、この転写した汚れを取り除くのに時間を有することがある。
さらに、セルの内部は比較的長時間保水しているため、この水を基点に大腸菌やカビが繁殖するなど、衛生上の問題点をはらんでいる。これらを防ぐために、一般的に塩素などの薬剤で滅菌するが、耐性菌の増殖問題もあり、衛生面から問題が生じていた。
このセルの保水を減らすために、セルのサイズを大きくする検討がなされ、製品化されている。しかしながら、水切れ性は良くなっているが、保水問題を解決するには至っていない。また、セルサイズを大きくすると、スポンジの剛性が低下して洗浄効果が低下する場合もある。
さらに、ポリウレタンは、一般にリサイクルが困難である。そのため、焼却処分時に、焼却炉の損傷が大きくなったり、有毒ガス除去に経費が掛かかったりするなどの問題点が指摘されている。そこで、埋め立て処分されることが多いが、地盤の安定化が困難なため埋め立て場所が限定され、経費も高くなる問題点もある。また、加工性は優れるが製造中に使用される薬品の公害問題やフォーム後の残留薬品やそれに伴う臭気など種々の問題が指摘されている。
特許文献1および2には、熱可塑性エラストマー系からなる網状構造体が開示されている。前記の網状構造体は、水切り性、へたりにくさ、転写した汚れが簡便に洗い流すことが出来、これらの観点では優れている。しかしながら、繊維径が比較的大きいため、隅に入りこんだ汚れを落とすことが難しい。また、前記の熱可塑性エラストマーは生分解性を有していない。
特許文献3には、ポリオレフィン系からなる網状構造体が開示されている。これは、上述した水切り性、適度な硬さを有し、転写した汚れが簡便に洗い流すことが出来、これらの観点では優れている。しかしながら、耐へたり性という点では十分ではなく、生分解性も有していない。
特許文献4には、緑化用生分解性水生植物支持体、それを用いた水生植物構造体及び浮島用構造体が開示されている。この網状構造体は、ポリ乳酸が用いられており生分解を有するが、硬くて脆いため本用途には適していなかった。
こうした背景から、水切り性、へたりにくさ、転写した汚れが簡便に洗い流すことが出来る利便性、また生分解性を有する、環境にやさしい網状構造体が要望されていた。
特開2004-313323号公報 特開2014-194099号公報 特開2015-067932号公報 特開2001-32236号公報
本発明の課題は、環境負荷が小さく、水切り性に優れ、転写した汚れを除去しやすい網状構造体を提供することである。
前記課題を解決することができる本発明は、以下の通りである。
1.連続線状体から構成される三次元ランダムループ接合構造体を有し、見かけ密度が0.005g/cm~0.30g/cmで、厚みが10mm~100mmである網状構造体であって、
前記連続線状体は、融点が80~180℃であり、MFRが6~60g/10minであり、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)、ポリ(ブチレンアジペート/テレフタレート)から選ばれる、少なくとも1種の生分解性熱可塑性樹脂(a)を含有し、
前記網状構造体は70℃圧縮残留歪が35%以下である、網状構造体。
2.ポリ乳酸、(ポリ乳酸/ポリブチレンサクシネート系)ブロックコポリマー、ポリカプロラクトン、ポリ(カプロラクトン/ブチレンサクシネート)、ポリ(ブチレンサクシネート/カーボネート)、ポリ(エチレンテレフタレート/サクシネート)、ポリ(テトラメチレンアジペート/テレフタレート)、ポリエチレンサクシネート、ポリビニルアルコール、ポリグリコール酸から選ばれる、少なくとも1種の生分解性熱可塑性樹脂(b)を含有し、前記の生分解性樹脂(a)及び生分解性樹脂(b)の混合物を、熱可塑性樹脂組成物に対し質量基準で80質量%以上含む、前記1記載の網状構造体。
3.前記連続線状体は、断面形状が円であり、繊維径が0.1mm~0.8mmである、前記1または2に記載の網状構造体。
4.前記連続線状体は、断面形状が異型であり、少なくとも3つ以上の同等の曲率を外周部に有し、その繊維径もしくは曲率半径の2倍が0.1mm以上0.8mm以下である、前記1または2に記載の網状構造体。
5.前記連続線状体は、断面形状が三葉形状または三角形状である、前記4に記載の網状構造体。
6.日用衛生品、水切り用品に使用される、前記1~5のいずれかに記載の網状構造体。
本発明の網状構造体は、生分解性を有する熱可塑性樹脂を用いているため環境負荷が小さい。また、適度な硬さを有する網状構造体であるため、水切り性が良く衛生的であり、転写した汚れを洗い流しやすい。そのため、たわし、ブラシなどの比較的使い捨て頻度の高い日用衛生品、水切り用品に特に好適であり、緩衝材、クッションなどにも使用することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の網状構造体は、連続線状体から構成される三次元ランダムループ接合構造体を有し、見かけ密度が0.005g/cm~0.30g/cmで、厚みが10mm~100mmであり、前記連続線状体は、融点が80~180℃であり、MFRが6~60g/10minである、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)、ポリ(ブチレンアジペート/テレフタレート)から選ばれる、少なくとも1種の生分解性熱可塑性樹脂からなり、前記網状構造体は70℃圧縮残留歪が35%以下である。
本発明の網状構造体は、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)、ポリ(ブチレンアジペート/テレフタレート)から選ばれる、少なくとも1種の生分解性熱可塑性樹脂を使用する。前記の生分解性熱可塑性樹脂は、公知の重合方法で得ることが出来る。
ポリブチレンサクシネートは、コハク酸とブタンジオールを原料として公知の方法で重合される。ポリブチレンサクシネートアジペートはコハク酸、アジピン酸、ブタンジオールを原料として公知の方法で重合される。ポリ(ブチレンアジペート/テレフタレート)は、アジピン酸、テレフタル酸、ブタンジオールを原料として公知の方法で重合される。また、必要に応じて鎖延長剤、末端封鎖剤、酸化防止剤などが適宜使用される。
これらの原料は石油由来のモノマーを使用することも出来るが、バイオマス由来のモノマーを使用することが環境負荷低減の点から好ましい。具体的には、日本バイオプラスチック協会の分類番号A(バイオマスプラスチック)のポジティブリストに記載された樹脂が特に好ましい。
必要に応じて、前記の生分解性熱可塑性樹脂を二種以上ブレンドすることができる。
また、生分解性を損なわない程度で、前記の生分解性熱可塑性樹脂(a)以外に、生分解性を有さないポリエステル系エラストマー、または生分解性を有するポリ乳酸、ポリカプロラクトン、などの他の熱可塑性樹脂を熱可塑性樹脂組成物に対し質量基準で10質量%以下含有させることで、硬さなどの物性を調整することが出来る。
他の熱可塑性樹脂の含有量が、熱可塑性樹脂組成物に対し質量基準で10質量%よりも多いと、ダイスウェルが劣悪となり、品位に優れる網状構造体を形成することが困難となり好ましくない。他の熱可塑性樹脂としては、ブレンド時の混合性の点から、脂肪族系ポリエステルが好ましい。
本発明に記載の熱可塑性樹脂組成物とは、1種又は2種以上の熱可塑性樹脂、及び必要に応じて機能性付与材(酸化防止剤、耐侯剤、難燃剤、滑剤、粒子など)を構成成分と含む組成物を意味する。
本発明の網状構造体とは、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)、ポリ(ブチレンアジペート/テレフタレート)から選ばれる、少なくとも1種の生分解性熱可塑性樹脂(a)を必須として含み、その他の任意の生分解性熱可塑性樹脂(b)として、ポリ乳酸、(ポリ乳酸/ポリブチレンサクシネート系)ブロックコポリマー、ポリカプロラクトン、ポリ(カプロラクトン/ブチレンサクシネート)、ポリ(ブチレンサクシネート/カーボネート)、ポリ(エチレンテレフタレート/サクシネート)、ポリ(テトラメチレンアジペート/テレフタレート)、ポリエチレンサクシネート、ポリビニルアルコール、ポリグリコール酸などを、生分解性熱可塑性樹脂(a)単独、あるいは生分解性熱可塑性樹脂(a)及び生分解性熱可塑性樹脂(b)の混合物として、熱可塑性樹脂組成物に対し質量基準で少なくとも80質量%以上含む連続線状体からなる三次元ランダムループ接合構造体を有する網状構造体である。
前記の生分解性熱可塑性樹脂の比率は、連続線条体を構成する熱可塑性樹脂組成物に対して質量基準で、より好ましくは85質量%以上、さらに好ましくは95質量%以上、より一層好ましくは98質量%以上、最も好ましくは99質量%以上である。
本発明で使用する生分解性熱可塑性樹脂として、日本バイオプラスチック協会のグリーンプラ(生分解性プラスチック)の分類番号A-1のポジティブリストに記載された生分解性合成高分子化合物が特に好ましい。
本発明の網状構造体を構成する連続線条体に用いる、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)、ポリ(ブチレンアジペート/テレフタレート)から選ばれる、少なくとも1種の生分解性熱可塑性樹脂(a)を含む熱可塑性樹脂組成物は、MFRが6~60g/10minである。MFRが6g/10min未満の場合は、溶融粘度が高くなりすぎて、連続線条体の繊維径を小さくしにくくなる。その結果、汚れを除去しにくくなる。
一方、MFRが60g/10minを超えると、耐熱耐久性の尺度である圧縮残留歪が悪化しやすくなる。そうした観点から、MFRは6g/10min以上が好ましく、8g/10min以上がより好ましく、10g/10min以上がさらに好ましい。また、MFRは60g/10min以下が好ましく、50g/10min以下がより好ましく、40g/10min以下がさらに好ましく、30g/10min以下が最も好ましい。
しかしながら、市販の生分解性樹脂は、本発明で規定するMFRの範囲を満足する樹脂ばかりでない。この場合は、生分解性樹脂の水分率を調整し、溶融押出し時に樹脂を加水分解させることで、樹脂のMFRを任意に調整することが出来る。
本発明の網状構造体を構成する連続線条体に用いる、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)、ポリ(ブチレンアジペート/テレフタレート)から選ばれる、少なくとも1種の生分解性熱可塑性樹脂(a)は、融点が80~180℃であることが好ましい。前記樹脂の融点が80℃未満であると、お湯などの高温の液体に接触した際、あるいは乾燥機などの温風による乾燥によって、網状構造体が変形してしまう恐れがある。従って、前記樹脂の融点は80℃以上が好ましく、85℃以上がより好ましく、90℃以上がさらに好ましく、100℃以上が最も好ましい。本発明の網状構造体を日用衛生品や、水切り用品に使用する場合、前記樹脂の融点は180℃以下であれば十分である。
本発明の網状構造体を構成する連続線条体は、示差走査型熱量計にて測定した融解曲線において、融点以下に吸熱ピークを有することが好ましい。融点以下に吸熱ピークを有するものは、吸熱ピークを有しないものに比べて、連続線条体の硬度と耐熱耐へたり性が向上する。例えば、本発明で用いる、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)、ポリ(ブチレンアジペート/テレフタレート)樹脂は、溶融熱接着後さらに融点より少なくとも10℃以上低い温度でアニーリング処理すると、連続線条体の硬度がより向上する。アニーリング処理は、樹脂の融点より少なくとも10℃以上低い温度でサンプルを熱処理すれば良く、三次元網状構造体に成形後にアニーリング処理をすることもできる。このような熱処理をした網状構造体は、示差走査型熱量計で測定した融解曲線に、室温以上融点以下の温度で吸熱ピークをより明確に発現する。なお、アニーリング処理をしない場合は、融解曲線に室温以上融点以下に吸熱ピークが明確に発現しない。このことから類推すると、アニーリング処理によってハードセグメントが再配列された準安定中間相を形成し、耐熱耐へたり性が向上しているのではないかと考えられる。本発明における耐へたり性向上効果の活用方法としては、必要な耐久性を有する日用衛生品や緩衝材を実現させるために有用である。
本発明の網状構造体を構成する連続線状体は、Dデュロメータ硬さが30~80であることが好ましい。前記のDデュロメータ硬さを30以上に調整することで、適切な硬さとなり、掻き落としによる洗浄機能が向上する。連続線状体のDデュロメータ硬さは、35以上がより好ましく、40以上がさらに好ましく、45以上が特に好ましい。
また、Dデュロメータ硬さを80以下に調整することで、硬くなり過ぎるのを抑制でき、脆くなりにくくなる。前記のDデュロメータ硬さは、75以下がより好ましく、70以下が特に好ましい。
本発明の網状構造体は、70℃圧縮残留歪みが35%以下であり、好ましくは30%以下、さらに好ましくは25%以下である。また、70℃圧縮残留歪みは実用上1%以上有れば良い。70℃圧縮残留歪が35%以下であることで、耐久性と耐熱性を満足することができる。
前記の70℃圧縮残留歪みは、耐久性を表す指標として広く用いられている。熱可塑樹脂、特にエラストマーにおいては、硬さと耐久性を両立することは、従来技術では困難であった。これは、エラストマーの構造に起因する根本的な課題である。一般的に、エラストマーの構造は、ソフトセグメントとハードセグメントからなり、この両者のバランスによって硬さと耐久性が発現すると考えられる。「硬い」ということは、ハードセグメントが強固である、もしくはその比率が多いことを意味する。すなわち、硬い熱可塑性樹脂エラストマーのソフトセグメントは比率が相対的に低い、もしくは弱くなる。その結果、得られた連続線状体から構成された網状構造体は耐久性が不十分となると考えられる。一方、この逆の場合は、柔らかく耐久性に優れることを意味する。
硬さを表す指標の一つとして、Dデュロメータ硬さが挙げられる。また、このDデュロメータ硬さとへたりを表す指標の一つが、70℃圧縮残留歪みである。これらの両立を満たす方法は見出されていない。特に、生分解樹脂はその低い耐久性から、この両立は非常に困難であった。これらを両立する方法として、そのメカニズムはいまだに明らかになっていないが、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)、ポリ(ブチレンアジペート/テレフタレート)樹脂から選ばれる、少なくとも1種の生分解性熱可塑性樹脂を含有する連続線条体を、網状構造体の構成材料として用いることで達成できることを見出した。
本発明の網状構造体は、例えば次のようにして得られる。網状構造体は特開平7-68061号公報等に記載された公知の方法に準じて得られる。例えば、複数のオリフィスを持つ多列ノズルより、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)、ポリ(ブチレンアジペート/テレフタレート)樹脂をノズルオリフィスに分配し、該樹脂の(融点+20℃)以上~(融点+180℃)未満の紡糸温度で、該ノズルより下方に向け吐出させる。次いで、溶融状態で互いに連続線状体を接触させて融着させ3次元網状構造を形成しつつ、引取りコンベアネットで挟み込み、冷却槽中の冷却水で冷却する。その後、固化した網状構造体を引出し、水切り後または乾燥して、両面または片面が平滑化した網状構造体を得る。
片面のみを平滑化させる場合は、傾斜を持つ引取ネット上に連続線状体を吐出させて、溶融状態で互いに接触させて融着させる。その際、3次元網状構造を形成しつつ、引取ネット面のみ形態を緩和させつつ冷却すると良い。得られた網状構造体をアニーリング処理することもできる。なお、網状構造体の乾燥処理をアニーリング処理としても良い。
本発明の網状構造体を得るためには、原料として用いる生分解性樹脂に、酸化防止剤、滑剤などの機能付与材を含有させても良い。また、樹脂自体に含まれている場合は、溶融後の色調や品位に応じて、溶融押出し時に各種の機能付与材を樹脂に混練りして含有量を調整することが好ましい。
酸化防止剤としては、公知のフェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、N-H型ヒンダードアミン系光安定剤、N-CH型ヒンダードアミン系光安定剤が挙げられ、それらの少なくとも1種類以上を含有させることが望ましい。
フェノール系酸化防止剤としては、1,3,5-トリス[[3,5-ビス(1,1-ジメチルエチル)-4-ヒドロキシフェニル]メチル]-1,3,5-トリアジン-2,4,6(1H,3H,5H)-トリオン、1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-tert-ブチルフェニル)ブタン、4,4‘-ブチリデンビス(6-tert-ブチル-m-クレゾール)、3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸ステアリル、ペンタエリトリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオナート]、Sumilizer AG 80、2,4,6-トリス(3’,5’-ジ-tert-ブチル-4‘-ヒドロキシベンジル)メシチレンなどが挙げられる。
ホスファイト系酸化防止剤としては、3,9-ビス(オクタデシルオキシ)-2,4,8,10-テトラオキサ-3,9-ジホスファスピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス(2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチルフェノキシ)-2,4,8,10-テトラオキサ-3,9-ジホスファスピロ[5.5]ウンデカン、2,4,8,10-テトラキス(1,1-ジメチルエチル)-6-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-12H-ジベンゾ[d,g]「1,3,2」ジオキサホスホシン、亜りん酸トリス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)、亜リン酸トリス(4-ノニルフェニル)、4,4‘-Isopropylidenediphenol C12-15 alcohol phosphite、亜リン酸ジフェニル(2-エチルヘキシル)、ジフェニルイソデシルホスファイト、トリイソデシル ホスファイト、亜リン酸トリフェニルなどが挙げられる。
チオエーテル系酸化防止剤としては、ビス[3-(ドデシルチオ)プロピオン酸]2,2-ビス[「3-(ドデシルチオ)-1-オキソプロピルオキシ」メチル]-1,3-プロパンジイル、3,3‘-チオビスプロピオン酸ジトリデシルなどが挙げられる。
樹脂の熱劣化を防ぐためには、フェノール系酸化防止剤とホスファイト系酸化防止剤を混合して使用することが望ましい。これらの2種の酸化防止剤の含有量は樹脂に対して質量基準で0.05質量%以上、1.0質量%以下が好ましい。
滑剤は、炭化水素系ワックス、高級アルコール系ワックス、アミド系ワックス、エステル系ワックス、金属石鹸系等が挙げられる。必要に応じて、樹脂に対して滑剤を質量基準で0.5質量%以下含有させれば良い。
本発明の網状構造体は、洗浄力を向上させるために、必要に応じて、樹脂に研磨材を含有させても良い。研磨材は、無機物や有機物など公知のものを用いることが出来る。例えば、研磨材の材質としては、二酸化珪素、酸化アルミナ、酸化クロム、酸化セリウム、ガラス、活性炭粒子、ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられる。樹脂に研磨材を含有させる方法は、樹脂と研磨材を溶融押出し時に混合させる方法、得られた網状構造体を構成する連続線状体に浸漬や塗布などの公知の方法で、研磨材を含むバインダーを被覆させることができる。
また、本発明の網状構造体は、必要に応じて着色させることが出来る。着色は、顔料や染料を用いることが出来る。また、それらを溶融紡糸前に含有させても良いし、得られた網状構造体を構成する連続線状体に浸漬や塗布して被覆させても良い。
本発明の網状構造体を構成する連続線状体は、本発明の目的を損なわない範囲で、他の熱可塑性樹脂と組み合わせた複合線状としても良い。複合形態としては、線状体自身を複合化した場合として、シース・コア型、サイドバイサイド型、偏芯シース・コア型等の複合線状体が挙げられる。
本発明の網状構造体は、本発明の目的を損なわない範囲で、多層構造化しても良い。多層構造としては、表層と裏層を異なった繊度の線状体で構成することや、表層と裏層で異なった見掛け密度を持つ構造体で構成することや、長繊維不織布や短繊維不織布等と多層化することが挙げられる。多層化方法としては、加熱により溶融固着する方法、接着剤で接着させる方法、縫製やバンド等で拘束する方法等が挙げられる。
本発明の網状構造体を構成する連続線状体の断面形状は特に限定されないが、中実断面、あるいは中空を含む異型断面とすることにより、好ましい硬さとハンドリング性を付与することが出来る。特に、洗浄力と水切り性を重視する場合は、例えば、三葉形状であるY型あるいはs+型などの端面がエッジ形状であり、且つ断面二次モーメントが円対称となる異型断面を有する連続線状体が好ましい。
本発明の網状構造体は、性能を低下させない範囲で樹脂製造過程から成形体に加工し、製品化する任意の段階で、公知の方法を用いて、防臭抗菌性、防カビ性、防ダニ性、消臭性、防黴性、芳香性、難燃性、吸放湿性等の機能付与を行うことができる。
本発明の網状構造体は、あらゆる形状に成型したものを含む。例えば、板状、三角柱、多角体、円柱、球状やこれらを多数含む構造体も含まれる。これらの成型方法は、押し出し時に規制板を用いて成型しても良いし、カット、熱プレスなどの公知な方法で行うことが出来る。
本発明の網状構造体を構成する連続線状体は、汚れをくまなく除去できる点から繊維径が小さい方が望ましい。しかしながら、繊維が細すぎると、連続線状体の硬さが不十分となり、汚れを除去する洗浄力が低下しやすくなる。また、繊維が太すぎると、網状構造が疎となり、泡立ち性が低下したり、隅にある汚れを除去することが困難であったり、繊維端面が指に当たり痛みを感じる場合がある。そのため、繊維径は適正な範囲に設定することが好ましい。
連続線状体の断面形状が円である場合、汚れの除去性の点から、連続線状体の繊維径は0.1mm以上が好ましく、より好ましくは0.2mm以上であり、特に好ましくは0.25mm以上である。一方、泡立ち性、済にある汚れの除去などの点から、連続線状体の繊維径は0.8mm以下が好ましく、さらに好ましくは0.7mm以下、特に好ましくは0.6mm以下である。
上述した通り、汚れを除去するためには、連続線状体の断面に細かいエッジ形状を有することが好適であるが、連続線状体自体が細すぎると必要な硬さが不足してしまう恐れがある。この問題を解決する方策のひとつとして、連続線状体の断面を異型にすることが挙げられる。即ち、細かいエッジ形状を有する断面を形成させることで、このエッジ部分で、付着した細かい汚れを除去することが出来る。
さらに、連続線状体自体をある程度太くすることが出来るため、所望の硬さに調整することが可能となる。繊維の断面形状が異型断面である場合は、繊維断面の外側に少なくとも同等の3つ以上の曲率を有するエッジを有し、それぞれの曲率を有する構造体が繊維断面の重心に対して均等かつ回転対称であり、その曲率半径の2倍が0.1mm以上0.8mm以下であることが好ましい。その曲率半径の2倍が0.8mm以下に調整することで、細かい溝に入りこんだ部分の汚れを落としやすくなる。前記の曲率半径は、より好ましくは0.7mm以下、さらに好ましくは0.6mm以下、特に好ましくは0.5mm以下である。一方、前記の曲率半径は、実用上0.1mm以上であれば良い。
連続線状体の繊維断面は、ループ形状を描くことが出来る断面形状であることが好ましい。ループを描くことが出来る断面形状とは、最も単純なもので、円形状や中空構造などが挙げられる。異型断面では、繊維断面の外側に少なくとも同等の3つ以上の曲率を有するエッジを有し、それぞれの曲率を有する構造体が繊維断面の重心に対して均等かつ回転対称である。より一般化して記述するならば、繊維断面の重心を中心として、任意のいずれの点を取り重心と結んだ直線に対して、重心を中心としてこの直線方向と垂直方向のそれぞれのモーメントが釣り合っていることが好ましい。これらの具体的として、三葉形状であるY断面、三角形状、四葉形状である+断面などが挙げられる。
本発明の網状構造体の見かけ密度は、0.005g/cm~0.30g/cmであり、好ましくは0.01g/cm~0.20g/cm、より好ましくは0.02g/cm~0.15g/cmの範囲である。見かけ密度が、0.005g/cmより小さいと、汚れを除去するのに必要な硬度が不十分となる。一方、見かけ密度が、0.30g/cmを越えると、硬くなり過ぎて、たわしとして不適なものとなる場合がある。
本発明の網状構造体の厚みは、好ましくは10mm以上であり、より好ましくは15mm以上であり、さらに好ましくは20mm以上である。厚みが10mm未満ではクッション材に使用すると薄すぎて扱いづらい場合がある。厚みの上限は製造装置の関係から、好ましくは100mm以下であり、より好ましくは80mm以下、さらに好ましくは60mm以下である。
かくして得られた本発明の網状構造体は、生分解を有し、且つ良好な硬さとへたりにくさ、ハンドリング性を兼ね備えた優れた網状構造体となる。例えば、たわしとして使用する際に、使用時に生じるマイクロプラスチックも生分解を有しておりマイクロプラスチック問題になりにくく、さらに製品寿命が来て埋め立て処理がされた際も、生分解性によりマイクロプラスチック問題を起こしにくいことが期待される。本発明の範囲であれば、これらの問題を解決することが可能となる。
以下に、実施例を例示し、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。実施例中における特性値の測定及び評価は下記のように行った。なお、試料の大きさは以下に記載の大きさを標準とするが、試料が不足する場合は可能な大きさの試料サイズを用いて測定を行った。
(1)繊維径
試料を8cm×10cmの大きさに切断し、網状構造体からそれぞれ10箇所から線状体を約5mmの長さで採集する。採集した線状体の繊維径は、光学顕微鏡を適当な倍率で繊維径測定箇所にピントを合わせて測定する。(n=10の平均値)
(2)Dデュロメータ硬さ
網状構造体の繊維中央にD型デュロメータを押し当て1秒以内の数値を読み取った。試験場所は20±2℃、相対湿度65±4%であり、サンプルは少なくとも1時間以上、この試験環境に置き、温度が安定した後に測定した。但し、繊維径が0.4mm以下で針が押し当てられない場合や、異型断面で針が異型断面の窪みにはまって正確に測定できない場合や、繊維径が細すぎて針が繊維を貫通して机の硬さを拾ってしまう際は、2~3mm厚みの平滑なプレートを作成してその硬さを読み取った。(それぞれn=5の平均値)
(3)試料厚み及び見掛け密度
試料を8cm×10cmの大きさに切断し、無荷重で24時間放置した後、高分子計器製FD-80N型測厚器にて中心1か所の高さを測定して試料厚みとする。試料重さは、上記試料を電子天秤に載せて計測する。また見掛け密度は、試料厚みから体積を求め、試料の重さを体積で除した値で示す。(それぞれn=3の平均値)
(4)融点(Tm)
TAインスツルメント社製 示差走査熱量計Discovery DSC25を使用し、サンプル重量は2.0mg±0.1mgに秤量し、昇温速度20℃/分、窒素雰囲気下で測定した吸発熱曲線から吸熱ピーク(融解ピーク)温度を求めた。
(5)MFR(メルトフローレート)
測定は、網状構造体を細かく切り刻んで原料として80℃で2時間以上真空乾燥した後に、空気中の水分を出来るだけ含まないように、手早くメルトフローレート(MFR)測定を実施した。測定方法は、ISO1133に準拠して行った。測定温度は190℃、荷重は2.16kgとした。
(6)70℃圧縮残留歪み
試料を10cm×8cmの大きさに切断し、(2)に記載の方法で処理前の厚み(c)を測定する。厚みを測定したサンプルを50%圧縮状態に保持できる冶具に挟み、70℃に設定した乾燥機に入れ、22時間放置する。その後サンプルを取り出し、冷却して圧縮歪みを除き30分放置後の厚み(d)を求め、処理前の厚み(c)とから、式{(c)-(d)}/(c)×100より算出する:単位%(n=3の平均値)。
(7)泡立ち評価
5人のモニターに対して、網状構造体に洗剤を付けて泡立ち易いか評価した。5人のモニターの平均点を評価点とした。
3点・・・泡立ち易く、現状のスポンジたわしと同等に使用できる。
2点・・・泡立ち易いが、不快ではない。
1点・・・泡立ちにくく、少し不快に感じる。
0点・・・泡立たない。
平均点が2.5点以上の場合は◎、2点以上の場合は〇、1.5点以上の場合は△、1.5点未満の場合は×とした。なお、平均点が2点以上であれば、実用上問題ない。
(8)汚れ落とし評価
5人のモニターに対して、網状構造体に洗剤を付けてガラスビーカーとシンクを洗い評価した。5人のモニターの平均点を評価点とした。網状構造体を素手で触った際の感覚を下記記載の4段階の点数で評価した。5人のモニターの平均点を評価点とした。
3点・・・現行スポンジたわしと同等以上に汚れが落ちると感じる。
2点・・・汚れは問題なく落とすことが出来ると感じる。
1点・・・汚れがやや落としにくいと感じる。
0点・・・汚れが落としにくいと感じる。
平均点が2.5点以上の場合は◎、2点以上の場合は〇、1.5点以上の場合は△、1.5点未満の場合は×とした。なお、平均点が2点以上であれば、実用上問題ない。
(9)転写汚れの洗い流し性評価
上述した(8)の試験後に網状構造体に付着した汚れを流水で洗い、転写した汚れの洗い流し性を評価した。5人のモニターの平均点を評価点とした。網状構造体を素手で触った際の感覚を下記記載の4段階の点数で評価した。5人のモニターの平均点を評価点とした。
3点・・・現行スポンジたわしよりも優れた転写汚れの洗い流し性と感じる。
2点・・・現行スポンジたわしよりも比較的良い転写汚れの洗い流し性と感じる。
1点・・・現行スポンジたわしと同等の転写汚れの洗い流し性と感じる。
0点・・・現行スポンジたわしよりも転写汚れの洗い流し性は悪いと感じる。
平均点が2.5点以上の場合は◎、2点以上の場合は〇、1.5点以上の場合は△、1.5点未満の場合は×とした。なお、平均点が2点以上であれば、実用上問題ない。
(10)水切り性評価
上述した(9)の試験後に網状構造体を水切りした後に網状体に残存した水切り性を評価した。5人のモニターの平均点を評価点とした。網状構造体を素手で触った際の感覚を下記記載の4段階の点数で評価した。5人のモニターの平均点を評価点とした。
3点・・・現行スポンジたわしよりも優れた水切り性だと感じる。
2点・・・現行スポンジたわしよりも比較的良い水切り性だと感じる。
1点・・・現行スポンジたわしと同程度の水切り性だと感じる。
0点・・・現行スポンジたわしよりも水切り性が悪いと感じる。
平均点が2.5点以上の場合は◎、2点以上の場合は〇、1.5点以上の場合は△、1.5点未満の場合は×とした。なお、平均点が2点以上であれば、実用上問題ない。
(実施例及び比較例で使用した熱可塑性樹脂)
1)ポリブチレンサクシネート高MFR品
PTT MCC BIOCHEM COMPANY LIMITED社製 BioPBSTM FZ71を用いた。このBioPBSTM FZ71は密度が1.26g/cmであり、MFRが22g/10min、融点が115℃であった。
2)ポリブチレンサクシネート低MFR品
PTT MCC BIOCHEM COMPANY LIMITED社製 BioPBSTM FZ91を用いた。このBioPBSTM FZ91は密度が1.26g/cmであり、MFRが5g/10min、融点が115℃であった。
3)ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)
PTT MCC BIOCHEM COMPANY LIMITED社製 BioPBSTM FD92を用いた。このBioPBSTM FD92は密度が1.24g/cmであり、MFRが4g/10min、融点が84℃であった。
4)ポリ(ブチレンアジペート/テレフタレート)
BASF社製 エコフレックス(R)を用いた。このエコフレックス(R)は密度が1.26g/cmであり、MFRが3g/10min、融点が115℃であった。
5)ポリ乳酸
Corbion社製Luminy(R)L130を用いた。このLuminy(R)L130は密度が1.24g/cmであり、MFRが10g/10min、融点が175℃であった。
6)ポリεカプロラクトン
Perstorp社製CapaTM6500を用いた。このCapaTM6500は、融点が58℃であった。それぞれのポリマーならびに混合物の特性を表1に示す。
[実施例1]
幅方向96mm、厚み方向の幅31mmのノズル有効面にオリフィスの外径0.5mmで丸孔形状のオリフィスを孔間ピッチ6mmの千鳥配列としたノズルを用いた。樹脂Aを絶乾状態で用い、紡糸温度230℃にて、単孔吐出量1.0g/minの速度でノズル下方に吐出させた。
ノズル面20cm下に冷却水面が来る位置に水槽を調整し、その水槽内に一対の引取りコンベアを水面上に一部出るように配した。
コンベアは幅20cmのステンレス製エンドレスネットを有しており、ノズル面の幅方向とコンベアを平行に配置し、エンドレスネットの開口幅を30mm間とし、側面部を成形するためにアルミ板をネット方向に対して90度の向きで配置させ水を2.0L/minの速度で流し側面部分を成形させた。
該コンベアネットの開口部、コンベアネット上、並びに側面部を成形するアルミ板に、該溶融状態の吐出線状を落下させることで曲がりくねらせル-プを形成し、接触部分を融着させつつ3次元網状構造を形成した。
該溶融状態の網状構造体の両面を引取りコンベアで挟み込みつつ0.96m/minの速度で冷却水中へ引込み、固化させることで厚み方向と側面方向のそれぞれ両面をフラット化した後、所定の大きさに切断後、80℃熱風にて20分間乾燥熱処理して、網状構造体を得た。得られた網状構造体の特性を表2に示す。
得られた網状構造体は、断面形状が丸断面、繊維径が0.39mmの連続線状体から構成され、見かけ密度が0.044g/cm、表面が平坦化された状態での厚みが27.0mm、幅が80mm、Dデュロメータ硬さが61、網状構造体のMFRが24g/10min、融点が112.9℃、70℃圧縮残留歪みが22.5%であった。得られた網状構造体は、泡立ち性に優れ、適度な硬さを有し、汚れ落とし性、転写汚れの洗い流し性、水切り性、耐久性に優れていた。
[実施例2]
樹脂Bを含水率0.01%に調整して用い、紡糸温度を255℃、ノズル面-冷却水距離を30cmにしたこと以外は、実施例1と同様にして網状構造体を得た。
得られた網状構造体は、断面形状が丸断面で繊維径が0.69mmの連続線状体から構成され、見かけ密度が0.050g/cm、表面が平坦化された状態での厚みが29.4mm、Dデュロメータ硬さが68、網状構造体のMFRが8g/10min、融点が114.0℃、70℃圧縮残留歪みが17.5%であった。得られた網状構造体の特性を表2に示す。得られた網状構造体は、泡立ち性に優れ、適度な硬さを有し、汚れ落とし性、転写汚れの洗い流し性、水切り性、耐久性に優れていた。
[実施例3]
樹脂Cを含水率0.01%に調整して用い、紡糸温度を260℃、ノズル面-冷却水距離を25cm、引き取り速度を0.76m/minにした以外、実施例1と同様にして網状構造体を得た。
得られた網状構造体は、断面形状が丸断面で繊維径が0.69mmの連続線状体から構成され、見かけ密度が0.070g/cm、表面が平坦化された状態での厚みが27.5mm、Dデュロメータ硬さが58、網状構造体のMFRが7g/10min、融点が87.5℃、70℃圧縮残留歪みが20.4%であった。得られた網状構造体の特性を表2に示す。
得られた網状構造体は、泡立ち性に優れ、適度な硬さを有し、汚れ落とし性、転写汚れの洗い流し性、水切り性、耐久性に優れていた。
[実施例4]
樹脂Dを含水率0.02%に調整して用い、紡糸温度を260℃、単孔吐出量を0.6g/min、ノズル面-冷却水距離を17cm、引き取り速度を0.52m/minにしたこと以外は、実施例1と同様にして網状構造体を得た。
得られた網状構造体は、断面形状が丸断面で、繊維径が0.57mmの連続線状体から構成され、見かけ密度が0.061g/cm、表面が平坦化された状態での厚みが27.6mm、Dデュロメータ硬さが49、網状構造体のMFRが8g/10min、融点が116.8℃、70℃圧縮残留歪みが19.3%であった。得られた網状構造体の特性を表2に示す。
得られた網状構造体は、泡立ち性に優れ、適度な硬さを有し、汚れ落とし性、転写汚れの洗い流し性、水切り性、耐久性に優れていた。
[実施例5]
オリフィスの外径1.0mmで丸孔形状のオリフィスを孔間ピッチ8mmの千鳥配列としたノズルを用い、樹脂としてEを含水率0.01%に調整して用い、紡糸温度を210℃、ノズル面-冷却水距離を22cm、引き取り速度を0.74m/minにしたこと以外は、実施例1と同様にして網状構造体を得た。
得られた網状構造体は、断面形状が丸断面で繊維径が0.59mmの連続線状体から構成され、見かけ密度が0.040g/cm、表面が平坦化された状態での厚みが29.3mm、Dデュロメータ硬さが59、網状構造体のMFRが28g/10min、融点が115.0℃、70℃圧縮残留歪みが15.7%であった。得られた網状構造体の特性を表2に示す。
得られた網状構造体は、泡立ち性に優れ、適度な硬さを有し、汚れ落とし性、転写汚れの洗い流し性、水切り性、耐久性に優れていた。
[実施例6]
幅方向112mm、厚み方向の幅43mmのノズル有効面にオリフィスの外径3.6mmでスリット幅0.3mm且つスリット長さ1.8mmがオリフィス中心から均等な間隔で3本のスリットが配置された三葉形状のオリフィスを孔間ピッチ8mmの千鳥配列としたノズルを用いた。樹脂Dを含水率0.2%に調整して用い、紡糸温度260℃、単孔吐出量1.5g/min、ノズル面-冷却水距離を28cm、引き取り速度を1.28m/minにしたこと以外は、実施例1と同様にして網状構造体を得た。
得られた網状構造体は、断面形状が三葉形状を有するY断面であり、繊維径の外径が0.8mmであり、3つの曲率を有するエッジが均等に配置され、それぞれのエッジの曲率半径の2倍が0.3mmである連続線状体から構成され、見かけ密度が0.060g/cm、表面が平坦化された状態での厚みが30.2mm、Dデュロメータ硬さが38、網状構造体のMFRが40g/10min、融点が117.0℃、70℃圧縮残留歪みが18.5%であった。得られた網状構造体の特性を表2に示す。
得られた網状構造体は、泡立ち性に優れ、適度な硬さを有し、汚れ落とし性、転写汚れの洗い流し性、水切り性、耐久性に優れていた。
[実施例7]
樹脂Aを絶乾状態で用い、紡糸温度220℃、単孔吐出量1.4g/min、ノズル面-冷却水距離を25cm、引き取り速度を1.07m/minにしたこと以外は、実施例6と同様にして網状構造体を得た
得られた網状構造体は、断面形状が三葉形状を有するY断面であり、繊維径の外径が1.0mmであり、3つの曲率を有するエッジが均等に配置されており、それぞれのエッジの曲率半径の2倍が0.4mmである連続線状体から構成され、見かけ密度が0.049g/cm、表面が平坦化された状態での厚みが30.4mm、Dデュロメータ硬さが65、網状構造体のMFRが23g/10min、融点が113.6℃、70℃圧縮残留歪みが19.6%であった。得られた網状構造体の特性を表2に示す。
得られた網状構造体は、泡立ち性に優れ、適度な硬さを有し、汚れ落とし性、転写汚れの洗い流し性、水切り性、耐久性に優れていた。なお、汚れ落とし性について実施例1と比べて同等の効果であったことは、実施例1の繊維径が本実施例の曲率半径の2倍と同等であったためであると考える。
[比較例1]
樹脂Fを絶乾状態で用い、紡糸温度を247℃、ノズル面-冷却水距離を17cm、引き取り速度を1.07m/minにしたこと以外は、実施例1と同様にして網状構造体を得た。
得られた網状構造体は、断面形状が丸断面で、繊維径が0.28mmの連続線状体から構成され、線条で形成しており、見かけ密度が0.050g/cm、表面が平坦化された状態での厚みが28.1mm、Dデュロメータ硬さが99、網状構造体のMFRが12g/10min、融点が171.0℃であった。なお、70℃圧縮残留歪みは、脆性破壊して測定することが出来なかった。得られた網状構造体の特性を表2に示す。
得られた網状構造体は、泡立ち性、転写汚れの洗い流し性、水切り性に優れていた。しかしながら、Dデューロ硬度が高く、硬過ぎるため、容易に脆性破壊して、握った箇所から繊維が破壊した。その結果、汚れ落とし性と耐久性に劣っていた。
[比較例2]
樹脂Hを用い、紡糸温度を210℃、ノズル面-冷却水距離を22cm、引き取り速度を0.44m/minにしたこと以外は、実施例1と同様にした。
しかしながら、ノズル直下でのダイスウェルが酷く、良好な網状構造体を形成することが出来なかった。
[比較例3]
樹脂Gを絶乾状態で用い、紡糸温度を210℃、単孔吐出量を0.5g/min、ノズル面-冷却水距離を17cm、引き取り速度を0.54m/minにしたこと以外は、実施例1と同様にして網状構造体を得た。
得られた網状構造体は、断面形状が丸断面で、繊維径が0.47mmの連続線状体から構成され、見かけ密度が0.048g/cm、表面が平坦化された状態での厚みが29.9mm、Dデュロメータ硬さが48、網状構造体のMFRが62g/10min、融点が58.0℃であった。なお、70℃圧縮残留歪みは、溶融して測定することが出来なかった。得られた網状構造体の特性を表2に示す。
得られた網状構造体は、泡立ち性、転写汚れの洗い流し性、水切り性に優れていた。しかしながら、適度な硬さが無く汚れ落とし性に劣っていた。さらに、約40℃のお湯で洗うと容易に変形し、耐久性に劣っていた。
[比較例4]
樹脂Eを絶乾状態で用い、紡糸温度を210℃、ノズル面-冷却水距離を22cm、引き取り速度を0.74m/minとした。網状構造体を形成後に熱風乾燥せずに自然乾燥したこと以外は、実施例1と同様にして網状構造体を得た。
得られた網状構造体は、断面形状が丸断面で、繊維径が0.59mmの連続線状体から構成され、見かけ密度が0.040g/cm、表面が平坦化された状態での厚みが29.3mm、Dデュロメータ硬さが53、網状構造体体のMFRが27g/10min、融点が114.0℃、70℃圧縮残留歪みは39.0%であった。得られた網状構造体の特性を表2に示す。
得られた網状構造体は、泡立ち性、転写汚れの洗い流し性、水切り性に優れ、適度な硬さを有し汚れ落とし性に優れていたが、耐久性に劣っていた。
[比較例5]
樹脂Dを絶乾状態で用い、紡糸温度を260℃、ノズル面-冷却水距離を30cm、引き取り速度を0.74m/min、網状構造体を形成後に熱風乾燥せずに自然乾燥したこと以外は、実施例1と同様にして網状構造体を得た。
得られた網状構造体は、断面形状が丸断面で、繊維径が0.90mmの連続線状体から構成され、見かけ密度が0.041g/cm、表面が平坦化された状態での厚みが29.3mm、Dデュロメータ硬さが46、網状構造体のMFRが4g/10min、融点が115.0℃、70℃圧縮残留歪みが19.2%であった。得られた網状構造体の特性を表2に示す。
得られた網状構造体は、適度な硬さを有し汚れ落とし性、転写汚れの洗い流し性、水切り性と耐久性に優れるものの、泡立ち性に劣っていた。
本発明の網状構造体は、生分解性を有し、水切り性、へたりにくさ、転写した汚れが簡便に洗い流すことが出来る利便性を兼ね備えた環境にやさしい網状構造体であり、従来品の課題であった、不十分な水切り性、へたり易さ、転写した汚れが容易に洗い流すことが出来ない、生分解性を有さず環境にやさしくない点などを改良したものであり、たわし、ブラシなどの比較的使い捨て頻度の高い日用衛生品、水切り用品、緩衝材、クッションなどに好適な網状構造体を提供できるため、産業界に寄与すること大である。

Claims (2)

  1. 連続線状体から構成される三次元ランダムループ接合構造体を有し、見かけ密度が0.005g/cm~0.30g/cmで、厚みが10mm~100mmである網状構造体であって、
    前記連続線状体は、融点が80~180℃であり、MFRが10~50g/10minであり、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンアジペート/テレフタレート)から選ばれる、少なくとも1種の生分解性熱可塑性樹脂(a)を含有し、
    前記網状構造体は70℃圧縮残留歪が1~25%であり、
    前記連続線状体は、断面形状が三葉形状または三角形状であり、
    少なくとも3つ以上の同等の曲率を外周部に有し、その曲率半径の2倍が0.1mm以上0.5mm以下である、
    日用衛生品または水切り用品に使用される網状構造体。
  2. ポリ乳酸、(ポリ乳酸/ポリブチレンサクシネート系)ブロックコポリマー、ポリカプロラクトン、ポリ(カプロラクトン/ブチレンサクシネート)、ポリ(ブチレンサクシネート/カーボネート)、ポリ(エチレンテレフタレート/サクシネート)、ポリ(テトラメチレンアジペート/テレフタレート)、ポリエチレンサクシネート、ポリビニルアルコール、ポリグリコール酸から選ばれる、少なくとも1種の生分解性熱可塑性樹脂(c)を含有し、前記の生分解性樹脂(a)及び生分解性樹脂(c)の混合物を、熱可塑性樹脂組成物に対し質量基準で80質量%以上含む、請求項1記載の網状構造体。
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